◆−番外編@ ゼロスの恋路X−風柴流 (2003/3/10 23:58:32) No.25127 ┣Re:番外編@ ゼロスの恋路X−有太 (2003/3/11 20:09:28) No.25135 ┃┗口内炎が痛い今日この頃−風柴流 (2003/3/11 23:23:32) No.25143 ┣Re:番外編@ ゼロスの恋路X−渚 (2003/3/11 22:00:51) No.25140 ┃┗ツリー落ちてなかったのね・・・。−風柴流 (2003/3/11 23:33:19) No.25144 ┣番外編@ ゼロスの恋路Y−風柴流 (2003/3/14 00:53:06) No.25166 ┃┣Re:番外編@ ゼロスの恋路Y−渚 (2003/3/14 08:19:24) No.25167 ┃┗どうもです〜。−夜宵 吹雪 (2003/3/15 10:57:41) No.25186 ┗番外編@ ゼロスの恋路Z−風柴流 (2003/3/21 01:27:08) No.25278
25127 | 番外編@ ゼロスの恋路X | 風柴流 | 2003/3/10 23:58:32 |
うー・・・ツリーが落ちた〜。 何か気付いたら皆さんたくさん書いてるし! はぅ〜前回『天才』て誉められちゃいました〜★ ふきゃ〜v 嬉しくってトロケちゃう〜☆ 季節が廻るたび 貴方の事を思う ヒトを殺してる時も忘れない 二度と戻れないのに あの頃の二人 ただ傍にいるだけで満たされた 「なぜ、あなた様がここに・・・?」 信じられないといった風に言うゼロス。 おそらくゼロスが『様』を付けるとこから行って、こいつは『あの』海王ダルフィンなのだろう。 だけど本当に、なんでそんな奴が、こんなとこにいるわけ? 「ああ・・・ゼロスはリナ=インバースが殺される理由を聞く前に飛び出していってしまったんでしたね」 海王ダルフィン―――それがにっこりと微笑む姿は美しいというよりも妖しいという言葉が似合ってる。 それより今の話を聞いた限りでは、あたしの抹殺命令が出たみたいだけど・・・・・? ぜんっぜん、話が飲み込めない! 海王ダルフィンはあたしの方に向き直った。 「リナ=インバース。あなたも薄々は気付いているでしょう。―――――あなたの中に魔王様の欠片が眠っていることを」 「―――――――っ!」 あたしの顔が歪む。 それはあたしが薄々感ずいていたこと。 そしてあたしが認めたくなかったこと。 だけど――――認めざる負えないこと。 いつまでも落ち込んでるわけにはいかない! あたしは立ち上がり、海王を正面から睨み据えた。 変わり行く人の心 時が流れるのを恐れたのは僕の弱さゆえ 「さっきゼロスが『コピー』って言ってたやつ、あれ何なの? 降魔戦争の事とか知ってるみたいだったからコピーホムンクルスじゃないし・・・・ま、大方ゼロスの記憶を押し詰めた人形ってとこかしら?」 あたしの言葉に海王が笑みを深くして意味ありげにゼロスの方を見た。 ゼロスは何もいわず、ただ様子をみている。 「その通りですよ。流石はリナ=インバース、ゼロスが執着するだけはありますね」 な・・・・・・・執着!? あたしは目を見開いてゼロスを見た。 ゼロスは警戒しながら、海王を睨み据えている。 この雰囲気・・・・・まさか―― 「ゼロス、あんた主を裏切ったの・・・?」 自分でも声が掠れてるのがわかる。 ゼロスは顔を歪めた。 これは多分、肯定の意味。 「ゼロス、リナ=インバースを殺しなさい。断る事は反逆と同じですよ?」 ―――――っ!! 魔族は上の者の命令を断れない。 それに、この言い方からして断ればゼロスは滅びる。 『死』じゃなくて『滅び』。 やぱい。 ゼロスが本気できたら、あたしは太刀打ちできない。 ガウリイ達と別れなければ―――いや、みんながいなくて良かった。 巻き込まなくてすむから。 シヌノハ アタシダケデ スム――― しかし、そんなあたしの考えとは裏腹にゼロスは顔を歪めて予想外の言葉を吐いた。 「僕はリナさん以外何も要りませんよ。僕がその言葉じゃ戻らない事、わかっているんでしょう? 海王」 ゼロスが海王に『様』をつけなかったこの瞬間――――あたしはゼロスの『滅び』を覚悟した。 望めば失わないのに 求めたくなかった どんな未来がこの先にあっても えーと、今回から詩の種類が変わってます。 前回ルナ様の詩で、今回からはゼロスの詩です。 しかし・・・番外編のくせして、みょ―に長い気がする。 あははははははは☆ (やっぱ、こーゆー時は笑って誤魔化せ〜★) |
