◆−文化祭伝説―7−渚 (2002/12/5 17:16:36) No.23629 ┣Re:文化祭伝説―7−D・S・ハイドラント (2002/12/5 22:36:52) No.23632 ┃┗Re:文化祭伝説―7−渚 (2002/12/6 07:34:08) No.23636 ┣文化祭伝説―8−渚 (2002/12/9 17:18:54) No.23676 ┃┗Re:文化祭伝説―8−D・S・ハイドラント (2002/12/9 21:40:20) No.23682 ┃ ┗Re:文化祭伝説―8−渚 (2002/12/10 07:26:48) No.23690 ┣文化祭伝説―9−渚 (2002/12/12 16:44:42) No.23721 ┃┗Re:文化祭伝説―9−D・S・ハイドラント (2002/12/12 18:32:04) No.23722 ┃ ┗Re:文化祭伝説―9−渚 (2002/12/12 22:27:26) No.23724 ┗文化祭伝説−10−渚 (2002/12/15 16:15:58) No.23769 ┗Re:文化祭伝説−10−D・S・ハイドラント (2002/12/15 18:55:29) No.23774 ┗Re:文化祭伝説−10−渚 (2002/12/15 20:24:27) No.23777
23629 | 文化祭伝説―7 | 渚 | 2002/12/5 17:16:36 |
文化祭伝説 7話 学校も終わり、面倒な劇の練習もようやく終わった今、 あたしとルークは各自家に向かっている。 なぜ二人かとゆーと。脇役のアメリアたちと違い、あたしは主役・・・・ 当然練習時間も長い!! それで、さっさと練習が終わったアメリアたちは、 あたしを残して帰ってしまったのだ・・・・。 まだ、アメリアたちと違い出番もそこそこあったルークは、 あたしが終わってもまだいた・・・・というわけなのだ。 「あっ、そーいえば・・・・」 何かを思い出したよーな口調のあたしに、視線を向けるルーク。 「どーしてあんたも出ることになったの?しかもいつ誘われたのよ?」 「お前が誘われる前の日だな」 「なんで・・・・?」 「あ?」 あたしが質問したことの意味がわからないかのよーな顔をする。 「・・・・だから、あんたが誘われた理由よ。 しかもあたしより早いし・・・・」 「理由・・・・ねえ・・・・」 ******************************************************* それは昼休み。 大事な話があるとゼロスに呼び出せれたルークが、 体育館裏に行った時の事であった。 「ルークさん!お願いです!!劇に出演して下さいませんか!?」 「はあ?」 しかし、そこに居たのは隣のクラスのシルフィール。 「ルークさんに劇に出ていただけたいといってらっしゃてるんですよ、 シルフィールさんは。そんな事もわからないんですか?」 「うわっ!!」 ルークが間抜けな声を出すといきなり、後ろからゼロスの声がし、 振り返るとゼロスの姿があったのだ。 「お、お前いつの間に・・・・。 ってゆーかなんだよ・・・・その人を馬鹿にしたよーな言い方は・・・・」 ゼロスの最後のほうの言葉が気になったのか、少しいらつきの様子である。 「(にこにこ)したよーなではなく、したんですよ」 (―――ぶちっ!!) 「おめー・・・・どーやらそーとー痛い目にあいたいらしーなー・・・・・」 「ルークさん。 僕はあなたとけんかをするため、にここに呼び出したわけではありませんよ」 ルークとゼロスの間に入るシルフィール。 「ルークさんを呼び出したわけは・・・・ 先ほども言いましたように、演劇部でする劇に出演してほしいんです」 「――パスッ」 背を向けかえろうとするルーク・・・・ 「何故ですか?」 (ギクッ!!) だが、いつの間にかルークの目の前にいるゼロス。 (こいつの行動ってやっぱ・・・・理解ふのーだな・・・・) 「んなもん当たり前だろーが! 何で俺がいちいちでなけりゃいけねーんだよ!! それにだな、お前の様子を見ると・・・・お前も出るんだろ?」 いつもの笑顔で、素直に答えるゼロス。 「はい」 「ケッ、なおさりゃ嫌だね」 『そんじゃーな』と言い、スタスタ歩き出したルークを止めたのが 「それでは仕方がありませんね・・・・・。シルフィールさん」 「そうですね、ゼロスさん」 ルークは少し振り返る。 「劇の代わりに、ミルガゼィア先生のトークショウをすることになりますね」 「・・・・はっ!?ちょっと待てよ!何でそーなんだよ!?」 シルフィールの言葉に反応し、詰め寄るルーク。 「ルークさんが出てくれないと、人数が足りないんですよ」 (・・・・ただの人数あわせなら、 俺じゃなくてもいいんじゃねーか・・・・?) そう心の中で思いながら、しぶしぶO.Kする。 ******************************************************* 「・・・・ま、お前と似たもんだな・・・・」 「ふーん・・・・」 あたしと似てるって言うことは、脅されたのかな・・・・。 それからというもの、毎日、練習練習!! 「あー、疲れたー!!」 「お疲れ、リナ」 あたしの出番の稽古が終わり、イスに座ると横から差し入れ、 というよーな感じでアメリアがジュースをあたしに渡す。 「とーとー、明日ね」 「・・・・そーね」 ステージで稽古をしている、ルークとゼロスを見ているアメリア。 「ねえリナ。ちょっとした伝説がるんだって・・・・この学校」 「伝説・・・・?」 「そう、文化祭の日に・・・・」 どーも!皆様長らくお待たせいたしました!!(えっ?待ってない??) 今日で実力テストも終わり、内心に響くテストすべて終了!! やっと第7話!できあがりました!! それでは、次はいつになるかわかりませんけど、 そのときもどうぞよろしくお願いいたします。 |
23632 | Re:文化祭伝説―7 | D・S・ハイドラント | 2002/12/5 22:36:52 |
記事番号23629へのコメント >「あっ、そーいえば・・・・」 >何かを思い出したよーな口調のあたしに、視線を向けるルーク。 >「どーしてあんたも出ることになったの?しかもいつ誘われたのよ?」 誘われたんですか >「ルークさん!お願いです!!劇に出演して下さいませんか!?」 >「はあ?」 >しかし、そこに居たのは隣のクラスのシルフィール。 >「ルークさんに劇に出ていただけたいといってらっしゃてるんですよ、 >シルフィールさんは。そんな事もわからないんですか?」 何かを企んでおるな >「劇の代わりに、ミルガゼィア先生のトークショウをすることになりますね」 また脅しですか >「ねえリナ。ちょっとした伝説がるんだって・・・・この学校」 >「伝説・・・・?」 >「そう、文化祭の日に・・・・」 伝説・・・どんなのかな? どーも!皆様長らくお待たせいたしました!!(えっ?待ってない??) 待ってましたよ。 >今日で実力テストも終わり、内心に響くテストすべて終了!! おつかれ様です。 >やっと第7話!できあがりました!! 再びおつかれ様です。 >それでは、次はいつになるかわかりませんけど、 >そのときもどうぞよろしくお願いいたします。 はい。 では〜 |
23636 | Re:文化祭伝説―7 | 渚 | 2002/12/6 07:34:08 |
