◆−はじめましてとこんにちは−マナ (2002/5/22 07:44:27) No.20903
 ┣赤目の魔王の燃えかす−マナ (2002/5/22 07:47:07) No.20904
 ┃┣題名、入れ忘れてました・・・−マナ (2002/5/22 11:23:43) No.20905
 ┃┃┗修正しました−一坪 (2002/5/22 20:59:27) No.20912
 ┃┗ゼルアメ風味ですねv−深海ゆら (2002/5/22 12:44:39) No.20906
 ┃ ┗レスありがとうございますっ−マナ (2002/5/23 13:10:52) No.20915
 ┣赤目の魔王の燃えかす2−マナ (2002/5/26 14:30:54) No.20932
 ┗初めましてvv−紗希 (2002/6/10 17:31:27) No.20997


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20903はじめましてとこんにちはマナ 2002/5/22 07:44:27


こんにちは〜
このたび、書き殴りに投稿しよう!と思い立った私、マナです。
いやはや・・・「このまま読み捨て(?)はならん!レスを書かなきゃ!本を打つのよぉぉぉぉっ!!」とちょっとばかしどうしようかと想いながら、突発的に書いてみました。
今までもぽつぽつと書いてはいたんですけど・・・最後までちゃんと書いた覚えがないような気が・・・っていうか、ないし。
今回もそうなる可能性がなきにしもあらずと言うことですけど、今回のはまだ、大丈夫なんじゃないかと、勝手に思っています。

前書きはこの程度にして、次、お話行きますね♪

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20904赤目の魔王の燃えかすマナ 2002/5/22 07:47:07
記事番号20903へのコメント



「アメリア」
「はい! なんですか、ゼルガディスさん」

 何の脈絡もなく呟かれた言葉に、アメリアは律儀に返答する。
 5月特有のさわやかな・・・さわやかすぎる風、それになびいて、さらさらと木々が歌う。
 それをじっくりと味わうかのような沈黙の後、また、ぽつりとゼルガディスは呟いた。

「今日は、何月何日だ?」
「えっと・・・5月24日ですけど?」
 それがどうかしましたか? と、アメリアは瞳で尋ねる。

「・・・・たいしたことじゃないんだが・・・」
「だから、どうかしたんですか?」
「そろそろ、『彼女』が呼んでいた時期になるからな」
「そうですか」

 アメリアには『彼女』が一体誰なのかは知らない。 でも、変に気にかけたりしないだけの・・・嫉妬に負けないほどの、揺るぎない、ゼルガディスへの信頼がそこにはあった。









 こうして彼らが一緒に旅をするようになったのは、ほんの1年ほど前からだ。
 ダークスターとの戦い後、アメリアの存在は故郷のセイルーンにおいて、半ば行方不明のように扱われ、中には戦死したのでは、等といった憶測が生じ、『娘思いの』父親に大変な心配をかけていた。
 そこに、送っていっただけとはいえ、前からの面識があったにしろ、男であるゼルガディスと愛娘が一緒にいたのである。
 彼の父には『キメラだから』という常識は通じない。
 かくして、人類皆平等・平和主義をこよなく愛する彼の父は、娘の休養を申しつけたのである。
 つまり・・・『自分の知らないところでいくら正義のためとはいえ、・・・・・大事な娘をやれるかぁぁっぁあ!!』という親心が発動したため、アメリアの自宅療養、もとい、軽い軟禁状態、という採択がなされたのだった。

 こうして、アメリアはしばらくの間、宮殿から外へ出ることを許されなかったわけで、

『ゼルガディスさん・・・私は行けません。 でも・・・待ってますから。 いえ、待てなくなったら、追っかけていきますから。 それまで待ってます』
『ああ』

 そして、ゼルガディスの方は自分の体を治すためのあがきを、絶えることがないような絶望を繰り返していたのである。










 ストラグル・ビレッジ。
 ゼルガディスはそこにいた。
 別に写本の噂があるとかキメラ専門の魔導師が住んでいる、と言うわけではない。
 勿論村なのだから、立派な図書館があるわけでもないし、魔導師協会があるわけがない。
 初めは、只単に食材でも調達して、どこかで野宿でもしようと思っていたのだが、何故か、彼は村人達に優遇されてしまったのだ。
 そして、『赤法師』だの『レゾ』だのと言った名前が出てきて、やっと思い至った。
『ここはレゾと一緒に来たことがあったのか』と。
 最後こそ、ああだったのだが、実際、ゼルガディスの若かった頃・・・14歳頃だっただろうか・・・は、時々あのときのような狂った感じもあったーーその時にはもう、彼の体はこうなっていたのだがーーまだ、意識は正常だった。その時に、この村でも訪れて、村人の治療でも施したのかもしれない。
 
 『かもしれない』というのは、体がロックゴーレムとブロウデーモンとのキメラになってすぐの頃は記憶があやふやだったからだ。 レゾが操っていたのかもしれないし、混ざった石人形か邪妖精が記憶に影響しているのかもしれない。

