◆−ごあいさつ。。−羅琴みつき (2003/7/31 10:35:25) No.26610
 ┣血の後継者 第29話 〜神の還る街〜−羅琴みつき (2003/7/31 10:39:08) No.26611
 ┃┗お久に顔を出してみたらぁぁぁ!!!−リナ&キャナ (2003/8/1 18:21:52) No.26622
 ┃ ┗お久しぶりですぅぅぅ(>□<)!!!−羅琴みつき (2003/8/3 00:26:29) No.26631
 ┣お久しぶりです!−紗希 (2003/8/7 21:39:11) No.26652
 ┃┗ニューディール政策の人ですよね…。−羅琴みつき (2003/8/13 17:14:44) No.26695
 ┗血の後継者 第30話 〜絞首台へ向かう足の長い人〜−羅琴みつき (2003/8/14 03:47:26) No.26703


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26610ごあいさつ。。羅琴みつき E-mail 2003/7/31 10:35:25


みなさんお久しぶりです。挨拶はいつもこのセリフな羅琴です。
はじめましての方、はじめまして。
もはや月1ですらない、この遅さ。ああ…ごめんなさいエンドレス。。

いっつも言い訳してますが、羅琴は今年高校受験でして。前は夏休みに連続投稿してましたが(何年前の話だ)、頑張らないわけにもいかなくなりました。元が相当ヤヴァイので…。。というわけで、更新スピードは上げられないと思うのですが、何とか合間に数を稼いでやっていきたいと思ってます。というか今でも充分すぎる程不定期なのですが。見捨てないでいてくださると嬉しい限りです。

はじめての方は、無駄に長いですけど、前回までのお話、著者別ツリーより、お願いします。
天使とか悪魔とか出てきて、当時はまっていたヴァルフィリから、兄妹ネタ、んでもって末にリナとかとんでもな設定になってます。しかも義理。L様とスィーフィードさんが対等だったり、とにかくそんな原作無視な話を許せる方は、どうぞ。

それでは、久しぶりにあのフレーズを使いましょう。←本編そんなんになってきました

おどろおどろしい人間模様が炸裂する、不吉ファンタジーストーリー☆れっつ だうん。

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26611血の後継者 第29話 〜神の還る街〜羅琴みつき E-mail 2003/7/31 10:39:08
記事番号26610へのコメント

『血の後継者』
第29話
〜神が還る街〜


スィーフィードが街へ来た。嫌味でない程度の白いドレスを着て。
フィリアの家へやって来た理由は、おそらく他の家はあらかた襲われた後だったからだろう。ここが地理的に白の塔から近いこともあるのだろうが。

スィーフィードは、マイナスの視線を浴びながら、フィリアの家の玄関、3人の悪魔の前へやって来た。そして、止まる。
「あなた方はどうして、ここにいるのですか?」
口を小さく開いて、静かに言った。
ルークは思う。確かLは、この女のことをのーてんきバカだとかさんざん言っていた。この言動を見る限りとてもそうは見えない。ただのののしりだったのか。
この女には、『しずしず』とか、そんな言葉がしっくりくる。
「俺の姉さんがこの家の中にいる、それだけで充分だろ?ここにいる理由としちゃ」
「ラミサはみんな好きだもん」
額から血を流しながら、すねたように頬を膨らませる。
それでもさっきまでは、この顔で暴徒を睨み付けていたのだ。痛みを気にすることもなく。
「俺はただの付き人だよ」
面倒くさい、と毒づきながら。
「それよか何でお前ェがここにいんだよ。仲間は見捨てたのか」
ルークとしては、特別非難の気持ちを口にしているわけではない。口が悪いのは地なのだから、しかたがない。
けれど他に与える印象としては、この上なく粗々しく冷たいものだろう。
「………………………」
それをどう取ったのか、スィーフィードは表情を変えず―さらに言うならひるまず―、瞬きすらもせず、彼と目をあわせる。

その少しの沈黙の中、ルークはただ、この女は背が高いな、とそんなことを思った。
自分達3人が立っている玄関前に段差は無く、またスィーフィードの履いている金色のミュールかかとが低い。なのに目線は同じか、もしかしたら見下ろされているかもしれない。砂埃がひどいせいで、あまり大きく目を開けていられないのだ。そのせいで、今は目を細めて、ひどい顔になっていると思う。

その少しの沈黙の後、
「私は責任をとりに来たのです」
よどみなくそれだけを言ったのだが、それはどこか慎重に言葉を選んでいるようにも聞こえた。
自分が聞いたことの答えにも、微妙になっていない。
「はぁあ?なんだそれ―」

言いかけた言葉は消えて、代わりに気圧されていた暴徒たちが復活する。

「ふざけんなあっ!!」「さんざんだましてたくせに!」「責任だと!?今更えらそうに言うな!!」「天使の名の方が、よっぽど汚れているわ!神だなんてとんでもない!!」「よくものこのこ出てこれたなあ!!」「いいかげんにしろー!!」「いつまでもでかい面してんな!」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」

数十人の暴徒たちは口々にわめきちらし、声は轟音となり、すぐに合唱となった。
スィーフィードは、目をふせてひととおり罵声に耳をかたむける。長いまつげが顔に影をつくる。
「うるせえなあ……」
半眼で眉間にしわを寄せ、ルークはこぼす。無論、小さな呟きは自分だけにしか聞こえない。
ふざけんなと言いつつも。それでもこの元神様が口を開けば、皆々彼女の言い分を聞こうと、静まりかえるのだから、どうなのだろう。
「昔、天使が悪魔を迫害したことは事実です。そして私は、遺産のことも過去のことも知っていて、公表しませんでした」
マイナスの視線に、一気に殺気が込められた。
勘の良い人悪い人関係なく、それだけは誰にでもわかった。
「はー……」
ヴァルは、間延びした声をあげる。
Lのセリフから想像してた彼女の像と、目の前にいる人物がかぶらなかったのだ。
「ですが今、塔や地方にいる天使達は何も知らなかったのです。知っていて隠したのは私だけです。他の者たちはただ、自分達の正義を信じていただけ、なのです。この街で、過去の天使の要素を持つのは、私だけです」
静かに、ゆっくりと言う、それらの言葉を聞いていると、まるで教会の懺悔室を覗いているような錯覚に陥った。
神が懺悔とは、笑えない。
人の罪を聞く者は、自分の罪を、誰に告白すればいいのだ。

