◆−無謀にも新作−D・S・ハイドラント (2002/12/7 19:45:17) No.23648 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜オープニング−D・S・ハイドラント (2002/12/7 19:59:28) No.23649 ┣関係ないけどFF3って何でPS移植されないのだろう……。−エモーション (2002/12/7 22:06:25) No.23652 ┃┗Re:関係ないけどFF3って何でPS移植されないのだろう……。−D・S・ハイドラント (2002/12/8 14:49:25) No.23661 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章1−D・S・ハイドラント (2002/12/9 21:30:18) No.23681 ┣Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章1−エモーション (2002/12/10 21:09:58) No.23696 ┃┗Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章1−D・S・ハイドラント (2002/12/10 21:14:56) No.23697 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章2−D・S・ハイドラント (2002/12/11 19:42:28) No.23708 ┣Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章2−エモーション (2002/12/11 21:05:10) No.23710 ┃┗Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章2−D・S・ハイドラント (2002/12/11 21:21:18) No.23712 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章3−D・S・ハイドラント (2002/12/13 20:27:24) No.23730 ┣はるか〜そおげんを〜♪−エモーション (2002/12/13 20:54:01) No.23731 ┃┗Re:はるか〜そおげんを〜♪−D・S・ハイドラント (2002/12/13 21:06:18) No.23732 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章4−D・S・ハイドラント (2002/12/15 18:26:08) No.23773 ┣Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章4−エモーション (2002/12/15 21:44:44) No.23780 ┃┗Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章4−D・S・ハイドラント (2002/12/15 22:27:04) No.23787 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章5−D・S・ハイドラント (2002/12/17 21:29:30) NEW No.23815 ┣迷える子大山猫……?−エモーション (2002/12/17 22:16:58) NEW No.23817 ┃┗Re:迷える子大山猫……?−D・S・ハイドラント (2002/12/17 22:19:39) NEW No.23818 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章6−D・S・ハイドラント (2002/12/18 15:33:25) NEW No.23827 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章7−D・S・ハイドラント (2002/12/18 16:33:21) NEW No.23831 ┗ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章8−D・S・ハイドラント (2002/12/18 20:08:39) NEW No.23836 ┣ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章9−D・S・ハイドラント (2002/12/18 21:26:56) NEW No.23839 ┃┗ああ、続きがっ?!−エモーション (2002/12/18 22:07:01) NEW No.23842 ┃ ┗Re:ああ、続きがっ?!−D・S・ハイドラント (2002/12/18 22:12:33) NEW No.23843 ┗Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章8−エモーション (2002/12/18 21:31:45) NEW No.23840 ┗Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章8−D・S・ハイドラント (2002/12/18 21:35:34) NEW No.23841
23648 | 無謀にも新作 | D・S・ハイドラント | 2002/12/7 19:45:17 |
こんばんは無謀にも掛け持ちしまくりのハイドラントです。 冥王の騎士も大分書く気起きないです。 あんなのやめたい(飽き過ぎ) 代わりに書いてたらこれが結構進むので、これを投稿します。 これはドラゴンクエスト(1のことです)パロディなんだかなんだか分からない物体です。(多分シリアス) でもオリジナル設定が多いので、DQを知らないかたでも問題ないでしょうけど、知ってる方でもわけわかんなくなる恐れがあります。 ゲームのストーリーはあんまり関係ないです。 スレキャラも今のところ1人出てます(タイトルですぐ分かるけど) それではいい加減に始めます。 |
23649 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜オープニング | D・S・ハイドラント | 2002/12/7 19:59:28 |
記事番号23648へのコメント ――序曲の章―― 闇が渦巻く。 それが胎動すると光・・・しかしそれは儚く闇に消える。 天が震え、涙する。 それは悲しみか、あるいは憎悪なのか・・・。 打ち付ける無数の水滴が地を打ち付ける。 神はもういないのだろうか。 遠くに金鱗の煌き、そして邪竜の咆哮。 世界が揺れる。 風が吹き荒れる。 木々が揺れ、緑は灰色の雨に塗られていく。 彼方の魔の地が妖しく輝く。 それは光ではなく闇に属する輝き。 邪悪な気配が突如蠢く。 再び、雷撃。 轟くのは大海の暗黒色に染まった水面。 それが激動を繰り返し、煌く闇の幻想に拍車を掛ける。 雷鳴の龍は2度の咆哮とは違い緩やかにうねりつつも今度は獲物を捕らえんが如く一点へと宙を這う。 だが感じられるのは僅か一瞬。 龍と他との時間の刻みは違いすぎた。 地に墜ちた龍の最期の響きは先ほどまでとは比にならぬ爆発的な轟音。 幻想は打ち砕かれ、激情の現実だけが残る。 そびえ立つ魔の古城は焔に飲まれた。 だがまるでそれを望んでいたように・・・。 業火を浴びるその岩壁が不気味に笑う。 天は闇色に染まる幕に覆われ尽くしていようがその明るさは絶対である。 焔の揺らめきは世界を照らす。 ただし邪悪な焔でだ。 その焔も思うより早く退いていく。 