◆−どこまで愛してくれますか?−雫 (2003/6/9 18:59:16) No.26173 ┗Re:どこまで愛してくれますか?−氷月椋佳 (2003/6/10 22:46:50) No.26183 ┗Re:どこまで愛してくれますか?−雫 (2003/6/11 18:49:59) No.26189
26173 | どこまで愛してくれますか? | 雫 | 2003/6/9 18:59:16 |
どうも、雫だったりします。心の優しい方。読んでいただければ嬉しく思いまする。 ************************************* どこまで愛してくれますか? ゼロスは溜息を吐いた。今にも自分の中から消えてしまいそうな気持ちを抱えてゼロスは悩んでいた。自分の目的はリナさんを餌にヴァルガーヴをおびき出す予定だったのによく解らない黄金竜のせいで少し計画がずれてきている。火竜王の巫女と言っていたような気もする。彼女も計画に今から加えればいい。 しかし、ゼロスはあまり彼女を騙すような真似はしたくなかった。勿論、勘違いさせたりするだけで嘘はつかない。仲間と言うわけでもないのだから裏切りになるわけでもない。ゼロスは自分の部屋に居て自分が何を持っているのか気が付いた。 『恋愛の手引き』 こんな本どこから持ってきたのだろう?ゼロスは机の上にその本を置いた。ゼロスはベッドに潜った。明日は仕事でまたリナさん達の処に行かなくてはならない。 リナさんは多分『また変なのが来た』とか考えるんだろう。ガウリィさんは『お前誰だ?』とか言ってしまうかもしれない。ゼルガディスさんは『来るな』とか言って本気で嫌がるんじゃないだろうか。アメリアさんは『ゼロスさん・・・。何を企んでるんですか?』と言って面白い説教をし始めるような気がする。あの人は、 ・・・・・アノヒトは・・・・・ 『生ゴミぃぃぃぃぃぃぃぃぃっ!!!!』 ぷるぷるっ 一人で首を振るゼロス。考えないようにしよう。何故かそう思った。明日は早い。魔族でも睡眠を摂らなくては・・・。ゼロスは心を無にしようとした。 しかし、頭に浮かぶあの人の綺麗な顔。自分には憎しみにも似た怒りをぶつけてくるあの人。ゼロスは溜息を吐いた。 かちゃっ 「ゼロス・・・そろそろ寝なさい。」 「あ・・・・はい。」 ゼロスはそう答えた相手は上官の獣王ゼラスメタリオムである。獣王は机の上に置いてある本を手に取って言った。 「何・・・これ?・・・恋愛の手引きぃ?」 「あぅ!それはぁ・・・、違いますって・・・・!」 「んんん〜?何が違うのかなぁ?」 「そ・・・・それは・・・僕のじゃ・・・」 「誰のォ?」 ゼロスをからかって楽しむ獣王。反応が素直で自分では隠しているつもりでいるところがたまに可愛い。親馬鹿だろうか・・・?獣王はその夜。ゼロスをからかいまくった。 次の日 「フィリア〜どっちなのよ?火竜王の神殿ってのは・・・」 「リナさん待って下さい。今、神に聞いてるところですから。」 フィリアとリナの会話。そしてゼルガディスとアメリアがのんきにそれを見ている。 「なぁアメリア。今日で何回目だ?フィリアが神に話しかけてんのは。」 「そろそろ50回目じゃないですかぁ?」 「なんとかならないか?」 「じゃぁ、私の正義の力で行き先を・・・!」 「そっちの方が時間がかかると思うぞ。大体こういう時はむやみに勘だけで動くのは危ない。」 「おぉ。ゼロスだっけ・・・?」 突然のガウリィの言葉。皆がガウリィの手の振るほうを見る。そこにはおかっぱ神官服、めちゃくちゃ笑顔の後姿がゴキブリ似、パシリ魔族こと生ゴミ獣神官・ゼロスが手を振っていた。アメリアがゼロスに不安そうな顔で言った。 「ゼロスさん今日も何か企んでるんですか?」 「ははは、そんな事ありませんよ。」 「街についても宿代は払ってやんないわよ。」 思わず苦笑してしまう。リナさんらしい。ゼルガディスはもう関わりたくないのか溜息を漏らしている。そろそろ小腹も空いてきた頃だ。ゼロスはとりあえずゼルガディスの負の感情を取ろうとした。 「生ゴミ!リナさん達から離れなさい!魔族なんかに近づいたらリナさん達が腐っちゃうじゃないですか!」 そう言ってゼロスに食って掛かるフィリア。今日だけでもフィリアさんと喧嘩してはいけない。そう思った。なのに・・・・ 「ほぉぉぉぉぉ(怒)フィリアさん。貴女みたいなのがリナさんの事を考えてるなんてねぇ・・・・。でも、モーニングスターを構えてそんなことを言ってもただの破壊魔ですよ。」 「ヤバイな」 ゼルガディスが思わず呻く。何とかしないとこの先へ進めない。リナはしばらく悩んだ後言った。 「まぁこの際、ゼロスでも良いや。火竜王の神殿の近道ってどっちだと思う?」 ゼロスは悩んだ。どっちから行っても距離は変わらない・・・。しかし片方の道は確か竜を滅ぼそうとしていたような気がする。いつもなら面白そうだからそちらの道を選ぶのだろう。しかし、相手がフィリアさんとなると何故かそう言う悪戯ができなくなってしまう。 「こっちです。」 ゼロスが左を指し示す。 「リナさん!今、神の声が聞こえました!火竜王の神殿への近道はあちらです!」 そう言ってフィリアが右を指し示した。 フィリアさんのばか〜! 内心呟くゼロス。ゼロスはいつもの笑顔を無理やり貼り付けて言った。 「フィリアさぁん。そぉぉぉんないい加減な神託、でっち上げないでくれませんかねぇ。」 そうしてまた喧嘩。 喧嘩 喧嘩 本当にしたいのはこんなことじゃ・・・・・ 「アメリア。」 「何ですか?」 「もうお前の正義の力やら何やらでいいからどっちかさっさと決めろ。」 