◆−デモン・スレイヤーの子供たち 第2話:20年後のプロローグ−小鳥遊円 (2002/11/3 16:12:03) No.23100 ┗デモン・スレイヤーの子供たち 第3話:再会・笑顔・謎−小鳥 (2002/11/17 16:24:12) No.23345
23100 | デモン・スレイヤーの子供たち 第2話:20年後のプロローグ | 小鳥遊円 | 2002/11/3 16:12:03 |
こんにちは、小鳥遊円です。しばらく見ないうちに落ちてました。らんさん、レス返せなくてごめんなさい。 さてさて、早速本編に参りましょう♪ デモン・スレイヤーの子供たち 第2話:20年後のプロローグ 「せいるーん?それ・・・・何だ?」 ごづっ 相変わらずのガウリイのおおぼけに、机の上にあったマグカップが炸裂した。もちろん、投げたのはリナである。 「こぉぉぉのくらげっ!忘れたの!?ゼルとアメリアのいる所よ!」 「・・・・・・・・」 リナは言うが、顔にマグカップの跡をくっきりとつけたガウリイは無言でなにやら考えている。それを見て、おそるおそるリナがいった。 「あんた・・・・まさかゼルとアメリアも忘れたなんて言わないわよね・・・・?」 ガウリイはきっぱりと言った。 「忘れた。」 みりぐしゃづっ リナの跳び蹴りが、アダムの拳が、イブの剣の鞘が、ガウリイに突き刺さる。 「父さん!流石にそれはやめてよ。」 「・・・・うちの親って・・・・。」 アダムとイブは、きっちりと勉強している上、子供がのうみそくらげになることを恐れたリナによって、いろいろと教育されたので、幸いな事に頭はいい。しかし、ガウリイののうみそくらげは相変わらずだった。 「とにかく、『大変な事が起こりました。お願いです、助けて下さい。』ってアメリアが手紙をよこしてきたのよ。流石に見捨てちゃ寝覚めが悪いでしょ!?」 真実は少し違う。アメリアの手紙の全文はこうだ。 『 リナさん、お久しぶりです。時間が無いので、用件だけ書きますね。 最近、我がセイルーンに異変が起こり、先日、ついに大変な事(手紙に書いて説明できるものではないのです)が起こりました。 これはきっと、悪の仕業に違いありません!時代が再び、私たち「正義の仲良し4人組を必要としているのです! もちろん、遠いゼフィーリアから来ていただくことになるのですから、相応の謝礼はいたします。 リナさん、私、あなたにひとかけらでも正義の心が有ると信じていますから! アメリア=ウィル=テスラ=セイルーン=グレイワーズ』 リナがセイルーンへ行く理由は、謝礼につられたせいもあるが、何より『ひとかけらでも』にひっかかりをかんじ、一発アメリアを殴るためでもあったりするのだ。 そして次の日、リナたち4人は大至急旅支度を整え、セイルーンへ旅立った。 アダムとイブは留守番すると言ったのだが、リナが強引につれていった。リナ曰く、「あんた達、仮にもこのあたしの子供なんだから。『リナ=インバースの子供』ってことで、何回魔族に襲われたと思ってるの!?帰ってきたら、魔族の襲撃で家が消えてました、なんて洒落にもならないでしょ!?あんた達は、あたしと一緒にいたほうが安全なの。」だそうだ。 そうして、新たなる物語は始まる。 その先に、何が待ち受けるかなど知らずに・・・・。 あとがき 遅くなりました、第2話です。次から旅路です。 相変わらずくらげのガウリイ、旅はめったにしないアダム&イブ。こいつらをリナはまとめていけるのか!? 次回、第3話:再会・笑顔・謎 請うご期待! |
23345 | デモン・スレイヤーの子供たち 第3話:再会・笑顔・謎 | 小鳥 | 2002/11/17 16:24:12 |