そう闇にだ・・・。 この光景に驚く人々も少なからず存在するだろう。 そして戻る静寂の中、やがて闇は収束し、新たな形を創る。 そして邪悪なりし魔竜の誕生の咆哮は世界を震撼させ、その圧倒的な存在感はやがて来る災厄を確かなものとして伝えた。 ――暁の章―― 白焔が世界を焼き、閃光が天地を巡る。いつしか静寂の世界は光の色彩を迎えていた。 闇は散り、やがて消え去る。 そして世界は1色に染まり、そして再び生まれ出る蒼、大地。 流れるように天は揺らめき、さらなる天光、すべてを見渡す旅人達は今日もゆっくりと空を舞う。 音が誕生し、地上に渦巻き、空疎なすべてを在るものとして映す。 世界の再誕生は、終りを告げることなく、その地の生命に大地を天空を滄海を明渡す。 次なる魔の刻まで――。 何度も永遠的に続けられてきた虚しくも悲しい時の刻み。 その車輪の輪廻は変わらずにただ流れを刻むのみ、世界崩壊の序曲の後でさえも――。 終りを信じてはいないのか。終りなどないのか。災厄は近づいている。 地上の愚かな生命の1つ1つでさえも――。 だが彼らに何が出来よう。終焉を見届けるだけ?滅びに苦しむだけ? 抗うことなどなかろう。 最も愚かな1つを除いては――。 ――誕生の章―― 胎動。それは終り――誕生。 古の契約により運命られし魔竜の現出。 かつての闇の覇王が産み落とした闇の欠片は聖なる竜の血と混じり、さらなる魔の王を創りだす。 無限の闇に浸りし、闇なるもの達は契りの刻に滅びの宴を――招かれるは闇達の王。 烙焔の覇者。 竜王デスゴート――大魔王と地獄の帝王の悠久の誓いの結晶。 天地の闇の覇王が交わした滅びの魔獣王。 その咆哮は世界を鳴動させ、恐怖に凍りつかせる。 かつての地帝の冠は闇の竜が戴く。 世界崩壊への秒刻は今始まらん。 ――楽園の章―― アレフガルドはその日揺れた。 あの悪夢の夜から早、3ヶ月、人々は地獄への震えを忘却せんとしていた。 美しき大地。 暗黒の地の虚空の上空に創られし、精霊ルビスの楽園。 上天の果てよりの白光に緑の木々は潤いの色に映え、山岳は燃えるように美しく輝き、大地は育まれ、時には宝玉の涙を受ける。 風は優しく、時に疾駆するように舞い。優雅な旅を永久に送る。 揺れる野には活き活きとした生命達が戯れ、永い旅までの猶予を豊かに過ごす。 人々のそれも例外なく、王都ラダトームを始めとする、街や村でも幸せの調べが終始、奏でられている。 ――陥落の章―― その中の1つ、商都ドムドーラ。 吹き付ける砂塵、大地は常に揺らぎ、人々は見えない災厄に脅えている。 だがそれらは常に心の外、日々の流れは、けして威を感ずることなく。 光が舞う金銀の飛礫を照らし、極光の如し輝きを地に振舞う。 人々は空すら見上げずに世話しなく蠢くが、その表情には生気。 崩れを恐れぬ頑強な石の家屋、または相反する簡素な露店が立ち並ぶが、あくまで人が主でしかない。 精霊ルビスは神ではなく、祈りを乞うことはない。 祈るものは救おうとも、従わぬものも受け入れはする。 魔でなき限りは――。 そのため彼らは水神を奉ずる。 水とは源。原初のすべては生命の源より生まれいずる。 祈ることはない。生けることは祈りに等しき、あまりに愚かな崇拝者。 だが否定に値はしない。 神は見返りなど求めず、そしてこの大地に神はいまい。 天空に在りし神は地にまで光もたらすことはなき。 そして今はその神すらも――。 炎天の彼方に歪み、だがそれは上天のみではなく四方八方、すべての彼方より響く。 咆哮は地を揺らす。 大地は燃え上がり、人々は魂喰われ、凍りつく。 焔の渦の中に阿鼻叫喚、それは刻なく静まり、魔の徘徊。 「我等の時は今来たる。」 雄雄しき叫び、だがそれは呪われし昏きものの響き。 「我等が主は再び降り立った。」 奏でられるように流れる、邪悪なる闇の瘴気。 「新たなる主、竜王様は今、滅びを望まれる。」 大地は震え、凍る。焔は薄れゆき、聖地は侵されて――。 「再び闇を。」 不動なる天も微かに揺るぎ、震えは始まりを見せる。 「かつての闇よりなお暗く。」 呼びかけるは黒の魔人。 「そして滅びを――。」 邪悪なる暗黒の甲冑は悪魔を覆い、悪魔はなおの闇を得る。 眼下には魔のもの達。 竜王配下、四魔騎士の1人、悪魔の騎士ヘイラルは滅びに始まりを釘打つ。 ――偽神の章―― 王都ラダトームから北、行く風来る風、他には野があるのみ――。 始まりの震えはこんなところにも届く。 小さな街がそこにある。 石の街並みは乾いた荒野の北風と潤った草原の南風とが混じる地は青天である。 雲は雄大で実質量を感じさせる。 なびく草の奏でる旋律が丘より下り、街にも訪れた。 そほど多くない人々は行き交う。 その石造りの中でも最も巨大な建造物。 これがこの街、レインダムの領主の館であり、その建物には白い魂の印。 これは精霊ルビスではなく、命の兄弟神の印である。 命の兄弟神ザオリクとザオラル、よく見れば魂が2つ重なっている。 この神は僧侶達が奉ずるもので、本来存在しない神々である。 呪文の効果はすべて、このアレフガルドに流れる呪力を呪文そのものと自らの魔力により集め結晶化したもので、神とはなんら関係ない。 だが祈るものとは必要なのだ。 それに僧侶呪文その神を用いたものに開発されている。 この地の領主は信心深く、神殿を街に構えている。 野盗に襲われ、命を落としたことも一度あり、その時に、1人の僧侶に救われたのだ。 後数分で本当に手遅れだったらしい。 その僧侶に深く感謝し、ザオリク、ザオラルの兄弟神を始めとする光の神々を信仰するようになったのだ。 神はこの地を護る。 世界が揺れる中、民も領主も僧達もそう思っているだろう。 だが闇はこの聖なる街に簡単に忍び込む。 突然空が暗転し、闇だけが映える。 その中に光が輝く。 それは神の息吹の如く闇を払っていく。 見上げしもの達に蒼穹が早くも戻る。 人々が安堵し、神に祈る。 闇はかくも容易く払われた。 神聖な輝きが石の建造物達を激しく照らす。 青天の光は金や虹の鱗を地に撒く。 闇は欠片も感じられずに聖なる祈りが覆う。 そして聖なる焔。 それを神の奇跡と感じ眺める人々。それが神殿を家々を人々を次々に焼き払う。 それが異変の始まりであった。 突然、虚ろな巨人が姿を見せる。 数は2つ。 それまさしく人の形をとったザオリク、ザオラル神であった。 今度こそ神の奇跡かと思いきや、巨人もまた破壊活動。 言葉なく唖然と凍りつく人々。 そしてそんな中、天から輝き。 降臨するのは黄金のローブに完全に身を包むもの。 その禍々しい気に再び期待を裏切られる人々。 「くくくっ神などおらんわ、すべては我が魔の力なり。」 男らしきローブの魔人は哄笑混じりのその言葉を間に受けずとも、絶望の種を植え付けるには充分だった。 「貴様等の絶望など、不味くて喰えぬ、我が力で滅ぼしてやろう。」 怒りを覚える人々も邪悪な不可視の力に押され、表情1つ変えられず。 「始まりの龍が流す闇。」 ローブの男は質量感も肌もないローブの袖から先を八の字に翳す。 「デスラゴン!」 黒い焔が舞うように地を蹂躙する。 一瞬後にはすべて残さず街は消えた。 生き残りはいまい。 大魔道と呼ばれた竜王軍最強の魔法使い、闇の焔のレイモンは無貌ながらも笑みを浮かべた気がした。 ――だが確かに生き残りはいたのだ。 それも運命を変えうるほどの――。 ――震撼の章―― アレフガルド、人の王都。 水音は優雅な流れを運び、花は輝石よりも美しく野に散りばめられている。 立ち並ぶ多々の石の家屋は白の1色で爽やかだ。 舗装された道も少なく。 ただ一本の大きな石の轍を歩めば、やがて巨大なる白亜。 水の音が強まり、麗しき森を抜ければ輝きの王城。 ラルス王家が代々治めるアレフガルドの中心ラダトーム城。 ここ数十年、争いは兆しすら見えることはない。 