◆−注意!:これは「The fates's dream」ではありません!別シリーズです!−fior (2003/7/5 13:59:52) No.26467 ┗水晶の術者第2話 トラブルは 欲しくなくても やってくる−fior (2003/7/11 15:31:02) No.26505
26467 | 注意!:これは「The fates's dream」ではありません!別シリーズです! | fior | 2003/7/5 13:59:52 |
こんにちは、fiorです。fates'sの続きはどーした!?という皆さん、すいません。一つのものばかり書き続けるのがどうも苦手なのです。と、言うわけで、(何がだ!?)別シリーズの開幕です! 水晶の術者 No.1 発端は 気まぐれによって 起きたのだ 始まりは、「気まぐれ」だった。 巻き込まれたのは、誰? #########ユナ side############### 「う〜ん・・・・・。これは・・・・やばひ?」 少女は、目の前の光景を見て、絶句した。 少女は、名をユナ。ユナティアという。ついさっきまでは、ごくごく普通の場所にいたはずだ。しかし、今は・・・・ 「それ以前に、これは、何?」 ユナが不思議そうに見ているのは、いわゆるレッサー・デーモンと呼ばれるものの群れ。敵意を感じてとっさに臨戦態勢に入ったものの、その後、どうしていいのかがわからない。 と、まあ、そんな時! 「「エルメキア・ランス!」」 二つの声が、重なって聞こえた。男と、女。そして、現れた光の矢は、レッサー・デーモンを貫き、ユナの方にも迫る。ユナは、さすがに身の危険を感じ、さけんだ。 『我は求め、訴えたり!何人も、我に傷つけることあたわず!我を害する者に裁きあれ!』 と、ユナの周りに透明な結界があらわれる。そして、それはユナを中心に大きく膨らみ、一瞬にしてレッサー・デーモンたちを滅ぼし、呪文の主達を弾き飛ばした。 人がいるとは思わなかったユナは、思い切り慌てた。 「え・・・・?あ〜!すいませんすいません!大丈夫ですか怪我しませんでしたか生きてますかっ!?」 慌てて駆け寄ると、どうやら怪我はないようだ。 「うっ・・・・いたた・・・・。」 どうやら意識も戻ったらしく、ユナは胸をなでおろした。 「大丈夫ですか?すいません、私ビックリしちゃって。それにしても、凄いですね!あんな術、初めて見ました!もしかして、言語術士系のスペルメーカーさんですか?」 「「「は?」」」 目の前にいた、4人中3人が、そんな声をもらした。 #######リナ side############# 「「「は?」」」 あたし、リナ=インバースと、ゼル、アメリアは、彼女のいった意味不明の言葉に、思わず、そう言った。 彼女は、しかし意にも介さず、更に続ける。 「それにしても、ここどこですか?私はサン・セイアに向かったはずなんですけど・・・・。変ですよね?一応時空同調能力者なのに。これまでは失敗したことなんて・・・・・あれ?どうしました?」 唖然とするあたし達にようやく気が付いたのか、彼女はやっと言葉を止めた。 「あのねぇ・・・・。何言ってるのか、全く理解できないんだけど。」 「え・・・・?」 彼女は、突然なにやら考え込み、しばらくして、言った。 「もしかして、ここって、イル−ラベファクトゥスじゃない・・・・とか・・・・?」 「どこよ、そこ?」 彼女は、またしばらく考え込んで、言った。 「・・・・あのですね、私、この世界ではない所から来た、って言って、信じます?」 あたし達は、何とも言えぬ顔をした。 ユナティア・・・・ユナと名乗った彼女の話は、こんな感じだった。 ユナは、イル−ラベファクトゥス(不動の大地という意味らしい)と言う世界の住人だという。そこで、術者(魔道士みたいなものらしい)をしていたらしい。ワープの術に失敗してここまで来たとかいうが・・・・・ ・・・・・なんと言うか、胡散臭いことこの上ない。 でも、あたしは知っている。別の世界の存在を。 「で、ですね。こうなった以上、ここは腹を決めて、あなた方について行こうと思ったりするんです(微笑)」 ・・・・・・・・・・ 「「「何ですって(何だって)〜〜!」」」 またしても、あたし、ゼル、アメリアの叫びは一致した。 ちなみに、ガウリイはずっと寝ていたことを、付け加えておこう。 あとがき 改めまして、こんにちは。初めての方、はじめまして。fates'sとは、いろんな意味で180度違うこの「水晶の術者」を発表できることを嬉しく思います。 fates'sとは全然違いますが、こっちも読んでくれると嬉しいです。 では、次回予告! 胡散臭さ120%の少女ユナは、勝手にリナ達についてくることになった。これで何かが起きないわけがない!案の定、事件の運び屋(笑)ゼロスも出てきて、一体どうなるのか? 次回、「水晶の術者」第2話 「トラブルは 欲しくなくても やってくる」、お楽しみに! |