スィーフィードは一度、殺伐とした街を振り返り、一瞬だけ顔をしかめると、強い瞳で、
「―ですから、責任を負うのは、私一人で。それが筋というものでしょう?」
あきらかに、そこには『遅かったけれど』というニュアンスが含まれていたが。
「は……じゃあ……じゃああれか?お前が俺らに八つ裂きにされてもいいって、そおゆうことか…」
緊張を全面に押し出して、一人の平民が言った。
団体で大合唱ができても、高い高い所にいた人に対して、個人の意見を言うのが、暴徒と化した今でも、ためらわれたのだ。
「私刑は、覚悟しています」
表情を変えず、言う。
また別の平民が
「よっしゃあ!!いいぜ、俺達の信じてきた神を、俺たちの手で殺すんだあっっ!!」
興奮気味に言い、

そして平民達はみな、それにのった。

「スィーフィードさんっ、死んじゃっていいの?」
とことこ寄ってきて、ラミサはスィーフィードの服のすそをつかんだ。心配そうに顔をのぞき込む。
彼女は小さく微笑み、中腰になって目線を合わせると、言い聞かせた。
「私は悪い事をしちゃったの。だからそのしっぺ返しが来たの」
「ラミサ、自分から死のうとする人、ヤだな。この前ね、そう言って友達もいなくなっちゃったの」
「ラミサ、お前!!」
「レイファのこと……!!」
これにはルークとヴァルが驚いた。
「は!あの…リナの姉か、あいつラミサに何言ったんだか」
「それよりルーク、気がついた方がいいぜ。ラミサはバカでも、頭が足りない大人でもないんだ」
「まあな。いやびっくりしたわ」
「????」
2人の会話に、ラミサは首をかしげた。
そんな様子を見て、スィーフィードは軽くラミサを抱きしめると、
「ありがとう」
小さく耳元で呟いた。


すっと、スィーフィードは立ち上がる。暴徒へ向き、
「もう少し、時間を下さい。この家の中の人と、話がしたいのです」
邪魔する者はいなかった。
私刑を受け入れたのだ。天使の長が。
もはや暴徒たちにも、他の天使に手出しをするつもりはなかった。
無言の答えに満足し、スィーフィードはヴァルを見る。
「お姉さんがいるのでしょう?供にいきましょう」
言ったその顔は、とてもおだやかだった。


■□■□■□■□■□■□


その家は、他の家がそうであるように、珍しくもない、ただの二階建てだ。それも土地が狭いから上に取った、というような。
その二階の、玄関から一番離れた部屋の隅で、コプト家の平民夫婦とその娘、天使のフィリアは毛布をひっかぶって膝を抱えていた。
いつ玄関のドアが蹴破られるか…。
いつ窓が割られるか…。
いつ家に火が付けられるか…。
まわりの家のように。

さきほどから外が静かになったのだが、もちろん窓から顔を覗かせて外の様子を見る勇気はない。

歯ががちがちと鳴る。体の震えが止まらない。
フィリアは顔を恐怖にゆがめ、涙と鼻水でぐしゃぐしゃにしていた。
この時が、少しでも早く終わるようにと願いつつ、その意味することを思い、同時に永遠に続くことを祈り、3人は震えていた。


―――と。
    たんたんたん

『――――――!!!』
3人は全く同時にびくっと肩を上下させた。
音が。
聞こえたのだ。規則的なリズムで。それも複数。
――――それは明らかに、誰かが階段をあがってくる音だった。
「ひっ……!」
ドアが破られた音はしていない。けれど3人いて、それに気付くものはいなかった。足取りが決して乱暴でも早足でもないことに気付くものもまたしかり。

きぃ……

自分たちが潜んでいる錠つきの部屋のドアが、風が吹いたように開けられた時は、めまいを感じた。はっと息を止める。

それがスィーフィードの使った魔法であると気付いた時、フィリアは平民たちが言うのより、もっとずっと深い所で、神を見た気がした。後光すら見えた気がした。
そしてその後ろに自分の弟を確認した時、やっと呼吸が再開できた。

「すぃーふゅーどさらっ……!!なんっ…ろうして……!ろう…」
長時間口を聞かず、震えていたため、ろれつの回らなくなったのを必死に直そうとしつつ、フィリアはスィーフィードの足にすがりついた。
「ごめんなさい、私が悪いんです、みんな」
フィリアの頭を抱きかかえて、言った。

「お、おい……ヴァル……一体、どういうことなんだ」
「外の人達、どうなったの…?」
呆然としていた父と母が、自分に向かって問う。
「とりあえず、家が壊れることはない。表で見張ってる奴もいるし。ただし、本題の方はこれからだ。今からこの天使さんが処刑されるらしいぞ」
「なんだって!!」
「ヴァル!どういうことなの?スィーフィード様!」
ひどい顔で泣いていフィリアは顔をあげてスィーフィードを見上げる。
「私が決めたことです。私は神ではありませんから」
「そんなあ!!スィーフィード様!!」
今度は無視してヴァルに、
「それより、あなた方が動いているということは、他の悪魔……ナイトメアも?」
「白の塔へ向かった。あっちの天使は心配いらないだろ」
「そうですか…。ありがとうございます」
「礼言う相手が違うだろ」
両親は、スィーフィードに対して粗暴な態度―いつものとおりだが―をとる息子を、はらはらして見つめる。
「そうですね。では伝えておいてください。あなたの妹さんたちが帰ってきたら」
「自分で言いな」
「残念ながら時間がありませんから」
言ったところで、
「リナ…!ヴァル!リナは生きているんだな!?」
「あ?ああ、白の塔にいる。死んでねぇさ」
唐突でわからなかったが、父は自分が一人でここへやって来たから、リナは街の騒ぎに巻き込まれて死んだと思っていたのだろう。と解釈した。
実際死んだ悪魔もかなりいたようだった。
と、
「姉さん、」
「ひ?」
「あいつ、姉さんより天使の知り合い助けに行ったからな。別に隠す気もねぇし。覚悟しとけって言っといたけどよ」
天使の知り合い、というのにスィーフィードの目が一瞬動いた。
「リナちゃん、そう……」
フィリアの言葉は、ため息のようだった。それきり何も言わない。

