◆−ゼル必見!?−Dirac (2002/4/23 20:59:36) No.20644 ┣File No.6 ゼルガディスが人間に戻る方法を見つけよ!!−Dirac (2002/4/23 21:09:07) No.20646 ┃┗Re:File No.6 ゼルガディスが人間に戻る方法を見つけよ!!−あると (2002/4/28 18:15:09) No.20689 ┃ ┗ゼルファンのお役に立ててうれしいです−Dirac (2002/4/30 17:30:44) No.20707 ┗File No.7 リナの胸が小さい理由を明らかにせよ!!−Dirac (2002/4/25 22:23:18) No.20669 ┗注釈(重箱の隅をつつくようなものですが)−Dirac (2002/4/30 16:56:34) No.20706
20644 | ゼル必見!? | Dirac | 2002/4/23 20:59:36 |
スレイヤーズリサーチ200X File No.5の寿命がそろそろ近づいているようなので、新規投稿しました。 今回は、投稿小説2の水城まいさんの作品へのコメントで予告した『ゼルを人間に戻す方法』です。予定より約5日遅れでようやく完成しました。いかがわしいのは相変わらずですが、ゼルガディスさん、どうぞご参考に! |
20646 | File No.6 ゼルガディスが人間に戻る方法を見つけよ!! | Dirac | 2002/4/23 21:09:07 |
記事番号20644へのコメント ――欲しいのなら与えましょうか? 力を―― 力を得るという誘惑に負け、レゾの申し出にゼルガディスは首を縦に振った。その代償に、彼はその身を合成獣【キメラ】にされ、醜い姿をさらすことになってしまった。その後レゾと袂を分かった彼は、自分の体を元に戻すため、あてのない旅を続けている。 だが、合成獣を元に戻すことが容易でないことは言うまでもない。おそらく、異界黙示録【クレアバイブル】級、あるいはそれ以上の知識がなければ不可能であろう。これでは、彼が人間に戻ったとしても、その時は余命幾ばくもないヨボヨボじいさんになってしまう可能性も大いにある。苦難多くして希望少なしのゼルガディスに対し、「ま、頑張ってね」の一言で済ませていいものか!? 断じて否!! ここは一つ、わたしが彼のために一肌脱ごうではないか!! 合成獣について もとの体に戻るためには、まず合成獣に関する基礎知識をおさえておかねばならない。そこで、最新のバイオテクノロジーについて調べようかとも思ったが、現実世界とスレイヤーズの世界で科学法則が一致するとは限らないので、小説に記載されていた事項のみに基づいて検証することにした。合成獣については、以下のことが分かっている。 1.二つ以上の別々の存在に共通点を見いだし、それを媒介に合成を行う。 2.合成獣のある部分のみを抽出して、もとの姿に再構成する方法は発見されていない。 3.合成しても体積は変わらない。 4.製作者の命令に従わせるように製造できる。 5.細工をすることで、ある条件下で生命活動を停止させることができる。 6.人間の姿に戻れるように製造できる(?)。 まず言及すべき項目は6であろう。これはSP2巻の『リトル・プリンセス2』に登場したゼクター(フラオン)のことを指しているのだが、『?』がついているのは、彼が合成獣なのかどうか不明なためである。しかし、SP8巻の『超巨大あとがき』によると、彼に力を与えたのは本編5巻のクロツ率いる邪教団体である。クロツの配下には合成獣が多い。よって、彼が合成獣である可能性も決して低くはない。ということは、レゾがその辺の配慮をしていれば、何の問題も起こらなかったのかもしれない。そりゃ、ゼルが逆らうのも無理ないだろう。 さらに疑問なのは、項目4及び5である。4や5のような施しをしていればゼルガディスは逆らうことができないのに、レゾはゼルガディスに対し何の仕掛けもしていないのだ。あんなことをしておいてゼルが自分の人徳に惚れこんでいるなんて考えるわけがない。どうやら、レゾは合成獣のことをよく知らないようだ。まさか! ヌンサってレゾの失敗作!? さて、議題の中心は項目2である。