これも良君達の統治がそれほどに善なるものであろうからだろう。 だが一方で幸せと平和だけを見下ろしているばかりではない。 3月前のあの夜を今も覚えている。 契りの日は訪れたのだ。 かつての闇――いやより深き闇が訪れるであろう。 もしそれが今この時ならばすでに遅し。魔の島を封じた2つの宝玉も今は知れぬ。 そして魔を打ちし聖なる剣も失われ、ただ魔を受け入れるのみの構え。 せめてかのものの血継ぎし勇者現れんことを祈るのみ。 すでに壮年を迎え、貫禄を持った白銀の男、ラダトーム現王、ラルス16世は深い溜息を付いた。 双眸の海よりも空よりも輝ける輝石の蒼はただ虚空を見つめている。 口元は悔やみをも含んだ、それでも諦めか・・・。 大地が震撼する中、策はすでになき。 魔の復活は早かった。それとも遅すぎたのか・・・。 ――爆焔の章―― 「くっ・・・よくもやりやがったな!」 吹き付ける風は男達に戦慄を流し、嘲るように音を立てて笑う。 古びた布や安い皮などの衣服を身につけた男達。 全員、闇のような黒目、鋭く目つきは悪い。 5人の男達に個性など感じられない。 禿頭のものや切り揃えた黒髪のもの、長髪、痩せているもの、小太りのもの。 様々だがどれも一緒に見えるのは見掛けではなく放たれる悪人のオーラ。 オーラと呼ぶほど上等なものではない。 木の葉が風に散る。 それがやがて地に落ちる頃、男達の相手の全貌が明らかになる。 緑鱗の大地を踏み締める皮のブーツ。 旅する人々が身に付ける丈夫な繊維の厚手の衣服は上下とも黒、かなり安値なもので、しかも埃に塗れている。 肉体は男達のものほど頑強ではないが、体付きは悪くはない。 小柄だがさほど幼い歳ではなく、20には届かないが、後、2、3年かもう少し後というところか。 漆黒の髪から深い暗黒の双眸は輝きを感じさせず、 手には銀製のナイフ。 巧みに弄び、隙は見せていない。 再び突風。 同時に飛び込む男達。 「いい度胸だ。」 神速の男達を値踏みするような眼差しは、鋭い獣のそれとなり、やがて血風。 閃光のような感覚で男5人を引き裂いたナイフは地に落ちる寸前、少年の手に渡る。 「どうだおっさんども。」 勝ち誇り、血の海を創り、苦しみ悶える男達を見下ろす。 だが違和感――恐怖であるが屈辱などなく、もっと純粋なもの。 その時気配・・・揺れる大地。 唐突に陰が生まれ、強い輝き。 振り返ると、黄金――いやただのそれではなく黄金の巨人。 「やっと出やがったか。」 少年の感情は脅えなどではなく、歓喜。 もともとこの黄金の巨人、ゴールデンマンを狩りにわざわざこんな辺地まで来たのだ。 木々をなぎ倒し、巨人は予想外の速度で近づく。 大地が陥没し、蹂躙される森。 精霊の使いらしいのだが、自然破壊は果たして許されるものであろうか。 巨人は迫る。 足元に邪魔を感じた少年は跳躍する。 その時激震が走り、亀裂が男達を飲み込む。 巨人は歩みを止め、拳がゆっくりと下降する。 さらなる激震、男達は黄金に潰され、恐怖の末路を遂げた。 着地した少年は笑みを浮かべ、 「大地に赤き輝きを」 前方に翳された両手の先が赤く光り、 「ギラ!!」 赤き光が線となりその道標を遅れて鮮やかな燃え盛る火焔が駆け抜ける。 一直線に巨人を焔の刃がなぎ払わんとする。 だが巨人の前で焔は止まり、弾け消える。 驚きを隠せぬ間に巨人は轟きとともに、少年に向かう。 今の呪文で倒せるとは思ってもいなかったが、黄金の肉体とはいえ無傷とは考えられなかった。 唇を噛み締めくぐもった声を出すと、退歩し、 「凍れる死の旋風を」 一本腕で天に翳した手は青い輝き。 腕を振り下ろし、即座に 「ヒャダルコ!!」 舞う風に生まれた冷気が収束し、そして吹き付ける一撃。 巨大な氷塊が巨人を囲む。 呪縛に抵抗できずに激震が止まる。 だが動きを封じられながらも呪文の氷は溶けていく。急速に――。 だがそれを待たせずに――。 「天帝の怒りの爆焔」 天に翳した両手に焔が生まれ、 「イオラ!!」 解き放たれた焔は巨人の氷に向かい。 溶けかけた氷の隙間に入り込んだそれは、爆砕し、氷の破片が飛び散る。 次の瞬間には水が溢れるように森を濡らす。 「ふう、後は金塊、と。」 そして辺りを見回す。 巨人の滅びで生まれたクレーターには黄金の巨人は欠片すら残らず、破裂し、消滅している。 「―――俺の金塊。」 哀愁の漂う表情で帰還を始める。 少年アインは行く風とはまた違う疾風を引き裂き、リムルダールへの遠すぎる復路へと向かった。 その頃世界が震えるが、彼にはなんら問題ではないだろう ――勇者の章―― 乾ききった風が吹き付ける。 だが蒼き軽装の鎧は輝くのみで揺れることもない。 不気味な咆哮が聞こえる。 その瞬間風が敵意を持って襲い掛かる。 遠くで滅びの匂い。 頭髪の黄金は弄ばれるままで、形にずれはない。 足はただ一点に向けて、単調な足音をどこまでも響かせている。 銀の刃が輝いた。 果てしない不毛の地では何もがどこまでも行く。 美を求める精霊ルビスでもこの地に花咲かすことは出来ぬのだろうか。 それともこれを1つの美と見ているのだろうか――。 風が止んで凛々しい容貌。 生命の原初の蒼海の深き慈悲を秘めつつも、勇敢なる戦士のそれを宿したような2つのサファイア、それはただ一点を、向かうその先だけを見つめる。 冷たいものはなく沈黙の中に温もりすら感じられる。不思議な魅力を持った青年だ。 ただ進む。 導かれるように――。 沈黙の、人が見れば無愛想ですら感じかねない、その中で魅惑の光を帯びながら、ただ進む。 そして立ち止まり。 「ここどこだ。」 辺りを見回して、絶望的な表情。 それでも少し後にはただ進む。 愛剣である海月を背に負い、剣士ガウリイは今日も旅する。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 実際のDQ1にいろんな神なんかいませんし、主人公も1人で竜王とか悪魔の騎士とか大魔道に名前は付いてません。 レインダムも勝手につくった街ですし、ヒャダルコとかイオラとかは1には出ません。デスラゴンは勝手に考えた呪文です。 まあぜんぜん違った話になりそうな気もします。 では続きも良ければよろしくお願いします。(続きからは短くなるかと) それでは〜 |
23652 | 関係ないけどFF3って何でPS移植されないのだろう……。 | エモーション E-mail | 2002/12/7 22:06:25 |
記事番号23649へのコメント 私はでかい画面でFF3をしたいので、ワンダースワンじゃ不満です。 あれをTV画面につなげるのも嫌だし。……いきなり、意味なしコメント。 新シリーズ……。 何だかテスト前の受験生のような状況に見えます……。 同じようなことを、田○芳樹先生もよくやってますが(笑) 息抜き(?)で、ここまでさくさく書けるのはさすがというか……。 ここでも登場のアイン君。でも不幸。この後どう絡むのでしょうか。 そう言えば、ドラクエ1の勇者って、孤独ですよね。1人旅だし。 > ただ進む。 > 導かれるように――。 > 沈黙の、人が見れば無愛想ですら感じかねない、その中で魅惑の光を帯びながら、ただ進む。 > そして立ち止まり。 >「ここどこだ。」 > 辺りを見回して、絶望的な表情。 道に迷ってるだけですか……。それは絶望的にもなるかも……。 > それでも少し後にはただ進む。 > 愛剣である海月を背に負い、剣士ガウリイは今日も旅する。 ああ、やっぱりガウリイ……(だばだば) 勇者……ガウリイですか?じゃあ、景品のお姫様は……(爆) 剣が海月……。強いのか弱いのか判断に……。 では、これで失礼します。 |
23661 | Re:関係ないけどFF3って何でPS移植されないのだろう……。 | D・S・ハイドラント | 2002/12/8 14:49:25 |