「え・・・・・?あ、はい」 十数時間後 ゼロスは溜息を漏らした。フィリアさんに酷いことを言ってしまった。そのせいで今、フィリアさんは捕まってしまい変な裁判にかけられている。 「リナさんたち・・・・遅い・・・・遅すぎます。」 もう待ちきれない。リナさんたちが来ないなら後で適当な理由を考えるとしてフィリアさんを助けよう。 どっか〜ん 爆発音。と共にリナさんたちが現れた。しかし・・・・。状況は不利のようだ。何故この程度で不利になるのだろう。ゼロスは苛立ちを覚えフィリアの元へ姿を現した。フィリアは魔方陣の中に座り込んでいる。鎖が手に繋がれていて動けないようだ。 そして・・・・ちょっと挑発してみる。 「火竜王の巫女と言うものもこの程度なんですね。」 ぶちっ ごごごぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ 「この生ゴミぃぃぃぃぃぃぃぃっ!」 そして鎖を断ち切り竜になるフィリア。ゼロスは少し逃げたそしてどんどん街は火の海に変わっていく・・・・・・・。 3時間後 フィリアが息をきらして元の姿に戻っている。ゼロスはフィリアに少し近づこうとした。そして肩に手を伸ばそうとする。 「触らないで下さい!」 怒られた・・・・。 「貴方のせいなんですよ!貴方のせいで・・・・」 ゼロスは溜息を吐いた。ゼロスは言った。 「フィリアさんこの前のことは謝ります。僕も悪かったです。」 「・・・・・・・・・え!?」 「僕もちょっと言いすぎでした。」 ゼロスは自分がフィリアに抱いている気持ちに気付いた。今、言ってしまおうかとも思う。彼女は困るだろうか・・・・。と言うより失恋決定だろう。自分がその人のことをどんなに思っていても叶わないこともある。 フィリアさんは僕のことどこまで愛してくれますか? いつもの笑顔でそんな事を質問したい。しかし自分にはそれを言う勇気が無い。 「生ゴミは・・・・・ゼロスは私のことをどこまで愛してくれますか?」 思考停止。 「えぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?今・・・フィリアさん何て!?」 「何回も言わせないで下さい!どこまで愛してくれますか!?」 顔の赤いフィリア。ゼロスは少し笑った。自分は力はこんなに強いのに、度胸は全くないようだ。ゼロスはいつもより優しい笑顔で言った。 「それは秘密です。」 フィリアの呆気にとられた顔。ゼロスは言った。 「そろそろ行かないとリナさんに怪しまれますよ。いつも通りにして下さいよ。僕が謝った事も全て皆さんには内緒です。」 僕があなたの事をどこまで愛してあげてるか? まぁ色々な事がありますが・・・・ 滅びて意識が混沌に落ちるまで愛してあげますよ。 ************************************* ゼロフィリです。頭に思いついて書きました。私にしては少し長いかも・・。ここまで読んで下さったかた。居たら本当に大感謝です!それでは私はここらで。 |
26183 | Re:どこまで愛してくれますか? | 氷月椋佳 E-mail | 2003/6/10 22:46:50 |
記事番号26173へのコメント いやっほう!氷月参上!(いちいち現れるたびに効果音つけなくとも…) 雫さんっ!今回はゼロフィリですねっ!ゼロス好きのあたしにはたまんないですよ!もちろんフィリアもすきだしっ!っていうか嫌いなキャラってのはいないけど… > 僕があなたの事をどこまで愛してあげてるか? > > まぁ色々な事がありますが・・・・ > > 滅びて意識が混沌に落ちるまで愛してあげますよ。 > > > >************************************* > ゼロフィリです。頭に思いついて書きました。私にしては少し長いかも・・。ここまで読んで下さったかた。居たら本当に大感謝です!それでは私はここらで。 もうめちゃくちゃ勝手に盛り上がってるよ〜なあたしでわるいですがっ! 雫さんの作品これからも、読ませてもらいます!(って〜か自分もなんか投稿しろや…。ここ最近なにもやってね〜し…けど勉強も大変だぁ…高1でぃす) |
26189 | Re:どこまで愛してくれますか? | 雫 | 2003/6/11 18:49:59 |
記事番号26183へのコメント >いやっほう!氷月参上!(いちいち現れるたびに効果音つけなくとも…) うはは!雫参上!?(何故かテンションが・・・) >雫さんっ!今回はゼロフィリですねっ!ゼロス好きのあたしにはたまんないですよ!もちろんフィリアもすきだしっ!っていうか嫌いなキャラってのはいないけど… 私も特に嫌いなキャラはいないですね。 >> 僕があなたの事をどこまで愛してあげてるか? >> >> まぁ色々な事がありますが・・・・ >> >> 滅びて意識が混沌に落ちるまで愛してあげますよ。 >>************************************* >> ゼロフィリです。頭に思いついて書きました。私にしては少し長いかも・・。ここまで読んで下さったかた。居たら本当に大感謝です!それでは私はここらで。 >もうめちゃくちゃ勝手に盛り上がってるよ〜なあたしでわるいですがっ! >雫さんの作品これからも、読ませてもらいます!(って〜か自分もなんか投稿しろや…。ここ最近なにもやってね〜し…けど勉強も大変だぁ…高1でぃす) ありがとうございます!もうパソコンの前で小踊りしてます。では先輩これからもよろしくお願いします!(私は中三です。) |