◆−奇蹟のパテェシィエ―前書き―−RIN (2003/6/5 23:11:54) No.26148 ┣奇蹟のパテェシィエ−RIN (2003/6/5 23:14:41) No.26149 ┣奇蹟のパテェシィエ―1―−RIN (2003/6/6 19:54:40) No.26150 ┃┗Re:奇蹟のパテェシィエ―1―−かひ丸 (2003/6/8 18:06:34) No.26167 ┃ ┗Re:奇蹟のパテェシィエ―1―−RIN (2003/6/8 23:24:05) No.26170 ┣奇蹟のパテェシィエ―2―−RIN (2003/6/9 17:57:48) No.26172 ┣奇蹟のパテェシィエ―3―−RIN (2003/6/10 23:59:56) No.26186 ┃┗Re:奇蹟のパテェシィエ―3―−オロシ・ハイドラント (2003/6/11 21:49:18) No.26193 ┃ ┗Re:奇蹟のパテェシィエ―3―−RIN (2003/6/12 00:38:50) No.26195 ┣奇蹟のパテェシィエ―4―−RIN (2003/6/12 00:56:40) No.26196 ┗奇蹟のパテェシィエ―5―−RIN (2003/6/20 19:20:12) No.26289
26148 | 奇蹟のパテェシィエ―前書き― | RIN URL | 2003/6/5 23:11:54 |
奇蹟のパテェシィエ―前書き― 皆様、こんにちはお久し振りです、RINです。 …えーと…前回より随分間が開いてしまいました…申し訳ありません<(_ _)> それと『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』はバレンタインも終わって大分経ってしまったという事もありますし、一時連載を休止致します。 続きを待っていて下さった奇特な方々、申し訳ありません<(_ _)> 連載再開までは関連エピソードを投稿致したく思います。 尚、『虚無の欠片』の方は外伝エピソードを投稿の後に連載再開という事になると思います。 注意事項:『奇蹟のパテェシィエ』はスレイヤーズ!本編より千年前・降魔戦争前後のエピソードになります。 その為登場キャラの殆どがオリジナルになります。 当然リナ達『スレイヤーズ』お馴染みの面々も一部を除いて出てきません。 それとこの話しには設定部分にもオリジナル捏造要素が多分に含まれております。 それゆえ原作と異なる点もありますが、そこはパロディゆえの事とご理解の程お願い致します。 ―それでは本編をお読み下さい―RIN― |
26149 | 奇蹟のパテェシィエ | RIN | 2003/6/5 23:14:41 |
記事番号26148へのコメント ―ゼフィール奇譚― 奇蹟のパテェシィエ―序― ゼフィーリアには様々な伝説があった… 何故かゼフィーリアは伝説クラスの聖人・賢人・英雄・勇者…エトセトラ・エトセトラが生まれる… …そんな土地柄ゆえ…一般人には信じられない様な伝説がごろごろと転がっていた… …これから語られるのは…そんな伝説の内の一つ… …後に『奇蹟のパテェシィエ』と呼ばれる事になる、一人の若き神官の物語… ―続く― |
26150 | 奇蹟のパテェシィエ―1― | RIN | 2003/6/6 19:54:40 |
記事番号26148へのコメント 黒い髪の年の頃16・7才位のウェイトレス姿の少女が一人街道を小走りに駆けて行く。 少女の目指す先は…丘の上に見えるこぢんまりとした古びた館… その館は彼女等の幼い頃からの遊び場だった… 少女が玄関の扉を開けると、コトコトという音と共にキッチンから微かに柑橘系の甘くさわやかな香りが優しく匂うのを感じて、少女は此処に確かに彼女の捜している人物が来ているのだと確信を持った。 奇蹟のパテェシィエ―1― 緩くウェーブの掛かった長めの髪を無造作に一纏めに束ねたエプロン姿の、年の頃15・6才の少年がはたきを持って応接室の掃除をしている時の事だった。 「バレン!バレヌゥスー!」 