◆−こっちもごあいさつから。−羅琴みつき (2002/9/16 00:19:16) No.21924 ┣虚像 1−羅琴みつき (2002/9/16 00:21:20) No.21925 ┣虚像 2−羅琴みつき (2002/9/16 00:23:35) No.21926 ┣虚像 3−羅琴みつき (2002/9/16 00:25:22) No.21927 ┣虚像 4−羅琴みつき (2002/9/16 00:27:11) No.21928 ┃┣をををををを!!!−リナ&キャナ (2002/9/16 18:19:21) No.21960 ┃┃┗ツリー落ちちゃってすいません!!−羅琴みつき (2002/9/18 18:55:38) No.22042 ┃┣おお、みっきーの新連載だ♪−ロック (2002/9/16 23:40:03) No.21991 ┃┃┗うん……そう、かもね………−羅琴みつき (2002/9/18 19:07:45) No.22043 ┃┗Re:虚像 4−ドラマ・スライム (2002/9/17 20:05:29) No.22011 ┃ ┗はじめまして☆−羅琴みつき (2002/9/18 19:13:10) No.22044 ┣虚像 5−羅琴みつき (2002/9/18 19:21:32) No.22046 ┃┗Re:虚像 5−ドラマ・スライム (2002/9/18 19:28:58) No.22048 ┃ ┗もお、痛い痛い−羅琴みつき (2002/9/19 17:27:16) No.22056 ┣虚像 6−羅琴みつき (2002/9/18 19:25:04) No.22047 ┃┣Re:虚像 6−ドラマ・スライム (2002/9/18 19:32:57) No.22049 ┃┃┗Re:虚像 6−羅琴みつき (2002/9/19 17:34:03) No.22057 ┃┗Re:虚像 6−アイディーリア (2002/9/19 16:25:32) No.22054 ┃ ┗お初ですvv−羅琴みつき (2002/9/19 17:43:47) No.22058 ┣虚像 7−羅琴みつき (2002/9/19 17:51:31) No.22059 ┣虚像 8−羅琴みつき (2002/9/19 17:59:46) No.22060 ┣虚像 9−羅琴みつき (2002/9/19 18:02:38) No.22061 ┣虚像 10−羅琴みつき (2002/9/19 18:13:53) No.22062 ┃┗Re:虚像 10−ドラマ・スライム (2002/9/19 19:28:34) No.22064 ┃ ┗いつもどうもです−羅琴みつき (2002/9/20 19:28:27) No.22093 ┣お久しぶりです!−紗希 (2002/9/20 21:50:30) No.22098 ┃┗沙希さーーーーん!!!−羅琴みつき (2002/9/20 22:12:34) No.22102 ┣虚像 11−羅琴みつき (2002/9/20 21:54:34) No.22099 ┃┗Re:虚像 11−ドラマ・スライム (2002/9/20 22:10:11) No.22101 ┃ ┗Σはやっ−羅琴みつき (2002/9/20 22:22:32) No.22103 ┗虚像 12−羅琴みつき (2002/9/20 22:06:34) No.22100 ┣Re:虚像 12−ドラマ・スライム (2002/9/20 22:39:19) No.22104 ┃┗死なない程度に〜−羅琴みつき (2002/9/21 20:50:44) No.22124 ┣Re:虚像 12−キツネノテブクロ (2002/9/21 07:41:28) No.22108 ┃┗はじめましてですv−羅琴みつき (2002/9/21 21:12:24) No.22125 ┣レス遅れて申し訳無いです〜〜−リナ&キャナ (2002/9/21 13:56:41) No.22114 ┃┗似てるーーー!!!−羅琴みつき (2002/9/21 22:05:23) No.22126 ┗Re:虚像 12−潮北 かずら (2002/9/25 00:36:19) NEW No.22209 ┗ありがたうです!!−羅琴みつき (2002/9/25 22:13:19) NEW No.22225
21924 | こっちもごあいさつから。 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/16 00:19:16 |
ぐっもーにん・みなさま。 いい加減エセ作家のみつきです。 血継ほどではないにしろ、随分お久しぶりな私の連載小説、虚像。 知らない方がほとんどかと。 著者別にあるのでみてもらえれば〜……という心境だったのですが、最近血継ばっか書いてたせいか、全然話が進められない!!←最低 あと今、また目が痛くなってきたので、みなさんの小説のレスも、なかなか出来なくなるかもしれないです。すいません〜!! と、ゆーわけで、虚像・12話までを、再掲示させていただこうかなと思います。そのほうが著者別で捜してもらうより手間がないかな、と。 …………………………………………………………時間稼ぎと言わないで……。 データが中途半端なので、一気に12話あげることができません。いろいろチェックもしたいですし。 一日数話ずつぐらいになると思います。 ハッキリ言って暗い話なんですが(そんなんばっか)、一読していただけたら幸いです。 |
21925 | 虚像 1 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/16 00:21:20 |
記事番号21924へのコメント 虚像 1 あたしたち――つまりあたしとガウリイとアメリア、ゼルガディスは、相変わらず4人で旅してて。 山に入ったら、お約束のように道に迷っていた。 「うがーーーーっ!!!なんなのよ!この山はっ!!」 完全に道に迷ってはや、数時間。 太陽を隠す、鬱蒼とした木々。変わらぬ景色と重くなる足に、あたしは頭を抱えて叫んでいた。 「うるさいぞ、リナ」 きっ。 とりあえず、ゼルを睨む。 「機嫌悪いなー。リナの奴」 「ガウリイ何か言った!?」 「何も言ってないです」 ………ったく、どいつもこいつも。 この状況で大人しくしていられますかっての。 さっき浮遊術で近くの村を探そうとして、見渡す限りどこまでも山!の光景を見てから、あたしは機嫌が悪いのだ。 「ちょっとリナ」 さっきから大人しかったアメリアが声をあげる。 あたしは肩越しに振り向く。 アメリアはよどんだ空を仰いで、 「早くこの状況を何とかしないと。雨でも降り出しそうよ?」 そしてそれからしばらくして、強い雨が降り出した。 「もー!今日は厄日だわ!!」 頭を手で被い、雨を避けながら―ほとんど意味はないが―あたし達は走った。 でもこんな山の中に、そう都合良く雨宿りが出来る所なんて、あろうはずもなく。 「っとにかく!洞窟みたいなのでも良いからみつけないとぉ」 隣を走るアメリアも情けない―人のこと言えないけど―声をあげていた。 ゼルなんかは慣れているのか、気にしていないみたいだった。付き合いで一緒に走ってるだけなんだろうな。 ガウリイに関しては、もう何も考えていない。ただあたしたちについて走っているだけだ。 「走っている意味はないと思うぞ」 「気分の問題よ!!」 ゼルのもっともな意見に、あたしはヤケになって言い返す。 正直そろそろ走っても無駄なことには気付いているのだが。既に全身びしょ濡れだし……。 「おい、何か見えたぞ」 あたしとアメリアのすぐ前を走るガウリイが言った。 「あぁ!?………って、え!?」 慌てて前方に視線を走らせたが、特に何も……というか木しか見えない。 しかし。この男の目の良さは、常人のそれをはるかに越えている。あなどれたもんじゃない。 必死で目をこらして見たら、小さな点が大きくなるのがわかった。 ちゃんと家の形だとわかるまで、走ってしばらくかかったけど、それは結構な大きさで綺麗な〃屋敷〃だった。 「これで人がいなかったら、たまったもんじゃないな」 「その時は勝手に入って、勝手に使わせてもらうわ」 「お前なー…」 青い屋根に白い壁。ペンキも塗りたてのように綺麗に塗装されていたし、庭の華も手入れが行き届いて、あきらかに人の存在を知らせていた。 「こんな何もない山の中で…珍しいわね。まぁ、おかげであたしたちは助かったんだけど」 あたしは呟きながら、りんごろと呼び鈴を鳴らす。 ………………………………………………。 「遅っ。」 「アメリアうるさいよ……?」 しばらく待ってみたが、中で物音がするわけでもなし。 あたしは昔旅の途中にあったことを思い出し、不気味なメイドが出てこないかと、心配になる。 カチャ。 「どなたですか?」 けれど。 さらにしばらくしてから出てきたのは、決して不気味なメイドではなかった。 短くて黒っぽい髪に、色白の丸っこい、それでいて整った小さな顔立ち。白いシャツに黒いズボンを履いた、あたしよりもさらに背の低い、小柄な可愛い少女だった。 「あの……えっとね、あたしたち旅の途中で道に迷っちゃって………そしたら雨まで降ってきてさ、その…良かったら雨宿りさせて貰えないかなー……とか」 雰囲気的に初老のおじいさん―偏見で悪かったわね―とか出てくるとばかり思っていたあたしは、しどろもどろになって言った。 「………………」 少女は何やら考えている素振りを見せた。 今、親がいない―――とかそんなとこだろうか。 そして口を開く。 「見た所、魔道士さんのようですが…。強いですか?」 外見に似合わず、至極丁寧な口調で言った。 あたしは自分でも無意味に胸を張り、 「ふふん♪あたし、リナ=インバースって言うんだけど。合格かしら?」 「合格です」 別に驚いて欲しかったわけではないが、少女は特に美味しいリアクションにすることもなく、ただ言い放った。 それでも態度からして、あたしが偽物だとか思ってないあたりは、なかなか鋭い子なのかも。 ちら。 少女はあたしの隣と後ろの3人に視線をやった。『そっちはどうか?』ということなのだろうか。 何だか無機質な感じのする子である。決して無表情なわけではないのだけれど。 「俺、並以上の自信ならあるぜ!」 「正義の心は誰にも負けません!!!」 「ドラまたと旅が出来る程度だ」 視線の意味に気付いて、やや気になることを言った人もいたが、それぞれ応える。 「ちゃんと止めますし、平気でしょう。 どうぞ。たいしたおもてなしは出来ませんが」 軽く微笑んで、少女はあたしたちを招き入れた。 「?」 何かよくわからないことを言っていたが、特に気にすることもなく、屋敷の中へお邪魔した。 この時既に。 あたし達は牙を向けられていたのかも、しれない。 |
21926 | 虚像 2 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/16 00:23:35 |
記事番号21924へのコメント 虚像 2 時間にしてやや早い夕方。 あたしたちは順番にお風呂を借りた。 すごく大きな浴室で、あたしとアメリアは一緒に入ったが、王族の彼女でさえ驚いているようだった。 「でも……あの子の顔に見覚えはなかったし………。王族か何かなら、どこかで会ってると思うんだけど」 アメリアはあたし同様、広い浴槽で、冷えた体を揉みほぐしながら呟いた。 「そういえば………まだ名前も聞いてなかったわね」 屋敷に入ってすぐに『寒いでしょうから』とお風呂にお湯を張ってくれたのだ。 「少し不思議な雰囲気があったけど、すっごく可愛い子だったわよねvvv」 珍しくハートマーク連発なアメリア。 たしかにあの子は可愛かった。そしてあたしより背が低いのが、気に入った!! ただ年の問題だろって言われたらそれまでだけど、まだ聞いてないんだから、少しくらい夢見てもいいじゃない。 「ま、いろいろはあとで聞きましょ」 「そうね。それにガウリイさん達、寒いのに待たせてるんだから、はやく出ないと」 「おーい。出たよー」 「すっごい広くてびっくりしますよー」 あたしとアメリアは、体から湯気をたちのぼらせながら、リビングのソファに座っていた2人に声をかける。 「おう。じゃ、ゼル、俺達も入ろうぜ」 「ああ」 そうして入れ替わりに、少女の向かいに座る。 「暖まりましたか?」 少女は笑いながら問いかける。 「ええ。ありがと」 たしたちも笑顔でこたえた。 「あ、雨、もう止んだのね」 ふと、大きな窓の外を見たアメリアが言った。 そして少女の顔を見た。 訴えていることがわかったのか、くすりと笑っていった。 「いいですよ。泊まっていらっしゃって。どのみち、ここから最寄りの国まで随分かかりますから、今から発つのは、あまりおすすめできません」 くはあっ!!良い子だ!!! 『ありがとーv』 「ねえ、国まで随分かかるって話だけど、貴方はこの広いお屋敷に一人で暮らしてるわけなの?」 「この屋敷に人は一人しかいません」 あたしの問いに、少女は少し不自然な応え方をした。 次にアメリアが口を開く。 「聞くのが遅くなりましたけど、貴方、何て名前なんです? あ、私はアメリア=ウィル=テスラ=セイルーン。こちらはさっきも言ったけど、リナ=インバース」 そしてあたしの紹介までやってくれた。 「リギ、です。おかしな名前でしょう?」 少女――リギは〃名前〃を名乗った。 あたしもアメリアも、ファミリーネームを聞く、なんてことはしなかった。 「リギちゃんか〜。ちょっと言いにくいけど、変じゃないわよ」 あたしの言葉に、リギは苦笑した。 ごとっ。 がんっ!がんっ!! がたん!! 『――――――!?』 突如。二階――だろうか、上の方から大きな物音がした。 「何?今の音!」 あたしは腰を浮かせてリギに聞いた。アメリアも似たような動作をしていた。 けれどリギはそのままで。 「さあ……。きっと、上は書斎ですから、本棚が倒れるか何かしたんでしょうね。 よくあるんですよ。今みたいな物音。それか動物ですね」 静かな口調で言った。 本棚が倒れた?―――――――――何で? もちろん地震なんてなかった。 動物にしては音が大きすぎる。第一、こんなに手入れされた屋敷に、ネズミや猫が入り込めるものなのか? そもそも。2度目の音、『がんっ! がんっ!!』は、まるで何かを叩きつけるような――― あたしはアメリアの方を見やる。 彼女も険しい顔をしていたが、あたしと目を合わせてからリギの方を一瞬見て、再びあたしの方を見ると、静かにソファに座り直す。 ついであたしも大人しく座った。 それから少しして、ガウリイとゼルもお風呂から出てきて、さっきの音は何だったのかと聞いて、リギは同じことを言って聞かせた。 浴室はここから少し離れているし、真下で聞いたわけじゃないガウリイ達は、半ば信用しているようだった。 あたしとアメリアも、そのあとリギ達といろいろ話すうち、別に大して気にはしなくなっていた。 夕飯―なかなか美味―もご馳走になった後、あたしたちはもう一度お風呂に入ることにした。 だってさっきはまだ明るい時間帯だったし、乙女は時と場合が許す限り、肌の手入れを欠かさないものなのである。 まあ、豪華な浴室が気に入っただけの話――というのは秘密で。 「ねえ、リギちゃんも一緒に入らない?」 「は?」 リギをえらく気に入ったらしいアメリアは彼女を誘った。 するとリギはバツの悪そうな顔をした。 「あの……。もし誤解しているのなら、すいませんが、ボク男ですよ?」 『はあーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!??』 次の瞬間、あたしとアメリアは同時に叫んだ。 まままマジですか!? どう見ても聞いても女の子なんだけど!? 「おー。そうだったのか。なら俺達と入るか」 「いや、やめて!!」 「いや、やめてください!!」 ガウリイの言葉に間髪入れず、あたしとアメリアはつっこんだ。 「何でだよー」 不満そうなガウリイの声に、アメリアが応える。あたしも同感である。 「ビジュアル的に許せないんですー!!ガウリイさんやゼルガディスさんがリギちゃん……リギくんと一緒に入るくらいなら、あたしとリナが一緒に入ります!!」 「遠慮しておきます」 熱く語るアメリアに、リギは冷静に応えていた。 そして間をおかず続ける。 「みなさんのお部屋は3階の、階段を上がったすぐ横手に2人部屋を二部屋作ったんで、そちらを使ってください。 では。ボクはもう寝ますから」 言うと足早に階段をのぼっていく。 ちちぃっ!逃げたか。 「俺ももう寝るぞ。くだらん言い合いには付き合いきれん」 ゼルも立ち上がる。 「そうね。何か馬鹿らしくなってきたわ」 そしてあたしも。そのあとに、アメリア、ガウリイと続く。 「しっかし……びっくりしたわねぇ、アメリア」 あたしとアメリアは部屋のベットに横になると、暗い中で少し話しをした。 「ええ。ちょっとショックだったわ」 「あんた気に入ってたもんね」 「でも可愛いから良いの。すごく良い性格してるし。やっぱちょっと不思議だけど」 「あー。そーですか」 るがぁぁぁぅぅぅ…………… 「何!?」 「何か……まるで獣の叫びみたいな………」 さっきの物音のように、どこからか、それは聞こえた。 あたしとアメリアは暗闇で顔を見合わせると、パジャマの上からマントだけを羽織った。 静かに廊下へ出た所で、ガウリイとゼルの2人と合流した。 未だ聞こえてくる雄叫びの発生地目指して、階段を降りて、右に曲がる。 突き当たりの窓からは月が出ていて、廊下に蒼白い光を生んでいた。 ギ………………………… 奥の部屋のドアが、静かに開いた。 そして中から―――― 何かが出てきた。 それは四つん這いになった人影だった。 |