人間→合成獣の逆反応を実践した人間がいないからこそ今回の問題が持ち上がっているのである。現在判明している合成獣についての知識では、逆反応を起こす方法を発見するのは期待できない。よって、この逆反応を起こす方法を考えるより、別の方法を模索する方が得策である。 相殺 火炎球【ファイアー・ボール】と氷結弾【フリーズ・ブリット】をかけあわせると、互いに消滅するという現象がある。相反する性質のものは打ち消し合うのだ。これをゼルガディスにも応用できないだろうか。彼の人間でない要素である、石人形【ロック・ゴーレム】と邪妖精【ブロウ・デーモン】と逆の性質のものを合成させて、非人間的な要素を相殺させるのだ。完全に人間には戻るわけではないが、プラスとマイナスの絶対値を等しくさせ、見かけ上0にするのだ。 まず、邪妖精の部分について考えることにしよう。本編2巻35ページによると、邪妖精は、人間に比べてかなり小さく、そこそこの魔力がある亜人間のようだ。なんか中途半端なヤツだなぁ……。レゾは何故こんな微妙な妖魔を合成させたのだろうか? それはともかく、こんな少ないデータじゃ手がかりが全くない。えぇい! かなり乱暴だけど、語感のニュアンスから予想して、邪悪な下級エルフということにしよう。……うっ! しまった! エルフはかなり人間に近い種族(種族の優劣を考えたら、むしろ人間がエルフに近いと言うべきかもしれないが)である。と言うことは、下手に邪妖精の要素を消そうとすれば、大事な人間の要素まで消えてしまう恐れがある。それは激しくマズい! 邪妖精の設定を勝手に決めておいて自分で首をしめているではないかっ! と絶叫したけど、人間に近いならわざわざ消さなくてもいいか。え? ロコツな手抜き? 滅相もない。安全性を考慮した上での結論ですよ。 次に石人形の消去を考えよう。「石は硬いから軟体動物をば!!」と考えたが、イカやタコなんかと合体したら余計事態が悪くなりそうだし、代わりクラゲ王子ガウリイを使ったらアホが感染してしまう。これではダメだ。もっと一般的に考えよう。石は四大元素『炎・水・地・風』のうち『地』に属するものである。そして、『炎』と『水』が対になっているのだから、『地』は『風』と対になっていると考えていいだろう。よって、石を打ち消すものは『風』に属しているものと考えることができる。でも、風と言っても何があるだろうか? 純粋な風と同化することなんてできそうにない。風に近そうな動物というと鳥類や竜などだが、これらは風でない要素が多くて代用品としても期待できない。奥の手として天竜王を使用するという手があるが、天竜王を合成獣の材料に用いるのはやっぱしマズいであろう。 限りなく薄める 発狂寸前になっていたわたしは、一度休憩を取ることにした。その時、砂糖の分量を間違えたのか、ミルクティーがかなり甘くなってしまった。仕方なしにお湯を入れてそれを薄めていたとき、わたしにあるアイデアが閃いた。ゼルガディスを多くの人間と合成させて、彼の人間でない部分を限りなく薄めるという作戦はどうであろうか。 おいおい、それって犯罪じゃないか!? とお思いの皆さん。幸いにも、あの世界には人造人間【ホムンクルス】がある。人造人間は獣の骨や魔法薬などを人間の血液と混合し、施術と儀式を行うことによって製造される。さらに、名うての合成獣創造者【キメラクリエイター】ディオル氏は、血液を使わなくても、髪の毛一本や爪のかけらなど、体の一部を用いて人造人間を生み出せるという。材料の提供役となる人間には全く負担はない。事情を説明すれば協力してくれる人間もいるだろう。もし非協力的なら無理矢理髪の毛を奪っちゃえばいい。人造人間や合成獣の製造設備は、どこかから貸してもらうか、それができなかったらレゾが過去使用していた施設を使おう。もしかしたら、合成獣にされた記憶が脳裏をよぎるかもしれないが、人間に近づくためには我慢してもらいたい。 しかし、ここで衝撃の真実が判明! 本編3巻61ページによると、人造人間の人権問題が持ち上がっているらしいのだ。なんとも権利意識の高い世界であろうか! 20世紀中期まででは、(この時代にクローン技術はなかったが、もしあったとしても)人工的に複製された生命の権利など考えもしなかったであろう。