◆−REMEMBER THE TIME EXTRA 〜I JUST CAN'T STOP LOVING YOU〜−時水夜 氷沙梓 (2001/12/21 00:18:10) No.19058
 ┗Σ(っ゜)!?ま・・・マジですか?−風林みつき (2001/12/21 21:57:36) No.19086


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19058REMEMBER THE TIME EXTRA 〜I JUST CAN'T STOP LOVING YOU〜時水夜 氷沙梓 E-mail 2001/12/21 00:18:10


このお話は、クリスとマリアのお話の、何百年も後のお話です。
あの二人とは全く違う、それでも境遇は似ている二人のお話です。
彼らの旅は、どんなものなのでしょうか・・・。



「・・・あ。雪だ・・・雪だよクリス!」
「雪が降って何が悪い。・・・ガキだなマリアは・・・」
「・・・なっ!何その言い方あったまにくるわねー!!」
どうやら。
この二人は以前のお話の二人とは、名前は同じでも性格は正反対のようです。
「何アンタ天使のくせしてロマンチストの欠片もないの!!?」
「マリアが人一倍その感情が強いだけ。第一、俺そんなの良く分からないもん・・・」
「・・・あ・・・そ、か・・・」
この天使、クリスも、愛を知らない天使の一人です。
「別にマリアが気にすることないんじゃない?」
「そうだけど・・・何か・・・そう言われると・・・さみしいじゃない?」
「お前に心配されたら気分悪くなっちゃうよ。」
「・・・なっ・・・ひっどーーいクリスのバカーー!!!!」
いつもいつも口喧嘩が絶えない二人。
でも二人とも、それぞれの良さを知っています。
「冗談冗談。ありがとマリア。」
クリスが笑う。
いつもさりげなくクリスの口から出るこういう言葉が、マリアは大好きでした。
でも、そんな嬉しい気持ちを素直に出せないマリアは、いつも話題を変え、照れ隠しばかりしています。
今回もまた。
「さ・・・そろそろ夜になっちゃいそうだから走ろうよ!!寒いでしょ?」
「―――・・・うん。」
寒いのに、マリアの心はとても温かい気持ちでした。
町に着くと、何やらいつもと雰囲気が違います。
「そうだ・・・!!もうすぐクリスマスじゃない!!」
「クリスマス?」
「知らない?」
クリスは、初めて聞く言葉に少し興味があるようです。
「ほら。イエス・クリスト様がいらっしゃるじゃない?あの方の生誕を祝う一日だけのお祭りよ。」
二人は宿屋に向かい、歩き出しました。
「お祭り・・・ねえ。」
「クリスは天使だから知ってると思うんだけどなーー。」
クリスは無言でした。
愛を知らない、周りから軽蔑された天使は、神に祈りを捧げる事も、何かを崇める事も許されていません。
でもそんなことを言ったら、せっかくのマリアの笑顔が消えてしまう。
楽しみにしている誕生祭が、良い思い出として残らなくなってしまう。
そう思ったのです。
歩いている途中、ツリーを見つけたマリアにつられ、クリスは頑張って笑顔を作りました。
ツリーには、子供達が作ったのでしょうか、ちょっとぎこちないプレゼント型のオーナメントなどが飾ってあります。
「マリア。」
「何?」
「クリスマスは・・・ここでゆっくり過ごそう。」
「・・・うん!」
マリアは笑いました。



数日後。
二人は別々で、それぞれにプレゼントを買うことにしました。
クリスはプレゼントを渡すのは初めてで、すごく戸惑っています。
(マリアは・・・プレゼント交換・・・やったことあるんだよな・・・)
マリアのことで頭に浮かぶのは、腰ぐらいある、綺麗で、豊かな茶髪です。
さっぱりと短い自分の金髪とは対照的なので、必ず思い出されるのです。
「バレッタ・・・」
小物屋の中で見つけたバレッタ。
クリスはそれをとても気に入りました。
それを買い、マリアと待ち合わせをしている間中、ずっとクリスの心の中を、変な気持ちがぐるぐると回っていました。
(これを渡す時のこと考えるとドキドキする・・・)
分からない感情。
気に入ってもらえなかった時の不安。
気に入ってくれた時の笑顔を見れる嬉しさ。
様々な気持ちと緊張感が、クリスの中に溢れています。
「クリス!」

ドクン・・・

マリアがやって来ました。
「クリス早かったのね。」
「うん。マリアに絶対似合いそうにないモノ買ってきた。」
「何それひどーーい!!」
またいつもの口喧嘩が始まりそうになります。
「ウソウソ。マリアに一番似合うかもっていうの買ってきたから。」
「え・・・・・・」
マリアの顔が少しだけ紅くなりました。
「はい、俺から。」
クリスは袋をマリアに渡しました。
マリアはドキドキしながらその袋を開けます。
「・・・わっ・・・」
キラキラと細工が輝いているバレッタ。
「すごーーい・・・」
「・・・どう?」
「キレイ・・・ありがとう!」
クリスに向けられたその笑顔は。
今までの不安、もやもやした全ての感情を消し去る。
彼女だけの魔法のようでした。

