◆−出戻りです・・・(−−;−人見蕗子 (2002/3/21 11:16:17) No.20348
 ┣抽象的トライアングル−人見蕗子 (2002/3/21 11:18:47) No.20349
 ┃┣始めまして!!エル樣ですね(はあと)わーい♪−かお (2002/3/21 12:00:14) No.20350
 ┃┃┗はじめまして〜−人見蕗子 (2002/3/21 14:00:20) No.20354
 ┃┗こんにちは−一坪 (2002/3/21 13:02:34) No.20352
 ┃ ┗有難うございます(ぺこぺこ)−人見蕗子 (2002/3/21 14:02:07) No.20355
 ┣抽象的トライアングル2−人見蕗子 (2002/3/21 13:42:31) No.20353
 ┃┣始めまして♪−らん (2002/3/21 15:00:09) No.20356
 ┃┃┗はじめまして〜−人見蕗子 (2002/3/22 17:11:18) No.20370
 ┃┗2度目ですがどうもです♪−れい (2002/3/21 17:30:56) No.20360
 ┃ ┗おひさしぶりです〜−人見蕗子 (2002/3/22 17:19:44) No.20371
 ┣御久しぶりです!!−れい (2002/3/21 17:16:58) No.20359
 ┣抽象的トライアングル3−人見蕗子 (2002/3/22 09:53:50) No.20368
 ┗抽象的トライアングル4−人見蕗子 (2002/3/24 09:59:43) No.20389


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20348出戻りです・・・(−−;人見蕗子 2002/3/21 11:16:17


 初めまして・・・と言いたい所なのですが、一応出戻りの人見蕗子です。
 またスレイ小説が書きたくなったので投稿させていただきます〜。

 内容は「スレイヤーズTRYその後」で、アニメ色強めです。ヴァルもフィリアも出ます。カップリングはちょっと未定ですが・・・もちろん正義の仲良し4人組も出ます。
 ひ、久しぶりすぎて緊張します・・・。とりあえずプロローグをどうぞ。

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20349抽象的トライアングル人見蕗子 2002/3/21 11:18:47
記事番号20348へのコメント

■Mother■

 あの瞬間。
 とっさに手を伸ばしてしまったのは、またあたしの悪い癖が出てしまったからなのか。
 あたしは神でも魔でも、人間でもない。
 その曖昧さを味わってしまった唯一の者に、同情したのかもしれない。
 本当は竜族でありながら・・・その「神の器」に注ぎ込まれたのは魔竜王のチカラ。ダークスターとヴォルフィードの魂。
 彼の望んだ道はあたしとは正反対だったけれど、あの瞬間、彼はまちがいなくもうひとりのあたしだった。神に、そして魔に最も近い男。

 ―――ホント、いつもの気まぐれだったのよ。
 とっさに浄化され、消えようとした命のひとかけらを拾い上げてしまったのは。
 彼の身体はすでにダークスターに喰われていたから、新しい身体を作り上げなきゃいけなくなってしまって。面倒な事をしたもんだわ。
 あたしの作った結界の中で、彼は再構築されてゆく。
 ひとつの細胞がふたつに、4つに分かれ、元の形を目指して膨れ上がってゆく。
 そして・・・そろそろ、完成するはずよ。
 彼が戻ってくる事で何が起こるかしら。
 誰が喜んで誰が傷つくかしら。
 そーゆーのが楽しいから、「混沌の母」はやめらんないのよね。
 坊やには「はめられちまってる」とか言われちゃったけど。
 ま、いいか。


+++++++++++++++
 タイトルは気にしないで下さい!!色んな話に飛ぶと思うので・・・四角の中が格タイトルという事で。
 とりあえずはプロローグ、L様です。リナ系・・・;

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20350始めまして!!エル樣ですね(はあと)わーい♪かお E-mail URL2002/3/21 12:00:14
記事番号20349へのコメント

人見蕗子さんは No.20349「抽象的トライアングル」で書きました。
>
こんにちわ♪
始めまして♪人見蕗子さん。
こちらに投稿してるかおといーます(はあと)
>■Mother■
>
> あの瞬間。
> とっさに手を伸ばしてしまったのは、またあたしの悪い癖が出てしまったからなのか。
> あたしは神でも魔でも、人間でもない。
> その曖昧さを味わってしまった唯一の者に、同情したのかもしれない。
エル様が同情・・・????(汗)
> 本当は竜族でありながら・・・その「神の器」に注ぎ込まれたのは魔竜王のチカラ。ダークスターとヴォルフィードの魂。
> 彼の望んだ道はあたしとは正反対だったけれど、あの瞬間、彼はまちがいなくもうひとりのあたしだった。神に、そして魔に最も近い男。
エル様が望んだ道ってなんでしょうねぇ・・???(すっごく気になる・・)
>
> ―――ホント、いつもの気まぐれだったのよ。
> とっさに浄化され、消えようとした命のひとかけらを拾い上げてしまったのは。
> 彼の身体はすでにダークスターに喰われていたから、新しい身体を作り上げなきゃいけなくなってしまって。面倒な事をしたもんだわ。
> あたしの作った結界の中で、彼は再構築されてゆく。
ってことは、卵の中でしょうか??
それともあの羽の舞う中のことでしょぅか??
> ひとつの細胞がふたつに、4つに分かれ、元の形を目指して膨れ上がってゆく。
> そして・・・そろそろ、完成するはずよ。
> 彼が戻ってくる事で何が起こるかしら。
> 誰が喜んで誰が傷つくかしら。
フィリアは喜びますね(はあと)
> そーゆーのが楽しいから、「混沌の母」はやめらんないのよね。
・・やめるって・・・止めようにもやめられないのでは・・・(爆!)
> 坊やには「はめられちまってる」とか言われちゃったけど。
> ま、いいか。
さすがエル樣ですぅ(はあと)
ってことは、ヴァルを復活させたのはエル様という視点なのですね(はあと)
トライの設定資料集では監督さんがヴォルフィードといってましたけど(はあと)
エル樣、やさしいですぅ(はあと)
>
>
>+++++++++++++++
> タイトルは気にしないで下さい!!色んな話に飛ぶと思うので・・・四角の中が格タイトルという事で。
了解なのです(はあと)
> とりあえずはプロローグ、L様です。リナ系・・・;
わーい♪わーい♪エル樣vvエル樣vv
リナ視点と他メンバーの視点も頑張ってくださいね(はあと)

