◆−虚無の欠片・外伝・前書き−RIN (2003/1/17 19:54:57) No.24409 ┣虚無の欠片・外伝1―獣神官の新たな仕事―−RIN (2003/1/17 21:38:34) No.24417 ┣虚無の欠片・外伝2―神託を受けし者達1―−RIN (2003/1/19 19:37:19) No.24429 ┣虚無の欠片・外伝2―神託を受けし者達2―−RIN (2003/1/20 17:26:53) No.24437 ┃┗こんにちは〜♪−奈月るり (2003/1/20 22:18:28) No.24440 ┃ ┗Re:こんにちは〜♪−RIN (2003/1/20 23:39:08) No.24444 ┗虚無の欠片・外伝2―神託を受けし者達3―−RIN (2003/1/28 01:30:21) No.24542
24409 | 虚無の欠片・外伝・前書き | RIN E-mail URL | 2003/1/17 19:54:57 |
―虚無の欠片・外伝・前書き― RIN:皆様お久しぶりですRINですm(_ _)m エー随分お待たせしてしまいました…年が明けてしまいました… (予定ではもっと早く書き上げる筈だったんですけど…) 皆様申し訳有りませんでした<(_ _)> L様:ホントよね〜あんた今までな〜にやってたのよ! RIN:…アウ…L様…そー…それはー…あの…年末年始って結構忙しくて… 螺旋:あら?でもRINあなた確か 「今年は予想してたよりは忙しくなかった」 なんて言ってゲームやって遊んでなかった? RIN:ギクッ!! ら…螺旋…あんた…何故… L様:ホ〜ウRINあんた確か前回(番外編2)のあとがきで、 急いで続きを書くって言ってエスケープしたんじゃなかったかしら? 螺旋:それも確か私達がゲストで出る筈の話を書いてるから見逃して欲しいって言ってた筈だったけど、 そちらはどうなったのかしら? RIN:ア…アの…それは…書いてはいたんですけど…なかなか書き上がらなくて… ちょっと時間が掛かるようだったので…その取り敢えず… こちらを優先させた方が良いかと思いまして…それで… L様:その割には随分時間が掛かってるんじゃない? RIN:そ…それは…(滝汗) L様:と言うわけで…そろそろ良いわよねv RIN:L様…そろそろって… 螺旋:言っておくけど今回は私も参加するわよv だってあんた前回(番外編2)のあとがきでは、 (フワリと風も無いのに螺旋の髪が揺らめきその色を黒から銀に変わり、その手には白銀の杖が現れる) この我をも欺いてくれたのだからな! RIN:……アウ……(…怒ってる…これは…に…逃げないと…アウアウ…) L様:まあだから、今回は諦めて大人しくおしおきを受けなさいねv 螺旋:RIN…何か言い残す事はあるか? RIN:…み…皆様…RINは喪中ですので年末年始のご挨拶はご遠慮させて頂きましたが… …昨年はお世話になりました…本年も宜しくお願い致します<(_ _)> …それでは…RINは…逃げます!! (言うが早いか店を飛び出し近所の壁を乗り越え、側に置いてあった自転車で逃げ出すRIN…) ―フワリと何かを放り投げて― L様:RINの奴…あらかじめ逃亡の準備をしてたわね… (地面に落ちたそれを拾い上げるL様) 螺旋:我ら相手に良い度胸だ… L様:それじゃあ螺旋追いかけましょうかv 螺旋:幸い逃亡先には心当たりがある、さっさと追いかけよう… L様:そうねvでもその前にv 出よ部下S(パチンと指を鳴らす) 部下S:ハッ!ここに! L様:部下Sあんたこれ払っておきなさいねv (そう言ってL様が差し出したのはRINが逃げる時に放り投げた何か―実は店の伝票だった…) 部下S:…L様…あの… L様:何か文句あるの? 部下S:いっ!いいえ!! L様:じゃv払うわよねv 部下S:はっ!はい!払います!いえ!払いたいですゥー!!(T_T) L様:そうvじゃあよろしくねv螺旋行きましょv ―そう言ってL様と螺旋空間移動でその場から消える― ―それから暫くして…部下S…伝票を見つめ深く溜め息を吐く… 部下S:ああ…何故私が…こんな… (それだけ言ってレジへと向かう部下S…) ―暫ししてウェイトレスが入って来て後片付けをして去る… ―取り敢えずは…終わり?― |
24417 | 虚無の欠片・外伝1―獣神官の新たな仕事― | RIN URL | 2003/1/17 21:38:34 |
