◆−はじめましてです−柚乃 (2002/7/17 22:31:03) No.21216 ┗素朴な疑問を訊いてみよう−柚乃 (2002/7/17 23:10:17) No.21217 ┗はじめましてです。−びぎなーいっく。 (2002/7/21 15:04:45) No.21236
21216 | はじめましてです | 柚乃 | 2002/7/17 22:31:03 |
はじめましてこんにちはっ!柚乃といいます。けっこう最近このサイトを発見しまして。みなさまの作品読ませていただいてます〜。 それでみなさまの作品を読んでいたら私もなんとなく小説が書きたくなってきまして……未熟者ながら投稿させていただきます! でも周りのレベルが高いのでなんだかその中に自分の駄文があるとすごい恥ずかしいんですけど……。 シロートながら頑張りますので暖かい目で見守ってやってくださいです! |
21217 | 素朴な疑問を訊いてみよう | 柚乃 | 2002/7/17 23:10:17 |
記事番号21216へのコメント まえがき(みたいなもの) え〜。一応ガウリナ前提……です。 とりあえず読んでいけば設定などはだいたい分かると思うので……あまり気にせずにさらっと読んでいってもらえると嬉しいです。 では拙い文ですがよろしくです〜。 *********************************** 素朴な疑問を訊いてみよう 「ねぇ、母さん」 「何?」 よしっ!あたしは思わず心の中でガッツポーズをした。 返事の仕方からして今の母さんの機嫌はなかなか上々だ。……まぁそのためにこづかいをはたいて母さんの大好きなケーキを買ってきたのだからそうでないと困るのだが。 「で?なんなのよ?」 「あのさ。母さんはなんで父さんと結婚したの?」 ぶぴ。 「うわぁぁぁぁ!?母さん、汚いっ!」 あたしの言葉に飲んでいた紅茶を母さんが思いっきり吹き出した。食べ物はお米の一粒たりとも無駄にしてはいけないっていつも言ってるのは母さんなのにっ!もったいないっ! ……まぁ……あたしにも責任があるような気がしないでもないけど……。 「汚いって……あんたねぇっ!ユーナが変なこと言うからでしょーがっ!?」 どうやら最初の衝撃から立ち直ったらしい母さんが叫んでいる。 あたしはその叫びを聞きながら改めて自分の作戦の成功を確信した。 母さんの機嫌が普通かそれ以下だった場合、もし先刻のようなことを言ったら即座に母さんの鉄拳制裁が待っているはずである。……というかそれだったらまだいい方で、下手をすれば問答無用で攻撃呪文の洗礼が待っている。 しかし今回はそれがなかった。つまりっ!母さんの機嫌は先のあたしの言葉で限りなく悪くなったとしてもMAXまでは行っていない! ありがとう、ケーキ。……まぢでこづかいほとんどなくなったけど……。 「だぁってぇ。前からずーっと訊きたかったんだもん。 ね、ね、ね。母さんはなんで父さんのこと好きになったの?」 「な……なんでって……」 母さんが困ったようにぽりぽりと頬をかく。 母さんは子供であるあたしの目から見てもけっこう美人だと思う。そもそももう30半ばだというのに全然そうは見えない。せいぜい20代だ。 つーか下手したら10代でも通用するんじゃないだろーか……?どう見ても12になる子供が二人もいるようには見えない。絶対見えない。 あたしと母さんが二人で歩いていると姉妹に間違われることもしばしばあるくらいである。 ……まぁもっとも、この町の人であたしと母さんのこと知らない人はまずいないから間違えるのはもっぱらたまたまこの町に立ち寄った旅人とかだけど。 ちなみにそういう間違いをした人はほぼ例外なく怒った母さんに呪文で吹っ飛ばされることになるんだけど。母さんとしては自分の童顔をけっこう気にしてるらしいし。 それはともかくとして。 だから母さんって若い頃はけっこうモテたんじゃないのかなーと思ったわけよ。あたしとしては。まぁ性格はアレかもしれないけど……。 その母さんがなんで父さんを選んだのかなーって前々から訊いてみたかったのよね。 