◆−白き翼を持つ者(第九話) −猫楽者 (2002/9/29 00:08:02) No.22301 ┣白き翼を持つ者(第十話) −猫楽者 (2002/9/29 00:13:10) No.22302 ┃┣待ってました!−空の蒼 (2002/9/29 11:18:08) No.22305 ┃┃┗お待たせしました、感想をありがとうございました−猫楽者 (2002/9/29 23:17:28) No.22314 ┃┣Re:白き翼を持つ者(第十話) −Key (2002/9/29 23:55:01) No.22315 ┃┃┗丁寧な感想をありがとうございました−猫楽者 (2002/9/30 02:09:52) No.22316 ┃┣Re:白き翼を持つ者(第十話) −キツネノテブクロ (2002/9/30 07:52:20) No.22317 ┃┃┗はじめまして、感想をありがとうございました−猫楽者 (2002/9/30 22:59:39) No.22330 ┃┗遅ればせながら−棒太郎 (2002/10/1 09:20:58) No.22332 ┃ ┗こんにちは、感想をありがとうございました−猫楽者 (2002/10/1 22:02:44) No.22340 ┗白き翼を持つ者(第十一話) −猫楽者 (2002/10/4 09:00:10) NEW No.22406 ┣Re:白き翼を持つ者(第十一話) −キツネノテブクロ (2002/10/4 15:44:20) NEW No.22414 ┃┗丁寧な感想を、ありがとうございました−猫楽者 (2002/10/4 23:53:45) NEW No.22438 ┣ああああ!!こんなに続きが!?−らん (2002/10/4 19:26:03) NEW No.22424 ┃┗お風邪の具合はいかがですか、感想をありがとうございました−猫楽者 (2002/10/5 00:56:59) NEW No.22439 ┗続きが出てる〜〜♪−Key (2002/10/4 23:50:43) NEW No.22437 ┣毎回丁寧な感想をありがとうございます−猫楽者 (2002/10/5 03:27:04) NEW No.22442 ┗すいません(汗)、追加です−猫楽者 (2002/10/5 19:27:45) NEW No.22459
22301 | 白き翼を持つ者(第九話) | 猫楽者 E-mail | 2002/9/29 00:08:02 |
こんにちは、猫楽者と申します。 続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。 ありがとうございます。 第六話〜第八話までを、著者別リストの方へ登録させていただきました。 もしよろしければ、そちらの方も、ご覧になっていただければと思っております。 では、第九話です。 よろしくお願いします。 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 白き翼を持つ者 第九話 深きものどもと戦いだした、あたし達。 第二陣までを撃退した時に、バイアキーたちが動きだし 深きものどもへと襲い掛かっていった。 なにが起こった。この事態。 大きく迂回して左側面から、バイアキーの大群が襲い掛かって行った。 船団へでは無く、深きものどもの第三陣へと。 「へ?」 あたしは呪文を唱えていたのも忘れて、思わず間抜けな声で呟いてしまった。 側面から不意をつかれて、深きものどもが次々と薙ぎ倒されて行く。 鋭い牙で、深きものどもを噛み殺し。 翼ですれ違いざまに、深きものどもを切り裂き。 急降下し、深きものどもを捕まえて、数体でバラバラに解体しているもの。 暫くの間、バイアキーが一方的な殺戮を繰り返していた。 だが、次々と増援を繰り出す深きものどもの、数に物を言わせた戦い方で 戦況が変わっていった。 降下して来たバイアキーを数体の深きものどもが、我が身を楯として受け止め 動きの止まったところに、四方八方から押し寄せた深きものどもが バイアキーを噛み砕いてゆく。 あたし達は、目の前の戦闘に見入っていた。 はじめて見る、異界の住人たちの戦いに。 船団の人達と共に、言葉も無く。 でも、なんとか一息つく時間が出来たのは、ありがたい。 「アメリア、戦闘と出港の準備は、どう」 「配置は、ほぼ完了。 いつでも出港できます」 「だったら、戦闘の準備が終わった所から 見張りを立てて、交代で休憩と食事を取ってもらって」 「えっ。リナさん、戦闘の真っ最中なんですよ」 「深きものどもと、バイアキーはね。 船団はまだ戦闘状態に、なっていないわ。 配置についたままだから、とても休めたもんじゃないでしょうけど 休めるときに休んどかないと、気力も体力も、持たないわよ」 「そうですね、わかりました」 アメリアが船団の司令部へと、休憩と食事の指示を出してくれた。 ガウリイがブラスト・ソードを構えて、後ろへと向き直り。 「ふむ。気付いたか」 そう言いながら、現われ出たのは、サバツ。 そして、その斜め後ろには、ロキ。 思わず身構えるあたし達に、ロキが話しかけてきた。 「我らの邪魔をしなければ、おぬし達と、事を構えるつもりは無い」 「どういうことよ」 「我らと、水の者との戦いに介入してほしくない、それだけだ」 あたしの声に、淡々とサバツが答え ロキが呆れたように呟くのが、聞こえて来た。 「それにしても、厄介ごとに関わるのが好きな奴らだな」 「なんか言った? 似合わない翼をもった、おっさん!」 「訂正して欲しいですね。 厄介ごとが好き、なんて方は、リナさんだけです。 僕達は、振り回されて大変なんですから」 あたしの声と重なるように、とんでもないことを言ったゼロスへの制裁は後にするとして。 「な・・っ。相変わらず無礼な奴だな」 ロキの苦情も無視して、あたしはサバツへと話しかけてみる。 「たしか、バイアキーは風の者じゃなかったのかしら」 サバツは、あたしの方をみて話し始めた。 「ほう。少しは我らの世界のことを知っておるのか。 ならば水の者と風の者が、激しく対立しておること そして、風の者は水の者と戦う者達に力を貸すことも、分かっておるだろう」 なるほど、自分達の戦力を使うことなく、水の者を叩く為に風の者を利用しているのか。 しばし考え込むように間を空けて、サバツが再び話し出した。 「娘よ。お主達の援軍は来ないぞ。 少なくとも、今しばらくのあいだはな」 あたしは、援軍が遅れた場合の対応策を考えながら、問い掛けてみた。 「何か手を打った。というの」 「この世界で水の者が活動しているのは、ここだけではなく 我らに分かっているだけでも、100ヶ所を超えている。 お主達の仲間は、他の場所で戦っているのでな」 援軍が遅いとは思っていたが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 もしサバツが嘘をついていないのなら、これは何とか手を打たないと。 あたし達のことを置いてきぼりにして、異界の者たちが戦っている今のうちに 出来れば船団の人達には、逃げ延びて貰いたいのだが 船団を動かすには、進路を塞ぐように戦っている深きものどもとバイアキ−の、ど真中を通るしかない。 いくらあたしでも、あの乱戦を突破してみよう、とは思わない。 「ロキよ。そろそろかな」 「では」 サバツの問いかけに、ロキが答えると同時に 戦場が眩しい光に満ち輝いた。 深きものどもとバイアキーたちは、数千本もの光の槍に打ち砕かれ 次々と倒れて行く。 「援軍だ、援軍が来たぞ」 「待たせやがって」 「助かったあ」 船団のあちこちで喜び叫ぶ、人達。 援軍が、到着した。 と、言いたいところだが、光の槍を打ち出しているのは サバツ達の仲間、数千体もの白い奴ら。 戦況は、また変わろうとしていた。 「なんか、言うだけ無駄なような気もするけど バイアキ−たちは、あんたらの味方なんじゃないの」 あたしの言葉に、サバツは眉ひとつ動かすこと無く答えた。 「水の者、そして風の者も、所詮、我らの敵。 潰し合ってもらい、止めを刺している。 ただ、それだけのこと」 流石に、深きものどもの増援も途絶え このまま、サバツ達の思惑どうりに事態が進むとしても 敵が減るのは、あたし達にもありがたい話。 サバツ達は、あたし達と事を構えるつもりは無い、と言ってはいるが さて、この後どう動くのか。 「リナ。 直ぐに船団を動かして、この場を離れよう」 「ガウリイ。無茶よ。 あの乱戦の中を無事に抜けられると思うの」 サバツはガウリイの方を見て、話し出した。 「ほう、剣士には分かるのか。 いささか厄介な者が近づいてきているのが」 戦場の沖合いで海面下から、そいつらは現れた。 ヌメヌメとした緑色で、蛸のような生き物。 大きさは竜ほどで、体に比べて小ぶりな竜のような翼を持っている。 鉤爪のついた腕を持ち、顔は太い触手に覆われている。 「そんな、水の落とし子まで!」 悲鳴に近い声を上げたのは、キズカ。 水の落とし子。 水の主神に仕えている、神の眷属であり 低級とはいえ、神の名を持つ者である、当然、その力は深きものどもとは比べ物にもならない。 水の落とし子の顔を覆っていた触手が伸びて 戦場を薙ぎ払って行く。 触手が蠢くたびに、バイアキーと白いやつら、そして深きものどもが 粉々にされ、消えて行く。 「来たな」 サバツが言うと同時に、風が吹いてきた。 空の高みから吹きつけてきた風は、烈風となり水の落とし子へと吹き付けていった。 風に当たった水の落とし子は、風に千切られバラバラになり、消えて行く。 油断しているつもりは無かったのだが つい目の前の戦いに気を取られて、あたしは辺りを警戒することを忘れていたようだ。 「リナ!」 ぐんっ。 ガウリイの声が聞こえたときには いきなり右手を引かれて、皆から離れた船の縁へと引きずられていってしまった。 あたしの右手は、白い服を来た大柄の男の左腕に捕まれていて これでは、呪文を唱える時に必要な動作が、とれない。 あたしを捕らえた男の目に浮かぶのは、喜び、そして、強い意思と狂気の色。 走り出そうしたガウリイの前に、立ふさがったのはゼロス。 「どけ!ゼロス!」 怒鳴りつけるガウリイに、ゼロスは一歩も引かずに答える。 「迂闊に仕掛けると、死にますよ」 ゼロスが、あたし達の方を向いて、男に話し掛けた。 「お久しぶりです。ヴラバザードさん、お元気そうで何よりです」 「久しいな。獣神官ゼロスよ」 「ところで、何の御用ですか」 「ちと、な。この小娘を借りてゆくぞ」 ヴラバザードとゼロスの話しを聞いていたロキが、ヴラバザードを睨み付けながら言った。 「ヴラバザード。お前は何をするつもりだ」 ヴラバザードは何も答えず、ただロキの方へと顔を向けた。 「ぐがあっ」 いきなり左手を吹き飛ばされて、ロキが悲鳴を上げている。 「たかが木偶(でく)人形の分際で、五月蝿いぞ」 「今は水の者を叩くのが先ではないか」 冷笑を浮かべつつ話すヴラバザードに 傷付いたロキを無視して、サバツが語りかけている。 「この世界など、どうなろうと我の知った事ではないな」 「ヴラバザードよ、それはつまり、我らとも袂を分かつ、と、取って良いのかな」 サバツの問いかけに 「無駄だ。所詮は捨石である、おぬし達では、我には勝てない。 それとも、虫けらにも等しい、この小娘の仲間とやらに 力を借りるか」 冷ややかに答える、ヴラバザード。 「リナを放せ!」 ガウリイが叫び、こちらへと走りよってくる。 ヴラバザードが薄笑いを浮かべながら、右手を軽く振り、辺りは白く輝いた。 ぼっ。 鈍い音と共に、辺りの景色が見えてきたが・・・・・・・・・・・・。 何もなかった。 イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 あたしの叫び声は、虚しく響いた。 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 なんとか、第九話まで出来あがりました。 話しは・・・・・ますます大変なことになってます・・・・・・。 読んでくださって本当にありがとうございました。 あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 では、失礼します。 猫楽者。 |
22302 | 白き翼を持つ者(第十話) | 猫楽者 E-mail | 2002/9/29 00:13:10 |
記事番号22301へのコメント こんにちは、猫楽者と申します。 続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。 ありがとうございます。 体育祭が終わり、文化祭の季節なんですね。 では、第十話です。 よろしくお願いします。 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 白き翼を持つ者 第十話 突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 何もなかった。 イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 あたしの叫び声は、虚しく響いた。 あたしは、いま独りだった。 あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 ここが何処なのか。 あたしが、どうなるのか。 そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 考えるのが怖かった。 いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 あたしは、泣けなかった。 泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 誰かが部屋へと入ってきたが、あたしには、どうでも良いことだった。 「リナ嬢ちゃん。すまんの・・・・こんなことになってしまって」 「なに・・・・言ってんのよ。 ガウリイ達は・・・・・・絶対に無事よ。 みんな・・・・あれ位で・・・・どうにかなったりしないわ。 あいつら、ほんとに・・・・・信じられないくらい・・タフなんだから・・・・・・」 消え入りそうな小さな声で、誰かがユダイスと話している。 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 生きてる。 みんなが・・・・・生きているの。 「本当・・・なの」 「嘘を付く理由は、ないのでな」 良かった。 でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると 目の前にはユダイスが座っていた。 「戦いは、どうなったの。 まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 「それ、あたしも知りたい」 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると ヴラバザードめが言いよっての」 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 「そもそも、『鍵』って、何なの」 「『鍵』には、2種類あっての。 1つは、“支配せし者”に呼びかけ力を借りる為のもの。 もっとも、下手に“あの化け物”の力なんぞ、借りようものなら どんな代償を払わされることになるか」 自分の仕えている『神』を、“化け物”扱いするとは 思ったよりも良い性格してるぞ、このじいさん。 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 邪神たちの中で、唯一封印を逃れた存在。 あたしは、その神のことを聞いたことがあった。 ユダイスは、表情を改め、話し出した。 「わしはリナ嬢ちゃんを、仲間の元へと無事に送り届けると約束しよう。 そして、この世界での最後の仕事をするつもりじゃ」 「最後の仕事?」 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 「あたし達には、ありがたい話だけど じいちゃん、そんなことして大丈夫なの」 「リナ嬢ちゃんは、わしの娘のマナに良く似ておるな。 気が強く無鉄砲で不器用だが、本当に優しい、そんなところがの」 娘・・・・って、神族のユダイスに、娘がいるの? 「こう見えても、わしはこの世界への侵攻部隊を束ねとる身での その位のことが出来る程度の力は持っておるよ。 正直に言わせてもらえば、サバツやロキなどを滅ぼすのは あまり気が進まんがのう」 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて 力を与えられた存在。 それが、今のわしらじゃ。 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 この翼は、わしらの力の源であると共に わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて わしらは滅びる。 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは できなんだ。 しばらくの間、あたしは何も言えなかった。 それでも何とか、言葉を搾り出してみた。 「なんなの、それでも神といえるの」 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て 良かったとおもっておってな。 リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 あたしが、ユダイスの孫のことを聞こうとしたときに、物凄く嫌な予感がした。 「こ・・・・・これは」 ユダイスも何かを感じたように、呟き、考え込んでいる。 「ユダイス様。 ヴラバザードが“支配せし者”を、あの化け物を呼び込もうとしています」 「今、サバツ様の指示で、我らの仲間が総がかりで食い止めようとしていますが あやつの圧倒的な力に何処まで、この場を支えられるかは分かりません」 空間を渡り現れた、サバツとロキが、動揺している。 「“支配せし者”のことを、化け物扱いする、ということは お主達、思い出したのか」 ユダイスの問いかけに。 「はい、我らだけではなく、あの場にいた全てのものが」 うなづき答えるロキ。 「ロキよ、リナ嬢ちゃんの仲間たちが、この島へと到着したようじゃ。 お主は、リナ嬢ちゃんを仲間たちの元へと、送ってあげてくれ」 「わかりました」 ロキが答えると同時に、あたしの視界は暗転した。 「リナ」 がばっ。 え、え、ええええええええええええええええ。 空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 なんとか、第十話まで出来あがりました。 話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 読んでくださって本当にありがとうございました。 あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 では、失礼します。 猫楽者。 |
22305 | 待ってました! | 空の蒼 | 2002/9/29 11:18:08 |
記事番号22302へのコメント こんにちは。 一気に二話も投稿されるなんて、すごいです、猫楽者さん。 >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >白き翼を持つ者 第十話 > > >突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 >サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 >混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 全ての元凶っぽい人の登場ですね。 この先どうなる!? > > >何もなかった。 >イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 > >ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 > >島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 > >まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 > > 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 > >あたしの叫び声は、虚しく響いた。 え?・・・ええぇぇぇえええ!? ちょっと待ってください! 島のあったあたりは、巨大なクレーターと化していたって・・・これってもしかしなくても、とっても大ピンチ!? ・・・み、皆さん、生きてますよね? > > >あたしは、いま独りだった。 > >あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 >ここが何処なのか。 >あたしが、どうなるのか。 > >そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 > >ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 > >考えるのが怖かった。 > >いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 > >あたしは、泣けなかった。 >泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 > >体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 あ〜んリナちゃん大丈夫ですか? って、そんなワケないか・・・。 こんな時こそ自称保護者の出番だ! ・・・って、そんな保護者さんや仲間が生死不明だからこういう状況なんだから、意味なぁい!! > >誰かが部屋へと入ってきたが、あたしには、どうでも良いことだった。 > > 「リナ嬢ちゃん。すまんの・・・・こんなことになってしまって」 あれ?この口調はユダイス爺ちゃん? > > 「なに・・・・言ってんのよ。 > ガウリイ達は・・・・・・絶対に無事よ。 > みんな・・・・あれ位で・・・・どうにかなったりしないわ。 > あいつら、ほんとに・・・・・信じられないくらい・・タフなんだから・・・・・・」 >消え入りそうな小さな声で、誰かがユダイスと話している。 自分の声をそう認識できないほど深刻な精神状態ですか、リナちゃん。 > 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 > 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 > >生きてる。 >みんなが・・・・・生きているの。 > > 「本当・・・なの」 > 「嘘を付く理由は、ないのでな」 > >良かった。 >でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 >なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると >目の前にはユダイスが座っていた。 ふ〜・・・これでひと安心です。 味方にいれば、いざっていう時かなり便利・・・もとい、かなり頼りになりますね。ゼロスって。 > 「戦いは、どうなったの。 > まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 > 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して > 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 > しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ > 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 おお!AさんNさん、大活躍ですね。 > 「それ、あたしも知りたい」 > 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 > 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 物騒・・・確かに否定できないですね・・・。 だからこそ、面白いのですが。 > 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 > 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると > ヴラバザードめが言いよっての」 > 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 > 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 安心せいってことは、リナちゃん的には『鍵』はないほうがいい・・・ということなんでしょうか? > 「そもそも、『鍵』って、何なの」 > 「『鍵』には、2種類あっての。 > 1つは、“支配せし者”に呼びかけ力を借りる為のもの。 > もっとも、下手に“あの化け物”の力なんぞ、借りようものなら > どんな代償を払わされることになるか」 >自分の仕えている『神』を、“化け物”扱いするとは >思ったよりも良い性格してるぞ、このじいさん。 素敵ですvユダイスさんv > 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 > 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば > “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 > 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが > 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に > 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 > ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 > >邪神たちの中で、唯一封印を逃れた存在。 >あたしは、その神のことを聞いたことがあった。 > >ユダイスは、表情を改め、話し出した。 > 「わしはリナ嬢ちゃんを、仲間の元へと無事に送り届けると約束しよう。 > そして、この世界での最後の仕事をするつもりじゃ」 > > 「最後の仕事?」 > 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 ヘ?・・・そんなこと可能なんですか? っていうか、あなたは敵では・・・? > 「あたし達には、ありがたい話だけど > じいちゃん、そんなことして大丈夫なの」 > > 「リナ嬢ちゃんは、わしの娘のマナに良く似ておるな。 > 気が強く無鉄砲で不器用だが、本当に優しい、そんなところがの」 >娘・・・・って、神族のユダイスに、娘がいるの? > > 「こう見えても、わしはこの世界への侵攻部隊を束ねとる身での > その位のことが出来る程度の力は持っておるよ。 > 正直に言わせてもらえば、サバツやロキなどを滅ぼすのは > あまり気が進まんがのう」 敵役のお爺ちゃんキャラって、優しげな口調でありながら、じつは無茶苦茶残酷・・・ってイメージがありましたけど、ユダイスさんは雰囲気通りの優しいお爺ちゃんなんですね。 > 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 > 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 >そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 > > わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 > 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 > 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて > 力を与えられた存在。 > それが、今のわしらじゃ。 > > 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが > わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 > > わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 > “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 > この翼は、わしらの力の源であると共に > わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて > わしらは滅びる。 > > 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 > だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 > > 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 > > じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは > できなんだ。 > ・・・悲惨ですね・・・。 戒めから逃れられたとしても、過去を思い出したのでは、よけい辛いでしょうし。 >しばらくの間、あたしは何も言えなかった。 >それでも何とか、言葉を搾り出してみた。 > 「なんなの、それでも神といえるの」 > 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 > この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て > 良かったとおもっておってな。 > リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし > わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 わしの孫・・・て、え〜と、ギスカさん? >あたしが、ユダイスの孫のことを聞こうとしたときに、物凄く嫌な予感がした。 > 「こ・・・・・これは」 >ユダイスも何かを感じたように、呟き、考え込んでいる。 > > 「ユダイス様。 > ヴラバザードが“支配せし者”を、あの化け物を呼び込もうとしています」 > 「今、サバツ様の指示で、我らの仲間が総がかりで食い止めようとしていますが > あやつの圧倒的な力に何処まで、この場を支えられるかは分かりません」 >空間を渡り現れた、サバツとロキが、動揺している。 > > 「“支配せし者”のことを、化け物扱いする、ということは > お主達、思い出したのか」 >ユダイスの問いかけに。 > 「はい、我らだけではなく、あの場にいた全てのものが」 >うなづき答えるロキ。 やったー!・・・と、喜んでいいことですよね、これは。 ユダイスさんの心労が少し減った・・・ということでしょうし。 > 「ロキよ、リナ嬢ちゃんの仲間たちが、この島へと到着したようじゃ。 > お主は、リナ嬢ちゃんを仲間たちの元へと、送ってあげてくれ」 > > 「わかりました」 >ロキが答えると同時に、あたしの視界は暗転した。 > > 「リナ」 >がばっ。 > >え、え、ええええええええええええええええ。 >空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 > 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 やんvガウリイ大胆☆ なんてことはおいといて、やっぱリナちゃんの事が心配だったんでしょうか。 再会おめでとうございます。 > 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 >ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 > >やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 > >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 ひい〜!真の悪役登場ですか!?(ちょっと違うかも) これから一体どうなる!? > > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ > >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十話まで出来あがりました。 こちらこそ毎回読ませていただいております。 どうもです。 >話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やっって来ることがで出来ました。 > >読んでくださって本当にありがとうございました。 >あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 ってことはやっぱり、次はクライマックスですね!? 先が気になります。 がんばってください。 |