記事番号23632へのコメント >>「あっ、そーいえば・・・・」 >>何かを思い出したよーな口調のあたしに、視線を向けるルーク。 >>「どーしてあんたも出ることになったの?しかもいつ誘われたのよ?」 >誘われたんですか 無理やりに・・・・。 >>「ルークさん!お願いです!!劇に出演して下さいませんか!?」 >>「はあ?」 >>しかし、そこに居たのは隣のクラスのシルフィール。 >>「ルークさんに劇に出ていただけたいといってらっしゃてるんですよ、 >>シルフィールさんは。そんな事もわからないんですか?」 >何かを企んでおるな >>「劇の代わりに、ミルガゼィア先生のトークショウをすることになりますね」 >また脅しですか はい(笑) >>「ねえリナ。ちょっとした伝説がるんだって・・・・この学校」 >>「伝説・・・・?」 >>「そう、文化祭の日に・・・・」 >伝説・・・どんなのかな? どんなのになるかは今のところあやふや(まてぃ!!) >どーも!皆様長らくお待たせいたしました!!(えっ?待ってない??) >待ってましたよ。 >>今日で実力テストも終わり、内心に響くテストすべて終了!! >おつかれ様です。 >>やっと第7話!できあがりました!! >再びおつかれ様です。 >>それでは、次はいつになるかわかりませんけど、 >>そのときもどうぞよろしくお願いいたします。 >はい。 >では〜 また、縁がありましたら。 |
23676 | 文化祭伝説―8 | 渚 | 2002/12/9 17:18:54 |
記事番号23629へのコメント 文化祭伝説 8話 すみません、一人称がつらくなってきて、三人称になります。 「シルフィール台本ちょっと借りるわよ」」 今日は文化祭一日目。朝早くから下準備で忙しい生徒たち。 リナたちも体育館で最後の練習。 その中、リナが台詞をすべて完璧に覚えてるけど、一応台本を読んでいると 「あっ!リナさん・・・・」 「シルフィール!!これ一体どーゆーつもりなの!?」 ――しん・・・・。 リナの声で辺りは一気に静かになった。 そして稽古をしている人、音声のチェックしている人など、 すべてリナに注目している。 「どーしてあたしの台本と、あんたのと内容が違うのよ!?」 「えっ・・・・あっ・・・・」 「どこが違うの?リナ」 横からひょこっと出てきたアメリアは、 リナが持っていたシルフィールの台本を取り上げ、 ぱらぱらっとページをめくる。 「ここよ!ここ!!」 リナは問題のページを指差す。 「・・・・?別に違ってないわよ。あたしのと一緒よ」 「・・・・へっ??」 「そうですよね?ゼルガディスさん」 「ああ、俺のもこうだが」 「へっ?へっ!?」 「私のもこうよ」 「ミリーナも!?」 ――どーいう事よ!どーしてあたしのだけ違うのよ!? 「ん?俺はこうじゃねーな。こんな終わり方じゃなかったぜ」 「そうよねルーク!そもそも、 どーしてあたしがゼロスとこんなシーンしなくちゃなんないのよ!?」 問題のページはラストのシーン。 しかも、それはぞくにいうラブシーンというやつになっていた。 「まーまーリナさん。それはちょっとした手違いじゃないんですか?」 ゼロスがリナたちの輪の中に入る。 「そーーなのゼロス。へー、手違い?ふーん・・・・ あたしとルークのだけ内容がわざわざ違うっていうのがちょっとした、 手違いなの?」 「はい(はぁと)」 どごぉ!! リナのみぞおちで痙攣しているゼロス。それに目もくれず、 シルフィールに話かけるリナ。 「はー、でもシルフィール、 どーして今までこのシーンをやらなかったのよ?」 「おーいゼロス、生きてるかー?」 ガウリイはゼロスに生死を確かめている。どうやら返事はないようだ。 「えーと・・・・それは・・・・」 「私たちは出番の練習が終わると、違う仕事してて気づかなかったけど、 今までしてなかったんだ・・・・。大丈夫なの?」 アメリアは台本から顔をあげながら聞いてくる。 「何が?」 「これはいくらゼロスでも、逝っただろ・・・・」 ゼルがガウリイの近くに立ち真剣な口調で言っているが、 それは無視して言葉を続けるアメリア。 「今日本番なのに、練習なしでちゃんとラストの、このシーンできるの?」 