◆−彼方の血脈 其の9−棒太郎 (2002/10/22 22:02:34) No.22899 ┣すごい方々が・・・・・。−猫楽者 (2002/10/23 01:38:28) No.22903 ┃┗Re:すごい方々が・・・・・。−棒太郎 (2002/10/23 08:44:42) No.22905 ┣邪神再臨!−Key (2002/10/24 22:49:04) No.22936 ┃┗Re:邪神再臨!−棒太郎 (2002/10/25 22:54:50) No.22949 ┣彼方の血脈 其の10−棒太郎 (2002/10/27 01:02:49) No.22976 ┃┣邪・・・邪神の方々・・・・って。−猫楽者 (2002/10/27 03:05:37) No.22977 ┃┃┗Re:邪・・・邪神の方々・・・・って。−棒太郎 (2002/10/27 23:28:26) No.22987 ┃┗最近邪神の見方が変わっていく今日この頃・・・・・。−Key (2002/10/27 21:35:25) No.22983 ┃ ┗Re:最近邪神の見方が変わっていく今日この頃・・・・・。−棒太郎 (2002/10/27 23:50:09) No.22988 ┗彼方の血脈 其の11−棒太郎 (2002/10/29 19:06:47) No.23009 ┣狂気山脈の奥には・・・。−猫楽者 (2002/10/29 20:57:00) No.23011 ┃┗ありがとうございます−棒太郎 (2002/10/30 09:29:07) NEW No.23025 ┗Re:彼方の血脈 其の11−Key (2002/10/29 23:03:12) No.23018 ┗ありがとうございます−棒太郎 (2002/10/30 09:49:54) NEW No.23026
22899 | 彼方の血脈 其の9 | 棒太郎 | 2002/10/22 22:02:34 |
こんにちわ、棒太郎です。 だんだんと寒くなってきましたね。 冬は苦手だけど、好物のみかんの季節なので、それは楽しみです。 それでは其の9をどうぞ。 ************************************* 『彼方の血脈』 其の9 ゼフィーリアの森の中を、3つの影が歩いていた。 「・・・・・・・そこらへんを探すにしても無駄足が多いんじゃないの?」 黒髪の女性が前をゆく男に話し掛けた。 「大丈夫ですよ。この世界ならいい手がかりがありますから。」 女性の言葉を受けて、夜の闇より黒い男が答えた。 「ふぅん。でもわたしたちまで来てよかったのかしら?クトゥルーやヨグ=ソトースだけじゃ残りのヤツを相手にするのは苦しいんじゃなくて?」 「それも大丈夫ですよ。こちらに来る前にいろいろと声をかけてあります。」 「そうなの?」 「ええ、ヒヤデス星団からハスターを呼んでいますし、スン高原のロイガーにツァール、ツァン台地のチャウグナル=ファウグン、ヤディス=ゴー山のガタノトーア、それにルリム・シャイコースと――」 「・・・アトラク=ナクアにも声をかけておいた。」 一番後ろを歩いていた眠たげな目をした、だるそうな男が言葉を継いだ。 「まあ、それだけいれば大丈夫でしょうね。」 「・・・・・フォマルハウトからは呼んでいないのか?」 その言葉に黒い男の顔が嫌そうに歪んだ。 「私が呼ばなくても誰かが呼ぶでしょう。」 「・・・・・ン・ガイの森を焼き払われたこと、まだ根に持っているのか?」 「まったく・・・・けっこう気に入っていたんですよ。あそこ。」 そんな会話を交わしながら3つの影は森の奥へ進んでいった。 ごわ〜〜〜〜〜〜んんん あたりに響くようないい音をしながら、ベルベインの裏拳がガウリイの頭にヒットした。 「・・・・・・・・・・・何が頭の中に詰まってたら、そんなイイ音がでるんだ?」 「あたたたた・・・・リナのスリッパより効くな・・・・・」 ガウリイは頭をさすりながら、ベルベインを見た。 「もうちょい加減してくれよ。」 「そのまえに寝ないように努力しろ。」 ガウリイの頼みを即座に切り捨てた。 ベルベインはゼラスのほうに向き直った。 「ふん、お前たちが何を企もうが勝手だがな、余計な真似はしてくれるな。そこの獣神官をリナのもとへとやったのもそれを通してリナを護るためだろう。」 「・・・・・・・・・そうだ。」 ゼラスが呟いた。 「小さな親切大きなお世話、だ。たとえどんなことになろうともお前の慈悲だけは受けんわ。わかったならさっさと失せろ。」 そう言い、チャキッとまた剣の鯉口を切ったとき、 『兄さん!義姉さんが大変なの。私が送るから義姉さんのところへ!』 そう声がして、ベルベインの姿が消えた。 そして代わりに別の女性―セリシアが現れた。 「ふぅ、あんたねぇ、兄さんの神経逆撫でするようなことしないでくれる?兄さんがキレたら手に負えないんだから。」 やれやれと息をついて腕を組んだセリシアがゼラスに目を向けた。 「まあ、あんたの気持ちもわからんでもないけどね。望まぬながら愛する者を手に掛けてしまったなんてね・・・・・」 瞼を開けるとまぶしい光が目に飛び込んできた。 「う・・・・・・」 慣れてきた目をあたりにむけると見覚えのある部屋の風景があった。 そこは昔のリナの寝室だった。 「目が覚めたのね、リナ。」 傍らにフィルアが腰掛けていた。 「母ちゃん・・・・・」 「魔王の欠片を克服したようね。おめでとう。」 にっこりとフィルアは微笑む。 「もう少し休みなさい。そのあとで継承の儀に入りましょう。」 「うん・・・・・・・・姉ちゃんは?」 「今、インバース流剣術の奥伝伝授の最中よ。あと一つの試験で終わるわ。」 「そうなんだ・・・・・ねえ、母ちゃん。」 「ん?なに、リナ。」 「ちょっとだけこうしていて。」 そう言い、フィルアの手を握った。 「いいわよ。久しぶりだものね。甘えさせてあげるわ。」 フィルアは優しくリナの頬を撫でた。 「ファルネーゼ。お前にこれほどまでの力を授けた憶えは無いが・・・・・」 大剣を構えながらヴラバザードが呟く。 「ふふ、私が夫と身も心も結ばれたときに交わした血の盟約のためですよ。」 竜槍を構えたファルネーゼが答える。 だがその体にはいたるところに傷が走っていた。 「それに大切な者を護ろうとする者の心力、甘く見ないほうがいいですよ。」 「ふん、だがそれがいつまでもつかな?」 ヴラバザードが言うや、幾つもの剣撃が放たれた。 「くっ!」 それを巧みな槍さばきで捌く。 だがその隙を縫って、横薙ぎの一撃がファルネーゼを襲った。 ズバッ!! 「ああっ!」 傷口を押さえ膝をつくファルネーゼ。 「終わりだ。」 ヴラバザードが大上段に剣を振り上げた。 そしてファルネーゼの脳天にむけて振り下ろされた。 ガキッ! 「何っ!?」 突如二人の間に現れた男が、ヴラバザードの一撃を手にした刀で受け止めていた。 「ふんっ!」 男の声とともにその剣は大きく弾かれた。 「キ、キサマは・・・・・?」 「あなた。」 ファルネーゼが目の前に現れた夫、ベルベインに呟いた。 ベルベインはファルネーゼを一目見るや、ヴラバザードに向き直った。 「てめえっ!!!俺の女に何しやがるっっ!!!!!」 刀を突きつけ、吼えた。 「あ、あなた・・・・・そんなこと大声でなんて・・・・」 ベルベインの”俺の女”発言にファルネーゼは頬を紅く染めた。 「”俺の女”だと・・・・・変わった愚か者だな。」 ヴラバザードが剣を構え直す。 「ふん、今日の俺は虫の居所が悪いんだ。楽に死ねると思うなよ。」 ベルベインも刀を抜き放った。 「四代目をその手に掛けたこと、あんたの本意じゃないことはインバース家の誰もが知ってるわ。」 セリシアの言葉にゼラスは驚きに目を見開く。 「そう・・・なのか・・・・・」 「ええ、四代目の遺言でね。そりゃ、インバース家を裏切ったような形になったのを完全に許してるってわけじゃないけど。でも、四代目がどれだけあんたのことを想っていたか、そしてあんたがどれだけ四代目を想っていたかはわかっているわ。」 ひとつ息をつくセリシア。 「兄さんは頑固なところがあるからね。頭ではわかってても心までは完全に許すことが出来ない。それにインバース家に生まれたことをとても誇りにしてるし、インバース家を支えてきたご先祖様を尊敬してるもの。その中にあんたがいることが許せないのよ。ま、随分と葛藤があるみたいだけどね。」 「いや、いいんだ・・・・私も許されるとは思っていない。ただ、私のあの人への気持ちは偽りがないことだけは・・・・わかってほしい・・・・」 ゼラスが寂しげな笑みを浮かべて呟いた。 「四代目は・・・・急ぎすぎたのね。あんたをこの世界の楔から解き放とうとして、この世界を変えようとした。いえ、金色の魔王を混沌に沈めようとした。」 「私は・・・赤眼の魔王様を裏切ることはできても、お母様を裏切ることは出来なかった・・・・・・だから私は彼を止めようとして・・・」 「母を想わぬ子はいないわ・・・・・それが魔族であってもね。だからこそ四代目は抵抗しなかった。ぶつかりあえば滅びるのはあんたのほうだったしね。あんたを愛していたから、あんたに生きて欲しかったのよ。」 ゼラスの瞳から涙がこぼれた。 ちなみにゼロスはセリシアの張った結界のおかげでなんとか滅びずに存在している。 「四代目の遺した研究が悪用されないよう、あんたはそれを持ち出した。私もよくは知らないんだけど、”大いなる古の者”に関係がある―!?」 突如セリシアの目の色が変わった。 「闇天黒魔球(ダークマター・ブリット)!!」 セリシアの放った闇の球はゼラスの横を通り過ぎその後ろの森へと向かった。 そして球が弾けると同時にその闇に触れたものが、それに呑み込まれ消えていった。 「ほほう、流石はドクトルの子孫。なかなかの力ですねぇ。」 どこか楽しげな声とともに球が炸裂した中心から人影が現れた。 それは燃え上がる炎の眼をもつ、夜の闇よりも黒い男と、黒髪の豊満な肉体の女性だった。 「何者だ!?」 二人のただならぬ雰囲気にゼラスが身構える。 「あんたらまさか・・・・・・”這い寄る混沌”ナイアルラトホテップ、そして”千匹の仔を宿す森の黒山羊”シュブ=ニグラス・・・・?」 「ほほう、流石。ご存知ですか―――って・・・・・」 ナイアルラトホテップは後ろを振り向いた。 「ツァトゥグアは・・・・・・・」 シュブ=ニグラスも後ろを振り向いた。 そこには誰もいなかった。 「「・・・・・・・・・・・・・・・はぐれた?」」 なんとも間抜けな声が響いた。 ************************************* さてさて、ようやくゼラスと四代目の過去の詳しいことが明かされました。 四代目の研究がこれから関わってきます。 そして、 お待たせしました。彼らの登場です。 長いこと引っ張っておいてようやく出ました。 長かった・・・・・・・・ それではまた其の10で。 |
22903 | すごい方々が・・・・・。 | 猫楽者 E-mail | 2002/10/23 01:38:28 |
記事番号22899へのコメント こんにちわ、棒太郎さん。 お元気ですか、猫楽者です。 >それでは其の9をどうぞ。 はい♪楽しみにおまちしておりました♪ >「ふぅん。でもわたしたちまで来てよかったのかしら?クトゥルーやヨグ=ソトースだけじゃ残りのヤツを相手にするのは苦しいんじゃなくて?」 『水』の主神さまと、大地の邪神では、トップクラスのお力を持つ 『門にして鍵、鍵にして門』のお方でも、苦戦するほどの『残りのヤツ』とは いったい・・・・何者なのですか。 >「ええ、ヒヤデス星団からハスターを呼んでいますし、スン高原のロイガーにツァール、ツァン台地のチャウグナル=ファウグン、ヤディス=ゴー山のガタノトーア、それにルリム・シャイコースと――」 >「・・・アトラク=ナクアにも声をかけておいた。」 >一番後ろを歩いていた眠たげな目をした、だるそうな男が言葉を継いだ。 『風』の主神さまと、『星を踏み歩くもの』、ロイガーさまとツァールさま お二人そろって、たしか『双子のひわいなるもの』と呼ばれているのでしたっけ。 『血をすするもの』、『闇の神』、『白蛆』・・・すごい陣容ですね。 さらに、『蜘蛛の神』・・・までも・・。 そこまで強力な方々が集結する程の、お相手・・・とんでもないお力を持って居るのですね。 >「まあ、それだけいれば大丈夫でしょうね。」 >「・・・・・フォマルハウトからは呼んでいないのか?」 >その言葉に黒い男の顔が嫌そうに歪んだ。 >「私が呼ばなくても誰かが呼ぶでしょう。」 >「・・・・・ン・ガイの森を焼き払われたこと、まだ根に持っているのか?」 >「まったく・・・・けっこう気に入っていたんですよ。あそこ。」 >そんな会話を交わしながら3つの影は森の奥へ進んでいった。 相変わらず・・・『火』の主神さまとは・・仲が悪いのですね。 > ごわ〜〜〜〜〜〜んんん >あたりに響くようないい音をしながら、ベルベインの裏拳がガウリイの頭にヒットした。 >「・・・・・・・・・・・何が頭の中に詰まってたら、そんなイイ音がでるんだ?」 鐘の音のようですね(汗) 空ということは無いでしようから・・・隙間が大きいとか(まて) >「あたたたた・・・・リナのスリッパより効くな・・・・・」 >ガウリイは頭をさすりながら、ベルベインを見た。 >「もうちょい加減してくれよ。」 >「そのまえに寝ないように努力しろ。」 >ガウリイの頼みを即座に切り捨てた。 流石は、インバース家の方、鋭い突っ込みですね。 >「ふん、お前たちが何を企もうが勝手だがな、余計な真似はしてくれるな。そこの獣神官をリナのもとへとやったのもそれを通してリナを護るためだろう。」 >「・・・・・・・・・そうだ。」 >ゼラスが呟いた。 魔族の内でも、獣王さまとゼロスさんは味方なのですね。 魔王さまの腹心のお一人と、直属の獣神官、とても心強い味方ですね。 >「母ちゃん・・・・・」 >「魔王の欠片を克服したようね。おめでとう。」 >にっこりとフィルアは微笑む。 >「もう少し休みなさい。そのあとで継承の儀に入りましょう。」 良かったです。リナさんの方は無事に終了したのですね。 >「うん・・・・・・・・姉ちゃんは?」 >「今、インバース流剣術の奥伝伝授の最中よ。あと一つの試験で終わるわ。」 ルナさんも、今大変なのですね。 ルナさんとリナさん、もしかしたら今までとは比べ物にならないほど強くなっておられるのですか。 >「そうなんだ・・・・・ねえ、母ちゃん。」 >「ん?なに、リナ。」 >「ちょっとだけこうしていて。」 >そう言い、フィルアの手を握った。 >「いいわよ。久しぶりだものね。甘えさせてあげるわ。」 >フィルアは優しくリナの頬を撫でた。 久し振りの親子の時間ですね。 束の間とは言え、安らぐことが出来て良かったですね。 >竜槍を構えたファルネーゼが答える。 >だがその体にはいたるところに傷が走っていた。 >「それに大切な者を護ろうとする者の心力、甘く見ないほうがいいですよ。」 >「ふん、だがそれがいつまでもつかな?」 ヴラバザードさんには、既にファルネーゼが仰った『護ろうとする』という気持ちが 分からなくなってしまっているのでしょうか。 >だがその隙を縫って、横薙ぎの一撃がファルネーゼを襲った。 >ズバッ!! >「ああっ!」 >傷口を押さえ膝をつくファルネーゼ。 >「終わりだ。」 >ヴラバザードが大上段に剣を振り上げた。 >そしてファルネーゼの脳天にむけて振り下ろされた。 > >ガキッ! > >「何っ!?」 >突如二人の間に現れた男が、ヴラバザードの一撃を手にした刀で受け止めていた。 >「ふんっ!」 >男の声とともにその剣は大きく弾かれた。 >「キ、キサマは・・・・・?」 >「あなた。」 >ファルネーゼが目の前に現れた夫、ベルベインに呟いた。 ベルベインさん。良く、本当に良く間に合ってくださいました。 ファルネーゼさん、良かったですね。 >ベルベインはファルネーゼを一目見るや、ヴラバザードに向き直った。 >「てめえっ!!!俺の女に何しやがるっっ!!!!!」 >刀を突きつけ、吼えた。 >「あ、あなた・・・・・そんなこと大声でなんて・・・・」 >ベルベインの”俺の女”発言にファルネーゼは頬を紅く染めた。 >「”俺の女”だと・・・・・変わった愚か者だな。」 >ヴラバザードが剣を構え直す。 >「ふん、今日の俺は虫の居所が悪いんだ。楽に死ねると思うなよ。」 >ベルベインも刀を抜き放った。 ナイスです。ベルベインさん。 大切なファルネーゼさんを、傷つけたヴラバザードさんを叩きのめしてください。 >「四代目は・・・・急ぎすぎたのね。あんたをこの世界の楔から解き放とうとして、この世界を変えようとした。いえ、金色の魔王を混沌に沈めようとした。」 >「私は・・・赤眼の魔王様を裏切ることはできても、お母様を裏切ることは出来なかった・・・・・・だから私は彼を止めようとして・・・」 >「母を想わぬ子はいないわ・・・・・それが魔族であってもね。だからこそ四代目は抵抗しなかった。ぶつかりあえば滅びるのはあんたのほうだったしね。あんたを愛していたから、あんたに生きて欲しかったのよ。」 >ゼラスの瞳から涙がこぼれた。 エ・・・エル様を・・・・混沌に沈め・・・って、なんて大それた事を(滝汗) 四代目の方は・・・そんなことが出来るほどのスザマシイお力をお持ちだったのですね。 そして、その四代目の方を止めるために、自らの手に掛けた・・・獣王様。 自分は死んでも、獣王様に生き続けて欲しかった四代目の方・・悲しいですね。 >ちなみにゼロスはセリシアの張った結界のおかげでなんとか滅びずに存在している。 頑張れ、ゼロスさん。 いつか、きっと良いことがあります。 それまで耐えて生き延びてください(笑) >「四代目の遺した研究が悪用されないよう、あんたはそれを持ち出した。私もよくは知らないんだけど、”大いなる古の者”に関係がある―!?」 >突如セリシアの目の色が変わった。 ”大いなる古の者”・・・気になります。 どんな存在で、どんなお力をお持ちなのか。そして何をしようとしているのか。 >それは燃え上がる炎の眼をもつ、夜の闇よりも黒い男と、黒髪の豊満な肉体の女性だった。 >「何者だ!?」 >二人のただならぬ雰囲気にゼラスが身構える。 >「あんたらまさか・・・・・・”這い寄る混沌”ナイアルラトホテップ、そして”千匹の仔を宿す森の黒山羊”シュブ=ニグラス・・・・?」 >「ほほう、流石。ご存知ですか―――って・・・・・」 >ナイアルラトホテップは後ろを振り向いた。 >「ツァトゥグアは・・・・・・・」 >シュブ=ニグラスも後ろを振り向いた。 >そこには誰もいなかった。 >「「・・・・・・・・・・・・・・・はぐれた?」」 >なんとも間抜けな声が響いた。 『無貌のもの』と、そして『千匹の仔を孕む森の黒山羊』さま。 ・・・・・・って・・・『ンカイ』の王さま・・・方向音痴・・だったのですね(汗) こちらの世界へも、物凄く強力な方々が、ご登場なさったのですね。 >さてさて、ようやくゼラスと四代目の過去の詳しいことが明かされました。 >四代目の研究がこれから関わってきます。 どんな『力』の研究をしていたのか、とても気になります。 >お待たせしました。彼らの登場です。 >長いこと引っ張っておいてようやく出ました。 >長かった・・・・・・・・ お待ちしておりました♪ まさか、こんなにも沢山の方々が、ご登場なさるとは。 そして、エル様とアザト−ス様が、その活動の許可を御だしになられた程の お相手とは・・・・・続きがとても気になります〜。 >それではまた其の10で。 一雨毎に少しづつ寒くなって参りますが、お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
22905 | Re:すごい方々が・・・・・。 | 棒太郎 | 2002/10/23 08:44:42 |
記事番号22903へのコメント >こんにちわ、棒太郎さん。 >お元気ですか、猫楽者です。 > こんにちわ、猫楽者さん。 はい、なんとか元気にやっております。 > >>「ええ、ヒヤデス星団からハスターを呼んでいますし、スン高原のロイガーにツァール、ツァン台地のチャウグナル=ファウグン、ヤディス=ゴー山のガタノトーア、それにルリム・シャイコースと――」 >>「・・・アトラク=ナクアにも声をかけておいた。」 >>一番後ろを歩いていた眠たげな目をした、だるそうな男が言葉を継いだ。 > >『風』の主神さまと、『星を踏み歩くもの』、ロイガーさまとツァールさま >お二人そろって、たしか『双子のひわいなるもの』と呼ばれているのでしたっけ。 そこまでは知らなかった・・・・名前だけ持ち出したので、どんなのかはあまり知らないんです。 参照は東 雅夫編『クトゥルー神話辞典』より。 >『血をすするもの』、『闇の神』、『白蛆』・・・すごい陣容ですね。 >さらに、『蜘蛛の神』・・・までも・・。 >そこまで強力な方々が集結する程の、お相手・・・とんでもないお力を持って居るのですね。 > 一気にこれだけ集結されたらたまったものじゃないでしょう。 > >>「あたたたた・・・・リナのスリッパより効くな・・・・・」 >>ガウリイは頭をさすりながら、ベルベインを見た。 >>「もうちょい加減してくれよ。」 >>「そのまえに寝ないように努力しろ。」 >>ガウリイの頼みを即座に切り捨てた。 > >流石は、インバース家の方、鋭い突っ込みですね。 しかし果たしてガウリイにその努力ができるのか? > >>「ふん、お前たちが何を企もうが勝手だがな、余計な真似はしてくれるな。そこの獣神官をリナのもとへとやったのもそれを通してリナを護るためだろう。」 >>「・・・・・・・・・そうだ。」 >>ゼラスが呟いた。 > >魔族の内でも、獣王さまとゼロスさんは味方なのですね。 >魔王さまの腹心のお一人と、直属の獣神官、とても心強い味方ですね。 ゼラスはこっそりと味方です。なんせ子孫ですから(笑) > >>「そうなんだ・・・・・ねえ、母ちゃん。」 >>「ん?なに、リナ。」 >>「ちょっとだけこうしていて。」 >>そう言い、フィルアの手を握った。 >>「いいわよ。久しぶりだものね。甘えさせてあげるわ。」 >>フィルアは優しくリナの頬を撫でた。 > >久し振りの親子の時間ですね。 >束の間とは言え、安らぐことが出来て良かったですね。 まだ甘えたい年頃ですからね。 > >>ベルベインはファルネーゼを一目見るや、ヴラバザードに向き直った。 >>「てめえっ!!!俺の女に何しやがるっっ!!!!!」 >>刀を突きつけ、吼えた。 >>「あ、あなた・・・・・そんなこと大声でなんて・・・・」 >>ベルベインの”俺の女”発言にファルネーゼは頬を紅く染めた。 >>「”俺の女”だと・・・・・変わった愚か者だな。」 >>ヴラバザードが剣を構え直す。 >>「ふん、今日の俺は虫の居所が悪いんだ。楽に死ねると思うなよ。」 >>ベルベインも刀を抜き放った。 > >ナイスです。ベルベインさん。 >大切なファルネーゼさんを、傷つけたヴラバザードさんを叩きのめしてください。 恋女房を傷つけた奴には容赦しませんよ。この男は。 > >>「四代目は・・・・急ぎすぎたのね。あんたをこの世界の楔から解き放とうとして、この世界を変えようとした。いえ、金色の魔王を混沌に沈めようとした。」 >>「私は・・・赤眼の魔王様を裏切ることはできても、お母様を裏切ることは出来なかった・・・・・・だから私は彼を止めようとして・・・」 >>「母を想わぬ子はいないわ・・・・・それが魔族であってもね。だからこそ四代目は抵抗しなかった。ぶつかりあえば滅びるのはあんたのほうだったしね。あんたを愛していたから、あんたに生きて欲しかったのよ。」 >>ゼラスの瞳から涙がこぼれた。 > >エ・・・エル様を・・・・混沌に沈め・・・って、なんて大それた事を(滝汗) >四代目の方は・・・そんなことが出来るほどのスザマシイお力をお持ちだったのですね。 > これには彼の研究が関わっています。 >そして、その四代目の方を止めるために、自らの手に掛けた・・・獣王様。 >自分は死んでも、獣王様に生き続けて欲しかった四代目の方・・悲しいですね。 > >>「四代目の遺した研究が悪用されないよう、あんたはそれを持ち出した。私もよくは知らないんだけど、”大いなる古の者”に関係がある―!?」 >>突如セリシアの目の色が変わった。 > >”大いなる古の者”・・・気になります。 >どんな存在で、どんなお力をお持ちなのか。そして何をしようとしているのか。 これから明らかになると思います。L様とも関係ある・・・かも。 > >>それは燃え上がる炎の眼をもつ、夜の闇よりも黒い男と、黒髪の豊満な肉体の女性だった。 >>「何者だ!?」 >>二人のただならぬ雰囲気にゼラスが身構える。 >>「あんたらまさか・・・・・・”這い寄る混沌”ナイアルラトホテップ、そして”千匹の仔を宿す森の黒山羊”シュブ=ニグラス・・・・?」 >>「ほほう、流石。ご存知ですか―――って・・・・・」 >>ナイアルラトホテップは後ろを振り向いた。 >>「ツァトゥグアは・・・・・・・」 >>シュブ=ニグラスも後ろを振り向いた。 >>そこには誰もいなかった。 >>「「・・・・・・・・・・・・・・・はぐれた?」」 >>なんとも間抜けな声が響いた。 > >『無貌のもの』と、そして『千匹の仔を孕む森の黒山羊』さま。 >・・・・・・って・・・『ンカイ』の王さま・・・方向音痴・・だったのですね(汗) >こちらの世界へも、物凄く強力な方々が、ご登場なさったのですね。 怠惰な邪神ですからね。ボーッとしてるうちにはぐれたのでしょう。 > >>さてさて、ようやくゼラスと四代目の過去の詳しいことが明かされました。 >>四代目の研究がこれから関わってきます。 > >どんな『力』の研究をしていたのか、とても気になります。 > >>お待たせしました。彼らの登場です。 >>長いこと引っ張っておいてようやく出ました。 >>長かった・・・・・・・・ > >お待ちしておりました♪ >まさか、こんなにも沢山の方々が、ご登場なさるとは。 >そして、エル様とアザト−ス様が、その活動の許可を御だしになられた程の >お相手とは・・・・・続きがとても気になります〜。 > >>それではまた其の10で。 > >一雨毎に少しづつ寒くなって参りますが、お体にお気を付けて、お元気で。 > >では、失礼します。 > ありがとうごじます。 ようやく邪神たちも登場して、更に話が大きくなると思いますが、これからも御贔屓に。 それでは猫楽者さんもお体に気をつけて。 |
22936 | 邪神再臨! | Key | 2002/10/24 22:49:04 |
