◆−久々の投稿です……−鈴咲時雨 (2003/6/30 20:39:57) No.26424 ┗遺言−鈴咲時雨 (2003/6/30 21:36:23) No.26425 ┗Re:遺言−雫 (2003/7/1 21:55:12) No.26432 ┗Re:遺言−鈴咲時雨 (2003/7/3 18:06:32) No.26447
26424 | 久々の投稿です…… | 鈴咲時雨 | 2003/6/30 20:39:57 |
すごい久しぶりの投稿になります。(確か前に投稿したの2ヶ月は前) しかも前と変わらず死にネタ。 ガウリナ……のようなゼロリナのような。 死にネタ嫌いは避けたほうが無難です。 ではでは…… |
26425 | 遺言 | 鈴咲時雨 | 2003/6/30 21:36:23 |
記事番号26424へのコメント ある日街中で、久々に彼女に出会う事が出来た。 「ひさしぶり」 話しかけてきたのは彼女のほうだった。 最後にあった日からはもう5、6年がたっているだろう。魔族である自分には、時と意識する事も無い間だったが、人間である彼女は自分のそれとは明らかに違っていた。 「……元気?って、ああ。あんたにそう聞くのは変ね」 昔、彼女の声は明るく伸びやかで、内面の自由本棒さを感じさせていた。今の彼女の声はかつて声とは明らかに違いっていた。穏やかな優しさを伴う落ち着いた声音。 5年の歳月。 心なしか、微かに背が伸び、体型も昔の幼さを伴った物からは変化を遂げていた。もっとも、それが彼女の望むほどの物ではない事はすぐにわかったけれど。 「背がね、少ししか伸びなかったのよ。もう少し欲しかったなぁ。だってね、今も苦労するのよ。見世物小屋で」 そういって苦笑する。前なら、自分の視線が自分の背丈に向けられていると気付いたら馬鹿にされたといって声をあげただろう。浮かべられた苦笑は誰へ向けられたものでも無く、そこに苛立ちは無い。 「見世物小屋なんて、浮かんでしまえばいいでしょう」 「そんな事したらマナー違反じゃない」 「おや。貴女もそんな事を言うようになったんですね」 「そりゃあね、一緒に行ったたびに言われてたから」 そう言うと、彼女の目が微かに曇った。『一緒に行った』。今はもうここにはいない。金色の髪が、彼女の赤い髪の隣で、とても良く映えた彼女の保護者。 「確かに、彼はそういうことには五月蠅そうでしたね」 「……やっぱ、知ってるんだ?」 彼女の言葉に、ごく普通に反応した自分に対し、彼女が微かに切なげな視線を向けた。顔には、笑顔をたたえたままだったけれど。 報が入ったのはいつだっただろう。 彼女の隣に立ち、自分たちの種族の間でも名の知れた剣を携えた、赤によく映える金色の髪を持つ、大柄な剣士。 その剣士が、倒れた。 「病気でしたよね、確か」 「ええ、そうよ。……あっけなかったわ、本当」 寂しげな声と、顔に受けべた微かな笑み。 泣くだろうか。一瞬そう思うが、すぐにそれは無いと気付く。 「……それは、彼の剣ですか?」 「ええ。もらっちゃった。売って貰う筈だったのに」 彼女の鞘に収められた剣。それは紛れもない彼のものだった。 剣士が倒れたという報が流れた。 その後、すぐに流れたもう一つの報があった。 彼女が魔法を使うのをやめたという報だった。 ただ単に、彼女は剣士でもあるのだからそれゆえに魔法を使うのが減っただけだろうという声もあった。だが、そうではないのだろう。と思った。彼女は、意図的にそうしたのだ。ここ数年出会っていない彼女だったけれど、思った。彼女は魔法を捨てたのだ。 今、寂しげに微笑む彼女を目の前にしてそれは確証に変わった。 尋ねてみようかとも思う。やめたのか、と。だがしかし、その必要も無い。彼女が言わないことを尋ねるのは無粋だろう。 その後、いくつか言葉を交わし、食事をした。彼女の食事の量は変わっていなかった。まぁ、これは当然だろう。 別れる際にふと、思い出したように彼女が言った。 「……ああ、そうだ。言うの忘れてたわ。あたし、あんたからもらったあれ、割っちゃったのよ。デモンブラッド。……まぁ、もう使わないからいいんだけど」 彼女の隣に立ち 名の知れた剣を携え 金色の髪を持った 今はもう いない剣士 金色の髪が 彼女の赤い髪に とてもよく 映えた |
26432 | Re:遺言 | 雫 | 2003/7/1 21:55:12 |
記事番号26425へのコメント はじめまして、雫です。これは多分、リナとゼロスの会話ですよね?死んだのはガウリィでしょうか・・・・。 あぁ、こんな未来もありだなぁ・・・・と思いました。ガウリィ(だと思う)が死んでから意図的にリナ(だと思う)が魔法を使わなくなったのが彼女がどれだけ彼のことが好きだったか解って淋しいです。 短いのですがこれで・・・・・。 |
26447 | Re:遺言 | 鈴咲時雨 | 2003/7/3 18:06:32 |
記事番号26432へのコメント > はじめまして、雫です。 はじめまして。鈴咲時雨と申します。ご感想、ありがとうございました〜!!感涙です!レス遅くなってゴメンナサイ。 ええと、それで出てきた人物の事ですが…… >これは多分、リナとゼロスの会話ですよね?死んだのはガウリィでしょうか・・・・。 はい!その通りです(滝汗)。 言い訳になってしまいますがこの文は一発投稿したもので……。 本当は、ゼロスの名前は会話の中で出すつもりで、ここで言われるまで自分自身、出したとばっかり思っていたのです……。 ようは勘違いしたという(死) ゴメンナサイ〜。 リナとガウリィにたいしては、話の内容から判断させる文章にしたかったのですが、自分はまだまだ到達していなかったようです……。混乱させてしまってまたまたゴメンナサイ。 > あぁ、こんな未来もありだなぁ・・・・と思いました。ガウリィ(だと思う)が死んでから意図的にリナ(だと思う)が魔法を使わなくなったのが彼女がどれだけ彼のことが好きだったか解って淋しいです。 ありがとうございます〜! この話はリナとガウリィの、片方がいなくなっても決して壊れない絆を書いたつもりでしたのでそういってもらえるとうれしいです! > 短いのですがこれで・・・・・。 ではでは、どうもありがとうございました〜!! |