◆−まずはタイトル決めから−夜宵 吹雪 (2003/7/30 22:39:52) No.26608
 ┣Re:まずはタイトル決めから−水島飛鳥 (2003/8/1 06:15:54) No.26617
 ┃┗・・・しまった。考えてなかった・・・・・(大汗)−夜宵 吹雪 (2003/8/1 11:08:42) No.26619
 ┗ぶらいだる・ぱにっく(本編)−夜宵 吹雪 (2003/8/3 11:58:15) No.26634


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26608まずはタイトル決めから夜宵 吹雪 E-mail 2003/7/30 22:39:52




素敵に無敵に血迷いました(オイ)
ヴァース主人公のギャグ小説。タイトル決めからお楽しみください(お辞儀)


吹雪:さて・・・ヴァース率いるリナとガウリイのギャグ話のタイトルについて論議したいと思います!
R:ヴァース様・・・もといB様が率いてるんですか・・・、リナさんが主人公ですよねぇ・・・・・。
K:なんだかんだ言って子供は可愛い親だな、しかも親バカレベル。・・・・同情するな。
G:というよりバカ親ですね。
吹雪:ええい!誰がバカ親だ!誰が!!
白亜:吹雪。
吹雪:関係ないくせに論議に参加するな、白亜!!
白亜:いいじゃん、面白いから。
吹雪:大いに良くない。
白亜:いいの。楽しいからさ。
吹雪:まあ・・・そうなんだが・・・・・。
B:では本題に。
R:そうですね。下らない前振りで話が終わったら意味無いですし。
K:それで・・・論議って言われてもな・・・・・・。
G:私たち出番無いですしね。
K:だな、何で呼ばれたんだ?僕達は?
吹雪:ノリだ。
K:ノリか。
吹雪:そうだ。
B:話がずれてますよ。
吹雪:ん!では聞こう。ギャグ話のタイトルについていい案は無い?あ、ちなみに結婚がテーマだからね。
B:結婚ですか・・・、「結婚マニア」とか?
吹雪:いや、ヤバイだろ。そのタイトルはあらゆる意味で。
R:んじゃあ「結婚症候群」!
吹雪:病気じゃねぇ。
R:似たようなもんだと思いますけど。特に三十路は言った女の人は。
吹雪:・・・・・・いや、否定はしないが、ダメ。
K:「結婚への挑戦2003」とか?
吹雪:何だよ、そのアクション映画なタイトルは。
G:「〜血と涙の流された宿命の戦い・・・我々は忘れてはならない、あの悲劇を〜」はどうです?
吹雪:却下だ却下!結婚のけの字も入ってない!
G:いえ、血痕はどうかな〜と思いまして。
吹雪:良くねぇ!却下!!
白亜:あ、じゃあコレは?「カメラは見た!女の恐怖!人生の墓場、血痕に迫る!!」
吹雪:長い!てか迫るな!鬱陶しい!!しかも結婚の字が違うだろ!
白亜:わがまま。じゃあ「幕末大決戦、新○組の最後」は?
吹雪:Gと同じく結婚のけの字もねえ!いや知りたいけどさ!!(←新撰組が好き)
白亜:大丈夫!頭文字だけ読めば・・・・。
R:読めん読めん。
白亜:あ、やっぱり?
吹雪:確信犯か!!
白亜:わかる?
吹雪:わからいでか!!
B:訳「わかるに決まってるだろうが!」です。
K:・・・・で?何時になったら論議するんだ?
吹雪:むう、進まない。そうだ!皆さんに結婚について聞いてみよう!!

画面ブラックアウト、しばらくお待ちください・・・・・・。

(画面はまだ暗いので音声だけ)
吹雪:よし!出来た!!台本通りにやってよ!
白亜:吹雪・・・・俺、漢字、読めない・・・・・・・。
吹雪:君は黙ってくれ・・・・では行くぞ!

吹雪:3秒前!2・・・・1・・・・0!!

