◆−おめでとう。−春祭あられ (2002/8/1 13:47:33) No.21298
 ┗Re:おめでとう。−エモーション (2002/8/1 23:50:19) No.21302
  ┗はじめまして♪−春祭あられ (2002/8/4 21:21:53) No.21327


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21298おめでとう。春祭あられ E-mail URL2002/8/1 13:47:33


最近オリジナルばかりだったんで、スレ小説も書いてみました。
といっても、何故かオリジナル要素が強くなってきちゃいました。
何故?





□■□■□■□


「リーナー」
「何よ。ああっもうっひっつかないでよ変態!」
「俺変態だなんて名前じゃないもーん」
「どけっ、変態馬鹿のカーン!!」
俺の好きになった女の子は、今までずっと一緒にいた幼馴染で、とても強い子で、名前をリナと言った。
生まれた日が同じで、家が隣同士と言うこともあってとても仲が良かった。
親同士も結構仲いいし。
そんなこんなで今日もリナと遊ぶ。
リナって小柄で、ぎゅーっとすると気持ち良いんだ。
・・・・・・やばいなぁ。こんなこと普通に考えてるなんて、俺っていよいよ変態かも。
「いーじゃんいーじゃん。俺とリナの仲じゃん?」
「ほう・・・あんたとあたしの仲なんだから、何してもかまわないわよねぇ?」
その言葉に含まれたとげに気付き、恐る恐る顔を上げる。
怒りに体を震わせながら、笑っていた・・・・・・どす黒い笑みを・・・
リナ。お前何時からそんなにルナ姉ちゃんに似てきたんだ?
「とっとと離れろファイヤーボールッッ!!」






   おめでとう。






リナが旅に出てからもうどれくらいたったんだろう。
ずいぶん経つなぁ。
ここには相変わらずインバース家が鎮座しているから、あまり淋しくはなっていないけど・・・それでも、俺はリナがいなくなってはっきり言って淋しい。
そりゃあうるさくて暴力的で敵もうんざりするほど多かったけどさ、俺だけは味方だと思ってたし?
俺リナのこと今でも好きだし?
こうなったら追いかけようかなーなんて事思っている。
あれだけ有名になっちゃったリナだ。情報たどれば、なんとか見つかるかもしれないし。
なんだっけ・・・どらまた?ろばーずきらー?えんぎり?
あ、うける。最高ーっ。
でも、俺がこの町出て行かなくてもリナは帰ってきた。ひょっこりと。
隣に、俺の知らない金髪の男を連れて。
誰そいつ。
「あ、カーン?!お久!何、男前になってんじゃない!」
うわ。なんか物凄く前よりも明るくなって可愛くなってるし。
「おまえは変わってねーなー。ぺちゃぱい」
な、何いってんだ俺。言いたいのはそんなことじゃないだろう?!
「ほ、ほほう・・・・・人が誉めてやってんのに普通に地雷踏むか?あんたは・・・・・・」
やべ。本気で地雷だったんだ・・・
は、ははははは・・・・・・
「はいはい。落ち着けリナ。いつものことだろ?」
「おのれも一言よけいだっ!!」
金髪の兄ちゃんが止めに入って、見事にアッパー食らってしまった。
うむ。無念。
というか、怒りの矛先変えてくれて有難う。助かった。
「ところでリナ、その人は?」
なんかアッパーくらってくらげっぽくなってる人。
なんかそれだけ見てると弱そうなんですけど。優男だし。
「あ、これ?ガウリィって言って・・・・・なんだろう・・・ごくつぶし?」
「ようは旅の相棒ってわけ?」
「あ、相棒ってわけじゃ・・・」
あ、顔赤くなってるし。そ。ふーん。そうなんだ。
なんかむかつく。
俺のいない間に虫くっついちゃったんだ。へー。
「ま、そいつ連れて早く店入ったら?小父さんと小母さんにはまだ会ってないんだろ?」
「うん。まあね」
何がまあねなのさ。
「じゃ、カーン。また後でね!」
「おうっ。いつでも家に居るからこいよ!」
後?
この後が俺にあるの?
あーもー、感じ悪いしー。