「それはご無用ですよ。アメリアさん」 「!!??ゼ、ゼロス・・・・いつ生き返ったのよ?」 アメリアの問いに答えたのは、 いつの間にかリナの横に平然と立っていたゼロスだった。 ――お願いだからそーゆー行動はやめてほしい・・・・心臓にわるひ・・・・。 「イヤーさすがの僕でも、さっきのはきつかったです」 「それでゼロスさん、何が『ご無用』なんですか?」 ――きついの一言で片付けられる様なものじゃなかったけど・・・・ 「僕とリナさんの『愛』があれば、このシーンは練習なしでいけますから、 心配は要りません。ね、リナさん(はぁと)」 さっきまでリナたちと一緒にいたが、 今はちゃっかりガウリイの横に立っているシルフィールに、 リナはゼロスの言葉が終わらないうちに近寄り、話しかける。 「あっ、リナさーん」 「おいゼロス。お前だろ?俺のとリナの台本の内容変えたのは?」 ゼロスはリナがいないことに気づき情けない声を出さすと、 ルークがゼロスに詰め寄る。 「(にこにこ)ちょっとした手違いです」 「・・・・お前、はじめっからこのために演劇部に入ったのかよ・・・・」 「いいえ、シルフィールさんに劇に出るように頼まれまして、 代わりにこのラストシーンをリナさんとできるようにしてもらったんですよ」 「ケッ、そんなにかわらねーじゃねーか・・・・」 「それよりルークさん、 劇を無事に終わらせるためには邪魔はしないでくださいね」 言うとゼロスはリナのほうに駆け寄る。 ルークはシルフィールの台本を目に通す。 ――邪魔は、な・・・・。 ははっ、このごろいわゆるスランプに陥っているあたし・・・・。 う〜、やばい!! |
23682 | Re:文化祭伝説―8 | D・S・ハイドラント | 2002/12/9 21:40:20 |
記事番号23676へのコメント >「あっ!リナさん・・・・」 >「シルフィール!!これ一体どーゆーつもりなの!?」 っ!! >「どーしてあたしの台本と、あんたのと内容が違うのよ!?」 違う・・・って >「・・・・?別に違ってないわよ。あたしのと一緒よ」 >「・・・・へっ??」 >「そうですよね?ゼルガディスさん」 >「ああ、俺のもこうだが」 >「へっ?へっ!?」 >「私のもこうよ」 >「ミリーナも!?」 ふむふむ >「そうよねルーク!そもそも、 >どーしてあたしがゼロスとこんなシーンしなくちゃなんないのよ!?」 >問題のページはラストのシーン。 >しかも、それはぞくにいうラブシーンというやつになっていた。 ましゃかゼロス・・・。 >いつの間にかリナの横に平然と立っていたゼロスだった。 さすがゼロスですね。 >「僕とリナさんの『愛』があれば、このシーンは練習なしでいけますから、 >心配は要りません。ね、リナさん(はぁと)」 ・・・。 >ははっ、このごろいわゆるスランプに陥っているあたし・・・・。 >う〜、やばい!! まあ焦らずに・・・。 違うものに目を向けてみるのも良いんじゃないでしょうか。 それでは早い立ち直りをお待ちしております。 >「・・・・お前、はじめっからこのために演劇部に入ったのかよ・・・・」 >「いいえ、シルフィールさんに劇に出るように頼まれまして、 >代わりにこのラストシーンをリナさんとできるようにしてもらったんですよ」 承諾したんですか・・・ |
23690 | Re:文化祭伝説―8 | 渚 | 2002/12/10 07:26:48 |
