◆−I Love You(愛の形前編)−雫 (2003/5/22 17:56:53) No.26027 ┗You Love I(愛の形後編)−雫 (2003/5/22 19:04:07) No.26028 ┗Re:You Love I(愛の形後編)−オロシ・ハイドラント (2003/5/22 21:31:58) No.26037 ┗Re:You Love I(愛の形後編)−雫 (2003/5/22 21:42:09) No.26038
26027 | I Love You(愛の形前編) | 雫 | 2003/5/22 17:56:53 |
こんにちは。雫です。いつもこんな始め方なんですが、すみません。他に良い挨拶の仕方が思いつきません。では、本番いきます。(何の?) ************************************* I Love You.(愛の形前編) ある晴れた空の下、骨董品の店の中で、フィリアさんとゼロスさんが仲良く喧嘩していました。 「生ごみぃ〜」 「凶悪ドラゴン〜」 二人は睨み合っていましたが、そこにアメリアさんがやって来ました。 「二人とも!喧嘩は良くありません!今すぐやめなさい!」 「うるさいですねぇ」 とゼロスは言ってフィリアさんも 「そうです!アメリアさん、少し黙ってて下さい!」 そしてまた喧嘩。 しばらくしてアメリアは言った。 「もしかしてゼロスさんとフィリアさんはらぶらぶ何ですか?」 『な!?』 二人が同にそう言って言葉を失う。アメリアはキョトンとした表情で二人を見ている。しばらくして、ゼロスが言った。 「何言ってるんですか?僕がこんな人と?大体ぼくは獣王様ととっても仲が良いんですよ。」 (でも、仲が良いだけで僕が一番仲良くなりたいのはフィリアさんなんですよね。) ゼロスは内心そう呟いた。勿論、嘘はついていない。獣王様とは本当に仲が良い。 (本当はゼロスのことが好きですがそんな事、恥ずかしくて言えません。) そう思いながらフィリアは言った。 「私だって・・・だいいち、私はヴァルガーヴのことが好きなんですから、そんなこ」 「そうだったのかお嬢さん。」 そう言って現れたのは卵から孵ってすくすく成長してただ今見た目二十歳前後になったヴァルガーヴだった。フィリアはあわてて言った。 「ヴァルガーヴ。いつからそこに?」 「そんな事より・・・お嬢さん・・俺もお嬢さんのことが好きなんだ。」 そう言うとヴァルガーヴはフィリアを抱きしめて愛の逃避行を(おい!)・・・ そして、いつの間にかゼロスはいなくなっていた。 ここは獣王宅。ゼロスはその一室で独りベッドの上にうずくまっていた。こんな時に涙を流すことも出来ず、ただただ魔族の喜ぶ負の感情を出していた。 完璧な失恋。滅びなかったのは自分が普通の魔族よりは強かったおかげだろう。しかし、今のゼロスは一人で滅びたいと思っていた。まだ胸の痛みは治らない。 ガチャッ そこに現れたのはゼロスの上司である獣王・ゼラスメタリオムだった。獣王は泣きそうな表情でいるゼロスに言った。 「ど・・・どうしたのだ?・・ゼロス。」 「獣王様ぁ!」 ゼロスは獣王に抱きついた。それはいつも余裕な表情のゼロスが一部の人にしか見せない弱い姿だった。獣王は言った。 「まさか・・・覇王に苛められたのか?」 ふるふるっ 「海王?」 ふるふるっ 「じゃぁ何?」 「失恋しました。」 獣王は驚いた。ゼロスが話を続ける。 「黄金竜でフィリアさんっていうんです。明るくて心が温かくなってくるんです。だけど、いつものように喧嘩してたら突然フィリアさんがフィリアさんの“本当に好きな人”を言って、・・・その人もフィリアさんのこと好きだったから・・・両思いになって・・・」 「それで帰って来たと・・・。」 ゼロスがうなずく。すると今度は獣王がゼロスを強く抱きしめた。 「獣王・・・様?」 「ゼロス・・あんた馬鹿だ。この私が創ったんだよ。そのあんたが、嫌われるはずないじゃない。・・ゼロス、命令。そのこに告白してきなさい。良いわね?」 ゼロスは獣王に言った。 「はい。行って来ます。」 ゼロスの居なくなった部屋のベッドに獣王は一人でいた。 (自分の方こそ失恋だ。でも、この気持ちは隠しておこう。ゼロスが困る顔は見たくない。) ************************************* はい。続きます。どうなるんでしょう?私も楽しみです。では。 |
26028 | You Love I(愛の形後編) | 雫 | 2003/5/22 19:04:07 |