B:時計の針が7を指しました。バカやってないでとっととタイトル決めて書け、とのブーイングと共に始まりました。タイトル決め番組です。
吹雪:好きな飲み物は午後ティー♪好きな空は黄昏vvの吹雪デース!
R:アシスタントのRでーす!この番組の最大不人気なこのコーナーから行って見ましょう!
K:はいはーい、これは結婚についての質問だね。
R:はい、非常にお節介かつ愚かしい番組です!ちなみに視聴率は史上初の0%!最高で0.001%と言う恐ろしい数字をはじき出しました!
吹雪:余計な事は言わんでいい!!B!説明スタートして!!
B:質問は全部で10、該当するのをメモしてくださいね。10問答えた時点で終了です。
吹雪:じゃあ行くぞ!!

1 結婚は人生の墓場だと思う
2 運命の相手なんかいない
3 新婚バカップルを見ると、成田離婚の四文字熟語が思い浮かぶ
4 この世で信じられるのは自分だけだ
5 六月に結婚するとドレスが濡れるだけだと思う
6 「やっぱ結婚するならお色直し5回はしなくっちゃ♪」とほざくOLを蹴り入れ、結婚資金を奪いたい
7 弁当作るヤツの気が知れない
8 とゆーか料理が出来ない
9 結婚式に呼ばれたが、サボった
10 「けっこん」と聞くと、どうしても血痕と変換される
11 白無垢と死装束は同じだ
12 左手の薬指に指輪が入らない
13 5歳の時、プロポーズされ、「はっ!(嘲笑)アンタみたいガキなんざお呼びじゃないのよ。味噌汁で顔洗って、年収1000万越えて出直してきやがれ!」と言った。
14 お○ぎとピー○を足して二でかけた性格だ
15 10問あると言ったのに、17問あるのに今気付いた
16 17問って中途半端だよな、と思った
17 別の次元からやって来た、世界征服を企む生命体だ

B:以上です。診断結果に従って、コメントをお読みください。

該当なし
吹雪:ああ、良かった。結婚に対しそれほどイヤな回答じゃないや。
B:おめでとうございます。幸せな結婚が出来ますよ。
R:大いに期待できる人ですv玉の輿も狙えるかも!?
吹雪:ただし欲望丸出しだと獲物が逃げていくでしょう。そう・・・背後から忍び寄って・・・・・。
白亜:釘バット持って背後に回りこんで・・・・・
吹雪:そしてバットを振り上げ、相手を気絶させ袋に詰め込んで、コンクリで固めて、海にどぼーん!と・・・・・。
B:って誰も殺人のやり方のことなんか聞いてませんよ。
吹雪:は!な、何故!?
白亜:〜〜〜〜っ♪(←犯人(しかも鼻歌混じり))
吹雪:まあ、いいや。マトモな感性してるので、マトモな結婚相手をGETだぜ!
白亜:・・・それ古いよ。

称号:目的のために手段を選ばない会総司令部第一部隊長

1〜5まで該当
吹雪:苦労してるんですね・・・(目を潤ませ肩を叩く)大丈夫・・・私はあなたの味方です!
R:頭ごなしに決め付けちゃダメでしょ・・・・。
吹雪:とりあえず17は絶対イヤだ。恐いぞ。
R:あたしだって恐いですよ
吹雪:もしそうだったなら、もう夜、台所に忍び込んでヨーグルトが食べれなくなる・・・・。
B:そんな事してたんですか、あなたは。
吹雪:(赤面)と、とにかく!私としては15と16が妥当かな?と。
白亜:俺は17の人と友達になりたい。
G:17って別の次元からやって来た、世界征服を企む生命体!?
吹雪:血迷う気か!!?ってか絶対有り得ない質問だぞ!!
白亜:でも絶対なんて言葉、この世の存在しないって言ってたじゃん。吹雪。
吹雪:それとこれとは話が別なの!!
B:これを選んだ方は4か7か8が多いと思っています。あとは15か16ですね。
K:まあ、料理はできといて損は無いよ。
G:他人を少しは信じてもいいんじゃないですか?
B:まあ、とりあえず望みはあるので頑張ってください。

