◆−我汝をおもうがために…−岩瀬 闇永 (2003/3/10 21:12:05) No.25118 ┣Re:我汝をおもうがために…−有太 (2003/3/11 20:21:43) No.25136 ┃┗Re:我汝をおもうがために…−岩瀬 闇永 (2003/3/20 16:04:27) No.25267 ┗我汝をおもうがために…2−岩瀬 闇永 (2003/3/22 00:41:24) No.25293 ┗我汝をおもうがために…3−岩瀬 闇永 (2003/3/24 23:11:09) No.25335 ┣Re:我汝をおもうがために…3−渚 (2003/3/25 22:35:18) NEW No.25347 ┃┗Re:我汝をおもうがために…3−岩瀬 闇永 (2003/3/27 22:52:17) NEW No.25366 ┗Re:我汝をおもうがために…3−岩瀬 闇永 (2003/3/27 22:59:10) NEW No.25367
25118 | 我汝をおもうがために… | 岩瀬 闇永 E-mail URL | 2003/3/10 21:12:05 |
初めまして。 岩瀬闇永(いわせあんな)と申します。 えっと…此処には初めて投稿させていただきます。 実はこの小説。一坪様が私のHPで切り番をとってくださったので、そのお礼なのです。 ……とりあえず、ゼロリナ小説、はじめます。 ―――――――――――――――― 「ファイヤーボール!!」 『ドチューン』 「ぐわー」 うーんいい音。 って、喜びをかみしめてる場合じゃなくって、おっ宝さん。おっ宝さん。お宝さんが待っている〜♪ ………… ………… ……あ、あったあった。 へぇ〜…弱い割には室のいいお宝溜め込んでるじゃない。 これなんて結構なねだんで………ん?…この気配…… 「ゼロス、いるんでしょ。出てきなさい」 「いやぁ、ばれちゃいましたか。うまく隠してたつもりなんですけどねぇ……」 「うそつけ!」 あれだけ解りやすければあたしでなくっても気づくっての。 まぁ、久々に来てくれたのはうれしいけどさ…… 「で、何のよう?」 「リナさん。僕と契約してください。」 「いや。」 即答!! あ、ゼロスの笑顔が微妙に引きつってるや。面白い… 「リナさ〜ん……リナさんは僕のことがおきらいなんですかぁ?」 ぐっ………痛いところついてくるなぁ…… 「……嫌いじゃないわ……だけどあたしは人間よ?だから老いるのは必然的なこと。あたしは人間としてそれを曲げたくない」 「僕はリナさんのことが好きです……なのにリナさんは僕を置いてあの方のところへ帰ってしまわれるというのですか?」 ゼロスが悲しそうにいう。 でも、契約はできない。 あたしはあんたが好き。だけど人間としてこれだけは譲れないのよ……… 沈黙が流れる…… 「……そうですか……じゃぁ、ガウリィさん達を殺しましょう。」 「はぁ?なんでそうなるのよ!!」 「僕はリナさんと共に生きられないのに、ガウリィさん達は生きられるなんて不公平じゃないですか?だからです。」 「…いや、だからです。とかいわれて『はい、ガウリィ達を殺してもいいよ。』なんていうとでも思ってんの?」 「いいえ、だけど高位魔族である僕に皆さんが勝てるとも思えませんよ。」 ……そう…確かに今まで、ゼロス以上の高位魔族を倒したこともある。 だけどそれは向こうが『人間ごとき』と思って油断した事と、あたしたちに運があったからに過ぎない あたし達のことをよく知っているゼロスが、油断するとは思えない…… 「…もしあたしが『契約する』って言ったら……ガウリィ達は殺さないのよね?」 「それは勿論。契約してくださいますよね?」 はっきり言って人間として、終わりのない人生を選ぶなんて嫌だ…… あたしが魔族になったなんてばれたら……退治される…たとえ妹だろうとなんだろうと、絶対に退治される…… かといって三人を見殺しになんてできない…… 「………本当に殺さないのよね?」 「僕達が嘘をつけないのは知っていらっしゃるでしょう?それに僕がリナさんに嘘をつくわけがないじゃないですか」 「本当のことも言わないけどね」 「リナさ〜ん……だけど今回のことは嘘のつきようが無いじゃないですか」 確かに……っと、待てよ。 「『殺さない』じゃ無くって『危害を加えない』って言って。でないと信用しないわよ。」 「勿論、危害も加えませんよ。」 「……………………信用するわ。これ以上抵抗しても仕方が無いし……だけど契約は一週間まってよ。」 「何故です?」 「今まで一緒に旅してきたんだもん……別れぐらいいいでしょ?」 少しトーンを落とし、暗く言うあたし。 知っているのだ、ゼロスがこういうあたしに弱いこと…… 「……仕方ないですね…ただし、皆さんに僕を殺す相談をされてはたまりませんから、一応監視させていただきますよ?」 あたしたちが相談したところで死ぬあんたでも無いでしょうに…… 「ゼロス。見るのはいいけど、ガウリィに発見されないでよ?あんたが出てくるとちゃんと別れられないじゃない。」 「解ってますよ。では一週間後に………」 そう言ってあたしの前から消えるゼロス。 あたしはとりあえず残っているお宝を集めて宿に帰ることにした。 ――――――――――― いかがでしたでしょうか? 実は本人一人称はそんなに得意じゃないのですが… (かといって三人称が上手いわけでもないです) 一応、今回の我はゼロス、汝はリナ、おもうは想うです。 まぁ…こんな終わり方だから当たり前かもしれませんが…続きます。 では…(逃) |
25136 | Re:我汝をおもうがために… | 有太 E-mail | 2003/3/11 20:21:43 |
