◆−久々の、六話ですっ!−恵宝 (2002/10/6 16:44:54) No.22479


トップに戻る
22479久々の、六話ですっ!恵宝 2002/10/6 16:44:54


こんにちは、もしくはこんばんわです。
このお話も、お久し振りです・・・・・・・・・。
もう忘れ去られているかもしれないですね・・・・。
とりあえず・・・・進めようかと思います。
ちなみに、この話は、とあるマンガを元にしています・・・苦情が三件あったら打ち切ります。
それでは、エル様に見つからないうちに・・・・。





6話  基地内の噂

それは、アメリアが基地にきた次の日の、昼休みの事だった。

ばんっ!!!

「リナさんっっっ!!!!!」
突然、アメリアのリナを呼ぶ声と同時に、警備室のドアが乱暴に開かれた。
その場にいたのは、リナと、警備室にいた班員達だった。
リナ以外は、突然の出来事に驚いて振り返る。
リナは、そのまま振り返りもせずに仕事を続けながら、
「アメリア、どうしたのよ」
「お昼一緒に食べましょう!」
すたすたとリナのところまで歩み寄り、アメリアは、ガッツポーズをとりながらリナに言った。
「は? ちょっと、あたしは今仕事中で……」
「知ってますよ。でも、聞きたいことがありますから。
なら、お昼をご一緒するのが一番手っ取り早いですからねっ!」
アメリアは、そのままリナを食堂へ引っ張って行きそうな勢いだ。
リナとそんな風に会話をするアメリアを、班員達は、ぼーぜんと見ていた。
ちょっと、信じられないものを見る気持ちで。
「……アメリア?」
リナは不思議そうに眉を寄せた。リナを食事に誘う――幼馴染みであるからこそ、リナの脅威の食欲を良く知っているアメリアから、そう言いだすのは珍しい事だった。

「班長。行って来たらどうです?」
班員の一人が、微笑いながら言った。
リナとは大学からの同期であったから、いち早く復活した内の一人の言葉だった。
「じゃあ、あたしが戻ってくるまでに、これを処理しておいてくれる?」
そう言って、リナは今まで自分がしていた仕事のデータをその班員に渡す。
「え・・・・・・・・・(滝汗)」
そう言って、班員は固まっていたが、リナはそれをあっさり、無視。

「じゃ、後よろしく。
アメリアも、あたしを誘ったんだから、当然、奢るわよね〜」
「ええ、いいですよ」
にこやか〜にアメリアはリナの言葉に頷く。
おや、とリナは不思議に思うが・・・すぐに、にや、と笑い、
「よっし、今日は食い倒してやる〜ふふふふふ」
「り、リナさん……………」
にこにこと笑いながら食堂に向かうリナの後ろで、アメリアは、
少し、早まったかもしれないです・・・・・・・・・(滝汗)
と、思いながら、自分のお財布と相談して、冷や汗を流していたりしたのだった。


食堂で、アメリアのおごり! という事で、リナは徹底的に、遠慮など全くせず、食堂の料理全品制覇をしていた。
「は〜っ、食べた食べた〜。
 アメリア、ご馳走様〜」
食後の紅茶を飲みつつ、満足げに言う。
「うう、相変わらずですけど、本当によく食べますね、リナさん」
はあ、と小さく溜め息をついて、アメリアは言う。
「そう? 普通でしょ」
「・・・・・・・・・そうですね・・・・」
アメリアの言葉に、そうかな? といった顔をして言われて、アメリアは、しくしくと泣きながらも、そういうことにしておこう・・・・とリナの言葉に同意した。

紅茶も飲み終わり、リナが椅子から立ち上がる。
「じゃあ、あたし仕事に・・・」
「待ってください、リナさん!」
慌てて、リナの言葉を遮る。

まだ聞いていません!!これでは奢り損です!!!
と、内心、アメリアは慌てていた。

「何よ、アメリア? お昼は済んだわよ」
「聞きたいことをまだ聞いてません!!!」
「・・・・・だから何をよ?」
アメリアの言葉に、怪訝そうにリナは問い返す。
そして、次にアメリアの口から出た言葉は、リナは全く予想していなかったものだった。
「リナさんと、ガウリイさんって人との関係についてです!」

ぴきぃぃぃ――――――。
その瞬間、食堂の空気がマイナス8000度を超えるほどに、凍りついたような感覚を全員が味わった。
誰もが、聞きたくて聞けなかった問い――それを、こんな公衆の面前で堂々と聞くとは。
リナがどう返すのか、それを聞きたい気持ちもあったが――大抵の人間が、身の危険を感じて、慌てて、退避行動を取りはじめた。だが、食堂を仕事場にしている者は、逃げ出したくとも逃げ出せない。
「アメリア・・・・・・・いまなんて?」
リナは目を見開いて、アメリアを凝視する。
「ですから!
リナさんとガウリイさんっていう人の関係です!
なんでもプロポーズされたって言う話じゃないですか!!!!」
だんっ!
と机を軽く叩き、アメリアは演説調の口ぶりで言う。
その目は、きらきらと輝いていた。
「な、ななななな……なんであんたがその話を知ってるのよ!? アメリア!」
リナは、顔を真っ赤にして、焦る。
そんなリナを見て、アメリアは、くす。リナさんってば、照れちゃって……と小さく笑ったのだが、リナはそれに気がつかない。
「基地中でもう知らない方はいないほどに広まっているそうですよ。
リナさんが求婚されるなんて・・・・・・・・・・・なんて素晴らしいことなんでしょう。
昨日来たばかりで、そのガウリイさんって方がどんな方かは知りませんけど、きっと素晴らしい方なんですよねっ!
いつの間にそんな関係になってたんだ、って皆さん、噂していますっ!!!」
「う、うそ・・・・・・・・
そんな噂になってたの・・・・・・・・・・」
アメリアの言葉に、冷や汗がどっと噴きだすのを、はっきりと自覚していた。

