◆−剣狼伝〜魔人輪舞曲〜第1章 1 −棒太郎 (2003/7/1 12:22:02) No.26427
 ┗余程凄いことしたんですね、ベルベインさん……(汗)−エモーション (2003/7/1 22:03:14) No.26434
  ┗ここまで恨まれるから、相当なものでしょう。−棒太郎 (2003/7/3 23:22:03) No.26451


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26427剣狼伝〜魔人輪舞曲〜第1章 1 棒太郎 2003/7/1 12:22:02


こんにちわ、棒太郎です。
まだ、どうなるか全然めどが立っていないのですが、とりあえずいきます。
では。


*************************************

『剣狼伝〜魔人輪舞曲〜』 第1章 1 
  「幕は開かれた」


「ミルトニア皇国まであと少しね。」
先頭を行くリナが言った。
その後ろには、ガウリイ、そして馬の背に揺られるミヤリと馬を引くコタロウの姿があった。
急ぎの道行きなので、盲目のミヤリには馬に乗ってもらったのだ。
「ミルトニア皇国っていえば、上の権力争いが結構続いてたとこだよなぁ。」
ガウリイにしては珍しく、内政事情を呟いた。
「そ。民衆にとっちゃ迷惑な話だけどね。」
ミルトニアは大国というわけではないが、それなりの国である。
とくにいろいろと資源が豊かなので、それによる交易などで国の財政は裕福なものである。
そういったこともあってか――どこの国も大なり小なりそうだろうが――上のほうでは、いろいろと権謀術数が渦巻いていた。
リナの祖母、ファルネーゼもそのために、幼い頃から綱渡りのよな生活を送っていた。
今は少しは落ち着いているが、それもまたいずれどうなるか・・・・・・
「おいらの里も何回か、ミルトニア皇国に雇われたって言ってたなあ。」
コタロウが呟いた。
ミヤリたちの里の先祖たちは、戦うための一族だったという。
各地を流浪しながら、技を磨き、傭兵としてその戦いの技術を揮っていた。
いつしか流浪の民たることをやめ、ひとつの地に定着したが、その後も脈々と代々の技を伝えていった。
そして今でも、自らの修行のため、あるいはその腕を買われ、戦場に立つのだという。
「自分の技を磨くためにも実戦は必要だからね。」
まだ少年の身でありながら、コタロウはサラリとそう言う。
「コタロウは・・・・・あるの?」
「ううん、合戦はまだだよ。街のケンカぐらい。」
「はは、そりゃそうよね。」
「うん。刃物持ったニイチャンたち15人ぐらいとだったかな。」
笑って言うコタロウに、リナは「そ、そう・・・」と引きつった笑みを浮かべた。


ミルトニア皇国の皇宮。
その一室で、ひとりの初老の男がなにやら喚いていた。
「な、なに!?ひとり残らずやられただと!?どういうことだ!」
男の前にひざまずく影に、怒りの顔を向ける。
「あの男は―――ベルベイン=インバースはどうした!?」
「それが・・・・・それらしき者はおりませんでした。」
「なら、誰がやったというんだ!」
「恐らく身内と思しき者と、見知らぬ男が・・・・・」
影の言葉に男はもういい!、と怒鳴った。
「おのれ・・・・・あの男は――」
「王よ・・・・・」
不意に、黒のローブを身に着けた男が現れた。
「アングレカム王、困りますな。勝手にあれを動かしてもらっては。」
「う・・・・キ、キリウ。」
アングレカムはキリウと呼んだ男に、バツの悪そうな顔を向けた。
「その男なぞ、これとは直接関係ないでしょう。」
「う、うるさい!お前などにわかるか!あのときヤツに味合わされた屈辱、思い出しただけでもはらわたが煮えくり返りそうだ!」
よほどの屈辱を受けたのか、顔を真っ赤にして唸るアングレカムに、キリウは冷ややかな目を向けていた。
「個人的な怨恨はひとまず抑えてください。急いては事を仕損じる、焦りは禁物です。」
「わかっておるっ!!」
そう怒鳴ると、ズカズカと部屋を出て行った。
「ふん、俗物が・・・・」
キリウはアングレカムが出て行った後に、侮蔑の視線を向けながら呟いた。
「目の前のくだらんことに目が行ってしまい、大局的に物事が見れぬとは・・・・・愚かよな。」
嘲笑を浮かべ、吐き捨てるように言った。
「まあ、権力者は常に自分の座が奪われるのに、怯えている人種だからな。」
特にあくどいやり方で権力を手に入れた者ほど・・・・・・
「それにしても・・・・」
キリウはふと考え込んだ。
「気になるな。あの人魔を簡単に倒せる者とは―――」


