◆−ダカラ−よいどれ侍 (2003/2/17 17:01:08) No.24817 ┗はじめまして。−猫楽者 (2003/2/17 21:52:49) No.24824 ┗Re:はじめまして。−よいどれ侍 (2003/2/18 00:29:05) No.24827
24817 | ダカラ | よいどれ侍 E-mail | 2003/2/17 17:01:08 |
☆☆☆☆☆☆☆☆初投稿☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ パソコン買ったばっかし&ネット初心者で、 ちゃんとできてるかものすごい不安です。 至らない点がいっぱいだと思います。最初に謝っちゃいます。 小説は現代版ゼルアメです。(どこがっていわないで〜) テーマは恋愛、シリアスに考えてみました。 そして、半分実話かもしんない…こちらはアンハッピーエンドでしたが。 魔剣士さんと姫サマは恋愛の目標ですっ よかったら感想&アドバイス下さい 次はホームページか? ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ダカラ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 「…世話になった先輩の送別会なんだ 出ないわけにいかないだろう?」 頭ではちゃんとわかってた。 ゼルさんが言っていることの意味も、理由も。 でも…。 「昨日は誰々さんと飲みに行ったばかりじゃないですか。 私が、明日研究室の新年会があるって知ってますよね? …離れてて、会えないのはわかっているけど、電話でろくに話もできないなんて」 おそろいの携帯の電話口で、ゼルガディスさんが返答に困っているのが見えるようだった。 「…どうして今日いきなりなんですか? ゼルさんらしくないです どうして予定を言ってくれなかったのですか?」 申し訳なさそうに、彼はぽつりと言った。 「今日はもともと新年会ってきいてたんだ。 だから出ないつもりだった。 それが急に後日行われる送別会もかねてしまうことになって」 彼の言っていることは筋が通っていた。 …それが逆に私の心を逆撫でした。 自分があきらかに感情で物を言っていること、わかってるから…。 …わかってはいる。 …わかってあげよう。 私はぎゅっと唇をかみ締め、声色だけは落ち着いたのを装った。 「感情的になってごめんなさい… わかりました。 でも、お酒はほどほどにして、家に着いたらゆっくり寝てくださいね」 やわらかい声をだすようにつとめたつもり。 「…俺こそ、すまん。 もう少し予定を整理しておくべきだった。 反省している。」 …私は何も答えられない。 「…怒っているか?」 「少しだけ。」 「…愛してる、アメリア」 彼は本当に優しい声でささやいた。 よくとおる、素敵な声。 めったにこんなセリフ言ってくれない。 いつもなら感激で胸がいっぱいのはず。 でも、今日は、なんだか… (声でなら、いくらでも装うことができます。 今の私のように…) 心に浮かんだその言葉を言ってしまいそうになって、私は言葉を飲み込んだ 「に、二次会の最中なんでしょ? 電話、切りますね…」 「ああ、寮の奴らによろしくと伝えておいてくれ。 それじゃ、切るぞ」 「はい…」 物分りのいい自分であるうちに電話を切りたかった。 電話を切ったのが、まるで合図みたいに涙があふれてきた。 幸い、部屋には自分以外誰もいなかった。 リナさんは入寮選考委員会で今日も食堂入り、 フィリア先輩は卒論で今日も研究室で寝泊り、 後輩も新観実行委員会で忙しいのかもしれない。 空っぽの四人部屋が孤独を何倍にも膨らませていた。 時計は十一時をさしていた。 今朝は早起きをしたにもかかわらず、眠気はない。 (…寂しい) さっき言いたかった言葉が今になって出る。 話したいこといっぱいあったのに…。 (…寂しいんです) どうしてさっき言わなかったのでしょう。 (わがまま、だからでしょうか?) つい三日前には彼と会ったというのに、永久に無人島に置き去りにされたみたいだった。 寮の娯楽室にいけば、誰か話し相手がいることは知っていた。 でも、今はそんな気分になれない。 …なんでだろう。 こんなにうしろ向きな自分、今までいた? 自分の半身がどこかへ行ってしまいそうな感じ。 彼は去年の三月に大学を卒業と同時に退寮し、都内の会社に就職した。 この寮にいたころは毎日寮食を一緒に食べたり、 一緒に登校したり、時には部屋コンしたり… そういうことはできなくなったけれど、毎日昼休みには電話をくれたし、 夜ももちろん電話をくれたし、それは時には何時間にも及んだ。 週末には彼のアパートにいくことが習慣となっていた。 …彼が自分の時間のほとんどを私のために使ってくれているのも分かっていたから、 毎日、声も聞ける。 毎週、会える。 …ダカラ、 今この瞬間にそれができないからといって、 寂しいなんて言っちゃいけない。 