称号;幸薄特攻隊隊長倶楽部補佐兼書記

6〜10まで該当
吹雪:ここに来たあなた・・・・、そう・・・・あなただったんですね・・・・。
白亜:あ、いらっしゃい。煎餅食べる?しょうゆ味と塩味あるけど、どっち?
吹雪:あなたが切り裂きジャック的変態思考の持ち主!そして連続おまんじゅう殺人事件の真犯人だったです!!
B:わけのわからない事をほざくのはやめなさい。大体なんですか、連続おまんじゅう殺人事件って・・・・。
吹雪:笑いをとりたかったんです。さっきからつっこんでばかりですから。
K:下らない努力。
吹雪:やだなぁ、K。そんなに誉めるな、照れるじゃないか。
K:・・・幸せなヤツだな。
吹雪:しっかし・・・・玉の輿は無理だな。これじゃあ。
B:同感です。どこをどうやったら、こんなふざけた質問に6も該当できるのやら・・・・
吹雪:こら!口を慎め!!大体コレは私が一週間かけて作った代物だぞ!失礼だな!テメェ!!
B:嘘をつくな、嘘を(冷徹な視線)いつもの思いつきで・・・そうですね、3時間程度しかかかってないでしょーが。
吹雪:なんでそんな事知ってるんだ!?・・・・ハッ!?B!貴様、私をストーキングしたな!!
B:しません、絶対に。この世が滅び、私の存在がどれほど醜くとも。決してそれだけはしません。神に誓ってもいいですよ?
吹雪:そこまでイヤか。
B:ええ、イヤです。
吹雪:むう、ならば私の暴露本だ出版されたの!?いやー!表参道をコソコソ歩けない!!プライバシーの侵害よ!!
R:安心して、そんなん有害なモノ売ろうとする出版社はこの世には存在しないから。
吹雪:あ、なるほど。・・・・・て待てえぇぇぇぇっ!!
R:ワンパターン・・・・。
吹雪:やかましい。大体これを読んでる人は選んでここに来たんだ。お前がそれを冒涜する権利など無い。
R:それは・・・そうですけどぉ・・・。
吹雪:世の中色々あるのさ。そう、お前に女性を弄ぶような魅力は皆無なように。
    かといって魅了する事も出来なければ、同性に共感される立場でも無い。潔く諦めて切腹しなさい。
R:うるさいわ!!絞め殺すぞ!!
K:えーっと、とりあえずは結婚幸せ同好会(?)から刺客が送られるから、眠れな
い夜を過ごしてね。僕から言えるのはそれだけだよ。

称号:暗黒戦隊ブラックレンジャーのピンク(全部黒いやん)

全て該当
吹雪:おお!すごい!!パーフェクト!?おめでとうございます!!
G:貴方の身に一体何があったんですか!?
K:ここは「結婚なんて・・・フッ」とどこか諦めたヤツか「あたしは仕事に生きるのよぉ!!」と半ば、自暴自棄になったヤツの来るところだ!
  今すぐ引き返せ!!
B:悪い事は言いません。今すぐ少しでもいい、人を信じてください。
R:じゃないとお先真っ暗の人生。
  大丈夫・・・誰もあなたを冷めた目で「ヘッ!汚い目で見てんじゃないよ、このブタゴリラ!!」なんて言いませんから。
吹雪:やけに生々しいな・・・・。
白亜:ここに来た人は恋に縁が無いリアリストで、悲観的な言葉が好きで、守銭奴で料理が出来なくて、サボり魔で血が好きで、死装束と白無垢の区別がつかない、指がでっかくて口の悪いお○ぎとピー○を足して二でかけた性格の鈍くてつっこみ好きの、世界征服を狙う凶悪な地球外生命体なんだよね。
B:目を覚ましてください。さもないと貴方は人生の敗北者・・、いえ!吹雪と同類になります!!
K:そうだ!目を覚ませ!君は本当はいい子なんだよね?そうだって答えて!
吹雪:ちょっと待てえぇぇぇぇぇっ!!
G:吹雪・・・耳元で叫ばないで・・・。
B:(無視)今すぐ考えを改めてください。さもないと貴方の住んでいる世界が滅びます。
吹雪:私は細菌兵器か!
K:(再び無視)まあ・・・・大方、どんなコメントが書いてあるんだろうって見たんだろうけど。
G:あ、吹雪良くやりますよね、心理テストとかで。
B:悪い事は言いません。はいと答えないと貴方は人生の落伍者どころか、公衆浴場にも行けなくなります。
吹雪:自分の家の風呂に入ればいいじゃん。
B:他人と交わる機会が極端に減るので却下です。
吹雪:(そうか・・・?)まあ、とにかく!コレを選んだ方は精神科にGO!周りの人と良く話し合いましょう!