記事番号22899へのコメント こんばんわ、棒太郎さん。 続きが出ていたので、お邪魔しに来ましたKeyでございます。 >だんだんと寒くなってきましたね。 >冬は苦手だけど、好物のみかんの季節なので、それは楽しみです。 はい♪ みかんも美味しいですが、熱燗も美味しい季節なのです。 >ゼフィーリアの森の中を、3つの影が歩いていた。 >「・・・・・・・そこらへんを探すにしても無駄足が多いんじゃないの?」 >黒髪の女性が前をゆく男に話し掛けた。 >「大丈夫ですよ。この世界ならいい手がかりがありますから。」 >女性の言葉を受けて、夜の闇より黒い男が答えた。 ナイアルラトホテップさん。 その手掛かりを使う時は、よっぽど注意しないとエル様のお仕置きが待ってますよ(笑) >「ふぅん。でもわたしたちまで来てよかったのかしら?クトゥルーやヨグ=ソトースだけじゃ残りのヤツを相手にするのは苦しいんじゃなくて?」 『水』の邪神はともかく、『盲目にして白痴のもの』の副官的存在である 『門にして鍵の守護者』がいても苦戦する相手なのですか? >「それも大丈夫ですよ。こちらに来る前にいろいろと声をかけてあります。」 >「そうなの?」 >「ええ、ヒヤデス星団からハスターを呼んでいますし、スン高原のロイガーにツァール、ツァン台地のチャウグナル=ファウグン、ヤディス=ゴー山のガタノトーア、それにルリム・シャイコースと――」 >「・・・アトラク=ナクアにも声をかけておいた。」 >一番後ろを歩いていた眠たげな目をした、だるそうな男が言葉を継いだ。 『名状がたきもの』と『双子のひわいなるもの』ぐらいしか知りませんが、(笑) 随分と豪華メンバーですね。 これだけの面子を集めなければならないものと交戦中なのですか? >「まあ、それだけいれば大丈夫でしょうね。」 >「・・・・・フォマルハウトからは呼んでいないのか?」 >その言葉に黒い男の顔が嫌そうに歪んだ。 >「私が呼ばなくても誰かが呼ぶでしょう。」 >「・・・・・ン・ガイの森を焼き払われたこと、まだ根に持っているのか?」 >「まったく・・・・けっこう気に入っていたんですよ。あそこ。」 >そんな会話を交わしながら3つの影は森の奥へ進んでいった。 『生きている炎』とは相変わらず仲悪いようですね。 > ごわ〜〜〜〜〜〜んんん >あたりに響くようないい音をしながら、ベルベインの裏拳がガウリイの頭にヒットした。 >「・・・・・・・・・・・何が頭の中に詰まってたら、そんなイイ音がでるんだ?」 中が空洞だからよく響く・・・・・・ってガウリイさん!? 中身をどこに置き忘れてきたのですか?? リナさんにばれる前に探してきた方が・・・・・・。 >「あたたたた・・・・リナのスリッパより効くな・・・・・」 >ガウリイは頭をさすりながら、ベルベインを見た。 >「もうちょい加減してくれよ。」 >「そのまえに寝ないように努力しろ。」 >ガウリイの頼みを即座に切り捨てた。 ベルベインさん、正論です。 ガウリイさん、ちゃんと聞いてないとリナさんとの結婚反対されますよ。(笑) >『兄さん!義姉さんが大変なの。私が送るから義姉さんのところへ!』 >そう声がして、ベルベインの姿が消えた。 >そして代わりに別の女性―セリシアが現れた。 計ったようなタイミングですね、セリシアさん。 >「もう少し休みなさい。そのあとで継承の儀に入りましょう。」 ついにドクトルの叡智の継承ですね。 >「うん・・・・・・・・姉ちゃんは?」 >「今、インバース流剣術の奥伝伝授の最中よ。あと一つの試験で終わるわ。」 ルナさんのほうがもう一つ厳しそうなんですが・・・・・・。 >「そうなんだ・・・・・ねえ、母ちゃん。」 >「ん?なに、リナ。」 >「ちょっとだけこうしていて。」 >そう言い、フィルアの手を握った。 >「いいわよ。久しぶりだものね。甘えさせてあげるわ。」 >フィルアは優しくリナの頬を撫でた。 インバース家の人間にとって人生の節目といった事を成し遂げた後ですからね。 ほっと一息ついたら、お母さんに甘えたくなったようですね。(笑) なんとなくほのぼのしてますね。 >「ファルネーゼ。お前にこれほどまでの力を授けた憶えは無いが・・・・・」 >大剣を構えながらヴラバザードが呟く。 >「ふふ、私が夫と身も心も結ばれたときに交わした血の盟約のためですよ。」 >竜槍を構えたファルネーゼが答える。 >だがその体にはいたるところに傷が走っていた。 >「それに大切な者を護ろうとする者の心力、甘く見ないほうがいいですよ。」 >「ふん、だがそれがいつまでもつかな?」 >ヴラバザードが言うや、幾つもの剣撃が放たれた。 自分でない誰かを護りたいと思う力は、神をも魔をも超えるほど強いものです。 自分の保身しか考えられないヴラバザードさんの正義では、とても太刀打ちできません。 誰かを護るために使われる力は、善悪というちっぽけなカテゴリーの外に存在するのですから。 >「何っ!?」 >突如二人の間に現れた男が、ヴラバザードの一撃を手にした刀で受け止めていた。 >「ふんっ!」 >男の声とともにその剣は大きく弾かれた。 >「キ、キサマは・・・・・?」 >「あなた。」 >ファルネーゼが目の前に現れた夫、ベルベインに呟いた。 ヒーロー登場!! ベルベインさんカッコイイ〜〜!!! >ベルベインはファルネーゼを一目見るや、ヴラバザードに向き直った。 >「てめえっ!!!俺の女に何しやがるっっ!!!!!」 >刀を突きつけ、吼えた。 >「あ、あなた・・・・・そんなこと大声でなんて・・・・」 >ベルベインの”俺の女”発言にファルネーゼは頬を紅く染めた。 いやぁ〜〜〜。 ベルベインさんの”俺の女”発言に乙女な反応のファルネーゼさん。 老いてもいまだラブラブなのですね。(笑) ガウリイさんもいえるようになって欲しいです。 >「”俺の女”だと・・・・・変わった愚か者だな。」 >ヴラバザードが剣を構え直す。 もてない男の僻みですか? みっともないですね〜〜〜。 >「ふん、今日の俺は虫の居所が悪いんだ。楽に死ねると思うなよ。」 >ベルベインも刀を抜き放った。 八つ当たりの相手としては申し分ないですね。 >「四代目は・・・・急ぎすぎたのね。あんたをこの世界の楔から解き放とうとして、この世界を変えようとした。いえ、金色の魔王を混沌に沈めようとした。」 獣王を護りたかったのですね。 滅びへと向かう魔族のベクトルを変えたかった。 ドクトルの子孫ですから、エル様に逆らう事がどういう結果を招くか分かっていたでしょうに。 >「私は・・・赤眼の魔王様を裏切ることはできても、お母様を裏切ることは出来なかった・・・・・・だから私は彼を止めようとして・・・」 >「母を想わぬ子はいないわ・・・・・それが魔族であってもね。だからこそ四代目は抵抗しなかった。ぶつかりあえば滅びるのはあんたのほうだったしね。あんたを愛していたから、あんたに生きて欲しかったのよ。」 獣王を護ろうとしてエル様に反旗を翻した四代目。 母を護ろうとして愛する人を手に掛けてしまった獣王。 良い悪いという範疇からかけ離れた出来事ですね。 だからこそ、哀しいです。 >ゼラスの瞳から涙がこぼれた。 >ちなみにゼロスはセリシアの張った結界のおかげでなんとか滅びずに存在している。 頑張れゼロスくん(笑) いつかきっといいこともある。(無責任) >「ほほう、流石はドクトルの子孫。なかなかの力ですねぇ。」 >どこか楽しげな声とともに球が炸裂した中心から人影が現れた。 >それは燃え上がる炎の眼をもつ、夜の闇よりも黒い男と、黒髪の豊満な肉体の女性だった。 >「何者だ!?」 >二人のただならぬ雰囲気にゼラスが身構える。 >「あんたらまさか・・・・・・”這い寄る混沌”ナイアルラトホテップ、そして”千匹の仔を宿す森の黒山羊”シュブ=ニグラス・・・・?」 >「ほほう、流石。ご存知ですか―――って・・・・・」 >ナイアルラトホテップは後ろを振り向いた。 >「ツァトゥグアは・・・・・・・」 >シュブ=ニグラスも後ろを振り向いた。 >そこには誰もいなかった。 >「「・・・・・・・・・・・・・・・はぐれた?」」 >なんとも間抜けな声が響いた。 インバース家の前に邪神群ついに登場! って、ツァトゥグアさん? いくら『怠惰なる神』だからって、 しょっぱなの登場シーンではぐれる事はないでしょう。 せっかくかっこつけて登場シーンを演出したナイアルラトホテップさんの苦労が水の泡ではないですか。(笑) >さてさて、ようやくゼラスと四代目の過去の詳しいことが明かされました。 >四代目の研究がこれから関わってきます。 >そして、 >お待たせしました。彼らの登場です。 >長いこと引っ張っておいてようやく出ました。 >長かった・・・・・・・・ > >それではまた其の10で。 ついに現れた邪神たち。 彼らはリナさんたちインバース家と敵対するのか? 協力関係になるのか? 十四代目『ドクトル・ファウスト』を継いだリナさんの活躍の場はあるのか? ガウリイさんの出番はどうした?(笑) また巻き込まれるのかゼロスさん?(爆笑) と楽しみな事が増えてますます待ちどうしくなりました。 寒さも本格的なものになってきましたが、お体にはお気をつけて。 ではまた。 |
22949 | Re:邪神再臨! | 棒太郎 | 2002/10/25 22:54:50 |
記事番号22936へのコメント >こんばんわ、棒太郎さん。 >続きが出ていたので、お邪魔しに来ましたKeyでございます。 > こんばんわ、Keyさん。 どうもありがとうございます。 > > >ナイアルラトホテップさん。 >その手掛かりを使う時は、よっぽど注意しないとエル様のお仕置きが待ってますよ(笑) まあ、彼はしたたかなのでそこまでのヘマはしないでしょう。 > > >『水』の邪神はともかく、『盲目にして白痴のもの』の副官的存在である >『門にして鍵の守護者』がいても苦戦する相手なのですか? > これについては後で明らかになります。 > >『名状がたきもの』と『双子のひわいなるもの』ぐらいしか知りませんが、(笑) >随分と豪華メンバーですね。 >これだけの面子を集めなければならないものと交戦中なのですか? > わたしも名前ぐらいしかしらないものもいます(笑) > >『生きている炎』とは相変わらず仲悪いようですね。 > 一種天敵ですからね。 顔をみるだけでもムカつく奴といったところでしょうか。 > >中が空洞だからよく響く・・・・・・ってガウリイさん!? >中身をどこに置き忘れてきたのですか?? >リナさんにばれる前に探してきた方が・・・・・・。 > 彼の頭の中は未知の領域ですね。 > >ベルベインさん、正論です。 >ガウリイさん、ちゃんと聞いてないとリナさんとの結婚反対されますよ。(笑) 正論ですが、彼にそれが通用するかどうか。 > > >ついにドクトルの叡智の継承ですね。 はい。 これで鬼に金棒です。 > >インバース家の人間にとって人生の節目といった事を成し遂げた後ですからね。 >ほっと一息ついたら、お母さんに甘えたくなったようですね。(笑) >なんとなくほのぼのしてますね。 いろいろな経験、体験をしてきましたからね。 やはり甘えたくもなるでしょう。 > >自分でない誰かを護りたいと思う力は、神をも魔をも超えるほど強いものです。 >自分の保身しか考えられないヴラバザードさんの正義では、とても太刀打ちできません。 >誰かを護るために使われる力は、善悪というちっぽけなカテゴリーの外に存在するのですから。 > >いやぁ〜〜〜。 >ベルベインさんの”俺の女”発言に乙女な反応のファルネーゼさん。 >老いてもいまだラブラブなのですね。(笑) >ガウリイさんもいえるようになって欲しいです。 彼らのラブラブ指数はずっと右肩上がりですから(笑) > >八つ当たりの相手としては申し分ないですね。 なんの遠慮も気兼ねも無くやれる相手ですから。 > >>「四代目は・・・・急ぎすぎたのね。あんたをこの世界の楔から解き放とうとして、この世界を変えようとした。いえ、金色の魔王を混沌に沈めようとした。」 > >獣王を護りたかったのですね。 >滅びへと向かう魔族のベクトルを変えたかった。 >ドクトルの子孫ですから、エル様に逆らう事がどういう結果を招くか分かっていたでしょうに。 > ドクトルの血を引いていますからね。いわば異次元の者の子孫ですから、考え方が完全にこの世界に縛られているわけではないんですね。 > >インバース家の前に邪神群ついに登場! >って、ツァトゥグアさん? >いくら『怠惰なる神』だからって、 >しょっぱなの登場シーンではぐれる事はないでしょう。 >せっかくかっこつけて登場シーンを演出したナイアルラトホテップさんの苦労が水の泡ではないですか。(笑) > 満を持して登場したのに、キマりませんでしたね。 ツァトゥグアさん、怠惰な神ですからね。 それにしてもあとの二人も気づこうよ。 > >ついに現れた邪神たち。 >彼らはリナさんたちインバース家と敵対するのか? 協力関係になるのか? >十四代目『ドクトル・ファウスト』を継いだリナさんの活躍の場はあるのか? >ガウリイさんの出番はどうした?(笑) >また巻き込まれるのかゼロスさん?(爆笑) >と楽しみな事が増えてますます待ちどうしくなりました。 > >寒さも本格的なものになってきましたが、お体にはお気をつけて。 >ではまた。 ありがとうございます。 まだまだ続いてしまいますが、よろしければおつきあいください。 それでは。 |
22976 | 彼方の血脈 其の10 | 棒太郎 | 2002/10/27 01:02:49 |
