◆−ごめんなさいと、出張総まとめ・第2弾−猫斗犬 (2001/12/19 23:28:47) No.19020
 ┣in 「わかりやすい  みち」番外編★−猫斗犬 (2001/12/19 23:30:20) No.19021
 ┣in ハプニング・ディ・バイ・ディ 前哨戦−猫斗犬 (2001/12/19 23:32:10) No.19022
 ┣in ハプニング・ディ・バイ・ディ──1−猫斗犬 (2001/12/19 23:34:45) No.19023
 ┣in エル様漫遊記・番外編・12−猫斗犬 (2001/12/19 23:35:46) No.19024
 ┣in 全てが集まりし世界にて−猫斗犬 (2001/12/19 23:37:12) No.19025
 ┗in ハリー・ポッターと賢者の石−猫斗犬 (2001/12/19 23:38:29) No.19026


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19020ごめんなさいと、出張総まとめ・第2弾猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:28:47


 はいどうもです。猫斗犬っす。
 現在、ネット喫茶でこれ書いてます。
 ははははははは!!!
 なぜかって言うとねぇ…
 …パソコンが壊れたんやん…しくしく…だましだまし使ってたからなあ…
あのパソコン…CD−ROM装置おかしいと思ってたら…ついに…
 さて…という訳で『スレイヤーズSTS』打ち込めません…あまりここに
もいる時間はないし(遅い時間)…1週間ぐらいで復旧出来るでしょう…
 まあ…それ以前に…出張を書いてたりしてたんで本編書いてなかったって
いう事実が、その辺をふよふよ漂ってたりしますけど…バックアップは取っ
てるんですぐに作成の開始は可能なんで…
 ふっ…過去の経験が物を言うってか…
 旧・スレイヤーズSTSを投稿してた時期に、ウィンドウズが壊れるとい
う経験をつんでいたのさ!!
 まあ…今回はパソコン自体が壊れたんで修理するか、買うか、何ですけど
ね…
 インストールは途中までうまくいくようで…その後、途中で切れる…どう
やらメインボードのどっかが中途半端に壊れてるようなのだが…
 ↑再インストール三回やってたり…
 ………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
…………………………………………………………………………………………
……話を元に戻そうか…

 だもんで、
  「今回はごめんなさいぃぃぃーーーーー!!!!」
 ………………………………………………………………………………………
………………………………………するわけにも行かないですね…
 とりあえず…その場しのぎです…それに…
 なんか…各・御方々に送った出張が5つほどたまったみたいですし…

 出張のまとめ版・第2弾を投稿いたします。

 と──

 ちょびっとおまけ(はあと)
 これはちょっと思ってたことなんですが…
 (in ハリー・ポッターと賢者の石 参照)

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19021in 「わかりやすい みち」番外編★猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:30:20
記事番号19020へのコメント

 これはねじばなさんの『わかりやすい みち 番外編』への出張です。

>ねじばな:あんだ〜ば〜EXのラジオスタジオからお送りいたしました!

 という最後のセリフに書いた作品だったりします。


******************************************************************
* ☆舞ちゃんのお料理の更なる秘密☆
******************************************************************

>L:それでは。番外編はこれにて終了させていただきます!
>ねじばな:あんだ〜ば〜EXのラジオスタジオからお送りいたしました!
>六人:「わかりやすい 四王」でお会いしましょ〜♪
複数『………………………』

 しばし──

舞 「はい!OKです!皆さんお疲れさまでした!」
全員『お疲れ様でしたあ〜』
達也「………………………さて…っと…」
 そ〜っと…出入口に向かう達也。
L様「こら…」
達也「でえぇぇぇぇぇぇーーーーーー!!!」
L様「何処に行こうとしてるのかなあ〜たっくんは♪」
達也「って、会長!いきなり空間を渡って人の前に現れるのは、止めてくれ!!」
L様「いや(はあと)」
舞 「っと言うわけで!!!」
全員『何いきなり?』
舞 「今回の出張・あんだ〜ば〜EXは!!
   久しぶりのコーナ復活として、
   ”舞ちゃんのお料理クッキング!!”をお送りいたしたいと思います!!」
 どだだだだだだだだだだだだだだだだだ…
ガウ「…あ…達也が…逃げた…」
 ずぼっ………リナの右腕が空間に溶け込む。
リナ「…こら…」
 がしっ………達也の目の前に現れ…彼を捕まえる腕。
リナ「…逃げるんじゃ…」
 ぐいっ………リナ、空間に溶け込んだ腕を戻し始め…
リナ「ないっ!」
 しゅぽんっ…彼女の腕とともに現れた達也。
全員『………………………』
達也「…リ…リナ…今…何やったの…」
リナ「腕だけ、空間渡らせたのよ…」
達也「…うそだろ…」
リナ「ふっ…このあたしに不可能はない!!」
 ぽんっ…
 達也の肩を軽く叩く一つの手。
シル「…かわいそうだけど…あきらめたほうがいいわよ…抵抗すれば更にひ
   どい目にあうと思うし…」
達也「そう言ってるあんたも…目は笑ってるぞ…」
シル「あらそう?」
 そういってどっから出したか手鏡とにらめっこのシルファ。
L様「舞…早速…始めちゃって♪」
舞 「はあ〜い…と言うわけで今回の料理はケーキを作ってみたいと思います」
全員『おおーーーっ』
達也「まて!舞!!」
舞 「何?」
達也「言っておくが…バニラエッセンスはほんの少しでいいんだからな…」
舞 「何、当然なこといってんのよ…」
達也「そう言うが…この間…ケーキを作ってた雪菜に、”隠し味”とか言っ
   て…バニラエッセンスをビンごとまるまる入れたのは何処のどいつだ…」
舞 「…………………………」

