◆−神様の贈り物 ―ZERO―−雫石 彼方 (2002/9/15 17:49:21) No.21900
 ┣神様の贈り物 ―ONE―−雫石 彼方 (2002/9/15 18:07:28) No.21901
 ┃┗Re:神様の贈り物 ―ONE―−ドラマ・スライム (2002/9/15 19:26:44) No.21903
 ┃ ┗ありがとうございました。−雫石 彼方 (2002/9/17 22:45:39) No.22025
 ┣Re:神様の贈り物 ―ZERO―−ドラマ・スライム (2002/9/15 19:20:29) No.21902
 ┣神様の贈り物 ―TWO―−雫石 彼方 (2002/9/19 22:27:31) No.22081
 ┃┗Re:神様の贈り物 ―TWO―−ドラマ・スライム (2002/9/20 11:22:44) No.22088
 ┃ ┗Re:神様の贈り物 ―TWO―−雫石 彼方 (2002/9/21 22:40:30) No.22127
 ┗神様の贈り物 ―THREE―−雫石 彼方 (2002/9/21 22:51:45) No.22128
  ┣Re:神様の贈り物 ―THREE―−ドラマ・スライム (2002/9/21 23:00:10) No.22130
  ┃┗Re:神様の贈り物 ―THREE―−雫石 彼方 (2002/9/24 21:26:00) NEW No.22206
  ┗お久しぶりです(><)−桐生あきや (2002/9/24 01:34:22) NEW No.22192
   ┗わぁぁん桐ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!(><)−雫石 彼方 (2002/9/24 21:49:15) NEW No.22208


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21900神様の贈り物 ―ZERO―雫石 彼方 E-mail URL2002/9/15 17:49:21


『NOVEL1』の方ではもしかしたらお初かもしれません、雫石彼方です。
いつもは『2』の方に投稿させていただいているのですが、たまには『1』の方にも顔を出してみようかしら、ということでやってまいりました。
今回はパラレルゼルアメで、久しぶりに連載なんぞさせていただこうかなーと思っております。
そして私にしては珍しく、登場人物も割と多めの予定。それぞれに見せ場を作れるかどうかは全くもって自信ないので、あまり期待しないで欲しいのですがι
とりあえず、興味を持たれた方がいらっしゃいましたらどうぞ見ていってくださいませ。



*****************************************



神様の贈り物

―ZERO―



 『プロトタイプa(スモールエー)』。
 それがボクの名前。
 呼びにくいって?もっとちゃんとした名前はないのかって?
 そんなものはありません。ボクの名前は、他の兄弟たちとボクとを区別する為のものでしかないのですから。――――もっとも、兄弟たちの中で生き残っているのは今のところボクしかいませんが。
 博士達は、ボクのことを『失敗作』とも言います。
 戦闘や破壊を目的として造られ、高い潜在能力を持ちながら、それを“カス”ほども発揮できない『できそこない』。
 いつか、聞いたことがあります。『人は必ず誰かに愛されているものだ』と。
 ――――なら、人ですらないボクは。
 生みの親である博士達にすら愛されないボクのことは、一体誰が愛してくれるのでしょう・・・・・




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21901神様の贈り物 ―ONE―雫石 彼方 E-mail URL2002/9/15 18:07:28
記事番号21900へのコメント

神様の贈り物

―ONE―



 無機質の白い壁が続く廊下を、彼女は歩いていた。
 ハイヒールの音が不気味に響く。
 明かりは必要最低限にしかついておらず、非常口を示す緑色の光が妖しげな雰囲気を醸し出している。
 こんな時に限って、怖い話を思い出すものである。入社したての頃に先輩から聞かされた、このビルのすぐ前で交通事故に遭って死んだ女の子の霊がここに住み着いていて、夜な夜なビル中を徘徊するのだ、という話が頭をよぎった。
 誰もいない廊下は異様なほどに静まり返っている。
 彼女は少し身震いをして、歩くスピードを上げた。
 彼女の名前はフィリア=ウル=コプト。軍需産業を一手に担う、このブルーアイズ社に入社して三年目の女性職員である。
 時刻は午後10時を少しまわったところ。
 その日はたまたま仕事が終わらず、一人残って残業をしていたのである。まだすべて終わってはいなかったが、時刻も遅くなってしまったこともあり、一段落着いたところで続きは家に持ち帰ってやることにしたのだった。
 この通路の奥まったところにある、駐車場直通のエレベーターへと急ぐ。――――と、ある部屋を通り過ぎようとした時に、ふと何かを感じて立ち止まる。
 ドアがわずかに開いていた。
「・・・・・そういえばこの部屋、何の部屋なのかしら・・・・?」
 普段気にも止めずに通り過ぎていたが、他の部屋には必ず『会議室』などという風に表示がされているのに対し、その部屋のドアには何の表示もされていなかった。



 それは本当に偶然であった。
 彼女がこんな時間まで会社に残っていたことも、そこで立ち止まったことも、その部屋のドアが開いていたことも、そして彼女が中に入ってみようと思い立ったことも。
 けれどそれが偶然であろうと何だろうと、すべてが動き出したことに変わりはないのである。
 フィリアは少し緊張した面持ちでその白いドアを開け、部屋の中に入った。








 その部屋は何の変哲もない部屋だった。細長い机が四つ、四角を形作るように並べられ、パイプ椅子が各机に二脚ずつ置かれている。右隅には開閉式の大きな本棚が置かれ、左隅には台の上に置かれたテレビが一つ。正面の壁際には観葉植物が置かれていた。あまり手入れされていないのか、葉の先の方が枯れかけている。日の光の当たらないこんな地下に置かれたのでは、無理もないが。
(――――何を想像していたのかしら、馬鹿馬鹿しい・・・・・)
 軽く溜息をつくと、それでも少し諦めきれないように部屋をぐるりと一周した。 そして本棚のところまで来た時に、ふと感じる違和感。中に何も入っていないのである。
 疑問に思いながら、何とはなしに本棚の扉を開けてみた。
「!!」
 どういう仕掛けか、扉を開けると同時に奥の板が左右に開き、ぽっかりと穴が開いた。身を乗り出して見てみると、階段が下へ下へと続いている。
(ここは地下2階だから、ここより下に続いてるってことよね・・・・?でも、このビルには地下2階までしかないはずなのに・・・・・)
 存在しないはずの地下3階。
 恐怖心はあったが、それより好奇心の方が勝っていた。
 フィリアは本棚の枠に足を掛け、暗闇へと続く階段を下っていった。








 ところどころに明かりはついていたが、それは申し訳程度にしか足元を照らしてはくれなかった。足を踏み外さないように壁に手をついてそろそろと進む。
 階段はくねくねと曲がりくねっていてひどく歩きにくかった。
 どれくらい下っただろうか。不健康そうなぼうっとした光が見えてきた。
 そして階段を下りきった時。
「・・・・・何、これ・・・・・・!!」
 目の前に広がる光景に、フィリアは絶句した。
 やたらと広々としたその空間には、自然には決して生まれるはずのない奇妙な生き物が入れられた大小様々なポッドが、所狭しと並べられていた。中には人間に良く似たものもある。しかし、どれもこれも目的の物になり損ねたような、グロテスクなものばかりであった。
「・・・・まさか、これって・・・・・・」
(――――生物兵器・・・・!!)
 あまりの恐ろしさに、口に出して言うことはできなかった。
 自分はとんでもないものを見てしまったのではないか・・・・?
 しかし、早くこの場を立ち去らなければ、と思う反面、もっと詳しく真実を知りたい、と思う気持ちも止められなかった。
 更に奥へと進む。
 ここの研究者が使っているものであろう、簡素な机が何個か固まって置いてあった。手近な机の上に近づき、ラックに立てかけてある膨大なノートの中から適当に取り出し、開いてみる。
 それは五年程前に書かれた実験日記だった。


