◆−闇への誘い 第2話 和やかに 思い出話に 花が咲く−圭吾 (2002/2/1 18:25:27) No.19876
 ┣第2話の書き足し−圭吾 (2002/2/1 18:57:00) No.19878
 ┗闇への誘い 第3話 ゼルガディス あんたは一体 どうなった?!−圭吾 (2002/2/2 14:41:36) No.19888


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19876闇への誘い 第2話 和やかに 思い出話に 花が咲く圭吾 2002/2/1 18:25:27


 どーも、おひさしっす。いろいろとありまして第2話がこんなに遅くなってしまいました。さてさて、あのですねこの「闇への誘い」ですが、「さそい」ではなくて「いざない」と読んでいただけると私的にとてもうれしいのであります。でわでわ、ごゆっくりどーぞ。
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 その日の夕方、私たちは近くの街ダランに着いた。今回はゼルも顔を気にすることなく大手を振って歩いている・・・・・かと思いきやいつものかっこ、白いフードにマスクをつけていた。
「ねえゼル、何でまだそんなかっこしてんの?もうはずせば、顔変わったんだし・・・・。」
 誰でも思う疑問を口にしてみる。
「ああ、俺もはずそうと思うんだがな、昔からの癖で取るに取れん。」
 ・・・さいですか。
「まあそんな事はおいといて、どーする?まだ早いけど宿とりましょーか。」
「そーですね、おなかもすいてることですし、どっか宿にでも入りましょう。」
 アメリアの賛成もあったので私たち一行は街の入り口近くにある宿に入った。そこは1階にレストランもかねており、夕飯時ということで人でにぎわっていた。
「さあーて、今日はみんなも集まったことだし、ぱあ―っとやるわよ、ぱあ―っと。」
『さんせーい!!』
 なにやらゼルは嫌そうな顔をしていたが・・・まあそんなことはどうでもいい。おなかが減っては何もできないのが私である。
「よーし、んじゃそこのねえちゃーん、注文よろしく。まずスペシャルオードブル3人前、それにシェフのおすすめディナー4人前、あとダラン特産の野菜のスペシャルコース5人前!!」
「おう、次俺な。んー、シェフのきまぐれディナー5人前、高級肉料理のフルコース3人前、あと季節限定鍋4人前な。」
 ちっ、ガウリイの奴高いのばっかり頼んでやがる。んまあいっか、今日はふところもあったかいし、あとでもらえばいいんだし。
「じゃあ私は、ダラン特産品フルコース2人前に、デザートセット3人前お願いします。」
「俺はきのこと山菜のスパゲッテイだけでいい。」
「では僕はビーフシチューセットを。お野菜たっぷりでお願いします。」
 ウエイトレスの姉ちゃんが引きつった顔で去っていったあと、私はゼロスに話しかけた。
「・・・・なんであんたもご飯頼むわけ?」
「何でって、ここで僕も食べなきゃおかしいじゃないですか。それがどうかされたんですか?」
 うそをつけうそを。あんだけメニュー見て悩んでたくせに。
「ご飯の無駄。」
「そんなあ〜、いいじゃないですかあ〜。人間の料理って意外とおいしいんですもん。」
 机にのの字を書きながらいじけるゼロス。魔族って味分かるんだ・・・。
 なんて無駄話をしているうちに料理が続々と運ばれてきた。
「うっひょ〜、うまそうな料理だなあ。リナこいつらだけは絶対渡さん。」
「ふっ、何言ってんだか。まあいいわ、今日も勝たせてもらうわよ。でわ、」
『いただっきまーす!!』
 かくて、私対ガウリイによる夕飯争奪戦が始まった。
「ふぐう、ばみとっうえんの!!わらばっ!!」
「うがあ、おらうあにふんだ!!」
 がつがつがつ・・・・ぼこっ・・・・がしゃん・・・・。
−30分後―
「ふう〜食った食った。何しろ久しぶりのまともは飯だからなあ、うまかった。ごっつおさん。」
 途中、ガウリイの手にフォークを刺したり、アメリアの料理を取ろうとして足を蹴られたりしたが、無事食事はすんだ。その間ゼルとゼロスは別の机に移動し、「ふっ、おまえと2人で食事をとるとわな、驚きだ。」
「僕もびっくりですよ。ま、この場合その方が得策ですからね、我慢してください。」
なんぞと火花を散らしつつ、静かに食事をしていた。・・・やなかんぢ。
 しばらくみんな食後の紅茶をすすりつつ一服している中でアメリアがまず口を開いた。
「さてどなたから話します?私は特に何もないんですが・・・・」
困った顔で言うアメリア。
「そうね、ここはやっぱり私から話しましょうか。ゼルの話はゆっくり聞きたいし・・・」
といって私はちらっとゼルのほうに目をやる。彼はただ静かに紅茶を飲んでいた。
 そして私は今まであった全てのことを話した。ルークとミリーナのこと、魔族達のこと、ミルガズイアさんとメフィのこと、ガウリイの剣のこと、ルークの正体のこと、全てを。ゼロスはそれを聞き、ときたま満足そうにうなずくだけだった。ガウリイも今回ははっきり覚えているらしく、暗い表情をしていた。
 重い空気の中、まず口を開いたのはアメリアだった。
「そうですか・・・、またそんなことがあったんですね・・・。」
私はただ苦笑することしかできなかった。
「私はさっき言ったとおり特に何もありません。ただ父さんが倒れて・・・」
『ええーっ、フィルさんがっ!!』
(ゼロス以外の全員の声がはもった。)
「だ、だいじょうぶなのか?」
「ええ、ただたんなるぎっくり腰ですから。」
 なーんだ。フィルさんもついにここまでかって期待したのに。(おいっ)
「で政治とかどうしようかって時にグレイシア姉さんが帰ってきて、私に、『あんたも修行のたびに行って世界を見てきなさい。ここは私に任せて』って言ってくれたんです。だから1ヶ月くらい前に家を出てふらっと歩いてたらゼルガディスさんに会ったんです。」
「へえー、アメリアのねえちゃん帰ってきたんか。なあ、おまえの姉ちゃんってどんなだ?」
 そういえば私も聞いたことないなあ・・・。
「姉さんは背が高くて、髪が黒くて長くて、胸がおっきくて、いつもハイテンションな人です。でも魔道のうではぴかいちなんですから!!」
 へえー、さすがアメリアの姉ちゃん。
「あっ、あとリナさんのことよく知ってましたよ。あいつは私の最大のライバルよって。」
 ぶはあーーーーーーーっ!!
「げふっ、あ、あはっ、そんな私がアメリアの姉ちゃんなんて知るわけないじゃん。まったくそういう人は困るわねえ。」
「そうですか・・・・・。」
 なぜか残念そうな顔をするアメリア。
 さてそして彼の番が回ってきた。
「では次に僕が・・・・」
「あほかあーーーーーーーーっ!!」
リナちゃん久しぶりのトルネードアタック炸裂!!
「リナさん痛ひ。」
「何いってんの。だったらはじめからそんなこというんじゃないっ!!」
「はあ」