・・・ってことは、ゼロスのあの!!報告シーンもあるのかなぁ・・・?(爆!)
(最終回の歌からにて・爆!)
それでは♪
初めてなのに、支離滅裂な感想書いてるかおでした(はあと)
感想になってないですが、うけとってやってくださいな(はあと)
ではぁ〜♪
byかお

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20354はじめまして〜人見蕗子 2002/3/21 14:00:20
記事番号20350へのコメント

かおさんは No.20350「始めまして!!エル樣ですね(はあと)わーい♪」で書きました。
>こんにちわ♪
>始めまして♪人見蕗子さん。
>こちらに投稿してるかおといーます(はあと)
はじめまして、かおさん。
かなり昔に投稿していた人見蕗子と申します・・・。
久しぶりすぎで肩身が狭いです(^^;

>>■Mother■
>>
>> あの瞬間。
>> とっさに手を伸ばしてしまったのは、またあたしの悪い癖が出てしまったからなのか。
>> あたしは神でも魔でも、人間でもない。
>> その曖昧さを味わってしまった唯一の者に、同情したのかもしれない。
>エル様が同情・・・????(汗)
 私はアニメ派(?)なのでエル様の定義みたいなものがちょっと分からないので・・・解釈間違っていたら済みません;
 エル様ってひとりきりの存在だから、不完全とはいえ似たような存在になったヴァルガーヴにシンパシイを感じたんじゃないかなーと思いまして;

>> 彼の望んだ道はあたしとは正反対だったけれど、あの瞬間、彼はまちがいなくもうひとりのあたしだった。神に、そして魔に最も近い男。
>エル様が望んだ道ってなんでしょうねぇ・・???(すっごく気になる・・)
 コレも勝手な定義ですけど、エル様=世界だから、滅んだら自分の存在は必要なくなってしまうから困るんじゃないかなーとか思いまして・・・。

>> あたしの作った結界の中で、彼は再構築されてゆく。
>ってことは、卵の中でしょうか??
>それともあの羽の舞う中のことでしょぅか??
 あの卵っぽいのが結界という設定でお願いします〜。

>> 彼が戻ってくる事で何が起こるかしら。
>> 誰が喜んで誰が傷つくかしら。
>フィリアは喜びますね(はあと)
そーですね♪
正義の仲良し4人組(笑)も「後味が悪い」とか言っていたので、少しは喜んでくれたら嬉しいです。

>> そーゆーのが楽しいから、「混沌の母」はやめらんないのよね。
>・・やめるって・・・止めようにもやめられないのでは・・・(爆!)
あはは・・・そ、そーですね・・・(^^;

>> 坊やには「はめられちまってる」とか言われちゃったけど。
>> ま、いいか。
>さすがエル樣ですぅ(はあと)
結構リナのイメージ強くて、アバウトな方になってしまいました;
もっと大人っぽい雰囲気にしたかったのに失敗;

>ってことは、ヴァルを復活させたのはエル様という視点なのですね(はあと)
>トライの設定資料集では監督さんがヴォルフィードといってましたけど(はあと)
>エル樣、やさしいですぅ(はあと)
そうです!!自分設定万歳!!!(死)
>>
>>
>>+++++++++++++++
>> タイトルは気にしないで下さい!!色んな話に飛ぶと思うので・・・四角の中が格タイトルという事で。
>了解なのです(はあと)
しかしダサいんだか何なんだか分からないタイトルですね・・・;
ああ恥ずかしい・・・。

>> とりあえずはプロローグ、L様です。リナ系・・・;
>わーい♪わーい♪エル樣vvエル樣vv
>リナ視点と他メンバーの視点も頑張ってくださいね(はあと)
はい、これから総出演(の予定)です!!
でも、コレTRYのラストを振り返る、という話じゃ無いんです。済みません;
これから新しい話になってしまうのです・・・。
>
>・・・ってことは、ゼロスのあの!!報告シーンもあるのかなぁ・・・?(爆!)
>(最終回の歌からにて・爆!)
あ、「2」はゼロスとゼラス様オンリーですよ♪報告シーンではなくなってしまいましたが・・・

>それでは♪
>初めてなのに、支離滅裂な感想書いてるかおでした(はあと)
>感想になってないですが、うけとってやってくださいな(はあと)
>ではぁ〜♪
>byかお
感想有難うございました!!
久しぶりにスレ小説書いたので本当にアラばかりですね・・・済みませんです。
宜しければ続編にも目を通していただければ幸いです。