記事番号25118へのコメント はじめまして。有太と申すものです。 行き成りですが感想レスです! どっかの誰か(以下誰))かなり迷惑千番ですが・・・ しかも実際はこのHPの管理人である一坪さんがとったキリ番のおかえしなのに・・・ >へぇ〜…弱い割には室のいいお宝溜め込んでるじゃない。 相変わらず盗賊殺しをやってるんですね。 誰)そうじゃなかったりリナじゃないって・・ >これなんて結構なねだんで………ん?…この気配…… > >「ゼロス、いるんでしょ。出てきなさい」 > >「いやぁ、ばれちゃいましたか。うまく隠してたつもりなんですけどねぇ……」 > >「うそつけ!」 > >あれだけ解りやすければあたしでなくっても気づくっての。 どんな隠れかたしてたんでしょうか? 誰)気になります・・・ >「リナさん。僕と契約してください。」 > >「いや。」 > >即答!! > >あ、ゼロスの笑顔が微妙に引きつってるや。面白い… 行き成り契約をしようといっても前々から嫌と言っているリナには・・・ 誰)面白がってるリナ・・・ゼロスはどれだけ面白い顔をしているのでしょうか・・・? >ゼロスが悲しそうにいう。 > >でも、契約はできない。 > >あたしはあんたが好き。だけど人間としてこれだけは譲れないのよ……… > >沈黙が流れる…… > >「……そうですか……じゃぁ、ガウリィさん達を殺しましょう。」 > >「はぁ?なんでそうなるのよ!!」 > >「僕はリナさんと共に生きられないのに、ガウリィさん達は生きられるなんて不公平じゃないですか?だからです。」 > >「…いや、だからです。とかいわれて『はい、ガウリィ達を殺してもいいよ。』なんていうとでも思ってんの?」 > >「いいえ、だけど高位魔族である僕に皆さんが勝てるとも思えませんよ。」 > >……そう…確かに今まで、ゼロス以上の高位魔族を倒したこともある。 > >だけどそれは向こうが『人間ごとき』と思って油断した事と、あたしたちに運があったからに過ぎない > >あたし達のことをよく知っているゼロスが、油断するとは思えない…… > >「…もしあたしが『契約する』って言ったら……ガウリィ達は殺さないのよね?」 > >「それは勿論。契約してくださいますよね?」 > >はっきり言って人間として、終わりのない人生を選ぶなんて嫌だ…… > >あたしが魔族になったなんてばれたら……退治される…たとえ妹だろうとなんだろうと、絶対に退治される…… > >かといって三人を見殺しになんてできない…… > >「………本当に殺さないのよね?」 > >「僕達が嘘をつけないのは知っていらっしゃるでしょう?それに僕がリナさんに嘘をつくわけがないじゃないですか」 > >「本当のことも言わないけどね」 > >「リナさ〜ん……だけど今回のことは嘘のつきようが無いじゃないですか」 > >確かに……っと、待てよ。 > >「『殺さない』じゃ無くって『危害を加えない』って言って。でないと信用しないわよ。」 > >「勿論、危害も加えませんよ。」 > >「……………………信用するわ。これ以上抵抗しても仕方が無いし……だけど契約は一週間まってよ。」 ゼロスが何気に黎いですね・・・ 誰)脅し・・・しかも仲間を殺すっていわれたら誰でも『OK』サイン出すじゃないですか・・・ ・・・・すごく続きが気になる終わり方をしてますね・・・ 誰)見習えよ。 あたりまえ。 というわけで、迷惑千番なうえに、短くてすみません。続き楽しみにしてます! では!! |
25267 | Re:我汝をおもうがために… | 岩瀬 闇永 E-mail URL | 2003/3/20 16:04:27 |
記事番号25136へのコメント >はじめまして。有太と申すものです。 >行き成りですが感想レスです >どっかの誰か(以下誰))かなり迷惑千番ですが・・・ 始めまして、岩瀬闇永と申します。感想を頂きありがとうございます。 お返し遅れて申し訳ありませんでした。 >>へぇ〜…弱い割には室のいいお宝溜め込んでるじゃない。 >相変わらず盗賊殺しをやってるんですね。 >誰)そうじゃなかったらリナじゃないって・・ 勿論です。それをしなきゃリナじゃ無い(断言) >>あれだけ解りやすければあたしでなくっても気づくっての。 >どんな隠れかたしてたんでしょうか? >誰)気になります・・・ 初めてフィリアに会った時のようにカサカサコソコソと… >>あ、ゼロスの笑顔が微妙に引きつってるや。面白い… >行き成り契約をしようといっても前々から嫌と言っているリナには・・・ >誰)面白がってるリナ・・・ゼロスはどれだけ面白い顔をしているのでしょうか・・・? 普通は言っても無駄ですよね……ゼロスもなんて無謀な…(書いたのはあんただあんた) ゼロスの顔ですか?勿論いつもの冷静さのない顔です(えぇ?) >>「……………………信用するわ。これ以上抵抗しても仕方が無いし……だけど契約は一週間まってよ。」 >ゼロスが何気に黎いですね・・・ >誰)脅し・・・しかも仲間を殺すっていわれたら誰でも『OK』サイン出すじゃないですか・・・ そうですねぇ…いやぁ、それがゼロスの魂胆ですから… >・・・・すごく続きが気になる終わり方をしてますね・・・ >誰)見習えよ。 >あたりまえ。 >というわけで、迷惑千番なうえに、短くてすみません。続き楽しみにしてます! >では!! 続きが気になるだなんて…そんなうれしい事を… ゆうたさん、ありがとうございますm(_)m 更新…とーーーっても遅れてますけど…頑張ります…(涙) |
25293 | 我汝をおもうがために…2 | 岩瀬 闇永 E-mail URL | 2003/3/22 00:41:24 |
