◆−うう・・・間違い発見・・・(涙)−恵宝 (2002/8/29 00:04:54) No.21585 ┗スレイヤー・エンジェルズ 4−恵宝 (2002/8/29 00:27:05) No.21586 ┗スレイヤー・エンジェルズ 5−恵宝 (2002/9/4 16:53:35) No.21669 ┣をををっ♪−璃緒 (2002/9/5 20:48:55) No.21685 ┃┗わぁああいっ♪−恵宝 (2002/9/6 22:54:55) No.21702 ┗スレイヤー・エンジェルズ 6−恵宝 (2002/9/6 22:55:03) No.21703 ┗スレイヤー・エンジェルズ 7−恵宝 (2002/9/7 17:25:15) No.21715 ┗スレイヤー・エンジェルズ 8−恵宝 (2002/9/8 15:32:06) No.21738 ┗スレイヤー・エンジェルズ 9−恵宝 (2002/9/8 22:21:28) No.21745 ┣楽しい!!−アイディーリア (2002/9/9 18:45:02) No.21765 ┃┗ありがとうございますぅっ!!!−恵宝 (2002/9/12 19:33:07) NEW No.21809 ┗スレイヤー・エンジェルズ 10−恵宝 (2002/9/12 22:39:50) NEW No.21813
21585 | うう・・・間違い発見・・・(涙) | 恵宝 E-mail | 2002/8/29 00:04:54 |
恵宝:ああああああああああっ!!!!! ツリー落ちした! エル様:当たり前じゃない。あれだけほっておけば。そういえば、話はまだ、カーチェイス始まるとこで止まってたわね。 恵宝:・・・・・・・・・・・・・。(お、怒ってる。進まないから・・・?) エル様:そ・れ・と(はぁと)。久々にスレイヤーズ第二部読んで、よーやく、気付いたのよね。記憶違いに。 恵宝:ううううう・・・・・そうです・・・・久々だったから・・・・すっかり忘れてて・・・。ふ・・・っ、人間の記憶って・・・曖昧よね・・・・・・。 エル様:現実逃避してないで、謝る事はとっとと謝る! 恵宝:はい・・・。皆様ごめんなさい。すいません。 登場人物の名前間違えて書いてました。特別ゲストに、覇王将軍シェーラさんに来ていただき・・・げふぅ!!!! シェーラ:こら恵宝!!! 覇王様のお名前を間違えるとはどういうこと!!!(2話の最後、3話の途中参照) 恵宝:あなたの初登場シーンも忘れてたくらいです(どきっぱり)。二部は持ってないから(←スレイヤーズ!を勧めてくれた友達に借りた)。気に入ったキャラならともかく、いちいち人の名前なんぞ覚えられません。 シェーラ:え? 恵宝:一応、役職とかは覚えてるんですけど。あとは、ボケ&ツッコミ等、印象に残ってるのは。 エル様&シェーラ:話の展開や登場人物の名前は印象に残らない訳っ!? 恵宝:某くらげ頭の方とタメはる自信があります。実は、しばらく、ジェネラルって読み方、覚えられなかったりしたことあるし・・・・。 エル様:・・・・・どこかでつくり間違えたのかしら・・・・・。 シェーラ:・・・・・・・・人間って・・・・人間って・・・・・(滝汗)。 恵宝:さて。話もまとまったところで(まて? いつまとまった!?)。書き始めます。4話。 エル様:・・・・ふふ・・・(はぁと)、恵宝。ぷれぜんと、ふぉーゆーっ♪ 恵宝:え? うぎゃぁああああああああっっっ!!!!!!!!!! (紅いものが飛び散り・・・・・・・幕) |
21586 | スレイヤー・エンジェルズ 4 | 恵宝 E-mail | 2002/8/29 00:27:05 |
記事番号21585へのコメント エル様:皆様今日は、恵宝代理、エルです(はあと)。 「車校に行き出したし、宿題あるから遅くなる」なんてふざけた事を言っていたので、お仕置きをしておきましたっ♪ まったく・・・・免許を取得できる年齢になって随分と経過してから、何の前触れもなく通い出すんだから・・・。 恵宝:あたしに計画性ってモノを求めるほうが無謀です。思いついたら即実行、気がむかなきゃ永遠にしない。ってのがあたしですから(自覚ありです)。 エル様:あら、結構復活早かったわね・・・。(部下S、きちんととどめをささなかったわね・・・) 恵宝:伊達にお仕置き受けてません。部下S程度ではやられませんよ、エル様。 それでは、4話!いきます!! 前回までの簡単なお話。 ある夜、ドイツのビルが爆破された。 そのビルから飛び出してきた三人、リナ、アメリア、シルフィールは、ビル爆破にいたるまでの出来事を、エルに話し出した。 シルフィールは、大財閥のお嬢様にして、銀行の社長。日曜だろうと銀行へ向かう。だが、そこで待っていたのは、なんだか間抜けな銀行強盗・ミーヒャ。 そのミーヒャは、なんとリナの弟分その一!(をひ) リナは、強盗するミーヒャを止めるため、銀行へと入るが、その所為でパトロール中だった警察官が三名ほどが銀行へと駆けつけてしまう。 その警察官の一人、アメリアとリナたちは従業員通用口で鉢合わせるが、シルフィールを人質に、車で逃走を図ったのだった・・・・。 スレイヤー・エンジェルズ 4 リナの運転は、少々乱暴ではあったが、かなりの運転技術で、次々と車を追い越し、物凄い速度で進んでいった。 「南に向かってくれ」 「わかった」 ミーヒャの言葉に、道を曲がり、南の方向へと向かっていくリナたち。 だが、その後ろには、パトカーがそれこそ山のように追いかけてきたのである。 日曜日なのに、警官の皆さん、ご苦労様なこと。 などと考えながら、リナはさらにアクセルを踏む。 スピードは当然、さらに上がる。 だが、パトカーは追い続けてくる。 ミラーで、パトカーの位置確認をし、苦々しそうに言う。 「しつこいやつらねっ!」 「警察だからでは?」 シルフィールがリナに言葉を返す。 ・・・・・・いー性格してるじゃん、このひと・・・・・・ 心の中で呟く。 アメリアは、リナが運転している車の一番近くにいるパトカーを運転していた。 少し前のあのむちゃくちゃな運転より、少しはまともな運転をしていた。 内心は、もっと飛ばせば捕まえられるかもしれない!悪人に遠慮なんていらないもの。 けれど、人質がいる以上、あまり刺激するのは人質の方にとって危険! ここは、少し大人しく、ただし見失わないように気をつけて追いかけよう! というものがあったからなのだが。 それでも、警部補は道を曲がる時、つねに窓にもたれかかったりするようにして、バランスを崩しているのだが。 シートベルトを、締めればいいのに、なぜか締めない警部補だった。 リナの運転する車が、パトカーを振り切ろうと、バックするトラックの後ろをすれすれで通り抜けようとするのをみたシルフィールは。 ぶつかる!!! と思い、反射的に、恐怖から、目を瞑った。 レールのないジェットコースターに乗っている感覚だと言えば、分かりやすいかもしれない。 だが、車はそのトラックにぶつかることはなく、そのまま走り抜けていった。 その衝撃が来ないために、恐る恐る目を開けたシルフィールは、対向車向かってくるのを見て、再び目を閉じる。 一方、アメリアたち、パトカーは、そのトラックに道を阻まれてしまっていた。 大抵のパトカーはそこで止まったのだが・・・アメリアは、そのすぐ隣の歩道を走り抜け―運良く、歩行者はいなかった―さらにスピードを上げ、走っていったのだ。 近くに座っていた老人が驚いて声を上げたのは当然の反応といえば、当然である。 「応援、呼んだ方がいいんじゃない?」 他のパトカーが追いかけてこないのを見たアメリアは、そう警部補に言う。 あんな派手な運転をしていれば、普通の運転をしているパトカーがついて来られないのは当然といえば当然である。 下手に近くにいたら、事故が起こりかねない。 「これだけ派手にとばせば、黙っていても応援はくる」 実際、その運転は、とても派手なものだった。 リナが運転する車の、横に辿り着いたかと思えば、再びリナがスピードを上げて少し、離される。 だが、アメリアがそのまま引き離される事は当然なく、またすぐに追いつこうとする。 プー、ププププ―――――――っ! アメリアは、クラクションを鳴らす。 同乗している警部補は、なんちゅう無茶をするんだ。この新米は・・・・・・などと、内心毒づいた。 リナは、車のハンドルを切り、少しの道に置いてある物をなぎ倒し、脇の道へと隠れる。 丁度、トラックが目の前に止まったため、リナたちからは通りが見えるが、通りからは見えないのだ。 その目の前を、警察の車が、通り過ぎていく。 「非常線のようですわね」 「そうみたいね」 リナは、それを見て、小さく呟く。 この先に、検問が出来ると、そういう事だろう。 一方、アメリアは、角で曲がった途端、リナたちの乗る車が道をそれて隠れたので、見失っていた。 「くそ、何処に行ったんだ・・・・・・」 警部補は、小さく呟く。 まだトラックが止まっている為、アメリア達からは、見えないはずなのだが、アメリアは、ミラーや、窓の外から見える風景を見て、突然、車を止める! 「おい!?」 警部補は、その突然の行動に驚き、声を上げる。 が、アメリアはその声を無視する。 それは、リナたちが止めている車の、丁度正反対の位置だった。 アメリアは、道に転がる物や、道路に残るタイヤの後を見て。 ここに隠れている!!! と、直感したのだ。彼女に言わせれば、正義を愛する者の直感なのだという。 目の前のトラックが、動き出した。 リナ達は、目を見開く。そこに、一台のパトカーが止まっていたからだった。 撒いたと思ったのに!?――リナは、そんな事を思う。 と、後ろから、シルフィールの、飄々とした声が聞こえた。 「ご対面ですわね」 と。 アメリアは、目の前に逃走中の車が止まっていた事を確認する。 そして、小さく。けれど、低い声で、呟く。 「逃がさないわ」 リナは、ぎり、と歯を噛み締める。 そして、叫ぶと同時に、急発進!!! 「まだこれから!!」 と目の前にあったゴミ箱を押して、アメリアの運転するパトカーへと突っ込んでいく! 「ぶつかるっ!?」 思わず、声を上げる。 ぶつかる衝撃に、しばらく動作が止まる。 その間に、リナたちは、道の先へと逃げていく。 「も・・・いいだろ・・・?」 「いえ、まだよ!!! 目の前の悪を見逃すなど、出来ないわ!」 すこし、疲れた。という事がわかる声を出す警部補。 だが、アメリアに、そんな事を言っても、それは、言うだけ無駄。 警部補の言葉を一蹴すると、またリナたちの乗る車を追いかけた。 少し進むと、踏み切りだった。 丁度、電車が通っている途中である。 「どうやら、勝負ありのようですわね」 シルフィールが、にっこりとリナたちに言う。 「やった、勝った!!!!」 踏み切りがあるのを見て、アメリアが嬉しそうに叫ぶ。 「く・・・・・っ」 リナは、小さくうめいて、近くの線路沿いの道へとそれ、走り続けた。 「お、おい・・・?」 ミーヒャは、リナが何をしようとしているか、察しているようである。 顔が、青くなっている。 「あちゃ、お守り忘れてきた・・・」 「こんな時にお守りですか」 あった方が気分的には楽よね。 とリナは思うが、それはそれ。 シルフィールは、その言葉に、少し呆れたような声を出した。 「ちょ・・・・嘘でしょ!? 本気・・・?」 アメリアも、リナがしようとしている事に気がついたらしい。 少し眉を寄せ、信じられない。といった顔をしている。 警部補にいたっては、顔を少し引き攣らせている。 「おい、やめろ・・・死んじまうぞ!?」 