記事番号24409へのコメント 虚無の欠片 ―外伝― 「……いらないわよ……そんな称号……」 小さく吐き捨てたリナの様子をゼロスは満足そうに薄く笑みを浮かべて見ていた… 「デモン・スレイヤーですか…確かに或る意味リナさんにはふさわしいのかもしれませんね…」 リナ=インバースの数多ある二つ名に、今後新たに加わるだろうその名を思いそう呟く… 「…それにしても…リナさん…まさかデモン・ブラッドを噛み砕いてしまうとは…」 ゼロスはリナと魔王との戦いの一部始終を見ていた…魔血玉のタリスマンを噛み砕き四界の魔王の呪文を使う所を… 「それにいくらあの場所とはいえ…あのお方の術を二刀に分ける等と…」 「リナさん…あなたは本当に人間ですか?」 「取り敢えず…一度獣王様に報告をしに戻りますか…」 (本当はもう少し見ていたい気もするんですけどね…) そうしてゼロスはリナ達の様子を見るのを止め、その空間から完全に姿を消した… ―獣神官の新たな仕事― 「獣王様只今戻って参りました」 ゼロスは金髪の女性の前に現れて礼を尽くしてそう言った。 「今回のご報告を致します」 ゼロスからの報告を受けた獣王は僅かにその眉宇を顰め、そして件の人間の魔道士リナ=インバースに直接会った時の事を思い出す… …暫し考え… 「ゼロス…私は今回リナ=インバースに直接会った…それは魔王様からのご命令でもあったが、私自身気になる事があったからだ」 「気になる事…ですか?」 ゼロスは主の唐突な言葉に思わず問い返す… 「その通りだ…私だけでは無い、ダルフィンも似た様な事を言っていたが…それ以上に魔王様がな…」 「海王様に魔王様がですか…ですがそれは…」 「ああ…もちろんそれもあるだろう…だが…」 「ゼロス…我々は封じられた魔王様の欠片を捜す為、また裏切ったガーヴの動きや、人間達の中に利用価値の有るものがいないかを探る為に常に人間達の動向には目を向けてきた。特に能力の高い魔道士は様々な意味で注意を払っていた。だがリナ=インバースの事はレゾ=シャブラニグドゥ様が滅ぼされる、精々半年程前から少しずつ本当なのかどうかも怪しい好い加減な噂が人間達の間で上る様になっていた、その程度のものだった…」 「…それまでのリナ=インバースについての我々の認識は、その名前一つである程度の負の感情が得られる、と言う程度の物だった…」 「ゼロスよ不思議に思った事は無いか?何故あれ程の能力(ちから)の持ち主が極最近まで噂に上らなかったのか」 「そう言えば僕も随分長い事人間界に潜入していましたが、確かにリナさんについては突然噂になるようになったという感じでしたね…リナさんのあの性格ではそれまで噂になるような事をしていない筈は無いでしょうし…」 「そう…それでダルフィンがリナ=インバースの過去に何か秘密が有るかもしれないと言って部下に調べさせたらしいのだが…何も判らなかったと言って来たのだ…」 「何もと仰いましても…リナさんは人間ですし…まるで過去に痕跡が無いという事は…」 「ああ…そんな事はあり得ない…相手が人間で有る限り…」 「では…リナさんは…」 「だがなゼロス…実は一カ所だけ結界の内にあって、我ら魔族が容易には手出し出来ぬ地がある…」 「…そういえば…確かにあり得ない事では無いですね…」 「リナ=インバースがその地の出身かどうかは判らぬが、もしそうであったなら調べる事が出来ずとも何もおかしな事ではない」 「噂にならなくてもそれほどおかしくありませんし…わざわざ調べに行くものもいないでしょうね…」 「ああ…あの地だけは恐らく調べていないだろう…何しろ滅びに行く様なものだからな…」 「…でも獣王様…リナさんって本当にただの人間なんでしょうか…」 「それは今後の調査ではっきりするだろう、取り敢えずお前は引き続きリナ=インバースの行動を監視していろ、出来るだけ本人に気付かれない様にな」 「解りました、でも気付かれた場合はどうしましょうか?」 「そうだな…気付かれない方が都合が良いが…もし気付かれた場合は…お前の判断に任せる…だが出来るだけ気付かれないようにしろ」 「それはやはり何か意味が…」 「お前もまだ滅びたく無いだろう」 口の端に笑みを浮かべ獣王は言う… 「え…あの…それは…もしかして…」 冷や汗を垂らしながらゼロスは己が主を見る… 「リナ=インバースはさぞお前を怒っていることだろうからな…いきなりあのお方の術で滅ぼされてもおかしく無いだろう」 にやりと楽しそうに言う。 「はあ…確かにそうですね…解りました…では獣王様、リナさんの監視に戻ります」 そう言って礼をし、空間移動でリナの方へとゼロスは戻る。 「…だが…リナ=インバースか…一つだけ気になるのは…その名だな…」 獣王はゼロスが姿を消した後ポツリとそう呟いた… ―終わり― |