それとも我々の権利に対する意識のレベルが低いだけか? ともかく、人造人間の権利に関する法律が制定され、人造人間を自由に扱うことが禁止されれば、万事休すである。完璧を望む気持ちもわかるが、保険をかけておいても損はないはずだ。完全に人間に戻ることが不可能と判明し、かつ人造人間保護法が施行されるようなことになったら、後悔しても時すでに遅し……。 赤法師ご乱心 ゼルガディスを人間に戻す方法は近似人間にするという妥協策に終わった。しかし、この方法の発見が新たな波紋を呼び起こすこととなってしまった。この手法を応用することで、ゼルガディスを合成獣化した張本人レゾの目を治療できてしまうのだ。 そんなことをしたらシャブラニグドゥが復活してはしまわないかと懸念なされている方、ご安心を。本編15巻193ページで、ルーク=シャブラニグドゥは「あれは、人の心に封印されていたもの」と言っていた。つまり、彼の盲目が完治することでシャブラニグドゥの封印が解かれることはない(シャブラニグドゥの封印が盲目の原因にはなっていたかもしれないが)のである。これで皆さんも彼の目を治すことにも反対しないだろう。わたしも心置きなく治療法を紹介できる。 方法は少々、いやかなり乱暴な方法だが、自分の目をくりぬいて人造人間と同化すればよい。目を一度除去するのは下手に同化して目が四つになってしまうのを防ぐためである。さらに、同化の相手を実験台に使った自分のコピーにすれば、100%純レゾを保ったまま目を完治できる。こうすれば何の問題もない。彼は自分のコピーを実験台にして治癒『魔法』を試していたようだが、『魔法』というやや不確定なものより、現実的な方法があったのだ。そんなことも気づかずに無意味にゼルガディスを合成獣化するとは! どうしたレゾ! あんた、最初と最後でボロクソじゃないか!! そんなことでは赤法師の名が泣くぞ!! 風が吹けば桶屋が儲かるということわざがあるが、ゼルガディスを人間にする方法を探っていたらレゾの目の治療法に辿り着くとは! 何たる皮肉!! 前回はタイトルが異様に長くなってしまって、何故かとても焦ってしまいました。久しぶりの『スレイヤーズリサーチ200X』、いかがでしたでしょうか? 今回は、コンセプトは最初から決まっていたのですが、何故か今までで一番書くのが難しかったです。そのせいか、特に前半はかなりムリな理論展開です。ゼルファンの皆さん、期待はずれだったらごめんなさい。 それにしても今回は、架空のお話とはいえ、平気でクローンを推奨して『神の領域』に土足で踏み込んじゃったりして……。ちょっと自己嫌悪。そう言えば、最近クローンで不妊治療が行われたとか。……時代も変わったなあ。時代を語れるほど長く生きてないけど。 ちなみに、わたしの専門は生物関係の分野ではなく物理学です。ニュートンってダレ?(←こらこら) |
20689 | Re:File No.6 ゼルガディスが人間に戻る方法を見つけよ!! | あると | 2002/4/28 18:15:09 |
記事番号20646へのコメント Diracさんは No.20646「File No.6 ゼルガディスが人間に戻る方法を見つけよ!!」で書きました。 > > ――欲しいのなら与えましょうか? 力を―― ・・・そうそう、そう言ってゼルさんをそそのかしたんですよね。 > 力を得るという誘惑に負け、レゾの申し出にゼルガディスは首を縦に振った。その代償に、彼はその身を合成獣【キメラ】にされ、醜い姿をさらすことになってしまった。その後レゾと袂を分かった彼は、自分の体を元に戻すため、あてのない旅を続けている。 > だが、合成獣を元に戻すことが容易でないことは言うまでもない。おそらく、異界黙示録【クレアバイブル】級、あるいはそれ以上の知識がなければ不可能であろう。これでは、彼が人間に戻ったとしても、その時は余命幾ばくもないヨボヨボじいさんになってしまう可能性も大いにある。苦難多くして希望少なしのゼルガディスに対し、「ま、頑張ってね」の一言で済ませていいものか!? 断じて否!! ここは一つ、わたしが彼のために一肌脱ごうではないか!! おおっ、すごい!