◆−微笑みの傷跡 13−ブラッド (2001/12/17 10:50:40) No.18936 ┗蒼杜様へ。遅くなってすいませんっ!−ブラッド (2001/12/17 11:16:08) No.18937 ┗吃驚!!−蒼杜 (2001/12/19 02:43:09) No.18989
18936 | 微笑みの傷跡 13 | ブラッド | 2001/12/17 10:50:40 |
こんにちは。ブラッドです。 最近寒いですよねぇ(泣)寒さに弱いブラッドは、マジで泣きそうです。 そして、どうやらスランプ大突入vいえい☆って感じです(溜息) あっはっは…………………お願い小説の神様、降臨して下さいませ… と、神様降臨を祈り続ける日々が続いております。 文章って難しいと改めて思ってきてたり。 それでは、どうやらちょいとキャラがかわりかけてきたジュエル君(汗) どうぞ、お読み下さいませ。 ************************************** 彼は、その花を染め上げてしまいました。 +++++++微笑みの傷跡 第13話++++++++ それは、突然だった。だがそれはアメリアにとって、突然だったと言うこと。周囲の人々にとっては、全く突然でもなんでもなかった。むしろ、それは以前から。 『セイルーンへの帰還命令』 それが来ていると言うことを知らないのは、アメリア一人のみで、他の人々は皆知っていた。そもそも、こちらへは父の仕事できたのだ。それはとうに終了し、普通ならすぐに帰るのだが、アメリアは帰ろうとしなかった。 理由は、一つ。 「約束したんです」 我が儘だ、という事は彼女自身わかっていた。それでも、この地を去ることはまだ、できなかった。 限界というものがある。 今までは、我が儘を聞いてくれてた父も、アメリアに帰還をすすめるようになった。アメリアの我が儘を聞いてやりたい、という父としての気持ちはあるのだが、ずっとここにいるわけにはいかなかった。 理由を聞くと、アメリアは一言だけで答える。 「約束したんです」 ただそれだけ。 その約束とは何なのか? 知っている人物は誰一人いず、当然その約束についてアメリアに問うてきた人物もいたのだが、彼女は決して答えることはなかった アメリア姫の不審な約束。 周囲は、その噂でもちきりだった。 その噂については、アメリアの父――――――フィリオネルも知っていた。彼自身もその約束とは何かを聞いてみた一人なのだが、アメリアの答えは無かった。それでも一言だけ、悲しそうに、だがはっきりとアメリアは言ったのだ。 「大切な友達なんです」 この地で、アメリアが友人を作ったことはなんとなくだがわかっていた。毎日どこかへと出掛ける姿を見、嬉しくも思った。友人を作ることは悪いことではない、むしろフィリオネルも喜んでいる。できれば、この地にまだ暫く残り、その約束とやらをきっちり守らせてやりたい。いや、約束を破るなどとは正義ではない。が、帰還はせねばならない。 矛盾。 ふ、と思う。 「友人とは誰なんじゃろうな」 アメリアの友人を、まだ誰一人知ってるものはいなかった。 ―――――せめて、その約束がなにかがわかれば。 フィリオネルは、3通目の帰還命令書を握りしめた。 アメリア姫の不審な約束。 セイルーンへ帰らないのは何故か。 その噂は、ジュエルやラズライトも聞いた覚えがあった。それほどまでに、浸透していた。 久しぶりに繁華街へと赴いたジュエルは、人混みのうざったさにうんざりしつつも、必要な買い物を済ませていった。そんなとき、ざわりと辺りの雰囲気が一変した。 辺りが騒がしくなる。ただでさえ五月蠅いのに余計五月蠅くなり、はっきりいって気分が悪い。余りのうざさに早く帰ろうとしたのだが、口々に話す人々の会話の中で、とある単語が飛び交っているのに気づき、思わず聞き耳を立てる。 『セイルーンのお姫様』 どうやら、今日この繁華街にセイルーンの王子様とその娘が来るそうだ。 セイルーンの王子様とその娘。ということは、アメリアとアメリアの父親のことだろう。 「ふ〜ん」 興味があった。 アメリアの父親がどんな奴なのか。 「似てない…………」 ちらと見えたアメリアの父、その姿からはまったくアメリアの父とは想像がつかなく、自分の想像とも違っていて驚く。