キッチンの方から自分を呼ぶ聞き慣れたその声に、バレヌゥスはどうしたんだろうと思いながら、取り敢えずはたきを置き返事をしながらキッチンに向かう。 キッチンに着くとそこにはやはりバレヌゥスの予想通りに黒い髪を肩口で切り揃えた、赤い瞳のウェイトレス姿の少女が少し不機嫌そうな様子で立っていた。 「やあテミスどうしたんだい?君がこの時間帯に此処に来るなんて珍しいね」 バレヌゥスは普段この時間ならウェイトレスのアルバイトに勤しんでいる筈のほぼ同い年の従姉妹アルテミスににっこりと笑んで話し掛けた。 「それはこっちのセリフよ!いつもならこの時間は王宮の料理長の所にいるのに、どうして此処にいるのよ!」 そんな従兄弟の様子に微かに眩暈を感じながら、アルテミスは言う。 「ああ!それはここ最近滅多に此処に来てないから、久し振りに掃除でもしようかなぁって思って!」 呑気にバレヌゥスは言う。その言葉にまたもアルテミスは脱力する。 ハッキリ言って不機嫌な彼女を前にして、自分のペースを崩さずにいられる人間などゼフィーリア広しといえど、そう多くはいない… バレヌゥスがその数少ない一人である事は幼い頃からの付き合いで十二分に知ってはいたが…それでも力が抜ける事にかわりはない… …しかし彼女は急いでいた… 「バレン、『女王』から伝言よ、『すぐに来なさい』って…」 だから兎に角、さっさと用件を伝えてしまおうとそう言った。 「えっ…それって…僕に?何の用かな?」 不思議そうな顔をするバレヌゥスにアルテミスは素知らぬ顔で… 「さあ?行けば分かるでしょ!それじゃあ、わたし急いでるから!」 それだけ言ってさっさと帰って行った… 「…テミス…あれは…知ってるな…絶対…」 アルテミスが出て行った後…ポツリとバレヌゥスはそう呟いた… ―続く― ―あとがき― 螺旋:皆さんお久し振り、螺旋よ(^_^)v RINの奴がまた逃げ出したから、私が代わりに来たのv L:あら?螺旋じゃない!RINの奴は? 螺旋:あら、L、RINなら逃げたわよ♪ L:あー、またわざと逃がしたのね! 螺旋:うーん…だってなんかやたら疲れ切ってたみたいだったから… ちょっとだけ哀れになっちゃって♪ …いまあいつ一寸大変みたいだし… L:ああ…そう言えば…何だか色々忙しいみたいな事言ってたわね。 少し前にお仕置きした時に… 螺旋:そう!それ思い出してね! だからちょっとよれよれになってるあいつ見て可哀相になっちゃったの… L:それで…まぁたあいつに無駄な情けかけたの? 螺旋:まさか!わたしもそこまで甘くないわよ♪ L:じゃあvやっぱり何か企んでるのv 螺旋:イヤァネv企んでるだなんてv フフv……実はね…ゴニョゴニョ…(螺旋がLに耳打ち中) L:あらvそれ楽しそうv 螺旋:そうでしょv L:ねっねっvその時はあたしも混ぜてねv 螺旋:勿論v最初からそのつもりよv L:クスッv楽しみねv ―そうして二人?はこの上なく物騒な笑みを浮かべて乾杯を交わした… ―幕― …………………………………………………………………………………………………… RIN:…どうも…皆様こんばんは、RINですm(_ _)m あの二人?が酒盛りを始め、 こちらから意識がそれてくれた様ですので…ちょっとだけご挨拶をと思い… 最もすぐに切り上げますが…(…見つかるとどんな目に遭うか…) えーと…前書きにも書きましたが… この話は『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』 (以下ドキ!バレ!)の関連エピソードになります。 タイトルからもお解りになると思いますが、 『ドキ!バレ!』中にて名前だけ登場しました、 ゼフィーリアの伝説の神官『バレヌゥス=ティン』の奇蹟に関する物語です。 物語の時代設定が千年前の降魔戦争期である為リナ達は出てきませんが、 ミルガズィアさんやゼロス等の千年前から存在しているキャラは登場します。 それではここまでお読み下さり有り難うございました<(_ _)> ―それではまたの機会に―RIN― |
26167 | Re:奇蹟のパテェシィエ―1― | かひ丸 | 2003/6/8 18:06:34 |