21927 | 虚像 3 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/16 00:25:22 |
記事番号21924へのコメント やっと本題に入ってきました。 でも結構、複線早い方なのかも……。もうちっとぐらい延ばして良かったですかね; それにしても、リギさん…………性格かわったねえ………………←遠い目 まあ、いろんな所に出てるので、少しずつ変化を入れていきたいのです。壊心の彼はもう少し…というかかなりの優しいほのぼのさんでしたから。でも本家の彼は少ーし影があって、冷たい人でもあるのです。結局優しいんですが………(謎); 虚像 3 止められない 止められない―― ――魂の腐敗 コレは 朽ちた魂が存在する 証だから 「だっ………誰?誰なの!!?」 異様なその人影に、あたしは声を張り上げていた。 四つん這いになったその人影。月明かりを背にして、よくは見えないが、軽くウェーブがかった長い髪はわかった。 あとそれから。人影の口元で、牙が光ったのも。 ぅがあぁぁあう……………ぁ…っ……………!! 人影が発する、獣のうなり。それはあたし達に対して、明らかな怒りを含んでいた。あたしは口の中で、小さく呪文を唱えた。 あたし達四人は、慎重に様子をうかがう。 だっ!! 人影は床を蹴り、大きくジャンプして、向かう先は――― 「アメリア!危ない!!」 「アメリア!!」 言いながら、とっさにアメリアの方に駆け寄るが、間に合わない!! ガウリイかゼルか。どちらかの声も後ろから聞こえた。 「大丈夫よ!」 そう言ったアメリアの手には、何か呪文を唱えてあったのだろう、魔力の光が見えた。 腕を人影へと向け、 「えっ……………?」 何故か。 アメリアは、人影が目の前にまで迫った瞬間、呪文を中断してしまった。 何やってんのよ!! がっっ!! そのまま向かってきた人影に押し倒されるアメリア。 位置的に言うならあたしの目の前。 ようやくわかった。アメリアが呪文を中断したわけが。 まだ暗い中だが、〃人影〃について、もう少しわかったことがある。 それは。リギと同じくらいの小さな少女だった。丈の短い、白い着衣に黒いスパッツを履いているようだった。 恐らくアメリアは、少女の姿を確認して、呪文を放つまでに至れなかったのだろう。 がぁうっ!! それでもその〃少女〃は咆吼と共に、アメリアへと牙をむく。 「ちょっ………!!」 いくら相手が子供だからって、それでもやられるわけにはいかないじゃない!! 「やめて」 あたしが攻撃しようとした瞬間、まだ若い声が後ろ―ガウリイ達よりもっと後ろから聞こえた。 声の主はたしかめるまでもない。リギだった。 何だか穏やかながらに、複雑な顔をしている。 しかし、今の台詞、あたしに対して攻撃をやめろ、と言っている風ではなかったが? 「やめて」 リギは暗い廊下を静かに、〃少女〃とアメリアの所まで歩いてきた。 どうやら〃少女〃を制止しているようだ。 ぎぇうる………がづっつつつ!!! だが〃少女〃は、アメリアを押し倒したまま離さず、顔を激しく振る。その様子は、まさしく〃獣〃のそれだった。 アメリアは顔を恐怖に歪める。 「やめなさい」 リギがさっきよりもきつい―それでもなお穏やかに―口調で言った。 「やめなさい」 さらにもう一度。 「やめなさい」 もう一度。 「やめなさい」 もう一度――――――― ……………ぁ………ぉぉぉ…………ぉ……………… 「……………」 〃少女〃は静かにアメリアの体を離した。 そのすきにアメリアは飛び起きて、あたしたちの方に寄ってくる。 すぐにまた、〃少女〃はあたしたちを威嚇してきたが、リギの制止によって止められた。 「ご迷惑をおかけして、申し訳ありませんでした」 部屋の中に、〃少女〃を連れていってから、リギはあたしたち―特にアメリア―に謝った。 「……………………聞いてもいい?」 あたしは言った。 「………みなさんが眠くないのでしたら」 応えはみんな同じ。 布団に入った時間も早かった。 勿論、 「聞かせて欲しいわね」 明かりをつけて、明るくなったリビング。 中央のソファに、5人は座った。 そしてリギは話し出す。 「地元ではなかなかの商人だった両親がはやくに亡くなってから、ボク達はここに移り住んだんです。 当時は何人かの使用人もいたので、生活に支障はありませんでした」 「ボク達ってのは何だ」 ゼルが問う。 「双子の妹がいたんです」 過去形。 リギはそうとだけ言った。 話の続きをはやく聞きたかったし、誰も深く追求しなかった。〃話の続き〃の中に関わっていると思ったし。 「ある日――ボクが10歳の時でした。妹が散歩へ森へ行ったきり、帰ってこなかったんです。かなり捜したのですが、どこにも見つかりませんでした。 そうして、半年ほどたったとき、ボクが血臭で目を覚まして、下へ降りると、使用人たち全員、獣に喰い殺されていました」 「………………………」 「―――そう。 行方不明になっていたボクの妹は、獣となって還ってきました」 あとがきょうこ(死) ………どこが本題に入っているんだろう; い…いや……、次あたりでちゃんと!本題に入る予定ですので!! 言い忘れていましたが、実はこのお話、やはり作者があたしなだけあり、結構暗いし重いです。 そういうのが嫌いじゃー!!って方にはおすすめできなかったり; ちなみに冒頭の詩(?)はリギさんの心情ですね。 そして次回も冒頭は同じです。 このお話は更新もはやくできそうです。 では、中途半端なとこですが、これにて。 みつきでした。 |
21928 | 虚像 4 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/16 00:27:11 |
記事番号21924へのコメント そろそろ本気で暗いぜ!! 覚悟して、お進みください……… 虚像 4 止められない 止められない―― ――魂の腐敗 コレは 朽ちた魂が存在する 証だから 「え……………?」 「獣って………」 「どういうことだ?」 「詳しく説明しろ」 状況が飲み込めず、それぞれが何かしら言葉を発した。 リギは軽く頷くと続けた。 「ボクの妹だった人間は、魔道士の団体に、実験材料にされたんですね」 そう言ったその顔は、 とても。―――とても穏やかだった。 自分の胸の辺りに触れて、 「ここを、ひどく凶暴な野獣と取り替えられたんですよ」 ――――――――――!!! 「それって………」 「合成人間にされたってことか?」 誰かの呟き。 続きは確かに、ゼルガディスが、言った。 「合成人間………もし、それが貴方のことなら、」 「……………………!」 あちゃー…。 リギもなかなか鋭いことを言うもんである。 「〃アレ〃はきっと、そういう言い方は適当じゃないかと思います」 「どういう意味だ?」 ゼルはやはり気になるのか、あたしが言うよりも早く、質問をしていた。 「だって、アレに自我はありませんから。 完全に、人間の形をした、獣になってしまったんです」 微妙に険しい顔をして、リギはハッキリと言った。 「自我がないって………でもリギくんの言うことは聞いてたみたいだけど…?」 「ボクの言うことだけは、何度か繰り返すと聞いてくれるんですけど、あれは体質的なもので……ただボクと相性が合うからってだけみたいなんですよ…。別に『双子の絆』だとか、そういう童話的なものじゃありません」 アメリアの問いに、リギは苦笑いしながら応えた。 あたしにはその姿が、とても痛々しく見えて、ならなかった。 「ところであんた何歳なの?」 10歳の時に妹がそうなったってことは……… 「もうすぐ14です。ボク、童顔なのでもっと若くみられますがね」 たっ…たしかに!それでも若く見えてしまう…………!! 「4年近くもこんな生活送ってきたの!?」 「慣れれば苦にはなりませんよ」 そういうものなのだろうか………。 「あ、そういえば!」 唐突にガウリイが声をあげた。 今まで黙ってたのは、話についていけないからだと思っていたが。 「その子、使用人くっちまったんだろ? 食事とかどうしてんだ?」 ………………………!!!!! ばっ……!!なんつー無神経な奴だ!!何でそういう〃いけない〃ことを平気で聞くかなあ!!? あたしは叫ぶわけにもいかず、ただガウリイを睨み付けておいた。 するとリギは何喰わぬ顔をして、応えた。 「ああ、人肉も食べるみたいです。旅人を襲うので注意しているんですが……。アレは獣になったんですが、多分何か……魔道的な効果があったんですね。アレは………負の感情を糧としているんです」 ―――負の感情!? 思わず思考が顔に出てしまった。 それを見てリギは察し、言う。 「あ、安心してください。『魔族』ってわけではないので。負の感情を糧に呼吸しているだけですよ。 ボクの感情をあげてるんです」 「感情をあげてる!?」 「ええ」 こともなげに言い放つリギ。 すると座っていたソファから立ち上がり、あたしたちに背を向け、広いリビングで両手を軽く広げる。 「だからボクは、自身が正の感情に満たされないように、極力笑わないようにしてたりするわけです。元妹を、『アレ』呼ばわり……。人間扱いしないのも、無意識のうちに、負の感情が増えるからです」 くるりっ、とあたしたちの方を向き直ると、泣きそうなぐらい、悲しそうな顔をして、 「だって―――、 ボクは哀しくても生きていけるけど、アレはそういうわけにはいきませんから」 がたっ。 ぎゅっ!! 「笑いなさい!」 音をたてて席をたつと、アメリアは思いっきりリギを抱きしめた。 硬く閉じた瞳からは、涙が溢れていた。 「それで表情も『穏やか』止まり!そんなんだから不思議に思われるのよ!」 涙声で。 叫ぶ。 「笑いなさい!!!」 きつい口調で―もはや命令だが―、もう一度言った。 リギは複雑な顔をして、瞳を閉じ、 「ありがとう、ございます――でも、言いましたよ?ボクは哀しくても生きていけるけど、アレはそういうわけにもいかないんです…………」 ぎゅっ。 アメリアはリギを抱きしめる手に力を入れ、涙と怒りに震える顔をあたしたちの方に向けた。 「みなさんっ!!私、絶対に許したくないです!!!」 「……………あたしもよ」 |
21960 | をををををを!!! | リナ&キャナ | 2002/9/16 18:19:21 |
記事番号21928へのコメント こんばんわです。いつもお世話になっています。 虚像・・・ 悲しすぎです・・・ ダークすぎです・・・ ・・・こういう雰囲気好きだったりします(爆) では、わざと著者別覗きに行くのを自粛して、ここで再掲載されるのを待ってます〜〜(このシリーズはまだ読んでなかったんです) では、短いですがこの辺で失礼いたします。 |
22042 | ツリー落ちちゃってすいません!! | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/18 18:55:38 |
記事番号21960へのコメント リナ&キャナさんは No.21960「をををををを!!!」で書きました。 > >こんばんわです。いつもお世話になっています。 こちらこそですー。 血継の方、レス出来なくてすいませんでした!! レイファ……彼女はもうちょっと考えたことをしてもらいたかったですね……。ごめんよ、レイファ。 >虚像・・・ >悲しすぎです・・・ >ダークすぎです・・・ >・・・こういう雰囲気好きだったりします(爆) 基本的に私は暗い話ししか書けません(きぱ)。 このあとのリギさんの行動は避難必至のどろどろですから。←鬼 >では、わざと著者別覗きに行くのを自粛して、ここで再掲載されるのを待ってます〜〜(このシリーズはまだ読んでなかったんです) はわー!!ありがとうございます!! 急がないと!なるべく早く更新するです! てかリナ&キャナさんの小説レスしてなくてごめむなさいエンドレス。 目が痛くてパソ止められてるんですが親の帰る前に使用(まて)。 それでもあまりの更新の早さに読みが追いつきません!!ごめむなさいごめむなさいごめむなさい……。 親に隠れて何とか読ませてもらいますー! >では、短いですがこの辺で失礼いたします。 はい。私もこれにて。 |
21991 | おお、みっきーの新連載だ♪ | ロック E-mail | 2002/9/16 23:40:03 |
記事番号21928へのコメント こんばんはー♪ 早速読ませて頂きましたよー♪ 何というかあれですよあれっ!!(何が言いたい 読み易いっ! そして判り易いっ! ついでに描写とかも細かくて丁寧でとてもとても私なんぞでは・・・。(ぉ いですねぇ、アメリア♪(ぇ 「笑いなさい!」 実に彼女らしいです♪ 嗚呼、続きが気になるっ! ではこれからも頑張ってくださいっ! って前回同様ほとんど感想になってない罠。(をい ―――幕――― ロックの感想、完。(不明 |
22043 | うん……そう、かもね……… | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/18 19:07:45 |
記事番号21991へのコメント ロックさんは No.21991「おお、みっきーの新連載だ♪」で書きました。 > >こんばんはー♪ >早速読ませて頂きましたよー♪ どうも。ありがたうですー。 >何というかあれですよあれっ!!(何が言いたい バッチリわかっております、あれですね!? >読み易いっ! >そして判り易いっ! > >ついでに描写とかも細かくて丁寧でとてもとても私なんぞでは・・・。(ぉ 読みにくく、分かりにくいことで有名な私めの小説にそんな感想がこようとはー!! 頑張らないわけにはいかないですねぃ。 >いですねぇ、アメリア♪(ぇ >「笑いなさい!」 >実に彼女らしいです♪ 原作アメさんの雰囲気を出したかったんですよね。失敗してますけどね。何者状態です。 >嗚呼、続きが気になるっ! >ではこれからも頑張ってくださいっ! がむばりまーす。 目の調子が非常によろしくないので、ロックさんの小説のレス、しばらく出来ないかもしれません。目とは戦うつもりですが、親の目もあるので……←使うと怒られる >って前回同様ほとんど感想になってない罠。(をい そんなことないですよー。 もらえるだけで嬉しいのであります。 >―――幕――― >ロックの感想、完。(不明 みつきの感謝、完。(謎 |
22011 | Re:虚像 4 | ドラマ・スライム | 2002/9/17 20:05:29 |
記事番号21928へのコメント 一気に読みました。 くぅーーー面白かったですーーー これからもがんばってください。 僕の作品もよろしくお願いします。 |
22044 | はじめまして☆ | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/18 19:13:10 |
記事番号22011へのコメント ドラマ・スライムさんは No.22011「Re:虚像 4」で書きました。 > >一気に読みました。 >くぅーーー面白かったですーーー ありがとうございますー。 面白いと言ってもらえることが何よりですね。 >これからもがんばってください。 頑張らせていただきます!! >僕の作品もよろしくお願いします。 目が痛くなるので、長編はきついんですが、ゆっくり読ませてもらいます!! ドラマ・スライムさんも頑張ってください。 それでは、これにて。 |
22046 | 虚像 5 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/18 19:21:32 |