多少の違いならまぁわかるのだが、ここまでとは。 「さて、もうとりあえず買い物は済ませたし、なんか見なかった方がよかったかもしれないモノも見れたことだし、さっさと帰ろう」 「ジュエルッッ!!」 声が自分を引き留めた。その聞き覚えのある声からは、誰なのか簡単に想像できる―――――もしかしたら、今かなり自分は注目をあびているのかもしれない。ふと辺りを見回してみると、想像通り、やはり大注目をあびていた。 だが、そんなことを全く無視してお姫様は駆け寄ってくる。彼女らしいといえば、彼女らしい行動かもしれない。 「はい、ストップ」 自分の声に、困惑の表情を浮かべて彼女は静止する。 「用件があるならば、明日僕の家を尋ねるといい。こんなに人に見られて会話をするなんて、僕はまっぴらだからね」 そう言うと、ジュエルは素早く人混みに紛れ帰っていった。 アメリアの横で、父が尋ねる。 「あれが、友達か?」 「はいっ」 その質問に、アメリアは満面の笑顔で頷いた。 尋ねてきたのは、アメリアでは無かった。 「おやおや。セイルーンの次期王殿がわざわざお尋ね下さるとは、これは至極光栄の至り――――」 尋ねてきたのは、昼間見たアメリアに似てない父親―――――――フィリオネルだった。 「夜分にすまんな。いつも娘が世話になっとるそうで」 「いえいえ。ところで何か? 貴方がこんな町はずれの僕の家まで尋ねてきたんだ。用があるんでしょう?」 「うむ」 「ま、とりあえずどうぞ。お茶でもお入れしますよ」 「いや、そんなかまわなくともよい」 つい前に、アメリアをよんだのと同じ部屋に案内しながら、ジュエルは緊張感無く息を吐いた。 「却下。僕もお茶飲みたいんだよね」 そっけなく返事をした言葉に、フィリオネルは笑った。 「では、『ついで』に頼む」 部屋にフィリオネルを残し、ジュエルはキッチンへ向かって茶の用意をする。様々な茶葉の中から、とりあえず今日買ったばかりのハーブティーを選び出し、沸騰したばかりの湯を茶葉が入ったティーポットへと注ぐ。それと同時に、ティーカップにも湯を注ぎ暖める。蒸らし時間の間に、茶菓子でも用意し、それを部屋へと運んだ頃にはきっともう丁度よい時間がたっているであろう。 カタカタと廊下を歩きながら、ジュエルは軽く頷く。 アメリアは来なかった。これの理由は簡単な事である。用が無かった、それだけだ。ジュエルは『用があったら尋ねるといい』と言った。裏を返せば、『用が無いなら来るな』である。 (用があるのは、父親の方だったってわけか) 息を吐きながら、ドアを開く。 「お待たせ致しました」 頭の中で自分の考えを整理させ、表面上では無表情を浮かべ、ジュエルはカタリとテーブルの上にティーセットを置き、茶をカップにそそいだ。心地よいハーブの香りが辺りをつつみこむ。 椅子にゆったりと座り、足を組む。 「では、ご用件をどうぞ」 高揚感が、溢れていた。 「単刀直入に言う。帰還命令がきている」 その言葉から、なんとなく続きが予想できた。だが、それを言うのはあえてやめておく。例え言ったとしても、なんの意味のないことだ。 「だが、我々はまだ帰っていない。それは何故か」 その言葉が、自分に投げかけられたものなのだ、と言うことはすぐにわかった。が、そんな簡単な答えを何故自分に言わそうとするのだろうか、と呆れながらもジュエルは淡々と答えてみせた。 「アメリアでしょう?」 「アメリアは、友人がいるといっておった。それは君の事じゃろう?」 正解ともいわず、はずれともいわず。 「まぁ、多分そうなのだと思いますけど」 彼女が自分に友人になろうと言ったの事は覚えている。アメリアにとって、自分は友達という分類分けをされているのだろう。その事に関しては、別になんの文句も無い。が、アメリアにとって友達とは自分だけでは無いのだろう。 「多分?」 「僕はアメリアがここで誰とあっているのが全て把握しているわけではありません。僕が知る限りで彼女がこの地であった人間というのならば、僕とラズ――――――兄がいますね」 「兄?」 兄の存在は初めて知ったのであろう。目を丸くさせ、不思議そうにフィリオネルは聞いてくる。 「えぇ。