記事番号23652へのコメント >私はでかい画面でFF3をしたいので、ワンダースワンじゃ不満です。 >あれをTV画面につなげるのも嫌だし。……いきなり、意味なしコメント。 ワンダースワンですか・・・持ってません。 TV画面つなげれれるんですか・・・(調べてみよ) > >新シリーズ……。 >何だかテスト前の受験生のような状況に見えます……。 似たようなものかも・・・。 >同じようなことを、田○芳樹先生もよくやってますが(笑) > >息抜き(?)で、ここまでさくさく書けるのはさすがというか……。 息抜きではないですけど、そんな感じですねえ。 息抜きの方が書けるんですよ(待て) >ここでも登場のアイン君。でも不幸。この後どう絡むのでしょうか。 オーフェンがモデルなのでそりゃあ不幸です。 >そう言えば、ドラクエ1の勇者って、孤独ですよね。1人旅だし。 ですね。 この話は1人旅にはならない予定です。 > >> ただ進む。 >> 導かれるように――。 >> 沈黙の、人が見れば無愛想ですら感じかねない、その中で魅惑の光を帯びながら、ただ進む。 >> そして立ち止まり。 >>「ここどこだ。」 >> 辺りを見回して、絶望的な表情。 >道に迷ってるだけですか……。それは絶望的にもなるかも……。 そうです。 > >> それでも少し後にはただ進む。 >> 愛剣である海月を背に負い、剣士ガウリイは今日も旅する。 >ああ、やっぱりガウリイ……(だばだば) >勇者……ガウリイですか?じゃあ、景品のお姫様は……(爆) ・・・。 >剣が海月……。強いのか弱いのか判断に……。 戦闘シーンはまだかなあ(待つな) > >では、これで失礼します。 はい。 いつも尊敬に値する素晴らしいコメントどうもありがとうございます。(私が苦手なので) それでは〜 |
23681 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章1 | D・S・ハイドラント | 2002/12/9 21:30:18 |
記事番号23649へのコメント 「ひどいな。」 渇いた丘より見下ろす大地には破壊の跡、まだ不気味な黒煙が上がり続ける。 神の街は跡形もなく崩壊し、瓦礫も完全に残った様子ではない。 「全く嫌な夢見たと思ったら・・・」 言葉を言い掛けで切り、あの夢を再度思い出す。 金の髪が風に揺れ、天の光に輝いた。 襲い掛かる焔・・・それは焔ではなく焔に化けた邪悪な闇。 街は崩壊し、人々は苦しみ、苦悶のまま最期には燃えて消える。 表情が恐ろしく硬直し、恐怖が生まれる。 それを振り払うように頭を振って、丘を下り始めた。 乾燥した風が湿ったものへと変化してくるのを感じつつ。 不毛の大地に慣れた足がやわらかい草を踏み締める。 目の前の廃墟は先ほどよりも心を揺らす。 気配は今のところない。 絶望的・・・だろうか。 溶け掛けた石の家屋の跡・・・焔の熱度はよほどのものであろう。衝撃もあったのだろう。 ゆっくりと歩み寄る、慈悲の表情を垣間映しつつ・・・。 完全な廃墟である人気はないし、得るものもないだろう。 やがて獣が住み着くか・・・あるいはなお恐ろしき魔のものの巣窟となりうる危険もある。 足音とともに人々の苦しみ、絶望が溢れ出て来るように感じられる。 そんな中、表情を変えることも出来ず、立ち止まれない。 ただ進む・・・。 闇へと・・・。 絶望は彼にも襲い掛かる。振り解くのは少々辛い・・・。 アレフガルドの北部を渡り歩き、剣士としての腕を振ってきたが、救いようもない悲しみ、絶望・・・触れたことはない。 そんな念を感じ押し潰されそうになりながらも歩く。 やがて廃墟を抜けたが気持ちはおさまらず・・・。 暗く・・・世界が暗く感じられる。 初めて知った冷たさ・・・それを感じた時さえも闇を感じはしなかった。 魔の覚醒・・・薄々感ずいてはいる。 伝説の異世界からの勇者が訪れるまでの暗黒に支配されていた頃・・・。その闇の兆しの頃も恐らくそうであったのだろう。 しばらくして解放された両腕で適当に聖印を切った。 晴れぬまま歩き出す・・・。だが光はあった。 それから少し歩くと、草林の中で、倒れる少女・・・生き残りだろうか。 |
23696 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章1 | エモーション E-mail | 2002/12/10 21:09:58 |
記事番号23681へのコメント こんばんは。 ああ、シリアス……。 ガウリイはただでさえ天然なのに、意図的にああいった言動してますから、 ほとんど「くらげ」になるけれど、「意図的に」をやめるとそれなりに シリアスできるんですよね〜。 (注:これは読み切り短編の「刃の先に見えるもの」からの考察。早くSPに 収録されないかな〜♪格好いいんですよ、リ○○パが) 魔に襲われた街……。鬱々しますよね……。 > それから少し歩くと、草林の中で、倒れる少女・・・生き残りだろうか。 一瞬、リナかな?と思いましたが……、案外シルフィールでしょうか。 リナがこんな状況を大人しく見逃すとは思えないし。 では、短めですが、この辺で失礼します。 |
23697 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章1 | D・S・ハイドラント | 2002/12/10 21:14:56 |
記事番号23696へのコメント >こんばんは。 >ああ、シリアス……。 まあシリアスなお話なので・・・ >ガウリイはただでさえ天然なのに、意図的にああいった言動してますから、 >ほとんど「くらげ」になるけれど、「意図的に」をやめるとそれなりに >シリアスできるんですよね〜。 まあガウリイそのものというわけではないですし >(注:これは読み切り短編の「刃の先に見えるもの」からの考察。早くSPに >収録されないかな〜♪格好いいんですよ、リ○○パが) へえ・・・知りませんその話 > >魔に襲われた街……。鬱々しますよね……。 >> それから少し歩くと、草林の中で、倒れる少女・・・生き残りだろうか。 >一瞬、リナかな?と思いましたが……、案外シルフィールでしょうか。 >リナがこんな状況を大人しく見逃すとは思えないし。 さあ? オリキャラの可能性もありますし(にしても全然DQ1じゃない) > >では、短めですが、この辺で失礼します。 では〜 ありがとうございます |
23708 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章2 | D・S・ハイドラント | 2002/12/11 19:42:28 |
記事番号23681へのコメント 「大丈夫か!」 白と金の神官衣――光の神々の信仰者達のもの――から視線を動かしていけば、錆びた鉄の色――しかし光と影がそれを潤し輝きの色彩。 氷の肌――白く瑞々しいそれは恐怖で凍り付いている、冷え切ってはおらず死神はまだ辿り着いてはいまい。 瞳は閉じており色彩を把握することは出来ない。 少し幼く見えるが、年齢は20程度――自分と同じくらいか少し下というところか。 ガウリイは神に祈った。 (えっとなんて名前だっけ?) 存在しない神の名前を思い出しつつ。 そして意識がないのを確信すると、呼吸や鼓動も確かめる。 (無事だ。) 幸い異常は見られない。 「次の村まで数時間ってところか。」 呟くと少女を抱き上げる。 反応はない。 その時、緑の中に落ちた杖を音で察知すると、それも拾い上げる。 圧し掛かる重量感もさほどではない。 両腕で抱えたまま、草の音を奏でつつ歩き出す。 光は汗を誘うが、それがむしろ心地良くある。 感じた冷たさも同時に流してくれるのを感じて――。 |
