◆−時を超えた想い−闇竜翔&東琥珀 (2002/12/30 16:18:28) No.24119
 ┣勝手な嫉妬は止めましょう(レンオル)−東琥珀 (2002/12/30 16:20:02) No.24120
 ┗アセルト真の地獄を見る(アセフィア)−闇竜翔 (2002/12/30 16:22:01) No.24121
  ┗耐えてこそ愛だ、アセルト−ユア・ファンティン (2002/12/30 21:27:47) No.24129
   ┗Re:耐えてこそ愛だ、アセルト−闇竜翔 (2003/1/2 21:57:35) No.24206
    ┗理由です。−ユア・ファンティン (2003/1/2 22:19:26) No.24208


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24119時を超えた想い闇竜翔&東琥珀 2002/12/30 16:18:28


と言う訳で新ツリーです。
これを打っているのは琥珀なのですが、
『ときをこえたおもい』を変換したら、
『朱鷺を肥えた重い』とかになってかなり哀しかった(涙)

誤植にはくれぐれも注意致しましょう……(しくしくしくしく……)

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24120勝手な嫉妬は止めましょう(レンオル)東琥珀 2002/12/30 16:20:02
記事番号24119へのコメント

「…………………………………………………」
やがて。
レンは、よろよろと、天窓から入ってきた。
様子から見て……
どうやら、逃げられたらしい。
「ん」
ジェリィは、横のコップを手に取り、水を汲むと、レンに手渡した。
「…………………………」
無言で、くいっ、とコップの中の液体を飲み干す彼。
「お疲れ様」
「…………………………」
ジェリィのセリフに……
はぁっ、と、短く溜息をつく彼。
「……………ところで……………
 お前、なんであんなに怒ってたんだ?」
「なんでって………………」
反射的に顔を上げ……間近でジェリィと目が合い、もう一度俯く。
まさか素直に『嫉妬しました』とか言える訳がない。
アセルト辺りなら正直に言いそうな気がするが、アイツはアイツ、コイツはコイツ、である。
「…………おかしなヤツだ」
黙っているレンに、正直な感想を述べる彼女。
「…………………………」
内部葛藤しているレン。
手に握ったままのコップにヒビが入っている。(力込めすぎ)
ジェリィが見守る中―――――――――――――――――………
レンは、ひたすら考えていた。

オルエンの事。
自分の事。
周囲の者の事。
そして―――――――――――――――――……
今後の自分たちの事。

まさかいつまでもこのままの関係を続行できるとは思わない。
ジェリィはやはり、海王の元へ帰る事を望んでいる。
……やはり、死んで欲しくは無いから………
どうにか、留まって欲しいとは思うけれども。

『留まってくれる』と仮定して、レンは考え続けた。

そして―――――――――――――――――出た結論。

………留まってくれたとしても―――――――――――――――――………
このままの関係は絶対に続行できない。

彼女だって、いつかは結婚する―――――――――――――――――……
人間に生を受けた以上は、必ず誰かに心を寄せる―――――――――――――――――……


―――――――――――――――――このままいれば―――――――――――――――――
                      かならずオルエンは誰かのものになる―――――――――――――――――………

気が―――――――――――――――――
変になりそうだった。
いや―――――――――――――――――
もう既に変になっていたのかも知れない。
レンは、心の内にある感情が芽生えるのを感じていた。


独占欲。


支配欲。


そして…………………………
たんっ。
テーブルの上に、空になったコップを置く。
「う?」
立ち上がり、ベッドに腰掛けているジェリィに歩み寄る彼。
戸惑うジェリィ。
レンは、無表情のまま、彼女の肩に手を掛けた。
「レ……………………………………」
彼女が、何事か問う前に。
レンは、彼女を力一杯抱き締めた。
「……………………………………お前……酔ってないか?」
いつもと違うレンの様子に、真顔で問う彼女。
一度前に抱き締められた事があるので、そう焦った様子はない。
「ん?どうした?」
くい、とレンの顔を見るジェリィ。
真夜中、男と自宅に二人きり。
そういう危機感まるでナシ。
無防備にも程がある。
「レン?どうした?
 体調でも悪いのか?」
「…………………………………………」
しかしレンは答えない。
答えずに―――――――――――――――――…………

「!」
「…………………………………」
いきなり、ジェリィの唇を奪う。
「…………………ッ……」
流石に慌て、藻掻く彼女。
しかし……純粋な力比べでは、レンの方に分があった。
ばたばたと手足を動かし、逃れようとするジェリィ。
其れを許さず、ますます力を入れて抱き締めるレン。
「…こ…こらっ…お前は…いきなり、何を………」
ようやく唇が離れ、文句を言うジェリィ。
リナなら多分、即座に攻撃呪文を唱え始める所だろうが―――――――――――――――――……
ジェリィの辞書に『力押し』と言う言葉は無かった。
「……………………」
「………………ッ……」
もう一度、唇が塞がれる。
そしてそのまま……………………
レンは、彼女をベッドに押し倒した。
「……………………………………!」
もう余裕はない。
本気で焦り始めるジェリィ。
必死で抵抗を始める。
しかし……レンの力の前で……
十八歳の女性の力は、余りにも弱すぎた。
呪文詠唱を開始するたびに、唇が塞がれ、中断させられる。
「……ちょっ…待っ……レン……嫌だ………こんなの………」
「待たない」
滅茶苦茶簡潔な答が帰ってくる。
一瞬沈黙するジェリィ。
「待っていたら、間に合わない」
「……………は?」
ジェリィには意味の解らない言葉を呟く。

「…間に合わないって…何に?」
「……………………………」
レンは、答えない。
答えられない。
とことん素直でない。
「……お前……なんで……急に……こんな……」
『何で』と言われても………………………
答えられない。
確固とした目的がある訳では無いのだから。


ただ、彼女を、『見えない誰か』に、渡したくないだけ。
それだけだった。

渡さない為には、今までの関係……
逢って話すだけの関係では足りないと感じた。

だから。


こんな事言って、彼女が納得するとは思えない。
納得するとは思えないから―――――――――――――――――………


………即決単純思考、と言われればそうなのだが…………………………
素直でない彼には、これ以外の方法が思い付かないのである。

アセルトの器量の三分の一でも彼にあれば、こんな事は起こらなかっただろうが―――――――――――――――――………


















言い訳あんど言い逃れ。



続きます。
ジェリィちゃんかなりピンチです。
……くぅ。レンくん、キミに一体何があった(滝汗)
ていうかマジ翔さんゴメン。
素直でないキャラはやはり難しいのよ(言い訳)
…うーん…(汗)
次回、どうしよう?(コラ)
翔さんと相談して考えよう(汗)








                                                幕。

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24121アセルト真の地獄を見る(アセフィア)闇竜翔 2002/12/30 16:22:01
記事番号24119へのコメント