知りませんか? この街で診療所を開いているんですが」 それは嘘ではない。医師免許もないし、診療所にいついるかいないかわからない全く身勝手な奴ではあるが、それは嘘ではない。 落ち着いて目の前のティーカップに手を添え、首を傾げて問う。 「それが何か?」 きっと、彼が言いたいのはそんな事では無いのだろう。本題は今から。 「約束とは何か知ってるか?」 「約束?」 ジュエルは、しばし黙考する。約束とは何か? 少なくとも自分はそんなモノをした覚えはないし、自分の想像ではアメリアはこの街には自分たち義兄弟以外の知り合いはいないはずだ。と言うことは、答えはただ一つ。 (ラズライトか……) いつ約束したのかは、大体予想はできた。これで、最近無意味にやたら自分に近づくアメリアの行動の謎も解ける。 「ったく、あの馬鹿は」 確証はないが、自信はあった。 「馬鹿?」 「いえ、なんでもありません。ですが、残念ながらその約束というのは、僕は存じ上げませんが。その約束が何か?」 馬鹿で意味の無い質問だ。そんなモノは聞かなくても今までの会話から推測すれば、簡単にわかること。 「いや、気にせんでくれ」 (関係ないものには、なにも語る気はないってわけか) 胸中で毒づく。だが、表面上ではなにも変わらない。実に、不愉快。 「夜分にずまなかったな。それでは、そろそろ帰るとしよう」 「おや、そうですか。それでは、玄関までお送りしましょう」 冷めた茶を飲み干して、ジュエルは席を立った。 お互い表面上を演じるこの空間は、実に滑稽な三文芝居のようだ、とジュエルは思う。だが、だからといって自分の腹の内を見せよう等と言うことなど、全く思わない。 玄関まで辿り着いて、ジュエルはフィリオネルに一礼する。 「それでは、もう夜は寒い。それに、最近はなにやら盗賊など馬鹿な輩が出没するようです。どうか、お気をつけて」 彼の動作は、全てが芝居がかっていた。それは、フィリオネルがこの家に来たときから、ずっと続いている。 ドアを開けた時、ざわりと暗闇の中で気配が動いた。 それを見て、ジュエルは呟く。 「本当に、気をつけないと」 それは、誰に対していったのだろうか。 狙われるは、二つの花。 次の日も、ここ最近のいつもと同じようにアメリアはやってきた。 「こんにちはっ」 「全く、君も飽きないね」 「いけませんか?」 「いけないかどうかの質問をしているんじゃない。質問の意図を変えるのは君の得意技だ」 いつも通りのオーバーアクションに、小さな溜め息。その様子は変わりなく、いつも通り。ジュエルの態度には既に慣れていたアメリアは、もうなんの反論もほとんどしない。それほどまでに、彼女はよくおしかけてき、それほどまでに、彼女はジュエルに慣れていた。 アメリアは、昨日の事について何も語らなかった。全ての動作や口調がいつもと変わらなくて、なんの乱れも見えず何も知らないのだと推測する。 (でも、所詮ただの推測に過ぎないんだ) 自分で自分の考えを否定しながら喋るのは、すこし奇妙な気分だ。それでも、彼はその行動をとった。 「アメリアはいつ帰るんだい?」 決意は、固まる。 「帰る?」 途端、アメリアの表情は一変した。くるくると変わる表情は、あぁ、まるで百面相だ。 「セイルーンへ」 足を組み替え、ジュエルはアメリアの反応を待った。だが、アメリアはジュエルの予想よりも、遥かに早く答えを出した。 「まだ、帰りませんよ」 その答えは、余りにも想像通りで、余りにも予想通り過ぎてかえって馬鹿らしい。 彼女は、何もわかっていないのだ。 昨日の突然のフィリオネルの訪問は、自分にとって言い情報を与えてくれた。まぁ、こちらもお礼に兄の存在を教えたが。 淡々と頭の中を整理していく。 ラズライトは、なんの関係も無かったアメリアを利用した。それは、多分自分の事でだろう。だが、それに彼女を巻き込んではいけないのだ。 「君は何も解ってはいない」 ジュエルに言葉に、アメリアは軽く目を細めた。そう、全てがジュエルの組み立てたシナリオ通りだ。頭の中で一度シナリオを組み立ててから話すのが、彼の―――――否、彼と彼の父の癖。 「どういうことです?」 「言葉通りだよ。わかってないの?」 「だから、何がですか?」 「……僕が説明してあげるよ。