記事番号26150へのコメント はじめましてっ! コメントは書くのに小説は書かないかひ丸ですっ! 本当にそろそろ書かないとヤバイな・・・ まぁ とにかく! RINさんの小説楽しかったですよ! > RIN:…どうも…皆様こんばんは、RINですm(_ _)m > あの二人?が酒盛りを始め、 > こちらから意識がそれてくれた様ですので…ちょっとだけご挨拶をと思い… > 最もすぐに切り上げますが…(…見つかるとどんな目に遭うか…) > えーと…前書きにも書きましたが… > この話は『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』 > (以下ドキ!バレ!)の関連エピソードになります。 > タイトルからもお解りになると思いますが、 > 『ドキ!バレ!』中にて名前だけ登場しました、 > ゼフィーリアの伝説の神官『バレヌゥス=ティン』の奇蹟に関する物語です。 > 物語の時代設定が千年前の降魔戦争期である為リナ達は出てきませんが、 > ミルガズィアさんやゼロス等の千年前から存在しているキャラは登場します。 > それではここまでお読み下さり有り難うございました<(_ _)> > > ―それではまたの機会に―RIN― 読んでみたんですが 誰なのかわかりませんでした へぇ〜 伝説の神官のお話ですか すみませんスレイヤーズの小説まだ読んでないヤツも多いもんでッ(汗汗) でも 知らないモノだけに これから楽しみですなっ! ゼロスやミルガズィアさんも出てくるようだしv 続き楽しみにしてますので これからも頑張って下さいっ! |
26170 | Re:奇蹟のパテェシィエ―1― | RIN | 2003/6/8 23:24:05 |
記事番号26167へのコメント こちらこそ初めまして、かひ丸様コメントどうも有り難うございます、RINですm(_ _)m 過分なお言葉嬉しく思います。 > 読んでみたんですが 誰なのかわかりませんでした へぇ〜 伝説の神官のお話ですか すみませんスレイヤーズの小説まだ読んでないヤツも多いもんでッ(汗汗) でも 知らないモノだけに これから楽しみですなっ! ゼロスやミルガズィアさんも出てくるようだしv 続き楽しみにしてますので これからも頑張って下さいっ! > ↑ 伝説の神官についてですが、これは過去にRINが小説1にバレンタイン記念に投稿しました『スレイヤーズのドキドキ!バレンタイン!』という駄文に名前だけ登場する降魔戦争期の人物で、この『奇蹟のパテェシィエ』は彼が伝説になった話しで、いわば『ドキ!バレ!』の補完エピソードにあたります。その為『奇蹟〜』を単独でも読めるように書いていくつもりですが、今回のように、あとがきや前書きには他のシリーズ共有設定話のネタがちらつく事もあります(他のエピソードを読んでいない方にはネタバレ以外のなにものでもないですね…スミマセン…) ちなみに『ドキ!バレ!』は著者別やカテゴリー別大検索に登録しておりますのでお読みになられるのならそちらをご参照下さいm(_ _)m それとゼロスやミルガズィアさんの登場は確定していますが、物語の中盤以降になる予定なので、暫くはお待ち頂く事となると思います。 ―それではまたの機会に―RINm(_ _)m |
26172 | 奇蹟のパテェシィエ―2― | RIN | 2003/6/9 17:57:48 |
記事番号26148へのコメント 『すぐに来なさい』という『女王』からの伝言に… そしてそれを持って来た、従姉妹であり幼馴染みでもある、アルテミス=インバースの様子と、そして何よりも彼女がアルバイトを押してわざわざ自ら伝言を持って来たという事実に、バレヌゥスは何だか底知れない不吉な予感の様なモノを感じ… 「…何だか…面倒な事になりそうだなぁ…」 と、小さく嘆息混じりに呟き、無造作に一纏めに束ねていた栗色の髪を解くと、作りかけだったジャムの最後の仕上げをし、後片付けを始めた… 奇蹟のパテェシィエ―2― バレヌゥスは取り敢えず仕上げたジャムを瓶に詰めて、王宮へ向かった… 