あの日からフィアナとアセルトは恋人になった・・・・らしい。
しかし、大して変わるまでの無い生活を送っている。
「アセルトこのケーキはうまいぞ」
「まあね、これは結構自信作だから」
セリフを交わしているフィアナとアセルト。
今日はアセルトが持ってきたケーキでお茶を飲んでいるのだ。もちろんの事、冥王もその場には存在している。
「しっかし、不思議なほど器用ですねアセルト様」
「ははははは(苦笑い)、うちの軍内でまともな食事が作るれる男は僕しかいないからね(汗)」
確かに、ファントムは、めんどうだと簡単に食事を抜く。それ以前に自分で食事を作るという事を考えない。
火竜の君は料理の仕方を覚える時間があるんでしたら仕事をしますという。
他の男達は自分の戦闘能力を磨くのに精一杯。
ちなみに、まともな料理というものをファクトの軍内で作れるものは男女合わせて両手で数え切れるほど少ない。宮廷料理と言うと、アセルトを含めて三人しか作れない。
ファクトが作っている神魔の世界では食事というものを作ることが少ないらしい。といっても、いざという時のため、神か魔のどちらかの存在が作れるようになっている・・・・らしい。
・・・・洒落にならんぞこれは
「フィアナはこういう事しないのか?」
「そういえば見た事ないね」
アセルトと冥王がフィアナに聞く。
「うぐっ」
言葉に詰まるフィアナ。
「まあ、魔族は食事なんて要らないけど・・・・もしかして手料理作れないとかフィアナ?」
冥王が言う。フィアナの胸に、何十本かの精神的な矢が刺さった気がするのは気のせいでは無いだろう。
「でもまあ、一つぐらいは誰でもできる・・・・・」
アセルトはそこまで言って言葉を切ってしまう。そして、フィアナはしばらく黙ってた後、不意に立ち上がり、そのままテラスを出て行く。
「・・・・」
「・・・・」
アセルトと冥王の間にかなりいや――――な沈黙が立ち込める。
「・・・・怒っちゃった?」
「多分・・・・」
アセルトが聞き、冥王がこっくり頷きながら言う。
「・・・・謝った方がいいかな?」
「おそらくは」
テラスから出て行くときの彼女の表情・・・・それは一言で言うなら、まさしく鬼だった。
「女神じゃなくて鬼になっちゃったよフィアナが――――!」
いきなり意味も無く嘆き始める冥王。
「そ、そんなこと俺に言われてもな・・・・」
アセルトがそう言って腕を組み、
「・・・・後で謝っておこう。絶対に・・・・」
アセルトはそう固く心に誓う。その瞬間、

どごおおおおおおおおおおおおん

・・・・突如冥王城が激しく揺れた。
震度は人間で言うなら震度8以上を記録していただろう。
アセルトは宙を飛び、テラスのテーブルと椅子は空を舞った。ちなみに、冥王も自分が座っていたテーブルと運命を共にしている。
アセルトは結局無事で着地した。冥王も危なげながら椅子から脱出し、ちゃんと着地している。

ごおおおおおおおん

椅子とテーブルがものすごい音を立て床にめり込んだ。
ケーキは食べていたので無事だが、紅茶セットはテーブルにおいてあったので、ご想像にお任せする。
ちなみに、テーブルが落ちた時に、ガッシャアンとか言う音がしたのはいっておく。
冥王とアセルトは絶句している。アセルトは邪妖等が冥王城にまたしても攻めてきたのかと思ったが、宙を浮いている一瞬で魔力波動分別をした結果そのような気配は無かった。
冥王が絶句しているのは、割れたカップ等の修理代である。それでなくてもこの頃は財政難なのに、これで今年も苦しい生活を強いられるのであろう。
その様子は、アセルトが腕を組み、その横で冥王が白い灰状に成っているという状況である。
「フィアナは!?」
はっとしたように言うアセルト。しかし、その心配はすぐさま安心に変わり・・・・絶望に変わった。
フィアナは鬼のような形相から、笑いを浮かべていた。その笑いは女神の笑い。しかし、アセルトはその時真の地獄を見たという。
その手にもたれていたのは・・・・なんとも言いようが無い青色の物体であった。
しかし、その青からけばけばしい色の緑色が出ていたり、あたりに漂う腐臭如きとは言えない匂いをかいだら誰だって絶句するだろう。
そして、その物体からは何やら悲鳴のようなものが聞こえるのは気のせいだろうか・・・・
「ふぃ、ふぃあな・・・・それなに?」
冥王がかなり恐る恐る聞く。すると、
「いやな、私の手料理だ。人間で言うちゃーはんとやらだ。しっかり味わって食べるがいい」
満面の笑顔で言うフィアナ。
しかし、普通はチャーハンというものは青かったりけばけばしい緑の色があったり、悲鳴を上げていたりなんてしない。
それは、料理をかなり作っている経験を持つアセルトが一番良く知っている。
しかし、そのアセルトは痙攣している笑顔を貼り付けたまま硬直している。冥王もいくらなんでもおかしいと思ったのかアセルトのほうを伺っている。
そして、
「ふぃ、フィアナ。さっきの大きな揺れの正体を知らないか?」
どうにか話題をずらそうと思ってアセルトが言うが、
「ああ、あれか。すまん、圧力鍋に食料を入れたらどうも火加減が弱かったみたいでな。だからちょっと爆炎の呪文を使ったのだ」
――――そんな危険な呪文使うな・・・・
              というか、チャーハン作るのに圧力鍋使うな――――
冥王とアセルトの言葉は一致していたが、言うと怖かったので二人とも心の中で止めておいた。そして、
「さあ、遠慮はいらん。食え」
にっこり女神の笑顔でいい、手に持っているその物体をアセルトに差し出すフィアナ。
「・・・・フィアナ、アセルト様に何か恨みが残ってたりするの?」
冥王が聞くが、
「誰がだ。私はアセルトのことが好きだぞ」
答えになってない答えを返すフィアナ。
アセルトは冷や汗を掻きながら聞く。
「な、なあフィアナ。これ・・・・味見はしたか?」
恐る恐る聞くアセルト。すると、
「いや、アセルトの分が少しでも減ったら可哀想だろ」
そう言ってにっこり笑いフィアナはアセルトに死刑宣告をする。
「さあ、遠慮は要らない。食え」
この時、アセルトの中に浮かんだ選択肢。

1、 急いで亜空に逃げる。――――結果、どんなものか分からない物体は食べなくて済むがフィアナに嫌われる。
2、 一か八か命をかけて物体を食べる――――結果、へたしたら精神の死。へたしなくても気絶はすると思われる。それつまり作ったもの・・・・フィアナに嫌われる。
3、 口八丁でフィアナを言い負かし、どうにか食べないようにする。――――今のフィアナのニコニコの押し切り攻撃に叶うと思われない。結果、2と同じ道をたどる・・・・

さあ、どれを選ぶ!?・・・・・・・・最終的に解かったこと、結果はどれも同じだ。
アセルトは目を閉じた。
――――どうせ嫌われるのなら・・・・
             最後まで意地と見栄を張って滅んでやる――――
食事で滅ぶ妖魔なぞ悲しくて悲しくて仕方ないが、アセルトはこの時決意した。
――――できれば、フィアナに失態を見せずに滅べるように
          フィアナが僕が死んでも思い出してくれるように・・・・――――
アセルトはそう思い、心の中で十字を切った。しかし、その十字は逆から切っていた。
とことん彼は運が無いようだ。
冥王は、彼が持ったスプーンが細かく揺れている事に気づいた。しかし、言ったら自分がどうなるか分からないので合えて口を出さなかった。
心の中では、
――――アセルト様・・・・あなたのご勇姿は少なくとも三ヶ月は忘れません――――
逆にいえば三ヶ月しか覚えてないという事である。
それはそれは酷な事である。
「アディオス」
アセルトは小さく小さく呟いた。そして、自分が持ったスプーンで三杯ほどのその物体を一気に口に入れると、目を回して床に倒れた。
「な、大丈夫かアセルト!」
「ああ・・・・ご愁傷様ですアセルト様」
いきなり倒れたアセルトを見てフィアナは急いでアセルトを抱き上げ、それを見て冥王がアセルトに両手を合わせて南無阿弥陀仏とかなんか言っていたのをアセルトは聞いていた。
――――冥王・・・・もし意識が戻ったら殺す――――
消えゆく意識の中アセルトは右手を握り締め誓った。