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20352こんにちは一坪 E-mail 2002/3/21 13:02:34
記事番号20349へのコメント

お久しぶりです。
お元気でしたか? またよろしくお願いしますね。(^▽^)

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20355有難うございます(ぺこぺこ)人見蕗子 2002/3/21 14:02:07
記事番号20352へのコメント

一坪さんお元気ですか?
何だか目の調子が悪いみたいなのに、わざわざ済みません;
こっそり書き逃げようかと思ったのですが・・・またぼちぼち書いていきたいのでよろしくお願いします。

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20353抽象的トライアングル2人見蕗子 2002/3/21 13:42:31
記事番号20348へのコメント

■ゴッドチャイルド■

「ゼロス・・・お前、いつから私に嘘をつけるほどえらくなったの?」
「どういう意味でしょうか、獣王様」
「誤魔化すのも無意味よ。
 忘れないで頂戴。お前は私の腹心である以前に―――私が創り上げた子供にすぎないのだから」
 長椅子に寝そべったゼラスの金色の瞳が冷たく輝き、ゼロスを睨みつける。
「お前、私の命令もなしに、無断で人間界に足しげく通っているようね。やっとリナ=インバースから離れたかと思ったら、今度は黄金竜の娘に会うために」
 黄金竜、という言葉にゼラスは力を込めた。竜族は神の側、そして自分達は魔族。決して相容れぬ存在。しかもこちらには実体が無く、精神だけである。下手に近寄れば、ダメージが大きいのは明らかに魔族の方だ。それなのに、この部下は何をやっているのか。
 滅びる事を望み始めている?―――まさか。
「・・・フィリアさんの事でしたら、僕は彼女の負の感情を頂きに行っているだけです。ちょっとからかうだけで、簡単に味わえるものですから。
 リナさんは僕がからかった程度じゃ、動揺しないんですよねー」
 ニコ目のまま、けらけらと笑ってみせる。唇の端が強張っているというのに、嘘を塗り重ねて。誤魔化して。
 ゼラスの視線が一層鋭いものになったのを敏感に察知し、ゼロスはきっ、と顔を引き締める。
「無断で人間界に通っていたのは、事実です。申し訳・・・」
「やめなさい」
 尖った声が、ゼロスの言葉を制す。ゼラスは椅子から身を起こすと足を組んで座り直し、銀色の髪をかきあげた。シャラシャラと、腕と足のリングが涼やかな音を立てる。やがて沈黙が生まれる。
 ―――苛つく。ゼロスは明らかに変わってきている。何故?何のために?誰の影響を受けて?
「それなら、話は早いわ。今回の任務を命じる。
 坊やを、見張りなさい」
「坊や・・・・・?」
「ガーヴの遺産、よ」
「ああ・・・!ヴァルガーヴの事ですか!」
 今気付いた、という雰囲気で、ゼロスはポンと手を打つ。これが演技か本気かゼラスには読めなかった。演技だとしたらよほどヴァルガーヴが気に食わなかったのだろう。二度と関わりたくはない程に。しかし本気だとしたら―――あの竜の娘の隣にいつも置いてあるバスケットの中身すら目に入らず娘に熱を上げているという事か。
「お前の任務はヴァルガーヴの誕生を見届ける事。あの『結界』の中から現れるものが神か魔か、確認して来るのよ」
「ヴァルガーヴが・・・ついに卵から生まれる、という事ですか」
「あれは卵ではないわ。結界よ。それも、神族のものでも魔族のものでもない特殊な結界―――」
 ゼラスが此処まで言葉を紡いだ時、ゼロスの目が大きく見開かれた。驚きに染まった紫の瞳が露になる。
「まさか、ヴァルガーヴを転生へと導いたのは・・・!!」
その反応の遅さは、ゼラスを苛立たせた。あの時、あの場所に居合わせておきながら『あの方』の気配すら掴んでいないとは。
「だから、あの黄金竜の娘や坊やの部下の獣人、リナ=インバース達のように、あの『卵』から孵るのが単なる『赤子』だとは思わないで頂戴。
 あの坊やは元々古代竜・・・神に近い種族。そこにガーヴの気とダークスターとヴォルフィードが融合したんだから・・・何が生まれてもおかしくは無いわ」
「『あの方』に、干渉されている可能性も?」
「充分すぎるほどあり得るわ」
 ほー、っと大きく息を吐き、ゼロスは杖を握る手に力を込める。殺気。
「―――待ちなさいゼロス。
 お前は何が生まれるか確認して私に報告するだけよ。現れたものが何であれ、手出しは一切無用、分かったわね」
「本気ですか?」
「私がお前に嘘をついた所で、何の得にもならないわよ。確認することが任務よ。
 そして、報告後のお前に謹慎を命じる。
お前は命ある者たちに関わり、人間臭くなりすぎたわ。少し頭を冷やしなさい」
 冷たく吐き捨てると同時に、ゼラスの姿は漆黒の空間へと消え、人型に窪んだ長椅子とゼロスだけが取り残された。


 坊やは、神か、魔か。
 転生したことすら奇跡としか言いようの無い事実。「ヴァルガーヴ」の復活。神と魔が複雑に絡み合った彼が、まともに生まれる事が出来るとは思えない。
 しかし。ガーヴは、何のためにあの死にかけた古代竜を助け、魔族として生き返らせて自分の腹心に仕立て上げたのか。
 人と魔族の狭間に立たされたガーヴ。竜族の身に魔の力を与えられたヴァルガーヴ。
「ガーヴ、貴方は・・・あの子に何を託したの?」
 あの赤毛の魔王は、気まぐれだったから。『あの方』に匹敵するほどに。