 バニラエッセンスを入れすぎたケーキはまずいそうです…皆さん…気をつ
けましょう。

達也「その後、そのことでいじけた雪菜を慰めてたのは、何処のどいつだっ
   たっけ…」
舞 「え〜まずは…スポンジから…」
達也「……やっぱし無視かい…おまいさんは…」


 しばし──
舞 「完成ーーーーーー!!!!」
女性陣『きゃあああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!!』
 ちぱちぱちぱちぱ…
舞 「では早速試食を──はい。たっくん。あ〜ん(はあと)」
達也「やっぱし…オレが最初かい!!」
 まっ…当然の展開と言うことで…
達也「と言うより…今回の材料って、あからさまに変なのばかり入ってたぞ…」
リナ「大丈夫だって。視聴者には解らないように作ったから(はあと)」
達也「オレは大丈夫じゃないんだけど…大体…リナや会長たちもその材料入
   れてたよなあ…」
L様「目の錯覚よ(はあと)」
リナ「うんうん☆」
達也「リナ…お前さん…途中でゴブリン、入れなかったか?服を着せたまん
   ま…」
リナ「達也…過去のことは忘れなさい(はあと)」
達也「会長…にこにこ顔で…ドラゴン入れたでしょう…」
L様「隠し味よ、隠し味」
達也「ドラゴンを使うには毒抜きが必要なんだけど…それもやってないでしょ
   う…」
L様「それは人間用の料理よ」
達也「オレはれっきとした人間だい(泣)」
L様「なに言ってんのよ。性格に言えば、3つの世界のあんたたちが1つに
   融合した存在じゃない」
全員『……………え?』
リナ「ねぇ…エル…それってどういうこと?」
L様「この子はね。
   魔法が発展した大正時代の田中達也と。
   科学が発展した平成時代の田中達也と。
   魔法と科学、2つが発展した今、この子が住む世界の田中達也が、
   一つに融合した存在なのよ」
全員『えええええぇぇぇぇ!!!!!』
達也「いきなり…ばらすなよ…」
舞 「…そ…それ…あたしも知らなかった…」
達也「言ってねぇもん」
L様「まあ…いい思い出でもないからねぇ…2人の田中達也の世界は反逆者
   たちに滅ぼされちゃったんだし…」
達也「…………………………………だから…ばらすなって…」
舞 「そ…そうだったんだ…つまり……つまり…たっくん…」
達也「なんだ?」
 うるうるうるうる…
達也「…なんだ…その泣きそうな目は…」
舞 「…たっくん…たっくんははあたしをだましてたのね…」
達也「え?」
L様「あ…確かにそう言うことになるわね(はあと)」
達也「え?」
リナ「…ふむ、ふむ…なるほど…なるほど…あたしもだまされたことにもな
   るのよね…」
達也「あの?一体何を言いたいので?」
リナ「ふっ決まってるじゃない。人をだました罰として達也。あんたが試食
   の第一号に決定!!」
全員『おめでとおーーーーーーー!!!!』
達也「めでたくない!!!!!」
舞 「はい♪たっくん。あーん」
達也「いやじゃああああああああぁぁぁぁぁーーーーーー!!!!
   絶対食べたくないいいいぃぃぃぃぃーーーーーーー!!!!」
L様「いいから。食べなさい!!!」
 がすっ
達也「…うぐ…」
 …あ…無理やりねじ込まれた…
達也「……………………」
舞 「わくわく(はあと)」
ソノ他『……………………』
達也「……………………」
舞 「わくわく(はあと)」
ソノ他『……………………』
達也「…………………うっ…」
舞 「わくわく(はあと)」
ソノ他『……………………』
達也「……………………こ…これは…」
舞 「…?…………たっくん?」
達也「……………うまい…」
全員『…え?』
達也「…これ…すごく、うまいぞ…」
舞 「えーーーーー!!!何で!何で!何で!何で!!何処をどう間違えた
   の!!!」
達也「…舞…おまいさん反応の仕方が間違っとるぞ…」
舞 「だって、だって、だって、だって…あたしはそのうまさに驚いて、腕
   立て腹筋スクワットを思わず2000回づつやってしまうことを、期
   待してたんだから!!!」
達也「あー…そう言う意味の反応かい…」
舞 「前にも、かっこいいドラゴンさんが驚いてやってくれたし♪」
達也「いや…それは、まずさに驚いてやってしまったことだろ…」
リナ「…どれどれ…………あら…本当に美味しい…」
達也「何故だ?…不思議だ?…奇跡だ…」
L様「あ…もしかして…」
全員『何?』
L様「あたしって、舞を生み出す時って料理をまともに作ったらまずくなる
   ような能力を授けたんだけど…もしかしたら逆にまずいように作った
   らうまくなってるんじゃ…」
リナ「逆転の能力ってこと?」
達也「いや…それ以前に…なんでそんな能力をこいつに…」
L様「そりゃあ。面白いからに決まってるじゃない♪」
達也「……………………………………」
以外『なるほど…』
達也「何で今の理由で納得するんだ。おまいら…」

********************************************************************

 くっ…なんか…中途半端だったかな?
 ではでは…

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19022in ハプニング・ディ・バイ・ディ 前哨戦猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:32:10
記事番号19020へのコメント

