◆−白い砂漠−雫 (2003/6/7 21:50:45) No.26161
26161 | 白い砂漠 | 雫 | 2003/6/7 21:50:45 |
どうも雫です。ヴァル君の書いてみました。どうかお読み下さい。 ************************************* 白い砂漠 これが神のする事か!!! 自分の口から出てきた言葉がまだ頭に残っている。そんな事を考えている暇は全くないのに。 白くただ広い砂漠。そこに滴る紅い花・・・・血だ。自分の血だ。腹部を押さえる手は吹き出ている血によって紅く染まっている。思わず苦笑する。それでも自分は走ることを・・・・逃げることをやめないのだから。 俺達が何をした? ただ暮らしていたそれなのに 本当ノ裏切リ者ハ誰? ごぉぉぉ 「見つかったか?」 走る。白い砂漠を・・・・。翼は大きくそして・・・・・漆黒。この聖域とも思えるほど白い砂漠ではあまりにも目立ち・・・自分が裏切り者である事を認めてしまう気がして・・・・・・・・・コワイ・・・・・。 とにかく何かで精神を繋げたかった。腹部を押さえていた手を傷口にさしこむ。 激痛 しかし痛みは精神を持たせるためには十分だった。また走る。 本当に悪くないなら何故逃げる? いっそこのまま魔に堕ちてしまおうか? 魔が竜である俺を受け入れる? アリエナイ・・・ソンナコトハ そのうち走っているのか逃げているのかさえ解らなくなる。砂漠の影になっている場所に隠れる。 去って行く気配・・・・。なんとか撒くことができたのだろうか。 突然襲い来る睡魔・・・・。 寝て良い?もうアイツラはいない。 どこかにいる? 寝てる間に来るかもしれない。 睡眠をとりたいと思う欲と寝てはいけないと思う理性・・・・。何を悩んでいるのだろう?自分はそもそも何をしているのだろう?自分にただひたすら質問を繰り返す・・・・・・。 「ん・・・・・・」 思わず漏れる呻き。気付いたら寝ていたようだ。傷はもう殆ど治りかけている。まだ走れるだろうか・・・・。走らなくてはいけない。生き残らなくてはこれから先何も出来なくなってしまう・・・。 何をしたい? 昔の・・・前の自分ならなんと答えただろう?そう考えながらも体はもう動いている。 体を焼くような暑さは体力だけでなく精神をも蝕んでいく。 何回転んだのだろう?この白い大地の上で・・・・。前の自分がしたかった事はもう忘れた。今の自分は何がしたい?復讐だろうか・・・・。 それとも・・・・・ 幾つの夜を越え、何回太陽を拝んだだろう? 自分は何を待っている?滅亡・・・?それとも・・・やり直す? 弱い自分に何が出来るのだろう・・・ 体には無数の傷がつき、こそこそと逃げ回っている自分に何が・・ 「っ・・・・・」 空から現れたテキ・・・。逃げなくては・・・・。殺される?仲間と同じように自分も・・・・・・・・ 死ぬわけにはいかない 意識より先に体が動く・・・・・ただ体がソレから逃げようと走っている。 何処まで逃げられるだろう・・・。 生きることをやめれば楽になれる? 砂漠をすべり砂丘の影に隠れる。ここまではいつもと変わらない。 しかし・・そこに人がいた・・・。 ――魔族・・・・・・・・? 紅い髪の男・・・。敵か味方か・・・・・ 後のことは・・・もうどうでもいい・・・・ ************************************* なぁぁんか物凄く微妙なところで終わりました。続きません。なんか短くって、本当にすみません。では皆様お体にお気をつけてください。 |