ドクン・・・

「あ。つ、次!!私ね!」
ガサゴソと袋の中からとりだしたモノは・・・。
「はい。コレ!!」
「・・・・・・?」
手の平にすっぽり収まるほどの大きさの宝珠。
「これは・・・?」
「ごめんね何かわけわからないモノで。何か・・・クリスってこんな感じに見えるから・・・」
「・・・球体に見えるのか?」
「違う違う!!そんなんじゃなくて・・・すごく繊細で・・・キレイなの。」

ドクン。

「でね!しかもね!これって一色の宝珠じゃないの!!」
マリアはそれを、月の光に当てました。
「・・・あ・・・」
「七色!!虹色!!」
マリアは元気な声で言いました。
「あなたはね、クリス・・・これから、いろんな可能性があると思うの!御利益を願って・・・ダメかな?」
瞬間。
クリスの瞳から、涙が流れました。
温かい。
アタタカイ・・・。
「マリア・・・」


ありがとう・・・。


少し町から外れた場所で、二人はずっとそれぞれのプレゼントを眺めていました。
「マリア・・・」
「え?!なに?」
「俺さ・・・お前のコト、初めは好きになれなかった。」
「な、何で・・・そんな・・・」
「おせっかいだし、頭に血が昇りやすいし・・・感情を素直に出すお前を・・・好きになれなかった。」
マリアは黙りました。
「でも今は・・・俺、マリアのコト好きだよ。」
マリアはバレッタを落としそうになり、力を込めました。
「愛っていうのはまだ分からないけど、いつかは・・・マリアに愛っていうのをあげられたらいいな・・・」
マリアの頬には、涙がいくつの伝っています。
クリスは笑いながらその顔を見、涙を拭ってあげました。
するとそのまま、自然と二人はキスをした。


その姿は、空と森と星と月に祝福されているかのように・・・・・・







       





          END



♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†♪†



久し振りにREMEMMBER THE TIMEでしたね。
今晩は、時水夜です。
これは分からない人多いでしょうねぇ。なんせ昔のことですから・・・。
クリスマスも近いことですし、書いてみました(壱時間)。
個人的に(するな)みっきーこと風林みつきちゃんにfor you!!
あなたにも、 I JUST CAN'T STOP LOVING YOU!!


では・・・

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19086Σ(っ゜)!?ま・・・マジですか?風林みつき 2001/12/21 21:57:36
記事番号19058へのコメント

時水夜 氷沙梓さんは No.19058「REMEMBER THE TIME EXTRA 〜I JUST CAN'T STOP LOVING YOU〜」で書きました。

こんばんはー♪
ステキに懐かしいタイトルを見つけてほくほく(何)なみつきですにー。

>このお話は、クリスとマリアのお話の、何百年も後のお話です。
>あの二人とは全く違う、それでも境遇は似ている二人のお話です。
>彼らの旅は、どんなものなのでしょうか・・・。
おおっ!楽しみでふ〜。
これって読み切りって、とって良いんですよね?

>「・・・あ。雪だ・・・雪だよクリス!」
>「雪が降って何が悪い。・・・ガキだなマリアは・・・」
>「・・・なっ!何その言い方あったまにくるわねー!!」
先日雪が降りました。珍しい・・・とまでは言いませんが、あんまり降らないので
クラスのみなさん騒ぎまくりv授業中もみなさん(←あたしは廊下側の席だしどーでも良かった(おい))外ばっか見てて先生に注意されてましたvvv

>どうやら。
>この二人は以前のお話の二人とは、名前は同じでも性格は正反対のようです。
ですねぇ。でも何か好きな感じの性格です☆2人とも。

>「何アンタ天使のくせしてロマンチストの欠片もないの!!?」
>「マリアが人一倍その感情が強いだけ。第一、俺そんなの良く分からないもん・・・」
マリアさんは今回も・・・というか人間代表者(違)なんですね?

>「冗談冗談。ありがとマリア。」
>クリスが笑う。
>いつもさりげなくクリスの口から出るこういう言葉が、マリアは大好きでした。
うああーーーーーーーーーーーーー!!!!!
Σd( ̄□ ̄)!!!惚れ直したぜ、クリス&マリア!!!!!

