◆−初投稿です−星空 (2002/9/27 14:22:11) No.22258 ┣Re:始めまして−闇竜翔 (2002/9/27 19:30:40) No.22265 ┃┗Re:ありがとうございます−星空 (2002/9/28 13:35:53) No.22282 ┗Re:初投稿です−ドラマ・スライム (2002/9/28 15:51:48) No.22285
22258 | 初投稿です | 星空 | 2002/9/27 14:22:11 |
はじめて投稿します。星空です。 この文章は、読みきりです。 拙い駄文ですが。どうかよろしくお願いします。 (逃亡) 「おれはやらんぞ。」 その一言が、復讐にと息巻いていた女を凍りつかせた。 彼女には信じられなかったのだ。 今まで、単なるお人形としか思っていなかったのが、口を開いたかと思ったら、承諾ではなく、自分の意思を表したからである。 呆けた視線を送る女に、男は冷ややかな目で、「自我があるはずが無い。そう言いたいのだろうが、あるんだよ。お前も立ち会った、あの実験が完成した瞬間に、自我が芽生えたんだよ。まあ、いろいろと、人の体に八つ当たりをしてくれた御礼をかえそうかと決めていたんだが、今のお前の一言で気が変わった。張本人はすでに死んで、お返しの仕様も無いし、おれは大嫌いなお前の復讐に付き合う気は無い。 復讐のお手伝いを頼みたければ、ほかの人間に頼め。おれは出て行くから。」 一気に言いきると、実験台として利用されていた椅子から立ちあがった。 はっと女がわれに帰った時には、男は玄関に向かって、廊下を歩いていた。 一瞬、傀儡の術にかけようかと考えたが、彼は、従うことは無いだろう。 「いいわ。出て行きたいのなら。出て行くが良い。けど、これだけは覚えておくことね。人形師から人形が逃れたと知ったら、人形師は何処までも追いかけて行くでしょうね。たとえ死んでいたとしても。」 男が振り返る。女は静かに立っていたが、内心は屈辱と怒りに煮え立っていた。 すうっと息を吸うと、男は目を怒りに煌かせて、怒鳴った。 「誰がお前に従うものか!!このアホッたれ!!おれはあんたと手を組む気は無いし、ましてや、操られる気は無いんだよ!!そうとも、お前はおれが死んでも捕まえてやるといったが、捕まる前にあんたをあの世へ送ってやる!!」 言いたいだけ言うと、男は、だっと廊下を走っていった。 途中で廊下にいた者を突き飛ばし、そのまま、玄関を出ていった。 突き飛ばされた灰色ローブを着た女性が顔をしかめ、女に気づいた。 「あれは・・・?」 「・・・・愚かな人形よ。」 たとえ地の果てにいようとも、わたしはお前を捕まえて見せる。 人形師の意地にかけて!! 「今出ていった者を捕まえなさい。」 「わかりました。なんと言って捕まえましょうか?」 「・・・・われらが主に対する反逆者として。」 恭しく頭を垂れる手下に見向きもせず、女は窓から玄関の門の外へと続く足跡を見ていた。 「せいぜい、逃げて見せなさいな。お前は、人の世に住むことはできない。なぜなら、お前はあってはならない存在なのだから。」 男は逃げる。女と自分を造った男から逃れるために。 自由を手にするために。 その先には何があるのか、男は知らない。 逃げる。ただそれだけ。 逃げて、それから・・・・? わからない。男は首を振った。 「逃げてやる。逃げてそれから・・・・」 何処へ行くというのだ?何処でもいい、あの女の手が届かぬ場所ならば。 ぴかっ、と稲妻が光り、続いて、大きな太鼓を鳴らすような轟きが大気を震わせる。 ざあああっ・・・・と激しい雨が男の服を濡らし、地面にぬかるみを作った。 黒い雲が広がり、稲妻があちこちで閃く。 走る。ただひたすらに走る。 黒雲の向こうへ。外の世界へ。 男の逃亡は始まったばかりである。 |
22265 | Re:始めまして | 闇竜翔 | 2002/9/27 19:30:40 |