がぁんばれぇ! > > > 合成獣について > > > もとの体に戻るためには、まず合成獣に関する基礎知識をおさえておかねばならない。そこで、最新のバイオテクノロジーについて調べようかとも思ったが、現実世界とスレイヤーズの世界で科学法則が一致するとは限らないので、小説に記載されていた事項のみに基づいて検証することにした。合成獣については、以下のことが分かっている。 > > 1.二つ以上の別々の存在に共通点を見いだし、それを媒介に合成を行う。 > 2.合成獣のある部分のみを抽出して、もとの姿に再構成する方法は発見されていない。 > 3.合成しても体積は変わらない。 > 4.製作者の命令に従わせるように製造できる。 > 5.細工をすることで、ある条件下で生命活動を停止させることができる。 > 6.人間の姿に戻れるように製造できる(?)。 > > まず言及すべき項目は6であろう。これはSP2巻の『リトル・プリンセス2』に登場したゼクター(フラオン)のことを指しているのだが、『?』がついているのは、彼が合成獣なのかどうか不明なためである。しかし、SP8巻の『超巨大あとがき』によると、彼に力を与えたのは本編5巻のクロツ率いる邪教団体である。クロツの配下には合成獣が多い。よって、彼が合成獣である可能性も決して低くはない。ということは、レゾがその辺の配慮をしていれば、何の問題も起こらなかったのかもしれない。そりゃ、ゼルが逆らうのも無理ないだろう。 > さらに疑問なのは、項目4及び5である。4や5のような施しをしていればゼルガディスは逆らうことができないのに、レゾはゼルガディスに対し何の仕掛けもしていないのだ。あんなことをしておいてゼルが自分の人徳に惚れこんでいるなんて考えるわけがない。どうやら、レゾは合成獣のことをよく知らないようだ。まさか! ヌンサってレゾの失敗作!? ええぇっ!そうなんですかぁ?! > さて、議題の中心は項目2である。人間→合成獣の逆反応を実践した人間がいないからこそ今回の問題が持ち上がっているのである。現在判明している合成獣についての知識では、逆反応を起こす方法を発見するのは期待できない。よって、この逆反応を起こす方法を考えるより、別の方法を模索する方が得策である。 > > > 相殺 なるほど、相殺ですか。 > > > 火炎球【ファイアー・ボール】と氷結弾【フリーズ・ブリット】をかけあわせると、互いに消滅するという現象がある。相反する性質のものは打ち消し合うのだ。これをゼルガディスにも応用できないだろうか。彼の人間でない要素である、石人形【ロック・ゴーレム】と邪妖精【ブロウ・デーモン】と逆の性質のものを合成させて、非人間的な要素を相殺させるのだ。完全に人間には戻るわけではないが、プラスとマイナスの絶対値を等しくさせ、見かけ上0にするのだ。 > まず、邪妖精の部分について考えることにしよう。本編2巻35ページによると、邪妖精は、人間に比べてかなり小さく、そこそこの魔力がある亜人間のようだ。なんか中途半端なヤツだなぁ……。レゾは何故こんな微妙な妖魔を合成させたのだろうか? それはともかく、こんな少ないデータじゃ手がかりが全くない。えぇい! かなり乱暴だけど、語感のニュアンスから予想して、邪悪な下級エルフということにしよう。……うっ! しまった! エルフはかなり人間に近い種族(種族の優劣を考えたら、むしろ人間がエルフに近いと言うべきかもしれないが)である。と言うことは、下手に邪妖精の要素を消そうとすれば、大事な人間の要素まで消えてしまう恐れがある。それは激しくマズい! 邪妖精の設定を勝手に決めておいて自分で首をしめているではないかっ! と絶叫したけど、人間に近いならわざわざ消さなくてもいいか。え? ロコツな手抜き? 滅相もない。安全性を考慮した上での結論ですよ。 > 次に石人形の消去を考えよう。「石は硬いから軟体動物をば!!」と考えたが、イカやタコなんかと合体したら余計事態が悪くなりそうだし、代わりクラゲ王子ガウリイを使ったらアホが感染してしまう。これではダメだ。もっと一般的に考えよう。石は四大元素『炎・水・地・風』のうち『地』に属するものである。