22314 | お待たせしました、感想をありがとうございました | 猫楽者 E-mail | 2002/9/29 23:17:28 |
記事番号22305へのコメント 空の蒼さんは No.22305「待ってました!」で書きました。 > >こんにちは。 >一気に二話も投稿されるなんて、すごいです、猫楽者さん。 > こんにちは、空の蒼さん。 お元気ですか、猫楽者です。 読んでくださって、ありがとうございます。 そして、いつも丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございます。 お返事が、また大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。 A: こんにちは、空の蒼さん、風邪をひきかけたとのこと、お体にお気を付けて。 N: こんにちは、いつも読んでくださって、ありがとうございます。 > >> >>何もなかった。 >>イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 >> >>ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 >> >>島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >>四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 >> >>まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 >> >> 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 >> >>あたしの叫び声は、虚しく響いた。 >え?・・・ええぇぇぇえええ!? >ちょっと待ってください! >島のあったあたりは、巨大なクレーターと化していたって・・・これってもしかしなくても、とっても大ピンチ!? >・・・み、皆さん、生きてますよね? > はい、流石に、ここで区切ったままというのは、ちょっとと思いまして 続きを投稿させて頂きました。 A: 誰が犠牲は少なくしたい・・・・って? N: あの勇敢な船団の方々を、全滅させるとは・・・・・・・・。 ごめんなさい、その事に関しては一言の弁解の余地もありませんね。 > >> >>ここが何処なのか。 >>あたしが、どうなるのか。 >> >>そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 >> >>ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 >> >>考えるのが怖かった。 >> >>いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >>ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 >> >>あたしは、泣けなかった。 >>泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 >> >>体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 >あ〜んリナちゃん大丈夫ですか? >って、そんなワケないか・・・。 >こんな時こそ自称保護者の出番だ! >・・・って、そんな保護者さんや仲間が生死不明だからこういう状況なんだから、意味なぁい!! > リナさんは、自分のせいで何よりも大切な仲間たちを失ってしまった。と思う気持ちと 仲間たちは無事だと信じている気持ちの間で、揺れ動いているのでしょうね。 A: リナさんに、とってはかけがえの無い方々ですからね。 N: ガウリイさんと旅を始めてから、殆ど離れたこと無かったですからね。 > >> >>誰かが部屋へと入ってきたが、あたしには、どうでも良いことだった。 >> >> 「リナ嬢ちゃん。すまんの・・・・こんなことになってしまって」 >あれ?この口調はユダイス爺ちゃん? > はい、ユダイス司令官です。 A: ユダイスさんも、なかなか悲惨な人生を送ってますからね。 N: ユダイスさんの仲間の方もですわ。 > >> >> 「なに・・・・言ってんのよ。 >> ガウリイ達は・・・・・・絶対に無事よ。 >> みんな・・・・あれ位で・・・・どうにかなったりしないわ。 >> あいつら、ほんとに・・・・・信じられないくらい・・タフなんだから・・・・・・」 >>消え入りそうな小さな声で、誰かがユダイスと話している。 >自分の声をそう認識できないほど深刻な精神状態ですか、リナちゃん。 > かなり危うい状態ですね。 A: 支えでもあり、世界の滅亡をかけてまで救いたかった方の生死が不明ですからね。 N: 羨ましいですわ、そこまで思い思われることが出来るなんて。 > >> 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 >> 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 >> >>生きてる。 >>みんなが・・・・・生きているの。 >> >> 「本当・・・なの」 >> 「嘘を付く理由は、ないのでな」 >> >>良かった。 >>でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 >>なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると >>目の前にはユダイスが座っていた。 >ふ〜・・・これでひと安心です。 >味方にいれば、いざっていう時かなり便利・・・もとい、かなり頼りになりますね。ゼロスって。 > はい、味方で居てくれれば便利・・・・いや、とても頼りになる方ですね。 A: ゼロスさんが張った結界ごと、遠くへ飛ばされていましたね。 N: あの一撃を防いだんですもの、流石は、獣神官さんですわね。 > >> 「戦いは、どうなったの。 >> まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 >> 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して >> 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 >> しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ >> 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 >おお!AさんNさん、大活躍ですね。 > まあ、AさんとNさんに比べれば雑魚でしたからね。 A: ありがとうございます、到着が遅れてしまい心苦しいのですが。 N: 他の場所の数が多かったですからね。 > >> 「それ、あたしも知りたい」 >> 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 >> 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 >物騒・・・確かに否定できないですね・・・。 >だからこそ、面白いのですが。 > たしかに、どんな事でも起こる可能性があるので面白いですね。 A: ユダイスさんのおっしゃる通りですね。 N: ある意味、私たちの世界よりも物騒ですわね。 > >> 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 >> 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると >> ヴラバザードめが言いよっての」 >> 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 >> 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 >安心せいってことは、リナちゃん的には『鍵』はないほうがいい・・・ということなんでしょうか? > もし、『鍵』が見つかってしまったら、この時点でユダイスさんは、リナさんを守るために サバツさんたちを滅ばしていたでしょうね。 A: 『鍵』が、見つかっていたら、他の邪神の勢力が黙ってはいないでしようしね。 N: 『水』、『風』、そして『火』が、手を組んで総攻撃を仕掛けていたかもしれませんわ。 > >> 「最後の仕事?」 >> 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 >ヘ?・・・そんなこと可能なんですか? >っていうか、あなたは敵では・・・? > ユダイスさんは、この世界への派遣軍の最高司令官でして この時点では、ヴラバザードさんよりも力は上ですから。 A: ユダイスさんは、もうこれ以上この世界への干渉をするつもりが無いのですね。 N: そして、最後には自らおも・・・・・。 > >> >> 「こう見えても、わしはこの世界への侵攻部隊を束ねとる身での >> その位のことが出来る程度の力は持っておるよ。 >> 正直に言わせてもらえば、サバツやロキなどを滅ぼすのは >> あまり気が進まんがのう」 >敵役のお爺ちゃんキャラって、優しげな口調でありながら、じつは無茶苦茶残酷・・・ってイメージがありましたけど、ユダイスさんは雰囲気通りの優しいお爺ちゃんなんですね。 > 今はユダイスさんは、良い人ですね。 A: ただ、今までは平気で他の種族を滅ぼしたり。 N: 時には、世界その物を滅ぼしたりもしていますが・・・・・。 > >> 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 >> 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 >>そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 >> >> わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 >> 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 >> 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて >> 力を与えられた存在。 >> それが、今のわしらじゃ。 >> >> 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが >> わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 >> >> わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 >> “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 >> この翼は、わしらの力の源であると共に >> わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて >> わしらは滅びる。 >> >> 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 >> だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 >> >> 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 >> >> じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは >> できなんだ。 >> >・・・悲惨ですね・・・。 >戒めから逃れられたとしても、過去を思い出したのでは、よけい辛いでしょうし。 > 悲惨です。 ユダイスさんは、1人で耐えて戦い続けていました。 A: 他の邪神に仕えている存在も、似たような目に遭っていますね。 N: 先祖代々、仕えていたのにあっさり滅ぼされたりしますからね。 > >>しばらくの間、あたしは何も言えなかった。 >>それでも何とか、言葉を搾り出してみた。 >> 「なんなの、それでも神といえるの」 >> 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 >> この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て >> 良かったとおもっておってな。 >> リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし >> わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 >わしの孫・・・て、え〜と、ギスカさん? > え゛〜っと・・・・・・(汗) A: 固まりましたね。 N: 突付いてみましょうか。 次の回には、ハッキリ致しますです(滝汗) > >> >> 「“支配せし者”のことを、化け物扱いする、ということは >> お主達、思い出したのか」 >>ユダイスの問いかけに。 >> 「はい、我らだけではなく、あの場にいた全てのものが」 >>うなづき答えるロキ。 >やったー!・・・と、喜んでいいことですよね、これは。 >ユダイスさんの心労が少し減った・・・ということでしょうし。 > はい、彼らは過去を取り戻して自由に動けるようになりました。 A: とても嬉しいことですね。 N: たとえどんな結果になろうとも、自分の意思で動けるのですから。 > >> >> 「リナ」 >>がばっ。 >> >>え、え、ええええええええええええええええ。 >>空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 >> 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >>じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 >やんvガウリイ大胆☆ >なんてことはおいといて、やっぱリナちゃんの事が心配だったんでしょうか。 >再会おめでとうございます。 > ガウリイさん、リナさんの事が心配で心配で大変でした。 A: ガウリイさん、そこです、がんばって。 N: あのねえA。世の中なかなか、そううまくは行かないから、苦労するんじゃないの。 > >> 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 >>ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 >> >>やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 >> >>あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 >ひい〜!真の悪役登場ですか!?(ちょっと違うかも) >これから一体どうなる!? >> > いよいよ最後の戦いへと、突入致します。 A: 微力ながら、なんとか我々も協力致します。 N: あくまでも、協力しか出来ないのが、辛いですわね。 > >> >>$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >> >>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >>なんとか、第十話まで出来あがりました。 >こちらこそ毎回読ませていただいております。 >どうもです。 > ありがとうございます、読んでくださって本当にありがとうございます。 A: 意味不明の部分が多い駄文ですが、読んで下さって、とても嬉しいです。 N: 毎回、丁寧な感想まで頂いて、本当にありがとうございます。 > >>話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やっって来ることがで出来ました。 >> >>読んでくださって本当にありがとうございました。 >>あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 >ってことはやっぱり、次はクライマックスですね!? >先が気になります。 >がんばってください。 > あああああああ、勿体無いお言葉を、ありがとうございます。 A: 続きは、なるべく早く書かせますので。 N: いよいよ、最後の戦いと、あいなりました。 読んでくださって、ありがとうございます。 いつも丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございます。 気温の差が激しくて、風邪が流行っているようですね。 お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
22315 | Re:白き翼を持つ者(第十話) | Key | 2002/9/29 23:55:01 |
記事番号22302へのコメント こんばんわ。Keyでございます。 早速感想書きに来ました。 >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >白き翼を持つ者 第十話 > > >突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 >サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 >混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 ついにきたか。 諸悪の元凶! 神族の面汚し!! エル様のお仕置き決定のヴラバザード!!!! >何もなかった。 >イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 > >ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 > >島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 > >まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 > > 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 > >あたしの叫び声は、虚しく響いた。 リリリリリナさんっ!! おおおお落ち着いて!! きっ、きっと大丈夫ですよ! とりあえず、ゼロスがいますし! あれが何とかしてるはずです!!(断言) >あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 あのあほ。なにするつもりなのか。 エル様の神経逆なでする事ばかりしてますね。 >ここが何処なのか。 >あたしが、どうなるのか。 > >そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 >ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 > >考えるのが怖かった。 > >いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 > >あたしは、泣けなかった。 >泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 > >体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 ああああ、そんなに落ち込まないで。 あんなに前向きで、諦めるということから 遠い所にいるリナさんをこんなにするなんて。 あああああっっっっ!!! エル様じゃないけど、ヴラバザードにスコップ刺しに行きたいです(怒) > 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 > 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 よっしゃぁぁぁぁああ!!! でかしたゼロス!!(嬉) >生きてる。 >みんなが・・・・・生きているの。 > > 「本当・・・なの」 > 「嘘を付く理由は、ないのでな」 > >良かった。 >でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 >なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると >目の前にはユダイスが座っていた。 ・・・・・・・・・・・・。 使い古された言葉ですが、リナさんの責任ではないです。 軍隊である以上、作戦行動中に命を落とすのは可能性として考慮に入れておく事です。 まして、今回の出動の原因は異界の者どもにあります。 リナさんはあの場で出来る限りの事をしました。 彼らにとって不幸だったのは、自分達を殺したのは異界の者でなく、 自分達が信仰していたはずの神であった事です。 > 「戦いは、どうなったの。 > まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 > 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して > 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 > しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ > 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 > 「それ、あたしも知りたい」 > 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 > 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 邪神の脅威にさらされている世界より物騒とは・・・・・・・・。 怒って良いのか、笑って良いのか(笑) > 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 > 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると > ヴラバザードめが言いよっての」 > 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 > 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 あるはずないですね。(断言) そんなものがあれば、重破斬を唱えた時にエル様が気付いているはずです。 それに同化したときに取り除いているでしょうし。 自分の無能棚上げにしてリナさん達に逆恨みしているようですし、 単なるあてずっぽでしょう。(キッパリ) まぁ、エル様の呪文を唱えられるリナさんの魔力が鍵というなら話は別ですが・・・。 > 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 > 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば > “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 > 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが > 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に > 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 > ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 封印を逃れた? 『盲目にして痴愚の者』と同等? ってことは、『あれ』ですね? うわぁぁ!!!! 邪神の中で一番たちの悪い奴〜〜〜!! >ユダイスは、表情を改め、話し出した。 > 「わしはリナ嬢ちゃんを、仲間の元へと無事に送り届けると約束しよう。 > そして、この世界での最後の仕事をするつもりじゃ」 > > 「最後の仕事?」 > 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 はい?ユダイスさん? それって、裏切り・・・・・・・。 邪神相手に、裏切りなんてしたら死ぬよりつらい事になりますよ? > 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 > 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 >そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 > > わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 > 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 > 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて > 力を与えられた存在。 > それが、今のわしらじゃ。 > > 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが > わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 > > わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 > “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 > この翼は、わしらの力の源であると共に > わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて > わしらは滅びる。 > > 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 > だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 > > 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 > > じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは > できなんだ。 『あれ』はユダイスさんの努力を、無駄な足掻きと笑ってみていたのでしょうね。 > 「なんなの、それでも神といえるの」 > 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 > この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て > 良かったとおもっておってな。 > リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし > わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 キズカさんですか? しかし、ユダイスさんのことを仇のようにいっていましたが? > 「ユダイス様。 > ヴラバザードが“支配せし者”を、あの化け物を呼び込もうとしています」 > 「今、サバツ様の指示で、我らの仲間が総がかりで食い止めようとしていますが > あやつの圧倒的な力に何処まで、この場を支えられるかは分かりません」 >空間を渡り現れた、サバツとロキが、動揺している。 ああああああっっっ!!! あ、あのあほがぁぁぁぁっっっ。 > 「わかりました」 >ロキが答えると同時に、あたしの視界は暗転した。 > > 「リナ」 >がばっ。 > >え、え、ええええええええええええええええ。 >空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 > 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 きゃあぁぁぁぁあvvvvv ガウリイさん、ラブラブ〜〜〜vvv って、あれ? ガウリイさん、もしかしてリナさんが転移してくるのがわかっていたんですか? な、なんか『野生の勘』というよりも すでに『千里眼』の域に達しているような・・・・・・。 >やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 しぶしぶといった感じが伝わってきますね。(笑) >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 ふっふっふっふ・・・・・・。 諸悪の元凶登場。 アメリアさんの口上が聞けますね(笑) >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十話まで出来あがりました。 待ってました(嬉) >話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 いよいよクライマックスですね。 サバツさん達が、こちらに寝返ったようですがまだ脅威は去っていないようです。 ヴラバザードは『支配せし者』を呼んでしまうのか? リナさん達に対抗手段はあるのか? 次の展開が楽しみです。 又、見つけ次第感想を書きに来ます。 ではまた。 |
