◆−月割れの序曲−しなつ改め死夏 (2002/3/23 23:07:50) No.20385
 ┗一週間前・手紙来たりて騒動来たる−死夏 (2002/3/24 15:58:54) No.20391
  ┗終わらない討論会−死夏 (2002/3/30 18:32:15) No.20441


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20385月割れの序曲しなつ改め死夏 2002/3/23 23:07:50


こんにちは、ちょっとテンション低めだったりする死夏です。
あ、そういば自分しなつから死夏に改名したりしました。これからもよろしくお願いします。
さて、ずいぶん前に初投稿して自分の文才の無さに自分で驚愕して見る側に徹していたのですが、
皆さんのすばらしい小説を読んでたら投稿したくてしかたない病にかかったため投稿したいと思い
ます。
では、かなりの未熟者ですがよろしければどうぞ。
あ、スレキャラがあまり出てこない予定なのでご注意お。


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ぷろろぉぐ

「っと、言うわけでお宅の息子さんを貸し出してくれるといいような気が激しくあったりするので
 か、し、て(はあと)
 ああ、そういえばこのはがきが届くころには梅が咲きほころぶ季節がやってきているような感じ
 で……ああっといけないいけない。また関係の無い世間話を書いていたようだよ。」
日が沈みかけているせいで赤く染まっている会議室。
その片隅で内容を喋りながら手紙を書いている男。
青年というほど若くもないし、中年というほど年取っているわけでもない。微妙な年代といえばい
いのだろうか。
「さって、言いたいことは全部書いたし、ばっちしおーけー。
 じゃあ三日後に届くようにしてね。」
「了解しました。」
事務的な口調で答えると、片隅に立っていた女はその手紙を受け取った。
「送り先はここに書いてある通りでよろしいので?」
「うん。あ、三日後って言っても朝はやめてね。彼女は寝起きが最悪に悪いから。」
「あなたほどではないと思いますが…………。」
半眼で呟くと、足早に退室していく。

女が出ていったときにはもうあたりは暗くなってしまっていたが、明かり無しでも周りはまだ見え
る。
足元に散らかっている鉛筆やら消しゴムやらをてきぱきと片付けながら、ふと、夜風を感じて窓の
ほうを見た。
「………………?」
いつから開いていたのか奥のほうの窓にわずかな隙間があった。
「まったく。
 どうせまたヒュリエッタが掃除してて閉め忘れたんだろう。面倒な。」
別にここから魔術で閉めてもいいのだが、さすがにこんなことに使うのも気がひけるのでのろのろ
と歩いていく。
「とっとと閉めて早く食堂行かないと食べれるものが無くなっちゃうよ。」
ぶつぶつとぼやきながらかぎに手をかけ―――ようとして止める。
自分の見たものがにわかに信じられず、しばらく夜空を…正確には夜空に浮かぶ満月を凝視する。
「……気のせいだったかな…………?」
一瞬…見間違いだったのだろうが……確かに一瞬、満月が割れた気がしたのだが…?
しかし、どれだけ見ても満月に特におかしいところは無く、夜空をひときわ明るく照らしている。
「見間違いだね、多分。」
多少疑問は残るが…いつまでも月を睨みつけていたって仕方が無い。
男は窓のかぎを閉めるとさっきの女以上に足早に退室した。


『月割れる時の運命歌』

その人間は静かに窓を閉め退室した

あと3分待てば――

――は凍るように――

そして瞳を閉じた



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むう、我ながら意味不明なラストでしたなあ
「言っちゃだめでしょ。」
おお、まだ本編では男としか出てない〇〇〇さん
「〇〇〇って………?」
本編より先にばらしてはまずいでしょう。
と、ここでふと思うのはこの話にゼロス以外のスレキャラが出てこなそうという悲しき事実。
「君の創作力の無さが原因でしょ。」
ちっ、この話題でしばらくもたそうと思ったのに、ネタが尽きたではないか。
というわけでさようなら〜
「ああ!小説以上の意味不明なあとがきで終わる気!?」
もちっすよ


