◆−スレイヤーズぷれみあむ あざーず 第1話(前編)−リナ&キャナ (2002/5/22 15:27:14) No.20908
 ┗Re・はじめまして+読んでない方へのあいさつ−三剣葉月 (2002/6/2 20:10:34) No.20960
  ┗Re:・・・はい?−リナ&キャナ (2002/6/3 20:22:36) No.20965


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20908スレイヤーズぷれみあむ あざーず 第1話(前編)リナ&キャナ E-mail 2002/5/22 15:27:14


えー。なにを思ったか、今頃ぷれみあむの番外編です。
と言うか、いろんなキャラがアカッシの町を訪れる、という話です。
1話目は、(あたしの趣味で)ルクミリなんですが、一応これ以降は、フィリア&ちびヴァル(光の剣あるのに、とか気にしないでください)・マルチナ&ザングルス・高位魔族などなどを企画しています。

なお、あたしは諸々の事情で映画を見ていません。DVD待ちの状態です。
というわけで、ストーリーはコミックに準じていますのであしからず。

:::::::::::::::::::::::::::::::::::

「おー、見えた見えた。
 あれがアカッシの町かー」
 丘の上から、一組の男女が眼下の町を見下ろしている。
 黒い短髪の男性がルーク、長い長髪の女性がミリーナである。
 2人の目的はただ1つ。かの有名な『アカッシのタコ』を食べに来たのである。
 正確に言えば、ミリーナはそう興味あるわけではないのだが・・・ルークが『どうしても』というので、わざわざ寄ったのである。まあ、特別目的があるわけでもないのだから、別に問題はないのだが。

 小一時間ほどして。
「・・・様子がおかしいわね」
 町までもう少し、というところまで来て、ミリーナがポツリとつぶやいた。
「ああ・・・
 何か、騒ぎが起こっているみてえだな・・・」
「急ぎましょう」
 言うなり、ミリーナは駆け出した。それにルークも続く。
 彼らは知らなかった。
 この町で、何が起こっているか。
 そして、この町で彼らに、何が待っているのか・・・


「ぴろぷぴょろん!」
「ぷぴぽむみょん!!」
 彼らがたどり着いたときには、すでに町の中は大混乱だった。
 もちろん彼らは知らないことだが、『あの』タコ語事件である。
「な・・・なんなんだ!?
 この町は・・・いったい・・・」
 ルークは辺りを見回すが、彼らの周りの人々の半数以上が、すでにタコ語となっていた。
 と。
 ミリーナが、はたと何かを思い出したようだ。
「ひょっとして・・・
 『伝説の』タコ語・・・」
「タコ語ぉ!?」
 思わず振り返る。
「ええ・・・以前、どこかの町の魔導師協会で読んだ事が有るわ・・・
 オク=トーパスという昔の呪術師が作ったといわれている伝説の呪術よ・・・
 町1つ入るというほど効果範囲の広い術で、はじめは謎の言葉を話すようになることからつけられたのよ。
 そして・・・数日後には・・・」
「数日後には?」
「数日後には・・・」
 ミリーナは、珍しく口ごもった。
「数日後には・・・
 数日後には、異性から見向きもされなくなるという・・・」
「な!!!!!!!!!!
 なにーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 思わず大声を上げるルーク。当然、周りの人々があわてて振り返る。
「そ、それは本当なのか!?」
「間違えないわ・・・
 以前、民明書房発行『世界の呪術辞典』で読んだもの・・・」
 どこのどいつだ、そんな本発行したのは・・・
「まあ・・・俺のミリーナが間違えたりするわけがないよな・・・」
「あなたのじゃないわ」
 あっさりと言い放つミリーナ。
「う・・・
 俺の想いは、まだ届かな・・・」
 カピーン!!!
「・・・みゅぷ・・・」
 ・・・
 一瞬、間があった。
「・・・・・・・
 ル・・・ルーク・・・・?」
 恐る恐る声をかける。
「・・・・・・・・・・・・・・・
 ぴょろしゅぴぽん・・・・・・」
 ・・・
 ・・・・・・
 タコ語・・・
「む・・・むねなし・・・」
 思わず口にしたルークの言葉に、一瞬ミリーナのこめかみがひくつく。
「ぴ!ぴょにぽるひょのる!!ぱりょみゃぴぷ!!!
 (訳:べ!別にミリーナが胸がないとか言うわけじゃないって!!いや、むしろミリーナは絶対胸大きいって!!!)」
 必死に言い訳をするも、言葉は通じないわけで・・・
 もちろん、ミリーナは『むねなし』=『なんてこったい!』というという意味だとは知らないわけで・・・
 哀れなり。ルーク。

