◆−虚像 10−羅琴みつき (2002/5/23 22:34:43) No.20917 ┣虚像 11−羅琴みつき (2002/5/25 23:08:52) No.20928 ┃┗Re:虚像 11−春祭あられ (2002/5/25 23:45:24) No.20929 ┃ ┗はははんヽ(´ー`)ゝ−羅琴みつき (2002/5/27 19:44:30) No.20934 ┗虚像 12−羅琴みつき (2002/6/4 22:07:40) No.20975 ┗お久しぶりです(←レスるの遅っ!)−紗希 (2002/6/10 17:43:12) No.20998 ┗いや、こちらこそっ。−羅琴みつき (2002/6/12 21:29:35) No.21002
20917 | 虚像 10 | 羅琴みつき E-mail | 2002/5/23 22:34:43 |
みなさんこんばんは、みつきです。 嘘つきみつき、三度目の正直となるか!?早く&両立宣言します! もう既に三度越えてるって話しもありますが(死)。 いや、反省はしているのです!! 事情でストップしてました。本当にごめんなさい。 これからしばらく、更新速度は遅いと思いますが、何とか頑張っていきますので、よろしくお願いしますー。 初めて読む方も多いと思います。この虚像。 今までのぶんは、著者別に…………………………ない!!!(まて) ……………投稿したら追加しときまーすv とゆーわけで、著者別にあるので、そちらを読んで頂ければ問題ないです。 それでは、お楽しみ頂けたら、幸いです。 虚像 10 「ひっひ……卑怯よ!あなた達!!あの子たちに攻撃できるわけじゃない!!」 アメリアの顔に浮かぶ焦り。 「今更卑怯とは何だ。お前達は我々を悪だ卑怯だと思っているから、こうして出向いたのだろう?」 ミダガの冷静な言い分に、アメリアは返せない。 いちいち、わざわざ、ムカツク言い方をする奴である。 「そいつらは我々の命令を埋め込まれている。直にその牙はお前達に向かう」 しかし、困った。 人質に使われるということは考えていたが、まさか戦闘に使うとは。 獣の心どころか、行動パターンとかそんなものまで設定されているのでは、殺人兵器と何ら変わりないく、いや、それどころかまんま兵器だ。それでも〃素材〃を知っていて、なおかつ見た目が子供―青年も中にはいるが―とくれば、やりにくいことこの上ない。 例えその兵器が元に戻ることが、絶対にないとしても。 「どうする?リナ」 ガウリイがいつになく真面目な顔して聞いてきた。いや、あたしに聞かれても…。 「そうね……―――」 「絶ッッ対に!!傷つけちゃダメ!ダメですよ!ダメですからね!!」 あたしが口を開いた時、アメリアがものすごい大音量で叫んだ。視界の端で、ミダガが笑みを浮かべているのが見えた。 彼女らしいと言えば彼女らしい。あたしだって子供に攻撃呪文は使いたくない。 そこ、子供相手にやったことあるだろとか、昔のこと言わないよーに。 そこ、昔じゃないとか言わないよーに。 「……やりにくいな」 アメリアがダメだし3連発したこともあってか、ゼルまでもが弱気になっている。 …………ここでやる気に満ちあふれている仲間とゆーのも、考えるものがあるが。 「んーと……何だったっけか、あれ。眠らせる魔法ってあっただろ、あれ使えば良いじゃないか。俺とゼルで魔道士達やっつけるし」 ガウリイは言う。 珍しくすごいこと言ってる!!!珍しいの次元じゃないし! でも却下。 「そこまで考えたのは凄いけど、それはダメ。 こんな所で使ったらあたしたちまで眠っちゃうじゃない。それに、あの子達に通じるかも疑わしいわね」 「おお、そうか」 何とも呑気な声をあげるガウリイ。 絶対わかってないし。 「話は平行線のようだな。手は出せないか。 なら、殺られるだけだ。己の正義に則った結果なら、悔いはないな」 ―――――ダッッ!! ミダガの言葉が終わった瞬間。 それなりの間をあけて対峙していた、〃獣〃の子供達が床を蹴り、向かってくる! 「どうすんのよ!!」 誰ともなしに、あたしは叫ぶ。防御の姿勢はとっているが、それでは防ぐことしか出来ないし、いつ魔道士に後ろから攻撃されるともわからない。 来る!! 「だから、あなた達ではダメなんですよ」 え? あたしの横を駆け抜け、リギは戦前に立つ! 