記事番号22899へのコメント こんばんわ、棒太郎です。 自分でもここまでの話になるとは思ってもいませんでしたが、こんな駄文にお付き合いくださってくれている方に感謝します。 それでは其の10、どうぞ。 ************************************* 『彼方の血脈』 其の10 かつてこの星に飛来せし者たち――”古の者”と呼ばれる彼らは、南極の地、 狂気山脈と呼ばれる大山脈に一大文明を築き、繁栄を誇っていた。 ”古の者”はクトゥルーらなどの異種のものと覇権を懸けて幾度となく争って いた。その戦いは長きに渡り、ついには互いに疲弊し、和解の条約が結ばれた。 このことからも”古の者”はクトゥルーらとほぼ同等の力であったということ が推測される。 しかしネクロノミコンの一節にあり。 ”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”と。 一般に前述の歴史と比べ合わせ、この一節をアルハザードの幻視の誤りとする が、私はこの”大いなる古の者”は”古の者”より高次元の存在と考える。 アルハザードは幻視の中でこの2種のものを混同して視たのであろう。 そして”古の者”がこの”大いなる古の者”の名を冠するのも、彼らとの関係を 示し表すゆえであろう。 おそらくは”大いなる古の者”は”古の者”に崇められていたと思われる。 かつて”古の者”がクトゥルーらとの戦いで用い、そして闇に封じたというも のも、それに関係あるだろう。 我が幻視のうちにも、狂気山脈の深淵に眠るというそれを見たり。 それを知るべく、私は狂気山脈の麓へと足を踏み入れんとする。 ヨハン=ファウスト手記より 「ん?なんだありゃ?」 森の小道を走らせていた馬車を止め、男は呟いた。 火のついていないタバコを口に咥えたその男は、未知の真ん中に寝転がって寝ている男の側まで来るや、馬車に積んであった釣竿でつついた。 数回つつくと、寝ていた男がだるそうに目を開けた。 「お前さん、こんなところでなに寝てんだ?」 その問い掛けに男は、目線だけ向けた。 「・・・・・・・・・・・・・・・このあたりにあるインバースという家を連れが訊ねて来たんだが、その連れがほっぽっていってな。どうするか考えているうちにめんどくさくなって寝ていたんだ・・・・・・」 「ふうん、変わってんな。お前さん。俺もインバースの関係者なんだが、良かったら乗ってくか?その連れとやらも来てるかもしれんしよ。」 釣竿を持った男の言葉に、寝ていた男は「じゃあ、頼む」といって馬車に乗り込んだ。 「お前さん、名前は?」 「・・・・・・・・ツァトゥグア・・・」 「俺はレンドール=コルツァンド=インバースだ。」 恐ろしく緊迫した空気が辺りを支配していた。 向かい合うヴラバザードとベルベインの間には異様なまでの殺気がぶつかり合っていた。 「愚かな・・・・・人間如きが我に敵うと思っているのか?」 ヴラバザードの嘲笑に、ベルベインはただ笑っていた。 それは無邪気さとそれゆえの残酷さをもった冷たい笑みだった。 その二人を見ているファルネーゼの体に一筋の汗が流れた。 (・・・・・・・火竜王様・・・貴方は思い違いをしています。すでに貴方と袂を分かっていたとはいえ、竜族のなかで無敵を誇っていた私はこの人に手も足も出ずに敗れ去った・・・・・そのときでさえ、この人は本気ではなかったのですから・・・・) やがてベルベインがゆっくりと刀を振り上げ、背中に背負い上げるような形に構えた。 「死ねっ!!」 ヴラバザードの剣が閃いた。 ベルベインが小さな笑みを浮かべた。 ヴラバザードの剣がベルベインを捕らえた瞬間、 ズバシュッ 大きく血飛沫をあげて膝をついたのは、ヴラバザードだった。 「ば、馬鹿な・・・・・・」 いつのまにかベルベインの剣は前へ振り下ろされていた。 「秘剣一の太刀。」 そう言い、ニッと笑いヴラバザードを見た。 「くく、これがインバースの剣よ。お前ら如きに遅れなどとるか。」 修羅の笑みを浮かべ、再び刀を構えた。 「しっかりみてなさいよね。ナイアルラトホテップ。」 「私の責任ですか?」 シュブ=ニグラスの言葉に、ナイアルラトホテップが心外だというように呟いた。 「こうなるってことはだいたい予想できたことでしょ?」 「それなら貴女も注意していてくださいよ。」 「なによ、わたしのせいだっていうの。」 ギャーギャーと言い争いを始めた二人の邪神を、ゼラスとゼロスは困惑したように、セリシアはいつでも戦闘態勢に入れる状態で見ていた。 「ムキーッ!とさかにきたわっ!歯ぁくいしばりなさい!」 「ちょっと逆ギレしないでください。」 「なあ、ちょっといいか?」 不意に二人の争いにガウリイが入り込んだ。 「なんです?」 「あんたら誰?」 「・・・・・・・・・さっき言ってたじゃない。」 「う〜〜〜〜ん、”這い寄るとことん”と”線引のこぎりの宿黒焼き”だっけ?」 ガウリイの言葉に、そのとき寒い風が吹き通っていった。 「・・・・・・・・・・・・・ツァトゥグアとタメをはれるくらいネボケた頭してるわね・・・」 「・・・・・・・・・・そうですね・・・・・・・・・・」 邪神二人が遠い目をしたとき、森の小道から一台の馬車が現れた。 「おやま、セリシア叔母さん。お久しぶりで。」 レンドールが懐かしそうに挨拶する。 「レンドール、帰ってきたのね。」 「お、その二人が連れか・・・・おい、いたぜ。」 レンドールの言葉に荷台に寝ていたツァトゥグアが顔をあげた。 「ツァトゥグア。なにをしてたんですか?」 ナイアルラトホテップが半ば呆れ気味に問い掛ける。 「・・・・・・お前たち、薄情者だな。ちょっと人がウトウトしたからってほっぽっていって。」 「・・・・・・・・・・・・・貴方が勝手に寝たんでしょうが。というか団体行動を乱さないで下さい。」 「・・・・・めんどくさい。」 そう言ってまた寝てしまった。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 ナイアルラトホテップは無言で距離をあけ、やおら馬車に向かって走り出した。 そして一回側転をして大きくジャンプし、空中回転する。 「起きんか〜〜〜〜〜〜い!!!」 そのまま体を落下させ、突き出した肘がツァトゥグアの喉に炸裂した。 ドゴッ 「グェッ!!!!」 「フライング・ムーンサルト・エルボー・ドロップ・・・・・・・久しぶりに見たわね・・・・・・・」 シュブ=ニグラスがしみじみと呟いた。 「・・・・・・なあ、叔母さん。こいつら誰?」 「別次元の邪神よ。」 その言葉を聞いたレンドールは、卍固めをかけるナイアルラトホテップにギブアップを連発して叫ぶツァトゥグア、そしてその横で「猪木ボンバイエ」と手拍子で囃し立てるシュブ=ニグラスを不思議そうに見つめた。 ************************************* 今回あまり進んでませんね・・・・・・ そしてツァトゥグアファンの方、すいません。 どうも『怠惰なる神』ということでこんなキャラになってしまいました。ごめんなさい。 それではまた。 |
22977 | 邪・・・邪神の方々・・・・って。 | 猫楽者 E-mail | 2002/10/27 03:05:37 |
記事番号22976へのコメント >こんばんわ、棒太郎です。 こんばんは、某太郎さん。 お元気ですか、猫楽者です。 >自分でもここまでの話になるとは思ってもいませんでしたが、こんな駄文にお付き合いくださってくれている方に感謝します。 毎回とても楽しく読ませて頂いております。 続き♪とても楽しみにお待ちしておりました♪ > かつてこの星に飛来せし者たち――”古の者”と呼ばれる彼らは、南極の地、 狂気山脈と呼ばれる大山脈に一大文明を築き、繁栄を誇っていた。 > ”古の者”はクトゥルーらなどの異種のものと覇権を懸けて幾度となく争って いた。その戦いは長きに渡り、ついには互いに疲弊し、和解の条約が結ばれた。 > このことからも”古の者”はクトゥルーらとほぼ同等の力であったということ > が推測される。 > しかしネクロノミコンの一節にあり。 > ”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”と。 > 一般に前述の歴史と比べ合わせ、この一節をアルハザードの幻視の誤りとする が、私はこの”大いなる古の者”は”古の者”より高次元の存在と考える。 > アルハザードは幻視の中でこの2種のものを混同して視たのであろう。 > そして”古の者”がこの”大いなる古の者”の名を冠するのも、彼らとの関係を 示し表すゆえであろう。 > おそらくは”大いなる古の者”は”古の者”に崇められていたと思われる。 > かつて”古の者”がクトゥルーらとの戦いで用い、そして闇に封じたというも のも、それに関係あるだろう。 > 我が幻視のうちにも、狂気山脈の深淵に眠るというそれを見たり。 > それを知るべく、私は狂気山脈の麓へと足を踏み入れんとする。 > > ヨハン=ファウスト手記より おおおおおおおおおおおおおおおおお・・・・・ついに、ついに『秘められた力』の一端が明らかになって行くのですね。 たしか、『山脈の彼方には『古のもの』達さえ恐れた禁断の秘密があるといわれている』、と何処かで読んだ記憶がありますが 関係してくるのでしょうか。 >火のついていないタバコを口に咥えたその男は、未知の真ん中に寝転がって寝ている男の側まで来るや、馬車に積んであった釣竿でつついた。 >数回つつくと、寝ていた男がだるそうに目を開けた。 >「お前さん、こんなところでなに寝てんだ?」 >その問い掛けに男は、目線だけ向けた。 >「・・・・・・・・・・・・・・・このあたりにあるインバースという家を連れが訊ねて来たんだが、その連れがほっぽっていってな。どうするか考えているうちにめんどくさくなって寝ていたんだ・・・・・・」 >「ふうん、変わってんな。お前さん。俺もインバースの関係者なんだが、良かったら乗ってくか?その連れとやらも来てるかもしれんしよ。」 >釣竿を持った男の言葉に、寝ていた男は「じゃあ、頼む」といって馬車に乗り込んだ。 >「お前さん、名前は?」 >「・・・・・・・・ツァトゥグア・・・」 >「俺はレンドール=コルツァンド=インバースだ。」 さ・・・・・・流石は、『ツァトゥグア』さま・・・・異なる混沌の世界で迷っても、いささかも動じないで・・・・寝ていましたか。 >ズバシュッ > >大きく血飛沫をあげて膝をついたのは、ヴラバザードだった。 >「ば、馬鹿な・・・・・・」 >いつのまにかベルベインの剣は前へ振り下ろされていた。 >「秘剣一の太刀。」 >そう言い、ニッと笑いヴラバザードを見た。 >「くく、これがインバースの剣よ。お前ら如きに遅れなどとるか。」 >修羅の笑みを浮かべ、再び刀を構えた。 ふふふふふふふふふふふふふふふふふ(怪しくてすいません) ヴラバザードさん、お相手が悪すぎました。 ここは潔く諦めて、エル様の元で『お仕置きフルコース』を受けてください。 「秘剣一の太刀。」、凄いです、竜王さえも切り裂く音速を超える一太刀ですね。 >「しっかりみてなさいよね。ナイアルラトホテップ。」 >「私の責任ですか?」 >シュブ=ニグラスの言葉に、ナイアルラトホテップが心外だというように呟いた。 >「こうなるってことはだいたい予想できたことでしょ?」 >「それなら貴女も注意していてくださいよ。」 >「なによ、わたしのせいだっていうの。」 >ギャーギャーと言い争いを始めた二人の邪神を、ゼラスとゼロスは困惑したように、セリシアはいつでも戦闘態勢に入れる状態で見ていた。 >「ムキーッ!とさかにきたわっ!歯ぁくいしばりなさい!」 >「ちょっと逆ギレしないでください。」 あの(汗)・・・・・・このお二方に争われたりしてしまったら・・・・・・この世界、その時点で終わってしまうような気が(滝汗) シュブ=ニグラスさま・・・・・気の短い方だったのですね。 >「なあ、ちょっといいか?」 >不意に二人の争いにガウリイが入り込んだ。 >「なんです?」 >「あんたら誰?」 >「・・・・・・・・・さっき言ってたじゃない。」 >「う〜〜〜〜ん、”這い寄るとことん”と”線引のこぎりの宿黒焼き”だっけ?」 >ガウリイの言葉に、そのとき寒い風が吹き通っていった。 ひゅ〜〜〜うぅぅぅ〜〜〜(風の音のつもりです) 一気に気温まで・・・・・・・・・・・低下していそうですね・・・・・。 >「・・・・・・・・・・・・・ツァトゥグアとタメをはれるくらいネボケた頭してるわね・・・」 >「・・・・・・・・・・そうですね・・・・・・・・・・」 >邪神二人が遠い目をしたとき、森の小道から一台の馬車が現れた。 ガウリイさん、ありがとうございます。 ナイスなボケのお陰で、この世界の危機が回避できました(遠い目) >「お、その二人が連れか・・・・おい、いたぜ。」 >レンドールの言葉に荷台に寝ていたツァトゥグアが顔をあげた。 >「ツァトゥグア。なにをしてたんですか?」 >ナイアルラトホテップが半ば呆れ気味に問い掛ける。 >「・・・・・・お前たち、薄情者だな。ちょっと人がウトウトしたからってほっぽっていって。」 >「・・・・・・・・・・・・・貴方が勝手に寝たんでしょうが。というか団体行動を乱さないで下さい。」 >「・・・・・めんどくさい。」 >そう言ってまた寝てしまった。 >「・・・・・・・・・・・・・・・」 >ナイアルラトホテップは無言で距離をあけ、やおら馬車に向かって走り出した。 >そして一回側転をして大きくジャンプし、空中回転する。 >「起きんか〜〜〜〜〜〜い!!!」 >そのまま体を落下させ、突き出した肘がツァトゥグアの喉に炸裂した。 > >ドゴッ > >「グェッ!!!!」 >「フライング・ムーンサルト・エルボー・ドロップ・・・・・・・久しぶりに見たわね・・・・・・・」 >シュブ=ニグラスがしみじみと呟いた。 いや・・・・・あの・・・『ナイアルラトホテップ』さま、凄い体術ですね・・・・・・・ それよりも・・・・・・・『久しぶりに見たわね』って、前にもこんな場面があったのですか(滝汗) >「・・・・・・なあ、叔母さん。こいつら誰?」 >「別次元の邪神よ。」 >その言葉を聞いたレンドールは、卍固めをかけるナイアルラトホテップにギブアップを連発して叫ぶツァトゥグア、そしてその横で「猪木ボンバイエ」と手拍子で囃し立てるシュブ=ニグラスを不思議そうに見つめた。 邪・・・・・邪神の方々って・・・・・いったい・・・・・・。 『「猪木ボンバイエ」と手拍子で囃し立てるシュブ=ニグラス』さま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 もしかして・・・・・・もしかしましたら・・・・・『猪木』さんのファンなのですか・・・・・・・・・・・。 はっ。ま・・・・ましゃか・・・・・・邪神の皆様で『1・2・3・ダァーーー』・・・・とか、やっているのですか(汗*100,000) >今回あまり進んでませんね・・・・・・ >そしてツァトゥグアファンの方、すいません。 >どうも『怠惰なる神』ということでこんなキャラになってしまいました。ごめんなさい。 面白かったです♪〜〜。 邪神の方々の掛け合いと・・・・・・最後のプロレスの場面・・・・・最高ですね。 『”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”と。』の、恐ろしいほどの『力』の正体とは 敵なのか、味方なのか。 リナさん達と、どんな風に関わって行くのか。 実は邪神の方々は、格闘技もしくは武道のファンだったのか。 とても気になります。 続きを、とても楽しみにお待ちしております。 >それではまた。 すっかりと寒くなってしまいましたね、お体にお気を付けてお元気で。 では、失礼します。 |
22987 | Re:邪・・・邪神の方々・・・・って。 | 棒太郎 | 2002/10/27 23:28:26 |
記事番号22977へのコメント >毎回とても楽しく読ませて頂いております。 >続き♪とても楽しみにお待ちしておりました♪ > そう言って頂けると嬉しいです。 >おおおおおおおおおおおおおおおおお・・・・・ついに、ついに『秘められた力』の一端が明らかになって行くのですね。 >たしか、『山脈の彼方には『古のもの』達さえ恐れた禁断の秘密があるといわれている』、と何処かで読んだ記憶がありますが >関係してくるのでしょうか。 > うふふ、お待たせしました。 私設定になりますが、関係してきます。 >さ・・・・・・流石は、『ツァトゥグア』さま・・・・異なる混沌の世界で迷っても、いささかも動じないで・・・・寝ていましたか。 動じていないというか・・・・・めんどくさくて何もしなかっただけとも・・・・ >ふふふふふふふふふふふふふふふふふ(怪しくてすいません) >ヴラバザードさん、お相手が悪すぎました。 >ここは潔く諦めて、エル様の元で『お仕置きフルコース』を受けてください。 >「秘剣一の太刀。」、凄いです、竜王さえも切り裂く音速を超える一太刀ですね。 > やっぱりケンカを売るときは相手をしっかりみないといけませんね。 >あの(汗)・・・・・・このお二方に争われたりしてしまったら・・・・・・この世界、その時点で終わってしまうような気が(滝汗) >シュブ=ニグラスさま・・・・・気の短い方だったのですね。 えらいとばっちりですね。ほんと。 > >ひゅ〜〜〜うぅぅぅ〜〜〜(風の音のつもりです) >一気に気温まで・・・・・・・・・・・低下していそうですね・・・・・。 瞬間的に絶対零度まで下がったでしょう(笑) >ガウリイさん、ありがとうございます。 >ナイスなボケのお陰で、この世界の危機が回避できました(遠い目) 愛は地球を救うならぬ、ガウリイのボケは世界を救う。 >いや・・・・・あの・・・『ナイアルラトホテップ』さま、凄い体術ですね・・・・・・・ >それよりも・・・・・・・『久しぶりに見たわね』って、前にもこんな場面があったのですか(滝汗) 今回の話の目玉です(笑) ほんとは初代タイガーマスクばりの四次元殺法をさせたかったのですが、私の文章力がありませんでした。 > >邪・・・・・邪神の方々って・・・・・いったい・・・・・・。 >『「猪木ボンバイエ」と手拍子で囃し立てるシュブ=ニグラス』さま・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 >もしかして・・・・・・もしかしましたら・・・・・『猪木』さんのファンなのですか・・・・・・・・・・・。 >はっ。ま・・・・ましゃか・・・・・・邪神の皆様で『1・2・3・ダァーーー』・・・・とか、やっているのですか(汗*100,000) > もしくは闘魂注入ビンタとか(笑) > >面白かったです♪〜〜。 >邪神の方々の掛け合いと・・・・・・最後のプロレスの場面・・・・・最高ですね。 ありがとうございます。 > >『”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”と。』の、恐ろしいほどの『力』の正体とは >敵なのか、味方なのか。 >リナさん達と、どんな風に関わって行くのか。 > >実は邪神の方々は、格闘技もしくは武道のファンだったのか。 >とても気になります。 >続きを、とても楽しみにお待ちしております。 > > >すっかりと寒くなってしまいましたね、お体にお気を付けてお元気で。 >では、失礼します。 > どうもレスありがとうございました。 猫楽者さんもお体に気をつけて。 それでは。 |
22983 | 最近邪神の見方が変わっていく今日この頃・・・・・。 | Key | 2002/10/27 21:35:25 |
記事番号22976へのコメント こんばんわ、棒太郎さん。 なんだかこの間感想を書いたばかりだというのに(私が出遅れただけですが・・・) 又懲りずに感想を書きにきたKeyでございます。 今度は出遅れてませんよね?(笑) >自分でもここまでの話になるとは思ってもいませんでしたが、こんな駄文にお付き合いくださってくれている方に感謝します。 どんどん話が大きくなって嬉しい限りです。 >『彼方の血脈』 其の10 > > かつてこの星に飛来せし者たち――”古の者”と呼ばれる彼らは、南極の地、 狂気山脈と呼ばれる大山脈に一大文明を築き、繁栄を誇っていた。 > ”古の者”はクトゥルーらなどの異種のものと覇権を懸けて幾度となく争って いた。その戦いは長きに渡り、ついには互いに疲弊し、和解の条約が結ばれた。 > このことからも”古の者”はクトゥルーらとほぼ同等の力であったということ > が推測される。 > しかしネクロノミコンの一節にあり。 > ”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”と。 > 一般に前述の歴史と比べ合わせ、この一節をアルハザードの幻視の誤りとする が、私はこの”大いなる古の者”は”古の者”より高次元の存在と考える。 > アルハザードは幻視の中でこの2種のものを混同して視たのであろう。 > そして”古の者”がこの”大いなる古の者”の名を冠するのも、彼らとの関係を 示し表すゆえであろう。 > おそらくは”大いなる古の者”は”古の者”に崇められていたと思われる。 > かつて”古の者”がクトゥルーらとの戦いで用い、そして闇に封じたというも のも、それに関係あるだろう。 > 我が幻視のうちにも、狂気山脈の深淵に眠るというそれを見たり。 > それを知るべく、私は狂気山脈の麓へと足を踏み入れんとする。 > > ヨハン=ファウスト手記より > 『大いなる古の者』=『旧支配者』とする本を見たことがありますが、それとは別の設定ですか? 『狂気山脈』に関する話を読んだ事がないのですが(探しているのに見つからない・・・・・・) なにやらとんでもないものが眠っていそうですね。 もしかしたらそこに足を踏み入れたから、向こうの世界を追われたのでしょうか? >「・・・・・・・・ツァトゥグア・・・」 >「俺はレンドール=コルツァンド=インバースだ。」 お、お父さん!! ついに登場ですか。うれしいです!(じつわファンなんですv) >その二人を見ているファルネーゼの体に一筋の汗が流れた。 >(・・・・・・・火竜王様・・・貴方は思い違いをしています。すでに貴方と袂を分かっていたとはいえ、竜族のなかで無敵を誇っていた私はこの人に手も足も出ずに敗れ去った・・・・・そのときでさえ、この人は本気ではなかったのですから・・・・) ファルネーゼさん・・・・・・。 律儀ですね。こんな奴様付けせんでもいいのに。 しかし、本当に戦って嫁取りしたんですねベルベインさん。(笑) しかも三日かかってないと見た!(笑) >大きく血飛沫をあげて膝をついたのは、ヴラバザードだった。 >「ば、馬鹿な・・・・・・」 >いつのまにかベルベインの剣は前へ振り下ろされていた。 >「秘剣一の太刀。」 >そう言い、ニッと笑いヴラバザードを見た。 >「くく、これがインバースの剣よ。お前ら如きに遅れなどとるか。」 >修羅の笑みを浮かべ、再び刀を構えた。 神を一太刀ですか? さすがインバース流剣術。 一の太刀でこの威力ですから奥伝だとどうなるのでしょう? 『赤き竜神の騎士』のルナねーちゃんがこの剣を引き継いだら、ほぼ無敵ですね。 >「しっかりみてなさいよね。ナイアルラトホテップ。」 >「私の責任ですか?」 >シュブ=ニグラスの言葉に、ナイアルラトホテップが心外だというように呟いた。 >「こうなるってことはだいたい予想できたことでしょ?」 >「それなら貴女も注意していてくださいよ。」 >「なによ、わたしのせいだっていうの。」 >ギャーギャーと言い争いを始めた二人の邪神を、ゼラスとゼロスは困惑したように、セリシアはいつでも戦闘態勢に入れる状態で見ていた。 >「ムキーッ!とさかにきたわっ!歯ぁくいしばりなさい!」 >「ちょっと逆ギレしないでください。」 あの〜〜〜。(笑) しかし、シュブ=ニグラスさんって結構切れやすいのですね。 ナイアルラトホテップさんも応対の仕方がゼロスさんに似ているような・・・・・・。 でも、喧嘩する前に探しにいくという選択肢は出なかったようですね。(笑) >「なあ、ちょっといいか?」 >不意に二人の争いにガウリイが入り込んだ。 >「なんです?」 >「あんたら誰?」 >「・・・・・・・・・さっき言ってたじゃない。」 >「う〜〜〜〜ん、”這い寄るとことん”と”線引のこぎりの宿黒焼き”だっけ?」 >ガウリイの言葉に、そのとき寒い風が吹き通っていった。 (爆笑中) と、とことんはともかく、『千匹の仔を孕みし森の黒山羊』をどう聞いたら 『線引きのこぎりの宿黒焼き』なんて聞こえるのでしょう?(笑) お二人も長い邪神人生(?)の中でこう称されたことはなかったでしょう。 リアクションに困ってしまいますね。(笑) >「・・・・・・・・・・・・・ツァトゥグアとタメをはれるくらいネボケた頭してるわね・・・」 >「・・・・・・・・・・そうですね・・・・・・・・・・」 >邪神二人が遠い目をしたとき、森の小道から一台の馬車が現れた。 ・・・・・・さすがガウリイさん。 邪神すらあきれさせる、貴方のボケこそ世界最強です。 貴方こそ勇者の名にふさわしいです。 >「・・・・・・・・・・・・・・・」 >ナイアルラトホテップは無言で距離をあけ、やおら馬車に向かって走り出した。 >そして一回側転をして大きくジャンプし、空中回転する。 >「起きんか〜〜〜〜〜〜い!!!」 >そのまま体を落下させ、突き出した肘がツァトゥグアの喉に炸裂した。 > >ドゴッ > >「グェッ!!!!」 >「フライング・ムーンサルト・エルボー・ドロップ・・・・・・・久しぶりに見たわね・・・・・・・」 >シュブ=ニグラスがしみじみと呟いた。 ・・・・・・ナイアルラトホテップさんの通常攻撃はプロレス技ですか・・・・・・。 ツァトゥグアさんのボケに対する突っ込みも堂に入ってますし。(笑) 久しぶりに見たと言われるシュブ=ニグラスさん・・・・・・。 いいんですか。邪神がそんなんで? >「・・・・・・なあ、叔母さん。こいつら誰?」 >「別次元の邪神よ。」 >その言葉を聞いたレンドールは、卍固めをかけるナイアルラトホテップにギブアップを連発して叫ぶツァトゥグア、そしてその横で「猪木ボンバイエ」と手拍子で囃し立てるシュブ=ニグラスを不思議そうに見つめた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 (『黒き仔山羊』を引き連れてプロレス観戦をしているシュブ=ニグラスさん他を想像してしまった) もしかして、猪木のファンですか?シュブ=ニグラスさん・・・・・・。 卍固めを知っているナイアルラトホテップさんもそうですが、技掛けられてギブアップを連発するツァトゥグアさん・・・・・・・。 邪神ってみんなそうなんですか? チケット握り締めてリングにかぶりつきのナイアルラトホテップさんもいやだけど、全日本プロレスをテレビでチェックしている邪神の方々ってのもいやだな〜〜。 >今回あまり進んでませんね・・・・・・ >そしてツァトゥグアファンの方、すいません。 >どうも『怠惰なる神』ということでこんなキャラになってしまいました。ごめんなさい。 >それではまた。 いえいえ、毎回楽しみにしています。 とりあえず、ツァトゥグアさんが落ちる前に話を進めて下さればいいですので。(笑) 冬の気配も近づいてまいりました。お風邪など召しませんように。 ではまた。 > |