記事番号22258へのコメント 星空さんは No.22258「初投稿です」で書きました。 > >はじめて投稿します。星空です。 闇:こんにちわ、小説2に時々出没している闇竜です。 >この文章は、読みきりです。 >拙い駄文ですが。どうかよろしくお願いします。 闇:僕の最初の文なんて・・・・1ページにも満たなかったですよ・・・・ > > > (逃亡) > > > >「おれはやらんぞ。」 >その一言が、復讐にと息巻いていた女を凍りつかせた。 >彼女には信じられなかったのだ。 >今まで、単なるお人形としか思っていなかったのが、口を開いたかと思ったら、承諾ではなく、自分の意思を表したからである。 >呆けた視線を送る女に、男は冷ややかな目で、「自我があるはずが無い。そう言いたいのだろうが、あるんだよ。お前も立ち会った、あの実験が完成した瞬間に、自我が芽生えたんだよ。まあ、いろいろと、人の体に八つ当たりをしてくれた御礼をかえそうかと決めていたんだが、今のお前の一言で気が変わった。張本人はすでに死んで、お返しの仕様も無いし、おれは大嫌いなお前の復讐に付き合う気は無い。 >復讐のお手伝いを頼みたければ、ほかの人間に頼め。おれは出て行くから。」 >一気に言いきると、実験台として利用されていた椅子から立ちあがった。 >はっと女がわれに帰った時には、男は玄関に向かって、廊下を歩いていた。 >一瞬、傀儡の術にかけようかと考えたが、彼は、従うことは無いだろう。 >「いいわ。出て行きたいのなら。出て行くが良い。けど、これだけは覚えておくことね。人形師から人形が逃れたと知ったら、人形師は何処までも追いかけて行くでしょうね。たとえ死んでいたとしても。」 >男が振り返る。女は静かに立っていたが、内心は屈辱と怒りに煮え立っていた。 闇:表に出さない感情ですね・・・・ >すうっと息を吸うと、男は目を怒りに煌かせて、怒鳴った。 >「誰がお前に従うものか!!このアホッたれ!!おれはあんたと手を組む気は無いし、ましてや、操られる気は無いんだよ!!そうとも、お前はおれが死んでも捕まえてやるといったが、捕まる前にあんたをあの世へ送ってやる!!」 >言いたいだけ言うと、男は、だっと廊下を走っていった。 >途中で廊下にいた者を突き飛ばし、そのまま、玄関を出ていった。 >突き飛ばされた灰色ローブを着た女性が顔をしかめ、女に気づいた。 >「あれは・・・?」 >「・・・・愚かな人形よ。」 >たとえ地の果てにいようとも、わたしはお前を捕まえて見せる。 >人形師の意地にかけて!! >「今出ていった者を捕まえなさい。」 >「わかりました。なんと言って捕まえましょうか?」 >「・・・・われらが主に対する反逆者として。」 >恭しく頭を垂れる手下に見向きもせず、女は窓から玄関の門の外へと続く足跡を見ていた。 >「せいぜい、逃げて見せなさいな。お前は、人の世に住むことはできない。なぜなら、お前はあってはならない存在なのだから。」 闇:? >男は逃げる。女と自分を造った男から逃れるために。 >自由を手にするために。 >その先には何があるのか、男は知らない。 >逃げる。ただそれだけ。 >逃げて、それから・・・・? >わからない。男は首を振った。 >「逃げてやる。逃げてそれから・・・・」 >何処へ行くというのだ?何処でもいい、あの女の手が届かぬ場所ならば。 >ぴかっ、と稲妻が光り、続いて、大きな太鼓を鳴らすような轟きが大気を震わせる。 >ざあああっ・・・・と激しい雨が男の服を濡らし、地面にぬかるみを作った。 >黒い雲が広がり、稲妻があちこちで閃く。 >走る。ただひたすらに走る。 >黒雲の向こうへ。外の世界へ。 >男の逃亡は始まったばかりである。 > > > 闇:かなりいいですね〜コピーレゾですか? ファ:たぶん、3巻の前の話じゃない? 闇:って、何で俺のオリキャラのファルト君がここにいるんだ?今回は出てくるなっていったのに・・・・ ファ:(無視)こんにちわ、ファクトと言います。星空さん、これからも頑張ってください 闇:今回はこの辺にしておきましょうか(ざしゅ) L:なによ〜、私をおいといて・・・・ ファ:L、多分聞こえてないと思うぞ L:いいのよ、どうせそのうち直るでしょう、では星空さんこれからもがんばってください ファ:それでは・・・・ L&ファ:さようなら〜 (血だらけの闇竜をほっぽって幕が降りる・・・・) |
22282 | Re:ありがとうございます | 星空 | 2002/9/28 13:35:53 |
