◆−SORROW・LOVE−炎華哀歌−(風華・外伝です)−ユア・ファンティン (2003/7/8 23:12:49) No.26488
 ┗シリアス?それともダーク・・・?−夜宵 吹雪 (2003/7/9 17:10:10) No.26490
  ┗これは、連載ですv−ユア・ファンティン (2003/7/9 20:33:03) No.26491


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26488SORROW・LOVE−炎華哀歌−(風華・外伝です)ユア・ファンティン 2003/7/8 23:12:49



貴方は、何が欲しい?

たった一つだけ・・・・・一つだけ、

何かを望む事ができるのなら何が、欲しい?

私は、望むよ

たった、一つのことをね

たとえ、それが成就しない物でも

誰が・・神が望んでも叶わない幻夢だとしても

私だけは望む

終わる事のない夢を・・・

決して終わる事のない夢を・・・

私自身の幸せなんてものじゃない

貴方がずっと哀しまずにいられることを・・・・

ただそれだけを・・・・・・・・




【悲恋−フレイム・ブロッサム・エハ―ズ】



「・・・お願い、泣かないでね・・・・。」
芳乃の小さな手が、俺の頬に触れた。
優しく暖かく俺の頬を包む込む。
「怒らないで、笑っていて・・・・」
芳乃の声は、限りなく優しくて。
芳乃の手は、とても熱くて。
「ごめんね・・・・。」
俺の表情は、彼女にしか見えない。
俺の腕の中で、鮮血に染まっているその体を横たえている芳乃以外には。
こんな事にならないはずだった。
こんなことには、絶対なってはいけなかったのに。
一番幸せにならなくてはいけないのは、彼女のはずだったのに。







ここは、無限なる城
・・・ああ、私は、幕間の語り部の【運命を謳う道化師】さ。
このお話は、火野アルティアが生きていた頃の――志沢涼二だった頃のお話さ。
その頃のこの城は、治安が悪く、女性が歩けば陵辱されない方が少ないって有り様さ。
そんな環境の中でも、今回のヒロイン・志沢(旧姓・月森)芳乃は、明るく快活な少女だった。
今回の物語は、芳乃が死に、彼の妹とその子供、彼の子供が行方不明になり、そしてディスティアに出会うまでのお話さ・・・・・・。







事の起こりは、ある戦い。
いつも通りのベルトラインの連中との戦いだった。
6月に入り、雨の良く降る頃だった。
人数は、向こうが多かったが、俺たちは仲間を助け、信頼を持って戦った。
妹たちは、一度別の場所に避難したが戻って来たのだし、明日から普通の生活に戻れたのに。
油断なぞしたつもりはなかった。
奴等だって、全員しとめていたはずなのに。

「涼二、危ない!!」

聞こえたのは、芳乃の声。
いつも元気で、僕を勇気付けてくれていたあの声。
いつも、俺の名前を呼んでくれていたあの声。
振り返る俺の前にあった頭2つ分小さなその身体・・・の背中の中央に刺さったナイフ。



紅、紅、紅

  紅、紅、紅


目の前が、血に染まる。
「この野郎っ!!!」
シキの・・仲間の声が聞こえた気がした。
「よ・・・しの・・・・・?」
誰の声かもわからない音。
俺の口から漏れたのかもしれない。
崩れる体
抱きとめるというよりは、一緒に倒れるように芳乃を支えた。
       【何が起こったのかわからなかった】
何で、こいつが倒れる?
何で、シキは叫んだ?
何で、鎖使いや鋼線はそんな顔をしている?
何で、芳乃野からだが冷たくなっていくんだ?
「涼二・・・・・・」
はっきりと聞こえるかの上の声。
周りの状況は入ってこないのに、明確に聞こえる声。
今、感じるのは彼女の声と温もり。
そして、彼女は気が付いていないかもしれないが泪。
「怒らないで・・・・・。
 私は、思ったら、後先考えないで、動いてしまうんだから。」
俺の瞳を優しく見つめる。
芳乃を抱きしめる俺の腕に、歌の襄の背中から流れた血が伝う。




ただ助けたかったから

ただ愛しかったから

その心【キモチ】が私を動かした



「失いたくなかったからって言う気持ち。
 それだけは、わかってよね。」
芳乃は、淡く優しく微笑む。
「笑っていて・・・。」
彼女はそう言った。
俺の耳は、聞こえたくない音をしっかりと捉えていた。
でも。
芳乃がいなくなったら俺はどうすればいい。
彼女がいなくなったそのとき一体どうすればいい?
芳乃の胸の上に、小さな地位サな雫が落散る。
それはすぐに、服に染み込んだ。
「芳・・乃・・。」
俺は、小さくその名を呼ぶ。

逝かないで。
ずっと側にいて。
俺を独りにしないで。
ずっとずっと俺の側にいて・・・・・。
音にならない思い・・・・・・。
「貴方が、いなかったら・・・・俺は何をすればいい?」
やっと、言えたのはその台詞だった。
彼女の胸に、落ちていたのは、俺の心の固まりだった。
小さな小さな雫
とどまる事を知らずにただただ落ちていく。
「教えてくれよ・・・。
 俺は、何をすればいいんだよ・・・・・・・?」
何故、こんなに哀しい?
何故こんなにわからないんだ?
何で、どうして。
こいつは、いなくなろうとしている?