記事番号23682へのコメント >>「あっ!リナさん・・・・」 >>「シルフィール!!これ一体どーゆーつもりなの!?」 >っ!! >>「どーしてあたしの台本と、あんたのと内容が違うのよ!?」 >違う・・・って ラストのシーンが付け加えてあるんです。 >>「・・・・?別に違ってないわよ。あたしのと一緒よ」 >>「・・・・へっ??」 >>「そうですよね?ゼルガディスさん」 >>「ああ、俺のもこうだが」 >>「へっ?へっ!?」 >>「私のもこうよ」 >>「ミリーナも!?」 >ふむふむ ほいほい(笑) >>「そうよねルーク!そもそも、 >>どーしてあたしがゼロスとこんなシーンしなくちゃなんないのよ!?」 >>問題のページはラストのシーン。 >>しかも、それはぞくにいうラブシーンというやつになっていた。 >ましゃかゼロス・・・。 はははっ・・・・。 >>いつの間にかリナの横に平然と立っていたゼロスだった。 >さすがゼロスですね。 うんうん、あれで生きてられるのはゼロスぐらいかも。 >>「僕とリナさんの『愛』があれば、このシーンは練習なしでいけますから、 >>心配は要りません。ね、リナさん(はぁと)」 >・・・。 リナ:愛なんかあるかーい!! とほんとは突っ込ませったかったんですよね。 >>ははっ、このごろいわゆるスランプに陥っているあたし・・・・。 >>う〜、やばい!! >まあ焦らずに・・・。 >違うものに目を向けてみるのも良いんじゃないでしょうか。 > >それでは早い立ち直りをお待ちしております。 お〜!ありがとうございますじゃー!! >>「・・・・お前、はじめっからこのために演劇部に入ったのかよ・・・・」 >>「いいえ、シルフィールさんに劇に出るように頼まれまして、 >>代わりにこのラストシーンをリナさんとできるようにしてもらったんですよ」 >承諾したんですか・・・ そうみたいっす・・・・・。 |
23721 | 文化祭伝説―9 | 渚 | 2002/12/12 16:44:42 |
記事番号23629へのコメント 文化祭伝説 9話 結局あの場はリナがシルフィールに詰め寄ろうとすると、 稽古の時間が終わりそのままになっていた。 しかし、いまさら役を降りるとも言えず、こうしてりなは、 ステージの裏に不機嫌この上ない顔でイスに座っている。 それを見たアメリアはリナに駆け寄る。 「どうしたの?リナ。もしかして柄にもなく緊張してるとか?」 「違うわよっ。っていうか、あんたさりげなく失礼なこと言ってない?」 「気のせい気のせい。で?何でそんなに不機嫌なの?」 リナは台本を持ち、問題のラストのシーンをアメリアに見せながら無言で指差す。 「ああっ」 アメリアは思い出したかのように頷く。 「でも、もうここまできたんならあきらめれば?」 「何よその、人事みたいな言い方・・・・」 「だって、人事だから」 リナの言葉にキッパリと言い放つアメリア。 ――ムカッ。確かにそうかもしれないけど、むかつくわね・・・・―― 「ふんっ。あんたがこの立場になったら、 嫌でもあたしの気持ちがわかるわよ」 「それなら無理よ。私はそーゆー立場にはなれないから」 手を振るアメリア。 「何でよ?」 「もし、私がゼロスさんとそんな芝居をすることになったら、 ゼルガディスさんが黙ってないから・・・・」 うっとりしながら言うアメリアに、目線をそらすリナ。 ――こんのバカップル―― 「あー、そーね。ちゃんとあんたを守ってくれる騎士がいるものね」 皮肉たっぷりに言うリナ。 その言葉に反応しアメリアは、少し笑いながらリナには聞こえない声で 「(ふふっ)リナにもちゃんといるでしょ」 ――少し、意地っ張りで不器用な・・・・だけど、行動はいつも素直な騎士が―― 「どーしたんだリナ?その膨れっ面は?」 着替えを追えたガウリイがリナの傍による。 「ベーつにー」 「リナさんは最後のシーンをやりたくないのよ」 リナのそっけない答えより、傍にいたミリーナの答えに頷くガウリイ。 ちなみにアメリアは、着替えを終えたゼルガディスのところにいる。 「なんだ?そんなに嫌なのか?」 「あ〜た〜り〜ま〜えでしょ〜? だーれが好き好んでこんな役やらなくちゃならないのよ・・・・」 こぶしを震わせているリナに、少し引くガウリイ。 