 これはらんさんへの初出張。

 しかも──前哨戦──つまり続いちゃうってこと?←何故か疑問符

 続きはいつになるかな?
 らんさんが達也を使っても可能に作ったり…
 ではです。

**********************************************************
出張・あんだ〜ば〜EX in ハプニング・ディ・バイ・ディ
                        <前哨戦>
**********************************************************

 セイルーン学園・校門──
 さらりとした黒と金色の二色の長髪が風に流される。
『おおっ!』
 そこで、一人の美少女と美女のその姿に男子生徒からため息とも歓声とも
いえる声が一斉に巻き起こる。
「………………」
 ──何でオレがこんな目にいぃぃぃぃぃぃ──
 そんなことを考えながら、彼はゆっくりとその隣を歩く美女の歩調にあわ
せ、自分たちに向けられてくる視線を無視して歩き続けた。
 注目のマトとなっている彼の、情けないやら、悲しいやら、恥ずかしやら
といろんな葛藤を胸に秘めたその表情も何かしら神秘的であり、いつもより
もやけに長くなってしまった髪の毛が、清楚な雰囲気を醸し出す。
 ──く…くそお…あれだけじゃ殴り足りん…帰ったら火炎球ぐらい連発し
ちゃる──
 さて…一帯何がどういうことなのか解らないでしょうから…少し時間をさ
かのぼってみましょうか…


 ここはセイルーン学園がある世界とは別次元に存在している場所──
 『正心流拳法道場』と書かれた道場につながる家屋の一角でのこと──
「…なあ…あいつ、何してると思う…」
 自分の家の台所入口で、ぐつぐつと煮込まれている鍋をにこにこ顔で見つ
める少女を、遠巻きに隠れて様子をうかがう三つの影。
「…いや…何してるって…やっぱし…」
「あれだよにゃあ…」
 台所にいる少女とそっくりな顔を持つ少年の言葉に、一緒に隠れて様子を
うかがっていた少女と少年がそれぞれと答え、ブルリと一つ身震いした。
 そして、
『…料理…』
 こめかみに汗を流しつつ、三人の声が見事にハモる。
 別段、少女が料理を作っているだけでこの三人がこそこそと隠れる必要は
ないのだが、彼女に関してはある意味、別格であった。
 15才の少女は誰が見てもうなずけるだけの美少女。スタイルもなかなか。
性格は明るく、成績は…まあ…普通。笑顔がとても似合う女の子。
 ただ…ただ、難点を言うとすれば、料理の腕は壊滅的だと言うところだろ
うか。
 そしていつもその被害に合うのが、影に紛れる同年代の若者三人だったり
する──
 一人は美少女と一卵双生である兄の達也。
 もう一人はここの家の隣に住む双子の幼なじみの少年、秀一。
 もう一人はここの家の裏側で経営している喫茶店の娘、茜。
 三人は憶えている。彼女の料理の味を。
 最後に口にしたのは、二ヶ月ほど前だろう。その時も三人は彼女が鼻歌混
じりで料理をしている姿を確認している。
 そん時の姿が童話に出てくる魔女が、毒薬を作りだしている姿と、何とな
くだぶって見えたとか…
 そして、口の中に放り込んだ料理に三人は四、五日間寝込んだと言う記憶
が鮮明に残っていたりしている。
「ねぇ…たっくん。おばさんは?おばさんはどうしたのよ」
 喫茶店の娘である彼女と台所に立つ妹には”たっくん”と呼ばれる彼、達
也は、小声での問いかけにふっと表情を変え真っ白な目で彼女を見つめる。
「だいたい、あの子がご飯を作ってるなんて珍しい事じゃない。このままじゃ
あ、せっかくの平和な日々が未知なるウィルスでこの辺一帯、崩壊しちゃう
わよ」
 達也、一つため息。
「…同窓会に出かけてる…今日は遅くなるらしい…」
「うげっマジ?」
「…うん…」
 ちなみに双子の母親は娘の料理の腕を知らない。知っていたら今頃は出前
でも取らせていたはずである。
「じゃあ…おじさんは?」
 今度は幼なじみの少年が、むろん小声で聞いてくる。
「舞が料理の準備を始めたのを確認した矢先、オレは修行の旅に出るとか何
とか言って”浮遊の術”で速攻、飛んで逃げた。今頃は東京湾を泳ぎながら
中国をめざしてんじゃねぇかな?」
 遠い目をして、彼は天井を見上げる。
「まあ、どうせ1週間もたてば中国土産と一緒に戻ってくんだろうけど…」
「いいのか?父親がそんな無責任で…だいたい道場は、弟子達の稽古はどう
するつもりなんじゃい…」
 少女が愚痴る。
「…一様、門の入口に張り紙はしといたけどさ…」
「なんて?」
「警告!!父母留守。<料理>事件発生。即刻帰られたし。本日の稽古は各
自で。”達也”…」
「にゃるほど」
「懸命な処置ね」
 道場に通う者達も二ヶ月ほど前の料理を口にしているので、その張り紙だ
けで十分に理解できる。そう思ったのか二人は納得顔でうんうんと頷いた。
「あ…でも…雪菜と有希姉は?」
 秀一がふと、気付く。
 その二人は達也の4つ下の妹と、9つ上の刑事を職業としている姉のこと
である。
「姉ちゃんなら30分ほど前に電話してきた…」
「何て?」
「宿直だから今日は向こうに泊まるってよ…」
「あれ?今日、当番だったっけ?」
「本当の当番だった人にしがみついて泣き頼んだんじゃねぇのか…家の中で
1番被害をこうむってんの姉ちゃんだし…寝込むことがが解ってて、あえて
そんなことに挑めるような楽天的な仕事してるわけじゃないんだし…」
「…確かに…」
「雪菜は?」
「舞の料理を食べてみたいって言ってたけど無理矢理、友達のところに泊まっ
てこいと追い出しといた。とりあえず…2、3日は帰ってこねぇだろ」
「そういや…雪菜だけ…舞の料理、食べたことないのよねぇ…っと…いうわ
けで…」
「何がというわけなんだ…」
「…無視!あたしはこれで消えるわ…店を手伝わなきゃならないし…」
「あ!オレ、急用思い出した!!」
 逃げる双子の幼なじみ。それが懸命であろうことは達也にも重々わかって
いることであるから何も言わない。そして、どんな事があろうともこの家の
住人である彼は、あの料理を必ず口にしなければならないと言うことも彼は
理解している。
 そして、彼は祈った──明日の命が無事であることを──