「にぎやかな街ですね。」
目が見えずとも、雰囲気が分かるのか、ミヤリがそう呟いた。
豊かな資源とそれによる交易が盛んなため、街の人たちの暮らしもそれなりのものだった。
「まあ、上の争いがひとまず落ち着いてるからだと思うけど。」
ファルネーゼがこの国にいた頃は、毎日の生活は送っていけるほどでも、どこか暗い翳があっただろう。
「おいらも辛気臭いのはいやだな。こっちのほうがいいや。」
そのとき、前方の道ばたにたくさんの人だかりが出来ているのが見えた。
「なにかしら?」
その人だかりに近づいていくと、
「とざい、とーーーざーーーい!さあさあさあさあ、見てらっしゃい。コレより始まるパペット・ショー。この櫃より出でまする人形達の、絢爛舞踏。目の玉、開けてとくと御覧あれ!御代は見てのお帰りで!」
その中心には、奇妙な出で立ちの、一人の男が口上を述べていた。
全身黒子装束に身を纏い、黒子覆面が顔の半分までかかり、口から下だけが見えていた。
そして男の横には、黒塗りの、人の胸まではあろうかという高さの櫃があった。
ショーが始まると、集まった人々は目を輝かせた。
櫃から出てきた様々な人形が、男の指の動きにあわせて、華麗な舞やコミカルなダンスを披露した。
人形も様々な衣装で飾られており、顔立ちも様々な人種のものだった。
あるときはエキゾチックに、またあるときは滑稽に舞う人形達。
人々は人形達の踊る姿に、目を奪われた。
やがてショーが終わると、集まった人々から轟雷のような拍手が起こった。
男はその拍手に手を振って応え、そしてその前を小さな人形が箱を持って周っていた。
その箱に次々とお金が投げ込まれていった。
「いや、見事なもんね。」
リナも感嘆の声を上げた。
「ほんと、凄いもんだな。」
ガウリイもリナの言葉に応えた。
男は人形を片付け終えると、櫃を背負い、歩いていった。
「面白いもの見れたわ。」
「ああ・・・・・」
だが、ガウリイは男の後姿をじっと見ていた。
「どしたの?」
「いや、さっきの人形操ってたやつ―――」
そう言い、口をつぐんだ。
「なんでもない。」
「なによ。気になるわね。」
どこか妙な違和感があった――そう感じたが、それは朧気なものだったので、それ以上は思わなかった。
「それより早く行こうぜ、リナ。」
一行は再び歩き出した。




「役者が集まってきたな。さて、この舞台どうなるやら。」
愉しそうな笑い声が、静かに響いた。



*************************************

また、いろいろと出てきちゃいましたね。
どうすんだろ。話の収拾・・・・・・
こんないい加減なやつですが、よろしければまた次回で。
それでは。

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26434余程凄いことしたんですね、ベルベインさん……(汗)エモーション E-mail 2003/7/1 22:03:14
記事番号26427へのコメント