一番先に飛びかかってきたのは、リギの妹、ブルームと同じぐらいの背格好をした少女。 正確に言えば少女の器の獣。兵器。 「さよなら」 恐いぐらい冷静で、静かなリギの声。 手には、短剣。 「ちょっ………!」 ズッッ!! リギの短剣は、少女の喉元を、深く斬りつけた。 噴水のように吹き出して止まらない、真っ赤な血。 ゆっくりと、スローモーションのように、ゆっくりと、 あっといまに、早送りのように、あっというまに、 獣の殺人兵器は、床に倒れた。動かなかった。動かない。 血は流れ、流れ続け、 やがてその身は、血の海に沈んだ。 それらはたった一瞬のうちに起こった。 連続して。 「さて、終わりましたよ」 いつもと変わらぬ口調でリギは言う。獣達の死体を背に。 彼の白いシャツは、ところどころ返り血で、赤くなっていた。 「……なんてことだ………………………」 全く予想外のことだったのだろう。ミダガ達もただ呆然と突っ立っていた。 それはあたし達も同じことだ。 「なんっ……で?………………なんで……こんなこと、平気でできるのよ………?」 ようやく言ったあたしの声は、驚くほどかすれていた。 それにリギは不思議そうな顔をして、そして、 「見た目でためらっていたら、殺されるのを待つことしか出来ません。 あれらが元の自我を持つことは、もう有り得ないことなんですから――」 「やめて!!!」 リギの言葉は、アメリアの叫びにかき消された。 「言わないで!!分かってる、分かってるのよ、そんなこと!! だけど……!だけど平気でそんなことできる人にならないで!!哀しいじゃない……切ないじゃない…………」 最後の方は、あまりよく聞こえなかった。 大きな瞳からは、大粒の涙が溢れていた。 あたしは泣いちゃいけないな、そう、思った。 目を見開いて、唇を噛み、こみあげるものを、無視した。 「だから、来ない方が良いって言ったじゃないですか」 その時のリギは、とても哀しそうだった気がする。 あとがき はい、リギさん、ついに本性表しましたネ(違)!! リギさん大好きだー!!!←偏愛 でもリギさん、別にこれといった大きな秘密は何にもないんですが(え)。 虚像はもう少しで追われるかな?と、思います。 血継も早く続き出せるよう、頑張ります。でも今吐血するほど忙しい……; 頑張るだけ頑張ってみよう!!←『だけ』だから、いつも挫折するんだナ…… ところで今日は球技大会というものをやりました。 二勝一敗一引き分け。なかなか良い成績でした。あ、バレーボールです。 でも最後の最後に一点差で負けたのはすごい悔しかったです〜`(>□<)´!! みつきでした(うわ。締まり悪っ)。 |
20928 | 虚像 11 | 羅琴みつき | 2002/5/25 23:08:52 |
記事番号20917へのコメント こんばんは、みつきです。 早めの更新目指して葛藤中。 でも今回はちょっと短いです。ごめんなさい; てかアメさん、性格違い過ぎ(今に始まったことじゃ…)。 血継も書かなきゃー。←言うばっか 虚像 11 求めるものは何もなく 祈るように微笑むだけ 虚像 11 累々と転がる死体。 あたしたちは、リギの考えについて、何もわかってはいないんだと、改めて思った。 「ボクはちゃんと先に言いました。あなたちではダメだと。 それは、あなたちが、正義を盾にした偽善者だからです。獣を殺せない、憶病な心を、優しさだと言って誤魔化しているんです」 子供らしからぬことを言う。これは前からだが。 相変わらず普段どおりの口調に、あたしは複雑な気持ちだった。 アメリアとか堪えてるだろーなー……。 「…………………正義を盾にした…偽善者……? 違う……私は違うわ!!その言葉を利用したりしない!!攻撃出来なかったのは……希望がないとわかっていても、助けたかったから………」 案の定。アメリアは動揺しまくりながら、必死になって反論している。 正義を愛する彼女に、『偽善者』と言われることほど痛いことはない。 「じゃあ、アメリアさんは、自分が正義だと言えるんですね?」 リギのその声は暖かく、時折感じる冷たい声ではなかった。 「もちろんっ」 しかし、 「では悪とはなんですか?」 「え?」 「そこの魔道士さんがたを指しますか?けれどそれはあなたの視点です。 正義と悪、これほど抽象的なものはありません。 