ミーヒャが、慌てて止めさせようとするように言う。だが、リナはそんな事は構わず、 「ミーヒャ、ジャンプするからね!!」 と言い切った。 「ジャンプって、どういう事です?」 その言葉に、さすがにこれから何が起こるのか、シルフィールもわかったらしい。二人を交互に見て言う。その目は、驚愕からか、見開かれている。 動揺している。それは、彼女にとって、久し振りに味わう感覚だった。 「大丈夫、自信あるから!!」 リナは、前を見て、しっかりと言い切る。 なにがなんでも成功させてやる。といった表情だ。 彼女が飛ぶのならば、わたしも飛んで追いかけるのみ! と覚悟を決めると、アメリアは、警部補がシートベルトをしていないのを見て、 「シートベルト締めて!!」 「ああ・・・って、おい!!!」 アメリアの言葉に、一度は同意したが、その言葉が意味する事に気がつき、警部補は、慌てて、思い止まらせようとする。 だが、アメリアはそんな事は一切聞かない。というか、聞くはずもない。 「大丈夫、訓練でやったわ、できる!!!!」 「や、やめろって・・・・!!!!」 その顔はかなり派手に引き攣っていた。 リナは、何の迷いも躊躇もなく、車を運転し、列車の走る、その上に飛び上がる! 「だ―――――――――――――――――――――――――――――っ」 「あ―――――――――――――――――――――――――――――っ」 ミーヒャとシルフィールの二人は、車が飛ぶと同時に、叫ぶ。 その時、アメリアの運転する車もすぐ後ろを飛んでいた。 が、アメリアの乗った車は、勢いがつきすぎていたのか、飛び越えた後に、地面について、それから、反転するようにして、横転してしまう! 一方、リナたちの乗る車は、かなりの衝撃があったものの、なんとか、着地をする。 シルフィールは、着地の際に、小さく悲鳴をあげていたものの、そのすぐ後、 「こういう事、しょっちゅうなさるの?」 「そんなわけないでしょ。 たまにやるだけよ」 リナはそういうと、再びアクセルを踏み、進んでいったのだった。 車から出た警部補は、大きく溜め息をつきながら言う。 「やってくれたな、セイルーン。 止めろって言ったのに」 「い、痛〜い・・・・・」 そうアメリアが言った頃だった。 パトカーの横転した道路の近くに、一台のパトカーが止まった。 そのパトカーに乗っていたのは、銀行前で一度会った警官だった。 「おい、そっちに乗せてくれ!」 「ああ」 二人の後を追いかけてきた警官は、くくく、と楽しそうに笑いながら、そう答えた。 警部補は、疲れたような顔をしながら、すたすたと歩き、助手席に座る。 アメリアも、慌てて車から出て、後部座席に座った。 そして、パトカーは発進する。 その場に、横転した一台のパトカーを残して。 恵宝:うあ〜。カーチェイス・・・難しかった・・・。楽しかったけど・・・・・・ エル様:遅かったわね・・・書き始めてから。 恵宝:ぎく! エル様:まったく・・・・・・遅筆ねえ。あいかわらずの。 恵宝:だって、カーチェイスが難しかったです!!! エル様:ふぅうん・・・・・(エル様、なにやら壷を取り出す) 恵宝:え、エル様・・・・・・!その壷って、もしかして・・・・・・! エル様:あら、正解♪えいっ (壷の中から混沌の力が溢れだす―――) 恵宝:う、ああああああ―――――――――――――っ!!! エル様:うーん、あっという間だったわね・・・・・・もうちょっと工夫すべきだったかしら・・・・・・ (幕―――――。) |
21669 | スレイヤー・エンジェルズ 5 | 恵宝 E-mail | 2002/9/4 16:53:35 |
記事番号21586へのコメント こんにちは(はあと)。恵宝代理、エルです。 ひたすらにビデオ映画鑑賞なんてしてたのよ、こいつは。 (エル様、そう言い、足元で紅いものをだくだくと流している物体を一瞥する) まったく・・・・・ あ、では、続き、どうぞ〜♪ スレイヤー・エンジェルズ 5 ほとんど他の車が通っていないような道路を、一台の車が走っていた。 リナたちを乗せた車である。 「右へ」 「警察はついてこないみたいですわね」 「諦めたんだろ」 車内では、会話が、途切れ途切れに続けられていた。 しばらく、リナは無言で運転していた。 やがて、車は、ただの田舎道のような場所を走っていた。もうすでに、道路は舗装されていない。 「どこにいくのよ」 「まかせとけって」 いいかげんにしなさいよ・・・・・・(怒) と思うリナだったが、何度訊ねても、ミーヒャは、行き先をはっきりとは言わない。 運転をしながらも、行き先をはっきりと言わないミーヒャに、かなり苛ついていた。 「ここは?」 「左だ」 そう言われ、リナの運転する車はフェンスの中、何かの施設へと入っていく。そのフェンスの向こうには、たくさんの木々と、コンクリート製の建造物。 その施設のフェンスにかけられたプレートには、「軍事用施設」という言葉が書かれていた。 すこし開けた場所に、リナは車を止めた。 周りには、何かの建物と、木々。周りに誰かが潜んでいても、リナたちからは気がつきにくいだろう。逆に、リナ達は恰好の標的になるが。 「どういう事か、いい加減に説明しなさい」 「大成功だ、もう心配ない! 女を頼む」 リナの怒気を含んだ声色に冷や汗を流しながらも、そうとだけ言うと、ミーヒャは車から降りていく。 疲れた表情のリナとシルフィールを車内に残して。 四人の、迷彩柄の服を身につけた軍人が、車の近くの、林の中に潜んでいた。 「照準を合わせました。いつでも撃てます」 銃を構えていた男の一人が、ミーヒャの頭に照準を合わせる。 そして、近くに潜んだ別の男が、静かな声で報告する。 「・・・・・・女が二人、車内にいます」 『女だと? そんな事、聞いてないぞ』 その言葉に、少し怒鳴り声に近い声が聞こえてきたのだった。 それはそうだろう、彼等はミーヒャが盗んでくるとしか伝えられていないのだ。 「次は何です? ピクニック?」 「どうだろうね」 シルフィールの言葉に、リナは疲れたような顔をして答えた。 「悪かったわね。もうすぐ終わるから」 「どうでしょうか。このような事をして、無事に逃げられるとでも? 大体、銀行強盗なんて成功率の低い事・・・・・・」 シルフィールは、呆れたように言う。 「・・・・・・借金があるの。三人で、修理工場やってた時の。あいつと、あたしと。あと、ナーガってやつとね。 けど、いろいろあって、うまくいかなくて。潰れたんだ。残ったのは、借金だけ」 「それで、うちの銀行を怨んでいるんですの?」 「怨んでるって訳じゃ・・・・・・あそこでの事は、思い出したくはないけど」 リナは、そこで言葉を切った。目が泳いでいる。 共同経営者の一人であり、ここにはいないナーガと言う人物に、よくない想い出があるのは、誰が見ても明らかだった。 「それはそうと、あの金庫、何が入ってたの」 「私なんかに聞かないで、彼に聞けばいいのでは?」 シルフィールがそう言ったその時だった。道の向こうに、パトカーが一台、見えてきたのは。 リナは、息を呑む。 「・・・くそ!」 その一部始終を見ている、林の中に潜んでいる軍人は、一人、こんな事を呟いていた。 「こりゃ、面白くなってきた」 と、薄く笑みを浮かべて。 「警察学校で習ったことの復習だ」 パトカーから降りると、警部補は、開口一番にそう言った。 「はい!」 警部補にいわれ、銃を構えて車へと近寄るアメリア。 「出てきなさい! 抵抗したら撃つわ。 男がいない!」 アメリアは、警部補たちにそう告げる。二人は、小さく頷いた。 「手をあげて。銃を捨てて、外に放るのよ」 リナは、溜め息をつく。そして、アメリアの言葉どおり、車の窓から両手を出す。そして、そのまま、言われるまま、銃を放り捨てる。 「降りて。手は車に。腕を広げて! 足もよ。よし」 また、アメリアはリナに言われるままに車から降り、両手を車の上に乗せた。 その時の表情は無表情だった。 ミーヒャは、建物の隙間に入ると、小さくほっと息をついた。すぐ後ろの壁にもたれかかる。そのとたん、横から引っ張られる。そこには、ミーヒャに、この仕事をもってきた人物。 グラウシェラーがいた。ミーヒャに、銃をつきつけて。 ミーヒャは冷や汗が噴出すのを感じていた。声が、震える。 「何のまねだよ。おい・・・・・・」 「こっそりやれって言ったよな? 絶対に見つかるなって。バカなドジを踏みやがって。あいつらに見られたじゃないか!」 低く、押し殺した声。だが、かなりの怒気が含まれている。 「そっちこそ、援護するって言ってたじゃないか。それを、追いかけてきて・・・・・・」 「てめえが人に見られるからだ!!! あれだけの人間に現場見られて。派手にカーチェイスやって! どう言い逃れするんだ!!!」 グラウシェラーは、ミーヒャの胸倉を掴んで、怒鳴りつける。暗い場所だからその表情はよく見えないが、相当に怒っている事が、その声の響きから推測が出来た。 「あんた、警察だろ。なんとか・・・・・」 その言葉に、ミーヒャを引っ張るようにして、アメリアたちが見えるところへと引きずる。そして、ミーヒャに怒鳴りつけた。 「あれが見えるか? 見えるよな。よく聞けよ。あの女刑事はな。おれ達の仲間じゃないんだ! あいつは何も知らないんだよ!!!!」 アメリアが、リナに銃を向けて、警部補ともう一人の警官がいたところを見れば、警部補の姿が見えなかった。 「警部補は?」 「男を捜しに行ってる」 「そう・・・・・・」 またリナのほうへと向き直る。 「車の後ろにまわって。手は車の上。 ――降りて」 アメリアに言われて、シルフィールも車から降りる。 グラウシェラーは、ミーヒャを壁に叩きつけて、怒鳴りつける。 「オレと約束したよな。今までのことは全部もみ消す。分け前もたっぷりと。そこまでいい条件で仕事をくれてやったのにどこまでドジに出来てやがるんだ!!」 その言葉に、ミーヒャはただ言葉もなく震えていた。 そこに、アメリアの、警部補を呼ぶ声が聞こえてきた。 「グラウシェラー警部補!?」 アメリアがもう一度呼ぶが、返事はない。 「様子が、変ですわね」 「ミーヒャ!?」 シルフィールも妙に思い、小さくぽつりとつぶやく。 リナも、不安になってきたのか、ミーヒャの名前を呼ぶ。だが、やはり、返事はない。 「しばらく動くんじゃない。 ――おかしな事になってきた」 林の中に潜んでいる軍人も、そう仲間に告げる。その顔からは、笑みは消えて、真顔へと戻っていた。 グラウシェラーは、ミーヒャの持っているカバンから、盗んできたものを取り出すと、そう静かに言った。 「これで、取引はお終いだな」 「まだ、なんとかなる!」 ミーヒャは、焦ったように叫ぶ。だが、グラウシェラーは、それをしまうと、そのままミーヒャに向けて、銃を構える。 「いいや、どうにもならん。ご苦労だったな」 「どういう、意味だよ」 ――そして、一発の銃声が響いた。 恵宝:よし!ここまでこれた!エル様再登場まであと少し! エル様:あれを再登場と言えるのならね・・・ 恵宝:うっ! エル様:名前が出て、留守電の、声だけ・・・・・・ 恵宝:だからもうすぐ出番もくるじゃないですか〜っ どうぞ、彼にたぁ〜ぷりと脅しかけて構いませんから・・・ エル様:それもそうね(はあと) 恵宝:では、あたしは早速続き書くので! エル様:あら、いい心がけね。 恵宝:ありがとうございます〜(そういいながら、レンタルしてきたビデオをデッキに入れる) エル様:なにやってるの? 恵宝:え? 別の映画をBGMに書こうかと・・・・・・ エル様:元の映画じゃないのね。 恵宝:そ、それは・・・久々に見たくなったから(派手なカーチェイスがかっこいいんだよなあ・・・コレ)。 エル様:そう。それじゃ・・・・ 恵宝:え、エル様!!?? そ、それはっ! ――――――――――――――――っ!!!!! エル様:あら・・・・・・もう消滅しちゃったか・・・ それでは〜♪ (―――幕。) |