開いたドアから、空気が入ってきて、泣きはらした顔に、少し痛かった。



スィーフィードにすがる3人を見て、ヴァルは苛立ち―というよりも呆れた。
一体どうしてこの家にはお人好ししかいないのだ。
悪魔を育てた平民。それも捨て悪魔まで。
だまされていたことがわかっても、天使を慕う平民。
敵対しているくせに、天使を助ける悪魔。
都合よくこの家に集まっている。
何てお人好しで、珍しい奴ばっかりなんだ。

どうして、黒の塔に『悪い奴』がいないんだろう。街の人が思うような。

窓から見た空は、朝から灰色のまま。








あとがき
ていうか自分、一話に何週間かけてんだー。

ごめんなさい、ヴァルが偽物です。口調がわからなーい…。誰か教えてくださいぃ。一応私の中では、ルークと似ててでもちょっとヴァルの方がやんわり気、だと思ってます。てか父・母って( ̄■ ̄)!!名前なしかよ。なしです。父、母で!!
毎回毎回しつこいですが、もうすぐ終わる!!終わらせる!!

それでは、ここまで読んでくださった方がいましたら、感謝多謝v



最近主人公出番なぁーい……。。

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26622お久に顔を出してみたらぁぁぁ!!!リナ&キャナ 2003/8/1 18:21:52
記事番号26611へのコメント

久しぶりに書き殴りにやってきてみたらぁぁぁぁ!!
百物語チャットのことを忘れていたこと以上に、血継ぎの続きが出てるぅぅぅぅ!!!!

(騒ぎ続けています。しばらくお待ちください)


ぜぇ・・・ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・
えーっと。
改めまして。お久しぶりです。
めっきりこちらには顔を出さなくなってしまった大ボケものですが・・・
・・・最近、自分のページの小説もろくに更新してないなぁ(をい)



>スィーフィードは、マイナスの視線を浴びながら、フィリアの家の玄関、3人の悪魔の前へやって来た。そして、止まる。
>「あなた方はどうして、ここにいるのですか?」
>口を小さく開いて、静かに言った。
>ルークは思う。確かLは、この女のことをのーてんきバカだとかさんざん言っていた。この言動を見る限りとてもそうは見えない。ただのののしりだったのか。
>この女には、『しずしず』とか、そんな言葉がしっくりくる。

・・・L様ぁ・・・
ノーテンキ馬鹿って・・・



>「ラミサはみんな好きだもん」
>額から血を流しながら、すねたように頬を膨らませる。
>それでもさっきまでは、この顔で暴徒を睨み付けていたのだ。痛みを気にすることもなく。

・・・今回は・・・ラミサがすごいです。
すごいというか・・・強いです。
ほとんど、彼女とスィフィードの話になってますね・・・
男性陣・・・フィリア・・・食われてるよ・・・



>「それよか何でお前ェがここにいんだよ。仲間は見捨てたのか」
>ルークとしては、特別非難の気持ちを口にしているわけではない。口が悪いのは地なのだから、しかたがない。
>けれど他に与える印象としては、この上なく粗々しく冷たいものだろう。

荒々しく・・・って言うより、さめた、吐き捨てられたようなイメージでとられるでしょうね。
もしくは・・・ある意味見下した。
まあ、彼の場合そうとられても仕方ない雰囲気してるんですけどね。目つき悪いですし(苦笑)



>その少しの沈黙の中、ルークはただ、この女は背が高いな、とそんなことを思った。
>自分達3人が立っている玄関前に段差は無く、またスィーフィードの履いている金色のミュールかかとが低い。なのに目線は同じか、もしかしたら見下ろされているかもしれない。砂埃がひどいせいで、あまり大きく目を開けていられないのだ。そのせいで、今は目を細めて、ひどい顔になっていると思う。

長身に白いドレスの女性。
楚々として。淡々としていて。
・・・これ以上恐ろしい雰囲気を持った人は、なかなかいないと思います。
恐ろしいは・・・ちょっと違うか。
・・・畏怖。



>「私は責任をとりに来たのです」
>よどみなくそれだけを言ったのだが、それはどこか慎重に言葉を選んでいるようにも聞こえた。
>自分が聞いたことの答えにも、微妙になっていない。
>「はぁあ?なんだそれ―」
>
>言いかけた言葉は消えて、代わりに気圧されていた暴徒たちが復活する。
>
>「ふざけんなあっ!!」「さんざんだましてたくせに!」「責任だと!?今更えらそうに言うな!!」「天使の名の方が、よっぽど汚れているわ!神だなんてとんでもない!!」「よくものこのこ出てこれたなあ!!」「いいかげんにしろー!!」「いつまでもでかい面してんな!」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」「ふざけんなっ」
>
>数十人の暴徒たちは口々にわめきちらし、声は轟音となり、すぐに合唱となった。

人は。
どんなに自分が不利な状況に立たされても。気おされても。
数の暴力という単語を知っている。
逆に言えば、数がそろわなければ・・・一人では、何もできない。
たとえそれが、単なる悪口雑言だったとしても。



>「うるせえなあ……」
>半眼で眉間にしわを寄せ、ルークはこぼす。無論、小さな呟きは自分だけにしか聞こえない。

今回、どちらかといえば中立の立場に立っている彼。
『読者』であるあたし達の立場は、彼に最も近いものだと思います。
それでも・・・
・・・ここまで、冷静になれるものだろうか。



>静かに、ゆっくりと言う、それらの言葉を聞いていると、まるで教会の懺悔室を覗いているような錯覚に陥った。
>神が懺悔とは、笑えない。
>人の罪を聞く者は、自分の罪を、誰に告白すればいいのだ。

以前・・・一度漫画で見たことがあります。
いつもいつも、自分が相談されて。信頼されて。
いつの間にか相談に乗る自分という『虚像』が出来上がっていて。
でも、本当は相談されるような立場ではないのに。
『自分』は、相談できずに、一人苦しんで。
皆をだましていることを告白できなくて。
神の懺悔。
それは・・・許されざることなのでしょうか?
いえ・・・むしろ、『懺悔の対象』となるものをヒトが作り上げたこと自体、間違っていたのでは・・・?