明日は専門必修の授業が一コマから入っている。 とりあえず、お酒を飲んで眠ってしまおう。 朝になってしまえば、心も落ち着いているはずです。 麦焼酎をジンジャーエールの残っているペットボトルにそそいでみる。 金色に、少しとろみがついたような色。 …口に含んでみると、香りも、味も、最低。 見た目はこんなにもきれいなのに… それぞれは美味しいのに… 二つ合わさると、上手くいかない。 …酔いは思ったほどやってこなかった。 一時は思考が止まったかのように、静けさを保っていたが、それもつかのまだった。 目がかえって覚めてしまう。 周りには誰もいないことに再び気づく。 無意識のうちに、電話をかけていた。 無意識のうちの救助信号だったのかもしれない。 しかし、呼び出し音すらならずに留守番サービスに転送されてしまう。 …何度もためしてみる。 …しかし結果は同じだった。 地下にある居酒屋にいるのかもしれない。 (どうして電波が届かないところへ行ってしまうの?) 自分勝手な考えが頭に浮かぶ。 …イヤな子だ。 泣いたらいけない気がした。 泣いたら負けを認めてしまう気がした。 ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆pururururu☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ …あの人からの電話だと告げる音が鳴る。 彼女は文字通り、飛びついた。 「…もしもし」 いつもの彼の声が聞こえる 「お、おい」 間違えるはずなどない。 「……いないのか?」 「…ゼ…ルガ…ディスさん」 最後のほうはほとんど言葉にならなかった 「…アメ…リア?」 事の異常に気づいたのか、彼は声色をかえた。 「どうした?何かあったのか?」 「…やっぱりダメです。 聞き分け良い子にはなれません。 寂しいですっ …もう少しだけ …我が儘でいてはだめですか?」 抱えていたものを全て吐き出した途端、堰をきったように、彼女の瞳に涙があふれた。 「…すまん」 彼の一言目は、それだった。 「…まだ、大人になれないんです。 自分勝手だって分かってます でも…」 彼女は涙をぬぐい、しゃくりあげるのもかまわず続けた。 電話口のゼルガディスの声は優しく、何度も彼女をなだめた。 ひとしきり、彼女が泣き終えた後、ゼルガディスは話題を変えるように言った。 「星が綺麗なんだ、お前の部屋から見えないか?」 彼女は涙をぬぐい、部屋の窓をあけるために携帯を横に置いた。 両手で、少しさび付いていた窓を強くあける。 窓の外に頭を出す。 …と、下に見慣れた車があった。 …その横にはさらに見慣れた愛しい人の姿。 思わず彼女は身を乗り出し、五階から落ちてしまいそうになる。 その光景に、彼は少しあせった。 彼女の無事が確認されると、苦笑して指で正門の方向を指す。 正門で待っているから、早く降りて来い、という合図だと彼女には分かった。 寝巻き姿に黒のコートだけひっかけて、彼女は部屋を飛び出した。 |
24824 | はじめまして。 | 猫楽者 E-mail | 2003/2/17 21:52:49 |
記事番号24817へのコメント こんばんは、はじめまして(礼)、よいどれ侍さん。 猫楽者と申します。よろしくお願い致します。 拙い感想ですが、書かせて頂きました。 >☆☆☆☆☆☆☆☆初投稿☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ > >パソコン買ったばっかし&ネット初心者で、 >ちゃんとできてるかものすごい不安です。 >至らない点がいっぱいだと思います。最初に謝っちゃいます。 アメリアさんが寂しさを堪える御姿、胸に沁みました。 一緒に居るときが楽しければ楽しいほど、会えなくて独りで居るときの寂しさが辛いのかもしれませんね。 >「に、二次会の最中なんでしょ? > 電話、切りますね…」 >「ああ、寮の奴らによろしくと伝えておいてくれ。 > それじゃ、切るぞ」 >「はい…」 >物分りのいい自分であるうちに電話を切りたかった。 出来れば、いつでも会いたい。 ずっと一緒に居たい、と思ってしまいますよね。 会えないのなら、せめて声だけでも聴きたい・・・・・話している表情を思い浮かべながら、話がしたい。 ゆっくりと話も出来ないのは、辛いですね。 >空っぽの四人部屋が孤独を何倍にも膨らませていた。 >時計は十一時をさしていた。 >今朝は早起きをしたにもかかわらず、眠気はない。 > >(…寂しい) > >さっき言いたかった言葉が今になって出る。 >話したいこといっぱいあったのに…。 部屋には誰も居なくて、誰かと話して気分を変えることが出来ないのは辛いですね。 独りの寂しさ悲しさを、分かってくれる友達が今一緒にいてくれたら、良かったのに。 >…彼が自分の時間のほとんどを私のために使ってくれているのも分かっていたから、 >毎日、声も聞ける。 >毎週、会える。 > >…ダカラ、 >今この瞬間にそれができないからといって、 >寂しいなんて言っちゃいけない。 アメリアさん。自分は恋愛のことは、よくわかりませんが・・・・・・。 自分は素直に寂しい、と言ってくれる方が嬉しいです。 自分の好きな人に、寂しい想いや悲しい気持ちには、なって欲しくはありませんから。 >…しかし結果は同じだった。 >地下にある居酒屋にいるのかもしれない。 >(どうして電波が届かないところへ行ってしまうの?) >自分勝手な考えが頭に浮かぶ。 >…イヤな子だ。 > >泣いたらいけない気がした。 >泣いたら負けを認めてしまう気がした。 アメリアさんは、お強いのですね・・・・・でも・・・・・ どうか、我慢しないでください。 寂しいときくらい、泣いても良いじゃないですか。 >「…アメ…リア?」 >事の異常に気づいたのか、彼は声色をかえた。 >「どうした?何かあったのか?」 >「…やっぱりダメです。 > 聞き分け良い子にはなれません。 > 寂しいですっ > …もう少しだけ > …我が儘でいてはだめですか?」 そんなこと無いです。 我がままじゃ無いです。 アメリアさんは、ゼルガディスさんのことを、責めなかったじゃないですか。 >抱えていたものを全て吐き出した途端、堰をきったように、彼女の瞳に涙があふれた。 >「…すまん」 >彼の一言目は、それだった。 > >「…まだ、大人になれないんです。 > 自分勝手だって分かってます > でも…」 >彼女は涙をぬぐい、しゃくりあげるのもかまわず続けた。 >電話口のゼルガディスの声は優しく、何度も彼女をなだめた。 優しいですね♪ ゼルガディスさんもアメリアさんも、本当にお互いのことを思っているのですね♪ 無理して大人になんかならなくても良いじゃないですか。 時が来れば、いつかは大人になります。 アメリアさんなら、きっと素敵な大人になると思いますよ。 >ひとしきり、彼女が泣き終えた後、ゼルガディスは話題を変えるように言った。 >「星が綺麗なんだ、お前の部屋から見えないか?」 >彼女は涙をぬぐい、部屋の窓をあけるために携帯を横に置いた。 >両手で、少しさび付いていた窓を強くあける。 > >窓の外に頭を出す。 >…と、下に見慣れた車があった。 >…その横にはさらに見慣れた愛しい人の姿。 おおおおおおおおおおおおおおお、ゼルガディスさん。やりますね〜。 今日は会えない、声も聴けないと思っていたアメリアさんにとって 何よりの一番のプレゼントです。 優しいですね〜。 >思わず彼女は身を乗り出し、五階から落ちてしまいそうになる。 >その光景に、彼は少しあせった。 > >彼女の無事が確認されると、苦笑して指で正門の方向を指す。 >正門で待っているから、早く降りて来い、という合図だと彼女には分かった。 >寝巻き姿に黒のコートだけひっかけて、彼女は部屋を飛び出した。 アメリアさん・・・・・・お気持ちは、よ〜〜くわかります(笑)・・・でも・・・・・ 五階から・・・・・落ちかける・・・って(汗) あ・・・危ないですよ(滝汗) ゼルガディスさんも、さぞ焦ったことでしょう(^^; アメリアさんの寂しさ悲しさ、自分に対する苛立ち(でしょうか) 読ませて頂いて、どうなってしまうのだろうとドキドキしました。 ゼルガディスさんが会いに来てくださって、本当に良かったです。 アメリアさん、ゼルガディスさん。 二人っきりの、甘〜〜いお時間を、どうか大切に。 アメリアさん。本当に良かったですね〜。 面白かったです〜。 次回作を読ませて頂けるのを、楽しみにお待ちしております。 また寒くなって来ましたね。 悪質な風邪も流行っているようですので、お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
24827 | Re:はじめまして。 | よいどれ侍 E-mail | 2003/2/18 00:29:05 |
記事番号24824へのコメント 読んでいただけてとってもうれしかったです〜。 >おおおおおおおおおおおおおおお、ゼルガディスさん。やりますね〜。 >今日は会えない、声も聴けないと思っていたアメリアさんにとって >何よりの一番のプレゼントです。 >優しいですね〜。 実は彼は飲酒運転だったりするのかもしれません。 ・・酒飲んでて気づきました。 私的にこの小説は、我慢して我慢して結論が来るってイメージで書いてみたので最後まで読んでいただいてホント感激でした。 次もなんか書きたいって意欲が沸いてきたゾ! ゼルアメしか書けないんですけど・・・ネ。 先日東京近辺は雪が超ふりまくって、感動してくるくるまわってしまいました。寒くても雪が降ればよし! でも、アスファルトに降った雪はすぐに消えてしまうところに都会の寂しさを感じてみたり。 というわけで(?)木曜に福島の新白河のほうへ友達の卒業旅行に行ってきます。 ファッションと防寒どちらを優先させようか、乙女(?)の悩みです。 |