棒太郎様、こんばんは。

>こんにちわ、棒太郎です。
>まだ、どうなるか全然めどが立っていないのですが、とりあえずいきます。
>では。

続きを、お待ちしていました〜♪ 
今回から第1章なのですね。いよいよ本題に入ってきたと言うことでしょうか。


>「ミルトニア皇国っていえば、上の権力争いが結構続いてたとこだよなぁ。」
>ガウリイにしては珍しく、内政事情を呟いた。

……凄い……。ガウリイに記憶されるほど、凄まじい権力争いしていたのですね?!(爆)
それとも、リナ絡みのことだから覚えていたのでしょうか。ガウリイって
リナのことに関しては、やたらと良く覚えていますから(笑)
やっぱり、これは愛のなせる技!! ←勝手に決めてます。

>ミルトニアは大国というわけではないが、それなりの国である。
>とくにいろいろと資源が豊かなので、それによる交易などで国の財政は裕福なものである。
>そういったこともあってか――どこの国も大なり小なりそうだろうが――上のほうでは、いろいろと権謀術数が渦巻いていた。
>リナの祖母、ファルネーゼもそのために、幼い頃から綱渡りのよな生活を送っていた。
>今は少しは落ち着いているが、それもまたいずれどうなるか・・・・・・

なるほど……。資源が豊かで裕福では、権力を握りたがるのも無理ないですね。
他国も、資源と財力を手に入れるために、例え戦争を仕掛けることが
出来なかったとしても、自分たちに都合のいい者が王になるように、
裏で工作して糸を引いたりもするでしょうし。

>ミヤリたちの里の先祖たちは、戦うための一族だったという。
>各地を流浪しながら、技を磨き、傭兵としてその戦いの技術を揮っていた。
>いつしか流浪の民たることをやめ、ひとつの地に定着したが、その後も脈々と代々の技を伝えていった。
>そして今でも、自らの修行のため、あるいはその腕を買われ、戦場に立つのだという。

一族皆戦士、な一族だったんですね……。
ノリとしては特定の家に仕えていない、フリーの忍者の村でしょうか。

>「自分の技を磨くためにも実戦は必要だからね。」
>まだ少年の身でありながら、コタロウはサラリとそう言う。
>「コタロウは・・・・・あるの?」
>「ううん、合戦はまだだよ。街のケンカぐらい。」
>「はは、そりゃそうよね。」
>「うん。刃物持ったニイチャンたち15人ぐらいとだったかな。」
>笑って言うコタロウに、リナは「そ、そう・・・」と引きつった笑みを浮かべた。

コタロウくん……戦争と街のケンカは確かに違うでしょうけれど……凄いと思う……。(汗)

>「う、うるさい!お前などにわかるか!あのときヤツに味合わされた屈辱、思い出しただけでもはらわたが煮えくり返りそうだ!」
>よほどの屈辱を受けたのか、顔を真っ赤にして唸るアングレカムに、キリウは冷ややかな目を向けていた。

……ベルベインさん……さすが「チェーンソーとかがあればいい」な
話し合いをしただけありますね……。本当に何やったのでしょう……(汗)
アングレカム王は、いつか報復しようと、ずーっと機会を待っていたのでしょうか。
……凄い執念……。バカみたいですが。

>「ふん、俗物が・・・・」
>キリウはアングレカムが出て行った後に、侮蔑の視線を向けながら呟いた。
>「目の前のくだらんことに目が行ってしまい、大局的に物事が見れぬとは・・・・・愚かよな。」
>嘲笑を浮かべ、吐き捨てるように言った。

この方は、一体何を企んでいるのでしょうか。この国を足がかりするために
王に取り入ったあと、この国だけではなく、何だかもっと、広範囲で何か
やらかす気満々のようですが……。

>櫃から出てきた様々な人形が、男の指の動きにあわせて、華麗な舞やコミカルなダンスを披露した。
>人形も様々な衣装で飾られており、顔立ちも様々な人種のものだった。
>あるときはエキゾチックに、またあるときは滑稽に舞う人形達。
>人々は人形達の踊る姿に、目を奪われた。
>やがてショーが終わると、集まった人々から轟雷のような拍手が起こった。
>男はその拍手に手を振って応え、そしてその前を小さな人形が箱を持って周っていた。
>その箱に次々とお金が投げ込まれていった。