記事番号25118へのコメント お久しぶりです…本当はもう少し早く更新させて頂く予定だったのですが……卒業のごたごたと重なって…更新が遅れました… もうしわけありません…… とりあえず…我汝をおもうがために…、第2章、行きます ――――――― 「あ、ちょっとガウリィ。何、人の卵とってんのよ!!」 あたしとガウリィの朝の戦い。 あたしはこの一週間できるだけ普通に過ごしてきたつもり。まぁ、ガウリィ達を叩く回数は減ったかもしれないけど…… 「えーい。そっちがその気なら……」 「あまい!俺の魚は取らせないぞ!!」 あたしとガウリィの戦いは続く。 「なんだか最近リナさん変ですね。」 「そうだな。あいつがガウリィにとられ続けているなんてな……まぁ、その分自分のものは守っているようだがな……」 隣でアメリアとゼルが話しているのが聞こえる。あたしそんなにおかしかったのかな? 「アメリア、ゼル、聞こえてるわよ!!」 とりあえずいつも通りに怒鳴っておく。ってあ、2人とも冷や汗流してるし…… 「って、ガウリィ!!人が話してる間にあたしの肉をとるなぁ!!」 「フー…食べた食べた…そう言えばあんた達、今日なんか用事あるの?」 「俺は図書館に行くつもりだ」 「私はまだ決めてませんけど……買い物に行こうと思ってます」 「あ、そなの?じゃぁ一緒に買い物行かない?」 「本当ですか?うわぁ、久しぶりですね。リナさんと一緒に行くの」 嬉しそうなアメリア。こんな笑顔を見るのもこれで最後なのよねぇ…… 「で?ガウリィは?」 「俺か?俺は別に何もないけど…まぁ、そのへんをふらふらしようかと……」 「あっそ……じゃ、アメリア、すぐ行く?」 「はい。リナさんと買い物なんてめったにありませんから、時間は惜しいです!!」 こうして出ていくあたし達。 ガウリィとゼルは何か話をしたあと、出て行ったらしい…… 「アメリア…その服似合ってるわね」 「そうですかぁ?」 「うん。良く似合ってる」 今、アメリアが服にあてている――ハンガーごと服の上に当てていると言う事――のはあたしが選んであげた白い、胸元にリボンのブローチがついているワンピース。 これがまた良く似合ってるのよねぇ… 「アメリア、それ買って上げようか?」 「え゛ぇぇぇぇぇぇ!?!?!」 「…アメリア…そこまで驚く?」 「驚かずにはいられません!!リナさんが他の人のためにお金を使うなんて……ハッ、まさか偽者…」 「アーメーリーアー?どういう意味かなぁぁ?」 「ご…ごめんなさーーいっっ!!」 あたしがアメリアに向かってにっこりと微笑むと、脅えて謝る。 なんでそんなに脅えるのよ!! 「でも…どうして買ってくれるんですか?」 「ほら、一週間後、あんたの誕生日でしょ?だから何かあげたいなーと思ってたのよ。でもなかなかいいモノなくってさぁ…で、そのワンピだったら良いかな?って思ったわけよ。」 「リナさん。ありがとうございます。覚えてくれたんですね!!」 まぁね…と言いたい所だけど…思い出したのは一週間前、ゼロスと契約する事になってから、皆になんかしたいなぁ…と思ってたらアメリアの誕生日だって思い出したのよねぇ…… 「でも良いんですか?これ、結構高いですよ?」 「大丈夫よ。盗賊いぢめでお金かせいでるから」 「また行ったんですか?私に内緒で……」 ジトーと言った目つきでみてくるアメリア。 本当は行ってない。だけどこういえばアメリアは納得するだろうから… まぁ…一部怨まれてそうだけど… 「うっさいわね」 そう言って、あたしはアメリアが当てていた服を奪い取りレジへと向かった。 午後9時、タイムリミットは後3時間と言った所だろうか…… 時間になれば『今日』が終り、あたしは人間ではいられなくなる…… 「さてと…」 そう言って立ち上がるとあたしは仲間達と最後の会話をするべく、各自の部屋に向かう まずは隣の部屋にいるアメリア 『コンコン』 「ハーイ」 「アメリア、あたしよ。入っていい?」 『ガチャ』 あたしが入るとアメリアは丁度昼間買ってあげたワンピースを着ている所だった。 「ヘー…やっぱり似合ってるじゃ無い」 「えへへぇ。ありがとうございますぅ」 「ねぇアメリア?ちょっと話しがあるんだけど……」 「なんです?」 いつもどうりの笑顔で問い掛けてくるアメリア。あたしは少し間をおいて言った。 「アメリアは……いつまでこの旅を続けられるの?」 「え?」 固まる笑顔…まぁ、無理もないかぁ…急にそんなこと言われればねぇ… 「アメリア、あんたは一応セイルーン王国の王女なんだから、いつまでも国を離れてフラフラしてられないでしょ?いつまでできるの?」 暫くの沈黙…さすがに言いづらいのだろう…… 「……私の旅には、姉さんを見つけると言う意味もあるんです。姉さんが見つかってくれれば……」 なるほど、グレイシアさんさえ見つかれば、自分は王位をつぐ可能性が減るし、それを口実にすれば自分は旅を続けれると……そういうことか…… 「なるほど……そう言えばあんたの姉さんってどんな人?」 「どんな人…といわれましても……すごい人ですよ。一目見たら忘れないほどインパクトがあって……あ、胸がすごく大きいです。」 「アメリアちゃん??」 喧嘩売ってんのかこいつは…… 「あーーごめんなさい。怒らないで……」 「んで?ほかには?」 あまり時間がないので、アメリアにお仕置きする事もなく、話を続けた。 「えっと…背が高くって……髪がすごく長いです…あ、そうそう、姉さん良く笑うんですよ。『お〜ほっほっほっほ』って」 え…?あたしの体からサーッと血の気が引いていく気がした。まさか…… 「………ナーガ」 あたしは、知らずのうちにアメリアの言葉に当てはまる人間の名前を口に出していた。そうでないといい…と淡い期待をもちつつ… 「え?姉さんのこと、知ってるんですか?」 「姉さんって……あんたの姉さん『グレイシア』って言うんじゃないの?」 「確かにそうなんですけど…姉さん、前から家でした時は『ナーガ』って名前使ってたんですよ」 笑いながらアメリアが言って来る …あのナーガが第一王女…大丈夫なんだろうか…セイルーン王国… 「リナさん、姉さんのこと知ってるんだったら、色々姉さんのこと話してくれませんか?」 