記事番号23100へのコメント こんにちは、お久しぶりです。パソが壊れててしばらく出来なかった円です。 さて、今回は題名からもわかるとおり、あの人(?)がでますよ! デモン・スレイヤーの子供たち 第3話:再会・笑顔・謎 「ブラスト・アッシュ!」 ブラス・デーモンの最後の一体を塵と化して、戦いは終わった。 セイルーンに向かって旅に出てから早3日、案の定、リナ達一行は魔族に襲われまくっていた。 「まったく、そろそろいい加減にして欲しいです。」 「確かに。折角の旅なんだから、もう少し楽しみたいわ。」 リナとイブが、ぼやきつつ帰ってきた。ガウリイとアダムも剣を納め、やれやれといった顔でまた歩き出す。と、いきなり、こえがかかった。 「おや?リナさんにガウリイさんじゃありませんか!?」 「この声は・・・・・・」 リナがぽそりと呟き・・・・ 「誰だっけ?」 すぱかんっ! こけっ! 「このくらげぇぇっ!普通忘れるか!?ゼロスよ!ゼ・ロ・ス!」 「まさかとは思ってましたけど・・・・やっぱり忘れられてましたか・・・・」 そういいつつ、こけたゼロスは起き上がった。 「ゼロス!?これがゼロス?」 そんなやり取りを尻目に、イブは好奇心たっぷりでリナに訊く。 「そうよ。」 「へぇ・・・・。これがあの『生ごみパシリ魔族』のゼロスかぁ。」 ごっ! かなりの精神的ダメージがあったらしい。ゼロスはまたもやこけた。 「で、何でこんな所にゼロスがいるのよ?」 「それは・・・・」 ゼロスは、スッ、と指を一本立てて・・・・ 『秘密です♪』 リナ、アダム、イブの声がハモった。ゼロスはいじける。 と、その時! 「ゼロス様ぁ!」 ひぴくぅっ! ゼロスが大きくひきつる。と、虚空から一人の少女が現れた。 歳の頃なら12〜3、水晶色の髪をさらさらとなびかせた、同色の瞳の少女は、子供特有のハイキーな声で言いつつ・・・・・・ ・・・・・・ゼロスに、ひしっと抱きついた。 「ひどいですわぁ!ゼロス様。私をおいて行ってしまうなんて!」 ひくひくひく・・・・ 比喩でなく、本当に真っ白になったゼロスになおも少女は言う。 「探すの、とっても大変だったんですよ!ゼロス様!お願いですからアルトをおいて行かないでくださいませ!」 「どやかましい。」 すぱんっ 少女をスリッパ(アストラルヴァイン付き)でゼロスごとどつき倒し、リナはとりあえずやっと色つきに戻ったゼロスに訊いた。 「ゼロス、これ何?」 「い・・・・一応、僕の直属の部下・・・・と言うことになっている・・・・」 「アルトですっ!」 無意味に明るい、アルトと名乗った少女を指差し、リナは再びゼロスに問うた。 「これ・・・・魔族?」 「たぶん・・・・」 「たぶん、って・・・・?」 「あのね、」 アルトがいきなり割り込んで説明を始める。 「私、『最も魔族らしくない魔族』なんだって。紅い髪の人。」 「リナ=インバースよ。」 ぴくっ そそそそそそ・・・・ リナが名乗るなり、アルトはいきなり木の陰にかくれ、 「すいません、ごめんなさい。おねがいですから、ひどいことしないで・・・・(涙)」 そんなアルトをみて、リナは三度ゼロスに問うた。 「ねえ・・・・本っ当にあれって魔族?」 ゼロスもまた、涙をだくだく流しつついった。 「僕に聞かないで下さい。」 あとがき 久々のわりに短くてごめんなさい。アルトちゃん(データは下にあったり)登場編です。 週1更新を目指しつつ、続きを頑張ります。 では次は第4話:封印の代償、お楽しみに! アルト〔魔族(?)〕 女性形態 外見12〜3歳 水晶色の髪と目をした、神官風の美少女。自他共に認める変わり者で、『最も魔族らしくない魔族』と有名。それなりの実力者だが、そうは見えない。 ゼロスを「ゼロス様♪」と呼ぶ。 |