◆−剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 2−棒太郎 (2003/8/5 19:28:12) No.26640 ┣利害や思惑が複雑に絡んできていますね−エモーション (2003/8/9 20:22:50) No.26659 ┃┗お久しぶりです−棒太郎 (2003/8/11 00:15:10) No.26677 ┣皇国側、色々な方々の思惑が交錯してますね。−猫楽者 (2003/8/11 00:30:16) No.26678 ┃┗お−棒太郎 (2003/8/11 22:19:06) No.26683 ┃ ┗タイトルが・・・・・・−棒太郎 (2003/8/11 22:20:33) No.26684 ┣剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 3−棒太郎 (2003/8/14 21:58:47) No.26712 ┃┗Re:剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 3−エモーション (2003/8/17 21:53:57) No.26723 ┃ ┗Re:剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 3−棒太郎 (2003/8/18 22:00:21) No.26733 ┣剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 4−棒太郎 (2003/8/20 23:54:19) No.26751 ┃┗さすがです、ヴェルディオスさん。−エモーション (2003/8/21 21:58:03) No.26763 ┃ ┗Re:さすがです、ヴェルディオスさん。−棒太郎 (2003/8/22 23:36:08) No.26782 ┗剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 5−棒太郎 (2003/8/24 19:10:02) No.26803 ┗じいちゃん、最強かもしれない……−エモーション (2003/8/24 21:38:04) No.26806 ┗Re:じいちゃん、最強かもしれない……−棒太郎 (2003/8/25 18:47:14) No.26823
26640 | 剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 2 | 棒太郎 | 2003/8/5 19:28:12 |
こんにちわ。しばらく奈落の底に沈んでいた棒太郎です。 この度ようやく浮上してきましたので、続きをば。 ************************************* 剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 2 ミルトニア皇国の王宮の一室。 そこに黒のローブを纏った一人の男が、山積みされた本に囲まれながら座っていた。 「ふふ、我ながら大したものだな。わずかな文献から、ここまでこぎつけたのだからな。」 手にした本を机に置き、小さく笑った。 「”闇黒の瞳”とやらを一度、ぜひ見てみたいものだったが・・・・・」 「失礼します。」 ノックとともに、一人の侍女が入ってきた。 「神殿騎士団の方々がお見えになりました。」 「そうか・・・・・・ではすぐに謁見室へ行く。」 「お前達が”神殿”の騎士団か?」 「お初にお目にかかります。アングレカム王。」 アングレカムの向かいにいる5人の男女が一斉に跪いた。 「”星の智慧派”神殿の騎士団、第1騎士団団長、カトレア=レアーナにございます。」 「同じく第2騎士団団長、グラマト=フィラムにございます。」 「第3騎士団団長、リカステ=シモンです。」 「神殿親衛隊隊長のエランギスと申します。」 「副隊長のセロジネです。」 そう自己紹介した5人を、アングレカムは見回した。 「女の団長もおるのか。」 カトレアとリカステに目をやった。 「剣の腕は男に引けをとりません。」 グラマトがそう言ったとき、 「これはこれは、遠路はるばるよくお越しくださった。」 「キリウか。」 アングレカムは入ってきた男――キリウに目を向けた。 「こやつらがお前の言っていた者たちか。」 「はい。あの資料はこちらの上層部の方から、提供をいただきまして。向こうもこちらに協力してくれますので。」 「”星の智慧派”とは聞いたことのない宗派だが・・・」 「まあ、スィーフィード信仰に比べたら、他のものは陰に隠れますが。それにこちらは秘密結社みたいなものですから。」 ニヤリと笑みを浮かべながら、キリウはそう述べた。 「部屋はもう用意してありますので、今日はゆっくり休んでください。」 「神官長さまたちは、何をお考えなのだ。」 王宮の廊下を歩きながら、カトレアが呟いた。 「確かに今回のこと、ちとわからんところがあるな。」 「・・・・・・あのキリウとかいう人。なにか腑に落ちません。」 グラマトとリカステも、それぞれの思いを口にした。 「そこまでにしておきな。」 その3人に向かって、エランギスがニヤニヤと笑いながら声をかけた。 「神官長さまたちを疑うのか?お前ら。」 「そのような考えは、神殿への反逆に―――」 セロジネも言葉を継いだ。 「そんなつもりはない!ただ―――」 「だったら、余計なことは考えないことだな。変な誤解を受けることになるぜ?ん?」 「・・・・・・・・・・」 「さて、王よ。手駒も揃ってきましたし、これからですぞ。」 「う、うむ。これでより強大な力をもてるのだな。」 「そうです。」 ククク、と邪悪な笑みを浮かべるキリウ。 「・・・・・時は次なる段階に動き始めた・・・・・さして狂いは無し・・・・」 「!?」 突然聞こえてきた声に、アングレカムは辺りを見回した。 部屋の入り口に、いつの間にか一人の男が立っていた。 「お、お前は・・・・・・?」 黒のシルクハットを被り、手には掌大の懐中時計が握られていた。 「我が名はクロックワーク・・・。マスターの伝言を伝えに来たもの。」 「マスター?・・・・ほう、するとお前はあの男の使いか・・・・・」 「な、なんのことだ、キリウ?」 「ああ、ご安心ください。神殿とは別に、手を貸してくれる者です。で、その伝言とは?」 クロックワークは無表情にままで、淡々と言葉を紡いだ。 「ネズミがやって来た。かなり大きなネズミなので、早めに駆除したほうがいいだろうとのこと。」 「ほほう、ネズミとな。わかった、早めに駆除することにしよう。」 そうキリウが言うと、クロックワークは静かに部屋を出て行った。 「へっくしょん!!」 盛大なくしゃみが響き渡った。 「どうした、リナ?」 「う〜〜〜〜、誰かあたしの噂をしてるわね。しかもあんまりいいもんじゃなさそうね。」 「そうかもな〜。」 「ちったあ、フォローせんかい!」 スパコーンとスリッパで叩くいい音も聞こえた。 「ま、ここはもう敵陣だからね。なにが起こるか分かったもんじゃないよね。」 馬を引くコタロウが呟いた。 「そうね・・・・用心に越したことはないわね。」 ミヤリも静かに呟いた。 そのとき――― 「!」 先頭を歩いていたガウリイが、不意に足を止めた。 