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19878第2話の書き足し圭吾 2002/2/1 18:57:00
記事番号19876へのコメント

「まったく。じゃゼル、どーぞ。」
「う、うむ・・・・」
そして彼は話し始めた。
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いやーすいません、なんか変なことになってて。さて、何とか第3話を受験までに出したいですねえ。がんばるんで誰か(どうか誰か)応援してください。では近いうちにまた会いましょう。読んでくれた人、あーりがーとねー。

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19888闇への誘い 第3話 ゼルガディス あんたは一体 どうなった?!圭吾 2002/2/2 14:41:36
記事番号19876へのコメント

  さてさて、冬ももう終わりつつある今日この頃、皆さんどうお過ごしでしょうか?私は受験受験と追い立てられる毎日となりました。(しくしく)この長編の途中でネット落ちすることとなってしまいそうですが気長に待ってね。(はあと)でわ、始まり始まり〜!!
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 「・・・俺はおまえらと別れてからもずっと人間に戻るための方法を探してあてのない旅を続けていた。たくさんの町により、大陸の端から端までずっと歩きつづけた。しかし捜簡単に見つかるもんじゃない。何度も、もういいじゃないか、あきらめてしまえ、と自分が自分に言うんだ。しかしな、おまえらと旅していること思い出すとな、もしかしたらって思えてくるんだ。だから俺は自分に鞭を売ってまた立ち上がった。そんなことが何度あったか・・・。」
 そこで彼はいったん言葉をとめて苦笑する。そう、私たちは現に不可能なことを可能にしてきた。孤独な彼にとってそれが唯一の励みとなっていたのだろう。・・
・なんか嬉しいぞ、ゼル。
「・・・まあそれでだ、またしばらく歩いていたんだが、ある時道に迷ったんだ、森のに中で。あれは・・・ドラゴンズ・ピークの近くの森だったと思う。太陽が沈み真っ暗い中でもおれは歩みを止めなかった。何かが俺を呼んでいるような気がしてな。それでしばらく行くと小さな小屋があったんだ。俺はおりがたいと思ってその小屋の扉をたたいた。中からでてきたのは気のよさそうなじいさんだった。俺が事情を話すとじいさんは快く俺を中に入れてくれたー」