22316 | 丁寧な感想をありがとうございました | 猫楽者 E-mail | 2002/9/30 02:09:52 |
記事番号22315へのコメント Keyさんは No.22315「Re:白き翼を持つ者(第十話) 」で書きました。 > >こんばんわ。Keyでございます。 >早速感想書きに来ました。 > こんにちは、Keyさん。 お元気ですか、猫楽者です。 読んでくださって、ありがとうございます。 毎回、とても丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございます。 またも、お返事が、大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。 A: こんにちは、Keyさん、風邪が流行っているようですが、大丈夫でしようか。 N: こんにちは、読んでくださって、とても嬉しいです。 > >> >>突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 >>サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 >>混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 > >ついにきたか。 >諸悪の元凶! >神族の面汚し!! >エル様のお仕置き決定のヴラバザード!!!! > はい、ヴラバザードは、まともには滅んで頂くつもりは、ありません。 A: ヴラバザードさ〜ん、エル様との約束さえ無ければ、わが一族の総力を 挙げて滅ぼしてあげますのに。 N: いえ、滅ぼしては復活させて、また滅ぼすのを、永遠に続ける方が良いでしょうね。 > >>何もなかった。 >>イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 >> >>ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 >> >>島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >>四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 >> >>まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 >> >> 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 >> >>あたしの叫び声は、虚しく響いた。 > >リリリリリナさんっ!! >おおおお落ち着いて!! >きっ、きっと大丈夫ですよ! >とりあえず、ゼロスがいますし! >あれが何とかしてるはずです!!(断言) > そうです、我らが魔族のヒーロー(?)ゼロスさんがいてくれます。 A: ゼロスさんも、リナさんとリナさの仲間の方を、とても気に入っていますからね。 N: 何よりもヴラバザードさんのやり方を、気に入ってないですしね。 > >>あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 > >あのあほ。なにするつもりなのか。 >エル様の神経逆なでする事ばかりしてますね。 > 一言で言ってしまえば、陽動作戦のようなものです。 A: この時点では、ヴラバザードさんよりもユダイスさんの方が強いですから。 N: 邪魔なユダイスさんの注意を、リナさんへ向けさせようとしたのでしょうね。 > >>ここが何処なのか。 >>あたしが、どうなるのか。 >> >>そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 > >>ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 >> >>考えるのが怖かった。 >> >>いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >>ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 >> >>あたしは、泣けなかった。 >>泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 >> >>体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 > >ああああ、そんなに落ち込まないで。 >あんなに前向きで、諦めるということから >遠い所にいるリナさんをこんなにするなんて。 >あああああっっっっ!!! >エル様じゃないけど、ヴラバザードにスコップ刺しに行きたいです(怒) > リナさんは、自分を責めてしまっています。 A: 自分の選択が本当に正しかったのか、何かもっと良い手段があったのでは無いか。 気持ちは分かりますが・・・・・・。 N: ヴラバザードさん、たとえどんな滅び方をしても、混沌に帰り着く前に かな〜りの事を覚悟してくださいね。 > >> 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 >> 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 > >よっしゃぁぁぁぁああ!!! >でかしたゼロス!!(嬉) > 流石です。ゼロスさん。 A: 結界ごと、かなり遠くまで、すっ飛ばされてしまったようですが。 N: あの方々は、その位何でも無いですわね。 > >>生きてる。 >>みんなが・・・・・生きているの。 >> >> 「本当・・・なの」 >> 「嘘を付く理由は、ないのでな」 >> >>良かった。 >>でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 >>なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると >>目の前にはユダイスが座っていた。 > >・・・・・・・・・・・・。 >使い古された言葉ですが、リナさんの責任ではないです。 >軍隊である以上、作戦行動中に命を落とすのは可能性として考慮に入れておく事です。 >まして、今回の出動の原因は異界の者どもにあります。 >リナさんはあの場で出来る限りの事をしました。 >彼らにとって不幸だったのは、自分達を殺したのは異界の者でなく、 >自分達が信仰していたはずの神であった事です。 > 戦う限り、犠牲はどうしても出てしまいますからね。 古来、多くの『英雄』と呼ばれた方々が居ますが、彼らの栄達は多くの敵の屍と そして、味方の犠牲の上に成り立っていましたね。 A: リナさんは、優しいですからね。 N: 船団の方々の帰りを待つ、ご家族の所へ無事に返してあげられなかった。 そのことを、どうしても考えてしまうのでしょうね。 神話には、自分達が信じた『神』によって滅ぼされてしまった一族の話しが いろいろと書き記されていますが、下手したら、『神』の方が『魔』よりも怖いような。 > >> 「戦いは、どうなったの。 >> まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 >> 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して >> 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 >> しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ >> 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 > >> 「それ、あたしも知りたい」 >> 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 >> 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 >邪神の脅威にさらされている世界より物騒とは・・・・・・・・。 >怒って良いのか、笑って良いのか(笑) > 笑えない事実、というものでしょうか(笑) A: 確かに、ある意味では私達の世界よりも物騒かもしれないですね。 N: 私達の世界は内紛はありますが、異世界からの侵攻などはありませんからね。 > >> 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 >> 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると >> ヴラバザードめが言いよっての」 >> 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 >> 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 > >あるはずないですね。(断言) >そんなものがあれば、重破斬を唱えた時にエル様が気付いているはずです。 >それに同化したときに取り除いているでしょうし。 >自分の無能棚上げにしてリナさん達に逆恨みしているようですし、 >単なるあてずっぽでしょう。(キッパリ) >まぁ、エル様の呪文を唱えられるリナさんの魔力が鍵というなら話は別ですが・・・。 > その通りですね。 A: 陽動と、リナさん達のことは手駒、もしくは自らの手で始末するのが目的になってますから。 N: ヴラバザードは、力を手に入れる、という目的のために手段を選んでいないですからね。 > >> 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 >> 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば >> “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 >> 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが >> 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に >> 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 >> ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 > >封印を逃れた? >『盲目にして痴愚の者』と同等? >ってことは、『あれ』ですね? >うわぁぁ!!!! >邪神の中で一番たちの悪い奴〜〜〜!! > はい、一番悪質な方だったりします。 A: 『あいつ』以外は、他の存在と積極的に関わろうなんてしませんからね。 N: 悪意を持って、他の存在に滅びを与えるのは『あいつ』だけですわよ。 一説では、『盲目にして痴愚の者』の、知性を持った者が『あのお方』、だと言われておりますが 今回は別のものとして、考えさせて頂いております。 力を無数に細分化され、ありとあらゆる世界へとばら撒かれた、の部分は 猫楽者の独自の設定で、そうさせて頂きました。 > >>ユダイスは、表情を改め、話し出した。 >> 「わしはリナ嬢ちゃんを、仲間の元へと無事に送り届けると約束しよう。 >> そして、この世界での最後の仕事をするつもりじゃ」 >> >> 「最後の仕事?」 >> 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 > >はい?ユダイスさん? >それって、裏切り・・・・・・・。 >邪神相手に、裏切りなんてしたら死ぬよりつらい事になりますよ? > 裏切りですね、ユダイスさんのお名前 イスカリオテのユダのお名前から、作らせて頂きましたから ユダイスさんは、過去に何度も“支配せし者”へと反逆していたりします。 A: その度に滅ぼされては、復活させられ。 N: 何回も自分自身で滅んでは、“支配せし者”に復活させられています。 > >> 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 >> 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 >>そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 >> >> わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 >> 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 >> 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて >> 力を与えられた存在。 >> それが、今のわしらじゃ。 >> >> 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが >> わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 >> >> わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 >> “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 >> この翼は、わしらの力の源であると共に >> わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて >> わしらは滅びる。 >> >> 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 >> だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 >> >> 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 >> >> じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは >> できなんだ。 > >『あれ』はユダイスさんの努力を、無駄な足掻きと笑ってみていたのでしょうね。 > そうなのです。苦しんで足掻いて、何とかしようと懸命に努力している その姿を嘲笑っていたのです。 A: ・・・・・・・・・・・・・・・・。 N: A〜。ちょょょょょょょょょょょょょっと、お話しがあるん・だ・け・ど(目の笑っていない笑顔) A: (滝汗)は・・・・はいいいいっ、おっお手柔らかに(滝汗X100) > >> 「なんなの、それでも神といえるの」 >> 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 >> この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て >> 良かったとおもっておってな。 >> リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし >> わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 > >キズカさんですか? >しかし、ユダイスさんのことを仇のようにいっていましたが? > あ・・・・・・・(滝汗)、この件につきましては、次回、明らかになりますです。 A: ただ、キズカさんが何故、ユダイスさんを仇と言っていたかと言いますと。 N: ユダイスさんの一族が邪神の戦いに巻き込まれて、全滅し掛けたときに ユダイスさんが、ある神へと呼びかけて力を借りたんです。 A: 呼びかけた神の力で、一族を襲っていた勢力は全滅したのですが。 N: 代償に一族を次々と喰らい出した神の姿を見て、まだ幼かったキズカはユダイスさんが原因で 一族が滅んだ、と考えているのです。 > >> 「ユダイス様。 >> ヴラバザードが“支配せし者”を、あの化け物を呼び込もうとしています」 >> 「今、サバツ様の指示で、我らの仲間が総がかりで食い止めようとしていますが >> あやつの圧倒的な力に何処まで、この場を支えられるかは分かりません」 >>空間を渡り現れた、サバツとロキが、動揺している。 > >ああああああっっっ!!! >あ、あのあほがぁぁぁぁっっっ。 > 無茶じゃ無くて、無理なことをやろうとしてます。 A: まあ、ヴラバザードさん自身は大きな力を我が物にしようとしている、のでしょうが(溜息) N: 何考えてるんでしょうか、どう考えても不可能でしょうに。 > >> 「わかりました」 >>ロキが答えると同時に、あたしの視界は暗転した。 >> >> 「リナ」 >>がばっ。 >> >>え、え、ええええええええええええええええ。 >>空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 >> 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >>じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 > >きゃあぁぁぁぁあvvvvv >ガウリイさん、ラブラブ〜〜〜vvv >って、あれ? >ガウリイさん、もしかしてリナさんが転移してくるのがわかっていたんですか? >な、なんか『野生の勘』というよりも >すでに『千里眼』の域に達しているような・・・・・・。 > 実は、この部分が以前にKeyさんから頂きました >確かに、偵察部隊に入れてもきっと役には立たないですよ。 >絶対にリナさんの気配しか追いませんから。(確信) の部分を読ませて頂いて、驚いた所だったりします。 A: ガウリイさんなら、どこにリナさんがいても、あっさり探知しそうですからね。 N: たとえ異世界にリナさんが居たとしても、分かりそうですしね。 > >>やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 > >しぶしぶといった感じが伝わってきますね。(笑) > はい、もしガウリイさんが空間を渡ることが出来たとしましたら 抱きしめたまま何処かへと移動していた事でしょう。 A: 人の恋路を邪魔するやつは、というのをヴラバザードさんは知らないんですかね。 N: ガウリイさん、怒ってますしね。 > >>あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 > >ふっふっふっふ・・・・・・。 >諸悪の元凶登場。 >アメリアさんの口上が聞けますね(笑) > アメリアさんの口上は、ぜひ入れたいですね。 A: わたし・・・・・アメリアさんは苦手です。 N: と、言うかセイルーン王家の方々・・・・・・・・・・・・・・・・苦手ですわ。 > >>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >>なんとか、第十話まで出来あがりました。 > >待ってました(嬉) > ああああああああああああああああああ、勿体無いお言葉をありがとうございます。 > >>話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 > >いよいよクライマックスですね。 >サバツさん達が、こちらに寝返ったようですがまだ脅威は去っていないようです。 >ヴラバザードは『支配せし者』を呼んでしまうのか? >リナさん達に対抗手段はあるのか? >次の展開が楽しみです。 > ありがとうございます。とても嬉しいです。 読んでくださって、本当にありがとうございます。 拙い駄文ですが、毎回、とても丁寧な感想を頂きまして、本当にありがとうございます。 最後の戦いと、相成りました。 キズカさんの大技と、『ある力』を使って対抗する事となる予定です。 > >又、見つけ次第感想を書きに来ます。 >ではまた。 ありがとうございます、明日は平日だというのに、こんな遅い時間にとても丁寧な感想を頂きまして とても嬉しいです、あしたのお仕事(または授業)に、お疲れが残らなければ良いのですが。 朝夕と日中の寒暖の差が激しく、風邪が流行っているようですので お体にお気を付けて、お元気で。 では、また。 |
22317 | Re:白き翼を持つ者(第十話) | キツネノテブクロ | 2002/9/30 07:52:20 |
記事番号22302へのコメント 初めまして、キツネノテブクロです。 NOVEL2の方に出没しては、ちまちまと話を書いております。 相方としてうちの火竜王の人間バージョンの、フレイ連れてきました。 フレイ:首ねっこつかむな(怒) あ、失礼した、私はフレイ。 なにやらこちらの火竜王はしょうも無い事しているようだが・・・ > >こんにちは、猫楽者と申します。 > >続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。 >ありがとうございます。 > >体育祭が終わり、文化祭の季節なんですね。 > >では、第十話です。 >よろしくお願いします。 > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >白き翼を持つ者 第十話 > > >突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 >サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 >混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 > > > > >何もなかった。 >イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 > >ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 > >島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 > >まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 > > 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 > >あたしの叫び声は、虚しく響いた。 > > ろくな事せんな・・・ フレイ:・・・・ > > > >あたしは、いま独りだった。 > >あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 >ここが何処なのか。 >あたしが、どうなるのか。 > >そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 > >ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 > >考えるのが怖かった。 > >いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 > >あたしは、泣けなかった。 >泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 > >体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 > リナ・・・泣く事も出来ないくらい辛いんですね・・ フレイ:・・・・すまん・・・何も言えん・・・ > >誰かが部屋へと入ってきたが、あたしには、どうでも良いことだった。 > > 「リナ嬢ちゃん。すまんの・・・・こんなことになってしまって」 > > > 「なに・・・・言ってんのよ。 > ガウリイ達は・・・・・・絶対に無事よ。 > みんな・・・・あれ位で・・・・どうにかなったりしないわ。 > あいつら、ほんとに・・・・・信じられないくらい・・タフなんだから・・・・・・」 >消え入りそうな小さな声で、誰かがユダイスと話している。 > > 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 > 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 > >生きてる。 >みんなが・・・・・生きているの。 > > 「本当・・・なの」 > 「嘘を付く理由は、ないのでな」 > >良かった。 >でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 >なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると >目の前にはユダイスが座っていた。 > > 「戦いは、どうなったの。 > まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 > 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して > 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 > しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ > 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 > > 「それ、あたしも知りたい」 > 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 > 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 確かに物騒だ。 