突然アセルトが倒れて、フィアナはアセルトを介抱している。と言っても、自分のあれがどのようにいけなかったかはまだわかってない。
冥王は、アセルトの部下に知らせてくるといってその場にはいない。
多分、アセルトが意識を失う前に思いっきり握り締めた右手を見たのであろう。逃げるようにして空間移動していった。
「さて・・・・どうしようか」
今現在はフィアナの部屋にいるのだ。流石にテラスで彼を解放するのは躊躇われたフィアナである。しかし、自分の部屋の中で膝枕するのもどうかと思うぞ。ついでにベットの上だし・・・・
「どうしよう・・・・」
少なくとも、フィアナは自分の料理でアセルトが倒れた事は解かった。ただ、どこがいけなかったのかは分からない。
「しっかし、始めからおかしいと思ってたのなら食べなければ良かったのに・・・・」
そう言ってため息をつくフィアナ。ある意味アセルトが可哀想だ。
そこに、水竜の君を連れた冥王がやってきた。冥王は中の様子を見て、急いで自分の自室に逃げていった。
ちなみに、水竜の君は女だ。それも結構美人に値する。名前はパショカ。パショカ=ウイディーネ外見年齢は二十三程度、青い髪を長くしてい、目も深い海のような青さ。巫女のような格好をしていてその肌は白い。唯一巫女らしくないのはその腰につけた細身の剣だけであろう。
ついでに、火竜の君は男だ。名前はゼム。ゼム=サラマンダー。外見年齢は二十三程度、上司に似た赤い髪を短くしていて、目も炎のように赤い。神官の格好をしていて日に焼けた肌をしている。彼も剣を所持しており、水竜の君と同様細身の剣だ。
火竜の君は幻の君のお手伝い。または雑用として今はファントムの手伝いをしているので、水竜の君が来たのだ。
・・・・普通、自分の思い人(人じゃないが)の部下がかなり綺麗な人(人じゃないが)だったりしたら、色々質問があったりするかもしれない。しかし、
「あらあら、アセルト様。どうなさいました?」
水竜の君が発した一言目はこれだった。一応上司を心配している。
「うむ、すまぬ。私の手料理を食べたらこうなった」
正直に頭を下げるフィアナ。すると、
「あらあら、まあ、災難でしたね〜アセルト様」
・・・・これでいいのか?滅茶苦茶心配された様子が無いアセルト。
「本当にすまん」
フィアナは再度謝るが、
「良いんですよ。別段、命に関わる事じゃなさそうですし」
そうお気楽に言ってにっこり笑い、
「あなたがフィアナさんですね。我が君から良く聞きます」
そう言うパショカ。フィアナは平然としながら聞く。
「アセルトは私の事をどういっているのだ?」
流石に好きな者の事は聞きたいのか聞くフィアナ。パショカは笑ったまま答える。
「少しばかり乱雑で、無理ばかりやり、我を困らすと我が君は言ってました」
・・・・これは、アセルトが一回言ったか言わなかったかのことなのだが、なぜか覚えているパショカ。
「・・・・」
アセルトのほうを睨むフィアナ。しかし、
「けれど、我の中では一番大切な者だそして、一番愛しているものだ。それゆえに危険に遭わせたくない。とも言ってましたよ」
パショカはそう言ってフィアナに笑いかける。フィアナは苦笑し、少しばかりアセルトを小突く。
パショカはその様子を見た後にフィアナに言う。
「フィアナさん。料理を作ってみませんか?なんなら教えますけど・・・・」
その一言に、フィアナはアセルトをのけると、パショカに詰め寄る。
「本当か!?」
「ええ、これでも料理はうまい方ですよ」
そうのんびり答えるパショカ。
確かに、彼女は全ての材料が整っている場合であれば、宮廷料理を作れる右手の中の一人である。
まあ、アセルトが作っているのを幼い時から見ていて育ったためにうまくなったという説があるが・・・・
「ぜひ教えてくれ」
ファントムを起こさないようにして言うフィアナ。
「いいですよ。近々人間界で言うクリスマスとやらが迫ってますし、第一毎回毎回我が君に倒れられても困ります」
そうパショカは言ってにっこり笑う。
「本当にすまなかった・・・・」
再度フィアナは謝ると、パショカをつれて冥王城の調理場に移動した。




アセルトが目を覚ますと、目の前に火竜の君の顔があった。手に持っているのは冥王だろう。
「大丈夫ですか我が君?」
心配そうに聞くゼム。しかし、表情はあまり変化無い。
「ああ、頭痛はするがな。それより、どうしてお前がここに?」
当り前の質問をするアセルト。すると、
「パショカの置き書きがしてあったんです。そこに、アセルト様が結構大変な状態らしいという事が書いてあったので、慌てて飛んできたんですよ」
そう言って一つ息を吐き、
「まあ、無事で何よりです我が君。して、この者はどうしますか?」
そう言って冥王を差し出すゼム。
「まあいい。許してやれ」
アセルトがそう言うと、ゼムは冥王を手放す。
すぐさま逃げていく冥王。
「で?パショカはどこだ?」
アセルトがベットから降りながら聞く。すると、
「さあ、知りませぬ。ただ、この世界を回ってくるので、先にあなたを連れて帰っていてくれといわれてます」
「・・・・そうか。フィアナに会えないのは残念だけど仕方ないか」
アセルトはそう言ってゼムのほうを向き、
「帰るぞ」
「承知しました」
そう言って二人は亜空に消えた。




その頃、フィアナ&パショカは・・・・
「聞いてもいいか?」
「なんですか?」
「なぜ人間の町におりる必要がある?」
フィアナが聞く。彼女等は人間界に降りてきているのだ。
「まあいいじゃないですか〜」
のんびりとパショカは言う。そんな二人を男達は見逃しているわけでは無い。さっきから散々声をかけているのだが、完全に無視されているだけだ。
まあ、アセルトに気づかれてないだけいいと思わなければならない。彼は、フィアナを渡すとは思えないし、自分の子供のような存在であるパショカをただで手放すわけが無い。というか、ゼムからの制裁も含まれると思われる。
・・・・どちらにしても恐ろしい事には変わりない。
「それで?何をするのだ?」
フィアナが聞く。
「まずは、もうすぐクリスマスですから、そのための料理の作り方を伝授しましょう。その材料を買うためにここにいるんですよ」
そう言って笑うパショカ。
「ふむ、どういうものを作るのだ?」
フィアナが聞くと、
「そうですね〜。まあ、チキンとケーキの作り方は伝授しましょう」
そう言い、材料を買い集める二人の姿が見受けられた。




「クリスマスパーティー?」
アセルトが始めて聞く単語なのか疑問符をつけて聞く。
「ふふふ、そうなのです。冥王城でやるので、後でゼムと一緒にいらしてください」
そう言って、二枚の招待状を渡すパショカ。
「絶対いらしてくださいよ」
そう念を押すパショカ。その気配に蹴落とされてかコクコク頷くアセルト。
「じゃあ、私は準備のために先に行きます」
そう言って、歩いて出て行くパショカ。
「聞いたかゼム」
「ええ、なぜ我々が呼ばれるんでしょうね」
そう言いながら、どんどん書類をこなすゼム。実はアセルトもなのだが・・・・
「ふむ、フィアナに会えるしいいか・・・・」
「それより、今日が何の日か知ってますか?」
ゼムが聞く。
「いいや、何かあるのか?」
アセルトが不思議そうな声で聞く。すると、
「人間で言う、クリスマスイブとやらが今日らしいです」
アセルトはカレンダーを取り出し、
「あっ、ホントだ」
確かめた。
「恋人にプレゼントでも買ってあげたらどうですか?」
ゼムがそう聞く。アセルトは意地悪そうに笑い、
「なるほど、お前はパショカにプレゼントを買ったというわけか」
哀れな部下は、自分の出してしまった尻尾を隠すために、必死になって弁解を始めた。
「なるほど・・・・プレゼントか。いいかもしれない」
彼はそう納得すると、急いで今日の分の仕事を倍以上のスピードで片付け始めた。


そして、夜・・・・
冥王城にはいろいろな者達が集まっていた。
赤の地の魔族達以外に、アセルトとファントムと言う妖魔達。他にも、赤眼の魔王の同僚などがいる。途中、金髪の神々しいまでの美女と可愛らしいといっていいのか分からない少女をアセルトとファントムは見かけたが、目の錯覚として見なかった振りにした。
心の中では、
――――なぜあの方達が居られるのだ・・・・――――