++++++++++++++++
 ああ、やっぱり「抽象的トライアングル」ってタイトルが・・・コレ何なんでしょう・・・(涙)
 「ゴッドチャイルド」で良かったかなぁ・・・

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20356始めまして♪らん E-mail URL2002/3/21 15:00:09
記事番号20353へのコメント

人見蕗子さんは No.20353「抽象的トライアングル2」で書きました。


 らん:こんにちは。人見蕗子さん。始めまして!!
    らんというものです〜♪今後ともよろしくお願いいたしますねvv
エル様:んふふふふふふふふふ・・・・・
 らん:うどわ!!エ・エルルル様!!地を這うような低い声を出さないで下さい(汗)
エル様:・・・・・・・気にしないで頂戴。機嫌が悪いだけだから♪
 らん:・・・・・・・(汗)それでは感想です!!

(後ろではエル様が鎌を振り回している・・・・・)


>「お前、私の命令もなしに、無断で人間界に足しげく通っているようね。やっとリナ=インバースから離れたかと思ったら、今度は黄金竜の娘に会うために」
> 黄金竜、という言葉にゼラスは力を込めた。竜族は神の側、そして自分達は魔族。決して相容れぬ存在。しかもこちらには実体が無く、精神だけである。下手に近寄れば、ダメージが大きいのは明らかに魔族の方だ。それなのに、この部下は何をやっているのか。
> 滅びる事を望み始めている?―――まさか。



  らん:・・・・・・色々な意味で魔族らしくない行動ですからね♪
    しかし。私フィリアとゼロスの口喧嘩好きですvv
    2人とも似たもの同士だと思います!!
 ゼロス:・・・・・・誰と誰が似たもの同士なのですか?
フィリア:こんなのと一緒にされては困ります!!生ゴミなんかと!!
 ゼロス:生ゴミ・・・・生ゴミって!!生ゴミって言う方が生ゴミなんですよ!!
(らん、少しずつ2人から離れていく・・・)
フィリア:なんですって〜〜〜〜〜!!
(フィリア、黄金竜に変身しレーザーブレスを使う)
  らん:はた迷惑な喧嘩が起こってしまったようで♪


> ニコ目のまま、けらけらと笑ってみせる。唇の端が強張っているというのに、嘘を塗り重ねて。誤魔化して。
> ゼラスの視線が一層鋭いものになったのを敏感に察知し、ゼロスはきっ、と顔を引き締める。


 らん:嘘を重ねるのか。上司に・・・・・ある意味凄いのです。


> ―――苛つく。ゼロスは明らかに変わってきている。何故?何のために?誰の影響を受けて?


 らん:きっとリナ達の影響だと思います!!
    高位魔族にも関わらず、女装したり着ぐるみ被っていたりしてましたしねvv

> ゼラスが此処まで言葉を紡いだ時、ゼロスの目が大きく見開かれた。驚きに染まった紫の瞳が露になる。
>「まさか、ヴァルガーヴを転生へと導いたのは・・・!!」
>その反応の遅さは、ゼラスを苛立たせた。あの時、あの場所に居合わせておきながら『あの方』の気配すら掴んでいないとは。
>「だから、あの黄金竜の娘や坊やの部下の獣人、リナ=インバース達のように、あの『卵』から孵るのが単なる『赤子』だとは思わないで頂戴。
> あの坊やは元々古代竜・・・神に近い種族。そこにガーヴの気とダークスターとヴォルフィードが融合したんだから・・・何が生まれてもおかしくは無いわ」


 らん:エル様何かしたのですか?
エル様:・・・・秘密。

>「私がお前に嘘をついた所で、何の得にもならないわよ。確認することが任務よ。
> そして、報告後のお前に謹慎を命じる。
>お前は命ある者たちに関わり、人間臭くなりすぎたわ。少し頭を冷やしなさい」
> 冷たく吐き捨てると同時に、ゼラスの姿は漆黒の空間へと消え、人型に窪んだ長椅子とゼロスだけが取り残された。


 らん:カッコいいのですvv獣王さん(なんかこの呼び方変ですね)

>「ガーヴ、貴方は・・・あの子に何を託したの?」
> あの赤毛の魔王は、気まぐれだったから。『あの方』に匹敵するほどに。

 らん:う〜〜ん・・・・続きが大変気になるのです。



> ああ、やっぱり「抽象的トライアングル」ってタイトルが・・・コレ何なんでしょう・・・(涙)
> 「ゴッドチャイルド」で良かったかなぁ・・・


 らん:ゴッドチャイルド・・・・私が好きな花とゆめのマンガの題名ですvv
エル様:なにか関係あるの。
 らん:ないです。ただ言っただけです。
エル様:あっそ。
 らん:さてさて〜〜続き楽しみにお待ちしておりますね〜〜♪
    ヴァルガーブがどうなっていくのか〜〜気になります!!
    これにて失礼いたします!!
(らん、ダッシュで逃げる)
エル様:逃げられるわけないでしょ!!

