◆−はじめまして。&大変お久し振りです。−みてい (2002/10/31 01:16:20) No.23036 ┣SandGlass(前編)−みてい (2002/10/31 01:20:22) No.23037 ┣SandGlass(中編)−みてい (2002/10/31 01:29:51) No.23038 ┃┗お待ち申し上げておりましたっvv(><)−白河綜 (2002/10/31 02:16:11) No.23041 ┃ ┗ああっ、待っていただいてたっ(>▽<)。←感涙−みてい (2002/11/1 00:36:58) No.23057 ┗SandGlass(後編)−みてい (2002/10/31 01:44:04) No.23039 ┣んふふふふ……vv−桐生あきや (2002/10/31 02:13:19) No.23040 ┃┗にゅふふふふふふ…vv−みてい (2002/11/1 01:03:31) No.23058 ┣す、すみません(滝汗)−白河綜 (2002/10/31 02:41:47) No.23042 ┃┗わぁい2回ももらっちゃったv−みてい (2002/11/1 01:19:41) No.23059 ┗Re:SandGlass(後編)−Key (2002/11/3 22:09:18) No.23103 ┗寒くなってきましたね〜−みてい (2002/11/4 02:15:32) No.23108
23036 | はじめまして。&大変お久し振りです。 | みてい | 2002/10/31 01:16:20 |
こんにちは、みていです。 さっきちょっと前回の投稿はいつだったかなと検索かけてみましたら…3月29日でした。 なので、大変大変お久し振りでございます。 そして、『みてい』をご存知でない方も多いと思いますので、「はじめまして。」 それでですね。 今回投稿させてもらいますのは、私が前回まで投稿していた『Cheers!』というシリーズの番外編です。 …内容的には外伝かもですね。時間軸が進んでますので(苦笑) 上にも書きましたとおり、はじめましての方が多いと予想されることと、かろうじて覚えてはいるが話の内容忘れてしまったという方のために、【注意書き】なぞを。 ○最後はハッピーエンド ○ガウリナ、ゼルアメ ○ちっちゃなネタ(小ネタ)が好き ○オリジナルキャラ満載おっけい 「大丈夫、読んでみるさっ」と言う方、大歓迎ですv ここからはCheers!の簡単な人物構成です。 ○ランディ:ガウリイの兄 ○イズ:ランディの親友にして義兄 ○ビィ:いざとなったら人も乗せれるサイズのイズの飼い鳥 ○シャルレ:イズの妹、ランディの妻 ○ポルト:聖王都図書館司書。通称ポポさん ●ゼルガディス:『人間』に戻ってます こんなとこでしょうか。 ではでは、よろしければおつきあいくださいv |
23037 | SandGlass(前編) | みてい | 2002/10/31 01:20:22 |
記事番号23036へのコメント 前編です。 ではでは、おつきあいください。 ********************************************************************** 世の中、突然降って沸いたように妙なことが起こる。 原因を一つ一つ拾っていけば、決して解明できないことではない。 が。 結果として、やっぱり『妙』な気はする。 この場に居合わせた全員が、多かれ少なかれ、同じ感想を抱いたはずだ。 「…ちっちゃい?」 【SandGlass(前編)】 「大丈夫なのか…」 ガウリイは、倒れたきり未だ意識を取り戻さない人物の顔を覗き込み、――― 顔を掻いた。 と、ゆっくりとその瞳が開かれる。 「おっ、気がついたか?」 「…………………?」 寝かされていたソファの上に起き上がると、『彼』は気だるそうに髪を掻きあげてガウリイを見上げた。 訝しみが茶色の瞳に浮かび、『彼』は自分の手を見、ぶかぶかの服を引きずった全身を見た。 「あ、あのぉ、わたしたちのこと、わかりますか?」 おずおずとアメリアが尋ねると、『彼』はこくりと頷いた。 やがてずり落ちる肩を引き上げ手馴れた仕草で余りまくっている袖を自分でめくると、『彼』は口を開いた。 「つまり、私の身体だけが逆行してしまったということですね」 声を発した『子ども』以外の目が丸くなる。 見た目どおりの高い声と見た目らしからぬ口調の『子ども』はソファに座り直す。 「え、え、えっと。 頭の中身とか記憶は、ついさっきまでと同じってこと、よね?」 「そのとおりですよ。リナ=ガブリエフさん」 リナが片眉を跳ね上げた。 ガブリエフ姓のその名は、リナが数刻前に有することになったばかりの、彼女自身ですらそう呼ばれることにまだ馴染まない名であった。 「でも、………身体縮んでるぞ、ランディ…」 自分より遥かに「見た目だけ」若返ってしまった兄を前に話の回ってしまう弟に苦笑すると、見た目は4歳児くらいになってしまったランディは提案した。 「一旦、状況を整理しませんか」 *************** 「例の『記憶球(メモリー・オーブ)』探しに行ったところでついでに拾ったんだけどよ」 「拾うって、それドロボウじゃないのかぁ? 仮にも元はレゾの隠れ家だったんだし」 「今は廃墟同然だ。 いずれ整理をしに行くつもりでいた。一つくらい構わないだろう」 「やったねぃ。おれって日ごろの行いが…が…が…」 じろりと妹に睨まれ、あっさり口篭もる吟遊詩人。 口の中でもごもご言いながら取り出したのは砂時計だった。 「あれ?砂入ってないですね」 「おうよ。 どっかからこぼれたんかしたと思うんだけど、土産にど?」 アメリアの指摘どおり、ガラスの容器には時を計るための砂が入っておらず、空洞のままだった。 「まぁ、餞別だと思って持って帰ってくれや、ランディ☆」 ――― ことり、とランディの前に砂時計が置かれた。 「これでどうしろときみは言う――――?」 苦笑していたランディが突如自分の身を抑え込むかのように両腕で抱きしめた。 「ランディ!?」 「見て!砂時計がっ!!」 さらさら。 さらさら。 「まさか、この時計は…!?」 間違いなく先程までは空だったガラスの容器に、さらさらと薄紫の砂が溜まり始めている。 「やべぇぞっ!壊すっ!?壊すかっ!?」 「いやしかしっ」 「とにかくランディさんから離して!」 ――― 半瞬後には、ガウリイが腕で薙ぎ払うように砂時計をテーブルから弾き飛ばしていた。 飛ばされた対象が脆いガラス細工だと気がついたときには壁を目前としていた。 その動きが、まるでスローモーションのように見えた。 「びっ☆」 「ああああっ、小ネタ芸仕込んどいてよかったああああっ」 ――― 全員が息を呑んだ瞬間。 器用にクチバシで砂時計をキャッチしたビィは「見て見て誉めて♪」と言わんばかりの様子でイズに渡した。 イズの手から奪うように砂時計を目線まで持ってきたゼルガディスは砂時計の砂が止まっていることを確認して息を吐く。 「ラン、ディ…?」 砂時計に意識を奪われる者が多かった中、ただ一人ランディを見ていたシャルレが声をこぼす。 はっとした一同は慌てて彼らを覗き込み ――― 固まった。 「おいランディ、大丈 ――― 夫ぅぅぅぅぅぅううううっ!?」 ――― 椅子から崩れ落ち、床で抱きとめられたランディの身体はどう見ても子どもサイズだった。 ****************** 「その砂時計が犯人ですねっ!」 「ここまで聞いてあの姿見れば誰だって行き着く結論よ、アメリア」 「問題は、なぜ今になってその砂時計が発動したかです」 「そもそも、あれは何の用途のためのものだったんでしょう…?」 「一言で言えば、老いを防ぐためだ。 すべての存在の上には『時間』が流れていて止めてしまうことはできん。 ならどうするか。 方法は三つ。 流れを緩やかにするか。または、本来流れるはずの時間を別の場所に移し、見た目としての時間を止めてしまうか。 干渉により特定範囲の時間を戻してしまうか。 …そいつは、二番目の事象を人為的に起こすものだ」 話すゼルガディスの表情は、苦いものだった。 話しながらもっと早く気づかなかったことを悔やんでいた。 彼はかつて、レゾの研究所に行ったときに同じような物を見たことがあった。 たしか、そのときに見た砂時計には赤黒い砂が入っていた。 (私はまだ、やりたいことがありますからね…) はぐらかすように言いながらレゾは赤黒い砂の入った時計をひっくり返し。 中の砂は落ち、下に溜まることなく、消えた。 「時間に干渉するなんて…。 優れた魔道士の中には数百年を生きる者もいると聞いていましたが…」 「そう言えば、昔レゾが焼けただれた部屋を何事もなかったかのように再生したのを見たことがあったわ。 やっぱり、とんでもないヤツね」 「そんなことあったかぁ?」 「あ・っ・た・の・よ。アトラスに行く前にね」 「ふぅん。リナと会ったばかりの頃かあ」 「そういうことは覚えているんですね、ガウリイさん☆」 「ンなこと言ってるバアイじゃねぇだろおまいら…」 「ゼルガディスさん。あなたの話ではこれから流れるはずの『時間』を移す物でしたわね」 「そうだ。 レゾはその砂時計を使い、あの姿を何年も何十年も保ってきた。 砂が落ち、消えることで移された『時間』は昇華される仕組みになっている…と俺は考えている」 「げっ。 ひっくり返したら戻るとかってオチじゃねえの?」 「まさか、してしまったんじゃないですね?兄さん」 「そこまでやったらシャレなんないじゃん、おれっち」 「すでになってないですけどね」 「………う゛っ」 「結論を聞きましょうゼルガディス殿。 ――― この身体、元に戻りますか?」 