23710 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章2 | エモーション E-mail | 2002/12/11 21:05:10 |
記事番号23708へのコメント こんばんは。 生存者がひとりでもいれば、確かにほっとしますよね。このような状況だと。 ホラーものだと、稀に妙なものに取り憑かれていたり、実は加害者だったり しますが(笑) ……まだ「○○が仲間になった!」では、ないんですね。 目を覚ましたとき、どんな話が出てくるの、そして街を襲ったものの正体は……? そんな感じで、次回へ続く! 楽しみにしてますね。 では。この辺で失礼します。 |
23712 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章2 | D・S・ハイドラント | 2002/12/11 21:21:18 |
記事番号23710へのコメント >こんばんは。 こんばんは。 > >生存者がひとりでもいれば、確かにほっとしますよね。このような状況だと。 >ホラーものだと、稀に妙なものに取り憑かれていたり、実は加害者だったり >しますが(笑) ホラーですか・・・。 思いつきもしませんでした。 > >……まだ「○○が仲間になった!」では、ないんですね。 です。 それにDQ風のメッセージは入れるか分かりません。 >目を覚ましたとき、どんな話が出てくるの、そして街を襲ったものの正体は……? ・・・恐らく竜王配下のものかと。 >そんな感じで、次回へ続く! 楽しみにしてますね。 でもガウリイが道に迷わないかの方が重要かも(待て) > >では。この辺で失礼します。 それでは〜 ありがとうございます |
23730 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章3 | D・S・ハイドラント | 2002/12/13 20:27:24 |
記事番号23708へのコメント レインダムから南――広大な草原地帯。 風は軽やかで闇を感じさせない。 平和であろう。腕にその重み――そしてそこから伝わるすべてを取り払えたのならば。 抱える少女――あるいは女性と言ってもいいかも知れない――からは現実離れし過ぎた現実を思い出せられる。 つい数日前までは世界は平和そのものであった。 世界に魔など残っていないと信じ切っていた。もう存在するはずがなかった。 世界で脅威と言えば、人間関係などによる事件など、獣や災害などだけだ。 だが明らかに魔の力であろう。 呪文の力――それも邪悪なもの――を感じた。鼻で――。 伝説の大魔王ゾーマが復活でもするのだろうか。 世界は誕生した。 世界はやがてただ世界として在るだけでなく形を持った。 だが形を持てば破滅が必ず存在してくる。 すべての存在は破滅を迎える。 世界でのそれは魔であった。 大魔王ゾーマは精霊ルビスが創ったこの世界から光を奪った。 そしてルビスを石の像と変え、封印した。 世界は絶望であった。 真の闇――けして夜明けのない中。 脅え、震え、悔やみ、怒り、また脅え――絶望した。 だが光は訪れた。 ルビスを解放し、ゾーマを滅びした勇者――勇者ロト。 そして世界に光は戻った。 今でも誰もが知っている伝説――数百年前の話だ。 作り話と思うものも多数いる。 彼は違ったが――。 現実に絶望せぬように歩みを速めた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 短いです もともと長文苦手な上に眠いですし・・・。 |
23731 | はるか〜そおげんを〜♪ | エモーション E-mail | 2002/12/13 20:54:01 |
記事番号23730へのコメント こんばんは。 今日のは基本世界観設定編、というところですね。 ドラクエ1、2のベースの。(3は同じだけど微妙に違いますからね。 ……遊び人の金さん(笑)が勇者ロトの称号貰ったときには、爆笑しました。 金さんの派手な服が、勇者の鎧として後世に伝わったのかと思うと……) 冒頭を読んだときは、娘さんが意識を取り戻して、街に起きたことの 説明でも始めたのかと思いましたが。 ところで……実は既にガウリイ、道に迷ってるんじゃあ……?(汗) 目印になるもの、ないのででしょうか……。 広大な草原……。「母を訪ねて三千里」のようなものが頭に……。 次の話を楽しみにしつつ、この辺で失礼します。 |
23732 | Re:はるか〜そおげんを〜♪ | D・S・ハイドラント | 2002/12/13 21:06:18 |
記事番号23731へのコメント >こんばんは。 こんばんは〜 > >今日のは基本世界観設定編、というところですね。 ですね。 >ドラクエ1、2のベースの。(3は同じだけど微妙に違いますからね。 >……遊び人の金さん(笑)が勇者ロトの称号貰ったときには、爆笑しました。 >金さんの派手な服が、勇者の鎧として後世に伝わったのかと思うと……) 派手な服が・・・。派手さによってはある意味勇者になれたりして > >冒頭を読んだときは、娘さんが意識を取り戻して、街に起きたことの >説明でも始めたのかと思いましたが。 そうでしたか。すみません。 私の力不足でしょうな >ところで……実は既にガウリイ、道に迷ってるんじゃあ……?(汗) ありえるかも >目印になるもの、ないのででしょうか……。 大草原ですから・・・。 まあ勘で進むでしょう >広大な草原……。「母を訪ねて三千里」のようなものが頭に……。 そうなんですか(タイトルくらいしか知らないです。) >次の話を楽しみにしつつ、この辺で失礼します。 はい。 それはありがとうございます〜 それでは〜 |
23773 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章4 | D・S・ハイドラント | 2002/12/15 18:26:08 |
記事番号23730へのコメント 足音は風に掻き消されつつも、常に止まらず・・・。 ガウリイはただ一心に歩いた。目的地へと・・・。 草原は絶望的に広大であった。 それでもただ一歩ずつ いつしか気配・・・。邪悪なものであった。 「面倒だな。」 抱える少女を地に置くと、殺気を込めた視線を這わす。 世界が刻みを鮮明にし、流れが緩慢になる。 その獣の眼差しで捉えた動き・・・。 獣である・・・。 だが血に飢えた凶暴な獣。そして邪悪な魔獣である。 「デスジャッカル!?」 死してなお地を彷徨う獣の亡霊、自然に発生する魔物の部類では最強クラスに分類されらかなりの強敵。 だが動揺はあっても恐怖や覚悟などない。 煌く視線には絶対の自信。 背に掛ける、大剣、海月を右手一本で鞘から引き抜き、即座に一閃する。 銀光が直線を描き、勢いの衰えとともに肉を裂く感触が伝わる。 血が吹き飛び、刃も赤く濡れる。 早速1匹斬り捨てるがこれで終わりではなかろう。 蠢く影にさらに海月を打ち込む。 (しまった。) 背後に気配・・・。 別のジャッカルが飛び掛って来る。 前方の魔物を切り裂くと即座に回避行動。横に素早く跳ぶがバランスを崩しかけ、たたらを踏んでなんとか向転換・・・しかし首筋に魔獣の腐臭の牙。 かわし切れないと悟り、即座に左手で首を守る。 鮮血が飛び散り苦悶を浮かべるが同時に右手を振り上げ・・・叩きつける一撃で魔物を絶命させる。 同時に気配が消える。 剣を仕舞うと即座に衣服を引き千切り、左手に巻きつける。 そして少女を今度は背負うようにする。 傷の痛みを風に感じつつも再び歩き出した。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 今度は戦闘シーンです。 まあ下手なのは置いといて・・・。 デスジャッカルはDQ3に出る魔物です。1には出てきません。 確か何やら呪文を唱えたはず・・・。ラリホーだったかな。 それでは〜 |