「あんまりきかない方が良いと思うけど……」 「いいんです。教えてください!!」 姉の事を知りたい。と言うアメリアの思いに、あたしはナーガの話を一時間弱、延々とさせられた…… ふと、時計を見るともう10時。そろそろ次に行かないと…… 「じゃ、アメリア、あたし眠るから部屋戻るわね」 「えー……もっと話してくださいよ…」 「何いってんのよ。夜更かしは美容の天敵よ!」 「……そうですね…オヤスミナサイ。また明日はなしてくださいね」 「……わかったわよ……おやすみ」 明日なんてないのに……そう思いつつも別れるあたし。 さて、次はゼルの所よね。 ―――――――――― いかがでしたか? お分かりとは思いますが、 今回の我はリナ、汝はアメリア(始めはちょっと違うけど…)おもうは…アメリアに対する愛情… と言うとちょっと怪しいですけど…リナって、アメリアを妹みたいに思ってる(と思ってるのは俺だけでしょうか?)から、姉が妹をおもうように、リナがアメリアをおもう。そういう愛情ですね。 次はゼルガディス編です。 文才の無さのため、短くなりそうなよかん……(汗) と言うか…どうやってあの(強調)ゼルガディスの部屋にリナを一時間も居座らせるか……それが問題です(実は考えてない) まぁ…アメリアとの事と、魔法の知識を持ち出せば何とか… って、何をネタばらしているのだろうか…… と…ともかく、できるだけ早く続きを打てるよう頑張ります!! では。 |
25335 | 我汝をおもうがために…3 | 岩瀬 闇永 E-mail URL | 2003/3/24 23:11:09 |
記事番号25293へのコメント 今回は自分的に早かったぞ〜(ちょっと嬉しい) では、いきます。 ――――――――――――― あたしは、アメリアとは反対側のあたしの部屋の隣、ゼルの部屋の前に来ていた。 『コンコン』 「誰だ」 ノックをすると、間髪入れずに返事が返ってくる。しかも警戒したような声…… あいかわらずなのよねぇ…ゼルって 「あたしよ。入れてね。ありがと。」 ゼルが何かを言う前に勝手にドアを開けゼルの部屋へと入る。 下手に聞くと断ってくるしね。 無理やり入り込んだあたしに、ゼルは一言。 「こんな夜更けになんのようだ」 「こんな夜更けって…まだ10時でしょ?そんなに夜遅くないじゃ無い」 あたしが笑って言うと、 「お子様には十分遅い時間だろう」 「だ・れ・がお子様よ!これでもれっきとした」 「大人か?」 ゼルにつっこまれてあたしは少し黙る… 「大人じゃ無いけど…子供じゃ無いわ」 「思春期か…」 「ちがうわよ!!それは子供でしょーが!」 言って、いつもの口論が始まりそうなので、あたしはさらりと話を変えた。 最後ぐらい、まともに話ししたいからね。 「とまぁ、そんな話はさておいて、ゼルに少し話しがあって来たのよ。」 そう言ってから、あたしは勝手にゼルの部屋にある椅子に座った。ゼルも向かい合うようにして座った。 「なんだ」 興味無さそうに言うゼル。 「アメリアのことなんだけどな〜」 『アメリア』と言う言葉に、ピクッと反応するゼル。 やっぱりアメリアに気があるのよね。 「アメリアが…どうかしたのか?」 「一週間後誕生日なのよ、ゼル、あんた知ってた?」 「いや……」 やっぱり…あの子、誕生日だからって何にも言ってないのねぇ……言ってゼルに色々してもらえばいいのに…おごってもらうとか… 「そうだろうと思った。だからねぇ、良い物あげよーとおもってさ。」 「……いや…遠慮しておく…」 「ちょっとまてーー人の好意をなんだとおもってんのよ!!」 「おまえがそう言うとろくなことはない」 断言すなー…でもまぁ…よく考えたらそうかも…あたしといっしょにいるとトラブル耐えないからなぁ… 今までのことを思い出して、少し笑ってしまうあたし。それをゼルは不思議そうにみていた。 「まぁ…今回は何にも無いわよ。ゼルに、って言うよりも、アメリアにって感じだから」 「?」 よく分からない。といった顔をしているゼル。 そんなゼルに、あたしはポケットから取り出したものをゼルに渡した。 「これは…」 「そう、レグルス盤」 レグルス盤とは、画像がついているわけでもなく、歩いて一日より遠い距離に行くと話も通じなくなるようなものだが、二枚一組で会話ができるので結構便利なのよね…まぁ、少し高いのが難点だけど…… 「…これは…どうしたんだ?」 「盗賊たちが持ってたから…プレゼントw」 盗賊から奪ったなんてうそ。本当はマジックショップで買ったもの…… まぁ、こう言っとけばいくらゼルでもあやしまないでしょ。 「アメリアの誕生日にアメリアにあげなさいよ。アメリアだっていつまでも旅を続けてるわけには行かないんだから…一応それを持ってたらアメリアがセイルーンに戻っても、近くに行けば会話出来るでしょ?」 「まぁ…そうだが…良いのか?」 「駄目だったらあげないわよ。それに、あんたのため、って言うよりアメリアのためって言ったでしょ?」 「…そうか……一応礼を言おう…」 「何よその『一応』ってのは!!ちゃんと感謝しなさいよね!!」 「どうせ盗賊から盗んだ物なんだろう?」 「うっっ…」 そういうことにしてあるから強くはいえない… くぅぅ…自腹なのに!! 「そ…そう言えばゼルって何でアメリアとくっつかないわけ?」 「……な…何故俺がアメリアと…」 言いつつ、顔が赤くなるゼル。 その反応をみれば誰でもわかるって。 「体がキメラだから?」 「……」 急に真面目な顔になって、沈黙するゼル。 やっぱりそうなんだ… 「ねぇ、あたしに出来る事無い?」 