重い言葉だった。 かつて、同じ問いを繰り返した者にとって。 叶うことを願った者にとって。 叶うことを知った者にとって。 頷くことも、首を振ることもできず、ゼルガディスは黙することしかできなかった。 ************** 翌朝。 朝食の用意された円卓でリナとガウリイが待っていた。 ややあってアメリアとゼルガディスも席につく。 「『あっち』で食事してなくていいの?」 本来ならば、城にいる王族は揃って食事を摂る慣わしとなっている。 そのことを咎めたリナにアメリアはどきっぱしと言い切った。 「いーんですっ。 事を整理しないと説明もできませんし」 「そういうことだ」 ――― 昨夜のうちに決められたことは少なかった。 否、具体的なことは何も決められなかった。 「おはようございます」 「…小さいかぁ……」 椅子から立ち上がったガウリイは手を引かれて歩いてくる兄の姿に複雑な表情を浮かべたが、それに気がついた者は少なかった。 シャルレが椅子を引くと、テーブルの天板の向こうで動く金茶の頭が見える。 「………。」 「何を…?」 もぞもぞしていたランディが小さく息をついた。 隣の席で動きが見えたリナが察した瞬間、シャルレの手が伸びていた。 「!」 すとん。 抱えられ、椅子に座ったランディはしばらくシャルレの顔を見、小さく「ありがとう」と言った。 少し目を伏せた姿が、照れているように見えた。 「ホントに、マジで、真剣に、あんのか?」 「あるかも知れんし、無いかもしれんのぉ」 「『かも知れん』じゃ困るっしょ!? 無きゃ困るのっ!!」 「くぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああつっ!!」 「ひえっ」 「そもそもはおぬしが迂闊なことしおってからにえらいことになっとるんじゃろが。 少しは殊勝にせんかいっ」 特大の喝をされ、イズはしぅんとうなだれた。 会話を少し離れたところで(彼らの声が大きくなるにつれ距離をとっていた)一部始終聞いていたゼルガディスはため息をつくとあらためて聖王都王立図書館司書であるポルトに確認した。 「無いのか、レゾの研究書は」 「さてのぉ。 しかし、この数百冊ある赤法師レゾの書の中で、お知りになりたい内容を見なかった覚えはございませんぞ」 ふぉっふぉっふぉっと笑ったポルトにゼルガディスは「そうか」と納得したともしてないともつかない言葉を漏らした。 とりあえず左端から持てるだけ抜き出し、細かい文字の羅列と図形を凄まじいスピードで読み出したイズとゼルガディスにポルトは感嘆の表情を見せるも何も言わず、その場を去った。 **************** 「えっと、そうそうミス・シャルレ。 …ちょっと待ってくれないかな。無視しないでって」 「いきなり名指しで呼ばれるようなことをしましたか。 加えてわたしとあなたは初対面です」 「これは失礼。 僕はネイヴァ=ルト=ストライジェ。 ガブリエフ殿とはオトモダチの間柄さ」 シャルレはさっとストライジェと名乗る男を一瞥した。 質のいい布でしつらえた詰襟の服には、さりげなく、嫌味でなく彼の紋章が織り込まれていた。 「かわいいね、息子…だよね?」 「それはわたしに対する侮辱ですか。 それとも夫に対する挑戦?」 『子ども』の頭を撫でようとしたネイヴァは間に立ったシャルレに阻まれ、肩を竦める。 シャルレの背後に隠れてこそっと後ろから様子を覗く『子ども』の瞳は『父親』の雰囲気にとてもよく似ていた。 ――― 瓜二つなほど。 「女性はもともと強いものだって話だけど、それが『母』なんてのになったら敵無しなんだよね。 ねぇ、夫への愛情と息子への愛情は、どっちが力を引き出すものだと思う?」 「比べられませんから。 …でも、愛しい者を守るためなら、女性は夜叉にさえその姿を変えます。 それは、男性でも同じではなくて?」 「……さすがに手強いね、ミス・シャルレ。 ガブリエフ殿の奥方なだけあるよ。 ―――――― またお会いしようね、『シャルレ=ガブリエフ』」 くつくつと笑い、ネイヴァは揚々と歩き去った。 残ったシャルレは自然と視線を上に向け ――― 気がついて視線を下ろした。 「ランディ…」 「厄介だが、頭の切れる男だ。 …気に病むことは無い」 現在の姿では腰に携行することが出来ないため手で持ち歩いている白磁の笛を弄びながら、ランディは他に声が聞こえないように伝え、歩き出す。 言葉の真意を正しく理解したシャルレは、僅かに眼光を強くして後ろを歩いていった。 ******************* 床に大量の魔道書を積み上げた奥でさらに新たな魔道書をさらっていたリナは、部屋によく知った気配が戻ったことでようやく顔を上げた。 ガウリイはリナと目が合うとぽりと頬を掻いた。 「で、どうだった」 「う〜ん、あの様子だとまだ見つかってなさそうだったぞ」 「やっぱりねぇ、現場に行かなきゃ根本から解決しないわよね…」 再び視線を魔道書に戻してリナは呟いた。 すでに日は落ち、夕餉の時間はとうに過ぎている。 文字通り昼夜問わずにリナは、そして図書館に詰めている二人も魔道書と格闘していた。 今日の政務を終えたアメリアも数刻前から参戦していた。 そこにシャルレがやってきてしばしの中断を提案した。 「いいわ、一旦切りにしましょ。 情報交換もしたいしね。 アメリアもそれでいいわね?」 「……そうしましょうか」 こてん、とアメリアは床に転がるとため息とともに答えを吐き出した。 「っと。 もうゼルたち行ったみたいだなぁ」 リナにゼルガディスとイズを呼んでくるよう言いつけられたガウリイは図書館に入ってすぐにその気配が無いことを知った。 踵を返そうとして彼は奥によく知った気配を二つ感じ取った。 ――― しかも、一つは招かれざるもの。 迷わず駆け出したガウリイは視界に納めたものに圧倒された。 否、正確には視界に納めた者が放つ雰囲気に。 「僕としてはもう少しお話したかったんですけどねえ」 「ランディ!」 「二人を相手にするおつもりですか」 照明を落とされ窓から差し込む満月を過ぎた光の影に浮かび上がるのは神官と子どもの姿。 見た目とは裏腹のものを内包した者たち。 「それも楽しいかもしれませんけど。 一つ言いますと、今のあなたは僕にとって全然脅威ではないですよ☆ つまらないくらいにね」 すぅっとゼロスの目が見開かれる。 押し寄せるプレッシャーを平然と受け流すランディを見たガウリイの頬に一筋の汗が流れた。 「また来ますよ。『お仕事』ですから☆」 そんな科白を残し闇に溶け込んだ魔族を見届けたガウリイは、我に返るとランディを見やった。 搾り出されるような声がこぼれる。 「…ランディお前、いったい…」 「戻るとしよう。 道に迷ったのかとリナさんに悪し様に言われても知らぬぞ」 「ごまかすな!」言い放ったガウリイにランディは無言で迎撃する。 その茶の瞳には、先程まで彼が纏っていた気圧されるほどの隙の無さが僅かに残っていた。 /続/ |
23038 | SandGlass(中編) | みてい | 2002/10/31 01:29:51 |
記事番号23036へのコメント 中編です。 ********************************************************************** 目を逸らしているのか、あの『過去』に。 立ち竦んでしまっているのか、かの『存在』に。 超えられないのか、『現実』を。 掴むことは出来ないのか、『未来』を。 【SandGlass(中編)】 一室に集まった面々は、周りから人払いをし、ご丁寧に風の結界を張って防音効果を高めて密談していた。 話されているのは、どこをとっても即他言無用を言い渡さねばならないような内容であったからである。 「押さえておかなければなんないのはこの3点ね。 まず、ゼルが言った仮説(これから流れるはずの時間を移す)と、実際にランディさんの身に起きている状況が食い違っていること。 それから、『紫羽根ゴキブリ』がちょろちょろしてること。 最後に、聖王都(ここ)に全員が留まってちゃ、決定的なことはわかんないってことよ」 リナは皆の前に腕を突き出し、指を折りながら澱み無く告げる。 魔道書と格闘しまくって得た情報に加味された内容を検討した結果に言葉に一同は大きく一つ頷いた。 テーブルの中央に置かれた砂時計の砂が優しい光を反射していた。 「ま、明日にでもおれっちは『隠れ家』に行ってみる気でいたけどもっ」 「びっ」 「お〜、今度はおめぇも連れてってやるぞぉビィ」 「びっびぃv」 「なあゼル、お前も行ってきたらどうだ?」 「いや、俺は…」 「そうですよゼルガディスさん。 こそっと行ってこそっと帰ってくればいいんですから☆」 「…アメリアさん、その発言はちょっとどうかと」 「えーっ、わたし結構やりましたよ?」 「しかし…」 渋るゼルガディスにだんだんと訝しげな表情が並ぶ。 視線は展開を望んで一人のもとに集まる。 「どうぞ、お好きに」 集められた視線が引き出した言葉は、これまでにもゼルガディスに向けて彼が放ったもの。 ランディはゆっくりと言葉を紡ぐとにこりと笑った。 ******************* 「ヤダねぇ」 「何?」 「いや、せっかく行くのにさ。雨だとちょっとがっくしみたいな?」 「その半疑問文は止めろと何度も言っているだろう。 それに雨は好都合だ。 気配が気取られにくくなる」 「それはおれ達にも同じことが当てはまるっしょ」 霧雨の降る早朝。 王城から出てくる影。 見送りは無い。 彼等だけだ。 「確かにな。 しかし」 「『過信は禁物』っしょ」 「…そうだったな」 ゼルガディスは小さく呟くと肩からわき腹にかけて手を当てた。 