◆−“Who are you?” 初投稿(多分)ゼロリナです。−月影瑠璃 (2003/2/6 06:25:20) No.24650
 ┗“Who are you?” (性懲りもなく)第2話です。−月影瑠璃 (2003/2/7 05:58:39) No.24664


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24650“Who are you?” 初投稿(多分)ゼロリナです。月影瑠璃 E-mail 2003/2/6 06:25:20


どもども、はじめまして。
月影瑠璃ともうします。<m(__)m>
お初のクセして、ちゃっかり小説投稿させていただきます。
えーと、一応、ゼロリナです。
ではでは、もしお時間がありましたら、お付き合いくださいませ。

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“Who are you?”


リナSide:

ここは、とある宿の一室。
夜の闇は大分深まっていて、盗賊いじめに行くにはちょうどイイカンジの時間。
ちなみに、あたしは今、ひっじょーうに機嫌が悪かった。
え?なんの所為かって?
そんなの決まってる、あの・・・あの・・・
おちゃらけすっとこ、僕はいかにも怪しいですっていう雰囲気満点の
笑顔をそこらじゅうに振りまいている、生ごみ魔族の所為よ!!
ちなみに誰だそれ?なぁんて、どっかのくらげ頭よろしくそんなくだらない事を
今のあたしに聞いた日には、増幅版のドラグスレイブ、思いっきりブチかますから
覚悟しておいてね。
あのバカ神官、半月ぐらい前までは毎日の様に、無断でひょいひょい
人の目の前に現れていたクセに、ある日を境にぱったり現れなくなった・・・。
まあ、どーせあいつのコトだから、そんな簡単に滅びるわけないし、
きっと相変わらずお役所仕事をこなしているんだろうケド・・・。
でも、来なくなるんだったら来なくなるで、せめて一言ぐらい
言ってからでも・・・
って、なに考えてんのよあたしは!!
そーよ、アイツは魔族なんだし、いっつも人のコト利用ばっかりしてるんだし、
いない方が心安らかに、毎日を過ごせるはずなんだから!
でもなんか、何かが物足りないような気がする・・・。

「って、ああーーー!!なんっか物凄く、腹立ってきた!!コレもぜーんぶ、
あのバカゼロスの所為よ!!!いっそ、あいつのコトなんか忘れられたら!」

そう叫んで、あたしはそれまで座っていたベッドから立ち上がり、拳を握った。
でも、次の瞬間にはあたしの身体はベッドに逆戻り。
別に、誰かに倒されたとか、そういうわけじゃない。
単に、自分でベッドに倒れこんだだけ。
天井を見上げて、思わず一つ、溜息を吐く。

「忘れられたら・・・。」

忘れられるわけないなんてコト、解りきってるのに・・・。
その状態で固まっていたら、どこからか、突然声が聞こえてきた。

“忘れさせて、差し上げましょうか?”

年齢のわからない、高くも低くもない声。
でもこれは、女の声だ。
それだけは、解る。

「・・・・え?」

“その人のコト、忘れさせて差し上げましょうか?”

「・・・一体なに言って・・・?っていうか、あんた誰?」

“・・・くすくすくすくす・・・・さあ?でも、そんな事は関係ないでしょう?”

「フン、どっかのゴキブリ魔族を彷彿とさせるような口調でそんな事
言われたって、全然説得力ないのよ!」

そう言って、私はベッドから起き上がろうとする。
え・・・?身体が、動かない・・・!?

「あんた、一体何者なの?」

“忘れたいんでしょう?”

人の話なんかちっとも聞いちゃいないその女は、私に問いかけ続ける。

「たとえ本当に忘れたいとしても、あんたにだけは頼まないわよ。」

“・・・くすくすくすくす・・・大丈夫、頼まれたからには完璧に、
忘れさせて差し上げますよ・・・ねえ、リナ・インバースさん?”

「だーかーらっ!誰もそんなコト頼んでなんか・・・!」

そういった瞬間、私は光に包まれた。
突然、意識が遠ざかる。

“獣神官ゼロス・・・さあ、あなたは一体、どう出るの?”

突然口調の変わった、その女の言葉を聞きながら、私の意識は
光に呑まれていった。


【つづく】のか?
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というコトで、続きます。
ああ、書き始めた時は読みきりを書くつもりだったのに、なんで
続いちゃうんですか!?
なぁんて思わず自分で突っ込みいれてしまいました。
しかもゼロス君が出てないし〜、もし読んでくれた方でゼロスファンな
方がいらっしゃいましたら、本当にゴメンなさいです。
次は、出ますから。ええ、次は必ず出ます。
なにせ僕は、ゼロスファンなんですから!