記事番号21924へのコメント こんばんみ。 羅琴です。 そろそろ動き出すかな。でも短い。 虚像 5 「―――ねえ、リギ。あんた、その魔道士の団体について、何か知らない?」 アメリアも落ち着きを取り戻したころ、あたしは聞いた。 何気にもうリギ、呼び捨てである。 「聞いてどうするんです」 向かいのソファに座るリギは、本当に不思議そうだった。 思わず言葉に詰まるあたし。 「いや…………その………この話の展開は、もう、あたし達が義理と人情に後押しされて!魔道士団体をやっつけに行く!!ってのが決まってると思うんだけど……?」 「あ、つまりボクの為なわけですね。アレの復讐をしよう、と」 あたしたちは無言で肯定した。 「でしたら、ボクは別に復讐とかは考えてませんよ。アレが戻るわけでもなし。 こういう言い方をすると、反感を買いそうですが、ボクはそんなに怒ってませんし。そりゃ、最初は何が何だか、さっぱりわかりませんでしたけどね」 そしてリギは言ってのけた。 変わらぬ穏やかな表情で。 言ってるそばからこの発言に反感を抱いたのは、アメリア。大声で反論する。 「怒ってない!?双子の……いわば自分の分身、妹さんを獣にされたのに!?悔しかったり、憎んだりしてないの!!?」 充血した瞳での訴えに、リギはひるまなかった。 押されることなく、冷静に応える。 「アメリアさん、人には〃性格〃というものがあるんです。 ボクだって正直、時がたつと何も感じない自分が怖いぐらいです。でも、そこで無理矢理『相手を殺したい』って強く思う、自分に言い聞かせるのも、なかなか良いものじゃないと思いますよ?それとも……」 「それとも?」 「思ってもいないのに、『殺したい』とか『憎い』だとか、自己暗示をかけることが、貴方の主張する正義なんですか?」 幼い子供の、素直な疑問が〃正義のお姫様〃の心に突き刺さった。 「…………………………!!?」 アメリアの顔が固まる。 無理もない。 正義を愛する彼女は今、正義を諭されたのだから。 「なら………なら私は、リギくんの為でなくて、私の正義の為に戦うわ。 1人の人間を、人間の人生を強制的に終わらせた人達―――私の正義は、そういうの、許したくないの」 正義のお姫様は きらきら笑った 「あ、ちなみに彼らが実験に使ったのは1人じゃないですよ。 ボクの知っている限り、少なくとも9人はいたかと」 ステキな場面に、リギはすかさず付け足した。 …………………………って…………………………きうにん? 「何気にしっかり調査済みってことか」 ゼルがぼそっと言った。 そのとおりである。『彼ら』だの『9人』だのと…。ちゃっかり調べてあるあたり、復讐する気まんまんなのですかい? 「ま、だてに3年間もここにいませんから」 あっさり白状するし。 「じゃあ今の、アメリアの正義度を測るためのだったのかー」 「いや、別にそういうわけでも……」 全然会話に入ってこれないガウリイ。何とかすきをついて発した言葉は、すぐに出番を終えた。 「だって本当に。怒ってはいないんです。ボクは優しい人間ではありませんから、他にも被害者がいるのを知っても、特に止めたいとか思ってません。 だから…もしかしら……さっきも言いましたけど、そんな自分が恐いから、ボクは動くのかもしれません」 なんて穏やかな顔をするんだろう 「ま、良いんじゃない?そういう理由でも。 あんた。やたら遠回しな言い方するけど、結局〃復讐〃ってのがやりたいんでしょ?」 「…………………どうとってもらっても、結構ですけどね」 言いながら。あたしは間違いに気付いた。 リギは本当に、〃復讐〃がしたいのではないのだ。きっと。 成し遂げたいのは、そんな言葉では、表現出来なくて――――― |
22048 | Re:虚像 5 | ドラマ・スライム | 2002/9/18 19:28:58 |
記事番号22046へのコメント 羅琴みつきさんは No.22046「虚像 5」で書きました。 > >こんばんみ。 >羅琴です。 >そろそろ動き出すかな。でも短い。 > > > > > > >虚像 5 > > > >「―――ねえ、リギ。あんた、その魔道士の団体について、何か知らない?」 >アメリアも落ち着きを取り戻したころ、あたしは聞いた。 >何気にもうリギ、呼び捨てである。 >「聞いてどうするんです」 >向かいのソファに座るリギは、本当に不思議そうだった。 >思わず言葉に詰まるあたし。 >「いや…………その………この話の展開は、もう、あたし達が義理と人情に後押しされて!魔道士団体をやっつけに行く!!ってのが決まってると思うんだけど……?」 >「あ、つまりボクの為なわけですね。アレの復讐をしよう、と」 >あたしたちは無言で肯定した。 >「でしたら、ボクは別に復讐とかは考えてませんよ。アレが戻るわけでもなし。 > こういう言い方をすると、反感を買いそうですが、ボクはそんなに怒ってませんし。そりゃ、最初は何が何だか、さっぱりわかりませんでしたけどね」 >そしてリギは言ってのけた。 >変わらぬ穏やかな表情で。 >言ってるそばからこの発言に反感を抱いたのは、アメリア。大声で反論する。 >「怒ってない!?双子の……いわば自分の分身、妹さんを獣にされたのに!?悔しかったり、憎んだりしてないの!!?」 >充血した瞳での訴えに、リギはひるまなかった。 >押されることなく、冷静に応える。 >「アメリアさん、人には〃性格〃というものがあるんです。 > ボクだって正直、時がたつと何も感じない自分が怖いぐらいです。でも、そこで無理矢理『相手を殺したい』って強く思う、自分に言い聞かせるのも、なかなか良いものじゃないと思いますよ?それとも……」 >「それとも?」 >「思ってもいないのに、『殺したい』とか『憎い』だとか、自己暗示をかけることが、貴方の主張する正義なんですか?」 おお! >幼い子供の、素直な疑問が〃正義のお姫様〃の心に突き刺さった。 まさに烈閃槍 >「…………………………!!?」 >アメリアの顔が固まる。 >無理もない。 > >正義を愛する彼女は今、正義を諭されたのだから。 > > > > > >「なら………なら私は、リギくんの為でなくて、私の正義の為に戦うわ。 > 1人の人間を、人間の人生を強制的に終わらせた人達―――私の正義は、そういうの、許したくないの」 > > > > > >正義のお姫様は きらきら笑った > > > > > >「あ、ちなみに彼らが実験に使ったのは1人じゃないですよ。 > ボクの知っている限り、少なくとも9人はいたかと」 >ステキな場面に、リギはすかさず付け足した。 >…………………………って…………………………きうにん? >「何気にしっかり調査済みってことか」 >ゼルがぼそっと言った。 >そのとおりである。『彼ら』だの『9人』だのと…。ちゃっかり調べてあるあたり、復讐する気まんまんなのですかい? >「ま、だてに3年間もここにいませんから」 >あっさり白状するし。 >「じゃあ今の、アメリアの正義度を測るためのだったのかー」 >「いや、別にそういうわけでも……」 >全然会話に入ってこれないガウリイ。何とかすきをついて発した言葉は、すぐに出番を終えた。 >「だって本当に。怒ってはいないんです。ボクは優しい人間ではありませんから、他にも被害者がいるのを知っても、特に止めたいとか思ってません。 > だから…もしかしら……さっきも言いましたけど、そんな自分が恐いから、ボクは動くのかもしれません」 > >なんて穏やかな顔をするんだろう > >「ま、良いんじゃない?そういう理由でも。 > あんた。やたら遠回しな言い方するけど、結局〃復讐〃ってのがやりたいんでしょ?」 それより異界黙示録の写本探し・・・(かなり無茶な話 >「…………………どうとってもらっても、結構ですけどね」 >言いながら。あたしは間違いに気付いた。 > > >リギは本当に、〃復讐〃がしたいのではないのだ。きっと。 > > >成し遂げたいのは、そんな言葉では、表現出来なくて――――― いいお話ですね・・・ がんばってください〜 > > |
22056 | もお、痛い痛い | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 17:27:16 |
記事番号22048へのコメント こむにちはー。 レスどうもです。 >>「思ってもいないのに、『殺したい』とか『憎い』だとか、自己暗示をかけることが、貴方の主張する正義なんですか?」 >おお! 痛いですよー。 >>幼い子供の、素直な疑問が〃正義のお姫様〃の心に突き刺さった。 >まさに烈閃槍 アメさんごめんー。 >>「ま、良いんじゃない?そういう理由でも。 >> あんた。やたら遠回しな言い方するけど、結局〃復讐〃ってのがやりたいんでしょ?」 >それより異界黙示録の写本探し・・・(かなり無茶な話 う゛っ……………げふんげふん。 >いいお話ですね・・・ >がんばってください〜 暗いお話ですよー(え)。どんどん暗くなりますたい。 それでは、ありがとうございました。ドラマ・スライムさんも頑張ってくださいませ。 |
22047 | 虚像 6 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/18 19:25:04 |
記事番号21924へのコメント 虚像 6 一晩明けた翌朝。リギの作った朝食を食べた後、あたし達はリビングに集まって話し合いを始めた。 昨日の予定では、そろそろ発つハズだったが、いつもの癖。ここまで突っ込んでしまったのだ。終わりは見届けなければ! 「―昨日の話からすると、お前さん、いろいろ知ってるみたいだったが、相手の場所とかの心当たりはないのか?」 やはり。人と野獣の心の入れ替え、という内容だけあって、ゼルは積極的だった。 リギに聞くと、彼は至極あっさり応えた。 「いや、心当たりも何も、場所なら正確に」 なにー。 「え……………………で、何処?」 とりあえず聞くあたし。 「結構遠いんで、口ではちょっと…。言ったでしょう?妹が消えた時には、かなり捜したって。でもその時には何も見つかりませんでしたし。 だてに3年もここには居ませんからね」 あっさり言うけど……。 乗り込んだり国に言うなりしないくせに、何故そこまで知ってる……。 「じゃあ、早速行きましょ。リギくん、案内してね」 静かな口調でアメリアは言う。少し。怒っているようだった。誰に対してかは、言うまでもない。だから彼女は進むのだ。 「良いですよ。もとからついて行くつもりでしたから」 さりげなく闘士燃やしてるんですか? 「あ、そうだ」 手をパチンとならし―こういう仕草は、まだまだ子供っぽい―、思い出したようにリギは言う。 「アレはどうしますか?」 「アレって何だ?」 いや、ガウリイ………〃アレ〃は〃アレ〃。 まさか昨日の今日で〃彼女〃のことを忘れたとは言わないよね?言わせないから。 「…………妹のことですが」 「あー…ごめん。こいつはほっといて良いから。 で、アレさんがどうしたの?」 あたしは苦笑まじりに、ぱたぱた手を振りながら言っておいた。 「いえ、連れて行った方が良いのかな、と思いまして。 一応戦力にはなりますよ。魔法は使えませんけど、かなり凶暴ですし」 「じゃあ連れてく?」 リギは続けた。 「ただ。ちゃんと言っておかないとリナさん達にも襲いかかると思いますよ?特に爪の攻撃は痛そうですね。あと喉を噛み切られた方もいましたねー」 と。 いや、そんな穏やかに亡くなった人の話をするな!! 「ちょ………やっぱ来ない方が良いかも………」 あたし達は引きつった笑みで応えた。 「それに、大丈夫よ。リギくん」 アメリアは険しい顔をゆるめて言った。 「悪には私たちの力だけで充分よ。私たちには、正義とリナがある」 ……いや、そこであたしがあるとか言われても………。 「ま…まあいいわ。それより、その場所って遠いんでしょ? ならそろそろ出発した方が良いんじゃない?」 「同感だな。俺もそいつらに聞きたいことがある」 あたしの言葉の後に続いたのはゼルだった。 体を元に戻す方法……そういった点では、相手はちょっと的はずれだが、きっと今は、どんな情報でも良いから希望が欲しいんだろうな。うん。 「じゃ、行きますか」 あたしたちはぞろぞろと家を出て、大きな庭を通った。 空は晴れ、庭の花は昨日にも増して綺麗に見えた。 「ね、このすごい量の花、全部あんたが手入れしてんの?」 あたしは先を歩くリギに聞いた。 「ええ。昔からここは花がいっぱいでした」 「でもこんなに広い庭じゃあ、水まくだけでも時間かかりそうだぜ?」 花に来ていて、自分に寄ってきた蜂を手で払いながら、ガウリイが言った。 「ここには時間しかありませんから。世話は好きですし。 亡くなるまでは、庭師さんがやってくれていたんですけどね」 「ああ。そういえば………」 屋敷にいた人は彼以外、みんな〃獣〃に喰われたんだっけ。 なんとなく、だけれど。あたしは屋敷の方を振り向いた。 ――――――――――――――――あ。 目が合った。 二階の部屋の窓に爪をたてている、獣になった少女と。 「…………………」 獣になった少女はガラス戸を引っ掻きながら、あたしを、あたし達を睨んでいた。 「あの子、元妹さん。何て名前なの?」 「ブルーム。『花が咲く』の意です」 獣になった少女が、花が咲くその名で呼ばれることは、二度とない。 あとがきみこ ども、こんばんは。 すっかりお久しぶりになってしまった虚像をお送りしました。作者の創作意欲(ンな大層なもんではない)が冷めてきているので危ういです。頑張れリギさん!!こんないい加減なあたしだけど、君の幸せは誰よりも願っているんだーーー(説得力ねえ)!!! 何やらこのお話、最初は短く終わる予定だったんですけど、もう少し書きたいことが増えたので(←冷めたとか言いながら)、長くなりそうです。 血継もこの勢いで頑張りたいなー……。 今回名前が出てきました。獣さん。実は候補があと2つありました。 一つはブラッサム。意味は『木の花が咲く』。意味が好きだったんですけど、何かごつい(きぱ)ので却下。 もう一つはリリー。意味は『ゆり(花の)』。これも意味が気に入って、リギさんの名前にも『リ』があるしいいかな、と思ったんですが、盲点が!! 作者は『リ』の繰り返しがいえんのです。『リリー』とか『イイー』にしか聞こえません(爆)。あたしは話を考える時は、頭に音を浮かべるんですね。それがやりにくい………。 そんなわけで獣さんはブルームちゃんであります。何か変な名前であります。 おお。珍しくえらい長くなりました。そろそろ終わりませう。 ではでは。 先生ーーーーーー!!!何で国語の先生が英語でドイツ行っちゃうんですかー!!? あとがきはほぼそのままなので、えらい時事ネタです; これは離任式の時すか。 |
22049 | Re:虚像 6 | ドラマ・スライム | 2002/9/18 19:32:57 |
記事番号22047へのコメント 羅琴みつきさんは No.22047「虚像 6」で書きました。 > > >虚像 6 > > > > >一晩明けた翌朝。リギの作った朝食を食べた後、あたし達はリビングに集まって話し合いを始めた。 >昨日の予定では、そろそろ発つハズだったが、いつもの癖。ここまで突っ込んでしまったのだ。終わりは見届けなければ! > >「―昨日の話からすると、お前さん、いろいろ知ってるみたいだったが、相手の場所とかの心当たりはないのか?」 >やはり。人と野獣の心の入れ替え、という内容だけあって、ゼルは積極的だった。 >リギに聞くと、彼は至極あっさり応えた。 >「いや、心当たりも何も、場所なら正確に」 なぜ? >なにー。 >「え……………………で、何処?」 >とりあえず聞くあたし。 >「結構遠いんで、口ではちょっと…。言ったでしょう?妹が消えた時には、かなり捜したって。でもその時には何も見つかりませんでしたし。 > だてに3年もここには居ませんからね」 >あっさり言うけど……。 >乗り込んだり国に言うなりしないくせに、何故そこまで知ってる……。 >「じゃあ、早速行きましょ。リギくん、案内してね」 >静かな口調でアメリアは言う。少し。怒っているようだった。誰に対してかは、言うまでもない。だから彼女は進むのだ。 >「良いですよ。もとからついて行くつもりでしたから」 >さりげなく闘士燃やしてるんですか? >「あ、そうだ」 >手をパチンとならし―こういう仕草は、まだまだ子供っぽい―、思い出したようにリギは言う。 >「アレはどうしますか?」 >「アレって何だ?」 >いや、ガウリイ………〃アレ〃は〃アレ〃。 >まさか昨日の今日で〃彼女〃のことを忘れたとは言わないよね?言わせないから。 >「…………妹のことですが」 >「あー…ごめん。こいつはほっといて良いから。 > で、アレさんがどうしたの?」 >あたしは苦笑まじりに、ぱたぱた手を振りながら言っておいた。 >「いえ、連れて行った方が良いのかな、と思いまして。 > 一応戦力にはなりますよ。魔法は使えませんけど、かなり凶暴ですし」 >「じゃあ連れてく?」 >リギは続けた。 >「ただ。ちゃんと言っておかないとリナさん達にも襲いかかると思いますよ?特に爪の攻撃は痛そうですね。あと喉を噛み切られた方もいましたねー」 >と。 >いや、そんな穏やかに亡くなった人の話をするな!! リギ君まさか・・・魔族? >「ちょ………やっぱ来ない方が良いかも………」 >あたし達は引きつった笑みで応えた。 >「それに、大丈夫よ。リギくん」 >アメリアは険しい顔をゆるめて言った。 >「悪には私たちの力だけで充分よ。私たちには、正義とリナがある」 >……いや、そこであたしがあるとか言われても………。 >「ま…まあいいわ。それより、その場所って遠いんでしょ? > ならそろそろ出発した方が良いんじゃない?」 >「同感だな。俺もそいつらに聞きたいことがある」 >あたしの言葉の後に続いたのはゼルだった。 >体を元に戻す方法……そういった点では、相手はちょっと的はずれだが、きっと今は、どんな情報でも良いから希望が欲しいんだろうな。うん。 >「じゃ、行きますか」 > > > >あたしたちはぞろぞろと家を出て、大きな庭を通った。 >空は晴れ、庭の花は昨日にも増して綺麗に見えた。 >「ね、このすごい量の花、全部あんたが手入れしてんの?」 >あたしは先を歩くリギに聞いた。 >「ええ。昔からここは花がいっぱいでした」 >「でもこんなに広い庭じゃあ、水まくだけでも時間かかりそうだぜ?」 >花に来ていて、自分に寄ってきた蜂を手で払いながら、ガウリイが言った。 >「ここには時間しかありませんから。世話は好きですし。 > 亡くなるまでは、庭師さんがやってくれていたんですけどね」 >「ああ。そういえば………」 >屋敷にいた人は彼以外、みんな〃獣〃に喰われたんだっけ。 >なんとなく、だけれど。あたしは屋敷の方を振り向いた。 > >――――――――――――――――あ。 > >目が合った。 >二階の部屋の窓に爪をたてている、獣になった少女と。 >「…………………」 >獣になった少女はガラス戸を引っ掻きながら、あたしを、あたし達を睨んでいた。 > >「あの子、元妹さん。何て名前なの?」 >「ブルーム。『花が咲く』の意です」 > > >獣になった少女が、花が咲くその名で呼ばれることは、二度とない。 > > > > > > > > >あとがきみこ >ども、こんばんは。 >すっかりお久しぶりになってしまった虚像をお送りしました。作者の創作意欲(ンな大層なもんではない)が冷めてきているので危ういです。頑張れリギさん!!こんないい加減なあたしだけど、君の幸せは誰よりも願っているんだーーー(説得力ねえ)!!! >何やらこのお話、最初は短く終わる予定だったんですけど、もう少し書きたいことが増えたので(←冷めたとか言いながら)、長くなりそうです。 >血継もこの勢いで頑張りたいなー……。 > >今回名前が出てきました。獣さん。実は候補があと2つありました。 >一つはブラッサム。意味は『木の花が咲く』。意味が好きだったんですけど、何かごつい(きぱ)ので却下。 >もう一つはリリー。意味は『ゆり(花の)』。これも意味が気に入って、リギさんの名前にも『リ』があるしいいかな、と思ったんですが、盲点が!! >作者は『リ』の繰り返しがいえんのです。『リリー』とか『イイー』にしか聞こえません(爆)。あたしは話を考える時は、頭に音を浮かべるんですね。それがやりにくい………。 >そんなわけで獣さんはブルームちゃんであります。何か変な名前であります。 > >おお。珍しくえらい長くなりました。そろそろ終わりませう。 >ではでは。 がんばってください > > > >先生ーーーーーー!!!何で国語の先生が英語でドイツ行っちゃうんですかー!!? > > >あとがきはほぼそのままなので、えらい時事ネタです; >これは離任式の時すか。 |
22057 | Re:虚像 6 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 17:34:03 |
記事番号22049へのコメント >>「いや、心当たりも何も、場所なら正確に」 >なぜ? ま、のちのち。←身も蓋もない答え(しかものちのち大した答えもない(まて)) >>「ただ。ちゃんと言っておかないとリナさん達にも襲いかかると思いますよ?特に爪の攻撃は痛そうですね。あと喉を噛み切られた方もいましたねー」 >>と。 >>いや、そんな穏やかに亡くなった人の話をするな!! >リギ君まさか・・・魔族? ははははは←引きつった笑み いやしかし、そんなことは!! >がんばってください ありがとうございます!! お互いにっ。 では、これにて。 |
22054 | Re:虚像 6 | アイディーリア E-mail | 2002/9/19 16:25:32 |
記事番号22047へのコメント >「悪には私たちの力だけで充分よ。私たちには、正義とリナがある」 爆笑。 それだけです。それだけが書きたかったのです。 あまりにも笑ったので。笑ってしまったので。笑わせていただいたので。 これは読み逃げできねぇと思ったのです。 でも、読み逃げした方が世の為だったかもしれない・・。 怪しすぎ。私ったら・・・。 つーわけで、頑張ってください!! |
22058 | お初ですvv | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 17:43:47 |
記事番号22054へのコメント アイディーリアさんは No.22054「Re:虚像 6」で書きました。 >>「悪には私たちの力だけで充分よ。私たちには、正義とリナがある」 >爆笑。 え?←本人自覚無し(まて) >それだけです。それだけが書きたかったのです。 それはそれはどうもです! >あまりにも笑ったので。笑ってしまったので。笑わせていただいたので。 >これは読み逃げできねぇと思ったのです。 そ…そんなに笑えましたかね; そんなに言っていただいて、何だか申し訳ないです〜(><)!! >でも、読み逃げした方が世の為だったかもしれない・・。 >怪しすぎ。私ったら・・・。 いえいえ、そんなことないですよ。レスもらえるだけで嬉しいですし。 >つーわけで、頑張ってください!! ありがとうです!! アイディーリアさんも!! |
22059 | 虚像 7 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 17:51:31 |
記事番号21924へのコメント 虚像 7 ………………つ………………………疲れた…………。 気付けばもう夕方近く。 既に何時間歩いたの問題ではない。 ここまで遠いとは思ってなかった…………。――――――で。 「何?この穴」 延々歩き続けた森を抜け、山を越え、山あいに隠れた、ちょっとした平地に出たと思ったら。山の斜面にぽっかり開いた、小さな穴が。 穴の奥は黒く、長く続いているようだった。 「トンネルみたいなものです。入り口は小さいですが、中は結構広いです。 ここを抜ければ、山の向こう側。そこに魔道士さん達がいる施設があります」 疲れたせいもあって、なげやりな口調のあたしに、リギは丁寧に応えた。 全然疲れてないみたいだけど、この子。 「しかし奴らも良い場所を選んだもんだな。 これだけ森の奥深くに来る人なんか居ないのに、その上入り口を隠すんじゃあ、領主にもばれない、というわけか」 そしてリギにはばれている。皮肉を含んでゼルは言った。 「領主の目を欺き、悪を行う!!それも人体実験だなんて………!! 許せないわ!天と地が許しても……なんて言葉があるけれど!天と地だって許すわけないわよ!」 俄然アメリアは怒りと正義に燃えている。 「でもホントに出来るもんなのか?その………入れ替え?ってやつ」 暗い穴の中を、剣先にライティングの明かりを灯して進む中、ガウリイは珍しくまともなことを聞いてきた。 「んー……さあね。あたしも郷里で似たような話なら何度か聞いたことあるんだけど…。でも自我もないみたいだし、できるんじゃないの?合成人間ってのも存在するわけだし。………あ、ゼルごめん。引き合いに出しちゃって」 「いや、別にいい」 思わず口にしてしまい、ゼルの方を見たが、そう気にしている様子はなかった。 根に持たれたらどうしようかと思った……。 「そんなことは、向こうに行けばこの目で確かめられます! それよりも!今は先を急ぎましょう!!」 「アメリア……今回あんたはものすごくはりきってるねー……」 まあ、わからんでもないが……。 「ところで。リギ」 足の重みを感じつつ、あたしは言った。 「なんですか?」 「あんたは戦えるの?」 言いつつあたしは彼の腰を見た。格好は昨日と変わらないけど腰のベルトには長剣と短剣が。 とても強そうには見えないけど、ちゃんと動けるんだろうか?彼は。 「心配いりません」 リギはまた穏やかに微笑んだ。暗くてよくは見えなかったんだけど。 「大丈夫、足手まといにはならないと思います。 それに―――、少なくともボクは、あなた達よりも行動にうつすことができます」 何を?と、あたしは聞いた。リギは「……そのうち…、わかりますよ。きっと」と言ってはぐらかした。こうなった彼にはもう何を言っても無駄、そう思い、あたしはそれ以上追求しないことにした。 そして、〃きっとそのうちわかるその意味〃は、本当に、そのうちわかることになった。 果たして。それは良い趣向だったのか。 それとも―――。 ―穴を抜けた時、あたりはもう薄暗くなっていた。 それでも。 「ふぅん。なるほど。あれなわけね?」 「はい、あれですね」 古城か何かを研究施設として使っている、そんな所だろうか。 穴を出てすぐの所に、暗くてもわかるほどの距離の所に、大きな建物はあった。 「へー。見張りとかはいないんだな」 ガウリイはあたりをきょろきょろと見回して、誰ともなしにひとりごちた。 彼はずば抜けて目が良いが、気配とかも含めて言ってるんだろうな。あたしも感じないし。 「ああ、位置的な問題もあって安心しているんでしょう。ボクはもう何度もここには来ていますが、見張りの存在を確かめたことはありません」 「ほー」 ガウリイの呟きにもまた、リギは丁寧に応え、情報をくれる。 「見張りがいないのなら、好都合!!正面から踏み込みましょう!!」 「すぐに行くのか?」 「ゼルガディスさん!しぶってる場合じゃありませんよ!すぐ行きましょう!すぐ!即!」 やけに熱いぞ正義のオヒメサマ。 「あ……あの、アメリアさん、」 おずおずと、申し訳なさそうにリギは声をあげる。 「何?」 「あの……今はちょっと都合の悪い時間帯ですし、少し休んでから行かれた方が良いんじゃないですか?それに、アメリアさんには正義とリナさんがあるんでしたよね?だったら疲れている主人公をすぐに戦わせるのは、よくないと思います」 「う゛っ………そ、そうね…悪は逃げない……とも限らないけど…。しましょう、休憩」 うあ何かあたしが恥ずかしいぞ。 「おいリギ、都合の悪い時間帯ってのは何だ」 ゼルが問う。 リギが応う。 「きっとまだ実験の最中でしょうから、実験室の近くにいる〃獣たち〃を使われる恐れがあるんです。どうせなら、もっと遅い時間にした方が良いと思いまして」 「……………フン」 ゼルはつまらなさそうに言った。 アメリアまでもが真剣な表情でリギを見ている。 本当に、彼はどこまで知っているのか。 彼が敵である可能性も出てきた。 嫌な感じだが、ある程度の警戒心をもたなければ。 嫌な予感がした。 あとがきよみ(ネ…ネタがない……(やめろ)) 何だかこのお話……リナさんとアメさんとリギさんだけでも問題ないのでは……(爆)?ゼルとガウは出番なさ過ぎですよー。 あ、断っておきましょう。このお話の主人公は―――、リギさんであります(断言)!!! 作者の偏愛による結果です!ちなみに次点(とか言うな)はリナさんで。 さあ、みんなで一緒にリギさんを称えよう!←布教 |
22060 | 虚像 8 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 17:59:46 |
記事番号21924へのコメント 虚像 8 夜闇は世界を包み、風は器用に包まれた世界を吹き抜けて。 黒いはずの天井を仰げば、細かな灯りが揺れている。 静かに耳に響いた音は、誰の声だったんだろう。 アメリアは立ち上がり、視線をリギへと向けて、無言の承諾を得る。まだ深夜というにはだいぶ早いが、結構な時はたった。 そして、一同を見回し、流石に大きな声は出せないが、決意に溢れた声をあげる。 「行きましょう」 「おーけい」 「おお」 「了解」 あたしたちはそれぞれ、同意の返事をした。 そして、リギを先頭に、歩み出し――― 「あ、ちょっと待ってください」 唐突にリギは歩みを止めて、あたしたちの方に振り向く。 「何?いきなり」 建物の入り口付近だけあって、小声でうながす。 「目的をはっきりさせて下さい。それによって、向かう場所が違って来ますから」 ああ、そういえば。何だか今更で、間の抜けた話だが、一理ある。 あたしたちは、一体何がしたいんだろう? あたしとしては、『復讐の手伝い』みたいな気だけど、流石に殺しはどうかと思うし、そういう実験をもうしないように成敗? 何か他にも実験に使われた人達が居るようなこと言ってたわよねー。となるとアメリアは絶対そっちの救出を希望するだろうし……。何よりあたしだってほっとくのは気が引ける。 「ん〜………どうする?」 考えがまとまらず、意見を求める。 特にアメリア。今回彼女はすごいやる気だし。そもそも1人はろくなこと言わないから。 「そうね、私は…………。悪を倒したい!こんなこと止めさせたい! それから、まだ中に被害者がいるのなら、助けたい!」 どうやらアメリアも同じような意見だけど、問題はどっちを先にするか。 そんな折り、リギは声をあげた。 「え…助けるつもりですか?」 本当に、意外そうな。 「助けるつもりも何も……当たり前のことじゃないの?」 アメリアは少し、ほんの少し悲しそうな顔をして、リギを見た。 「……………………………そうですか………なら、やっぱりあなた達がこの先へ進むことは、賛成できません」 「リギくん………?何言って…ちょ、リナ?」 「………いいから」 何か言いかけたアメリアを、思わず手で止めた。 あたしは気付いていた。 そう言ったリギの手が、微かに震えているのに、気付いていた。 だから、何も返せなかった。 理由はわからない。でも。 非難するのが、とても可哀想だと思った。 「あたし、あんたの言いたいことわからないわ。でも先に進みたい。 こんな遠くまで歩いてきたのに、ここで帰れっていうの?」 理由はわからないから、正直な所を言っておく。 リギは失望した顔を向け、淡々と言った。 「わかりました。好きにして下さい」 その年に似合わない言動、物腰、それらに圧倒されてしまったのだろうか? あたしたちの中で、その言葉に応えられる人はいなかった。 そしてリギは続け、 「でも、責任はとりません。行きますよ」 言うとあたし達の立ち止まった理由、〃意見〃も聞かずに、歩き出した。 「ふぅ……行くぞ」 ゼルは何だかあきれたように呟くと、後に続いた。 謎は増える一方で。 その意志の存在は、まるで虚像。 その意志の存在が、実像となる日は来るのか。 あとがきみよ(そろそろ限界……(やめろ)) 何かリギさん、嫌な人化してませんか!!? ああ………。作者が悪いんです。そう。作者が。 まあ、もう少ししたら、ちゃんと謎も解いて(そんな大層な謎はない)、リギさんを楽にしてやりたいです!! でもまだ鬼作者のストックはあります故(死)。くくっ………←鬼畜 そろそろ佳境かな? |
22061 | 虚像 9 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 18:02:38 |