・・・・・・・・静寂なんかが支配した空間・・・・が広がりつつある

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20370はじめまして〜人見蕗子 2002/3/22 17:11:18
記事番号20356へのコメント

らんさんは No.20356「始めまして♪」で書きました。
> らん:こんにちは。人見蕗子さん。始めまして!!
>    らんというものです〜♪今後ともよろしくお願いいたしますねvv
 らんさん、はじめまして。
 「書き殴り」の親不孝娘、人見蕗子と申します・・・。
 小説投稿は1年半ぶりの出戻りなのです;

>エル様:んふふふふふふふふふ・・・・・
> らん:うどわ!!エ・エルルル様!!地を這うような低い声を出さないで下さい(汗)
>エル様:・・・・・・・気にしないで頂戴。機嫌が悪いだけだから♪
> らん:・・・・・・・(汗)それでは感想です!!
>
>(後ろではエル様が鎌を振り回している・・・・・)
 ああっ!!エル様のご機嫌が悪いなんて!!!
 どうしましたかー!!?
>
>
>>「お前、私の命令もなしに、無断で人間界に足しげく通っているようね。やっとリナ=インバースから離れたかと思ったら、今度は黄金竜の娘に会うために」
>> 黄金竜、という言葉にゼラスは力を込めた。竜族は神の側、そして自分達は魔族。決して相容れぬ存在。しかもこちらには実体が無く、精神だけである。下手に近寄れば、ダメージが大きいのは明らかに魔族の方だ。それなのに、この部下は何をやっているのか。
>
>  らん:・・・・・・色々な意味で魔族らしくない行動ですからね♪
>    しかし。私フィリアとゼロスの口喧嘩好きですvv
>    2人とも似たもの同士だと思います!!
> ゼロス:・・・・・・誰と誰が似たもの同士なのですか?
>フィリア:こんなのと一緒にされては困ります!!生ゴミなんかと!!
> ゼロス:生ゴミ・・・・生ゴミって!!生ゴミって言う方が生ゴミなんですよ!!
>(らん、少しずつ2人から離れていく・・・)
>フィリア:なんですって〜〜〜〜〜!!
>(フィリア、黄金竜に変身しレーザーブレスを使う)
>  らん:はた迷惑な喧嘩が起こってしまったようで♪
 確かにこの2人(人!!?)の喧嘩は見てる分には面白いですよね(^^
側には寄りたくないですが・・・。
 これから喧嘩シーンも予定していますのでご期待ください♪(宣伝かい;)

>> ―――苛つく。ゼロスは明らかに変わってきている。何故?何のために?誰の影響を受けて?
>
>
> らん:きっとリナ達の影響だと思います!!
>    高位魔族にも関わらず、女装したり着ぐるみ被っていたりしてましたしねvv
 リナがゼロスに与えた影響というのは大きいと思います。
 でも「TRY」からはフィリアの影響も・・・?
>
>>その反応の遅さは、ゼラスを苛立たせた。あの時、あの場所に居合わせておきながら『あの方』の気配すら掴んでいないとは。
>>「だから、あの黄金竜の娘や坊やの部下の獣人、リナ=インバース達のように、あの『卵』から孵るのが単なる『赤子』だとは思わないで頂戴。
>> あの坊やは元々古代竜・・・神に近い種族。そこにガーヴの気とダークスターとヴォルフィードが融合したんだから・・・何が生まれてもおかしくは無いわ」
>
>
> らん:エル様何かしたのですか?
>エル様:・・・・秘密。

 ひ、秘密ですかっ!!?(泣)
 えーん、裏設定貸してくださいよ〜(爆)
>
>>「私がお前に嘘をついた所で、何の得にもならないわよ。確認することが任務よ。
>> そして、報告後のお前に謹慎を命じる。
>>お前は命ある者たちに関わり、人間臭くなりすぎたわ。少し頭を冷やしなさい」
>> 冷たく吐き捨てると同時に、ゼラスの姿は漆黒の空間へと消え、人型に窪んだ長椅子とゼロスだけが取り残された。
>
>
> らん:カッコいいのですvv獣王さん(なんかこの呼び方変ですね)

 そうですね。やっぱり獣王『様』がいちばん自然な感じですね。
 私はついガーヴに『様』を付けてしまうのですが・・・(−−;
>
>>「ガーヴ、貴方は・・・あの子に何を託したの?」
>> あの赤毛の魔王は、気まぐれだったから。『あの方』に匹敵するほどに。
>
> らん:う〜〜ん・・・・続きが大変気になるのです。

 ヴァルガーヴを守った(?)のは『あの方』だけではない、って伏線・・・(この辺の台詞に責任は持てません;)
>
>
>> 「ゴッドチャイルド」で良かったかなぁ・・・
>
>
> らん:ゴッドチャイルド・・・・私が好きな花とゆめのマンガの題名ですvv
 知ってます「ゴッドチャイルド」!!
 個人的に「天使禁猟区」がどうなったのか気になるのですが(古)、やっぱ天禁が完結したから新連載なのでしょうか。

> らん:さてさて〜〜続き楽しみにお待ちしておりますね〜〜♪
>    ヴァルガーブがどうなっていくのか〜〜気になります!!
>    これにて失礼いたします!!

 実はまだ「書きたいこと」の前振り段階なので・・・早く話の中心が書けるように頑張りたいと思います!!
 そうです!!ヴァルガーヴに視点を置いていただければ幸いなのです〜vv


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203602度目ですがどうもです♪れい URL2002/3/21 17:30:56
記事番号20353へのコメント


 今日和。
 読ませて頂きました。
 ゼラス様が魔族っぽくて素敵でした!結構ゼラス様はカップリングものとかが多かったりしているので、冷たいゼラス様が拝めて幸せですVv
 文章の構成とか御上手ですよね、尊敬です!