例えば、君が他人に及ぼす影響力だとか、例えば、その後始末の大変さ。例えば、皆がどれだけのプライベートを犠牲にしているのかを―――――そう、君の為に皆がどれだけの時間と労力を費やしているのかを」 一気に言ってのけた後、息をするタイミングを逃してしまったのか中途半端な場所でぷつりと言葉は途切れた。 「君は何もわかっていない」 妙に冷静に言う言葉は、余計にアメリアを怒らせてしまったようだ。 「それぐらいわかってますっっ!!」 「じゃぁ、何故セイルーンへ帰らないんだい? 何故いつまでもこんな場所にいるの?」 我ながら、卑怯な質問だな、と思う。だが、これも全てシナリオ通りなのだ。 彼女を巻き込むわけにはいかない。 それがジュエルのだした結論。 「そんなの…………」 「君のその行動には皆が迷惑してるんだ。現に君の父君も帰還をすすめているそうじゃないか。君が今ここにいることで、どれだけ執務がおくれているか」 「……なにがいいたいんです?」 「君は……セイルーンに帰った方がいい」 彼女には、彼女の帰るべき場所に戻らなければならない。アメリアの立場からすれば、尚更だ。もう、これ以上巻き込むわけにはいかない。 昨晩のあの気配を思い出して、ジュエルは決意を固める。 「わかってます!! 帰りますよ。でも……今は……まだ」 「まだ?」 「まだ、駄目なんです」 「それは何故?」 王手をかける。 「約束したんですっっ!! 絶対ジュエルを笑わしてみせるって!! って? あれ…………」 思わず、アメリアは口元を手で覆い隠してしまった こんな下手な事をする等とは思ってもいなかったが、まさに売り言葉に買い言葉状態でいってしまった。 (ごめんなさい。ラズライトさん) 心中で彼に謝る。 頭の中では、彼の『内緒だよ』と言ってた言葉、その時の風景、全て鮮明に描きだされている。 「それは誰と?」 やはり、黙りこんでしまう。その様子をみて気付いたのか、一度やれやれとため息を吐きながら、ジュエルはアメリアの瞳(め)を見た。 「ラズライトだね?」 それは疑問の形を取っていたが、間違いなく確認であった。黙ったまま、そのジュエルの目線から顔を背けるアメリアの姿は、声には出さずともそれを肯定していることは明らかだった。 「まったく、あの馬鹿は」 「おや? たった一人の兄を馬鹿呼ばわりだなんて酷いんじゃないかい?」 いきなり聞こえてきた声に、思わず振り向く。其処には、予想通りラズライトが彼らしからぬ、いつもの暖かい笑顔とは違う、無表情な笑顔で立っていた。 「ラズライトさんっ!………あのっ……ごめんなさいっ!! わたしっ……」 「いいよ。アメリアちゃん」 にっこりとアメリアに向かって笑う今度の表情はいつもの暖かい笑顔だった。でも、それも一瞬。すぐに、表情は消え、真剣な面持ちに変わった。 「ともかくだ、アメリア。君は帰りなよ」 「ジュエル君? なんで君はわざわざそんな言い方しかできないのかなっ? この兄みたくだねっ、もう少し優雅に気品溢れた、人に愛されるような言い方をした方がいいと思うのだがねっ」 大袈裟な身振り手振りを添えて、ラズライトは語り出す。 「それにねぇ、アメリアちゃんが心配なんでしょ? わざわざ怒らせて変えるようにしむけるなんて、なんてお馬鹿さんな事なんだろうねっ。あぁ、もう今日は心を鬼にしていわせてもらおうっ!!」 ぱっと肩にかかった長い髪の毛を振り払い、ラズライトはそれがまるで至極当然、当たり前の事であるかのように堂々と言った。 「君は馬鹿だ」 「馬鹿はお前だ」 ばっさりと言い捨てたれた言葉を無視してラズライトは笑う。 「はっはっは。ボクも馬鹿なら君も馬鹿っ。お揃いだっていいたいわけだねっ?」 「違うっ!」 「えっと」 「照れない照れないっ」 「だから違うってっ」 「う〜む。ならばいったい全体どういうわけだねっ?」 「それはこっちがききたいね」」 「あのっっ!」 「ったく、なんでラズはそういつもいつも自分のペースで人を巻き込むんだ」 「お互い様だねっ」 バタンッッ 大きな音を立てて、アメリアは椅子から立ち上がった。その音に、思わず会話は中止されラズライトとジュエルの視線はアメリアへとむく。 「つまりですね、お二人はいったい何がいいだいんですか? 