◆−快晴に雷−風月可南 (2002/9/7 00:02:40) No.21706
 ┣はじめましてぇ!!−羅琴みつき (2002/9/7 16:08:23) No.21713
 ┗カッコイイ・・・!−空の蒼 (2002/9/7 19:28:31) No.21720
  ┗感謝の気持ち…とあとがきっていうか解説?−風月可南 (2002/9/8 22:24:19) No.21746


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21706快晴に雷風月可南 E-mail URL2002/9/7 00:02:40


ガウリナじゃないです〜〜たまには〜〜


ーーーーーーーーーーーーー




ーー晴天の霹靂ーー


 世界が震える。


風が鼓動と震えを運んでくる。


空を見上げ彼女は微笑んだ。


『生まれたわね』


呟きは風に溶けたけれど。



視線を戻した時には黒い影が近づいていた。


「お久しぶりですね?」
「そうね」
相変わらず食えない表情で笑っている。

「いやあ、とうとうお出ましですか………参りましたねえ……」
はっはっはと困ったように笑って見せる、が、その瞳の奥に映る影が裏切っているけれど………

「お祝いでも言いにきたの?」
「もちろんです、………と言いたいところですが……今日はあなたのお顔を拝見にまいりましたよ」
「そうなの、残念だわ……」
お互い笑顔を交わしあう。

「僕もまだ命は惜しいですから……」
「まあ、ここらを通した弱い奴はさっきので全部力をそが
れたか、消えたか……」
「それにガウリイさんがいるんでしょう?今当てられるのは勘弁です」
答えに楽しげにくすくす笑い声をたてる姿にゼロスは苦笑した。

「ガウリイさんにしても、あなたにしても甘やかし過ぎですよ?リナさんを………」
「ガウリイさんや父さんはともかくとして……甘やかす?わたしが?」
「おや?………だったらどうしてあなたはこんな日にここにいたんでしょうね?」
眉を潜める仕草ににこにこと嬉しそうに指摘するゼロス。

「バイトで頼まれた買い物よ……いちいち休んでちゃ商売あがったりよ」
微笑みで返すその姿をちらりと一瞥してゼロスは薄めを開ける。
「お買い物の割には荷物はどちらにいったんでしょうかねえ?」
「『犬』を飼っていてね……それに持っていってもらったわ」
「なるほど、賢くて忠犬なんですねえ………」
「でしょう?なにしろ躾がいいから」
「はっはっは、それはそれは……その調子でリナさんも躾てらしたんですね?」
「あら?あの子が何か粗相でもしていたかしら?」
小首を軽く傾げ考え込むように細い指先を顎に当てた。

「いいえ、とんでもない〜、大変楽しい思いをさせていただきました……その調子で姪御さんも躾るんですか?」
そっと悪戯を思い付いたようにその顔をのぞき込めば、ふっと形の良い唇を歪める。
「それはわたしの範疇外ねえ……お節介は焼くつもりもないの」
「そうですねえ……叔母という立場になってはね」

  ーーーざしゅーーー

赤い光が一閃、手の中の杖が二つに折れ白い塵になって無に還る。

「おやおや……これは物騒なものをお持ちで……」
ゼロスは彼女の手の中の菜切り包丁を見て肩を大げさにすくめて見せた。

「あら?包丁くらいきょうびの乙女の必須アイテムよ♪」
「おや?乙女でしたか?」
「………首を落とした位じゃ死なないだろうけど……しばらく出てこれないかしらね?それとも黒い三角錐くんにでも模様刻んでみる?」
「はっはっはっは、遠慮しますV」
余裕の笑顔で笑って見せるゼロスの額に一筋の汗、
彼女は微笑んでそれを見逃さなかった…………



 黒衣の青年は不意にいずまいをただし優雅に一礼をくれる。

「じゃあ、僕は本日はこれで失礼致します」
「あら?お茶でも飲んでいかないの?」
「遠慮しときますよ、……それにお茶ならフィリアさんのところで飲んだ方がよっぽどおいしいものが飲めそうですし」
「あんまりいじめちゃ駄目よ?」
「さあ?どうでしょう?あちら次第ですけど……」
「しょうがないのね」
仕方なさそうに肩をすくめそれでも友人にかかるであろう不幸は振り払う気もなかった。
ただ、わずかに、気の毒に……と思う気持ちはなきにしもあらずといった具合だったが。

「それじゃあ失礼します、今度は直接ご本人に直談判をするようにしますよ」
「お好きにどうぞ、まあ思惑どおりになるとは思わないけれど………」
「どうでしょうねえ………それでは、さようならスィーフィード・ナイト」
「さようなら獣神官………」
笑顔を張り付けたまま黒衣の青年は風に解けて消えた。

彼女はしばし虚空を見つめ………


やがて風になぶられるスカートの裾を捌いて身を翻し、
歩み去っていった。


「なんて名前をつけるのかしら………わたしの姪に……」
とそんなことを考えながら。





ーー
なんとなく〜〜書きたくなってやっぱり失敗したような話……ガウリナじゃないし。


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21713はじめましてぇ!!羅琴みつき 2002/9/7 16:08:23
記事番号21706へのコメント