「おいカーン、リナちゃん帰ってきたんだって?」
「うん。男連れ」
「ほうっ!あのリナちゃんにも男が出来たか!抜かされたなー、カーン」
「うっせーよ、くそ親父」
ほんと。気にしてることえぐんないでくれる?
あー。リーナー。
昔みたいにぎゅーってしてみたい。
流石にこの歳で、恋人以外でそれやったらマジで殺されそうだけど。
今でもほんと忘れずに好きだったのになー。失恋?
長い長い恋の終わりって奴ですか?むなしー。
「で、その男ってどんな奴だよ」
親父もつくづくゴシップ好きだねぇ。
「あー、なんかガウリィとか言う金髪の優男」
「ガウリィ?・・・・・・傭兵のガウリィ=ガブリエフか?!」
「何、有名人ひょっとして」
元傭兵の親父の目が輝いてる。
「最近の傭兵では実力ナンバーワンだといわれてる凄腕の男さ!なんて男を引っ掛けたんだリナちゃんも!ひゃー、やるねぇ!」
ナンバーワンの凄腕?
あの優男のくらげが?
信じられないけど、もし本当だったらいよいよもって俺勝ち目ねーじゃん。
剣能でもまだまだだし、魔導士としても半人前。
これといったとりえも無い。
あるといえばうたれ強いってことかな。リナのせいで。
あとルナ姉ちゃんのせいで。
だめじゃん。自慢にならねーし。
うう。こんなに悲しいのって、リナがいなくなったとき以来かも。



今、俺、凄く信じがたいこと耳にしたかも。
「・・・・・・は?」
「だーかーらー、結婚することになったからって言ってんでしょ?」
「・・・・・・はい?」
事実?それ。
それとも夢?
「誰と?」
「だーかーらー、ガウリィと」
いや、そこで頬染めるなよ。
くぅーっ可愛いしっ!
ってまてよ。そこまでなんで話が進んでるんだよ!
「昨日、母さん達と話をして・・・OKもらったから晴れて、ね」
嘘だろう、おい。
俺、今ここで素直に告白した方が言いと思う?
「カーンは幼馴染だし親友だし。一番はじめに教えてあげようと思って」
お気遣い嬉しいけど・・・
なんか嬉しいこといってくれてるけど。
つまり俺って、男として見られてなかったわけ?
「あのさ、リナ」
「ん?」
「俺、リナのこと親友だと思ったことないよ」
「・・・・・・は?何それ。つまり友達じゃないって事?!」
「ちゃうちゃう。つまり・・・えーと」
うわ。言うって決心したけどいざとなると恥ずいっ!
「なによ。はっきりしなさいよ」
「つまりだ。あー。俺、り、リナのこと前から、女の子としてみてたわけで、そ、その・・・・・・好きだったんだよ。ずっと」
「――――――なにそれ」
だよな。普通驚くよな。うん。
「答えは、いいから。どうせふられるのわかってるし。でも、なんかこのまま終わらせるのも癪だったから言っただけだから」
俺、もうここにいるの恥ずかしくてたまらんわ。
ここ、俺の部屋だけど、出て行こうとした。
そしたら、リナが足掴むから見事にこける。
ひ、ひたひ。
「カーンの馬鹿。遅すぎ。言うの遅すぎ。わかってたのにばーか」
・・・・・・はい?
「あたしが旅に出る前だったらOKしたのに。今は駄目。ガウリィいるから」
それってつまり・・・・・
ああ、俺って本当に馬鹿。
くうっ。涙が出てくるぜ。(こけた痛みのせいかもしれないけど)
「リナ。一ついい?」
「なに?」
「一回でいいから、前みたいにぎゅーってやって良い?」
「・・・・・・一回だけだからね」
そっと、リナに近づいて、あれから少し成長したけどまだまだ小柄なリナを抱きしめた。
うん。やっぱ気持ち良い。
いい香りするし。
好きだなー、俺。
「幸せにならねーと、俺が承知しないかんな」
「幸せ以外になりようがないから安心しなさい」
うわ、はっきり言い切ったなこいつっ。
むかつくからもっと強く抱きしめちゃえ。
痛いって言ってるけど気にしないもんね。
「リナ」
「なによ。ってか痛いわよ。いいかげん離せ」
「――――――おめでとう!」