23780 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章4 | エモーション E-mail | 2002/12/15 21:44:44 |
記事番号23773へのコメント こんばんは。 戦闘シーン……私も苦手です。だから出来るだけ誤魔化してます(笑) デスジャッカル、ああ、全然覚えてないです。DQ3で覚えているのって、 装備するのを忘れたまま街の外に出て、スライムにボコボコにされた(笑) あの苦い思い出……。あれで「面倒でも街の人の話はちゃんと聞きましょう」と いう教訓を得ました(笑) > 背に掛ける、大剣、海月を右手一本で鞘から引き抜き、即座に一閃する。 > 銀光が直線を描き、勢いの衰えとともに肉を裂く感触が伝わる。 > 血が吹き飛び、刃も赤く濡れる。 > 早速1匹斬り捨てるがこれで終わりではなかろう。 > 蠢く影にさらに海月を打ち込む。 シリアスな場面なのに……海月の文字が……「うみつき」と読もうかな。 ガウリイ、ホイミ使えないんですね。この辺りの設定は、スレのガウリイに 準じているんでしょうか? では、短いですがこの辺で失礼します。 |
23787 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章4 | D・S・ハイドラント | 2002/12/15 22:27:04 |
記事番号23780へのコメント >こんばんは。 こんばんは〜 > >戦闘シーン……私も苦手です。だから出来るだけ誤魔化してます(笑) へえ、でも文章は巧いし、そして第一に感想が素晴らしいです。 >デスジャッカル、ああ、全然覚えてないです。DQ3で覚えているのって、 >装備するのを忘れたまま街の外に出て、スライムにボコボコにされた(笑) >あの苦い思い出……。あれで「面倒でも街の人の話はちゃんと聞きましょう」と >いう教訓を得ました(笑) まああの辺りはスライムやゴースト程度の敵しか出ないし、それじゃあガウリイの強さを表現できないと思い3のキャラを使いました。 > >> 背に掛ける、大剣、海月を右手一本で鞘から引き抜き、即座に一閃する。 >> 銀光が直線を描き、勢いの衰えとともに肉を裂く感触が伝わる。 >> 血が吹き飛び、刃も赤く濡れる。 >> 早速1匹斬り捨てるがこれで終わりではなかろう。 >> 蠢く影にさらに海月を打ち込む。 >シリアスな場面なのに……海月の文字が……「うみつき」と読もうかな。 うみつき・・・まあどちらでも構わないです。 > >ガウリイ、ホイミ使えないんですね。この辺りの設定は、スレのガウリイに >準じているんでしょうか? まあこの話はパーティがあるので役割が分担されてますし・・・。 > >では、短いですがこの辺で失礼します。 はい。 どうもありがとうございます。 |
23815 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章5 | D・S・ハイドラント | 2002/12/17 21:29:30 |
記事番号23773へのコメント 行く道に蒼穹・・・広大な天への道の先、見下ろす丘に風は今日も旅する。 眼下には村が見えて来た。 「ふう、やっと着いたな。」 溜息混じりの安堵が草花の音に乗って大自然を駆け巡る。 下る坂を踏み締め、潰れた小さな草達に微笑み掛ける。 予定より遅れたが、草原地帯でも南部に位置するこの地・・・。 気温はさほど上がらず、それでいて南部のメルキドやリムルダールに比べれば幾分温暖である。王都ラダトームもそんな位置にあるのだが・・・。 静寂がそこにある。まるでその無音の世界が今にも聖歌を歌いださん勢いで空間に浸透している。 さほど広くはないが空虚だけが連なる気品高い木の椅子が並び、赤絨毯が入り口から直線に敷かれている。 奥には豪華な木の机の後に立つ薄い青の聖服の禿頭の神父。そのきめ細やかに彫り込まれた壮年の風貌は確かな成熟の魅力。慈悲を湛えた聖服のそれより青き眼差しはその内に欲望を秘めた背徳の香り・・・。 その背後には二等辺三角形が4つ合わさったような光の十字を無数に描いたステンドグラスが輝く。この十字達が光の神々なのであろう。 特に、ガウリイが神官達の奇跡の中でのみ登場する光の神々を信仰することはないし、むしろどうでも良い、とか、何だそれ?な感じである。 「迷える子大山猫よ、我が教会に何用ですかな・・・。」 すみません、出来心でした・・・。 「はっはい、神父さん・・・この子を救って上げてください。」 少女を抱いたガウリイの視線は、神父の慈悲を映す双眸に刃の如く向けられている。 距離は机1つ分離れているだけで神父は少し手を伸ばし少女に触れる。 そして哀れみの強くなった眼差しで・・・。 「この子大山猫は大変重い病気に掛かっております。」 「そうなんすか。・・・魔物に襲われた街から逃げて来たみたいなんですけど・・・。」 芝居掛かった口調の神父にガウリイは呟く。 「ほう・・・となるとこれはまさか――。」 衝撃を露にする。 「えっどうしたんですか?」 内容は伝わらずともその驚きから野性的勘で何か重大なことなのだろうと悟る。 「この娘は――この娘は――。」 そして頭を振った神父。ただバブルスライムの如く眠たげな視線で言葉を待つ。 「この娘は――グレートドラゴンバスター病に掛かっております。」 「えっ・・・どんな病気なんですか!」 冷水の浴びた如く即座に聞くガウリイの真剣な表情に対し、神父の瞳のそこで欲望の焔が燃える。 「とにかく凄いのです。」 「どんな風にですか?」 聞き返すガウリイに侮蔑を潜めつつも・・・。 「とにっかく凄いのです!」 「はあ。」 ガウリイは諦めたか沈黙。静寂に浸る神父には笑み。 そしてそれを打ち破れば・・・ 「これは命に関わる大変な大病です。是非私が神の奇跡にて治療して差し上げましょう。」 「ありがとうございます。」 ガウリイは笑顔で答えた。 「ということになりますと、我が教会に寄付をお願いしたいのですが・・・。」 そこで暗黒の焔が視線に混じり燃え上がる。 「いくらほどですか?」 「そうですねえ。」 笑みは不気味なものだ。金銭への欲望のままに生きる背徳の神父は沈黙、そして・・・。 「大変な難儀となりますし・・・せめて3000ゴールドほどは・・・。」 ガウリイは財布の中身を思い出す・・・。当然記憶など彼に存在するはずがない。 懐を漁り・・・。 「はいこれで3000ゴールドです。」 1000ゴールド札を3枚渡す。 「では翌朝には治療を終えているはずですし・・・。」 3枚の札を握る神父の手は歓喜に震えていた。 にしても、これでいいのか? ガウリイは当然疑問には持たず・・・。 ただ・・・。 (あの人怪しいな) それでも事実、それにすら気付かない場合とほぼ同様の行動をしていた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ お金に汚い神父サマを書いてみました。 汚いなんてものじゃないけど・・・。 |
23817 | 迷える子大山猫……? | エモーション E-mail | 2002/12/17 22:16:58 |
記事番号23815へのコメント こんばんは。 おお、えらいっ、ガウリイ!! ちゃんと街……じゃない、村に着いたっ!! すいません、迷える子大山猫って……?(汗) 迷える子羊たちよ、みたいなものでしょうか? さらにグレートドラゴンバスター病……。 ああ、謎の単語が……。しかも説明できない(笑) 思いっきり怪しさ大爆発ですね。 気づいている割に、素直すぎるよ、ガウリイ……(TT) >お金に汚い神父サマを書いてみました。 >汚いなんてものじゃないけど・・・。 思いっきり詐欺師のような……。いえ、霊感商法の方が近いかな。 アメリアがいたら正義の拳が炸裂しそうです。 それでは、短いですがこの辺で失礼します。 |