古傷と呼ぶにはまだ生々しい記憶が脳裏を掠めた。 一方、朝食を済ませたアメリアは窓の桟に肘を預けて雨の外を見ては溜息を吐いていた。 「心配ですか、アメリア様」 「シャルレさん」 アメリアは盆に乗せられたカップを受け取ると一口飲んだ。 豊かな芳香か鼻腔をくすぐる。 「美味しいです」 「ありがとうございます」 二人はさらに言葉を連ねることなく窓の外を見つめた。 ――― ややあって、アメリアが口を開く。 「やっぱり、心配です」 「そうですね。付き添いがアレでは」 「いえ、そういう意味では…」 「大丈夫です。 あの兄と一緒にいて、5分とシリアスに落ち込める人間をわたしは知りませんから」 (……………………) (………………………) (おっしゃっ!おれっちビクトリ〜♪) (びっ) (くそっ) その頃二人と一羽は雨を含んで重くなりつつある荷物の運搬を誰がするかジャンケン大会を繰り広げていた。 「ですから、吉報を待ちましょう」 「そうですねっ」 現状とは少し違う次元で安心した笑みをアメリアは浮かべた。 その様子にシャルレは微笑むと再び窓の外を見つめ、静かに悟られぬように祈った。 ***************** ひたひたと、それは忍び寄る。 気づかぬうちに背後へと回られる。 悪意の無い笑顔で。 誘われる言葉を並べ立てて。 ***************** 「気配を消して近寄るとは悪趣味な」 「ちぇっ、やっぱバレるかあ」 ぽりぽりと頬を掻くとガウリイは声のした椅子に歩み寄った。 背もたれの左側から乗りかかるように覗き込むと、金茶の頭が僅かに揺れた。 「何のつもりか」 「気になるからさ」 にぱっと言い放つガウリイだが、「言い逃れするな」という意味合いを多分に篭めていた。 ランディはガウリイに正面に回るよう促す。 「左に立たれるのは嫌いか?」 「相手次第だ」 「オレは信用に足らんのか?」 「きみが『ガウリイ』であれば、これほど心強いものは無いが、ね」 「どうしてそう思う?」 「愚問だ」 「今後の参考に是非とも」 「昨夜の『交渉』を再開するには状況が違う、ということだ。獣神官(プリースト)」 「そうですか? 相当無理をされてるようにお見受けしますけど」 紫の眼の『ガウリイ』はくすりと笑うと上半身を屈めてランディの顔を覗き込んだ。 「当然と言えば当然だけどもよ。 …湿りまくってるなぁ。本とか出てきても読めるかって気がするっしょ」 「乾かしてでも読み取るしかないだろう。 何としても見つけなければならないんだからな」 「びっ」 「おしおしビィ、怪しい本とかあったら咥えずにおれっちかゼル呼ぶんだぞ。 何たってレゾの隠れ家(ラボ)だからな、どんな薬品やら魔法やらかかってるかわかったもんじゃないからな」 「びっびぃ♪」 しとしとと雨の降り続く中。 ゼルガディスは本来天井のあった部分に風の結界を張り水滴がこれ以上振り込まないようにした。 イズは瓦礫を蹴り転がしながら目ぼしい物が無いか物色している。 ビィは壊れた壁にいた殻付き軟体生物を物珍しげに見ていた。 「しっかしさ、もちょっと後先考えて燃やせっての。 このヘンなんか恨みこもりまくりな燃え方してるっしょ」 「篭ってたんだ」 「あ、そ。」 乾燥した日であれば手に取っただけで風化し崩れてしまっていただろう炭化した書物は、湿り気を得たことでかろうじて本来の姿を保っていた。 指で一文字一文字捉えながら表紙のタイトルを見ては横に避けるという作業をどれだけ繰り返しただろうか。 「あ、その辺」 「何がだ」 「例の『記憶球(メモリー・オーブ)』があったトコ」 「…………」 ゼルガディスは立ち上がると、それまでイズがやっていたように足で原型を留めない本棚の破片を転がした。 破片はほとんど重みを感じさせることなくかろんと軽い音をさせて移動する。 ――― きっと、数奇な運命を辿るのでしょうね、ゼルガディス。 「…ちっ」 本人は無意識にやったであろう舌打ちを、イズはしっかり聞きとめていた。 ******************** たとえば、それがいともあっさり手に入るとして。 それが、自分が本当に欲しいものだったとしたら。 ******************** 「あたしだったら、飛びつくわね」 「そーかあ? オレはてっきりリナのことだから話がうますぎるって疑うと思ってたぞ」 ガウリイはテーブルに手を伸ばすと菓子を手一杯に握り取り、全部を口に放り込んだ。 リナも負けじと手を伸ばす。 「飛びついたことで生じたリスクなんて、後で考えるわ。 …だいたいね、本気で欲しいとき、状況は待ってくれないのよ。 ……後悔するのは、選択の根拠に迷いがあったからだわ」 「そうは言ってもだぞ、リナ」 もうこれ以上無いってくらい、根性出して努力して。 それでも結果が伴わなかったとき。 「あたしは悔やんだりしないわ。 ただ、がむしゃらに悔しがるのよ」 「…なんとなく、わかるぞ。 お前さん、気に入らなきゃひん曲げるもんな」 「そのたぅりっ!」 「ねぇランディさん。 僕がその身体、元に戻して差し上げましょうか?」 ゼロスは笑う。 人間の中では『大賢者』でも、たかが人間。 魔族にかかれば、あんなオモチャなど造作もなく『壊せ』ますよ、と。 「随分と親切にされる」 「これは『取り引き』ですからね。 あなただって、まさかそのまま再び歳を重ねていきたくはないでしょ。 ―――『彼女』のためにも」 ランディは瞑目していた瞳を開いた。 その茶の眼は、目の前の存在を見据えていた。 ******************** 『力』が欲しい。 何者にも負けない力を。 ********************* 「おめぇってさ、レゾのことキライなわけ?」 「…つまらんことを訊くな」 それじゃ答えになってねぇんぢゃん、とイズは肩を竦めた。 ゼルガディスはそれっきり何も話そうとせず黙々と作業を進めていた。 「なあってば」 「五月蝿い」 「イケズやねぇ〜」 「びっ」 「お、何か見つかったっしょビィ?」 ねぇねぇとばかりにクチバシで服を引っ張るビィについて行くと、ビィは少し歩いたところでぱふぱふと地面を足で叩く。 そこはゼルガディスもイズも一度は見た本棚のあった場所。 首をひねりながらも二人で細かく調べてみると、床石の一つが微妙に小さいのに気がついた。 はやる気持ちをこらえながら煤を払い、水で洗い流すと魔道文字が書かれている。 「どやって開ける」 「開けれなければ壊すまでだ」 「マジっ!?」 イズがそれ以上何か言うまでもなく、ゼルガディスは呪文を唱え、床に手を付いた。 あとは『力ある言葉』を声にすれば術は発動するはずだった。 がこんっ ごごごごごごごごご…ずぅん… 「何っ?」 「ひええええええ… ってヲイ、ゆーちょーに驚いてないで助けろっ!」 ゼルガディスが手を付いた場所、つまり不審な床石が落ち込み、続いてイズのいたあたりがスライドした。 壁に追い込まれ足場を失ったイズは重力に任せて落下 ―― とはならず、どうにかゼルガディスの足元の床にしがみついていた。 先程まで床だったその場所は地下へと続く階段を見せている。 「行くぞ」 「助けれっちゅーのっ」 「………ぶら下がって爪先を伸ばせば十分な低さだ」 「う゛っ」 「リナさん、ランディさんどうしちゃったんですか?」 「シャルレさん曰く、9時過ぎたから子どもはおねむの時間だそうよ」 「……そういうものなんですか?」 「…らしいわよ」 ソファで白磁の横笛を握り締めて眠っている『子ども』にアメリアはタオルケットをかけ直した。 向かいのソファではリナが魔道書と今も格闘している。 「あ、だったらベッドのある部屋に移してあげたほうがいいですよねっ」 「ダメだ」 「ガウリイさん?」 絨毯に立て膝で魔道書を見ていたガウリイが顔を上げてアメリアを見た。 顔を上げないリナもちらとガウリイを見、再び魔道書に視線を戻した。 「昼間、またゼロスが来たらしい」 この短い説明で十分だった。 知った上で「動かすな」ということは、すなわちランディは己の身を一人では守りきれない状況にあるということだった。 リナが魔道書の読破に躍起になるのも、ガウリイが読めない魔道書を開いたのも、事態の深刻さを理解していたから――― ――― 降り続く雨は、止みそうになかった。 /続/ |
23041 | お待ち申し上げておりましたっvv(><) | 白河綜 E-mail URL | 2002/10/31 02:16:11 |