本来なら今日はパテェシィエの仕事を休みにしている為…(バレヌゥスの本来の立場は神官だったが…そちらの方は殆ど開店休業状態の様なものであった為に…普段は従姉妹の影響でしていた菓子作りがきっかけとなって、始めたバイトのパテェシィエを趣味と実益を兼ねて王宮の料理長の下でしていた…)王宮に行くつもりはなかったので、バレヌゥスは私服だった… …私服である為に一瞬迷った…このまま『女王』の下まで行って良いものかと… 通常であれば…バレヌゥスにとって私服で王城に行く事は特に問題では無かった…たとえ会う相手が女王であったとしてもだ… ゼフィーリアはあらゆる意味で他国とは異なる特殊な国だった… ゼフィーリアには女王や王の称号を有する存在(もの)が複数存在し、王族は存在しない。否、通常意味する所での王族は存在せず、公的な立場での(外向的な意味合いでの)王族(ゼフィーリア王家と言った場合一般的にはこちらを指す…)は存在し、そして実質王族に相当する、否ことによっては他国での王族以上に重要な一族が存在していた。 …その一族は様々な特殊な掟や役割を持ち、その一族の存在はゼフィーリアの最大にして最高の秘匿事項でもあり…(公的には存在しない事になっている…)ゼフィーリア国内でもどれほど知られているのかかなり怪しいものがある程であった… 通常一族の者ではない一般人が女王と言った場合それは公的な表向きの王室の代表者としての女王を指す、だが一族の者にとってはそれはその時々に応じ異なる意味を持ち、それを常に的確に判断する必要のある言葉だった… …そしてバレヌゥスやアルテミスはその一族の者であった。 今回バレヌゥスにとって重要であったのは、アルテミスが『女王』と言った事だった。 一族の中で女王の称号を有しうる存在は複数いた、だがアルテミスが『女王』と呼び、その使いまでする相手となると、バレヌゥスの知りうる限りそれは唯一人しかいなかった… そう『永遠の女王』『エターナル・クイーン』… 国民はおろか一族の者にすらも滅多に姿を見せないゼフィーリアの女王… 『女王』の間に入る事は一族の者であっても許されないと言われている… そう唯一の例外を除いて… …そしてその例外こそ『インバース』の名を持って生まれた赤き瞳の姉妹… …人でありながら、人ならざる力持ちし…運命の姉妹… バレヌゥスの従姉妹であるアルテミスは、そのインバース家の姉妹の姉であり『赤の竜神の騎士』の称号を持つ存在だった。 ―続く― ―あとがき― RIN:皆様いつもどうもお世話になっております、RINですm(_ _)m 今回はゼフィーリアの特殊性についてちょっとだけ書かせて頂きました… …そう!まだちょっとなんです!流石ゼフィーリア! インバース姉妹の故郷はやっぱり一味も二味も違いますね! L様:って!そういう設定にしたのあんたでしょ! RIN:わっ!エエエ…L様! L様:んっんっんっ!随分うろたえるのね〜、何か疚しいことでもあるのかしら〜? RIN:いいえ!そんな!まさか!ありませんよ〜 L様:あらそうなの? それじゃあ聞きたいんだけど、あたしの出番はまだ? 確かあんた言ってたわよね? もう一寸したらあたしを書くからもう勘弁して欲しいって (以前のお仕置きの時に…) RIN:ア…アウアウ… そ…それは… L様:まさかその場限りの口から出任せだった…なんて言わないわよね? RIN:ま…まさか…そんな… あ…あと一寸…あと一寸なんです〜! ホントです〜(T_T) L様:そうそれは良かったわv それじゃあ楽しみに待っているからねv(にっこり) ―そうしてこれ以上は無いほど極上の笑みを浮かべてL様何処かへと姿を消す… RIN:…た…助かった… …けど…なんか…またヤな予感が… L様…またなんか企んで…(ゾッ!) こ…これ以上は言わない方がいい…か…な…ハハ… まあ!何はともあれ、皆様にはご挨拶を… ここまでお読み下さった皆様、お付き合い下さりどうも有り難うございました。 この連載、凄く長くなりそうな感じですので、長い目で見てやって下さい。 お願い致します<(_ _)> ―それではまたの機会に―RIN― |
26186 | 奇蹟のパテェシィエ―3― | RIN | 2003/6/10 23:59:56 |