>「は……じゃあ……じゃああれか?お前が俺らに八つ裂きにされてもいいって、そおゆうことか…」
>緊張を全面に押し出して、一人の平民が言った。
>団体で大合唱ができても、高い高い所にいた人に対して、個人の意見を言うのが、暴徒と化した今でも、ためらわれたのだ。
>「私刑は、覚悟しています」
>表情を変えず、言う。
>また別の平民が
>「よっしゃあ!!いいぜ、俺達の信じてきた神を、俺たちの手で殺すんだあっっ!!」
>興奮気味に言い、
>
>そして平民達はみな、それにのった。

やはり・・・人は弱いです。
一人が言い出さないと、何もできない。
でも、それが動き出せば。
どれほど悲惨な、残虐なことでも正当化される。



>「スィーフィードさんっ、死んじゃっていいの?」
>とことこ寄ってきて、ラミサはスィーフィードの服のすそをつかんだ。心配そうに顔をのぞき込む。
>彼女は小さく微笑み、中腰になって目線を合わせると、言い聞かせた。
>「私は悪い事をしちゃったの。だからそのしっぺ返しが来たの」
>「ラミサ、自分から死のうとする人、ヤだな。この前ね、そう言って友達もいなくなっちゃったの」

ラミサ・・・
・・・・・・・・・・・・・・・
ひょっとしたら・・・
彼女のように、無垢な心を持てるヒトこそが・・・
『神』を救うことができる、唯一のヒトではないでしょうか・・・


>「ラミサ、お前!!」
>「レイファのこと……!!」
>これにはルークとヴァルが驚いた。
>「は!あの…リナの姉か、あいつラミサに何言ったんだか」
>「それよりルーク、気がついた方がいいぜ。ラミサはバカでも、頭が足りない大人でもないんだ」
>「まあな。いやびっくりしたわ」

・・・馬鹿でもなければ、頭の足りない大人でもない。
大人って・・・馬鹿なんですよ。
ラミサ、子供ですから。
だから、強いんですよ。
『頭の足りない』大人に、まだなってませんから。



>「ヴァル!どういうことなの?スィーフィード様!」
>ひどい顔で泣いていフィリアは顔をあげてスィーフィードを見上げる。
>「私が決めたことです。私は神ではありませんから」

神では、ない。
そう。
『悪魔』が『悪』の象徴ではないように。
『天使』は『善』の化身ではない。



>スィーフィードにすがる3人を見て、ヴァルは苛立ち―というよりも呆れた。
>一体どうしてこの家にはお人好ししかいないのだ。
>悪魔を育てた平民。それも捨て悪魔まで。
>だまされていたことがわかっても、天使を慕う平民。
>敵対しているくせに、天使を助ける悪魔。
>都合よくこの家に集まっている。
>何てお人好しで、珍しい奴ばっかりなんだ。

お人よし・・・ですね。
でも、今回は悪い意味ではなく・・・いい意味で『お人よし』。
純粋なんですね。コプト家の人たちは。
だからこそ。
『捨て悪魔』だって、自分の子として育てる。



>どうして、黒の塔に『悪い奴』がいないんだろう。街の人が思うような。

・・・この一行が、今回一番印象に残りました。
確かに。確かにそうなんですよ。
ある意味、それが彼らにとっての一番の不幸なんですよ。
『悪いやつ』がいれば。
自分たちは、それの仲間ということになり、自分は『悪』の立場に立つことになる。
そうなれば・・・
そうなれば、罪を償えますからね。
でも・・・
『いい奴』そろいの黒の塔なだけに・・・『償える』ものがない。
自分にできることが・・・ない。






>ごめんなさい、ヴァルが偽物です。口調がわからなーい…。誰か教えてくださいぃ。一応私の中では、ルークと似ててでもちょっとヴァルの方がやんわり気、だと思ってます。てか父・母って( ̄■ ̄)!!名前なしかよ。なしです。父、母で!!

・・・うぅむぅ・・・
ってか、ヴァルまともに書いたことないんで(汗汗)
いえ・・・あたしがルークに偏りまくった愛情注ぎまくってるからなんですけどね(こらこら)




なんか、感想になっていませんが・・・
これからもがんばってください!!
絶対連載の最後まで、追い続けますから!!!

それでは!

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26631お久しぶりですぅぅぅ(>□<)!!!羅琴みつき E-mail 2003/8/3 00:26:29
記事番号26622へのコメント

>久しぶりに書き殴りにやってきてみたらぁぁぁぁ!!
>百物語チャットのことを忘れていたこと以上に、血継ぎの続きが出てるぅぅぅぅ!!!!
まことにお久しぶりでございますっっm(。。)m!!
覚えていていただけたなんて……!!くぅっ…!感無量につき!

>(騒ぎ続けています。しばらくお待ちください)
>ぜぇ・・・ぜぇ・・・はぁ・・・はぁ・・・
>えーっと。
>改めまして。お久しぶりです。
>めっきりこちらには顔を出さなくなってしまった大ボケものですが・・・
>・・・最近、自分のページの小説もろくに更新してないなぁ(をい)
おお、そうか。ホームページを開設させたのですねvvうらやましいです。私は作りたくても環境悪くて出来ないし、知識ないし、家族共同使用だから見られるし……(‐_‐)

>>ルークは思う。確かLは、この女のことをのーてんきバカだとかさんざん言っていた。この言動を見る限りとてもそうは見えない。ただのののしりだったのか。
>>この女には、『しずしず』とか、そんな言葉がしっくりくる。
>
>・・・L様ぁ・・・
>ノーテンキ馬鹿って・・・
うーん……。昔の丸文字キャラはどこへ行ったんだか。。ホントに同一人物か!?
当時は革命なんて全く考えてなくて。彼女に今後出番があるのかもわからず書いてましたから。←出た!ザ☆一発書きの盲点!!むしろ見えてる所のが少ない!!

