◆−魔術士オーフェン受難編:被虐者達の休息−D・S・ハイドラント (2002/11/21 21:46:48) No.23401 ┣後書き−D・S・ハイドラント (2002/11/21 21:49:04) No.23402 ┣Re:魔術士オーフェン受難編:被虐者達の休息−エモーション (2002/11/21 23:19:47) No.23410 ┃┗Re:魔術士オーフェン受難編:被虐者達の休息−D・S・ハイドラント (2002/11/22 12:37:22) No.23412 ┣をい・・・執行部・・・−リナ&キャナ (2002/11/22 20:32:04) No.23420 ┃┗でもある意味適任−D・S・ハイドラント (2002/11/22 20:47:19) No.23421 ┗はじめまして−rapis (2002/11/29 22:37:51) No.23532 ┗Re:こちらこそ−D・S・ハイドラント (2002/11/29 23:45:18) No.23533
23401 | 魔術士オーフェン受難編:被虐者達の休息 | D・S・ハイドラント | 2002/11/21 21:46:48 |
「そんなことでわざわざわたしが塔外にですか?」 長身のその女は余裕でこちらを見やるかなり屈強そうなその男を睨むように見つめた。 「何を言っている、これは重大な任務だ。」 冷徹に言い放たれる男の言葉を一言一句逃さずに聞いていた。 怖い顔をしてくだらない冗談を言っている。 そんなところだろう。 「ですが、これはわたし向きとは・・・。」 「何を言っている、執行部でも君が適任と出ている。」 はなからこちらの意見など聞く耳もない。 すでに決まっているのだ。 無駄に抗うこともない。 「分かりました・・・。」 そう言って強く睨んだ後、後を振り向き、 「失礼しました。」 ◇◆◇◆ 2つの足音が聞こえる。 「今日も平和だね。」 「そうだね。」 日常的な会話・・・。 だが彼らにそれを口にすることが許される時など日常的にありえることではない。 「全く天はついに僕らを助けてくれたんだな。」 魔術士に信じる神などいない。 しかし今は神に感謝すべき時なのだ。 「そう思わないかキリランシェロ。」 「そうだね。」 話を切り出した黒髪の少年は他に返す言葉も見つからずに単純な返答をする。 そしてふと立ち止まり何となしに辺りを見回すと、見えるのは簡素で見慣れた廊下。 特に変わったところはない。 (夢じゃないんだよな。) 「どうした、キリランシェロ。」 声を掛けられ我に返ると焦った風に 「いや、何でもないんだ。」 そして赤毛の少年に並んで、また歩き出す。 その時背後に気配。 嫌な予感が・・・だが恐怖ではないだろう。 彼の恐怖の的はいないはずなのだから。 そういないはずなのだ。 いないはず・・・。 そして気配が実体と確信できるのは今この瞬間だった。 「お〜いキリランシェロ〜。」 (そうだよな彼女がここにいるわけないし。) 声によって安心し溜息を吐く。 そして振り返りそれが想像と違うものであると確認した。 「コミクロンじゃないか。」 黒髪の方、キリランシェロはその少年の名を呼んだ。 少年は髪を三つ編みにしている。頭髪規程からだろうか・・・。 まあ少年と言っても実際3つも年上なのだがそんな感じは微塵もしない。 「凄いぞキリランシェロ、とおまけのハーティアお前もいたか。」 「おまけってのは何なんだよ。」 キリランシェロの隣に並んで歩いていた赤毛の少年も振り向いている。 「まあおまけは置いておくとして、」 「・・・。」 ハーティアは呆然と見ている。 「あのさあ・・・。」 「兎に角聞け!今回の発明は間違いなく大いなる歴史を変える、いや歴史を変える大いなる・・・。」 後半は聞き流した。 「よしでは案内しよう。」 コミクロンはキリランシェロの腕を引っ張る。 「あっちょっと。」 キリランシェロの声は誰にも届かず・・・。 ハーティアがただ後を付いて来た。 「さあこれだぞ、どうだ凄いかキリランシェロ。」 「何が?」 キリランシェロが連れて来られた場所はコミクロンの自室。 ハーティアの部屋でもある。 「な、キリランシェロわけ分かんないだろ。」 ハーティアが声を掛けてくる。 「へっハーティア知ってるの。」 「当たり前だろ、同じ部屋だし・・・まああれが何なのかは僕にも分かんないんだけどね。」 キリランシェロは無言で頷いた。 「で、それ何なの。」 顔を上げたキリランシェロはコミクロンの方に向き直る。 「良くぞ聞いてくれたキリランシェロこれはかの偉大な天才学者ガウリイ=ガブリエフが助手のデモン・ロイヤルが苦心の末、完成させた究極のバナナプリンを食べた時に思いついたあの究極的で天才的なアレだ、分かるなアレだ。」 その瞬間。 キリランシェロとハーティアは目で合図し、 「我は放つ光の白刃。」 「光よ。」 熱衝撃波がコミクロンの発明品らしい巨大なよく分からない気の狂った芸術品のようなものを消し飛ばす。 「ぎゃああああああああ俺様の大発明になんてことを〜。」 コミクロンの絶叫は狭い部屋に大きく響き渡る。 「うるさいわね。」 突然声が掛かる。 「あれっ・・・。」 「ティッシ・・・。」 キリランシェロとハーティアは呆然と部屋に入らんとしている長身の女性を見据えた。 「ったくアザリーがいなくて平和だと思ったのに・・・これはお仕置きね。」 「ティッシ誤解だ・・・。」 「僕等は無実だ〜。」 「やめてくれ〜。」 「問答無用!」 3人がどうなったか知るものは少ないだろう。 ◇◆◇◆ 「全く、わざわざ羊羹買うために塔外・・・それもわざわざトトカンタなんて・・・。」 アザリーは帰還後、1週間の公共物破壊記録をまた更新したと言う。 |