記事番号23038へのコメント ああああああっ!!(><) みていさん発見! みていさん発見なのですっ!! と、いうわけでこんにちは。白河綜なのですっ!!(待て) 前作で幸せなご結婚をなさった三組+吟遊詩人さん(お供の鳥さんつき←をい)、いったいどうなっちゃったのでしょうとドキドキしながら読ませていただけばランディさんっっっ!!?(滝汗) ランディさんがちっちゃくなってるっ!!?(汗) と、驚き中でございます(爆) しかも、出だしを読ませていただいた限り、「どちらかというとギャグっぽいお話かな?」と思っていましたが、読み進めていくと素敵にシリアス!!(><) ふ…………。 やられました(何。ちゅうか待て) …………と、暴走してしまいました(汗) とにかく、拙いものですが、感想をつけさせていただきます(礼) >『紫羽根ゴキブリ』 リナさん、最高です(爆) すみません。大受けしてしまいました(爆) 「後ろ姿がゴキブリ似」から、見事進化しましたね(待て) …………いや、退化か?(爆) >「いや、せっかく行くのにさ。雨だとちょっとがっくしみたいな?」 >「その半疑問文は止めろと何度も言っているだろう。 > それに雨は好都合だ。 > 気配が気取られにくくなる」 >「それはおれ達にも同じことが当てはまるっしょ」 >「確かにな。 > しかし」 >「『過信は禁物』っしょ」 >「…そうだったな」 なんだかさりげない友情が見えます(何) さらりと注意、さらりと納得。こんなやりとりがすっごく素敵ですv(^^) いっけん凸凹なお二人ですが、その実、上手くかみ合ってるんだな〜、と感じますvv >「やっぱり、心配です」 >「そうですね。付き添いがアレでは」 >「いえ、そういう意味では…」 そして、やっぱりシャルレさん最強(笑) シャルレさんの言葉にうろたえる姫のヴィジョンが見えました(爆) >「あたしは悔やんだりしないわ。 > ただ、がむしゃらに悔しがるのよ」 >「…なんとなく、わかるぞ。 > お前さん、気に入らなきゃひん曲げるもんな」 >「そのたぅりっ!」 素敵なお二人は、夫婦になってもやっぱり素敵ですv(笑) …………ってガウリイさん、そんな思いっきり真実を口にしたら、あとでリナさんに殴られ…………(汗) >「ねぇランディさん。 > 僕がその身体、元に戻して差し上げましょうか?」 >「随分と親切にされる」 >「これは『取り引き』ですからね。 > あなただって、まさかそのまま再び歳を重ねていきたくはないでしょ。 >―――『彼女』のためにも」 魔族っぽい……魔族っぽいぞゼロスっ!!(だって魔族だし等々のツッコミは頼むからいれないでください←爆) この『彼女』は…………多分、シャルレさんの事ですよね?(汗) うむむ……奥方をだしてくるとは、ゼロスさん、ますます魔族っぽいですっ!!(だからをい) >「昼間、またゼロスが来たらしい」 > この短い説明で十分だった。 > 知った上で「動かすな」ということは、すなわちランディは己の身を一人では守りきれない状況にあるということだった。 > リナが魔道書の読破に躍起になるのも、ガウリイが読めない魔道書を開いたのも、事態の深刻さを理解していたから――― > ――― 降り続く雨は、止みそうになかった。 ど、どうなっちゃうのでしょう……(汗) 結局ランディさんはゼロス……失礼、紫羽根ゴキブリの『取引』に応じてしまったのでしょうか?(汗) レゾさんの隠れ家に行ったゼルガディスさんにイズさん、そして忘れちゃいけないビィ氏も気になりますし。 さらに、シャルレさんの動きも気になるお年頃(待て) 続きが楽しみですっ!!(><) ではでは、今回はこの辺りで失礼します(礼) ひっじょーに拙い感想で申し訳ありません(汗) 私生活の方でもお忙しいようですが、どうぞご無理はなさらず頑張ってくださいませ♪ ではでは。 白河綜でした♪ |
23057 | ああっ、待っていただいてたっ(>▽<)。←感涙 | みてい | 2002/11/1 00:36:58 |
記事番号23041へのコメント うーふーふーふーv←怖 いらっしゃいませvいらっさいやしですっ白河さんっ☆ 発見されちゃいましたっ。珍種みていです。 > 前作で幸せなご結婚をなさった三組+吟遊詩人さん(お供の鳥さんつき←をい)、いったいどうなっちゃったのでしょうとドキドキしながら読ませていただけばランディさんっっっ!!?(滝汗) ランディさんがちっちゃくなってるっ!!?(汗) と、驚き中でございます(爆) 一番ギャグの犠牲(笑)にならん人なんですが……(苦笑) これも外伝ならではということで。 元ネタは某ゆえさん(だったような)からですv > しかも、出だしを読ませていただいた限り、「どちらかというとギャグっぽいお話かな?」と思っていましたが、読み進めていくと素敵にシリアス!!(><) 最初はコメディでいくつもりが、出せなかった話もにおわせていこうかと企んだら某紫ゴキが出張る出張る(笑) > ふ…………。 > やられました(何。ちゅうか待て) ふふ…やっちまったよおっかさん(誰) >>『紫羽根ゴキブリ』 > 「後ろ姿がゴキブリ似」から、見事進化しましたね(待て) > …………いや、退化か?(爆) きっと、空飛ぶときはマント広げるんですよ(爆) > なんだかさりげない友情が見えます(何) > さらりと注意、さらりと納得。こんなやりとりがすっごく素敵ですv(^^) > いっけん凸凹なお二人ですが、その実、上手くかみ合ってるんだな〜、と感じますvv イズとゼル、ファーストコンタクト時から相性はよかったんですが、後に「また酒を飲みたい」と思う仲までになってます。 この会話には伏線があって、それに気がつかれるとまた違う印象を受けられると思いますが、伏線が何かってぇのは…内緒☆(Cheers!などにちらっと出てます) > そして、やっぱりシャルレさん最強(笑) > シャルレさんの言葉にうろたえる姫のヴィジョンが見えました(爆) ウチの最強キャラかもしれないですね、彼女(笑) > …………ってガウリイさん、そんな思いっきり真実を口にしたら、あとでリナさんに殴られ…………(汗) 「ねぇガウリイ、読み返してて気がついたんだけど」 「何を読み返したんだ?」 「まぁいいじゃないの。 で、あんたけっこう凄いことさらっと言ってくれちゃってたわねぇ☆」 「そうかあ? お前さんLMでも自分でそう思ってじゃなかったか?」 「………そうだっけ」 (どうしたリナっ、くらげがうつったかっ!?/爆) > 魔族っぽい……魔族っぽいぞゼロスっ!!(だって魔族だし等々のツッコミは頼むからいれないでください←爆) だって魔族だし。 > この『彼女』は…………多分、シャルレさんの事ですよね?(汗) そのとおり、シャルレのことです。 魔族なゼロスってそう言えばあまし書いたことないなぁと思ってやってみたら、呪いか紫ゴキくん出張る出張る(笑) さすが魔族(違) > ど、どうなっちゃうのでしょう……(汗) > 続きが楽しみですっ!!(><) 後編へGO! > ではでは、今回はこの辺りで失礼します(礼) > ひっじょーに拙い感想で申し訳ありません(汗) いえいえ、ありがとうございましたv > 私生活の方でもお忙しいようですが、どうぞご無理はなさらず頑張ってくださいませ♪ はいですv > ではでは。 > 白河綜でした♪ ありがとうございましたv まずはこれにて。みていでした。多謝v |
23039 | SandGlass(後編) | みてい | 2002/10/31 01:44:04 |
記事番号23036へのコメント だんだん長くなってきてるがこれでおしまいの後編です。 どうぞ最後までお付き合いを。 ********************************************************************** 「どこまで俺をおちょくれば気が済むんだレゾ…!」 「大丈夫です。必ず帰ってきます、ゼルガディスさんは」 「今回は期待できそーにねえってか」 「そんな愛情、熨斗(のし)付けて叩き返します」 「どうぞ、お好きに」 「そう思うんなら、そうなんじゃない?」 「ごまかすな!」 「またお会いしましょうね」 世の中、突然降って沸いたように妙なことが起こる。 原因を一つ一つ拾っていけば、決して解明できないことではない。 が。 結果をそのまま受け入れるか、拒絶するか。 場に居合わせた全員が全員、同じ選択をするとは限らない。 【SandGlass(後編)】 階段を下りていったゼルガディスとイズが見たもの。 それは、オリハルコンで造られた大きな台と、巨大なカプセルに入った緑色の液体だった。 「これって…?」 「どこまで俺をおちょくれば気が済むんだレゾ…!」 「へっ!?」 ばごぉんっ イズが振り向くと同時にオリハルコン製の台は木っ端微塵に砕かれていた。 「こりゃアカン、ビィっ一時撤退っしょっ」 「びっ」 一人と一羽が階段を駆け上がると同時に階下でガラスの砕ける音や大きなものが割れる音が響き始めた。 ***************** 「またお会いしたね、ミス・シャルレ」 「こんばんは。 それでは、さようなら。」 「冷たいね。 …気にならないのかい。 僕がどうしてこんな時間にここを歩いているのかって」 「別に」 「僕はとても興味あるよ。 『あの子』は一緒じゃないのかい」 「子どもは寝る時間ですわ」 数歩分行き過ぎ、背中を向けた状態でシャルレとネイヴァは言葉を連ねる。 シャルレはこの廊下を通ってアメリアの父であるフィリオネルの間を訪ねてきたばかりだった。 すなわち、ネイヴァが向かおうとしているのはつい先程までシャルレがいた場所ということになる。 「お仕事熱心ですのね」 「本当にそう思ってるの?」 くすりと笑ったネイヴァにシャルレは「ええ」と即答する。 場に張り詰めた空気が広がった。 ――― ややあって。 「もうよろしいですか?」 静寂の闇を破ったのはシャルレ。 彼女は返答を待たず予定ではすでに通り過ぎているはずだった廊下を歩き始めた。 「ふぅん?」 残されたネイヴァは肩を竦めると再びくすりと笑い、彼もまた予定どおりの方向へと足を向けた。 ********************* いー加減気が済んだかぁ? そんな間延びした緊迫感のカケラも無い声が耳に届いたのは、ゼルガディスがふんだんに砂埃を浴びた後だった。 ゼルガディスが無意識に身体の重心を移動させると、踏んでいたガラスの破片がじゃりと音をたてた。 「なーあ、さっきの質問もっかいしてもいいかー?」 問い掛けてくるイズの声が反響している。 どうやら彼は地上につながる階段の中腹辺りにいるようだった。 「…何だ」 「おめぇってさ、レゾのこと今でもキライなんか〜?」 カッとなり、即座に言い返そうとして ――― 何故かゼルガディスは口を噤んだ。 ――― 違和感がある。 「い〜ま〜、おめぇはあ〜」 「! 何度も言うなっ! 聞こえているっ!!」 ******************** 「これはいったいどういうことだっ!」 「どうして怒るのです? 私はあなたの言うとおり、望みを叶えて差し上げたんですよ」 ********************* たんっ! 「出てきなさいゼロスっ!」 「あ、やっぱりバレました?」 ガウリイが投げたナイフに重なるようにゆらりと紫色の闇が漂い、やがて人型をとる。 ナイフがあたかも人間でいけば心臓を貫く位置に重ねて見せてくるあたり、この魔族の性格が垣間見える。 それまで魔道書を読んでいたはずのアメリアも、眠っていたはずのランディもゼロスを警戒していた。 「『答え』を聞きにきました、ランディさん♪」 「無駄足とわかって来られるとは…」 「んー、そのお答えですと、僕が上司に怒られちゃうんですよ」 助けると思って応じてくださいよ☆ あっかるい口調でゼロスはランディに近づいた。 「ゼロス、あんたランディさんに対してどんな『仕事』やってるわけ? あ、『秘密です』はナシよ。 聞き飽きたから」 「獣王様ー、リナさんがいぢめます〜」 両手を口元にあて、彼方に向かってゼロスは棒読みで訴えた。 寒々しい空気が場を支配する。 「ね、ランディさん。 僕にかかればあなたの身体、すぐに元に戻して差し上げますよ。 信じて頼りにしてもらえませんか。 僕、生まれてこのかた嘘ついたことないですよ」 「確かに、『あなた』に頼めば以前どおりの姿になり、砂時計も壊すことが出来るでしょう」 ゼロスの笑みが深くなる。 「…しかし、それは『砂時計によって変化した身体を元に戻すのではない』」 「どういうことですかっ!?」 「アメリア様、魔族は人間を『模する』ことが出来るのですよ。 それも何の造作も無く」 「素晴らしい☆ やっぱりあなた、『こっち』にとらばぁゆしないですか? 魔族一同大歓迎ですよ」 ゼロスがしきりに頷く。 『魔続は人間を模することができる』。 つまり、魔族になれば好きな姿をとることができる。…否、魔族にならずとも、その力を得ればいい。 ――― しかしてそれは、己より力の強い魔族に対する絶対的な服従を強いられることに繋がる。 「『私はこれで、人間辞めました』。 そのようなこと、妻はどう答えると思われるか」 「そんな愛情、熨斗(のし)付けて叩き返します」 「だ、そうですよ。 …ご理解を」 いつの間に戻ってきたのだろうか。 シャルレは一言答えると、夫の隣に立った。 ********************* 今 自分 ハ 『れぞ』 ガ 嫌イ カ。 身体 ハ 元 ニ 戻ッタ ト イウノニ。 「おれっち、アメリアちゃんに会ったばかりのゼル、知ってるしー」 「調子のいいことを…」 ゼルガディスは地上を仰いだ。 階段から差し込む明かりを遮るように、一人と一羽のシルエットが狭苦しく存在していた。 「あ、嘘って思ってる? 甘いな〜。 甘い甘いっ。 どんくらい甘いかってっとな、砂糖菓子(アンゼリカ)に練乳かけて一口で食っちゃうくらいに甘いっ! よぉく考えてみ?」 『甘い』の程度の表現はともかく。 イズがかつて、何らかの『目的』を持って諸国を歩いていたのはゼルガディスも聞いていた。 彼の驚異的な情報収集能力もそのときに培われ、磨かれたものだと。 では、イズが十年以上も追い続けていたものとは『何』か。 「とんだ大根役者だ。お前らは」 「あ、やっぱそう思う? それはそれで横に置いといてさ。 …おれっち思うわけよ。 おめぇを剣山頭にしたレゾがキライなんじゃなくって、おめぇを裏切ったレゾに腹が立ったんじゃねぇかなあって」 イズの言葉に静寂が落ちる。 「決め付けてくれるな」 「否定する? んじゃ、こいつはど? レゾとおめぇが一緒に行動してるとき、おめぇレゾ護ってたっしょ」 「ヤツが死んだら、元に戻る方法が無くなるからだ」 「言うねぇ」 ******************* 「この身体、本当に元に戻るのかっ!?」 「嘘を言ってどうなるというのだ、人間の男よ」 ****************** 「あんまり無理言われますと、僕としてもちょこっと実力行使に出ようかなという気になりますよ」 「それは『無理』というものでしょう、『獣神官(プリースト)』」 ゼロスの目がすぅっと開かれる。 「言いましたね」 ランディがソファから下りた。 ガウリイは即座に抜刀し、彼の前に立つ。 「ランディは殺らせんぞっ!ゼロス!!」 「おやおや、殺したら意味が無いでしょう、ガウリイさん」 ゼロスは肩を竦めると尺錠を振りかざす。 と。 紫の闇を緑の光が包み込んだ! 「させませんっ!」 一点集中の『崩霊裂(ラ・ティルト)』はアメリアが発動させたもの。 ぱきぃん…っ 「直撃はさすがの僕でも痛いですから、一応防がせてもらいました。 …一応ね」 「くっ」 アメリアは痛恨のうめきをもらす。 「……これ以上の長居は無用じゃないかしら『獣神官』」 冷徹なシャルレの科白にゼロスは向き直る。 そしていつものニコ目になると言った。 「またお会いしましょうね」 闇に溶け込むようにゼロスは姿を消す。 僅かにわだかまっていた紫の闇に隠れるように、刹那、光の輪が見え ――― 闇とともに消えた。 *************** ゼルガディスは魔法の光を灯し、天井へと打ち上げた。 光の影に浮かび上がるのは、破壊し尽くされた『実験室』。 かつてレゾによって一人の青年が邪妖精(ブロウ・デーモン)と岩人形(ロック・ゴーレム)を掛け合わされ、合成獣(キメラ)とされた場所。 そして今、『実験室』は最後の被験者の手によって破壊された。 「『 ――― この世で最も辛いことは、裏切られることなのやもしれぬな』」 「!?」 「言いそうだろ、あいつならよ。 ま、あいつからンな科白が聞けただけでもおれっちちょっとは信頼されてるかもとか思ってみちゃったり? だからおれもそう思うワケ」 ――― ソノトキ 私 ハ キミ ニ、 呪ワレテ イル 気 ガ シマス ケレドモ。 「…俺は」 「なーんてな☆」 「…………………………………はぁ?」 「今の言葉、けっこう良かったっしょ☆ 自信作なんだよー、けど欠点がおれの声じゃサマになんねーってトコ」 「ヲイ」 「んーでもまぁ、記録更新っ。 おっしゃ、これでシャルレに自慢できるっ!」 「いい加減にしてくれ…」 なんだか足元を睨んでいるのが急に馬鹿馬鹿しくなったゼルガディスはぐるりと視線を巡らせた。 すると、破壊されたオリハルコンの台の中に何か見えていた。 ******************** 「わたし、『いってらっしゃい』と『おかえりなさい』が言いたいんです」 ******************* 「もうすぐ日付が変わるわね」 「そうですね」 「帰ってくるかしら」 時計を見上げたリナが呟いた。 魔道書から目を離さないアメリアが答えた。 「大丈夫です。必ず帰ってきます、ゼルガディスさんは」 「ご苦労なことだな」 「悠長に構えてるバアイじゃねえっての」 「びぅ」 帰路を急ぐ彼らの前に現れた黒ずくめ。 わかるだけで10人。 黒ずくめの一人が放った棒状の物体がイズを掠め、髪がわずかに切り落とされた。 「わーお…」 「ただの夜盗ではなさそうだな」 「び」 「今回は期待できそーにねえってか」 「何がだ」 「『正義のミカタ』♪」 「………………お前はわかってて言ってるのか」 「へ?……おれ、地雷踏んだか…?」 「びっ!」 ********************* 雨は降り続いていた。 濡れたテラスの窓が開き、一つの影が出てきた。 影は、雨に打たれるまま、彼方を見つめていた。 影を見つけた者が雨のかかるぎりぎりのところまで近づいた。 『彼女』は『彼』に声をかけた。 「―――― ?」 『彼』は肩越しに振り返ると笑みをこぼし、また彼方を見つめた。 『彼女』は同じように視線を彼方にやり、再び『彼』の背中を見つめた。 沈黙は、雨に流される。 「寒い?」 問うた『彼女』。 首を振り否定する『彼』。 雨音は、思考を流転させてしまう。 常に持ち歩く剣(つるぎ)に視線を落とした『彼』は、『彼女』を見ると少しだけ意外そうな表情をした。 『彼』の表情を見た『彼女』から、言葉が滑り落ちた。 「―――― 」 名を呼ばれただけで。 ただそれだけで。 『彼』は。 ******************** 「お願いです……っ」 「落ち着いてください、アメリアさんっ」 ******************** 『彼女』は魔道書を見つめる。 それはとても大切なこと。 だけど、今や遅しと待つ情報のことを思うと自然と窓の外を見てしまう。 「―――」 名を呼ばれる。 曖昧に答える。 相手も同じことを感じているはず、と思う。 否、思いたかった。 書をめくる音は、意外と大きく聞こえることがある。 そんなとき、理由も無くどきりとする。 「遅いな」 『彼』がぽつりと漏らす。 聞かせるつもりではない、ふと零れた言葉。 「夜明けまでには」 己に言い聞かせるように。 『彼女』は、二つの言葉を胸の内で反芻した。 ******************* 最後の狂気が私を蝕む前に、きみに手紙を残しましょう。 最後の悪戯を添えて。 願わくば、きみが私を切り捨ててしまうことを。 『封じられた時間(とき)は、生まれ変わるしか術は無い。』 ****************** 一日中降り続いた雨は霧へと変わり。 霞となり。 白々と光を反射する。 ――― 必ず夜は明ける。 「来たな」 ガウリイが立ち上がった。 アメリアはベランダに駆け寄った。 リナはゆったり立ち上がるとガウリイと目を合わせ、アメリアに歩み寄った。 霞の中、だんだんと鮮明になってくる影。 「おかえりなさいっ」 「…今、帰った」 テラスに降りてきたゼルガディスは肩にかけていた荷物を下ろす。 