>>「ラミサはみんな好きだもん」
>>額から血を流しながら、すねたように頬を膨らませる。
>>それでもさっきまでは、この顔で暴徒を睨み付けていたのだ。痛みを気にすることもなく。
>
>・・・今回は・・・ラミサがすごいです。
>すごいというか・・・強いです。
>ほとんど、彼女とスィフィードの話になってますね・・・
>男性陣・・・フィリア・・・食われてるよ・・・
前はオリキャラ同士、ということで割とラミサとレイファでワンセット感があったんですよね。んで、彼女がいなくなって、ラミサの立ち位置が変わりつつあると…。

>荒々しく・・・って言うより、さめた、吐き捨てられたようなイメージでとられるでしょうね。
>もしくは・・・ある意味見下した。
>まあ、彼の場合そうとられても仕方ない雰囲気してるんですけどね。目つき悪いですし(苦笑)
損ですねー。(見た目で損するのって結構辛いものが…)
そこがまたいいんですけどvv←目つき悪いキャラが大好き

>長身に白いドレスの女性。
>楚々として。淡々としていて。
>・・・これ以上恐ろしい雰囲気を持った人は、なかなかいないと思います。
>恐ろしいは・・・ちょっと違うか。
>・・・畏怖。
偏った完璧さとでも言いましょうか。。
でもほとんど二重人格です。普段はハートマークいっぱいなのに…。変わりすぎじゃー( ̄□ ̄)。無理ありすぎ。

>人は。
>どんなに自分が不利な状況に立たされても。気おされても。
>数の暴力という単語を知っている。
>逆に言えば、数がそろわなければ・・・一人では、何もできない。
>たとえそれが、単なる悪口雑言だったとしても。
大衆の中で、ただ名前もなく、村人Aとなって、初めて対抗できる。
じゃあ小説の中で名前をもらえる彼ら彼女らは?
与えられた瞬間から、常に『個人』として生きなければならない。
それに何より、村人Aの話を求める人はいないから。

>今回、どちらかといえば中立の立場に立っている彼。
>『読者』であるあたし達の立場は、彼に最も近いものだと思います。
>それでも・・・
>・・・ここまで、冷静になれるものだろうか。
彼って何か…一見短気なんだけど、そうでないというか…。何だか怒るのもめんどくさがってる、というか…。むぅ…よくわからなくなったなぁ。。

>以前・・・一度漫画で見たことがあります。
>いつもいつも、自分が相談されて。信頼されて。
>いつの間にか相談に乗る自分という『虚像』が出来上がっていて。
>でも、本当は相談されるような立場ではないのに。
>『自分』は、相談できずに、一人苦しんで。
>皆をだましていることを告白できなくて。
ありますあります。私も前は、相談されることの方が多くて。もともと自分から悩み事を話す方ではなかったからなんですが。ホントは相談にのっても適当なことしか言わないし、そんなこと言えた立場じゃなかったんです。まあ、相談ってのは、言ってすっきりする方が多いみたいですけど。
でも最近はお互い言い合える友達がいるし。というか相談されてた時の一人ですけど。その子によると、『自分だけが相談してると不安になるから、そっちの話もしてほしい。してくれて嬉しい』。自分だけが秘密とかいろいろ話してても信頼関係は作れないんですね。

>やはり・・・人は弱いです。
>一人が言い出さないと、何もできない。
>でも、それが動き出せば。
>どれほど悲惨な、残虐なことでも正当化される。
この世界には、神どころか神父すらいないというのに。

>>「ラミサ、自分から死のうとする人、ヤだな。この前ね、そう言って友達もいなくなっちゃったの」
>
>ラミサ・・・
>・・・・・・・・・・・・・・・
>ひょっとしたら・・・
>彼女のように、無垢な心を持てるヒトこそが・・・
>『神』を救うことができる、唯一のヒトではないでしょうか・・・
まじりけのないもの。けがれのないもの。
無垢だからこそ、言えること。はばからずに言えること。
無垢な狂気。無垢は凶器。誰の?

ごめんなさい……げふんげふん

>・・・馬鹿でもなければ、頭の足りない大人でもない。
>大人って・・・馬鹿なんですよ。
>ラミサ、子供ですから。
>だから、強いんですよ。
>『頭の足りない』大人に、まだなってませんから。
レイファが死んだことも、ちゃんと理解していて、その理由もまた。
ラミサって実際は、大人とも子供とも言い切れない微妙な年なんです。描写はめちゃくちゃロリっぽいですけど(というか設定にしかいかされてない)。。それこそ一歩間違えれば『頭の足りない』、と言われてしまうような。

>神では、ない。
>そう。
>『悪魔』が『悪』の象徴ではないように。
>『天使』は『善』の化身ではない。
スィーフィードは、白の塔の中で、他の天使より少し年をとってて、塔を建てただけの、ただの天使。
言ってしまえば、天血を持っているだけの、ただの人間。
神であるはずがない。

>お人よし・・・ですね。
>でも、今回は悪い意味ではなく・・・いい意味で『お人よし』。
>純粋なんですね。コプト家の人たちは。
>だからこそ。
>『捨て悪魔』だって、自分の子として育てる。
それがリナはいやなんですね。むぅ。うちのリナは暗いなあ(ダメじゃん)。
リナだったら気にしないで前向きに笑ってそうだし。何か闇リナしか出てこない。。

>>どうして、黒の塔に『悪い奴』がいないんだろう。街の人が思うような。
>・・・この一行が、今回一番印象に残りました。
>確かに。確かにそうなんですよ。
>ある意味、それが彼らにとっての一番の不幸なんですよ。
>『悪いやつ』がいれば。
>自分たちは、それの仲間ということになり、自分は『悪』の立場に立つことになる。
>そうなれば・・・
>そうなれば、罪を償えますからね。
>でも・・・
>『いい奴』そろいの黒の塔なだけに・・・『償える』ものがない。
>自分にできることが・・・ない。
天使を倒す!!とかそんな言葉を掲げながら、実質は家出娘やそれを追ってきたやつとかが塔に集まるだけ。誰一人として、本気で天使を倒そうと思っていない。
だからこそ、成り行きでうやむやのうちに助けにいってしまう。