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意味不明な終わりでごめんなさい


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20391一週間前・手紙来たりて騒動来たる死夏 2002/3/24 15:58:54
記事番号20385へのコメント


一週間前・手紙来たりて騒動来たる




とにかく朝
もう朝
最悪な朝
「だぁぁぁもぉう、だあるういよおう。」
ベッドの上でのた打ち回りながら二日酔いでがんがんと不協和音を奏でる頭を抱えると、けたたま
しく鳴り響いている目覚し時計を見やる。
「ああああああ、しちじだああーーーーーー
 早く逃げないとダイナストのえろおやじがやってくるーーー」
おやじといってもまったく歳は離れていないのだが。
「ううううーーーー。
 こうなったらゼロスゥゥゥゥゥゥ!!  
 ぐ……!!」
「お呼びですかゼラス様……
 って、何してるんですか?」
きょとんとしながら漆黒の神官――つまりゼロスだが――はゴミ袋におぇぇなどとやっている自分の主、獣王ゼラス・メタりオムを見た。
「ふ、ふふ。
 さすがに二日酔いの頭にこんしんの叫び声はこたえたわあ。」
「は、はあ?」
額の汗をぬぐいつつゴミ袋を消滅させると、ゼラスはゼロスに改めて向き直り、
「ゼロス。
 すさまじく重要かつ大変な任務を頼みたいの。」
「て言ったって今までの仕事でそれがつかなかったのってなか……暴言でしたすみません。」
いきなりこの世のものとは思えない笑顔で魔力球を出現させたゼラスにしゃれにならないものを感じて頭を下げるゼロス。
ゼラスはしばらく笑顔のままそれを見て、ふっとしりあすな表情に戻す。
「で、その任務ってのが、」
「その前にとりあえず魔力球を消してくださるとうれしいんですけど……。」
「二度と暴言をはかない自信はある?」
「やはり結構です。」
意外なほど素早く即答したゼロスになんとなしに拍子抜けしながら、ゼラスは先を続けた。
「やってもらうことは意外と簡単なんだけどね……。」




「は?」
「ふーん。」
「やっぱりね。」
「はぁぁぁぁぁぁ!!!!???」
わけの分からない叫びをあげる覇王。
逆に納得している覇将軍&覇神官。
必死に説明している獣神官。
「どぉぉぉいうことだぁぁぁ!!!!
 ぜぇぇろぉすぅぅぅぅ!!!!!??」
「あぁぁぁぁぁぁぁぁ!?
 く、くびをしめないでくださいぃぃぃぃぃ!!??」
と、言っても彼は魔族。
首なんぞしめられても痛くも痒くもないのだが………。
いかんせん首をしめている相手は覇王。それもそれなりに感情こめまくっているため結構痛い。
「おっぉぉう!首絞めるなってか!?
 じゃあ腹蹴り続けるのはOKなんだな!?そうなんだな!?」
「ああああ!!!!!!そ、それはもっと駄目ですってぇぇ!!
 少し落ち着いて説明聞いてくださいよぉぉ……。」
「よし。いってみろ。」
そこでようやくゼロスを締め上げていた手を離す。
離すというか、投げ捨てるという感じだったが。
「だ、だから、ゼラス様が仰るには、『私は今すーぱーに大変な仕事があってお前 の相手なんぞしてられん。帰れ』だそうです……………。」
「だからなぜだぁぁぁぁぁ!!!!!!」
再び暴走し始めた覇王を取り押さえながら覇神官その一が、
「で、ホントのところは?」
と、真顔で問いただす。
ゼロスは一瞬躊躇したような動作を見せ、諦めたのかはぁっとため息を一つついて、
「『てゆうかわたしぃ、二日酔いでだっるくてやるきないしぃ。
  あいつの相手なんぞしてられるっかってぇのよ。
  で、ゼロス。大変だろうけどあのセクハラくそおやじを表門で追い返すのよ。
  一億分の一ミリたりともなかに入れてはいけないわ。』…………。」
「やっぱりそういう感じの理由かい。」
なんとなく予想していたらしい覇神官その一は呆れたように嘆息しただけで変な反応はしなかった
のだが………。
一人、というか一匹。暴走カウントダウンに入っている男がいた。
「なぜだぁぁぁぁ!!!!!!
 なぜなんだぜらぁぁすぁぁぁ!!!!
 俺は真剣にお前を愛しているのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!!!!!!!」
「魔族が愛してるって時点でもう冗談だよなぁ。」
「ねえ?」
「ああ。」
「ホントに。」
一人勝手に暴走状態の覇王を完全に置いといて。
薄情な覇軍団と仕事を済ませたお役所神官の関心は今年の桜前線に移っていった―――――