その表情が成果をあげたことを何より雄弁に物語っていた。 「ゼル」 「わかっている」 再会の喜びもそこそこに、ガウリイが請う。 ゼルガディスは頷くと同時に室内へと踏み込んだ。 「随分と面変わりされましたね」 「…自覚は無いが」 思わず顔を触った彼を見て『子ども』は笑った。 だが、その表情に裏に潜むものをゼルガディスは捉えきれずにいた。 ――― 今一度、お聞きします。この身体、元に戻りますか? ――― ああ、戻る。 答えに『子ども』は軽く目を伏せた。 安堵感を噛みしめているように見えるその背を、彼の妻はまっすぐ見つめていた。 ****************** ――― 生きなさい。 ******************* 死ぬ間際に見るのが走馬灯と言うが、これはどのように表現すればいいのか。 記憶の奔流が押し寄せ、浮かんでは消え、そのまま無に帰そうとするのを必死に掴んだ。 忘れてしまわないように。 喪わないように。 時間を取り戻していく男の姿を見ながら、ゼルガディスはかつて己の身に起きた『記憶』を掘り起こしていた。 ――― すまなかったな。俺の事情に巻き込んでしまった。 ――― 自分の言葉を撤回したくなりましたよ。 苦笑いをするランディに肩を貸すと、ゼルガディスは彼を椅子に座らせた。 この部屋には彼ら二人だけがいた。 …そう望んだから。 「知っていたのか。砂時計の『答え』を」 「知っていれば、この選択肢だけは採らないでしょうね」 視線はゼルガディスのほうが高い。 されど、そんな小さな優位性では揺るがない差を彼は感じていた。 ランディは立ち上がると置いていた白磁の笛を腰に差すと、襟足を直した。 「まだ話が…!」 「行きませんか。 彼等は皆、盗み聞きの得意な面々ですよ」 一旦立ち止まりそう言い残すと歩き出したランディを追い越し、ゼルガディスはドアのノックに手をかける。 力を篭めようとする瞬間、彼の耳に声が届く。 「その名、ゆめゆめ変えること無きよう…。 ゼルガディス=グレイワーズ=ラ=プレザン=セイルーン」 *********** 「やっぱランディはでかいほうがいいな、うん」 「そーそー。 じゃねぇと妙に冷めたこまっしゃくれたガキだし?」 ざすざすっ フォークが飛んで剣士と吟遊詩人が静かになったところで隣の部屋から出てきた二人が席についた。 「今回は、俺の事情に巻き込んでしまってすまなかったと思う。 それから、…感謝している」 「いいのいいのっ。 あ、どーしてもってゼルが言うならあとで城の宝物庫訪問してあげるっ☆」 「それは勘弁してくださいぃいぃぃぃっ」 漫才で場が和んだ頃。 ゼルガディスは事の顛末を話した。 とは言っても、元の姿に戻る方法がわかっただけ。 他はすべて、過去に燃え尽きてしまっていたのだから。 レゾの目的も、本来発動すべきだった相手の名も、すべては炎の奥に消えていた。 ゼルガディスのレゾに対する認識が、少しだけ変わったことを除いて。 「そう思うんなら、そうなんじゃない?」 リナはそう言うと、ぱくりとケーキを頬張った。 その動作に隠された満足と誇らしさを、彼女の夫は気がついて微苦笑した。 「早いものですね」 「そうだな」 「もうあれから一ヶ月経っちゃいましたよ」 「あの騒々しさが懐かしいか?」 「…そうですね。 でも寂しくはないです。 だって」 「もう、夏も終わりですね」 「…そうだね」 「封書が来ていました。セイルーンからです」 「公用か?」 「いいえ、私用ですわ」 「毎度〜イズ急便でございっ」 「おー、アメリアからか」 「ちょっとガウリイ、あたしに先に見せなさいよっ」 「いいじゃないか、連名なんだから…いてっ」 ――― 届いたのは、一つの懐中時計。 「何故『時計』なんだ」 「何となくです。 何となく、何か贈りたかったんです。同じ物を」 「同じ時間(とき)を刻むもの、か」 「これ、わたしが持っていてもいいですか」 「構わぬよ」 「すっごい細工物ねぇ。 旅の空のあたしたちについてこれるかしらね」 「アメリア製だから、きっと丈夫だと思うぞ」 「………何からツッコんでいいかって気がするけど。 壊れることは無いと思うわ。 あたしのカンだけどね♪」 「身軽なおれっち、時間に捕まったってか☆」 「び?」 「まぁいいっしょ。 こうゆうのはキモチってのが肝心だし?」 ――― 小さな音は、静かに、確実に時間(とき)を刻む。 「またきっと、騒々しくなりますよ。ね♪」 /了/ ********************************************************************** まずは、ここまでありがとうございましたv 最初はコメディでいくかと思っていたこの話、実際書いてみたら…シリアス優勢(苦笑) いろんなところをぼかして書いています。 砂時計はあの後どうしたんだとか、謎キャラっぷりが書くたびにあがる某氏とか、あからさまに伏線っぽいのとか。 …………どうぞ、ご想像くださいv(待テ) で、今回の小ネタなんですが。 余力のある方、どうぞ☆ ○『見知らぬ隣人』 ○昔やっていた禁煙対策アイテムのCMのパロディ etc. それでは、おつきあいありがとうございました。 みていでした。 多謝vvvv |
23040 | んふふふふ……vv | 桐生あきや | 2002/10/31 02:13:19 |
記事番号23039へのコメント のっけから怪しいタイトルですいません(汗) 『Sand Glass』とうとう完結しましたねっ。おめでとうございますvv ちっちゃくなったランディさんに撃沈で「お姉さんが何でも買ってあげるわッ」と、ゆえさん共々口走ったこともありました……(遠い目) 無事に戻れて何よりですvv 『Cheers!』からのゼルの心情の整理にもケリがついたようで、やっと結婚生活に入れますね(笑) ランディさんが戻る方法が、実は……というのも意外でした。ちょっと感慨深くなったり。 >「『私はこれで、人間辞めました』。 > そのようなこと、妻はどう答えると思われるか」 > >「そんな愛情、熨斗(のし)付けて叩き返します」 このセリフにやられました。あああっもう、シャルレさん最高です! Cheers!のときも月下美人のときもそうでしたが、毎回毎回、ランディさんとシャルレさんは最高のセリフを言ってくれますvv > どんくらい甘いかってっとな、砂糖菓子(アンゼリカ)に練乳かけて一口で食っちゃうくらいに甘いっ! アンゼリカって、あれですよね。フキノトウだったか何かを砂糖漬けにした緑色 のヤツで、食感がさりさり言う(意味不明)……あれ、違ったかしら(汗) 確かに練乳かけて食べるとだだ甘ですな(笑) >「なーんてな☆」 > >「…………………………………はぁ?」 > >「今の言葉、けっこう良かったっしょ☆ > 自信作なんだよー、けど欠点がおれの声じゃサマになんねーってトコ」 見事にひっかかりました(笑) このシーンのイズとゼルガディスの会話のやりとりがすごく好きですvv 自作のランディ語録があるなんてイズにーさん……(笑) 全員が同じ懐中時計を持つ、という、その発想にはもう脱帽ですvv 同じ時を刻んでいるというイメージがすてきです……v ゼロスが出てきた伏線も気になりつつ。無事におっきくなれてようございました♪(笑) ではでは。次作を楽しみにしてます。 桐生あきや 拝 |
23058 | にゅふふふふふふ…vv | みてい | 2002/11/1 01:03:31 |
記事番号23040へのコメント こんにちは。 レスありがとうございました桐生さんっ(ねだっただろうがおまいは) > 『Sand Glass』とうとう完結しましたねっ。おめでとうございますvv ありがとうございますっ。 > ちっちゃくなったランディさんに撃沈で「お姉さんが何でも買ってあげるわッ」と、ゆえさん共々口走ったこともありました……(遠い目) あったんですか(苦笑) > 無事に戻れて何よりですvv 何よりです。ハイ。 > 『Cheers!』からのゼルの心情の整理にもケリがついたようで、やっと結婚生活に入れますね(笑) > ランディさんが戻る方法が、実は……というのも意外でした。ちょっと感慨深くなったり。 Cheers!でレゾとゼルの関係を考えていて、ゼルはまだレゾのことを認めはすれど許してはないかもとか思いまして。 なんですけど本編ではとてもそこまで出し切れず、ざくっと省略したときに「ちびランちゃん」が浮上しまして(笑) 戻る方法。 レゾは今回のことをある程度予測して、それであんな『悪戯』と『手紙』を残したのかもしれないでする。 >>「そんな愛情、熨斗(のし)付けて叩き返します」 > このセリフにやられました。あああっもう、シャルレさん最高です! > Cheers!のときも月下美人のときもそうでしたが、毎回毎回、ランディさんとシャルレさんは最高のセリフを言ってくれますvv 注:月下美人…まだ公式にはあげてない話で、シャルレの一人称。 みていの中では、リナは「ばしっ」と、アメリアは「びしっ」っと、シャルレは「ぴしゃり」と言い放つってなイメージがあります(どう違うんだ) ちなみにこれがリナだった場合は、 「そんな愛情、ノーサンキューよ」 アメリアだった場合は、 「いりませんv」 になります。 > アンゼリカって、あれですよね。フキノトウだったか何かを砂糖漬けにした緑色 >のヤツで、食感がさりさり言う(意味不明)……あれ、違ったかしら(汗) そうです。 > 確かに練乳かけて食べるとだだ甘ですな(笑) だだ甘です(笑) >>「なーんてな☆」 > > 見事にひっかかりました(笑) > このシーンのイズとゼルガディスの会話のやりとりがすごく好きですvv > 自作のランディ語録があるなんてイズにーさん……(笑) この二人、書いてて書きやすいんですよ。 ゼルがイズのいうことがどこまで本気なんだと思いつつ、イズはゼルの周りに地雷を撒きつつ(爆)でも、という感じです。 イズはある意味ランディに惚れこんでますから、まぁそんなのもある…のか?<語録 > 全員が同じ懐中時計を持つ、という、その発想にはもう脱帽ですvv > 同じ時を刻んでいるというイメージがすてきです……v 全員といいますか、一家に一つなんです。 なので、ガウリイとリナで一つ。ランディとシャルレで一つ。ゼルとアメリアで一つ。イズとビィで一つです。 秒針まできっちり同じに合わせてありますですv > ゼロスが出てきた伏線も気になりつつ。無事におっきくなれてようございました♪(笑) ようございました。 ゼロスはでかい伏線ですね。つーか、この話伏線だらけです(爆) > ではでは。次作を楽しみにしてます。 いつになるかわかりませんが(苦笑) ありがとうございましたv それではみていでした。多謝v |