+++++++++++++++++++++++++++++++++++++

ユ:書いた本人も、ツッコミどころ満載だと思っているので、どんどんツッコミを入れてください
  それでは、終わります




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26490シリアス?それともダーク・・・?夜宵 吹雪 E-mail 2003/7/9 17:10:10
記事番号26488へのコメント

>貴方は、何が欲しい?
>
>たった一つだけ・・・・・一つだけ、
>
>何かを望む事ができるのなら何が、欲しい?
>
>私は、望むよ
>
>たった、一つのことをね
>
>たとえ、それが成就しない物でも
>
>誰が・・神が望んでも叶わない幻夢だとしても
>
>私だけは望む
>
>終わる事のない夢を・・・
>
>決して終わる事のない夢を・・・
>
>私自身の幸せなんてものじゃない
>
>貴方がずっと哀しまずにいられることを・・・・
>
>ただそれだけを・・・・・・・・

吹雪:夢について、代理でアルに嫌われた白亜に語らせます。
白亜:・・・いいの?
吹雪:君がこの話を語るのに適任だ。ってなわけで語れ。
白亜:ん・・・。夢。俺は夢が見れない。何でって聞かれてもわからないけど、見れない。
   前に誰かが言ってた。
   「この世界が誰かの夢であったとしたら、覚めた時に自分はどうなるんだろう」って。すごく印象に残った。
   厳しい物言いで言うなら、夢は叶わないから夢って言った奴もいる。俺には夢はないから全然わからない。
   でも、祈るくらいはしたってバチは当たらないと思う。俺が言いたいのはそれだけ。説教できるほど偉くないけど。
   ・・・・俺から言えるのはあとコレだけかな。
   がんばれ。それだけ、俺から言えるのはね。

>ここは、無限なる城
>・・・ああ、私は、幕間の語り部の【運命を謳う道化師】さ。
>このお話は、火野アルティアが生きていた頃の――志沢涼二だった頃のお話さ。
>その頃のこの城は、治安が悪く、女性が歩けば陵辱されない方が少ないって有り様さ。
>そんな環境の中でも、今回のヒロイン・志沢(旧姓・月森)芳乃は、明るく快活な少女だった。
>今回の物語は、芳乃が死に、彼の妹とその子供、彼の子供が行方不明になり、そしてディスティアに出会うまでのお話さ・・・・・・。

吹雪:ほうほう。・・・・・ところで。
白亜:アンタだれ?
R:誰ですか、あんたわ。運命を謳う道化師・・・・・、いた・・・かな?うーん・・・・。
吹雪:心当たりがあるようなないような・・・・・。

>聞こえたのは、芳乃の声。
>いつも元気で、僕を勇気付けてくれていたあの声。
>いつも、俺の名前を呼んでくれていたあの声。
>振り返る俺の前にあった頭2つ分小さなその身体・・・の背中の中央に刺さったナイフ。

B:人は簡単に死にます。ですが簡単に諦めきれないのが・・・・人なんですよね。
白亜:諦めたら今まで、積み上げたものを否定されるのが嫌だからじゃないかな。俺は良くわからないけど。
吹雪:君は頭が・・・てゆーか頭の中身が真っ白だもんねぇ・・・・・。
白亜:だって『白亜』って名前だし。

>目の前が、血に染まる。
>「この野郎っ!!!」
>シキの・・仲間の声が聞こえた気がした。
>「よ・・・しの・・・・・?」
>誰の声かもわからない音。
>俺の口から漏れたのかもしれない。

白亜:・・・・人が死ぬと、とある現象が起こるんだよね。
吹雪:?
白亜:現象って言うより・・・・『死』の概念みたいなもの。
   人が死ぬと、残された者と逝ってしまった者の絆が強ければ強いほど。
   残された者が弱ければ弱いほど、心を縛られる。ちなみに俺は断ち切り方は知らない。知識の断片だけー。
吹雪:い、意味ねぇ・・・・。

>逝かないで。
>ずっと側にいて。
>俺を独りにしないで。
>ずっとずっと俺の側にいて・・・・・。
>音にならない思い・・・・・・。

吹雪:・・・・・女同士や男同士の友情でも通じるものがありますね・・・。
R:・・・まあね。一度別れてしまえば、その関係は成り立たなくなるのが男女の仕組みですからねぇ。
吹雪:その分、同性の友情は永遠だからねぇ・・・・。なんだかなぁ・・・・・・。

>ユ:書いた本人も、ツッコミどころ満載だと思っているので、どんどんツッコミを入れてください
>  それでは、終わります

吹雪:いやあ、どこをつっこめばいいのやら・・・・。こーゆーシリアスは・・・なんかしんみりしてしまいます。
白亜:じゃあ、またね。

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26491これは、連載ですvユア・ファンティン 2003/7/9 20:33:03
記事番号26490へのコメント