21685 | をををっ♪ | 璃緒 E-mail | 2002/9/5 20:48:55 |
記事番号21669へのコメント >こんにちは(はあと)。恵宝代理、エルです。 >ひたすらにビデオ映画鑑賞なんてしてたのよ、こいつは。 >(エル様、そう言い、足元で紅いものをだくだくと流している物体を一瞥する) >まったく・・・・・ >あ、では、続き、どうぞ〜♪ こん○○はです♪ 恵宝様…大丈夫でしょうか…? > >スレイヤー・エンジェルズ 5 > >ほとんど他の車が通っていないような道路を、一台の車が走っていた。 >リナたちを乗せた車である。 >「右へ」 >「警察はついてこないみたいですわね」 >「諦めたんだろ」 …アメリア殿がいる限りそれはないと思います…ι >車内では、会話が、途切れ途切れに続けられていた。 > > >しばらく、リナは無言で運転していた。 >やがて、車は、ただの田舎道のような場所を走っていた。もうすでに、道路は舗装されていない。 >「どこにいくのよ」 >「まかせとけって」 >いいかげんにしなさいよ・・・・・・(怒) >と思うリナだったが、何度訊ねても、ミーヒャは、行き先をはっきりとは言わない。 >運転をしながらも、行き先をはっきりと言わないミーヒャに、かなり苛ついていた。 > > >「ここは?」 >「左だ」 >そう言われ、リナの運転する車はフェンスの中、何かの施設へと入っていく。そのフェンスの向こうには、たくさんの木々と、コンクリート製の建造物。 >その施設のフェンスにかけられたプレートには、「軍事用施設」という言葉が書かれていた。 軍事施設っ!? いったい何故…? > > >すこし開けた場所に、リナは車を止めた。 >周りには、何かの建物と、木々。周りに誰かが潜んでいても、リナたちからは気がつきにくいだろう。逆に、リナ達は恰好の標的になるが。 >「どういう事か、いい加減に説明しなさい」 >「大成功だ、もう心配ない! 女を頼む」 >リナの怒気を含んだ声色に冷や汗を流しながらも、そうとだけ言うと、ミーヒャは車から降りていく。 リナ殿をさらりと無視…。 >疲れた表情のリナとシルフィールを車内に残して。 > > >四人の、迷彩柄の服を身につけた軍人が、車の近くの、林の中に潜んでいた。 Σ(゜っ゜) >「照準を合わせました。いつでも撃てます」 >銃を構えていた男の一人が、ミーヒャの頭に照準を合わせる。 >そして、近くに潜んだ別の男が、静かな声で報告する。 >「・・・・・・女が二人、車内にいます」 >『女だと? そんな事、聞いてないぞ』 >その言葉に、少し怒鳴り声に近い声が聞こえてきたのだった。 >それはそうだろう、彼等はミーヒャが盗んでくるとしか伝えられていないのだ。 > > >「次は何です? ピクニック?」 >「どうだろうね」 >シルフィールの言葉に、リナは疲れたような顔をして答えた。 >「悪かったわね。もうすぐ終わるから」 >「どうでしょうか。このような事をして、無事に逃げられるとでも? >大体、銀行強盗なんて成功率の低い事・・・・・・」 >シルフィールは、呆れたように言う。 >「・・・・・・借金があるの。三人で、修理工場やってた時の。あいつと、あたしと。あと、ナーガってやつとね。 うあ…。 >けど、いろいろあって、うまくいかなくて。潰れたんだ。残ったのは、借金だけ」 >「それで、うちの銀行を怨んでいるんですの?」 >「怨んでるって訳じゃ・・・・・・あそこでの事は、思い出したくはないけど」 >リナは、そこで言葉を切った。目が泳いでいる。 >共同経営者の一人であり、ここにはいないナーガと言う人物に、よくない想い出があるのは、誰が見ても明らかだった。 >「それはそうと、あの金庫、何が入ってたの」 >「私なんかに聞かないで、彼に聞けばいいのでは?」 >シルフィールがそう言ったその時だった。道の向こうに、パトカーが一台、見えてきたのは。 >リナは、息を呑む。 >「・・・くそ!」 > > >その一部始終を見ている、林の中に潜んでいる軍人は、一人、こんな事を呟いていた。 >「こりゃ、面白くなってきた」 >と、薄く笑みを浮かべて。 > > >「警察学校で習ったことの復習だ」 >パトカーから降りると、警部補は、開口一番にそう言った。 >「はい!」 >警部補にいわれ、銃を構えて車へと近寄るアメリア。 >「出てきなさい! 抵抗したら撃つわ。 >男がいない!」 >アメリアは、警部補たちにそう告げる。二人は、小さく頷いた。 >「手をあげて。銃を捨てて、外に放るのよ」 >リナは、溜め息をつく。そして、アメリアの言葉どおり、車の窓から両手を出す。そして、そのまま、言われるまま、銃を放り捨てる。 >「降りて。手は車に。腕を広げて! 足もよ。よし」 >また、アメリアはリナに言われるままに車から降り、両手を車の上に乗せた。 >その時の表情は無表情だった。 > > >ミーヒャは、建物の隙間に入ると、小さくほっと息をついた。すぐ後ろの壁にもたれかかる。そのとたん、横から引っ張られる。そこには、ミーヒャに、この仕事をもってきた人物。 >グラウシェラーがいた。ミーヒャに、銃をつきつけて。 ΣΣ(゜っ゜) >ミーヒャは冷や汗が噴出すのを感じていた。声が、震える。 >「何のまねだよ。おい・・・・・・」 >「こっそりやれって言ったよな? 絶対に見つかるなって。バカなドジを踏みやがって。あいつらに見られたじゃないか!」 >低く、押し殺した声。だが、かなりの怒気が含まれている。 >「そっちこそ、援護するって言ってたじゃないか。それを、追いかけてきて・・・・・・」 >「てめえが人に見られるからだ!!! >あれだけの人間に現場見られて。派手にカーチェイスやって! どう言い逃れするんだ!!!」 >グラウシェラーは、ミーヒャの胸倉を掴んで、怒鳴りつける。暗い場所だからその表情はよく見えないが、相当に怒っている事が、その声の響きから推測が出来た。 >「あんた、警察だろ。なんとか・・・・・」 >その言葉に、ミーヒャを引っ張るようにして、アメリアたちが見えるところへと引きずる。そして、ミーヒャに怒鳴りつけた。 >「あれが見えるか? 見えるよな。よく聞けよ。あの女刑事はな。おれ達の仲間じゃないんだ! >あいつは何も知らないんだよ!!!!」 > > >アメリアが、リナに銃を向けて、警部補ともう一人の警官がいたところを見れば、警部補の姿が見えなかった。 >「警部補は?」 >「男を捜しに行ってる」 >「そう・・・・・・」 >またリナのほうへと向き直る。 >「車の後ろにまわって。手は車の上。 >――降りて」 >アメリアに言われて、シルフィールも車から降りる。 > > >グラウシェラーは、ミーヒャを壁に叩きつけて、怒鳴りつける。 >「オレと約束したよな。今までのことは全部もみ消す。分け前もたっぷりと。そこまでいい条件で仕事をくれてやったのにどこまでドジに出来てやがるんだ!!」 >その言葉に、ミーヒャはただ言葉もなく震えていた。 >そこに、アメリアの、警部補を呼ぶ声が聞こえてきた。 > >「グラウシェラー警部補!?」 >アメリアがもう一度呼ぶが、返事はない。 >「様子が、変ですわね」 >「ミーヒャ!?」 >シルフィールも妙に思い、小さくぽつりとつぶやく。 >リナも、不安になってきたのか、ミーヒャの名前を呼ぶ。だが、やはり、返事はない。 > > >「しばらく動くんじゃない。 >――おかしな事になってきた」 >林の中に潜んでいる軍人も、そう仲間に告げる。その顔からは、笑みは消えて、真顔へと戻っていた。 > > >グラウシェラーは、ミーヒャの持っているカバンから、盗んできたものを取り出すと、そう静かに言った。 >「これで、取引はお終いだな」 >「まだ、なんとかなる!」 >ミーヒャは、焦ったように叫ぶ。だが、グラウシェラーは、それをしまうと、そのままミーヒャに向けて、銃を構える。 >「いいや、どうにもならん。ご苦労だったな」 >「どういう、意味だよ」 > >――そして、一発の銃声が響いた。 ΣΣΣ(゜っ゜) 続きが気になる展開です♪ > >恵宝:よし!ここまでこれた!エル様再登場まであと少し! 璃緒:とうとうL様がっ!!?? >エル様:あれを再登場と言えるのならね・・・ >恵宝:うっ! >エル様:名前が出て、留守電の、声だけ・・・・・・ >恵宝:だからもうすぐ出番もくるじゃないですか〜っ どうぞ、彼にたぁ〜ぷりと脅しかけて構いませんから・・・ 璃緒:彼…? >エル様:それもそうね(はあと) >恵宝:では、あたしは早速続き書くので! >エル様:あら、いい心がけね。 >恵宝:ありがとうございます〜(そういいながら、レンタルしてきたビデオをデッキに入れる) >エル様:なにやってるの? >恵宝:え? 別の映画をBGMに書こうかと・・・・・・ >エル様:元の映画じゃないのね。 >恵宝:そ、それは・・・久々に見たくなったから(派手なカーチェイスがかっこいいんだよなあ・・・コレ)。 璃緒:何の映画ですか?…きになります♪ >エル様:そう。それじゃ・・・・ >恵宝:え、エル様!!?? そ、それはっ! >――――――――――――――――っ!!!!! >エル様:あら・・・・・・もう消滅しちゃったか・・・ >それでは〜♪ > >(―――幕。) > 璃緒:…L様っ!!何をなさったのですかっ…? L様:おとめのひ・み・つ(はあと) 璃緒:………………………。 L様:………………………………何よ? 璃緒:…………………………………………何でもないです。 それでは恵宝様、短いですが失礼します♪ L様:本気で短いわよっ!! 璃緒:それでは♪ |
21702 | わぁああいっ♪ | 恵宝 E-mail | 2002/9/6 22:54:55 |