称号:世界平和連合破壊撲滅隊所属、蒼いタイガースペシャル、またの名をエレガントこあらEX(エクセレント)



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26617Re:まずはタイトル決めから水島飛鳥 E-mail URL2003/8/1 06:15:54
記事番号26608へのコメント

え〜と、こんな物にレスつけてすみません。
・・・・・・にしても、良く考えましたね・・・・・
戸頃で、本題なんですが、11問該当した私はどうすればいいのでしょうか?
・・・・・・11〜16該当が存在しない・・・・・・

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26619・・・しまった。考えてなかった・・・・・(大汗)夜宵 吹雪 E-mail 2003/8/1 11:08:42
記事番号26617へのコメント

>え〜と、こんな物にレスつけてすみません。

吹雪:いえいえ、嬉しい限りです。
B:・・いたんですね。こんな壊れた話にレス付けてくださる神の様な人が。

>・・・・・・にしても、良く考えましたね・・・・・

吹雪:あっはっは、結婚式に一回招待された事があるので。あとはまあ、色々と試行錯誤して。

>戸頃で、本題なんですが、11問該当した私はどうすればいいのでしょうか?
>・・・・・・11〜16該当が存在しない・・・・・・

B:・・・・・・なにに該当したんですか?
R:切実に17ではない事を祈ります。
吹雪:あちゃー、11〜16ですか。書いてなかったな(汗)
B:・・・まあ、6〜10までの該当で良いと思います。
吹雪:本編に入るまでこんなバカ話が入る予定ですので。またレスくださいね〜。それでは!



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26634ぶらいだる・ぱにっく(本編)夜宵 吹雪 E-mail 2003/8/3 11:58:15
記事番号26608へのコメント




そう、それは一人の女性のたった一言から始まった――――


ぶらいだる・ぱにっく


「お願い!あたしと結婚して!!」


「・・・・・・・・・・・・・・・・。」
私、ヴァース(本名ビルドヴァース)はいきなり求婚された。しかも食堂で。求婚と言っても女性からだ。私は残念ながら(今は)女性だ。同性から求婚される立場ではないのだ。
私がしばし思案した。それにつられて、この女性の言葉に凍り付いていた食堂が徐々に波紋が広がるように、活気を取り戻す。
結論―――――私は無視する事にした。
私は食べかけのパンにかぶりついたが、彼女はこの空気に気付いているのかいないのか、さらに続けた。

「お願い・・・とても・・・とても身勝手な告白だと自分でも思ってる。」
だったらしないで頂きたい。

「でも・・・でもね!あたしには貴方しかいないの!!」
初対面の方にそんなことを言われるよな事はしてませんが?

「あなた・・・だけなの・・・、あたしが頼れるのは・・・・・・。」
ならば諦めてください。悪い事は言いませんから。

「お願い・・・・あたしを一人にしないでぇ・・・・・・。」
涙声でそんな事言われましても・・・・、一人が嫌なら人通りの多い所へどうぞ。案内ぐらいならしますよ。

「・・・・・・・・・さて。」
かた
私はナイフとフォークをテーブルに置く。真正面に座ったリナさんとガウリイさんの食事も終わったようだ。
「お勘定、ここに置いておきますね。それでは。」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。」
彼女はしばし黙り