『*月*日。失敗。何がいけないのか。人の形を成さない。やはり人工的に人を造るのには無理があるのか・・・・?』


『*月○日。赤ん坊を攫ってくる。これで完成するか・・・・?』


『●月□日。失敗。赤ん坊は死んだ。溶液の温度が低すぎた。』


『◇月+日。新たな赤ん坊を使い、人の姿を成すことには成功した。だがポッドから出た途端呼吸困難により死亡。次こそは・・・・!!』


 ぱらぱらとページをめくる。ざっと読み流しただけでも、膝が震えだすほどのおぞましい内容だった。
 そして、☆月■日。その日付のページを読んだ時、フィリアは驚きのあまりその日記を取り落した。
 古びた紙がぱさりと乾いた音を立てた。





『☆月■日。27人目の赤ん坊を使い、特殊な能力を持った生物兵器がついに完成した!!ポッドから出た後も、体に異常は見られない。これから緻密な調整と実験が必要だ。忙しくなる。名前は“プロトタイプa(スモールエー)”と命名する。』





 日記はまだ続いていたが、とてもそれ以上読む気にはなれなかった。
 震える手で日記をラックに押し込むと、フィリアは無我夢中でその場を逃げ出した。




********************************************

ええと、ここで悲しいお知らせを一つ。
フィリアファンの方には非常に申し訳ないのですが、彼女の出番はこれにて終了でございますι
すみません、でもこれはあくまでゼルアメですので・・・;例え今のところゼルアメのゼの字も出てこないような内容であろうと、ゼルアメなのです(^^;)

ではでは、投稿ペースは恐らく遅めになると思いますが、どうぞこれからもお付き合いくださいますようお願いします!!


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21903Re:神様の贈り物 ―ONE―ドラマ・スライム 2002/9/15 19:26:44
記事番号21901へのコメント

雫石 彼方さんは No.21901「神様の贈り物 ―ONE―」で書きました。
>
>神様の贈り物
>
>―ONE―
>
>
>
> 無機質の白い壁が続く廊下を、彼女は歩いていた。
> ハイヒールの音が不気味に響く。
> 明かりは必要最低限にしかついておらず、非常口を示す緑色の光が妖しげな雰囲気を醸し出している。
> こんな時に限って、怖い話を思い出すものである。入社したての頃に先輩から聞かされた、このビルのすぐ前で交通事故に遭って死んだ女の子の霊がここに住み着いていて、夜な夜なビル中を徘徊するのだ、という話が頭をよぎった。
> 誰もいない廊下は異様なほどに静まり返っている。
> 彼女は少し身震いをして、歩くスピードを上げた。
> 彼女の名前はフィリア=ウル=コプト。軍需産業を一手に担う、このブルーアイズ社に入社して三年目の女性職員である。
> 時刻は午後10時を少しまわったところ。
> その日はたまたま仕事が終わらず、一人残って残業をしていたのである。まだすべて終わってはいなかったが、時刻も遅くなってしまったこともあり、一段落着いたところで続きは家に持ち帰ってやることにしたのだった。
> この通路の奥まったところにある、駐車場直通のエレベーターへと急ぐ。――――と、ある部屋を通り過ぎようとした時に、ふと何かを感じて立ち止まる。
> ドアがわずかに開いていた。
>「・・・・・そういえばこの部屋、何の部屋なのかしら・・・・?」
> 普段気にも止めずに通り過ぎていたが、他の部屋には必ず『会議室』などという風に表示がされているのに対し、その部屋のドアには何の表示もされていなかった。
>
>
>
> それは本当に偶然であった。
> 彼女がこんな時間まで会社に残っていたことも、そこで立ち止まったことも、その部屋のドアが開いていたことも、そして彼女が中に入ってみようと思い立ったことも。
> けれどそれが偶然であろうと何だろうと、すべてが動き出したことに変わりはないのである。
おお凄い
> フィリアは少し緊張した面持ちでその白いドアを開け、部屋の中に入った。
>
>
>
>
>
>
>
>
> その部屋は何の変哲もない部屋だった。細長い机が四つ、四角を形作るように並べられ、パイプ椅子が各机に二脚ずつ置かれている。右隅には開閉式の大きな本棚が置かれ、左隅には台の上に置かれたテレビが一つ。正面の壁際には観葉植物が置かれていた。あまり手入れされていないのか、葉の先の方が枯れかけている。日の光の当たらないこんな地下に置かれたのでは、無理もないが。
>(――――何を想像していたのかしら、馬鹿馬鹿しい・・・・・)
> 軽く溜息をつくと、それでも少し諦めきれないように部屋をぐるりと一周した。 そして本棚のところまで来た時に、ふと感じる違和感。中に何も入っていないのである。
> 疑問に思いながら、何とはなしに本棚の扉を開けてみた。
>「!!」
> どういう仕掛けか、扉を開けると同時に奥の板が左右に開き、ぽっかりと穴が開いた。身を乗り出して見てみると、階段が下へ下へと続いている。
おおっ
>(ここは地下2階だから、ここより下に続いてるってことよね・・・・?でも、このビルには地下2階までしかないはずなのに・・・・・)
> 存在しないはずの地下3階。
> 恐怖心はあったが、それより好奇心の方が勝っていた。
僕なら恐怖心が勝つでしょう
> フィリアは本棚の枠に足を掛け、暗闇へと続く階段を下っていった。
>
>
>
>
>
>
>
>
> ところどころに明かりはついていたが、それは申し訳程度にしか足元を照らしてはくれなかった。足を踏み外さないように壁に手をついてそろそろと進む。
> 階段はくねくねと曲がりくねっていてひどく歩きにくかった。
> どれくらい下っただろうか。不健康そうなぼうっとした光が見えてきた。
> そして階段を下りきった時。
>「・・・・・何、これ・・・・・・!!」
> 目の前に広がる光景に、フィリアは絶句した。
> やたらと広々としたその空間には、自然には決して生まれるはずのない奇妙な生き物が入れられた大小様々なポッドが、所狭しと並べられていた。中には人間に良く似たものもある。しかし、どれもこれも目的の物になり損ねたような、グロテスクなものばかりであった。
>「・・・・まさか、これって・・・・・・」
・・・ゼルガディス?
>(――――生物兵器・・・・!!)
> あまりの恐ろしさに、口に出して言うことはできなかった。
> 自分はとんでもないものを見てしまったのではないか・・・・?
> しかし、早くこの場を立ち去らなければ、と思う反面、もっと詳しく真実を知りたい、と思う気持ちも止められなかった。
> 更に奥へと進む。
> ここの研究者が使っているものであろう、簡素な机が何個か固まって置いてあった。手近な机の上に近づき、ラックに立てかけてある膨大なノートの中から適当に取り出し、開いてみる。
> それは五年程前に書かれた実験日記だった。
>
>
>『*月*日。失敗。何がいけないのか。人の形を成さない。やはり人工的に人を造るのには無理があるのか・・・・?』
>
>
>『*月○日。赤ん坊を攫ってくる。これで完成するか・・・・?』
>
>
>『●月□日。失敗。赤ん坊は死んだ。溶液の温度が低すぎた。』
>
>
>『◇月+日。新たな赤ん坊を使い、人の姿を成すことには成功した。だがポッドから出た途端呼吸困難により死亡。次こそは・・・・!!』
何か怖ひ
>
>
> ぱらぱらとページをめくる。ざっと読み流しただけでも、膝が震えだすほどのおぞましい内容だった。
> そして、☆月■日。その日付のページを読んだ時、フィリアは驚きのあまりその日記を取り落した。
> 古びた紙がぱさりと乾いた音を立てた。
>
>
>
>
>
>『☆月■日。27人目の赤ん坊を使い、特殊な能力を持った生物兵器がついに完成した!!ポッドから出た後も、体に異常は見られない。これから緻密な調整と実験が必要だ。忙しくなる。名前は“プロトタイプa(スモールエー)”と命名する。』
これがゼルですか。?(まだ言うか。
>
>
>
>
>
> 日記はまだ続いていたが、とてもそれ以上読む気にはなれなかった。
> 震える手で日記をラックに押し込むと、フィリアは無我夢中でその場を逃げ出した。
>
>
>
>
>********************************************
>
>ええと、ここで悲しいお知らせを一つ。
>フィリアファンの方には非常に申し訳ないのですが、彼女の出番はこれにて終了でございますι
>すみません、でもこれはあくまでゼルアメですので・・・;例え今のところゼルアメのゼの字も出てこないような内容であろうと、ゼルアメなのです(^^;)
>
>ではでは、投稿ペースは恐らく遅めになると思いますが、どうぞこれからもお付き合いくださいますようお願いします!!
これからもよろしくお願いします。