>・・・うぅむぅ・・・
>ってか、ヴァルまともに書いたことないんで(汗汗)
>いえ・・・あたしがルークに偏りまくった愛情注ぎまくってるからなんですけどね(こらこら)
あと微妙にミリーナもよくつかめずにただのですます…。でもうちはリナが『さん』で呼ばれるのがあんまり好きくない( ̄□ ̄)。だから途中でいきなり原作アメリアに変えたり…。←趣味が変わるほど長々書き続けてるのが悪い

>なんか、感想になっていませんが・・・
いえ、私こそ支離滅裂になってます……

>これからもがんばってください!!
>絶対連載の最後まで、追い続けますから!!!
ああああ〜……こんないいかげんで、出戻ってばっかのやつにそう言ってもらえるとぉー!!!
何とか続きは早くだしますので!!ちゃんと完結させますので!!
とかいいつつどう終わらせるかまだ決まってなかったりごにょごにょ…。。

>それでは!
ホントにホントにありがとうです!!嬉しかったです!!

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26652お久しぶりです!紗希 2003/8/7 21:39:11
記事番号26610へのコメント

>みなさんお久しぶりです。挨拶はいつもこのセリフな羅琴です。
>はじめましての方、はじめまして。
>もはや月1ですらない、この遅さ。ああ…ごめんなさいエンドレス。。
お久しぶりです、みつきさん!
「…私は初めてだな。」
挨拶せーよ。
「何故魔王が挨拶せねばならんのだ?」
…礼儀がなってないなー。
「一応はあるつもりだ。大なり小なりな。
 初めまして、羅琴みつき殿。
 我が名はサキ・ルーズベルト・シャブラニクドゥ。
 ルビーアイ・シャブラニクドゥの双子の兄だ。
 こんな馬鹿の批評を良くやっているものと、常々感心しているよ」
何ですって〜!
この…!
「次だ、ほら」
…覚えてろ。

>いっつも言い訳してますが、羅琴は今年高校受験でして。前は夏休みに連続投稿してましたが(何年前の話だ)、頑張らないわけにもいかなくなりました。元が相当ヤヴァイので…。。というわけで、更新スピードは上げられないと思うのですが、何とか合間に数を稼いでやっていきたいと思ってます。というか今でも充分すぎる程不定期なのですが。見捨てないでいてくださると嬉しい限りです。
へぇ〜、今年が高校受験なんですか!
「お前の精神年齢と偉い違うな?」
…どういう意味よ?どうせ変な事しかないんでしょうけど…
「お前……幼いんだよ!」
(怒)
「ほらな。」
(もういい(怒))大丈夫ですよ、私も大変だったし、今でも更新は遅いですからv
「威張って言う事でもないんだが……。
 まぁ、そういう事だ」

>はじめての方は、無駄に長いですけど、前回までのお話、著者別ツリーより、お願いします。
>天使とか悪魔とか出てきて、当時はまっていたヴァルフィリから、兄妹ネタ、んでもって末にリナとかとんでもな設定になってます。しかも義理。L様とスィーフィードさんが対等だったり、とにかくそんな原作無視な話を許せる方は、どうぞ。
大丈夫ですよ!
貴女なら、引き込める力があります!
「フッ…相変わらず変わらないお前とは大違いだ」
何を言ってんの!出しといてもらって。
「終わってないだろう?」
ギク。
「更新してないし。」
う!
…します〜、勘弁して〜(泣)

>それでは、久しぶりにあのフレーズを使いましょう。←本編そんなんになってきました
>
>おどろおどろしい人間模様が炸裂する、不吉ファンタジーストーリー☆れっつ だうん。
まさか、あの人がリンチにかけられるとは思いませんでしたよ。
これも宿命でしょうか…?
未だに思う、何が正しくて、何が悪いのか…
「ふん…何が正義だなんて、個人の問題だ。
 私はあの方が正しいし、私の子は私が正しいんだよ。」
そうだよね〜。
良いこと言うじゃん。
「当たり前だ!何故そんな事を言う!?」
あうう…ごめんなさい(泣)


訳わからんまま終わります〜。
御免なさい。
「またな。」

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26695ニューディール政策の人ですよね…。羅琴みつき E-mail 2003/8/13 17:14:44
記事番号26652へのコメント

>お久しぶりです、みつきさん!
うわあ、もうっ、お久しぶりー!!覚えててくださって感謝看守vv……これも何回言ってんだろう…。

>「…私は初めてだな。」
>挨拶せーよ。
はっ!!誰!?

>「一応はあるつもりだ。大なり小なりな。
> 初めまして、羅琴みつき殿。
> 我が名はサキ・ルーズベルト・シャブラニクドゥ。
> ルビーアイ・シャブラニクドゥの双子の兄だ。
> こんな馬鹿の批評を良くやっているものと、常々感心しているよ」

…………………………………。


…………っ゜)!!

ニューディール政策(違)!!?新規巻き返し!?

>>いっつも言い訳してますが、羅琴は今年高校受験でして。前は夏休みに連続投稿してましたが(何年前の話だ)、頑張らないわけにもいかなくなりました。元が相当ヤヴァイので…。。というわけで、更新スピードは上げられないと思うのですが、何とか合間に数を稼いでやっていきたいと思ってます。というか今でも充分すぎる程不定期なのですが。見捨てないでいてくださると嬉しい限りです。
>へぇ〜、今年が高校受験なんですか!
はい…。もっと夏をエンジョイしたいのに…。まあしょがないですけどね、うちの家訓(んなもんねえ)によって例のごとく受験生は旅行にも置いていかれました。

>「お前の精神年齢と偉い違うな?」
>…どういう意味よ?どうせ変な事しかないんでしょうけど…
>「お前……幼いんだよ!」
ええっ!?そうですかー!?私の中の沙希さんイメージはめちゃ大人で知的な振る舞いで…vv

>(怒)
>「ほらな。」
>(もういい(怒))大丈夫ですよ、私も大変だったし、今でも更新は遅いですからv
>「威張って言う事でもないんだが……。
> まぁ、そういう事だ」
そう言ってもらえると救われます…。。
何とか早めに……とかいいつつこの時点で充分遅れてるんですけど。。最近書きたい話が増えたので、それを支えに制作意欲を高めていく次第でー。