 最近部活や塾で忙しいのでなかなかここに来れませんでしたが、今日来てほんとに良かったですΣb(>▽<)

 では、また短かったですけどこれにて。
 かしこ。

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20371おひさしぶりです〜人見蕗子 2002/3/22 17:19:44
記事番号20360へのコメント

れいさんは No.20360「2度目ですがどうもです♪」で書きました。

 それではお言葉に甘えて、レスは此処にまとめて・・・。

 れいさん、こんにちは。お久しぶりです!!もちろん覚えていますしHPの方も覗かせてもらっていました。卒業&進学おめでとうございます!!
 れいさんこそ私のことを覚えていたなんて・・・ありがとうございます!!
 「投稿小説」もすっかり様変わりしていて・・・もうお婆ちゃんな気分です(^^;

 ゼラス様は・・・そうですね、私もカップリングでしか書いたことが無いので、あーゆーダークなゼラス様が受けるかどうかドキドキだったのですが褒めていただけて感激です。あれはゼロスの事を心配する気持ちの裏返しなんですよ・・・多分(自信無い)
 文章の構成・・・いやーもう全然ダメです;スレパロはもちろん、オリジナル小説もまったく書いていなかったので非常に辛い目に遭っています;何でこんなにまわりくどい小説なんだー!!;

 部活に塾・・・ずいぶんとお忙しい生活ですね。
 体調を崩さないようにして下さい。私の小説を読む時間があるなら休憩取って下さい、ホントに;
 駄文で申し訳ないです;

 それでは〜。またしばらくの間よろしくお願いします。
 

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20359御久しぶりです!!れい URL2002/3/21 17:16:58
記事番号20348へのコメント


 今日和。そして御久しぶりです!!
 覚えていらっしゃるでしょうか、れいです。

 余りの嬉しさにまだ後読んでないのにかきこんでます(をい)だからレスはいりませんので;

 では短いですがこれにて。
 かしこ。

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20368抽象的トライアングル3人見蕗子 2002/3/22 09:53:50
記事番号20348へのコメント

■Justice■

『はぁ・・・・・・・・』
 珍しく陰気な顔をして、リナとガウリイはカフェテラスの白いテーブルの上に平べったくなっていた。
傾斜のきつい山肌に建てられたカフェの眼下には、覗き込むと眩暈のしそうな深い谷が広がっている。真昼の太陽光だけがかすかに谷間を照らし、人家がぽつぽつと点在しているのがかろうじて確認できるほどの距離。
 今朝方、リナとガウリイはとある老婆の護衛として谷間の村に辿り着いたのだが、老婆を無事家に送り届けた後、悲劇は起こった。
「この世は、不平等で満ちています」
「差別、貧困、災害、不幸の種は何処にでも落ちているのです」
「しかし!!この『インドリードの聖典』さえ斉唱すれば、私たちは神の元にゆくことができるのです」
「いいえ!!このひとかけらの『カシュレの砂』を飲めば、あなたの罪はすべて浄化されるのです」
「この世があるべき姿をとるためには、人々がこの『オッゾダニールの聖母子像』に祈りを捧げる事が必要なのです」
 旅人が訪れた事に気付いた村人達は、自らの信仰する本だとか石ころだとか石像だとかを握り締めて、一斉に勧誘を始めた。
 すたすたすたすたすたすた。
 ぺらぺらぺらぺらぺらぺら。
 すたすたすたすたすたすたすたすたすた・・・・だだだだだっ!!!!
 テレビショッピングもびっくりする盛り沢山な内容にリナとガウリイの我慢は限界を越え、ふたりは猛ダッシュで村人を振り切ったのだが・・・気付いたら山中だった。
「まったく・・・護衛料は貰えたから良いけど、こんな山の中でどうすりゃいいのよ・・・」
「ここまで来ちまったんだから、山越えて下るしかないんじゃないか?」
「もー歩けないわよぉぉ・・・」
「じゃあ、もう一度猛ダッシュであの村突っ切るか?」
「・・・だから、もう歩けないって・・・・」
 いつもの夫婦漫才(?)にも、どうにも覇気が無い。
「でもいつまでもここでのびてる訳には行かないし〜でもこの先いくら進んだって宿屋なんてありそうにないし〜・・・」
 がたんがたん、と真後ろから大きな音がした。二人連れがテーブルについたようだが、今のふたりには振り向いてみる元気も無い。
「まったく・・・お前ってどうしてそう・・・」
「でも、不平等な世の中の改善を、石とかに必死に祈れば叶うなんて考え方、間違ってます!!」
 どうやら後ろのテーブルの男女も、今あの村から逃げてきたらしい。
「だからって、お前が説教しなくてもいいだろ!!?」
「だって・・・ゼルガディスさんには分からないんですか!!?あんなの、あんなの正義じゃありません!!!」
 突っ伏したままのリナとガウリイの耳にも、少女の高い声がキーンと響いた。
『ゼルガディス!!?アメリア!!?』
「り、リナさんにガウリイさん!!!」
「お前らどうしてこんな山奥に!!?」
「それはこっちの台詞よ〜!!!」
 怪我の功名とでも言うか・・・正義の仲良し4人組は、こうして再会する事になった。
「―――って訳で、あたしたちはこんな山の中まで来ちゃったのよ。
 ゼル、アメリア、あんたらまさか、あの戦いの後からずっとふたりっきりで旅してたの?
 確かアメリアはセイルーンに帰って・・・まさか、もう結婚したとか言わないでよー?」
「ち、違いますっ!!!」
 真剣に赤くなるアメリアの顔を見詰めて、リナは思わず吹き出してしまう。戦いを終えて別れ、再会するたびに大人っぽくなってゆく妹のような存在。
「ゼルガディスさんったら、ここの隣国で遺跡荒らしで捕まって・・・。セイルーンに身元確認の連絡が来たんですよ!!だから私がゼルガディスさんを引き取りに!!!」
「あー・・・だから悪かったって。な?」
「ゼルガディスさんも正義じゃありませんっ!!!!」
 店内中の注目を集めるアメリアの大声とオーバーアクションに縮こまるゼルガディス。ふたりの関係もまったく変化していない事に、リナはほっとする。どれだけ違う道を歩んでも、再会してしまえばずっと一緒に居たように振舞える事が嬉しい。
「あれ?じゃあゼルとアメリアがここに居るのは何でだ?隣国に用があったんだろ?」
「あ・・・そうよね。こっちはセイルーンと逆方向だし。何やってんの?」
 ガウリイとリナの問いに、ゼルガディスは地図を取り出しながら答える。
「お前ら知らないのか?この山の頂上が国境になっていて、隣がフィリアの住んでいる国だ」
「へ・・・?」
 テーブルに広げられた地図に、リナは慌てて視線を落とす。ゼルガディスの指の動きを追っていくと・・・確かに見覚えのある地形。
「近いとは言えないが・・・まぁ、半日あれば余裕で着くだろう」
「ここまで来たのも何かの縁かと思って、寄ってみようと思ったんです。でもリナさんとガウリイさんにも会えるなんて、やっぱり正義を貫いた価値がありましたねっゼルガディスさん!!」
 ゼルガディスが返事に詰まったのを、リナとガウリイは見逃さなかった。
「何か本当に良い事が続いてますね〜。きっとフィリアさんも元気にやってますよ!!
 あ!!もしかして、ヴァルガーヴさんも卵から孵ってるかも!!」
「それって良い事?」
「・・・・・・・・・・・・・(^^;」
 返事に詰まったのは、今度はアメリアの方だった。
「うっしゃ!!そうと決まれば行くわよ!!!途中でガラガラでも買って!!」
「お、おぅ!!!」
 突然元気になったリナに合わせて立ち上がり、ガウリイは内心呟いた。
 ・・・ヴァルガーヴって何だっけ・・・?