23818 | Re:迷える子大山猫……? | D・S・ハイドラント | 2002/12/17 22:19:39 |
記事番号23817へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >おお、えらいっ、ガウリイ!! >ちゃんと街……じゃない、村に着いたっ!! 予定よりは迷ってます。 > >すいません、迷える子大山猫って……?(汗) >迷える子羊たちよ、みたいなものでしょうか? そうです。 >さらにグレートドラゴンバスター病……。 >ああ、謎の単語が……。しかも説明できない(笑) >思いっきり怪しさ大爆発ですね。 まあ次回もしかしたら病気の全貌が明らかになるかと・・・。 > >気づいている割に、素直すぎるよ、ガウリイ……(TT) まあ、結構読んでると素直っぽいと思えてきましたので・・・。 > >>お金に汚い神父サマを書いてみました。 >>汚いなんてものじゃないけど・・・。 >思いっきり詐欺師のような……。いえ、霊感商法の方が近いかな。 >アメリアがいたら正義の拳が炸裂しそうです。 そうですね。 > >それでは、短いですがこの辺で失礼します。 はい。 レスどうもありがとうございます。 |
23827 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章6 | D・S・ハイドラント | 2002/12/18 15:33:25 |
記事番号23815へのコメント グレートドラゴンバスター病:別名――病は気から病。 簡単に言えば「んなもんない。」である。 教会に彼の私室はある。 薄闇の飲まれた中、月明かりだけが窓より差すのみ。 「ふふふ、今日は運が良い。」 黄金の光に映える3000ゴールド。 神父は笑っていた。 「ふふふ、金だけでなく生贄までもが手に入るとはな!」 3000ゴールドが薄闇に消えた。 部屋を出ると入り口の間の奥の左側――直線のまま歩む。 扉を開ける。 部屋には簡易寝台に1人の少女と・・・部屋の奥に1つの箱。 少女には見向きもせず、箱の蓋を開ける。 ――その箱とは棺。 中は血のように真っ赤・・・そしてそれを覆い隠すのは――札束である。 「ふふふ、これで20万ゴールド。」 そして神父の欲望の焔は炎上し 「ふふふ、ついにこれで魔神が復活するわい。」 その時背後に気配があった。 「誰だ!。」 刺すような視線を感じ、振り返る。 「ようやく・・・集まりましたね。」 「貴様か!」 そこには1人の男。 闇に照らされた雪の銀髪、短い髪ながら風に空気の揺れに軽くなびく。 氷の眼差しに白色の肌は冷気を纏う。 胸部と腹部の左右に露出のある黒革の服装は中性的な美貌に拍車を掛ける。 「これで竜王様の手を煩わせることなく世界を滅ぼせる。」 その札束を値踏みするように見やる。 「だが・・・本当に魔神復活に金なんか掛かるのか?」 その視線を浴びると神父の焔は消え、焦りが生まれる。 「ええ、カダブウ様はお金に対しては大変シビアな方でありますから。」 そして寝台の少女に歩みより、 「生贄はこの娘でしょうか。」 「そうだ。」 神父は答える。 だが表情には後悔と喪失感。 (くそっいまさら金を渡すことになるとは!) 胸中で吐き捨てる。 そう当初は魔神復活のために資金集めをしていたのだが、今になってその資金を渡すのが惜しくなったのだ。 (この男を殺せば・・・。) 思考を張り巡らす。 だが思考を欲望が埋め尽くし・・・。 そして殺気・・・。 隠しナイフがこちらにはある。 あの男の得体は知れぬが、それでも何とかなるだろう。 男の後で銀の煌き、毒蛾のナイフは闇に映え、闇を切り裂く。そして静寂も・・・。 「死ねえ!」 ナイフが深々と突き刺さる感触。表情に邪悪な笑み。 後は死体処理だけか・・・。 (この血もな・・・。) そう思って見た床には血など一滴もなく。 そして刺された男の骸が瞬間――消えた。 戸惑うその瞬間。 「貴殿は私を裏切るつもりですね。」 絶望・・・背後から冷たい声。 震え声が出ない。体も氷付けのように動かない。 「この痛みは、貴殿などに委託した私への罪の痛みなのだな。」 足音・・・それは死への秒刻。 愚かな神父にも確信出来た。 「そして貴殿などを生かす義務などない!」 「ぐっおおおおおおおおおお。」 叫びとともに神父は絶命。 後には一枚の袋・・・そこには様々な輝き。 それは宝石であった。 神父の姿を取った魔物――踊る宝石の骸がそこにある。 とはいえ、ただの踊る宝石ではなく。 回復魔法全般を覚えた天才魔法使いでもあるその魔物の死した姿。 「この私もまだまだ観る目が甘い、か。」 唇を噛めば、野苺の香り――季節外れの毒の香りの元を甘い汁で濡らすと軽い衝撃。 「私らしくもない。」 だが失敗ではないのだ。 少女に再び歩み寄ると・・・。 「無明の虚ろに渦巻く闇よ 虚無よりもなく虚ろなる闇よ 我が光の宴に集いて かの地いざ闇に還らんことを!」 地獄の騎士ノーストの宴が今開かれる。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ これでノーストさんが3作ともに登場。 |
23831 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章7 | D・S・ハイドラント | 2002/12/18 16:33:21 |
記事番号23827へのコメント 激震・・・虚空が歪む音。 「魔神よ 世界に無限の闇を!」 そして虚空の軋みはやがて大きくなる。 そこから闇――夜闇など超越した真の闇が渦巻く。 それは寝台に横たわる少女へとただ向かう。 少女が闇に包まれそして闇が姿を創り出す。 その形容は巨大な影。 それは天井を破壊し、空間を吹き飛ばす。 瓦礫の山と化した教会。 ノーストだけがただ立つのみ。 「我を目覚めさせたのは貴様か。」 黒雲・・・そして雲の座に男が1人。 青紫の毒々しい肌は柔らかな印象を与え、純白のターバンに異国風の服装をした大男。 黒き眼差しは禍々しき光を湛えている。 「その通りです。・・・カダブウ様。」 ノーストが瓦礫の床に跪く。 「我が名を知るものか。ゾーマの僕か。」 魔神は見下ろしつつも表情1つ変えず話し掛ける。 「大魔王ゾーマ様はすでに永き眠りに就かれました。」 冷たい声のまま淡々と話す。 「そうか・・・我が盟友は滅びたか。」 溜息を吐く魔神。 そしてノーストの隠れた表情には悪魔の微笑み。 「そして・・・我を呼ぶからにはそれなりのアレが用意してあるのだな。」 魔神に恍惚。 「はい。」 ノーストは立ち上がると、崩れた教会にただ平然と残る棺の蓋を開ける。 そこにはゴールド札や金銀銅貨・・・。 「おおっ。」 魔神は雲に居座るまま急降下し、100ゴールド札の束を掴む。 そして瞬間、すべてのゴールド札や硬貨が消え去る。 「で、何を望む。」 そこには純粋な笑顔・・・。 「世界の滅びを・・・。」 「うむ分かった。」 |
23836 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章8 | D・S・ハイドラント | 2002/12/18 20:08:39 |