「どうしたのよ?ガウリイ?」 リナがガウリイに問いかけたとき、 「来るぞ。」 「!?」 ガウリイが剣を抜くと、リナたちを囲むように、レザーアーマーを身に着け、フードを被った者たちが現れた。 「団体さまのおでましってワケね。」 リナやコタロウも戦闘態勢に入る。 「リナ、こいつらあのときのヤツらと同じだ。」 「げっ、そうなの?」 ガウリイの言葉に、リナはうんざりしたような顔になった。 「でも、やってやろうじゃないのよ!」 「さてさて。まずはお手並み拝見といきますか。」 手を丸く握り、望遠鏡のように覗き込んでいる男が愉しそうに呟いた。 黒子装束に身を包んだあの男であった。 「あっさり幕が降りちゃつまらんしなぁ。まだまだ舞台はこれからだし。」 ふと何かに気づいたように、彼方へ目をやった。 「・・・・・・・へえ、飛び入りかね。こいつぁ、ドデカいことになるかも知れねえな。」 ************************************* どうも、久々の続きでした。 またいろいろ出てきてしまいました。 どんどん首絞めていってますね。ハッハッハ。 それでは。 |
26659 | 利害や思惑が複雑に絡んできていますね | エモーション E-mail | 2003/8/9 20:22:50 |
記事番号26640へのコメント 棒太郎様、こんばんは。 >こんにちわ。しばらく奈落の底に沈んでいた棒太郎です。 >この度ようやく浮上してきましたので、続きをば。 夏風邪に引っかかっている間に、続きが……。お待ちしていました♪ >「ふふ、我ながら大したものだな。わずかな文献から、ここまでこぎつけたのだからな。」 >手にした本を机に置き、小さく笑った。 >「”闇黒の瞳”とやらを一度、ぜひ見てみたいものだったが・・・・・」 〃闇黒の瞳〃……(汗)あれですか(滝汗) 迂闊に使ったりすると、這い寄って来る方(笑)に、酷い目にあわされるのに……。 ここでは、既に失われたことになっているのでしょうか。 >「こやつらがお前の言っていた者たちか。」 >「はい。あの資料はこちらの上層部の方から、提供をいただきまして。向こうもこちらに協力してくれますので。」 >「”星の智慧派”とは聞いたことのない宗派だが・・・」 >「まあ、スィーフィード信仰に比べたら、他のものは陰に隠れますが。それにこちらは秘密結社みたいなものですから。」 〃星の智慧派〃……どんな宗派で、教義の宗教なのでしょう。 〃闇黒の瞳〃なんてものについて、書かれている資料を持っているあたり、 何だか表と裏の顔の差が激しそうな気がします。 また、協力する理由……交換条件が、キリウさんを見ていると、とても不安を 感じるのですが……。 >「神官長さまたちは、何をお考えなのだ。」 >王宮の廊下を歩きながら、カトレアが呟いた。 >「確かに今回のこと、ちとわからんところがあるな。」 >「・・・・・・あのキリウとかいう人。なにか腑に落ちません。」 >グラマトとリカステも、それぞれの思いを口にした。 >「そこまでにしておきな。」 >その3人に向かって、エランギスがニヤニヤと笑いながら声をかけた。 >「神官長さまたちを疑うのか?お前ら。」 >「そのような考えは、神殿への反逆に―――」 >セロジネも言葉を継いだ。 >「そんなつもりはない!ただ―――」 >「だったら、余計なことは考えないことだな。変な誤解を受けることになるぜ?ん?」 カトレアさん、グラマトさん、リスカテさんといった、騎士団団長さんたちは、 今回のことは、何やら腑に落ちないものを感じているのですね。 逆に親衛隊であるエランギスさん、セロジネさんたちは、全部を承知していて、 尚かつカトレアさんたちの、監視をしに来ているように見えます。 神殿では、親衛隊の方が立場は強いのでしょうか。 何にせよ、目的等はあまり良いものではなさそうですね。 >部屋の入り口に、いつの間にか一人の男が立っていた。 >「お、お前は・・・・・・?」 >黒のシルクハットを被り、手には掌大の懐中時計が握られていた。 >「我が名はクロックワーク・・・。マスターの伝言を伝えに来たもの。」 >「マスター?・・・・ほう、するとお前はあの男の使いか・・・・・」 さらに何だか凄そうなのが登場ですね。あの男……どなたでしょう……。 何だか嫌〜な予感が……(汗) それにしても、あちらこちらから、それもかなり怪しげ且つ、やば目な相手から、 手を借りて……借りを返すときに膨大な利子をつけられる可能性を、 アングレカム王はきちんと考えているのでしょうか。 >「リナ、こいつらあのときのヤツらと同じだ。」 >「げっ、そうなの?」 >ガウリイの言葉に、リナはうんざりしたような顔になった。 >「でも、やってやろうじゃないのよ!」 二回、倒さないと昇天してくれない方々ですね(汗)確かにうんざりですね。 >黒子装束に身を包んだあの男であった。 >「あっさり幕が降りちゃつまらんしなぁ。まだまだ舞台はこれからだし。」 >ふと何かに気づいたように、彼方へ目をやった。 >「・・・・・・・へえ、飛び入りかね。こいつぁ、ドデカいことになるかも知れねえな。」 この方……本当に楽しんでいますね(汗) 飛び入り……「ドデカいことになりそうな」飛び入り……。誰でしょう。 >どうも、久々の続きでした。 >またいろいろ出てきてしまいました。 >どんどん首絞めていってますね。ハッハッハ。 >それでは。 「おおっ! 次々に謎が! そして伏線も張られているのね」と思いながら、読みました♪ アングレカム王やキリウさんだけでなく、神殿やクロックワークさんのマスター、 そして黒装束の人形使いと、いろいろな方面の思惑が、複雑に絡んできそうで、 続きが楽しみです。 雨続きで少し蒸し蒸しするのと、晴れてとんでもなく暑い、(その差10度以上) の繰り返しだったせいか、見事に夏風邪にかかり、熱を出して寝てました(汗) 身体を冷やすわけにはいかない、でも掛け布団をかけると暑苦しい、という……。 夏風邪が質悪い理由がよっく分かったような……。 棒太郎様も、気温差による風邪にご注意下さいませ。 それでは、この辺で失礼いたします。 |
26677 | お久しぶりです | 棒太郎 | 2003/8/11 00:15:10 |