記事番号21685へのコメント 璃緒さんは No.21685「をををっ♪」で書きました。 > >>こんにちは(はあと)。恵宝代理、エルです。 >>ひたすらにビデオ映画鑑賞なんてしてたのよ、こいつは。 >>(エル様、そう言い、足元で紅いものをだくだくと流している物体を一瞥する) >>まったく・・・・・ >>あ、では、続き、どうぞ〜♪ > >こん○○はです♪ >恵宝様…大丈夫でしょうか…? エル様:はあい、元気?(はぁと) ちょっと混沌に還っていただけ、よくある些細な事よ(はあと) > >> >>スレイヤー・エンジェルズ 5 >> >>ほとんど他の車が通っていないような道路を、一台の車が走っていた。 >>リナたちを乗せた車である。 >>「右へ」 >>「警察はついてこないみたいですわね」 >>「諦めたんだろ」 >…アメリア殿がいる限りそれはないと思います…ι アメリアですからねえ・・・・・・。 正義感の塊の刑事。 >>車内では、会話が、途切れ途切れに続けられていた。 >> >> >>しばらく、リナは無言で運転していた。 >>やがて、車は、ただの田舎道のような場所を走っていた。もうすでに、道路は舗装されていない。 >>「どこにいくのよ」 >>「まかせとけって」 >>いいかげんにしなさいよ・・・・・・(怒) >>と思うリナだったが、何度訊ねても、ミーヒャは、行き先をはっきりとは言わない。 >>運転をしながらも、行き先をはっきりと言わないミーヒャに、かなり苛ついていた。 >> >> >>「ここは?」 >>「左だ」 >>そう言われ、リナの運転する車はフェンスの中、何かの施設へと入っていく。そのフェンスの向こうには、たくさんの木々と、コンクリート製の建造物。 >>その施設のフェンスにかけられたプレートには、「軍事用施設」という言葉が書かれていた。 >軍事施設っ!? >いったい何故…? それはその内明らかに♪(←結構すぐ) >> >> >>すこし開けた場所に、リナは車を止めた。 >>周りには、何かの建物と、木々。周りに誰かが潜んでいても、リナたちからは気がつきにくいだろう。逆に、リナ達は恰好の標的になるが。 >>「どういう事か、いい加減に説明しなさい」 >>「大成功だ、もう心配ない! 女を頼む」 >>リナの怒気を含んだ声色に冷や汗を流しながらも、そうとだけ言うと、ミーヒャは車から降りていく。 >リナ殿をさらりと無視…。 >>疲れた表情のリナとシルフィールを車内に残して。 >> >> >>四人の、迷彩柄の服を身につけた軍人が、車の近くの、林の中に潜んでいた。 >Σ(゜っ゜) >>「照準を合わせました。いつでも撃てます」 >>銃を構えていた男の一人が、ミーヒャの頭に照準を合わせる。 >>そして、近くに潜んだ別の男が、静かな声で報告する。 >>「・・・・・・女が二人、車内にいます」 >>『女だと? そんな事、聞いてないぞ』 >>その言葉に、少し怒鳴り声に近い声が聞こえてきたのだった。 >>それはそうだろう、彼等はミーヒャが盗んでくるとしか伝えられていないのだ。 >> >> >>「次は何です? ピクニック?」 >>「どうだろうね」 >>シルフィールの言葉に、リナは疲れたような顔をして答えた。 >>「悪かったわね。もうすぐ終わるから」 >>「どうでしょうか。このような事をして、無事に逃げられるとでも? >>大体、銀行強盗なんて成功率の低い事・・・・・・」 >>シルフィールは、呆れたように言う。 >>「・・・・・・借金があるの。三人で、修理工場やってた時の。あいつと、あたしと。あと、ナーガってやつとね。 >うあ…。 >>けど、いろいろあって、うまくいかなくて。潰れたんだ。残ったのは、借金だけ」 >>「それで、うちの銀行を怨んでいるんですの?」 >>「怨んでるって訳じゃ・・・・・・あそこでの事は、思い出したくはないけど」 >>リナは、そこで言葉を切った。目が泳いでいる。 >>共同経営者の一人であり、ここにはいないナーガと言う人物に、よくない想い出があるのは、誰が見ても明らかだった。 >>「それはそうと、あの金庫、何が入ってたの」 >>「私なんかに聞かないで、彼に聞けばいいのでは?」 >>シルフィールがそう言ったその時だった。道の向こうに、パトカーが一台、見えてきたのは。 >>リナは、息を呑む。 >>「・・・くそ!」 >> >> >>その一部始終を見ている、林の中に潜んでいる軍人は、一人、こんな事を呟いていた。 >>「こりゃ、面白くなってきた」 >>と、薄く笑みを浮かべて。 >> >> >>「警察学校で習ったことの復習だ」 >>パトカーから降りると、警部補は、開口一番にそう言った。 >>「はい!」 >>警部補にいわれ、銃を構えて車へと近寄るアメリア。 >>「出てきなさい! 抵抗したら撃つわ。 >>男がいない!」 >>アメリアは、警部補たちにそう告げる。二人は、小さく頷いた。 >>「手をあげて。銃を捨てて、外に放るのよ」 >>リナは、溜め息をつく。そして、アメリアの言葉どおり、車の窓から両手を出す。そして、そのまま、言われるまま、銃を放り捨てる。 >>「降りて。手は車に。腕を広げて! 足もよ。よし」 >>また、アメリアはリナに言われるままに車から降り、両手を車の上に乗せた。 >>その時の表情は無表情だった。 >> >> >>ミーヒャは、建物の隙間に入ると、小さくほっと息をついた。すぐ後ろの壁にもたれかかる。そのとたん、横から引っ張られる。そこには、ミーヒャに、この仕事をもってきた人物。 >>グラウシェラーがいた。ミーヒャに、銃をつきつけて。 >ΣΣ(゜っ゜) >>ミーヒャは冷や汗が噴出すのを感じていた。声が、震える。 >>「何のまねだよ。おい・・・・・・」 >>「こっそりやれって言ったよな? 絶対に見つかるなって。バカなドジを踏みやがって。あいつらに見られたじゃないか!」 >>低く、押し殺した声。だが、かなりの怒気が含まれている。 >>「そっちこそ、援護するって言ってたじゃないか。それを、追いかけてきて・・・・・・」 >>「てめえが人に見られるからだ!!! >>あれだけの人間に現場見られて。派手にカーチェイスやって! どう言い逃れするんだ!!!」 >>グラウシェラーは、ミーヒャの胸倉を掴んで、怒鳴りつける。暗い場所だからその表情はよく見えないが、相当に怒っている事が、その声の響きから推測が出来た。 >>「あんた、警察だろ。なんとか・・・・・」 >>その言葉に、ミーヒャを引っ張るようにして、アメリアたちが見えるところへと引きずる。そして、ミーヒャに怒鳴りつけた。 >>「あれが見えるか? 見えるよな。よく聞けよ。あの女刑事はな。おれ達の仲間じゃないんだ! >>あいつは何も知らないんだよ!!!!」 >> >> >>アメリアが、リナに銃を向けて、警部補ともう一人の警官がいたところを見れば、警部補の姿が見えなかった。 >>「警部補は?」 >>「男を捜しに行ってる」 >>「そう・・・・・・」 >>またリナのほうへと向き直る。 >>「車の後ろにまわって。手は車の上。 >>――降りて」 >>アメリアに言われて、シルフィールも車から降りる。 >> >> >>グラウシェラーは、ミーヒャを壁に叩きつけて、怒鳴りつける。 >>「オレと約束したよな。今までのことは全部もみ消す。分け前もたっぷりと。そこまでいい条件で仕事をくれてやったのにどこまでドジに出来てやがるんだ!!」 >>その言葉に、ミーヒャはただ言葉もなく震えていた。 >>そこに、アメリアの、警部補を呼ぶ声が聞こえてきた。 >> >>「グラウシェラー警部補!?」 >>アメリアがもう一度呼ぶが、返事はない。 >>「様子が、変ですわね」 >>「ミーヒャ!?」 >>シルフィールも妙に思い、小さくぽつりとつぶやく。 >>リナも、不安になってきたのか、ミーヒャの名前を呼ぶ。だが、やはり、返事はない。 >> >> >>「しばらく動くんじゃない。 >>――おかしな事になってきた」 >>林の中に潜んでいる軍人も、そう仲間に告げる。その顔からは、笑みは消えて、真顔へと戻っていた。 >> >> >>グラウシェラーは、ミーヒャの持っているカバンから、盗んできたものを取り出すと、そう静かに言った。 >>「これで、取引はお終いだな」 >>「まだ、なんとかなる!」 >>ミーヒャは、焦ったように叫ぶ。だが、グラウシェラーは、それをしまうと、そのままミーヒャに向けて、銃を構える。 >>「いいや、どうにもならん。ご苦労だったな」 >>「どういう、意味だよ」 >> >>――そして、一発の銃声が響いた。 > >ΣΣΣ(゜っ゜) >続きが気になる展開です♪ > >> >>恵宝:よし!ここまでこれた!エル様再登場まであと少し! >璃緒:とうとうL様がっ!!?? >>エル様:あれを再登場と言えるのならね・・・ >>恵宝:うっ! >>エル様:名前が出て、留守電の、声だけ・・・・・・ >>恵宝:だからもうすぐ出番もくるじゃないですか〜っ どうぞ、彼にたぁ〜ぷりと脅しかけて構いませんから・・・ >璃緒:彼…? >>エル様:それもそうね(はあと) >>恵宝:では、あたしは早速続き書くので! >>エル様:あら、いい心がけね。 >>恵宝:ありがとうございます〜(そういいながら、レンタルしてきたビデオをデッキに入れる) >>エル様:なにやってるの? >>恵宝:え? 別の映画をBGMに書こうかと・・・・・・ >>エル様:元の映画じゃないのね。 >>恵宝:そ、それは・・・久々に見たくなったから(派手なカーチェイスがかっこいいんだよなあ・・・コレ)。 >璃緒:何の映画ですか?…きになります♪ チェイス、という題名だったかと(←もう忘れちゃった・・・正確な題名・・・)。 見れば、あ、これだ!ってわかるんですが(笑&汗) >>エル様:そう。それじゃ・・・・ >>恵宝:え、エル様!!?? そ、それはっ! >>――――――――――――――――っ!!!!! >>エル様:あら・・・・・・もう消滅しちゃったか・・・ >>それでは〜♪ >> >>(―――幕。) >> >璃緒:…L様っ!!何をなさったのですかっ…? >L様:おとめのひ・み・つ(はあと) >璃緒:………………………。 >L様:………………………………何よ? >璃緒:…………………………………………何でもないです。 > それでは恵宝様、短いですが失礼します♪ いえ、レスありがとうございますです!!! >L様:本気で短いわよっ!! >璃緒:それでは♪ > それでは〜♪ |
21703 | スレイヤー・エンジェルズ 6 | 恵宝 E-mail | 2002/9/6 22:55:03 |
記事番号21669へのコメント 恵宝:こんにちはっ♪ 続きです。 エル様:ふう、いい汗かいたわ(はあと) 恵宝:あ、エル様。今までどちらに・・・・・・? エル様:そんなの決まってるじゃない♪ 部下Sのところよ(はあと) 恵宝:そおですか・・・・・・。 それでは、6話、いきます! スレイヤー・エンジェルズ 6 「ミーヒャ!」 建物の間から、倒れてくる、ミーヒャ。 頭から、血が流れている。先ほどの銃声と照らし合わせて考えれば、もう彼が生きていない事は明白だ。 リナは、跳ねるように駆け出す。が、 「まて!!!」 すぐに近くにいた刑事に取り押さえられる。 「いったい、どういう事?」 アメリアたちは、訳がわからない。 何故? 戸惑った視線を、飄々と歩いてくる警部補に向ける。彼の足取りは軽い。・・・・・・たった今、人殺しをしたというのにも関わらず。 「この!! よくもミーヒャを殺したね!?」 「仕方ないさ、正当防衛ってやつだ」 その表情には、小さな笑み。まるで罪悪感も何も感じていないような顔。 そのまま、歩いてくると、警部補は、アメリアとシルフィールのいる方向に銃口を向けた。 アメリアもシルフィールもその不可解な行動に目を見開く。 「銃を捨てろ」 アメリアは、言われるまま、右へと銃を放り投げた。グラウシェラーからは視線を離さずに。 それを見ると、グラウシェラーは、パトカーの方へと向かう。そして、 「よし、始末しろ」 と、もう一人の警官に言う。その言葉と同時に、リナはグラウシェラーの顔に蹴りの一撃をお見舞いする! 「乗って!!!」 リナは警官の後ろへと回転するようにくるん、と回りこんで、そのまま駆け出し、車の運転席へと乗り込む。シルフィールもリナの蹴りが決まった時に後部座席に乗り込んでいた。 アメリアは、投げた銃を取ると、グラウシェラーに向けて、発砲。それは、わき腹に命中した。そして、助手席へと駆け込む。 「警官がやられた! 撃て撃て撃て!!!」 そう叫ぶ。そして、全員が次々と発砲するが、弾は三人には当たらない。5発ほど、車の前と後ろのドアに跡がついた。 「くそっ!」 もう一人の刑事は、パトカーに乗り込んだ。グラウシェラーは、そのままそこに残り、パトカーが発進した。 警官は、運転しながら銃を発砲してきた。そして、アメリアは銃で応酬したが、突然に振り返る。そして、小さく呟いて銃に弾を詰め込みだす。 