「無いだろうな」 そんなドキッパリ言わなくても…うーん…少しぐらいは役立ちそうな情報知ってるんだけどなぁ…… 姉ちゃんからの情報で…教えようと思ってきたのに……そんなにドキッパリ言われると教える気が…… そんなことを考えていると、急にゼルが尋ねてきた。 「何か知っているのか?」 …もしかして顔に出た? 「まぁ…ね…」 「……前から知っていたのか?」 「うん…まぁ…」 ねぇちゃんから聞いてたし…… 「…何故今になって言う?」 「最近思い出したのよ!」 「……」 疑わしい目つきで見てくるゼル。 これは本当なのに…っていうか…姉ちゃんからだったから忘れたかったって言うか…… 「本当よ!!…あたしの姉ちゃんって…覚えてる?フィリアがもってきた手紙の差出人の……」 「あぁ…リナまたの……」 「何よその言い方!!」 姉ちゃんが聞いてたら…どうなっても知らないわよ! 「いや…なんでもない。その人がどうかしたのか?」 「実はねぇ……スィーフィードナイトなのよ」 「……は?」 一瞬、何を言っているかわからない。といった様子で言うゼル。 うーん…誰でもこうだろうなぁ…… 「…今…スィーフィードナイトって言ったか?」 「言った」 「…………なるほどな…リナが恐れるわけだ…」 いや…納得されても困るけど… 「でね、家で姉ちゃんから色々教わってたわけ……最近思い出したんだけどね……」 それを言って、やっと納得したような表情を見せるゼル。 あぁ…これ以上姉ちゃんを思い出させないでーー 「…その、スィーフィードナイト直伝の情報をくれるのか?」 「うん。」 「いくらだ?」 「は?」 ……いくらって…… …あたしが金をとると思ってるのかこいつは……それも良いかも…… って、そうじゃなくって…… 「今回は…アメリアとゼルの結婚祝の変わりに、た・だ・で(強調)教えてあげるわよ」 「だから…アメリアとはそんな関係じゃ……」 真っ赤になりつつ訂正するゼル。 「否定すると教えないわよw」 あたしの心優しい笑みと言葉に、なぜか固まるゼル。 そんなゼルを無視して、あたしはゼルに姉ちゃんから聞いたことを語り始めた。 「……とまぁ、こんな所なんだけど……」 一時間弱、ずっと話をし続けたあたし。勿論、途中に尋ねられたり、そこはすでに行った。とか言われたりもしたけど… 「そうか…」 「もしも、全部回って見ても収穫無しだったら家の姉ちゃんの所にいってみなさい。ゼフィーリアのリランサーって言うお店でウエイトレスしてるから」 「…スィーフィードナイトが…アルバイト…か?」 「そう」 驚きを隠さずに言うゼル。よっぽど驚いたのね…… 「じゃ、教えること教えたし、あたし、そろそろ行くわね。」 「あぁ」 「じゃ、オヤスミ〜」 「じゃぁな」 そう言って、あたしは部屋を出た。 次はガウリィの部屋だけど……あれをとりに一回部屋に帰らないとなぁ…… ――――――――――― と言うわけで…第3章、とりあえず書き終えましたw ふぅ…何だかゼルガディスのキャラを忘れてしまった……もう一回本読まないとなぁ…… 勿論、今回の我もリナ、汝はゼルガディス。そしておもうはまぁ…仲間としての信頼感、といった所でしょうか… うーん……今、悩んでることが一つあります。 この後、リナとガウリィの会話…があるわけですが…一応、それで終らせようと思っているわけなのですが… じつはその後、ゼロリナ小説で第五章を書こうか迷っているのです……(案が浮んでしまって…(汗)…いや、いけないことじゃ無いとはおもうんですけど…) …できれば…どなたかお1人でもご意見をお聞かせ願えると幸いです。 では。 |
25347 | Re:我汝をおもうがために…3 | 渚 | 2003/3/25 22:35:18 |
記事番号25335へのコメント はじめまして、渚と申します(ぺこり) >ノックをすると、間髪入れずに返事が返ってくる。しかも警戒したような声…… > >あいかわらずなのよねぇ…ゼルって * うんうん、ゼルってこんなんだもんね。今までの生活からなんだろうけど。 リナ:あんたはむしろ、もう少し緊張感、っていうのを持った方がいいわよ。 * 失礼な!私がしっかりしてないとでも!? リナ:そうよ。 * (しくしくしくしく)即答しなくても・・・・。 >「お子様には十分遅い時間だろう」 リナ:ほら、お子様は寝る時間よ。 * お子様じゃない!! リナ:精神年齢小学生なみのくせして。 >「大人じゃ無いけど…子供じゃ無いわ」 *ビミョーですな・・・・。 > >「思春期か…」 * 何歳まで思春期なんだろ? リナ:さあ?はっきりとは知らないわね。 * っていうかゼル、なんか納得したよーな言い方。 >やっぱり…あの子、誕生日だからって何にも言ってないのねぇ……言ってゼルに色々してもらえばいいのに…おごってもらうとか… * そーそー、いろいろプレゼントしてもらわなくちゃ、損だよ。無駄に年取るだけだし。 リナ:あつかましいわよ、あんた。 * リナには言われたくないなー。 >まぁ、こう言っとけばいくらゼルでもあやしまないでしょ。 *自分のこと、よーく分かってるねー、リナ。普通に買って、プレゼントするのが怪しいと思われるのは悲しいけど。 >「……な…何故俺がアメリアと…」 > >言いつつ、顔が赤くなるゼル。 > >その反応をみれば誰でもわかるって。 * 結構顔に出やすいゼルちゃん♪ リナ:楽しんでるわね・・・・・。 * いやー、だってさ。こーゆー人ってからかいたくなるもんさ。 >「…………なるほどな…リナが恐れるわけだ…」 > >いや…納得されても困るけど… * そんくらいすごくないと、リナが恐れるはずないしね。 リナ:どーいう意味よ。 >「いくらだ?」 * (――ずでっ)なんかゼル、ボケキャラ・・・・? ゼルガディス:ふんっ。リナ相手だ。金がいると思うだろ。 * そりゃ、まあ。 リナ :納得するなぁぁぁぁ!! >次はガウリィの部屋だけど……あれをとりに一回部屋に帰らないとなぁ…… *あれ?あれといいますと・・・・?ガウリイにはどんなプレゼントが。 続きが気になるますー。 >うーん……今、悩んでることが一つあります。 >この後、リナとガウリィの会話…があるわけですが…一応、それで終らせようと思っているわけなのですが… >じつはその後、ゼロリナ小説で第五章を書こうか迷っているのです……(案が浮んでしまって…(汗)…いや、いけないことじゃ無いとはおもうんですけど…) *ぜひぜひ、書いて下さい!!最後はゼロリナでシメっ!いいですねー♪ リナ:さて、ドリームに入っている馬鹿はおいといて、こほん。 第5章書かないと暴れちゃうぞ(はぁと) * 脅してどうする。あっ、これは私の意見なので、どうぞおきになさらずに。 |