記事番号26659へのコメント >棒太郎様、こんばんは。 >夏風邪に引っかかっている間に、続きが……。お待ちしていました♪ こんばんわ、エモーションさん。お久しぶりです。 しばらく沈黙してましたが、やっとでてこれました。 >>「ふふ、我ながら大したものだな。わずかな文献から、ここまでこぎつけたのだからな。」 >>手にした本を机に置き、小さく笑った。 >>「”闇黒の瞳”とやらを一度、ぜひ見てみたいものだったが・・・・・」 > >〃闇黒の瞳〃……(汗)あれですか(滝汗) >迂闊に使ったりすると、這い寄って来る方(笑)に、酷い目にあわされるのに……。 >ここでは、既に失われたことになっているのでしょうか。 あれですね。 ここでは、もうないことになってます。あの方が持って帰ったので。 >>「はい。あの資料はこちらの上層部の方から、提供をいただきまして。向こうもこちらに協力してくれますので。」 >>「”星の智慧派”とは聞いたことのない宗派だが・・・」 >>「まあ、スィーフィード信仰に比べたら、他のものは陰に隠れますが。それにこちらは秘密結社みたいなものですから。」 > >〃星の智慧派〃……どんな宗派で、教義の宗教なのでしょう。 >〃闇黒の瞳〃なんてものについて、書かれている資料を持っているあたり、 >何だか表と裏の顔の差が激しそうな気がします。 >また、協力する理由……交換条件が、キリウさんを見ていると、とても不安を >感じるのですが……。 秘密宗教結社です。 まあヤバげな集団のような・・・・・・確かに裏表はありますね。 ロクなもんでないのは確かですね。 >>「神官長さまたちは、何をお考えなのだ。」 >>王宮の廊下を歩きながら、カトレアが呟いた。 >>「確かに今回のこと、ちとわからんところがあるな。」 >>「・・・・・・あのキリウとかいう人。なにか腑に落ちません。」 >>グラマトとリカステも、それぞれの思いを口にした。 >>「そこまでにしておきな。」 >>その3人に向かって、エランギスがニヤニヤと笑いながら声をかけた。 >>「神官長さまたちを疑うのか?お前ら。」 >>「そのような考えは、神殿への反逆に―――」 >>セロジネも言葉を継いだ。 >>「そんなつもりはない!ただ―――」 >>「だったら、余計なことは考えないことだな。変な誤解を受けることになるぜ?ん?」 > >カトレアさん、グラマトさん、リスカテさんといった、騎士団団長さんたちは、 >今回のことは、何やら腑に落ちないものを感じているのですね。 >逆に親衛隊であるエランギスさん、セロジネさんたちは、全部を承知していて、 >尚かつカトレアさんたちの、監視をしに来ているように見えます。 >神殿では、親衛隊の方が立場は強いのでしょうか。 >何にせよ、目的等はあまり良いものではなさそうですね。 ぬおっ!鋭い読みです。 大当たりですね。エランギス、セロジネはすべて知っています。 >>部屋の入り口に、いつの間にか一人の男が立っていた。 >>「お、お前は・・・・・・?」 >>黒のシルクハットを被り、手には掌大の懐中時計が握られていた。 >>「我が名はクロックワーク・・・。マスターの伝言を伝えに来たもの。」 >>「マスター?・・・・ほう、するとお前はあの男の使いか・・・・・」 > >さらに何だか凄そうなのが登場ですね。あの男……どなたでしょう……。 >何だか嫌〜な予感が……(汗) >それにしても、あちらこちらから、それもかなり怪しげ且つ、やば目な相手から、 >手を借りて……借りを返すときに膨大な利子をつけられる可能性を、 >アングレカム王はきちんと考えているのでしょうか。 あの男・・・・・・・実はもう登場してます。 怪しい格好の”彼”です。 >>「リナ、こいつらあのときのヤツらと同じだ。」 >>「げっ、そうなの?」 >>ガウリイの言葉に、リナはうんざりしたような顔になった。 >>「でも、やってやろうじゃないのよ!」 > >二回、倒さないと昇天してくれない方々ですね(汗)確かにうんざりですね。 そうですね。イヤな奴らです。 >>黒子装束に身を包んだあの男であった。 >>「あっさり幕が降りちゃつまらんしなぁ。まだまだ舞台はこれからだし。」 >>ふと何かに気づいたように、彼方へ目をやった。 >>「・・・・・・・へえ、飛び入りかね。こいつぁ、ドデカいことになるかも知れねえな。」 > >この方……本当に楽しんでいますね(汗) >飛び入り……「ドデカいことになりそうな」飛び入り……。誰でしょう。 飛び入りは次の次ぐらいで、明らかになります。(予定) まあ、話の進み具合いかんですけど・・・・・ >「おおっ! 次々に謎が! そして伏線も張られているのね」と思いながら、読みました♪ >アングレカム王やキリウさんだけでなく、神殿やクロックワークさんのマスター、 >そして黒装束の人形使いと、いろいろな方面の思惑が、複雑に絡んできそうで、 >続きが楽しみです。 いろいろと風呂敷広げていってますが・・・・・・ ちゃんとたためるか不安です。 近いうちに続き、お届けしたいと思います。 >雨続きで少し蒸し蒸しするのと、晴れてとんでもなく暑い、(その差10度以上) >の繰り返しだったせいか、見事に夏風邪にかかり、熱を出して寝てました(汗) >身体を冷やすわけにはいかない、でも掛け布団をかけると暑苦しい、という……。 >夏風邪が質悪い理由がよっく分かったような……。 > >棒太郎様も、気温差による風邪にご注意下さいませ。 >それでは、この辺で失礼いたします。 夏風邪は辛いですからね。 夏と冬は気温差が激しいですから、注意しないといけませんね。 あと夏バテにも気をつけてください。 それでは。 |
26678 | 皇国側、色々な方々の思惑が交錯してますね。 | 猫楽者 E-mail | 2003/8/11 00:30:16 |
記事番号26640へのコメント >こんにちわ。しばらく奈落の底に沈んでいた棒太郎です。 こんばんは、棒太郎さん。 お久しぶりです。すいません(汗) ご無沙汰しております。お元気ですか、猫楽者です。 >この度ようやく浮上してきましたので、続きをば。 続きを読ませていただけるのを楽しみにしておりました。 >ミルトニア皇国の王宮の一室。 >そこに黒のローブを纏った一人の男が、山積みされた本に囲まれながら座っていた。 >「ふふ、我ながら大したものだな。わずかな文献から、ここまでこぎつけたのだからな。」 >手にした本を机に置き、小さく笑った。 >「”闇黒の瞳”とやらを一度、ぜひ見てみたいものだったが・・・・・」 あの〜・・・・・”闇黒の瞳”って・・・・『輝くトラペゾヘドロン』のことでしたよね(汗) 『闇をさまようもの(闇の跳梁者)』が係わってきたりしたら・・・・皇国・・・滅んでしまうような気が(滝汗) >「お前達が”神殿”の騎士団か?」 >「お初にお目にかかります。アングレカム王。」 >アングレカムの向かいにいる5人の男女が一斉に跪いた。 >「”星の智慧派”神殿の騎士団、第1騎士団団長、カトレア=レアーナにございます。」 >「同じく第2騎士団団長、グラマト=フィラムにございます。」 >「第3騎士団団長、リカステ=シモンです。」 >「神殿親衛隊隊長のエランギスと申します。」 >「副隊長のセロジネです。」 やって来たのは、師団長と親衛隊長さんたちだけなのでしょうか。 もし師団規模で兵力を派遣したとなると・・・・・3個師団+親衛隊・・・・・。 凄い兵力が展開されることとなりますが(汗) >「はい。あの資料はこちらの上層部の方から、提供をいただきまして。向こうもこちらに協力してくれますので。」 >「”星の智慧派”とは聞いたことのない宗派だが・・・」 >「まあ、スィーフィード信仰に比べたら、他のものは陰に隠れますが。それにこちらは秘密結社みたいなものですから。」 ”星の智慧派”の神官長さんとキリウさんは、どんな取引をしたのでしょうか。 資料を提供した。ということは、キリウさんの方で”星の智慧派”の欲しがるような 取引材料が、あったのかな。と思いました。 >「神官長さまたちは、何をお考えなのだ。」 >王宮の廊下を歩きながら、カトレアが呟いた。 >「確かに今回のこと、ちとわからんところがあるな。」 >「・・・・・・あのキリウとかいう人。なにか腑に落ちません。」 >グラマトとリカステも、それぞれの思いを口にした。 >「そこまでにしておきな。」 >その3人に向かって、エランギスがニヤニヤと笑いながら声をかけた。 >「神官長さまたちを疑うのか?お前ら。」 >「そのような考えは、神殿への反逆に―――」 >セロジネも言葉を継いだ。 >「そんなつもりはない!ただ―――」 >「だったら、余計なことは考えないことだな。変な誤解を受けることになるぜ?ん?」 >「・・・・・・・・・・」 各師団と親衛隊は、あんまり仲が良くないようですね(汗) 親衛隊長さんは、各師団長の方を見下して居るように感じてしまいました。 ”星の智慧派”も一枚岩と言う訳ではないのでしょうか。 >「お、お前は・・・・・・?」 >黒のシルクハットを被り、手には掌大の懐中時計が握られていた。 >「我が名はクロックワーク・・・。マスターの伝言を伝えに来たもの。」 >「マスター?・・・・ほう、するとお前はあの男の使いか・・・・・」 >「な、なんのことだ、キリウ?」 >「ああ、ご安心ください。神殿とは別に、手を貸してくれる者です。で、その伝言とは?」 >クロックワークは無表情にままで、淡々と言葉を紡いだ。 >「ネズミがやって来た。かなり大きなネズミなので、早めに駆除したほうがいいだろうとのこと。」 >「ほほう、ネズミとな。わかった、早めに駆除することにしよう。」 >そうキリウが言うと、クロックワークは静かに部屋を出て行った。 神殿とは別の協力者・・・・・神殿側は、この方の存在を知って居るのでしょうか? マスターとは、前回出て来た方でしょうか? >先頭を歩いていたガウリイが、不意に足を止めた。 >「どうしたのよ?ガウリイ?」 >リナがガウリイに問いかけたとき、 >「来るぞ。」 >「!?」 >ガウリイが剣を抜くと、リナたちを囲むように、レザーアーマーを身に着け、フードを被った者たちが現れた。 >「団体さまのおでましってワケね。」 >リナやコタロウも戦闘態勢に入る。 >「リナ、こいつらあのときのヤツらと同じだ。」 >「げっ、そうなの?」 >ガウリイの言葉に、リナはうんざりしたような顔になった。 >「でも、やってやろうじゃないのよ!」 “あのときのヤツらと同じ”・・・・異形の者になった「お客さん」の同僚さんたちの団体ですか(汗) リナさんたちの行動は、しっかりと監視されているのですね。 >「さてさて。まずはお手並み拝見といきますか。」 >手を丸く握り、望遠鏡のように覗き込んでいる男が愉しそうに呟いた。 >黒子装束に身を包んだあの男であった。 >「あっさり幕が降りちゃつまらんしなぁ。まだまだ舞台はこれからだし。」 >ふと何かに気づいたように、彼方へ目をやった。 >「・・・・・・・へえ、飛び入りかね。こいつぁ、ドデカいことになるかも知れねえな。」 飛び入りなさるのは何方なのでしょうか。リュウゼンさんかな、とも思ったのですが ゼルガディスさんとアメリアさんにナーガさんが、乱入なさるとか・・・・すいません・・・・・ ナーガさんまで乱入なさると・・・・シリアスな展開からギャグになってしまいますね・・・・ごめんなさい(汗) >どうも、久々の続きでした。 >またいろいろ出てきてしまいました。 >どんどん首絞めていってますね。ハッハッハ。 >それでは。 復讐する気満々の王様、何やら王様や他の方々を利用して暗躍していそうなキリウさん。 ”星の智慧派”の神官長さんと師団長さんたち、親衛隊長さん、副長さん。 さらにマスター一派、敵さんの側も、いろいろと複雑な関係ですね。 リュウゼンさんとコタロウさんたち、そしてリナさんたちと、どんな展開になるのか。 続きを読ませていただくのを、とても楽しみにしております。 すいません。楽しく読ませていただいているのですが、このところ感想の書き込みが全然できなくて、ごめんなさい。 毎日暑いですね、お体にお気を付けて、お元気で。 では、失礼します。 |
26683 | お | 棒太郎 | 2003/8/11 22:19:06 |
記事番号26678へのコメント >こんばんは、棒太郎さん。 >お久しぶりです。すいません(汗) >ご無沙汰しております。お元気ですか、猫楽者です。 >続きを読ませていただけるのを楽しみにしておりました。 こんばんわ、猫楽者さん。 わたしもご無沙汰しておりました。 ようやっと続きでございます。 >>「ふふ、我ながら大したものだな。わずかな文献から、ここまでこぎつけたのだからな。」 >>手にした本を机に置き、小さく笑った。 >>「”闇黒の瞳”とやらを一度、ぜひ見てみたいものだったが・・・・・」 > >あの〜・・・・・”闇黒の瞳”って・・・・『輝くトラペゾヘドロン』のことでしたよね(汗) >『闇をさまようもの(闇の跳梁者)』が係わってきたりしたら・・・・皇国・・・滅んでしまうような気が(滝汗) はい、あの”闇黒の瞳”です。 残念ながら(?)今回は”彼”は出てきません。 >>「”星の智慧派”神殿の騎士団、第1騎士団団長、カトレア=レアーナにございます。」 >>「同じく第2騎士団団長、グラマト=フィラムにございます。」 >>「第3騎士団団長、リカステ=シモンです。」 >>「神殿親衛隊隊長のエランギスと申します。」 >>「副隊長のセロジネです。」 > >やって来たのは、師団長と親衛隊長さんたちだけなのでしょうか。 >もし師団規模で兵力を派遣したとなると・・・・・3個師団+親衛隊・・・・・。 >凄い兵力が展開されることとなりますが(汗) とりあえずはこの5人だけです。 あんまり目立ってもいけないので。 >>「はい。あの資料はこちらの上層部の方から、提供をいただきまして。向こうもこちらに協力してくれますので。」 >>「”星の智慧派”とは聞いたことのない宗派だが・・・」 >>「まあ、スィーフィード信仰に比べたら、他のものは陰に隠れますが。それにこちらは秘密結社みたいなものですから。」 > >”星の智慧派”の神官長さんとキリウさんは、どんな取引をしたのでしょうか。 >資料を提供した。ということは、キリウさんの方で”星の智慧派”の欲しがるような >取引材料が、あったのかな。と思いました。 そこらへんはいろいろと・・・・・・・・ (単に深く考えてなかったりしますが・・・・・) >>「神官長さまたちは、何をお考えなのだ。」 >>王宮の廊下を歩きながら、カトレアが呟いた。 >>「確かに今回のこと、ちとわからんところがあるな。」 >>「・・・・・・あのキリウとかいう人。なにか腑に落ちません。」 >>グラマトとリカステも、それぞれの思いを口にした。 >>「そこまでにしておきな。」 >>その3人に向かって、エランギスがニヤニヤと笑いながら声をかけた。 >>「神官長さまたちを疑うのか?お前ら。」 >>「そのような考えは、神殿への反逆に―――」 >>セロジネも言葉を継いだ。 >>「そんなつもりはない!ただ―――」 >>「だったら、余計なことは考えないことだな。変な誤解を受けることになるぜ?ん?」 >>「・・・・・・・・・・」 > >各師団と親衛隊は、あんまり仲が良くないようですね(汗) >親衛隊長さんは、各師団長の方を見下して居るように感じてしまいました。 >”星の智慧派”も一枚岩と言う訳ではないのでしょうか。 エランギスとセロジネは神官長たちの思惑を伝えられてますので、各団長より事情に精通してます。 団長達はどっちかというと手駒のように扱われてますね。 >>「我が名はクロックワーク・・・。マスターの伝言を伝えに来たもの。」 >>「マスター?・・・・ほう、するとお前はあの男の使いか・・・・・」 >>「な、なんのことだ、キリウ?」 >>「ああ、ご安心ください。神殿とは別に、手を貸してくれる者です。で、その伝言とは?」 >>クロックワークは無表情にままで、淡々と言葉を紡いだ。 >>「ネズミがやって来た。かなり大きなネズミなので、早めに駆除したほうがいいだろうとのこと。」 >>「ほほう、ネズミとな。わかった、早めに駆除することにしよう。」 >>そうキリウが言うと、クロックワークは静かに部屋を出て行った。 > >神殿とは別の協力者・・・・・神殿側は、この方の存在を知って居るのでしょうか? >マスターとは、前回出て来た方でしょうか? 神殿側は彼の存在は知ってません。 マスターは・・・・・・・・・そうです♪ >>先頭を歩いていたガウリイが、不意に足を止めた。 >>「どうしたのよ?ガウリイ?」 >>リナがガウリイに問いかけたとき、 >>「来るぞ。」 >>「!?」 >>ガウリイが剣を抜くと、リナたちを囲むように、レザーアーマーを身に着け、フードを被った者たちが現れた。 >>「団体さまのおでましってワケね。」 >>リナやコタロウも戦闘態勢に入る。 >>「リナ、こいつらあのときのヤツらと同じだ。」 >>「げっ、そうなの?」 >>ガウリイの言葉に、リナはうんざりしたような顔になった。 >>「でも、やってやろうじゃないのよ!」 > >“あのときのヤツらと同じ”・・・・異形の者になった「お客さん」の同僚さんたちの団体ですか(汗) >リナさんたちの行動は、しっかりと監視されているのですね。 ”ネズミ”が来たと通報されましたからね(笑) >>「さてさて。まずはお手並み拝見といきますか。」 >>手を丸く握り、望遠鏡のように覗き込んでいる男が愉しそうに呟いた。 >>黒子装束に身を包んだあの男であった。 >>「あっさり幕が降りちゃつまらんしなぁ。まだまだ舞台はこれからだし。」 >>ふと何かに気づいたように、彼方へ目をやった。 >>「・・・・・・・へえ、飛び入りかね。こいつぁ、ドデカいことになるかも知れねえな。」 > >飛び入りなさるのは何方なのでしょうか。リュウゼンさんかな、とも思ったのですが >ゼルガディスさんとアメリアさんにナーガさんが、乱入なさるとか・・・・すいません・・・・・ >ナーガさんまで乱入なさると・・・・シリアスな展開からギャグになってしまいますね・・・・ごめんなさい(汗) リュウゼンではないのですが・・・・・・・ ヒントは、”闇黒の瞳”が出てきたので、あの話に関係が・・・・・・ >復讐する気満々の王様、何やら王様や他の方々を利用して暗躍していそうなキリウさん。 >”星の智慧派”の神官長さんと師団長さんたち、親衛隊長さん、副長さん。 >さらにマスター一派、敵さんの側も、いろいろと複雑な関係ですね。 >リュウゼンさんとコタロウさんたち、そしてリナさんたちと、どんな展開になるのか。 >続きを読ませていただくのを、とても楽しみにしております。 今回いろいろと出てきましたが、まとまりがつくのかわたしにもわからない状態です。(←おい) 続き、早めにお届けできるよう、頑張ります。 >すいません。楽しく読ませていただいているのですが、このところ感想の書き込みが全然できなくて、ごめんなさい。 > >毎日暑いですね、お体にお気を付けて、お元気で。 >では、失礼します。 いえいえ、無理に書き込みなさらずとも、時間のある時で結構ですよ。 猫楽者さんも夏バテなどには気をつけてください。 それでは。 |
26684 | タイトルが・・・・・・ | 棒太郎 | 2003/8/11 22:20:33 |
記事番号26683へのコメント すいません。 タイトルが思いっきり抜けてます。 「お久しぶりです」って書いたと思ったのに。 |
26712 | 剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 3 | 棒太郎 | 2003/8/14 21:58:47 |
記事番号26640へのコメント こんばんわ、棒太郎です。 それでは続きをどうぞ。 ************************************* 『剣狼伝〜魔人輪舞曲〜』 第1章 3 皇都への道の途中、人魔に囲まれたリナたち。 異形へと姿を変えながら、ソレらはじりじりとリナたちに迫っていった。 「えーい!ラ・ティルトッ!!」 リナの叫びとともに魔法が炸裂するが、立ち込める土煙の向こうに、人魔たちは変わらず立っていた。 「うみゅ〜〜、やっぱり効かないか〜。」 悔しそうに声をあげるリナ。 そのリナを庇うようにして、ガウリイがその前に立った。 「リナ、下がってろよ。」 「ねえちゃんをよろしくね。」 コタロウも拳を鳴らしながら前に立つ。 数瞬の対峙の後、人魔は一斉に襲い掛かった。 「ハァッ!!」 気合一閃、ガウリイの剣が人魔を切り裂く。 ガウリイの腕と斬妖剣の力により、見事な切り口を見せて倒れていく。 「シッ!!」 鋭い呼気とともに、コタロウの拳が叩き込まれ、そのまま間接を極められ、投げ落とされる。 そして、いつの間にか取り出した短刀が、その喉元に突き刺さった。 数の不利を感じさせない二人の攻撃であった。 だが、人魔のほうも確実に仕留めない限り、再び起き上がってくる。 「拉致があかないな・・・」 ガウリイがそう呟いた時、 「ガウリイ、コタロウ!そこどいて!!」 リナの叫びが聞こえてきた。 長年の付き合いのせいか、その声を聞いた瞬間、ガウリイはコタロウを抱え込んで横に飛び退いた。 「ドラグスレイブッ!!!」 間髪入れず、赤い魔力の光が走った。 ドウゥゥゥゥゥゥン 「ぐあぁぁぁぁぁ!!」 断末魔の叫びをあげて、人魔は倒れた。 「魔法が効かないって言っても、やっぱり限度があるみたいね。」 得意げな笑みを浮かべてリナが言った。 「しかしなぁ、もう少し加減してくれないか。」 やれやれといった感じでガウリイが側にやってくる。 「は〜〜〜、凄い威力。」 コタロウも感心しきりに呟く。 「いいじゃないのよ。それよりまだ残りがいるのよ。」 だが、それも一掃されるのも時間の問題であった。 「へぇ、なかなかやるもんさね。あの御一行。」 黒子装束の男が笑いながら、感心したように呟く。 「こりゃぁ、かなりのもんだな。予想以上に楽しめそうだ。」 その時、男の背後に人影が現れた。 「マスター、ただ今戻りました。」 「おう、ご苦労さん。相も変わらず正確だ。」 そこには黒のシルクハットを被った男――クロックワークが、懐中時計を手に立っていた。 男はクロックワークのほうを振り向きもせずにそう言うと、傍らに置いてある櫃の蓋が開いた。 クロックワークはその櫃に近づくと、中を覗き込むように顔を近づけた。 すると、クロックワークの姿はそのまま吸い込まれるように、櫃の中へ消えていった。 「さて。では、そろそろいくかね。」 そう言い、櫃を軽々と担ぎ上げると男は重さを感じさせない歩きで、道を歩き出した。 「―――からくり からくり 浮世の糸は 天下を舞わして人舞わす―――」 謳い上げるような男の声が、静かに響いていった。 「なに?全滅だと?」 皇宮の一室で、もたらされた報告にキリウは眉をひそめた。 「下級のものとはいえ、アレを倒すとはな。これは思った以上のネズミのようだな。」 