記事番号21924へのコメント 虚像 9 「行きますよ」 そう言って、リギはすたすたと歩き出した。 すぐに古城を使った建物の中まで入った。 もちろん入り口の門には錠がかかっていたが、その程度、乙女の必需品で問題ナシである。 今はまだ深夜ではない。人の気配が、近くではないにしろ、感じられる。 「どこに向かってんのよ?」 あたしは小声でリギに言った。 「あなた達は助けたいんですよね?〃実験材料〃を。なら実験室へ行きましょう。材料はそこに全て揃っていますから」 リギは声を潜めることもなく―もともと大きな声ではないが―、ただ答えた。 あたしはそのトゲトゲしい言い方が気になったが、あえて放っておいた。 「何で実験室っていったら必ず地下なんだろうな」 「フン。ワンパターンだ」 階段を下りながら、ガウリイとゼルが何やらぶつぶつ言っていた。あたしとしては、昔からの経験でもうパターンにも慣れたし、それほど気にはしないけど。 「2人とも何言ってるんです! 悪にそんな甲斐性あると思ってるんですか!?今更そんなもの求めても無駄です!!」 「ちょっ……アメリア!あんた流石に声でかすぎ――」 「誰だ!そこにいるのは!!」 大声を出したアメリアを、慌てて止めるあたし。 そこに、上のほうから声がかかった。 階段の上を見上げれば、そこに魔力光が2つ!! 「他国の刺客か!?」 「ミダガ!!侵入者だ!地下にいる!!」 やばっ!! 何でこうも対応がはやいのか、魔道士の2人の声にすぐ城は明かりに包まれた。 あたし達はもう、さして長くない階段を下り、何もないホールに足を踏み入れている。敵に発見された状態で、隠れる場所などなく、ただ対峙した。 何もないホールの奥には、明かりのついていない、暗い廊下があった。あれが実験室とやらに続いているとみて、まず間違いないだろう。 そうしているうちに、ぞろぞろと人が集まってくる。皆、まちまちの格好をしていて、計十数人はいた。 その中のリーダー的人物―恐らくは、ミダガ―が言う。まだ若そうな男性だ。 「貴様らどこの者だ。言え」 男は冷静に、淡々と喋った。 「えーと………どこの者って…旅の魔道士とかやってるんだけど…」 「旅の魔道士が何の用だ」 「ああ、ちょっとあんたたちが気―――」 あたしの台詞はそこで遮られた。 アメリアの馬鹿でかい声で。 「何の用とはなんです!何の用とは!!あなた達、人様に恨みを買った覚えはないの!?」 だんっ!! 階段、下から三段目に思い切り左足をのせ、続けた。 「あなた達は、この子の!!」 びしぃ!!とリギを指さす。 「妹さんを、人体実験の材料に利用したのよ!!? その行為は悪以外の何者でもないわ!!よって悪は正義に裁かれる!!正義の名の下に、このアメリアが!裁きます!」 「ああ、」 ぜーぜー息をつくアメリアに、男は微動だにせず、 「あの動物達の身内とその仲間か」 あっさり言い放った。 「そーゆー言い方はちょっと失礼なんじゃない?あんた」 あたしの言葉にも男は視線を向けただけだった。 リギの方を見てみるが、特別怒っている様子もなく、それがかえって不思議なぐらいだった。 「用件はわかった。報復に来たというわけだな。しかし、悪いが我々はここで殺されるわけにも、お前達を逃がすわけにもいかない。死んでもらおう。 ―――おい、あれを出してやれ」 男―ミダガ?は隣にいた男に何か言い、その男はどっかへ引っ込んでいった。 ガコン。 「……何?」 どこからかは今ひとつわからない。でも近くで。 重い音が響いた。 そして。 ホールの奥から、それらは出てきた。 寺院とかで患者が着ているようなものだろうか。そんな服を着た、少年少女に青年と。5、6人はいる。皆、四つん這いになってこちらへゆっくり歩いてくる。 「まさかこの展開は………」 あたしは引きつった笑みで呟く。 「………はぁ」 リギの。 深いため息。 それは、呆れと侮辱の現れだった。 |
22062 | 虚像 10 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/19 18:13:53 |
記事番号21924へのコメント 虚像 10 「ひっひ……卑怯よ!あなた達!!この子たちに攻撃できるわけじゃない!!」 アメリアの顔に浮かぶ焦り。 「今更卑怯とは何だ。お前達は我々を悪だ卑怯だと思っているから、こうして出向いたのだろう?」 ミダガの冷静な言い分に、アメリアは返せない。 いちいち、わざわざ、ムカツク言い方をする奴である。 「そいつらは我々の命令を埋め込まれている。直にその牙はお前達に向かう」 しかし、困った。 人質に使われるということは考えていたが、まさか戦闘に使うとは。 獣の心どころか、行動パターンとかそんなものまで設定されているのでは、殺人兵器と何ら変わりなく、いや、それどころかまんま兵器だ。それでも〃素材〃を知っていて、なおかつ見た目が子供―青年も中にはいるが―とくれば、やりにくいことこの上ない。 例えその兵器が元に戻ることが、絶対にないとしても。 「どうする?リナ」 ガウリイがいつになく真面目な顔して聞いてきた。いや、あたしに聞かれても…。 「そうね……―――」 「絶ッッ対に!!傷つけちゃダメ!ダメですよ!ダメですからね!!」 あたしが口を開いた時、アメリアがものすごい大音量で叫んだ。視界の端で、ミダガが笑みを浮かべているのが見えた。 彼女らしいと言えば彼女らしい。あたしだって子供に攻撃呪文は使いたくない。 そこ、子供相手にやったことあるだろとか、昔のこと言わないよーに。 そこ、昔じゃないとか言わないよーに。 「……やりにくいな」 アメリアがダメだし3連発したこともあってか、ゼルまでもが弱気になっている。 …………ここでやる気に満ちあふれている仲間とゆーのも、考えるものがあるが。 「んーと……何だったっけか、あれ。眠らせる魔法ってあっただろ、あれ使えば良いじゃないか。俺とゼルで魔道士達やっつけるし」 ガウリイは言う。 珍しくすごいこと言ってる!!!珍しいの次元じゃないし! でも却下。 「そこまで考えたのは凄いけど、それはダメ。 こんな所で使ったらあたしたちまで眠っちゃうじゃない。それに、あの子達に通じるかも疑わしいわね」 「おお、そうか」 何とも呑気な声をあげるガウリイ。 絶対わかってないし。 「話は平行線のようだな。手は出せないか。 なら、殺られるだけだ。己の正義に則った結果なら、悔いはないな」 ―――――ダッッ!! ミダガの言葉が終わった瞬間。 それなりの間をあけて対峙していた、〃獣〃の子供達が床を蹴り、向かってくる! 「どうすんのよ!!」 誰ともなしに、あたしは叫ぶ。防御の姿勢はとっているが、それでは防ぐことしか出来ないし、いつ魔道士に後ろから攻撃されるともわからない。 来る!! 「だから、あなた達ではダメなんですよ」 え? ダッ。 あたしの横を駆け抜け、リギは戦前に立つ! 一番先に飛びかかってきたのは、リギの妹、ブルームと同じぐらいの背格好をした少女。 正確に言えば少女の器の獣。兵器。 「さよなら」 恐いぐらい冷静で、静かなリギの声。 手には、短剣。 「ちょっ………!」 ズッッ!! リギの短剣は、少女の喉元を、深く斬りつけた。 噴水のように吹き出して止まらない、真っ赤な血。 ゆっくりと、スローモーションのように、ゆっくりと、 あっといまに、早送りのように、あっというまに、 獣の殺人兵器は、床に倒れた。動かなかった。動かない。 血は流れ、流れ続け、 やがてその身は、血の海に沈んだ。 それらはたった一瞬のうちに起こった。 連続して。 「さて、終わりましたよ」 いつもと変わらぬ口調でリギは言う。獣達の死体を背に。 彼の白いシャツは、ところどころ返り血で、赤くなっていた。 「……なんてことだ………………………」 全く予想外のことだったのだろう。ミダガ達もただ呆然と突っ立っていた。 それはあたし達も同じことだ。 「なんっ……で?………………なんで……こんなこと、平気でできるのよ………?」 ようやく言ったあたしの声は、驚くほどかすれていた。 それにリギは不思議そうな顔をして、そして、 「見た目でためらっていたら、殺されるのを待つことしか出来ません。 あれらが元の自我を持つことは、もう有り得ないことなんですから――」 「やめて!!!」 リギの言葉は、アメリアの叫びにかき消された。 「言わないで!!分かってる、分かってるのよ、そんなこと!! だけど……!だけど平気でそんなことできる人にならないで!!哀しいじゃない……切ないじゃない…………」 最後の方は、あまりよく聞こえなかった。 大きな瞳からは、大粒の涙が溢れていた。 あたしは泣いちゃいけないな、そう、思った。 目を見開いて、唇を噛み、こみあげるものを、無視した。 「だから、来ない方が良いって言ったじゃないですか」 その時のリギは、とても哀しそうだった気がする。 あとがき はい、リギさん、ついに本性表しましたネ(違)!!大量殺人鬼ですか。 リギさん大好きだー!!!←偏愛 でもリギさん、別にこれといった大きな秘密は何にもないんですが(え)。 虚像はもう少しで追われるかな?と、思います。 血継も早く続き出せるよう、頑張ります。でも今吐血するほど忙しい……; 頑張るだけ頑張ってみよう!!←『だけ』だから、いつも挫折するんだナ…… ところで今日は球技大会というものをやりました。 二勝一敗一引き分け。なかなか良い成績でした。あ、バレーボールです。 でも最後の最後に一点差で負けたのはすごい悔しかったです〜`(>□<)´!! またまた当時の時事ネタ。今は体育祭じゃー。 では、みつきでした(うわ。締まり悪っ)。 |
22064 | Re:虚像 10 | ドラマ・スライム | 2002/9/19 19:28:34 |
記事番号22062へのコメント 羅琴みつきさんは No.22062「虚像 10」で書きました。 > > > > > > >虚像 10 > > > > > > >「ひっひ……卑怯よ!あなた達!!この子たちに攻撃できるわけじゃない!!」 >アメリアの顔に浮かぶ焦り。 >「今更卑怯とは何だ。お前達は我々を悪だ卑怯だと思っているから、こうして出向いたのだろう?」 >ミダガの冷静な言い分に、アメリアは返せない。 >いちいち、わざわざ、ムカツク言い方をする奴である。 >「そいつらは我々の命令を埋め込まれている。直にその牙はお前達に向かう」 >しかし、困った。 >人質に使われるということは考えていたが、まさか戦闘に使うとは。 >獣の心どころか、行動パターンとかそんなものまで設定されているのでは、殺人兵器と何ら変わりなく、いや、それどころかまんま兵器だ。それでも〃素材〃を知っていて、なおかつ見た目が子供―青年も中にはいるが―とくれば、やりにくいことこの上ない。 >例えその兵器が元に戻ることが、絶対にないとしても。 >「どうする?リナ」 >ガウリイがいつになく真面目な顔して聞いてきた。いや、あたしに聞かれても…。 >「そうね……―――」 >「絶ッッ対に!!傷つけちゃダメ!ダメですよ!ダメですからね!!」 >あたしが口を開いた時、アメリアがものすごい大音量で叫んだ。視界の端で、ミダガが笑みを浮かべているのが見えた。 >彼女らしいと言えば彼女らしい。あたしだって子供に攻撃呪文は使いたくない。 >そこ、子供相手にやったことあるだろとか、昔のこと言わないよーに。 >そこ、昔じゃないとか言わないよーに。 >「……やりにくいな」 >アメリアがダメだし3連発したこともあってか、ゼルまでもが弱気になっている。 >…………ここでやる気に満ちあふれている仲間とゆーのも、考えるものがあるが。 >「んーと……何だったっけか、あれ。眠らせる魔法ってあっただろ、あれ使えば良いじゃないか。俺とゼルで魔道士達やっつけるし」 烈閃槍のほうがいいのでは >ガウリイは言う。 >珍しくすごいこと言ってる!!!珍しいの次元じゃないし! >でも却下。 >「そこまで考えたのは凄いけど、それはダメ。 > こんな所で使ったらあたしたちまで眠っちゃうじゃない。それに、あの子達に通じるかも疑わしいわね」 >「おお、そうか」 >何とも呑気な声をあげるガウリイ。 >絶対わかってないし。 > >「話は平行線のようだな。手は出せないか。 > なら、殺られるだけだ。己の正義に則った結果なら、悔いはないな」 > > >―――――ダッッ!! > > >ミダガの言葉が終わった瞬間。 >それなりの間をあけて対峙していた、〃獣〃の子供達が床を蹴り、向かってくる! >「どうすんのよ!!」 >誰ともなしに、あたしは叫ぶ。防御の姿勢はとっているが、それでは防ぐことしか出来ないし、いつ魔道士に後ろから攻撃されるともわからない。 > > 来る!! > > > > 「だから、あなた達ではダメなんですよ」 リギ・・・やはり魔族か > > > >え? > >ダッ。 > >あたしの横を駆け抜け、リギは戦前に立つ! >一番先に飛びかかってきたのは、リギの妹、ブルームと同じぐらいの背格好をした少女。 >正確に言えば少女の器の獣。兵器。 > >「さよなら」 > >恐いぐらい冷静で、静かなリギの声。 >手には、短剣。 > >「ちょっ………!」 > > >ズッッ!! > > >リギの短剣は、少女の喉元を、深く斬りつけた。 > > >噴水のように吹き出して止まらない、真っ赤な血。 >ゆっくりと、スローモーションのように、ゆっくりと、 >あっといまに、早送りのように、あっというまに、 >獣の殺人兵器は、床に倒れた。動かなかった。動かない。 >血は流れ、流れ続け、 >やがてその身は、血の海に沈んだ。 > > >それらはたった一瞬のうちに起こった。 やはり魔族でしょう > >連続して。 > > > > > > >「さて、終わりましたよ」 >いつもと変わらぬ口調でリギは言う。獣達の死体を背に。 >彼の白いシャツは、ところどころ返り血で、赤くなっていた。 >「……なんてことだ………………………」 >全く予想外のことだったのだろう。ミダガ達もただ呆然と突っ立っていた。 >それはあたし達も同じことだ。 >「なんっ……で?………………なんで……こんなこと、平気でできるのよ………?」 >ようやく言ったあたしの声は、驚くほどかすれていた。 >それにリギは不思議そうな顔をして、そして、 >「見た目でためらっていたら、殺されるのを待つことしか出来ません。 > あれらが元の自我を持つことは、もう有り得ないことなんですから――」 >「やめて!!!」 >リギの言葉は、アメリアの叫びにかき消された。 >「言わないで!!分かってる、分かってるのよ、そんなこと!! > だけど……!だけど平気でそんなことできる人にならないで!!哀しいじゃない……切ないじゃない…………」 >最後の方は、あまりよく聞こえなかった。 >大きな瞳からは、大粒の涙が溢れていた。 >あたしは泣いちゃいけないな、そう、思った。 >目を見開いて、唇を噛み、こみあげるものを、無視した。 > > >「だから、来ない方が良いって言ったじゃないですか」 >その時のリギは、とても哀しそうだった気がする。 > > > > > > > > >あとがき >はい、リギさん、ついに本性表しましたネ(違)!!大量殺人鬼ですか。 >リギさん大好きだー!!!←偏愛 >でもリギさん、別にこれといった大きな秘密は何にもないんですが(え)。 >虚像はもう少しで追われるかな?と、思います。 >血継も早く続き出せるよう、頑張ります。でも今吐血するほど忙しい……; >頑張るだけ頑張ってみよう!!←『だけ』だから、いつも挫折するんだナ…… > >ところで今日は球技大会というものをやりました。 >二勝一敗一引き分け。なかなか良い成績でした。あ、バレーボールです。 >でも最後の最後に一点差で負けたのはすごい悔しかったです〜`(>□<)´!! > >またまた当時の時事ネタ。今は体育祭じゃー。 > >では、みつきでした(うわ。締まり悪っ)。 それではがんばってください。 僕の作品もよろしくお願いします。 |
22093 | いつもどうもです | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/20 19:28:27 |
記事番号22064へのコメント こんばんはー。 >>「んーと……何だったっけか、あれ。眠らせる魔法ってあっただろ、あれ使えば良いじゃないか。俺とゼルで魔道士達やっつけるし」 >烈閃槍のほうがいいのでは いや、それじゃ死に………げふんげふん。 >リギ・・・やはり魔族か のっ、……ノーコメントでよろしくお願いします(濁流の汗)。 >>それらはたった一瞬のうちに起こった。 >やはり魔族でしょう 以下同文で(まて)。 そ…それでは、レスありがとうございました〜(逃走)。 |
22098 | お久しぶりです! | 紗希 E-mail | 2002/9/20 21:50:30 |
記事番号21924へのコメント こんばんわ、そしてお久しぶりです! 本当に、お久しぶりですね、偉大な小説家さん☆ 虚像の一覧表示ですかv 私は、大量殺人鬼は好きですよ。 甘さが仇なんですから。 非情はない。 甘さはない。 冷徹に見えてそうではない。 …大好きですv |
22102 | 沙希さーーーーん!!! | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/20 22:12:34 |
記事番号22098へのコメント 紗希さんは No.22098「お久しぶりです!」で書きました。 > >こんばんわ、そしてお久しぶりです! こむばむは☆ >本当に、お久しぶりですね、偉大な小説家さん☆ ですね。……………………………矮小な小説家でありまするよ。ワタクシメは。 >虚像の一覧表示ですかv >私は、大量殺人鬼は好きですよ。 あvそうですかvv それはそれはv←同士発見の喜び >甘さが仇なんですから。 >非情はない。 >甘さはない。 >冷徹に見えてそうではない。 >…大好きですv 嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼嗚呼!!!!←漢字にしてみる そっ、もっ……もったいなきお言葉〜!! ありがたうです!! 沙希さんの詩も大好きですよvまた読ませてくださいまし。 それでは、このへんで。 レスどうもでしたっ。 |