角度を変えたら、正義は悪に、悪は正義になることを知った方が良いと思いますよ。あなたの視界が全てではないのです」 暖かな声が示したのは、痛いことばかりだった。 けれど全て、本当のこと。 そしてそれはつまり、いろんな人の角度から見れば、アメリアを悪だと思う人も出てくる、そういうことともとれる。 「希望を持つのは、そんなにいけないことか?」 〃合成人間〃ゼルは低い声で言った。 彼は自分の体を元に戻すために、戻す方法を探して旅をしているのだ。 いつもより感じるものもあると思う。 「ああ。安心して下さい」 リギは微笑んで言う。 「あなたは可能性がまだ充分あると思います。ボクは知りませんが」 「そういや、何であの子たちは絶対もとに戻らないって言ったんだ?お前」 ガウリイが独り言のように言ったが、言われてみるとあたしもちょっと気になる。 獣と心……つまり脳とかそのあたりだと思うけど、交換されたなら、また交換すれば治るんじゃないのかしら。…ん?てことは何?獣の姿をした人間も居るってコト!? 「だって。無理ですよ。戻すものが無いんですから。元の人間の脳は、既に処分されたそうです。 そうですよね?魔道士さんがた」 あたしの疑問は、まるで当然のように外れた。 突然顔を向けられて、話を振られたミダガは戸惑いながらも応える。 「貴様が何故そんなことを知っているのか知らないが、確かに取り出したものは処分した。この世にはもうない。必要ないんでな」 「……そういうわけですから。元に戻ることは、絶対に不可能です。〃人間〃にしたいのなら、第三者の脳を使えば良いでしようが、それでは何の解決にもなりません」 ははぁ。なるほど。 だいたい読めてきたわね。ミダガの正体。 そして、こいつらをここで倒しても、恐らく〃何の解決にもならない〃。 あたしの口の端が、軽く上がった。意識したわけではなく、自然に笑みがこぼれた。 「リナさん、気付かれました?流石ですね」 それを見逃さなかったリギは微笑みながら、あたしを見上げる。 「まーね。リナ=インバースの名は伊達じゃないのよ」 自分よりも背の低い、全てを悟った男の子を見下ろして、ウインク一つ。 ガウリイ達は事情が分からず、不思議そうにあたしたちのやりとりを見ていた。 ゼルはだいたい予想ついてるみたいだけど。 アメリアは再度諭されたことにかなりまいってるみたいだった。 「これは……国を相手にしなくちゃいけないようね」 「そういうことですね」 飾りを付けすぎた心 透き通る日がいつかきっと来るから 同じ星から果てない光 同じ星へと果てない記憶 あとがき すいません、ここに来てまたまた書くこと増えたみたいです(何ー!?)。 予定では施設の中で決着つくハズだったのに……!!神よ、あたしに何がさせたいんだ!! 長くなるかなぁ。てかこのお話がもうすぐ血継越えちゃうっ!てことに問題があるような(爆)………。 ところで、今回最初と最後に出てきた詩(?)は、林原めぐみさんの『BECAUSE』という曲の歌詞から、引用しました。最近やっと聞いて、かなり好きです。何か特に『求める〜』のあたりが虚像に合ってる気がしなくもなかった気がしたような感じで(謎)。 てかすぐに気付いた通な方、お友達になりませう(またない)。←めぐさんらば |
20929 | Re:虚像 11 | 春祭あられ E-mail | 2002/5/25 23:45:24 |
記事番号20928へのコメント こんばんにゃー。春祭れす。 虚像はやっぱ見てて幸せだ。リギさんがいっぱい出てるー!!(そこか?) 今回のお話、なかなか複雑ですね。 国を相手にしなきゃいけないなんて・・・・・・ しかも正義と悪について痛い所をついてくるし・・・ お勉強になるお話しです。 続きがもろ気になりますね。 果たしてリギさんはあのリギさんのように微笑ましい方になれるのか?! あのリギさんはこのリギさんの数年後なんじゃないの?! 勝手にいってろ状態に私はいつもこんなことを叫んでいたり。 気になるなぁ・・・ それでは、短いですけどこれにて。 続き待ってます!! 春祭あられ |
20934 | はははんヽ(´ー`)ゝ | 羅琴みつき | 2002/5/27 19:44:30 |