25135 | Re:番外編@ ゼロスの恋路X | 有太 E-mail | 2003/3/11 20:09:28 |
記事番号25127へのコメント お久しぶりです! ツリー沈んじゃったんですね・・・悲しいです(号泣) >「その通りですよ。流石はリナ=インバース、ゼロスが執着するだけはありますね」 >な・・・・・・・執着!? 執着と言うよりも、愛故なんですよね。ゼロスは(;_;) >あたしは目を見開いてゼロスを見た。 >「ゼロス、あんた主を裏切ったの・・・?」 >自分でも声が掠れてるのがわかる。 >ゼロスは顔を歪めた。 >これは多分、肯定の意味。 >「ゼロス、リナ=インバースを殺しなさい。断る事は反逆と同じですよ?」 >―――――っ!! >魔族は上の者の命令を断れない。 >それに、この言い方からして断ればゼロスは滅びる。 >『死』じゃなくて『滅び』。 すごくやばいですね(汗)ってことは、生まれ変わる事もできないんですよね?(当たり前のような気が・・) >やぱい。 >ゼロスが本気できたら、あたしは太刀打ちできない。 >ガウリイ達と別れなければ―――いや、みんながいなくて良かった。 >巻き込まなくてすむから。 >シヌノハ アタシダケデ スム――― リナ、そんな風にいっちゃダメだよ。ゼロスが悲しむよ・・・ >しかし、そんなあたしの考えとは裏腹にゼロスは顔を歪めて予想外の言葉を吐いた。 >「僕はリナさん以外何も要りませんよ。僕がその言葉じゃ戻らない事、わかっているんでしょう? 海王」 >ゼロスが海王に『様』をつけなかったこの瞬間――――あたしはゼロスの『滅び』を覚悟した。 ゼロス!やっぱり愛故に・・・でも滅んじゃダメだ――!! >季節が廻るたび 貴方の事を思う >ヒトを殺してる時も忘れない 二度と戻れないのに >あの頃の二人 ただ傍にいるだけで満たされた >変わり行く人の心 >時が流れるのを恐れたのは僕の弱さゆえ >望めば失わないのに 求めたくなかった >どんな未来がこの先にあっても 今回はゼロスなんですね・・・(このまえ勘違いをして恥をかいた)とくに >ヒトを殺してる時も忘れない 二度と戻れないのに >あの頃の二人 ただ傍にいるだけで満たされた の辺りが切ないです▲(;_;) 短い上にお騒がせしました。つづき、楽しみにしてますv では! |
25143 | 口内炎が痛い今日この頃 | 風柴流 | 2003/3/11 23:23:32 |
記事番号25135へのコメント 口内炎が出来ました。 しかも二個並んで・・・。 ちょっと悲しかったり。 >>季節が廻るたび 貴方の事を思う >>ヒトを殺してる時も忘れない 二度と戻れないのに >>あの頃の二人 ただ傍にいるだけで満たされた >>変わり行く人の心 >>時が流れるのを恐れたのは僕の弱さゆえ >>望めば失わないのに 求めたくなかった >>どんな未来がこの先にあっても >今回はゼロスなんですね・・・(このまえ勘違いをして恥をかいた)とくに >>ヒトを殺してる時も忘れない 二度と戻れないのに >>あの頃の二人 ただ傍にいるだけで満たされた >の辺りが切ないです▲(;_;) 風柴流は >>望めば失わないのに 求めたくなかった >>どんな未来がこの先にあっても の部分が好きです☆ >短い上にお騒がせしました。つづき、楽しみにしてますv >では! がんばって書かせていただきまーす★ |
25140 | Re:番外編@ ゼロスの恋路X | 渚 | 2003/3/11 22:00:51 |
