◆−記憶のない彼〜ナーガ・マルチナ登場〜−風柴流 (2002/12/25 14:37:07) No.23986
 ┣Re:記憶のない彼〜ナーガ・マルチナ登場〜−渚 (2002/12/25 16:39:28) No.23989
 ┣すいませーん!!−渚 (2002/12/25 18:42:37) No.23991
 ┃┗Re:すいませーん!!−風柴流 (2002/12/26 15:27:28) No.24007
 ┣記憶のない彼〜入学式〜−風柴流 (2002/12/27 17:22:12) No.24039
 ┃┗Re:記憶のない彼〜入学式〜−渚 (2002/12/27 17:43:01) No.24041
 ┣記憶のない彼〜生徒会メンバー紹介〜−風柴流 (2002/12/27 18:57:55) No.24042
 ┃┗Re:記憶のない彼〜生徒会メンバー紹介〜−渚 (2002/12/27 23:13:10) No.24052
 ┣記憶のない彼〜無責任な奴ら〜−風柴流 (2002/12/28 02:58:06) No.24057
 ┣記憶のない彼〜ゴールデンウィーク〜−風柴流 (2002/12/29 13:41:35) No.24083
 ┃┗Re:記憶のない彼〜ゴールデンウィーク〜−渚 (2002/12/29 16:01:30) No.24085
 ┃ ┗ありがとです!−風柴流 (2002/12/30 02:07:24) No.24112
 ┗記憶のない彼〜変わり者〜−風柴流 (2003/1/1 21:54:10) NEW No.24175
  ┗Re:記憶のない彼〜変わり者〜−渚 (2003/1/2 00:43:19) NEW No.24187


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23986記憶のない彼〜ナーガ・マルチナ登場〜風柴流 E-mail 2002/12/25 14:37:07


最初にゼロリナって書いたんですけどそうなるか不安です・・・。
ゼロリナかフィブリナかヴァルリナにはなると思うんですけど。
ヴァルガーブの性格違いますねぇ。
フィブリゾも違うけど・・・・・この2人って性格変えないとギャグキャラになんないですもんね。
っていうかこれ読んでくれてる人いるのかなぁ・・・・。
★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★
リナは、食堂で石化していた。
目の前の光景は夢だろうか、はたまた幻だろうか。
そんなリナの思考をさえぎるかのように、2つの声が響く。
「おーっほっほっほっほっほ。聞いたわよっっっ、リナ!!記憶喪失になったんですってねっっっっっっっっっ」
「これこそ、我がゾルメルグスター様の呪い!思い知るが良い!」
夢じゃ無いのね・・・・・・・・・・・。
本当に、あたしはある意味で呪われてんじゃないだろうか。
ああ・・・・・・・・頭が痛い・・・・・・・・・・・・。
「また貴方達ですか。毎日毎日、本当に・・・・・・・・リナさんに食べ物をたかりに来たんですか?」
『もちろん!』
声をそろえて、きっぱりはっきり言うなよぅ。(涙)
そういえばこの2人、案外性格似ているかも。
「人にご飯をたかるだなんて、そんなの正義じゃありません!」
びしっと人差し指を(向かいで堂々立ちしている)2人に向ける、アメリア。
なにやら、このまま行くとおいしいおいしい御飯♪が食べれなさそうであると判断したあたしは、恐る恐るアメリアに声を掛ける。
「ねぇ、アメリア。この2人はどういう関係の方?」
極めて笑顔で聞いたつもりだったのだが、顔が引きつってるのが良く分かる。
「ええっと・・・・・・・・・・・・・ナーガさんはリナさんの幼馴染、と言うか悪友・・・ですね。それとマルチナさんは・・・・・あ・・・・あ」
目を見開き、何かを指差しながら震えだすアメリア
指差す先にはフィブリゾがいた。
「何やってんの、リナ・・・・って、げげっっっっ」
フィブリゾは半歩後ろに後ずさる。
一体何なんだ・・・・・と考える暇も無く次の声が聞こえた。
「フィブリゾ様v今日こそは我が夫になっていただきますわv」
何時の間に移動したんだ?
マルチナはフィブリゾの真ん前に居た。
はっはーん、成る程。
何となぁく状況が見えてきたぞ。
内心ちょびっと今の状況を楽しんでいるリナであった。

その頃、他の人達の心境はと言うと・・・・・・・・
(フィブリゾさんが困ってらっしゃりますし、やはり助けたほうが良いのでしょうか・・・・・・・しかしゼロスさんが怒りますし・・・・・・・マルチナさんの為に身を引くのも正義ですよね!)
自分に勝手のいい正義を考えているのは勿論アメリア。
(フィブリゾさんも、さっさとマルチナさんになびいて下さればこちらも色々と都合が良いんですけどねぇ・・・全く何で上手くいかないんでしょうか?まぁ、最後にリナさんを手に入れるのは僕ですけどねvvvvvvvvvvvv)
こちらもまた勝手な考えを・・・・・・ゼロス。
(どああああっっっ!?何で僕ばっかりぃぃぃっ!何故かアメリアは恐怖の感情が出てるし、ゼロスとリナは思いっきり正の感情出してるし!ああああ、誰か助けようとか思わない訳!?)
不幸フィブリゾ・・・・ご愁傷様。
それぞれが勝手気ままな考え(?)をしている。(フィブリゾ以外)

リナは御飯が気になっていた。
最初の数分間は、この光景を楽しんでいたのだが、流石に飽きる。
どうした物か・・・・と真剣に考えていたので、後ろにいる人影に気が付かなかった。
「リナ、こんな所で何やってんだ?」
「ほえ?」
いきなり後ろから声を掛けられて妙な声を出す。
首だけ動かして後ろを見ると(さっきから居たのであろう)飽きれた顔をしているヴァルガーブの視線と目が合った。
「ん、何処で御飯食べれば良いのか分かんないのよ」
「アメリアはどうした?」
「あれ」
リナが目線で示した場所では死闘が繰り広げられていた。

ダダダ・・・ダダダ・・・・ダダダ・・・・・・・・・
猛ダッシュで走るマルチナ。
「フィブリゾ様ぁvvvお待ちになってぇv」
ズザザザザザザザッ・・・ガコンッ・・・ドカンッ・・・
フィブリゾを転ばせようと大小様々な罠を張っているゼロス。
「そうですよフィブリゾさん、この際マルチナさんの餌食になっちゃって下さい」
ダダダダダダ・・・・・・・ドカッ・・・・・・・・グシャッッッ・・・
マルチナから逃げるフィブリゾ。
ゼロスの罠を、ことごとくぶっ潰している。
「ゼロス貴様ぁぁぁぁぁぁぁぁ!後で覚えていろぉ!」
周りの人は遠巻きにこれを見ている。
どうも、これが普通の日常なようである。
だが、そこにアメリアは見当たらない。