記事番号20929へのコメント 春祭あられさんは No.20929「Re:虚像 11」で書きました。 > >こんばんにゃー。春祭れす。 こんばんみー♪ レスいつもありがたう。 >虚像はやっぱ見てて幸せだ。リギさんがいっぱい出てるー!!(そこか?) ふふふふふ………vv リギさんはもう、あたしのひいきキャラbPです根!! >今回のお話、なかなか複雑ですね。 >国を相手にしなきゃいけないなんて・・・・・・ 後々あかされますが、大したことはないです。ええ。ホントに(きぱ)。 もうちっと壮大なスケールのお話を書きたいですよ……。 >しかも正義と悪について痛い所をついてくるし・・・ あたしが昭和の時代に生きていたら、確実に政治犯として処刑されてますね(´ー`) >お勉強になるお話しです。 ダメになるお話です(まて)。 >続きがもろ気になりますね。 >果たしてリギさんはあのリギさんのように微笑ましい方になれるのか?! ……………………………………どうかなあ(え)。 >あのリギさんはこのリギさんの数年後なんじゃないの?! ……………………………………どうかなあ(え)。 でもリギさんは何とか、ほんわかとしたいです(>□<)!! >勝手にいってろ状態に私はいつもこんなことを叫んでいたり。 >気になるなぁ・・・ あははははは。 先は全然考えてないけど、なるべく早く出します; >それでは、短いですけどこれにて。 >続き待ってます!! 頑張るよーーーーーー!!!! >春祭あられ それでは、みつきでした☆ あたしこそ短くてゴメン; |
20975 | 虚像 12 | 羅琴みつき | 2002/6/4 22:07:40 |
記事番号20917へのコメント みなさんこんばんは、みつきです。 血継が全然進まないので、とりあえず虚像の更新をば。←でもどのみち遅い そろそろ舞台が変わってきますね。 あたしの話は心理描写ばかり多くて、風景とかの説明が皆無に等しい!!設定とか細かくて、話の中にも出せる人って凄いなー…… 一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; 秋(え)になったらレス魔と化しますからーーー!!! 虚像 12 国を相手に。 その言葉に、階段上のミダガの顔に動揺が走った。 「貴様……!!何を…何処まで知っている!!?」 階段の手すりから身を乗り出し、リギを見下ろしながら叫んだ。 「きっと。全て」 リギはさらりと言いのける。でも今は、根拠の無いその言葉に、疑問を抱く気も起きなかった。 「アメリアさん、」 「え?」 いきなり斜め後ろのアメリアに体を向け、声をかける。 「この方達を倒しても状況が変わらないのは確かですが、それでもとりあえず倒さなくてはいけません。この作業が出来るから、皆さんいるんですし」 「え…………何?」 状況が飲み込めていないアメリアは困惑して、ただ苦笑して応えるしかできなかった。 「そんなわけでボクは今から、今度はあなたが悪と呼ぶ、〃人間〃を殺します。止めますか?あ、先に断っただけですから、止めても殺しますよ」 リギは当たり前のように言う。 「…………確かにっ、この人たちは、悪事を働いたわ。でも、だからって殺すことはないでしょう?」 アメリアはやたら弱気になっていた。 「貴方はこの人たちを、裁くために来たんじゃなかったんですか?貴方の裁きはどこまでです?」 「……………!だっ…それは……」 可哀想に。 リギと関われば関わるほど、アメリアは自分自身の矛盾に気付かされていく。しかも言ってること全部事実なんだから、反論もできない。 「冗談です。すいません、言い過ぎました。 彼らを殺すのは止めましょう。彼らを正義だと思っている人もいるのですから。リナさん、説明はお願いできますか?」 先程殺した獣たちは、もうどの角度からも、正義にも悪にも見えない、か。 「わかったわ。あたしが話す。違ってる所あったら訂正してちょーだい」 「おいリナ、さっきからなんなんだよ」 まるでわかってないガウリイが不満の声をあげた。 「まー、待ちなさいって。 その前に、裁きをやっときましょうか、オヒメサマ?」 「え?」 言ってあたしはウインクひとつ。 「…………………………リナぁ〜…、私、それもどうかと思うんだけど。今更ながら」 「バカねー、アメリア。『殺す』って表現でためらっちゃうんじゃない。これは『退治』よ!!」 「表現変えただけで同じことが出来るあたり恐ろしいな。今更ながら」 「胸小さいよな。