「そ、そうか・・・・。なあシルフィール、何とかならないのか?」 ガウリイは、頬をかきつつ横にいるシルフィールに聞く。 シルフィールは手を口に持っていき少し間を持って 「わかりました。ガウリイ様が言うのなら・・・・・リナさん。 そのラストシーンはカットします。それでよろしいでしょうか?」 「もちろんよ!あんがと、シルフィール!!」 「いえ。元はといえば、こちらがリナさんに無理を言って出てもらっているのに、 これ以上リナさんに無理を言うのも悪いですし」 ――それに、ガウリイ様が私に頼みごとをされて、それを断るわけにもいかないですから―― と、心の中で思っていても口に出さないシルフィール。 大半の理由は多分それだろう。 ざわざわ ざわざわ ざわざわ ざわざわ 体育館に集まる全校生徒。 「それでは演劇部主催『自由の意味』を開演します」 ざわついている中、副生徒会長のシェーラの声が響き、 ざわめきはほどなくなくなっていった。 「さ、リナさんがんばってください」 「アリラ姫(リナの役名)!がんばってね」 「任しといて」 シルフィールとアメリアの言葉に、ウインクをするリナ。 「・・・・・・・・・・・・・・・」 今までの彼女らの言葉をすべて聞いていた、タスベル役(王子)のゼロス。 ――おやおや。約束が違うじゃないですか、シルフィールさん。 ・・・・まあ、そのおかげで僕が失敗しても劇が終わった後、僕を責めることはできませんね―― 失敗とは無縁のゼロスは、いつもとは違う笑顔で笑っている。 「――おい」 「何です?ルークさん」 「芝居って言うことは、きちんと頭ん中に入ってんだろーな?」 「それはもちろんですよ。でも、芝居には危険はつきものですよ」 「どーいう意味だ?」 「(ニコニコ)その危険をくぐり抜けて、立派な役者になれるでしょうか?」 ゼロスは、舞台に出ているリナに視線を向けながら言う。 「質問を質問で返すな」 怒りをまじえるルーク。 「僕は出番なのでもう行きますね。 それでは、お互いがんばりましょうねジョカーさん(ルークの役名)」 ステージに向かうゼロス。 ――ったく、何考えてやがる・・・・つっても大体さっしはつくがな―― どーしよ。次はいよいよ芝居が始まってしまう。 あんまり考えていないのに・・・・。 |
23722 | Re:文化祭伝説―9 | D・S・ハイドラント | 2002/12/12 18:32:04 |
記事番号23721へのコメント >「どうしたの?リナ。もしかして柄にもなく緊張してるとか?」 >「だって、人事だから」 >「それなら無理よ。私はそーゆー立場に離れないから」 ひどいこと言ってますね >――少し、意地っ張りで不器用な・・・・だけど、行動はいつも素直な騎士が―― ―――ガウリイじゃないんですね >「アリラ姫(リナの役名)!がんばってね」 >今までの彼女らの言葉をすべて聞いていた、タスベル役(王子)のゼロス。 >それでは、お互いがんばりましょうねジョカーさん(ルークの役名)」 名前に意味はあるのでしょうか。 それでは芝居期待ですね。 焦らずお待ちしておりますので・・・。 |
23724 | Re:文化祭伝説―9 | 渚 | 2002/12/12 22:27:26 |
記事番号23722へのコメント >>「どうしたの?リナ。もしかして柄にもなく緊張してるとか?」 >>「だって、人事だから」 >>「それなら無理よ。私はそーゆー立場にはなれないから」 >ひどいこと言ってますね アメリア:正義は正直なんです。 >>――少し、意地っ張りで不器用な・・・・だけど、行動はいつも素直な騎士が―― >―――ガウリイじゃないんですね はい、ガウリイではありません。 >>「アリラ姫(リナの役名)!がんばってね」 >>今までの彼女らの言葉をすべて聞いていた、タスベル役(王子)のゼロス。 >>それでは、お互いがんばりましょうねジョカーさん(ルークの役名)」 >名前に意味はあるのでしょうか。 いえ、特にありません。私のオリキャラの名前です。 >それでは芝居期待ですね。 >焦らずお待ちしておりますので・・・。 うう、多分、芝居の内容はほとんど出ないような・・・・。 すいませんー。 |