26505 | 水晶の術者第2話 トラブルは 欲しくなくても やってくる | fior | 2003/7/11 15:31:02 |
記事番号26467へのコメント こんにちは、fiorです。 fates'sはどーした!な皆さん、ごめんなさい。明後日あたりに更新する予定です。 とりあえず、今日は短めのこっちの方を。 では、本編どうぞ! 水晶の術者 No.2 トラブルは 欲しくなくても やってくる 交錯する二つの世界 全てを知る母の嘆き その全ての責は、誰にあるの? ########ユナ side############ 「「「何ですって(何だって)〜〜!」」」 目の前の4人中3人(確か、リナ、アメリア、ゼルガディスと言う名前)の人たちは、何故か思い切り驚いた声を上げた。 「・・・・・だめ?」 私、ことユナティアは、イル−ラベファクトゥスという世界の住人。ヒーラ・アールという国に住んでいる、ごくごく普通の術者のはずだったのだが・・・・どうやら、今いるここは、ヒーラ・アールでも、私が本来行きたかったサン・セイアでも、それどころかイル−ラベファクトゥスですらない、はっきり言えば、異世界だと言うのだ。いやあ、我ながらびっくり。 で、まあ、そんなわけのわかんない状況なんで、目の前にいる人にくっついていくのが一番かなぁと思ったんだけど・・・・ 「だめならだめでいいけどさ、せめてそこそこ大きな街までは連れて行ってもらえないかしら?こんな所で道に迷って野垂れ死に、なんて死に方、流石にいやよ。」 さっきから、私が一方的に話してるんだけど、どうしたのかなぁ? #######リナ side############# さっきから、ユナは喋り続けている。口をはさむ暇が無い、とまでは言わないけど、何と言うか、あたしは、あっけにとられていたから、口がはさめなかった。 と、 「いいんじゃないですか?」 ・・・・・・こ・・・・この声は・・・・ 「ゼロス!」 「ありがとうございます!」 ユナは、突然出てきたゼロスに驚きもせず、優雅に一礼して、 「私は、ユナティア=ファスファリオン=イルストゥルス=テラ=エルシード=リベンティア。『輝かしき世界を明らかにする喜び』の称号を頂く、ヒーラ・アール出身の術者です。あなた方の優しき心に、永久の道と標の輝きがありますよう、全ての言葉を尽くして祈りましょう。」 ・・・・?何のこと? #######ユナ side############# ・・・・・・あれ? あ、そうだ。ここ、異世界だっけ。 私の所では、一番丁寧な挨拶なんだけど・・・・ ・・・・変に誤解されるといけないから、説明加えておこう・・・・。 「あのですね・・・・」 #######リナ side############# ああ、なるほど。挨拶だったのね。 異世界って、何ともややこしいわ・・・・。 にしても、ゼロスは一体何しにきたんだろう? ######???? side############ 「始まりは、いつもこう。」 闇の中で、女は歌うように呟く。 「気づかぬうちに、巡る天輪の内に巻き込まれてゆく。」 闇に溶けるような、黒を纏う女が。 「もっとも、そうなるようにしたのは、他ならぬ、我なのだがな。・・・・ ・・・・いや、我が半身が、か。」 女は、続ける。 「始まりにして終わり。光にして闇。全てのものを創りし混沌の母。そして忘れ去らせしその半身。呪われしその運命。 リナ=インバース。そして、ユナティア=ファスファリオン。・・・・ ・・・・・・お前たちが、我らを解き放つ者なのか?」 昔、金と黒が出会った。 どちらも、とても寂しかったので、 金と黒はすぐに仲良くなった。 でも、本当は、出会ってはいけなかったのです。 どうして? それはね・・・・ 次回予告 異世界人、ユナとリナたち一行は、近くのセイルーンへと向かう。突然出てきたゼロスに、突然出てきたものその2(笑)、ユナの相棒シャラまで加わって、一体どーなるこの旅路! 次回、水晶の術者第3話 「行く道に 集まる人々 数知れず」、お楽しみに! |