いつもながら」 「そこ最後ガウリイ!!関係ない!!!」 結局。 魔道士ミダガ一行は、あたしが攻撃魔法で空のお星様にした。頭ばっかり専門的に使ってるからか、驚くほど弱かった。 ゼルの言葉が誤解を招きそうだけど、多分、死んでない。多分。きっと。 そして、ホールはあたしたちだけとなった。背景はなかなかすごいものがあるけれど……。 「―で、さっき国を相手にって言ったわよね。どこから話せば良いかなー…。つまりここはね、国の軍事施設か何かなのよ」 「なるほど。それでか……。話はわかった」 すぐに納得したゼル。 進めやすくて助かるなー。 「えと……まだよく掴めないんだけど……?」 「あ、俺もー」 気まずそうに言うアメリア。ガウリイは問題外。 「あの、ミダガ?本名かどうか知らないけど……とにかくあいつが最初に、『どこの国の者だ?』って聞いてきたじゃない。つまり、他国の密偵かなんかだと思ったのよ。あたしたちのこと。 ここの警備の手薄さも、自国の領地内っていう安心感があったからって考えた方が納得いくわ」 「あ………そういえば…」 口に手をあてて、アメリアは呟いた。 ガウリイは難しい顔をしているが、もとから理解してもらえるとは思ってないからもういいさー。 「え、じゃあ軍事施設ってことは……」 「そう、あの獣を戦争に使おうとしてるってわけ。 元の人間の脳は捨てたって言ってたでしょ?研究者なら、獣の姿をした人間にも興味を持つわ。でもちゃんと1つの目的がある場合に関しては、余計なことはできない。だって、国のために動いてるんだから」 きっとリギの言う、ミダガたちの〃正義〃は、〃国〃からの視点。少なくとも彼らは、国のために〃頑張った〃のだから。 「だーかーらっ、この施設を潰しても、別の誰かが国からやってきて作業を続けるだけで、何も変わらないの。場所は変えるし、敵の正体だって探るでしょうけどね。 良い?リギ」 「ええ。そのとおりです」 話し終わってから、あたしはリギに確認をとった。 リギは変わらず、穏やかに応える。 「あ、でも……」 その後すぐにリギは声をあげた。 「誤解がないように言うと、正確には〃国王〃が相手じゃないんです」 「なっ!?王様じゃないわけ!?」 思わず声を荒げるあたしに、リギは冷静に応答する。 「ここの土地は、ワラキアの国の領地です。ですが、実際にはメティアのロードとティルモアのロード二人が、管理しているようなものです。あのロード二人は手を組んで、非常に規模の大きな領地と財産、権限を手にしています。 そして今は、国王の死角で二人して殺人兵器の研究―――無論、実用化するためです。つまり狙いは、国王の地位です」 「……………そーゆー話だったの?」 「そういう話です」 「おい、それなら共謀している二人のロードは、国王を倒した時、どっちが王の座につくんだ?」 ゼルは独り言のように―それでもはっきりリギに向かって―言った。 「さあ。そこまでは知りません。それから今度は二人で争うのかもしれませんし、どちらがなるか既に話し合っているかもしれません」 「……………………………っ!!!」 アメリアは言葉もなく、打ち震えていた。 こめかみのあたりが細かく、小さく痙攣していた。 首を垂れて、下を向く。 「…………その国王の政治が悪かったのかもしれない。そんなこと私は知らない。セイルーンの王女だろうが、そんなこと知らないわ。 これは革命なのかも、しれない。ただの陰謀なのかも、しれない」 きっ!と顔をあげたアメリア。 泣いてはいなかった。 「だけどそれは、私の視点から見た正義じゃない。どの角度から見たって、正義じゃない。 小さな子供達の命を奪う正義なんて、ありはしないもの」 静かに、力強く、アメリアは言った。 「………」 あたしはちらりとリギの方を見た。 また何か言うんだろうか。 けれどあたしの思いとはうらはらに、リギは眉一つ動かさず、まるで変化のない穏やかな顔で言った。 「ボクもそう思いますよ」 「だと思ったわ……!」 アメリアは不敵に笑った。 それは。今まであたしが見たことのない顔だった。 あとがき? アメさん恐いー……… あたしは今某所へ応募用の小説とか書いてたりします。実は何気に書いてる人多いんですってねー。 ちなみにまだ70枚(爆)。テストもあるしなかなか書けない;そのうえスランプに入ったので、虚像で練習(そのためここはバランスがよろしい)。 そんなわけで、しばらくは更新が遅くなる傾向にありますが、勝手な理由ですいません。 なるべく続きは早く出しますのでーーー!!! 血継も(はいはい)ーーーーー!!!! |