25366 | Re:我汝をおもうがために…3 | 岩瀬 闇永 E-mail URL | 2003/3/27 22:52:17 |
記事番号25347へのコメント >はじめまして、渚と申します(ぺこり) 初めまして、岩瀬闇永と申すものです >>あいかわらずなのよねぇ…ゼルって > * うんうん、ゼルってこんなんだもんね。今までの生活からなんだろうけど。 > リナ:あんたはむしろ、もう少し緊張感、っていうのを持った方がいいわよ。 > * 失礼な!私がしっかりしてないとでも!? > リナ:そうよ。 > * (しくしくしくしく)即答しなくても・・・・。 大丈夫です、渚さん。俺もしっかりしてません(駄目だろおまえ) >>「お子様には十分遅い時間だろう」 > リナ:ほら、お子様は寝る時間よ。 > * お子様じゃない!! > リナ:精神年齢小学生なみのくせして。 …精神年齢…小学生なんですか…そっちの方が言いなぁ…何せ精神年齢50代…(爆) >>「大人じゃ無いけど…子供じゃ無いわ」 > *ビミョーですな・・・・。 微妙です。 >>「思春期か…」 > * 何歳まで思春期なんだろ? > リナ:さあ?はっきりとは知らないわね。 > * っていうかゼル、なんか納得したよーな言い方。 思春期…一体いつまででしょうねぇ…まぁ…悟ったとき…とでも申しましょうか(笑) >>やっぱり…あの子、誕生日だからって何にも言ってないのねぇ……言ってゼルに色々してもらえばいいのに…おごってもらうとか… > * そーそー、いろいろプレゼントしてもらわなくちゃ、損だよ。無駄に年取るだけだし。 > リナ:あつかましいわよ、あんた。 > * リナには言われたくないなー。 そうだよリナ…全人類、リナだけには言われたくないとおもう >>まぁ、こう言っとけばいくらゼルでもあやしまないでしょ。 > *自分のこと、よーく分かってるねー、リナ。普通に買って、プレゼントするのが怪しいと思われるのは悲しいけど。 でも、それがリナです。そうじゃなきゃリナじゃ無いです!! >>その反応をみれば誰でもわかるって。 > * 結構顔に出やすいゼルちゃん♪ > リナ:楽しんでるわね・・・・・。 > * いやー、だってさ。こーゆー人ってからかいたくなるもんさ。 人間誰でもそうだろうなぁ…っていうか、リナが一番そうだと…(笑) >>いや…納得されても困るけど… > * そんくらいすごくないと、リナが恐れるはずないしね。 > リナ:どーいう意味よ。 そういう意味です >>「いくらだ?」 > * (――ずでっ)なんかゼル、ボケキャラ・・・・? > ゼルガディス:ふんっ。リナ相手だ。金がいると思うだろ。 > * そりゃ、まあ。 > リナ :納得するなぁぁぁぁ!! いやぁ…ボケキャラのつもりは…クールでお茶目なキャラをめざしてみましたw >>次はガウリィの部屋だけど……あれをとりに一回部屋に帰らないとなぁ > *あれ?あれといいますと・・・・?ガウリイにはどんなプレゼントが。 > 続きが気になるますー。 次回お楽しみに(ぇ?) >>うーん……今、悩んでることが一つあります。 >>この後、リナとガウリィの会話…があるわけですが…一応、それで終らせようと思っているわけなのですが… >>じつはその後、ゼロリナ小説で第五章を書こうか迷っているのです……(案が浮んでしまって…(汗)…いや、いけないことじゃ無いとはおもうんですけど…) > *ぜひぜひ、書いて下さい!!最後はゼロリナでシメっ!いいですねー♪ > リナ:さて、ドリームに入っている馬鹿はおいといて、こほん。 > 第5章書かないと暴れちゃうぞ(はぁと) > * 脅してどうする。あっ、これは私の意見なので、どうぞおきになさらずに。 ありがとうございます。では、頑張って書かせていただきますぅw 気長にお待ちください(汗) |
25367 | Re:我汝をおもうがために…3 | 岩瀬 闇永 E-mail URL | 2003/3/27 22:59:10 |
記事番号25335へのコメント さぁ、いよいよ第四だん。 ついにガウリィの登場です。ちなみに俺はガウリィのオトボケは、嘘…って言うか、わざとだと思ってますそのつもりで… ―――――――――― ゼルの部屋を出たあたしは、一度部屋に戻ってきていた。 理由は簡単。アメリアと、ゼルの部屋に行く口実はあっさりと見つかったけど、ガウリィの部屋に行く口実が見つからなかったから。 確かにガウリィは仲間の中で一番付き合いが長い。だからこそ、別れづらいって言うのもあるんだけど……ガウリィの場合、付き合いが長いからこそ、会う口実が浮かばなかったのよねぇ…… どっちかって言うと良いパートナーだったし…結構何も言わなくても通じてる感じあったから…… と、言うわけであたしは、口実を無理やり考え出したのだ。 あたしは手にお酒を持ってガウリィの部屋に前にきた。 そう、口実はお酒をもらったから、と言う事にしたのだ。 ガウリィの部屋の前に来たあたしは、少し戸惑っていた。 