24429 | 虚無の欠片・外伝2―神託を受けし者達1― | RIN URL | 2003/1/19 19:37:19 |
記事番号24409へのコメント 虚無の欠片 ―外伝― ―神託を受けし者達1― それは…正午丁度の事だった… アメリアはデーモン大量発生事件の陣頭指揮者として、その事後処理に追われていた… いつも正午直前になると侍従の中の誰かがアメリアにその事を報せに来ていた、それは良くも悪くも熱中しすぎると他の事に気が回らなくなるというアメリアの性格を熟知している、侍従長の配慮(昼食を摂り損ねない様にというもの)からであった。 そしてその日… 侍従の一人にその旨を告げられ、午前中の執務をキリの良い所で終わらせ、執務室から出ようとした丁度その時… 正午を告げる鐘が鳴ったその瞬間にそれは起こった… ほんの一瞬の時…まるで唐突な白昼夢を見る様に… そしてアメリアは直感でそれを神託だと思った… それも世界の存亡に関わる様な重要な何かであり、自分の大切な友が関係してくるのではないかと… そう考えるや否やアメリアは行き先を食堂から父親の執務室へと変更した。 ―続く― ―あとがき― RIN:皆様こんばんは、RINです、 前回(外伝1)では諸事情によりあとがきが出来ませんでした… 理由は…(キョロキョロと周りを伺いながら…) 追求しないで下さい…(T_T) 強いて言うなら不幸な事故が… L様:な〜に言ってんの!あんたが悪いんでしょうが! RIN:ヴッ!!エ…L様… L様:大体あんた姑息なのよ!あんな小賢しい事やったあんたが全部悪いんでしょうが! RIN:済みませんL様!反省してます!今度から気を付けます!<(_ _)> (内心…バレないように…) L様:あんたま〜たそういう詭弁を使うつもり? RIN:なっ!何の事ですか? L様:フ〜ン♪しらばっくれるの?まあいいわv RIN:あーと…私急用を思い出しましたので、それでは皆様またの機会にお会いしましょう! (一礼して、脱兎の如く逃げ出すRIN) L様:まったくRINの奴…まるで懲りないわね… (そう言って空間移動で姿を消すL様) ―僅かな後に遠く何処からともなく微かな悲鳴が聞こえてくる… ―了― |
24437 | 虚無の欠片・外伝2―神託を受けし者達2― | RIN URL | 2003/1/20 17:26:53 |
記事番号24409へのコメント 虚無の欠片 ―外伝― 「父さん!大変です!」 父親のいる執務室にアメリアは凄まじい勢いで駆け込んだ! 「ぬう!どうしたのだアメリア、そんなに慌てて?」 娘の様子に奇妙に思いながらもフィリオネルはそう問いかける。 「父さん…実は…」 アメリアはなんと切り出そうかと思いながらも、そっと父親に耳打ちし、取り敢えず人払いを頼んだ… ―神託を受けし者達2― ―悪夢の王の欠片 世界(そら)のいましめより解き放たれし存在(もの) 闇より暗き 夜より深き 金色の闇の王より混沌の海より分かたれしたゆたいし存在(もの) 闇と光とその狭間にして 黄昏より昏き力導きし 暁よりも眩き力持ちし者の力受けし 遙かなる混沌より導かれし力を掲げ 虚無の欠片を胸に抱きて 闇の欠片を内に得て 虚無の力を導きし時 覚醒(めざめ)の瞬間(とき)は訪れん― ―正午丁度にそれは起こった… …かって魔族の結界で閉ざされていた大陸内… …その地の総ての在り続けるを望む存在の… …ある一定以上の能力(ちから)を持つ総ての巫女達に… …それは送られた…神託という形式(かたち)をとった…伝言(メッセージ)が… …そうして…それを受けた存在達は混乱する… 神託を受けるだけの能力持ちうる複数の巫女達に、同時に下されたものであるという前例の無いものであったが為に… そしてその神託の内容の大部分が理解出来ず、されどその一部に神と魔王に関わると思しき内容があったが為に… …世界の存亡に関わる様な内容ではと議論が持ち上がる… …神託を受けた存在達の中でその真実を正確に理解した存在は唯一… …巫女以外でそれを受けた…唯一の存在… …暁よりも眩き力持ちし者… …その存在のみ… ―続く― ―あとがき― 皆様いつもお世話になっておりますRINです。 今回はL様に内緒であとがきをやってます… …と言うわけで…バレる前に終わらせたいと思います… 本編で禄に出てこなかった神託こんな所(外伝)で出てきました… こちらで後もう少し神託関係をやってから本編を復活したいと思います。 …尤も正確な解釈等については本編に入ってからという事になると思います… ―それでは次回―RIN― |