黒子が出てきたので、人形浄瑠璃みたいなものかと思っていましたが、
操り人形なんですね。こう言うのは確かに面白いですよね。

>だが、ガウリイは男の後姿をじっと見ていた。
>「どしたの?」
>「いや、さっきの人形操ってたやつ―――」
>そう言い、口をつぐんだ。
>「なんでもない。」
>「なによ。気になるわね。」
>どこか妙な違和感があった――そう感じたが、それは朧気なものだったので、それ以上は思わなかった。

ガウリイの野生のカンが、何かを告げているのですね。

>「役者が集まってきたな。さて、この舞台どうなるやら。」
>愉しそうな笑い声が、静かに響いた。

……えっと、もしかしてこれは前回、見物していた方で……さらにもしかして、
今回は黒子さんになっていたのでしょうか。
何だか一人だけ、全体を見通しているようなこの言葉。気になります。


>また、いろいろと出てきちゃいましたね。
>どうすんだろ。話の収拾・・・・・・
>こんないい加減なやつですが、よろしければまた次回で。
>それでは。

ミルトニア皇国についたリナたち。そして待っていたかのように、
さりげなく現れた前回見物していた方。
これからリナ達がどうなるのでしょうか。

それでは、続きを楽しみにしつつ、これで失礼します。

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26451ここまで恨まれるから、相当なものでしょう。棒太郎 2003/7/3 23:22:03
記事番号26434へのコメント


>棒太郎様、こんばんは。

>続きを、お待ちしていました〜♪ 
>今回から第1章なのですね。いよいよ本題に入ってきたと言うことでしょうか。

はい。長い前フリが終わり、ようやく本編に突入です。

>>「ミルトニア皇国っていえば、上の権力争いが結構続いてたとこだよなぁ。」
>>ガウリイにしては珍しく、内政事情を呟いた。
>
>……凄い……。ガウリイに記憶されるほど、凄まじい権力争いしていたのですね?!(爆)
>それとも、リナ絡みのことだから覚えていたのでしょうか。ガウリイって
>リナのことに関しては、やたらと良く覚えていますから(笑)
>やっぱり、これは愛のなせる技!! ←勝手に決めてます。

傭兵雇って、身内のケンカしてたわけですから、いろいろと話がながれているのでしょう。
でも、記憶の引き出しの奥から出てきたのは、やはり愛の成せる技でしょうか。

>>ミルトニアは大国というわけではないが、それなりの国である。
>>とくにいろいろと資源が豊かなので、それによる交易などで国の財政は裕福なものである。
>>そういったこともあってか――どこの国も大なり小なりそうだろうが――上のほうでは、いろいろと権謀術数が渦巻いていた。
>>リナの祖母、ファルネーゼもそのために、幼い頃から綱渡りのよな生活を送っていた。
>>今は少しは落ち着いているが、それもまたいずれどうなるか・・・・・・
>
>なるほど……。資源が豊かで裕福では、権力を握りたがるのも無理ないですね。
>他国も、資源と財力を手に入れるために、例え戦争を仕掛けることが
>出来なかったとしても、自分たちに都合のいい者が王になるように、
>裏で工作して糸を引いたりもするでしょうし。

甘い蜜に群がる、厄介な虫たちですね。
いつの時代もこういうのはあるものですから。

>>ミヤリたちの里の先祖たちは、戦うための一族だったという。
>>各地を流浪しながら、技を磨き、傭兵としてその戦いの技術を揮っていた。
>>いつしか流浪の民たることをやめ、ひとつの地に定着したが、その後も脈々と代々の技を伝えていった。
>>そして今でも、自らの修行のため、あるいはその腕を買われ、戦場に立つのだという。
>
>一族皆戦士、な一族だったんですね……。
>ノリとしては特定の家に仕えていない、フリーの忍者の村でしょうか。