お初です、……ええと、ふうげつかなんさん…ですか?
みつきです、以後お見知り置きをー。

読ませていただきました。
見事に最後まで、ゼロぽんの話し相手がルナさんだと気付きませんでしたよ。
読解力のない私は、バイトと聞いて現代物かと思い、犬と聞いてもスポットは浮かばず……大変なファン失格ぶり。

>「なんて名前をつけるのかしら………わたしの姪に……」
姪の名前って結局何なのでしょう?
ごめんなさい、ホントにわかりませんでした…。

お話全体が霧っぽい感じで(←自分に読解力がないせいも多々)、ステキでしたvv
文体も上手で羨ましいですー!!

感想短くてすいませんー!
それでは、これからもがんばってください!!

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21720カッコイイ・・・!空の蒼 2002/9/7 19:28:31
記事番号21706へのコメント

こんにちは、空の蒼です。
突然ですが感想を書かせていただきます。


>「僕もまだ命は惜しいですから……」

やっぱりルナさんには、ゼロスも一目置いているんですね。
さすがルナさん。

>「まあ、ここらを通した弱い奴はさっきので全部力をそが
>れたか、消えたか……」
>「それにガウリイさんがいるんでしょう?今当てられるのは勘弁です」
>答えに楽しげにくすくす笑い声をたてる姿にゼロスは苦笑した。

これって、バカップル・・・もとい、二人のあまりの幸せっぷりに、先にリナを狙いに来た下級の純魔族さん達が滅んでしまった・・・ということでしょうか・・・?

>「お買い物の割には荷物はどちらにいったんでしょうかねえ?」
>「『犬』を飼っていてね……それに持っていってもらったわ」
>「なるほど、賢くて忠犬なんですねえ………」

スポット!!大活躍ですね!(ちょっと違う気も・・・)

>  ーーーざしゅーーー
>
>赤い光が一閃、手の中の杖が二つに折れ白い塵になって無に還る。
>
>「おやおや……これは物騒なものをお持ちで……」
>ゼロスは彼女の手の中の菜切り包丁を見て肩を大げさにすくめて見せた。
>
>「あら?包丁くらいきょうびの乙女の必須アイテムよ♪」

さすが・・・。というか、いつも包丁を持ち歩いていのですか?

>やがて風になぶられるスカートの裾を捌いて身を翻し、
>歩み去っていった。

キャー!!ルナさんカッコイイー!!(私の中では、ルナさんは憧れの女性。というか、強い女性は全般的に好きです)

>「なんて名前をつけるのかしら………わたしの姪に……」

リナさんにお子さんがお生まれになったんですか?もしかして。

>なんとなく〜〜書きたくなってやっぱり失敗したような話……ガウリナじゃないし。

いえ!私基準なら全っ然問題ありません!!
とにかくルナさんがカッコイイ!!(←興奮気味)
それでは、意味不明ですが、今回はこのへんで失礼させていただきます。

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21746感謝の気持ち…とあとがきっていうか解説?風月可南 E-mail URL2002/9/8 22:24:19
記事番号21720へのコメント


お二人も……こんなわけわかめなお話に感想を頂けるとは………
いろいろその場の勢いでかいてしまったので……一応ちゃんとこの話の
背景の説明を………

「リナちゃんがご出産あんどちょっかいかけにきたゼロスをシスコン
ねーちゃんが牽制にしにきましたV」
………というお話…………………以上。

本当はルナゼロを書きたくてもちょっといろいろ
会話を考えていたのですが……それの前後が繋げ切れなくて
捨てまくっていたら……背景事態が不透明になりすぎました。
(駄目じゃん)

一応感想いただいた羅琴様と空の蒼様へ………

>羅琴さま………一応風月可南は(かぜつき ありな)とつけています。
が好きに呼んでくださって結構です……普通はそうとは言わない字ですし。

あんなへっぽこ文を誉めてくださってありがとうございました!
ていうか状況説明のできないわたしが全面的に悪かったのです。
いやだれもあれの状況はわからんと自分でもおもいましたから……
(投稿をしたあとに……)


>空の蒼様

いつも感想をありがとうございます〜〜♪
空の蒼様の作品の続きもこっそりと読ませていただいているのですが、
なかなか感想をいわなくてすみません(汗)

一応あのお話の背景は上の通りです。
レベルが足りないせいかいいたいことの半分も伝わっていなかったですね
………というかぜんぜん伝わらないし……

わたしのかく故郷のねーちゃんは、とにかくかっこよさげで
その実極度のシスコン☆というのがベースですのでリナっち甘やかしまくり
ですV
本当はもう少しゼロスと愉しげな絡みを入れたかったのですが
駄目でした。
包丁については……特に突っ込まないで頂けると………
一度父ちゃん話の包丁の話がどうにも頭を離れなくて……
ああなったと………

もうちょっと考えてものかけるようになりたいものです……
でもそれも無理っぽい……なあと感覚でものをかいてしまうので……