「・・・アメリアは?」
「んーと・・・あ、居た居た」
ヴァルガーブはリナが指差す方向を見た。

「おーっほっほっほっほっほっほ。アメリア、高級羊羹入りカレーパン頼むわ」
相も変わらず高笑いを上げながら当然のように言うナーガ。
「えぇぇぇぇ!私が買うんですかぁぁぁぁぁぁ!?ナーガさんに買うくらいなら自分で食べた方が、まだましです!」
「・・・・太るぞ」
すかさず、まともな言葉が返ってくる。
アメリアが振り向くと、何時の間にやら来ていたぜルガディスがジト目でアメリアを見ている
「はっっっ、ゼルガディスさん何時の間に!嫌ですねぇ。こんな気持ち悪いもの食べる訳無いじゃないですかぁ。それにこれ、一個金貨10枚もするんですよぉ?」
ほほを赤く染めて言うアメリア。
何故染める・・・?
「これを食う奴の気が知れんな」
恥ずかしさを紛らわすためか、そっぽを向いて嘆くゼルガディス。
しかし、そんなムード満点(?)な空気をぶち壊す奴がいた。
「ああら、それはこのサーペントのナーガを侮辱してるのかしらねぇ?」
少なくとも、これを食う奴は変わり者が多いのであろう。
・・・こいつを含めて。
「・・・」
沈黙する2人。
ここで派手なツッコミを入れる人は、誰1人としていなかった。

「リナ、向こうで一緒に食おうぜ・・・・・・・・・・・・・」
「そうね。これ以上ここに居ても、100%時間の無駄だもの。誰も気付かない内にちゃっちゃと行きましょ」
そう言うと、無責任な2人は売店の出入り口から静かにその場を去った。
騒ぎが収まってきた頃、ゼロスとフィブリゾはほぼ同時にその事に気が付いた。
だが、その時にはもはや遅くリナは御飯を食べ終わっていた。

「ゼロスが、罠なんか張って僕の邪魔するからいけないんだ!」
「フィブリゾさんが、さっさとマルチナさんに捕まってくれないからいけないんです!」
5時間目、2人は授業に現れなかったという。
そして放課後・・・・保健室がものすごく荒れていたらしい。

こんなそんなで、リナの日常は例え時代か違おうとあんまり変化がなかったのであった。
遅いようで速く時は流れる。
季節は春・・・入学式のある4月へと入る。





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23989Re:記憶のない彼〜ナーガ・マルチナ登場〜2002/12/25 16:39:28
記事番号23986へのコメント

はじめまして、渚と申します。

>ゼロリナかフィブリナかヴァルリナにはなると思うんですけど。

フィブやヴァルもでるんですか!?うわー楽しみです!!

>フィブリゾも違うけど・・・・・この2人って性格変えないとギャグキャラになんないですもんね。

あっ、わかります。

>っていうかこれ読んでくれてる人いるのかなぁ・・・・。

これから読みまーす!!

>リナは、食堂で石化していた。

いきなり!?一体何があったんだ!!

>そういえばこの2人、案外性格似ているかも。

似たもの同士ですねー。リナもいい迷惑だ(笑)

>目を見開き、何かを指差しながら震えだすアメリア
>指差す先にはフィブリゾがいた。

フィブ登場ー(はぁと)

>ヴァルガーブの視線と目が合った。

ヴァル登場(はぁと)(←馬鹿)

>フィブリゾを転ばせようと大小様々な罠を張っているゼロス。

ゼロスも地道にがんばってますねー。

>ゼロスの罠を、ことごとくぶっ潰している。

フィブ!がんばって切り抜けろー!!

>だが、そこにアメリアは見当たらない。

逃げたか?

>「・・・・太るぞ」
>すかさず、まともな言葉が返ってくる。

うおっ!!この言葉はグサッときました!!

>しかし、そんなムード満点(?)な空気をぶち壊す奴がいた。

二人ともテレやさん。

>「ゼロスが、罠なんか張って僕の邪魔するからいけないんだ!」
>「フィブリゾさんが、さっさとマルチナさんに捕まってくれないからいけないんです!」

責任のなすりあい。

>5時間目、2人は授業に現れなかったという。

ヴァルガーブの一人がちー!!
二人でどんな会話をしていたとか気になります!!

それでは、短いコメントでしたが・・・・。

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23991すいませーん!!2002/12/25 18:42:37
記事番号23986へのコメント

すいません!!
前作のを読まず、コメントをしてしまいました!!
今、読んできました。
成る程、こーゆー設定だったんですか・・・・なのに、変なコメントばかりして・・・・。
本当に申し訳ありません!!

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24007Re:すいませーん!!風柴流 E-mail 2002/12/26 15:27:28
記事番号23991へのコメント

読んでくれてありがとうございます♪
感激ですぅvvvvvv
この後フィリアとガーブとL様と部下Sも登場させる予定でーす★
これからもどうぞよろしく読んでくださいね☆★☆★

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24039記憶のない彼〜入学式〜風柴流 E-mail 2002/12/27 17:22:12
記事番号23986へのコメント

リナは顔がほころんでいた。
今日は可愛い可愛い1年生の入学式。
特にやる事のなかったリナはアメリア、ゼルガディス、ゼロス、ヴァルガーブと共に玄関にいた。
「リナさん、1年生可愛いですねぇvvvvvvv」
ニコニコしながら言うアメリアに対し、リナも首を縦に振る。
「リナさんの方が何倍も可愛いですよvvvv」
バシーン!!
ふざけた事を言うゼロスにリナは表情を変えないままでスリッパを出し、思い切り叩く。
頬にスリッパの跡が付いたゼロスは何か言いたげだったが、口を尖らせたままそっぽを向く。
「それにしても、このメンバーにフィブリゾがいないとは珍しいな」
「いねぇほうが良いだろ。あのくそがきは」
「くそがきって誰のことかな?ヴァルガーブ」
「んなのフィブリゾに決まって・・・・・・へ?」
全員で振り向くとそこには新入生の花を胸に付けたフィブリゾが立っていた。
思いっきりヴァルガーブを睨んでいるが、そんな事誰も気にしてなどいない。
「フィブリゾ、あんた1年だったの!?」
リナはフィブリゾを指差して叫ぶように言う。
「あれ?言ってなかったっけ」
「聞いてませんっ!第一、フィブリゾさん普段教室にいたじゃないですかっ!」
そうなのだ。
フィブリゾは朝の登校時間と昼の給食時間、夕方の放課後にリナ達の教室で遊んでいたはずなのである。
「それはそれとして・・・・ね♪」
フィブリゾはアメリアにウインクをするが、それが更に怪しさを引き起こす。
皆のジト目に押され、汗だくのフィブリゾ。
リナは仕方なく助け舟を出す。
「まあまあ良いじゃないの♪それよりフィブリゾ、ちょっと来なさい」
リナは無言で恐怖に怯えているフィブリゾの腕をつかみ、その場から去っていく。
後ろからアメリア達の抗議の声が聞こえるが、勿論無視である。

こちらは残されたメンバー。
いきなりの展開について行けないのか、呆然と佇んでいる。
最初に口を開いたのは冷静なゼルガディスだった。
「リナがフィブリゾをかばった・・・・・?」
その声で我に返るゼロスとヴァルガーブ。
アメリアはまだ放心状態である。
「リ・・・・・リナさんとフィブリゾさんがラブラブカップルに!?」
誰もそこまで言ってないのだが、勝手に想像してうめき出すゼロス。
思いっきりリナは命令口調だった気がするのだが、あれでどうやったらラブラブに見えるのだろうか?
「あ、あの小僧リナを独り占めしやがって!」
手を握り締めながら言うヴァルガーブ。
アメリアが何故かその声で正気に戻った。
そして正気に戻ったアメリアの第一声は・・・
「ヴァルガーブさんってシスコンだったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」
ズザザザザザザザザザザッ
その声に反応して、ヴァルガーブの半径10メートルにいた人間が彼から離れる。
「な・・・・・・なんでそうなる!?」
顔を真っ赤にするヴァルガーブ。
その隙を見逃さずゼロスが一言。
「否定しないんですね」
「・・・・・・・・・っっ!!」
正直なヴァルガーブは更に顔を赤くし、そのまま一目散に教室へと駆けて行った。
そして今日も無事(?)ヴァルガーブの討論会が開かれた。
チャイムが鳴り、皆が教室に戻るまでそれは続いたらしい。