そして、『炎』と『水』が対になっているのだから、『地』は『風』と対になっていると考えていいだろう。よって、石を打ち消すものは『風』に属しているものと考えることができる。でも、風と言っても何があるだろうか? 純粋な風と同化することなんてできそうにない。風に近そうな動物というと鳥類や竜などだが、これらは風でない要素が多くて代用品としても期待できない。奥の手として天竜王を使用するという手があるが、天竜王を合成獣の材料に用いるのはやっぱしマズいであろう。 > > > 限りなく薄める う・・・薄める・・・。意外だぁ。 > > > 発狂寸前になっていたわたしは、一度休憩を取ることにした。その時、砂糖の分量を間違えたのか、ミルクティーがかなり甘くなってしまった。仕方なしにお湯を入れてそれを薄めていたとき、わたしにあるアイデアが閃いた。ゼルガディスを多くの人間と合成させて、彼の人間でない部分を限りなく薄めるという作戦はどうであろうか。 > おいおい、それって犯罪じゃないか!? とお思いの皆さん。幸いにも、あの世界には人造人間【ホムンクルス】がある。人造人間は獣の骨や魔法薬などを人間の血液と混合し、施術と儀式を行うことによって製造される。さらに、名うての合成獣創造者【キメラクリエイター】ディオル氏は、血液を使わなくても、髪の毛一本や爪のかけらなど、体の一部を用いて人造人間を生み出せるという。材料の提供役となる人間には全く負担はない。事情を説明すれば協力してくれる人間もいるだろう。もし非協力的なら無理矢理髪の毛を奪っちゃえばいい。人造人間や合成獣の製造設備は、どこかから貸してもらうか、それができなかったらレゾが過去使用していた施設を使おう。もしかしたら、合成獣にされた記憶が脳裏をよぎるかもしれないが、人間に近づくためには我慢してもらいたい。 > しかし、ここで衝撃の真実が判明! 本編3巻61ページによると、人造人間の人権問題が持ち上がっているらしいのだ。なんとも権利意識の高い世界であろうか! 20世紀中期まででは、(この時代にクローン技術はなかったが、もしあったとしても)人工的に複製された生命の権利など考えもしなかったであろう。それとも我々の権利に対する意識のレベルが低いだけか? ともかく、人造人間の権利に関する法律が制定され、人造人間を自由に扱うことが禁止されれば、万事休すである。完璧を望む気持ちもわかるが、保険をかけておいても損はないはずだ。完全に人間に戻ることが不可能と判明し、かつ人造人間保護法が施行されるようなことになったら、後悔しても時すでに遅し……。 > > > 赤法師ご乱心 ごぉらんしん!? > > > ゼルガディスを人間に戻す方法は近似人間にするという妥協策に終わった。しかし、この方法の発見が新たな波紋を呼び起こすこととなってしまった。この手法を応用することで、ゼルガディスを合成獣化した張本人レゾの目を治療できてしまうのだ。 > そんなことをしたらシャブラニグドゥが復活してはしまわないかと懸念なされている方、ご安心を。本編15巻193ページで、ルーク=シャブラニグドゥは「あれは、人の心に封印されていたもの」と言っていた。つまり、彼の盲目が完治することでシャブラニグドゥの封印が解かれることはない(シャブラニグドゥの封印が盲目の原因にはなっていたかもしれないが)のである。これで皆さんも彼の目を治すことにも反対しないだろう。わたしも心置きなく治療法を紹介できる。 > 方法は少々、いやかなり乱暴な方法だが、自分の目をくりぬいて人造人間と同化すればよい。目を一度除去するのは下手に同化して目が四つになってしまうのを防ぐためである。さらに、同化の相手を実験台に使った自分のコピーにすれば、100%純レゾを保ったまま目を完治できる。こうすれば何の問題もない。彼は自分のコピーを実験台にして治癒『魔法』を試していたようだが、『魔法』というやや不確定なものより、現実的な方法があったのだ。そんなことも気づかずに無意味にゼルガディスを合成獣化するとは! どうしたレゾ! あんた、最初と最後でボロクソじゃないか!! そんなことでは赤法師の名が泣くぞ!! > 風が吹けば桶屋が儲かるということわざがあるが、ゼルガディスを人間にする方法を探っていたらレゾの目の治療法に辿り着くとは! 