「覇王様も燃え尽きたことだし俺らは帰るぞ。」
「ええーーーーーー!。」
「もうちょっと話し込んでもいいじゃない。
 ねえゼロス様。」
「そうですよグロゥさん。中でお茶でも……。」
完全に灰となった元覇王を抱えながら覇神官その一――グロゥは苦笑した。
「そこで覇王様が復活したらどうなる?」
「こんなことしてる場合じゃないわ。
 素早くリターンよ。」
「じゃあぜろっち、お茶はまた今度ね。」
「はあ……ぜろっち…。」
いつのまにかつけられたらしいあだ名を情けなく呟くゼロス。
それにきずいたらしいグロゥはにいっと意地の悪い笑みを浮かべると、
「ちなみにそのあだ名は覇軍団共通で使われてるぞぜろっち。」
「どうせ僕なんて………。」
地面にのの字を書き始めた獣神官が意外だったのか、しばしグロゥがきょとんとして、
「おお、そうそう忘れるとこだった。そこのポストに手紙がきとったぞ。」
そう言うとポケットから手紙を出してゼロスに渡す。
それを見てゼロスは明らかな苦笑を浮かべる。
そこら辺のことには特に興味も無いのか淡々とグロゥが続ける。
「その手紙は見たがる覇王様に必死に見られんようにしといた。見たらさっきのな んぞへにもならん暴走を見ることになっただろうな。」
「まったくですね。」
なんだか複雑な気持ちでゼロスはその手紙を見ていた。

レン・レイサー・スルゥニィより、獣王殿へ愛を込めて…

書いてあるのはその一言だけだったが、書いてあるだろう内容はなんとなく見なくても分かる。
「荷作りしとくべきですかねぇ。」
自分以外誰もいなくなった表門。
ゼロスは誰にともなく呟いた。



「ふ、ふふふふふふふ!!!!!」
今度は先程とは違う玉座の部屋。
そこに二日酔いから復活したばかりのゼラスの笑い声が響いた。
「のぉっほほおほほほほほほほほおおおほほほほ!!!!!!!!
 あほかぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!」
「荷作りしときますね……。」
完全に何かを諦めた表情で、多分聞こえないと思われる呟きをゼロスはさびしくもらした。



消えた一言は誰にも聞こえなかった

だから誰もきずかなかった

それが二度目の過ちだった


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さあて第一段階終了!
第二段階にはいろうか!!
「て、ゆうかなんかみじけーよなこれ。」
いいのですじゃ。次から破滅的に長くなるのだから…(泣)
「で、俺、つまりグロゥの出番アリ?」
うむ。覇王軍団は書いててきにいったのでちょくちょく出るよてー。
「よし!安心したところでさいなら―――。」
さよならーーーコメントくれるとうれしい限りですじゃ(ぺこり)


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NEXT・六日前、連続殺人警報発令!!