23042 | す、すみません(滝汗) | 白河綜 E-mail URL | 2002/10/31 02:41:47 |
記事番号23039へのコメント はなっから申し訳ありません(汗) どうやら、「中」が投稿され、なおかつ「後」が投稿される間の時間にこの作品を発見してしまったらしく、前のレスが微妙なトコロに付いてますねぇ(滝汗) えと…………(汗) 笑ってかわしてくださるとありがたいです(爆死) と、いうわけで後編のレス行きますです(汗) >『魔続は人間を模することができる』。 > つまり、魔族になれば好きな姿をとることができる。…否、魔族にならずとも、その力を得ればいい。 > ――― しかしてそれは、己より力の強い魔族に対する絶対的な服従を強いられることに繋がる。 >「『私はこれで、人間辞めました』。 > そのようなこと、妻はどう答えると思われるか」 >「そんな愛情、熨斗(のし)付けて叩き返します」 >「だ、そうですよ。 > …ご理解を」 > いつの間に戻ってきたのだろうか。 > シャルレは一言答えると、夫の隣に立った。 素敵です(><) いや、もう以前から分かっていたのですが、改めて。 素敵です、シャルレさんvv(><) そしてゼロスがランディさんの姿を戻すことができると言っていたのは………… 『魔族は人間の姿を模すことができる』。すっかり忘れて……というか、思いつきませんでした。 言われてどっきり。 ネタの使い方等々、流石みていさんなのです☆ 思わず尊敬の眼差しビーム……(をい) > 最後の狂気が私を蝕む前に、きみに手紙を残しましょう。 > 最後の悪戯を添えて。 > > 願わくば、きみが私を切り捨ててしまうことを。 > >『封じられた時間(とき)は、生まれ変わるしか術は無い。』 これは、レゾさんがゼルガディスさんに宛てた言葉でしょうか? 優しいなかに、悪戯心が組み込まれたような、なんだかとってもレゾさんらしい言葉ですねv そして最後の一文、思わずどっきっとしますね。 きっと何かをさっとっていたのでしょうね…………。 > ――― 今一度、お聞きします。この身体、元に戻りますか? > ――― ああ、戻る。 > > 答えに『子ども』は軽く目を伏せた。 > 安堵感を噛みしめているように見えるその背を、彼の妻はまっすぐ見つめていた。 ああ、よかったですっvv(><) 「中」を読んだとき、「戻るのか!?(汗)」と握り拳を作っていただけに!(本当) そして背中を優しく見つめるシャルレさん…………愛ですねv(待て) > ――― 届いたのは、一つの懐中時計。 離れて生活を送るそれぞれを繋ぐものですね(^^) 同じ時間を刻むモノということもあるのでしょうか、すっごく、その「繋がり」が強いような気がします。 離れていても、今このときを同じ世界で生きている。 すっごく素敵な贈り物なのですvv(^^) と、いうわけで、自己流な解釈ばかりですみません(汗) どうしよう、違ってたら(滝汗)とこっそりおびえつつ(待て)、今回はこの辺りで。 ではでは。 素敵な作品をありがとうございましたv 白河綜でしたっ!! さっ、小ネタを探しにいくぞっ!!(爆) |
23059 | わぁい2回ももらっちゃったv | みてい | 2002/11/1 01:19:41 |
記事番号23042へのコメント 再びみていです。 すーぱーオンライン状態だったんですねぇv >笑ってかわしてくださるとありがたいです(爆死) 笑って受け止めますっ。どーん > 素敵です、シャルレさんvv(><) 人気のシーンみたいですねぇ、ココ。 > そしてゼロスがランディさんの姿を戻すことができると言っていたのは………… > 『魔族は人間の姿を模すことができる』。すっかり忘れて……というか、思いつきませんでした。 > 言われてどっきり。 紫ゴキですから★ なぁんもなく親切ってこたぁないじゃろ○ャロに電話しちゃうぞ(爆)てなこと考えてたら出てきた……こともあるんです(爆) > ネタの使い方等々、流石みていさんなのです☆ 思わず尊敬の眼差しビーム……(をい) じゅっ←ビームに焼かれたらしい >>『封じられた時間(とき)は、生まれ変わるしか術は無い。』 > > これは、レゾさんがゼルガディスさんに宛てた言葉でしょうか? > 優しいなかに、悪戯心が組み込まれたような、なんだかとってもレゾさんらしい言葉ですねv > そして最後の一文、思わずどっきっとしますね。 > きっと何かをさっとっていたのでしょうね…………。 そうです。 手紙として『実験台』の下に隠しておいたのは最後の一文だけなんですが、これだけで察したゼルもこんな展開を予想していたのかもしれないです。 >> 答えに『子ども』は軽く目を伏せた。 >> 安堵感を噛みしめているように見えるその背を、彼の妻はまっすぐ見つめていた。 > > ああ、よかったですっvv(><) > 「中」を読んだとき、「戻るのか!?(汗)」と握り拳を作っていただけに!(本当) > そして背中を優しく見つめるシャルレさん…………愛ですねv(待て) そういう心境でもある反面、実はまた違うものも内包していまして。 前編でも中編でもちらっと出してるんですが、……内緒☆(またかい) >> ――― 届いたのは、一つの懐中時計。 > > 離れて生活を送るそれぞれを繋ぐものですね(^^) > 同じ時間を刻むモノということもあるのでしょうか、すっごく、その「繋がり」が強いような気がします。 > 離れていても、今このときを同じ世界で生きている。 > すっごく素敵な贈り物なのですvv(^^) 想定していたとおりの受け止め方をしていただいて(うるるっ)vvvv 懐中時計についている『鎖』はそんな意味合いもあります。 > ではでは。 > 素敵な作品をありがとうございましたv > 白河綜でしたっ!! こちらこそ、おつきあいありがとうございましたv ではでは、みていでした。 > さっ、小ネタを探しにいくぞっ!!(爆) いただいたレスの中に一つ隠れてますよv 多謝☆ |
23103 | Re:SandGlass(後編) | Key | 2002/11/3 22:09:18 |
記事番号23039へのコメント みていさんお久しぶりです。 出遅れまくった挙句、ホタルになりそうな気配のKey出ございます。 > 数歩分行き過ぎ、背中を向けた状態でシャルレとネイヴァは言葉を連ねる。 > シャルレはこの廊下を通ってアメリアの父であるフィリオネルの間を訪ねてきたばかりだった。 > すなわち、ネイヴァが向かおうとしているのはつい先程までシャルレがいた場所ということになる。 >「お仕事熱心ですのね」 >「本当にそう思ってるの?」 > > くすりと笑ったネイヴァにシャルレは「ええ」と即答する。 > 場に張り詰めた空気が広がった。 ゼルガディスさんを正論に聞こえそうな屁理屈で潰そうとしたネイヴァさんにほとんど互角に渡り合っているシャルレさん。この緊迫した駆け引きができるシャルレさんがとってもカッコいいです。 > ――― ややあって。 > >「もうよろしいですか?」 > 静寂の闇を破ったのはシャルレ。 > 彼女は返答を待たず予定ではすでに通り過ぎているはずだった廊下を歩き始めた。 > >「ふぅん?」 > 残されたネイヴァは肩を竦めると再びくすりと笑い、彼もまた予定どおりの方向へと足を向けた。 まだまだ何か企んでいそうなネイヴァさん。 なにやらもうひと波乱ありそうですね。 >「『私はこれで、人間辞めました』。 > そのようなこと、妻はどう答えると思われるか」 > >「そんな愛情、熨斗(のし)付けて叩き返します」 カッコいいですシャルレさんv これがリナさんでもアメリアさんでも同じ答えが返ってくるでしょう。 このお二人の方がモット過激でしょうけど(笑) >「あ、嘘って思ってる? > 甘いな〜。 > 甘い甘いっ。 > どんくらい甘いかってっとな、砂糖菓子(アンゼリカ)に練乳かけて一口で食っちゃうくらいに甘いっ! > よぉく考えてみ?」 ・・・・・・・・・・・・。 チョット想像して、胸焼けがしました。 だだ甘ですね。 >「させませんっ!」 > > 一点集中の『崩霊裂(ラ・ティルト)』はアメリアが発動させたもの。 > > ぱきぃん…っ > >「直撃はさすがの僕でも痛いですから、一応防がせてもらいました。 > …一応ね」 >「くっ」 > > アメリアは痛恨のうめきをもらす。 『崩霊烈(ラ・ティルト)』よりアメリアさんの場合、『生の賛歌(メガホン付)』の方が効くのでは? >「またお会いしましょうね」 > > 闇に溶け込むようにゼロスは姿を消す。 > 僅かにわだかまっていた紫の闇に隠れるように、刹那、光の輪が見え ――― 闇とともに消えた。 『紫羽根ゴキブリ』の出番はまだまだありそうですね。 >「『 ――― この世で最も辛いことは、裏切られることなのやもしれぬな』」 >「!?」 >「言いそうだろ、あいつならよ。 > ま、あいつからンな科白が聞けただけでもおれっちちょっとは信頼されてるかもとか思ってみちゃったり? >だからおれもそう思うワケ」 地雷踏みに人生掛けてようともここ一番に決めてくれますね。イズさんは(笑) >「んーでもまぁ、記録更新っ。 > おっしゃ、これでシャルレに自慢できるっ!」 そして、カタートの氷より冷たいシャルレさんの視線で撃墜されるのですね(笑) > 帰路を急ぐ彼らの前に現れた黒ずくめ。 > わかるだけで10人。 > 黒ずくめの一人が放った棒状の物体がイズを掠め、髪がわずかに切り落とされた。 > >「わーお…」 >「ただの夜盗ではなさそうだな」 >「び」 >「今回は期待できそーにねえってか」 >「何がだ」 >「『正義のミカタ』♪」 >「………………お前はわかってて言ってるのか」 >「へ?……おれ、地雷踏んだか…?」 さて、どちらの方が放った刺客でしょう? > 最後の狂気が私を蝕む前に、きみに手紙を残しましょう。 > 最後の悪戯を添えて。 > > 願わくば、きみが私を切り捨ててしまうことを。 > >『封じられた時間(とき)は、生まれ変わるしか術は無い。』 狂気と正気の狭間で、残した手紙なのでしょうね。 願わくば自分が犯した所業を踏み越える強さを身につけてほしい。 そう願っていたのかもしれませんね。 >「今回は、俺の事情に巻き込んでしまってすまなかったと思う。 > それから、…感謝している」 >「いいのいいのっ。 > あ、どーしてもってゼルが言うならあとで城の宝物庫訪問してあげるっ☆」 >「それは勘弁してくださいぃいぃぃぃっ」 > > 漫才で場が和んだ頃。 > ゼルガディスは事の顛末を話した。 > とは言っても、元の姿に戻る方法がわかっただけ。 > 他はすべて、過去に燃え尽きてしまっていたのだから。 > レゾの目的も、本来発動すべきだった相手の名も、すべては炎の奥に消えていた。 > ゼルガディスのレゾに対する認識が、少しだけ変わったことを除いて。 元の姿に戻っても、レゾさんとの確執が残っていたら戻ってないのと一緒ですから。 憎しみと信頼は裏返しですし、レゾさんのことを思い出す時に少しでも憎しみでないものが出てきたなら本当にレゾさんの呪縛から開放されたという事になるのではないでしょうか? >「そう思うんなら、そうなんじゃない?」 > > リナはそう言うと、ぱくりとケーキを頬張った。 > その動作に隠された満足と誇らしさを、彼女の夫は気がついて微苦笑した。 リナさんは常に前向きな人ですから、いつまでもレゾの亡霊に取り付かれたようなゼルガディスさんを歯がゆく思っていたのかもしれませんね。 せっかくアメリアさんと結婚したのですから、過去にさっさと決着をつけて欲しかったと思っていたのでは? 今度の事でそれが出来た事に気がついて、仲間の変化を喜んでいたのでは。 >「毎度〜イズ急便でございっ」 >「おー、アメリアからか」 >「ちょっとガウリイ、あたしに先に見せなさいよっ」 >「いいじゃないか、連名なんだから…いてっ」 イズさん・・・・・・・。 とうとう副業で宅配便もはじめましたか。 預かった品物は、例え相手がどこにいようと絶対に見つけて届ける。 結構便利かも(笑) > ――― 届いたのは、一つの懐中時計。 > > >「何故『時計』なんだ」 >「何となくです。 > 何となく、何か贈りたかったんです。同じ物を」 > >「同じ時間(とき)を刻むもの、か」 >「これ、わたしが持っていてもいいですか」 >「構わぬよ」 > >「すっごい細工物ねぇ。 > 旅の空のあたしたちについてこれるかしらね」 >「アメリア製だから、きっと丈夫だと思うぞ」 >「………何からツッコんでいいかって気がするけど。 > 壊れることは無いと思うわ。 > あたしのカンだけどね♪」 > >「身軽なおれっち、時間に捕まったってか☆」 >「び?」 >「まぁいいっしょ。 > こうゆうのはキモチってのが肝心だし?」 離れていても、何時も同じ時を刻んでいたいというアメリアさんの純粋な願いの形ですね。 >まずは、ここまでありがとうございましたv まずは、お帰りなさいといわせてくださいv >最初はコメディでいくかと思っていたこの話、実際書いてみたら…シリアス優勢(苦笑) いえいえ、要所要所で笑わせていただきました(笑) ポポさんもちゃんと出ていましたし、イズさんとの漫才も健在でしたし(笑) 今回はイズさん、なかなかシリアスでしたね。 >いろんなところをぼかして書いています。 >砂時計はあの後どうしたんだとか、謎キャラっぷりが書くたびにあがる某氏とか、あからさまに伏線っぽいのとか。 >…………どうぞ、ご想像くださいv(待テ) 次回作ありますよね? ここまで複線張りまくってくださったのですから、期待してもいいですよね?(笑) 冬の気配が近づいてまいりました。お風邪など召しませんよう。 ではまた。 |
23108 | 寒くなってきましたね〜 | みてい | 2002/11/4 02:15:32 |
記事番号23103へのコメント >みていさんお久しぶりです。 >出遅れまくった挙句、ホタルになりそうな気配のKeyでございます。 大変お久し振りです。 レスありがとうございましたvきゃっほい☆ >ゼルガディスさんを正論に聞こえそうな屁理屈で潰そうとしたネイヴァさんにほとんど互角に渡り合っているシャルレさん。この緊迫した駆け引きができるシャルレさんがとってもカッコいいです。 だてに某氏の奥さんやってないというか(笑) 書いてみて気がついたんですが、シャルレはこういうシーンが似合うんですよね、コレが。 >まだまだ何か企んでいそうなネイヴァさん。 >なにやらもうひと波乱ありそうですね。 あるような、無いような。 >カッコいいですシャルレさんv >これがリナさんでもアメリアさんでも同じ答えが返ってくるでしょう。 >このお二人の方がモット過激でしょうけど(笑) リナとアメリアの答え方については、桐生さんへのレスで書いてありますv←横着 >・・・・・・・・・・・・。 >チョット想像して、胸焼けがしました。 >だだ甘ですね。 どえりゃあ甘いです(笑) >『崩霊烈(ラ・ティルト)』よりアメリアさんの場合、『生の賛歌(メガホン付)』の方が効くのでは? その手があったかっ!(ぽんっ) >『紫羽根ゴキブリ』の出番はまだまだありそうですね。 魔族属性発揮しまくっちゃいましたからねぇ…(汗) >地雷踏みに人生掛けてようともここ一番に決めてくれますね。イズさんは(笑) 地雷踏みに人生かけて(笑) >そして、カタートの氷より冷たいシャルレさんの視線で撃墜されるのですね(笑) 「…だから?」(迎撃) 「……いや、その」(撃墜) 弱いぞ兄っ☆ >さて、どちらの方が放った刺客でしょう? 誰でしょね〜。 ただのちょっと強い夜盗ってのもアリですよv >狂気と正気の狭間で、残した手紙なのでしょうね。 >願わくば自分が犯した所業を踏み越える強さを身につけてほしい。 >そう願っていたのかもしれませんね。 そうかもですね。 >元の姿に戻っても、レゾさんとの確執が残っていたら戻ってないのと一緒ですから。 >憎しみと信頼は裏返しですし、レゾさんのことを思い出す時に少しでも憎しみでないものが出てきたなら本当にレゾさんの呪縛から開放されたという事になるのではないでしょうか? >リナさんは常に前向きな人ですから、いつまでもレゾの亡霊に取り付かれたようなゼルガディスさんを歯がゆく思っていたのかもしれませんね。 >せっかくアメリアさんと結婚したのですから、過去にさっさと決着をつけて欲しかったと思っていたのでは? >今度の事でそれが出来た事に気がついて、仲間の変化を喜んでいたのでは。 このことは、Cheers!の頃から考えていたことでして。 今回のことでどうしてもレゾと向き合わざるを得なかったけれど、「それだけか?」と。 なんとか、ゼル自身で決着つけてほしいなぁと思って……たら、前編の雰囲気は彼方に消えた(爆) >イズさん・・・・・・・。 >とうとう副業で宅配便もはじめましたか。 >預かった品物は、例え相手がどこにいようと絶対に見つけて届ける。 >結構便利かも(笑) イズの宅急便屋への目覚め(笑)はPresentBoxにて(CM) >離れていても、何時も同じ時を刻んでいたいというアメリアさんの純粋な願いの形ですね。 この時計、また登場します(何ぃっ!?) >まずは、お帰りなさいといわせてくださいv あ、ども。 えーと、ただいまですv >いえいえ、要所要所で笑わせていただきました(笑) >ポポさんもちゃんと出ていましたし、イズさんとの漫才も健在でしたし(笑) >今回はイズさん、なかなかシリアスでしたね。 イズが妙にシリアスモードになるもんですから。 どこまでが本気で、どこまでがジョークかわかんないのが彼でしょうね。 でもやっぱり、彼は墓穴モードが一番書きやすいです(苦笑) >次回作ありますよね? >ここまで複線張りまくってくださったのですから、期待してもいいですよね?(笑) たしかに、張りました伏線(笑) 『この先』は、なぁんとなくあります。 ただ、まだうすぼんやりとしてまして、大筋ができてないものですから。 どーかひとつ、ながぁい目でお待ちくださいませ。 >冬の気配が近づいてまいりました。お風邪など召しませんよう。 >ではまた。 ありがとうございました。 Keyさんも、お厭いくださいv ではでは、みていでした。多謝♪ |