何たる皮肉!! > > > > > > > > > > > 前回はタイトルが異様に長くなってしまって、何故かとても焦ってしまいました。久しぶりの『スレイヤーズリサーチ200X』、いかがでしたでしょうか? 今回は、コンセプトは最初から決まっていたのですが、何故か今までで一番書くのが難しかったです。そのせいか、特に前半はかなりムリな理論展開です。ゼルファンの皆さん、期待はずれだったらごめんなさい。 > それにしても今回は、架空のお話とはいえ、平気でクローンを推奨して『神の領域』に土足で踏み込んじゃったりして……。ちょっと自己嫌悪。そう言えば、最近クローンで不妊治療が行われたとか。……時代も変わったなあ。時代を語れるほど長く生きてないけど。 > ちなみに、わたしの専門は生物関係の分野ではなく物理学です。ニュートンってダレ?(←こらこら) > お疲れ様です。ゼルファンの私としては、気になってしかたのなかったこの謎・・・。 これからも、がんばってください! |
20707 | ゼルファンのお役に立ててうれしいです | Dirac | 2002/4/30 17:30:44 |
記事番号20689へのコメント 初めまして、あるとさん。ご感想、心より受け賜わります。 このリサーチがゼルガディスファンに評価されるのは格別に嬉しいです。わたし自身、『薄める』のはナイスアイデアだとちょっぴり自画自賛しております。 ただ、そのアイデアに至るきっかけは脚色してあります。紅茶に砂糖を入れすぎたのがきっかけではありません。もちろんフジTVでもありません(苦笑)。キメラの仕組みがちょっと溶液に似てるところがあるなぁと感じたのがきっかけです。(悲しい理系の性) 最後に、このコーナーのネタが不足しております。何かいい材料がありましたら、お知らせ下さい。 |
20669 | File No.7 リナの胸が小さい理由を明らかにせよ!! | Dirac | 2002/4/25 22:23:18 |
記事番号20644へのコメント ドラゴンもまたいで通ることでその名を天下に轟かす、自称天才美少女魔道士リナ=インバース。そんな彼女の弱点は姉と胸である。 しかし、よくよく考えるとこれはおかしな話である。前者はともかく、日ごろあれだけ飲み食いしておきながら、何故あんな哀れなるプロポーションになってしまうのだろうか? これを「体質」や「運命」の一言で片付けるのは納得できない。そう思うのはわたしだけかもしれないが、疑問に感じたことを追究するのは研究者の氏名である。この理由を突き止められれば、彼女もペチャパイから卒業でき、第二、第三の悲劇から女の子を守ることができるかもしれない。 そう思って調査したら、その理由は実に科学的なものであった!! 欠片の一つ? 本編7巻137ページで、ミルさんは「リナにはシャブラニグドゥの一つである可能性がある」と危惧していた。そうであると仮定した上で、そのシャブラニグドゥの封印が、彼女の胸の発育に影響を与えていると考えることはできないだろうか? 実際、シャブラニグドゥの欠片の一つであったレゾは盲目であったし、同じくルークも過去人格に問題があったようである。シャブラニグドゥは暗黒の意志を統べる魔王である。七分の一とはいえ、その欠片を内包した生まれ変わりが何らかの影響を受けても不思議ではない。その影響が、レゾは目と人格に、ルークは人格に、そしてリナ=インバースは胸と身長と性格に現れたと考えても不合理な点はない。ん? 待てよ? ということはもしかしてガウリイの頭脳指数のなさはシャブラニグドゥの欠片の影響? ルーク=シャブラニグドゥがリナとガウリイの2人と闘って敗れ、「今どきたった人間二人に倒される魔王なんてどこのRPGにもいねーよ」という声をちらほら聞くが、もしガウリイがシャブラニグドゥの生まれ変わりだとしたら、その評価は酷というものである。ルークは対等の存在と1対2で、しかも相手が有利になる場所で闘っていたのだ。どちらが勝つかは一目瞭然である。むしろ我々は、数的かつ環境的に不利な状況で、彼があそこまで相手を追い詰めたことを誉めてあげなければいけない。 ……はっ! そう言えば、リナはシャブラニグドゥの欠片であると言ったのはミルさん! 彼の発言には信憑性が全然なかった(File No.1参照)ではないかっ!! 黒魔法が与える生物的影響 リナ=インバースは胸が小さいことになっているが、彼女の胸が小さいことを最初に示しているのは、SP2巻155ページの、「ちちうしおばさんは黙っててよ。オレは今、こっちのぺちゃぱいねーちゃんと話してるんだから」というクレイのセリフである。したがって、胸の未発達の原因は少なくともこれ以前にあったということになる。 そのころのリナは、盗賊狩りや悪者退治の依頼などで魔法をかなり多用していた。もしかすると、その魔法が彼女に何らかの影響を与えたのではないだろうか。黒魔法の力の源は憎悪や敵意といった暗黒の力である。また、精神系の魔法は、呪文によって自分の精神世界面【アストラル・サイド】に干渉して何らかの力を引き出し、それを自然現象(例えば魔竜烈火咆【ガーヴ・フレア】の炎)を媒介として相手の精神世界面を攻撃するという仕組みになっている。ということは、黒魔法を使うと使った当人もいくらか負の感情にさらされるという仮説を立てることができる。その負の感情の中には、彼女のように胸が小さかった女性の怨嗟も含まれているかもしれない。それによって彼女の身体を激しいストレスが遅い、成長が阻害されたと考えることはできないだろうか。 しかし、当の彼女はそれほどストレスを感じている様子はない。もしかしたら感じ取っているのは彼女の無意識かもしれないが、わたしのほんの一握りの精神分析の知識で考えると、その場合はおそらく神経症など精神面に影響が及ぶが、あまり身体への影響はないのではないだろうか。まあ、彼女の性格は黒魔法のせいかもしれないが……。 エネルギー保存則 宇宙の摂理の一つに、『エネルギー保存則』という法則がある。物理学的な意味での『エネルギー』というのは、仕事をする能力のことを、『仕事』とは、イメージで表現すると物を移動させたときに加えた力の総量(専門的に表現をすると、物体を移動させた経路に沿って力を線積分した量)のことである。エネルギーは様々な形態――熱、光、運動、化学、質量エネルギーなど――がある。そして、この形態の変化の前後で、エネルギーの総和は不変となる。 リナは魔法を武器に生計を立てている。よって、彼女はよく魔法を使う。しかし、一言に魔法と言っても、明かりを灯すものから、山を一瞬で消し去るものまで、様々である。この魔法のエネルギーは一体どこから取り入れているのであろうか? それは食事である。彼女が大食なのは、魔法を使うには膨大なエネルギーが必要だからではないだろうか。そして、彼女が日々魔法を乱用してしまうため、摂取したカロリーが魔法によって失ったエネルギーの回復のために消費され、摂取した栄養のうち成長に使用する割合が少なくなってしまったために、貧乳という悲劇を生んだのではないだろうか。 しかし、魔法というのは『世界の因果を狂わせ、別の法則を生み出す』ものである。よって、エネルギー保存がスレイヤーズの世界で成立するかどうか、魔力がエネルギーの形態の一つかどうかについては議論の余地があり、よって『栄養が魔法に奪われちゃった説』が正しいとは言えないと思う人がいるかもしれない。だが、魔法とエネルギーが無関係というのなら、疲労によって魔法が使えなくなるということはないはずである。『魔法によって引き起こされた現象』にエネルギー保存が成立しているかどうかは分からないが、少なくとも『魔法を引き起こす』には術者にエネルギーが必要であろう。 第3部熱望!! 今回の検証で、彼女に残酷な問いを突きつけなくてはならなくなった。胸か魔法かという究極の二者択一である。何かを得るには何かを失わなければならないときもある。結論を出すのは困難であろうが、ここは彼女に涙を飲んでもらうよりほかない。マゼンダに魔法を封じ込められていた方が、魔法を取るという選択肢をきれいさっぱり諦められる分だけ、彼女にとってはまだ楽だったかもしれない。 いや、諦めるのはまだ早い。我々には切り札がある! レゾの目をも治したゼルガディス人間近似法(File No.6参照)だ!! 