22988 | Re:最近邪神の見方が変わっていく今日この頃・・・・・。 | 棒太郎 | 2002/10/27 23:50:09 |
記事番号22983へのコメント >こんばんわ、棒太郎さん。 >なんだかこの間感想を書いたばかりだというのに(私が出遅れただけですが・・・) >又懲りずに感想を書きにきたKeyでございます。 >今度は出遅れてませんよね?(笑) 大丈夫。出遅れておりませんよ。 >『大いなる古の者』=『旧支配者』とする本を見たことがありますが、それとは別の設定ですか? >『狂気山脈』に関する話を読んだ事がないのですが(探しているのに見つからない・・・・・・) >なにやらとんでもないものが眠っていそうですね。 >もしかしたらそこに足を踏み入れたから、向こうの世界を追われたのでしょうか? > ぬお・・・・(汗)な、なかなかの洞察ですね。 それについては後に。 ネクロノミコンの一節は「ダンウィッチの怪」の中にあったものです。(そっくりそのままじゃないですけど) > >お、お父さん!! >ついに登場ですか。うれしいです!(じつわファンなんですv) お父さんだけ仲間はずれにするわけにはいかんでしょう(笑) >ファルネーゼさん・・・・・・。 >律儀ですね。こんな奴様付けせんでもいいのに。 >しかし、本当に戦って嫁取りしたんですねベルベインさん。(笑) >しかも三日かかってないと見た!(笑) なはは、それこそ一瞬でですね。 >神を一太刀ですか? >さすがインバース流剣術。 >一の太刀でこの威力ですから奥伝だとどうなるのでしょう? >『赤き竜神の騎士』のルナねーちゃんがこの剣を引き継いだら、ほぼ無敵ですね。 > 鬼に金棒でしょう。 >しかし、シュブ=ニグラスさんって結構切れやすいのですね。 >ナイアルラトホテップさんも応対の仕方がゼロスさんに似ているような・・・・・・。 >でも、喧嘩する前に探しにいくという選択肢は出なかったようですね。(笑) お互い責任の擦り付け合いですね。 ツァトゥグアさん、全然心配されておりません。 >(爆笑中) >と、とことんはともかく、『千匹の仔を孕みし森の黒山羊』をどう聞いたら >『線引きのこぎりの宿黒焼き』なんて聞こえるのでしょう?(笑) >お二人も長い邪神人生(?)の中でこう称されたことはなかったでしょう。 >リアクションに困ってしまいますね。(笑) 沈黙するしか方法はないでしょう(笑) >・・・・・・さすがガウリイさん。 >邪神すらあきれさせる、貴方のボケこそ世界最強です。 >貴方こそ勇者の名にふさわしいです。 前にも後にも彼のボケを超える者はいないでしょう。 >・・・・・・ナイアルラトホテップさんの通常攻撃はプロレス技ですか・・・・・・。 >ツァトゥグアさんのボケに対する突っ込みも堂に入ってますし。(笑) >久しぶりに見たと言われるシュブ=ニグラスさん・・・・・・。 >いいんですか。邪神がそんなんで? ナイアルラトホテップの突っ込み歴も相当長いとみえますね。 年季がはいってます。 >・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。 >(『黒き仔山羊』を引き連れてプロレス観戦をしているシュブ=ニグラスさん他を想像してしまった) >もしかして、猪木のファンですか?シュブ=ニグラスさん・・・・・・。 >卍固めを知っているナイアルラトホテップさんもそうですが、技掛けられてギブアップを連発するツァトゥグアさん・・・・・・・。 >邪神ってみんなそうなんですか? >チケット握り締めてリングにかぶりつきのナイアルラトホテップさんもいやだけど、全日本プロレスをテレビでチェックしている邪神の方々ってのもいやだな〜〜。 そんな邪神たちに闊歩される世界もなかなかイヤ〜ンなものですね。 >いえいえ、毎回楽しみにしています。 >とりあえず、ツァトゥグアさんが落ちる前に話を進めて下さればいいですので。(笑) > >冬の気配も近づいてまいりました。お風邪など召しませんように。 >ではまた。 > ありがとうございます。 なんとか彼が落ちる前に話を進めます(笑) それでは、keyさんもお体に気をつけて。 |
23009 | 彼方の血脈 其の11 | 棒太郎 | 2002/10/29 19:06:47 |
記事番号22899へのコメント こんにちわ、棒太郎です。 最近まわりで風邪がはやっていて大変です。 それと先日我が家に防寒兵器『こたつ』が配置されました。 これでオプションパーツ『みかん』が装備されれば完璧です。 てなわけで其の11どうぞ。 ************************************* 『彼方の血脈』 其の11 カンカンカーーーーン ナイアルラトホテップ ○――ツァトゥグア × レフリーストップ 1分16秒 高らかにゴングが鳴り響いた。 グッタリと地面に倒れ伏すツァトゥグアに、両手を高々と挙げて勝利のポーズをとるナイアルラトホテップ。その横にはチャンピオンベルトをもつシュブ=ニグラスがいた。 困惑というか呆気にとられたというか、そんな空気がまわりに流れていたとき― 「先手必勝!!」 セリシアが叫んだ。 「わっ!叔母さん、まったまった!!」 「滅衝重破撃(ギガンテック・インパクト)!!!」 セリシアの手に集束された虚無の力が凄まじい衝撃となって、邪神たちに襲い掛かった。 シュゴウゥゥゥゥゥゥ ズドドドドドドド 「ふ〜〜〜、危ない危ない。」 大きく跳躍し、虚無の衝撃波をかわしたナイアルラトホテップは何事もなかったかのように地面に降り立った。 「まさかいきなり金色の魔王殿の呪文とはね。なるほど、ドクトルの子孫なだけあるわ。」 感心したようにシュブ=ニグラスが呟いた。 ちなみにツァトゥグアは転がって避けた際、勢いづいて木に頭をぶつけてしまい、ぶつけたところを押さえてうずくまっていた。 「叔母さん。いきなりアレはないんじゃない?」 「初代の――リア=マルガレーテ=インバースの訓えよ。”夜の闇より黒い男が来たら問答無用で殺りなさいv”ってね。」 戦闘態勢を維持したままセリシアは邪神たちを睨みつけている。 「ナイアルラトホテップ・・・・あなた嫌われてるわね〜〜。」 「や〜〜〜〜い、嫌われ者―ブオッ!?」 とりあえず、ミル・マスカラスばりのフライングクロスチョップでツァトゥグアを撃沈させるナイアルラトホテップであった。 「こいつはファルネーゼの分だ。」 地面に片膝をつくヴラバザードに笑みを向けながら、ベルベインは正眼に刀を構えた。 「さてと、それじゃそろそろ死ねや。」 そのとき、横から別の剣がベルベインに襲い掛かった。 「ちっ!」 舌打ちしてその剣撃を捌く。 そこには大剣を持った赤いコートの男がいた。 「くっ。」 ベルベインがその男のほうを向いた時、ヴラバザードはそこから姿を消した。 「ちっ、逃げやがったか。」 忌々しげにベルベインが呟いた。 「お前さんがルナの言ってた赤の竜神の騎士かい。いらんことしてくれたな。」 「我ら赤の竜神の騎士は神族の代理人。光を害成すものを滅するのは我らの使命よ。」 「ふん、くだらん。ご大層な大義名分を掲げているがよ、お前らも魔族もさして変わりはないぜ。」 ベルベインは小馬鹿にしたように笑う。 「貴様・・・・・侮辱は許さんぞ。」 怒りの感情を迸らせながら、ヴェルディオスは剣を構える。 「面白い―――と言いたいところだが、お前さんはルナの獲物だ。横取りするわけにはいかんな。」 そう言って刀を納める。 そしてファルネーゼを抱きかかえるや、ピューーーっと風のように走り去っていった。 フィルアに連れられてリナは『ファウスト』の書斎兼研究室のさらに奥にある部屋に入っていった。 そこには部屋一面に見たこともない魔法陣が描かれていた。 「リナ、そこの魔法陣の中央に座りなさい。」 フィルアに言われたとおり、魔法陣の中央に座るリナ。 「これから『ドクトル・ファウスト』の継承の儀を始めるわ。いい?私が導くからそれに意識を同調させて瞑想するのよ。」 「うん、わかったわ。母ちゃん。」 「さあ、いくわよ。」 「まあまあ、とりあえず過去のことは置いといて話を聞いてくださいな。」 ナイアルラトホテップがなだめるように言葉を紡ぐ。 「ちょっと訊ねたいことがありましてね。先程話されていたこととも関係あると思うんですが。」 「何よ。」 「ええ。狂気山脈はご存知ですか?」 「初代の文献で読んだわ。」 「かつてそこに”古の者”が文明を築き、栄えていました。いまは廃墟となっていますが、その奥深くにはいまでも彼らの遺産ともいうべきものが眠っています。」 何かを確かめるように一言一言喋るナイアルラトホテップ。 「そしてその最深部、”古の者”たちさえ禁断の場所として忌避したところがあるのですよ。」 「もったいぶるわね。さっさと言いなさいよ。」 「これは失礼。しかし、すこし複雑でしてね。」 これまでの話だけで、ゼラスの顔がどこか曇っていた。 「”大いなる古の者”はご存知ですか?ああ、知っておられますか。それは結構。一般に”古の者”と混同されているようですが、まったくの別ものですよ。」 「”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”。ネクロノミコンの一節だったわね。」 「そうです。彼らの力は我々を上回ります。それほど高度の存在なのです。なにしろ我が主たちと同等に戦っていましたからね。」 遥か昔を思い出すように、懐かしげに呟く。 「その後、彼らは別のところへ去っていったわけですが、彼らの残していったものがあるわけですよ。力の結晶体と言いましょうかねぇ。まあ、彼らが我が主たちとの戦いで用いていたものなんですが、後に”古の者”がそれを自分たちの超科学力と組み合わせて、いわば生体兵器とでもいうものを造りだしたのですよ。」 「生体兵器?ショゴスとは違うわけ?」 「あんなもの、アレに比べたら可愛すぎるものですよ。我々でさえアレには散々手を焼きましたからね。しかし、アレは”古の者”たちでも手に余るものだったようですね。制御しきれず暴走させてしまったのですよ。まあ、その後なんとか協力して封印したわけですが、”古の者”の衰退はアレが大きな原因の一つですね。」 ナイアルラトホテップはそこで一息ついた。 「さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。我々はアレの封印が解かれぬように注意していたのですが、あるときそれを探ろうとする者が現れましてね。それが貴女の先祖、ヨハン=ファウストだったのです。我々はすぐさま彼を抹殺しようとしましたが、彼は我々を欺きこちらの次元にやってきたのです。 彼はその後我々の次元には戻ってきませんでしたが、彼の遺したわずかな資料によってごくごく一部の人間にその存在を気づかれたのです。我々もそこに近づかせぬようにしていたのですが、人間とはしぶとく執念深いものですね。ついに封印を解いてしまったのですよ。」 やれやれといった風に首を振るナイアルラトホテップ。 「それで?」 「ええ、全部で四体いるのですが、全部眠りから覚めましてね。しかもそのうちの一体が何者かによってこの世界に流れたようなのです。また、それが四体の中でも最強といわれるものでして。」 「ん?ということはまさか四代目が研究していたのって・・・」 なにかに気づきハッとするセリシア。 「そうだ。それがヴェルミスが研究していたものだ。」 ゼラスが重く言葉を吐いた。 ************************************* ここまでくるのに随分時間がかかりました・・・・・ でもまだまだ続きそう・・・・ それでは。 |
23011 | 狂気山脈の奥には・・・。 | 猫楽者 E-mail | 2002/10/29 20:57:00 |