記事番号25127へのコメント >うー・・・ツリーが落ちた〜。 >何か気付いたら皆さんたくさん書いてるし! ありゃ?下のほうにまだありますよ? >それはあたしが薄々感ずいていたこと。 >そしてあたしが認めたくなかったこと。 >だけど――――認めざる負えないこと。 辛いですねー。こんな事そう簡単に人に相談できないし。 リナも孤独だったのか・・・・。 >な・・・・・・・執着!? >この雰囲気・・・・・まさか―― >「ゼロス、あんた主を裏切ったの・・・?」 >自分でも声が掠れてるのがわかる。 >ゼロスは顔を歪めた。 >これは多分、肯定の意味。 やっぱりゼロスは、自分が魔族でもリナのこと愛して・・・・。 うー、ゼロスも辛いよー!! もういーじゃん!人間も魔族も!!(よくないって) >「僕はリナさん以外何も要りませんよ。僕がその言葉じゃ戻らない事、わかっているんでしょう? 海王」 >ゼロスが海王に『様』をつけなかったこの瞬間――――あたしはゼロスの『滅び』を覚悟した。 ふにゅー!!えらいぞゼロス!!よく言ったーーー!! あう、でもゼロス・・・・滅びちゃう・・・・? でも滅んで本編につながるんですよね? ますます続きが気になってきましたー!! |
25144 | ツリー落ちてなかったのね・・・。 | 風柴流 | 2003/3/11 23:33:19 |
記事番号25140へのコメント >>うー・・・ツリーが落ちた〜。 >>何か気付いたら皆さんたくさん書いてるし! > ありゃ?下のほうにまだありますよ? あ、ホントだ・・・・・・・・・・・。 >>「僕はリナさん以外何も要りませんよ。僕がその言葉じゃ戻らない事、わかっているんでしょう? 海王」 >>ゼロスが海王に『様』をつけなかったこの瞬間――――あたしはゼロスの『滅び』を覚悟した。 > ふにゅー!!えらいぞゼロス!!よく言ったーーー!! > あう、でもゼロス・・・・滅びちゃう・・・・? 思いっきり滅びます。 > でも滅んで本編につながるんですよね? はい・・・・よーするに、私は『記憶のない彼』の裏設定を書きたかったんです。 んでもって、どーせだからゼロリナ風に書いてみよっかなーv なんて思ったり☆ > ますます続きが気になってきましたー!! ありがとございますー!! 続き、がんばって書かせていただきまーす☆ |
25166 | 番外編@ ゼロスの恋路Y | 風柴流 | 2003/3/14 00:53:06 |
記事番号25127へのコメント 貴方の心 まだ遠くて諦めてしまいそう 想わずにはいられないのに 感情の雨が降り注ぐ 忘れるなんて無理だから 隣を歩くぐらいの願いは許してほしい 「そう―――――ですか。わかってはいたんです。あなたがもう戻る気はない事。しかし、私はゼラスが悲しむ顔を・・・見たくない・・・・・・・。ゼラスはあなたが思ってる以上にあなたの事を気に入ってるんですよ? まぁ、あなたは意思を変えるつもりはないのでしょうけど。まったく、家族そろって頑固者ですね」 そう言って苦笑する海王。 て言うか、魔族に家族ってあんの・・・・・? ちょい、突っ込みたくなる今日この頃。 それにしても、なんだって獣王本人が来なかったんだろ? 海王はそんなあたしの考えを見透かしたように言う。 「ふふ・・・ゼラスがここに来なかった理由、ゼロスと同じで『執着』してしまったからだそうです。それに私もゼラスも、あなたの気持ちがわからなくありません。魔族だって長い間生きてたら恋ぐらいしますから・・・・。腹心の中で恋したことがないのは精々フィブリゾくらいなものです」 そう言って意味ありげにあたしを見る海王。 ・・・・・へ? ちょっ、待ってよ! それじゃあ、まるでゼロスがあたしを好きみたいじゃない! あたしがちらりとゼロスの方を見ると、なぜだかゼロスの視線と目が合った。 あたしの顔が、かーーっと赤くなる。 「あの・・・リナさん。真坂とは思いますけど・・・・・今更気付いたんですか? 僕の気持ちに」 ゼロスの呆れたようなセリフに、あたしは顔を真っ赤にしながらうなづくしかなかった。 別れて 戦いの最中また会える そんな日は いつまで続くだろう 「だ、だってそれらしい事言わなかったじゃない!」 そーよ! 告白の一つもされてないんだから気付いてなくて当たり前なのよ! ゼロスは大きくため息を付いた。 「あのですねぇ。告白なんてやったら僕、滅んじゃいますよ。それに暇な時は毎晩リナさんに会いに行きましたし、不意打ちキッスだって何度かしたじゃないですか。普通は気付くと思うんですが・・・」 う・・・・痛いとこを付く。 確かに普通の人は気付くかもしれない。 あたしが冷や汗を流してるとゼロスがまたもや何か言おうとして―――表情が一変した。 その理由に気付いた瞬間、あたしはここにいる第三者の存在を一瞬でも忘れてしまった事を後悔した。 「せめてもの情けです。リナ=インバースより先にあのお方のところへ逝かせてあげましょう・・・。心配は要りませんよ? 直ぐにリナ=インバースも後を追わせてあげますから」 ゼロスが前に倒れる。 その後ろでは物悲しげにゼロスを見下ろす、海王の姿があった。 時々 感情を持って生まれてきた事 憂鬱にさえ思ってしまうのは僕の弱さゆえ |