 とにかく、リナではないが、野宿よりも暖かい布団で寝た方が良いに決まっている。 と言うことで、ゼルガディスは彼らの誘いを受けたのだった。











 気が付いたら、ゼルガディスは知らない場所にいた。
 いや、知らないはずなのに、なぜだか懐かしい感じのする場所と言った方がより正確だろう。
 宿の物よりも高価なベットから這い出て、ゼルガディスは呆然と周りを見渡した。
 そこは、どうやら、子供部屋だったらしい。
 『子供部屋』というのは部屋のあちこちに所々オモチャが散らかっていたし、部屋の片隅にある木製の箱にも、ぎっしりとオモチャや人形やぬいぐるみが詰まっていたからだ。
 もう一つの『だった』というのは、どうも、薄寂れた感じか漂っているからだ。

(どこだかはわからんが・・・脱出した方が良いだろうな)

 もしかしたら、あのとき村人が言っていた赤法師というのは、自分が他2人とともにかけられた手配のことなのかもしれない、等といった愚考がよぎった。

(だが・・・そうだったら、こんな所じゃなく、倉庫にでも押し込められているだろうさ)

 ふっ、と自分の考えを一笑に付し、・・・・すっかり忘れていたが、自分の荷物を確認しようとした。 しかしーー

(奪われた・・・か。 まあ、当たり前だな)

 ならば、この屋敷をしらみつぶしに探し回らないといけないだろう。
 面倒なことだが、人と会わないわけにはいかない。
 ゼルガディスはベットの横にある扉を静かに開きーー開こうとして、止まった。
 屋敷の連中と一戦交えないわけにはいかない。 それは避けられないだろう。 だとしたら、何が一番大切か・・・・つまりは、奇襲。 先手を取ることだ。
 そう思い至って、やおら<火炎球>を唱え始める。

「ファイヤーボール」

 扉に向かって放たれた魔法は、発動はした物の、扉を燃やし、吹き飛ばす、と言う予想を無視し、静かに四散した。

「なっ!」

 この場合、驚嘆の声は禁じ得ないだろう。
 結界でも作用していないことには、あり得ないのだから。 ということは、結界が張ってある、と言うことなのである。
 ふむ・・・とゼルガディスは考えたふりをして、今度は窓に向かって、

「ファイヤーボール!」

 先ほどよりも、格段に威力は上、であるはずなのだが、これまた、窓に当たる前に四散してしまった。
 では、もしかしたら、炎への耐性があるのかもしれない。
 今度は<黒魔波動>を唱えて・・・

 トントントン

 そう、ノックが聞こえた。

 トントントン

「起きているのは解っているのよ? 早く!朝ご飯、食べちゃって。 ゼルガディス」

(・・・・・・・・母さん?)

 まだ、若い、女の声だった。 どこか、母親を感じさせる声・・・。

「アンタは・・・誰だ? ここはどこだ? 俺の荷物をどこへやった?」
「あら。 やっぱり起きていたの。 <火炎球>を唱えて遊んでいる暇が有るんなら、早く来なさい」
「答えろ」

 はぁ・・・と呆れたようなため息を一つして、女は続けた。

「部屋からでないでいては、教えられないわね。 良い子だから、ちゃんと着替えて、さっさとご飯を食べにいらっしゃい。 そうすれば、教えてあげないこともないわ」

(なんなんだ全く・・・!)

 そう毒付ながらも、ゼルガディスはいすの上に置かれた服を見つけ、着替え始まるのだった。

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20905題名、入れ忘れてました・・・マナ 2002/5/22 11:23:43
記事番号20904へのコメント

えっと・・・何というか・・・全くお馬鹿ですみません。
「題名かぁ・・・苦手だし、後でしましょっ」とか思っていたら
「あ”、もうすぐ8時じゃん。 遅刻しちゃうじゃねーかい」と気づき、

そのまま適当に確認作業を飛ばして、入れた後に気が付きました。
「題名違うし」と。

断じて「初めましてとこんにちは」というタイトルじゃありませんよ、皆さん!!
これのタイトルは「赤目の魔王の燃えかす」なんですからね?
イヤ・・・ネーミングセンスなしとは言わないでくださいよ?
ちゃんと考えたんですからね?

と言うことで、マナでした。

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20912修正しました一坪 E-mail 2002/5/22 20:59:27
記事番号20905へのコメント

はじめまして。投稿ありがとうございました。
というわけでタイトル修正しておきました。
これでいいですか?

では、これからもよろしくお願いしますね!