僕の作品も読んでください。
そしてよければ感想も・・・
>
>

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22025ありがとうございました。雫石 彼方 E-mail URL2002/9/17 22:45:39
記事番号21903へのコメント

どうも、はじめまして。
わざわざ一つずつ感想いただきましてどうもありがとうございました。
でも『ZERO』の方はとても短かったので、『ONE』の感想と一つにまとめさせていただきますね。


>> 博士達は、ボクのことを『失敗作』とも言います。
>某第七作目に出ている。分裂症黄色い鳥頭雲みたいですね。

すみません、恐らく何かのゲームのことを言っているんだと思うんですが、私ゲームは全くやらない人間なのでわかりませんです;


>> 存在しないはずの地下3階。
>> 恐怖心はあったが、それより好奇心の方が勝っていた。
>僕なら恐怖心が勝つでしょう

好奇心の方が勝ってもらわないと話が先に進まないので、フィリアには行ってもらいました(笑)


>> やたらと広々としたその空間には、自然には決して生まれるはずのない奇妙な生き物が入れられた大小様々なポッドが、所狭しと並べられていた。中には人間に良く似たものもある。しかし、どれもこれも目的の物になり損ねたような、グロテスクなものばかりであった。
>>「・・・・まさか、これって・・・・・・」
>・・・ゼルガディス?

いくらなんでも、ゼルを『目的の物になり損ねたようなグロテスクなもの』とは表現しませんです、ええ(苦笑)
一応私がアメリアの次に愛してる方ですから;


>>『☆月■日。27人目の赤ん坊を使い、特殊な能力を持った生物兵器がついに完成した!!ポッドから出た後も、体に異常は見られない。これから緻密な調整と実験が必要だ。忙しくなる。名前は“プロトタイプa(スモールエー)”と命名する。』
>これがゼルですか。?(まだ言うか。

秘密です♪
なーんて言ってますが、次の話であらかたの人物は登場してしまうので、恐らく消去法でわかってしまうかと・・・(^^;)


では、どうもありがとうございました。


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21902Re:神様の贈り物 ―ZERO―ドラマ・スライム 2002/9/15 19:20:29
記事番号21900へのコメント

雫石 彼方さんは No.21900「神様の贈り物 ―ZERO―」で書きました。
>
>『NOVEL1』の方ではもしかしたらお初かもしれません、雫石彼方です。
初めまして〜
>いつもは『2』の方に投稿させていただいているのですが、たまには『1』の方にも顔を出してみようかしら、ということでやってまいりました。
>今回はパラレルゼルアメで、久しぶりに連載なんぞさせていただこうかなーと思っております。
>そして私にしては珍しく、登場人物も割と多めの予定。それぞれに見せ場を作れるかどうかは全くもって自信ないので、あまり期待しないで欲しいのですがι
>とりあえず、興味を持たれた方がいらっしゃいましたらどうぞ見ていってくださいませ。
>
>
>
>*****************************************
>
>
>
>神様の贈り物
>
>―ZERO―
>
>
>
> 『プロトタイプa(スモールエー)』。
> それがボクの名前。
> 呼びにくいって?もっとちゃんとした名前はないのかって?
> そんなものはありません。ボクの名前は、他の兄弟たちとボクとを区別する為のものでしかないのですから。――――もっとも、兄弟たちの中で生き残っているのは今のところボクしかいませんが。
> 博士達は、ボクのことを『失敗作』とも言います。
某第七作目に出ている。分裂症黄色い鳥頭雲みたいですね。
> 戦闘や破壊を目的として造られ、高い潜在能力を持ちながら、それを“カス”ほども発揮できない『できそこない』。
> いつか、聞いたことがあります。『人は必ず誰かに愛されているものだ』と。
> ――――なら、人ですらないボクは。
> 生みの親である博士達にすら愛されないボクのことは、一体誰が愛してくれるのでしょう・・・・・
それでは・・・
>
>
>
>

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22081神様の贈り物 ―TWO―雫石 彼方 E-mail URL2002/9/19 22:27:31
記事番号21900へのコメント

どうも、雫石です。
2話目です。まだまだ序盤なので盛り上がりに欠ける話なような気がしますが、その分私にしては珍しくギャグ色を強くしてありますので、今回はそれで勘弁してくださいι
恐らく次回あたりから話が動いていくんじゃないかと・・・;
ではでは、どうぞ〜。



********************************************



神様の贈り物

―TWO―

 RION(リオン)は、トラブル・コントラクター、つまり厄介事下請け人の派遣会社である。
 創立者はレゾ=グレイワーズ。
 ちなみに会社名の由来であるが、『“レ”ゾ様“イ”カしてる!“お”とこの中の男!“ん”もう最高!!』の『レ・イ・お・ん』をとって『RION』というのだから世の中なめまくっているとしか言いようがない。
 閑話休題。
 とにかく、会社名の由来こそふざけてはいるが、優秀な人材を取り揃え、引き受けた厄介事の解消率は非常に高い為、かなり利益を上げている会社であった。
 RIONはその実績から、警察では対処しきれないと判断された事件などが国からの要請、という形で依頼されることもしばしばある。そして軍需産業最大手のブルーアイズ社で秘密裏に開発された生物兵器の処分、という任務も、その内の一つであった。