結婚式はこの街でやって、俺もリナの花嫁姿見れたわけで。
可愛いし。
やっぱむちゃくちゃ可愛いし。
くそ。
世界一幸せになりやがれよ!
結婚、おめでとう。


end



□■□■□■□


結婚話。おめでとう。
ガウリナですね。
ガウリィあんまでてきてないけどさ。(汗)
こんなスレ小説もたまにはいいかなと思ってる今日この頃。
ではまた皆様に会えることを祈って。
 春祭あられ

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21302Re:おめでとう。エモーション E-mail 2002/8/1 23:50:19
記事番号21298へのコメント

はじめまして。エモーションと申します。
たまに来訪してるわりに、滅多にコメント書かないっていう極悪人ですが、
(言い訳すれば、更新ペースについていけないんですが)あまりにも好みな
お話でしたので、レスさせていただきます。

リナが滅茶苦茶可愛くて、思いっきり私のツボでした。
特にこの部分。
>「幸せにならねーと、俺が承知しないかんな」
>「幸せ以外になりようがないから安心しなさい」
ああ、らぶらぶだよ、リナ。自信たっぷりなのが最高です。
カーン君のじたばたさ加減も可愛いやら、可哀相やら……(笑)
基本的にガウリナ派なんですが、ガウリイが少し憎らしくなりますね。
カーン君にはきっと可愛い彼女ができるよと、声援送りたくなりました。

ほんとにかわいいお話で、画面の前で楽しませていただきました。
では、短いですがこの辺で失礼します。

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21327はじめまして♪春祭あられ E-mail URL2002/8/4 21:21:53
記事番号21302へのコメント

エモーションさんは No.21302「Re:おめでとう。」で書きました。
>
>はじめまして。エモーションと申します。
こんにちは。はじめまして!
今回は私の小説にレスくれて有難うございました!

>たまに来訪してるわりに、滅多にコメント書かないっていう極悪人ですが、
>(言い訳すれば、更新ペースについていけないんですが)あまりにも好みな
>お話でしたので、レスさせていただきます。
うわ〜っ
そんなこといわれると嬉しくてちょっとのたうちまわっちゃいますよ。
泣き叫びます。
嬉しい言葉、有難うございます!!

>リナが滅茶苦茶可愛くて、思いっきり私のツボでした。
私も、強気ながらも可愛いリナが書きたくて頑張ってみました。

>特にこの部分。
>>「幸せにならねーと、俺が承知しないかんな」
>>「幸せ以外になりようがないから安心しなさい」
>ああ、らぶらぶだよ、リナ。自信たっぷりなのが最高です。
リナなら本気でこう言いそうだなぁ・・・と思って。
それぐらいの人とじゃなきゃ結婚しなさそう。

>カーン君のじたばたさ加減も可愛いやら、可哀相やら……(笑)
はっきり言って可哀想ですよね。(笑)
最初は両思いだったのにねぇ・・・(爆)

>基本的にガウリナ派なんですが、ガウリイが少し憎らしくなりますね。
>カーン君にはきっと可愛い彼女ができるよと、声援送りたくなりました。
できるように祈りましょう!
そして、世界で二番目に幸せになってもらいましょう!(爆)

>ほんとにかわいいお話で、画面の前で楽しませていただきました。
>では、短いですがこの辺で失礼します。
どうも感想有難うございました!
いただけて本当に嬉しいのですvv
どうかこれからも宜しくお願いしますね。