24440 | こんにちは〜♪ | 奈月るり E-mail URL | 2003/1/20 22:18:28 |
記事番号24437へのコメント RINさんこんにちは。 外伝、お待ちしておりました♪ ゼロスさんやアメリアさんが、リナさんに合流するまでのお話でしょうか? とりあえず、疑問を徒然なるままに・・・ ゼラスさんの言っていた、『一カ所だけ結界の内にあって、我ら魔族が容易には手出し出来ぬ地』とは、まさかゼフィーリア?と、いうか、その可能性が一番高いですね。(←あくまで予想)じゃあ、やっぱりリナさんはその地の出身者ですね。 でも、ゼラスさんの。 >「…だが…リナ=インバースか…一つだけ気になるのは…その名だな…」 なんですか?何が気になるんですか!? インバース家には、何か秘密が!? 気になります・・・ 神託も、なにやら意味深な内容ですね。 最後の > …暁よりも眩き力持ちし者… > …その存在のみ… やっぱり、ルナさんのことでしょうか? 赤龍の騎士(スィーフィードナイト)ですしね。 訳のわからない感想だ・・・(←と、いうか、感想になっていない) と、と、、、取りあえず締めを。(←どもるな。つーか、もう締めかよ) RINさん。それでは、Lさんや螺旋さんに見つからずに続きを出せることをお祈りします。 ではでは♪ 【奈月るり】 |
24444 | Re:こんにちは〜♪ | RIN URL | 2003/1/20 23:39:08 |
記事番号24440へのコメント 奈月るり様こんばんは。 お待たせして申し訳ありません<(_ _)> > ゼロスさんやアメリアさんが、リナさんに合流するまでのお話でしょうか? ↑ はい、そうです、どちらも時期としては、神託が下された頃で、序章と第1話の中間頃になります。 それと各疑問についてですが…ネタバレにならない程度にお答えします… > > ゼラスさんの言っていた、『一カ所だけ結界の内にあって、我ら魔族が容易には手出し出来ぬ地』とは、まさかゼフィーリア?と、いうか、その可能性が一番高いですね。(←あくまで予想)じゃあ、やっぱりリナさんはその地の出身者ですね。 ↑ えーこれは…ゼフィーリア何ですけど…魔族視点から言うならもう少し制限されます… でもまあ…リナが出身者だと言うのはあたりなんですけど… > >>「…だが…リナ=インバースか…一つだけ気になるのは…その名だな…」 ↑ それとこのセリフに関しては…どこかで聞き覚えがあると言う意味です… 過去に似た様な名前の有名人がいたと言う事で… > > なんですか?何が気になるんですか!? > インバース家には、何か秘密が!? > 気になります・・・ ↑ それと…一応秘密はあります… その秘密に関しては魔族もあんまり詳しくは知らないんですけど… > > 神託も、なにやら意味深な内容ですね。 > 最後の > >> …暁よりも眩き力持ちし者… >> …その存在のみ… > > やっぱり、ルナさんのことでしょうか? > 赤龍の騎士(スィーフィードナイト)ですしね。 ↑ そうです、この部分は序章でのルナ姉ちゃんの様子を意図してます。 > > 訳のわからない感想だ・・・(←と、いうか、感想になっていない) ↑ いえいえ、有り難うございます、感想頂けて嬉しいですv > RINさん。それでは、Lさんや螺旋さんに見つからずに続きを出せることをお祈りします。 ↑ 見つかった場合は酷い目に遭わされる事確定ですね… …もう…螺旋にも庇ってもらえないでしょうし…(少なくとも当分は無理でしょう…) これまでは何だかんだ言って螺旋が攻撃してくる事は無かったので… 助けを求めたりもしてたのですが… ウウ… ほとぼりが冷めるまでは隠れ続けようと思います… え−それでは…どうしてもネタバレになりそうだと思われる所を覗いて答えさせて頂きました… ―それでは奈月るり様いつも有り難うございます―RIN― |