――――なるほど・・・・ファクト様が来たがってた訳がこれか・・・・納得だ――――

なぜか納得しているファントムと事情を知らないゆえに悩んでいるアセルトの姿がそこに見られた。
ちなみに、今日のファントムとアセルトの格好は対極になるように作られたタキシードだ。
アセルトとファントムはその後別れ、ファントムは、神々しいまでの女性・・・・つまりL様を追いかけ、そこで仕事をしているはずの自分の上司を見つけ出した。
アセルトは、かなりの人ごみの中、フィアナを探し始める。
フィアナは案外早く見つかった彼女はなぜかパショカと一緒にいたのだ。
「出ましたね我が君」
「その出るって言うのが癇に障るが気にしないで置こう。それよりゼムがお前を探していたぞ」
「あっ、はーい。じゃあ行きますね」
そう言って、走っていくパショカ。
「・・・・どうだ?」
フィアナが聞いてくる。今日の彼女の格好は何時もの服ではなく、イヴニングドレスといった感じのものだ。
「ああ、綺麗だよ」
アセルトが言うと、フィアナは赤くなって下を向いてしまった。
「さて、ちょっと外に出ないか?」
アセルトはそう言ってフィアナに微笑む。
「そ、そうだな。何時ものテラスにしよう」
フィアナはそう言って先を歩き出す。
なぜアセルトがそう言ったかは、彼女の姿を他の者に見られたくなかったためである。
彼女が出て行った後、彼は出て行ったが、その瞬間、部屋の温度は一気に10度程度下がったといわれる。彼がちょっとばかり殺気を放出したのだ。
「まったく過保護というのか・・・・」
L様が呟く。
「アレのことだから、きっと彼女のためなら世界でも潰すぞ」
「アセルトってある意味もの凄い嫉妬心ね」
「怖いな〜」
恐ろしく得の高い四人が和気藹々と話しているのを見た者はいない・・・・




噂されているとも知らずアセルトはフィアナと共にテラスに出た。
そこには、なぜか大きなクリスマスケーキとターキーといわれる大きな鶏肉が置いてあった。
アセルトが目を見開くと、
「お前の為に作ったものだ。今度はまともなはずだぞ」
フィアナがそう言ってアセルトを席に座らす。自分はアセルトの前に来るように座る。
「じゃあ、切るぞ」
フィアナがナイフを構えるが、
「おっと、ターキーを切るのは男の仕事だっていうのは習ってなかったか?」
そう言ってナイフを取り上げるアセルト。そして、ターキーを切り分ける。
そして、ワイングラスにフィアナにはジュースのシャンパンを、自分にはワインを入れる。
彼はフィアナの酒癖をよ――――――く冥王から聞いたのだ。それだからジュースにしたというわけだ。
「私の酒癖を知っているのか?」
「ああ、冥王から聞いた」
アセルトはそう言い、自らも席に座る。
そして、アセルトは目の前の料理と対峙した。
匂い見かけ共に普通だ。いや、普通以上の域まで達しているはずだ。
彼は恐る恐る肉を切り、自らの口に運んだ。フィアナはその様子を凝視している。
「うまい!」
つい声を出してしまうアセルト。ケーキも皿に取り、一口食べる。
「うまい!」
おいしさの為それ以外にセリフが出てこないアセルト。
「そうか・・・・よかった」
そう言って、自分も料理を食べ、アセルトと共に談笑し始める。
アセルトは頃合を見計らって話しを切り出す。
「今日はクリスマスだな」
「そうだな」
フィアナがまだ食事を食べながら言う。アセルトは席を立ち、フィアナの後ろに立つ。
「うん?どうしたアセルト?」
不審に思ってかフィアナが聞くと、
「クリスマスプレゼントだ」
アセルトはそう言って、フィアナの首に首飾りをつける。オリハルコンで作られた飾り気の無いさっぱりとしたものだ。しかし、中央に小さな紫の石がついている事にフィアナは気づくが黙っている。というか、照れて下を向いている。
そのフィアナの目の中に、白い塊が入った。
「え?」
見上げると、雪が降り始めていた。
「ホワイトクリスマスだな」
アセルトも笑って言う。そして、
「まあ、そろそろ皆の元に戻るか」
そう言って、フィアナに手を差し伸べる。フィアナもその手に自分の手を乗せる。そして、一緒にテラスから二つの影が消えた。





後日談
赤の世界の雪妖といわれる者達は高位妖魔がいきなり現れ寿命が1000年は縮んだといっていた。







あとがきと言う名の戯言


さ〜て、思いっきり季節はずれですね
焔:分かってるんならどうにかしろ
でもな〜。これ打ち込み始めたのが12月26日
焔:おそっ!っていうかその時点でクリスマス過ぎてるよ
まあ、一日なら大目に見てくれるかな〜と思って・・・・
焔:・・・・今現在の日にちは?
・・・・12月29日
焔:正月じゃん・・・・
ふっ、いいんだ。どうせ、僕にはこの程度の作品しかできないんだ(うじうじ)
焔:・・・・まっ、どうでもいいけど、今回長いね〜
半分にしようかな〜とも思ったんだけどね。まあいいかな〜と思って
焔:・・・・この長さ?
しくしくしく。打ち込みに三日掛かるとは思わなかった
焔:全然自分の方も打ち込みしてないしね。このままじゃあ小説1に煉が出てこないよ
うぐっ
焔:・・・・今回はもう長いからこれにて終了?
そだね。それでは、今回はこの辺で・・・・
焔:まったね〜

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24129耐えてこそ愛だ、アセルトユア・ファンティン 2002/12/30 21:27:47
記事番号24121へのコメント


>
>
>
>あの日からフィアナとアセルトは恋人になった・・・・らしい。
>しかし、大して変わるまでの無い生活を送っている。
>「アセルトこのケーキはうまいぞ」
>「まあね、これは結構自信作だから」

ユ:・・普通が逆の気も・・・・

>セリフを交わしているフィアナとアセルト。
>今日はアセルトが持ってきたケーキでお茶を飲んでいるのだ。もちろんの事、冥王もその場には存在している。
>「しっかし、不思議なほど器用ですねアセルト様」
>「ははははは(苦笑い)、うちの軍内でまともな食事が作るれる男は僕しかいないからね(汗)」
>確かに、ファントムは、めんどうだと簡単に食事を抜く。それ以前に自分で食事を作るという事を考えない。

ユ:・・・・素敵かもね・・・
  家のアレイよりは・・
ア:俺だどうしたんだ?
ユ:アンタは、仕事もしないしかといってほかの皆は家事をやってるのに、
  この年末も手伝わないからよ。
  それで、ファントムさんの方が素敵だって言ったの。
ア:ひでっ、泣くぜ?
ユ:勝手に泣いてて。

>火竜の君は料理の仕方を覚える時間があるんでしたら仕事をしますという。
>他の男達は自分の戦闘能力を磨くのに精一杯。
>ちなみに、まともな料理というものをファクトの軍内で作れるものは男女合わせて両手で数え切れるほど少ない。宮廷料理と言うと、アセルトを含めて三人しか作れない。
>ファクトが作っている神魔の世界では食事というものを作ることが少ないらしい。といっても、いざという時のため、神か魔のどちらかの存在が作れるようになっている・・・・らしい。
>・・・・洒落にならんぞこれは

ユ:確かに・・
  タロットと居候私合わせていま、20人以上いるけど
 まともな料理できるのって5人ぐらいしかいないし
 大量に作るとなると、エリ―ぐらいしかいない。
 互いに洒落になってない。

>「フィアナはこういう事しないのか?」
>「そういえば見た事ないね」
>アセルトと冥王がフィアナに聞く。
>「うぐっ」
>言葉に詰まるフィアナ。
>「まあ、魔族は食事なんて要らないけど・・・・もしかして手料理作れないとかフィアナ?」
>冥王が言う。フィアナの胸に、何十本かの精神的な矢が刺さった気がするのは気のせいでは無いだろう。

ユ:フィブちゃん毒舌だね。

>「でもまあ、一つぐらいは誰でもできる・・・・・」
>アセルトはそこまで言って言葉を切ってしまう。そして、フィアナはしばらく黙ってた後、不意に立ち上がり、そのままテラスを出て行く。
>「・・・・」
>「・・・・」
>アセルトと冥王の間にかなりいや――――な沈黙が立ち込める。
>「・・・・怒っちゃった?」
>「多分・・・・」
>アセルトが聞き、冥王がこっくり頷きながら言う。
>「・・・・謝った方がいいかな?」
>「おそらくは」
>テラスから出て行くときの彼女の表情・・・・それは一言で言うなら、まさしく鬼だった。
>「女神じゃなくて鬼になっちゃったよフィアナが――――!」
>いきなり意味も無く嘆き始める冥王。
>「そ、そんなこと俺に言われてもな・・・・」
>アセルトがそう言って腕を組み、
>「・・・・後で謝っておこう。絶対に・・・・」
>アセルトはそう固く心に誓う。その瞬間、
>
>どごおおおおおおおおおおおおん
>
>・・・・突如冥王城が激しく揺れた。
>震度は人間で言うなら震度8以上を記録していただろう。
>アセルトは宙を飛び、テラスのテーブルと椅子は空を舞った。ちなみに、冥王も自分が座っていたテーブルと運命を共にしている。
>アセルトは結局無事で着地した。冥王も危なげながら椅子から脱出し、ちゃんと着地している。

ユ:な、何が起こったんです?