 宿に向かったものの、宿の中も当然のごとく大混乱。
 唯一の救いといえば、宿の主人までもがタコ語になっていたのだが、ルークがなにを言っているのかが分かることだろうか。
 一応、懐から取り出した羊皮紙とインクによる筆談で、何とか会話は出来る。
 ・・・というか、なぜ本編中では、誰も気がつかなかったんだろう・・・?
 とりあえず、原因究明のために数日ここに留まることに。
 ・・・これを使った呪術師を探すために。
 ・・・とりあえず、罪作りな本だな・・・


 今日はもう遅い、ということで、それぞれ部屋で荷物を降ろす。
 部屋で、ルークは落ち込んでいた。いや、悩んでいたというほうが正確だろうか。
 もちろん、ミリーナが言っていた言葉である。
『数日後には、異性から見向きもされなくなるという・・・』
(・・・・・・・・・・・・・・・・・
 もし、このまま治らなかったら・・・俺とミリーナは・・・)
 ルークにとって、それは何よりも重要なことだった。ミリーナに見向きもされなくなる=彼の精神崩壊を意味するだろうから。
(もし・・・そうなったら・・・
 そうなったら俺は・・・
 俺は・・・どうしたらいいんだ・・・)


 次の日。
 とりあえず、二手に分かれて調査開始。
 すでに町の7割以上がタコ語と化しているが、さすがに『呪術師の呪い』だとは言えず、「怪しい魔導師の噂を聞かないか」ということで聞き込みを開始。
 いわく。
「昨日の朝、旅の魔導師が、漁場になっている遺跡の石柱を壊した」
 いわく。
「しゃべるタコを、その魔導師がふっ飛ばしていた」
 いわく。
「町のはずれに住んでいる白魔導師の少女が、魔導師とその仲間達を家へ連れて行っていた」
 ・・・どう考えても、リナとルーマである・・・
 だが。
「その人達、疑ってほしい、と言っているようなものね・・・」
 もちろん、2人が知るよしもなくて。
「みょ・・・ぷぷりゅ・・・
 (と・・・なれば・・・)」
 ルークは、グラスの酒を一口飲んでから言った。
「ぷにぽぴょろみょにゅぴぴりゅひゅにゅぅ・・・・
 (その白魔導師とやらの家に行くしかねえな・・・)」
 しばらく沈黙してから、ミリーナは言った。
「ルーク・・・」
「?」
「・・・なんて言っているのか分からないんだけど・・・」
 ・・・・・・・・・・・・・・
 少々顔を赤くしながら(酒のせいか、恥ずかしいのかは微妙なところだが)、ルークは手元の羊皮紙に書き込む。
 それから、もう一言。
 −タコを操ってしゃべらせるなんて・・・そうとう高位の魔術の使い手だな。
  どうやら、仲間割れしてるみたいだが・・・−
 状況しっかり理解しちゃいなかった。
 まあ、当然といえば当然だが。