だが、怒りなどではなく感心したように呟いた。 「しかし、早めに駆除しておいたほうがいいでしょう。好んで被害を出させることもない。」 窓際に立っていたもう一人が、これまた楽しそうに言った。 「それもそうだな。頼めるか?エランギス。」 「それも我々の仕事の一部でしょう?」 エランギスの言葉に、キリウはニヤリと笑った。 「騎士団の連中も仕事を与えてやりませんと、変なこと考えますからな。」 「あまり表立たないようにな。その中で好きにやってくれ。」 「了解しました。」 そう言うと、エランギスは一礼して部屋を出て行った。 「ふふ、さて。王のご機嫌でも伺いに行くとするか。せっかくの格好のパトロンだからな。」 キリウも開いていた本を閉じて、部屋を後にした。 「さて、早いところお嬢さんたちに追いつかなくてはな。」 そう言って、背中に大剣を背負った赤毛の男が、常人以上のスピードで街道を渡っていっていた。 「”神殿”が関わっている、か・・・・・・どうやらそう簡単に縁は切れねえようだな。」 ぽつりと呟くと、疾風のように走り去っていった。 ************************************* なかなか話がすすみませんな。 次はきちんといきたいです。 それでは。 |
26723 | Re:剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 3 | エモーション E-mail | 2003/8/17 21:53:57 |
記事番号26712へのコメント 棒太郎様、こんばんは >こんばんわ、棒太郎です。 >それでは続きをどうぞ。 続きですね♪ 皇国でさっそくの有り難くない「歓迎」。 魔法が通じない以上、今回の主役は、やはりガウリイとコタロウくんですね。 また、もう少ししないとでないだろうなと思いつつ、ミヤリさんの力も どんなものか、楽しみだったりします。 >「うみゅ〜〜、やっぱり効かないか〜。」 >悔しそうに声をあげるリナ。 >そのリナを庇うようにして、ガウリイがその前に立った。 うんうん、☆愛☆ですね♪ 相手がこの物体Xの場合、誰に対しても同じ行動だろうと思っていても、 リナに対してだと思うと、とにかくそう見えます(笑) >数瞬の対峙の後、人魔は一斉に襲い掛かった。 >「ハァッ!!」 >気合一閃、ガウリイの剣が人魔を切り裂く。 >ガウリイの腕と斬妖剣の力により、見事な切り口を見せて倒れていく。 >「シッ!!」 >鋭い呼気とともに、コタロウの拳が叩き込まれ、そのまま間接を極められ、投げ落とされる。 >そして、いつの間にか取り出した短刀が、その喉元に突き刺さった。 >数の不利を感じさせない二人の攻撃であった。 ガウリイもコタロウくんも、さすがに強いですね。リナとガウリイほどではなくても、 それなりに連携取れるのでしょうし。 >長年の付き合いのせいか、その声を聞いた瞬間、ガウリイはコタロウを抱え込んで横に飛び退いた。 >「ドラグスレイブッ!!!」 >間髪入れず、赤い魔力の光が走った。 さすがにこれは、ガウリイじゃなくても、リナと関わってきた者には、 条件反射で分かる様な気が……(笑) >断末魔の叫びをあげて、人魔は倒れた。 >「魔法が効かないって言っても、やっぱり限度があるみたいね。」 >得意げな笑みを浮かべてリナが言った。 ドラグスレイブですからねぇ(笑) でも、リナとしては他にも対抗手段がほしいところでしょうね。 町中ではさすがに使えませんし。 >「マスター、ただ今戻りました。」 >「おう、ご苦労さん。相も変わらず正確だ。」 >そこには黒のシルクハットを被った男――クロックワークが、懐中時計を手に立っていた。 名前に時計が入っているだけに、時間には正確なのですね。 >クロックワークはその櫃に近づくと、中を覗き込むように顔を近づけた。 >すると、クロックワークの姿はそのまま吸い込まれるように、櫃の中へ消えていった。 >「さて。では、そろそろいくかね。」 >そう言い、櫃を軽々と担ぎ上げると男は重さを感じさせない歩きで、道を歩き出した。 4次○ポ○ット……? 何にせよ、この黒子さんは何者なのでしょう。 不可解な方ですが、彼にとっては、すべてが「面白いかどうか」のような気がします。 >「下級のものとはいえ、アレを倒すとはな。これは思った以上のネズミのようだな。」 >だが、怒りなどではなく感心したように呟いた。 キリウさん、さすがに全滅させられるとは、思っていなかったのですね。 でも、あまり怒っていないところを見ると、「まあ、あれなら量産できるし、 倒せれば上々かなと思っていたくらいだから、ま、い−か」という 気分だったのでしょうか。 ……これは、他にも隠し球ありそうですねー(汗) >「騎士団の連中も仕事を与えてやりませんと、変なこと考えますからな。」 >「あまり表立たないようにな。その中で好きにやってくれ。」 >「了解しました。」 >そう言うと、エランギスは一礼して部屋を出て行った。 次は騎士団の方々とのご対面&対決、なのですね。戦うのは仕方がないにしても、 リナたちにしろ、騎士団の団長さんたちにしろ、互いにとって有益な情報が、 少しでも手にはいると良いのですが……。 >「さて、早いところお嬢さんたちに追いつかなくてはな。」 >そう言って、背中に大剣を背負った赤毛の男が、常人以上のスピードで街道を渡っていっていた。 >「”神殿”が関わっている、か・・・・・・どうやらそう簡単に縁は切れねえようだな。」 >ぽつりと呟くと、疾風のように走り去っていった。 飛び入り……ヴェルディオスさんでしたか。強力な助っ人ですね。(リナのお相手としての、 ガウリイの試験官も兼ねていそうですが(笑)) そして、この言葉。ヴェルディオスさんと“神殿”には一体どんな関わりが、 あったのでしょうか。 >なかなか話がすすみませんな。 >次はきちんといきたいです。 >それでは。 謎がどんどん出てきていますね。ひとつひとつが、どこでどう絡むのかなと 思いながら読みました。 謎と伏線を張りつつ、役者が揃いつつある、というところでしょうか。 確かに、こういう時ってなかなか話が進みませんよね(汗) 雨続きで鬱陶しい上に低温も続いていますね。風邪などに注意して下さいませ。 続きを楽しみにしています。では、失礼いたします。 |
26733 | Re:剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 3 | 棒太郎 | 2003/8/18 22:00:21 |