「弾切れだわ」 「大丈夫?」 「まかせて!!」 リナの言葉に、アメリアは、なんとも元気のよい返答をした。 その顔には、にっこりとした笑顔。 リナは、さらにスピードをあげる。 シルフィールは、何も出来る事がない。唯一出来る事といえば、そのまま身をかがめている事くらいだった。 車は、橋を渡り、小さな通りに出る。 そして、その道の、細い交差点を通り過ぎ――もちろん、その後をパトカーが追いかけてきていたのだが、そのパトカーは、それ以上、追いかけてくる事はなかった。 別のトラックと接触事故を起こしてしまい――不幸な事に、運転をしていた刑事は、その勢いで、吹き飛ばされ、即死してしまったのだ。 林の中から、軍人が出てきた。彼等はお互いに愚痴を言い合う。 「大金がかかってるんだ、ちゃんとやれ」 「警部補もドジ踏みやがって」 「これだから、民間人とやるのは嫌なんだよ」 そう言う視線の先には、ミーヒャの死体。 「こいつの死体は、こっちで始末する」 傷の痛さに少し顔をしかめながら、ひょこひょこと歩いてくる、グラウシェラー。 「もう一人の刑事は、くたばったぞ」 「そうか。――取り分が増えるな」 その台詞に顔色も何も変えず、淡々と言い切る。 むしろ、彼にとってはいい話だろう。死んでしまった同僚には悪いが――取り分が増えるという事は嬉しい事に変わりはない。 「警察にはなんて言う」 「あの女刑事と二人の女、あいつ等が撃った事にすれば問題ない」 「だが彼方此方に銃弾が散らばっているぞ」 「ここは演習場だぞ。弾がないほうがおかしい」 その言葉に、彼は一瞬、驚いたような顔をする。が、すぐに真顔に戻り、 「お前さん、たいした悪党なのに、なぜ警察なんてやってるんだ」 「そっちこそ、何で軍隊に?」 そう言い返す。二人は、静かににらみ合う。そして、 「あの女たちはこっちで始末する」 と言うと、グラウシェラーは警察に連絡を入れた――。 少し町に近づいた、橋の下で、リナたちが乗っている車が止まっていた。 「グラウシェラーもグルだったのね! 最初から、金庫破りの事知ってて・・・・・・! 正義を行うはずの警官が悪事に手を染めるなんて!! ゆるせない!!!!」 「悪党の警官、か」 アメリアの言葉の後、リナがぽつり、と言う。 「人質にまで銃をむけましたものね」 「銀行で、なにをやっていたの?」 「金庫を開けましたわ、93番の貸し金庫」 アメリアの言葉に、リナは答えない。かわりに、シルフィールが言う。 「あたしは止めたんだけどね。見たでしょ、あたしが止めてるとこ」 リナはかったるそうに言う。 「ええ、物凄いいきおいで怒鳴りつけていましたわ」 「何が入ってたの?」 「それは、警察に調べてもらいましょう」 そう言うと、シルフィールは備え付けてある電話に手を伸ばす。 アメリアは、慌ててそれを止めた。 「グラウシェラーがいるのよ、警察はあてにできない! ミーヒャ殺しも何もかも、あたし達の所為にされるわ!! 出て行ったらぶちこまれちゃう!」 「何か手を考えないとね」 叫ぶアメリア。リナは冷静に、そう呟いた。 「ちょっと、・・・私は関係ありませんわよ?」 シルフィールは、困る。といった顔をしている。 そんな言葉は無視して、アメリアは、携帯を取り出し、ボタンを押す。 その番号は、彼女の今現在信頼できる数少ない人物の連絡先。 「出て・・・」 「どこにかけてるの」 「警察学校時代の教官! ケルン警察、信用できないから」 その言葉に、リナはぎょっとする。 「あたし、逮捕されちゃうじゃない!」 「自業自得ではありませんこと?」 リナの言葉に、あまりにも最もな、シルフィールの意見が返ってきたのだった。 薄暗い、誰もいない部屋の電話が鳴って、無人であったために留守電の機能が動いた。 聞こえたのは、アメリアにとって聞きなれた、エルの声。 『こちら、4705169番。メッセージをどうぞ』 「エル教官!アメリアです。大変な事が起きちゃったんです。あたしのパートナーのグラウシェラー警部補が」 ピピ――っ そんな音をたて、通話が突然切れる。携帯を見れば、電源が切れていた。 「うそ、電池切れ?」 「とにかくどこかに隠れなきゃ」 「あたしの工場はダメね。警察がはってるだろうから」 アメリアの言葉に、リナはすぐにそう答える。 「あたしの父が、ケルンに住んでるわ。後は――」 リナとアメリアの二人は、振り返り、後ろにいるシルフィールを見る。 「私? 何故私がそこまでする必要があるんですの?」 「助けてくれたっていいじゃない! 困っている人を見捨てるなんて、そんなの正義じゃないわ!!」 「それに、あなたも追われているはず」 シルフィールの言葉に、アメリアとリナが口々に言う。だが、シルフィールは顔色を変えずに、 「私、トラブルは嫌いですの。基本的にお金で解決しますわ」 そう言いきると、車から降りて、すたすたと歩いていこうとする。 「世の中、お金だけじゃ解決できない事もあるものよ」 リナは静かに言う。前を見て。 「それは、お金のない方のセリフですわ」 リナの台詞に、一旦運転席の前まで戻ってきたシルフィールは、にっこりと笑顔でそう言い、それでは、がんばって。と言い残し、その場を去っていった。 残された二人は、しばらく黙っていた。が、沈黙を破ったのはアメリアだった。 「言っておくけど。あたしは刑事。あなたは容疑者だからね」 「わかってるわよ」 リナは疲れたような声を出す。その声にかぶるように、アメリアが「――でも、」とつけたす。 「あたしは人を裏切らない。絶対に。 一時休戦しない? とりあえず、謎解きしないとね」 アメリアは、しっかりと言い切った。右手をさし出す。リナの目を見て。 「謎解き・・・・・そっか。謎解きか・・・・・・」 「そう」 恵宝:ふう、なんとかここまで・・・・・・ エル様:留守電の声だけ・・・・・・。 恵宝:し、仕方ないじゃないですかぁぁああっ! エル様:まったく・・・・・・あたしの登場が後もう少しってところまできておいて、話を区切るなんて・・・。覚悟は出来てるわよね(はあと) 恵宝:そ、その手にある物干し竿・・・・・・!!! エル様:覚悟はいいわね(はあと) 恵宝:うきゃぁあああああああっっっ!!!!!!! エル様:それでは〜っ♪ |
21715 | スレイヤー・エンジェルズ 7 | 恵宝 E-mail | 2002/9/7 17:25:15 |
記事番号21703へのコメント 恵宝:こんにちは! つづきです!! エル様:せっかく休みなんだし、レポートなんてやってないで、こっち書きなさいね♪ 恵宝:いちおー、火曜提出ですから、今日はこっちに集中します・・・。 エル様:いい心がけね。って、どこに行くの? 恵宝:車校の学科と技能です〜!!!(そうして走り逃げる) エル様:まあいいか(はあと)。帰って来たら、お仕置きしないとね・・・(特大はあと) スレイヤー・エンジェルズ 7 先ほど、撃ちあいがあった演習場に、たくさんのパトカーや様々な警察関係の人々が今はごった返していた。 グラウシェラーの企みを知らない人が多数。そして、今は、現場検証をし、ミーヒャの遺体を運ぶ・・・・・・様々な事後処理をしていた。 「信じられないな・・・・・・」 ぽつりと、一人の警官が呟く。多少、アメリアとも面識の合った警官であるが故、彼の聞かされた話は、以外であり、信じがたいものでもあった。 「酷く痛むかね?」 「いや、大した事ないです。ほんのかすり傷で」 その言葉に、グラウシェラーは、脇腹を押さえて答える。 「強盗犯人を追っていたんだったね」 小さく、確認を取るような口ぶりでいう刑事。 「ええ。何を思ったか、セイルーンがいきなり発砲したんですよ。 ――新人だが、見所があると思っていたのに・・・・・・相棒のオレに向けて!」 「その話は後にしよう。まずは傷の手当てだ」 静かな、人通りの少ない昼間の住宅街。 そこにある、ある家の前に、かなりぼろぼろになった一台の車が入っていった。 リナの運転する車だ。 家の中から、やたらと強面の、黒髪の中年の親父が出てきた。 その服装は、薄茶色の――警官の制服。 「うそ、警官!!??」 「心配ないわ。 父さん!! 久し振り。こっちにも警察来た?」 アメリアは、車から降りると、真っ先に父に抱きつく。 「おお、アメリア! 久し振りだな、本当に。 うむ。来たぞ。家宅捜索と言ってな」 「ごめん、ちょっと車入れるね。リナ、いいよ」 何があったのか、理解が出来ず、眉を潜めて聞くアメリアの父。 「何があったのだ?」 「銀行強盗」 父の言葉に、アメリアはあっさりと答える。 「日曜日にか」 呆れたような、疲れたような――そんな声を出す。 「理由はあたしにきかないで、リナに聞いてね」 そう言われ、アメリアの父はリナのほうへと歩み寄った。 「お主も警官かね?」 「あ――、いえ。あたしは、犯人。強盗。リナです、よろしく」 その言葉に、へ?と妙な声を上げて――リナから右手を差し出され、握手をする。 「・・ああ、フィリオネルだ、どうも・・・・・・」 その時、彼は予想外の言葉だったために、頭が混乱しているようだった。少し呆然とした顔で、リナと握手をしていたのだから。 「何をしようとしているのだ、アメリア?」 「車をガレージに隠すのよ」 「え?」 こともなげに言うアメリアに、は?と思い、目を見開いて驚くが――。 「まあ、アメリアの事だ、何か考えがあるんだろう。だ〜っははははっ!」 と、アメリアと会話する事により、いつもの調子を取り戻し、アメリアの背をばんばんと叩き、笑っていたのだった。 それよりも、少し前。シルフィールは、銀行の前で、あの、執事の初老の男性と落ち合っていた。 「いったい何事ですか、お嬢様」 「大丈夫、もう心配ありませんわ。警官はどうしました?」 「事情を話したところ、すぐにくるとの事です」 「そう。じゃあ、そこで見張っていて下さいな」 「わかりました」 そう言うと、シルフィールは銀行の中へと入っていく。 従業員の通用口には、あたりを見回している男性一人が立ち続けていた。 かたかたかた・・・・・・。 シルフィールは銀行のパソコンを操作し、貸し金庫を借りていた人物の情報を引き出していた。そこに写しだされた画面には、 金庫93番 ガーヴ というもので、融資を受けて船を買っているともあり――シルフィールは、その船の係留所がディメール湖であるという事まで、突き止めると、別の調べ物を始めたのだった。 そのシルフィールの背後に、一人の人影が現れた。 「ラーダさん? 警察です。こちらだとお聞きしたので」 「よかった。待っていましたの。早速来て頂いて心強いですわ」 そう言いながら、シルフィールは、再びパソコンを操作、リナの残高照会を確認した。 そこには、赤字で、−102.564,16マルクという数字が書かれていた。 ふうん、借金の話は、やはり本当のようですわね・・・・・。 と、そう考え込んでいた、その時。 突然、何かを押し付けられるような感覚。それは、数時間前にも体験したばかりのひやりと冷たい――銃の感覚。 「貸し金庫93番、ガーヴがお前の銀行から融資を受け、船を買ったはずだ」 「どういう事ですの?」 シルフィールは、パソコンのキーボードを叩く手を止め、聞き返す。 今ここにいるのは警官だ。 警官が、一般人に銃をつきつけ、脅すなどと、普通の状況ではありえない。 「いいから確認しろ」 「わかりましたわ」 そう言いながら、シルフィールは、机の下に備え付けてある警報スイッチを押す。 ビ――――――――――――――――――――――――――っ!!!!! 「あ?」 