 ──夕刻──
 ごぽ。ごぽごぽごぽごぽ。
 そんな、かすかな音を出す皿が彼の前に差し出される。
 一時無言──
「…なんだ?これ?」
「カレーライス(はーと)」
 目を点にしながらぼつりと問いかける兄に妹は即答で答える。
「…は?」
「だから、カレーライスだってば!」
「………………」
 兄貴、再び無言──
 これが?これがカレーライスだと?
 カレーライスって言うけど、どうやってこんな物が出来るんだろうか。確
かにご飯らしき物があるし、ちゃんとそれにはカレーらしき物がかかってる
し、ちゃんと具も見えとる…
 視覚が白黒テレビみたいに鮮やかな色が見えなければ、たわいないカレー
ライスに見えなくもない…
 兄はもう一度、思う。
 何でご飯がピンク色をしていて、カレーの色が紫なんだ?これ、めちゃく
ちゃ不気味すぎるぞ(汗)
 ちなみに、既に煮込みは終えているはずなのに今だカレーはぼこぼこと泡
を発生させてたりするが、彼は錯覚だろうと思考を明後日の方向に追い出し
ている。それは些細なことと振り払って。
「はい。たっくん」
「──あ──ああ──あんが──と──」
 屈託のない笑顔で彼女から渡されるスプーンを、冷や汗たらたらふるえる
手で達也は受け取った。
「残さず食べてね(はーと)」
「…う゛…」
 ──こいつはオレに恨みでもあるんだろうか?──
 とりあえず、達也はほんの少しだけその物体をすくい取ってみる。
 頬に汗が流れる。流れ続ける。
 今まで武術大会に出場して何度も強敵を相手に善戦してきた達也だったが、
そんな時でもこれほどまで汗が流れ出しただろうかと疑うほどに、あふれ出
す。
 にこにこにこ…
 彼を見つめながら、反対側の席で腰掛け笑顔のまま頬杖を付く妹。
 それは天使の笑顔なのか、それとも悪魔の微笑なのか。
 ──えーい…ままよ!──
 そう心の中で唱え、決心した達也は瞳をきつく閉じ一気にそいつに食らい
つ………どしゃあっ!
 が、お約束通りに派手な音と共に椅子から倒れ、彼の意識は暗転した──
そして2日がたち──


 『正心流拳法道場』っと書かれた看板を掲げる道場の隣に、『夢つくし』
という喫茶店がある──
「で?」
 彼の口から美声が飛び出す。
 こっこっこっこっこ…
 頬杖をしながらカウンターのテーブルに指をたたき続ける達也は、舞の言
葉を待っていた。
 ”答えかた次第では、問答無用で火炎球をぶっ放しちゃる”っと言うオー
ラを発散させながら…いや…すでに何度かぶちかましてたりする事実はある
が…
「…っえ…えっと…その…あの…」
 目を伏せてばかりの舞は何か言おうと目を上げ、彼を見ると、再び目を伏
せる。
「いや…こんち…いいお天気で!」
「ほおぉ…言うことはそれだけか?」
「あうぅぅぅぅ〜」
 そうとうおっかない顔をしているようだ。
「きゃー!たっくん!素敵!女のあたしでもほれちゃいそう(はーと)」
「…んふっふっふっふっふっふ…火炎球ぶっ放しちゃおうかなあ〜」
「あう(泣)あう(泣)あう(泣)」
「…だめよ…たっくん…そんなことしちゃあ…」
 この店の娘である茜が口を開く。
「…あ、あかねぇ…」
 舞は両手を胸の前で組み合わせ、茜を神様と言わんばかりの目で見つめるが、
何となく芝居かかったその動作に胡散臭い物が見受けられる。
「…これに魔法を叩き込むのは構わないけど、人の家では控えてもらわないと」
「…茜…ひどひ…」
「人間誰しも自分が可愛いの(ハート)」
「うん正論にゃ!」
 人差し指1本おったてて言い切る茜に、その言葉にうんうん頷く秀一。
「あら?面白いことしてるじゃい(はーと)」
「どわあああああああああぁぁぁぁぁーーーーーーーー!!!!!!」
 どが、がしゃ、ごろごろ、ごしょ、ごひ、ごろごろ、ごす!!!!!
「あら?(はあと)どしたの達也?器用ねぇ…ころんだ評しに転がって別の
テーブル席にぶつかって…再び転がって戻ってくるなんて…」
『わ!すんごい美人』
 茜と秀一がはもる。
「わー。エル様だあ〜」
 舞がはしゃぐ。
「いってってってって……って…か…会長!何でここに――――――!!」
「いいじゃない♪あたしが、どこに居ようとも♪
 大体、世界そのものはあたしが作ったものなんだし♪
 それとも文句でもあるのかな―――達也ちゃんは♪」
「いいえ…ありまぜん(泣)」
 彼の目の前にいるのは、絶世の美女の名を冠するに相応しい女性。
 ロード・オブ・ナイトメア。
 彼女の存在を知っているものは、『エル』と呼び、大抵の者たちは怯え、
振るえ、何もせずとも平謝り。
 ほとんどの、神族と魔族たちは、彼女の元で雨乞い(流血)のために踊り
尽くし…声を張り上げ…程よくして昇天する…
 まあ…言い換えると…
 愛用の大鎌でざくざく切り刻まれ──
 それに悲鳴をあげ──
 混沌へと旅立つ──
 ま…彼女の手にかかってお仕置きを受けた存在は数知れず。
 そんなこんなの、恨みつらみで反逆者なんかも生まれたりして…
 …彼…『S.T.S』の”特別級資格者”トラブルコンサルタントでもあ
る達也…と呼ばれた少年は今は少女となっていた。
 達也の妹・舞。
 彼女は壊滅的な料理のもち、なおかつ1ヶ月に1回は未知なる魔法薬を作
るという特技を持ってたりする…まあ…ここ最近は確立が更に高くなってき
てるが…
 その魔法薬っと言うのがまたいろいろで…食べた人物が小さくなったり、
猫になったり…自分の体だけ2倍の重力が働いたり逆になったり…
 体が小さくなったり、魔法がいきなり使えなくなったり…体が強力な磁力
を発していろいろな鉄を吸いつけていったこともあったり…多種多様である
…この料理…どっかで売ったりしたら爆発的に売れるんじゃないだろか…
 そのせいも相成ってか…達也は…2日前の舞手作りカレーによって、年は
18ぐらいの美女に変身してたのである。
「という訳で達也。あんたちょっとあたしと一緒に着いてきなさい…」
「ついてって…何…って…ちょ…ちょ…ちょ…ちょ…ちょっとおぉーー」
 そして現在にいたる──