>
>ごおおおおおおおん
>
>椅子とテーブルがものすごい音を立て床にめり込んだ。
>ケーキは食べていたので無事だが、紅茶セットはテーブルにおいてあったので、ご想像にお任せする。

ユ:お墓つくる必要アリ?

>ちなみに、テーブルが落ちた時に、ガッシャアンとか言う音がしたのはいっておく。
>冥王とアセルトは絶句している。アセルトは邪妖等が冥王城にまたしても攻めてきたのかと思ったが、宙を浮いている一瞬で魔力波動分別をした結果そのような気配は無かった。
>冥王が絶句しているのは、割れたカップ等の修理代である。それでなくてもこの頃は財政難なのに、これで今年も苦しい生活を強いられるのであろう。
>その様子は、アセルトが腕を組み、その横で冥王が白い灰状に成っているという状況である。
>「フィアナは!?」
>はっとしたように言うアセルト。しかし、その心配はすぐさま安心に変わり・・・・絶望に変わった。
>フィアナは鬼のような形相から、笑いを浮かべていた。その笑いは女神の笑い。しかし、アセルトはその時真の地獄を見たという。
>その手にもたれていたのは・・・・なんとも言いようが無い青色の物体であった。
>しかし、その青からけばけばしい色の緑色が出ていたり、あたりに漂う腐臭如きとは言えない匂いをかいだら誰だって絶句するだろう。

エ:なんなんです。この物体Xは?
ユ:それ失礼だと思うよ?

>そして、その物体からは何やら悲鳴のようなものが聞こえるのは気のせいだろうか・・・・
>「ふぃ、ふぃあな・・・・それなに?」
>冥王がかなり恐る恐る聞く。すると、
>「いやな、私の手料理だ。人間で言うちゃーはんとやらだ。しっかり味わって食べるがいい」
>満面の笑顔で言うフィアナ。
>しかし、普通はチャーハンというものは青かったりけばけばしい緑の色があったり、悲鳴を上げていたりなんてしない。

ユ:はははははっはははははははは(乾いた笑)

>それは、料理をかなり作っている経験を持つアセルトが一番良く知っている。
>しかし、そのアセルトは痙攣している笑顔を貼り付けたまま硬直している。冥王もいくらなんでもおかしいと思ったのかアセルトのほうを伺っている。
>そして、
>「ふぃ、フィアナ。さっきの大きな揺れの正体を知らないか?」
>どうにか話題をずらそうと思ってアセルトが言うが、
>「ああ、あれか。すまん、圧力鍋に食料を入れたらどうも火加減が弱かったみたいでな。だからちょっと爆炎の呪文を使ったのだ」
>――――そんな危険な呪文使うな・・・・
>              というか、チャーハン作るのに圧力鍋使うな――――
>冥王とアセルトの言葉は一致していたが、言うと怖かったので二人とも心の中で止めておいた。そして、
>「さあ、遠慮はいらん。食え」
>にっこり女神の笑顔でいい、手に持っているその物体をアセルトに差し出すフィアナ。
>「・・・・フィアナ、アセルト様に何か恨みが残ってたりするの?」
>冥王が聞くが、
>「誰がだ。私はアセルトのことが好きだぞ」
>答えになってない答えを返すフィアナ。
>アセルトは冷や汗を掻きながら聞く。
>「な、なあフィアナ。これ・・・・味見はしたか?」
>恐る恐る聞くアセルト。すると、
>「いや、アセルトの分が少しでも減ったら可哀想だろ」
>そう言ってにっこり笑いフィアナはアセルトに死刑宣告をする。
>「さあ、遠慮は要らない。食え」
>この時、アセルトの中に浮かんだ選択肢。
>
>1、 急いで亜空に逃げる。――――結果、どんなものか分からない物体は食べなくて済むがフィアナに嫌われる。
>2、 一か八か命をかけて物体を食べる――――結果、へたしたら精神の死。へたしなくても気絶はすると思われる。それつまり作ったもの・・・・フィアナに嫌われる。
>3、 口八丁でフィアナを言い負かし、どうにか食べないようにする。――――今のフィアナのニコニコの押し切り攻撃に叶うと思われない。結果、2と同じ道をたどる・・・・
>
>さあ、どれを選ぶ!?・・・・・・・・最終的に解かったこと、結果はどれも同じだ。
>アセルトは目を閉じた。
>――――どうせ嫌われるのなら・・・・
>             最後まで意地と見栄を張って滅んでやる――――
>食事で滅ぶ妖魔なぞ悲しくて悲しくて仕方ないが、アセルトはこの時決意した。

ユ:男だねえ
エ:ユアさんそれずれてます。

>――――できれば、フィアナに失態を見せずに滅べるように
>          フィアナが僕が死んでも思い出してくれるように・・・・――――
>アセルトはそう思い、心の中で十字を切った。しかし、その十字は逆から切っていた。
>とことん彼は運が無いようだ。
>冥王は、彼が持ったスプーンが細かく揺れている事に気づいた。しかし、言ったら自分がどうなるか分からないので合えて口を出さなかった。
>心の中では、
>――――アセルト様・・・・あなたのご勇姿は少なくとも三ヶ月は忘れません――――
>逆にいえば三ヶ月しか覚えてないという事である。
>それはそれは酷な事である。
>「アディオス」
>アセルトは小さく小さく呟いた。そして、自分が持ったスプーンで三杯ほどのその物体を一気に口に入れると、目を回して床に倒れた。

ユ:生きてるいいんですけど

>「な、大丈夫かアセルト!」
>「ああ・・・・ご愁傷様ですアセルト様」
>いきなり倒れたアセルトを見てフィアナは急いでアセルトを抱き上げ、それを見て冥王がアセルトに両手を合わせて南無阿弥陀仏とかなんか言っていたのをアセルトは聞いていた。
>――――冥王・・・・もし意識が戻ったら殺す――――
>消えゆく意識の中アセルトは右手を握り締め誓った。
>
>
>
>
>突然アセルトが倒れて、フィアナはアセルトを介抱している。と言っても、自分のあれがどのようにいけなかったかはまだわかってない。
>冥王は、アセルトの部下に知らせてくるといってその場にはいない。
>多分、アセルトが意識を失う前に思いっきり握り締めた右手を見たのであろう。逃げるようにして空間移動していった。
>「さて・・・・どうしようか」
>今現在はフィアナの部屋にいるのだ。流石にテラスで彼を解放するのは躊躇われたフィアナである。しかし、自分の部屋の中で膝枕するのもどうかと思うぞ。ついでにベットの上だし・・・・
>「どうしよう・・・・」
>少なくとも、フィアナは自分の料理でアセルトが倒れた事は解かった。ただ、どこがいけなかったのかは分からない。
>「しっかし、始めからおかしいと思ってたのなら食べなければ良かったのに・・・・」
>そう言ってため息をつくフィアナ。ある意味アセルトが可哀想だ。
>そこに、水竜の君を連れた冥王がやってきた。冥王は中の様子を見て、急いで自分の自室に逃げていった。
>ちなみに、水竜の君は女だ。それも結構美人に値する。名前はパショカ。パショカ=ウイディーネ外見年齢は二十三程度、青い髪を長くしてい、目も深い海のような青さ。巫女のような格好をしていてその肌は白い。唯一巫女らしくないのはその腰につけた細身の剣だけであろう。
>ついでに、火竜の君は男だ。名前はゼム。ゼム=サラマンダー。外見年齢は二十三程度、上司に似た赤い髪を短くしていて、目も炎のように赤い。神官の格好をしていて日に焼けた肌をしている。彼も剣を所持しており、水竜の君と同様細身の剣だ。
>火竜の君は幻の君のお手伝い。または雑用として今はファントムの手伝いをしているので、水竜の君が来たのだ。
>・・・・普通、自分の思い人(人じゃないが)の部下がかなり綺麗な人(人じゃないが)だったりしたら、色々質問があったりするかもしれない。しかし、
>「あらあら、アセルト様。どうなさいました?」
>水竜の君が発した一言目はこれだった。一応上司を心配している。
>「うむ、すまぬ。私の手料理を食べたらこうなった」
>正直に頭を下げるフィアナ。すると、
>「あらあら、まあ、災難でしたね〜アセルト様」