どういう顔をすればいいのだろう…… 自分の顔が気になって仕方が無い…寂しそうな顔をしていそうで…… なんて、かれこれ15分ぐらい此処に居ただろうか、突然ガウリィの部屋の扉が開いた。 「リナ、何してんだ?」 「ガ…ガウリィ……何でわかったの?あたしが此処に居るって。」 開けて、あたしの姿を確認するまでも無くあたしの名を呼ぶガウリィに、少し疑問を込めていった。 「いや……気配がしてたから……」 なるほど……あいてはゼロスが魔族であることを見抜いたガウリィなんだからあたりまえかぁ…… って事は15分前からずっと気付いてたわけかい、あんたは! 「ま、入れよ」 そうやって促されるままに、あたしはガウリィの部屋に入った。 「で、どうしたんだ?また盗賊虐めに行こうとして、迷ってたのか?」 「ちがうわよ!!宿屋のおっちゃんにお酒もらったから…一緒に飲まないかなぁとおもってさ」 それに、最近は盗賊いじめ行って無いでしょう…とは言えない……一応毎日のように夜外に出ているからばれてないとはおもうけど…… 「じゃぁさっさと入ってくりゃ良かったのに…なんで暫く戸の前に居たんだ?」 う……やっぱそこをつっこむか…… 「……ガウリィの部屋にお酒なんか持ってったら、子供扱いされそうだったから迷ってたのよ!」 これで騙されてくれるかどうか…… 「なんだ。そんなことか。子ども扱いなんかしないさ。もう大人だもんな……」 ガウリィらしくなく、真剣な表情で言った。 何でこいつ、こんな真剣な表情してるわけ? 「ま、飲もうよ」 あたしは、そう言ってお酒の蓋をとった。 トクトクトクと言う音がして、コップに酒が満たされる。 最初で最後だし、と思い、ガウリィにもお酒を注(つ)いであげる。 「へぇ、今日は珍しくサービス良いなぁ」 笑いながらガウリィは言う。 「ガウリィ…珍しくって…失礼じゃ無い?これでも結構色々気を使ってんのよ?」 「あぁ、そうだな。」 てっきりちゃかされるとおもっていたあたしは、驚いた。 こいつ…何かへんよねぇ……まさか気付いてる? まさか……いや…でもガウリィだったらありうる…… 「最近ゼロス見ないわねぇ……また、せっせとクレアバイブル燃やしてんのかなぁ……貴重な財産なのに……」 あたしは、少しガウリィにほのめかして見た。勿論、クレアバイブルを燃やしてるわけなんか無いんだけど……ゼロスが監視してることに、ガウリィが気付いているかどうか…… 「ゼロス?…そーいや最近見ないなぁ…」 うん。これはセーフみたいね 「そー言えば、フィリアとか、シルフィールとか、どうしてるかしらねぇ……」 「そーだなぁ…」 駄目だ…会話が続かない……まぁ、ガウリィだもんねぇ…… 「そーいえばさぁ…あたし達が一緒に旅し始めてから、色々あったわよねぇ……」 「そーだなぁ……初めて会った時からとんでもないやつだったよなぁ……ドラスレで街一つぶっ飛ばすし…」 「…そんなほほえましい事実もあったわねぇ…」 反射的にガウリィに返事を返してから、おや?とおもった。 「あんた……よく覚えてるわねぇ……もしかして最近、脳味噌復活して来たの?」 「あのなぁ……俺だって覚えてるんだぞ…」 へぇ……一応あるんだぁ…そーいえばシルフィールの時も覚えてたわね…結局何したんだろこいつ… 「…特に、リナとの事はな」 「は?」 今……なんていった? 「なんで…あたしとの事は、『特に』覚えてるのよ!!」 「いやぁ…まぁ、色々あったしなぁ…そう簡単に忘れられる事って少なかっただろ?」 う゛…確かに…… 「アハハ」 あたしはから笑いしつつ、お酒を一口。 あ、美味しい……おっちゃんに『美味しいお酒ちょうだいw』って言って…値段もしただけあるなぁ…… 前を見るとガウリィはすでに3杯目だったり…… そんなにがつくなよお酒ぐらい……ま、それこそガウリィかぁ チラリ、と、時計を見ると11:30分。あと30分かぁ…… あたしが、少しボーッとしていると、 「そーいやぁ……今日、何でアメリアとゼルの部屋に行ったんだ?」 「何で知ってんの?」 「いや……気配で……」 あ、なるほど……ガウリィの部屋、あたしの部屋の前だもんなぁ……部屋の前通り過ぎればわかるよね。 「もーすぐアメリアの誕生日なのよ。で、誕生日って事になると、セイルーンに帰る時期とか、近いんじゃないかなとおもって、聞きに行ったのよ。 ゼルの部屋にはもうすぐアメリアの誕生日だけどなんか買った?って聞きに行ったわけ。」 嘘はついて居ない。行った事は事実だから。番うのはそれを『口実』に行ったと言う言だけ……目的は別れのためだから…… 「ふーん…」 どう思っているのかわからないけど…ガウリィがじっとこっちを見てくる。 ちょっと…嫌何ですけど…… 仕方なく、目をそらしがてら、お酒をもう一口。 何故か無言のまま時間だけが過ぎてゆく…… 何で何も喋らないのよガウリィ!! そのまま、10分… さすがに無言には耐えられなくなったので、 「ねぇ…ガウリィ?」 「何だ?」 「もしも、よ?もしもあたしと別れる事になったらどうする?」 「……別れたいのか?」 少し、寂しそうな…驚いたような表情で言うガウリィ。 「もしもよ!も・し・も!…例えば、病気とか…怪我とかで動けなくなってあたしと一緒に旅できなくなったら?」 「なんだ。そんなことか。それだったら看病するさ」 あっさりと言われても…… 「一生そこから動けなくなっても?」 「あぁ。」 「…あのねぇ…そういう場合になったらあたしあんたを追い出すわよ?だってあたしのためにあんたの人生つぶすわけに行かないでしょ?」 「俺が一緒にいたいのはリナだけだからな」 にっこりと笑って言うガウリィ。 「あのねぇ……そういう言葉は将来の奥さんにいいなさい、奥さんに!」 「りーな〜…」 呆れた…と言うよりも悲しそうな声で言うガウリィ。 そういうセリフ奥さんに言うのが当たり前でしょうが! 突然、ガウリィが真剣な顔で言った。 「じゃぁ、リナが奥さんになってくれよ」 「は?……今……何ていった?」 「だから、リナが俺の奥さんになってくれって言ったんだよ」 「なーんで、あたしがあんたの奥さんにならなきゃ行けないのよ!!あんたにはシルフィールがいるでしょうが!」 それに…あたしにはゼロスがいるのよ。まぁ…知ってるわけ無いけど… 「シルフィールとはそんなんじゃないよ。向こうは俺に好感持ってるみたいだけど…」 「シルフィールのは好感じゃなくって、恋心っていうのよ。それぐらいわかんないの?」 「わかるさ。でも俺が好きなのはリナだ。」 「……あたし…耳が悪くなったのかな?ガウリィがあたしにすきだって言ったような気がするんだけど?」 「耳は悪く無いぞ。そう言ったから」 「…冗談でしょ?」 「冗談言ってる顔に見えるか?」 見えない………魔族と対自してる時よりもずっと真面目な顔してる…… 「もし、嫌じゃなかったら…これをもらってほしい」 そう言ってガウリィは懐から箱を取り出した この箱のサイズは……なーんかいやーな予感がする… ガウリィが箱をパカっとあける。 中にあったのは勿論…指輪…… あたしはどうして良いかわからず、時計を見る。 時間は11:45分…後15分… 「駄目か?」 「……あたし…ガウリィの事、嫌いじゃ無いわ」 「じゃぁ…」 嬉しそうなガウリィの声をさえぎってあたしは話を続ける。 「だけど!!指輪はもらえない……あたしがあんたにおもってる感情は、妹がお兄ちゃんを慕うような、子が父親を愛するような…そういう感情よ。あたしはあんたにそれ以上の感情は持てないとおもう…」 「そんなこと…これからどうにでもなるだろう?…リナの感情が動かないなんて…そんなことわからないじゃ無いか!!」 わかるのよ…あたしの想いはゼロスへむいているんだから…… 沈黙してしまったあたしを見て、ガウリィがあたしの腕をぐっとつかんだ。 「リナ!!」 「そこまでです」 突然、向かい合うあたしたちのすぐ側で声がした。 この声は… 「ゼロス!!何故おまえが此処にいる!!」 ガウリィは怒りともいえる感情をこめて、ゼロスに言った。 ゼロスはそんなガウリィを無視し、あたしに言った。 「リナさん、時間には5分ほど早いですがお迎えにきましたよ。行きましょう。」 「どういう…事だ?」 「リナさんは僕のものだと言う事ですよ、ガウリィさん。ですから、リナさんの腕、離してくださいね」 ゼロスは、ガウリィの手を、あたしの腕から離しにかかる。 が、ガウリィは離そうとしなかった。それ所か、さらにあたしの腕を強く握った。 「い…痛いわよガウリィ!!」 「リナ…本当…なのか?ゼロスの言う事は…」 「…本当よ」 「嘘だ…そんなこと…嘘だ!!」 取り乱すガウリィ。 そのすきにゼロスはガウリィの手をあたしの腕から離し、 「…眠っていてくださいね」 そう言うとガウリィに何かをした。そして、ガウリィが床にくずれる。 どうやらただ単に寝かせただけらしい。 そして、あたしの方を振り返り、言った。 「大丈夫でしたか?リナさん?」 「大丈夫よ……ゼロス…迎えに来てくれて助かったわ」 「本当に…危なかったですねぇ…とりあえず間に合ってよかったです。ところでリナさん、ガウリィさんの記憶…操作します?」 「…操作って…どういう風に?」 「ガウリィさんが求婚したために、リナさんはガウリィさんの部屋から逃げ出した。と言う風にですよ。それだったら他の人にも納得できるでしょうし、それに、ガウリィさんも追いかけようとはしないでしょう?」 あたしは悩んだ。 してもらうべきか……本当は…しない方がいいのかもしれない…だけど… 「そうね…お願い…」 そう言うとゼロスは再びガウリィに何かし、ガウリィを浮ばせベッドに運んだ。 「一応、リナさんに求婚を断られたために、自棄(やけ)酒して寝た。と言う風に操作しておきましたから…それに見合った手紙、皆に書いてあげたらどうです?」 「そうね……そうするわ…」 そう言って、あたしは手紙を書き、ゼロスと共に、その場から消えた。 次の日 何も言わないガウリィと、起きてこないリナを不審に思ったアメリアがリナの部屋を覗いた時に、リナの姿は無く、テーブルの上に3つの便箋が残されているのみだった。 『 アメリアへ これをみている時、あたしはいないでしょう。 そして、これから二度とあうことは無いでしょう。 でも、あたしはアメリアが大すきだったよ。 妹みたいに可愛くて……一緒にいて楽しかった。 …二度と会うことは無いけど…ゼルのこと、頑張ってね。 』 『 ゼルへ これをみている時、あたしはいないでしょう。 そしてこれから、二度と会うことは無いでしょう。 まさか、昨日のことが最後の別れになるなんておもっていなかったとおもう。 あたしが渡した情報…いろいろ活用してね。 そして…アメリアを幸せにしてあげて… 』 『 ガウリィへ これをみている時、あたしはいないでしょう。 そしてこれから、二度と会うことは無いでしょう。 昨日…驚いた…… まさかガウリィがあたしのことを想っていたなんて… でも、ごめんね。 あたしはあなたの想いに答えられない…… でも……あたしは、パートナーとして… 保護者として…大好きだったよ じゃあね… 』 ―――――――――――――― フフフ、とりあえず予定していた所までは書けたw 勿論、今回の我はリナ、汝はガウリィ、おもうは兄弟愛のようなものですが… 一応、我はガウリィとゼロス、汝はリナ、おもうは想うでもあるのです。 しっかし…魔族って記憶の操作、できるのでしょうか……っていうか…できなかったら話にならないけど… まぁ…ともかく後一章。 スッゲー短くなりそう何よかんがヒシヒシと… とりあえず…頑張りますw |