あ、もちろん父さんだって顔はいいし運動神経はいいし、剣技は信じられないくらいすごいし、えーと、あとは……そんなもんかな……?とにかく!そんじょそこらの男の人とは比べ物になんないくらいすごい。 まぁちょっと……というかかなり頭がアレだけど。母さんいわく。父さんの頭には脳みその代わりに増えるワカメが詰まっているらしい。 だから……というわけではないんだけど、母さんが父さんを好きになったことがあたしとしては不思議でしょうがなかった。 ちなみに父さんに関しては母さんとなんで結婚したか――なんて訊こうと思ったこともない。 だって、父さんの態度見てれば一目瞭然というかなんというか。母さんが近くにいる時といない時とで父さんの雰囲気が全然ちがうんだもん。 前に母さんがちょっと魔道士協会の用で三日ぐらい家を留守にした時の父さんってばもぉ機嫌が悪い悪い。あん時は本気で『母さん早く帰ってきて』ってフィーリと二人で祈ってたわよ。 まぁそれはともかくとして。 意外と面食いなのかな?と思ったこともあったけど、母さんってそんな感じじゃあないし。 ただ……最近、ちょっとだけ、分かってきたような気がするんだ。母さんが父さんを選んだ理由。本当になんとなく、なんだけどね。 だから、さ。訊いてみたかったんだ。母さんに直接。 「うん。なんで?」 「え〜とぉ……」 重ねて問うあたしの声に母さんの困り果てたような声が重なった。 だいたい母さんってこういうことに関してはメチャメチャ苦手なのよね。特に自分のことには本っ気で鈍いし。母さんの口から『好き』とか『愛してる』とかいうセリフが出たところ見たことも聞いたこともないし。父さんも昔は苦労したんだろうなぁ……。 ……はっ!父さんの――しかも昔の苦労なんかに思いを馳せている場合じゃないんだった!今は現在のことを考えよう。 「母さん大丈夫!今は父さんもフィーリもいないから!あたししか聞いてないからサクッと言っちゃって全然おっけー!」 そんなあたしの優しい言葉に何故か母さんはジト目で、 「ユーナ、あんた……仕組んだわね?」 うぐっ……。 さ、さすが母さん……鋭い……。 こちらをジト目で見つめてくる母さんから頬に流れる一筋の汗を隠しつつ、あたしはささやかな抵抗を試みた。 「な、なんのこと?」 「とぼけてもム・ダ・よ?ユーナちゃん?その汗は何かしらねぇ? とりあえずそのままとぼけるつもりなら後でおしおきフルコースが待ってるんでよろしく」 「う……。 ううううう。はいぃぃぃ……ごめんなさいぃぃぃ……」 「よろしい。 ……なるほど。フィーリが珍しく自分から剣の稽古やる、なんて言い出したのはそういう理由」 ささやかな抵抗、失敗。 あたしの横では母さんが納得したようにうんうんと頷いている。 あうううう……母さん……目が怖いんですけど……。 ちなみにフィーリというのはあたしの弟だ。つっても双子だから姉も弟もないんだけどね。でも一応あたしの方が上ってことになっている。 そのフィーリは今はあたしの指令で父さんと剣の稽古に行っている。 いつもは庭で稽古をするのだが、今日は珍しく広いところでやりたいから、と家から少し離れた森の方に行っているはずだ。 もちろんあたしがそうするように言ったのだが。 だって母さんのことだからフィーリはともかく父さんがこの場にいたらぜぇぇぇったいにあたしの質問に答えてくれないだろうから。 て……そうよね……せっかくここまで環境を整えたのにここであきらめる、ってぇのも……。 ……そうだわっ!ちょっと母さんにバレたくらいで――怖いけど……メゲていてはいけないわっ!せっかくここまでがんばったんだし!あと一息がんばろうっ!てゆーかがんばれっ!自分っ! 密かに自分で自分に声援を送りつつあたしは母さんと正面から向かい合う。 「……で、なんで母さんは父さんと結婚したの?」 ずるがたがこん! 「……母さん……大丈夫……?」 「ああああああのねぇっ!あんたまだあきらめてなかったわけ!?」 椅子ごとひっくりこけた母さんが体勢を立て直しながら、言う。 う〜ん。