「ゼルガディスだ。入るぞ」
 ドアを叩く音と共に社長室に入ってきたのは、四人の若者―――ゼルガディス=グレイワーズ、リナ=インバース、ガウリイ=ガブリエフ、ゼロス=メタリオム。
 そもそもこのRIONでは、何人かでパーティーを組み、そのパーティーごとに事件を担当する仕組みになっている。そしてRION内の数あるパーティーの中でも最も優秀で、しかし最も危険と噂されるのが、レゾの孫であるゼルガディス=グレイワーズをリーダーとするこのパーティーであり、『スレイヤーズ』などというこれぽっちもありがたくない称号まで頂戴していた。・・・・もっとも、騒動を大きくしているのはもっぱら『レッド・スレイヤー』ことリナ=インバースのみらしいが。
 まあそれはさておき、この四人がRIONが誇る最強メンバーであることには違いない。その彼らが呼ばれたことで、今度の事件がどれだけ重要視されているかがわかるであろう。
「今回あなた達を呼んだのは他でもありません」
「例のブルーアイズ社の件ね」
 レゾの言葉にいち早く反応したのは、栗色の長い髪、燃えるような赤い瞳を持った、勝気な印象の少女、リナ。
 レゾは彼女の言葉に満足そうに頷くと、ソファの背もたれに身を預けた。
「さすがに情報が早いですね」
「まあね♪」
 今の世の中、情報がすべてを左右すると言っても過言ではない。そしてリナが最も得意とするのがパソコン、人脈、あらゆるものを駆使した情報収集であった。
 もちろん、それ以外にも運動神経は抜群、頭の回転も速い。女性でありながらこのRIONでやっていけるのは、彼女の卓越した能力がものを言っているのである。
「なあ、何の話だ?」
 緊張感も何もあったもんじゃない口調で聞いてきたのは、ガウリイ。
 見事な金髪をさらっと流し、柔らかな青い瞳、同性ですら思わず振り返るような美しい青年である。剣術では彼の右に出るものはおらず、その上彼の体力は人並みはずれている。しかし頭の中身はスライム並みで、『情報』なんて言葉とは全く縁のない男だった。
 しかしそれは心得たもので、レゾはもう既に事件のことを知っているリナと、言っても分からないであろうガウリイを除く二人に向かって話を続けた。
「ブルーアイズ社の元社員から警察に通報がありましてね。どうやら秘密裏に生物兵器の実験を行っていたらしいんですよ」
「生物兵器!?」
「ええ」
 僅かに眉間に皺を寄せて声を上げたのはゼルガディス。
 さらさらと流れる銀色の髪、アイスブルーの瞳は少々キツめだが、とても端正な顔立ちの青年である。
 彼は頭脳明晰であらゆる知識を把握しており、判断能力にも優れ、身のこなしも軽い。剣術は腕力の違いでガウリイにはやや劣るが、それでも一流の腕前は持っている。すべてのことをソツなくこなす、リーダーとしての素質を充分持っている人物であった。
「それで、その生物兵器の実験とやらは成功したんですか?」
 憤りなどではなく、興味津々といった感じで聞いてきたのはゼロス。
 紫がかった闇色のおかっぱの髪に、これまた紫の瞳の青年。ただし、常ににこにこと笑っていて、その瞳が開かれることはあまりない。こちらもなかなか整った顔立ちと言えるだろう。
 持久力があまりなく疲れやすいという欠点があるものの(本人曰くデリケートなんだそうだ)、あくまで他の男二人に比べればの話であって、頭脳、運動神経共にずば抜けた才能の持ち主である。
 その他の詳しいことについては、彼は謎の部分が多い。得体が知れない分、一番不気味とも思われる。
「ええ、残念ながら」
 ゼロスの問いに、レゾは全く残念でなさそうな顔で返した。むしろ楽しそうに。
 ・・・・・こういう人なのである。
「本来警察の仕事なんですが、どうも扱いかねる、ということでしてね。今朝、国から正式にその生物兵器の処分の依頼を受けました。あ、国民に不安を与えたくないのであくまで秘密裏に、とのことですので。やり方はまかせます。詳しいことは後で資料を送りますので、よろしくお願いしますね」
「あのー・・・・・」
 皆が頷きかけたところに、リナが口を挟む。
「なんですか、リナさん?」
「今回の仕事、すっごく大変よね?」
「ええ、まあそうですね・・・・・?」
「じゃ、じゃ、ボーナスなんかは出ちゃったりなんかしたりは・・・・・・?」
「いえ?」
「なぁぁんでよ!?いいじゃんちょっとくらい!ケチ!」
 途端に逆切れするリナに、レゾは冷静に切り返した。
「・・・・・・・リナさん」
「な、なによ・・・・?」
「あなたがこれまでに起こしたトラブルが原因でウチが被った損害額、いくらになると思います?」
「え゛・・・・・(汗)」
 レゾはいたって笑顔のままである。それがかえって恐ろしいほどの迫力を与えた。
「さ、さあ・・・・いくらかなー・・・・・?」
 冷や汗を掻き出すリナに、レゾはこっそり耳打ちした。
「!?」
 その額を聞いて無言で飛び退くリナ。バックに『がーーーーーん!!!』という文字を背負っていそうである。
「ボーナスは出ません。何かご意見は?」
「ない!ないです!!お、お邪魔しましたーーーーっ!!」
 このままではボーナスはおろか、普段の給料すら差し引かれかねない。逃げたモン勝ち、とばかりに彼女は部屋をそそくさと出て行った。
 そして後に残された者達はマリアナ海溝よりも深い溜息をつくと、どっと疲れたように部屋を後にした。






 RIONのビル内には、各パーティー専用の作戦会議室のようなものがそれぞれある。
 そしてゼルガディス達のパーティーにあてがわれた部屋の中。
 巨大なスクリーンの前で、リナが何やら機械の操作をしていた。カタカタとキーボードを打ち込み、最後の仕上げとばかりに勢い良く右端のボタンをぽんと押すと、凄まじい速さで様々な情報が流れ込んでくる。それをリナが読み上げた。
「お、きたきた♪えーと・・・・・?『生物兵器を目撃した元ブルーアイズ社の女性社員によると、ターゲットの名前は“プロトタイプa(スモールエー)”。姿は人間の形をしていると思われるが、外見の詳細、性別、年齢、能力など、全て不明。』――――ってなによ、結局名前以外何にもわかんないんじゃない!!」
「俺達と違って目撃者は極普通の一般市民なんだ、詳しい情報を求める方が無理ってもんだろう」
「そりゃそうだけどさー・・・・・」
 ゼルガディスに冷静に意見を述べられて、ぶーたれながらもリナが押し黙る。
 代わってゼロスが口を開いた。
「となると、こちらの方でもう一度よく調べてみる必要がありますね」
「どうするんだ?そのブルー何たらって会社に潜り込むか?」
 ガウリイの言葉にしばらく考えて、やがてゼルガディスが頷いた。
「そうだな・・・・。事件が事件なだけに、なるべく慎重に事を運んだ方がいい。派遣社員として潜り込んで自分の目で確認するのが一番いいかもしれん」
「でも突然何人も派遣社員が来るのは不自然よね。そうすると一人か二人くらいに絞った方が良さそうだけど・・・・・ガウリイは――――」
「オレはできんぞ」
『わかってる(ます)』
 きっぱり言い切るガウリイ、そしてやっぱりきっぱり言い切る残り三人。
 それでいいのかガウリイ・・・・・(汗)
 まあ、武器を『使う』ならいざ知らず、『作る』のでは、脳みそをどこかに落としてきてしまったとしか思えないオツムの持ち主、ガウリイには確かに荷が重いのだが・・・・・。
 彼にはプライドというものはないのだろうか?
 ・・・・・敢えてフォローするなら、『無知の知』とでも言っておこう。
 それはともかく。
 この後の話し合いで、他の社員から話を聞くのに偏りがないように男女いた方がいいということで、まずリナが決定し。もう一人――――言わばリナのとばっちりを喰う可能性が非常に高い役――――をどちらにするかでゼルガディスとゼロスの間で激しい押し付け合いが展開されたが、厳選なるくじ引き(笑)の結果、(不運な)ゼルガディスに決定した。


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22088Re:神様の贈り物 ―TWO―ドラマ・スライム 2002/9/20 11:22:44
記事番号22081へのコメント