フレイ:今お前が書いてる話もかなり物騒だろう;; そーか? > > 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 > 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると > ヴラバザードめが言いよっての」 > 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 > 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 > > 「そもそも、『鍵』って、何なの」 > 「『鍵』には、2種類あっての。 > 1つは、“支配せし者”に呼びかけ力を借りる為のもの。 > もっとも、下手に“あの化け物”の力なんぞ、借りようものなら > どんな代償を払わされることになるか」 >自分の仕えている『神』を、“化け物”扱いするとは >思ったよりも良い性格してるぞ、このじいさん。 > > 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 > 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば > “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 > 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが > 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に > 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 > ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 > >邪神たちの中で、唯一封印を逃れた存在。 >あたしは、その神のことを聞いたことがあった。 > >ユダイスは、表情を改め、話し出した。 > 「わしはリナ嬢ちゃんを、仲間の元へと無事に送り届けると約束しよう。 > そして、この世界での最後の仕事をするつもりじゃ」 > > 「最後の仕事?」 > 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 > > 「あたし達には、ありがたい話だけど > じいちゃん、そんなことして大丈夫なの」 > > 「リナ嬢ちゃんは、わしの娘のマナに良く似ておるな。 > 気が強く無鉄砲で不器用だが、本当に優しい、そんなところがの」 >娘・・・・って、神族のユダイスに、娘がいるの? > > 「こう見えても、わしはこの世界への侵攻部隊を束ねとる身での > その位のことが出来る程度の力は持っておるよ。 > 正直に言わせてもらえば、サバツやロキなどを滅ぼすのは > あまり気が進まんがのう」 > > 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 > 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 >そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 > > わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 > 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 > 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて > 力を与えられた存在。 > それが、今のわしらじゃ。 > > 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが > わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 > > わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 > “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 > この翼は、わしらの力の源であると共に > わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて > わしらは滅びる。 > > 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 > だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 > > 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 > > じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは > できなんだ。 > > >しばらくの間、あたしは何も言えなかった。 >それでも何とか、言葉を搾り出してみた。 > 「なんなの、それでも神といえるの」 > 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 > この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て > 良かったとおもっておってな。 > リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし > わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 > >あたしが、ユダイスの孫のことを聞こうとしたときに、物凄く嫌な予感がした。 > 「こ・・・・・これは」 >ユダイスも何かを感じたように、呟き、考え込んでいる。 > > 「ユダイス様。 > ヴラバザードが“支配せし者”を、あの化け物を呼び込もうとしています」 > 「今、サバツ様の指示で、我らの仲間が総がかりで食い止めようとしていますが > あやつの圧倒的な力に何処まで、この場を支えられるかは分かりません」 >空間を渡り現れた、サバツとロキが、動揺している。 > > 「“支配せし者”のことを、化け物扱いする、ということは > お主達、思い出したのか」 >ユダイスの問いかけに。 > 「はい、我らだけではなく、あの場にいた全てのものが」 >うなづき答えるロキ。 > > 「ロキよ、リナ嬢ちゃんの仲間たちが、この島へと到着したようじゃ。 > お主は、リナ嬢ちゃんを仲間たちの元へと、送ってあげてくれ」 > > 「わかりました」 >ロキが答えると同時に、あたしの視界は暗転した。 > > 「リナ」 >がばっ。 > >え、え、ええええええええええええええええ。 >空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 > 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 えーと、嬉しいんだろうね;; フレイ:どういう反射神経しとんだ?(汗) > > 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 >ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 > >やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 > >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 だああああああああああ!!!!!!(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒) ろくでなしがああああああああああああ!!!!!(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒) フレイ:・・・・くず神が・・・ あんたもきついな フレイ:・・・ほっとけ ま、あんたの場合は、こういうことはしないけどね。 幾らあんたが狂気を孕んでいても、普段は天然さんの方向音痴な、のんべなおやぢだもんね。 フレイ:そこ、のんべは止めろ! それとおやぢ言うな、ないすみどると言え! ・・・・・・・(汗) 性格付け間違ったかな;;; > > > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ > >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十話まで出来あがりました。 > >話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 > >読んでくださって本当にありがとうございました。 >あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 > >では、失礼します。 > >猫楽者。 > 続きを楽しみにしております。 無理せず頑張ってください。 |
22330 | はじめまして、感想をありがとうございました | 猫楽者 E-mail | 2002/9/30 22:59:39 |
記事番号22317へのコメント キツネノテブクロさんは No.22317「Re:白き翼を持つ者(第十話) 」で書きました。 > >初めまして、キツネノテブクロです。 > 初めまして、キツネノテブクロさん。 猫楽者と申します、よろしくお願い致します。 読んでくださって、ありがとうございます。 感想まで頂いて、とても嬉しいです。 お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。 A: こんにちは、初めまして、キツネノテブクロさん。 これのオリキャラで、正体不明(笑)のAと申します。 N: 初めまして、こんにちは、キツネノテブクロさん。 こんなののオリキャラで、同じく正体不明(笑)のNと申します。 また、これ、と、こんなの、扱いですか(泣) > >NOVEL2の方に出没しては、ちまちまと話を書いております。 > キツネノテブクロさんの素敵なお話、とても楽しく読ませて頂いております。 すいません・・・・・読み逃げしておりました。 『竜の血の連なりか・・・?』 水竜王さんを救おうと必死に結界を叩く姿、泣けました。 『スレイヤーズな人々』 ゼロガディスさんのご家族、あのお父さんとお母さん、最高です。 そして活躍しても、やっぱり不幸なゼロスさん。 あの当時から不幸な方だったんですね。 『竜皇奇譚』 ルースさん♪、可愛いです〜♪ ヴァルさんに触れると安心して眠るのですね、寝ている姿を想像すると♪ 『腹心漬』 読んでいて、とても楽しいです。 腹心の方々、とても生き生きしていますね。 『――硝子―― 零れ落ちた沙』 ラダマンティスとゼルガディスさんに、あんな秘密があったとは。 ラダマンティスは、お幸せになってくれて良かったです。ゼルガディスさんも、幸せになって欲しいです。 > >相方としてうちの火竜王の人間バージョンの、フレイ連れてきました。 > >フレイ:首ねっこつかむな(怒) >あ、失礼した、私はフレイ。 >なにやらこちらの火竜王はしょうも無い事しているようだが・・・ > 初めまして、フレイさん。 猫楽者と申します、よろしくお願い致します。 A: フレイさんは、こちらのヴラバザードさんとは違って、良き父であり、良き夫なのですね。 N: こちらのヴラバザードに フレイさんの爪の垢でも飲ませてあげたいですわ。 > >> >>何もなかった。 >>イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 >> >>ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 >> >>島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >>四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 >> >>まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 >> >> 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 >> >>あたしの叫び声は、虚しく響いた。 >> >> >ろくな事せんな・・・ > >フレイ:・・・・ > はい、こちらのヴラバザードさん、暴走状態です。 A: この後、こちらのヴラバザードさんには、償いをして頂きましょうね。 N: エル様か、Aの元で、永遠にね。 > >>あたしは、いま独りだった。 >> >>あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 >>ここが何処なのか。 >>あたしが、どうなるのか。 >> >>そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 >> >>ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 >> >>考えるのが怖かった。 >> >>いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >>ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 >> >>あたしは、泣けなかった。 >>泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 >> >>体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 >> >リナ・・・泣く事も出来ないくらい辛いんですね・・ > >フレイ:・・・・すまん・・・何も言えん・・・ > 辛すぎると涙は、出でこないんですよね。 A: リナさんの、世界よりも大切な方の生死が不明でしたから。 N: 悪いのはこちらのヴラバザードさんですので、フレイさん、どうかお気になさせないで下さいね。 > >> >> 「それ、あたしも知りたい」 >> 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 >> 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 >確かに物騒だ。 > >フレイ:今お前が書いてる話もかなり物騒だろう;; > >そーか? > こちらの世界も物騒ですよね、いろいろな意味で。 A: 『竜皇奇譚』、面白いです〜。 N: エル様の、ご登場のご挨拶しているお姿を想像して、PCの画面の前で固まってしまいましたわ。 > >> >> 「リナ」 >>がばっ。 >> >>え、え、ええええええええええええええええ。 >>空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 >> 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >>じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 >えーと、嬉しいんだろうね;; > >フレイ:どういう反射神経しとんだ?(汗) > まあ、ガウリイさんですから。 A: 微笑ましい光景ですねえ。 N: 無事に再会できて、本当に良かったですわ。 まだ無事に終わるとは、限りませんが。 A: ほ〜う、これ以上犠牲者を増やすつもりですか? N: あまり滅茶苦茶な事は、しない方が良いですわよ。 よっ・・・・予定通りに致しますです・・・・・だからお願いします・・・・・刀と棒を振り回さないで下さいいいいいいいいいいいぃぃぃぃぃ(泣) > >> >> 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 >>ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 >> >>やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 >> >>あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 >だああああああああああ!!!!!!(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒) >ろくでなしがああああああああああああ!!!!!(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒)(怒) > >フレイ:・・・・くず神が・・・ > >あんたもきついな > >フレイ:・・・ほっとけ > >ま、あんたの場合は、こういうことはしないけどね。 >幾らあんたが狂気を孕んでいても、普段は天然さんの方向音痴な、のんべなおやぢだもんね。 > >フレイ:そこ、のんべは止めろ! >それとおやぢ言うな、ないすみどると言え! > >・・・・・・・(汗) >性格付け間違ったかな;;; > 自分も、当初はこちらのヴラバザードさん、ここまで壊れてはいなかったハズなのですが(汗) A: 猫楽者、今ちらっと、Nさんと私の方を見たのは、ど〜いう意・味・か・な・あ? N: ま・さ・か・私達の性格付けも、間違ったかも、とか思ってないですわよねぇ。 思ってません。。。。。たとえ思っていたとしても・・・・・・とても怖くて口には出せません(滝汗) > >> >>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >>なんとか、第十話まで出来あがりました。 >> >>話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 >> >>読んでくださって本当にありがとうございました。 >>あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 >> >>では、失礼します。 >> >>猫楽者。 >> >続きを楽しみにしております。 >無理せず頑張ってください。 > ありがとうございます。 読んでくださいまして、本当にありがとうございます。 朝一番に丁寧な感想を頂きまして、とても嬉しいです。 あまり無理せずに頑張って、続きを書かせて頂きますね。 また、台風が接近して来ているようですね。 風邪も流行っているようですので、お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
22332 | 遅ればせながら | 棒太郎 | 2002/10/1 09:20:58 |
記事番号22302へのコメント こんにちわ、棒太郎です。 続き、楽しみに待っておりました。 遅くなりましたが、感想を。 > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >白き翼を持つ者 第十話 > > >突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 >サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 >混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 > >ついにあらわれおったな!諸悪の根源が!! > > >何もなかった。 >イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 > >ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 > >島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 > >まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 > > 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 > >あたしの叫び声は、虚しく響いた。 > >え!?な、なんということに!? >おのれっ、ヴラバザード! > > >あたしは、いま独りだった。 > >あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 >ここが何処なのか。 >あたしが、どうなるのか。 > >そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 > >ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 > >考えるのが怖かった。 > >いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 > >あたしは、泣けなかった。 >泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 > >体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 > >うう、辛いですな、リナちゃん。 しっかりと生きる気力をもってくれぇぇぇ。 ・・・・・・・わたしんとこだと、こんな場面になっても笑って家族の誰かがで てくるんだろうなぁ >誰かが部屋へと入ってきたが、あたしには、どうでも良いことだった。 > > 「リナ嬢ちゃん。すまんの・・・・こんなことになってしまって」 > > > 「なに・・・・言ってんのよ。 > ガウリイ達は・・・・・・絶対に無事よ。 > みんな・・・・あれ位で・・・・どうにかなったりしないわ。 > あいつら、ほんとに・・・・・信じられないくらい・・タフなんだから・・・・・・」 >消え入りそうな小さな声で、誰かがユダイスと話している。 > > 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 > 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 > ぬお!やるな!ゼロス! >生きてる。 >みんなが・・・・・生きているの。 > > 「本当・・・なの」 > 「嘘を付く理由は、ないのでな」 > >良かった。 >でも、船団の人達は・・・・・・・・・・・・・・・ごめん、ごめんね。 >なんだか体に力が入らないので、やっとのことで顔を上げると >目の前にはユダイスが座っていた。 > > 「戦いは、どうなったの。 > まだ水の眷属と、『風』が戦っていたハズよ」 > 「あの後、直ぐにリナ嬢ちゃん達の援軍が到着して > 水の眷属を倒し、魔風も押さえ込んだ、と聞いておるでの。 > しかし、あのAとNとか申す者は、いったい何者なんじゃ > 下っ端とはいえ、仮にも『神』の名のつく者を倒すとは」 > > 「それ、あたしも知りたい」 > 「やれやれ、正体不明と言う訳かの。 > 流石は、下手したら、わしらの世界よりも物騒な『赤き世界』、じゃのう」 > > 「ヴラバザードは、何の為にあたしを、ここに連れてきたの」 > 「わしらが捜し求めておる、『鍵』が、リナ嬢ちゃんの中に眠っておると > ヴラバザードめが言いよっての」 > 「あ・・・あたしの中にぃ・・」 > 「安心せい、『鍵』は無かったのでな」 > > 「そもそも、『鍵』って、何なの」 > 「『鍵』には、2種類あっての。 > 1つは、“支配せし者”に呼びかけ力を借りる為のもの。 > もっとも、下手に“あの化け物”の力なんぞ、借りようものなら > どんな代償を払わされることになるか」 もしかして『門の鍵にして門の守護者』(だったかな?)のヨグ=ソトース? >自分の仕えている『神』を、“化け物”扱いするとは >思ったよりも良い性格してるぞ、このじいさん。 > > 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 > 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば > “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 > 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが > 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に > 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 > ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 > >邪神たちの中で、唯一封印を逃れた存在。 >あたしは、その神のことを聞いたことがあった。 > 唯一封印を逃れた存在・・・・・ ううむ、分からん。 『盲目にして――』の御方か、『這い寄る混沌』ぐらいしか思い浮かばん・・・ >ユダイスは、表情を改め、話し出した。 > 「わしはリナ嬢ちゃんを、仲間の元へと無事に送り届けると約束しよう。 > そして、この世界での最後の仕事をするつもりじゃ」 > > 「最後の仕事?」 > 「ああ、ヴラバザードめを滅ぼし、わしと共にこの世界へと来た者も全て滅ぼす」 > > 「あたし達には、ありがたい話だけど > じいちゃん、そんなことして大丈夫なの」 > > 「リナ嬢ちゃんは、わしの娘のマナに良く似ておるな。 > 気が強く無鉄砲で不器用だが、本当に優しい、そんなところがの」 >娘・・・・って、神族のユダイスに、娘がいるの? > > 「こう見えても、わしはこの世界への侵攻部隊を束ねとる身での > その位のことが出来る程度の力は持っておるよ。 > 正直に言わせてもらえば、サバツやロキなどを滅ぼすのは > あまり気が進まんがのう」 > > 「でも、何で。それに元の世界へ帰ってから大変なんじゃないの?」 > 「ちょっと、年寄りの話を聞いてもらっても良いかの」 >そう言って、ユダイスは『白き翼を持つ者』のことを話し出した。 > > わしらは元々神族などでは無かったのじゃ。 > 神々の戦いで滅亡した種族のもの。 > 一度は死んだはずのわしらを、“支配せし者”が気紛れで復活させて > 力を与えられた存在。 > それが、今のわしらじゃ。 > > 他の奴らは、記憶を失い過去を忘れておるが > わしは、“支配せし者”の気紛れで、以前の記憶を持ったままじゃった。 > > わしらは皆、白い翼を持っとるじゃろう。 > “支配せし者”が力を与えるときに付けられた、忠誠の証じゃよ。 > この翼は、わしらの力の源であると共に > わしらを滅ぼす力を持っとっての、神の意思に逆らえば翼が弾けて > わしらは滅びる。 > > 本来、翼とは己が意思で自由に飛ぶ為のもの。 > だが、わしらの翼は、わしらを縛る鎖なのじゃ。 > > 唯一その戒めを逃れる方法は、自らの過去を思い出せた場合のみ。 > > じゃが、わしには、他の仲間に過去を思い出してもらうことは > できなんだ。 > > >しばらくの間、あたしは何も言えなかった。 >それでも何とか、言葉を搾り出してみた。 > 「なんなの、それでも神といえるの」 > 「それが、わしらの世界の神と呼ばれるものじゃよ。 > この世界の暮す者達には、迷惑をお掛けしたがの、わしはこの世界へと来ることが出来て > 良かったとおもっておってな。 > リナ嬢ちゃん達のような、強い輝きを持った者達に会うことが出来たし > わしの孫が、この世界で生きていることが分かったからのう」 > >あたしが、ユダイスの孫のことを聞こうとしたときに、物凄く嫌な予感がした。 > 「こ・・・・・これは」 >ユダイスも何かを感じたように、呟き、考え込んでいる。 > > 「ユダイス様。 > ヴラバザードが“支配せし者”を、あの化け物を呼び込もうとしています」 > 「今、サバツ様の指示で、我らの仲間が総がかりで食い止めようとしていますが > あやつの圧倒的な力に何処まで、この場を支えられるかは分かりません」 >空間を渡り現れた、サバツとロキが、動揺している。 > > 「“支配せし者”のことを、化け物扱いする、ということは > お主達、思い出したのか」 >ユダイスの問いかけに。 > 「はい、我らだけではなく、あの場にいた全てのものが」 >うなづき答えるロキ。 > > 「ロキよ、リナ嬢ちゃんの仲間たちが、この島へと到着したようじゃ。 > お主は、リナ嬢ちゃんを仲間たちの元へと、送ってあげてくれ」 > > 「わかりました」 >ロキが答えると同時に、あたしの視界は暗転した。 > > 「リナ」 >がばっ。 > >え、え、ええええええええええええええええ。 >空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 > 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 離れ離れになっていた恋人たちの再会。 コレを邪魔したら馬に蹴られて大気圏突破ですね。 > > 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 >ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 > >やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 > >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 > > > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ > >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十話まで出来あがりました。 > >話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 > >読んでくださって本当にありがとうございました。 >あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 > >では、失礼します。 > >猫楽者。 > 物語も佳境に入ってきましたね。 ますます楽しみです。 お体に気をつけて頑張ってください。 ではでは。 |
