◆−【オオカミとワルツを】 【4】−羅琴みつき (2002/1/29 13:23:22) No.19827
 ┗【オオカミとワルツを】 【5】−羅琴みつき (2002/1/29 18:48:07) No.19835
  ┗はにょん。−春祭あられ (2002/2/3 23:08:25) NEW No.19907
   ┗うみょん。−羅琴みつき (2002/2/5 17:35:10) NEW No.19927


トップに戻る
19827【オオカミとワルツを】 【4】羅琴みつき E-mail 2002/1/29 13:23:22


こんちゃー。羅琴です。
今日は学校で授業発表会があったので、2時間で帰れましたvv小説を書きまくります。テスト勉強はやりません(やれ)。
………いや、やらされるんですが(何)。

ワルツ4をお送りします。しかし短いですね。
次で終わらせられるよう、頑張ってみます。
目指せ!スリーツリー!!!



【オオカミとワルツを】 【4】



カルマート公国までは、思いのほか早くついた。
そしてフィリオネルは悩んでいた。イシアのことで。自分には見せないようにしているのだろうが、彼女は少しを目を離すと、どこか悲しそうな顔をしているのだ。
かといって、いろいろ聞き出すのも無神経というものではないか?しかし、気になるものは気になるのだ。
まあ、そんなところだった。

「イシア、何か悩みでもあるのか?」
国についたところで、もともと大した用事があったわけでもなし、適当に城下町の見物をして歩いていた時だ。
フィリオネルはさりげなく聞いてみようと、隣を歩くイシアに言った。
「え……何故ですか?何でそんなこと……」
イシアは押し黙る。
「いや……、何だか最近、表情が冴えないから、何かあったのかと」
「ああ!ごめんなさい!別になんでもないんですの!
 気にしないでくださいませっ」
身振り手振り、大きなアクションでイシアは言った。怪しさ全開のお約束パターンである。
しかし、そんなあからさまなことをされて追求するわけにもいかない。
フィリオネルは空を仰いだ。
日差しの眩しさに、目を細めた。



「舞踏祭?」
カルマート公国、ハグール・シティのありきたりな宿屋の食堂で、イシアは声をあげた。
夕食を食べている最中であった。
フィリオネルは頷いてから説明を続ける。
「今日の昼、ロードの所へ挨拶へ行っただろう?」
ちなみにその時、イシアとは別行動をとっていた。特に用事があったわけではないらしく、何でも『そういう所』にはあまり顔を出したくないとか。相手がロードでも、やはりひけめを感じるのだろうか。
「実はそこで、3日後にある舞踏祭に参加を頼まれたのだ。
 その……、できれば、ついてきてほしい」
彼女の心情を察し、フィリオネルはきまずそうに言った。
「………………あ…、そう、ですね。良いですよ。わかりました。一緒に行きますわ」
「いや、でも無理しなくても……」
「いいえ、平気ですわ。心配をかけてすみません。本当に、もう大丈夫なんです」



そして。それから3日後の夜。
2人はロードの城へ来ていた。
それなりに大きくはあるのだが、地元の町民も多く参加しているためもあり、やはり2人にとっては少し手狭だった。
「フィリオネル殿下!」
受付で手続きを済ませ、ホールへ入ったところでシティのロードが挨拶にやってきた。
側までかけよると、恭しく一礼し、
「ようこそ来てくださいました!!狭い所ではありますが、ごゆっくりとお過ごしくださいませっ」
ロードはやたらと腰が低かった。当然の状況だが。
「して、そちらのお嬢さまはどなたでしょうか?」
さきほどからイシアに視線を向けていて、ひとまず挨拶をしてから聞いた。
フィリオネルはどう言っていいものかとまどい、彼女に顔を向けたが、彼女はすまし顔して目をつむっていた。
「……こちらは、イシア嬢だ」
とだけ言っておくことにした。
もともと別に興味があるわけでもなし。ロードは追求してこなかった。そして再び挨拶をしてから、どこへともなく姿を消した。


イシアとフィリオネルが出されたバイキング形式の食事をとっていたとき、音楽が流れ出した。人も集まってきて、ようやく始まったらしい。舞踏祭は。
「踊るか?」
フィリオネルは踊りとかそういうものは少しできる程度だった。イシアに肯定されたら正直困るが、一応聞いてみる。というより彼女は踊りながら敵を倒すのだ。踊れないはずがないのだが。
するとイシアは、くすっと笑って言った。