本題に戻りません?」 どんどんと妙な方向に走っていった話題を無理矢理戻して、アメリアは椅子に座り直した。 「あ、ラズライトさんこうなったらもう言っちゃっていいですよね?」 一応確認をとろうとラズライトに質問をすると、少しの間の後、ラズライトの首は小さく縦へと振れらた。それを確認して、アメリアはきっぱりと言う。 「もう、全部聞きました」 はっきりとした、意思強い目で言うアメリアの横で、ラズライトは肩を竦めた。彼らの前では、ジュエルがやれやれと目を瞑って椅子にもたれかかり、額に軽く手を添えている。 「それで、君はラズに馬鹿な事を頼まれたってわけだね?」 「別に馬鹿な事じゃないと思いますけど?」 「馬鹿だね」 「じゃぁ、聞きます。なんで笑わないんですか?」 いきなり確信をつく質問で、その素早さはジュエルの予想外だった。余りの違いに、対応ができない。そもそも、彼女はイレギュラーだったのだ。 「答えて下さい」 アメリアの様子は、ラズライトにとっても予想外だったようで、彼女の隣で目を丸くして眺めていた。彼ら兄弟が呆気にとられるなんて、随分と珍しい事だ。 いつもと同じように、ただ普通に、まるで「今日の夕飯何?」とでも聞くような感覚で聞いてくるアメリアは、理屈好きのジュエルにとっては理解できず、これ以上頭のなかでシナリオが組み立てられない。続きがまったく白紙になってしまい、これからの事もまだ描けない。そういう場合は、どうすればいい? 「いい加減、素直になったらどうですか?」 その様子と、抑揚のない声色から、少し理解できた。いや、やっとわかったというべきか。 つまり、アメリアは俗にいうキレた状態なのだ。 いいかげん、彼ら兄弟のやりとりにうんざりしてしまったのだろう。当然といえば当然だ。なにも不思議がることではない。 「かんけ――――」 「ここまできて関係ないなんて、そんな事ありませんよね?」 先手必勝。 どこか柔らかにいうのだが、それが余計に強制力。顔は笑っているのに、目は笑っていないという状態。その様子にジュエルとラズライトはお互い顔を見合わせ、肩を竦め溜め息を吐く。 「ま、確かにもう関係ないなんて言えない程関わっちゃってるよね」 目を細めて、ジュエルは深い深い何度目なのかもう数え切れない息を吐き、視線の先を、まるでどこかここではない遠くを見ているように、あやふやにする。何も読みとれない瞳。 自然と、アメリアの視線はラズライトに写り目がぱちりとあう。すると、ラズライトはにこやかに笑った。 「さすがアメリアちゃんだねっ! 口でジュエルを納得させられる人なんてもう随分とみていなかったよっ。それでこそ、ボクの見込んだ人というものっ」 自信にあふれた声は、ジュエルの手によって静止させられた。 「…………わかった。取引をしよう」 「取引?」 「君の質問に僕は全て答えよう。ただし、僕の知ってる事は全てという意味だ」 「わかりました」 「その変わり、君は帰るんだ。いいね?」 ************************************** あぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ、どうなるんすかっ!? 少し、作者の思いと違う方向に進んできてます(をい) いやぁ、当初の予定ではクオネにロードにラズなんて、全くいなかったんですからね。 知ってる人は、知っている。初めの予定ではジュエルは死んでいた(待て) なーんて感じだったんですから♪ あ、めちゃくちゃ余談ですがブラッド髪を切りました(笑)ばっさり40センチ程。 店員さん『髪の毛の色どーします?』 ブラッド『ミルクティーっぽく(まじ)』 あっはっはっは♪馬鹿ですブラッド。あぁ、いいんです。もう自覚ありますよ(泣) で、結果はどうやら失敗です。やっぱりジュエルの色は無理でした。 さてさて、それではもうそろそろ佳境に入り始めようとしている『微笑みの傷跡』これからどうなるかは、作者すらも微妙に不安なのですが、どうぞこれからもお読み下されば、ブラッド泣いて喜びます。 それでは、文章力が欲しいと心底望み、小説の神様降臨を願う、ブラッドでした。 |