23769 | 文化祭伝説−10 | 渚 | 2002/12/15 16:15:58 |
記事番号23629へのコメント 文化祭伝説 10話 ある国の皇女アリラ姫は、たいそうな美人でそれはそれは大事に育てられたそうです。 しかし皇女は大事にされすぎ、王宮からは生まれてから一度も出たことがないのです。 アリラ姫の知っている外の世界というのは、窓から見える景色だけでした。 16歳の誕生日、アリラ姫はついに行動を起こしました。 自由を求め、外の世界を求め、城を出たのです。 町に出て、アリラ姫は初めて見るばかりの物に胸を弾ませています。 アリラ姫の容姿に目をつけて、いかにも柄が悪そうな男たちが絡んできました。 そのとき、二人の青年たちがわって入り、姫を助けました。 お忍びできていた隣の国の、タスベル王子と、護衛のためのジョーカーという皇子の世話がかりでした。。 姫と王子は一目見て、恋をしました。 お忍びできていた二日間、二人はとても幸せでした。 しかし、アリラ姫は自分の身の上を話しませんでした。 最後の別れの挨拶のとき、皇子は姫を自分の城で開かれるパーティに招待しました。 パーティー会場では、高貴な人たち(アメリア、ゼル、ガウリイ、シルフィール、ミリーナ)がダンスを踊っています。 その中、ひときわ目立つアリラ姫とタスベル皇子。 その時。王様に皇子と踊っている娘が、隣の国の皇女だとばれてしまったのです。 パーティーを抜け出し、城の裏で話している姫と皇子。 「あなたが隣の国の皇女だったなんて・・・・。 どおりでどこか気品があると思いましたよ」 「・・・・黙っていてすいませんでした。皇子」 「いいえ。それより、今日はもう遅い。明日あなたを城までお送りしましょう」 「!! そんな!せっかく王宮から出られて、自由になれたのに!!」 涙声で訴える姫。 ――ふっ。迫真の演技だわ―― 「ですが・・・・」 「またあんな窮屈な生活に戻るぐらいなら ・・・・あなたに会えないぐらいなら。王家を捨ててもかまいません!!」 皇子に背を向けキッパリ言い放つ。 「・・・・アリラ。あなたは『自由』の本当の意味を知っていません」 「えっ?」 くるりっと、皇子に向かい合う。 「私は『自由』というのは、帰るべき場所があることをいうんだと思います。それを自ら断ち切ってはいけません」 「皇子・・・・」 ――この言葉でアリラ姫後王宮に帰って・・・・実はタスベル皇子がなんと婚約者! っていうありきたりなことになって、ハッピーエンドっと―― だが、リナの思いとは裏腹に 「ふぎゃっ!?」 ゼロスに抱きしめられていた。 『おおっーー!!』 客席からは歓声が上がる。 「それとも、僕と結婚してあなたの帰る場所を、僕の元にして下さいますか?」 「ちょっとゼロス!台本と違うじゃないのよ!?」 ――しかも、一人称変わってるし!!―― 小声で講義をするリナ。しかし、腕の力を弱めないゼロス。 「なーんか大変なことになってますね・・・・」 「そうだな」 楽屋裏からのほほんと会話をしているアメリアとゼルガディス。 「なんだ?結局台本どおりになったのか?」 そこに入ってきたガウリイ。そう、この展開は省いたはずのシーンであった。 「違うわ。ゼロスさんが勝手にしてるのよ」 適切な答えを言うミリーナ。 「・・・・・・・・・・・」 劇中にリナがキレないか、うろたえているシルフィール。 「これでいいんですよ」 小声で返事をするゼロス。 ――よくなーい!!―― 叫び声を心の中に押し込めるリナ。 