警官が、間抜けな声を出し、気がそれた瞬間、シルフィールはハイヒールのかかとで思いっきり踏みつけ、そして外へ向かって走り出す! 「くっそ・・・・・・!!!」 慌てて警官も追いかけるが、シルフィールは足の速いほうだった。 足が痛むという事もあり、追いつけず、シルフィールは外に出ると、入り口にしっかりと鍵をかける。 そして、にっこりと、 「残念、防弾ガラスですわ」 と言って微笑んだ。 「くっそお!!」 その銀行内に、刑事を残して、シルフィールは外へと出て行ったのだった。 車の中で、シルフィールは小さく溜め息をついた。その様子を見て、執事の男性は問う。 「偽者の刑事ですか?」 「いいえ、本物ですわ。だから困るのです・・・」 シルフィールは、そこで言葉を切る。再び、小さく溜め息をついて、小声で呟くような独り言を言う。 「やっぱり私も、追いかけられているんだわ・・・・・・」 「なんと仰いました?」 その言葉に、男性は、思わず振り返り、シルフィールを見る。その表情は、意外。という言葉がありありと書かれているようなものだった。 「ねえ、あなたはトラブルが起きた時に、どんな方に助けを求めます?」 「まさか、お嬢様が人に助けを!?」 さらに続いて言われた言葉に目を見開いて驚く。 人助けをするというのなら、何度か今までにもあったが、それも、自分の利益になるような事であったし、彼女が人に助けを求めようとすることは、小さい頃から極端に少なかった。銀行をついでからは、本当に一人で何もかもやっていたのだ。 その、お嬢様が――彼の胸中は、驚きで戸惑ってすらいた。 「あら、いけません?」 「そうですね・・・・・・私でしたら、友人を頼りますが」 その言葉に、小さく考え込み……そう答える。 「私に友人なんているとお思いですの? ――いませんわ」 はあ、と大きく溜め息をついて、横を向き、そう吐き捨てるように言った。 「当然です。財産のある方は付き合う方を慎重に選ばなくてはなりません」 「あなたに友達はいます?」 その言葉に、今度はシルフィールが問い返した。 「友情とは、凶と出るか吉と出るか、投資のようなもので・・・難しいものです」 返って来た言葉は、その返答としては適切がどうかは不明であるが、その言葉に、シルフィールは少し、考え込む。そして、決心したように前を見て、きっぱりと言った。 「――住所を調べて」 「どうなさるんです?」 不思議そうに問い返す。 「私もその投資というものを、やってみたくなりましたの」 シルフィールは、そう言い、にっこりと微笑む。久々に見せる、晴れ晴れとした、表情で。 銀行で、調べ物をしている、銀行内に取り残された警官。そして、彼は、パソコンを操作し、ガーヴの船が、ディメール湖に係留中である事を突き止めた…。 『三日前から行方不明になっていたアイダちゃん五歳が今日、無事に保護されました・・・・・・』 壁にテレビのついた、少し広めの薄暗い部屋を、金髪の女性がデスクへと歩いていった。テレビは、淡々と、様々なニュースを放送し続ける。 デスクに置いてある電話に留守電が一見入っているのを確認し、エルはボタンを押した。そして、すぐに聞きなれた声が聞こえてきた。アメリアの声。 『エル教官!アメリアです。大変な事が起きちゃったんです。あたしのパートナーのグラウシェラー警部補が』 通話は突然、そこで切れた。 デスクの上のパソコンの画面を見て、エルは驚愕する。それは、アメリアの指名手配の画面だったのだ。 「これは――」 エルは、すたすたと隣の秘書室へと歩いていく。 そこには、彼女の秘書――ミリーナと、そのおまけ、ルークがいるからだ。 静かに扉を開け、静かな声色で二人に言う。 「アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン関係の資料を全て集めて」 と。 「おう」 「はい」 そういいながら、先に言われた、他の仕事を始めるミリーナに、 「緊急だから、今すぐにね」 と、今度は少し低い声で言う。その声から、ミリーナは、ただ事ではないと察し、 「はい、承知しました」 と答え、秘書室以外でしなくてはならない調べ物へと行かせるため、ミリーナによって、秘書室から叩き出されているルークの姿がそこにはあった。 エルは金の髪を翻し、デスクへと戻っていく。その部屋では、三人の事件のニュースが、放送されていた。 警官を含む、三人の女性の起こした事件だと。 恵宝:エル様、再登場!!! エル様:やっぱり短いわ・・・・・・セリフも少ないっ!その上、業務的なセリフしかないじゃないっ!!! 恵宝:不意打ちで・・・・スコップが・・・エル様・・・・。ぐ・・・・っ (恵宝、そのまま倒れこむ) 全く……また少し登場シーンがないのよね・・・。 こいつは、他のパロ話なんて書き始めるし・・・・・・。しかも、そっちもあたしの出番があんまりないっ!!! まあ、全く出番がないよりはいいのだけれど……。 それじゃ、しーゆ〜あげ〜んっ(はあと) |
21738 | スレイヤー・エンジェルズ 8 | 恵宝 E-mail | 2002/9/8 15:32:06 |
記事番号21715へのコメント こんにちは。恵宝です。 たかたかっと書いたのでお送りします〜(←なんか違っ!) それでは、八話〜♪ スレイヤー・エンジェルズ 8 「驚いたな……そんな事があったのか、アメリア……」 「困ったわよ……警察に出頭したって、事態は悪くなるだろうし……」 家のリビングの中で、事の顛末の説明を受け、困り果てる三人の姿がそこにあった。 ぽ―――――――――――ん と、チャイムの音。 「警察かな……!」 「ここにいろ、静かにな……」 そう言うと、フィリオネルは、玄関へと出て行った。アメリアも、銃を構え、玄関からは見えにくい場所に立つ。 そこにいたのは、黒髪の女性。フィリオネルは、その女性に見覚えはない。 「セイルーンさん?」 「あ、あひ?」 急に名前を呼ばれ、妙に裏返った声を出す。 女性は、落ち着いた表情で、にっこりと笑って言う。 「ここに、アメリアいます?」 「どちら様で」 「人質が来たと伝えてくれます?」 「ああ……どうぞ」 そういわれ……女性を、家の中に招きいれた。 歩いてきた女性に、アメリアは銃をむけ――すぐに下ろした。 「あら……あんた」 「考えを改めたって事?」 「あなたたちの言う通りでしたもの。警察もグルでしたわ」 小さく溜め息をつき、すたすたと歩いていくシルフィール。 「何か言ってきたの?」 「例の金庫の借主について教えろって。銀行に閉じ込めてきたから、今頃は調べ終わっていますわ、きっと」 アメリアの言葉に、にっこりと笑いながらいうシルフィール。 「あたし、やられたまんまって嫌なのよね。 ――あんた達に依存がなければ、反撃したいんだけど」 その言葉に、シルフィールは、二人を見回す。 アメリアは、にっこりと笑う。その笑いは、もうすでに覚悟を決めて、腹を括った。そんな雰囲気のにじみ出る表情だった。 リナは、やる気という事もしっかりと伝わる。 そこに、玄関に鍵をかけたフィリオネルが戻ってきた。 「ここにいては不味いぞ。遅かれ早かれ、警察が来るだろうしな」 シルフィールは、ふふ、と小さく笑ってから、 「金庫の借主は、ガーヴという名の男性でしたわ。今は恐らく、ディメール湖にいます」 「でも、道路は封鎖されてる」 アメリアは、悔しそうに言う。交通手段がなければ、場所はわかってもいけないのだから。 「そうね。でも、移動は陸だけじゃありませんわ。私はどちらかと言うと、空の方が好きですの。 来てくださいな、いいものに乗せて差し上げます」 そう言うと、三人は、外に出ていく。 「アメリア」 歩いていこうとする娘に、フィリオネルが何かをさし出す。布に包まれた何か。布を取ると、そこには、父の拳銃。 「父さん? これ、父さんの……――」 「武器があるのがお前だけじゃ心許ないのではないかと思ってな」 そう静かに笑って言う。 「父さん……――ありがとう」 そういうと、アメリアは、父に抱きついた。 「気をつけるんだぞ・・・・・・」 そう聞こえた父の言葉が、今のアメリアには、とても嬉しいもので――もう一度、アメリアは父親に抱きついたのだった。 「アメリア!早く!」 そう呼ぶリナの声が聞こえ、アメリアは外へと駆け出していった。 車に荷物を載せたりしているシルフィールに、アメリアは父から借りた銃を渡そうとした。 「シルフィール、これ」 「必要ありませんわ」 シルフィールは、その銃を見て、にっこりと笑い、そういう。そして、荷物の一つのカバンを開けた。 そこには、一丁の、とてつもなく高く、希少価値の高い、性能のいい銃。 アメリアは、それを見て言葉を失う。 「嘘、すご……!」 リナも、驚いた声を出して、シルフィールを見つめる。 「かなりのレアものですわ。滅多にお目にかかれませんわよ? 今から、これを見た時の敵さんの顔が楽しみですわ」 そう、シルフィールは本当に楽しそうに言ったのだった。 アメリアは、リナの後ろに回り、銃をリナへと差し出した。 「はい、リナ」 「あら、あたし犯人よ?」 「なに言ってるの、犯人はグラウシェラーでしょ。 ……いっておくけど、リベンジはやめてね」 その言葉に、リナは小さく苦笑して銃を受け取り――助手席へと乗り込んだ。シルフィールが運転席。アメリアは、後部座席へと。 それより、少し前のこと。銀行に取り残されていた警官は、グラウシェラーとともにいた。鍵をあけてもらったらしい。 「女を取り逃がすなんて、バカかてめえ!」 呆れた顔をして、怒鳴りつけるグラウシェラー。 「だがガーヴの居所はわかったぜ!」 「いいか、今度ドジったら承知しねえからな。 ガーヴを、始末しろ」 リナたちは、空から現れたヘリコプターをみて、驚く。 すご・・・・・自分のヘリを持ってるんだ・・・と、アメリアは感心していた。 「車、乗って帰ってくれる?」 「承知しました」 シルフィールは、ヘリを運転してきた男性にそう言うと、操縦席へと乗り込む。 「金持ちってやっぱりいいわねー!」 「そうかもね」 と、結構かなり一般的な単純明快な感想を言っていたりするリナとアメリアも、ヘリコプターへと乗り込む。 「シルフィール。このヘリ――誰が操縦するの?」 「ヘリの運転と射撃は任せて!」 リナの問いに、楽しそうに答えて言うシルフィール。二人の準備が出来たのを見ると、捜査を始めて、飛び立つ準備に入る。 そうして、ヘリは一路――、ディメール湖へと向かって飛び立った。 恵宝:ひとくぎり〜♪ エル様:あたしの登場シーン手前で区切るなんて・・・(怒) しかも短い…。 恵宝:す、すぐに書きます!!ですからそのはさみはしまってくださいっ!! エル様:そう……じゃあ今日中に書かなかったらどうなるか・・・・・・。 恵宝:す、す……すぐに書き始めますぅぅぅうっ!!! (そういって、ぱこぱこ書き始める。そして、一応、幕――。) |
21745 | スレイヤー・エンジェルズ 9 | 恵宝 E-mail | 2002/9/8 22:21:28 |