22099 | 虚像 11 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/20 21:54:34 |
記事番号21924へのコメント 今日、体育祭がありました。 私のクラスはリレーで1位だったのに、反則があったらしく、5位になってしまいました。泣きました。ホントに圧勝!!っ感じだったのに。。とにかく悔しくて悔しくて。こういった勝負事で泣いたのは初めてでした。基本的に私は感動泣きとかしないので。クラスの男子もすごい泣いてて、その後ムカデをやって、それでもう一度泣いて。 成績はあまり良いとはいえませんでした。 去年なんか全校最下位ぐらいだったのに、泣きませんでした。 今日、このクラスで良かったって思えました。 それがすごく嬉しくて、こうしてたらたら前書きを続けてしまうわけなのです。 虚像 11 求めるものは何もなく 祈るように微笑むだけ 虚像 11 累々と転がる死体。 あたしたちは、リギの考えについて、何もわかってはいないんだと、改めて思った。 「ボクはちゃんと先に言いました。あなたちではダメだと。 それは、あなたちが、正義を盾にした偽善者だからです。獣を殺せない、憶病な心を、優しさだと言って誤魔化しているんです」 子供らしからぬことを言う。これは前からだが。 相変わらず普段どおりの口調に、あたしは複雑な気持ちだった。 アメリアとか堪えてるだろーなー……。 「…………………正義を盾にした…偽善者……? 違う……私は違うわ!!その言葉を利用したりしない!!攻撃出来なかったのは……希望がないとわかっていても、助けたかったから………」 案の定。アメリアは動揺しまくりながら、必死になって反論している。 正義を愛する彼女に、『偽善者』と言われることほど痛いことはない。 「じゃあ、アメリアさんは、自分が正義だと言えるんですね?」 リギのその声は暖かく、時折感じる冷たい声ではなかった。 「もちろんっ」 しかし、 「では悪とはなんですか?」 「え?」 「そこの魔道士さんがたを指しますか?けれどそれはあなたの視点です。 正義と悪、これほど抽象的なものはありません。 角度を変えたら、正義は悪に、悪は正義になることを知った方が良いと思いますよ。あなたの視界が全てではないのです」 暖かな声が示したのは、痛いことばかりだった。 けれど全て、本当のこと。 そしてそれはつまり、いろんな人の角度から見れば、アメリアを悪だと思う人も出てくる、そういうことともとれる。 「希望を持つのは、そんなにいけないことか?」 〃合成人間〃ゼルは低い声で言った。 彼は自分の体を元に戻すために、戻す方法を探して旅をしているのだ。 いつもより感じるものもあると思う。 「ああ。安心して下さい」 リギは微笑んで言う。 「あなたは可能性がまだ充分あると思います。ボクは知りませんが」 「そういや、何であの子たちは絶対もとに戻らないって言ったんだ?お前」 ガウリイが独り言のように言ったが、言われてみるとあたしもちょっと気になる。 獣と心……つまり脳とかそのあたりだと思うけど、交換されたなら、また交換すれば治るんじゃないのかしら。…ん?てことは何?獣の姿をした人間も居るってコト!? 「だって。無理ですよ。戻すものが無いんですから。元の人間の脳は、既に処分されたそうです。 そうですよね?魔道士さんがた」 あたしの疑問は、まるで当然のように外れた。 突然顔を向けられて、話を振られたミダガは戸惑いながらも応える。 「貴様が何故そんなことを知っているのか知らないが、確かに取り出したものは処分した。この世にはもうない。必要ないんでな」 「……そういうわけですから。元に戻ることは、絶対に不可能です。〃人間〃にしたいのなら、第三者の脳を使えば良いでしようが、それでは何の解決にもなりません」 ははぁ。なるほど。 だいたい読めてきたわね。ミダガの正体。 そして、こいつらをここで倒しても、恐らく〃何の解決にもならない〃。 あたしの口の端が、軽く上がった。意識したわけではなく、自然に笑みがこぼれた。 「リナさん、気付かれました?流石ですね」 それを見逃さなかったリギは微笑みながら、あたしを見上げる。 「まーね。リナ=インバースの名は伊達じゃないのよ」 自分よりも背の低い、全てを悟った男の子を見下ろして、ウインク一つ。 ガウリイ達は事情が分からず、不思議そうにあたしたちのやりとりを見ていた。 ゼルはだいたい予想ついてるみたいだけど。 アメリアは再度諭されたことにかなりまいってるみたいだった。 「これは……国を相手にしなくちゃいけないようね」 「そういうことですね」 飾りを付けすぎた心 透き通る日がいつかきっと来るから 同じ星から果てない光 同じ星へと果てない記憶 あとがき すいません、ここに来てまたまた書くこと増えたみたいです(何ー!?)。 予定では施設の中で決着つくハズだったのに……!!神よ、あたしに何がさせたいんだ!! 長くなるかなぁ。てかこのお話がもうすぐ血継越えちゃうっ!てことに問題があるような(爆)………。 ところで、今回最初と最後に出てきた詩(?)は、林原めぐみさんの『BECAUSE』という曲の歌詞から、引用しました。最近やっと聞いて、かなり好きです。何か特に『求める〜』のあたりが虚像に合ってる気がしなくもなかった気がしたような感じで(謎)。 てかすぐに気付いた通な方、お友達になりませう(またない)。←めぐさんらば |
22101 | Re:虚像 11 | ドラマ・スライム | 2002/9/20 22:10:11 |
記事番号22099へのコメント 羅琴みつきさんは No.22099「虚像 11」で書きました。 > >今日、体育祭がありました。 >私のクラスはリレーで1位だったのに、反則があったらしく、5位になってしまいました。泣きました。ホントに圧勝!!っ感じだったのに。。とにかく悔しくて悔しくて。こういった勝負事で泣いたのは初めてでした。基本的に私は感動泣きとかしないので。クラスの男子もすごい泣いてて、その後ムカデをやって、それでもう一度泣いて。 >成績はあまり良いとはいえませんでした。 >去年なんか全校最下位ぐらいだったのに、泣きませんでした。 >今日、このクラスで良かったって思えました。 >それがすごく嬉しくて、こうしてたらたら前書きを続けてしまうわけなのです。 > > > > > > > >虚像 11 > > > > > > 求めるものは何もなく > > 祈るように微笑むだけ > > > > >虚像 11 > > > > > >累々と転がる死体。 >あたしたちは、リギの考えについて、何もわかってはいないんだと、改めて思った。 >「ボクはちゃんと先に言いました。あなたちではダメだと。 > それは、あなたちが、正義を盾にした偽善者だからです。獣を殺せない、憶病な心を、優しさだと言って誤魔化しているんです」 魔族じゃないのか? >子供らしからぬことを言う。これは前からだが。 >相変わらず普段どおりの口調に、あたしは複雑な気持ちだった。 >アメリアとか堪えてるだろーなー……。 >「…………………正義を盾にした…偽善者……? > 違う……私は違うわ!!その言葉を利用したりしない!!攻撃出来なかったのは……希望がないとわかっていても、助けたかったから………」 >案の定。アメリアは動揺しまくりながら、必死になって反論している。 >正義を愛する彼女に、『偽善者』と言われることほど痛いことはない。 >「じゃあ、アメリアさんは、自分が正義だと言えるんですね?」 >リギのその声は暖かく、時折感じる冷たい声ではなかった。 >「もちろんっ」 >しかし、 >「では悪とはなんですか?」 >「え?」 >「そこの魔道士さんがたを指しますか?けれどそれはあなたの視点です。 > 正義と悪、これほど抽象的なものはありません。 > 角度を変えたら、正義は悪に、悪は正義になることを知った方が良いと思いますよ。あなたの視界が全てではないのです」 >暖かな声が示したのは、痛いことばかりだった。 >けれど全て、本当のこと。 >そしてそれはつまり、いろんな人の角度から見れば、アメリアを悪だと思う人も出てくる、そういうことともとれる。 >「希望を持つのは、そんなにいけないことか?」 >〃合成人間〃ゼルは低い声で言った。 >彼は自分の体を元に戻すために、戻す方法を探して旅をしているのだ。 >いつもより感じるものもあると思う。 >「ああ。安心して下さい」 >リギは微笑んで言う。 >「あなたは可能性がまだ充分あると思います。ボクは知りませんが」 >「そういや、何であの子たちは絶対もとに戻らないって言ったんだ?お前」 >ガウリイが独り言のように言ったが、言われてみるとあたしもちょっと気になる。 >獣と心……つまり脳とかそのあたりだと思うけど、交換されたなら、また交換すれば治るんじゃないのかしら。…ん?てことは何?獣の姿をした人間も居るってコト!? >「だって。無理ですよ。戻すものが無いんですから。元の人間の脳は、既に処分されたそうです。 > そうですよね?魔道士さんがた」 >あたしの疑問は、まるで当然のように外れた。 >突然顔を向けられて、話を振られたミダガは戸惑いながらも応える。 >「貴様が何故そんなことを知っているのか知らないが、確かに取り出したものは処分した。この世にはもうない。必要ないんでな」 >「……そういうわけですから。元に戻ることは、絶対に不可能です。〃人間〃にしたいのなら、第三者の脳を使えば良いでしようが、それでは何の解決にもなりません」 >ははぁ。なるほど。 >だいたい読めてきたわね。ミダガの正体。 >そして、こいつらをここで倒しても、恐らく〃何の解決にもならない〃。 >あたしの口の端が、軽く上がった。意識したわけではなく、自然に笑みがこぼれた。 >「リナさん、気付かれました?流石ですね」 >それを見逃さなかったリギは微笑みながら、あたしを見上げる。 >「まーね。リナ=インバースの名は伊達じゃないのよ」 >自分よりも背の低い、全てを悟った男の子を見下ろして、ウインク一つ。 >ガウリイ達は事情が分からず、不思議そうにあたしたちのやりとりを見ていた。 >ゼルはだいたい予想ついてるみたいだけど。 >アメリアは再度諭されたことにかなりまいってるみたいだった。 >「これは……国を相手にしなくちゃいけないようね」 >「そういうことですね」 > > > > 飾りを付けすぎた心 > 透き通る日がいつかきっと来るから > > > > > 同じ星から果てない光 > 同じ星へと果てない記憶 > > > > > > > >あとがき >すいません、ここに来てまたまた書くこと増えたみたいです(何ー!?)。 >予定では施設の中で決着つくハズだったのに……!!神よ、あたしに何がさせたいんだ!! >長くなるかなぁ。てかこのお話がもうすぐ血継越えちゃうっ!てことに問題があるような(爆)………。 がんばって越えて下さい。 > >ところで、今回最初と最後に出てきた詩(?)は、林原めぐみさんの『BECAUSE』という曲の歌詞から、引用しました。最近やっと聞いて、かなり好きです。何か特に『求める〜』のあたりが虚像に合ってる気がしなくもなかった気がしたような感じで(謎)。 >てかすぐに気付いた通な方、お友達になりませう(またない)。←めぐさんらば また読ませていただきました。 ここら辺で宣伝させていただきます。 スレイヤーズ:寄せ鍋風:にリクエストをよろしくお願いします。 極悪暴走兵器も是非是非読んで下さい。 それではこのへんで |
22103 | Σはやっ | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/20 22:22:32 |
記事番号22101へのコメント >> それは、あなたちが、正義を盾にした偽善者だからです。獣を殺せない、憶病な心を、優しさだと言って誤魔化しているんです」 >魔族じゃないのか? 私としては、彼は真人間(…)。 >また読ませていただきました。 ありがとうございました。 レス早いですねー。 >スレイヤーズ:寄せ鍋風:にリクエストをよろしくお願いします。 >極悪暴走兵器も是非是非読んで下さい。 うー………。ごめんなさい、ホントに目が痛くなって、今は自分のツリーで手いっぱいという、非常に自分勝手な状況なのです。ご了解いただけるとありがたいです。 ちょくちょくレスしている方もいますが、長編はとても更新速度に追いついていけない……。申し訳ないです。前にも書きましたが、落ち着いてからじっくり読ませてもらいます。 |
22100 | 虚像 12 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/20 22:06:34 |
記事番号21924へのコメント そろそろ舞台が変わってきますね。 あたしの話は心理描写ばかり多くて、風景とかの説明が皆無に等しい!!設定とか細かくて、話の中にも出せる人って凄いなー…… 一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; 秋(え)になったらレス魔と化しますからーーー!!! ↑これは夏の前書きをそのまま 大して状況変わってないので、相変わらずいい加減です。 虚像 12 国を相手に。 その言葉に、階段上のミダガの顔に動揺が走った。 「貴様……!!何を…何処まで知っている!!?」 階段の手すりから身を乗り出し、リギを見下ろしながら叫んだ。 「きっと。全て」 リギはさらりと言いのける。でも今は、根拠の無いその言葉に、疑問を抱く気も起きなかった。 「アメリアさん、」 「え?」 いきなり斜め後ろのアメリアに体を向け、声をかける。 「この方達を倒しても状況が変わらないのは確かですが、それでもとりあえず倒さなくてはいけません。この作業が出来るから、皆さんいるんですし」 「え…………何?」 状況が飲み込めていないアメリアは困惑して、ただ苦笑して応えるしかできなかった。 「そんなわけでボクは今から、今度はあなたが悪と呼ぶ、〃人間〃を殺します。止めますか?あ、先に断っただけですから、止めても殺しますよ」 リギは当たり前のように言う。 「…………確かにっ、この人たちは、悪事を働いたわ。でも、だからって殺すことはないでしょう?」 アメリアはやたら弱気になっていた。 「貴方はこの人たちを、裁くために来たんじゃなかったんですか?貴方の裁きはどこまでです?」 「……………!だっ…それは……」 可哀想に。 リギと関われば関わるほど、アメリアは自分自身の矛盾に気付かされていく。しかも言ってること全部事実なんだから、反論もできない。 「冗談です。すいません、言い過ぎました。 彼らを殺すのは止めましょう。彼らを正義だと思っている人もいるのですから。リナさん、説明はお願いできますか?」 先程殺した獣たちは、もうどの角度からも、正義にも悪にも見えない、か。 「わかったわ。あたしが話す。違ってる所あったら訂正してちょーだい」 「おいリナ、さっきからなんなんだよ」 まるでわかってないガウリイが不満の声をあげた。 「まー、待ちなさいって。 その前に、裁きをやっときましょうか、オヒメサマ?」 「え?」 言ってあたしはウインクひとつ。 「…………………………リナぁ〜…、私、それもどうかと思うんだけど。今更ながら」 「バカねー、アメリア。『殺す』って表現でためらっちゃうんじゃない。これは『退治』よ!!」 「表現変えただけで同じことが出来るあたり恐ろしいな。今更ながら」 「胸小さいよな。いつもながら」 「そこ最後ガウリイ!!関係ない!!!」 結局。 魔道士ミダガ一行は、あたしが攻撃魔法で空のお星様にした。頭ばっかり専門的に使ってるからか、驚くほど弱かった。 ゼルの言葉が誤解を招きそうだけど、多分、死んでない。多分。きっと。 そして、ホールはあたしたちだけとなった。背景はなかなかすごいものがあるけれど……。 「―で、さっき国を相手にって言ったわよね。どこから話せば良いかなー…。つまりここはね、国の軍事施設か何かなのよ」 「なるほど。それでか……。話はわかった」 すぐに納得したゼル。 進めやすくて助かるなー。 「えと……まだよく掴めないんだけど……?」 「あ、俺もー」 気まずそうに言うアメリア。ガウリイは問題外。 「あの、ミダガ?本名かどうか知らないけど……とにかくあいつが最初に、『どこの国の者だ?』って聞いてきたじゃない。つまり、他国の密偵かなんかだと思ったのよ。あたしたちのこと。 ここの警備の手薄さも、自国の領地内っていう安心感があったからって考えた方が納得いくわ」 「あ………そういえば…」 口に手をあてて、アメリアは呟いた。 ガウリイは難しい顔をしているが、もとから理解してもらえるとは思ってないからもういいさー。 「え、じゃあ軍事施設ってことは……」 「そう、あの獣を戦争に使おうとしてるってわけ。 元の人間の脳は捨てたって言ってたでしょ?研究者なら、獣の姿をした人間にも興味を持つわ。