 という訳で、達也はお仕事で──
「なんで、女になったまんまでー!」
「そのほうが面白いから(はあと)あ!ちなみにその体、固定しておいたか
ら…しばらくは元に戻れないわよ(はーと)」
「あうぅぅぅぅ〜(泣)」
 ──ここ、セイルーン学園に編入することになった。
 多分、ひどい目にあうだけだと思うが──
 ガンバレ、達也!
 行け、達也!
 飛べ、達也!
 戦え、達也!
 読者のみんなも応援してるぞー!
「そんなもんしなくていい!」
 あ、さいでっか…
                       <続く──いつか──>
********************************************************************

 別タイトル『達也 セイルーン学園へ』──
 ですねこれでは…
 ではです…

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19023in ハプニング・ディ・バイ・ディ──1猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:34:45
記事番号19020へのコメント

 その後、送った、続編です。

*************************************
出張・あんだ〜ば〜EX in ハプニング・ディ・バイ・ディ──1
*************************************

 出張1【散々な始業式・1】

 こちらの世界では今は4月らしい…オレの世界ではちょうど冬休みに入っ
たばかりだったんだが──
 ──何故、休みを返上してまで別の学校にぃぃ!!!
(うるさい!)
 ごすっ!
 そんな声が直接頭の中に響くと、後頭部に衝撃が走った。
 あうううぅぅぅ〜
 どうやら、空気の塊を受けたらしい。
 オレは高校二年生としてここセイルーン学園に転校してきた。
 しかも、女生徒として──オレは男なのに…
(あら…たっちゃん…すごく綺麗よ♪)
 またまた、同じ主から声が直接、頭の中に聞こえてくる。
 人事だと思って……楽しんでるしょ…会長…
(うん♪)
 しくしく…
 最近の俺って何か、こんなんばっかりやってるような…
 大体、オレは中学3年生っすよ。
 なんで、高校2年生にならなきゃならないんっすか!
(今の体がそのくらいだから♪
 それにあんたが中学3年だって言っても…飛び級で大学まで行ってるじゃ
ない)
 途中で止めてますけど…
(それは仕事の都合で…単位取れなかったし…論文も書く暇な買ったからねぇ
…可愛そうにたっちゃんも…しくしく…)
 そのうちの8割が…「はあ〜い…達也。早速だけどお仕事だから一緒に着
いてきてねー」とか何とか言って人を引っ掻き回したのは何処の誰?
(さあ?何処の誰かしら?)
 残りの2割は、うちのねーちゃんと宴会を始めてそれに巻き込んできた人
は、何処のどなたでしたっけ?
(ああ〜ほら…たっちゃん…理事長の話が始まるわよ…ちゃんと聞きなさい)
 逃げるな…
(いや♪)

>「それでは、理事長のお話です。」
>この学校の理事長であるフィルさんがステージに上がる。
>
>何処と無く、冷や汗をかいている・・・皆フィルさんの嘗てない姿に
>―――あのフィルさんが恐怖に怯えるなんて――――
>もの珍しそうに眺めた。
>
>「この学校の生徒諸君。
> 学生らしくこの高校生活を有意義に、過ごす事を目的とする事。
> そして、今日は紹介したい人がいる。」
>「は―――い――――
> このセイルーン学園の皆―――
> これから2年間この学校の理事長より上の会長を勤めるエルで―――す!!!
> よろしく――――!!!」