ユ:ナイス・反応☆

>・・・・これでいいのか?滅茶苦茶心配された様子が無いアセルト。
>「本当にすまん」
>フィアナは再度謝るが、
>「良いんですよ。別段、命に関わる事じゃなさそうですし」
>そうお気楽に言ってにっこり笑い、
>「あなたがフィアナさんですね。我が君から良く聞きます」
>そう言うパショカ。フィアナは平然としながら聞く。
>「アセルトは私の事をどういっているのだ?」
>流石に好きな者の事は聞きたいのか聞くフィアナ。パショカは笑ったまま答える。
>「少しばかり乱雑で、無理ばかりやり、我を困らすと我が君は言ってました」
>・・・・これは、アセルトが一回言ったか言わなかったかのことなのだが、なぜか覚えているパショカ。
>「・・・・」
>アセルトのほうを睨むフィアナ。しかし、
>「けれど、我の中では一番大切な者だそして、一番愛しているものだ。それゆえに危険に遭わせたくない。とも言ってましたよ」

ユ:いううねえ
レ:貴女ほどではないと思うけど?
ユ:レン?
レ:はい、愛しい貴女に会いに来ました。
ユ:闇竜さんこいつは、レネルド。
  タロットに出る予定の居候その1ですから。
  貴方のレンさんとは関係ないです。
レ:照れなくてもいいのに、愛しい人。
ユ:さ、寒気がする
(レンはユアに蹴り飛ばされて、星となった)

>パショカはそう言ってフィアナに笑いかける。フィアナは苦笑し、少しばかりアセルトを小突く。
>パショカはその様子を見た後にフィアナに言う。
>「フィアナさん。料理を作ってみませんか?なんなら教えますけど・・・・」
>その一言に、フィアナはアセルトをのけると、パショカに詰め寄る。
>「本当か!?」
>「ええ、これでも料理はうまい方ですよ」
>そうのんびり答えるパショカ。
>確かに、彼女は全ての材料が整っている場合であれば、宮廷料理を作れる右手の中の一人である。

ユ:すごいですね・・・(感心)

>まあ、アセルトが作っているのを幼い時から見ていて育ったためにうまくなったという説があるが・・・・
>「ぜひ教えてくれ」
>ファントムを起こさないようにして言うフィアナ。
>「いいですよ。近々人間界で言うクリスマスとやらが迫ってますし、第一毎回毎回我が君に倒れられても困ります」
>そうパショカは言ってにっこり笑う。
>「本当にすまなかった・・・・」
>再度フィアナは謝ると、パショカをつれて冥王城の調理場に移動した。
>
>
>
>
>アセルトが目を覚ますと、目の前に火竜の君の顔があった。手に持っているのは冥王だろう。
>「大丈夫ですか我が君?」
>心配そうに聞くゼム。しかし、表情はあまり変化無い。
>「ああ、頭痛はするがな。それより、どうしてお前がここに?」
>当り前の質問をするアセルト。すると、
>「パショカの置き書きがしてあったんです。そこに、アセルト様が結構大変な状態らしいという事が書いてあったので、慌てて飛んできたんですよ」
>そう言って一つ息を吐き、
>「まあ、無事で何よりです我が君。して、この者はどうしますか?」
>そう言って冥王を差し出すゼム。

ユ:猫みたいに首根っこを掴んでれば可愛いかも・・・

>「まあいい。許してやれ」
>アセルトがそう言うと、ゼムは冥王を手放す。
>すぐさま逃げていく冥王。
>「で?パショカはどこだ?」
>アセルトがベットから降りながら聞く。すると、
>「さあ、知りませぬ。ただ、この世界を回ってくるので、先にあなたを連れて帰っていてくれといわれてます」
>「・・・・そうか。フィアナに会えないのは残念だけど仕方ないか」
>アセルトはそう言ってゼムのほうを向き、
>「帰るぞ」
>「承知しました」
>そう言って二人は亜空に消えた。
>
>
>
>
>その頃、フィアナ&パショカは・・・・
>「聞いてもいいか?」
>「なんですか?」
>「なぜ人間の町におりる必要がある?」
>フィアナが聞く。彼女等は人間界に降りてきているのだ。
>「まあいいじゃないですか〜」
>のんびりとパショカは言う。そんな二人を男達は見逃しているわけでは無い。さっきから散々声をかけているのだが、完全に無視されているだけだ。
>まあ、アセルトに気づかれてないだけいいと思わなければならない。彼は、フィアナを渡すとは思えないし、自分の子供のような存在であるパショカをただで手放すわけが無い。というか、ゼムからの制裁も含まれると思われる。
>・・・・どちらにしても恐ろしい事には変わりない。

ユ:人間だと天国行きですものね。

>「それで?何をするのだ?」
>フィアナが聞く。
>「まずは、もうすぐクリスマスですから、そのための料理の作り方を伝授しましょう。その材料を買うためにここにいるんですよ」
>そう言って笑うパショカ。
>「ふむ、どういうものを作るのだ?」
>フィアナが聞くと、
>「そうですね〜。まあ、チキンとケーキの作り方は伝授しましょう」
>そう言い、材料を買い集める二人の姿が見受けられた。
>
>
>
>
>「クリスマスパーティー?」
>アセルトが始めて聞く単語なのか疑問符をつけて聞く。
>「ふふふ、そうなのです。冥王城でやるので、後でゼムと一緒にいらしてください」
>そう言って、二枚の招待状を渡すパショカ。
>「絶対いらしてくださいよ」
>そう念を押すパショカ。その気配に蹴落とされてかコクコク頷くアセルト。
>「じゃあ、私は準備のために先に行きます」
>そう言って、歩いて出て行くパショカ。
>「聞いたかゼム」
>「ええ、なぜ我々が呼ばれるんでしょうね」
>そう言いながら、どんどん書類をこなすゼム。実はアセルトもなのだが・・・・
>「ふむ、フィアナに会えるしいいか・・・・」
>「それより、今日が何の日か知ってますか?」
>ゼムが聞く。
>「いいや、何かあるのか?」
>アセルトが不思議そうな声で聞く。すると、
>「人間で言う、クリスマスイブとやらが今日らしいです」
>アセルトはカレンダーを取り出し、
>「あっ、ホントだ」
>確かめた。
>「恋人にプレゼントでも買ってあげたらどうですか?」
>ゼムがそう聞く。アセルトは意地悪そうに笑い、
>「なるほど、お前はパショカにプレゼントを買ったというわけか」
>哀れな部下は、自分の出してしまった尻尾を隠すために、必死になって弁解を始めた。