記事番号23831へのコメント 衝撃・・・世界が壊れていく。 轟音は天を突き、崩壊が始まる。 そして暗黒に支配され・・・。 そして光・・・。 視界が戻る。 そこは宿屋の1室。 少々手狭だが、それでも上等なベッドに心地良い布団。 ガウリイは起き上がる。 靴を履きランプを灯す。 そして灰色のカーテンが音を立てて開くと静寂の夜闇。 そして窓を開けた。 (魔物の匂いがするな。) 即座に海月を手にし、鎧を着込む。 音を静寂を打ち砕き部屋を飛び出る。 ◇◆◇◆ 「世界なぞ我に掛かれば数瞬の命も持たぬわ!」 大地に向ける。 そう滅びゆく世界に向けて・・・。 「それは頼もしいお言葉で・・・。」 「だが先に倒すべきものがこの地におるようだ。」 その時、魔神にその絶対性が薄れた気がした。 「倒すべきもの・・・勇者でしょうか。」 そう1つしか考えられない。 かつて大魔王ゾーマを滅ぼした勇者ロトの末裔。 「貴様は帰るが良い。勇者の首は我が取る。」 「では御任せいたします。」 ノーストは微笑み。 「闇の翼よ」 呪文とともに逆十字を切り 「ルーラ」 禍々しい力の中へ地獄の騎士は消え去る。 闇の余韻を感じつつも・・・。 「勇者よ、来るが良い。」 魔神カダブウは自らを滅ぼしうるものの訪れを待った。 それを死神とは欠片も思わず。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ ルーラを邪悪な呪文にしてみました。 やはり勇者は地道に歩かないと・・・。 |
23839 | ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章9 | D・S・ハイドラント | 2002/12/18 21:26:56 |
記事番号23836へのコメント 夜闇を静寂に足音が1つ。1つのみ・・・他のもの達は脅え震え上がっていることだろう。 勇者の訪れを感じながらも闇に溶けた負の感情に舌鼓。 そして闇を見通す眼はその金髪の1本さえも鮮明に見通している。 そして闇に震わした声は千里に響かんばかり・・・。 「勇者よ。我が名はカダブウ。我の戦いの場によくぞ来た。」 カダブウは勇者との戦いを待ち望んでいた。 ゾーマを倒したものの子孫だ。さぞかし勇猛で賢明な男なのだろう。 (容姿は問題ないな。) と胸中で呟きつつも近づく彼との戦いを思い浮かべた。当然自らの勝利を確信しつつも・・・。 だが・・・。 「ゆうしゃ・・・何だそりゃ?」 返答は頼りない口調――まるでクラゲのようだ。 「まあ良い。とりあえず死ね。」 天から見下ろす勇者は姿だけならば信じられた。 しかし僅かに疑問の亀裂。 それが大きくなっている。 「・・・もしかして悪いやつなのか?」 亀裂がさらに大きく。 溢れる疑問。 (こいつ本当に勇者なのか?) だがそれを否定するのは自分の直感を否定し、そして自分を否定することになる。 「とにかく勝負だ、勇者よ!」 「悪人に人権はないって幼馴染が言ってたからな。」 勇者(?)は剣を抜き。 「容赦なしだぜ。」 轟風が駆け抜ける。 そして跳躍する勇者。 「なっ・・・。」 (まさか先ほどの態度は油断を誘うため?) だとすれば自分の想像以上の勇者。 危機感が走る。 雲を移動させ紙一重で避ける。 そして両手より雷撃を放つ。 それは勇者の頭上へと・・・。 地に墜ちる勇者が脳裏に浮かんだ。 だが雷撃は・・・勇者の持つ剣が引き裂く。 「くっ・・・。」 予想以上の相手だった。 とはいえカダブウもただ魔神を名乗っているわけではない。 本気を出せば世界さえ一秒で滅ぼせると自分では思っているほどなのだ。 「くくく、勇者よやるな。」 (だが勝負はこれからだ・・・。) |
23842 | ああ、続きがっ?! | エモーション E-mail | 2002/12/18 22:07:01 |
記事番号23839へのコメント 気が付いたら、すでに続きが……(汗) 今日は4つだったんですね。 > カダブウは勇者との戦いを待ち望んでいた。 > ゾーマを倒したものの子孫だ。さぞかし勇猛で賢明な男なのだろう。 > (容姿は問題ないな。) 結構楽しんでますね、カダブウ……。しかも容姿は問題ないって……。 そこにこだわる……。 > 「ゆうしゃ・・・何だそりゃ?」 > 返答は頼りない口調――まるでクラゲのようだ。 さすが、ガウリイ……。 > 「まあ良い。とりあえず死ね。」 こっちも、分かりやすい(笑) > 「悪人に人権はないって幼馴染が言ってたからな。」 その幼馴染みって……リのつく人?(笑) さあ、悪人倒してレベルアップ(笑)……一応、中ボス戦なのかな。 では、短いですがこの辺で失礼します。 |
23843 | Re:ああ、続きがっ?! | D・S・ハイドラント | 2002/12/18 22:12:33 |
記事番号23842へのコメント >気が付いたら、すでに続きが……(汗) > >今日は4つだったんですね。 実は4つだったんです > >> カダブウは勇者との戦いを待ち望んでいた。 >> ゾーマを倒したものの子孫だ。さぞかし勇猛で賢明な男なのだろう。 >> (容姿は問題ないな。) >結構楽しんでますね、カダブウ……。しかも容姿は問題ないって……。 >そこにこだわる……。 まあ容姿も判断のポイントの1つでしょう。 > >> 「ゆうしゃ・・・何だそりゃ?」 >> 返答は頼りない口調――まるでクラゲのようだ。 >さすが、ガウリイ……。 その辺の喩えはさすが魔神というところでしょうか。 >> 「まあ良い。とりあえず死ね。」 >こっちも、分かりやすい(笑) こんなやつになりました。 > >> 「悪人に人権はないって幼馴染が言ってたからな。」 >その幼馴染みって……リのつく人?(笑) そうだったりします。 > >さあ、悪人倒してレベルアップ(笑)……一応、中ボス戦なのかな。 一応、20万ゴールドの魔神ですから結構強いはず・・・。 でもへボく思えるのはなぜ? > >では、短いですがこの辺で失礼します。 はい。 またまたありがとうございます。 |
23840 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章8 | エモーション E-mail | 2002/12/18 21:31:45 |
記事番号23836へのコメント こんばんは。 今日は3つも!! しかもノーストさんがこちらにもっ!! アイン君に次ぐ快挙ですね。 哀れ少女は生け贄になりそう……。 多少お間抜けでも、魔物の気配をしっかりと感じ取るのは、 やっぱりガウリイですね。 さあ、ガウリイ、君の出番だ(笑) 昨日の十二国記では森の熊さん状態で人助けしてたし(笑) (松本さんが、これから活躍する重要な某キャラの役を演じてたのです。 でも初登場が「熊」だったので(笑)しかも森の中……遊んでますね、スッタフ) ルーラ……便利なんですけどね。つい建物の中だと忘れてて使って、 頭ぶつけたりしてましたが。 では、続きを楽しみにしつつ、この辺で失礼します。 |
23841 | Re:ドラゴン☆クエスト〜海月伝説〜希望の章8 | D・S・ハイドラント | 2002/12/18 21:35:34 |
記事番号23840へのコメント >こんばんは。 こんばんは > >今日は3つも!! 実は4つだったり >しかもノーストさんがこちらにもっ!! >アイン君に次ぐ快挙ですね。 ですね。 彼はお気に入りです。 > >哀れ少女は生け贄になりそう……。 >多少お間抜けでも、魔物の気配をしっかりと感じ取るのは、 >やっぱりガウリイですね。 です。 >さあ、ガウリイ、君の出番だ(笑) >昨日の十二国記では森の熊さん状態で人助けしてたし(笑) そうなんですか・・・。 >(松本さんが、これから活躍する重要な某キャラの役を演じてたのです。 >でも初登場が「熊」だったので(笑)しかも森の中……遊んでますね、スッタフ) へえ。 > >ルーラ……便利なんですけどね。つい建物の中だと忘れてて使って、 >頭ぶつけたりしてましたが。 ああありますね。 > >では、続きを楽しみにしつつ、この辺で失礼します。 どんどんギャグっぽくなって来たような気がしますが・・・。 それではありがとうございます。 |