『こんな所で何をしておる?』
じいさんが出してくれた食事を食べ終えて茶を飲んで一息ついていたとき、じいさんが俺に尋ねた。俺は何でそんなことを聞くんだと思い、自分こそなぜこんな山奥に1人で住んでる?、と尋ねたんだ。・・・まったく自分でも嫌になるぐらい疑り深い性格だよ。そんな俺の言葉を気にもせずにじいさんは話し始めた。
『わしか?わしはこう見えても元魔道士での、いろんな研究をしていたもんじゃ。わしが40ぐらいの時にちょっとばかりドラゴンに興味を持っての、ここドラゴンズ・ピークに近い山に住み着いたんじゃ。ここならドラゴンが毎日でも見れるからの。でいろいろドラゴンを観察しているうちにいつのまにかこんなに年を取ってしまっての、帰るに帰れんくなってしまったのじゃ。しかしここの暮らしになじんでしまったからかの、いまさら街見たいなごみごみしたところに帰ろうと思わんのじゃ。おまえさんに尋ねたのはじゃな、わしがここ3・40年すんでいて初めての客じゃからじゃよ。もし言いたくないのなら言わんでもええ。』
 そういってじいさんは黙った。
『ふっ、別に言いたくないわけじゃないさ・・・。そうだな、どこから話せば言いか・・・』
 俺はじいさんが自分のことを話してくれた御礼もかねて全部話した。・・・いや、誰かに聞いて欲しかったのかもな。レゾに仕えていたこと、おまえらにあったこと、冥王フィブリゾを倒したこと、そして今もなおあてのない旅を続けていること。最後まで話し終えたとき、じいさんは笑顔をうかべながら言った。
『そうか・・・。おまえさんはいい仲間を持ったの。その体も治ると信じておればきっと治るさ。』
『そう簡単にいってくれるといいんだがな。』
『そうじゃの。さて今日は疲れたじゃろ、ゆっくりここでお休み。』
『ああ、すまない。』
 そういって俺はベットに横になった。信じていればきっと治る、さっきじいさんが言った言葉が頭の中をめぐっていた。そして俺はそのまま眠りに落ちた。
 翌朝目が覚めて部屋を出てみると、そこには誰もいなかった。外にはもう太陽が高い場所まで上っていて、もう昼近いことをさしていた。もう一度小屋の中に入ってじいさんを探したんだがいっこうに見当たらない。変だなと思いながら、机に座りじいさんが帰ってくるのを待ってからでようと思ったんだ。そしたら1枚の紙が置いてあることにきずいたんだ。
『わしを信じて話してくれてありがとな。わしはそこにはもう戻らん。気をつけてたびを続けなされ。それはお礼じゃ。』

「一体どうしたんだと思ったが、帰らないならここにいても仕方ないと思い、身支度を整えるために顔を洗いに外に出たんだ。井戸で水をくみ、冷たい水で顔を洗った。そしたらてざわいがいつもと違うんだ。どうしてだと思いその水に映った自分の顔を見たんだ。そしたら・・・人間に戻っていたんだ。そこでな、じいさんの書置きを思い出したんだ。『それはお礼じゃ』・・・じいさんが俺の体を治してくれたんだ・・・どうやったかは知らんがな。」

 沈黙が流れた。
「一体そのおじいさんは何者でしょう?」
 ゼロスが珍しく口を開く。
「そのじいさん魔道士だったんだろ。だったらその治し方を知ってたんじゃないか?」
「ま、そのじいさんが何者だろうと俺の体を治してくれたんだ。だから俺としてはどうでもいい。」
「そうですか・・・。」
 そういってゼロスはちらっとこちらを見る。・・・?まあいいか。
「へえ、世の中にそんな善人もいるんだ。まあよかったじゃない、ゼル。」
「そうですね。さてもうこんな時間になりましたし、そろそろ上にあがりましょうか。」
「そうね。」

 みんなと別れてから、私は自分の部屋に入ってベットに入ったのだがどうも眠れない。なぜかというと2つのことが気になるから。1つはゼロスのこと、もう1つはさっきのゼルの話である。ゼロスの今回の目的は?一体何のために私たちにつくことになったのだろーか、魔族もヒマなもんなのか?あとゼルのほうは―
  コンコン。
「誰?」
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いやー、中途半端な終わり方!!
ほんとにゼルなんで人間になっちゃったんでしょうねえ?(まったく考えてないの。てへっ。)
さあ、こんな調子でこの話は終わるのか?まだ5人がそろって1日もたってないんだぞ!!けいご、ぴーんち!! 
ま、なんとかなるさ。でわでわあ。