24542 | 虚無の欠片・外伝2―神託を受けし者達3― | RIN URL | 2003/1/28 01:30:21 |
記事番号24409へのコメント 虚無の欠片 ―外伝― ―人の子の導き得る総ての魔力持て行使されし黄昏より昏き存在の魔力(ちから) 其を越えし虚無の魔力振るいし者在り その者 暁と黄昏の輝き内に秘めし 闇と光の狭間たゆたいし 稀なる力持つ存在なり 彼の者 闇よりも昏き存在の魔力(ちから)用い その魔力(ちから) 一切の生命無き死の入り江を生み出し 時の流れに埋もれし 血の流れより赤き存在の欠片 討ち滅ぼす されどその強大なる魔力(ちから) その真の恐ろしきは 彼の者のその魔力(ちから)暴走せし時訪れる 彼の魔力(ちから) その制御失われし時 この世に在りし虚無の端末 其れより出しその力 彼の者を核とし 具現し 人の子の制御失いて 解き放たれし彼の力 この地に滅びをもたらさん― ―神託を受けし者達3― シルフィールはかってある神託を受けた事があった… その神託の内容を彼女は完全には理解出来なかったが、その神託の一部に、暫く前に聞いた、ある女魔道士にまつわる噂の一つと一致するものがあるという事に気付き… そしてその後、現れた赤き賢者より、彼女が恐ろしい魔女であり、町を救った勇者をその魔力で虜とし操っていると聞かされ… しかしその後賢者の言動に彼女は疑問を持ち、けれどその時には全てが遅く… 彼女が賢者より、以前魔女の仲間で…悪しき魂持ちしキメラだと聞かされていた青年と出会い、彼は悪しき者では無いと思い話をし、彼よりその賢者は既に死んでいる筈だと聞かされ、その時の話を聞く内に、彼等3人がその事件の時にある強大な高位魔族と戦い、それを討ち滅ぼしたのが、件の女魔道士であり、彼女がその時用いた呪文は黒魔術最強の攻撃魔法『竜破斬』が通用しない相手をも滅ばす程のものであったと聞いて…以前に受けた神託を思い出し、詳しいその時の内容を聞き出し、そしてその時彼女は、漠然とではあるが、その神託の内容が意味するものを悟り、そして自分の役目は彼の魔道士に伝える事だと判断する。 …恐らくは使い手である彼女自身も正確には理解していないであろう…その呪文の危険性を… ―シルフィールは出会う…良くも悪くも、様々な噂故に高名な…稀代の女魔道士と… …そして知る…彼女の噂は或る意味で正しく且つ誤っていたのだという事を… 赤き賢者がかって語った様な、そんな恐ろしい魔女などでは無いのだという事を… そしてまた知る…彼女を深く知る内に…神託の意味するものを… 真っ直ぐに前を見据えて進み、人を惹き付けて止まぬその姿は…栗色の髪と赤い瞳、そして炎の様な彼女の気性とその魔力と合いまって、まるで暁の様であり… しかし彼女が振るうその魔力は黄昏より昏き闇の魔力(ちから)… 闇の魔力(ちから)を振るい、様々な存在に滅びをもたらしながらも、真っ直ぐに誰よりも正の輝き放ち、光の中を生きるその不思議な魅力を意味する… 正しく…彼女自身を指し示す内容であったのだと思い…内心ホッとする… …そして彼女に神託の事を告げ…その魔法の危険性を告げる事によって… …そしてその後彼女が止むを得ずその呪文を使い…それでもどうやら制御に成功した様であり… また…もう二度とあんな呪文使うつもりは無いとの彼女の言葉を聞き… シルフィールは…その役目は終わったのだと思っていた…ずっと… …そう二年の月日を経て…その神託が複数の巫女達に下されたその瞬間まで… ―続く― ―あとがき― 皆様こんばんはRINです、お久し振りです。 少し色々忙しくて…間があいてしまいました…済みませんでした…<(_ _)> えー今回の『神託を受けし者達』はシルフィール編でした… 冒頭にあるのはシルフィールが昔受けた、リナと『重破斬』にまつわる神託の捏造物です… えーと…そろそろL様が来るといけないので、RINは逃げようと思います… ―それではまた―RIN― ―一礼し速攻で逃げ出すRIN― ―そしてその直後… L様:RINあんたよくも前回(神託を〜2)のあとがきにあたしを呼ばなかったわね!! って…あいつ…逃げたわね…まったく…あいつ一向に心を入れ替えないわね… よし!今度のおしおきではもうちょっと念入りにしましょv それではみなさんまた今度ねv さ〜てvあいつ捜しに行きましょv ―そう言って姿を消すL様― ―暫く経つと黒子姿の部下Sが現れゆっくりと泣きながら幕を引いて、姿を消す… ―幕― |