そんな感じですね。
戦いの中に生きてゆく者たちですので、自然その技も実戦相応のものになります。

>>「自分の技を磨くためにも実戦は必要だからね。」
>>まだ少年の身でありながら、コタロウはサラリとそう言う。
>>「コタロウは・・・・・あるの?」
>>「ううん、合戦はまだだよ。街のケンカぐらい。」
>>「はは、そりゃそうよね。」
>>「うん。刃物持ったニイチャンたち15人ぐらいとだったかな。」
>>笑って言うコタロウに、リナは「そ、そう・・・」と引きつった笑みを浮かべた。
>
>コタロウくん……戦争と街のケンカは確かに違うでしょうけれど……凄いと思う……。(汗)

わたしならひとりでも勘弁してください、って感じです。

>>「う、うるさい!お前などにわかるか!あのときヤツに味合わされた屈辱、思い出しただけでもはらわたが煮えくり返りそうだ!」
>>よほどの屈辱を受けたのか、顔を真っ赤にして唸るアングレカムに、キリウは冷ややかな目を向けていた。
>
>……ベルベインさん……さすが「チェーンソーとかがあればいい」な
>話し合いをしただけありますね……。本当に何やったのでしょう……(汗)
>アングレカム王は、いつか報復しようと、ずーっと機会を待っていたのでしょうか。
>……凄い執念……。バカみたいですが。

もう、いろいろとやったようです。
何十年も月日が経ってるのに、未だに根に持っているぐらいですから。
確かにその執念は凄いですが、確かにバカですね。

>>「ふん、俗物が・・・・」
>>キリウはアングレカムが出て行った後に、侮蔑の視線を向けながら呟いた。
>>「目の前のくだらんことに目が行ってしまい、大局的に物事が見れぬとは・・・・・愚かよな。」
>>嘲笑を浮かべ、吐き捨てるように言った。
>
>この方は、一体何を企んでいるのでしょうか。この国を足がかりするために
>王に取り入ったあと、この国だけではなく、何だかもっと、広範囲で何か
>やらかす気満々のようですが……。

そうですね。この人は王の野望にはあんまり興味を持ってません。
自分の目的のために、いい足場としていまの場所にいます。

>>櫃から出てきた様々な人形が、男の指の動きにあわせて、華麗な舞やコミカルなダンスを披露した。
>>人形も様々な衣装で飾られており、顔立ちも様々な人種のものだった。
>>あるときはエキゾチックに、またあるときは滑稽に舞う人形達。
>>人々は人形達の踊る姿に、目を奪われた。
>>やがてショーが終わると、集まった人々から轟雷のような拍手が起こった。
>>男はその拍手に手を振って応え、そしてその前を小さな人形が箱を持って周っていた。
>>その箱に次々とお金が投げ込まれていった。
>
>黒子が出てきたので、人形浄瑠璃みたいなものかと思っていましたが、
>操り人形なんですね。こう言うのは確かに面白いですよね。

けっこう操り人形って好きなんです。
糸をどう操作したら、あんなふうに動くのか不思議です。

>>だが、ガウリイは男の後姿をじっと見ていた。
>>「どしたの?」
>>「いや、さっきの人形操ってたやつ―――」
>>そう言い、口をつぐんだ。
>>「なんでもない。」
>>「なによ。気になるわね。」
>>どこか妙な違和感があった――そう感じたが、それは朧気なものだったので、それ以上は思わなかった。
>
>ガウリイの野生のカンが、何かを告げているのですね。

この人も関わってきます。

>>「役者が集まってきたな。さて、この舞台どうなるやら。」
>>愉しそうな笑い声が、静かに響いた。
>
>……えっと、もしかしてこれは前回、見物していた方で……さらにもしかして、
>今回は黒子さんになっていたのでしょうか。
>何だか一人だけ、全体を見通しているようなこの言葉。気になります。

はい、そうです。
黒子になってたというか、彼はこんな格好です。


>ミルトニア皇国についたリナたち。そして待っていたかのように、
>さりげなく現れた前回見物していた方。
>これからリナ達がどうなるのでしょうか。
>
>それでは、続きを楽しみにしつつ、これで失礼します。

だんだんと話の構成が難しくなっていきますが、なんとか頑張って生きたいと思います。
それでは。