>「は――――い―――
> エルと同じく会長を務めるユニット=ユニバースで――す!!
> よろしく――――!!!」
>
>なんで―――こうなるの(だ)(ですか)―――――
>7人の心境は一致した。
 やっぱり…彼女も着てたか…面白いことがあれば絶対来るとは思ってたが…
 ふう〜…新学期早々可愛そうだが…セイルーン学園生徒たち…これからは
精神的攻撃を大きく受けるとは思うが……がんばれよ…心を大きくな…

>「それでは、めでたい始業式のお祝いとして♪
> 異次元の世界への旅に行ってきてね(はぁと)」
>
>いきなり、ユニット様が指を鳴らした途端
>館内にいた存在は、全て巨大な時空の渦に巻き込まれた!!!
>『え!!!!』
>『うどわああああああああああ!!!!』
>『きゃああああああああああああ!!!』
>『やっぱりぃぃいいいいいいいぃぃぃぃ!!!』
 そーいや…うちの流東学園でも…同じことやってたなあ…彼女…
 そのおかげで、学園の生徒たちは並大抵のことでは動じなくなったのはい
い傾向だったけど…
 なんせ、生徒の大半は、精神力を拳1発で中級魔族ぐらい軽く滅ぼせちゃ
うからなあ…


「ここはいったいどこだああぁぁぁぁーーーー!!!」
 だから、ユニットが言ったとおり、どっかの異次元だってば…
「はい。はーい。セイルーン学園生徒一同様あぁ〜。こちらに並んでくださ
〜い(はーと)」
「ここからはエル様とユニット様の秘書であるあたしたちがご案内させてい
ただきま〜す(はあと)」
 人ごみに隠れて今の声の主の姿は見えないが…はて?どこかで…
「という訳でエル様の秘書はあたくしアイン=バーグズ」
「ユニット様の秘書はあたし香純舞が勤めさせていただきます」
『よろしく〜(はあと)』
 どずざあああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!!!!
『あ!滑った…』
「って、おまいら何でここにぃーー!」
『面白そうだから着いてきちゃった(はあと)』
「あう…そう言う奴だったっけ…お前らは…」
『うん(はあと)』
 うん…じゃないだろ…おい…
 かくして、オレの仲間がここで増えたのである──
 仲間といえるのか若干疑問は残るだろうが…

***************************************************************
 短い…

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19024in エル様漫遊記・番外編・12猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:35:46
記事番号19020へのコメント

 久しぶりのかおさんへの出張です(はあと)

 エル様漫遊記・番外編・12のねたであり、あるシーンの間、何が起こった
のか書いてみたものでした…


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出張・あんだ〜ば〜EX in エル様漫遊記・番外編・12
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>『はーい♪ユニットと一緒にわざと捕まったから♪あたし達をどれだけの時間でみつけられるかしら(はあと)
>ってことで、時間にあわせて、素敵なプレゼントねぇ(はあと)』

 ──一週間──
「──とっ言ったものの…暇ねぇ…」
「そうだね…」
「まったく、だらしない子たちねぇ…この程度の場所さっさとに見つけられ
ないのかしら!」
「この程度とはなんだ!この程度とは!」
 無視。
「これは…スペシャルのお仕置き決定よね(はあと)」
「当然よね(はあと)」
「こら待て!」
 無視。
「でも…やっぱり暇だねぇ〜」
「そうだわ。ここは一つ……いでよ!面白い子達!!」
 あたしはそういって上空に一つの異空間のトンネルをつなげる。
「なんだあ!!!」
 それを見て騒ぐ盗賊一人。
『だああああああああああああぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーー!!』
 その穴から、悲鳴が響いてくる。
 どごぐしゃあぁぁぁーーーー!!
 おっ!
 来た来た♪
「なんだ!なんだ!なんだ!なんだ!なんだ!」
 がばっと!起き上がり騒ぐ少年一人…さすが、怪我一つなし。
「きゅうぅ〜」
 地面にぶつかったせいか目を回して気を失っているあたしとそっくりな姿
をした女性一人。
 ちーん…
「…南無…」
 その女性の姿に向け、手を合わせている少年と瓜二つな少女ひとり。
「いらっしゃーい♪」
「きゃー!舞ちゃん、たっちゃん久しぶりいぃ〜!」
「ってユニット!!に…」
「あっ!ユニちゃん(はあと)と…」
 しばし──
「だれ?」
「この気配…会長か?」
「あたり〜!さすが達也。姿をかなり似せてる姿とはいえ、気配だけであた
しを見抜いたわね。今(はあと)」
「んなの解らんほうがおかしいと思うが…」
 今、あたしは気配を完全に断ち切ってるのよね。
 情けなくも…Sたちなんて…その気配も追えないし…
 そうだ、達也をどっかの世界を任せちゃおうかしら?
 そのほうがよっぽどいい働きしそうだし♪
「絶対!お断りします!!」
「達也。何よ突然…」
「今、どっかの世界の管理任せちゃおうかしら?なーんて思ってたでしょ…」
「鋭いわねぇ〜…やっぱり…どっかで神か魔王やってもらおうかしら?」
「絶対、い・やっ!」
「あ!あたしなりたい♪」
「なるな!」
「いいわよ♪」
「させるな!…ってそんなことよりも一帯何なんですか、こんなところに呼
び出して…」
「暇だったから…」
「暇だから呼んだんですか?」
「そ♪」
「…………………」
「大体、あたしは『面白い子たち』を呼んだのよ…達也たちを名指ししたわ
けじゃないわ♪」
「ただ単に、どでかい異空間の穴を元に戻してる最中だったから…それに巻
き込まれただけです…」
「えーー!仕事中だったのぉ〜。たっちゃん…仕事をほっぽりだしてくるの
はいけないこと何だよお〜」
「そうそう…」
 ユニットのその言葉にうなずくあたし。
「…ユニット…」
 あ…そうそう…達也ってばユニットを呼び捨てで呼ぶのよね…何でもユニッ
トがそうしてくれって言ってたらしいけど…
 「恐れ多くも〜」とか何とか言ってくる子たちとは違って、達也たちは素
直にそうしてくれるのよね。
 ま…あたしの正体をすぐに見抜いておいて…それでも呼び捨てにしてくれ
る飲み友達の姉を持ってるくらいだし♪
「うちの学園(流東学園)に転校してきた初日に挨拶がてら次空間のどでか
いトンネルを開けっ放しにしてった人は、どこのどなたでしたっけーーー…」
「きゃはははは…忘れた(はあと)」
「ちょっと…それホント?達也?」
「ああ…」
「…ユニット……」
「ん?なあにい〜エルぅ〜」
「なんて面白いことしてくれるのよ!今度やる時はあたしも呼んでよおぉ」
 ずざざざざざあああああああぁぁぁぁーーーーーー!!!!!!
「わああ〜い!滑った滑った♪」
「よ!達也の得意技!」
「得意なんかじゃないやい(泣)」
 そうして、なんや、かんやと1週間が──