こちらは多目的室。
中にいるのは先ほど去って行ったリナとフィブリゾである。
「リナ・・・怒ってるね・・・・」
「当たり前でしょうがぁ!あんたねぇぇ!」
リナは一息ついてからフィブリゾを睨みつけると、
「人に魔術使うなとか言っといて、自分はアストラルサイドを平然と渡ってるっていうのはどういう事よぉぉぉぉぉぉ!」
・・・・・その通り。
フィブリゾはアストラルサイドを渡り、小学校と中学校とを行き来していたのである。
「だ、大丈夫だよ!見つかった時はそいつの記憶を消しといたし!・・・・・・・その後何か狂っちゃってたり、眠ったまま起きなかったり・・・いろいろあったような気がするけど・・・・・」
「あほかぁ!」
ドガッッッ!!ガツッ!!
リナに殴られ頭を床にぶつけるフィブリゾ。
気を失っているが、リナはそんな事全然気にせずにさっさと教室に戻る。
今回は自業自得だろう・・・・・フィブリゾって意外と馬鹿なのかもしれない。

場所は打って変わって体育館。
今は入学式の最中である。
フィブリゾがリナに手を振ってたりするが、あっさり無視。
まだ怒っているのではなく、これが普通の反応なのだろう。
「それではこれより入学式を始めるわよ。まずは校長先生のお話ね。校長先生お願いしますわ」
・・・・・リナは反応に困った。
何故かと言うと今の司会の人がゼラスだからである。
そして校長先生もまた知っている者だった。
「1年生の諸君、はじめまして。わたしが美人教師と噂に名高いL校長よ♪これからの3年間よろしく頼むわね☆★☆★」
・・・・・・・・・もう何も思うまい。(一々考えてたら思考がショートするから)
そう心に誓うリナなのであった。
その間にも淡々と入学式は進む。
「それでは次に1年生代表挨拶・・・さっさと終わらせてよね。あ、マイク」
ゼラスにマイクを手渡され、ステージに上るのは勿論フィブリゾ。
きちんと礼をしてから話し始める。
「まず1年生の皆。中学に来たばかりで緊張してる人もいるだろうけど、卒業式で言った通り2,3年に舐められたら終わりだからね。先輩方、そういう訳だから弱い1年生に喧嘩吹っかけるような事しないでよ。もし、そんな事したら僕が責任を持って復讐しに行くから、そのつもりでいてね♪最後に先生方、例年より問題が多くなると思うけど、ノイローゼにならないように精々頑張ってね。以上1年生代表挨拶終わります」
フィブリゾは不適な笑みをしながら階段を下りて行き、自分の席に戻った。
「今のは挨拶って言うよりは挑発って感じがしたのだけれど・・・・まあ良いわ。次に・・・・・・面倒くさいからもう役員決定発表集会にはいっちゃいましょ。」
役員決定発表集会とはその名の通り生徒会役員をこの場で発表しちゃいましょうという集会である。
役員は先生達が勝手に決めちゃうので、発表されるまで本人も知らない。
「それじゃ一気にいくわよ。
 生徒会長  ヴァルガーブ・イネラル
 副会長   ゼロス・メルサイユ
       フィブリゾ・メルサイユ
 議長    リナ・イネラル
 会計    フィリア・グルンケア
 書記長   シルフィール・ガート・サルセーヌ
そうそう、生徒会の担任はわたくしが選ばれたから覚悟しておいた方がいいわよ。
次に専門委員長、どんどん行くわよ。
 風紀委員長 アメリア・ウィエズ・テティ・セルベール
 文化委員長 ゼルガディス・グルンケア
 放送委員長 マルチナ・ハイディ・テメラン
 新聞委員長 ナーガ・サルノー
 美化委員長 ミリーナ・グルンケア
 保健委員長 シェーラ・サエズ
最後に今年の体育祭の応援団長ね。
 A組    ガウリイ・ガート・サルセーヌ
 B組    ザングルス・サエズ
 C組    ルーク・メルサイユ
「・・・疲れるわねぇ。どうせ体育祭なんてまだなのに。まあ、良いわ。生徒会のメンバーは後でわたくしの所に集合!それではこれにて解散!皆、帰って良いわよ」
ザワザワザワザワ・・・・・・・・・・・
急に賑やかになる体育館。
リナは呆然としていた。


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24041Re:記憶のない彼〜入学式〜2002/12/27 17:43:01
記事番号24039へのコメント

>「リナさんの方が何倍も可愛いですよvvvv」
>バシーン!!
>ふざけた事を言うゼロスにリナは表情を変えないままでスリッパを出し、思い切り叩く。

リナ愛着のスリッパですね。

>「聞いてませんっ!第一、フィブリゾさん普段教室にいたじゃないですかっ!」

不法侵入か!!

>「リ・・・・・リナさんとフィブリゾさんがラブラブカップルに!?」

勝手に妄想しすぎだよ・・・・まあ、そこまで動揺してるんだねー。

>「ヴァルガーブさんってシスコンだったんですかぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

ヴァ、ヴァルガーブがシ・・・・シスコン・・・・。
リナちゃんか妹ならしょうがないか(おい!)

>そして今日も無事(?)ヴァルガーブの討論会が開かれた。

これは日課になってますねー。

>「だ、大丈夫だよ!見つかった時はそいつの記憶を消しといたし!・・・・・・・その後何か狂っちゃってたり、眠ったまま起きなかったり・・・いろいろあったような気がするけど・・・・・」

ああっ、一体何人お人が尊い犠牲に・・・・。

>「まず1年生の皆。中学に来たばかりで緊張してる人もいるだろうけど、卒業式で言った通り2,3年に舐められたら終わりだからね。先輩方、そういう訳だから弱い1年生に喧嘩吹っかけるような事しないでよ。もし、そんな事したら僕が責任を持って復讐しに行くから、そのつもりでいてね♪最後に先生方、例年より問題が多くなると思うけど、ノイローゼにならないように精々頑張ってね。以上1年生代表挨拶終わります」

あ、挨拶か?これは・・・・。

>「それじゃ一気にいくわよ。
> 生徒会長  ヴァルガーブ・イネラル
> 副会長   ゼロス・メルサイユ
>       フィブリゾ・メルサイユ

ゼロスとフィブのみよじは一緒なんですね。

ヴァルガーブのシスコンねたは、肩を震わせながら読んでました(^^)
すごい!ほとんどテレビと小説あわせた全キャラですね!!
ルークもでるし(はぁと)〈←ばか〉
これから何が起こるか楽しみです!!