ではでは、月影瑠璃でした!! 2/5/2003(東部標準時間)

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24664“Who are you?” (性懲りもなく)第2話です。月影瑠璃 E-mail 2003/2/7 05:58:39
記事番号24650へのコメント

どうもです〜☆彡
ハイ。と、いうコトで(←なにが?)第2話目です。
今回は、とうとうゼロス君の登場です!
(とうとうも何も、まだ二回目だろーが・・・byゼル)
あ、そういえばこの前書くのを忘れていましたが、リナに話しかけていた人物は、
僕のオリキャラですので、あしからず。
なんとなく、誰も読んでないんじゃないのかとか、イロイロと不安は
よぎりますけれど、ま、結局は自己満足なので。
きっと、そのうち誰か読んでくれるでしょう・・・うん。
(↑ヒトはコレを、希望的観測と言う・・・)
ではでは、小説の方へGOです!

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“Who are you?”


ゼロスSide:

「さあーてと、やっと仕事からも解放された事ですし、久し振りに
リナさんのお顔でも見に行きましょうかね?」

その朝、僕はリナさんの泊まっている宿の食堂に、姿を現した。
そして、そこではいつも通りの光景が繰り広げられていた。

「あーーーっ、ガウリイ!それは私が狙ってたタコさんウインナー!! 」
「な、リナ!お前こそ俺の目玉焼きを食いやがって!!」

見事としかいいようのない、フォーク&ナイフさばき。
どうやらリナさんは、今日もお元気のようですね。
ここ2週間というものの、あまりにも大量の仕事に忙殺されていた為、
なかなか来る事が出来なかった。
まあ、それまでは毎日の様にこちらに通いつめていましたから、
突然、獣王様が、

「ゼロス、これよろしくね(はぁと)」

などと言いつつ、大量の仕事の指示が書いてある書類を渡してきても、
大して驚きはしませんでしたけど。
でも、やっぱりあの量はちょっと殺人的・・・っと、まあ僕は『ヒト』では
ないんですが。
少し悲しいですが、食事に専念しているリナさんの瞳には、僕の姿は
映っていないようなので、僕は仕方なく二人の食事風景を黙って観察している、
アメリアさんの隣の席に、腰をおろした。

「あ、ゼロスさん、おはようございます。」
「おはようございます、アメリアさん。」
「何しに来たんだ、ゼロス。」

隣に座った僕を見て、当然の様に挨拶をする、アメリアさん。
ちなみに最期の台詞は、ただ一人、食事を摂らずにコーヒーを飲んでいる、
ゼルガディスさんの物です。

「何しにってそりゃあ、皆様のお顔を見る為に、ですよ。」

そう言って僕は、ニッコリ微笑んでみせる。
ま、普段の顔と殆ど変わらないような気もしますけど、ゼルガディスさんには
ちゃんと、違いが判ったようです。

「ああ、そうかい。じゃあ、もう充分見ただろう。だからとっとと失せろ。」
「うわ、ゼルガディスさんてばヒドイですねえ。折角この僕が、忙しい仕事の
合間を縫って、わざわざここまで来たっていうのに。」
「わざわざもなにも、精神世界を通れば、一瞬だろうが、お前の場合・・・。」

おやおや、随分と嫌われてしまったようですね。
まあ、こうやって相手をしてくれる所を見ると、機嫌は悪くないようですけど。
そうこうしているうちに、リナさんとガウリイさんの食事も一段落ついたようで、
リナさんは、食後の紅茶を飲みながら、僕とゼルガディスさんの方を見た。

「ねえ、ゼル?」
「・・・なんだ?」
「さっきから話してるそのヒト、あんたの知り合い?」

ズガゴシャガガガッ!
リナさん以外の全員が、同時にズッコケた。

「な、何言ってるんですかリナさん!このヒトは・・・。」

一番初めに正気に戻ったアメリアさんが、慌てて立ち上がり、僕の方を見た。
ちなみに僕は、“ヒト"じゃぁないんですけど、この際そういう細かい事は
無視しましょう。

「リナ、お前冗談を言ってるのか?」
「はあ?なに言ってんのよ、ゼル。冗談もなにも、あたしはこのヒトのコト、
見た事もないわ。」
「おいおいリナ、俺だって覚えてるぜ、コイツのことは。」
「なんですって、ガウリイ!?あたしの記憶力が、あんたに劣るとでも
言いたいの!?」

そう言ってリナさんは、ガウリイさんのコトを、スリッパで殴っている。
僕はリナさんに近づき、その紅い瞳を覗きこみながら、

「リナさん、本当に・・・本当に僕のコトを覚えていらっしゃらないんですか?」

と、問いかけました。
突然、至近距離に来た僕に戸惑いながらも、リナさんは僕の目をしっかり見据えて、

「うん。あんた、誰?」

と、少し僕を不審がる声音で、その、非情な一言を口から発した。


たぶん【つづく】
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なんか・・・ゼルガディスさんが妙に出張っているような気がするのは、
僕だけでしょうか?
いやぁ、やっぱりいくらNextでゼロスにこけたとはいっても、やはりもともと
好きだったキャラの呪縛からは逃れなれないって事でしょうか?
ではでは、また会う日まで・・・。
月影瑠璃でした〜。 PM4:00 2/6/2003(東部標準時間)