雫石 彼方さんは No.22081「神様の贈り物 ―TWO―」で書きました。
>
>どうも、雫石です。
>2話目です。まだまだ序盤なので盛り上がりに欠ける話なような気がしますが、その分私にしては珍しくギャグ色を強くしてありますので、今回はそれで勘弁してくださいι
>恐らく次回あたりから話が動いていくんじゃないかと・・・;
>ではでは、どうぞ〜。
はぁい〜お邪魔しまーす
>
>
>
>********************************************
>
>
>
>神様の贈り物
>
>―TWO―
>
> RION(リオン)は、トラブル・コントラクター、つまり厄介事下請け人の派遣会社である。
> 創立者はレゾ=グレイワーズ。
> ちなみに会社名の由来であるが、『“レ”ゾ様“イ”カしてる!“お”とこの中の男!“ん”もう最高!!』の『レ・イ・お・ん』をとって『RION』というのだから世の中なめまくっているとしか言いようがない。
おひぃ!
> 閑話休題。
> とにかく、会社名の由来こそふざけてはいるが、優秀な人材を取り揃え、引き受けた厄介事の解消率は非常に高い為、かなり利益を上げている会社であった。
> RIONはその実績から、警察では対処しきれないと判断された事件などが国からの要請、という形で依頼されることもしばしばある。そして軍需産業最大手のブルーアイズ社で秘密裏に開発された生物兵器の処分、という任務も、その内の一つであった。
>
>
>
>「ゼルガディスだ。入るぞ」
> ドアを叩く音と共に社長室に入ってきたのは、四人の若者―――ゼルガディス=グレイワーズ、リナ=インバース、ガウリイ=ガブリエフ、ゼロス=メタリオム。
> そもそもこのRIONでは、何人かでパーティーを組み、そのパーティーごとに事件を担当する仕組みになっている。そしてRION内の数あるパーティーの中でも最も優秀で、しかし最も危険と噂されるのが、レゾの孫であるゼルガディス=グレイワーズをリーダーとするこのパーティーであり、『スレイヤーズ』などというこれぽっちもありがたくない称号まで頂戴していた。・・・・もっとも、騒動を大きくしているのはもっぱら『レッド・スレイヤー』ことリナ=インバースのみらしいが。
> まあそれはさておき、この四人がRIONが誇る最強メンバーであることには違いない。その彼らが呼ばれたことで、今度の事件がどれだけ重要視されているかがわかるであろう。
>「今回あなた達を呼んだのは他でもありません」
>「例のブルーアイズ社の件ね」
> レゾの言葉にいち早く反応したのは、栗色の長い髪、燃えるような赤い瞳を持った、勝気な印象の少女、リナ。
> レゾは彼女の言葉に満足そうに頷くと、ソファの背もたれに身を預けた。
>「さすがに情報が早いですね」
>「まあね♪」
> 今の世の中、情報がすべてを左右すると言っても過言ではない。そしてリナが最も得意とするのがパソコン、人脈、あらゆるものを駆使した情報収集であった。
なぜあのドラまたが・・・
> もちろん、それ以外にも運動神経は抜群、頭の回転も速い。女性でありながらこのRIONでやっていけるのは、彼女の卓越した能力がものを言っているのである。
>「なあ、何の話だ?」
> 緊張感も何もあったもんじゃない口調で聞いてきたのは、ガウリイ。
> 見事な金髪をさらっと流し、柔らかな青い瞳、同性ですら思わず振り返るような美しい青年である。剣術では彼の右に出るものはおらず、その上彼の体力は人並みはずれている。しかし頭の中身はスライム並みで、『情報』なんて言葉とは全く縁のない男だった。
> しかしそれは心得たもので、レゾはもう既に事件のことを知っているリナと、言っても分からないであろうガウリイを除く二人に向かって話を続けた。
>「ブルーアイズ社の元社員から警察に通報がありましてね。どうやら秘密裏に生物兵器の実験を行っていたらしいんですよ」
>「生物兵器!?」
>「ええ」
> 僅かに眉間に皺を寄せて声を上げたのはゼルガディス。
> さらさらと流れる銀色の髪、アイスブルーの瞳は少々キツめだが、とても端正な顔立ちの青年である。
> 彼は頭脳明晰であらゆる知識を把握しており、判断能力にも優れ、身のこなしも軽い。剣術は腕力の違いでガウリイにはやや劣るが、それでも一流の腕前は持っている。すべてのことをソツなくこなす、リーダーとしての素質を充分持っている人物であった。
>「それで、その生物兵器の実験とやらは成功したんですか?」
> 憤りなどではなく、興味津々といった感じで聞いてきたのはゼロス。
> 紫がかった闇色のおかっぱの髪に、これまた紫の瞳の青年。ただし、常ににこにこと笑っていて、その瞳が開かれることはあまりない。こちらもなかなか整った顔立ちと言えるだろう。
> 持久力があまりなく疲れやすいという欠点があるものの(本人曰くデリケートなんだそうだ)、あくまで他の男二人に比べればの話であって、頭脳、運動神経共にずば抜けた才能の持ち主である。
> その他の詳しいことについては、彼は謎の部分が多い。得体が知れない分、一番不気味とも思われる。
>「ええ、残念ながら」
> ゼロスの問いに、レゾは全く残念でなさそうな顔で返した。むしろ楽しそうに。
> ・・・・・こういう人なのである。
>「本来警察の仕事なんですが、どうも扱いかねる、ということでしてね。今朝、国から正式にその生物兵器の処分の依頼を受けました。あ、国民に不安を与えたくないのであくまで秘密裏に、とのことですので。やり方はまかせます。詳しいことは後で資料を送りますので、よろしくお願いしますね」
>「あのー・・・・・」
> 皆が頷きかけたところに、リナが口を挟む。
>「なんですか、リナさん?」
>「今回の仕事、すっごく大変よね?」
>「ええ、まあそうですね・・・・・?」
>「じゃ、じゃ、ボーナスなんかは出ちゃったりなんかしたりは・・・・・・?」
>「いえ?」
>「なぁぁんでよ!?いいじゃんちょっとくらい!ケチ!」
> 途端に逆切れするリナに、レゾは冷静に切り返した。
>「・・・・・・・リナさん」
>「な、なによ・・・・?」
>「あなたがこれまでに起こしたトラブルが原因でウチが被った損害額、いくらになると思います?」
>「え゛・・・・・(汗)」
> レゾはいたって笑顔のままである。それがかえって恐ろしいほどの迫力を与えた。
>「さ、さあ・・・・いくらかなー・・・・・?」
> 冷や汗を掻き出すリナに、レゾはこっそり耳打ちした。
>「!?」
> その額を聞いて無言で飛び退くリナ。バックに『がーーーーーん!!!』という文字を背負っていそうである。
>「ボーナスは出ません。何かご意見は?」
>「ない!ないです!!お、お邪魔しましたーーーーっ!!」
> このままではボーナスはおろか、普段の給料すら差し引かれかねない。逃げたモン勝ち、とばかりに彼女は部屋をそそくさと出て行った。
> そして後に残された者達はマリアナ海溝よりも深い溜息をつくと、どっと疲れたように部屋を後にした。
>
>
>
>
>
>
> RIONのビル内には、各パーティー専用の作戦会議室のようなものがそれぞれある。
> そしてゼルガディス達のパーティーにあてがわれた部屋の中。
> 巨大なスクリーンの前で、リナが何やら機械の操作をしていた。カタカタとキーボードを打ち込み、最後の仕上げとばかりに勢い良く右端のボタンをぽんと押すと、凄まじい速さで様々な情報が流れ込んでくる。それをリナが読み上げた。
>「お、きたきた♪えーと・・・・・?『生物兵器を目撃した元ブルーアイズ社の女性社員によると、ターゲットの名前は“プロトタイプa(スモールエー)”。姿は人間の形をしていると思われるが、外見の詳細、性別、年齢、能力など、全て不明。』――――ってなによ、結局名前以外何にもわかんないんじゃない!!」
>「俺達と違って目撃者は極普通の一般市民なんだ、詳しい情報を求める方が無理ってもんだろう」
>「そりゃそうだけどさー・・・・・」
> ゼルガディスに冷静に意見を述べられて、ぶーたれながらもリナが押し黙る。
> 代わってゼロスが口を開いた。
>「となると、こちらの方でもう一度よく調べてみる必要がありますね」
>「どうするんだ?そのブルー何たらって会社に潜り込むか?」
> ガウリイの言葉にしばらく考えて、やがてゼルガディスが頷いた。
>「そうだな・・・・。事件が事件なだけに、なるべく慎重に事を運んだ方がいい。派遣社員として潜り込んで自分の目で確認するのが一番いいかもしれん」
>「でも突然何人も派遣社員が来るのは不自然よね。そうすると一人か二人くらいに絞った方が良さそうだけど・・・・・ガウリイは――――」
>「オレはできんぞ」
>『わかってる(ます)』
> きっぱり言い切るガウリイ、そしてやっぱりきっぱり言い切る残り三人。
> それでいいのかガウリイ・・・・・(汗)
> まあ、武器を『使う』ならいざ知らず、『作る』のでは、脳みそをどこかに落としてきてしまったとしか思えないオツムの持ち主、ガウリイには確かに荷が重いのだが・・・・・。
> 彼にはプライドというものはないのだろうか?
> ・・・・・敢えてフォローするなら、『無知の知』とでも言っておこう。
> それはともかく。
> この後の話し合いで、他の社員から話を聞くのに偏りがないように男女いた方がいいということで、まずリナが決定し。もう一人――――言わばリナのとばっちりを喰う可能性が非常に高い役――――をどちらにするかでゼルガディスとゼロスの間で激しい押し付け合いが展開されたが、厳選なるくじ引き(笑)の結果、(不運な)ゼルガディスに決定した。
ゼルファンですか?
>
>
それではこれからもがんばってください〜
僕の作品もよろしくお願いします。(宣伝)