25167 | Re:番外編@ ゼロスの恋路Y | 渚 | 2003/3/14 08:19:24 |
記事番号25166へのコメント >貴方の心 まだ遠くて諦めてしまいそう >想わずにはいられないのに 感情の雨が降り注ぐ >忘れるなんて無理だから 隣を歩くぐらいの願いは許してほしい *これはゼロスの心の中ですか?切ないですねー。 >まったく、家族そろって頑固者ですね」 >そう言って苦笑する海王。 *家族そろって・・・・。家族かー魔族も結構暖かいんですねー。 >魔族だって長い間生きてたら恋ぐらいしますから・・・・。腹心の中で恋したことがないのは精々フィブリゾくらいなものです」 *皆さん恋、するんですねー。 うーん、しかし。フィブだけが・・・・確かに恋よりいたずらのほうをしたそうだし。 フィブ:ふーん、してあげようか?い・た・ず・ら。 *丁重にお断りしますです。 >あたしの顔が、かーーっと赤くなる。 *乙女ですねー、照れてますねー。リナちゃんかーわいい。 リナ:ふん、まったくもてないあんたにはわかんないのよ!! *しくしくしく(泣) >ゼロスの呆れたようなセリフに、あたしは顔を真っ赤にしながらうなづくしかなかった。 *もー、鈍いなーリナちゃん♪ リナ:あんた、何がそんなに面白いのよ。 *いやー、人の恋をみてるのって楽しいじゃん。 >「あのですねぇ。告白なんてやったら僕、滅んじゃいますよ。それに暇な時は毎晩リナさんに会いに行きましたし、不意打ちキッスだって何度かしたじゃないですか。普通は気付くと思うんですが・・・」 *おおっ!結構積極的なゼロスくん!!うちのと大違いだ(笑) ゼロス:あなたがそうしてるんじゃないですか・・・・・。 >その理由に気付いた瞬間、あたしはここにいる第三者の存在を一瞬でも忘れてしまった事を後悔した。 *もー♪自分たちの世界に入ってるからー♪ アメリア:楽しそうですね・・・・。 *だって、鈍いリナに積極的なゼロス、って言う関係って個人的に好きなんだもん。 >ゼロスが前に倒れる。 *ふにゅー!!ゼロス・・・・死んじゃった・・・・? 次はリナ・・・・? 続き楽しみにしてますー。 |
25186 | どうもです〜。 | 夜宵 吹雪 E-mail | 2003/3/15 10:57:41 |
記事番号25166へのコメント 吹雪:どうも!夜宵 吹雪なのです。この前はレスをありがとうございました!では感想を・・・。 >「そう―――――ですか。わかってはいたんです。あなたがもう戻る気はない事。しかし、私はゼラスが悲しむ顔を・・・見たくない・・・・・・・。ゼラスはあなたが思ってる以上にあなたの事を気に入ってるんですよ? まぁ、あなたは意思を変えるつもりはないのでしょうけど。まったく、家族そろって頑固者ですね」 >そう言って苦笑する海王。 >て言うか、魔族に家族ってあんの・・・・・? >ちょい、突っ込みたくなる今日この頃。 吹雪:いや、シリアスでつっこんだらあかんだろ。 K:まあ、魔族にだって感情はある。別に血も涙もないってわけじゃない。話し合うことだって出来るし、なにより誰かを好きになったりする。現に僕がそうだ。 吹雪:キミ、魔族だもんね。 >ちょっ、待ってよ! それじゃあ、まるでゼロスがあたしを好きみたいじゃない! >あたしがちらりとゼロスの方を見ると、なぜだかゼロスの視線と目が合った。 >あたしの顔が、かーーっと赤くなる。 >「あの・・・リナさん。真坂とは思いますけど・・・・・今更気付いたんですか? 僕の気持ちに」 >ゼロスの呆れたようなセリフに、あたしは顔を真っ赤にしながらうなづくしかなかった。 吹雪:リナって鈍そうですよね。 >そーよ! >告白の一つもされてないんだから気付いてなくて当たり前なのよ! >ゼロスは大きくため息を付いた。 >「あのですねぇ。告白なんてやったら僕、滅んじゃいますよ。それに暇な時は毎晩リナさんに会いに行きましたし、不意打ちキッスだって何度かしたじゃないですか。普通は気付くと思うんですが・・・」 吹雪:態度でわかるのでは・・・? K:なんだかなぁ・・・。 >「せめてもの情けです。リナ=インバースより先にあのお方のところへ逝かせてあげましょう・・・。心配は要りませんよ? 直ぐにリナ=インバースも後を追わせてあげますから」 >ゼロスが前に倒れる。 >その後ろでは物悲しげにゼロスを見下ろす、海王の姿があった。 吹雪:え!?ちょっと何したんですか、海王さま――!? K:・・・・・・海王としては複雑だろうな・・・。 な、何が起こったのかとても気になります・・・。 ハッピーエンドで終わるのでしょうか・・・? むむ、パソコン、ぽちぽち打ちながら待ちます!! それでは! |
25278 | 番外編@ ゼロスの恋路Z | 風柴流 | 2003/3/21 01:27:08 |
記事番号25127へのコメント 抑えきれないこの思い 忘れられたら楽なのに 忙しい時に思い出すのは 愛しい人と二人きりの夜 「ゼロス!!」 あたしはゼロスの元へ走りよる。 ゼロスはあたしに気付いて、微笑んできた。 「何・・・・・・こんな時まで笑ってんのよ・・・」 「これでリナさんと結ばれますから・・・・」 それって一体どういう――――――? 「混沌で・・・・・・お会いしましょう」 ザァァァァ 強風が吹いた。 あたしの目の前で空高く舞い上がる―――灰と化したゼロス。 あたしは信じれなかった。 ゼロスが滅びた事。 そして―――― ゼロスが言った言葉。 「何で・・・・そんな事言うのよ。そんなのっ・・・全然嬉しくないわよ!」 吐くように言ったあたしの目の前には赤く染まった花畑。 そんな視界の隅に一つの影が近づいてくる。 「この程度じゃ精神崩壊しませんか。なかなか強い心をお持ちですね」 ―――そうか。 海王が先にゼロスを殺した理由は、ゼロスにあたしの苦しむ姿を見せたくないというのも確かにあったかもしれない。 しかし、あたしの内に眠る魔王を目覚めさせるための精神攻撃というのも、また一つの理由。 だったら、いっそのこと・・・・! あたしは固い決意を込め、海王を睨んだ。 強い意志でいつも前を見る 赤き瞳 通り過ぎた後も焼き付けられた 栗色の髪 愛しすぎて滅びそうで 「次は何をやるつもり?」 あたしの怒気を含んだ声が暗闇に響く。 海王はにっこりと微笑み、 「何もしませんよ? ただ、お伝えします」 「お伝え?」 あたしの顔が歪む。 周りのしんとした空気が妙に心を振るわせる。 「あなたのお仲間には、みんな死んでもらいました」 その言葉で、あたしの中の何かが崩れかけた。 けど、それより早く――――― あたしの中で何かが切れた。 今はこの心 貴方に届かない 愛以外の言葉じゃ気付かない 近づいても怯えない貴方に 戸惑いながらも微笑んでしまう 姉ちゃん、ゼロス、あんた達間違ってるわよ。 死んだら結ばれるなんて、そんなの間違ってる。 ――――闇よりもなお暗きもの 夜よりもなお深きもの 混沌の海よ たゆたいし存在 金色なりし闇の王―――― 「その呪文はまさか!? くっ・・・させません!」 あたしに向かって魔力を放ってくる海王。 しかし、そんなものが聞くわけがない! ――――我ここに 汝に願う 我ここに 汝に誓う 我が前に立ち塞がりし すべての愚かなるものに―――― 永遠に近い時を生きる二人だから、そんな考えに至ったのかもしれない。 だから、もし全員が人間として生まれ変わる事が出来たなら・・・・・! ――――我と汝が力もて 等しく滅びを与えんことを!――――― これはただの逃げ。そんな事わかってる。 だけど、もう疲れちゃったから・・・・ 「ギガスレイブ!!」 あたしの願いを叶えて・・・・金色の王よ! 次の瞬間 あたしは肉体も魂も混沌に沈んだ。 貴方の心 まだ遠くてあきらめてしまいそう 気持ちを伝える事も出来ないのに 思わずにいられない この呪縛から逃れる方法 いつか貴方に教えてほしい おお!! とうとう死んだかリナ! と言うわけで、次回で番外編最終回です。・・・・・多分。 ていうか長っっ!! 番外編か!? これ。 番外編フィブリゾ編も考えてたんだけどなぁぁぁぁぁぁ・・・。 というより先にフィブ編を考えた気がする。 はぁぁぁぁ。 本編の続きも考えなくちゃなぁぁ。 ぜんっぜん考えてないし。 では、また★☆☆★ |