「って、ことがあってねぇ〜」
「面白かったよね。リナ♪」
「そうよねぇ〜ユニット♪」
『…………………』
 無言になる、彼ら。
「その後、たっちゃんが10歳の女の子になってくれたりして♪」
『(それは舞の料理を食べたからなのでは)』
「着せ替えごっこして遊んだのよねぇ〜」
『…………………』
 いまだ無言の彼ら。
 なによお〜その無言は、彼らにつかまっている間、どう過ごしていたのか
あんたたちが聞くから、素直に話してあげたんじゃない。
『いったい…彼女は何者ですか?…』
 ミルガズィアとメフィは冷や汗かきつつゼロスたちに聞いている。
「…どうあろうと…いえません…いえるわけないじゃないですか…」
 泣くゼロス。
 そして、この夜もふけて行く──
 言うまでもなくその夜はユニットと一緒にお出かけしたわけだが………

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 ふう〜でけた…けど…短い…
 本当に久しぶりです。
 かお様の作品への出張は…
 ではこれにて…


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19025in 全てが集まりし世界にて猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:37:12
記事番号19020へのコメント

 これは、たかこさんへの出張です。
 はっきり言って、たかこさんの作品を壊すわけにもいかないので、ほとん
ど本編とはかけ離れた作品です。

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出張・あんだ〜ば〜EX in 全てが集まりし世界にて
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 これは、とある喫茶店での出来事である。
「暇だ…」
 家の隣でやっている喫茶店『夢つくし』のカウンターに顎を乗っけながら、
突然、オレはそんなことをつぶやいた。
「ケーキ♪ケーキ♪ケーキのキ♪」
 そんな感じで口ずさみながら、オレの隣に座る恵美は口元をクリームでべ
たべたにして、笑顔でケーキを食べている。
 その彼女の頭で、茶色の三角お山の猫耳がぴくぴく動き…そしてお尻から
伸びる茶色の猫の尻尾が左右にしぱたしぱたと振られていた。
 実はこれ…ここ最近、小中学生に人気のある製品、
 ──『取り外し可能!これであなたも猫人間』のセット──
 である。しかも着けた者の意思で耳も尻尾も自由に動かせる。
 まあ、もともとは彼女が買ったのではなく、オレの妹・雪菜が買ったもの
でお遊び間隔で恵美が雪菜につけさせられたものだが…
 その後、運が悪く──
 席をはずしていたオレがいない間に舞の手作りクッキーを食べたらしく、
その影響か、取り外し可能!これであなたも猫人間』セットと融合してしまっ
たのである。
 本人の意思で、耳と尻尾を隠すことはできるようだが…大好きなケーキを
食べている時は無意識に現れてるようである。
「るん♪るん♪るん♪るん♪るん♪るん♪」
 ま…今は幸せということである。
 それはどうでもいいとして──
「…暇だ…」
 オレは再び呟いた。
「た・い・へ・ん・で・すーーーーーーーー!!!!」
 べこっ
『………………』
「…ふう…暇だなあ…」
「あの〜達也?」
「どした?アイン…」
「これは何でしょう?」
 彼女は自分の顔を指差した。
『椅子』
 全員の声がハモル。
「いや…それは解ります…何故なげるんですか?」
「暇だから」
「暇だったから投げるんですかあぁーー!」
「…結局面白くなかったからいいじゃん」
「よくないです!」
 ちぇ…心の狭い奴…
「ケーキ♪ケーキ♪ケーキ追加ーーーーー♪」
『……………………』
「恵美…それでもう…40皿目…」
「やっと♪半分♪」
「半分って…」
「恵美ちゃん…それでよく太りませんね…」
「日ごろの行いがいいから♪」
 …そう言う…問題じゃないだろ…