確かに普通だったらあきらめてたかもしんないけど……おしおきフルコースは本気で死ヌし。 でもっ!今回に関しては譲れないっ!何故ならばっ! 「だって!せっかくおこづかいはたいて母さんにケーキ買ってきたんだよ!? ここであきらめたらあたしのおこづかい完璧にパーじゃない!」 「あんたって……いや、いいわ……さすがあたしの娘、ってとこね……」 あたしの心の底からの叫びに何故か疲れたように呟く、母さん。 しかし今のセリフはどう受け取るべきなんだろーか……? もしフィーリが同じセリフ言われたらまず間違いなく誉められたと受け取るんだろーけど。あたしはフィーリほど単純ばかではないのでちょっと悩んでしまったわ。 しかし、これは本気でチャンスかも!ちょっぴり母さんを言い負かした気分! おっし、あと一押し! 「だから………」 どんどんどん。 「こんにちはー!リナー!いるー?」 「あっ!お客さんだわっ!つーわけでユーナ、話はこれでおしまい!」 「ってちょっとぉ、母さん!?」 止める間もなく母さんは玄関に向かってしまう。 逃げられた……。 う〜!いつもなら『めんどくさいからユーナ出て』とか言うくせにぃっ! だいたいタイミング良すぎじゃない!?もう一押しだと思ったところだったのに〜。 ぐぐっ。 我知らず。あたしはこぶしを握りしめていた。 「今度こそっ……今度こそ聞き出してやるからっ!覚悟してよねっ母さん!」 でも……今回……大赤字だったよぉ……。 ふぇ〜ん。 *********************************** あとがき(のようなもの) 話全然まとまってないですね……。うう。もっと精進せねば……。 ええと。分かったとは思いますが一応確認ということで設定紹介をば。 リナとガウリイの娘の一人称です。 リナとガウリイは結婚して子供が二人(男の子と女の子の双子)いる、ということになってます。 それから……これはまぁ小ネタなんですけど、最後にリナを訪ねてきたのはアメリアで、ゼルも一緒、という設定です。最初はその辺の会話まで書いたんですけど……今以上に話がまとまらなくなりそうだったので切りました。 はぅ……おかげですごい尻切れトンボになってしまいました……。 ではではここまで読んでくれたあなたに感謝!です。 柚乃でした〜。 |
21236 | はじめましてです。 | びぎなーいっく。 | 2002/7/21 15:04:45 |
記事番号21217へのコメント はじめましてです。(^^) 閲覧専門的いっくと申します〜。 リナさんと、リナさんの娘らしいってきがします(^^) っていうか、ケーキひとつで上機嫌になるとこがリナさんらしい。(笑) リナさんでなくても自分の娘にこんな質問されてさくっと答えられる親って なかなかいないんじゃないでしょうか?…聞ける娘も少ない気がしますが。(笑) > ……まぁもっとも、この町の人であたしと母さんのこと知らない人はまずいないから どんなことで有名なのやら。(爆) > ちなみにそういう間違いをした人はほぼ例外なく怒った母さんに呪文で吹っ飛ばされることになるんだけど。 危険危険・・・(汗) > だいたい母さんってこういうことに関してはメチャメチャ苦手なのよね。 いやぁ・・・普通の人でもなかなか平然とは答えられないんじゃないかと。(笑) > とりあえずそのままとぼけるつもりなら後でおしおきフルコースが待ってるんでよろしく」 定番コースが!?Σ(゜д゜) >それから……これはまぁ小ネタなんですけど、最後にリナを訪ねてきたのはアメリアで、ゼルも一緒、という設定です。最初はその辺の会話まで書いたんですけど……今以上に話がまとまらなくなりそうだったので切りました。 もしこれがうかつに迷惑な訪問販売員とかだったら…危ない危ない。(笑) というかリナさんかわええですな。はわ〜、娘も可愛いですが。 そして、やっぱり男性陣って立場弱いですな。哀れ・・・(涙) ほんと、かわいくて楽しいお話でした。(^^) ではではまた柚乃様の素敵なお話に出会えることを楽しみにしつつ・・・ |