記事番号21738へのコメント 恵宝:こんにちは、続きです♪ エル様:さぁってと♪あたしがようやく活躍ね♪ ふふふ・・・・・・どうしてあげようかしら・・・・・ 恵宝:え、エル様・・・・・・(汗) ふ、不幸なやつ。 エル様:ふふ(はあと) 恵宝:それでは、つづきを・・・ スレイヤー・エンジェルズ 9 グラウシェラーのデスクの前に、金髪の女性が現われた。 少し薄暗い部屋でも輝くような、見事な金髪。そして、つよい石の光を秘めた瞳。 「あんたがアメリアの相棒、グラウシェラーね」 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(滝汗)」 トーンの高い……それでいて妙に威圧感のある声に、グラウシェラーは言葉を失う。 「名前を聞いているのだけれど?」 その声の響きに、どこかに覚えがあると考えながらも、震えた声を紡ぐ。 「・・・・・・・・・・・・・・そ、そうだ。 ・・・・・・・アメリアの教官、だったとか聞いたが・・・・・・・お前は・・・」 「アカデミーで教えていたわ、かなり教えがいのある生徒だった。 担当講座は、刑事訴訟法」 最後まで言わせずに、ぴしゃりと言うエル。そして、グラウシェラーは思い出す。この女性に、警察学校であったことがある事を。 見かけは、二十代前半の女性。だが、警察の中で、この人物に警察学校で学んだものは、自分より年上にもいるという。 彼女が、ずっと年をとらず、刑事訴訟法を教えている、という事実は――ある程度、警察にいるものが大抵知る事。 「・・・・・・・・・・・表向きなんだろう、それは。知ってるぞ……皆が。 特殊部隊の人間を集める事が目的だろう…………………………………………」 「刑事訴訟法・・・正義を若い人に教えるのが私の任務。それは事実よ」 グラウシェラーの言葉を無視し、言葉をつなぐエル。その眼は、恐ろしいほどに激しさを奥に潜ませて、グラウシェラーを睨みつける。 「・・・・・・・・・・・・・・・・教官の肩書きが隠れ蓑だと、みなが知っている事…………………………………(汗)」 「あなたこそ、いろいろ、あくどい副業をしているそうじゃないの。 このあたしに、なかなか尻尾を掴ませないなんて、たいしたものよね」 震えた声で言うグラウシェラーに、眼光を緩めず、にっこりと笑みを浮かべるエル。 「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・(冷汗)」 何も言えず、ひたすら湧き上がる震えを押さえているグラウシェラーは、なんとか意識を保つ事のみが、精一杯、出来る事であった。 「事実を知りたいのよね。あたしは。貴方も、いつまで好きが勝手出来るかしら。 アメリアから、貴方を糾弾する電話があったわ」 そう言うと、エルは立ち上がる。 「アメリアを逮捕したら、あなたの事もはっきりする。そして、今度は貴方の事情聴取よ。覚えておく事ね」 そう言うとエルは表情も変えずにすたすたと歩いていく。金の髪を翻して。 その部屋には、風化寸前のグラウシェラーのみが残されていた・・・・。 ばばばばばばば。 そんな音を立てて、シルフィールの運転するヘリコプターは湖近くの開けた場所へと向かって行く。 「あれがディメール湖ね!」 三人は、かなりあっさりディメール湖に着いたのだった。 かなり広い湖だった。 その沖のほうに、ガーヴは船を出して篭っているのだと、管理人のミルガズィアはリナとアメリアの二人に、 「免許がなければ、ボートは貸せないのだ。決まりだからな」 と言っていた。 シルフィールは、まだヘリコプターでなにかをしているのだ。 二人は、それが何かわからないし、先にガーヴのところへ向かうと言って、管理人のところへときたのだ。 ここで、あっさり引き下がるはずもない。 「じゃあ、ボートを押収させてもらうわ。警察よ」 アメリアは、ミルガズィアに警察手帳を見せて、そう言ったのだ。 ミルガズィアの顔色が、見る見るうちに変わる。 と、後ろから、若い女性の声が聞こえてきた。 「・・・・・・ガーヴに用があると言っていましたわね。 あいつ、また何かやりましたの? おじさま」 振り返れば、そこにはなにかのエンジンみたいなものを抱えた女性が一人。 ミルガズィアは、彼女をメフィ、と呼んだ。 「また?」 メフィの言葉に、リナが聞き返す。 「何かやばい事をやると、彼、船を出して篭るのよ。湖のど真ん中にね」 そう言ってエンジンをいじり出す少女。ぱかっとはずして、ちゃくちゃくと作業を進めていく。それを見て、リナが話し掛ける。 「これ、スリーシリンダーね」 「あんた、船詳しいの?」 「これ、違法じゃない?そのポンプ」 にっと笑って言うリナ。 「なにを言って……」 「新しい条例よ。知らないの?」 「え、本当?」 リナの話で、まずいという表情になっていくメフィが、そこにいた。 湖にボートを出し、運転しているのは、リナだ。 免許は持っていないが、一応機械に強いから。と言う理由でである。アメリアも、「船を運転してみたい!」と言っていたのだが、少し運転しただけで、船をひっくり返しそうになったので、結局リナが運転しているのである。 「船に詳しいの!?」 「全然!」 アメリアの言葉に、リナはきっぱり!と否定した。 「でも、条例がどうとかって・・・・・・」 「ああ、エンジンのとこにかいてあった表示が見えたから、それ読んで、あとははったり」 「・・・・・・え?」 リナの言葉にアメリアは言葉を失う。 「大きな正義を行うには、小さな犠牲は付き物よ、アメリア」 そうにっこりと言うリナは、もうすでにどう言えばアメリアを言いくるめる事が出来るのか、理解しているからこその一言だった。 船の上から、赤い髪をした大柄の男が、リナたちに銃を向けて言う。 「なんだ、おまえら!!!」 「警察よ! 聞きたいことがあるの、銃をしまって!!」 「金庫について聞きたいのよ、貴方が借りていた貸し金庫。襲われたの。 何が入っていたのか教えて」 アメリアとリナは、口々に言う。 ガーヴは、銃を下げて、二人に、小さくぽつりと言った。 「ドイツマルクの印刷版」 「ユーロになるのに?」 「でも紙くずになる訳ではない」 リナたちの言葉に、そう言うガーヴ。 「銀行に持っていったら、ばれるじゃないの」 何を言ってるんだか。と言った顔でいうリナ。確かに、もっともだし、あたり前である。 「そんなに単純じゃねえよ、あいつらはもっと巧妙さ」 リナの言葉に、小さく笑いながら言う。 「どういう事?」 「軍が関わってるんだよ」 事も無げにさらりと言った、その一言で、アメリアは全てを理解した。 「……! そういう事……!!」 驚きで、目を見開く。 「ちょっと、どういう事よ、アメリア」 リナは、どういう事かわからない。 「種は単純だけど、かなりの知能犯ね」 アメリアも、一人で納得している。 ざばっ!! 「―――!!!!!!!!」 その時、突然水中から、ガーヴが撃たれ、殺された……! 恵宝:あはは・・・また短い・・・。 エル様:今回はあたしのセリフが多かった(はあと) 恵宝:機嫌がいいみたいでよかった・・・・・・。 エル様:さて、続きを書くの? 恵宝:いえ・・・。さすがにちょっと今日は・・・もう。 エル様:あら、そう・・・それじゃあ(はあと) 恵宝:そ、それは・・・・っ!!!! ―――――――っ!!!! (幕。) |
21765 | 楽しい!! | アイディーリア | 2002/9/9 18:45:02 |
記事番号21745へのコメント 楽しいですぅ!! てゆーか!!リナとかアメリアとかシルフィールとかみんな・・・あっ!!あと えっエル様とか!!みんな好きなんで、見た瞬間惚れて即刻レスしてます!! 続き楽しみなんで、頑張ってください!! あ・あと某漫画のパロも読んでます!!なる○ま先生のですよね? 私のHNもその先生が書いた別の漫画の中のキャラからとってるんですけど・・。気付いたでしょうか?少年魔○士の。 まあ、そんなことはともかく!!続き待ってます!! |
21809 | ありがとうございますぅっ!!! | 恵宝 E-mail | 2002/9/12 19:33:07 |
記事番号21765へのコメント アイディーリアさんは No.21765「楽しい!!」で書きました。 > こんにちはのはじめましてです、アイディーリアさん。少々遅くなって申し訳ありませんです・・・。 >楽しいですぅ!! >てゆーか!!リナとかアメリアとかシルフィールとかみんな・・・あっ!!あと >えっエル様とか!!みんな好きなんで、見た瞬間惚れて即刻レスしてます!! ふみゃああああっっ!!??(←驚きのあまりの妙な叫び) あ、ありがとうございますっっ!!!! 楽しんで読んでいただけたなら誠に幸いですぅぅっっっ!!!!!! >続き楽しみなんで、頑張ってください!! うにゃ!!!??? 頑張ります! わ〜い、激励だ激励だっ♪(←本人にはそう感じる。意味不明…) >あ・あと某漫画のパロも読んでます!!なる○ま先生のですよね? そうです! これからアメリア乱入によって一時、随分とかけ離れますが…ま・笑って許してやってください。 >私のHNもその先生が書いた別の漫画の中のキャラからとってるんですけど・・。気付いたでしょうか?少年魔○士の。 ん? あああ! 気がついてませんでした・・・(←少々風化気味) この名前の響きって素敵ですよね〜。このマンガに出てくる人々の名前ってみんな好きですv >まあ、そんなことはともかく!!続き待ってます!! ありがとうございますv 頑張りますので、ローペースになっても、見捨てずにお願いいたします。 学校が始まって、課題が溜まりまくってるので・・・(涙)。 それでは、レスありがとうでした!!! |
21813 | スレイヤー・エンジェルズ 10 | 恵宝 E-mail | 2002/9/12 22:39:50 |
記事番号21745へのコメント 恵宝:うわぁああああ!!?? 二桁の大台だぁああ!!! まさかここまで長くなるとは…。 エル様:全く、予定ってものがなってないったら・・・ 恵宝:そんな事言われても……。予定をたてて実行するのって、暗算と簿記に並んで苦手なんですよ…。 エル様:情けないわねえ・・・。それで商業高校の卒業なんだから、まったく面白いったら(はあと)今時珍しいわよ、商業高校の出身で簿記検の3級も持ってないのは。 恵宝:う、うぐ・・・(滝汗)。 そ、それでは、続きを・・・。 スレイヤー・エンジェルズ 10 「まったく、今度は何やったのかしら」 「何故分かりますの?」 「船を出したからよ。誰も近づけないの」 「誰か来ましたの?」 「ええ。ひょろっとした、でも筋肉質の男がね。でも、おじさまは船を貸さなかった。免許持ってなかったから」 そうして、二人は船の方を見て――言葉を失う。 それは、丁度、ガーヴが倒れた、その時だったのだ。船の上で、誰かとリナたちが争っているのがかろうじて見えた。 遠くて、シルフィール達に何があったかのかは、はっきりと見えなかった。だが、何かが起きていることは明白だ。 シルフィールは、しばらく、メフィと、呆然とその光景を見ていたのだが、ボートが動き出すのを見るとすぐにヘリへと戻った。 ざばっ! ガーヴは、首にボーガンの矢が刺ささり、小さく呻き声を上げ、倒れた。即死ということは、誰の目にも明らかだった。 「逃げるよ、アメリア!」 リナは慌ててアメリアに叫ぶ。 湖からの攻撃だと気がついている二人は、水面に銃を向けたまま、リナがボートを動かそうとして……アメリアが、突然、湖の中から現われた男に、中へと引きずり込まれた。 「わぁっ!」 小さく悲鳴をあげて、アメリアは湖の中へと消える。 「アメリア!」 そう叫ぶリナの背後にも、一つの気配。 振り返ると、そこには今しがた湖からガーヴを撃ち殺した男がボートに飛び降りてきたところだった。 銃を構えようとしたリナを押さえつける。そして、手に持っていた銃をリナは銃を湖の中へと落としてしまった。 「くっ!」 そう小さくうめいた声を出しながらも、リナは男に向けて反撃する。