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24042記憶のない彼〜生徒会メンバー紹介〜風柴流 E-mail 2002/12/27 18:57:55
記事番号23986へのコメント

フィブリゾはゼラスの所に向かおうとしていた。
するとリナが走ってやって来たので一緒に行くことになった。
「フィブリゾ、どういう事よ」
心なしか怒っているような雰囲気で聞くリナ。
フィブリゾは軽くため息をつく。
「L様やゼラスの事?」
「他に何があるってんのよ」
「教頭先生がシャブラニグデゥ・・・・S様だとか、僕の担任がミルガズィアだとか、ゼロスの担任がガーブだとか保健の先生がダルフィンだとか」
リナはしゃがみこみ頭を抱える。
「・・・・・・・・頭が痛くなってきた・・・」
そんなリナに対してフィブリゾは手を差し出し、
「大丈夫。僕も1年前におんなじ反応したから。・・・・・ついでに言うとリナのクラスの担任は確かグラウシェラーだったと思うけど」
そう・・・・・リナは会った事がないので気付かなかったのだ。
リナはフィブリゾの手を取って立ち上がる。
そして歩きながら文句をいう。
「なぁんでこんなに知ってる奴ばっかりいんのよ!」
「L様の暇つぶしに皆、付き合ってるんだよ。近頃世界が平和で魔族もやる事ないしね」
「・・・あ、そう」
もうどうでも良くなってきた・・・・・・・。
リナは肩を落としながらゼラスの所へと向かう。

「姉さん!こんな我侭で嫌味ったらしい女と一緒に仕事をするなんて出来ません!」
「わたくしだってこんな生ごみ・・・・・・いいえ、ゴキブリ以下の陰険男と一緒に仕事をするなんて出来ません!」
書類のような物に目を通してるゼラスに文句を言っているゼロスとフィリア。
この2人は時代が変わっても仲が悪いのか・・・・?
だが文句を言う奴は他にもいた。
「何で僕がゼロスと同じ役職なのさ!絶対に嫌だよ!」
「何で俺がこんな面倒くさい事をやんなくちゃなんねぇんだ!」
「ガウリイ様が一緒じゃないんでしたら、やる意味がありませんわ!」
その時リナの手がふるふると震えている事に気付いているのはゼラスだけだった。
そしてゼラスは少し避難して、次の瞬間、
「皆して嫌だ嫌だ言うなぁぁ!文句言わずにさっさとやれぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
リナが切れた。
『はいぃぃぃ!』
リナとゼラス以外の人間の声がそろった。
ゼラスはそれを見るとにっこり微笑み、
「それじゃあ、まずは自己紹介をするわよ」
それを聞いたアメリアが礼儀正しく手を上げた。
「はい!質問なんですけど、ゼラスさん今日はそれだけですか?」
「そうだけど・・・いいでしょう?」
『帰る』
ゼラス以外全員の意見が一致し、リナ達は足早にその場を去った。
後には何かぶつぶつぼやいてる妖しげなゼラスが見られた。

そして次の日、ふざけた性格をしているが案外細かい事にこだわる性分のゼラスからプリントが配られた。
プリントにはこう書かれていた。
『            ★生徒会メンバー紹介★

 担任   
ゼラス・メルサイユ、噂の美人教師。細かい素性は秘密よ♪

 生徒会長 
ヴァルガーブ・イネラル、妹リナ・イネラルがいる。一部ではシスコンや正義マニアという噂がある。暴力的なヤンキー。ガーブ先生に良く懐いている。ダルフィン先生の遊び道具。リナの兄でありながらリナの方が発言力があり、リナの部下に成り下がっている。だが、本人は自覚がない。
 
 副会長1 
ゼロス・メルサイユ、姉ゼラス・メルサイユと弟フィブリゾ・メルサイユとルーク・メル サイユがいる。自称謎の美青年。リナ・イネラルファンクラブの部長をやっている。生ごみ、ゴキブリという言葉にトラウマを持っている。学年首席で男子の中で1番人気がある。フィリアの事をとてつもなく嫌っている。
 
 副会長2 
フィブリゾ・メルサイユ、ゼロスとヴァルガーブを嫌っている。原因は女がらみ。1年生のくせして大人っぽく1部の隠れファンに大人気。リナ・イネラルファンクラブの副部長をやっている。周囲で謎の事件が起こりやすい人NO,1。学年首席で運動神経抜群。好物はイチゴパフェ。趣味は嫌がらせ。
 
 議長   
リナ・イネラル、1ヶ月ほど前に記憶喪失になった。記憶を失う前はガウリイの事が好きだったらしいが、今は不明。食い意地が激しく、乱暴的。それでも男子には何故か大人気。栗色の髪と赤い瞳が特徴的。学年首席で女子の中で一番人気がある。運動神経も抜群。好物はおいしけれは何でも。

 会計   
フィリア・グルンケア、弟ゼルガディス・グルンケアと妹ミリーナ・グルンケアがいる。ゼロスの事を生ごみ男だのゴキブリ男だのおかっぱ陰険男だのと呼んでいる。紅茶に目がない。切れると何処からかハンマーを取り出して暴れる。趣味はお裁縫とゼロスのわら人形を作る事。祈りをモットーとしている。

 書記長  
シルフィール・ガート・サルセーヌ、腹違いの兄ガウリイ・ガート・サルセーヌかいる。思いっきりブラコンである。被害者妄想が激しく、勝手に自分の世界に入ってしまう事もしばしば。ちょっぴりお茶目で天然な美少女である。好物はチョコレートケーキ。趣味はガウリイを見ている事。                 
                                ★以上★』
その日、あちこちで不気味な声が聞こえた。
ゼロス「ファンクラブ・・・トラウマ・・・・」 フィブリゾ「クスクスクスクス・・・・」
ヴァルガーブ「正義マニア・・・部下・・・・」 シルフィール「ブラコン・・・・」
リナ「食い意地・・・・乱暴・・・・」 フィリア「暴れる・・・」
彼らの目が獲物を狙う豹のように光っていた事に気付く先生はいなかった。

ゼラスは職員室でくつろぎながら例のプリントを見ていた。
「やっぱ謎は女を輝かせるわよねぇ」
そのぼやきを聞いたガーブはゼラスの後ろからそのプリントを覗き込むと、顔色を変えて足早に職員室から避難する。
そんなガーブの様子に気付いたグラウシェラーが、同じく後ろからプリントを覗き込み少し考えてからゼラスの肩に手を置く。
ゼラスは面倒くさそうにグラウシェラーの方を見上げる。
「何よ」
「自業自得だ・・・・・・・大人しく成仏するが良い。墓ならきちんと作ってやろう」
「??」
そういい残してグラウシェラーは職員室から出て行く。
呆気にとられているであろうゼラスを置いて・・・・。
ガーブとグラウシェラーはこの後何が起こるのか大方予想がついていた。
だからこそ避難したのだ。
グラウシェラーは横目で隣をすれ違った少女を見た。
怒りオーラを漂わせながら歩く栗色の髪の少女の姿を。
しかし直ぐに前を向きダルフィンがいる保健室へと足を向ける。
これから出る怪我人の報告をする為に・・・・・・。

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24052Re:記憶のない彼〜生徒会メンバー紹介〜2002/12/27 23:13:10
記事番号24042へのコメント

>「・・・・・・・・頭が痛くなってきた・・・」

はっはっはっ、頭痛くなるのも当然だな。

>「L様の暇つぶしに皆、付き合ってるんだよ。近頃世界が平和で魔族もやる事ないしね」

L様の暇つぶしっすか!!

>この2人は時代が変わっても仲が悪いのか・・・・?