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20906ゼルアメ風味ですねv深海ゆら URL2002/5/22 12:44:39
記事番号20904へのコメント

こんにちは、はじめまして。深海ゆらと申します。

創作読ませて頂いたのですが、ゼルアメ風味のゼルのお話のようで、思わずレスさせて頂きました。
感想書くのがものすごく下手なので、ロクなことは書けないのですが(汗)
ゼルの反応と、マイペースすぎるお母様(?)の会話がステキですv
今後の展開、楽しみにしていますので、続き頑張ってください〜!ゼルだけでなくゼルアメの方向でも期待してますv(おい)

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20915レスありがとうございますっマナ 2002/5/23 13:10:52
記事番号20906へのコメント

深海ゆらさん、レスありがとうございますっ!
ええ、勿論、ゼルアメですから、アメリアは出てきますとも。ご安心をば(はぁと)
なんだか、感想もらっちゃうと嬉しいです。
やっぱり、家でうじうじ書いてなくって良かったぁ。
続き、大急ぎで書いちゃいますね。

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20932赤目の魔王の燃えかす2マナ 2002/5/26 14:30:54
記事番号20903へのコメント




「ああ、やっと出てきてくれたのね?」

 ゼルガディスが扉を開くと、どうやらそこはリビングルームになっていた。
 周りを見渡してみると、どうやら、塔のような丸い空間の周りにさっきの子供部屋と同じく、部屋がいくつもーーその時見えるだけで5部屋ーー有った。
 女の声が聞こえてきたのは丁度、真っ正面。
 視界の奥で白く輝く長い髪がひらひらと見えた。

「来てやったぞ。 さぁ、答えろ。 アンタは何者で、俺の荷物をどこへやった」
「あら・・・まだ、終わってないわよ? 朝ご飯、一緒に食べてくれなくちゃ」
「いい加減にしろ。 俺は暇じゃないんでね。 そんな暇があったらさっさとここから出て、次の街まで行きたいんだがな。 それに、俺にはーー」
「知っているわ。 『体を元に戻す』んでしょ?」
「・・・・・・・・・・・どこまで知っている?」
「それは秘密よ」

 正面から、くすくすと実に楽しげな笑い声を聞いて、ゼルガディスは、はぁ、とため息をついた。

(気に入らないが、相手のご要望に従った方が話が早そうだな・・・)

「さあ、ゼルガディス。 そんなところでぼんやりしてないで。 一緒に朝ご飯でも食べましょう?」

 女の声に誘われて、ゼルガディスは声のする方へと歩を進めた。




 女はゼルガディスが言われた通りに自分の正面に座ると、嬉しそうに頷いた。
 女は、まぁ、美女の部類に入るだろう。
 処女雪のような真っ白な、腰まである長い髪が風でふわふわと揺れ、病人ほどでもないが、明らかに常人よりも青白い肌はどこから見ても儚げだ。
 しかし一番ゼルガディスの目を引いたのは、王宮で『療養中』の彼女と同じ、深海色の瞳だった。 しかも特に、悪人退治をしているときの光の灯った。
 自分と目があって、フリーズ状態のゼルガディスに気づいているのかいないのか気にせずに、女はとりあえず、サンドイッチをつまみながら、話し始めた。

「私はあなたを知っているのよ。 ええっと・・・いつ頃からだったかは忘れちゃったのだけれど」

 ちらっと、ゼルガディスの様子をうかがいながら、話を続ける。
 予想通り、彼はいい顔はしていなかった。

「私は、かつて、あの人と・・・レゾと一緒に研究をしていたの。 まぁ、当時は一緒の所に10人ぐらいいたから、他の研究所とあわせれば、それはたくさんの数になるでしょうね」
「そんなことは知っている。 俺だって、一応調べたんだからな」
「あの人に言わせれば、私のいた研究所が一番大きかったらしいけど、でもそれは、研究道具が大きすぎたからしょうがないとも思うのよね」

 魔法の研究で特に広い場所の要るもの、と来れば、結果は限られてくる。 
 それはつまりーー

「『合成獣』か?」

 それは質問ではなく確認だったが、女はそれに頷いた。

「そう、そこは『合成獣』の研究所の一つ。 確か・・・他に3カ所ぐらい有ったかしら」
「一つ、いいか」

 女はほわっと笑って、先を促した。

「そこでは何を研究していた?」


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20997初めましてvv紗希 E-mail 2002/6/10 17:31:27
記事番号20903へのコメント

>こんにちは〜
>このたび、書き殴りに投稿しよう!と思い立った私、マナです。
こんにちは、マナさん。
私は、主に2の方で活動している紗希というものです。
以後お見知り置きを。

>いやはや・・・「このまま読み捨て(?)はならん!レスを書かなきゃ!本を打つのよぉぉぉぉっ!!」とちょっとばかしどうしようかと想いながら、突発的に書いてみました。
読み逃げですか?それはそれで一つの手段なのですが…(私もやっているし)
突発で小説がかけるなんて、素晴らしいですね。
私は出来ません(きっぱり)。

>今までもぽつぽつと書いてはいたんですけど・・・最後までちゃんと書いた覚えがないような気が・・・っていうか、ないし。
>今回もそうなる可能性がなきにしもあらずと言うことですけど、今回のはまだ、大丈夫なんじゃないかと、勝手に思っています。
私もです。
書くのはいいのですが、終わりが見えてこないのです。
キャラクターばかりが増えてしまって…
しかし、貴方は大丈夫だと思いますよ。
聞かないで下さい。単なる勘ですから。

頑張って下さいね〜。