 その夜。
 どうにも寝付けなかったルークは、宿の裏手の浜辺をぼんやりと歩いていた。
 と。少し離れたところから声が聞こえる。
「ぷろろ・・・ひぬりんっ!
 (あたし・・・もうダメッ!)」
(・・・カップル同士の別れ話か・・・)
 思わず隠れて聞き耳を立てる。野次馬根性、というやつである。
「ぷろぽんひゅるんぱぴーるっ!のるりんっ!
 (これ以上あなたの側にいられないっ!さよならっ!)」
「待てよっ!
 ばかだなあ・・・
 言葉が変わっても、君は君じゃないか・・・」
「にゅ・・・にゅるり?
 (ほ・・・ほんとに?)」
 思わず体を乗り出してしまう。野次馬根性むき出しである。
 だが、数秒後には彼は後悔することになる。
 二人は唇と唇を近づけ・・・
 だが、彼女の唇がタコの様にとがってしまって・・・
「!?」
 彼氏のほうはじりじりと後退し・・・
「さよならっ!」
「にゅにゅーんっ」
 ダッシュで逃げる男性を、必死で追おうとする女性。
 それを、ルークは呆然と見つめていた。
(・・・・・・・・・・
 やはり・・・あの呪いの話は、本当だったのか・・・
 ということは・・・もうすぐ俺も・・・)
 考えが、どんどんブルーになっていく。
(そうだよな・・・
 もともと、俺みたいなやつじゃ・・・ミリーナとは不釣合いだったんだよな・・・
 最初からわかってたじゃねえか・・・)
 肩を落として宿に戻ろうとした彼の目の前に、1匹のタコが。
「・・・?」
 そのタコは、8本の足で器用に立っているだけではなく、手(?)で壺を抱えている。
「ぷにゅ・・・ぱぴぷりゅうりゅみょ・・・?
 (こいつ・・・話に聞いたタコか・・・?)」
 タコも彼に気がついたらしく、こちらを見上げて・・・
 ダッシュで逃げた。
「みょ!!ぴゅるぷっぷ!!
 (てめぇ!!影縛り!!)」
 懐から取り出したナイフを足元の影(月明かりで、かろうじて出来ている)に突き立てるが・・・
 タコは逃げた。
 そりゃあ当然だろう。タコ語で呪文は使えない。
 仕方なく走り出すが、そのときにはすでに時遅く。
 タコは、その活動拠点である海へと帰って行った・・・


:::::::::::::::::::::::::::::::::::


はー・・・・
ミリーナがミリーナじゃないっす・・・壊れてます・・・
しかも、第1話をいきなり前後編にして、いったいなにを考えているのやら(待て)
ちなみに、あたしは友人に「Sの気があるんじゃないか」などと言われるほど、好きなキャラをいじめたくなる性質があります。
・・・あたしだけでしょうか?

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20960Re・はじめまして+読んでない方へのあいさつ三剣葉月 2002/6/2 20:10:34
記事番号20908へのコメント

三剣と、言うネットビギナ―の中三です。


見ていない方へ一言。
ミリ―ナとル―クが好きな方は、
見た方が、
見てよ−う。
見ろ、
絶対ぜった―い見て。

・・・・・すいません。少し自分を見失っていたようです。
とにかくこの1話だけでも十分、
おもしろい、
楽しい事間違い無しです。




リナ・キャナ(名前のマ−クうちのでは、出ないのです、すいません。)先生へ
「スレイヤ―ズDIC」の質問箱に、1ヶ月ほど入らなかったのですが、
(自分と友達〈あたしが代打ちしていました〉の意見の裏付けをしていて)
どういうことになっていたのかは、わかりませんが、
入れなくなっていたのです。
何かわかりませんか。
お願いします。





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20965Re:・・・はい?リナ&キャナ E-mail 2002/6/3 20:22:36
記事番号20960へのコメント

はじめまして(ですかね)。
こんな駄文を読んでくださってありがとうございます。

>見ていない方へ一言。
>ミリ―ナとル―クが好きな方は、
>見た方が、
>見てよ−う。
>見ろ、
>絶対ぜった―い見て。
>
>・・・・・すいません。少し自分を見失っていたようです。
>とにかくこの1話だけでも十分、
>おもしろい、
>楽しい事間違い無しです。
ありがとうございます。
父が、パソ規制をかけてきているため、なかなか後編がアップできないでいるんですが、出来るだけ早くやろうとは思っています(思ってるだけかい!!)


>リナ・キャナ(名前のマ−クうちのでは、出ないのです、すいません。)先生へ
・・・なんか、くすぐったいです(爆)

>「スレイヤ―ズDIC」の質問箱に、1ヶ月ほど入らなかったのですが、
>(自分と友達〈あたしが代打ちしていました〉の意見の裏付けをしていて)
>どういうことになっていたのかは、わかりませんが、
>入れなくなっていたのです。
>何かわかりませんか。
>お願いします。
うーみゅ。わかんないです。
あたしは、ちょくちょく入っているので・・・
何か分かったら、またレスします。