 偶然の重なりか、運命の導きか。再び歯車は動き出した。
 ひとつの場所に向かって。

+++++++++++++++
 やっと主人公4人組が登場しました!!
 とはいっても、この物語の中では脇役にさせていただきますが・・・。
 本当は「ヴァルとゼロスの話」が書きたかったのに、前振り長すぎ!!たどり着けないっ!!!(涙)

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20389抽象的トライアングル4人見蕗子 2002/3/24 09:59:43
記事番号20348へのコメント

■黄昏は逢魔の時間■

「ダ・メ・で・す!!!!!」
 丘の上に建つ、小さな骨董屋。女主人であるフィリアの怒鳴り声が店内に響き渡った。
「別にいいじゃないですか・・・ちょっと触る位・・・」
「絶対にダメですっ!!!!!」
 フィリアの迫力に、向かい合って立つゼロスは思わず半歩引き下がる。窓辺に背を向けて立ちはだかるフィリア。彼女が守ろうとするのは、小さなバスケットの中央で鼓動のようにかすかな点滅を繰り返す青い球体「ヴァルガーヴ」。
 獣王の命令によって、仕方なくゼロスは『卵』が今どのような状況にあるか確認するためにやってきたというのに、何も知らないフィリアはゼロスをバスケットにすら触れさせようとしないのだった。
 そういえば。ゼロスはたびたびフィリアをからかうためここに来たが、ヴァルガーヴの事を意識した事は無かった。思い返してみれば、フィリアはいつも自分がやって来た時、この大きな窓を背にして立っていたような気がする。
 ・・・僕はフィリアさんだけを見ていたのに、あなたの目に映るのは僕だけではなかったという事ですか。
「フィリアさん、何故そこまでヴァルガーヴを守ろうとするんですか?」
「何度もお話したでしょう?ヴァルガーヴの一族古代竜を滅ぼしたのは私たち黄金竜・・・私がヴァルガーヴを守るのは義務なんです!!」
 くっ、とゼロスは咽喉の奥で笑った。閉じられていた紫の瞳がフィリアを見据え、彼女の背筋に緊張が走る。それを振り切るように、もう一度ゼロスを怒鳴りつける。
「・・・何が可笑しいんですか・・・。ゼロス、あなた何が目的なの!!?」
 振り絞った声は、怒声ではなく悲痛な叫びにしかならなかった。ゼロスの足が大きく踏み出され、ふたりの距離が一気に縮まる。とっさに引こうとしたフィリアの肘が窓枠にがつん、とぶつかった。逃げ場は無い。
 翳ってゆく夕日が大きな窓から差し込み、窓辺のふたりを真紅の光が包み込む。
「義務、なのですね。あなたのヴァルガーヴへの思いは」
 嘲笑うようなゼロスの声に、フィリアは唇を噛みしめる。
「・・・あなたに何が分かるのっ!!?」
「何にも分かりませんよ。僕はあなた方と違って魔族なんですから。
 ただ、フィリアさんとヴァルガーヴの確執より、僕とヴァルガーヴの確執の方が遥かに長いんですよ。ガーヴ様がヴァルガーヴを部下にした時、既にガーヴ様は魔族から離反し、僕は追う立場にあったんです。『ヴァルガーヴ』が誕生した時から、僕は彼のことを知っています。
だからヴァルガーヴの真意があなたに分かるとは、僕にはどうしても思えないんですよ。そうでしょう、フィリアさん?分からないから、義務なんて残酷な言葉を使って。母親のような顔をして。ヴァルガーヴを傷つけるんでしょう?」
 温度の無いゼロスの声と視線は、フィリアを凍りつかせるには充分だった。顔を真っ青にして立ちすくむフィリアを見つめながら、ゼロスの手は彼女の後ろ、『卵』へと伸びる。
「あ・・・あ・・・!!」
「コレがヴァルガーヴのなれの果てだっていうんですから・・・何だか拍子抜けですよ」
 フィリアの眼前に突きつけられたのはバスケットから取り出された『卵』。いや・・・『結界』。半透明の発光する球体など、卵であるはずが無い。だがフィリアと獣人ふたりは全く気がつかずに卵だと思い込んでいるようだ。獣王様の言う通り。