記事番号23009へのコメント >こんにちわ、棒太郎です。 こんにちは、棒太郎さん。 お元気ですか、猫楽者です。 >最近まわりで風邪がはやっていて大変です。 風邪がはやっていますね。どうかお気を付けて。 >それと先日我が家に防寒兵器『こたつ』が配置されました。 >これでオプションパーツ『みかん』が装備されれば完璧です。 冬と言えば、『こたつ』に『みかん』ですよね。 部屋が狭くて『こたつ』を配置すると寝る場所が無くなる(泣)ので、家ではホットカーペットとヒーター装備です。 >てなわけで其の11どうぞ。 はい♪続きを、とても楽しみにお待ちしておりました♪ >カンカンカーーーーン > >ナイアルラトホテップ ○――ツァトゥグア × > レフリーストップ 1分16秒 > >高らかにゴングが鳴り響いた。 >グッタリと地面に倒れ伏すツァトゥグアに、両手を高々と挙げて勝利のポーズをとるナイアルラトホテップ。その横にはチャンピオンベルトをもつシュブ=ニグラスがいた。 >困惑というか呆気にとられたというか、そんな空気がまわりに流れていたとき― 哀れ・・・・・『ツァトゥグア』さま・・・・ご無事ですか。 『這い寄る混沌』さま、見事な勝利です。 両手を挙げての勝利のポーズの時に・・・・・いったい何と叫んでいたのでしょうか(汗) さ・・・・・流石は、『シュブ=ニグラス』さま・・・・・・って、チャンピオンベルト・・・・・持ち歩いているのですか。 それとも『神』の力で、お作りになったのですか。 >「ふ〜〜〜、危ない危ない。」 >大きく跳躍し、虚無の衝撃波をかわしたナイアルラトホテップは何事もなかったかのように地面に降り立った。 >「まさかいきなり金色の魔王殿の呪文とはね。なるほど、ドクトルの子孫なだけあるわ。」 >感心したようにシュブ=ニグラスが呟いた。 >ちなみにツァトゥグアは転がって避けた際、勢いづいて木に頭をぶつけてしまい、ぶつけたところを押さえてうずくまっていた。 『ナイアルラトホテップ』さま、あの凄い攻撃をアッサリかわすとは・・・・・流石は『最強』にちかい『力』をお持ちの方ですね。 今の攻撃で、『シュブ=ニグラス』さまが、切れてしまうのかと・・・・・怖かったのですが・・・・あまりお怒りではないようなので 安心しました、良かったです。 『ツァトゥグア』さま・・・・・大丈夫ですか・・・・。 >「叔母さん。いきなりアレはないんじゃない?」 >「初代の――リア=マルガレーテ=インバースの訓えよ。”夜の闇より黒い男が来たら問答無用で殺りなさいv”ってね。」 >戦闘態勢を維持したままセリシアは邪神たちを睨みつけている。 >「ナイアルラトホテップ・・・・あなた嫌われてるわね〜〜。」 >「や〜〜〜〜い、嫌われ者―ブオッ!?」 >とりあえず、ミル・マスカラスばりのフライングクロスチョップでツァトゥグアを撃沈させるナイアルラトホテップであった。 リアさん、あの事件以来・・・・・余程・・・・・・・『ナイアルラトホテップ』さまが・・・・お嫌いなのですね。 あ・・・あの〜『シュブ=ニグラス』さま・・・・なんか・・・・・とても楽しそうな気がするのですが(汗) 『ナイアルラトホテップ』さま、今までの数々の素晴らしい『技』・・・・・どこで修行なさったのですか。 ああああああ、またしても『ツァトゥグア』さまに被害が・・・・・なんか・・・・Sさんみたいな扱いの方ですね(滝汗) >「くっ。」 >ベルベインがその男のほうを向いた時、ヴラバザードはそこから姿を消した。 >「ちっ、逃げやがったか。」 >忌々しげにベルベインが呟いた。 ヴラバザードさん、逃げる、というその判断だけは正しいですね。 >「お前さんがルナの言ってた赤の竜神の騎士かい。いらんことしてくれたな。」 >「我ら赤の竜神の騎士は神族の代理人。光を害成すものを滅するのは我らの使命よ。」 >「ふん、くだらん。ご大層な大義名分を掲げているがよ、お前らも魔族もさして変わりはないぜ。」 >ベルベインは小馬鹿にしたように笑う。 >「貴様・・・・・侮辱は許さんぞ。」 >怒りの感情を迸らせながら、ヴェルディオスは剣を構える。 ヴェルディオスさん、『神族』だから正しい、『光』の側だから正義・・・・・・そんなに単純なら・・・もっと暮し易いでしょうね。 『赤の竜神の騎士』という、自らのお立場が、随分と誇らしいようですが・・・・・『神』に盲信するのではなく。 少しは御自分の眼で見て、耳で聞いて判断しないと・・・・・世の平和を護るべきご自慢の『力』 『正義の白刃』が・・・・・世にあだなす『悪霊の太刀』になってしまうようで・・・・・怖いのですが。 >「これから『ドクトル・ファウスト』の継承の儀を始めるわ。いい?私が導くからそれに意識を同調させて瞑想するのよ。」 >「うん、わかったわ。母ちゃん。」 >「さあ、いくわよ。」 いよいよ継承の儀の始まりですね。 ファウストさんも、何かをお伝えに現れるのでしょうか。 >「ええ。狂気山脈はご存知ですか?」 >「初代の文献で読んだわ。」 >「かつてそこに”古の者”が文明を築き、栄えていました。いまは廃墟となっていますが、その奥深くにはいまでも彼らの遺産ともいうべきものが眠っています。」 >何かを確かめるように一言一言喋るナイアルラトホテップ。 >「そしてその最深部、”古の者”たちさえ禁断の場所として忌避したところがあるのですよ。」 >「もったいぶるわね。さっさと言いなさいよ。」 >「これは失礼。しかし、すこし複雑でしてね。」 >これまでの話だけで、ゼラスの顔がどこか曇っていた。 >「”大いなる古の者”はご存知ですか?ああ、知っておられますか。それは結構。一般に”古の者”と混同されているようですが、まったくの別ものですよ。」 >「”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”。ネクロノミコンの一節だったわね。」 >「そうです。彼らの力は我々を上回ります。それほど高度の存在なのです。なにしろ我が主たちと同等に戦っていましたからね。」 >遥か昔を思い出すように、懐かしげに呟く。 >「その後、彼らは別のところへ去っていったわけですが、彼らの残していったものがあるわけですよ。力の結晶体と言いましょうかねぇ。まあ、彼らが我が主たちとの戦いで用いていたものなんですが、後に”古の者”がそれを自分たちの超科学力と組み合わせて、いわば生体兵器とでもいうものを造りだしたのですよ。」 >「生体兵器?ショゴスとは違うわけ?」 >「あんなもの、アレに比べたら可愛すぎるものですよ。我々でさえアレには散々手を焼きましたからね。しかし、アレは”古の者”たちでも手に余るものだったようですね。制御しきれず暴走させてしまったのですよ。まあ、その後なんとか協力して封印したわけですが、”古の者”の衰退はアレが大きな原因の一つですね。」 >ナイアルラトホテップはそこで一息ついた。 >「さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。我々はアレの封印が解かれぬように注意していたのですが、あるときそれを探ろうとする者が現れましてね。それが貴女の先祖、ヨハン=ファウストだったのです。我々はすぐさま彼を抹殺しようとしましたが、彼は我々を欺きこちらの次元にやってきたのです。 >彼はその後我々の次元には戻ってきませんでしたが、彼の遺したわずかな資料によってごくごく一部の人間にその存在を気づかれたのです。我々もそこに近づかせぬようにしていたのですが、人間とはしぶとく執念深いものですね。ついに封印を解いてしまったのですよ。」 >やれやれといった風に首を振るナイアルラトホテップ。 >「それで?」 >「ええ、全部で四体いるのですが、全部眠りから覚めましてね。しかもそのうちの一体が何者かによってこの世界に流れたようなのです。また、それが四体の中でも最強といわれるものでして。」 >「ん?ということはまさか四代目が研究していたのって・・・」 >なにかに気づきハッとするセリシア。 >「そうだ。それがヴェルミスが研究していたものだ。」 >ゼラスが重く言葉を吐いた。 『混沌を統べる者』と・・・・・・・・・・同等に戦うほどの・・・・・・『力の結晶体』! 生体兵器・・・・・一体が、この世界へと既に入っている・・・・・・・・って、それって大事なのでは(滝汗) 元の世界へと残られた、『ヨグ=ソトース』さま達・・・・・3体を相手に戦うのですか・・・・・・大変な事態です。 ファウストさん・・・・・・なんでそんな恐ろしいものの研究を、なさっていたのですか。 ”大いなる古の者”は、いくら『強い力』を持っているとはいえ・・・・・それに伴う『理性』はお持ちなのですか。 もし、ただ力を振るうだけの存在だとしたら・・・・・・・・この世界・・・・・大変な事になるのでは(滝汗*10,000) 四代目の方の研究には、制御方法(嫌な言葉ですね、すいません)は書き記されているのでしょうか。 >ここまでくるのに随分時間がかかりました・・・・・ >でもまだまだ続きそう・・・・ ついに、”大いなる古の者”の秘密の一部が現れてきましたね。 この世界と、邪神たちの世界は、どうなってしまうのか。 リナさんたちインバース家の方々が、”大いなる古の者”とどう関わっていくのか。 とてもとても、気になります〜。 凄くおもしろいです♪ぜひともまだまだ続いてください♪ >それでは。 本当に寒くなって参りましたね、お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
23025 | ありがとうございます | 棒太郎 | 2002/10/30 09:29:07 |
記事番号23011へのコメント >こんにちは、棒太郎さん。 >お元気ですか、猫楽者です。 > こんにちわ、猫楽者さん。 いつもレスありがとうございます。今日はゲストに―― ナイアルラトホテップ(以下ナ):こんにちわ、猫楽者さん。皆の人気者、『這い寄る混沌』ことナイアルラトホテップです。 > >哀れ・・・・・『ツァトゥグア』さま・・・・ご無事ですか。 >『這い寄る混沌』さま、見事な勝利です。 >両手を挙げての勝利のポーズの時に・・・・・いったい何と叫んでいたのでしょうか(汗) >さ・・・・・流石は、『シュブ=ニグラス』さま・・・・・・って、チャンピオンベルト・・・・・持ち歩いているのですか。 >それとも『神』の力で、お作りになったのですか。 > ナ:はっはっは、伊達に長いこと他の邪神たちの面倒はみてませんよ。 シュブ=ニグラスもノリがよくて助かります。 >『ナイアルラトホテップ』さま、あの凄い攻撃をアッサリかわすとは・・・・・流石は『最強』にちかい『力』をお持ちの方ですね。 >今の攻撃で、『シュブ=ニグラス』さまが、切れてしまうのかと・・・・・怖かったのですが・・・・あまりお怒りではないようなので >安心しました、良かったです。 >『ツァトゥグア』さま・・・・・大丈夫ですか・・・・。 > ナ:伊達に我が主の使者はやってませんしね。シュブ=ニグラスのそう短気ではありませんからご安心を。 ツァトゥグアさんはえらい目にあってますが・・・ >リアさん、あの事件以来・・・・・余程・・・・・・・『ナイアルラトホテップ』さまが・・・・お嫌いなのですね。 >あ・・・あの〜『シュブ=ニグラス』さま・・・・なんか・・・・・とても楽しそうな気がするのですが(汗) >『ナイアルラトホテップ』さま、今までの数々の素晴らしい『技』・・・・・どこで修行なさったのですか。 >ああああああ、またしても『ツァトゥグア』さまに被害が・・・・・なんか・・・・Sさんみたいな扱いの方ですね(滝汗) > ナ:う〜〜〜ん、嫌われてしまいましたねぇ。まさかそんな訓えを遺しているなんて。 それと私の技を素晴らしいとは、ありがとうございます。残念ながら、習得過程については企業秘密なもので。 >ヴェルディオスさん、『神族』だから正しい、『光』の側だから正義・・・・・・そんなに単純なら・・・もっと暮し易いでしょうね。 >『赤の竜神の騎士』という、自らのお立場が、随分と誇らしいようですが・・・・・『神』に盲信するのではなく。 >少しは御自分の眼で見て、耳で聞いて判断しないと・・・・・世の平和を護るべきご自慢の『力』 >『正義の白刃』が・・・・・世にあだなす『悪霊の太刀』になってしまうようで・・・・・怖いのですが。 > ナ:まったくです。『旧神』たちにも聞かせてやりたいですよ。 >いよいよ継承の儀の始まりですね。 >ファウストさんも、何かをお伝えに現れるのでしょうか。 > ナ:金色の魔王殿ではありませんが、ちょっと楽しみですねぇ。 >『混沌を統べる者』と・・・・・・・・・・同等に戦うほどの・・・・・・『力の結晶体』! >生体兵器・・・・・一体が、この世界へと既に入っている・・・・・・・・って、それって大事なのでは(滝汗) > >元の世界へと残られた、『ヨグ=ソトース』さま達・・・・・3体を相手に戦うのですか・・・・・・大変な事態です。 > >ファウストさん・・・・・・なんでそんな恐ろしいものの研究を、なさっていたのですか。 >”大いなる古の者”は、いくら『強い力』を持っているとはいえ・・・・・それに伴う『理性』はお持ちなのですか。 >もし、ただ力を振るうだけの存在だとしたら・・・・・・・・この世界・・・・・大変な事になるのでは(滝汗*10,000) > >四代目の方の研究には、制御方法(嫌な言葉ですね、すいません)は書き記されているのでしょうか。 > ナ:この世界にとっても、我々の世界にとっても大変なことですよ。 あっちの三体についてはクトゥルーやヨグ=ソトースたちに任せてあります。そのためにあれだけの者を呼んだのですから。 まあ、ドクトルはそこいらの科学者と同じく真理を追究したかったのでしょうね。アレをつかってどうこうしようという考えはなかったですよ。けど我々にしてはいい迷惑ですから抹殺しようとしましてけどね(笑) >ついに、”大いなる古の者”の秘密の一部が現れてきましたね。 >この世界と、邪神たちの世界は、どうなってしまうのか。 >リナさんたちインバース家の方々が、”大いなる古の者”とどう関わっていくのか。 >とてもとても、気になります〜。 > >凄くおもしろいです♪ぜひともまだまだ続いてください♪ > 嬉しいお言葉、ありがとうございます。 ナ:どこまで続くかわかりませんが、暖かい目で見守ってやってください。 >本当に寒くなって参りましたね、お体にお気を付けて、お元気で。 >では、失礼します。 > 猫楽者さんもお体に気をつけてください。 それでは。 |
23018 | Re:彼方の血脈 其の11 | Key | 2002/10/29 23:03:12 |