18937 | 蒼杜様へ。遅くなってすいませんっ! | ブラッド | 2001/12/17 11:16:08 |
記事番号18936へのコメント こんにちは、蒼社さん。レス返し遅れて申し訳ございません(汗) はぁ……バイトなんて嫌いだ←(言い訳という) そうそう、最近すっかり冷え込んできましたよねぇ。本当にブラッドは寒いの大嫌いです。 風邪とかに気をつけて下さいね。 >実はですね、ざーっとしか読んでなかったので、もう一度ゆっくり読ませてもらったんですが、やはりすっごく良かったです。 ををををを、読み直してくださったんですか?あぁそこまでしてくださるなんて、すっっごく嬉しいですっ!! 良かったんですか♪はぁ、嬉しいですぅ(照) >あのアメリアの一人称と三人称の交じり合った独特の雰囲気もそうなんですが、「オリキャラが動きまくってるぅ〜!!」っていう感じで。 一人称と三人称の混合は、悪い癖なんです。あぁ、はやく治したいなぁとは、ずっと思ってるんですけどそれができず(汗) でも、そのことを誉めていただけるなんて、ありがとうございます(ぺこり) オリキャラ……動きまくりです(笑) 初めは姫中心とかいってたくせに、なんかもうオリキャラ中心に(笑って笑い事じゃないし) >その上、二癖も三癖もありそうなオリキャラさんにココロ奪われましたわv 特にMYブームがクオネさんですね。パパリンに辞書を投げつけるさまがもうvv格好よすぎ(おいおい) パパりんっっ!?(爆笑) そうか……あ、でもパパだからなぁ(笑) クオネ嬢は、ブラッドも好きなんですよvただ、彼女は一番好き嫌いがはっきり別れるキャラだと思います。 まぁ、なにせ我が儘娘ですから。 そうそう、いずれこの夫婦の話はちゃんと書いていくつもりなんでv(ちと宣伝) クオネさんは本当にブラッド自身も不安なキャラですね。 もう、ジュエルとラズは開き直ってるんですけど、本当にクオネさんだけは心配で……って父はどうした(笑) 本当に、嫌いな人は『駄目、この子絶対むかつく』ってなると思いますから。 あぁぁぁ、格好いいキャラなのかしら彼女は(汗) うーむ。読んで下さってる方の反応が恐いわ。 >でも、確かジュエルもラズに辞書投げてたんじゃぁ… 辞書投げはクオネさん譲り??(笑) 狙いました(きぱ) 一応家族ですし、少し似てる部分とかありますよ(笑) 一応、ジュエルは父似。ラズは母似。っていう勝手な設定があるんですけどねv まぁ、ラズがジュエルに投げることはないよなぁ…と思いまして。 >あと、一つ気になったんですが、(言っていいのか分からないですが) >各話の最初の一言って、プロローグのやつですか? >(あれ、最初は画面に一言しか書かれてなくて、ドキリっとしてしまいました) >最初に気になった言葉とかが書かれてあって、「あれ?」と思ったんですが。 >違ってたら御免なさい。 あぁ、やっぱりばれてましたか(汗)いいんですよ、全然言って下さって。 えぇ、プロローグのとこからとってます。 初めはそんな気が無かったんですけど、なんか軽い気でやってたらそうなっていって。 今ではそれで困ってます(をい)あぁ、なんでそんなややこしい事したんだろうって。 >では、頑張ってくださいませ。これからの御話を、どきどきしながら楽しみに待ってます♪ はいですっ!!滅茶苦茶頑張らせて頂きマスですっ!! >蒼杜でした レス、ありがとうございましたv本当に、遅れてすいません。これからは気をつけますので(苦笑) いや、まじですみません(土下座) それでは、これからもがんばりますんで、よろしく御願い致します。 レス、ありがとうございました。 ブラッドでした。 |
18989 | 吃驚!! | 蒼杜 | 2001/12/19 02:43:09 |