・・・・・もしも。もしも、こんな事、ねーちゃんに知られるようなことになれば………………………………、
お仕置きは確実・・・・・・・・・・・・・・・・(涙)
ど、どどどど・・・・・・・どおしよお・・・・・・・・・・・(滝汗)

「それでリナさん。ガウリイさんってどんな方なんですっ!?」
興味津々、といった感じでアメリアがリナに聞いてきた。
だが、そんなアメリアの声は、今のリナには届いていなかった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・くらげ」
ぽつり、と小さく呟く。
「は?」
アメリアは、ようやく気がつく。
リナから、溢れんばかりの、怒気が巻き起こっている事に。
「あの、くらげ・・・・・・・・・・・・・・・・・・っっ」
「り、リナさん・・・・・・?」
「ふふふふふ・・・・・・・・・・・・・・・・・・
みてなさい、ガウリイ=ガブリエフ・・・・・・・・・。
・・・・・絶対・・・・・・絶対にただじゃすまさない・・・・・・」
そうして、かなりの怒気を振りまきつつ、リナは食堂を出て行ってしまった。
その時、食堂にいた、アメリア以外の人間が、ほっと息をついたのも、当然と言えば、当然だったりした。

怒気に気圧されて、一人、食堂に取り残されたアメリアは、
結局、リナさんからガウリイさんに関しての話を聞き出せませんでした。
こうなったら、実際に会って確かめてみましょう!
という事を決意していたのだった。



それから少し後の、基地の中庭のようになっているところで。
「う―――――――――ん、結構いい案だと思ったんだが、リナの奴、あんなに怒るなんてなあ………。
なんでだ?」
なぜか草むしりをしながらそんな独り言を呟いているガウリイ。
もうすでに、雑草の山が積み上げられている。
彼は、リナに怒鳴られてから、とりあえず医務室でひたすらに寝て――それから、なんであんなにリナが怒ったのかが分からず、ずっと考え続けていたのだ。
なんとなく、草むしりをしながら。

そこへ偶然、アメリアが通りかかった。
居住等の食堂から、研究室の近くのここを抜けて、医務室へと戻る最中だった。
「うーん、それにしても、ガウリイさんってどんな人なんでしょう?」
てくてくと道に迷いながら歩いているアメリアがぽつり、と独り言を呟いたのを聞き、
「呼んだか?」
とガウリイは草むしりをしながら、アメリアに話し掛けた。
アメリアは、へ? と振り返ると、そこにいたのは、長髪の金髪、碧眼の男性。
どこかで見た事あるような?
と思いつつも、
「あ、あなたがガウリイさんですか! はじめまして!
アメリアっていいます。リナさんとは幼馴染みなんです〜!」
そうにこやかに言う。
「へえ、リナの幼馴染み?」
ガウリイも、のほほん、とした笑顔をアメリアに返す。
突然、アメリアはがっし!とガウリイの右手を取り、きらきらと輝く瞳で、
「はい! なんでもガウリイさん、リナさんにプロポーズしたとかっ!!!
素晴らしいです〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!
あのリナさんにっっ!!!!
絶対、ぜ―――――ったい、リナさんを、幸せにしてあげてくださいねっっっ!!!
あたし、協力を惜しみませんから!!!!!!!!!」
と、言っていたのだった。

「落ち込んじゃダメですよ。ガウリイさん。
リナさんって、極度の照れ屋ですから。
ストレートに押して押して押しまくるくらいで、ちょーどいいんですっ!」
あの後。
アメリアはそのまま、ガウリイと草むしりをしながら、昔話や、いろいろな事を一通り話した後、そう叫ぶ。
「ありがとうな。えっと・・・アメリア?だっけ。
でもな。一応、いきなりだったなあとは思うんだ。
だから、ちょっと考えて、次に頼んでみる事、思いついたんだっ」
にこにこと、ガウリイは、それはそれはにこやかな笑顔で、そう言う。
「頑張ってください、ガウリイさんッッッ!!!
あたしに出来る事は、なんでも言ってくださいっっ!!!
これも、すべてリナさんのためですッッ!!!!! 正義ですッッ!!!!!!!」
彼女を止められるものは、この基地内にはもう、だれもいない――。






恵宝:・・・中途半端なところで区切ってしまった・・・・。
エル様:・・・・・こっちを書くとはいい度胸してるじゃない・・・。
恵宝:はっ!!! エル様!!?? いつからそこにっっ!!! ・・・・その、大鎌、、しまってくださいいっっ!! もう一つの方も今日中に書く気でいるんですからッッ!!!
エル様:ふうん、そお。じゃあ、今は見逃すけど。
もしも、あたしを出さなかったら・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
恵宝:分かってますッッ(滝汗)!!! そ、それでは〜〜〜〜〜〜〜〜っっ!!!