「お願いいぃぃぃ!あなたしかいないのおぉぉぉぉっ!!」
「ちょ、ちょっと!!抱きつかないでください!鼻水がっ!」

私の腰に抱きつき、涙を流していた。


「ううっ・・・マネだけで・・・マネだけでいいんですぅ・・・・。お願いします・・・お金は・・・・お金は払います・・・・・。あ、あたしのお金と祖父の貯金をあわせば・・・・・。」
お待ちなさい。あなたは祖父の金まで渡す気ですか。
「・・・どーすんの?ヴァース。」
呆れたような目でリナさんが言う。
どうする、と言われましても・・・・・・。
私に抱きついてきた・・・・もとい求婚してきた女性、トーナさんは泣きながら私にこう頼んだ。
『今日から三日だけでいい、それまで私の婚約者のふりをしてくれ』と。
・・・・さすがに涙と鼻水でデロデロになった顔で頼まれては・・・・・ねぇ?
「まあ・・・その前に何故そんな事をするのか教えていただけますか?」
「・・・・はいぃ。」
ハンカチで涙を拭き、トーナさんは涙ながらに語りだした。

ことの始まりは一ヶ月前の事だった。
トーナさんは正義感に溢れ、気立ても良く、村の人気者だったそうだ。(村人談)
そして、一人の吟遊詩人が現れた。
彼の名はレイト、銀髪の流れるような美しい男だ。金の竪琴を持ったその姿はまるで天使のようだったらしい。
ただ、服のセンスが悪い。何せハートの大きなイヤリングをしていたのだから。ハートが好きらしいが。
まあ、それはともかく、彼は美形で、礼儀正しく、様々な知識を持っている。
トーナさん自身も色々教えてもらったらしい。
だが、村人は誰も気付いていなかった。
そう、レイトの本性に―――――

レイトは竪琴を引きたいと言う女性の手にさりげなく触っていたり。肩を抱いたりなど非常にわかりにくいが、セクハラまがいの事をしているのだ。
彼のせいでカップルが五組、修復不可能になったほどだ。しかし、誰もそのことに気付かない。
村中のカップルが別れてしまう、そう思われたとき(?)―――――

事件は起こった。
トーナさんがレイトに竪琴を教わりたい、と言い出したらしい。
下心のあったレイトはあっさりと竪琴を教えた。無論、手取り足取りと。そして、レイトの手がトーナさんの肩にやられた時、トーナさんは形容しがたい悪寒を感じ・・・・・・・・。

レイトを蹴り上げてしまったらしいのだ。しかも顎を。

それだけで済むのならまだいい。あろうことかレイトはトーナさんに惚れてしまったのだ。
・・・曰く「変態マゾヒス○。」
(作者注:・・・・失礼、自主規制させてもらいました。気にしないでください。)

その蹴り上げた瞬間から、レイトは変態に磨きをかけ、トーナさん一筋になった。誰かに好かれるのは嫌ではないが、ハッキリ言って彼の行動は異常だそうだ。さすがのトーナさんも嫌になった。普通なら告白の時点で嫌になるだろうとは村娘談である。
最初は逃げ回った。レイト自身はそれを「うふふっ、わたしをつかまえてごらんなさぁ〜いvv」「あははっ、言ったなぁ、コイツゥ〜vv」という場面に置き換え、楽しんでいた。それまではいい。
しかし、とうとうレイトは実力行使に出た。いつでもどこでも(いっしょを付けるべからず)結婚を迫るような行動に出たのだ。押し倒されたのも一度や二度では無い。
貞操の危機を感じ取り、トーナさんは決意した。
レイトには自分の事を諦めてもらおう。しかし、彼は自分自身が恋人と呼べる存在がいない事をよく知っている。(ストーキングをしたらしい)
そこで白羽の矢が立ったのが旅人、つまり私――――

「・・・で私ですか?」
「はい・・・ごめんなさい・・・、どうしても・・・どうしても結婚したくないんです・・・・・。」
はらりと儚げに涙を流すトーナさん。
・・・・こうしてみると初対面の時の顔は何処・・・といったところですね・・・・。
しかし・・・こうして見るとトーナさん。なかなか可愛らしい顔立ちです。
紫色のつぶらな瞳に、紫がかった黒髪。服はドレスではなく動きやすさを重視した皮のドレス。童顔ですが、年相応の愛らしい顔立ち。
・・・・・・・まあ、ここまで頼まれたんですから、引き受けないわけにはいかないでしょう。
女性の泣き顔には敵いませんしね。
「・・・・わかりました、お引き受けしましょう。」
「本当ですか!?ありがとうございます!!」
そう言ってトーナさんは涙をまた流した。