22340 | こんにちは、感想をありがとうございました | 猫楽者 E-mail | 2002/10/1 22:02:44 |
記事番号22332へのコメント 棒太郎さんは No.22332「遅ればせながら」で書きました。 > >こんにちわ、棒太郎です。 > こんにちわ、棒太郎さん。 お元気ですか、猫楽者です。 読んでくださって、ありがとうございます。 とても丁寧な感想を頂きました、本当にありがとうございます。 お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありません。 A: こんにちは、はじめまして、棒太郎さん。 これのオリキャラの、今のところ謎のAと申します N: はじめまして、こんにちは、棒太郎さん。 こんなののオリキャラの、もうすぐ正体がわかるNと申します おふたりとも、このごろ本編の方ではあんまり出番がないですね。 > >続き、楽しみに待っておりました。 >遅くなりましたが、感想を。 > ありがとうございます。 こんな駄文に、もったいないお言葉を頂いて申し訳ありません。 A: 棒太郎さんの『彼方より来る者』、大喜びしながら読んでたもんね、猫楽者。 N: 矢野●太郎先生の漫画、『暗黒邪神シリーズ』のような素晴らしい世界を 楽しく読ませて頂きました。 > >> >>突然、戦いだした、深きものどもとバイアキーたち。 >>サバツ達まで加わって、目の前で三つ巴の乱戦へと突入したいった。 >>混乱を極める事態の内に、ついにヴラバザードが現れた。 >> >ついにあらわれおったな!諸悪の根源が!! > ヴラバザードさん、今は自分の計画に自信満々だったりします。 A: 諸悪の根源、ヴラバザードさんにピッタリのお言葉ですね。 N: なんか、もう一人、その言葉が当てはまる人が、いますわ、ね〜え、Aさ〜ん。 A: キ・・・キツイですね、Nさん(滝汗) > >> >> >>何もなかった。 >>イマスの島も、セイルーンの船団も・・・・・・・。 >> >>ガウリイ達の姿さえも消えてしまった。 >> >>島のあった辺りは、巨大なクレーターと化していた。 >>四方から海水が注ぎ込み、クレーターはその姿を消してゆく。 >> >>まるで、最初からそこには何も無かったかのように・・・・・・・・・・・。 >> >> 「いっ・・・・・・・・・・・・いやあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ・・・・・・」 >> >>あたしの叫び声は、虚しく響いた。 >> >え!?な、なんということに!? >おのれっ、ヴラバザード! > 他にも少しでも邪魔になりそうだった種族を、ヴラバザードさんは、滅ぼしていたりしますからね。 A: 船団の方まで、犠牲になってしまいました。 N: ヴラバザードさん、楽に滅べるとは思わないでくださいね。 > >> >>あたしは、いま独りだった。 >> >>あの後すぐにヴラバザードが空間を渡り、あたしを、ここに連れてきた。 >>ここが何処なのか。 >>あたしが、どうなるのか。 >> >>そんなことは、もう・・・・・・・・どうでも良かった。 >> >>ガウリイ達が・・・どうなったのかは、わからない。 >> >>考えるのが怖かった。 >> >>いつの間にか、一緒にいるのが当たり前になっていたのに。 >>ずっと・・・・・・・・・・・・・・・このままで・・・・・・・・・・・・・・・いられると思っていたのに・・・・・。 >> >>あたしは、泣けなかった。 >>泣いて・・・泣いて・・・・・疲れて・・・・何もかも忘れて眠ってしまいたい。 >> >>体の何処かに、大きな穴が開いてしまったようで、何をする気にもならなかった。 >> >うう、辛いですな、リナちゃん。 > しっかりと生きる気力をもってくれぇぇぇ。 > ・・・・・・・わたしんとこだと、こんな場面になっても笑って家族の誰かがで てくるんだろうなぁ > 当初の予定では、ここまで暗いシーンは無かったはずなのですが(汗) A: まあ、描いているのが猫楽者ですからねえ。 N: これ以上の犠牲は出ないんでしょうねえ。 予定以外の方には、犠牲者は出ないと思うのですが・・・・・・・・。 > >>誰かが部屋へと入ってきたが、あたしには、どうでも良いことだった。 >> >> 「リナ嬢ちゃん。すまんの・・・・こんなことになってしまって」 >> >> >> 「なに・・・・言ってんのよ。 >> ガウリイ達は・・・・・・絶対に無事よ。 >> みんな・・・・あれ位で・・・・どうにかなったりしないわ。 >> あいつら、ほんとに・・・・・信じられないくらい・・タフなんだから・・・・・・」 >>消え入りそうな小さな声で、誰かがユダイスと話している。 >> >> 「わしがセイルーンで会ったリナ嬢ちゃんの仲間は、誰も死んではおらんよ。 >> 獣神官が守った、と報告を受けとるでな」 >> > ぬお!やるな!ゼロス! > はい、普段はリナさんたちの便利なマジック・アイテムと化していますが やはり獣神官さんですから。 A: たしか、猫楽者はゼロスさんの大ファンだったよね。 N: それにしては、扱いが酷くは無いですか。 不思議なことにカッコよく活躍してもらうよりも、酷い目に遭っている姿の方が 何故か書きやすいのですが・・・・。 > >> >> 「そもそも、『鍵』って、何なの」 >> 「『鍵』には、2種類あっての。 >> 1つは、“支配せし者”に呼びかけ力を借りる為のもの。 >> もっとも、下手に“あの化け物”の力なんぞ、借りようものなら >> どんな代償を払わされることになるか」 > > もしかして『門の鍵にして門の守護者』(だったかな?)のヨグ=ソトース? > さ・・・・流石は棒太郎さんですね。 A: なんか、かなり動揺していますね。 N: いきなり『ヨグ=ソトース』さんのお名前が出ましたからね。 『ヨグ=ソトース』さんでは無いのですが、『ヨグ=ソトース』さんの力を 借りるかもしれません。 > >>自分の仕えている『神』を、“化け物”扱いするとは >>思ったよりも良い性格してるぞ、このじいさん。 >> >> 「もうひとつは、封印を解く『鍵』って、わけなの」 >> 「そうさの、正解ではあるが正確に言えば >> “支配せし者”とは遠い昔に古き神々との戦いに敗れた、邪神の一族のもの。 >> 唯一封印されることが無かったと伝えられておるが >> 邪神の一族の長。“盲目にして痴愚の者”と、同等の力を持っていた為に >> 普通に封印される代わりに、力を無数に細分化された後 >> ありとあらゆる世界へとばら撒かれ、二度と本来の姿に戻れなくされたのじゃ」 >> >>邪神たちの中で、唯一封印を逃れた存在。 >>あたしは、その神のことを聞いたことがあった。 >> > 唯一封印を逃れた存在・・・・・ > ううむ、分からん。 > 『盲目にして――』の御方か、『這い寄る混沌』ぐらいしか思い浮かばん・・・ > う゛・・・・っ。え〜、その件につきましては次回で明らかになるかと思いますです。 A: え゛・・・・・・っと、あの・・・その・・・。 N: あら珍しい、Aまで動揺してるわね。いきなり呼ばれて驚いたのかしら。 > >> >> 「リナ」 >>がばっ。 >> >>え、え、ええええええええええええええええ。 >>空間移動した途端に、あたしはガウリイに抱きつれていた。 >> 「はっ・・・はなせええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ、この馬鹿」 >>じたばた暴れるが、一向に放そうとしないガウリイ。 > > 離れ離れになっていた恋人たちの再会。 > コレを邪魔したら馬に蹴られて大気圏突破ですね。 > その通りです。やっと再開したのですからね。 A: ヴラバザードさんも気の利かない方ですね、もう少しお時間を与えてあげても良いでしょうに。 N: まあ、そんな気配りが出来る方なら、あんな無茶な事やろうとはしませんわね。 > >> >> 「お取り込みのところ大変申し訳ないんですが、そんなことしている場合では無いようですよ」 >>ゼロスの声に、微かに混じった焦りの響き。 >> >>やっとあたしを放したガウリイが、ブラスト・ソードを抜き放ち、あたしの斜め前に立った。 >> >>あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 >> >> >> >>$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >> >>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >>なんとか、第十話まで出来あがりました。 >> >>話しは・・・・・いよいよ、最後の戦いへと、やって来ることが出来ました。 >> >>読んでくださって本当にありがとうございました。 >>あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 >> >>では、失礼します。 >> >>猫楽者。 >> > >物語も佳境に入ってきましたね。 >ますます楽しみです。 >お体に気をつけて頑張ってください。 >ではでは。 > ありがとうございます。 読んでくださって、ありがとうございます。 拙い駄文ですが、丁寧な感想を頂きまして本当にありがとうございます。 ご心配ありがとうございます。 先週末から、風邪を引いていまして、やっと回復して来ました。 台風が近づいているようですね。 朝夕と日中の温度の差が激しく、風邪が流行っているようですので お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
22406 | 白き翼を持つ者(第十一話) | 猫楽者 | 2002/10/4 09:00:10 |
記事番号22301へのコメント こんにちは、猫楽者と申します。 続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。 ありがとうございます。 気付けば、もう10月になってしまいました。 では、第十一話です。 よろしくお願いします。 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ 白き翼を持つ者 第十一話 あたしは、ユダイスから異界よりの侵略者、『白き翼を持つ者』の正体を聞かされた。 そして、“支配せし者”が、何者かも。 その“支配せし者”を、この世界へと呼び込もうとしたヴラバザードが、あたし達の前に現れた。 あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 ヴラバザードがゼロスに話し掛けた。 「思ったよりも早い登場だな。獣神官よ」 「僕の張った結界ごと、何処かの誰かさんに吹き飛ばされはしましたがね」 「ところで、何故この場所が分かったのだ」 「ガウリイさんが、リナさんがここに居るのを感じ取って誘導してくださったんです。 ヴラバザードさんこそ、わざわざお出迎えに来られたのですか」 「ヴラバザードさん、なぜ貴方が光を見失い、悪の道へと走ったのかは分かりませんが 今までの行いを悔い改めて、真人間の道へと戻りましょう」 「アメリア、あいつ、そもそも人間じゃないぞ」 アメリアの発言を聞いて、とりあえず疲れた声で突っ込みを入れているゼル。 「もし貴方にほんの少しでも、正義の心があるのなら・・・・・」 アメリア・・・・せっかくゼルが突っ込んでくれたの・・・・・・聞いてないし・・・・ゼル・・頑張ってね。 流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と 首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 「人の話を聞かないとは、それすなわち悪ですね。 仕方ありません。私たち正義の仲良し4人組プラス、キズカさんとその他で 正義の何たるかを教えて差し上げます」 「あの・・・・その他・・って、やっぱり僕のこと・・・ですよね」 アメリアの酷い言い様に、ゼロスが涙しながら呟いているが・・・・・皆で無視。 「と・・・とりあえず・・・話を戻すぞ。 我は、お主達に選択の機会を与えてやろうと思ったのだ」 「選択・・ですか」 「そうだ。我の部下となり生き延びるか。それともここで滅び去るか どちらでも好きな方を選ぶが良い」 「カオス・ブリッド」 ヴラバザードがゼロスとのんびり話をしている間に、唱えた呪文を解き放つ。 「ほう。それが答えというわけか」 ヴラバザードのその一言で、カオス・ブリッドは全て消え去っていた。 「神族除名された、あんたの部下になって何か良いことでもあるの」 「あるぞ、我はこれから全ての世界の王となる身。 我に仕えていれば、どんな願いもかなうぞ、なんなら何処かの世界の王にしてやっても良いのだぞ」 はあっ?!。全ての世界の王になる・・。 「全て世界の王ですって、笑えない冗談ね」 『ラ・ティルト』 アメリアとゼルが同時に放った術は・・発動しなかった。 「その程度の術は発動せんよ」 当たり前のように話す。ヴラバザード。 やはり強い。ヴラバザードは竜王だった存在。 この中の誰よりも強いだろう。おそらくは獣神官のゼロスでさえも足元にも及ばないほど。 だが。諦める訳にはいかない。 「リナ。みんな気を付けろよ。こいつの中に何か、ものすごい力を持ったものがいるぞ」 「ほう、剣士よ。貴様には解るのか。我が神と同化したのが。 では、始めるとしようか」 ゼロスが虚空から黒い錐でヴラバザードを攻撃するが いともあっさり身をかわされて、逆にヴラバザードの剣で錐を打ち砕かれて ダメージを負っているようだ。 「ゼロスよ。お主と戦うのは初めてだったな。 さすがに強い。獣神官の名は伊達では無いな」 「この世界を裏切ったとはいえ。やはり元竜王ですね。 洒落にならない力をお持ちのようで」 いつもの笑みを消し。珍しく真剣な表情で言うゼロス。 「我等の敵を討ち滅ぼせ カオティック・ウェイブ」 あたしの力ある言葉によって、空の彼方より蒼い光の柱がヴラバザードを撃ち付ける。 パッキ・・イイィィィイン・・。 音と共に蒼い光の柱が砕け散り、無傷のヴラバザードが姿を現す。 「カオティックブルーの力を借りた術か。なかなかの威力だが。 今の我には届かぬぞ。まだこの程度ではな」 ガウリイが疾る。ヴラバザードに向かって。 鋭い剣撃を繰り出すが、右手に持った剣で軽くあしらうヴラバザード。 「剣士よ。なかなかに鋭い攻撃だな。 流石に魔竜王と覇王が認めた程の腕前よの」 「ちいっ。アストラル・ヴァイン」 ゼルの持つブロード・ソードの刀身が赤く輝く。 ガウリイと共にヴラバザードに斬りつけるゼルガディス。 バキィ・・ン。 ゼルのブロード・ソードが、あっさりと砕け散る。 ヴラバザードの左手の一振りで。 「ふむ。そんなナマクラでは、我にかすり傷ひとつ付けられんぞ。 お主とはまた後で遊んでやる、少し退いていてくれぬか」 ヴラバザードは右手に持った剣でガウリイと斬り結びながら。 無造作に左の手のひらをゼルに向けた。 まずい。 フォローしようにも、あたしの呪文はまだ完成していない。 「防御結界」 アメリアの悲鳴のような声と同時に、ゼルの体が淡く輝く。 ドンッ! 衝撃音と共に吹き飛ばされる。ゼル。 アメリアがゼルの所へ走って行った。 「闇を切り裂く炎の騎士よ 輝けるものと共にある光の守護者よ 我声を聞きたまえ 呼びかけに答えし 来たれ 星の戦士よ」 キズカの呪文で現れたのは、数10体の人間と似た姿をした炎の生物。 両端のとがった細長い円筒状のものにまたがり、何か武器のような物を携えている。 「お・お前達は・・」 はじめて。 焦りと怒り声をあげるヴラバザード。 ガウリイが攻撃に巻き込まれないように、ヴラバザードから距離を開ける。 ヴラバザードの周りを飛び交いながら、炎と光を撃ち付けている。星の戦士たち。 炎と光はヴラバザードの体を貫きダメージを与えているようだ。 ヴラバザードは星の戦士たちから、距離を取ろうと大きく後ろへ飛び下がり。 「うっ・・うおおおおおぉぉぉおお・・」 体中を穴だらけにされながら、叫ぶ。 辺りを飛び交っていた星の戦士たちは、ヴラバザードの叫び声と共に 吹き散らされるように消えていった。 星の戦士たちの攻撃で全身を貫かれて 傷だらけのヴラバザードが、方膝をついて喘いでいる。 効いている。 ここは回復の時間を与えず皆で連続攻撃を。と。 あたしが考えた時。 「やっ・・止めろ・・・・・・我は・・・・・・・王と・・」 叫び声をあげたヴラバザードは。 びくん。と 体を震わせたきり。動かなくなった。 動きを止めたヴラバザードの体の傷口から黒い煙が。 いや。 闇色をした何かが、ゆっくりと噴き出してきた。 ガウリイは、魔力衝撃波をヴラバザードに叩きつけながら あたし達の方へと戻ってきた。 ヴラバザードは闇に覆い尽くされ、蠢く闇の塊となっていた。 ぶわあっ。 蠢く闇の塊から吹き付けてきた何かに、あたし達は吹き飛ばされてしまった。 どくん。 突然、体の奥底から黒い衝動が湧き上がってきた。 破壊・・・・・・暴力・・・・・攻撃への抵抗し難い程の強い衝動・・・・。 その衝動の、なんと甘美な事か。 あたしは黒い衝動のままに、暴走しそうになるのを必死に押さえ込んでいた。 どくん。 黒い衝動は、その大きさを増してゆく。 このまま・・・・・衝動に・・・・・・身を任せてしまいたい・・・・・・・・。 だめ・・・・・・このままでは・・・・・・・・・・・。 ふっ・・と、荒れ狂っていた黒い衝動、その力が弱まり消えて行った。 「・・はあ・・はあ・・」 その場に跪き荒い呼吸を繰り返し、全身汗まみれになりながらも しばらくして、やっと少し落ち着いてきた。 あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から ゼロスが守ってくれたから。 二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 「大丈夫ですか」 聞き覚えのある声に顔を上げれば 蠢く闇に向かって両手を広げた、Aさんの姿が見えた。 「な・・何が・・」 「あの闇の塊から何らかの波動が、世界中に発せられたみたいです」 「精神・・攻撃」 「いえ、攻撃と言うよりも何らかの意思。ふと思いついた考えが漏れ出た、という感じでした。 ゼフィーリアの方々に結界を張ってもらいましたので 今の意志程度は外に漏れることはないでしょう」 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 Nさんが虚空から出現して話し出した。 「被害はこの世界全域に及んでいます。 世界中で殺し合い、見境の無い破壊活動が続発しました。 人間、竜族、エルフ、力の弱い神族と魔族、全ての生き物が狂ったように 暴れまわり、死者は今の所数万人、負傷者は数十万に達したとのことです。 発狂者の数はまだ不明。予想では数万になるかと・・・・。 結界を維持している方を除いて、全ての人員で対応していますけど 事態の終息には、しばらくかかりそうです」 これが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたし達が相手にしている神の力。 ガウリイは、あたしの側で座り込んで荒い息を繰り返し ゼロスも苦しそうな表情をしている。 キズカはまだ立ち上がれず、それでも蠢く闇を見つめていて アメリアは倒れたままのゼルの傍らに跪いている。 今の一撃で、あたし達はかなりのダメージを受けてしまった。 「少し、この場から離れた方が良さそうですね。 あの蠢く闇の塊に呑み込まれたら大変ですから」 そう言ってAさんは、あたし達を空へと浮かべ、蠢く闇の塊から 離れた場所へと移動させてくれた。 「ああなってしまっては。もう止められないのう」 ユダイスの声のした方を見れば。 サバツとユダイスとロキがいた。 「ユダイス!」 「キズカ、今は、“支配せし者”をなんとかするのが先です」 ユダイスとキズカの間に立ち、キズカを抑えたのはNさん。 キズカはユダイスを睨み付けている。 「ヴラバザードは、“支配せし者”である“ナイ”の神の欠片に喰らわれた。 “ナイ”は光を嫌う。闇で世界を覆い、この世界の全てを喰らい尽くすだろう」 淡々と語るサバツ。 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 「とにかく。このままじゃあ、この世界はお終いなんでしょう。 だったら。どんな手を使っても。あいつを倒すわよ」 「無駄じゃよ。“ナイ”の神は、如何なる世界でも、如何なる姿になっても 生き続ける事が可能な神。我らに倒す術など無いな」 「どんな時でも希望は残されているはずよ。 たとえどんなに可能性が低くても、諦めたらそこでお終い。 あたしは、絶対に死なない。 生き残ってみせる。 たとえ相手が神だろうが悪魔だろうが、あいつをどうにかしてみせる」 「神の力を目の当たりにして、まだそんな威勢の良いことが言えるとは 面白い嬢ちゃんじゃな。 何かの役には立つかもしれん。わしは手を貸すことにするぞ。 サバツ、ロキ。お主達はどうする」 「何をするにしても時間が必要だろう。 時間稼ぎくらいしか出来んが、やらせてもらおう」 「あいつは神などではない。 我らの仲間を喰らい尽くした化け物だ。 たとえ刺し違えても仇はとってやる」 淡々と語るサバツと、“ナイ”を睨み付けたまま話すロキ。 「残念ながら、それは違うぞ。 サバツ、ロキ。お主達がどう思っていたかは知らんが 神とは神自身と、自らの定めた正義。 それ以外には、何の関心も持ってはおらんのじゃ。 あ奴らにとって我々は単なる餌。 もしくは単なる道具でしかない。それも使い捨てのな。 だが、今は時間がないのも確かなことじゃな あれ以上“ナイ”の神が広がるのを防がねばならんな」 ユダイスの言葉に“ナイ”の方を見れば、蠢く闇の塊は いつの間にか竜程の大きさになり、さらに大きく広がろうとしていた。 $$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 なんとか、第十一話まで出来あがりました。 話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 読んでくださって本当にありがとうございました。 あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 では、失礼します。 猫楽者。 |
22414 | Re:白き翼を持つ者(第十一話) | キツネノテブクロ | 2002/10/4 15:44:20 |
記事番号22406へのコメント こんにちはキツネノテブクロです。 フレイ:今回も相方してるフレイです。 > >こんにちは、猫楽者と申します。 > >続きを読んでみようと思ってくださった心優しい方。 >ありがとうございます。 > >気付けば、もう10月になってしまいました。 > >では、第十一話です。 >よろしくお願いします。 > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ >白き翼を持つ者 第十一話 > > >あたしは、ユダイスから異界よりの侵略者、『白き翼を持つ者』の正体を聞かされた。 >そして、“支配せし者”が、何者かも。 >その“支配せし者”を、この世界へと呼び込もうとしたヴラバザードが、あたし達の前に現れた。 > > >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 > > >ヴラバザードがゼロスに話し掛けた。 > 「思ったよりも早い登場だな。獣神官よ」 > 「僕の張った結界ごと、何処かの誰かさんに吹き飛ばされはしましたがね」 > 「ところで、何故この場所が分かったのだ」 > 「ガウリイさんが、リナさんがここに居るのを感じ取って誘導してくださったんです。 > ヴラバザードさんこそ、わざわざお出迎えに来られたのですか」 > > 「ヴラバザードさん、なぜ貴方が光を見失い、悪の道へと走ったのかは分かりませんが > 今までの行いを悔い改めて、真人間の道へと戻りましょう」 > 「アメリア、あいつ、そもそも人間じゃないぞ」 >アメリアの発言を聞いて、とりあえず疲れた声で突っ込みを入れているゼル。 > 「もし貴方にほんの少しでも、正義の心があるのなら・・・・・」 >アメリア・・・・せっかくゼルが突っ込んでくれたの・・・・・・聞いてないし・・・・ゼル・・頑張ってね。 > >流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか >アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と >首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 > 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 > 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 > 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 > コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 なあ、フレイもダメージ受ける? フレイ:お前・・・忘れてるだろ(呆)以前に、「・・・愛を知らぬものが、神として命ある者を守れるとは思わない・・・」(by竜の血の連なり・・・か?)とか言うセリフを私に言わせたのは、誰だ?ん? そーいやそうでした。(^^; > > 「人の話を聞かないとは、それすなわち悪ですね。 > 仕方ありません。私たち正義の仲良し4人組プラス、キズカさんとその他で > 正義の何たるかを教えて差し上げます」 > 「あの・・・・その他・・って、やっぱり僕のこと・・・ですよね」 >アメリアの酷い言い様に、ゼロスが涙しながら呟いているが・・・・・皆で無視。 > > 「と・・・とりあえず・・・話を戻すぞ。 > 我は、お主達に選択の機会を与えてやろうと思ったのだ」 > 「選択・・ですか」 > 「そうだ。我の部下となり生き延びるか。それともここで滅び去るか > どちらでも好きな方を選ぶが良い」 > どっちも嫌や フレイ:・・・・世間一般の火竜王のイメージが聞いてみたくなったぞ;; 聞かん方が良いんじゃないか・・・私がかなり変わってるから、こういう扱いじゃないだけで・・・ > > 「カオス・ブリッド」 >ヴラバザードがゼロスとのんびり話をしている間に、唱えた呪文を解き放つ。 > 「ほう。それが答えというわけか」 >ヴラバザードのその一言で、カオス・ブリッドは全て消え去っていた。 > > 「神族除名された、あんたの部下になって何か良いことでもあるの」 > 「あるぞ、我はこれから全ての世界の王となる身。 > 我に仕えていれば、どんな願いもかなうぞ、なんなら何処かの世界の王にしてやっても良いのだぞ」 >はあっ?!。全ての世界の王になる・・。 > 「全て世界の王ですって、笑えない冗談ね」 > > 『ラ・ティルト』 >アメリアとゼルが同時に放った術は・・発動しなかった。 > 「その程度の術は発動せんよ」 >当たり前のように話す。ヴラバザード。 > >やはり強い。ヴラバザードは竜王だった存在。 >この中の誰よりも強いだろう。おそらくは獣神官のゼロスでさえも足元にも及ばないほど。 >だが。諦める訳にはいかない。 > > 「リナ。みんな気を付けろよ。こいつの中に何か、ものすごい力を持ったものがいるぞ」 > 「ほう、剣士よ。貴様には解るのか。我が神と同化したのが。 > では、始めるとしようか」 > >ゼロスが虚空から黒い錐でヴラバザードを攻撃するが >いともあっさり身をかわされて、逆にヴラバザードの剣で錐を打ち砕かれて >ダメージを負っているようだ。 > 「ゼロスよ。お主と戦うのは初めてだったな。 > さすがに強い。獣神官の名は伊達では無いな」 > 「この世界を裏切ったとはいえ。やはり元竜王ですね。 > 洒落にならない力をお持ちのようで」 >いつもの笑みを消し。珍しく真剣な表情で言うゼロス。 > ゼロスが真剣な表情をする時って、大概洒落になってない時だったりしますね。 フレイ:・・・暴走した私とどっちが上なんだ? さあ、どうだろうね。 フレイの場合、本気で暴れたら、現存する大陸の半分は軽く消滅するんじゃないか。(実際そうなりかけてぞ、龍皇奇譚の第七話で;;) > 「我等の敵を討ち滅ぼせ カオティック・ウェイブ」 >あたしの力ある言葉によって、空の彼方より蒼い光の柱がヴラバザードを撃ち付ける。 >パッキ・・イイィィィイン・・。 >音と共に蒼い光の柱が砕け散り、無傷のヴラバザードが姿を現す。 > 「カオティックブルーの力を借りた術か。なかなかの威力だが。 > 今の我には届かぬぞ。まだこの程度ではな」 > >ガウリイが疾る。ヴラバザードに向かって。 >鋭い剣撃を繰り出すが、右手に持った剣で軽くあしらうヴラバザード。 > 「剣士よ。なかなかに鋭い攻撃だな。 > 流石に魔竜王と覇王が認めた程の腕前よの」 > > 「ちいっ。アストラル・ヴァイン」 >ゼルの持つブロード・ソードの刀身が赤く輝く。 >ガウリイと共にヴラバザードに斬りつけるゼルガディス。 >バキィ・・ン。 >ゼルのブロード・ソードが、あっさりと砕け散る。 >ヴラバザードの左手の一振りで。 > 「ふむ。そんなナマクラでは、我にかすり傷ひとつ付けられんぞ。 > お主とはまた後で遊んでやる、少し退いていてくれぬか」 > >ヴラバザードは右手に持った剣でガウリイと斬り結びながら。 >無造作に左の手のひらをゼルに向けた。 >まずい。 >フォローしようにも、あたしの呪文はまだ完成していない。 > 「防御結界」 >アメリアの悲鳴のような声と同時に、ゼルの体が淡く輝く。 >ドンッ! >衝撃音と共に吹き飛ばされる。ゼル。 >アメリアがゼルの所へ走って行った。 > > 「闇を切り裂く炎の騎士よ 輝けるものと共にある光の守護者よ > 我声を聞きたまえ 呼びかけに答えし > 来たれ 星の戦士よ」 > >キズカの呪文で現れたのは、数10体の人間と似た姿をした炎の生物。 >両端のとがった細長い円筒状のものにまたがり、何か武器のような物を携えている。 > > 「お・お前達は・・」 >はじめて。 >焦りと怒り声をあげるヴラバザード。 > >ガウリイが攻撃に巻き込まれないように、ヴラバザードから距離を開ける。 > >ヴラバザードの周りを飛び交いながら、炎と光を撃ち付けている。星の戦士たち。 >炎と光はヴラバザードの体を貫きダメージを与えているようだ。 > >ヴラバザードは星の戦士たちから、距離を取ろうと大きく後ろへ飛び下がり。 > 「うっ・・うおおおおおぉぉぉおお・・」 >体中を穴だらけにされながら、叫ぶ。 >辺りを飛び交っていた星の戦士たちは、ヴラバザードの叫び声と共に >吹き散らされるように消えていった。 > >星の戦士たちの攻撃で全身を貫かれて >傷だらけのヴラバザードが、方膝をついて喘いでいる。 >効いている。 >ここは回復の時間を与えず皆で連続攻撃を。と。 >あたしが考えた時。 > > 「やっ・・止めろ・・・・・・我は・・・・・・・王と・・」 >叫び声をあげたヴラバザードは。 >びくん。と >体を震わせたきり。動かなくなった。 >動きを止めたヴラバザードの体の傷口から黒い煙が。 >いや。 >闇色をした何かが、ゆっくりと噴き出してきた。 嫌な感じがしないか? フレイ:・・・・側に寄りたくないような・・・そんな雰囲気がしそうだな。 > >ガウリイは、魔力衝撃波をヴラバザードに叩きつけながら >あたし達の方へと戻ってきた。 > >ヴラバザードは闇に覆い尽くされ、蠢く闇の塊となっていた。 > >ぶわあっ。 >蠢く闇の塊から吹き付けてきた何かに、あたし達は吹き飛ばされてしまった。 > >どくん。 >突然、体の奥底から黒い衝動が湧き上がってきた。 > >破壊・・・・・・暴力・・・・・攻撃への抵抗し難い程の強い衝動・・・・。 > >その衝動の、なんと甘美な事か。 > >あたしは黒い衝動のままに、暴走しそうになるのを必死に押さえ込んでいた。 > >どくん。 >黒い衝動は、その大きさを増してゆく。 >このまま・・・・・衝動に・・・・・・身を任せてしまいたい・・・・・・・・。 >だめ・・・・・・このままでは・・・・・・・・・・・。 > >ふっ・・と、荒れ狂っていた黒い衝動、その力が弱まり消えて行った。 > > 「・・はあ・・はあ・・」 > >その場に跪き荒い呼吸を繰り返し、全身汗まみれになりながらも >しばらくして、やっと少し落ち着いてきた。 > >あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 >ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 >あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から >ゼロスが守ってくれたから。 >二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 支えてくれる人が居る人は強くなれるんですよ。 フレイ:お前のとこのヴァルみたいにか? それもある。(フレイもアクアがいるから、自分を保ってれるんだろーが) > > 「大丈夫ですか」 >聞き覚えのある声に顔を上げれば >蠢く闇に向かって両手を広げた、Aさんの姿が見えた。 > > 「な・・何が・・」 > 「あの闇の塊から何らかの波動が、世界中に発せられたみたいです」 > 「精神・・攻撃」 > 「いえ、攻撃と言うよりも何らかの意思。ふと思いついた考えが漏れ出た、という感じでした。 > ゼフィーリアの方々に結界を張ってもらいましたので > 今の意志程度は外に漏れることはないでしょう」 > > 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 >Nさんが虚空から出現して話し出した。 > > 「被害はこの世界全域に及んでいます。 > 世界中で殺し合い、見境の無い破壊活動が続発しました。 > 人間、竜族、エルフ、力の弱い神族と魔族、全ての生き物が狂ったように > 暴れまわり、死者は今の所数万人、負傷者は数十万に達したとのことです。 > 発狂者の数はまだ不明。予想では数万になるかと・・・・。 > 結界を維持している方を除いて、全ての人員で対応していますけど > 事態の終息には、しばらくかかりそうです」 ・・・・・・・・・・・・・。 フレイ:・・・・・・・・・・・・・・・・・。 > >これが・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あたし達が相手にしている神の力。 > >ガウリイは、あたしの側で座り込んで荒い息を繰り返し >ゼロスも苦しそうな表情をしている。 >キズカはまだ立ち上がれず、それでも蠢く闇を見つめていて >アメリアは倒れたままのゼルの傍らに跪いている。 >今の一撃で、あたし達はかなりのダメージを受けてしまった。 > > 「少し、この場から離れた方が良さそうですね。 > あの蠢く闇の塊に呑み込まれたら大変ですから」 >そう言ってAさんは、あたし達を空へと浮かべ、蠢く闇の塊から >離れた場所へと移動させてくれた。 > > > > > 「ああなってしまっては。もう止められないのう」 >ユダイスの声のした方を見れば。 >サバツとユダイスとロキがいた。 > > 「ユダイス!」 > 「キズカ、今は、“支配せし者”をなんとかするのが先です」 >ユダイスとキズカの間に立ち、キズカを抑えたのはNさん。 >キズカはユダイスを睨み付けている。 > > > 「ヴラバザードは、“支配せし者”である“ナイ”の神の欠片に喰らわれた。 > “ナイ”は光を嫌う。闇で世界を覆い、この世界の全てを喰らい尽くすだろう」 >淡々と語るサバツ。 > > 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 > 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 >あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 > 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は > ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 > 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 > >自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 > > 「とにかく。このままじゃあ、この世界はお終いなんでしょう。 > だったら。どんな手を使っても。あいつを倒すわよ」 > > 「無駄じゃよ。“ナイ”の神は、如何なる世界でも、如何なる姿になっても > 生き続ける事が可能な神。我らに倒す術など無いな」 > > 「どんな時でも希望は残されているはずよ。 > たとえどんなに可能性が低くても、諦めたらそこでお終い。 > あたしは、絶対に死なない。 > 生き残ってみせる。 > たとえ相手が神だろうが悪魔だろうが、あいつをどうにかしてみせる」 > > > 「神の力を目の当たりにして、まだそんな威勢の良いことが言えるとは > 面白い嬢ちゃんじゃな。 > 何かの役には立つかもしれん。わしは手を貸すことにするぞ。 > サバツ、ロキ。お主達はどうする」 > 「何をするにしても時間が必要だろう。 > 時間稼ぎくらいしか出来んが、やらせてもらおう」 > > 「あいつは神などではない。 > 我らの仲間を喰らい尽くした化け物だ。 > たとえ刺し違えても仇はとってやる」 >淡々と語るサバツと、“ナイ”を睨み付けたまま話すロキ。 > > 「残念ながら、それは違うぞ。 > サバツ、ロキ。お主達がどう思っていたかは知らんが > 神とは神自身と、自らの定めた正義。 > それ以外には、何の関心も持ってはおらんのじゃ。 > あ奴らにとって我々は単なる餌。 > もしくは単なる道具でしかない。それも使い捨てのな。 > だが、今は時間がないのも確かなことじゃな > あれ以上“ナイ”の神が広がるのを防がねばならんな」 神の正義を人間と同じだと思ってはいけない。 フレイ:神にとっても正義は、必ずしも人間達が望む正義とは限らんからな・・・ > >ユダイスの言葉に“ナイ”の方を見れば、蠢く闇の塊は >いつの間にか竜程の大きさになり、さらに大きく広がろうとしていた。 > > >$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$$ > >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十一話まで出来あがりました。 > >話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 > >読んでくださって本当にありがとうございました。 >あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 > >では、失礼します。 > >猫楽者。 > 次が気になりますが、無理せず頑張ってください。 ではこのへんで。 ――おまけ―― これって、クトゥルー神話とかなのかな? フレイ:お前は余り知らんのだろう? ラブクラフトの小説から生まれた神話って事しか・・・基本的に私はギリシャ神話や日本神話の方を使う事が多いから;; |
22438 | 丁寧な感想を、ありがとうございました | 猫楽者 E-mail | 2002/10/4 23:53:45 |
記事番号22414へのコメント キツネノテブクロさんは No.22414「Re:白き翼を持つ者(第十一話) 」で書きました。 > >こんにちはキツネノテブクロです。 > >フレイ:今回も相方してるフレイです。 > こんにちは、キツネノテブクロさん。フレイさん。 お元気ですか、猫楽者です。 読んでくださいまして、ありがとうございます。 また、とても丁寧な感想をいただきました、本当にありがとうございます。 A: こんにちは、キツネノテブクロさん、フレイさん。 秋らしくなってまいりましたね。 読んでくださって、ありがとうございます。 N: こんにちは、お元気ですか。キツネノテブクロさん、フレイさん。 猫楽者は食欲と睡眠の秋へと、突入してしまったようですが いかがお過ごしでいらっしゃいますか。 丁寧な感想を、本当にありがとうございました。 > >> >>流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか >>アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と >>首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 >> 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 >> 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 >> 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 >> コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 >なあ、フレイもダメージ受ける? > >フレイ:お前・・・忘れてるだろ(呆)以前に、「・・・愛を知らぬものが、神として命ある者を守れるとは思わない・・・」(by竜の血の連なり・・・か?)とか言うセリフを私に言わせたのは、誰だ?ん? > >そーいやそうでした。(^^; > ヴラバザードさんは、この時既に邪心を取り込んで、その力を我が物としたと思っていますので ダメージを受けてしまったようです。 A: アメリアさん、良い事を言っていますのに。 N: それでダメージを受けてしまうとは、ヴラバザードさんも、まだまだですわね。 > >> >> 「人の話を聞かないとは、それすなわち悪ですね。 >> 仕方ありません。私たち正義の仲良し4人組プラス、キズカさんとその他で >> 正義の何たるかを教えて差し上げます」 >> 「あの・・・・その他・・って、やっぱり僕のこと・・・ですよね」 >>アメリアの酷い言い様に、ゼロスが涙しながら呟いているが・・・・・皆で無視。 >> >> 「と・・・とりあえず・・・話を戻すぞ。 >> 我は、お主達に選択の機会を与えてやろうと思ったのだ」 >> 「選択・・ですか」 >> 「そうだ。我の部下となり生き延びるか。それともここで滅び去るか >> どちらでも好きな方を選ぶが良い」 >> >どっちも嫌や > >フレイ:・・・・世間一般の火竜王のイメージが聞いてみたくなったぞ;; > >聞かん方が良いんじゃないか・・・私がかなり変わってるから、こういう扱いじゃないだけで・・・ > 自分の手に入れた強い力にヴラバザードさんは、酔ってしまっています。 A: 『あいつ』があのまま大人しくしているとは、思えないのですが。 N: 確かに、残酷で冷徹な『あいつ』は、今の状況を楽しんでいるのでしょうね。 他の方々が、火竜王さんについて、どうお考えなのかは分かりませんが・・・・・・・・・・・・。 残念ながら自分は、TRYでの古代竜への暴挙以来、あまり良いイメージは持っておりません (ごめんなさい) A: フレイさんは、暖かく優しく、他の方の『痛み』もおわかりになっておられる。 素晴らしいお方だと、思いますよ。 N: そして、そんなフレイさんが悩み苦しみ、それでも歩み続けてゆく 素晴らしいお姿をお書きになっている キツネノテブクロさんの作品を、とても楽しく読ませて頂いております。 > >> >>ゼロスが虚空から黒い錐でヴラバザードを攻撃するが >>いともあっさり身をかわされて、逆にヴラバザードの剣で錐を打ち砕かれて >>ダメージを負っているようだ。 >> 「ゼロスよ。お主と戦うのは初めてだったな。 >> さすがに強い。獣神官の名は伊達では無いな」 >> 「この世界を裏切ったとはいえ。やはり元竜王ですね。 >> 洒落にならない力をお持ちのようで」 >>いつもの笑みを消し。珍しく真剣な表情で言うゼロス。 >> >ゼロスが真剣な表情をする時って、大概洒落になってない時だったりしますね。 > >フレイ:・・・暴走した私とどっちが上なんだ? > >さあ、どうだろうね。 >フレイの場合、本気で暴れたら、現存する大陸の半分は軽く消滅するんじゃないか。(実際そうなりかけてぞ、龍皇奇譚の第七話で;;) > フレイさん、流石は竜王さんですね、あのまま暴れられていたら・・・・・。 どうなっていたか考えると怖いですね。 ヒュプノスさんに見せられた悪夢で苦しむフレイさんのお姿 どんなにか辛く苦しく悲しかったことでしょう。 フレイさんのせいではない、と思います。 だからこそ、苦しむフレイさんをなんとか正気に戻っていただこうとした アクアさんの声が届いたのだと思います。 こっちのヴラバザードさんは、完全に遊んでます。 A: 今までとは比べ物にならないほどの強い力を手に入れた、と思い 完全に浮かれてますね。 N: 束の間の夢、ですわね。『あいつ』が、笑っている姿が目に見えるようですわ。 > >> >> 「やっ・・止めろ・・・・・・我は・・・・・・・王と・・」 >>叫び声をあげたヴラバザードは。 >>びくん。と >>体を震わせたきり。動かなくなった。 >>動きを止めたヴラバザードの体の傷口から黒い煙が。 >>いや。 >>闇色をした何かが、ゆっくりと噴き出してきた。 >嫌な感じがしないか? > >フレイ:・・・・側に寄りたくないような・・・そんな雰囲気がしそうだな。 > はい、下手に近寄ると食われてしまいます。 A: そして『あいつ』の一部となり、意識を持ったまま永遠にいき続けることになってしまいます。 N: 一度、ゆっくりと『あいつ』と話し合う必要がありますわね。 > >> >> >>あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 >>ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 >>あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から >>ゼロスが守ってくれたから。 >>二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 >支えてくれる人が居る人は強くなれるんですよ。 > >フレイ:お前のとこのヴァルみたいにか? > >それもある。(フレイもアクアがいるから、自分を保ってれるんだろーが) > フレイさんとアクアさんの幸せな時代、またお2人が幸せになってくださると良いのですが。 支えとなってくれる人がいると、本当に強くなれますね。 そして、実は・・・・・ゼロスさんもリナさんが好き・・・なのでは無いでしようか。 A: いやいや、たとえそうであっても、あのリナさんとガウリイさんの絆にはかなわないでしょうね。 N: まあ、恋というのは、理屈ではわかっていても 本人にはどうにも出来ないからこそ、悲しくて、切ないのですわね。 > >> >> 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 >>Nさんが虚空から出現して話し出した。 >> >> 「被害はこの世界全域に及んでいます。 >> 世界中で殺し合い、見境の無い破壊活動が続発しました。 >> 人間、竜族、エルフ、力の弱い神族と魔族、全ての生き物が狂ったように >> 暴れまわり、死者は今の所数万人、負傷者は数十万に達したとのことです。 >> 発狂者の数はまだ不明。予想では数万になるかと・・・・。 >> 結界を維持している方を除いて、全ての人員で対応していますけど >> 事態の終息には、しばらくかかりそうです」 > >・・・・・・・・・・・・・。 > >フレイ:・・・・・・・・・・・・・・・・・。 > “支配せし者”は、邪神たちの王『盲目にして痴愚のもの』と同等の力をもっています。 A: その、ひと欠片といえども、並の邪神よりも強い力を持っていますから。 N: 本気で暴れ出す前に、どうにかしないといけませんわね。 > >> >> 「残念ながら、それは違うぞ。 >> サバツ、ロキ。お主達がどう思っていたかは知らんが >> 神とは神自身と、自らの定めた正義。 >> それ以外には、何の関心も持ってはおらんのじゃ。 >> あ奴らにとって我々は単なる餌。 >> もしくは単なる道具でしかない。それも使い捨てのな。 >> だが、今は時間がないのも確かなことじゃな >> あれ以上“ナイ”の神が広がるのを防がねばならんな」 >神の正義を人間と同じだと思ってはいけない。 > >フレイ:神にとっても正義は、必ずしも人間達が望む正義とは限らんからな・・・ > > フレイさんのような理性と良識に富んだ方が、『神』とて存在していてくれれば良かったのですが。 A: 人の望みも、千差万別、願いを聞くだけでも『神』は大変ですね。 N: 正義も、その人がどんな立場にいるかで違ってしまいますし、難しいですわね。 > >>話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 >> >>読んでくださって本当にありがとうございました。 >>あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 >> >>では、失礼します。 >> >>猫楽者。 >> >次が気になりますが、無理せず頑張ってください。 >ではこのへんで。 > 読んでくださいまして、ありがとうございます。 丁寧な感想を本当にありがとうございました、予定では後2話で完了とあいなります。 無理をしないで、頑張らせていただきます。 > > > >――おまけ―― >これって、クトゥルー神話とかなのかな? > >フレイ:お前は余り知らんのだろう? > >ラブクラフトの小説から生まれた神話って事しか・・・基本的に私はギリシャ神話や日本神話の方を使う事が多いから;; > はい、クトゥルー神話の方々に、ご出演して頂いております。 神話に詳しい方には、全然怖くないぞ、この邪神。とか言われて・・・・・・。 石を投げられそうですが・・・・・・。 読んで見ますと、とても怖いですけど、凄く面白いですよ。 すっかりと秋らしい気候に、なってまいりましたね。 お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
22424 | ああああ!!こんなに続きが!? | らん URL | 2002/10/4 19:26:03 |
記事番号22406へのコメント 猫楽者さんは No.22406「白き翼を持つ者(第十一話) 」で書きました。 らん:こんにちは。猫楽者さん♪一言叫ばしてもらいます>< あああああああああ!!!完全に出遅れたぁぁあぁぁぁあああ!!! エル様:やかましい! らん:・・・・あうう・・・痛いです>< スコップで刺さないでください!!! エル様:文句ある? らん:ないです・・・・ >こんにちは、猫楽者と申します。 >その“支配せし者”を、この世界へと呼び込もうとしたヴラバザードが、あたし達の前に現れた。 > > >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 らん:・・・・・・・・・・・・・・薄笑い・・・・ですか。 >ヴラバザードがゼロスに話し掛けた。 > 「思ったよりも早い登場だな。獣神官よ」 > 「僕の張った結界ごと、何処かの誰かさんに吹き飛ばされはしましたがね」 > 「ところで、何故この場所が分かったのだ」 > 「ガウリイさんが、リナさんがここに居るのを感じ取って誘導してくださったんです。 > ヴラバザードさんこそ、わざわざお出迎えに来られたのですか」 らん:ガウリイには、リナ専用の察知機能がついているのです!!!(待て!!) リナ:なんの機能よ・・・それ・・・・ らん:決まっているじゃあありませんか。『リナが行方不明になったとき!!あるいは、リナに危害を加えようとしている存在を察知する』機能のことです!! いや〜〜さすがはバカップルです>< リナ:////////誰がバカップルなのよぉぉおお!!!///////// > 「ヴラバザードさん、なぜ貴方が光を見失い、悪の道へと走ったのかは分かりませんが > 今までの行いを悔い改めて、真人間の道へと戻りましょう」 > 「アメリア、あいつ、そもそも人間じゃないぞ」 >アメリアの発言を聞いて、とりあえず疲れた声で突っ込みを入れているゼル。 > 「もし貴方にほんの少しでも、正義の心があるのなら・・・・・」 >アメリア・・・・せっかくゼルが突っ込んでくれたの・・・・・・聞いてないし・・・・ゼル・・頑張ってね。 らん:ゼルは苦労人なのです!(待て!) そして、アメリアと結婚したとき更に苦労することでしょう。多分。(笑) だって、アメリアとフィルさんにナーガの突っ込み(?)でおそらく・・・ >流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか >アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と >首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 > 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 > 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 > 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 > コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 らん:その言葉がつらいってことは!!悪に染まったのですね!(byアメリア直伝) エル様:・・・・・・・一瞬心の中で『お前は魔族か・・・?いや。魔族と一緒にしてはいけないね・・・』とか思ったのはどこの誰? らん:私です!!(待て!) > 「神族除名された、あんたの部下になって何か良いことでもあるの」 > 「あるぞ、我はこれから全ての世界の王となる身。 > 我に仕えていれば、どんな願いもかなうぞ、なんなら何処かの世界の王にしてやっても良いのだぞ」 >はあっ?!。全ての世界の王になる・・。 > 「全て世界の王ですって、笑えない冗談ね」 らん:かなり笑えない冗談です!!ミルさんのギャグよりある意味寒いです。 エル様:じゃ、スイッチオンv らん:うぎゃぁぁあああぁぁあああ!!がく・・・・ (竜族のギャグが流れたのであった・・・・) >その場に跪き荒い呼吸を繰り返し、全身汗まみれになりながらも >しばらくして、やっと少し落ち着いてきた。 > >あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 >ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 >あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から >ゼロスが守ってくれたから。 >二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 らん:おおおお!!リナさ〜〜ん〜〜リナ〜さぁ〜〜ん>< エル様:やかましい!(ごん) > 「大丈夫ですか」 >聞き覚えのある声に顔を上げれば >蠢く闇に向かって両手を広げた、Aさんの姿が見えた。 らん:おおおおおおおお!!!!Aさん登場ですv > 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 >Nさんが虚空から出現して話し出した。 らん:Nさん登場ですねv AさんNさん、お二人の活躍を期待しておりますv > 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 > 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 >あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 > 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は > ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 > 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 > >自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 らん:・・・・・・・・・・仕えていたものまで・・・・も・・・ > 「どんな時でも希望は残されているはずよ。 > たとえどんなに可能性が低くても、諦めたらそこでお終い。 > あたしは、絶対に死なない。 > 生き残ってみせる。 > たとえ相手が神だろうが悪魔だろうが、あいつをどうにかしてみせる」 らん:さすがはリナ!!!えらい!!よく言ったのです!!! リナ:当然♪あきらめなければ、絶対に大丈夫v らん:それにガウリイさんや仲間がいるのですからね♪ > 「あいつは神などではない。 > 我らの仲間を喰らい尽くした化け物だ。 > たとえ刺し違えても仇はとってやる」 >淡々と語るサバツと、“ナイ”を睨み付けたまま話すロキ。 らん:駄目です!!!!!ちゃんと勝って生き残ってください>< >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十一話まで出来あがりました。 らん:お疲れ様でしたv >話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 らん:お話はクライマックスへ>< ものすごく楽しみにお待ちしておりますv >読んでくださって本当にありがとうございました。 >あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 > >では、失礼します。 > >猫楽者。 らん:それではこれにて失礼いたしますvではでは。 |
22439 | お風邪の具合はいかがですか、感想をありがとうございました | 猫楽者 E-mail | 2002/10/5 00:56:59 |