男は、リナの反撃に驚きつつも、ベルトを外して、振り回した。 そのベルトをリナは軽々と避けたが、ボートのハンドルを破壊して、コントロールを完全に失った状態で、ボートは湖の上を、走り出してしまった。 男とボートの上で、そのまましばらく応戦を続けていたリナだったが、ふとボートがこのままだと湖から飛び出すという事に気がついた。 このままだと、船の向かう先は、コンクリートのブロック。そして、その先は崖。つまり、この先に、陸はない。 ――まずい! そう思った瞬間の隙をつかれて、リナは男が繰り出したナイフを避けきれずに、腕を深く切りつけられた。 紅い血が、腕から流れ出る。 「く……っ」 そのまま、リナはバランスを崩してしまい、ボートから落ちかかる。 ボートの枠に掴まり、なんとかボートにしがみつく。男がリナをボートから叩き落そうと近くに来た、その一瞬の隙をついて、リナは手を伸ばし、男の頭を何度も枠に叩きつけた。 男は、その衝撃で、ふらふらと中に倒れこむ。リナはその間にすぐにボートの上にあがる。 そのすぐ近くに、シルフィールの運転するヘリコプターが来ていた。 「こっち、来て! はやく!!!」 リナは、大きく腕を振り、シルフィールを呼ぶ。 もうすぐ、このボートは湖から飛び出してしまう。リナの声に、焦りが混じる。 シルフィールはそのままボートにヘリを近づけて……リナは、ボートがコンクリートに沿って湖の外へと飛び出すのとほとんど同時にヘリに飛びついた。そのリナの足に、男も飛びつく。 そしてそのまま、ボートは随分と下の大地に叩きつけられ、壊れる。 しばらくして、リナの足を掴んだ男も、随分と下のほうにある湖へと、落下した。 リナが蹴り落としたのである。 男は、かなり情けない悲鳴を上げて落ちていったのだった。 そして、ヘリは、その湖をあとにした。 一人湖に残されたアメリアは、すでに水中で男達に捕まってしまい、連れて行かれてしまったのだった。 ばばばばばば。 シルフィールはヘリコプターを運転し、自宅へと向かう。 その家は、これが個人の住宅……?と聞き返したくなるような広さを誇る、とてつもなく大きな、屋敷であった。 そこの一室へと、リナは通され、腕の手当てを受けていた。 それから、しばらくしてリナは、小さく溜め息をついた。 「アメリアが捕まっちゃった……」 小さく呟くリナ。その手は、硬く握り締められて、震えていた。 「まだ無事でいますわ、大丈夫」 「でも、グラウシェラーが何をするか……!」 シルフィールの言葉に、リナは掴みかかるような勢いで叫ぶ。 あの時、一番近くにいて、アメリアを守る事も、助ける事も出来なかった。自分の身を守る事で精一杯だった。 リナは、それが悔しかったのだ。 「アメリアを殺せば、私達に場所がわからなくなります。今は、落ち着いてください。リナさん」 「……そうね、アメリアを、助けないと。生きているうちに」 シルフィールの言葉に、リナは小さくそう言った。 その瞳には、わずかに戻った、意志の光。紅の強い輝き。 「さて、まずどうしようか?」 リナはにっこりと微笑いながら、シルフィールにそう言った。 そこは、軍の基地だった。 随分と、人通りのある。アメリアは、そこの、窓も何もない暗い一室に、椅子に縛り付けられて監禁されていた。 「こんな事をして……無事に済むわけがないわ! あれだけ殺して・・・・・・! 捕まらない方がおかしいもの!!」 何度も何度も、殴られた痕の残る顔で、目の前の軍人を睨みつけた。 酷い顔だ。左目の周りは痣になっているし、少し前に口の中が少し切れて、鉄の味が口の中に広がって、わずかに、血がにじみ出ていた。 「オレはな、殺しのプロなんだ。殺人の訓練もうけている。 痛い目を見るのが嫌だったら、早く吐いてしまえ! ――答えろ、残りの二人はどこだ」 「あなたのような悪に教える事は何もないわ!」 再びアメリアを殴りつけた軍人に、きっぱりという。 その瞳には、きっぱりとした意志の光。 リナとシルフィールは、全く普通の他愛もない会話をしていた。 出来る事なら、他の人に、アメリアを助ける為の作戦を知られて、余計な心配をさせたくないというシルフィールの考えからだった。 お茶とお菓子をメイドが運んできたのを見て、リナは感心したように言う。 「すごいわね、いつもこんな優雅な暮らししてるのよね」 「まあ、そうですわね。 さて、整理してみましょう」 他の人がいなくなった事を確認して、シルフィールはそういって、ソファーに腰掛けた。 「湖で新しくわかった事は――金庫に入ってたのはドイツマルクの印刷版で、軍が関わっている事」 「軍人が!? なるほど、そういう事でしたのね……!」 リナがそう言うと、シルフィールが驚いた声を出す。 「アメリアも言ってた。どういう事なの?」 「お札が、山ほど軍人のところへ集められる。そういう事ですわ」 その言葉に、リナは眉をひそめた。 どういう事なのか、結局アメリアからは聞けないままだったし、シルフィールの言葉も、意味が分からなかった。 「ユーロの切り替えあるからこその作戦ですわ。 集められたマルクは、軍に一度集められるの。一度にではなく、徐々に」 シルフィールは、静かに言う。 「すごい量になるんじゃない?」 「そうですわ、銀行にそんなにお金を保管するスペースはありませんから、他の場所――ここドイツでは、軍の基地の弾薬庫に保管される事になっていますわ」 「その保管場所は、マルクの山ね……!」 「そういう事ですわ」 「ちょっと待って、それって・・・・・・・・・・!」 「そして、警備するのは警官。このチャンスを利用すれば、一気に大金持ちになれますわね」 「でも、マルクが本物かどうか、そのチェックはされないの?」 「倉庫へ持ち込むときは厳しい政府のチェックがありますけど、処分当日は、枚数しか確認がされないんです。保管している間に、偽札と入れ替えてしまえば」 そして、二人の声が重なる。 『つまり数さえ合えばいい』 「そして、さらに本物のマルクを銀行に持っていけばユーロに変えられるってことね」 シルフィールはソファーから立ち上がる。 「アメリアのいる場所が、これでわかったわ」 「どこ?」 シルフィールの、少しトーンの低い声に、リナが問い返す。 少し、言いにくそうに口をつぐんだ後、静かな声で言った。 「――ミーヒャの死んだところ」 「え?」 「彼の死んだ演習場よ。あそこなら、大きな弾薬庫もある」 シルフィールは、リナから視線を外して言う。 知人が死んだ場所に行くのは、苦痛だろう。それが、シルフィールがリナを見て言えなかった原因だった。 「あそこか・・・・・・・」 リナは、小さく呟くように言って、にっと笑う。 「シルフィール、あんた頭いいじゃない」 その顔に、驚いたような顔をして、シルフィールはリナのほうを振り返った。 「それほどでもないですわ」 シルフィールは、小さく微笑んで言った。 リナの内に秘めたその強さに、驚きながらも。 アメリアは、あれからも何度も殴られていた。それでも、アメリアは凛とした表情で、相手を睨みつける。 「ミーヒャと、あんたたち関係は何だったの」 「ただの下っ端だ。ガーヴのやつが印刷版を銀行の金庫に隠したから、それを取りに行ってもらったのさ」 あまりに淡々と言うセリフに、アメリアは激昂した。 「そして殺した……! もともと殺すつもりだったんでしょう、あんた達は」 「そうなるのかな」 「結局目的はお金。いつの時代も、悪人の考える事は短絡的ね! お金のために殺人までするなんてっ!!」 「ほう、他に何かあるのかね?」 アメリアの言葉に、振り返って薄く笑って言う。 「だって軍人でしょ」 「金は力也、だよ。新米警官のお嬢さん」 「いくら論理を並べ立てても、あなたの悪を許してはいけないとあたしの正義は告げているわ!」 アメリアの言葉に、呆れたような笑みを浮かべて軍人は言った。 「この世は勝った者勝ちだよ、理屈より」 「あら、いつまであなたが勝つという自信があるのか是非伺いたいわ! この世で悪が勝った事など、所詮ありえないのよ!!! 悪はいつか必ず滅びるの!!!」 そのアメリアの言葉に、これ以上はなにも聞き出せないだろうと考え、軍人は無言で部屋を出て行った。 リナとシルフィールは、馬に乗って、アメリアが捕まっているであろう軍事施設のフェンスの向こうで、双眼望遠鏡を使い、中の様子をうかがっていた。 とその時、リナは小さく文句を言う。 「この馬、全然いう事聞かないッ!」 「その内慣れますわ」 リナは、今しがた止まったばかりの車から降りた男の顔を見て、きっぱりと言った。 「湖で見た男だ」 「ここで、間違いなさそうですわね」 そう言いながら、シルフィールは、周りを見回す。 人通りは激しいし、警備犬も一匹いるのが見えた。 「どうします?」 「夜まで待ってからにしよう」 「悠長ね」 「それ以外に、なにかある? 厄介な、犬ってのもいるし」 「フェンスには電流が流れてますし、それをどうするかも考えなくては」 「そうね」 リナ達は、作戦を練るために、その場から離れていった。 ディメール湖に、エルが着いたのは、もう随分と時間が経ってからだった。 ガーヴの首に刺さっていた矢を見ながら、ガーヴの死体が運ばれていくのを片目で見てから、ボートなどの管理人である、ミルガズィアと、その手伝いをしているメフィと呼ばれている少女のところへと歩いて行く。 「来たのは、女三人だったのね」 凛とした響きの声が、その場に響く。 「ああ」 ミルガズィアは、そう短く言う。 「ヘリコプターで? 豪勢ね」 「アメリア=ウィル=テスラ=セイルーンが駆けつけたラーダ銀行の警報は誤報だったそうです」 エルがそう言ったとき、その近くにいたミリーナが得るにそう告げる。 「それは、警察が?」 「はい、そう主張しています」 にっこりと笑って言うミリーナ。だが、その目の奥に潜む光を見て、実は内心、冷や汗をかいていた。 これ以上に、さらにとんでもない事を、エルは、何かを仕出かすのではないかと。 そう、不安でたまらないのだ、ミリーナは。 彼女の一番近いところにいるため、彼女の一番の被害者は、ミリーナ、もしくはその近くにいるルークと言えるかもしれなかった。 「グラウシェラーの差し金って事になるわね」 「ミリーナ! わかったぞ、ヘリがどこの所有のヘリか! ラーダ銀行の所有だった!」 そこに、ルークが確認を取り終わり、二人のところへと走ってきた。 「そうでしょうね」 そう言うと、エルは小さく振り返る。 「あのガーヴってのは、どんなやつだったの」 エルの言葉に、ミリーナは、すっと横に立ち、言う。 「大抵の小さな犯罪はしているようです。 ドイツマルクの印刷版を作る、という事もしたという話です」 ミリーナの言葉に、エルは小さく目を細める。 「偽札か――これは、事件の大筋が見えてきたわね」 エルの言葉に、ミリーナとルークの二人は、不思議そうに顔を見合わせた。エルの言う、事件の大筋が、二人にはまだ理解出来ていなかったからだった。 「ああ、まだミリーナとルークには言っていなかったわね。 この事件の黒幕は、軍人よ」 恵宝:十話、終わりぃ〜! まさか、二桁の大台にまでいくとは・・・。 エル様:随分と取り掛かってから時間かかってたわね。 恵宝:ぎく。 エル様:全く、書き始めて、何日越しかしら〜。 恵宝:う゛、ううううううう・・・・・・・・・・・・・・(滝汗) エル様:って事で、覚悟はいいわね(はあと)えいっ♪ 恵宝:―――――――――――――――――っっ!!!!!!!! エル様:それでは、しーゆーあげ〜んっ♪ (そう言ってエル様が、ご機嫌で何処かへと去っていく――幕。) |