「この『卵』、そろそろ孵るみたいですよ。何が出てくるのか確認して来いと獣王様に言われたんですが・・・こんな大事な時に、ジラスとグラボスでしたっけ?彼らは何処行ってるんですか?」
「ふたりは・・・今日は街まで・・・。でもすぐに帰ってきますから!!
 だから、ヴァルガーヴが生まれるのなら、か、返して・・・・」
 相当動揺しているのか、言葉もうまく発せられない状態のフィリアを目の当たりにしたゼロスは内心舌打ちする。いつもならヒステリックに叫び、モーニングスターやらレーザーブレスやらで威嚇するくせに、今のフィリアには牙が無い。ストレートな負の感情が流れ込んでくる。ちっぽけな球体ひとつ奪われただけで何故そこまで動揺するのか、失望と苛立ちがゼロスの中に満ちる。
「返しません。
 何が出てくるか分からない危険な物体を、あなたのような何も分からない方にこれ以上預けておくのは危険ですからね。僕がここで処分して差し上げます」
 この魔族は何を言っているの?ヴァルガーヴがすべてをやり直すために生まれてくるというのに、どうして殺そうとするの?
「やめて!!ヴァルガーヴを殺さないで!!」
 フィリアは必死に『卵』を奪い返そうとするが、ゼロスは暴れる彼女を軽くあしらい、空いているほうの手で簡単にフィリアを押さえ込む。ふたりの顔が、鼻をかすめるほどに近づく。
「フィリアさん、最期のヴァルガーヴの姿を忘れたのですか。ま、思い出したくないのも分かりますけどね・・・あの時のヴァルガーヴは、古代竜の身体にガーヴ様の力を備えた上、ダークスターとヴォルフィードと融合し、そこに僕とフィリアさんの神魔融合魔法が干渉した―――非常に不安定な存在だったんですよ。おまけに『あの方』までが手を差し伸べた、なんて話もありますからね。
 これは『卵』なんかじゃなく、『結界』です。これが破れた瞬間に世界が浄化される可能性だって充分考えられる訳です。今度は世界の危機なんて、警告は無しですよ。
 またあなたはこの手で、世界を滅ぼす者を呼ぶのですか?」
 返事は無い。ゼロスの腕から解放されたフィリアは、がくりとその場に崩れ落ちた。
ヴァルガーヴの手がフィリアの手を掴み、ダークスターを召喚するゲートを開かせた―――あの瞬間さえなければ、フィリアの背負うものは今よりもずっと少なかったのだろう。自分の手の中に握られている球体ひとつに振り回されたのかと思うと、殺意が燃え上がった。最初はフィリアを圧倒するためについた嘘だったが、実行するのも良いような気になってきた。夕闇の中で身を震わせるフィリアに聞こえないよう、呟く。
「獣王様の命令には背く事になりますが・・・此処で死んでもらいますよ、ヴァルガーヴ・・・っ!!?」
キィィィィィン!!!
 不意に手の中の物体が大きく点滅すると、次の瞬間悲鳴のように金属音をあげた。ゼロスの言葉に反抗するように、その音は彼を攻め立ててゆく。内部からばらばらにされるような、精神体に直接ダメージを与える音。
「う・・・うわぁぁぁぁぁ!!!」
「ゼロス!!?」
フィリアも鼓膜の破れるような甲高い音に耳をふさぐが、ゼロスが何故そこまで苦しむのかは分からなかった。鳴り止まない音に、悶絶するゼロスの手から『卵』が滑り落ちる。
「ああっ!!」
 慌ててフィリアが腕を伸ばすが、『卵』はぴたりと空中で止まった。そして。
 ぴしり、と音を立て、結界が破れた。青い光は柱となって燃え上がり、闇に沈もうとした世界を嘲笑うかのようにどこまでも照らし出す。
 そこから何が生まれるのかは、まだ。

+++++++++++++++
 だんだん長くなります・・・(−−;
 本当にまわりくどくて、読んで頂けるか心配です;

 まだ話は終わっていないのですが、ちょっと引っ越さなければいけないので・・・ネット復帰が未定です。
 完結させる気は充分あるので、待っていて頂ければ幸いなのですが・・・。誰も待ってなくても続きは書きます!!書きたかったところまで辿り着けなかった〜・・・(涙)