◆−CrystallizatioN−青い月 (2003/7/3 08:00:28) No.26445
 ┗CrystallizatioN(本文)〜ゼロス×フィリア−青い月 (2003/7/3 08:05:42) No.26446


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26445CrystallizatioN青い月 2003/7/3 08:00:28


ハジメマシテ。
こちらでは初投稿になります。
もともとは「スレイヤーズDic.」さんの小説投稿掲示板へ書いたストーリーの再投稿になります。
いろんな方のコメントがいただきたくてこちらでも投稿しました。
読んでいただけると嬉しいです。

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26446CrystallizatioN(本文)〜ゼロス×フィリア青い月 2003/7/3 08:05:42
記事番号26445へのコメント


「今日が春分の日だってこと、ご存知でした?
春分は、"光と闇がちょうど半々に分れる日"なのだそうです」

もちろん、知っていますよ。
でも、僕が知っているのとはちょっと違いますけどね。

光と闇の二分律の下では結ばれない者も、結晶世界の森のなかでは、
対立を解消する水晶光効果によって明暗が消え、融合も可能となる。
その始まりとなるのが、春分の日。

神と魔…この二つが融合した時、いったい何が起きるのか。

………興味はありますけどね。
その前に、彼女がそれを承諾するかどうかが問題です。
何しろ僕が姿を現しただけで生ゴミ扱いですし。
今だって僕が消える瞬間を見逃すまいと、あの瞳が凝視している。

結晶の森。
たとえ、そんな森があったとしても。
彼女は、僕と解け合うなんてこと、きっと望まないでしょう。

それでも。
その森が、あったとしても。



〜 後書き 〜

荒俣宏「理科系の文学誌」(工作舎)の中に書かれていた、
J・G・バラード「結晶世界」に関する考察を参考にしました。