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20441終わらない討論会死夏 2002/3/30 18:32:15
記事番号20391へのコメント

えー、いろいろあって予告したのと題名が変わりました。すいません。


注意書き
この小説はこれからいろいろパクっちゃう予定です。
そんなモン邪道じゃあ!って思われる方は見ないようにしてくださいね。




六日前・終わらない討論会



さわやかな朝
幸せな朝
「ああ〜。
 この時間だけ幸福を感じるなあ。」
誰にも邪魔されたくない時間。幸せな時間。すぐ終わる時間。
「せめてこの数分だけ味あわせてほしい。
 すぐに幸福なんて―――」
「ぁぁぁぁぁ!!!!」
不意に聞こえてきた声。どこから聞こえてきたのかいまいちわからない声。
「いったいなんだよ。
 俺のささやかな幸せを崩すつもりなら魔術の連打で吹っ飛ばして有無を言わさず金を巻き上げる
ぞ。」
おどろおどろしいことを表情一つ変えずに言い放ち、声の主を見つけようと視線を動かして、
「ぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああ!!!!!!」
「はぁっ!?」
いきなり大きくなった声になんとなくびびりつつ、声の聞こえた気がする空を見上げ―――
「ああああああああ!!!!!!!?????
 どいてくださいシルフさんんんんん!!!」
「なにぃ!!?」

ごんっ!

彼が意識を失う前に見たもの。
割れた空。
落ちてくる空の破片。
落ちてくるゼロス。

…………………………………

「ぬだわあ!!!」
がばぁっと一気に起き上がる。
なにやらおぞましい夢でもみていたのか汗びっしょりだったりする。
「おお〜い。
 起きたぞ〜。」
「あ〜。
 今いくからとりあえず雑巾の水変えて〜。」
「おっけぇ。」
次に聞こえたのはのほほ〜んとした会話。
「……雑巾?。」
なんとなく気になったのでとりあえず訊いてみる。
普通病人にかける水に塗れた物といえばタオルとかではないのか?
「ああ。」
気楽にこちらを振り向いてくる少年。
黒髪黒目に普通の町の子供の格好に、背中にくくりつけられている二本の刀が絶対に変である。
そのいつもどうり何も考えてなさそうな顔にいやな予感を覚えていると、
「今日病人がいっぱいでさあ、タオルがなかったんだよ。」
あくまで気楽に続ける少年、名前はユウタ、にいつになく恐怖を覚える。
それは…つまり…
「だからいつも窓の拭き掃除に使ってる雑巾を頭においてぐほうっ!?」
なにやら苦悶の声を上げてぶっ倒れたらしいユウタ。
そっちから視線をはずしているためなんも見えないが、どうやら適当に懇親の力で放り投げた
雑巾が運悪くあたったらしい。……不運な奴。
「まったく。結構軽く投げたんだからよけろよあれくらい。」
「反省の色無しか、お前は。」
それまで沈黙を保っていた男がようやく声を上げる。
部屋の隅っこで不機嫌そうなまなざしをこちらに向ける奴。
見かけはユウタとほぼ同じ。違うところといえば瞳が青色なところと顔がちょびっと違うとこ
ろ。
……あと中身全て。
「何を反省するんだよ。
 一応聞こうと思うがかなり緩やかな速度だったろ?」
「……信じられないような勢いと音であたった様だが………。」
「目の調子が悪いって言ってたじゃねーかアーク。
 見間違いだろ。」
一方的に決め付けて話を切り上げる。
ユウタの倒れているところらへんに雑巾を中心に小規模のクレーターができていることがばれると
またいろいろ突っ込まれそうだ。
「気がついたんですねシルフさん!って、あぁぁぁぁ!!!!
 どうしたんですかユウタさん!ああ!しかも何故かクレーターが!?」
…………。
手をふるふるとさせながら殺意を必死に抑える。
耐えろ俺、耐えろ俺。ここでこいつを殺して何になる?なんかこー隠したかったことを全部
はっきり言われたからって殺すことはない。きっと無い。そうさ、無い。
「どうしたんですかシルフさん、そんな誰かにいろいろきっぱり言われて殺意を押し殺すよ
 うな感じで。
 落ち込まないでください!私がついてますから!」
「いつか殺す。絶対殺す。」
布団のシーツを引きちぎりそうになりながらとりあえずこらえておく。
目の前にいる金髪、青目、青い服。
とにかく全体的に青で統一された女。
いう気にもなれないがとりあえず言うと名前はエリス・クロード。
いつもは誰かさんにそっくりなにこ目なのだが、今はなにかきょとぉんとした表情が浮かんでいる。
「まあ今のお前の発言はほっとくとして、」
「私、何か引っかかることいいました?」
「ほっとくとして!
 ふと気にかかったんだが俺って何で医務室で寝てたんだ?」
「覚えてないのか………?」
いや、覚えてないも何も、健康そのものの俺が医務室で寝る理由があるのだろーか。
…有るような無いような。
「お前がいつもどうり幸せな数分とやらを満喫しとったときにだ、なんつーかその、
 隣で気絶しとる奴が落っこちて来たんだろうが。」
「となり?」
隣に誰かいたっけか。
「どうも。
 お久しぶりですシルフさん。」
………………………………………………………………。
止まる思考。
自分が見ているそれを受け入れられずにしばらく硬直して、そして、
見えたのは模様だった。
さまざまに合わさり、複雑な形を作っていくただの模様。
それが完成した瞬間。我知らず叫んでいた。
「我は放つ光の白刃!!!!!!!」
差し出した右手に光があふれる。
叫びとともに出現した光熱破が見えたような気がする黒い神官を飲み込みながら消えていく。
それを見ながらどーせ見たものは消えないんだろうなぁとどこか冷静にシルフは思った。