「で…アイン。何が大変なんだ?」
 気を取り直して、オレが相棒のアインに問う。
「大変なんです!!!」
「だから…何が…」
「大変なんです!」
 その辺でどたばたと踊りだす。
「…ほう…な・に・が・だ?」
「大変なんです!!!!!!」
「……………………ぼそぼそ…」
「あああーーーーー!!!ごめんなさい!ごめんなさい!ちゃんと話します
だから火炎球だけはあああああああ!!!!!」
 ちっ!
 気付きやがった…
「で?」
 オレはおおらかにも魔法攻撃は中止してあげ、もう一度問い掛けてみせる。
「エル様が反逆者につかまりました!!」
「は…………?」
「だから!エル様が反逆者につかまったんだってばあ!」
「うそつけ…」
「嘘じゃありません(泣)」
 信じられん…あの会長がねぇ?
「ワザとじゃないのか?」
「もしそうなら、ここまで騒いでません!」
 騒ぐっつーよりかは…楽しんでたような気はするが…
「STS本社でも、正確な情報がつかめなくて大騒ぎなんですよお〜(泣)」
「本社でも?」
「そうです!本社のコンピュータをハッキングしても正確な情報が取れないしぃ〜」
「ハッキングってまだんなことやってるんかい…お前さんは…」
「だって!だって!だって!だって!だって!…」
 アインが1人、2人とぼこぼこ増えてゆく。
『だって!だって!だって!だって!だって!…』
「だああぁぁぁぁーーー!やかましっ!必殺!どつき蹴り・連続バージョン!」
 どここここここ…
『いちゃいの…』
「立体映像で分身してハモルんじゃない!!」
「しかも、立体映像まで、なんで蹴れるんですかあ〜」
「人徳(はあと)」
 そして、何やかやとその日は過ぎ去っていく──
 ちなみに、オレたちSTSは何も行動を取らなかったのである。
 どうやら、あとで会長から連絡が来たらしい。

 ──『STS』は動くな
   動いたらお仕置きだからね(はあと)──


 STSトラコンの今日の格言──
  『面倒なことはとっとと忘れろ』
 以上──

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 ああ〜!!!!!
 すみません!すみません!すみません!
 このような駄作で。
 物語自体を壊さないようにするには、達也たち介入はまずいと思ったんで
すう〜
 だから、こんなんのになっちゃいましたあああぁぁぁぁ〜
 では、にげますううぅぅぅぅ…

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19026in ハリー・ポッターと賢者の石猫斗犬 E-mail 2001/12/19 23:38:29
記事番号19020へのコメント

 そして最後に新作です。短いです…
 ハリー・ポッターとスレイヤーズにてちょっと思ったことなんですが…

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出張・あんだ〜ば〜EX in ハリー・ポッター
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 ──12月1日──川崎──11時30分頃──

舞 「るんる♪るんる♪るん♪」
雪菜「るん♪るん♪るん♪」
達也「何?にやにやしてるんだかおまいさんらは…」
2人『だってー!』
舞 「ハリー・ポッター♪」
雪菜「面白かったんだもん♪」
2人『ねえーーーー!!(はあと)』
達也「…まあ…そいつは否定はしないが…」
2人『でしょう(はあと)』
達也「…ゆっくりと、鑑賞できなかったが…オレは…」
雪菜「えーーーーー!どうしてーーーーー!!」
達也「どうしてー…って…雪菜…おまいなあ…」
雪菜「ふみゅ?」
達也「…一番最初の…ハリー・ポッターがいじめられているシーンで…うにゅ
   にゅ…許せん!とか何とか言って…火炎球の呪文唱えてた子は何処の
   どなたかなあ〜…」
舞 「他のシーンでもやりかかったのよねぇ〜」
雪菜「にえぇぇぇーーーー!ごめんなさいーーーー!!!!」
達也「…舞…お前さんなんて隣の席に座ってた人に手作りのクッキーを上げた
   ろう…」
舞 「え?何でわかったの?」
達也「(その人…泡吹いて気失ってたからなあ〜)」
舞 「???」
達也「それにしても…ずいぶん並んでるな…」
雪菜「ほえ〜」
舞 「先が見えない…」
達也「それ以前に…5時半頃にきてすでに40人ぐらい並んでるんだもんな〜
   あれには一番驚いたぞ…」

  ちなみに、彼らは初回公開7時20分で見ました。

舞 「その後、並んでたらあたしの正体に気づかれてサイン攻めにあっちゃっ
   たしいぃ(泣)」
雪菜「それは些細なこととして〜(はあと)」
舞 「…雪菜…あんた…(泣)」
雪菜「連想ゲームしようよ♪」
達也「何で、いきなり連想ゲームなんだ?」
雪菜「なんとなく♪天からのお告げかな?」
2人『…………………(…まさか…な…)』
雪菜「とにかく始めるよ(はあと)最初に…映画!はい、舞お姉ちゃん!」
舞 「う〜ん…映画……やっぱり、ハリー・ポッターと賢者の石かな?」
雪菜「さすが舞お姉ちゃん!はい!次、お兄ちゃん(はあと)」
達也「ハリー・ポッターと賢者の石ねぇ〜……やっぱ…スレイヤーズ第1巻
   目かな?」
2人『は?』
達也「ん?聞こえなかったか?」
舞 「…いや…」
雪菜「聞こえたけど…」
舞 「でも…なんで…スレイヤーズ第1巻目?」
達也「ん?なんでって…普通じゃないのか?」
雪菜「普通じゃないと思う…」
達也「でもよ…スレイヤーズ第1巻目のタイトルを別名にしようと考れば、
   ふと思うんだが…」
2人『そう?』
達也「ほり…ハリー・ポッターと賢者の石…スレイヤーズは…リナ=インバ
   ースと賢者の石」
2人『え?』
達也「スレイヤーズの1巻目って賢者の石出てたもんなあ〜」
2人『あ…』
達也「だから、リナ=インバースと賢者の石♪」
2人『納得…』

 チャンチャン♪
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 駄作です…では逃げます!!!!!