ユ:仲いいんですね。

>「なるほど・・・・プレゼントか。いいかもしれない」
>彼はそう納得すると、急いで今日の分の仕事を倍以上のスピードで片付け始めた。
>
>
>そして、夜・・・・
>冥王城にはいろいろな者達が集まっていた。
>赤の地の魔族達以外に、アセルトとファントムと言う妖魔達。他にも、赤眼の魔王の同僚などがいる。途中、金髪の神々しいまでの美女と可愛らしいといっていいのか分からない少女をアセルトとファントムは見かけたが、目の錯覚として見なかった振りにした。
>心の中では、
>――――なぜあの方達が居られるのだ・・・・――――
>
>――――なるほど・・・・ファクト様が来たがってた訳がこれか・・・・納得だ――――
>
>なぜか納得しているファントムと事情を知らないゆえに悩んでいるアセルトの姿がそこに見られた。
>ちなみに、今日のファントムとアセルトの格好は対極になるように作られたタキシードだ。
>アセルトとファントムはその後別れ、ファントムは、神々しいまでの女性・・・・つまりL様を追いかけ、そこで仕事をしているはずの自分の上司を見つけ出した。
>アセルトは、かなりの人ごみの中、フィアナを探し始める。
>フィアナは案外早く見つかった彼女はなぜかパショカと一緒にいたのだ。
>「出ましたね我が君」
>「その出るって言うのが癇に障るが気にしないで置こう。それよりゼムがお前を探していたぞ」
>「あっ、はーい。じゃあ行きますね」
>そう言って、走っていくパショカ。
>「・・・・どうだ?」
>フィアナが聞いてくる。今日の彼女の格好は何時もの服ではなく、イヴニングドレスといった感じのものだ。
>「ああ、綺麗だよ」
>アセルトが言うと、フィアナは赤くなって下を向いてしまった。
>「さて、ちょっと外に出ないか?」
>アセルトはそう言ってフィアナに微笑む。
>「そ、そうだな。何時ものテラスにしよう」
>フィアナはそう言って先を歩き出す。
>なぜアセルトがそう言ったかは、彼女の姿を他の者に見られたくなかったためである。

ユ:好きな人に対しては普通の反応ですね

>彼女が出て行った後、彼は出て行ったが、その瞬間、部屋の温度は一気に10度程度下がったといわれる。彼がちょっとばかり殺気を放出したのだ。
>「まったく過保護というのか・・・・」
>L様が呟く。
>「アレのことだから、きっと彼女のためなら世界でも潰すぞ」
>「アセルトってある意味もの凄い嫉妬心ね」
>「怖いな〜」
>恐ろしく得の高い四人が和気藹々と話しているのを見た者はいない・・・・
>
>
>
>
>噂されているとも知らずアセルトはフィアナと共にテラスに出た。
>そこには、なぜか大きなクリスマスケーキとターキーといわれる大きな鶏肉が置いてあった。
>アセルトが目を見開くと、
>「お前の為に作ったものだ。今度はまともなはずだぞ」
>フィアナがそう言ってアセルトを席に座らす。自分はアセルトの前に来るように座る。
>「じゃあ、切るぞ」
>フィアナがナイフを構えるが、
>「おっと、ターキーを切るのは男の仕事だっていうのは習ってなかったか?」
>そう言ってナイフを取り上げるアセルト。そして、ターキーを切り分ける。
>そして、ワイングラスにフィアナにはジュースのシャンパンを、自分にはワインを入れる。
>彼はフィアナの酒癖をよ――――――く冥王から聞いたのだ。それだからジュースにしたというわけだ。
>「私の酒癖を知っているのか?」
>「ああ、冥王から聞いた」
>アセルトはそう言い、自らも席に座る。
>そして、アセルトは目の前の料理と対峙した。
>匂い見かけ共に普通だ。いや、普通以上の域まで達しているはずだ。
>彼は恐る恐る肉を切り、自らの口に運んだ。フィアナはその様子を凝視している。
>「うまい!」
>つい声を出してしまうアセルト。ケーキも皿に取り、一口食べる。
>「うまい!」
>おいしさの為それ以外にセリフが出てこないアセルト。
>「そうか・・・・よかった」
>そう言って、自分も料理を食べ、アセルトと共に談笑し始める。
>アセルトは頃合を見計らって話しを切り出す。
>「今日はクリスマスだな」
>「そうだな」
>フィアナがまだ食事を食べながら言う。アセルトは席を立ち、フィアナの後ろに立つ。
>「うん?どうしたアセルト?」
>不審に思ってかフィアナが聞くと、
>「クリスマスプレゼントだ」
>アセルトはそう言って、フィアナの首に首飾りをつける。オリハルコンで作られた飾り気の無いさっぱりとしたものだ。しかし、中央に小さな紫の石がついている事にフィアナは気づくが黙っている。というか、照れて下を向いている。
>そのフィアナの目の中に、白い塊が入った。
>「え?」
>見上げると、雪が降り始めていた。
>「ホワイトクリスマスだな」
>アセルトも笑って言う。そして、
>「まあ、そろそろ皆の元に戻るか」
>そう言って、フィアナに手を差し伸べる。フィアナもその手に自分の手を乗せる。そして、一緒にテラスから二つの影が消えた。

ユ:メリ―・クリスマス。
  仲良きこのカップルに神のご加護を

>
>
>
>
>
>後日談
>赤の世界の雪妖といわれる者達は高位妖魔がいきなり現れ寿命が1000年は縮んだといっていた。

ユ:脅して降らせてたんですか。

>
>
>
>
>
>
>
>あとがきと言う名の戯言
>
>
>さ〜て、思いっきり季節はずれですね
>焔:分かってるんならどうにかしろ
>でもな〜。これ打ち込み始めたのが12月26日
>焔:おそっ!っていうかその時点でクリスマス過ぎてるよ
>まあ、一日なら大目に見てくれるかな〜と思って・・・・
>焔:・・・・今現在の日にちは?
>・・・・12月29日
>焔:正月じゃん・・・・
>ふっ、いいんだ。どうせ、僕にはこの程度の作品しかできないんだ(うじうじ)
>焔:・・・・まっ、どうでもいいけど、今回長いね〜
>半分にしようかな〜とも思ったんだけどね。まあいいかな〜と思って
>焔:・・・・この長さ?
>しくしくしく。打ち込みに三日掛かるとは思わなかった
>焔:全然自分の方も打ち込みしてないしね。このままじゃあ小説1に煉が出てこないよ
>うぐっ
>焔:・・・・今回はもう長いからこれにて終了?
>そだね。それでは、今回はこの辺で・・・・
>焔:まったね〜
>


ユ:闇竜さん
  前のお願いのキャラプレどんなのがいいですか。
  それと、10月ぐらいに言っていた対戦カ−ドのやつのプロロ−グ入れました。
  それにつきましてファクトさん貸してください。
  それと兄と妹また十四,十五入れときますので・・・
  それでは良いお年を・・・・・・


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24206Re:耐えてこそ愛だ、アセルト闇竜翔 E-mail 2003/1/2 21:57:35
記事番号24129へのコメント


>>「アセルトこのケーキはうまいぞ」
>>「まあね、これは結構自信作だから」
>
>ユ:・・普通が逆の気も・・・・

闇:気にしたら負けです
焔:フィアナvvvv〜〜〜〜

>>確かに、ファントムは、めんどうだと簡単に食事を抜く。それ以前に自分で食事を作るという事を考えない。
>
>ユ:・・・・素敵かもね・・・
>  家のアレイよりは・・

幻:俺か?
闇:なぜ?

>ア:俺だどうしたんだ?
>ユ:アンタは、仕事もしないしかといってほかの皆は家事をやってるのに、
>  この年末も手伝わないからよ。
>  それで、ファントムさんの方が素敵だって言ったの。

闇:なるほど、この人は仕事だけは普通以上しますからね
幻:仕事だけって・・・・

>ア:ひでっ、泣くぜ?
>ユ:勝手に泣いてて。

闇:ユアさん冷たい・・・・

>>ファクトが作っている神魔の世界では食事というものを作ることが少ないらしい。といっても、いざという時のため、神か魔のどちらかの存在が作れるようになっている・・・・らしい。
>>・・・・洒落にならんぞこれは
>
>ユ:確かに・・
>  タロットと居候私合わせていま、20人以上いるけど
> まともな料理できるのって5人ぐらいしかいないし
> 大量に作るとなると、エリ―ぐらいしかいない。
> 互いに洒落になってない。

闇:ははははは(滝汗)断罪の一族、つまりファクト軍では、三百人以上のものがいるんですけどね(汗)いいのかあれで?
ファ:好きにやらせとけ

>>「まあ、魔族は食事なんて要らないけど・・・・もしかして手料理作れないとかフィアナ?」
>>冥王が言う。フィアナの胸に、何十本かの精神的な矢が刺さった気がするのは気のせいでは無いだろう。
>
>ユ:フィブちゃん毒舌だね。

焔:ははははは、フィブはいらない所で毒舌だからね〜

>>震度は人間で言うなら震度8以上を記録していただろう。
>>アセルトは宙を飛び、テラスのテーブルと椅子は空を舞った。ちなみに、冥王も自分が座っていたテーブルと運命を共にしている。
>>アセルトは結局無事で着地した。冥王も危なげながら椅子から脱出し、ちゃんと着地している。
>
>ユ:な、何が起こったんです?

