-異界黙示録伝《風の書》その4-魔沙羅  萌(5/8-22:12)No.2621
 ┗Re:異界黙示録伝《風の書》その4-松原ぼたん(5/9-17:07)No.2632


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2621異界黙示録伝《風の書》その4魔沙羅 萌 5/8-22:12

あ、松原ぼたんさま、某ゲームのことですが……内緒です。
さすがにゼロスじゃないから『それは秘密です(はあと)』なんて言わないけど。
と言うか、「キメラ研究所」でTじゃなくてUの方で主人公が『ア』ではじまる人じゃなくて『エ』ではじまる人の方がメインだと言えば……。
まあ、私が言ってるのの他にそうゆーのあるかもしれないけど。
それじゃあ、サクサク続きいきましょう!


2人の妖精は妖精城の謁見の間でお茶を飲んでいた。
1人はオベロン。現妖精王としてこの国を困らせている者。
もう1人はティタニア。オベロンの妻として『キメラ研究所』を統括している者。
その二人はその部屋でこう話していた。
『火の神がまたやってきた。そろそろ始めよう。あの計画を』と


子供の情景


かつんかつんかつんかつん………。
キメラ研究所の廊下には私たちの足音だけが響いている。
今まで、ここの警備兵とか、なんだかよくわかんない合成獣とか、変なホムンルクスらしきものとかがいろいろでてきたが、すべてパックがどうにかしている。
そう、パックの『悪戯の域を越えた悪戯』によって。
はっきりいってこれは『人間わざ』ならぬ『妖精わざ』じゃない。
ある者はパックの投げた『できそこないの玩具』によって、ある者はパックの落とした『爆弾っぽくみえない爆弾』によって、ある者はパックのこぼした『よくある清涼飲料水のオレンジ味』によって、その他諸々などで軽くあしらわれていた。
その彼は今、私たちの後ろの方で『罠』とやらをはっている。
今度は『一見普通の床だけど、実はもんすたぁな床』とやらをつくっているらしい。
以前から仲のいい妖精であったが……絶対に敵にしたくない奴だ。
どうでもいいけど、パック、お願いだから『キメラ研究所』まで壊さないでね。
「……アグニ、どうでもいいがお前の知り合いに『普通の生き物』とやらはいないのか?」
ゼルガディスさんが呆れた顔をしながらそう私に聞いてくる。よくそう言われるけど。
「いません。そもそも私自身『普通の生き物』とやらじゃありませんから。
……ネオンや、フェアルも、『普通の生き物』じゃありませんし。
だいたい、どこを基準にして『普通』というかが私にはよくわからないから……だからまわりのヒトたちに『お願いだから普通のお姫さまをやって下さい』なんて言われちゃうのよね。
弟にも迷惑かけっぱなしだし」
「おいおい、その『知り合い』のおれがいるまえでそういうこと言うか?」
パックが苦笑しながらそう言う。
「でも、まだ何ですか、パックさん、フェアルさんのいるところって」
「おかしいなあ、そろそろなんだけど………あっ、あそこだ……」
パックが指差す部屋のドアからはかすかに光が漏れていた……。

〔続く〕

……おぉぉい、パックぅぅぅ!アンタなにもん?
それってある意味、『悪戯の域を越えた悪戯』じゃすまないんじゃない?
まあ、私が書いたんだけど。
読んで下さった方、まことにありがとうございます。
次回は私が『中間試験』と『修学旅行』のため、結構遅れると思います。

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2632Re:異界黙示録伝《風の書》その4松原ぼたん E-mail 5/9-17:07
記事番号2621へのコメント
 面白かったです。

>と言うか、「キメラ研究所」でTじゃなくてUの方で主人公が『ア』ではじまる人じゃなくて『エ』ではじまる人の方がメインだと言えば……。
 うっ、疎いからわかんない(笑)。
>2人の妖精は妖精城の謁見の間でお茶を飲んでいた。
 謁見の間で飲むなよ。
>ある者はパックの投げた『できそこないの玩具』によって、ある者はパックの落とした『爆弾っぽくみえない爆弾』によって、ある者はパックのこぼした『よくある清涼飲料水のオレンジ味』によって、その他諸々などで軽くあしらわれていた。
 パックって一体・・・・。
>だいたい、どこを基準にして『普通』というかが私にはよくわからないから……だからまわりのヒトたちに『お願いだから普通のお姫さまをやって下さい』なんて言われちゃうのよね。
 確かに基準ってわかんないわよね。

 本当に面白かったです。
 ではまた、ご縁がありましたなら。