記事番号22265へのコメント 闇竜翔さんは No.22265「Re:始めまして」で書きました。 読んで下さってありがとうございます。 この文章は、闇竜翔さんのおっしゃるとおり、コピーレゾが出ています。 「エリシエルの話を突っぱねていたら、小説第三巻のようなことにはならなかったんじゃないか。」ということから書きました。 ですから、もともとありえない話なので、第三巻以前のお話というわけではありません。 なぜ、ありえないかというと、本物(?)のコピーレゾは、逃げたりせず、逆にエリシエルの計画に乗ったふりをして、行動していたからです。 文章中の女の「お前はあってはならない存在」というセリフは、コピーレゾは、オリジナルと異なる意思を持っていたとしても、逃げおおせたとしても、暮らして行けたのだろうかという思いから書きました。 それでは、失礼いたします。 読んでくださって本当にありがとうございました。 |
22285 | Re:初投稿です | ドラマ・スライム | 2002/9/28 15:51:48 |
記事番号22258へのコメント 星空さんは No.22258「初投稿です」で書きました。 > >はじめて投稿します。星空です。 >この文章は、読みきりです。 >拙い駄文ですが。どうかよろしくお願いします。 > > > (逃亡) > > > >「おれはやらんぞ。」 >その一言が、復讐にと息巻いていた女を凍りつかせた。 >彼女には信じられなかったのだ。 >今まで、単なるお人形としか思っていなかったのが、口を開いたかと思ったら、承諾ではなく、自分の意思を表したからである。 >呆けた視線を送る女に、男は冷ややかな目で、「自我があるはずが無い。そう言いたいのだろうが、あるんだよ。お前も立ち会った、あの実験が完成した瞬間に、自我が芽生えたんだよ。まあ、いろいろと、人の体に八つ当たりをしてくれた御礼をかえそうかと決めていたんだが、今のお前の一言で気が変わった。張本人はすでに死んで、お返しの仕様も無いし、おれは大嫌いなお前の復讐に付き合う気は無い。 >復讐のお手伝いを頼みたければ、ほかの人間に頼め。おれは出て行くから。」 自我が芽生えた・・・コピーレゾ? >一気に言いきると、実験台として利用されていた椅子から立ちあがった。 >はっと女がわれに帰った時には、男は玄関に向かって、廊下を歩いていた。 >一瞬、傀儡の術にかけようかと考えたが、彼は、従うことは無いだろう。 >「いいわ。出て行きたいのなら。出て行くが良い。けど、これだけは覚えておくことね。人形師から人形が逃れたと知ったら、人形師は何処までも追いかけて行くでしょうね。たとえ死んでいたとしても。」 >男が振り返る。女は静かに立っていたが、内心は屈辱と怒りに煮え立っていた。 >すうっと息を吸うと、男は目を怒りに煌かせて、怒鳴った。 >「誰がお前に従うものか!!このアホッたれ!!おれはあんたと手を組む気は無いし、ましてや、操られる気は無いんだよ!!そうとも、お前はおれが死んでも捕まえてやるといったが、捕まる前にあんたをあの世へ送ってやる!!」 >言いたいだけ言うと、男は、だっと廊下を走っていった。 >途中で廊下にいた者を突き飛ばし、そのまま、玄関を出ていった。 >突き飛ばされた灰色ローブを着た女性が顔をしかめ、女に気づいた。 >「あれは・・・?」 >「・・・・愚かな人形よ。」 >たとえ地の果てにいようとも、わたしはお前を捕まえて見せる。 >人形師の意地にかけて!! >「今出ていった者を捕まえなさい。」 >「わかりました。なんと言って捕まえましょうか?」 >「・・・・われらが主に対する反逆者として。」 人形いっぱい持ってるのね・・・ >恭しく頭を垂れる手下に見向きもせず、女は窓から玄関の門の外へと続く足跡を見ていた。 >「せいぜい、逃げて見せなさいな。お前は、人の世に住むことはできない。なぜなら、お前はあってはならない存在なのだから。」 >男は逃げる。女と自分を造った男から逃れるために。 >自由を手にするために。 >その先には何があるのか、男は知らない。 >逃げる。ただそれだけ。 >逃げて、それから・・・・? >わからない。男は首を振った。 >「逃げてやる。逃げてそれから・・・・」 >何処へ行くというのだ?何処でもいい、あの女の手が届かぬ場所ならば。 >ぴかっ、と稲妻が光り、続いて、大きな太鼓を鳴らすような轟きが大気を震わせる。 >ざあああっ・・・・と激しい雨が男の服を濡らし、地面にぬかるみを作った。 >黒い雲が広がり、稲妻があちこちで閃く。 >走る。ただひたすらに走る。 >黒雲の向こうへ。外の世界へ。 >男の逃亡は始まったばかりである。 > > > いやあ面白かったです。 それでは〜 後、もし良かったら、著者別に入ってる『カオティック・レジェンド』とツリーが残っている『極悪暴走兵器』シリーズ読んでください。 それではさようなら〜 |