記事番号22424へのコメント らんさんは No.22424「ああああ!!こんなに続きが!?」で書きました。 > >猫楽者さんは No.22406「白き翼を持つ者(第十一話) 」で書きました。 > > らん:こんにちは。猫楽者さん♪一言叫ばしてもらいます>< > あああああああああ!!!完全に出遅れたぁぁあぁぁぁあああ!!! >エル様:やかましい! > らん:・・・・あうう・・・痛いです>< > スコップで刺さないでください!!! >エル様:文句ある? > らん:ないです・・・・ > こんにちは、らんさん。 お元気ですか、猫楽者です。 お返事が大変遅くなってしまいまして、申し訳ありませんでした。 エ・・・・エル様・・・・らんさんは病み上がりなのです・・・・ いきなりスコップは・・・・どうかと思うのですが(汗) 読んでくださいまして、ありがとうございます。 いつも、とても丁寧な感想をいただきまして、本当にありがとうございます。 A: こんにちは、らん。 お体の具合は、いかがですか。 読んでくださって、ありがとうございます。 そして、エルよ・・・・い、いやエル様、スコップは止めた方が(滝汗) N: こんにちは、らんさん。 お風邪を引いてしまわれた。とのこと、大丈夫ですか。 はやくお元気になると良いですね。 丁寧な感想を、本当にありがとうございました。 エル様、スコップなら、ヴラバザードさんに好きなだけ突き刺してくださいな。 > >> >>あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 > > らん:・・・・・・・・・・・・・・薄笑い・・・・ですか。 > はい、ヴラバザードさん、強い力を得る、という計画が上手くいった、と思って余裕の笑みを浮かべています。 A: 『あれ』を相手に・・・・・無茶なことを。 N: 余裕の笑みを、いつまで浮かべていられますことか(溜息) > >>ヴラバザードがゼロスに話し掛けた。 >> 「思ったよりも早い登場だな。獣神官よ」 >> 「僕の張った結界ごと、何処かの誰かさんに吹き飛ばされはしましたがね」 >> 「ところで、何故この場所が分かったのだ」 >> 「ガウリイさんが、リナさんがここに居るのを感じ取って誘導してくださったんです。 >> ヴラバザードさんこそ、わざわざお出迎えに来られたのですか」 > > らん:ガウリイには、リナ専用の察知機能がついているのです!!!(待て!!) > リナ:なんの機能よ・・・それ・・・・ > らん:決まっているじゃあありませんか。『リナが行方不明になったとき!!あるいは、リナに危害を加えようとしている存在を察知する』機能のことです!! > いや〜〜さすがはバカップルです>< > リナ:////////誰がバカップルなのよぉぉおお!!!///////// > > ガウリイさんなら、リナさんが何処にいても探知しそうですね。 A: ガウリイさん・・・・・本当に人間ですか(汗) N: ま・・・・まあ、ご先祖の方にエルフさんとか 様々な種族の方がいらっしゃるようですが(汗) > >> 「ヴラバザードさん、なぜ貴方が光を見失い、悪の道へと走ったのかは分かりませんが >> 今までの行いを悔い改めて、真人間の道へと戻りましょう」 >> 「アメリア、あいつ、そもそも人間じゃないぞ」 >>アメリアの発言を聞いて、とりあえず疲れた声で突っ込みを入れているゼル。 >> 「もし貴方にほんの少しでも、正義の心があるのなら・・・・・」 >>アメリア・・・・せっかくゼルが突っ込んでくれたの・・・・・・聞いてないし・・・・ゼル・・頑張ってね。 > > らん:ゼルは苦労人なのです!(待て!) > そして、アメリアと結婚したとき更に苦労することでしょう。多分。(笑) > だって、アメリアとフィルさんにナーガの突っ込み(?)でおそらく・・・ > た・・・確かに、あのお父さんと御姉さん・・・・なかなか大変な結婚生活になりそうですね。 A: セイルーン王家もゼフィーリアと同じで・・・・(汗だく) N: エル様が、いろいろと手出ししていらっしゃったような・・・(滝汗) しかし、自称『冷徹な魔剣士』、リナさんいわく『意外にお茶目な』、ゼルガディスさんのことですから いつの間にか、セイルーン王家の方々とすっかり打ち解けて、違和感無く生活を送っていて リナさんやゼロスさんに、そのあたりを突っ込まれる度に 『俺は他のやつと違って、まともなんだ』とか、叫んでいそうですね(笑) > >>流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか >>アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と >>首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 >> 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 >> 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 >> 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 >> コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 > > らん:その言葉がつらいってことは!!悪に染まったのですね!(byアメリア直伝) >エル様:・・・・・・・一瞬心の中で『お前は魔族か・・・?いや。魔族と一緒にしてはいけないね・・・』とか思ったのはどこの誰? > らん:私です!!(待て!) > その通りです、最早完全に悪に染まってしまいました。 A: いや、アメリアさん達セイルーン王家の方々には かなりキツイダメージを受けますガが・・・・・・(汗) N: と、いうことは、もしかしてA、あなたも悪?(笑) A: Nさん、それかなりキツイのですが・・・・(泣) > >> 「神族除名された、あんたの部下になって何か良いことでもあるの」 >> 「あるぞ、我はこれから全ての世界の王となる身。 >> 我に仕えていれば、どんな願いもかなうぞ、なんなら何処かの世界の王にしてやっても良いのだぞ」 >>はあっ?!。全ての世界の王になる・・。 >> 「全て世界の王ですって、笑えない冗談ね」 > > らん:かなり笑えない冗談です!!ミルさんのギャグよりある意味寒いです。 >エル様:じゃ、スイッチオンv > らん:うぎゃぁぁあああぁぁあああ!!がく・・・・ >(竜族のギャグが流れたのであった・・・・) > あああああああああああああああああ、らんさん、ご無事ですか。 A: ミルガズィア様のギャグ♪、ぜひぜ〜ひ聞かせて下さい♪ N: せめて一度でも良いですから♪、聞きたいですわ♪ ヴラバザードさんは、残念ながら真面目にそう思っていたりします。 A: 『あれ』の力を手に入れた、と勘違いしてますからね。 N: 自分が破滅することすら分からないとは・・・・・・・ 可愛そうな方ではありますね。 > >>その場に跪き荒い呼吸を繰り返し、全身汗まみれになりながらも >>しばらくして、やっと少し落ち着いてきた。 >> >>あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 >>ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 >>あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から >>ゼロスが守ってくれたから。 >>二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 > > らん:おおおお!!リナさ〜〜ん〜〜リナ〜さぁ〜〜ん>< >エル様:やかましい!(ごん) > リナさん、ガウリイさんの気持ちに気付いてくだされば良いのですが。 A: もしかして・・・リナさんを巡って・・・・ガウリイさんとゼロスさんの三角関係ですか。 N: 残念ながら、ゼロスさんに勝ち目は無いですわ。 それに、リナさんはその手の感情が鈍いところが おありですから、ガウリイさんもまだまだ苦労しますわね。 > >> 「大丈夫ですか」 >>聞き覚えのある声に顔を上げれば >>蠢く闇に向かって両手を広げた、Aさんの姿が見えた。 > > らん:おおおおおおおお!!!!Aさん登場ですv > はい、久々の登場です。 A: ありがとうございます。残りの話数も少ないですし・・・思いっきり暴れたいのですが・・・。 N: A。エル様とのお約束を忘れないでね。 > >> 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 >>Nさんが虚空から出現して話し出した。 > > らん:Nさん登場ですねv > AさんNさん、お二人の活躍を期待しておりますv > はい、Nさんも登場致しました。 N: 丁寧にありがとうございます。ぜひ活躍したいのですが・・・・・・。 A: ・・・・・Nさん、その件は私に振られても、どうにも出来ませんが・・・。 N: そうね。エル様とのお約束が、ありますものね。 > >> 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 >> 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 >>あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 >> 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は >> ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 >> 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 >> >>自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 > > らん:・・・・・・・・・・仕えていたものまで・・・・も・・・ > ユダイスさん達の活動拠点にいた方々は、ヴラバザードさんと“支配らし者”を押さえ込もうとして・・・・・。 A: あの場にいた全ての方々が、餌として喰らわれてしまいました。 N: せめて、あの方々に安らぎを・・・・・・・・。 > >> 「どんな時でも希望は残されているはずよ。 >> たとえどんなに可能性が低くても、諦めたらそこでお終い。 >> あたしは、絶対に死なない。 >> 生き残ってみせる。 >> たとえ相手が神だろうが悪魔だろうが、あいつをどうにかしてみせる」 > > らん:さすがはリナ!!!えらい!!よく言ったのです!!! > リナ:当然♪あきらめなければ、絶対に大丈夫v > らん:それにガウリイさんや仲間がいるのですからね♪ > それでこそリナさんですよね。 頼もしい仲間の方々もいてくださいますし、リナさんが『大丈夫』と言ってくたさると とても心強いですね。 A: この世界に、あれ程の強く光り輝く存在がいらっしゃるとは。 N: 私達の世界の方々も、希望を失わないで生きて欲しいてせすわね。 > >> 「あいつは神などではない。 >> 我らの仲間を喰らい尽くした化け物だ。 >> たとえ刺し違えても仇はとってやる」 >>淡々と語るサバツと、“ナイ”を睨み付けたまま話すロキ。 > > らん:駄目です!!!!!ちゃんと勝って生き残ってください>< > そうです、勝って皆で幸せになって・・・・欲しいです・・・・・・・。 たとえ、どんな結果になったとしても、自らの心を取り戻したのですから・・・・・・・。 A: ほ〜〜〜う。よ〜く覚えておきましょう、そ・の・言・葉。 N: もう少し別の方法は・・・・無かったのですかね。 すいません・・・・でも・・・・自分には・・あれで精一杯なのです(泣) > >>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >>なんとか、第十一話まで出来あがりました。 > > らん:お疲れ様でしたv > ありがとうございます、風邪でまだ、お体がお辛いのに とても丁寧に、本当にありがとうございました。 > >>話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 > > らん:お話はクライマックスへ>< > ものすごく楽しみにお待ちしておりますv 丁寧にありがとうございます。 読んでくださいまして、ありがとうございました。 いつも丁寧な感想頂きまして、本当にありがとうございます。 > >>読んでくださって本当にありがとうございました。 >>あと数話で完了する所まで、こぎつける事ができました。 >> >>では、失礼します。 >> >>猫楽者。 > > らん:それではこれにて失礼いたしますvではでは。 > いつの間にか、すっかりと秋らしくなってまいりましたね。 お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
22437 | 続きが出てる〜〜♪ | Key | 2002/10/4 23:50:43 |
記事番号22406へのコメント 猫楽者さんこんばんわ。 懲りずに感想を書きに来ました。 Keyでございます。 >あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 諸悪の元凶、ヴラバザード。 既に狂気に犯されてますね。 >ヴラバザードがゼロスに話し掛けた。 > 「思ったよりも早い登場だな。獣神官よ」 > 「僕の張った結界ごと、何処かの誰かさんに吹き飛ばされはしましたがね」 > 「ところで、何故この場所が分かったのだ」 > 「ガウリイさんが、リナさんがここに居るのを感じ取って誘導してくださったんです。 > ヴラバザードさんこそ、わざわざお出迎えに来られたのですか」 ガウリイさん・・・・・・・。(滝汗) 鮫は1キロ先から血の臭いを探知するといいますが、 リナさんの気配を感知するガウリイさんの能力は鮫の比ではないですね。(笑) って、ガウリイさんすでに人間の限界超えてますね・・・・・・。 それに、疑うことなくガウリイさんに誘導されているゼロスさんも既に悟ってますね。(笑) > > 「ヴラバザードさん、なぜ貴方が光を見失い、悪の道へと走ったのかは分かりませんが > 今までの行いを悔い改めて、真人間の道へと戻りましょう」 待ってました(拍手) アメリアさんの正義の説教! 楽しみにしてました。(笑) > 「アメリア、あいつ、そもそも人間じゃないぞ」 >アメリアの発言を聞いて、とりあえず疲れた声で突っ込みを入れているゼル。 > 「もし貴方にほんの少しでも、正義の心があるのなら・・・・・」 >アメリア・・・・せっかくゼルが突っ込んでくれたの・・・・・・聞いてないし・・・・ゼル・・頑張ってね。 ツッコミを聞いて訂正するようなアメリアさんではないです!(断言) ゼルガディスさん・・・・・・頑張ってください。 >流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか >アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と >首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 > 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 > 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 > 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 > コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 的確な表現ですゼロスさん。 しかし、アメリアさんの口上を聞いてダメージを受けるなんて・・・・・・。 アンタそれでも、元神か? > 「人の話を聞かないとは、それすなわち悪ですね。 > 仕方ありません。私たち正義の仲良し4人組プラス、キズカさんとその他で > 正義の何たるかを教えて差し上げます」 > 「あの・・・・その他・・って、やっぱり僕のこと・・・ですよね」 >アメリアの酷い言い様に、ゼロスが涙しながら呟いているが・・・・・皆で無視。 魔族ですから(笑) でも名前で言ったら言ったで、やっぱり泣いて抗議するのでは? > 「と・・・とりあえず・・・話を戻すぞ。 > 我は、お主達に選択の機会を与えてやろうと思ったのだ」 > 「選択・・ですか」 > 「そうだ。我の部下となり生き延びるか。それともここで滅び去るか > どちらでも好きな方を選ぶが良い」 ・・・・・・・こいつ、なにたわごとを言っているのでしょう? > 「カオス・ブリッド」 >ヴラバザードがゼロスとのんびり話をしている間に、唱えた呪文を解き放つ。 > 「ほう。それが答えというわけか」 >ヴラバザードのその一言で、カオス・ブリッドは全て消え去っていた。 えっ?えええっっっ!!!! ちょ、チョット待て!? いくら元竜王とはいえ、人間が使っているとはいえ、 あんな奴がエル様由来の呪文の効果を消せるなんて・・・。 > 「神族除名された、あんたの部下になって何か良いことでもあるの」 > 「あるぞ、我はこれから全ての世界の王となる身。 > 我に仕えていれば、どんな願いもかなうぞ、なんなら何処かの世界の王にしてやっても良いのだぞ」 >はあっ?!。全ての世界の王になる・・。 > 「全て世界の王ですって、笑えない冗談ね」 ・・・・・・やっぱりエル様に反逆する気満々だったようですね。 >やはり強い。ヴラバザードは竜王だった存在。 >この中の誰よりも強いだろう。おそらくは獣神官のゼロスでさえも足元にも及ばないほど。 >だが。諦める訳にはいかない。 元とはいえ、神相手にけして諦めないリナさんの強さが感じられます。 > 「リナ。みんな気を付けろよ。こいつの中に何か、ものすごい力を持ったものがいるぞ」 > 「ほう、剣士よ。貴様には解るのか。我が神と同化したのが。 > では、始めるとしようか」 ・・・・・・ここまでアホだったとは。 よりによって『あれ』を体内に入れたか・・・・・・ >ゼロスが虚空から黒い錐でヴラバザードを攻撃するが >いともあっさり身をかわされて、逆にヴラバザードの剣で錐を打ち砕かれて >ダメージを負っているようだ。 > 「ゼロスよ。お主と戦うのは初めてだったな。 > さすがに強い。獣神官の名は伊達では無いな」 > 「この世界を裏切ったとはいえ。やはり元竜王ですね。 > 洒落にならない力をお持ちのようで」 >いつもの笑みを消し。珍しく真剣な表情で言うゼロス。 ゼロスさんがここまで真面目になるなんて・・・・・・。 かなり不味い状況ですね。 > 「我等の敵を討ち滅ぼせ カオティック・ウェイブ」 >あたしの力ある言葉によって、空の彼方より蒼い光の柱がヴラバザードを撃ち付ける。 >パッキ・・イイィィィイン・・。 >音と共に蒼い光の柱が砕け散り、無傷のヴラバザードが姿を現す。 > 「カオティックブルーの力を借りた術か。なかなかの威力だが。 > 今の我には届かぬぞ。まだこの程度ではな」 『あれ』の力のくせしてえらそうですねこいつ。 そろそろエル様も痺れを切らしている頃ですか? >ガウリイが疾る。ヴラバザードに向かって。 >鋭い剣撃を繰り出すが、右手に持った剣で軽くあしらうヴラバザード。 > 「剣士よ。なかなかに鋭い攻撃だな。 > 流石に魔竜王と覇王が認めた程の腕前よの」 当然です! さらにリナさんが絡むと、ルビーアイとも平気で打ち合います。 > 「ちいっ。アストラル・ヴァイン」 >ゼルの持つブロード・ソードの刀身が赤く輝く。 >ガウリイと共にヴラバザードに斬りつけるゼルガディス。 >バキィ・・ン。 >ゼルのブロード・ソードが、あっさりと砕け散る。 >ヴラバザードの左手の一振りで。 ゼルガディスサンが弱いわけではありません!! 剣が役不足だっただけです!! >ヴラバザードは右手に持った剣でガウリイと斬り結びながら。 >無造作に左の手のひらをゼルに向けた。 >まずい。 >フォローしようにも、あたしの呪文はまだ完成していない。 > 「防御結界」 >アメリアの悲鳴のような声と同時に、ゼルの体が淡く輝く。 >ドンッ! >衝撃音と共に吹き飛ばされる。ゼル。 >アメリアがゼルの所へ走って行った。 け、結界、間に合いましたよね? > 「闇を切り裂く炎の騎士よ 輝けるものと共にある光の守護者よ > 我声を聞きたまえ 呼びかけに答えし > 来たれ 星の戦士よ」 > >キズカの呪文で現れたのは、数10体の人間と似た姿をした炎の生物。 >両端のとがった細長い円筒状のものにまたがり、何か武器のような物を携えている。 でました。キズカさんの召還呪文。 天軍将来といったところですか? > 「お・お前達は・・」 >はじめて。 >焦りと怒り声をあげるヴラバザード。 > >ガウリイが攻撃に巻き込まれないように、ヴラバザードから距離を開ける。 > >ヴラバザードの周りを飛び交いながら、炎と光を撃ち付けている。星の戦士たち。 >炎と光はヴラバザードの体を貫きダメージを与えているようだ。 ガウリイさんが離れるまで攻撃を待っていてくれたのですね。 > 「やっ・・止めろ・・・・・・我は・・・・・・・王と・・」 >叫び声をあげたヴラバザードは。 >びくん。と >体を震わせたきり。動かなくなった。 >動きを止めたヴラバザードの体の傷口から黒い煙が。 >いや。 >闇色をした何かが、ゆっくりと噴き出してきた。 『あれ』を呼び込んだ代償を払う時が来たようですね。 ヴラバザードに自我は残っているのでしょうか? >ガウリイは、魔力衝撃波をヴラバザードに叩きつけながら >あたし達の方へと戻ってきた。 > >ヴラバザードは闇に覆い尽くされ、蠢く闇の塊となっていた。 邪神と交わった者の末路ですね。 金色の母たる『混沌』とは違い、ただ飲み込み蹂躙するだけの『混沌』。 ヴラバザードは、母たる闇に帰ることなくこれからも永遠に弄ばれ続けるのでしょう。 自業自得ですが・・・・・・・。 >ぶわあっ。 >蠢く闇の塊から吹き付けてきた何かに、あたし達は吹き飛ばされてしまった。 > >どくん。 >突然、体の奥底から黒い衝動が湧き上がってきた。 > >破壊・・・・・・暴力・・・・・攻撃への抵抗し難い程の強い衝動・・・・。 > >その衝動の、なんと甘美な事か。 破壊の衝動は常に甘い物です。 >あたしは黒い衝動のままに、暴走しそうになるのを必死に押さえ込んでいた。 > >どくん。 >黒い衝動は、その大きさを増してゆく。 >このまま・・・・・衝動に・・・・・・身を任せてしまいたい・・・・・・・・。 >だめ・・・・・・このままでは・・・・・・・・・・・。 > >ふっ・・と、荒れ狂っていた黒い衝動、その力が弱まり消えて行った。 > > 「・・はあ・・はあ・・」 > >その場に跪き荒い呼吸を繰り返し、全身汗まみれになりながらも >しばらくして、やっと少し落ち着いてきた。 > >あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 >ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 >あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から >ゼロスが守ってくれたから。 >二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 ガウリイさんも、リナさんのぬくもりを頼りに耐えたのでしょうね。 きゃぁぁぁ〜〜〜vvvv ラブラブ〜〜〜♪ ゼロスさんも邪神の攻撃からよく二人を護ってくれました。 えらいです。 さすが『獣神官』 たとえ・・・・・・・(以下略) > 「大丈夫ですか」 >聞き覚えのある声に顔を上げれば >蠢く闇に向かって両手を広げた、Aさんの姿が見えた。 待ってました。Aさん(はぁと) 絶妙なタイミングで来ますね。 > 「な・・何が・・」 > 「あの闇の塊から何らかの波動が、世界中に発せられたみたいです」 > 「精神・・攻撃」 > 「いえ、攻撃と言うよりも何らかの意思。ふと思いついた考えが漏れ出た、という感じでした。 > ゼフィーリアの方々に結界を張ってもらいましたので > 今の意志程度は外に漏れることはないでしょう」 魔王神王総出の結界ですね? きっとその中には『故郷のねーちゃん』も・・・・・・・ > 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 >Nさんが虚空から出現して話し出した。 Nさんも走り回っているようですね。 > 「被害はこの世界全域に及んでいます。 > 世界中で殺し合い、見境の無い破壊活動が続発しました。 > 人間、竜族、エルフ、力の弱い神族と魔族、全ての生き物が狂ったように > 暴れまわり、死者は今の所数万人、負傷者は数十万に達したとのことです。 > 発狂者の数はまだ不明。予想では数万になるかと・・・・。 > 結界を維持している方を除いて、全ての人員で対応していますけど > 事態の終息には、しばらくかかりそうです」 ルナさんは事態の終息のほうですか? >ガウリイは、あたしの側で座り込んで荒い息を繰り返し >ゼロスも苦しそうな表情をしている。 >キズカはまだ立ち上がれず、それでも蠢く闇を見つめていて >アメリアは倒れたままのゼルの傍らに跪いている。 >今の一撃で、あたし達はかなりのダメージを受けてしまった。 『あれ』にとっては、攻撃したとは思ってないようです。 > 「少し、この場から離れた方が良さそうですね。 > あの蠢く闇の塊に呑み込まれたら大変ですから」 >そう言ってAさんは、あたし達を空へと浮かべ、蠢く闇の塊から >離れた場所へと移動させてくれた。 > > > > > 「ああなってしまっては。もう止められないのう」 >ユダイスの声のした方を見れば。 >サバツとユダイスとロキがいた。 > > 「ユダイス!」 > 「キズカ、今は、“支配せし者”をなんとかするのが先です」 >ユダイスとキズカの間に立ち、キズカを抑えたのはNさん。 >キズカはユダイスを睨み付けている。 > 「ヴラバザードは、“支配せし者”である“ナイ”の神の欠片に喰らわれた。 > “ナイ”は光を嫌う。闇で世界を覆い、この世界の全てを喰らい尽くすだろう」 >淡々と語るサバツ。 > > 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 > 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 >あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 > 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は > ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 > 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 > >自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 邪神にとって生き物とは餌以外の何者でもないのでしょう。 > 「とにかく。このままじゃあ、この世界はお終いなんでしょう。 > だったら。どんな手を使っても。あいつを倒すわよ」 > > 「無駄じゃよ。“ナイ”の神は、如何なる世界でも、如何なる姿になっても > 生き続ける事が可能な神。我らに倒す術など無いな」 > > 「どんな時でも希望は残されているはずよ。 > たとえどんなに可能性が低くても、諦めたらそこでお終い。 > あたしは、絶対に死なない。 > 生き残ってみせる。 > たとえ相手が神だろうが悪魔だろうが、あいつをどうにかしてみせる」 『勝てる可能性がたとえ1パーセントでも、負ける気で戦えばその可能性もゼロになる。 だから戦うときは必ず勝つ気で戦う』 そう言って魔王と戦い、勝ち抜いたのはリナさんです。 人間は希望さえ捨てなければ、神よりも強いんです。 リナさんが、どうにかしてみせるといったなら、どうにかなるんです。 > 「神の力を目の当たりにして、まだそんな威勢の良いことが言えるとは > 面白い嬢ちゃんじゃな。 > 何かの役には立つかもしれん。わしは手を貸すことにするぞ。 > サバツ、ロキ。お主達はどうする」 > 「何をするにしても時間が必要だろう。 > 時間稼ぎくらいしか出来んが、やらせてもらおう」 > > 「あいつは神などではない。 > 我らの仲間を喰らい尽くした化け物だ。 > たとえ刺し違えても仇はとってやる」 >淡々と語るサバツと、“ナイ”を睨み付けたまま話すロキ。 ロキさん、命を捨てた勝利は勝利じゃないですよ。 生き残らなきゃダメですよ? 償うにしても、何をするにしても。 > 「残念ながら、それは違うぞ。 > サバツ、ロキ。お主達がどう思っていたかは知らんが > 神とは神自身と、自らの定めた正義。 > それ以外には、何の関心も持ってはおらんのじゃ。 > あ奴らにとって我々は単なる餌。 > もしくは単なる道具でしかない。それも使い捨てのな。 > だが、今は時間がないのも確かなことじゃな > あれ以上“ナイ”の神が広がるのを防がねばならんな」 その正義が、人間やその他の生き物にとって災悪である事が多々あるのですが。 >ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >なんとか、第十一話まで出来あがりました。 お疲れ様です。 >話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 とうとう現れた邪神。 これからがリナさん達の正念場なんですね。 ヴラバザードは期待通り最悪な滅び方をしたようですし、 そろそろエル様ご降臨でしょうか?(笑) Aさん、Nさんの正体もそろそろ分かる頃でしょうし 続きが楽しみです。 朝夕と気温の差が激しいですので、風邪をぶり返さないように 気を付けてください。 ではまた。 |
22442 | 毎回丁寧な感想をありがとうございます | 猫楽者 E-mail | 2002/10/5 03:27:04 |