>>貴方は、何が欲しい?
>>
>>たった一つだけ・・・・・一つだけ、
>>
>>何かを望む事ができるのなら何が、欲しい?
>>
>>私は、望むよ
>>
>>たった、一つのことをね
>>
>>たとえ、それが成就しない物でも
>>
>>誰が・・神が望んでも叶わない幻夢だとしても
>>
>>私だけは望む
>>
>>終わる事のない夢を・・・
>>
>>決して終わる事のない夢を・・・
>>
>>私自身の幸せなんてものじゃない
>>
>>貴方がずっと哀しまずにいられることを・・・・
>>
>>ただそれだけを・・・・・・・・
>
>吹雪:夢について、代理でアルに嫌われた白亜に語らせます。
>白亜:・・・いいの?
>吹雪:君がこの話を語るのに適任だ。ってなわけで語れ。
>白亜:ん・・・。夢。俺は夢が見れない。何でって聞かれてもわからないけど、見れない。
>   前に誰かが言ってた。
>   「この世界が誰かの夢であったとしたら、覚めた時に自分はどうなるんだろう」って。すごく印象に残った。

ユ:あるいは『誰かが書いた物語』って言うのもありました

>   厳しい物言いで言うなら、夢は叶わないから夢って言った奴もいる。俺には夢はないから全然わからない。
>   でも、祈るくらいはしたってバチは当たらないと思う。俺が言いたいのはそれだけ。説教できるほど偉くないけど。
>   ・・・・俺から言えるのはあとコレだけかな。
>   がんばれ。それだけ、俺から言えるのはね。

火:貴方に、そんな事をいわれるとは思ってもいませんでしたよ
  ・・・・ありがとう

>
>>ここは、無限なる城
>>・・・ああ、私は、幕間の語り部の【運命を謳う道化師】さ。
>>このお話は、火野アルティアが生きていた頃の――志沢涼二だった頃のお話さ。
>>その頃のこの城は、治安が悪く、女性が歩けば陵辱されない方が少ないって有り様さ。
>>そんな環境の中でも、今回のヒロイン・志沢(旧姓・月森)芳乃は、明るく快活な少女だった。
>>今回の物語は、芳乃が死に、彼の妹とその子供、彼の子供が行方不明になり、そしてディスティアに出会うまでのお話さ・・・・・・。
>
>吹雪:ほうほう。・・・・・ところで。
>白亜:アンタだれ?
>R:誰ですか、あんたわ。運命を謳う道化師・・・・・、いた・・・かな?うーん・・・・。
>吹雪:心当たりがあるようなないような・・・・・。

ユ:ないとおもいます
  反応良かったら、本編のACT・5に出てくるはずです

>
>>聞こえたのは、芳乃の声。
>>いつも元気で、僕を勇気付けてくれていたあの声。
>>いつも、俺の名前を呼んでくれていたあの声。
>>振り返る俺の前にあった頭2つ分小さなその身体・・・の背中の中央に刺さったナイフ。
>
>B:人は簡単に死にます。ですが簡単に諦めきれないのが・・・・人なんですよね。
>白亜:諦めたら今まで、積み上げたものを否定されるのが嫌だからじゃないかな。俺は良くわからないけど。

ユ:涼二も、最初は、わからなかったんですよ?
  君にも、いつかわかります

>吹雪:君は頭が・・・てゆーか頭の中身が真っ白だもんねぇ・・・・・。
>白亜:だって『白亜』って名前だし。

ユ:そう言う意味合いだったのか。

>
>>目の前が、血に染まる。
>>「この野郎っ!!!」
>>シキの・・仲間の声が聞こえた気がした。
>>「よ・・・しの・・・・・?」
>>誰の声かもわからない音。
>>俺の口から漏れたのかもしれない。
>
>白亜:・・・・人が死ぬと、とある現象が起こるんだよね。
>吹雪:?
>白亜:現象って言うより・・・・『死』の概念みたいなもの。
>   人が死ぬと、残された者と逝ってしまった者の絆が強ければ強いほど。
>   残された者が弱ければ弱いほど、心を縛られる。ちなみに俺は断ち切り方は知らない。知識の断片だけー。
>吹雪:い、意味ねぇ・・・・。

火:今は、『とりあえず』大丈夫だよ


>
>>逝かないで。
>>ずっと側にいて。
>>俺を独りにしないで。
>>ずっとずっと俺の側にいて・・・・・。
>>音にならない思い・・・・・・。
>
>吹雪:・・・・・女同士や男同士の友情でも通じるものがありますね・・・。
>R:・・・まあね。一度別れてしまえば、その関係は成り立たなくなるのが男女の仕組みですからねぇ。
>吹雪:その分、同性の友情は永遠だからねぇ・・・・。なんだかなぁ・・・・・・。

ユ:それが、人間の面白いところだよ。

>
>>ユ:書いた本人も、ツッコミどころ満載だと思っているので、どんどんツッコミを入れてください
>>  それでは、終わります
>
>吹雪:いやあ、どこをつっこめばいいのやら・・・・。こーゆーシリアスは・・・なんかしんみりしてしまいます。
>白亜:じゃあ、またね。

ユ:続きを待っててね

>