でもちゃんと1つの目的がある場合に関しては、余計なことはできない。だって、国のために動いてるんだから」 きっとリギの言う、ミダガたちの〃正義〃は、〃国〃からの視点。少なくとも彼らは、国のために〃頑張った〃のだから。 「だーかーらっ、この施設を潰しても、別の誰かが国からやってきて作業を続けるだけで、何も変わらないの。場所は変えるし、敵の正体だって探るでしょうけどね。 良い?リギ」 「ええ。そのとおりです」 話し終わってから、あたしはリギに確認をとった。 リギは変わらず、穏やかに応える。 「あ、でも……」 その後すぐにリギは声をあげた。 「誤解がないように言うと、正確には〃国王〃が相手じゃないんです」 「なっ!?王様じゃないわけ!?」 思わず声を荒げるあたしに、リギは冷静に応答する。 「ここの土地は、ワラキアの国の領地です。ですが、実際にはメティアのロードとティルモアのロード二人が、管理しているようなものです。あのロード二人は手を組んで、非常に規模の大きな領地と財産、権限を手にしています。 そして今は、国王の死角で二人して殺人兵器の研究―――無論、実用化するためです。つまり狙いは、国王の地位です」 「……………そーゆー話だったの?」 「そういう話です」 「おい、それなら共謀している二人のロードは、国王を倒した時、どっちが王の座につくんだ?」 ゼルは独り言のように―それでもはっきりリギに向かって―言った。 「さあ。そこまでは知りません。それから今度は二人で争うのかもしれませんし、どちらがなるか既に話し合っているかもしれません」 「……………………………っ!!!」 アメリアは言葉もなく、打ち震えていた。 こめかみのあたりが細かく、小さく痙攣していた。 首を垂れて、下を向く。 「…………その国王の政治が悪かったのかもしれない。そんなこと私は知らない。セイルーンの王女だろうが、そんなこと知らないわ。 これは革命なのかも、しれない。ただの陰謀なのかも、しれない」 きっ!と顔をあげたアメリア。 泣いてはいなかった。 「だけどそれは、私の視点から見た正義じゃない。どの角度から見たって、正義じゃない。 小さな子供達の命を奪う正義なんて、ありはしないもの」 静かに、力強く、アメリアは言った。 「………」 あたしはちらりとリギの方を見た。 また何か言うんだろうか。 けれどあたしの思いとはうらはらに、リギは眉一つ動かさず、まるで変化のない穏やかな顔で言った。 「ボクもそう思いますよ」 「だと思ったわ……!」 アメリアは不敵に笑った。 それは。今まであたしが見たことのない顔だった。 あとがき? アメさん恐いー……… さて、これで、12話までの再掲示は終わりました。 でもすぐに13が出せるかと言うと………まだわかりません……。 血継も本腰入れた(ような)ところですしなあ。 目もあれだしなあ。 とりあえず!どちらにせよなるべく早く続きを出したいと思って『は』いるので!! |
22104 | Re:虚像 12 | ドラマ・スライム | 2002/9/20 22:39:19 |
記事番号22100へのコメント 羅琴みつきさんは No.22100「虚像 12」で書きました。 > >そろそろ舞台が変わってきますね。 >あたしの話は心理描写ばかり多くて、風景とかの説明が皆無に等しい!!設定とか細かくて、話の中にも出せる人って凄いなー…… >一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 >読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; はい分かりました。 >秋(え)になったらレス魔と化しますからーーー!!! それにしても最近寒い・・・ > >↑これは夏の前書きをそのまま >大して状況変わってないので、相変わらずいい加減です。 > > > > > > > >虚像 12 > > > > >国を相手に。 >その言葉に、階段上のミダガの顔に動揺が走った。 >「貴様……!!何を…何処まで知っている!!?」 >階段の手すりから身を乗り出し、リギを見下ろしながら叫んだ。 >「きっと。全て」 >リギはさらりと言いのける。でも今は、根拠の無いその言葉に、疑問を抱く気も起きなかった。 >「アメリアさん、」 >「え?」 >いきなり斜め後ろのアメリアに体を向け、声をかける。 >「この方達を倒しても状況が変わらないのは確かですが、それでもとりあえず倒さなくてはいけません。この作業が出来るから、皆さんいるんですし」 >「え…………何?」 >状況が飲み込めていないアメリアは困惑して、ただ苦笑して応えるしかできなかった。 >「そんなわけでボクは今から、今度はあなたが悪と呼ぶ、〃人間〃を殺します。止めますか?あ、先に断っただけですから、止めても殺しますよ」 さすが魔族(違) >リギは当たり前のように言う。 >「…………確かにっ、この人たちは、悪事を働いたわ。でも、だからって殺すことはないでしょう?」 >アメリアはやたら弱気になっていた。 >「貴方はこの人たちを、裁くために来たんじゃなかったんですか?貴方の裁きはどこまでです?」 >「……………!だっ…それは……」 >可哀想に。 >リギと関われば関わるほど、アメリアは自分自身の矛盾に気付かされていく。しかも言ってること全部事実なんだから、反論もできない。 >「冗談です。すいません、言い過ぎました。 > 彼らを殺すのは止めましょう。彼らを正義だと思っている人もいるのですから。リナさん、説明はお願いできますか?」 >先程殺した獣たちは、もうどの角度からも、正義にも悪にも見えない、か。 でも動物愛護・・・あてはまんないか >「わかったわ。あたしが話す。違ってる所あったら訂正してちょーだい」 >「おいリナ、さっきからなんなんだよ」 >まるでわかってないガウリイが不満の声をあげた。 >「まー、待ちなさいって。 > その前に、裁きをやっときましょうか、オヒメサマ?」 >「え?」 >言ってあたしはウインクひとつ。 > > > > > > > > >「…………………………リナぁ〜…、私、それもどうかと思うんだけど。今更ながら」 >「バカねー、アメリア。『殺す』って表現でためらっちゃうんじゃない。これは『退治』よ!!」 竜破斬ですか? >「表現変えただけで同じことが出来るあたり恐ろしいな。今更ながら」 >「胸小さいよな。いつもながら」 >「そこ最後ガウリイ!!関係ない!!!」 > > > > > > > > >結局。 >魔道士ミダガ一行は、あたしが攻撃魔法で空のお星様にした。頭ばっかり専門的に使ってるからか、驚くほど弱かった。 >ゼルの言葉が誤解を招きそうだけど、多分、死んでない。多分。きっと。 > >そして、ホールはあたしたちだけとなった。背景はなかなかすごいものがあるけれど……。 >「―で、さっき国を相手にって言ったわよね。どこから話せば良いかなー…。つまりここはね、国の軍事施設か何かなのよ」 >「なるほど。それでか……。話はわかった」 >すぐに納得したゼル。 >進めやすくて助かるなー。 >「えと……まだよく掴めないんだけど……?」 >「あ、俺もー」 >気まずそうに言うアメリア。ガウリイは問題外。 >「あの、ミダガ?本名かどうか知らないけど……とにかくあいつが最初に、『どこの国の者だ?』って聞いてきたじゃない。つまり、他国の密偵かなんかだと思ったのよ。あたしたちのこと。 > ここの警備の手薄さも、自国の領地内っていう安心感があったからって考えた方が納得いくわ」 >「あ………そういえば…」 >口に手をあてて、アメリアは呟いた。 >ガウリイは難しい顔をしているが、もとから理解してもらえるとは思ってないからもういいさー。 >「え、じゃあ軍事施設ってことは……」 >「そう、あの獣を戦争に使おうとしてるってわけ。 > 元の人間の脳は捨てたって言ってたでしょ?研究者なら、獣の姿をした人間にも興味を持つわ。でもちゃんと1つの目的がある場合に関しては、余計なことはできない。だって、国のために動いてるんだから」 >きっとリギの言う、ミダガたちの〃正義〃は、〃国〃からの視点。少なくとも彼らは、国のために〃頑張った〃のだから。 >「だーかーらっ、この施設を潰しても、別の誰かが国からやってきて作業を続けるだけで、何も変わらないの。場所は変えるし、敵の正体だって探るでしょうけどね。 > 良い?リギ」 >「ええ。そのとおりです」 >話し終わってから、あたしはリギに確認をとった。 >リギは変わらず、穏やかに応える。 >「あ、でも……」 >その後すぐにリギは声をあげた。 >「誤解がないように言うと、正確には〃国王〃が相手じゃないんです」 >「なっ!?王様じゃないわけ!?」 >思わず声を荒げるあたしに、リギは冷静に応答する。 >「ここの土地は、ワラキアの国の領地です。ですが、実際にはメティアのロードとティルモアのロード二人が、管理しているようなものです。あのロード二人は手を組んで、非常に規模の大きな領地と財産、権限を手にしています。 > そして今は、国王の死角で二人して殺人兵器の研究―――無論、実用化するためです。つまり狙いは、国王の地位です」 いつの間に国の話に・・・(バカクラゲですので) >「……………そーゆー話だったの?」 >「そういう話です」 >「おい、それなら共謀している二人のロードは、国王を倒した時、どっちが王の座につくんだ?」 >ゼルは独り言のように―それでもはっきりリギに向かって―言った。 >「さあ。そこまでは知りません。それから今度は二人で争うのかもしれませんし、どちらがなるか既に話し合っているかもしれません」 >「……………………………っ!!!」 >アメリアは言葉もなく、打ち震えていた。 >こめかみのあたりが細かく、小さく痙攣していた。 >首を垂れて、下を向く。 >「…………その国王の政治が悪かったのかもしれない。そんなこと私は知らない。セイルーンの王女だろうが、そんなこと知らないわ。 > これは革命なのかも、しれない。ただの陰謀なのかも、しれない」 >きっ!と顔をあげたアメリア。 >泣いてはいなかった。 >「だけどそれは、私の視点から見た正義じゃない。どの角度から見たって、正義じゃない。 > 小さな子供達の命を奪う正義なんて、ありはしないもの」 >静かに、力強く、アメリアは言った。 >「………」 >あたしはちらりとリギの方を見た。 >また何か言うんだろうか。 >けれどあたしの思いとはうらはらに、リギは眉一つ動かさず、まるで変化のない穏やかな顔で言った。 リギ・・・魔族じゃなくても不死の契約くらいは・・・ >「ボクもそう思いますよ」 >「だと思ったわ……!」 >アメリアは不敵に笑った。 >それは。今まであたしが見たことのない顔だった。 > > > > > > > > > >あとがき? >アメさん恐いー……… > > >さて、これで、12話までの再掲示は終わりました。 >でもすぐに13が出せるかと言うと………まだわかりません……。 >血継も本腰入れた(ような)ところですしなあ。 >目もあれだしなあ。 > >とりあえず!どちらにせよなるべく早く続きを出したいと思って『は』いるので!! それでは死なない程度にがんばってください〜 |
22124 | 死なない程度に〜 | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/21 20:50:44 |
記事番号22104へのコメント ドラマ・スライムさんは No.22104「Re:虚像 12」で書きました。 > >羅琴みつきさんは No.22100「虚像 12」で書きました。 >> >>そろそろ舞台が変わってきますね。 >>あたしの話は心理描写ばかり多くて、風景とかの説明が皆無に等しい!!設定とか細かくて、話の中にも出せる人って凄いなー…… >>一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 >>読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; >はい分かりました。 いつもレスくださるのに、ホント申し訳ないです。ごめんなさい〜! >>秋(え)になったらレス魔と化しますからーーー!!! >それにしても最近寒い・・・ ですよね!もう朝の登校時にはジャージであります。←うちの学校は制服登校でなくても可 >>「そんなわけでボクは今から、今度はあなたが悪と呼ぶ、〃人間〃を殺します。止めますか?あ、先に断っただけですから、止めても殺しますよ」 >さすが魔族(違) 私も彼が魔族であることを認める気になってきた次第で(何)。 >>先程殺した獣たちは、もうどの角度からも、正義にも悪にも見えない、か。 >でも動物愛護・・・あてはまんないか 愛でているようにも思えないんですが……; >>「…………………………リナぁ〜…、私、それもどうかと思うんだけど。今更ながら」 >>「バカねー、アメリア。『殺す』って表現でためらっちゃうんじゃない。これは『退治』よ!!」 >竜破斬ですか? 多分そのへんですねー。 >> そして今は、国王の死角で二人して殺人兵器の研究―――無論、実用化するためです。つまり狙いは、国王の地位です」 >いつの間に国の話に・・・(バカクラゲですので) いえ、全ては私の文才の無さ故です。 >>けれどあたしの思いとはうらはらに、リギは眉一つ動かさず、まるで変化のない穏やかな顔で言った。 >リギ・・・魔族じゃなくても不死の契約くらいは・・・ やっぱりノーコメントで!!(まて) >>とりあえず!どちらにせよなるべく早く続きを出したいと思って『は』いるので!! >それでは死なない程度にがんばってください〜 ありがとうです〜。 ドラマ・スライムさんも、小説、詩(ツリーは見ましたです)にと頑張ってください!! |
22108 | Re:虚像 12 | キツネノテブクロ | 2002/9/21 07:41:28 |
記事番号22100へのコメント 初めまして、キツネノテブクロです。 NOVEL2の方に出没し、ちまちまと小説を書いてますので、宜しければ読んで見てください。 > >そろそろ舞台が変わってきますね。 >あたしの話は心理描写ばかり多くて、風景とかの説明が皆無に等しい!!設定とか細かくて、話の中にも出せる人って凄いなー…… >一時期かなりのレス魔だったあたしも今じゃすっかり読み逃げ常習犯。ホントすいません。読んでます皆さん。でも最近読んでません(どっち!?)。 >読んでてレスらないってのもありましたが、今は忙しくて読むこともままならないって感じです……; >秋(え)になったらレス魔と化しますからーーー!!! > >↑これは夏の前書きをそのまま >大して状況変わってないので、相変わらずいい加減です。 > > > > > > > >虚像 12 > > > > >国を相手に。 >その言葉に、階段上のミダガの顔に動揺が走った。 >「貴様……!!何を…何処まで知っている!!?」 >階段の手すりから身を乗り出し、リギを見下ろしながら叫んだ。 >「きっと。全て」 >リギはさらりと言いのける。でも今は、根拠の無いその言葉に、疑問を抱く気も起きなかった。 >「アメリアさん、」 >「え?」 >いきなり斜め後ろのアメリアに体を向け、声をかける。 >「この方達を倒しても状況が変わらないのは確かですが、それでもとりあえず倒さなくてはいけません。この作業が出来るから、皆さんいるんですし」 >「え…………何?」 >状況が飲み込めていないアメリアは困惑して、ただ苦笑して応えるしかできなかった。 >「そんなわけでボクは今から、今度はあなたが悪と呼ぶ、〃人間〃を殺します。止めますか?あ、先に断っただけですから、止めても殺しますよ」 >リギは当たり前のように言う。 >「…………確かにっ、この人たちは、悪事を働いたわ。でも、だからって殺すことはないでしょう?」 >アメリアはやたら弱気になっていた。 >「貴方はこの人たちを、裁くために来たんじゃなかったんですか?貴方の裁きはどこまでです?」 >「……………!だっ…それは……」 >可哀想に。 >リギと関われば関わるほど、アメリアは自分自身の矛盾に気付かされていく。しかも言ってること全部事実なんだから、反論もできない。 いや、ここまで読んでて、アメリアに裁く権利は無いようにも見えますが・・・彼女の家族がこうなったわけでもないですし、彼女の属する国でもないですし・・・リギ君には主張する権利はあると思いますが。 本来、巫女の仕事は人を裁く事ではないと思うんだけどね、アメリア(−ー; >「冗談です。すいません、言い過ぎました。 > 彼らを殺すのは止めましょう。彼らを正義だと思っている人もいるのですから。リナさん、説明はお願いできますか?」 >先程殺した獣たちは、もうどの角度からも、正義にも悪にも見えない、か。 正義だの悪だのは、人間を始めとする、感情と言葉を紡ぐ知識をを待った者だけが言う、価値観のような気がします。 >「わかったわ。あたしが話す。違ってる所あったら訂正してちょーだい」 >「おいリナ、さっきからなんなんだよ」 >まるでわかってないガウリイが不満の声をあげた。 >「まー、待ちなさいって。 > その前に、裁きをやっときましょうか、オヒメサマ?」 >「え?」 >言ってあたしはウインクひとつ。 > > > > > > > > >「…………………………リナぁ〜…、私、それもどうかと思うんだけど。今更ながら」 >「バカねー、アメリア。『殺す』って表現でためらっちゃうんじゃない。これは『退治』よ!!」 >「表現変えただけで同じことが出来るあたり恐ろしいな。今更ながら」 >「胸小さいよな。いつもながら」 >「そこ最後ガウリイ!!関係ない!!!」 ここら辺がリナ達ですよねえ(笑) > > > > > > > > >結局。 >魔道士ミダガ一行は、あたしが攻撃魔法で空のお星様にした。頭ばっかり専門的に使ってるからか、驚くほど弱かった。 >ゼルの言葉が誤解を招きそうだけど、多分、死んでない。多分。きっと。 > >そして、ホールはあたしたちだけとなった。背景はなかなかすごいものがあるけれど……。 >「―で、さっき国を相手にって言ったわよね。どこから話せば良いかなー…。つまりここはね、国の軍事施設か何かなのよ」 >「なるほど。それでか……。話はわかった」 >すぐに納得したゼル。 >進めやすくて助かるなー。 ホントですねえ >「えと……まだよく掴めないんだけど……?」 >「あ、俺もー」 >気まずそうに言うアメリア。ガウリイは問題外。 >「あの、ミダガ?本名かどうか知らないけど……とにかくあいつが最初に、『どこの国の者だ?』って聞いてきたじゃない。つまり、他国の密偵かなんかだと思ったのよ。あたしたちのこと。 > ここの警備の手薄さも、自国の領地内っていう安心感があったからって考えた方が納得いくわ」 >「あ………そういえば…」 >口に手をあてて、アメリアは呟いた。 >ガウリイは難しい顔をしているが、もとから理解してもらえるとは思ってないからもういいさー。 >「え、じゃあ軍事施設ってことは……」 >「そう、あの獣を戦争に使おうとしてるってわけ。 > 元の人間の脳は捨てたって言ってたでしょ?研究者なら、獣の姿をした人間にも興味を持つわ。でもちゃんと1つの目的がある場合に関しては、余計なことはできない。だって、国のために動いてるんだから」 >きっとリギの言う、ミダガたちの〃正義〃は、〃国〃からの視点。少なくとも彼らは、国のために〃頑張った〃のだから。 >「だーかーらっ、この施設を潰しても、別の誰かが国からやってきて作業を続けるだけで、何も変わらないの。場所は変えるし、敵の正体だって探るでしょうけどね。 > 良い?リギ」 >「ええ。そのとおりです」 >話し終わってから、あたしはリギに確認をとった。 >リギは変わらず、穏やかに応える。 >「あ、でも……」 >その後すぐにリギは声をあげた。 >「誤解がないように言うと、正確には〃国王〃が相手じゃないんです」 >「なっ!?王様じゃないわけ!?」 >思わず声を荒げるあたしに、リギは冷静に応答する。 >「ここの土地は、ワラキアの国の領地です。ですが、実際にはメティアのロードとティルモアのロード二人が、管理しているようなものです。あのロード二人は手を組んで、非常に規模の大きな領地と財産、権限を手にしています。 > そして今は、国王の死角で二人して殺人兵器の研究―――無論、実用化するためです。つまり狙いは、国王の地位です」 >「……………そーゆー話だったの?」 >「そういう話です」 >「おい、それなら共謀している二人のロードは、国王を倒した時、どっちが王の座につくんだ?」 >ゼルは独り言のように―それでもはっきりリギに向かって―言った。 >「さあ。そこまでは知りません。それから今度は二人で争うのかもしれませんし、どちらがなるか既に話し合っているかもしれません」 >「……………………………っ!!!」 >アメリアは言葉もなく、打ち震えていた。 >こめかみのあたりが細かく、小さく痙攣していた。 >首を垂れて、下を向く。 >「…………その国王の政治が悪かったのかもしれない。そんなこと私は知らない。セイルーンの王女だろうが、そんなこと知らないわ。 > これは革命なのかも、しれない。ただの陰謀なのかも、しれない」 >きっ!と顔をあげたアメリア。 >泣いてはいなかった。 >「だけどそれは、私の視点から見た正義じゃない。どの角度から見たって、正義じゃない。 > 小さな子供達の命を奪う正義なんて、ありはしないもの」 >静かに、力強く、アメリアは言った。 >「………」 >あたしはちらりとリギの方を見た。 >また何か言うんだろうか。 >けれどあたしの思いとはうらはらに、リギは眉一つ動かさず、まるで変化のない穏やかな顔で言った。 >「ボクもそう思いますよ」 >「だと思ったわ……!」 >アメリアは不敵に笑った。 >それは。今まであたしが見たことのない顔だった。 > > > > > > > > > >あとがき? >アメさん恐いー……… > > >さて、これで、12話までの再掲示は終わりました。 >でもすぐに13が出せるかと言うと………まだわかりません……。 >血継も本腰入れた(ような)ところですしなあ。 >目もあれだしなあ。 > >とりあえず!どちらにせよなるべく早く続きを出したいと思って『は』いるので!! アメリアって年齢によるものなのか、育った環境によるものなのか、視野狭窄なとこがありますね。 リギ君につっこまれて、言い返せないのも、彼女が「正義」と言う言葉に従ってるだけで、彼女自身が経験したり、考えたりしたことから、生まれたものではないからだと思ったのですが・・・ などと、言っては居ますが、アメリアが嫌いなわけではないのです。 色々考えさせられると思って、こんな事書いてるだけですので、さらっと読み流してください。 ではこの辺で、無理せず頑張ってください。 |
22125 | はじめましてですv | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/21 21:12:24 |
記事番号22108へのコメント >初めまして、キツネノテブクロです。 >NOVEL2の方に出没し、ちまちまと小説を書いてますので、宜しければ読んで見てください。 はじめまして、レスどうもです。 今は目の調子が悪いので(こればっか;)あまり皆さんのを読めないのですが、落ち着いたら読ませていただきます! >>リギと関われば関わるほど、アメリアは自分自身の矛盾に気付かされていく。しかも言ってること全部事実なんだから、反論もできない。 >いや、ここまで読んでて、アメリアに裁く権利は無いようにも見えますが・・・彼女の家族がこうなったわけでもないですし、彼女の属する国でもないですし・・・リギ君には主張する権利はあると思いますが。 >本来、巫女の仕事は人を裁く事ではないと思うんだけどね、アメリア(−ー; ここで『裁く』というのは、現実世界で言う法律とかを使った、裁判所の仕事とは違いますからね。まあ、どのみち基本的には似たようなことなんですが…; それ言うとスレ世界でリナ達がいろんな事件に首突っ込んで戦うことにも矛盾が……げふんげふん。 >ここら辺がリナ達ですよねえ(笑) おそらくは!! >アメリアって年齢によるものなのか、育った環境によるものなのか、視野狭窄なとこがありますね。 そこが良いところでもあるんですけどね。 >リギ君につっこまれて、言い返せないのも、彼女が「正義」と言う言葉に従ってるだけで、彼女自身が経験したり、考えたりしたことから、生まれたものではないからだと思ったのですが・・・ やっぱり知識だけでは(自分に対しても)説得力もないし、劣る感がありますよね。 >などと、言っては居ますが、アメリアが嫌いなわけではないのです。 私もこんな暗い話書いてるのでアメさんの立場が危うくて申し訳ないです。 でもアメさんは大好き。 >色々考えさせられると思って、こんな事書いてるだけですので、さらっと読み流してください。 いえいえ、深い所を突いてもらうと、書きがいも答えがいもあって嬉しいですよー。深いことも言えるし。 >ではこの辺で、無理せず頑張ってください。 はい、ありがとうございます。 お互いに頑張りませうー。 |
22114 | レス遅れて申し訳無いです〜〜 | リナ&キャナ | 2002/9/21 13:56:41 |
記事番号22100へのコメント こんにちわです(今昼の2時前) 家でパソが出来る時間が短く、小説をまとめて読む機会がなかったのですが。 本日、市の無料パソコン館に来ている(注:全国模試1日目終了の帰り)ため、読ませていただきました〜〜 ダ・・・ダ・・・ダークだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! くぅぅぅ・・・ダーク好きなあたし(←思考危なし)には、ほんとうにたまりませんよ・・・(←さらに危なし) ・・・そういえば、ふと思ったんですが・・・ これって、ルヴィナガルド『王国』のやってたことと、根本は同じですよね・・・ 無論、理由は違っていますが・・・(あれは、兵器としてハーフデーモンを売ることだった) でも、非道なことを国ぐるみでやっているところとか・・・ 非道と言えばリギ!! 普通、頭では理解できてもためらいとかあるぞ普通!!? って言うか、なぜそんなに無感動でいられる!!? ・・・なんか、レイファみたい(違) そういえば、リギがアメリアの『正義』について語るシーンがありますけど・・・ あれって、8巻でフィブリゾがアメリアに言ったセリフに似ていますね。 正義は、見方によっては幾重にも変わる性質を持っている・・・ そして、その奥には夢も闇も待って・・・って違う(あたしもめぐさんファンです)(笑) ・・・なんか、取り留めのない文になってしまってすみません。 では、この辺で失礼致します。 |
22126 | 似てるーーー!!! | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/21 22:05:23 |
記事番号22114へのコメント リナ&キャナさんは No.22114「レス遅れて申し訳無いです〜〜」で書きました。 > >こんにちわです(今昼の2時前) こむばむはー。 >家でパソが出来る時間が短く、小説をまとめて読む機会がなかったのですが。 それはそれは。 >本日、市の無料パソコン館に来ている(注:全国模試1日目終了の帰り)ため、読ませていただきました〜〜 無料パソコン館!?そんなのあるんですか? あ、模試お疲れさまです! >ダ・・・ダ・・・ダークだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!! ダークであります(断言)!!! >くぅぅぅ・・・ダーク好きなあたし(←思考危なし)には、ほんとうにたまりませんよ・・・(←さらに危なし) そんなふうに言ってもらえるなんて………!!ダーク小説書きにはたまらない喜びです。 >・・・そういえば、ふと思ったんですが・・・ >これって、ルヴィナガルド『王国』のやってたことと、根本は同じですよね・・・ にっ……似てるーーーーー!!!!!! 確かに似てる!! >無論、理由は違っていますが・・・(あれは、兵器としてハーフデーモンを売ることだった) >でも、非道なことを国ぐるみでやっているところとか・・・ 別に意識したことではないんですけど、これは痛い……。 >非道と言えばリギ!! 今回は非道外道で通してます。 >普通、頭では理解できてもためらいとかあるぞ普通!!? >って言うか、なぜそんなに無感動でいられる!!? >・・・なんか、レイファみたい(違) ぽいですね!もう、認めざるを得ない状況です。 私はこのオリキャラ『リギ』をいたく気に入り、ちょっとずつ性格変えていろんな小説に出しているんですけど、虚像の彼が一番残酷でありまする。 あと優しすぎタイプと編頭痛タイプがいます。←変化はちょっとなのか? 共通点は『穏やか』って所ですかね。 >そういえば、リギがアメリアの『正義』について語るシーンがありますけど・・・ >あれって、8巻でフィブリゾがアメリアに言ったセリフに似ていますね。 >正義は、見方によっては幾重にも変わる性質を持っている・・・ いいいいい以下同文っっ!!!!ショックだなー。 もっともっと精進しなくてはー!! >そして、その奥には夢も闇も待って・・・って違う(あたしもめぐさんファンです)(笑) いやでも立派な正義論!! そういえばリナ&キャナさんは『サクラサク』の小説書いてましたよね? いいですよね、めぐさんv でも私は基本的に正義とか嫌い(きぱ)。 アメさんは好きですけどね。 >・・・なんか、取り留めのない文になってしまってすみません。 いえいえ、嬉しいレスでしたv >では、この辺で失礼致します。 それでは、レスありがとうでした!! |
22209 | Re:虚像 12 | 潮北 かずら | 2002/9/25 00:36:19 |
記事番号22100へのコメント はじめまして、羅琴みつきさん。 潮北かずらと申します。 今、ざっと12話全部、読ませていただきました。 長い、でも面白い。 だから凄いです。気が向いたときにだけ、ちょこっと投稿する私なんかとはちがって(比べる方が申し訳ないくらいです。でも、自分の思考で見てるわけだし、他人と比べるのは失礼だし……)羅琴さん、ホントお素晴らしゅうございます!(^^;) 正直言って、私、リギくんがツボに嵌っています。かわいい! 一見すると性格に難有りに見えるタイプ。 冷静というよりは冷めていて、でも、冷め切っては無くて、どこかふかーい所で一般的な人間に近い感情がちゃんと備わっている。 大量殺戮やらかして平然とした表情をしていても、決して無感覚でなくって、その行為に痛みや苦痛、不快感をちゃんと感じて認識もしている。 魔族の側に近い少年。だけど 決して越えてはいけない一線は、ちゃんとわきまえているリギ君。 とってもいとおしいです! それに、所々に入っているギャグが、また、面白い。 続き、楽しみに待ています。 |
22225 | ありがたうです!! | 羅琴みつき E-mail | 2002/9/25 22:13:19 |
記事番号22209へのコメント 潮北 かずらさんは No.22209「Re:虚像 12」で書きました。 > >はじめまして、羅琴みつきさん。 >潮北かずらと申します。 はじめましてvよろしくお願いします。 えと…………………………ちょうほく………さん??(ごめむなさいエンドレス) >今、ざっと12話全部、読ませていただきました。 一気に!?どうもです!! >長い、でも面白い。 あああああありがとうございます!! >だから凄いです。気が向いたときにだけ、ちょこっと投稿する私なんかとはちがって(比べる方が申し訳ないくらいです。でも、自分の思考で見てるわけだし、他人と比べるのは失礼だし……)羅琴さん、ホントお素晴らしゅうございます!(^^;) そ…そこまで言ってもらって……何か申し訳ないくらいです(><)。 あ、比べることに関しては気にしてませんよー。まあ、結果自分が誉められることになるのでかゆいですけどね;でも私が誰かにレスをするときも、比べる時ってあります。一応『失礼ですが、』とか前置きだか後置きだかはしますけど。Σはああっ!!かずらさんの比較、別に全然失礼じゃなかったですけどネ!! >正直言って、私、リギくんがツボに嵌っています。かわいい! あああああああ〜〜〜vvv 嬉しいです、幸せです、ありがたーう!!リギはお気に入りなのでそう言ってもらえると!!←間接的自画自賛(う。) >一見すると性格に難有りに見えるタイプ。 私的に難ありが大好きなものでして(怪)。 >冷静というよりは冷めていて、でも、冷め切っては無くて、どこかふかーい所で一般的な人間に近い感情がちゃんと備わっている。 >大量殺戮やらかして平然とした表情をしていても、決して無感覚でなくって、その行為に痛みや苦痛、不快感をちゃんと感じて認識もしている。 >魔族の側に近い少年。だけど >決して越えてはいけない一線は、ちゃんとわきまえているリギ君。 わかっていただけて何よりですーーー!! 鬼作者が株価下げっぱなしだったのに……! >とってもいとおしいです! 自分のオリキャラ(←頭痛が痛い系)については、ちょっとレスがしにくかったので、あえて↑の方のコメントは割愛させていただきます。 >それに、所々に入っているギャグが、また、面白い。 はわーっ!!あの冷め切った、作者苦し紛れでも笑ってもらえたなんて…!感無量ですたい。 >続き、楽しみに待ています。 ホントにホントに、ありがとうございました!! 続きはなるべく〜(←それしか言わない)。 |