記事番号26723へのコメント >棒太郎様、こんばんは >続きですね♪ 皇国でさっそくの有り難くない「歓迎」。 >魔法が通じない以上、今回の主役は、やはりガウリイとコタロウくんですね。 >また、もう少ししないとでないだろうなと思いつつ、ミヤリさんの力も >どんなものか、楽しみだったりします。 こんばんわ、エモーションさん。 さっそく熱烈な歓迎を受けてしまったリナたち一行です。 魔法が通じないので、リナにはやりにくい相手でしょう。 その分、ガウリイとコタロウに頑張ってもらいましょう。 あと、ミヤリの力ももう少し後になりますかね。 >>「うみゅ〜〜、やっぱり効かないか〜。」 >>悔しそうに声をあげるリナ。 >>そのリナを庇うようにして、ガウリイがその前に立った。 > >うんうん、☆愛☆ですね♪ >相手がこの物体Xの場合、誰に対しても同じ行動だろうと思っていても、 >リナに対してだと思うと、とにかくそう見えます(笑) 行為を行う対象によって、ガラリと印象が違ってきますよね。 >>気合一閃、ガウリイの剣が人魔を切り裂く。 >>ガウリイの腕と斬妖剣の力により、見事な切り口を見せて倒れていく。 >>「シッ!!」 >>鋭い呼気とともに、コタロウの拳が叩き込まれ、そのまま間接を極められ、投げ落とされる。 >>そして、いつの間にか取り出した短刀が、その喉元に突き刺さった。 >>数の不利を感じさせない二人の攻撃であった。 > >ガウリイもコタロウくんも、さすがに強いですね。リナとガウリイほどではなくても、 >それなりに連携取れるのでしょうし。 コタロウもリュウゼンへの刺客に選ばれるくらいですから。 >>長年の付き合いのせいか、その声を聞いた瞬間、ガウリイはコタロウを抱え込んで横に飛び退いた。 >>「ドラグスレイブッ!!!」 >>間髪入れず、赤い魔力の光が走った。 > >さすがにこれは、ガウリイじゃなくても、リナと関わってきた者には、 >条件反射で分かる様な気が……(笑) そうですね(笑) もう条件反射にくみこまれてますよね。 >>断末魔の叫びをあげて、人魔は倒れた。 >>「魔法が効かないって言っても、やっぱり限度があるみたいね。」 >>得意げな笑みを浮かべてリナが言った。 > >ドラグスレイブですからねぇ(笑) >でも、リナとしては他にも対抗手段がほしいところでしょうね。 >町中ではさすがに使えませんし。 威力が高いですけど、そうそう振り回せるもんでもないですし・・・・・ >>「マスター、ただ今戻りました。」 >>「おう、ご苦労さん。相も変わらず正確だ。」 >>そこには黒のシルクハットを被った男――クロックワークが、懐中時計を手に立っていた。 > >名前に時計が入っているだけに、時間には正確なのですね。 そうです。まさに名は体を表す。 >>クロックワークはその櫃に近づくと、中を覗き込むように顔を近づけた。 >>すると、クロックワークの姿はそのまま吸い込まれるように、櫃の中へ消えていった。 >>「さて。では、そろそろいくかね。」 >>そう言い、櫃を軽々と担ぎ上げると男は重さを感じさせない歩きで、道を歩き出した。 > >4次○ポ○ット……? 何にせよ、この黒子さんは何者なのでしょう。 >不可解な方ですが、彼にとっては、すべてが「面白いかどうか」のような気がします。 まだ詳しい目的は出てませんが、まあこれからもいろいろと暗躍してくれるでしょう。 >>「下級のものとはいえ、アレを倒すとはな。これは思った以上のネズミのようだな。」 >>だが、怒りなどではなく感心したように呟いた。 > >キリウさん、さすがに全滅させられるとは、思っていなかったのですね。 >でも、あまり怒っていないところを見ると、「まあ、あれなら量産できるし、 >倒せれば上々かなと思っていたくらいだから、ま、い−か」という >気分だったのでしょうか。 >……これは、他にも隠し球ありそうですねー(汗) 試作段階みたいなものですから、性能の確かめも兼ねての襲撃です。 もちろん、何か隠し球持ってるでしょう。 >>「騎士団の連中も仕事を与えてやりませんと、変なこと考えますからな。」 >>「あまり表立たないようにな。その中で好きにやってくれ。」 >>「了解しました。」 >>そう言うと、エランギスは一礼して部屋を出て行った。 > >次は騎士団の方々とのご対面&対決、なのですね。戦うのは仕方がないにしても、 >リナたちにしろ、騎士団の団長さんたちにしろ、互いにとって有益な情報が、 >少しでも手にはいると良いのですが……。 いよいよご対面です。 カトレアたち、キリウたちの掌の上で踊らされてるようなものですが。 >>「さて、早いところお嬢さんたちに追いつかなくてはな。」 >>そう言って、背中に大剣を背負った赤毛の男が、常人以上のスピードで街道を渡っていっていた。 >>「”神殿”が関わっている、か・・・・・・どうやらそう簡単に縁は切れねえようだな。」 >>ぽつりと呟くと、疾風のように走り去っていった。 > >飛び入り……ヴェルディオスさんでしたか。強力な助っ人ですね。(リナのお相手としての、 >ガウリイの試験官も兼ねていそうですが(笑)) >そして、この言葉。ヴェルディオスさんと“神殿”には一体どんな関わりが、 >あったのでしょうか。 次の騎士団との対面で明らかにしようかと・・・・・ 飛び入りは、彼の他にもう一人予定しています。 >謎がどんどん出てきていますね。ひとつひとつが、どこでどう絡むのかなと >思いながら読みました。 >謎と伏線を張りつつ、役者が揃いつつある、というところでしょうか。 >確かに、こういう時ってなかなか話が進みませんよね(汗) > >雨続きで鬱陶しい上に低温も続いていますね。風邪などに注意して下さいませ。 >続きを楽しみにしています。では、失礼いたします。 謎と伏線が絡みすぎて、こんがらがっちゃわないように気をつけないといけません。 役者はほとんど揃ってきました。 さてさて、どのような舞台になるか。 それでは。 |
26751 | 剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 4 | 棒太郎 | 2003/8/20 23:54:19 |
記事番号26640へのコメント こんばんわ、棒太郎です。 なかなか進まない話ですが、よければお付き合いください。 では。 ************************************* 『剣狼伝〜魔人輪舞曲〜』 第1章 4 えーん えーん えーん 真っ赤な夕日が西の空に沈む頃。 どこまでも続く一本道の木陰で、一人の女の子が泣いている。 辺りに人の通る気配もない。 人はおろか、生き物の気配すらもない。 この静寂の孤独の中に、少女は晒されていた。 いかに時が経とうとも、誰も現れはしない。 「ひぐ・・・・・ひっく・・・・・おとうさん・・・・おかあさん・・・」 ただ、少女の泣き声が虚しく響いていた。 「えぐ・・・・・ひっく・・・・・リュウゼン・・・・・」 「はっ!」 まどろみの中から、ミヤリは目を覚ました。 「また・・・・あの夢・・・・・・」 重く息を吐きながら、静かに呟いた。 「ミヤリさん、どうしたの?」 「あ、リナさん・・・・・・なんでもないんです。ちょっと夢を見ただけです。」 「夢?」 「はい、幼い頃からよく見る夢ですので・・・・・」 ミヤリの沈んだ表情に、リナはそれ以上は尋ねなかった。 「もうすぐミルトニアの首都よ。何があるか分からないから気をつけてね。」 「ふふ、ネズミどもがやって来たか。とりあえず騎士団の連中に頑張ってもらうか。」 鍔のない剣を手に持ちながら、エランギスが静かに笑っていた。 その手にした剣から、チキチキと金属の鳴る音が聞こえてきた。 「血を吸いたがっているか。だが、しばらくは我慢しろ。遊びに興じるわけにもいかん。」 そう、呟いた時―― からくり からくり 浮世の糸は 天下を舞わして 人舞わす 「失礼いたします。貴方様が神殿親衛隊隊長のエランギス様で?」 「何者だ、お前は?」 そう言い、柄に手をかける。 目の前には黒子衣装の男が立っていた。 