>>天使とか悪魔とか出てきて、当時はまっていたヴァルフィリから、兄妹ネタ、んでもって末にリナとかとんでもな設定になってます。しかも義理。L様とスィーフィードさんが対等だったり、とにかくそんな原作無視な話を許せる方は、どうぞ。
>大丈夫ですよ!
>貴女なら、引き込める力があります!
ぎゃー……。。。

>「フッ…相変わらず変わらないお前とは大違いだ」
>何を言ってんの!出しといてもらって。
>「終わってないだろう?」
>ギク。
>「更新してないし。」
>う!
>…します〜、勘弁して〜(泣)
頑張ってくださいっvv実はこの前、沈んでないぶんは読ませてもらっていたのです。ゼロとナーさんのv続き物のようでしたのでレスは控えてたんですが…。
落ち着いたらバリバリ読ませてもらうので覚悟しといてください!!

>まさか、あの人がリンチにかけられるとは思いませんでしたよ。
>これも宿命でしょうか…?
>未だに思う、何が正しくて、何が悪いのか…
>「ふん…何が正義だなんて、個人の問題だ。
> 私はあの方が正しいし、私の子は私が正しいんだよ。」
>そうだよね〜。
>良いこと言うじゃん。
ですよね。人によって見る角度が違うし、私も書いててよくわからない…( ̄_ ̄)。
思うのは、完結した時に、読んだ方が自分なりの考えを持ってくれること。それが出来たら、この長いお話も私も幸せですvv

>「当たり前だ!何故そんな事を言う!?」
>あうう…ごめんなさい(泣)
ルーズベルト大統領(なんだ)!沙希さんには優しくしないとっ。

>訳わからんまま終わります〜。
>御免なさい。
>「またな。」
ホントにありがとうでしたっ。そして遅れてごめんなさい!!
それであ。

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26703血の後継者 第30話 〜絞首台へ向かう足の長い人〜羅琴みつき E-mail 2003/8/14 03:47:26
記事番号26610へのコメント

おはよう、こんにちは、こんばんは。みつきですっ。

血継ももうさんじゅーかー…(←読みにくい
無駄に長かったなあ…というか各話が短かったなあ( ̄_ ̄)
やっぱり更新速度は上げられないんですが、ほそぼそとやっていくので見捨てないでくださるとありがたき。。
では前書きもほどほどにさくっと本編へー。




『血の後継者』
第30話
〜絞首台へ向かう足の長い人〜


この街には、塔が出来るずっと前、非常に治安の悪い時期があった。悪魔と平民を中心に。無論、生まれてくるのに血は分けられるが、性格までそれで決まるわけではない。少数だが暴れる天使もいた。聖者じみた天使というのは、自分が選ばれた者なのだと、平民や悪魔よりも偉いのだと、そういった優越感から生まれることが多い。
天使は説教をしたが、大した効果もない。もともとそういう人達は信仰心が薄く、天使もやたらと平民たちに劣等感を植え付けるわけにもいかず、治安は最悪。
犯罪を取り締まる機関もなく、そこから生まれた民間の『私刑』。一人に対して何十人もが集まってやっと取り押さえ、相応の罰を与える。それは専用の小屋に決められた期間入らせて労働を義務づけるとか、そんなものが多かった。
その時に、殺人をした者の対処に困り、絞首刑が始まった。
そのおかげなのか、犯罪は減っていき、信仰心の強い人が増えた。
自然と収容する小屋も、絞首台もいらなくなり、ここ何十年使われることはなかった。けれど街の外れに隠すように保存されていた。


つまり今広場に置かれた絞首台は、当時のものというわけで。



「なあ、あんなんあったっけか?お前知ってた?」
平民であるガウリイ=ガブリエフは、平民に聞いた。
フィリアの家に集まっていた人達が、スィーフィードが来てしばらく、何を話していたのか聞こえなかったが、彼女の私刑が決まった、というのは聞こえてわかった。大きな声だったから。
平民達が広場に向かい、ふらふらとついていけば、ほどなくしてアレが運び込まれた。
ぼーっと見ている所で、よく店に来る近所の子の姿を見つけて、声をかけたのだ。名前は確か…スエ。
小柄な少女で、どこにでもあるベージュのワンピースの上から、薄い朱色のエプロンをかけている。肩より少し長い髪―ボリュームが少ない―はゆるい三つ編みにしていた。それはガウリイの目からはボサボサにしか見えなかったが、これでいいらしい。
「知らんわ。昔のやら?準備しとんの、みんな年寄りばっかやし。それより、その呑気な声どうにかならんの?今からスィーフィードの私刑が始まるんだよ?興奮してこんの?」
彼女は変ななまりのある言葉で答えてくれた。まだ小さいころに、地方から移り住んできた家の子なのだ。言葉を直す―というより言い方を変える―気がないらしく、不便でもないから今だに方言を使う。
その人が言うように、広場にあれを運んでいるのはじいさんばあさんばっかりだった。
「いや、何というか…。状況についていけないというか。流れにのれないんだ」
「は?何それ。うちらだまされとったんやよ?」
「だからって、昨日まで仲良かったやつのこと、殴ったりしてるの見るとなあ…。何か天使を殴ってるのに参加できなかったんだ」
「そりゃあさ、そう言われたらちょっと痛むけどさ、そういうん、良い子ちゃんぶっててヤだ。みんなさ、偽物に騙されてたり、ずっと信じて頭下げてた自分が嫌なんやら」
ガウリイは正直、驚いた。自分よりずっと若いこの子はちゃんと考えている。見ている。自分は何だ?何がしたい?
「えーっと…君…、スエちゃんだっけ?」
「うん」
合ってた。2文字だから覚えやすかったんだ。
「でもあれだろ?頭下げてた自分がーって、下げてる時は幸せだったんじゃないのか?好きでやってたんだし」
「幸運の壺を売られて、その時満足してても後で騙されてたって知って怒らんの?バカだなあ自分、って思うやん」
「なるほど」
怪しい壺を買うのは当然自分が悪い。
「じゃあ、自分が嫌なら、どうして天使を襲うんだ?今の話じゃ八つ当たりみたいじゃないか」
ガウリイのしつこいクエスチョンマークに呆れながらも、スエは言う。
「自分はバカって認めたくないんやら?簡単に認められる人はそうおらんてえ。もともと平民なんて劣等血やん。悪魔は魔法使えるだけ良いよ、うちらなんも出来んし」
広場には街の平民のほとんどが既に集まっていた。
ざわめきもうるさく感じるようになった。
「じゃあ、偽物って何だ?本物って何だ?騙されてたってわかったら天使に暴力ふるって、じゃあ悪魔にはどうするんだ?今までずっと仲間はずれだったのに、天使は偽物、悪魔が本物ってことにするのか?」
「あー、もうっ!うるっっさいなあ!!じゃあじゃあばっかり言うな!くそむかつくわ!」
「えぇ……??」
いきなり怒鳴り出したスエに身を引くガウリイ。
「すまんすまん。…今ので最後だから」
その言葉でスエはさらに顔をしかめた。
「兄ちゃんさあ、情けなくないん!?年下のガキに聞くなよな…」
「いや、参考になるからさ。で?どうなんだ?」
彼女はむすっとした顔のまま、
「…つかさあ、そういうことうちに聞かんで。他の人に聞きゃー。
 偽物本物なんてさ、先に言ったのはうちだけど、結局どっちもないんだし、平民が情けなくなるだけやん。悪魔のことなんてそれこそ分かんないし、うちもともとそんなに信仰心強くなかったんだわー。だからタコ殴りにも参加しんかったしっ」
「ふーん……そんなもんか」
「…少しは自分で考えやあ。人の意見参考にする時点でおかしいわ」
後ろの人に押されて―ぶつかられ―、前へよろけながらはばからない。
最初からいた2人は、今や広場を囲むように集まった人々の層の最前列にいた。
「うーん……何かよくわかんないんだよなあ。みんなみたいに怒るのが普通だと思うんだが…。
 でもお前さんも参加してなかったんだな。というより子供は見かけなかったんだが、どこ行ってたんだ?」
街の混乱の中に、少なくとも彼がいた所には子供はいなかったし、フィリアの家を囲んでいた暴徒の中にも、子供はいなかった。それが今はもう結構な数の子供が確認できた。
「あー、何かねー、子供の天使いじめとったよ。あれはいじめてるっていうより殺意感じたけど。子供の相手は子供でってことやら」
何でもないように言う。猫が寝てた、そんな口調だ。
「それは……ひどいな…」
ぽつり。
「そだね」