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22127Re:神様の贈り物 ―TWO―雫石 彼方 E-mail URL2002/9/21 22:40:30
記事番号22088へのコメント

どうも、こんばんわ。


>> 今の世の中、情報がすべてを左右すると言っても過言ではない。そしてリナが最も得意とするのがパソコン、人脈、あらゆるものを駆使した情報収集であった。
>なぜあのドラまたが・・・

あれ、変ですか?
リナとかそういうの結構得意そうかなーと思ったんですけど・・・。


>> この後の話し合いで、他の社員から話を聞くのに偏りがないように男女いた方がいいということで、まずリナが決定し。もう一人――――言わばリナのとばっちりを喰う可能性が非常に高い役――――をどちらにするかでゼルガディスとゼロスの間で激しい押し付け合いが展開されたが、厳選なるくじ引き(笑)の結果、(不運な)ゼルガディスに決定した。
>ゼルファンですか?

ゼルファンというか・・・・アメリアびいきな、ゼルアメファンです(きっぱり)
とりあえずゼルにはここで任務に出向いてもらわないと、アメリアと出逢えませんから(^^)


では、ありがとうございました。



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22128神様の贈り物 ―THREE―雫石 彼方 E-mail URL2002/9/21 22:51:45
記事番号21900へのコメント

神様の贈り物

―THREE―

 派遣社員として潜り込んだ二人は、少しの説明を受けただけで何でもやりこなす有能ぶりを社員達に見せつけた。そうすることによって、突然派遣されてきたことを誰もが納得するように仕向けることができる。事実、社員達は二人を大いに歓迎し、受け入れた。
 しかし、いくら受け入れられたとはいえ、すぐに調査を開始したのでは怪しまれる。実力を認めさせるだけではなく、少々の奇行も気にならない程度の信頼を手に入れることが必要だった。だからしばらくの間は、普通の社員として職務に没頭することになった。今回の任務がかなりの慎重さを要求される事件なだけに、長期戦は免れないことは、誰もが覚悟していた。
 ところが、それから1週間後、思わぬチャンスがやってきた。なんでも以前からずっと研究に研究を重ねていた、ブルーアイズ社一大プロジェクトである新型護身用武器の申請が認められたとかで、社員総出で祝賀会が行われることになったのだ。
 もちろん、ゼルガディスやリナにも声が掛かった。本来ならそんなことに現を抜かしている場合ではないのだが、お祭り騒ぎ大好き、食べるの飲むの大好きなリナがその誘いを断わるはずもなく。
 情報収集と称して、祝賀会に行くことを承諾してしまった。
 ―――ただし、ゼルガディスには会社に残るように言い置いて。


「あたしがなるべくたくさんの人達を連れてここから意識を逸らさせるから、ゼルはここに残って例の地下3階にあるっていう研究所と、他にも怪しい所がないか調べてみて。あたしも何か聞き出せないかやってみるわ。
 ・・・・・まあ、大部分の人はここで生物兵器を創る実験をしていることなんて知らないだろうけど、些細なことでも何か聞き出せるかもしれないし」
「ほぉぉう・・・・・・」
 元々飲み会など行くつもりはさらさらなかったが、リナの目当てが飲み食いすることであるのは手に取るように分かったので、ゼルガディスは半眼で低く呟いた。しかもさももっともらしく大真面目な顔で理由を述べたくるのに腹が立つ。
「な、なによ、その人を非難するような目は・・・・・・(汗)」
「――――いや。おまえにとっちゃ、大層楽しい任務だろうな、と思っただけだ」
「(ぎくぅっ)な、何言ってるかな〜(汗)本当なら任務遂行の為、あたしがここに残って調べたいところを、人と関わる仕事はあんたが嫌がるだろうな〜と思ってぇ」
「じゃ、交替するか?」
「絶っっっっ対に嫌!!(即答&断言)」


「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」


「〜〜〜〜ほ、ほら!人それぞれ、向き不向きってものがあるじゃない!!あたしは人に混じってさりげな〜く話しを聞きだすのが得意だし、あんたは地道に目立たないようにこそこそと泥棒みたいに嗅ぎ回るのが得意!!だからこれでおっけー!のーぷろぶれむ!オオ ワタ〜シモアナ〜タモ ベリーベリーハッピーネ〜ってもんよ!!」
 かなり強引な理論で説き伏せようとする。
 突っ込みようはいくらでもあったが、リナがこういう言い方をし始めた時は危険信号だ。
 これ以上渋れば、逆ギレしてこっちが被害を被る可能性大になる。
 いくら武器製造がこの会社の生業とはいえ、実験室でもないこんな廊下で爆発が起これば怪しまれないはずがない。
 そんなわけで結局、人気のない巨大なビルの中を一人で調べる羽目になるゼルガディスなのであった。