時代を越えた、仲の悪さ(笑)

メンバー紹介!すっごく面白かったです!!
一体どこで調べたんだ!ゼラス様!?って感じです。
リナの記憶がなくなる前、ガウリイのことが好きって書いてあったのを読んで、
ショックを受けた人もおかわいそーに。
それでは!!

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24057記憶のない彼〜無責任な奴ら〜風柴流 E-mail 2002/12/28 02:58:06
記事番号23986へのコメント

グラウシェラーの性格分かんないから適当に書きました。
ミリ―ナとルークもあんまり分かんないけど・・・・・
やっぱ1番分かんないのはシェ―ラだぁぁぁ!。
うひゃあ、どうしよう全然分かんないよぅ〈涙〉
何で書いたんだ私・・・・・・・・・・。
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★
「姉さん!何でファンクラブの事を書いちゃったんです!?」
「廃部になったらどうしてくれるのさ!」
職員室のドアを勢い良く開けて入ってきたのは、リナ・イネラルファンクラブの部長ゼロスと副部長フィブリゾである。
グラウシェラーが出て行ったのとほぼ同じタイミングで反対側のドアから入ってきたので、ゼラスは呆気に取られる暇がなかったご様子。
少しむかついたゼラスは、2人に謝りたくない気分になった。
「何よ。大体そのファンクラブって、何をやってるのかしら?」
鼻で笑うゼラス。
その視線は先ほどグラウシェラーが開けっ放しにしておいた、ドアの所で佇んでいる少女に注がれていた。
しかしゼロスはまったく気付いていない。
「リナさんの隠し撮り写真を手分けして手に入れたり、リナさんの今日のスケジュールを調べたり、リナさんの今日の夕食をチェックしたり、リナさんに声を掛けた馬鹿なナンパに天罰を加えたり・・・・・その他もろもろです!」
それを聞いたゼラスは笑いたい衝動を抑えて、もっと詳しく聞く。
「それはどうやって調べるの?」
「盗聴器やビデオを使用して・・・・」
「ば・・・馬鹿!」
途中でその言葉をさえぎるフィブリゾ、ゼロスはそんなフィブリゾの様子に首を傾げる。
「何ですか?姉さんだってそのぐらいしてますよ」
まだ分かってないゼロスからフィブリゾは数歩離れて、怯えた顔でゼロスの後ろを指差す。
ゼラスは勝ち誇った笑みをうかべる。
そんなゼラスの笑みに嫌な予感を感じながらも仕方なしに振り返り・・・・硬直する。
にっこりと最高の笑みで迎えてくれたリナを見て。
唯、1つ気になるといえば――――――目が笑ってない事ぐらいだろうか。
「リ・・・・・・・・・リナさん」
何とか声を出すゼロス、だがしかしそんな事でリナの怒りが収まるはずもなく、
「怒りのエルメキア・ランスっっっっ!」
バタンッ!!
撃墜されるゼロス、リナはついつい魔術を使ってしまったので急いで周りを見る。
しかしその時その場にいた者は幸いにもゼラスとフィブリゾだけだった。
ゼラスは驚嘆した。
「リナちゃん、転生したのに何で魔術が使えるの!?」
「あんたの元同僚のせいよ!」
リナはゼラスの机の上で足を組み、レモンティーを飲んでいるフィブリゾを指差した。
「ああ!わたくしのレモンティーを何時の間に!?」
ゼラスは大げさに驚く。
魔族がレモンティーってのもなんだかなぁ。
「はい、返すよ」
意外とあっさり返すフィブリゾ、もしやと思ってコップを見てみると・・・
「中身がないじゃないっっっっっっ!」
・・・・・・・・・・やっぱり。
そんな事だろうと思ったわよ。
「で・・・・・・どうするのさ。それ」
急に話を戻すフィブリゾ、目線の先にはエルメキア・ランスで倒れたゼロスがいた。
確かにゼロスはあたしが魔術を使った所を覚えているかも知れない。
それにあの程度じゃあたしの怒りは収まらない!
ゼラスとフィブリゾも考えている様子・・・・じゃないなこれは。
人がきちんと考えてるときにこいつ等は!
「ゼラス,レモンティーお代わり」
「何でわたくしがフィブリゾの為にレモンティーを入れてあげなきゃならないのかしら?それにフィブリゾ・・・あなたはミルクティー派でしょう!」
「じゃあ、ミルクティー頼むよ」
「だから何でわたくしが!?」
勝手すぎだぞ、いくらなんでもそれは。
全くあたしの記憶といい・・・・・・
記憶・・・・?
「そうよ、記憶!!」
『は?』
いきなり顔を上げ突拍子もない事を言うリナに驚き思わず声をダブらせるフィブリゾとゼラス、リナは目を輝かせて言った。
「ゼロスの記憶を抜き取っちゃいましょう!!ね?フィブリゾ」
「えぇぇぇ!リナ、僕言った事聞いてた!?」
「だからこそ言ってんのよ。あたしがゼロスをエルメキア・ランスごときで許すとでも思ったの?」
フィブリゾから聞いた話だと副作用が出そうだもの。
それを使って、仕返しをしちゃおうなんてリナちゃんグッドアイディア♪
にっこり微笑むリナ、しかしそれとは逆にフィブリゾの方は迷っていた。
いくらゼロスが嫌いだからって、流石に同情してきたのだ。
人間として生まれてきた事で、少し丸い性格になってしまったらしい。
ゼラスはゼラスで倒れているゼロスを使って、薬の実験をしている。
煙が出ていたりするが、ゼラスはニコニコしてさほど気にした様子もない。
そんな様子を横目に捕らえながら、リナは軽くため息をつくと手の中に冷気の固まりを出す。
「フィブリゾってファンクラブの副部長なのよねぇ。協力してくれるなら見逃してやらなくもないんだけど?」
「やらせて頂きます」
汗を流しながら即答するフィブリゾ、ゆっくりとゼラスに遊ばれた後の悲惨な状態になっているゼロスの頭の上に手をかざし、淡い光を出す。
しばし沈黙。
そして副作用が・・・・・・
『きゃはははは!!』
いきなりゼロスを指差して笑い出すリナとゼラス、フィブリゾも笑いたいのだろう肩を震わせている。
「ねぇ、これってやっぱりさぁ」
「あれよね」
「そうね」
目を交し合う3人、そして一斉に叫ぶような声で言った。
『白髪ぁぁぁ!!』
・・・そうなのだ。
副作用として、ゼロスの紫の髪はぼさぼさの白頭になってしまったのだ。
そしてまた3人は思いっきり笑った。
『似合わないぃぃ!!』

「それじゃあ、これよろしくね♪」
「思う存分からかってやりなよ」
そういい残して去っていくリナとフィブリゾ、無責任なやつらだ。
あの後1時間弱程3人で笑いまくっていたのである。
そしてゼラスは残業があるので、ゼロスをロッカーの中に押し込めるとまた優雅にレモンティーを飲んでいる。
リナ達が去っていって、やっと一息ついたという感じである。
・・・・と思ったが、またお客様がきた。
バタン!!
「ゼラス、貴様殺す!」
「覚悟しやがれ!」
「わたくしもですわ・・・・・」
「私も無力ながらお手伝いいたします!」

そして1時間後。
職員室ではグラウシェラーが予想した通り、返り討ちにあってぴくぴくしている人間と一緒になって倒れているゼラス、そしてアルバムのような物を持ちながら佇むヴァルガーブの姿があった。
そのアルバムにはこう書いてあった。
ガーブ様女装全集お仕事パート2・・・・と。