23402 | 後書き | D・S・ハイドラント | 2002/11/21 21:49:04 |
記事番号23401へのコメント プレ編です。 プレ編です。 3馬鹿です。 リナ&キャナさんありがとうございました〜。 現在すみませんがリクは受け付けておりません。 結構書くもの溜まっているので・・・。 もしかしたらリクするかも知れません。 それでは〜(見積もり40枚だったのに6〜7枚になった) |
23410 | Re:魔術士オーフェン受難編:被虐者達の休息 | エモーション E-mail | 2002/11/21 23:19:47 |
記事番号23401へのコメント キリランシェロ君の、ささやかで平穏な日常……でしょうか。 コミクロン……何造ったんでしょうか……。 形容も不思議です。何故ガウリイの名前が(笑)究極のバナナプリンって……。 どうでもいいけどゴマプリンも美味しいです。 そしてハーティアもキリランシェロも容赦ない……。 さらに容赦ないのね、テッィシ……。 > 「全く、わざわざ羊羹買うために塔外・・・それもわざわざトトカンタなんて・・・。」 > アザリーは帰還後、1週間の公共物破壊記録をまた更新したと言う。 何か……気持ちはものすごーく分かる気がする……。何故でしょう。 素直に笑いました。 では、失礼します。 |
23412 | Re:魔術士オーフェン受難編:被虐者達の休息 | D・S・ハイドラント | 2002/11/22 12:37:22 |
記事番号23410へのコメント >キリランシェロ君の、ささやかで平穏な日常……でしょうか。 のはずだったんですけどね >コミクロン……何造ったんでしょうか……。 さあ? とにかくわけの分からないものです >形容も不思議です。何故ガウリイの名前が(笑)究極のバナナプリンって……。 まるでキース・・・。 >どうでもいいけどゴマプリンも美味しいです。 ですね♪ >そしてハーティアもキリランシェロも容赦ない……。 金属バット持ってないですから代わりに魔術で・・・。 >さらに容赦ないのね、テッィシ……。 男子部屋に勝手に入る時点で充分問題。 > >> 「全く、わざわざ羊羹買うために塔外・・・それもわざわざトトカンタなんて・・・。」 >> アザリーは帰還後、1週間の公共物破壊記録をまた更新したと言う。 >何か……気持ちはものすごーく分かる気がする……。何故でしょう。 キリランシェロ達も被害を受けていること確実 > >素直に笑いました。 ありがとうございます。 > >では、失礼します。 それでは〜。 |
23420 | をい・・・執行部・・・ | リナ&キャナ E-mail | 2002/11/22 20:32:04 |
記事番号23401へのコメント こんばんはです〜〜わざわざありがとうございます〜〜 ・・・なんだか、めっちゃくちゃレスではお久しぶりです・・・ > 「ですが、これはわたし向きとは・・・。」 > 「何を言っている、執行部でも君が適任と出ている。」 ・・・をーい・・・牙の党執行部・・・ どんな基準で適任だと・・・? > 少年は髪を三つ編みにしている。頭髪規程からだろうか・・・。 あの三編は、つくづくなんだったんだか・・・ > まあ少年と言っても実際3つも年上なのだがそんな感じは微塵もしない。 > 「凄いぞキリランシェロ、とおまけのハーティアお前もいたか。」 > 「おまけってのは何なんだよ。」 毎回毎回自分の発明品を壊してくれるキリランシェロと、そのおまけ。 ハ:だからおまけってなんだ〜〜!!! うぁ!本人が来た!! > 「良くぞ聞いてくれたキリランシェロこれはかの偉大な天才学者ガウリイ=ガブリエフが助手のデモン・ロイヤルが苦心の末、完成させた究極のバナナプリンを食べた時に思いついたあの究極的で天才的なアレだ、分かるなアレ だ。」 天才学者ガウリイ=ガブリエフとか、助手の名前がデモン=『ロイヤル』だとか、バナナプリンとか、色々ツッコミを入れたいところはあるんですが・・・トリアエズひとつだけ。 アレでわかるわけないって・・・ > 「ったくアザリーがいなくて平和だと思ったのに・・・これはお仕置きね。」 > 「ティッシ誤解だ・・・。」 > 「僕等は無実だ〜。」 > 「やめてくれ〜。」 > 「問答無用!」 > 3人がどうなったか知るものは少ないだろう。 やっぱり、お久しぶりに腕章を取り出して・・・(笑) そういえば、あの腕章ってアニメイトで売ってたんですよね(実話) > 「全く、わざわざ羊羹買うために塔外・・・それもわざわざトトカンタなんて・・・。」 > アザリーは帰還後、1週間の公共物破壊記録をまた更新したと言う。 羊羹・・・羊羹・・・羊羹・・・(口から魂が出ている) わけのわからないレスで、失礼いたしました〜〜 |