スィーフィードがコプト家から出て、広場へ向かいはじめ―

「スィーフィード様っ!!」
「………」
かけられた声に、声もなく振り向く。
外で待っていたルークとラミサ。2人のもっと後ろの方から、かけてくる白服の天使。空を翔んでいたのか、この今の状況で純白の大きな翼を持っているその姿は、堂々としているようにも見えた。

まだ涙を流したまま、それでもついてきたフィリアは、彼女の目が細くなるのを感じ、視界はすぐにまた滲んだ。

「…………ルナ」


ああ、自分は止めにきたつもりなのに。この人を。
広場での光景はもう見てきた。上空からだが。
でもこの人が私を呼び捨てにしている時点で、自分は結末を覚悟しなければならない。
普段はゆるんだ顔で、つりそうなほどの笑顔で、ちゃん付けなのに、

こんなのは反則だと思う。



「ルナ?」
呼び掛ける声に、ルナはそばまであゆみよる。
他のみんなは一度会っただけ、コプト家に至っては初対面なので、黙って成り行きを見ている。
「……………」
眉をひそめ、苛立たしげな顔。
止める言葉を飲み込み、心底嫌そうに、
「………………………お供、します…」
その意味をくみ取って、スィーフィードは、先程ラミサに向けたのととてもよく似た―小さな微笑みを返す。
「お供はいらないわ。それより、手伝って欲しいことがあるのよ」
「……?」
その言葉に、不安を感じつつも、自分に向けられる言葉が、敬語でないことが嬉しい。

「あなたに、私の台を引いてもらいたいの」

「??」
一瞬、何のことかわからず、顔をしかめる。
そしてすぐに、思い至る。
「なっ!!あなたは私に……私にあなたを殺せというのですか!?」
絞首刑というのは、踏み台を使って首に輪をかけ、誰かが台をひく、もしくは自分で蹴るかだ。
ルナのセリフで意味を理解し、皆に緊張が走る。
「私は人間らしく死にたいのよ」
いつも冷静沈着なルナの荒々しさにも動じず、スィーフィードは極めて感情のない声を出す。
「あなたは覚悟をしてきてくれたのでしょう?
 あなたに、私の台を引いてもらいたいの」

ああ、せっかく覚悟を決めてきたのに、この人は平気でとんでもないことを言う。
そんなこと出来るわけがないのに。
そして断れるわけもなく。
結局私はこの人が無様にぶら下がる様を演出してしまうのだ。

こんなのは反則だと思う。




ガウリイとスエの会話は一旦終わり、沈黙が続いたころ、
「スィーフィードが来たぞー!!道を開けろ!!道を開けろー!!」
後ろの方から大きな声が聞こえ、伝言ゲームのように小さい声がいくつも近づいてくる。
2人はちょうどど真ん中にいたので左に寄った。
充分以上に道幅を開ける。

絞首台は昔のままだ。縄だけは、以前子供が遊んでいて死にかけた―その時は近くに大人がいた―ことがあって、取り外されていた。
近くの家の人が縄を持ってきて、さっきまで取り付けの作業をしていた。


私刑が始まる。









後書き
ぎゃあ。。中途半端な終わり方…。

文中にスエって子が出てきましたが、あの方言はうちが普段使ってるやつです(んなー)。微妙に関西っぽいですけど違います。一人称、いっつも『うち』なわけじゃないんですけども。最近こっちの方が多いかな?
単語や名詞は変わりないですけど、語尾がめちゃくちゃ田舎ですねー。
『やら〜』とか『しや〜(〜すれば?の意)』とか使いまくりです。メールでも使いまくり。。
何か方言ってよくないですか??落ち着くんですよvv
ビバ!田舎vvでは!終わるvv