その日保健室には4名の患者が運び込まれたらしい。
そして夜中・・・ロッカーの中で目を覚ましたゼロスは知らない。
これから見るであろう、悪夢―――及び、自分の姿を・・・・・。

季節はゴールデンウィークのある5月へと移る。
リナは知らない・・・・・・・・。
アメリアがダブルデートをやろうと計画している事を・・・・。





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24083記憶のない彼〜ゴールデンウィーク〜風柴流 E-mail 2002/12/29 13:41:35
記事番号23986へのコメント

リナは心底困っていた。
今は放課後、場所は生徒会室。
生徒会メンバーがそれぞれ集まって仕事をしているのである。
と言っても議長であるリナは暇以外の何者でもないのだが。
そんな事よりリナが困っているのは先ほどアメリアに
「ダブルデートしましょう!」
と言われたからである。
普段なら断るリナなのだが、次の日がヴァルガーブの誕生日なのだ。
そしてアメリアはその日しか暇がない。
はっきり言ってリナは男に誕生日プレゼントなんて買った事がない。
兄弟には誕生日プレゼントを必ず買うようにルナに言われていたせいか、容易く無視する事も出来ない。
要するにダブルデートをする以外道はないと言う事である。
「仕方ないか・・・・・・・」
リナは軽くため息をつき席を立った。
自分と同じく暇を持て余しているフィブリゾの所へと。

フィブリゾは困っていた。
何故かと言うとL様から
「面白い競技を考えといて♪」
と言われたからである。
そこで殺し合いゲームを企画したら殴られた。
あれは本気で殴ってたよ・・・・・
仕方ないので今度は借り物競争にした。
途中まで反応が良かったのだが、借りる物を見たとたん怒ってスコップに刺された。
「竜族の尻尾とかエルフの耳の何処が悪かったんだろ?やっぱ魔族を使った料理がいけなかったのかなぁ」
「それ、共食いじゃない」
「うわあっ!」
驚いて後ろを見ると、飽きれた顔をしたリナが立っていた。

リナがフィブリゾの所に行って見ると、彼は決して暇人な訳ではなかった。
フィブリゾの前の山積みになっているプリントの山がそれを物語っている。
しかし当の本人はぶつぶつと独り言を言っている。
「殺し合い・・・・・・・・本気・・・・・・・スコップ・・・・・・・・」
怪しさ大爆発って感じかしら。
などと考えつつ好奇心からかフィブリゾの言っている事を聞き取ろうとする。
「竜族の尻尾とかエルフの耳の何処が悪かったんだろ?やっぱ魔族を使った料理がいけなかったのかなぁ」
汗が一筋流れる。
何考えてんだこいつはぁぁぁ!
呆れて力が抜けちゃったわよ。
「それ、共食いじゃない」
「うわあっ!」
どうやらリナがいた事に気付いていなかったらしい。
思いっきり驚いているフィブリゾ、しかし直ぐに落ち着きを取り戻しミルクティーを一口飲む。
そしてリナの腕を掴みにっこり笑う。
「良い所に来てくれたね♪仕事が溜まっちゃってさぁ。も・ち・ろ・ん手伝ってくれるよねぇ。さっきからポッキー食べてサボってる人☆」
最後の方は他の人に聞こえないように、小声で言う。
見てたのかこいつはぁぁ!
リナは汗をだらだら流す。
選択肢は・・・・・ないじゃない!
「分かったわよぅ(涙)」
リナは仕方なく承諾し、フィブリゾの前に置いてある企画書及び依頼書に手を伸ばす。
・・・。
しばし沈黙。
「・・・・・・ねぇ、これ何時からやってるの?」
「昨日から」
「あほかぁ!!」
ドガッッッッ!!
リナのパンチがフィブリゾの顔面に決まる。
吹っ飛ぶフィブリゾ、近くで仕事をしていたシルフィールにぶつかって被害が出てたりするけど、あえて無視!
周りの視線も知らん!
リナはフィブリゾに向けて、指をぴっっと向ける。
「何でこんな簡単な事で1日掛かるのよぉぉぉぉ!!こんなの借り物競争とかパン食い競争とかにすれば良いでしょうがぁ!」
「借り物競争は提案したよ。内容で没になったけど・・・・・」
リナは先ほどフィブリゾが言ってた独り言を思い出す。
もしかして・・・・・・・?
「それで竜族の尻尾やらエルフの耳やらを持って来いって言ったの?」
「うん」
な・・・何考えてんだこいつはぁぁ!!
リナの肩がふるふると震える。
(んなもん持って来れるかぁぁ!!)
そう叫ぼうとしたが、リナの声は第三者の声でさえげられた。
「何考えてるんですかあなたはぁぁぁぁ!!竜族やエルフは絶滅寸前なんですよ?分かってるんですか!」
フィブリゾに迫るフィリア。
しーーーーん・・・・
「何でそんな事知ってるんだ・・・・・・・・フィリア」
この何とも言えない沈黙を破ったのは今まで黙々と仕事をこなしていたヴァルガーブだった。
「そ・・・それは・・・・」
きょろきょろと目を彷徨わせるフィリア、そして倒れているシルフィールに目を付ける。
「わ、私シルフィールさんを保健室に連れて行きますね!」
ドカン!
フィリアはめちゃくちゃ焦りながらドアをぶち壊し、シルフィールを引きずっていく。
・・・・・・・・・・・。
カチャカチャカチャカチャ・・・・
「フフフフ。面白いわねぇ、フィリアちゃんって♪」
今まで存在自体を忘れられていたゼラスがノートパソコンをいじりながら言う。
リナは大げさにため息をつく。
「そういえばぜロスはどうしたの・・・?」
この場にいないゼロスの事を今更ながら思い出す。
「2,3週間前に僕とリナで殺しかけたでしょ。あれがまだ残ってるらしくてさぁ・・・・・・・未だにうなされてるんだ・・・・・・・・」
「御前等もなんかやったのか・・・・・・」
ジト目でリナ達を見るヴァルガーブ、リナはフィリアの問題発言から話をずらせた事に安緒のため息を吐くのであった。

その後・・・・

場所:保健室
フィリア「ヴァルガーブにばれた!ヴァルガーブにばれた!ヴァルガーブにばれたぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
ダル「大丈夫じゃなぁい?ヴァルガーブって見かけ以上に馬鹿だもの」
フィリア「はっきりきっぱり言わないで下さい!・・・・・あえて否定はしませんけど」

場所:体育館
シル「ガウリイ様、わたくし役員やっていく自信ありませんわ」
ガウ「死ななかっただけ良かったじゃないかぁ」
シル「有難うございますvvvvvvvvvv」
アメ「・・・・・・・・今のって慰めにになってたんですかぁ?」
ゼル「放っておけアメリア、これが2人の日常的会話なんだ・・・・・・・・・」

場所:生徒会室
リナ「フィブリゾ、ゴールデンウィーク暇?」
フィブ「何?デートのお誘い?」
リナ「うん」
ヴァル、フィブ『ええぇぇぇ!!』
ヴァル「お前、正気か!?」
フィブ「僕に惚れたの!?」
リナ「んな訳ないでしょうがぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!人数合わせよ!」
ヴァル「それだったら俺が!」
リナ「・・・・・・・それが出来てたらそうしてるわよ。」
ヴァル、フィブ、『は?』