記事番号18937へのコメント >こんにちは、蒼社さん。レス返し遅れて申し訳ございません(汗) >はぁ……バイトなんて嫌いだ←(言い訳という) いえいえ、やはりこの季節のバイトは大切ですから♪書き入れ時ですからね とうことで、こんにちわブラッドさん。 タイトルに私の名があって吃驚しました! あと、「様」はご遠慮いただけたらと、思います。というかそんなに凄くないですし… むしろ小心者。 >そうそう、最近すっかり冷え込んできましたよねぇ。本当にブラッドは寒いの大嫌いです。 >風邪とかに気をつけて下さいね。 私も寒いの駄目ですね。でも暑いのも駄目。 駄目駄目です。はい 最近は風邪なのか分からないですが、よく授業を自主休講してます。って、サボりなだけやん!ははは >>実はですね、ざーっとしか読んでなかったので、もう一度ゆっくり読ませてもらったんですが、やはりすっごく良かったです。 >ををををを、読み直してくださったんですか?あぁそこまでしてくださるなんて、すっっごく嬉しいですっ!! >良かったんですか♪はぁ、嬉しいですぅ(照) 情景が目に浮かんでくる感じがもう、goodです♪ もう楽しみですv続きvvv(^^) >>あのアメリアの一人称と三人称の交じり合った独特の雰囲気もそうなんですが、「オリキャラが動きまくってるぅ〜!!」っていう感じで。 >一人称と三人称の混合は、悪い癖なんです。あぁ、はやく治したいなぁとは、ずっと思ってるんですけどそれができず(汗) >でも、そのことを誉めていただけるなんて、ありがとうございます(ぺこり) >オリキャラ……動きまくりです(笑) >初めは姫中心とかいってたくせに、なんかもうオリキャラ中心に(笑って笑い事じゃないし) 実は私の方も、出番の無かった人が出そうだったり、出るべき人を消去したり(をいをい)なので、寧ろ笑うべきかと(笑) >>その上、二癖も三癖もありそうなオリキャラさんにココロ奪われましたわv 特にMYブームがクオネさんですね。パパリンに辞書を投げつけるさまがもうvv格好よすぎ(おいおい) >パパりんっっ!?(爆笑) >そうか……あ、でもパパだからなぁ(笑) >クオネ嬢は、ブラッドも好きなんですよvただ、彼女は一番好き嫌いがはっきり別れるキャラだと思います。 >まぁ、なにせ我が儘娘ですから。 いえいえ、実は私の好みが強気な女(爆死)だったりするので、かなりジャストミートだったり(笑)で、こういうカップリングにも結構弱いです(自爆) >そうそう、いずれこの夫婦の話はちゃんと書いていくつもりなんでv(ちと宣伝) 楽しみに待ってますねv >>でも、確かジュエルもラズに辞書投げてたんじゃぁ… 辞書投げはクオネさん譲り??(笑) >狙いました(きぱ) >一応家族ですし、少し似てる部分とかありますよ(笑) >一応、ジュエルは父似。ラズは母似。っていう勝手な設定があるんですけどねv >まぁ、ラズがジュエルに投げることはないよなぁ…と思いまして。 やはり、でしたか。 確かに一応ラズは医者だし、彼が辞書投げるのって、違和感有りますね > >>あと、一つ気になったんですが、(言っていいのか分からないですが) >>各話の最初の一言って、プロローグのやつですか? >>(あれ、最初は画面に一言しか書かれてなくて、ドキリっとしてしまいました) >>最初に気になった言葉とかが書かれてあって、「あれ?」と思ったんですが。 >>違ってたら御免なさい。 >あぁ、やっぱりばれてましたか(汗)いいんですよ、全然言って下さって。 良かったです。若しかしてバラしてはいけないことだったのかも?!っと心配してたので。 >えぇ、プロローグのとこからとってます。 >初めはそんな気が無かったんですけど、なんか軽い気でやってたらそうなっていって。 >今ではそれで困ってます(をい)あぁ、なんでそんなややこしい事したんだろうって。 じゃあ、あの言葉とかその言葉とか、いずれは出るんですねvふふ > >>では、頑張ってくださいませ。これからの御話を、どきどきしながら楽しみに待ってます♪ >はいですっ!!滅茶苦茶頑張らせて頂きマスですっ!! でも、お体に気をつけてくださいませ〜 >>蒼杜でした >レス、ありがとうございましたv本当に、遅れてすいません。これからは気をつけますので(苦笑) >いや、まじですみません(土下座) あ、頭をお上げになって下さい(あたふた) というか、私もやってしまいそうだったので何も言えないですし(^^;;;;;) >それでは、これからもがんばりますんで、よろしく御願い致します。 >レス、ありがとうございました。 >ブラッドでした。 またこれからもちょくちょく来ますvでは 蒼社でした |