 降りかかる闇。
 押し迫る静寂。
 昼間とは全く違った表情を見せるこのビル内を、ゼルガディスは特に緊張した風もなく、ゆっくりと歩いていた。
 目指すは地下2階。目撃者の証言によれば、地下2階にあるプレートのない白いドアの部屋に空っぽの本棚があり、そこから例の研究室へ繋がっていると言う。
 エレベーターを使って地下2階まで降りる。左右、前へと3つに分かれる廊下を、ゼルガディスは迷うことなく左に曲がった。事前調査は抜かりない。
 第5研究室、第6研究室、企画室、と続き・・・・・・・・
「―――――ここか」
 娯楽ルームとは名ばかりの、フィットネス器具だのマージャン台だのの物置と化している部屋と仮眠部屋の間に挟まれて、その部屋はあった。
 懐から愛用の銃を取り出し、念のため中身が入っていることを確認する。安全レバーを外し、いよいよその扉を開こうとドアのノブに手を伸ばした、その瞬間。
「っ・・・・・!!」
 弾かれたように振り返る。
 明らかにここの社員のものではない、異様な気配。
「・・・・どこだ・・・・・・?」
 流れ落ちる汗を拭おうともせずに、必死に気配を辿る。だが標的は常に移動しているのか、はっきりとした居場所が特定できない。とりあえずここより上であることは確かだったので、ゼルガディスは再びエレベーターへと駆け出した。






 相手の居場所が特定できない為、とりあえず1階まで出ることにする。地下2階から1階まで、たったそれだけの距離がとても長く感じられた。のろのろと上昇するエレベーターにいらつきながらも、それでも気配を探ることは忘れない。
(15階、16階・・・・・・いや、18階か!?・・・・・くそっ、少しはじっとしたらどうなんだ!)
 相変わらず謎の気配は留まることなく、はっきり居場所が分からない。しかも動くエレベーターの中では、どうしても集中力が落ちてしまう。
 エレベーターが1階に着くと、扉が開くのももどかしくゼルガディスは外へと飛び出し、壁に背を預けて精神集中をするべく目を閉じた。
 瞼の裏に浮かぶのは、ふわふわと軽い足取りで上下に揺れ動く何か。恐らく階段を上っているのだろう。しばらくはその動きを繰り返していたが、やがてそれは上下運動を止め、一旦その動きを止めた。
 そして―――――
「・・・・・!!」
 頭の中に一気に流れ込んでくる開放感、これは――――風?
「外に出たな・・・・・屋上か!!」
 漸く場所の特定ができた相手を逃がさぬよう、一刻も早く屋上へ向かわなくてはならない。一瞬エレベーターへと乗り込もうとしたゼルガディスだったが、速度の遅いエレベーターを利用するよりも自分で階段を上ったほうが早いと判断し、彼は廊下の突き当たりにある階段へと全速力で向かった。






 一気に階段を駆け上がったというのに息一つ乱さず、ゼルガディスは屋上に通じるドアの前で立ち止まり、外の気配を伺った。
 そこに確かにある、一つの気配。動く様子は―――――ない。
 1,2,3。
 3つ数えてからすぅっと息を吸い込み、勢いに任せドアを蹴り開けた。
 そして違うことなく銃口を向けた、その先。




 そこには小柄な少女が一人、何をするでもなく佇んでいた。




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22130Re:神様の贈り物 ―THREE―ドラマ・スライム 2002/9/21 23:00:10
記事番号22128へのコメント

雫石 彼方さんは No.22128「神様の贈り物 ―THREE―」で書きました。
>
>神様の贈り物
>
>―THREE―
>
> 派遣社員として潜り込んだ二人は、少しの説明を受けただけで何でもやりこなす有能ぶりを社員達に見せつけた。そうすることによって、突然派遣されてきたことを誰もが納得するように仕向けることができる。事実、社員達は二人を大いに歓迎し、受け入れた。
有能・・・ガウリイが入っていたら・・
> しかし、いくら受け入れられたとはいえ、すぐに調査を開始したのでは怪しまれる。実力を認めさせるだけではなく、少々の奇行も気にならない程度の信頼を手に入れることが必要だった。だからしばらくの間は、普通の社員として職務に没頭することになった。今回の任務がかなりの慎重さを要求される事件なだけに、長期戦は免れないことは、誰もが覚悟していた。
> ところが、それから1週間後、思わぬチャンスがやってきた。なんでも以前からずっと研究に研究を重ねていた、ブルーアイズ社一大プロジェクトである新型護身用武器の申請が認められたとかで、社員総出で祝賀会が行われることになったのだ。
> もちろん、ゼルガディスやリナにも声が掛かった。本来ならそんなことに現を抜かしている場合ではないのだが、お祭り騒ぎ大好き、食べるの飲むの大好きなリナがその誘いを断わるはずもなく。
やはりリナですね
> 情報収集と称して、祝賀会に行くことを承諾してしまった。
> ―――ただし、ゼルガディスには会社に残るように言い置いて。
>
>
>「あたしがなるべくたくさんの人達を連れてここから意識を逸らさせるから、ゼルはここに残って例の地下3階にあるっていう研究所と、他にも怪しい所がないか調べてみて。あたしも何か聞き出せないかやってみるわ。
> ・・・・・まあ、大部分の人はここで生物兵器を創る実験をしていることなんて知らないだろうけど、些細なことでも何か聞き出せるかもしれないし」
>「ほぉぉう・・・・・・」
> 元々飲み会など行くつもりはさらさらなかったが、リナの目当てが飲み食いすることであるのは手に取るように分かったので、ゼルガディスは半眼で低く呟いた。しかもさももっともらしく大真面目な顔で理由を述べたくるのに腹が立つ。
>「な、なによ、その人を非難するような目は・・・・・・(汗)」
>「――――いや。おまえにとっちゃ、大層楽しい任務だろうな、と思っただけだ」
>「(ぎくぅっ)な、何言ってるかな〜(汗)本当なら任務遂行の為、あたしがここに残って調べたいところを、人と関わる仕事はあんたが嫌がるだろうな〜と思ってぇ」
>「じゃ、交替するか?」
>「絶っっっっ対に嫌!!(即答&断言)」
>
>
>「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」
>
>
>「〜〜〜〜ほ、ほら!人それぞれ、向き不向きってものがあるじゃない!!あたしは人に混じってさりげな〜く話しを聞きだすのが得意だし、あんたは地道に目立たないようにこそこそと泥棒みたいに嗅ぎ回るのが得意!!だからこれでおっけー!のーぷろぶれむ!オオ ワタ〜シモアナ〜タモ ベリーベリーハッピーネ〜ってもんよ!!」
ゼル・・・ひどい言われよう
> かなり強引な理論で説き伏せようとする。
> 突っ込みようはいくらでもあったが、リナがこういう言い方をし始めた時は危険信号だ。
> これ以上渋れば、逆ギレしてこっちが被害を被る可能性大になる。
竜破斬とか・・・
そういえば竜破斬って力借りる相手がアレなのに
なぜそこまで派手なのでしょう
> いくら武器製造がこの会社の生業とはいえ、実験室でもないこんな廊下で爆発が起これば怪しまれないはずがない。
> そんなわけで結局、人気のない巨大なビルの中を一人で調べる羽目になるゼルガディスなのであった。
>
>
>
>
>
>
> 降りかかる闇。
> 押し迫る静寂。
> 昼間とは全く違った表情を見せるこのビル内を、ゼルガディスは特に緊張した風もなく、ゆっくりと歩いていた。
> 目指すは地下2階。目撃者の証言によれば、地下2階にあるプレートのない白いドアの部屋に空っぽの本棚があり、そこから例の研究室へ繋がっていると言う。
> エレベーターを使って地下2階まで降りる。左右、前へと3つに分かれる廊下を、ゼルガディスは迷うことなく左に曲がった。事前調査は抜かりない。
> 第5研究室、第6研究室、企画室、と続き・・・・・・・・
>「―――――ここか」
> 娯楽ルームとは名ばかりの、フィットネス器具だのマージャン台だのの物置と化している部屋と仮眠部屋の間に挟まれて、その部屋はあった。
> 懐から愛用の銃を取り出し、念のため中身が入っていることを確認する。安全レバーを外し、いよいよその扉を開こうとドアのノブに手を伸ばした、その瞬間。
>「っ・・・・・!!」
> 弾かれたように振り返る。
> 明らかにここの社員のものではない、異様な気配。
怖いよう
>「・・・・どこだ・・・・・・?」
> 流れ落ちる汗を拭おうともせずに、必死に気配を辿る。だが標的は常に移動しているのか、はっきりとした居場所が特定できない。とりあえずここより上であることは確かだったので、ゼルガディスは再びエレベーターへと駆け出した。
>
>
>
>
>
>
> 相手の居場所が特定できない為、とりあえず1階まで出ることにする。地下2階から1階まで、たったそれだけの距離がとても長く感じられた。のろのろと上昇するエレベーターにいらつきながらも、それでも気配を探ることは忘れない。
>(15階、16階・・・・・・いや、18階か!?・・・・・くそっ、少しはじっとしたらどうなんだ!)
> 相変わらず謎の気配は留まることなく、はっきり居場所が分からない。しかも動くエレベーターの中では、どうしても集中力が落ちてしまう。
> エレベーターが1階に着くと、扉が開くのももどかしくゼルガディスは外へと飛び出し、壁に背を預けて精神集中をするべく目を閉じた。
> 瞼の裏に浮かぶのは、ふわふわと軽い足取りで上下に揺れ動く何か。恐らく階段を上っているのだろう。しばらくはその動きを繰り返していたが、やがてそれは上下運動を止め、一旦その動きを止めた。
> そして―――――
>「・・・・・!!」
> 頭の中に一気に流れ込んでくる開放感、これは――――風?
>「外に出たな・・・・・屋上か!!」
> 漸く場所の特定ができた相手を逃がさぬよう、一刻も早く屋上へ向かわなくてはならない。一瞬エレベーターへと乗り込もうとしたゼルガディスだったが、速度の遅いエレベーターを利用するよりも自分で階段を上ったほうが早いと判断し、彼は廊下の突き当たりにある階段へと全速力で向かった。
>
>
>
>
>
>
> 一気に階段を駆け上がったというのに息一つ乱さず、ゼルガディスは屋上に通じるドアの前で立ち止まり、外の気配を伺った。
> そこに確かにある、一つの気配。動く様子は―――――ない。
> 1,2,3。
> 3つ数えてからすぅっと息を吸い込み、勢いに任せドアを蹴り開けた。
> そして違うことなく銃口を向けた、その先。
>
>
>
>
> そこには小柄な少女が一人、何をするでもなく佇んでいた。
・・・アメリア?
>
>
>
>それではがんばってください
僕の作品を是非(宣伝しすぎ)