記事番号26027へのコメント 後編です。さぁ、ゼロスの愛は実るのか?どうぞお読み下さい。 ************************************* You Love I(愛の形後編) 「放して下さい!」 フィリアがそう言った。しかしヴァルガーヴはフィリアを放そうとしない。 「放してって言ってるでしょう!!」 どごしゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ フィリアのモーニングスターをまともにくらいヴァルガーヴは倒れた。フィリアはヴァルガーヴが立ち上がるのを待ってから言った。 「あれは嘘です!私は・・本当はゼロスのことが好きなんです。あの時は・・・、恥ずかしくって。」 「だったら・・・・・」 そこまで言うとヴァルガーヴはフィリアの腕を掴んで言った。 「賭けをしようじゃねーか。」 「・・・・・賭・・・け?・・・」 「ああ。・・ゼロスの奴がこれから俺がすることを止められたら・・お嬢さんは自分のしたいことをしても良い。でも・・止められなかったら、お前は俺のモノだ。良いな?」 数分後・・・。ゼロスはフィリアとヴァルガーヴを見つけた。ヴァルガーヴはフィリアの肩を抱いていた。ゼロスが口を開いた。 「ヴァルガーヴ。僕はフィリアさんに用があるんです。しばらく何処かに行って下さい。」 「ワリィな。俺はそんな気はねぇんだ。これから・・・フィリアを脱がす。」 『はいぃぃぃぃぃぃ!?』 思わず同時に叫ぶゼロスとフィリア。ヴァルガーヴはフィリアの帽子を遠くに投げ捨てた。 ここは路地裏なのだが、そう言う問題ではない。ゼロスは空間を移動しヴァルガーヴの後ろに回りこんだ。しかし、ヴァルガーヴはゼロスを殴り飛ばした。ヴァルガーヴの手がフィリアのローブに触れた。 ぱこっ コミカルな音が響いた。気付いたらゼロスが杖でヴァルガーヴの頭をたたいていた。 ぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこ ゼロスの連続攻撃。しばらくしてヴァルガーヴは微笑みながら言った。 「負けたよ。・・・・・お嬢さんの勝ちだ。・・・お幸せに」 フィリアの手を放すとヴァルガーヴは翼を広げて飛んで行った。 (俺も馬鹿だな。あのまんま奪っちまえば良かったのに。) フィリアは戸惑った。何を話せば良いだろう。フィリアは言った。 「とりあえず、ありがとうございます。」 「どういたしまして」 沈黙。フィリアは思った。 (告白する?きっとふられる。でも・・・) 「あの生、ゼ」 「フィリアさん!」 「え!?はい。」 「僕は・・・・・貴方のことが・・・好きです。・・・愛してます。」 フィリアは驚いた。ゼロスは体が崩壊するような気がした。フィリアは少し笑って言った。 「貴方は私を愛しています。そして私は貴方を愛しています。」 ゼロスの表情がいつもより明るくなる。 種族なんか関係ない。私たちは愛することを禁止されてはいないのだから。 ************************************* 終わりました。ゼロフィリなのでしょうか。多分。まだまだ文章も短いのですがよろしくお願いします。 |
26037 | Re:You Love I(愛の形後編) | オロシ・ハイドラント | 2003/5/22 21:31:58 |
記事番号26028へのコメント こんばんはラントです。 ううむ良いですね。 ゼロフィリ。 ヴァルの脱がす発言には驚きましたけど…… > コミカルな音が響いた。気付いたらゼロスが杖でヴァルガーヴの頭をたたいていた。 > ぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこ 連続攻撃とは凄いですね。 一撃ガツンじゃないんだ。 そして > 種族なんか関係ない。私たちは愛することを禁止されてはいないのだから。 名セリフ(?)ですねこれ。 そう愛は自由だ! 大変良いです。 この調子でずんずんがんばってくださいませ。 それでは…… |
26038 | Re:You Love I(愛の形後編) | 雫 | 2003/5/22 21:42:09 |
記事番号26037へのコメント >こんばんはラントです。 どうも毎回お返事ありがとうございます。 > >ううむ良いですね。 >ゼロフィリ。 >ヴァルの脱がす発言には驚きましたけど…… その時はヴァルが悪人に見えました。 > >> コミカルな音が響いた。気付いたらゼロスが杖でヴァルガーヴの頭をたたいていた。 >> ぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこぱこ >連続攻撃とは凄いですね。 >一撃ガツンじゃないんだ。 ゼロス君っていたぶるタイプじゃないですか。 > >そして >> 種族なんか関係ない。私たちは愛することを禁止されてはいないのだから。 >名セリフ(?)ですねこれ。 >そう愛は自由だ! > >大変良いです。 >この調子でずんずんがんばってくださいませ。 >それでは…… ありがとうございます。これからも頑張らせていただきます! |