23421 | でもある意味適任 | D・S・ハイドラント | 2002/11/22 20:47:19 |
記事番号23420へのコメント >こんばんはです〜〜わざわざありがとうございます〜〜 いえいえ。 >・・・なんだか、めっちゃくちゃレスではお久しぶりです・・・ はいお久しぶりですね♪(何故♪?) > > >> 「ですが、これはわたし向きとは・・・。」 >> 「何を言っている、執行部でも君が適任と出ている。」 >・・・をーい・・・牙の党執行部・・・ >どんな基準で適任だと・・・? 無論、塔にいると迷惑だから > > >> 少年は髪を三つ編みにしている。頭髪規程からだろうか・・・。 >あの三編は、つくづくなんだったんだか・・・ 謎ですね。 > > > >> まあ少年と言っても実際3つも年上なのだがそんな感じは微塵もしない。 >> 「凄いぞキリランシェロ、とおまけのハーティアお前もいたか。」 >> 「おまけってのは何なんだよ。」 >毎回毎回自分の発明品を壊してくれるキリランシェロと、そのおまけ。 > >ハ:だからおまけってなんだ〜〜!!! まあ、8巻までは本当におまけみたい。 > >うぁ!本人が来た!! > > >> 「良くぞ聞いてくれたキリランシェロこれはかの偉大な天才学者ガウリイ=ガブリエフが助手のデモン・ロイヤルが苦心の末、完成させた究極のバナナプリンを食べた時に思いついたあの究極的で天才的なアレだ、分かるなアレ >だ。」 >天才学者ガウリイ=ガブリエフとか、助手の名前がデモン=『ロイヤル』だとか、バナナプリンとか、色々ツッコミを入れたいところはあるんですが・・・トリアエズひとつだけ。 おお、ロイヤルに気付くとは(当たり前か) >アレでわかるわけないって・・・ ですね。(このコミクロン・・・まさかキースの変装?) > > >> 「ったくアザリーがいなくて平和だと思ったのに・・・これはお仕置きね。」 >> 「ティッシ誤解だ・・・。」 >> 「僕等は無実だ〜。」 >> 「やめてくれ〜。」 >> 「問答無用!」 >> 3人がどうなったか知るものは少ないだろう。 >やっぱり、お久しぶりに腕章を取り出して・・・(笑) >そういえば、あの腕章ってアニメイトで売ってたんですよね(実話) そうなんですか > > > >> 「全く、わざわざ羊羹買うために塔外・・・それもわざわざトトカンタなんて・・・。」 >> アザリーは帰還後、1週間の公共物破壊記録をまた更新したと言う。 >羊羹・・・羊羹・・・羊羹・・・(口から魂が出ている) まず羊羹あるんでしょうか・・・(ないよーな気が・・・) > > >わけのわからないレスで、失礼いたしました〜〜 全然そんなことないですよ。 それでは本当にありがとうござました。 |
23532 | はじめまして | rapis E-mail | 2002/11/29 22:37:51 |
記事番号23401へのコメント はじめまして!rapisといーます。 ここんとこずっと小説打ち込んでない駄目人間です。 ふふふ・・・面白かったですこれ。 にしても・・・・・執行部うううう!! 羊羹買うのにトトカンタ!?しかもアザリー!? 大丈夫なのか塔執行部・・・ あとキリランシェロ・ハーティア・コミクロン・ティッシといえばっ! 「清く正しく美しく」!ものすごいバトル(?)でした! すごいのです! ・・・なんかわけわからん感想ですがこれにて・・・ rapis |
23533 | Re:こちらこそ | D・S・ハイドラント | 2002/11/29 23:45:18 |
記事番号23532へのコメント >はじめまして!rapisといーます。 こちらこそはじめまして〜 >ここんとこずっと小説打ち込んでない駄目人間です。 いえいえ全然だめじゃないですよ >ふふふ・・・面白かったですこれ。 本当ですか ありがとうございます。 >にしても・・・・・執行部うううう!! >羊羹買うのにトトカンタ!?しかもアザリー!? >大丈夫なのか塔執行部・・・ もちろん、アザリーが塔外に出れば塔が平和になると考えてでしょう。 >あとキリランシェロ・ハーティア・コミクロン・ティッシといえばっ! >「清く正しく美しく」!ものすごいバトル(?)でした! >すごいのです! すごい・・・ですか? >・・・なんかわけわからん感想ですがこれにて・・・ 全然そんなことないですよ。 > rapis それではどうもありがとうございました〜。 |