「じゃあ・・・あたしのことはトーナって呼び捨てにしてください。」
「わかりました。」
言ってニッコリと笑みを浮かべる。
「では・・・どこにいるんです?そのレイトというのは?」
「・・・・いつもならあたしの背後に忍び寄って抱きついてくる頃なんですけど・・・・・・・。」
イヤな風景ですね。
「・・・・ん?」
「どうかしました?」

・・・・ぁ・・・・・ぁんん・・・・・・・

「人の声・・・・?いえ悲鳴?雄たけび?」
次の瞬間、私の目の前に信じられない光景が!!(ガチ○コ風)
「トーナさああぁぁぁん!!愛してます!さあ!いますぐ結婚しましょう!!」
男が走ってきた。
・・・・どうやら彼の口から雄たけび(?)が発せられたらしい。
服装はこの際、つっこまないでおこう。あまりにもつっこみところが多いので今は割愛する。
・・・・・だが私はあえてつっこみたい。
その手に持った(?)男――格好から見て神父――と花束と指輪――ダイヤモンドだろう、多分――とウェディングドレスは何ですか!?
「今度は神父もいます!さあ!今すぐ誓いの言葉を!!」
言って何処か血走った目でトーナさ・・・ではないトーナを見つめる。
「レ、レイトさん・・・・・。」
「ああ!今日も美しいですね!あなたの美貌の前には、シーラカンスも飛びつきますよ!!」
飛びつかない飛びつかない。
「失礼ですが・・・・・。」
私はレイトからトーナをかばうように、前に歩み出た。後ろにトーナを隠すようにする。
「・・・何ですか?貴方は。」
露骨なまでに態度が豹変する。
「別に・・・・、ただの彼女、トーナの恋人候補ですよ。」





「何ですとおぉぉぉっ!!?」
しばし硬直した後、レイトは絶叫した。
「そういうわけです。彼女の事は諦めて・・・・・。」
「お断りします!彼女と私が結ばれるのは前世からの運命!この幸福の前にはレッサー・デーモンも私たちの前にひれ伏すのです!!」
ひれ伏さない。大体、そんなレッサー・デーモンいません。いたら私が滅ぼします。
「しつこい方ですね。彼女が迷惑がられているのが、わからないのですか?」
「今日、初めて会った貴方にそんな事を言われる言われはありませんが?」
嘲笑を交え、レイトは言い放つ。
なるほど、やはり一筋縄ではいかないようだ。
「・・・・まあ、今日はこの辺で失礼しますよ。」
くるりと踵を返し、レイトは去っていった。
・・・・・・神父とウェディングドレスを引きずりながら・・・・・・・。
そして私は呟いた。
「―――正真正銘の変態だ・・・・・・。」



あとがき
吹雪:さて、タイトル決めの方で最初に言ったように素敵に無敵に血迷いました(爆)
B:なんなんですか、コレは。
吹雪:一回でいいからやってみたかったギャグ話。
B:見ればわかります。それで・・・・・・ちゃんと書き終えれるんですか?
吹雪:ふっ、未来の事がわかるのはその未来を見てきたものだけなのだよ、Bよ。
B:早い話が自信がないんですね。情けない。
吹雪:・・・・しくしくしく。
B:いじけないでください。鬱陶しいしカビが生えます。
吹雪:・・・テメェ。・・・まあ、こんなのレス返してくれる人は何人いるんだろ・・・・・・。
B:いないんじゃないですか?
吹雪:貴様の辞書に励ましとか慰めという単語はないのか?
B:貴方に対しては存在しませんね、残念なことに。
吹雪:本当に残念なのか?
B:・・・・・さあ、ね?
吹雪:くっ・・・、元来ギャグ好き人間なので、レスをくれて面白かったと言ってくれる方、お待ちしてます。
B:・・・・そーゆーわけで、次回でお会いしましょう。
吹雪:あでゅー!