記事番号23009へのコメント こんばんわ、棒太郎さん。 続きを見つけて、早速書きにきたKeyです。 >それと先日我が家に防寒兵器『こたつ』が配置されました。 >これでオプションパーツ『みかん』が装備されれば完璧です。 おお、『こたつ』ですか。 うちにはこたつがないので、ホットカーペットの上で毛布に包まって暖を取っています。 これに『ホットミルク』があれば完璧。(笑) >************************************* > >『彼方の血脈』 其の11 > > >カンカンカーーーーン > >ナイアルラトホテップ ○――ツァトゥグア × > レフリーストップ 1分16秒 > >高らかにゴングが鳴り響いた。 >グッタリと地面に倒れ伏すツァトゥグアに、両手を高々と挙げて勝利のポーズをとるナイアルラトホテップ。その横にはチャンピオンベルトをもつシュブ=ニグラスがいた。 K.Oではなくレフリーストップですかって、レフリーはどこ?! ナイアルラトホテップさん、勝利宣言はなんと言ったのでしょう? シュブ=ニグラスさん、チャンピオンベルトなんてどこに持って・・・・・まさか、自作!? ツァトゥグアさん・・・・・・取り合えず意識はありますか?(笑) >「ふ〜〜〜、危ない危ない。」 >大きく跳躍し、虚無の衝撃波をかわしたナイアルラトホテップは何事もなかったかのように地面に降り立った。 >「まさかいきなり金色の魔王殿の呪文とはね。なるほど、ドクトルの子孫なだけあるわ。」 >感心したようにシュブ=ニグラスが呟いた。 >ちなみにツァトゥグアは転がって避けた際、勢いづいて木に頭をぶつけてしまい、ぶつけたところを押さえてうずくまっていた。 エル様由来の呪文を難なく避けますか。ナイアルラトホテップさん。 シュブ=ニグラスさん、怒るより何より本気で感心してますね。 ツァトゥグアさん・・・・・・大丈夫ですか? 置いていかれるわ、プロレス技を喰らうわ、今日はとことんついてないですね。(笑) >「叔母さん。いきなりアレはないんじゃない?」 >「初代の――リア=マルガレーテ=インバースの訓えよ。”夜の闇より黒い男が来たら問答無用で殺りなさいv”ってね。」 >戦闘態勢を維持したままセリシアは邪神たちを睨みつけている。 まぁ・・・・・ああいう事されて怒らないわけないですね。 自分の中に闇は植え付けられるわ、欠片を覚醒させられて惚れた男を殺させようとするわ。(笑) きっと、またドクトルを殺しに来ると思ったのでしょう。 今度こそ、絶対こないように膾切りにするために鍛え上げたのが、今伝わっているインバース流剣術なんでしょうね。(笑) 対邪神用に念頭を置いていたなら、この世界の神魔族如きでは絶対かないませんものね。 >「ナイアルラトホテップ・・・・あなた嫌われてるわね〜〜。」 >「や〜〜〜〜い、嫌われ者―ブオッ!?」 >とりあえず、ミル・マスカラスばりのフライングクロスチョップでツァトゥグアを撃沈させるナイアルラトホテップであった。 シュブ=ニグラスさん・・・・・・・楽しんでますね。 ツァトゥグアさん・・・・・・負けたからって、そんな子供の喧嘩じゃないんですから。 ナイアルラトホテップさん・・・それほどまでの多彩な技どこで覚えたんです? あらゆる時空間に同時に存在するといわれていますから、どこかの世界の虎の穴ですか?(笑) >ベルベインがその男のほうを向いた時、ヴラバザードはそこから姿を消した。 >「ちっ、逃げやがったか。」 逃げましたか。 妥当な判断ですね。 決断は遅かったようですが。 >忌々しげにベルベインが呟いた。 >「お前さんがルナの言ってた赤の竜神の騎士かい。いらんことしてくれたな。」 >「我ら赤の竜神の騎士は神族の代理人。光を害成すものを滅するのは我らの使命よ。」 昼の光だけで、生き物は生きていけません。 夜の闇があってこそ、命のサイクルが成り立つのです。 神も魔も同じです。 一方を否定していればいつかは自分も滅びてしまうものなのです。 『赤の竜神の騎士』の名と力を誇りとしているのなら、まず自分の目でものを見ましょう。 ただ闇雲に『神』に従う剣は悲劇を量産するだけの『禍つ剣』です。 まず自分の足で大地に立って自分の耳や目で世界を知ってそこから本当に守るべきものを見つけて剣を抜いてこそ本当の『正義』の剣ではないでしょうか。 >フィルアに連れられてリナは『ファウスト』の書斎兼研究室のさらに奥にある部屋に入っていった。 >そこには部屋一面に見たこともない魔法陣が描かれていた。 >「リナ、そこの魔法陣の中央に座りなさい。」 >フィルアに言われたとおり、魔法陣の中央に座るリナ。 >「これから『ドクトル・ファウスト』の継承の儀を始めるわ。いい?私が導くからそれに意識を同調させて瞑想するのよ。」 >「うん、わかったわ。母ちゃん。」 >「さあ、いくわよ。」 ついに、継承の儀にはいりました。 初代ファウストはリナさんになにを語るのでしょう。 >「まあまあ、とりあえず過去のことは置いといて話を聞いてくださいな。」 >ナイアルラトホテップがなだめるように言葉を紡ぐ。 >「ちょっと訊ねたいことがありましてね。先程話されていたこととも関係あると思うんですが。」 >「何よ。」 >「ええ。狂気山脈はご存知ですか?」 >「初代の文献で読んだわ。」 >「かつてそこに”古の者”が文明を築き、栄えていました。いまは廃墟となっていますが、その奥深くにはいまでも彼らの遺産ともいうべきものが眠っています。」 >何かを確かめるように一言一言喋るナイアルラトホテップ。 >「そしてその最深部、”古の者”たちさえ禁断の場所として忌避したところがあるのですよ。」 >「もったいぶるわね。さっさと言いなさいよ。」 >「これは失礼。しかし、すこし複雑でしてね。」 >これまでの話だけで、ゼラスの顔がどこか曇っていた。 >「”大いなる古の者”はご存知ですか?ああ、知っておられますか。それは結構。一般に”古の者”と混同されているようですが、まったくの別ものですよ。」 >「”クトゥルーといえども”大いなる古の者”には及ばじ”。ネクロノミコンの一節だったわね。」 >「そうです。彼らの力は我々を上回ります。それほど高度の存在なのです。なにしろ我が主たちと同等に戦っていましたからね。」 >遥か昔を思い出すように、懐かしげに呟く。 >「その後、彼らは別のところへ去っていったわけですが、彼らの残していったものがあるわけですよ。力の結晶体と言いましょうかねぇ。まあ、彼らが我が主たちとの戦いで用いていたものなんですが、後に”古の者”がそれを自分たちの超科学力と組み合わせて、いわば生体兵器とでもいうものを造りだしたのですよ。」 >「生体兵器?ショゴスとは違うわけ?」 >「あんなもの、アレに比べたら可愛すぎるものですよ。我々でさえアレには散々手を焼きましたからね。しかし、アレは”古の者”たちでも手に余るものだったようですね。制御しきれず暴走させてしまったのですよ。まあ、その後なんとか協力して封印したわけですが、”古の者”の衰退はアレが大きな原因の一つですね。」 >ナイアルラトホテップはそこで一息ついた。 >「さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題です。我々はアレの封印が解かれぬように注意していたのですが、あるときそれを探ろうとする者が現れましてね。それが貴女の先祖、ヨハン=ファウストだったのです。我々はすぐさま彼を抹殺しようとしましたが、彼は我々を欺きこちらの次元にやってきたのです。 >彼はその後我々の次元には戻ってきませんでしたが、彼の遺したわずかな資料によってごくごく一部の人間にその存在を気づかれたのです。我々もそこに近づかせぬようにしていたのですが、人間とはしぶとく執念深いものですね。ついに封印を解いてしまったのですよ。」 >やれやれといった風に首を振るナイアルラトホテップ。 >「それで?」 >「ええ、全部で四体いるのですが、全部眠りから覚めましてね。しかもそのうちの一体が何者かによってこの世界に流れたようなのです。また、それが四体の中でも最強といわれるものでして。」 >「ん?ということはまさか四代目が研究していたのって・・・」 >なにかに気づきハッとするセリシア。 >「そうだ。それがヴェルミスが研究していたものだ。」 >ゼラスが重く言葉を吐いた。 『狂気山脈』に封印されていたもの。 『古のもの』すら制御し切れなかった対邪神用生体兵器。 エル様に挑もうとしていた四代目が研究していた事も考えると相当強力なもののようですね。 『大いなる古のもの』は、比較的人類に友好的だったと思いますがそれでも制御できる出来ない以前の問題なのでは。 流れてきたものはどこに行ったのか。 引き入れたのは誰か?(話の流れから四代目のような気が・・・・・・) 邪神たちが来た理由は協力か? それとも排除か? リナさんの継承は無事完了するのか? リベンジはあるのかヴラバザード! それより、ガウリイさんの出番はどうした! と、続きがよりいっそう楽しみになりました。 北の方では、既に雪が降り始めているそうですのでお体にはお気をつけて。 ではまた。 |
23026 | ありがとうございます | 棒太郎 | 2002/10/30 09:49:54 |
記事番号23018へのコメント >こんばんわ、棒太郎さん。 >続きを見つけて、早速書きにきたKeyです。 > こんにちわ、keyさん。 いつもありがとうございます。 ナイアルラトホテップ(以下ナ):こんにちわ、keyさん。今回のゲスト、『這い寄る混沌』ことナイアルラトホテップです。 > >K.Oではなくレフリーストップですかって、レフリーはどこ?! >ナイアルラトホテップさん、勝利宣言はなんと言ったのでしょう? >シュブ=ニグラスさん、チャンピオンベルトなんてどこに持って・・・・・まさか、自作!? >ツァトゥグアさん・・・・・・取り合えず意識はありますか?(笑) > ナ:はっはっは、レフリーはシュブ=ニグラスがやってくれました。 いつもノリがいいですよ、彼女は。 ツァトゥグアはどうですかね。幾分本気でいきましたから。 >エル様由来の呪文を難なく避けますか。ナイアルラトホテップさん。 >シュブ=ニグラスさん、怒るより何より本気で感心してますね。 >ツァトゥグアさん・・・・・・大丈夫ですか? >置いていかれるわ、プロレス技を喰らうわ、今日はとことんついてないですね。(笑) > ナ:いや〜〜〜、そこまでお褒め頂けると照れますね。 ツァトゥグアは、まあそれでこそ彼でしょう。 >まぁ・・・・・ああいう事されて怒らないわけないですね。 >自分の中に闇は植え付けられるわ、欠片を覚醒させられて惚れた男を殺させようとするわ。(笑) >きっと、またドクトルを殺しに来ると思ったのでしょう。 >今度こそ、絶対こないように膾切りにするために鍛え上げたのが、今伝わっているインバース流剣術なんでしょうね。(笑) >対邪神用に念頭を置いていたなら、この世界の神魔族如きでは絶対かないませんものね。 > ナ:う〜むむ、私用に鍛えあげた剣術ですか・・・・流石はドクトルの見初めた女性ですね。まあ、私がこの世界の神魔族如きに遅れなどとりませんからね。 >シュブ=ニグラスさん・・・・・・・楽しんでますね。 >ツァトゥグアさん・・・・・・負けたからって、そんな子供の喧嘩じゃないんですから。 >ナイアルラトホテップさん・・・それほどまでの多彩な技どこで覚えたんです? >あらゆる時空間に同時に存在するといわれていますから、どこかの世界の虎の穴ですか?(笑) > ナ:残念ながらそれに関しては企業秘密ということで。 >昼の光だけで、生き物は生きていけません。 >夜の闇があってこそ、命のサイクルが成り立つのです。 >神も魔も同じです。 >一方を否定していればいつかは自分も滅びてしまうものなのです。 >『赤の竜神の騎士』の名と力を誇りとしているのなら、まず自分の目でものを見ましょう。 >ただ闇雲に『神』に従う剣は悲劇を量産するだけの『禍つ剣』です。 >まず自分の足で大地に立って自分の耳や目で世界を知ってそこから本当に守るべきものを見つけて剣を抜いてこそ本当の『正義』の剣ではないでしょうか。 > ナ:そうですよ。光あるところ影あり、影あるところ光あり―です。 一方を否定してはすべては成り立たないのです。 おわかりですか?『旧神』のみなさん。 >ついに、継承の儀にはいりました。 >初代ファウストはリナさんになにを語るのでしょう。 > ナ:これはこれで楽しみですね。 > >『狂気山脈』に封印されていたもの。 >『古のもの』すら制御し切れなかった対邪神用生体兵器。 >エル様に挑もうとしていた四代目が研究していた事も考えると相当強力なもののようですね。 >『大いなる古のもの』は、比較的人類に友好的だったと思いますがそれでも制御できる出来ない以前の問題なのでは。 >流れてきたものはどこに行ったのか。 >引き入れたのは誰か?(話の流れから四代目のような気が・・・・・・) >邪神たちが来た理由は協力か? それとも排除か? >リナさんの継承は無事完了するのか? >リベンジはあるのかヴラバザード! >それより、ガウリイさんの出番はどうした! >と、続きがよりいっそう楽しみになりました。 > ナ:本当に厄介なものが目覚めたものですよ。 ”古の者”もとんでもないものを造ってくれたものです。 それより、はやいところこちらに来た1体を探さないと。 なにせあれはL殿・・・ごにょごにょ・・・・・・ >北の方では、既に雪が降り始めているそうですのでお体にはお気をつけて。 >ではまた。 いつもお読み頂いて、ありがとうございます。 まだまだ先は長そうですが、これからも御贔屓に。 それでは。 |