胸が大きい女性の人造人間【ホムンクルス】と同化しまくるという、一種の整形手術を行うのである。無論人造人間はナーガのコピー。人造人間人は飛躍的な進歩を遂げており、髪の毛一本からでも製造できる。人造人間は性格や気質までコピーはされないので、リナの人格には何の影響もない。しかし、ナーガは現在行方不明。なんてこった。SPのころだったら、ナーガの髪の毛を入手する機会くらいいくらでもあったろうに……。一期一会と言うではないか! 神坂一大先生様! わがままであることは重々承知です。でも、もし本編第3部を開始なされるなら、彼女のためにも、どうか、ゼフィーリアへの帰郷ではなくナーガ探しの旅をさせてやって下さい!! この通りです!! 肩揉みます! 便所掃除します! 犬とお呼び下さい!! でも、ナーガならコピーと同化しても性格がどうかしそうな気がしないでもないが……。 ナーガの胸が大きい理由 待てよ……。何故リナと同じくらい魔法を連発しているナーガは胸がデカいんだ? ……まあ、ナーガなんだし、たまにはそういうこともあってもいいじゃないか。もしかして、こっそり強力なスタミナドリンクとか服用してたりして。そのうち、某筋肉番付王者に代わってCMに出るかも。ファイトー!! いっぱーつ!! オロナミンC!! ……じゃなかった、リポビタンD!! そう言えば、スッポンの血とかハブ酒とかも滋養強壮の効果があることで有名だなあ。……まさか! 『白蛇の【サーペント】』ナーガって、『サーペント酒のナーガ』って意味だったのか!? 水面を優雅に舞う白鳥はその下では絶え間ない努力をしているというが、ナーガって意外と美容に気を使っているんだなぁ。 リナもサーペント酒を試してみてはいかがであろうか。ナーガの二番煎じはお気に召さないかもしれないが、胸のためなら少々プライドを捨てるなんて安いものである。「リナは未成年だぞ! 酒なんて飲ませていいのか!?」とお思いの方、心配する必要はない。ここは日本ではないから『飲酒は二十歳になってから』という法律はないだろう。おそらく、スレイヤーズの世界では飲酒が認められる年齢は慣習によって決まっていると思われる。多分飲酒が認められるのは15〜16歳くらいだろう。根拠ないけど。まあ、実際リナ当人は何度か飲んでいたし、酒はそこそこイケるであろう。 おお! 希望の光が見えてきた! これならナイスバディも夢ではない! 目指せグラビアクイーン! 追い抜け小池○子!! 禁断の領域に踏み込み、ゼルに続きリナにも愛の手を差し伸べた『リサーチ200X』シリーズ第7弾、いかがでしたでしょうか。 人助けをする(単にコケにしているだけと思われるかもしれないが、それは気のせいである。多分……)と気持ちがいいですね。救済ネタには『暗殺者村の村おこし計画』というのがあるのですが、納得のいく理論展開になっていないのでお蔵入りです。でもそれはあまりに可哀想なので、彼らに助言しましょう。村人総出で映画を作ってみてはいかがですか? 村の情勢を考えると、韓国映画『シュリ』や『JSA』のような映画がいいと思います。 さて、次はどの迷える子羊に愛の手を? |
20706 | 注釈(重箱の隅をつつくようなものですが) | Dirac | 2002/4/30 16:56:34 |
記事番号20669へのコメント >『仕事』とは、イメージで表現すると物を移動させたときに加えた力の総量(専門的に表現をすると、物体を移動させた経路に沿って力を線積分した量)のことである。 と書きましたが、これは力を加えた時間には関係ありません。仕事は動かした距離のみに関係する値です。部下Sが5tトラックを2時間ずっと押し続けても全然動かなかった場合、部下Sがやった仕事は0ということになります。 ちなみに、力を加えた時間で力を合計した値は力積【りきせき】と呼ばれ、力積を与える能力を運動量と言います。運動量も保存則は成り立ちますが、運動量はベクトル(向きと大きさがある量)なので、向きも考慮に入れる必要があります。 もし「この説明は違うぞ!」という人がいましたら、このポンコツに注意してやって下さい。物理学もまだまだ知らない事だらけなので。 |