◆−謎でいて過激な人生1−魔等原作 (2003/5/26 20:07:32) No.26089


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26089謎でいて過激な人生1魔等原作 2003/5/26 20:07:32


あれは夜だった。そう今でも覚えている。漆黒という文字が似合うほどの暗い夜だった。あれが悪夢の始まりだったなんて・・・・。
 いつものように俺は自転車をこぎながら自宅へ向かう途中だったんだ。そうするといきなり変な男が俺に近づきこう言った。
「君。ドラッグしたことあるかい?今なら安くで売ってやるから試してみなよ」
男は笑いながら俺にヤクの取引を申し出たんだ。俺は当然そんなものしたこもないし、しようとも思わなかった。でも、急にそんな考えがどっかに吹っ飛んでしたくなった。俺は言った
「いくらだ?それは?」
男はけらけら笑いながら言った
「ヘロインは1グラム、8000円。マリファナは1グラム5000円だ。買うかい?」
俺が思っているより安かった。ヤクなんてこんな簡単に買えるなんてね。そして俺は手持ちの金を全部渡し、ヘロイン、マリファナを1グラムずつ買った。それと使い方も教えてもらった。
 家に帰って早速、ヘロインを試したんだ。スプーンにヘロインと水を少々入れ、そして火で煮て、注射器で液体を全部吸い取り、左腕にぶち込んだ。すると頭が真っ白になって、体が硬直しだしたんだ。凄く・・・なんというか・・・もう快感というものと通り越した世界に足を踏み入れた感じだった。
何もかもクソみたいに思えてきてたんだ。もうこのまま死んでもいいくらいに感じた。頂点を極めた究極の快感が俺を恍惚にしてゆく。このまま死んでゆきたかった・・・・。そのまま俺は眠りについたらしく俺が目の覚ましたのは朝の10時ぐらいだった。幸いにも日曜日だったのでバイトは休みだった。するとまたあの快感に浸りたくなりヤクをしようとしたら・・・・もうヘロインはなかった。しょうがなくマリファナを吸った。ヘロインよりはハイになれなかったけどなんとか体は欲望に満たされた。
 俺はこの日は一日眠りにつこうと思っていたのだが・・・・眠れない。ヤク持続快感というものは短く、4時間ぐらいで快感が消費されてしまう。ヤクをしたいが、肝心のヤクがない。次第に俺は「禁断症状」というものに襲われた。頭はガンガン痛くなるし、気持ち悪くなるし、吐き気にも襲われる。どうしてもヤクをこの体に流し込みたい!ただそれだけで頭がいっぱいになり、たまらず俺は外に出た。普通の人間が住む社会に・・・。