記事番号26148へのコメント 『赤の竜神の騎士』『スーフィード・ナイト』 一族中における『騎士』の最高称号であり、恐らく『女王』最高称号である『永遠の女王』に次ぐであろう存在… 奇蹟のパテェシィエ―3― 私服である事に、一度は着替えに家の方に戻ろうかと思ったが、バレヌゥスは直ぐにそれを思い直す。 アルテミスが持って来た『女王』の伝言は『すぐに来なさい』というものだったのだ。 つまりそれは急ぎの用件であるという事を意味していた。 それに如何に呼び出したのが『永遠の女王』その人であったとしても、恐らくは直接バレヌゥスが会うことになどなる筈もないという事もあって… …もしもの時には直前にでも王宮の方に与えられている私室に置いてある、神官衣に着替えれば良いだろうという事もあって… バレヌゥスは急いで王城に向かう事の方を優先した。 城についたバレヌゥスは即座に侍従長の下まで行き来意を告げる。 …すると何故か神官長の所に行く様にと告げられ、バレヌゥスは僅かに困惑した… ―続く― ―あとがき― 皆様、こんばんは、RINですm(_ _)m …えーと…今回何故か短いです…済みません<(_ _)> …イエ…ソノ…話しの展開上、このまま続きを書くと異様に長くなりそうだったので…切りの良い所で切りました… …皆様には大変申し訳ないんですが…L様がコワイので逃げます… ―それではまたの機会に―RIN― |
26193 | Re:奇蹟のパテェシィエ―3― | オロシ・ハイドラント | 2003/6/11 21:49:18 |
記事番号26186へのコメント こんばんはラントです。 新作でございますね。 話の数が増えすぎると、何かと辛いでしょうが、がんばってください。 『女王』からの呼び出しは何なのか? ううむ……想像してたら頭が爆発しそうになりました(多少誇張表現あり) にしても、この手の物語って波乱万丈になりそうで楽しみです。 非常に文章が読みやすく、頭の中にスラスラ入ってきました。 本とか読んでたりして、無意識状態になったりして文章が頭に入らないことがよくあるのですが、これではそういうことがなかったです。 さて、次回はホントにどうなるのか? それではここで失礼致します。 |
26195 | Re:奇蹟のパテェシィエ―3― | RIN | 2003/6/12 00:38:50 |
記事番号26193へのコメント こんばんはラント様、RINです、いつもどうも有り難うございますm(_ _)m >新作でございますね。 >話の数が増えすぎると、何かと辛いでしょうが、がんばってください。 ↑ はい…でも基本設定は同じで、一応話しにもつながりはあるので…完全な新作とは言えないんですけど… …だからちょっと楽です…(…もっともそうは言っても時々混乱しそうになるんですが…(-_-;)) …まあ…でも… 頑張ります!読んで下さっている方がいると思うと嬉しいです! いつもレス有り難うございます! > >『女王』からの呼び出しは何なのか? ↑ あんまり大した事ではないです…多分… …でもバレヌゥスにとっては十分に大した事かもしれませんが… >にしても、この手の物語って波乱万丈になりそうで楽しみです。 ↑ 波瀾万丈…確かに…この後の展開は充分そうかも… …何しろ降魔戦争もありますし… > >非常に文章が読みやすく、頭の中にスラスラ入ってきました。 >本とか読んでたりして、無意識状態になったりして文章が頭に入らないことがよくあるのですが、これではそういうことがなかったです。 ↑ 過分なお言葉どうも有り難うございますm(_ _)m まだまだ未熟者ですが、出来うる限り頑張って書いていきたいと思っています。 ―それではまたの機会に―RIN(^_^)v |
26196 | 奇蹟のパテェシィエ―4― | RIN | 2003/6/12 00:56:40 |