>でも、そんな嬉しい気持ちを素直に出せないマリアは、いつも話題を変え、照れ隠しばかりしています。
>今回もまた。
可愛いーーvv

>「ほら。イエス・クリスト様がいらっしゃるじゃない?あの方の生誕を祝う一日だけのお祭りよ。」
祝っている若者(爆)は本当にいるのかと、毎年思います。(とか言いつつ祝ってない)
カップルさんの記念日じゃないんだよーーー。

>「クリスは天使だから知ってると思うんだけどなーー。」
>クリスは無言でした。
>愛を知らない、周りから軽蔑された天使は、神に祈りを捧げる事も、何かを崇める事も許されていません。
そうだったのですか・・・では1代目クリスさんも?
何かもう・・・やっぱ天使は嫌いです〜・・・。いや、クリスさんの周りの、ですがね・・・。

>でもそんなことを言ったら、せっかくのマリアの笑顔が消えてしまう。
>楽しみにしている誕生祭が、良い思い出として残らなくなってしまう。
>そう思ったのです。
ううっ。彼の優しさが切ない・・・!!

>「クリスマスは・・・ここでゆっくり過ごそう。」
>「・・・うん!」
>マリアは笑いました。
(>_<)!きゃっv良いですねぇ〜。まだ色恋に興味はないですが、こういう〃純〃な2人を見るとほかほかしますv・・・・・・・・・何か変な表現。

>「バレッタ・・・」
>小物屋の中で見つけたバレッタ。
>クリスはそれをとても気に入りました。
マリアさんの第一印象・・・ですか?は長くて綺麗な髪ですもんねvv

>分からない感情。
>気に入ってもらえなかった時の不安。
>気に入ってくれた時の笑顔を見れる嬉しさ。
>様々な気持ちと緊張感が、クリスの中に溢れています。
初めて―ですからね。多分、こんなに仲良くなれたのだってマリアさんが初めてでしょうし。

>マリアがやって来ました。
>「クリス早かったのね。」
>「うん。マリアに絶対似合いそうにないモノ買ってきた。」
またそんなこと言っちゃってvもおv(お前は近所の世話やきおばさんか)

>「ウソウソ。マリアに一番似合うかもっていうの買ってきたから。」
>「え・・・・・・」
>マリアの顔が少しだけ紅くなりました。
可愛すぎるーーー!!!(ΠΔΠ)

>クリスに向けられたその笑顔は。
>今までの不安、もやもやした全ての感情を消し去る。
>彼女だけの魔法のようでした。
彼女だけの魔法・・・あたしはこういうのに弱かったり強かったり(どっち!?)。クリティカルヒットです!!!!!

>「あ。つ、次!!私ね!」
>ガサゴソと袋の中からとりだしたモノは・・・。
なになに?
ドキドキ

>「ごめんね何かわけわからないモノで。何か・・・クリスってこんな感じに見えるから・・・」
>「・・・球体に見えるのか?」
○(▽ο▽)o!!!!!!!

>「違う違う!!そんなんじゃなくて・・・すごく繊細で・・・キレイなの。」
>
>ドクン。
おおーーーー・・・・(何)!

>「あなたはね、クリス・・・これから、いろんな可能性があると思うの!御利益を願って・・・ダメかな?」
>瞬間。
>クリスの瞳から、涙が流れました。
>温かい。
>アタタカイ・・・。
>「マリア・・・」
愛を知らない天使と勝ち気で、それでいて優しい女の子。
片方に愛がなくても、充分2人は幸せ。そう、あたしは思うのです。


>ありがとう・・・。
おめでとう・・・。


>「俺さ・・・お前のコト、初めは好きになれなかった。」
>「な、何で・・・そんな・・・」
>「おせっかいだし、頭に血が昇りやすいし・・・感情を素直に出すお前を・・・好きになれなかった。」
>マリアは黙りました。
>「でも今は・・・俺、マリアのコト好きだよ。」
(///)vvv
言ったぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!

>「愛っていうのはまだ分からないけど、いつかは・・・マリアに愛っていうのをあげられたらいいな・・・」
大丈夫。あげられるし、もらえるよ。
もしかしたら、自分ではまだ気付かないだけで、心のどこかではもう愛を知っているのかも。

>マリアの頬には、涙がいくつの伝っています。
>クリスは笑いながらその顔を見、涙を拭ってあげました。
>するとそのまま、自然と二人はキスをした。
ななーー☆うみょおぅ!ひひゃぬもへーーーー!!!

Σはっ!?すいません・・・最近奇怪な声をあげるのが癖なのです・・・。


>その姿は、空と森と星と月に祝福されているかのように・・・・・・
おめでとうっ!!!
あたしからも、祝福を贈ります・・・



>久し振りにREMEMMBER THE TIMEでしたね。
とっても良かったです!
相変わらず時ちょん、尊敬しますー。

>今晩は、時水夜です。
>これは分からない人多いでしょうねぇ。なんせ昔のことですから・・・。
>クリスマスも近いことですし、書いてみました(壱時間)。
今後も何らかの形で復活を!!!希望します!!!!!!

>個人的に(するな)みっきーこと風林みつきちゃんにfor you!!
>あなたにも、 I JUST CAN'T STOP LOVING YOU!!
きゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!
ままままままままタイトル参照です・・・。
嬉しすぎです〜!!。(>_<)。

>では・・・
はい。では。