闇:それは後のお楽しみ

>>ごおおおおおおおん
>>
>>椅子とテーブルがものすごい音を立て床にめり込んだ。
>>ケーキは食べていたので無事だが、紅茶セットはテーブルにおいてあったので、ご想像にお任せする。
>
>ユ:お墓つくる必要アリ?

闇:う〜ん、あるかも・・・・

>>しかし、その青からけばけばしい色の緑色が出ていたり、あたりに漂う腐臭如きとは言えない匂いをかいだら誰だって絶句するだろう。
>
>エ:なんなんです。この物体Xは?
>ユ:それ失礼だと思うよ?

闇:しっかし・・・・あれはな〜
焔:ふっ、真の地獄を見たぞあの時・・・・

>>しかし、普通はチャーハンというものは青かったりけばけばしい緑の色があったり、悲鳴を上げていたりなんてしない。
>
>ユ:はははははっはははははははは(乾いた笑)

闇:笑うしかない・・・・

>>アセルトは目を閉じた。
>>――――どうせ嫌われるのなら・・・・
>>             最後まで意地と見栄を張って滅んでやる――――
>>食事で滅ぶ妖魔なぞ悲しくて悲しくて仕方ないが、アセルトはこの時決意した。
>
>ユ:男だねえ
>エ:ユアさんそれずれてます。

幻:あほだ
焔:しくしくしく

>>アセルトは小さく小さく呟いた。そして、自分が持ったスプーンで三杯ほどのその物体を一気に口に入れると、目を回して床に倒れた。
>
>ユ:生きてるいいんですけど

闇:さあ・・・・

>>「うむ、すまぬ。私の手料理を食べたらこうなった」
>>正直に頭を下げるフィアナ。すると、
>>「あらあら、まあ、災難でしたね〜アセルト様」
>
>ユ:ナイス・反応☆

闇:あの人の性格がおおらかというかその・・・・
水竜:あらあら(にこにこ)
闇:いつでもこれですからね〜

>>アセルトのほうを睨むフィアナ。しかし、
>>「けれど、我の中では一番大切な者だそして、一番愛しているものだ。それゆえに危険に遭わせたくない。とも言ってましたよ」
>
>ユ:いううねえ
>レ:貴女ほどではないと思うけど?

闇:はい?
月:・・・・俺の事か?

>ユ:レン?
>レ:はい、愛しい貴女に会いに来ました。
>ユ:闇竜さんこいつは、レネルド。
>  タロットに出る予定の居候その1ですから。
>  貴方のレンさんとは関係ないです。

闇:ほっ、レンがこんなんだったら・・・・精神ダメージで滅びますね
月:をい

>レ:照れなくてもいいのに、愛しい人。
>ユ:さ、寒気がする
>(レンはユアに蹴り飛ばされて、星となった)

闇:う〜ん、変身能力ですかね〜

>>パショカはそう言ってフィアナに笑いかける。フィアナは苦笑し、少しばかりアセルトを小突く。
>>パショカはその様子を見た後にフィアナに言う。
>>「フィアナさん。料理を作ってみませんか?なんなら教えますけど・・・・」
>>その一言に、フィアナはアセルトをのけると、パショカに詰め寄る。
>>「本当か!?」
>>「ええ、これでも料理はうまい方ですよ」
>>そうのんびり答えるパショカ。
>>確かに、彼女は全ての材料が整っている場合であれば、宮廷料理を作れる右手の中の一人である。
>
>ユ:すごいですね・・・(感心)

闇:まあ、見た目によらず、彼女は努力家ですからね〜

>>「まあ、無事で何よりです我が君。して、この者はどうしますか?」
>>そう言って冥王を差し出すゼム。
>
>ユ:猫みたいに首根っこを掴んでれば可愛いかも・・・

闇:そう思ってたりします

>>まあ、アセルトに気づかれてないだけいいと思わなければならない。彼は、フィアナを渡すとは思えないし、自分の子供のような存在であるパショカをただで手放すわけが無い。というか、ゼムからの制裁も含まれると思われる。
>>・・・・どちらにしても恐ろしい事には変わりない。
>
>ユ:人間だと天国行きですものね。

闇:いえ、地獄行きです。それも無限地獄・・・・

>>「なるほど、お前はパショカにプレゼントを買ったというわけか」
>>哀れな部下は、自分の出してしまった尻尾を隠すために、必死になって弁解を始めた。
>
>ユ:仲いいんですね。

焔:一応恋人らしい

>>なぜアセルトがそう言ったかは、彼女の姿を他の者に見られたくなかったためである。
>
>ユ:好きな人に対しては普通の反応ですね

闇:にしても嫉妬心が凄い・・・・

>>そう言って、フィアナに手を差し伸べる。フィアナもその手に自分の手を乗せる。そして、一緒にテラスから二つの影が消えた。
>
>ユ:メリ―・クリスマス。
>  仲良きこのカップルに神のご加護を

闇:まあ、時期はずれですけどね

>>
>>後日談
>>赤の世界の雪妖といわれる者達は高位妖魔がいきなり現れ寿命が1000年は縮んだといっていた。
>
>ユ:脅して降らせてたんですか。

闇:そうです

>
>ユ:闇竜さん
>  前のお願いのキャラプレどんなのがいいですか。

闇:そちらで考えてくださったら勝手に使います

>  それと、10月ぐらいに言っていた対戦カ−ドのやつのプロロ−グ入れました。
>  それにつきましてファクトさん貸してください。

闇:え〜と・・・・ファクトじゃなくてファントムじゃないですか?

>  それと兄と妹また十四,十五入れときますので・・・

闇:はい、読んでました。読み逃げしてただけです(爆)

>  それでは良いお年を・・・・・・

闇:は〜い、レスありがとうございました。今年もよろしくお願いします。それでは・・・・

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24208理由です。ユア・ファンティン 2003/1/2 22:19:26
記事番号24206へのコメント


>
>>レ:照れなくてもいいのに、愛しい人。
>>ユ:さ、寒気がする
>>(レンはユアに蹴り飛ばされて、星となった)
>
>闇:う〜ん、変身能力ですかねえ

ユ:じゃないです。
  人間風に言うと蹴られて吹き飛ばされて夜空にキラ―ンって感じで星になりました。

>>
>>ユ:闇竜さん
>>  前のお願いのキャラプレどんなのがいいですか。
>
>闇:そちらで考えてくださったら勝手に使います

ユ:では、人間(エルフ等も含む)か魔族(精神体)に流用出来るのにしますね。

>
>>  それと、10月ぐらいに言っていた対戦カ−ドのやつのプロロ−グ入れました。
>>  それにつきましてファクトさん貸してください。
>
>闇:え〜と・・・・ファクトじゃなくてファントムじゃないですか?

ユ:募集の時点で、使ってくださいでOK貰ったと勘違いしました。
  それと、プロロ−グ(スレイヤーズ・魔族招集・サイド)で、
  ファクトさんがいないと話を進めれないのでお貸し願えないかと。

>

>
>>  それでは良いお年を・・・・・・
>
>闇:は〜い、レスありがとうございました。今年もよろしくお願いします。それでは・・・・
>
ユ:よろしくお願いします。