「ごめんなさい。私、踊れないですから」

トップに戻る
19835【オオカミとワルツを】 【5】羅琴みつき E-mail 2002/1/29 18:48:07
記事番号19827へのコメント

なんとか終われそうですね。
良かった良かった。
でも、最初のイメージとは全然違ってきちゃいましたよ;
かなり出来悪いです。そしてもの凄く短いです。もお、このままエピローグみたいです!!!
覚悟してお読みくださいvv





【オオカミとワルツを】 【5】


食事もひとしきり終わり、2人はホールから、月の光るテラスへと出た。
欠けた月。
満月まであと数日ほどか。
「月、綺麗ですわね」
テラスの柵に肘をついてイシアは言った。
フィリオネルは「ああ」と応えた。
「私、月が好きなんですよ。国ではよく天体観測をしていましたわ」
言ってから、イシアはまた悲しそうな顔をして、どこか遠くを見ていた。
その様子を見て、またフィリオネルは自分がどんな言葉をかければいいのか、あるいはかけてはいけないのか、迷う。


「フィル。黙っていても特に問題ないですから、話しませんでしたが――」
そうこう悩んでいるうちに、イシアの方から喋り出す。
彼女はフィリオネルの方には向かず、月を見つめながら。
「…私の国、トルキストンは廃国になるのです」
「………!………だがそんな知らせ、セイルーンにはまだ……」
フィリオネルの言葉に、イシアは、微笑を称えて応えた。
「もとから人口は少なかったんです。位置的な問題から国として独立してしまっただけですから。連絡は遅れているだけで、もう王室にも一報がきているはずです」
「そうか………」
「廃国になったとき、私が苦労しないようにと、両親はラルティーグの偉い人との結婚を計画しました」
そして彼女は式から抜け出してきた、というわけか。フィリオネルは口には出さずに、納得した。
「変にお思いになられたでしょう?大陸の一番端の国の王女がセイルーン近くの山の中なんて」
彼女は笑ったが、楽しそうには見えなかった。
「よくしてくれた両親には、申し訳ない気持ちでいっぱいです……。連絡をとったことがありましたでしょう。そのとき、怒られた方がかえって良かったんですが、母様は私に言いました〃ごめんね〃って――――」
フィリオネルはやっと気づいた。あのときの彼女の真意に。
「だから私は、自分だけ好きなことをやっている気がして…………いつも罪悪感を感じていたのかもしれません。それが顔に出て、フィルに心配をかけていたのなら、ごめんなさい」
イシアはフィリオネルに振り向いて、深々と頭を下げる。
蒼白い月光を背にした彼女は、とても輝いて見えた。
「イシア、私はそろそろ国に帰らなければいけない」
「そうですね。国王様もお年をとられて、今国を動かさなければならないのはフィルですものね。あまり国を留守にしていては、大臣が困っていることでしょう」
今度は普通に笑っていた。
「一緒に国へ行って欲しい。一緒に国を動かして欲しい」










「ワルツを踊りませんか?大丈夫。私について、適当に足を動かすだけで」




















「ねえ!イシア母様、今幸せ?」
「ええ。とても。それに〃今〃だけの幸せじゃないのよ?私はきっと、絶対、これからも幸せだから」
「ずーっと幸せなの?」
「グレイシア、大切なことを言い忘れていたわ」
「なーに?」
「グレイシアも幸せじゃないと、私は幸せじゃないわ。
 貴方が幸せなら、私も幸せだら」










あとがり
こんな感じで、ワルツ終了。
タイトルのワルツ、あれだけかいなんてツッコミは無用です。
あと空白抜いたらかなり短いことも(まて)vv
何気にグレイシアお姉さまがいて、アメさんがいないのは、幼いお姉さまを書きたかったからなのです。

では。これにて。
次は血継だ!!!!