記事番号26148へのコメント 侍従長との会話を思い出しつつバレヌゥスは王宮の私室で神官衣に着替え始める… 一応の職場である大神殿の、取り敢えずの上司にあたる、神官長の下へ向かうべく… 奇蹟のパテェシィエ―4― 「…そのことでしたら…バレヌゥス様…王宮大神殿の神官長様の所にお行き下さい…」 頭に僅かに白い物が混じり始めた、初老の男性…ゼフィール王宮本宮侍従長は沈痛な様子で申し訳なさそうな表情でそう言った… 「…え?でもテミスは…女王…いえ『クイーン』がお呼びだと…」 侍従長の言葉にバレヌゥスは、何だか話しが違うような?などと思いつつ、そう問い掛ける。 「…はい…確かにテミス様より『永遠の女王』からバレヌゥス様に勅命があると伺ってはおりますが…」 言い辛そうに…心なしか僅かに低くなった様に思われる声で侍従長は言う… 「ちょ!?勅命!?何でよりにもよって!?僕なんて会ったことも無いっ!て言うか『あの御方』が僕等に勅命なんてそれこそ何百年振りってぐらいの!…一体なんで…」 バレヌゥスは混乱し、思わず悲鳴を上げる。 そんなバレヌゥスの様子に余程珍しいのか、一瞬侍従長はキョトンとした様子で目を白黒させるが、すぐに無理もないと思ったのか、話しを再開する。 「…さあ?まあそれでテミス様からのご伝言で…バレヌゥス様が来られたら、大神殿の神官長様の所に向かわれるようにと…」 「…テミス…それならそうって言ってくれたって…」 侍従長の言葉にバレヌゥスは、何だか従姉妹にたらい回しにされている様な気がして、無性に悲しくなって… …と同時に…これから起こる事は、ますます面倒事であるような予感を覚えた… 「…まあ…でもバレヌゥス様…あくまで私の勘なのですが…どうもバレヌゥス様に直接ご用があるのは、どちらかというとテミス様の様でしたよ…」 「…テミスが?…でも結局『女王』絡みなんだよね…勅命なんて言葉が出てくるって事は…」 侍従長の勘はよく当たる…少しだけ慰めになるような気がするが…だが… …結局…面倒事であるだろうという事には違いない、そう思いつつバレヌゥスは侍従長に感謝の意を述べ一礼し、踵を返した… ―続く― ―あとがき― こんばんは、皆様RINですm(_ _)m 済みません…今回も短いです…理由は前回と同じです… ―それではまたの機会に―RIN― |
26289 | 奇蹟のパテェシィエ―5― | RIN | 2003/6/20 19:20:12 |
記事番号26148へのコメント 頭を振り、憂鬱な気分を振り払いバレヌゥスは数年振りに王宮大神殿に足を踏み入れた… 奇蹟のパテェシィエ―5― 「待っていましたよバレヌゥス君、こちらの準備は出来ていますよ」 バレヌゥスが神殿に入ると、そこにはどう見ても20代後半にしか見えない、若作りの神官長が立っていた… 「?準備?なんの事ですか?セレフォス神官長、僕は女王の指示でここに来ただけなんですけど?ハッキリ言って僕は何の説明も聞かされて無いんですよ?」 言葉遣いが心なしか刺々しいものになる… ゼフィール王宮大神殿神官長・フル=セレフォス、一応バレヌゥスの父方の伯父に当たる…バレヌゥスは昔からこの伯父が苦手だった… …一癖も二癖もある人物ばかりの一族の中でも… …理由は…この彼には、人の弱味を見つけてはからかうと言う悪癖があり…バレヌゥスは昔散々その餌食にされたためであった… 必ず誰かをからかわずにいられぬフル=セレフォスにとって、大人しくのんびりやでのほほんとした所のあるバレヌゥスは、一癖あるゼフィーリアの大人達や彼の気の強い従姉妹達そして一族とは関係の無いごく普通の子供達(…と言っても他国の子供よりは余程普通では無いのだが…)よりも余程からかいやすい相手であったためだった… …それゆえ数年振りに会うこの伯父に対してだけはのんびりやのバレヌゥスでもつい身構えてしまうのだった… 「…聞かされてない?そう言えばバレヌゥス君キミ随分来るのが遅かったですが、もしかして今日は料理長の所にいなかったんですか?」 にやにやと人の悪い嫌味な笑みを浮かべる伯父の様子にバレヌゥスは小さく呻き僅かに眉を顰める。 「…成る程それで女王の怒りを買い…ここに来るまで教えて貰えなかったのだな…」 伯父の様子に嫌な予感を感じ、またその言葉が図星であった事もあって小さく呻いたバレヌゥスに追い打ちを掛ける様にフルは言った。 ―続く― |