場所:校長室
L「パン食い競争といえばあんぱんよ!」
S「いいえ、カレーパンです!」

場所:職員室
ガーブ「LとSはまだ喧嘩してるのか・・・・・・・・」
ゼラス「明日のL様は荒れるわね♪」
グラウ「こっちにとばっちりがこなければ良いがな」
ゼラス「あら、それなら大丈夫よ♪」
ガーブ「なんでそう言い切れるんだ?」
ゼラス「フィブリゾが企画書を提出するの忘れてるから♪」

次の日、校長室では★L特製☆スペシャルお仕置きコース★が発動した。
被害者は企画書を提出し損ねたフィブリゾと生徒会室のドアを壊したフィリアだったらしい・・・・。

今回ゼロスはルナの病院で寝てます。
きっと大騒ぎでしょうねぇ。
何故って?
フィリアもそこに入院するからです。
フィブリゾは何とか逃げ切ったと言う事で。
次回はゴールデンウィークです。
お楽しみに♪

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24085Re:記憶のない彼〜ゴールデンウィーク〜2002/12/29 16:01:30
記事番号24083へのコメント

>はっきり言ってリナは男に誕生日プレゼントなんて買った事がない。
>兄弟には誕生日プレゼントを必ず買うようにルナに言われていたせいか、容易く無視する事も出来ない。

今までは何をあげてたんでしょう?

>要するにダブルデートをする以外道はないと言う事である。
>「仕方ないか・・・・・・・」
>リナは軽くため息をつき席を立った。

おおっ!一体誰とダブルデートを!?

>そこで殺し合いゲームを企画したら殴られた。
>あれは本気で殴ってたよ・・・・・

殴られるだけですんだんだから、まだましだと・・・・。

>この何とも言えない沈黙を破ったのは今まで黙々と仕事をこなしていたヴァルガーブだった。

ヴァルが真面目さんだー。

>次回はゴールデンウィークです。
>お楽しみに♪

楽しみですー!!
一体どんなデートになるのやら。

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24112ありがとです!風柴流 E-mail 2002/12/30 02:07:24
記事番号24085へのコメント

>兄弟には誕生日プレゼントを必ず買うようにルナに言われていたせいか、容易く無視する事も出来ない。
>今までは何をあげてたんでしょう?

そりゃあゼロスの料理とかフィブリゾの残留思念とかですよぉ♪

>この何とも言えない沈黙を破ったのは今まで黙々と仕事をこなしていたヴァルガーブだった。
>ヴァルが真面目さんだー。

ただ単に面倒くさかっただけだったりして!?

>楽しみですー!!
>一体どんなデートになるのやら。

コメントありがとです♪
場所まだ決めてないですけど・・・・・・。
何とか頑張ります!

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24175記憶のない彼〜変わり者〜風柴流 E-mail 2003/1/1 21:54:10
記事番号23986へのコメント



ヴァルガーブは尾行していた。
遊園地に来て、何時もより数段可愛らしい少女を悪魔の手から守りぬくために。

「すごい・・・・・・・・・」
リナは唖然としていた。
遊園地がどんな所か話には聞いていたけど、やっぱり聞くのと見るのは大違いだ。
「リナさん!コーヒーカップに乗りましょう!」
そんなリナの手を引っ張っていくアメリア。
「そんなに急いでると転ぶぞ!」
「きゃあっ!」
「うひゃあっっっっっ!?」
ズザザザッ!!
ゼルガディスの忠告も虚しくアメリアは盛大にこけた。
しかもリナを巻き込んで。
「言わんこっちゃない・・・」
ゼルがディスは大げさにため息をつき、アメリアに手を差し伸べる。
「リナ,大丈夫?」
フィブリゾはリナの隣にしゃがみこんで、彼女を覗き込む。
リナは静かに立ち上がり、アメリアに近づく。
「ア〜メ〜リ〜ア〜!」
「ひーん、ごめんなさーい」
涙目で謝るアメリア、ゼルがディスがリナをなだめようとするが意味なし。
リナがアメリアに天罰を下そうとした。
しかしその時見知った声が聞こえてきた。
『なぁんで貴方がここにいるんですか!?』
「へ?」
幸運にもリナの天誅は下されることなく、忘れ去られた。
リナ達は怪訝な顔をして、声のした方向に足を運んだ。

この遊園地の一角ではお金を払って家を借り、そこで商売ができる。
ゼロスはそこの1つで宝石店を出している、ゼラスの手伝いに来ていた。
今日は隣に新しい人が店をオープンするという事だった。
そしてその人は・・・
『なぁんで貴方がここにいるんですか!?』
フィリアだった。
「貴方みたいな野蛮な人がコーヒーショップだなんて信じられませんね」
嫌味ったらしく言うゼロス。
「そちらこそ宝石店なんて言って、裏で何か妖しい詐欺商売でもやってるんじゃありません事?」
そして毎度の事ながら・・・口論になった。

ゼラスはゼロスとフィリアの口論を横目で見ながら、軽くため息をついた。
「お隣さんが貴方だとは聞いていたけど・・・・・あの娘まで一緒だとは聞いていなくてよ?ダルフィン」
ゼラスは優雅に足を組み代え、バラの絵が施してあるティーカップに口をつけた。
中身は勿論ゼラスの好きな、レモンティーである。
「だって聞かなかったじゃないですか」
ダルフィンもまた紅茶の入ったティーカップに口をつける。
模様はウサギさんの絵である。
「ダルフィン・・・・・・・仮にも海王ともあろう者がウサギさんの絵というのもどうかと思うのだけれど」
「趣味は人それぞれでしょう?」
首を傾げるダルフィン、ゼラスは内心冷や汗を流す。
(こいつが海王で本当に満足してるのかしら?海王軍は)
「魔族って変わり者が多いわよね・・・・」
「ゼラスはご自分が変わり者だと思ってるんですか」
どうやらそれが自分の事だとは塵ほどにも思ってないようである。
ゼラスは深々とため息をつく。
こいつに何を言っても無駄だったわね・・・・・・・・・・・。
「あの〜」
遠くを眺めて、どっか行っちゃってたゼラスに恐る恐る声を掛けるダルフィン、ゼラスはその声で現実へと戻る。
「フィリアがレーザーブレスをぶっ放してますけど、いいんですか?」
「あら、損害賠償を受けるのはダルフィンよ?」
鼻で笑うゼラス、ダルフィンは少し考えてから手をポンと打つ。
「・・・あぁ。ですけれど破壊されてるのはゼラスのお店ですよ?」
紅茶を口に含むダルフィン、前を見るとゼラスは最早いなかった。
「ゼラスはせっかちですねぇ。そんなんだからグラウシェラーに振り向いてもらえないんですよ」
幸いにもダルフィンの嘆きがゼラスに聞こえる事はなかった。