「姫、返事をください」 ――ん〜。ここで、NOって言ったら話し自体が変な終わり方するしなー―― 「皇子、世間体を知らない私でよろけば・・・・」 「必ず僕が幸せにします・・・・」 そして、リナの背中に当てていた手を、リナの後頭部にもっていき。 ゼロスの顔がだんだんリナにちかずく。 『わっーー!!』 客席からはまたもや歓声が上がる。 ――ちょっとゼロスー!!何考えてるのよー!? わーストップ!ストップ!!―― あともう少しでリナのファーストキスがゼロスに奪われるとき、 ゼロスめがけて台本が飛んでいき すぱこーっん!! 「った!?」 命中。ゼロスの腕の力が弱まり、それを見逃さずリナはゼロスから離れた。 「皇子、探したぜ。パーティーを抜け出してどこに行ったと思ったら、 こんなとこで何をしてんだよ?」 台本を投げた男ルークが、二人にゆっくりとちかずく。 突然の登場のルークに、目を丸くしているリナ。 突然の登場よりリナが驚いているのは ――ルーク。口調がじになってるよ・・・・。皇子には敬語なのに・・・・―― 「これは失礼しました。少し姫に話がありまして・・・・」 ――ルークさん・・・・あともう少しのところを・・・・―― 「そうか。でも話なら会場でもいいんじゃねーか?」 「いえ、もう少しで終わりますので。 ジョーカーさんはどうぞ、会場に戻ってください」 さっさと台本どおりやれっという、ルークの気迫に引かないゼロス。 「大丈夫です。話なら終わりましたから、では」 だがリナはそう言い、舞台袖にいく。 そして、幕が閉じる。 その後は、最初がリナが思っていたように話が進むが、 リナの周りにはとてつもないオーラを出しながら芝居が終わった。 う〜む、結局分け分からん展開になってしまった。 みなさま、すみません。 |
23774 | Re:文化祭伝説−10 | D・S・ハイドラント | 2002/12/15 18:55:29 |
記事番号23769へのコメント >「私は『自由』というのは、帰るべき場所があることをいうんだと思います。それを自ら断ち切ってはいけません」 ほう・・・。 >――この言葉でアリラ姫後王宮に帰って・・・・実はタスベル皇子がなんと婚約者! >っていうありきたりなことになって、ハッピーエンドっと―― ・・・。えっありきたりですか?それって・・・。 >「それとも、僕と結婚してあなたの帰る場所を、僕の元にして下さいますか?」 うわっ来た。 >――ん〜。ここで、NOって言ったら話し自体が変な終わり方するしなー―― でも、いえすって言ったら・・・。 >リナの周りにはとてつもないオーラを出しながら芝居が終わった。 オーラ? それでは下手な感想失礼しました |
23777 | Re:文化祭伝説−10 | 渚 | 2002/12/15 20:24:27 |
記事番号23774へのコメント >>「私は『自由』というのは、帰るべき場所があることをいうんだと思います。それを自ら断ち切ってはいけません」 >ほう・・・。 この言葉ちょっと受け売りなんですよ。 >>――この言葉でアリラ姫後王宮に帰って・・・・実はタスベル皇子がなんと婚約者! >>っていうありきたりなことになって、ハッピーエンドっと―― >・・・。えっありきたりですか?それって・・・。 リナにしてはそうだったのでしょう。 >>「それとも、僕と結婚してあなたの帰る場所を、僕の元にして下さいますか?」 >うわっ来た。 来ました(笑) >>――ん〜。ここで、NOって言ったら話し自体が変な終わり方するしなー―― >でも、いえすって言ったら・・・。 YESと言ったら、ああなったと。 >>リナの周りにはとてつもないオーラを出しながら芝居が終わった。 >オーラ? 不機嫌なオーラです。 >それでは下手な感想失礼しました そんなことないです。コメントありがとございました。 |