20998 | お久しぶりです(←レスるの遅っ!) | 紗希 E-mail | 2002/6/10 17:43:12 |
記事番号20975へのコメント >みなさんこんばんは、みつきです。 >血継が全然進まないので、とりあえず虚像の更新をば。←でもどのみち遅い こんばんわ! 何事も、時間が解決してくれるから大丈夫じゃないんですか?(笑) >一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 >読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; 確かに。 大丈夫ですよ。私もレスっていません。 新しく来た人達には、申し訳無くってね… >あたしは今某所へ応募用の小説とか書いてたりします。実は何気に書いてる人多いんですってねー。 >ちなみにまだ70枚(爆)。テストもあるしなかなか書けない;そのうえスランプに入ったので、虚像で練習(そのためここはバランスがよろしい)。 >そんなわけで、しばらくは更新が遅くなる傾向にありますが、勝手な理由ですいません。 長編小説ってやつですね。 頑張って下さい。 小説家になる事を、応援してますよ。 なるかどうかは分かりませんが。 >なるべく続きは早く出しますのでーーー!!! >血継も(はいはい)ーーーーー!!!! 私から視たリギさんは、“正しい”んですよ。 しかし、他の誰かから視たら、“悪い”かも知れませんね。 矛盾ですよ。 続き…楽しみにしています。 では… |
21002 | いや、こちらこそっ。 | 羅琴みつき | 2002/6/12 21:29:35 |
記事番号20998へのコメント 紗希さんは No.20998「お久しぶりです(←レスるの遅っ!)」で書きました。 > >>みなさんこんばんは、みつきです。 >>血継が全然進まないので、とりあえず虚像の更新をば。←でもどのみち遅い >こんばんわ! こむにちわ〜。 >何事も、時間が解決してくれるから大丈夫じゃないんですか?(笑) そしてずるずる書かなくなっていく………。 今はまとめてアップするため、書きために専念です。←形だけ >>一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 >>読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; >確かに。 >大丈夫ですよ。私もレスっていません。 >新しく来た人達には、申し訳無くってね… ですよねー。 でも時間が許すかぎりはレスとかしたいです。ああっ!沙希さんの詩にもまだレスってない!!すいません、土曜日あたりには書けるかと……! >>あたしは今某所へ応募用の小説とか書いてたりします。実は何気に書いてる人多いんですってねー。 >>ちなみにまだ70枚(爆)。テストもあるしなかなか書けない;そのうえスランプに入ったので、虚像で練習(そのためここはバランスがよろしい)。 >>そんなわけで、しばらくは更新が遅くなる傾向にありますが、勝手な理由ですいません。 >長編小説ってやつですね。 >頑張って下さい。 >小説家になる事を、応援してますよ。 >なるかどうかは分かりませんが。 頑張ってみます!!今年こそはちゃんと書き上げます。友人が脅迫(書け書けと)してくれるのでとても心強いです。 >>なるべく続きは早く出しますのでーーー!!! >>血継も(はいはい)ーーーーー!!!! >私から視たリギさんは、“正しい”んですよ。 >しかし、他の誰かから視たら、“悪い”かも知れませんね。 >矛盾ですよ。 みーんな矛盾ばっかりですね。でも善し悪しはそれぞれの価値観や、接せられ方(日本語変…)によって変わってくると思うのですよ。 例えば主人公の敵だから悪!!って完全否定しても、その〃敵〃だって誰かを救ったりしているかもしれないし……。 ああ……わけわからん……。 >続き…楽しみにしています。 >では… ありがとうございましたーvv 沙希さんの作品も待ってます。←レス遅いなりに それでは、これにて。 |