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22206Re:神様の贈り物 ―THREE―雫石 彼方 E-mail URL2002/9/24 21:26:00
記事番号22130へのコメント

どうも、こんばんわ。
いつも感想ありがとうございます。


>> 派遣社員として潜り込んだ二人は、少しの説明を受けただけで何でもやりこなす有能ぶりを社員達に見せつけた。そうすることによって、突然派遣されてきたことを誰もが納得するように仕向けることができる。事実、社員達は二人を大いに歓迎し、受け入れた。
>有能・・・ガウリイが入っていたら・・

えらいことになってましたね、きっと(笑)

>> もちろん、ゼルガディスやリナにも声が掛かった。本来ならそんなことに現を抜かしている場合ではないのだが、お祭り騒ぎ大好き、食べるの飲むの大好きなリナがその誘いを断わるはずもなく。
>やはりリナですね

ええ、疑うことなくリナです。


>>「〜〜〜〜ほ、ほら!人それぞれ、向き不向きってものがあるじゃない!!あたしは人に混じってさりげな〜く話しを聞きだすのが得意だし、あんたは地道に目立たないようにこそこそと泥棒みたいに嗅ぎ回るのが得意!!だからこれでおっけー!のーぷろぶれむ!オオ ワタ〜シモアナ〜タモ ベリーベリーハッピーネ〜ってもんよ!!」
>ゼル・・・ひどい言われよう

食べ物を前にしたリナにとっては、すべてがこんな風に見えるんじゃないでしょーか(笑)


>> 懐から愛用の銃を取り出し、念のため中身が入っていることを確認する。安全レバーを外し、いよいよその扉を開こうとドアのノブに手を伸ばした、その瞬間。
>>「っ・・・・・!!」
>> 弾かれたように振り返る。
>> 明らかにここの社員のものではない、異様な気配。
>怖いよう

自分で書いてる分にはあまり怖くないんですが、怖かったですか?(←ちょっと嬉しいらしい)


>> そこには小柄な少女が一人、何をするでもなく佇んでいた。
>・・・アメリア?

さあ、どうでしょうね・・・?(バレバレです)


ではでは、ありがとうございました。


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22192お久しぶりです(><)桐生あきや URL2002/9/24 01:34:22
記事番号22128へのコメント

 おひさしぶりです。元気でしたか?
 ごぶさたしてます。桐生だす(><)
 ひさしぶりに「1」を覗いたら、彼方ちゃんの新作が連載されていたので、もっと早く来てればよかったと後悔してます(笑)
 しかも現代物v 現代物好きなので、ガッツポーズですよ。もう、いいところで切れてて続きが待ち遠しいです。姫が出てくるのを楽しみにしてます。んふふ、扉の向こうにいた女の子vv
 最初、フィリアがでてきたので「a」はヴァルなのかと思ったことは内緒だけど(爆)。
 続き楽しみにしています♪
 短くてごめんなさいです(汗)
 ではでは。また。

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22208わぁぁん桐ちゃぁぁぁぁぁんっ!!!(><)雫石 彼方 E-mail URL2002/9/24 21:49:15
記事番号22192へのコメント

え〜んえんえん、桐ちゃんお久しぶりっす!!元気だったっす!!会いたかったっすーーーーーー!!!(><)
もうもう嬉しすぎて泣きそうよ!!ていうか泣いてます!!
あああしょっぱなからこんなハイテンションで申し訳ないです挨拶遅れまして雫石ですッ☆


> しかも現代物v 現代物好きなので、ガッツポーズですよ。もう、いいところで切れてて続きが待ち遠しいです。姫が出てくるのを楽しみにしてます。んふふ、扉の向こうにいた女の子vv

私も現代物大好きさ〜vv
そして姫。
相変わらず伏線張るのが下手です私(^^;)
まあ、これは別にバレてもいいことなんだけど。ていうか逆にバレてくれなきゃヤバイんだけど。
とりあえず次で出ます、ハイv


> 最初、フィリアがでてきたので「a」はヴァルなのかと思ったことは内緒だけど(爆)。

実は扉の向こうにいたのは女の子―――と見紛うほどの美少年ヴァルでした☆とか言ったら殴られそうだな・・・・(笑)てか、ヴァル目付き悪いし女の子には見えないか(^^;)


> 続き楽しみにしています♪
> 短くてごめんなさいです(汗)

いえいえ、感想いただけただけで気絶しそうです、私v(え?)
続きは・・・・ある程度まではサクサク進む予定だけど、その先から恐らく格段に速度落ちます。でもなるべく頑張るよ。


ではでは、どうもありがとうでした!!