「どーするんだこの状況。」
「俺は知らんぞ。」
「私も知ったこっちゃありません。」
「どうでもいいけど誰が壊れたベッド直してくれるの?」
「自分で直せばいいじゃないですか。ユウコさん。
 どうせ数秒で直るんでしょう?」
「まったくだ。手に入れた技能は活用するべきだぞ。」
「そうそう。
 俺が同じ事しようと思ったら一体何回失敗するんだか。」
「あんたと比べてほしくないわ。」
果てしなく他人事ちっくな会話。
それをする男と女二人づつ。
今彼らの話し合っていることは、まあ、ようするに、
知り合いのバカ二人がやらかしたことの責任を誰が取るのか、である。
「誰にも止める暇なんて無かったですって。」
「顔合わしたと思ったらいきなりあれだもんな。」
「予想できた事態ではあったでしょう?」
「あいつがいきなり魔術を使用するのが、か?
 俺はしばらくくだらない口論、もとい口喧嘩してからだと思ってたぞ。」
「いつもそうですもんねぇ。」
「何で一瞬でも仲良くできないのかしら。」
「…あの二人が仲良くやってたら即国外脱出するぞ。俺。」
「同感だな。」
「…そこまで言いますか。」
「私も同じ事すると思うわよ。」
「ユウコさんまでぇ。」
「じゃああんたはどうするわけ。エリス。」
「どっちか殺します。」
「……………………………。」
ニコニコ顔のままではっきりと言い張るエリス。
「冗談ですって。」
((冗談に聞こえないんだよ(のよ)。))
見事にはもる3人の心の声。
そんな3人にきずいているのかいないのかエリスはのほほ〜んと続ける。
「結局誰が始末書出しとくんですか?」
「……この被害だと大体作文用紙6枚分くらいか。」
「俺はいやだぞ―――。」
「心配しなくても作文用紙1枚で夕方までかかるような奴に頼もうとは思ってないわ。」
「よかったー。」
「よかったー、の前にバカにされてるんだからなんか突っ込めよ。」
「何が誰を馬鹿にしてたんだ?」
「…………もういい。」
「じゃあやっぱり二人が起きたらどっちかに書いてもらいます?」
「どーせ口喧嘩で一日終わらせるんだからやめとけ。」
「同感。」
「やっぱさあ―――――――。」

そして何の進展も無いまま一日は終わっていった。





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毎度毎度おかしな終わり方ですいません


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