ゼロスは内心焦っていた。
フィリアがレーザーブレスを放ってきたのはいいとしても、それをゼラスの店に当てられては自分が怒られるはめにあうだろう。
だからといってフィリアをなだめるなんて、面白くない。
結局・・・・・ゼラスの店に1発当たってしまったのだ。
「何するんですか、フィリアさん!そんなんだからヴァルガーブさんに振り向いてもらえないんですよ!」
顔を真っ赤にするフィリア、ゼロスが嫌味をいうのはもはや条件反射だろう。
「な、なんでそうなるんですか!第一、貴方だってリナさんに振り向いてもらえてないじゃないですか!」
グサッッッッッッ!!
精神ダメージを受けているゼロス、魔族じゃないから痛くも痒くもないけど。
「あたしがどうしたって?」
その声にハッと顔を上げると呆れた顔をしたリナ、フィブリゾ、アメリア、ゼルガディスがいた。
「な・・・・なんでこんな所に・・・・・・?」
『ダブルデートvvvvv』
声を揃えて言うアメリアとフィブリゾ、ゼロスはショックで凍っている。
ドガッッッ
そんなゼロスにかかと落としをかましたのは、言わずと知れたゼラス。
「ゼロス、あれは何かしら?」
ゼラスが指差したのは、煙をもくもく上げている店。
「あ、あれはフィリアさんが・・・・」
「いいのよ,ゼロス。ゆ〜っくりと話し合いましょうね♪」
ゼラスはゼロスの襟元を掴み、引きずっていく。
「誰か助けて下さいーー!!」
ゼロスの叫びも虚しく、そこに最早リナはいなかった。
いるのは、ニコニコと手を振っているフィブリゾと呆然と佇むフィリアのみだった。

ドガッッッ
ゼラスがゼロスにかかと落としを喰らわせた。
フィリアの記憶では確かゼラスはダルフィンと一緒にいたはず。
・・・・・と言う事は。
ひやりとフィリアの背中に悪寒が走る。
恐る恐る振り向くと、やっぱりダルフィンがいた。
「ご、ごめんなさい!私の責任です!」
頭を下げて謝るフィリア、しかしダルフィンは予想外の反応をした。
「何で謝るんですか?別に謝る必要はないでしょう」
「本当ですか!?」
ああ、この人こそ神です。
そうに違いありません!
ゼロス如きにかっとなって暴れていた自分が情けない・・・・・・。
勝手に自分の世界に入っていくフィリア、しかしダルフィンの声でワレに帰った。
「だって弁償はフィリアがするんですから」
「はい?・・・私がですか?」
今一理解できないフィリア。
「当たり前でしょう。他に誰がすると言うんですか?それから当分はゼラスの所でただ働きさせられると思いますから、頑張って下さいね」
そう言って去って行くダルフィン、後には呆然と佇むフィリアがいた。

ドガッッッ
ゼラスがゼロスにかかと落としを喰らわせた。
もう一方ではフィリアがダルフィンに叱られてる・・・・・・・・・のかな?
まあ、いいか。
あたしには関係ないし。
・・・・・・そういえば、確かゼラスの店は宝石店って言ってたっけ。
男物あるかな・・・・・。
「リナさん、どうしたんです?」
考え込んでいるリナに声を掛けたのはアメリア。
「ねえ,アメリア。折角デートに来たんだし、ゼラスの店でプレゼントでも買ったら?」
「とか言って、本当は自分が誰かに買いたいんじゃないんですか〜?」
にやにやするアメリア、リナはその言葉に顔を赤くする。
「い、いいからゼルとフィブリゾに言ってきなさいよ!先に行ってるからね!」
ヴァルガーブにプレゼントを買うなんてアメリアが知って、ブラコンとか言われたらたまんないし、黙っておいた方がいいかなぁ。
アメリアが勘違いしている事に、全く気付いてないリナは人差し指で頬をかきながら、ゼラスの店へと入っていった。

アメリアはゼルがディスとフィブリゾの所に駆けて行った。
内心わくわくしながら。
「どうしたんだ?アメリア」
そんなアメリアの様子に首を傾げるゼルガディス、アメリアは手を膝に乗せて息を切らしている。
「リナはどうしたの?」
アメリアの様子よりもリナの方が気になるフィブリゾは周りを見渡し、リナを探している。
アメリアはやっとの事で回復し、フィブリゾの手を握り締めて、
「フィブリゾさん!大ニュースです!」
目をきらきら輝かせる。
フィブリゾはいきなりの事でたじろぎ、一歩後ずさる。
「な、何が!?」
顔を引きつらせ聞くフィブリゾ、アメリアはやっと自分が不可解な行動をしている事に気付き、すぐさまフィブリゾの手を離す。
「え?・・・・・・・あ!ええっとですね。リナさんが誰か男性にプレゼントを買うみたいなんです!」
『ええぇぇぇぇぇ!!』
よっぽど珍しい事なのだろう。
声をダブらせて驚くゼルガディスとフィブリゾ、アメリアは何故そんなに驚くのか分からない、というか特に気にしてない。
「リナさんも恋をしてたんですね!」
やっぱり勘違いしているアメリア、フィブリゾとゼルガディスは互いに顔を見合わせ、少し考え込む。
「アメリア、勘違いじゃ・・・・・・・・・・・」
「相手誰だか分かる!?」
ゼルガディスが正論を言おうとしたが、そんな事お構いなしにアメリアに迫るフィブリゾ、本人必死である。
「頑張って聞き出してみせます!」
燃えているアメリア、すぐさま振り返りゼラスの店へと掛けていく。
「くだらん・・・・・・・・・」
「あれ?何処行くの?」
つかぬ方向へと足を進めたゼルガディスに声を掛けるフィブリゾ、2人が出てくるまでここで待っているつもりだろうか。
「ダルフィンの店にいる」
一瞬振り返り一言言うとまた歩き出すゼルガディス、一人残ったフィブリゾはゼルガディスの事など特に気にした様子もなく、ふと見た先にゼロス達の騒ぎを確認するとまた一段とご機嫌になり、引きずられている青年ににこにこと手を振った。
そして次の瞬間アストラル・サイドに渡り、リナの様子を見る事に専念する。

あけましておめでとうございます♪
今年もよろしくおねがいします★☆★☆
今回は遊園地でデートvvvvなのに乗り物のってないし、ラブラブvvvな雰囲気もありませんねぇ。
退院したゼロスとフィリアと副業(?)のゼラス様とダルフィン様もおりますし。
何とか観覧車でラブラブvvな雰囲気を作ってみたい今日この頃。
先は長いぜ!明日に叫べ!?
意味不可解、けど頑張ります!!

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24187Re:記憶のない彼〜変わり者〜2003/1/2 00:43:19
記事番号24175へのコメント

>ヴァルガーブは尾行していた。
>遊園地に来て、何時もより数段可愛らしい少女を悪魔の手から守りぬくために。

おおっ!シスコン全開!!

>「魔族って変わり者が多いわよね・・・・」
>「ゼラスはご自分が変わり者だと思ってるんですか」
>どうやらそれが自分の事だとは塵ほどにも思ってないようである。

天然ですかねー。

>「フィリアがレーザーブレスをぶっ放してますけど、いいんですか?」

ゼロスに向けて!?

>そんなゼロスにかかと落としをかましたのは、言わずと知れたゼラス。

今回のゼロスは踏んだりけったり・・・・。

>ああ、この人こそ神です。

ダルフィンが神!?ああ、知らないって幸せな事。

>『ええぇぇぇぇぇ!!』
>よっぽど珍しい事なのだろう。
>声をダブらせて驚くゼルガディスとフィブリゾ、

ある意味、失礼じゃ・・・・。

>何とか観覧車でラブラブvvな雰囲気を作ってみたい今日この頃。

誰と誰をですか!?リナとフィブ?
あっ、そーいえばヴァルガーブはどーなったんだろ・・・・?
それでは、続きを楽しみにしてます!!ワクワク