トップに戻る
19907はにょん。春祭あられ E-mail 2002/2/3 23:08:25
記事番号19835へのコメント

どーも。こんばんはv 春祭あられですv

>なんとか終われそうですね。
>良かった良かった。
てか、終わりっすか?!終わりっすね。

>でも、最初のイメージとは全然違ってきちゃいましたよ;
>かなり出来悪いです。そしてもの凄く短いです。もお、このままエピローグみたいです!!!
>覚悟してお読みくださいvv
んなことないです。出来悪くなんか絶対ありませんよ。
というわけで、このまま下の物語を読むとしよう・・・


・・・・・・・・・・・・。



>あとがり
>こんな感じで、ワルツ終了。
うっしゃ!読みました!
よかったっすよ!ワルツワルツ〜
幸せに無事終わってよかったです!
告白・・・・・・フィルさんの告白・・・・・・
なんかまともな気もするが・・・・・・まあ、きっと彼はああいうキャラなのでしょう、元々。

>タイトルのワルツ、あれだけかいなんてツッコミは無用です。
いいじゃないですか。私だって、「セレナーデ」にて、その言葉が出てきたのは一回だけだったし。

>あと空白抜いたらかなり短いことも(まて)vv
もっと短い小説を、私はバリバリいっぱい書いたことがあるので、大丈夫なのです。(ってか、それって小説か?)

>何気にグレイシアお姉さまがいて、アメさんがいないのは、幼いお姉さまを書きたかったからなのです。
グレイシアねーさん“ナーガ”説って、あれって本当なんですかね・・・・・・
その辺のこと良く知らないから良く分からないけど、たぶん本当なんだろうなぁ・・・・・・と思いつつ。
そうしたら、幼いナーガさんって、こんなに素直だったのかぁ〜ってちょっとこれ見て思ったり。
あはは。

>では。これにて。
>次は血継だ!!!!
おうよ!もう出てるときにこのレスかいてるけど(遅っ!)頑張れよ!
つーわけで、わけのわからないレスだったけどこれにて。
 あられん☆


トップに戻る
19927うみょん。羅琴みつき E-mail 2002/2/5 17:35:10
記事番号19907へのコメント

春祭あられさんは No.19907「はにょん。」で書きました。
>
>どーも。こんばんはv 春祭あられですv
こんばんはー。
レスありがとうございました!!

>>なんとか終われそうですね。
>>良かった良かった。
>てか、終わりっすか?!終わりっすね。
終わりっすよー。

>>でも、最初のイメージとは全然違ってきちゃいましたよ;
>>かなり出来悪いです。そしてもの凄く短いです。もお、このままエピローグみたいです!!!
>>覚悟してお読みくださいvv
>んなことないです。出来悪くなんか絶対ありませんよ。
>というわけで、このまま下の物語を読むとしよう・・・
お読み下さいませ。

>・・・・・・・・・・・・。
・・・・・・・・・・・・。

>>あとがり
>>こんな感じで、ワルツ終了。
>うっしゃ!読みました!
どうもです☆

>よかったっすよ!ワルツワルツ〜
良かったですか……?
かなり不安だったのです……。

>幸せに無事終わってよかったです!
>告白・・・・・・フィルさんの告白・・・・・・
>なんかまともな気もするが・・・・・・まあ、きっと彼はああいうキャラなのでしょう、元々。
何だか難しかったですよ……;
フィルさん書くのも初めてでしたし。

>>タイトルのワルツ、あれだけかいなんてツッコミは無用です。
>いいじゃないですか。私だって、「セレナーデ」にて、その言葉が出てきたのは一回だけだったし。
いいんですかー( ̄□ ̄)!!

>>あと空白抜いたらかなり短いことも(まて)vv
>もっと短い小説を、私はバリバリいっぱい書いたことがあるので、大丈夫なのです。(ってか、それって小説か?)
そうですか。
最近あたしは短い詩ばっかり書いてるので、影響が出てきてて困ってるんですよぉぉぉぉぉぉぉ!!!

>>何気にグレイシアお姉さまがいて、アメさんがいないのは、幼いお姉さまを書きたかったからなのです。
>グレイシアねーさん“ナーガ”説って、あれって本当なんですかね・・・・・・
>その辺のこと良く知らないから良く分からないけど、たぶん本当なんだろうなぁ・・・・・・と思いつつ。
>そうしたら、幼いナーガさんって、こんなに素直だったのかぁ〜ってちょっとこれ見て思ったり。
>あはは。
うーん………。あたしとしては、信じてないですね(きぱ)。あくまでも個人的に、ですが。増刊号のスレvsオーフェンの時に、会ってましたけど、他人っぽかったですし。
でもたまにグレイシアナーさん(見にくい;)も書きますがね。←矛盾屋

>>では。これにて。
>>次は血継だ!!!!
>おうよ!もう出てるときにこのレスかいてるけど(遅っ!)頑張れよ!
頑張らせていただきます!!!

>つーわけで、わけのわからないレスだったけどこれにて。
> あられん☆
ではでは。みっきーでした☆