記事番号22437へのコメント Keyさんは No.22437「続きが出てる〜〜♪」で書きました。 > >猫楽者さんこんばんわ。 >懲りずに感想を書きに来ました。 >Keyでございます。 > こんにちは、Keyさん。 お元気ですか、猫楽者です。 読んでくださいまして、ありがとうございます。 毎回、とても丁寧な感想をいただきまして、本当にありがとうございます。 すいません、お返事が遅くなってしまいました。 A: こんにちは、Keyさん。 読んでくださって、ありがとうございます。 いつも丁寧に、本当にありがとうございます。 N: こんにちは、Keyさん。 丁寧な感想を、ありがとうございました。 猫楽者の駄文に、毎回お付き合い頂きまして、本当にありがとうございます。 > >>あたし達から少し離れた場所には、薄笑いを浮かべたヴラバザードが現れていた。 > >諸悪の元凶、ヴラバザード。 >既に狂気に犯されてますね。 > 諸悪の元凶にして、今や怖いものは無い、と錯覚しているヴラバザードさんです。 A: どうする気でしょうね、ヴラバザードさんは。 N: 我道を行く、としか、今は考えていないのでしょうね(溜息) > >>ヴラバザードがゼロスに話し掛けた。 >> 「思ったよりも早い登場だな。獣神官よ」 >> 「僕の張った結界ごと、何処かの誰かさんに吹き飛ばされはしましたがね」 >> 「ところで、何故この場所が分かったのだ」 >> 「ガウリイさんが、リナさんがここに居るのを感じ取って誘導してくださったんです。 >> ヴラバザードさんこそ、わざわざお出迎えに来られたのですか」 > >ガウリイさん・・・・・・・。(滝汗) >鮫は1キロ先から血の臭いを探知するといいますが、 >リナさんの気配を感知するガウリイさんの能力は鮫の比ではないですね。(笑) >って、ガウリイさんすでに人間の限界超えてますね・・・・・・。 >それに、疑うことなくガウリイさんに誘導されているゼロスさんも既に悟ってますね。(笑) > はい、ガウリイさんは、リナさんのことに関しましては、完全に人間を超えてしまっています。 A: まあ、ガウリイさんのことは、私達の世界でも有名ですからね。 N: ゼロスさんでも分からないような気配とか、ガウリイさんは察知していましたから ガウリイさんの感覚には、ゼロスさんも納得しているようですわね。 > >> >> 「ヴラバザードさん、なぜ貴方が光を見失い、悪の道へと走ったのかは分かりませんが >> 今までの行いを悔い改めて、真人間の道へと戻りましょう」 > >待ってました(拍手) >アメリアさんの正義の説教! >楽しみにしてました。(笑) > はい、Keyさんの >アメリアさんの口上が聞けますね(笑) との、素晴らしいアイディアを使わせて頂きました。 ありがとうございました(いつもいろいろと助けて頂いております、本当にありがとうございます) A: アメリアさん、流石です(汗) N: 私もアメリアさんの口上、大好きですわ♪ > >> 「アメリア、あいつ、そもそも人間じゃないぞ」 >>アメリアの発言を聞いて、とりあえず疲れた声で突っ込みを入れているゼル。 >> 「もし貴方にほんの少しでも、正義の心があるのなら・・・・・」 >>アメリア・・・・せっかくゼルが突っ込んでくれたの・・・・・・聞いてないし・・・・ゼル・・頑張ってね。 > >ツッコミを聞いて訂正するようなアメリアさんではないです!(断言) >ゼルガディスさん・・・・・・頑張ってください。 > アメリアさんの正義への道は、きっと誰にも止められないのでしょうね。 A: まあ、お父さんとお姉さんが・・・・・・ああいう方々ですから(汗X10) N: ゼルガディスさん、アメリアさんと結婚してからの方が・・・・・大変そうですね。 > >>流石にどんなリアクションを取って良いか、判断に迷ったのか >>アメリアの言葉を黙って聞いていたヴラバザードが、ぎぎいぃ、と >>首だけゼロスの方へと向けて、うめくように言った。 >> 「じゅ・・・獣神官ゼロスよ、この変わった生き物は何だ?」 >> 「愛と正義と、ついでに真実の人です」 >> 「そ・・そうか、よくこんなのと一緒におるな・・・・。 >> コヤツの言動から受けるダメージは・・・・なかなかキツイものがあるぞ」 > >的確な表現ですゼロスさん。 >しかし、アメリアさんの口上を聞いてダメージを受けるなんて・・・・・・。 >アンタそれでも、元神か? > ゼロスさんは、アメリアさんがそういう方だと、既に悟っていそうですね。 ヴラバザードさんは、『あのお方』を取り込んだ、と錯覚しています。 『あのお方』の属性は、『土』ですが、『闇』の代名詞みたいな方ですから アメリアさんの口上はかなりキツイと思います。 A: 私も、アメリアさんの口上・・・・・・キツイのですが(汗X100) N: Aも、まあ『邪』と言えば、言える存在ですからね。 > >> 「人の話を聞かないとは、それすなわち悪ですね。 >> 仕方ありません。私たち正義の仲良し4人組プラス、キズカさんとその他で >> 正義の何たるかを教えて差し上げます」 >> 「あの・・・・その他・・って、やっぱり僕のこと・・・ですよね」 >>アメリアの酷い言い様に、ゼロスが涙しながら呟いているが・・・・・皆で無視。 > >魔族ですから(笑) >でも名前で言ったら言ったで、やっぱり泣いて抗議するのでは? > 相変わらず不幸な、ゼロスさんです。 アメリアさんまで、段々とリナさんのようにゼロスさんを扱いだしたので、ゼルガディスさんが密かに 「このままアメリアがリナみたいになったら(滝汗)」、とか思っていそうですね。 A: 確かにゼロスさんのお名前が、正義の仲良し4人組の所で出たとしても・・・・・・。 ゼロスさん泣いたでしょうね。 N: ゼロスさんも不思議な方ですわね、あんなにも大きな力を持っていますのに 感性は人間の方に、とても近いのですから。 > >> 「と・・・とりあえず・・・話を戻すぞ。 >> 我は、お主達に選択の機会を与えてやろうと思ったのだ」 >> 「選択・・ですか」 >> 「そうだ。我の部下となり生き延びるか。それともここで滅び去るか >> どちらでも好きな方を選ぶが良い」 > >・・・・・・・こいつ、なにたわごとを言っているのでしょう? > ヴラバザードさんは、今手にしたと錯覚している力に酔い、得意の絶頂だったりします。 A: 哀れな・・・・・・『あいつ』がこのまま大人しくしている筈は無いのですが・・・・・・。 N: 我が身の破滅が近いことすら、分からないとは・・・・・・もう何も言えませんわね(溜息) > >> 「カオス・ブリッド」 >>ヴラバザードがゼロスとのんびり話をしている間に、唱えた呪文を解き放つ。 >> 「ほう。それが答えというわけか」 >>ヴラバザードのその一言で、カオス・ブリッドは全て消え去っていた。 > >えっ?えええっっっ!!!! >ちょ、チョット待て!? >いくら元竜王とはいえ、人間が使っているとはいえ、 >あんな奴がエル様由来の呪文の効果を消せるなんて・・・。 > 『盲目にして痴愚の者』と同等の力を持つ『あのお方の欠片』の力をヴラバザードさんは 我が身に宿しているので、残念ながら、カオス・ブリッドが効かなかったのです(汗) A: その力にいずれは、飲み込まれてしまうのですが・・・・・・・・・・・・。 N: 力・・・限界を超えた力を求めてしまった者の末路・・・・・・ですかね。 > >> 「神族除名された、あんたの部下になって何か良いことでもあるの」 >> 「あるぞ、我はこれから全ての世界の王となる身。 >> 我に仕えていれば、どんな願いもかなうぞ、なんなら何処かの世界の王にしてやっても良いのだぞ」 >>はあっ?!。全ての世界の王になる・・。 >> 「全て世界の王ですって、笑えない冗談ね」 > >・・・・・・やっぱりエル様に反逆する気満々だったようですね。 > はい、ヴラバザードさんは、今までの自分の行いを、当然の事と考えていて 自分の評価と、ひとつの世界を全て統治して居る王ですらない我が身に不満を持っていて それならば、自分が真の王になる、と思いたったようです。 A: ヴラバザードさん・・・・もう少しで良いですから・・・・自分自身を客観的に見れれば・・・・・・・。 こんな無茶な事はしなかったでしょうに・・・。 N: どこで・・・ここまで歪んでしまったのかしら・・・・・・多少は頭の固いところはあっても 人一倍、正義と秩序を大切にする方だと、聞いていましたのに・・・・・。 > >>やはり強い。ヴラバザードは竜王だった存在。 >>この中の誰よりも強いだろう。おそらくは獣神官のゼロスでさえも足元にも及ばないほど。 >>だが。諦める訳にはいかない。 > >元とはいえ、神相手にけして諦めないリナさんの強さが感じられます。 > リナさんは、頼もしい仲間の方々と共に、戦い抜いてくれることでしょう。 A: リナさん達は、とても素晴らしい仲間たちですね、ヴラバザードさんにも・・・・。 こんな素晴らしい仲間がいてくだされば・・・・・・・・・。 N: そうですわね。こんな暴走状態には・・・・・・ならなかったのでしょうね。 > >> 「リナ。みんな気を付けろよ。こいつの中に何か、ものすごい力を持ったものがいるぞ」 >> 「ほう、剣士よ。貴様には解るのか。我が神と同化したのが。 >> では、始めるとしようか」 > >・・・・・・ここまでアホだったとは。 >よりによって『あれ』を体内に入れたか・・・・・・ > ヴラバザードさんは、『あのお方』を体内に取り込み、力を手にした、と思っているのですが・・・・・・。 A: いつ爆発するか分からない、決して解除できない時限爆弾を体内に入れたようなものですね。 N: いつ『あれ』が行動を起こそうとするのかは分かりませんが・・・・・もう、手遅れですわね。 > >>ゼロスが虚空から黒い錐でヴラバザードを攻撃するが >>いともあっさり身をかわされて、逆にヴラバザードの剣で錐を打ち砕かれて >>ダメージを負っているようだ。 >> 「ゼロスよ。お主と戦うのは初めてだったな。 >> さすがに強い。獣神官の名は伊達では無いな」 >> 「この世界を裏切ったとはいえ。やはり元竜王ですね。 >> 洒落にならない力をお持ちのようで」 >>いつもの笑みを消し。珍しく真剣な表情で言うゼロス。 > >ゼロスさんがここまで真面目になるなんて・・・・・・。 >かなり不味い状況ですね。 > 不味い状態ですね。 ヴラバザードさん本来の力に加えて、『あのお方』の力まで一時的とはいえ使えるのですから。 A: ヴラバザードさん、手にした圧倒的な力に酔っていますね。 N: 酔ったままで・・・・・滅びることが出来れば・・・・・その方が幸せなのですが・・・・・。 > >> 「我等の敵を討ち滅ぼせ カオティック・ウェイブ」 >>あたしの力ある言葉によって、空の彼方より蒼い光の柱がヴラバザードを撃ち付ける。 >>パッキ・・イイィィィイン・・。 >>音と共に蒼い光の柱が砕け散り、無傷のヴラバザードが姿を現す。 >> 「カオティックブルーの力を借りた術か。なかなかの威力だが。 >> 今の我には届かぬぞ。まだこの程度ではな」 > >『あれ』の力のくせしてえらそうですねこいつ。 >そろそろエル様も痺れを切らしている頃ですか? > 手にした、仮そめの力を、自分本来の力だと思ってしまっているようですね。 A: エル様、ヴラバザードさんにも、救いの手を差し伸べてあげてください。 N: あのねえ、エル様との、もうひとつの約束さえ無ければ・・・・・Aでも・・・・・・・・・。 A: Nさん!それ以上言ってはダメですよ。 N: ・・・・・・わかってるわよ・・・・・・・・・・・でも・・・・・・・・・・・・・。 > >>ガウリイが疾る。ヴラバザードに向かって。 >>鋭い剣撃を繰り出すが、右手に持った剣で軽くあしらうヴラバザード。 >> 「剣士よ。なかなかに鋭い攻撃だな。 >> 流石に魔竜王と覇王が認めた程の腕前よの」 > >当然です! >さらにリナさんが絡むと、ルビーアイとも平気で打ち合います。 > ガウリイさんなら、リナさんの敵は、たとえどんなに強大な敵でも戦うでしょうね。 A: ガウリイさん、本当に良い腕をしていますね。一度で良いですから手合わせ願いたいですね。 N: ふ〜ん。それで、エル様とかルナさんに 「ついでに、私とも手合わせしてね♪」 とか、言われても知らないわよ。 A: う゛・・っ。さ・・流石にそのお2人とは・・・・・・・・・・・・出来れば一生手合わせ・・・・。 しないでいられる方が・・・・・・・・・・・・・・幸せなのですが(滝汗) > >> 「ちいっ。アストラル・ヴァイン」 >>ゼルの持つブロード・ソードの刀身が赤く輝く。 >>ガウリイと共にヴラバザードに斬りつけるゼルガディス。 >>バキィ・・ン。 >>ゼルのブロード・ソードが、あっさりと砕け散る。 >>ヴラバザードの左手の一振りで。 > >ゼルガディスサンが弱いわけではありません!! >剣が役不足だっただけです!! > その通りです。 ゼルガディスさんも強力な魔法剣をお持ちだったら、こんなことには、ならなかったと思います。 A: ゼルガディスさんは、あまり剣に、こだわっていませんからね。 N: 普段は、普通の剣で充分間に合っていましたから。 でも、今後はアメリアさんが良い魔法剣を使ってもらうようにお願いするでしょうね。 > >>ヴラバザードは右手に持った剣でガウリイと斬り結びながら。 >>無造作に左の手のひらをゼルに向けた。 >>まずい。 >>フォローしようにも、あたしの呪文はまだ完成していない。 >> 「防御結界」 >>アメリアの悲鳴のような声と同時に、ゼルの体が淡く輝く。 >>ドンッ! >>衝撃音と共に吹き飛ばされる。ゼル。 >>アメリアがゼルの所へ走って行った。 > >け、結界、間に合いましたよね? > はい、アメリアさん必死で呪文を唱えて間に合いました。 A: ゼルガディスさんに、何かあったりしたら、アメリアさんが許さないですからね。 N: ヴラバザードさんも、何時まで余裕の態度でいられますことか。 > >> 「闇を切り裂く炎の騎士よ 輝けるものと共にある光の守護者よ >> 我声を聞きたまえ 呼びかけに答えし >> 来たれ 星の戦士よ」 >> >>キズカの呪文で現れたのは、数10体の人間と似た姿をした炎の生物。 >>両端のとがった細長い円筒状のものにまたがり、何か武器のような物を携えている。 > >でました。キズカさんの召還呪文。 >天軍将来といったところですか? > 古き神々に仕えている、『星の戦士』さんのご登場です。 A: あの『火』の主神を撃退した方々でしたね。 N: みんな、ご苦労様、キズカにはかなりキツイ術でしたのに、成功して良かったですわ。 > >> 「お・お前達は・・」 >>はじめて。 >>焦りと怒り声をあげるヴラバザード。 >> >>ガウリイが攻撃に巻き込まれないように、ヴラバザードから距離を開ける。 >> >>ヴラバザードの周りを飛び交いながら、炎と光を撃ち付けている。星の戦士たち。 >>炎と光はヴラバザードの体を貫きダメージを与えているようだ。 > >ガウリイさんが離れるまで攻撃を待っていてくれたのですね。 > はい、古き神々の方々から、くれぐれも絶対にエル様のお怒りに触れるような恐ろしい事だけは しないようにと、言われていたりします。 A: 古き神々も、エル様の事は怖いとみえる。 N: あら、それはAの一族も同じでしょう。 > >> 「やっ・・止めろ・・・・・・我は・・・・・・・王と・・」 >>叫び声をあげたヴラバザードは。 >>びくん。と >>体を震わせたきり。動かなくなった。 >>動きを止めたヴラバザードの体の傷口から黒い煙が。 >>いや。 >>闇色をした何かが、ゆっくりと噴き出してきた。 > >『あれ』を呼び込んだ代償を払う時が来たようですね。 >ヴラバザードに自我は残っているのでしょうか? > ヴラバザードさん・・・・・どうなったのでしょう。 A: 『あれ』の中に取り込まれて、気丈にも文句言ってますが(汗) N: あのままでは、自我が残ったまま永遠に生きることになってしまいますわね。 > >>ガウリイは、魔力衝撃波をヴラバザードに叩きつけながら >>あたし達の方へと戻ってきた。 >> >>ヴラバザードは闇に覆い尽くされ、蠢く闇の塊となっていた。 > >邪神と交わった者の末路ですね。 >金色の母たる『混沌』とは違い、ただ飲み込み蹂躙するだけの『混沌』。 >ヴラバザードは、母たる闇に帰ることなくこれからも永遠に弄ばれ続けるのでしょう。 >自業自得ですが・・・・・・・。 > 幾らなんでも『あのお方』を取り込もうと、してしまいましたからね。 A: あのまま、『あれ』のに居続けるのは・・・・多少気の毒ではありますね。 N: この件が解決したら、Aがどうにかしてあげたら。 > >>ぶわあっ。 >>蠢く闇の塊から吹き付けてきた何かに、あたし達は吹き飛ばされてしまった。 >> >>どくん。 >>突然、体の奥底から黒い衝動が湧き上がってきた。 >> >>破壊・・・・・・暴力・・・・・攻撃への抵抗し難い程の強い衝動・・・・。 >> >>その衝動の、なんと甘美な事か。 > >破壊の衝動は常に甘い物です。 > はい、その誘惑に乗せられて、世界は大変なことになっていたりします。 A: 『水』の者も、似たような手を使っていましたからね。 N: 悪趣味なやり方ですわ。 > >>あたしは黒い衝動のままに、暴走しそうになるのを必死に押さえ込んでいた。 >> >>どくん。 >>黒い衝動は、その大きさを増してゆく。 >>このまま・・・・・衝動に・・・・・・身を任せてしまいたい・・・・・・・・。 >>だめ・・・・・・このままでは・・・・・・・・・・・。 >> >>ふっ・・と、荒れ狂っていた黒い衝動、その力が弱まり消えて行った。 >> >> 「・・はあ・・はあ・・」 >> >>その場に跪き荒い呼吸を繰り返し、全身汗まみれになりながらも >>しばらくして、やっと少し落ち着いてきた。 >> >>あたし一人では、荒れ狂う黒い衝動に耐えられなかっただろう。 >>ガウリイがあたしの手を握っていてくれたから。 >>あたしとガウリイの肩を抱くようにして黒い衝動から >>ゼロスが守ってくれたから。 >>二人のその手の温もりを信じて、戦う事が出来た。 > >ガウリイさんも、リナさんのぬくもりを頼りに耐えたのでしょうね。 >きゃぁぁぁ〜〜〜vvvv >ラブラブ〜〜〜♪ >ゼロスさんも邪神の攻撃からよく二人を護ってくれました。 >えらいです。 >さすが『獣神官』 >たとえ・・・・・・・(以下略) > ガウリイさんとリナさんの絆は、とても強いですね。 A: さすがは、『獣神官』のゼロスさん。 伊達に腹心の方々とほとんど同じ位の力を持っているわけではありませんね。 N: でも、その事に気付いているのって・・・・・エル様だけでしたっけ。 > >> 「大丈夫ですか」 >>聞き覚えのある声に顔を上げれば >>蠢く闇に向かって両手を広げた、Aさんの姿が見えた。 > >待ってました。Aさん(はぁと) >絶妙なタイミングで来ますね。 > Aさんの登場です。 A: Keyさん、ありがとうございます。 N: ふっふっふっ、今度、Aの正体をバラシテあげたいですわ。 > >> 「な・・何が・・」 >> 「あの闇の塊から何らかの波動が、世界中に発せられたみたいです」 >> 「精神・・攻撃」 >> 「いえ、攻撃と言うよりも何らかの意思。ふと思いついた考えが漏れ出た、という感じでした。 >> ゼフィーリアの方々に結界を張ってもらいましたので >> 今の意志程度は外に漏れることはないでしょう」 > >魔王神王総出の結界ですね? >きっとその中には『故郷のねーちゃん』も・・・・・・・ > >> 「A、被害状況が、ある程度わかったわ」 >>Nさんが虚空から出現して話し出した。 > >Nさんも走り回っているようですね。 > Nさんと、ナイト・ゴーントさんの一族も飛び回っていたりします。 N: あああああああ、私にまで、ありがとうございます、Keyさん。 A: では、お返しに、今度、Nさんの正体をバラシテあげましょうか。 > >> 「被害はこの世界全域に及んでいます。 >> 世界中で殺し合い、見境の無い破壊活動が続発しました。 >> 人間、竜族、エルフ、力の弱い神族と魔族、全ての生き物が狂ったように >> 暴れまわり、死者は今の所数万人、負傷者は数十万に達したとのことです。 >> 発狂者の数はまだ不明。予想では数万になるかと・・・・。 >> 結界を維持している方を除いて、全ての人員で対応していますけど >> 事態の終息には、しばらくかかりそうです」 > >ルナさんは事態の終息のほうですか? > 世界も大変なことになっておりますが リナさん達は、最前線で戦ってもらっております。 A: 『這い寄る混沌』、ちとやり過ぎですよ(怒) N: あ〜ら、Aに怒る権利なんて、あるのかしらね。 > >>ガウリイは、あたしの側で座り込んで荒い息を繰り返し >>ゼロスも苦しそうな表情をしている。 >>キズカはまだ立ち上がれず、それでも蠢く闇を見つめていて >>アメリアは倒れたままのゼルの傍らに跪いている。 >>今の一撃で、あたし達はかなりのダメージを受けてしまった。 > >『あれ』にとっては、攻撃したとは思ってないようです。 > はい、ふと「この世界の者達が戦っているのを見てみたい」と、思った程度のことでしょうね。 A: 頼む〜。余計な事は、考えないでください(哀願) N: まあ、後でエル様のお仕置きは確実でしょうから、A、頑張ってね。 A: Nさん、そんな他人事みたいに・・・・フォローしてくれないんですか(滝汗) N: 他人事ですもの、それにいったいどうやってフォローしろと? A: しくしく・・・・・『這い寄る混沌』、あなたにも付き合ってもらいますからね(泣) > >> 「少し、この場から離れた方が良さそうですね。 >> あの蠢く闇の塊に呑み込まれたら大変ですから」 >>そう言ってAさんは、あたし達を空へと浮かべ、蠢く闇の塊から >>離れた場所へと移動させてくれた。 >> >> >> >> >> 「ああなってしまっては。もう止められないのう」 >>ユダイスの声のした方を見れば。 >>サバツとユダイスとロキがいた。 >> >> 「ユダイス!」 >> 「キズカ、今は、“支配せし者”をなんとかするのが先です」 >>ユダイスとキズカの間に立ち、キズカを抑えたのはNさん。 >>キズカはユダイスを睨み付けている。 > >> 「ヴラバザードは、“支配せし者”である“ナイ”の神の欠片に喰らわれた。 >> “ナイ”は光を嫌う。闇で世界を覆い、この世界の全てを喰らい尽くすだろう」 >>淡々と語るサバツ。 >> >> 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 >> 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 >>あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 >> 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は >> ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 >> 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 >> >>自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 > >邪神にとって生き物とは餌以外の何者でもないのでしょう。 > >> 「とにかく。このままじゃあ、この世界はお終いなんでしょう。 >> だったら。どんな手を使っても。あいつを倒すわよ」 >> >> 「無駄じゃよ。“ナイ”の神は、如何なる世界でも、如何なる姿になっても >> 生き続ける事が可能な神。我らに倒す術など無いな」 >> >> 「どんな時でも希望は残されているはずよ。 >> たとえどんなに可能性が低くても、諦めたらそこでお終い。 >> あたしは、絶対に死なない。 >> 生き残ってみせる。 >> たとえ相手が神だろうが悪魔だろうが、あいつをどうにかしてみせる」 > >『勝てる可能性がたとえ1パーセントでも、負ける気で戦えばその可能性もゼロになる。 >だから戦うときは必ず勝つ気で戦う』 >そう言って魔王と戦い、勝ち抜いたのはリナさんです。 >人間は希望さえ捨てなければ、神よりも強いんです。 >リナさんが、どうにかしてみせるといったなら、どうにかなるんです。 > はい、それでこそ、リナ・インバースさんです。 A: 諦めない強い輝きを秘めた瞳。 N: それに素晴らしい仲間の方々。 A: 私達の世界の人達とは違って、生きる、ということを真剣に考えていらっしゃいますね。 > >> 「神の力を目の当たりにして、まだそんな威勢の良いことが言えるとは >> 面白い嬢ちゃんじゃな。 >> 何かの役には立つかもしれん。わしは手を貸すことにするぞ。 >> サバツ、ロキ。お主達はどうする」 >> 「何をするにしても時間が必要だろう。 >> 時間稼ぎくらいしか出来んが、やらせてもらおう」 >> >> 「あいつは神などではない。 >> 我らの仲間を喰らい尽くした化け物だ。 >> たとえ刺し違えても仇はとってやる」 >>淡々と語るサバツと、“ナイ”を睨み付けたまま話すロキ。 > >ロキさん、命を捨てた勝利は勝利じゃないですよ。 >生き残らなきゃダメですよ? >償うにしても、何をするにしても。 > その通りです、戦い抜いて、生き残って・・・・・・欲しいのですが・・・・・・。 A: 過去を取り戻し、やっと自分の意思で生きはじめた方々・・・・なのですよね。 N: 自らの意思に従った行動・・・・・とはいえ、もう少し・・・なんとか・・・・。 う゛・・・・・・っ。・・・すいません・・・・・自分の力では・・・・・あれで精一杯・・・なんです。 > >> 「残念ながら、それは違うぞ。 >> サバツ、ロキ。お主達がどう思っていたかは知らんが >> 神とは神自身と、自らの定めた正義。 >> それ以外には、何の関心も持ってはおらんのじゃ。 >> あ奴らにとって我々は単なる餌。 >> もしくは単なる道具でしかない。それも使い捨てのな。 >> だが、今は時間がないのも確かなことじゃな >> あれ以上“ナイ”の神が広がるのを防がねばならんな」 > >その正義が、人間やその他の生き物にとって災悪である事が多々あるのですが。 > 猫楽者の偏見なのでしょうが 神話の世界では、幾多の都市と種族が滅んでいますし、様々な伝承や伝説で語られる 『神』の行いが・・・・・・とても恐ろしい・・・と感じてしまいます。 A: 『神』と、人々は分かり合えないのでしょうか。 N: そんなことは無いですわ。 お互いに歩み寄って行けば・・・・・いつか共に分かり合えるハズ・・・ですわ・・・・。 > >>ここまで、読んでくださった心優しい方。本当にありがとうございます。 >>なんとか、第十一話まで出来あがりました。 > >お疲れ様です。 > ありがとうございます。 読んでくださいまして、本当にありがとうございます。 毎回、とても丁寧な感想と、数々の素晴らしいアイディアを頂きまして、本当にありがとうございます。 > >>話しは・・・・・いよいよ、最後の最後へと、やって来ることが出来ました。 > >とうとう現れた邪神。 >これからがリナさん達の正念場なんですね。 >ヴラバザードは期待通り最悪な滅び方をしたようですし、 >そろそろエル様ご降臨でしょうか?(笑) >Aさん、Nさんの正体もそろそろ分かる頃でしょうし >続きが楽しみです。 > >朝夕と気温の差が激しいですので、風邪をぶり返さないように >気を付けてください。 >ではまた。 > 丁寧にありがとうございます。 話は、あと2話(最後の戦いの結末の回とエピローグ)で、終了いたします。 ここまで来ることが出来ましたのも、Keyさんを始めとしまして感想をくださいました たくさんの方々のおかげです。 本当にありがとうございました。 そして、この駄文を読んでくださいました方々、本当にありがとうごさいました。 リナさん達には、辛い・・・・ことが待っているかも、しれません。 AさんとNさんの正体につきましては、エピローグで明らかになる予定です。 心配をお掛けしました、申し訳ありません。 風邪の方は、おかげさまでほぼ回復いたしました。 すっかりと秋らしくなってまいりましたが、風邪が流行っているようですので お体にお気を付けて、お元気で。 では、また。 |
22459 | すいません(汗)、追加です | 猫楽者 E-mail | 2002/10/5 19:27:45 |
記事番号22437へのコメント Keyさんは No.22437「続きが出てる〜〜♪」で書きました。 > こんにちは、Keyさん。 お元気ですか、猫楽者です。 すいません(汗)、何箇所かお返事が出来ていないところがありました。 ごめんなさい、申し訳ありませんでした(今、気付きました、気付くの遅すぎですよね) A: こんにちは、Keyさん。 おバカ猫楽者ですが、どうかご容赦の程を、お願い致します。 N: Keyさん、お元気ですか。 この底抜けに、お間抜けな猫楽者に変わりまして お詫び申し上げます。ごめんさない。 > >> 「な・・何が・・」 >> 「あの闇の塊から何らかの波動が、世界中に発せられたみたいです」 >> 「精神・・攻撃」 >> 「いえ、攻撃と言うよりも何らかの意思。ふと思いついた考えが漏れ出た、という感じでした。 >> ゼフィーリアの方々に結界を張ってもらいましたので >> 今の意志程度は外に漏れることはないでしょう」 > >魔王神王総出の結界ですね? >きっとその中には『故郷のねーちゃん』も・・・・・・・ > はい、総力をあげての結界で、『あのお方』の力を少しでも防ごうとしております。 A: ルナさん、本当はリナさんの元へと加勢しに行きたいでしょうに。 N: 『あいつ』、ちょっとやり過ぎですわよ。 > >> >> 「化け物め、よくも我らの仲間を喰らったな」 >> 「ちょっとロキ。仲間を喰らったって、どういうことよ」 >>あたしに答えてくれたのはユダイスだった。 >> 「ロキの言葉そのままじゃよ。我らの世界よりこの世界に来た者は >> ここにおる3人と、“ナイ”の神の欠片のみ。 >> 他のものは全て“ナイ”の神の欠片に飲み込まれた」 >> >>自らに仕えている者達までも・・・・・・・・・・・・餌にしたというの。 > >邪神にとって生き物とは餌以外の何者でもないのでしょう。 > その通りですね、食べる必要はあまり無いハズですのに、ただの楽しみ、暇つぶしとして 餌とされた方々の苦しむ姿を味わっているのでしょうね。 A: 『あいつ』に取り込まれてしまった方々を解放してさしあげませんと。 N: A〜。貴方にも責任がありますよ。 キチンと輪廻の道に乗れるようにしないと、いけませんわよ。 > すいませんでした、とても丁寧な感想を頂きましたのに とんでもないことをしてしまいました。 申し訳ありませんでした。ごめんなさい。 秋らしく涼しくなってまいりましたが、お風邪などにお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |