◆−罪…そして罰(ゼロス→リナになるのかならないのか?)−颪月夜ハイドラント (2003/3/27 12:48:28) No.25357 ┗罪の意味を考えるあまり・・・・−渚 (2003/3/27 16:17:28) No.25359 ┗Re:罪の意味を考えるあまり・・・・−颪月夜ハイドラント (2003/3/27 17:32:48) No.25360
25357 | 罪…そして罰(ゼロス→リナになるのかならないのか?) | 颪月夜ハイドラント | 2003/3/27 12:48:28 |
こんばんはラントです。 突発的に書いてみたものですが暗いです。 そして死者出てます。 適度にご注意を・・・。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ 世界は赤く濡れていた。 幻ではないリアルな真紅に・・・。 気付けば風は安らかだった。 それは弔いの歌であろうか。 足元は赤く濡れていた。 静かに揺れる美しき湖。 その麗しき溜まりに溺れた骸。 苦しむわけでも悦ぶわけでもない。 少女は静かに横たわっていた。 垣間見える腹部が抉れ、そこに混沌を成している。 表情は青ざめて虚無を湛えていた。 まだ命の輝きを灯している栗色の髪。 反して希望を失った暗闇の中で見えない双眸。 笑った。 彼は静かに笑った。 だがそこを風が駆け抜けて身震いして、そして恐くなった。 天を見上げる。 むなしい光を今も燦々と放つ太陽。 残酷なほどに晴れ渡った空。 無邪気にも見えた純白の綿雲。 静かに大地を見下ろした。 だが光景は変わらない。 それに予定の通りに落胆した。 動けなかった。 ブーツに流れが浸透して来る。 それは冷たくない。 そして熱くもない。 だが凍えるように冷たくて、焼けるように熱い。 足元をそう思った瞬間に、交ざり合った熱と冷気は全身を駆け巡った。 だが表情は不変だった。 普遍の薄笑みを浮かべているだけだ。 哀しくとも止まらない。 そう全身で固く思い込んでいた。 揃えられた髪が揺れている。 それだけは心地良い。 だからそこへ意識を集中した。 だが熱と冷気が込み上げて来る。 その目論見は容易く阻止された。 またも大地を見た。 だが変わらない。 (・・・リナさん。) 呟いてみた。 だが変わらない。 それでも見詰め続けた。 すでに時はどれだけ流れたか・・・。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ 「竜破斬(ドラグ・スレイブ)っ!!!」 その瞬間に爆音が世界を支配し、光が覆い尽くした。 蹂躙されてゆく大地。けたたましい音を立てて崩壊していく。 だが光が消えても、そこには悠然と影が佇んでいた。 「すみませんリナさん。あなたでは僕には絶対に勝てません。」 停滞したような笑顔。漆黒の聖衣纏った1人の男がそこにいた。 そして残酷な笑み。 次に世界を支配したのは恐怖だ。 「・・・終わりです。」 そして瞬きした後の大地には、血に濡れた少女の骸が横たわっていた。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ (リナ・・・さん。) 無惨な骸。 命に従っただけだ。 それだけでは振り払えない透明な足枷。 だがそれでも渇いていた。 無情なほどに・・・。 (リナさんを殺したことは罪ですか? それともそれを罪に思うことが罪なのですか。 ああ獣王様。教えてください。) だが続いたのは沈黙のみだった。 身が焼ける。そして凍える。 罪を犯したとなれば、彼の罰はそれであろうか。 ――罪という名の罰。 重く響いた。 烙印が彼の心を灰にした。 だが存在している。 歩み続けなければいけない。 そんな光が彼に差した。 彼の忌み嫌う光が・・・。 そして突発的に闇が生まれた。 (ああ吾等を生み出した母よ。 もしもこのちっぽけで愚かな僕に願いをかなえてくれるというならば・・・) 彼は天を見た。 蒼穹を突き抜けて遥かなる天を・・・。 そして願った。 祈った。 願いは叶えられたのかも知れない。 ――そして罰という名の救いがある。 血の湖を打つ水滴が1つ。 湖は海と化した。 ◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆◇◆☆◇◆ 後書き 何となく書いてみた話・・・とも言えないもの。 果たしてゼロ→リナでしたでしょうか? 凶悪殺人犯ゼロス(?)な感じの話? ちなみに私は犯罪行為なんてしたことないです。だから心理も適当です。 それにしても戦闘地味だなあ。まあ派手にしても仕方ないんだけど・・・。 後、 >湖は海と化した。 なんて最悪の表現だなあ。 でも哀しいことにこれしか思い付かない。 まあともあれこれで・・・。 |
25359 | 罪の意味を考えるあまり・・・・ | 渚 | 2003/3/27 16:17:28 |
記事番号25357へのコメント こんにちはです、渚でありまする。 はうー、なんだかまともに心にずしーんと、くるものがありました。 すいません、言葉ではどう表現していいのかわからなくて・・・・。 >(リナさんを殺したことは罪ですか? >それともそれを罪に思うことが罪なのですか。 >ああ獣王様。教えてください。) ゼロス視点ではここら辺が特に好きです! ゼラスにすがっている(笑)のもいいですし、罪の意味を深く考えているのが・・・・・。 リナのことを思っているけど、厳しい立ち位置何ですよね、ゼロスって。 >罪を犯したとなれば、彼の罰はそれであろうか。 >――罪という名の罰。 >血の湖を打つ水滴が1つ。 >湖は海と化した。 後、この辺の好きです。湖は海と化した。綺麗な表現だと思いますよ。 はう、やっぱりいいコメントができなくてすみません。 それでは(逃) |
25360 | Re:罪の意味を考えるあまり・・・・ | 颪月夜ハイドラント | 2003/3/27 17:32:48 |
記事番号25359へのコメント >こんにちはです、渚でありまする。 こんばんはラントでございまする。 >はうー、なんだかまともに心にずしーんと、くるものがありました。 >すいません、言葉ではどう表現していいのかわからなくて・・・・。 そうでしたか。私としては投稿してから読み返して、もっと引っ張っておけば良かったと思った場所あります。 > >>(リナさんを殺したことは罪ですか? >>それともそれを罪に思うことが罪なのですか。 >>ああ獣王様。教えてください。) >ゼロス視点ではここら辺が特に好きです! >ゼラスにすがっている(笑)のもいいですし、罪の意味を深く考えているのが・・・・・。 >リナのことを思っているけど、厳しい立ち位置何ですよね、ゼロスって。 そうなんですよねえ。 > >>罪を犯したとなれば、彼の罰はそれであろうか。 >>――罪という名の罰。 >>血の湖を打つ水滴が1つ。 >>湖は海と化した。 >後、この辺の好きです。湖は海と化した。綺麗な表現だと思いますよ。 そうですか? 落ちた雫を涙と分からせるために(確か涙ってしょっぱかったし)淡水が海水になるとかいう比喩をさらに先ほどまで使っていた湖と海に置き換えたわけ何ですけど(意味不明かも)、結構重い話っぽいので、そんな比喩は適切じゃないなあと思いつつなんですよ。 ですが、どうもありがとうございます。 >はう、やっぱりいいコメントができなくてすみません。 いえ、そんなことないです。 このレスは私に伝わり、私を癒してくださいました。 颪は虎に届いてます。(意味不明/私は特に阪神ファンではない) >それでは(逃) どうもありがとうございました。 |