確かに先ほどまで何の気配も感じなかった。 「お初にお目にかかります。奴(やつがれ)は、からくり師のジゴマと申します。」 飄々とした口調でジゴマは名乗った。 「すると、キリウ殿が言っておられた者はお前か。」 「左様でございます。」 わずかに見える口元が、ニッと笑った。 「騎士団の団長様がたはネズミ退治でございますか?」 「ああ、そうだ。」 「例のネズミ・・・・・相当な者でございますよ。」 楽しげにジゴマは言った。 「もしかすれば、団長様がたも危ういかもしれませんな。」 「それほどのものか?」 「ええ。剣の遣い手、体術の遣い手、魔法の遣い手――あとの一人はわかりませんが――かなりの腕でございます。」 「なら、お前の出番があるかも知れんな。」 そう言い、エランギスは手にしている剣に呟いた。 「今度はまともな人間でしょうね。」 目の前に立つ3人の男女に、リナはジト目で見ながら言った。 「恨みはないが・・・・・・」 「あなたたちを行かせるわけにはいかないの。」 グラマトが背中の大剣を、カトレアが長剣を抜いて構える。 リカステは柄に手をかけたまま、じっとしている。 「悪いけど、そう言われて”はい、そうですか”っていう気はないの。」 「ま、そういうこった。」 リナとガウリイも、それぞれ構える。 「愚かな!」 カトレアの剣が空を切って走った。 ガウリイがそれを受け、弾く。 「紅蓮!」 その掛け声とともに、カトレアの剣に紅い炎が纏われた。 斬撃とともに、炎が走った。 「な!?魔法剣!?」 「余所見はいかんぞ!少女よ!」 その声とともに、グラマトの大剣が襲ってきた。 「わっ!?ちょ、ちょっと!?」 慌てて横へ飛び退く。 そしてグラマトの剣が地面にぶつかり、小さなクレーターができた。 「あっちといい、それといい、魔力剣ね、それ。」 「そうだ。」 リナの言葉に、グラマトは短く応えた。 「厄介だね。ねえちゃん。」 コタロウが短刀を手にしながら、リナに言う。 「ええ、あんなのお目にかかったことがないわ・・・・・・・欲しいわね。」 「へっ?」 「絶っっっ対、高く売れるわよ、あれ。まさにお宝だわ。」 「あ〜〜、なんかちょっと言ってることが、状況とあってないような気がするんだけど・・・・・」 「細かいこときにしてちゃダメよ。コタロウ。」 リナの言葉に、呆れた表情を見せるコタロウ。 「お宝と見ると、目の色変わるからなぁ。」 のほほんとガウリイが呟く。 「おのれ、ふざけたことを!!」 カトレアが再び剣を構える。 「颶風――!?」 そのとき、何かがカトレアの剣を弾いた。 「これはこれは。神殿騎士団団長の3人がおいでとはな。」 「お前は!?」 「ヴェルさん?」 現れた男――ヴェルディオス=グレンディル=ロクサードに、カトレアたちは驚きの表情を見せた。 「久しぶりだな。カトレア、グラマト、リカステ。」 「ヴェルディオス・・・・・・」 3人を見て、ニッと笑みを浮かべるヴェルディオスに、カトレアは鋭く睨みつけた。 「背信者め。裏切り者がよくも姿を―――」 怒りに満ちた言葉を吐き出すが、 「てめえの物差しで測るんじゃねえよ。」 ヴェルディオスのドスのきいた声が響いた。 「第一、走狗に甘んじているテメエらよかマシだ。」 シュッと、背中の大剣が抜かれた。 凄まじい殺気が発せられる。 「お嬢さんたちには指一本、触れさせんぜ。」 カトレアたちの顔に、緊張が走った。 だがそのとき――― 「!?」 ソレは突然、現れた。 ヴェルディオスとカトレアたちの間に、3メートルはあろうかという、銀の甲冑の騎士が立ち塞がった。 「団長様がた。ここはひとまずお引きなさってください。勝負は後日に預かりということで。」 そう声が聞こえたかと思うと、突風が吹き荒れ、カトレアたちの姿は消えた。 「・・・・・・・・」 ヴェルディオスは懐から短剣を取り出すと、斜め向かいの物陰に投げつけた。 「こそこそ隠れてないで、出てきやがれ。」 「これはこれは。御見それいたしました。」 そう言って出てきた男に、リナたちはあっと声を上げた。 その男は、先日見かけたあの人形遣いだった。 「なにもんだ?テメエ・・・・・・」 「奴はからくり師のジゴマと申します者で。」 男――ジゴマはニヤリと笑った。 「貴方様がたを皇都に行かせるわけには参りませんもので。お引取り願えませんかね?」 ジゴマの言葉に、ヴェルディオスは中指をおったてた。 「なら、仕方がありませんや。」 そう言い、ジゴマはパチンと指を鳴らした。 すると、側の大騎士が剣を振り上げた。 ************************************* さて、ついに黒子装束の男も動き出しました。 これからどうなっていくやら。 それでは。 |
26763 | さすがです、ヴェルディオスさん。 | エモーション E-mail | 2003/8/21 21:58:03 |
記事番号26751へのコメント 棒太郎様、こんばんは。 さっそく続きが♪ 騎士団の方々と黒子さん、そしてヴェルディオスさんと、三者の顔合わせですね。 颯爽と現れたヴェルディオスさん……。見事にその場を独壇場にしましたね。さすがです。 >真っ赤な夕日が西の空に沈む頃。 >どこまでも続く一本道の木陰で、一人の女の子が泣いている。 >辺りに人の通る気配もない。 >人はおろか、生き物の気配すらもない。 >この静寂の孤独の中に、少女は晒されていた。 >いかに時が経とうとも、誰も現れはしない。 > >「ひぐ・・・・・ひっく・・・・・おとうさん・・・・おかあさん・・・」 > >ただ、少女の泣き声が虚しく響いていた。 > >「えぐ・・・・・ひっく・・・・・リュウゼン・・・・・」 何だか不可思議な夢ですね。何かを象徴、もしくは示唆している夢なのでしょうけれど……。 ふと思ったのですが、ミヤリさんは途中から盲目になったのでしょうか。 (夢とはいえ、色や物の認識があったので) >目の前には黒子衣装の男が立っていた。 >確かに先ほどまで何の気配も感じなかった。 >「お初にお目にかかります。奴(やつがれ)は、からくり師のジゴマと申します。」 >飄々とした口調でジゴマは名乗った。 黒子さん、ようやく名前が。でもやはりただ者のではないですね。 >「ええ。剣の遣い手、体術の遣い手、魔法の遣い手――あとの一人はわかりませんが――かなりの腕でございます。」 >「なら、お前の出番があるかも知れんな。」 >そう言い、エランギスは手にしている剣に呟いた。 何かしらの魔法剣なのでしょうけれど……一瞬、剣に意思があったら怖いと思いました。 >「ええ、あんなのお目にかかったことがないわ・・・・・・・欲しいわね。」 >「へっ?」 >「絶っっっ対、高く売れるわよ、あれ。まさにお宝だわ。」 >「あ〜〜、なんかちょっと言ってることが、状況とあってないような気がするんだけど・・・・・」 >「細かいこときにしてちゃダメよ。コタロウ。」 >リナの言葉に、呆れた表情を見せるコタロウ。 やっぱり、魔法剣なんて見たら、こういう反応ですよね、リナは……(笑) けしてふざけているわけではなく、本気なのだから……さすが商人の娘(笑) >ヴェルディオスとカトレアたちの間に、3メートルはあろうかという、銀の甲冑の騎士が立ち塞がった。 >「団長様がた。ここはひとまずお引きなさってください。勝負は後日に預かりということで。」 >そう声が聞こえたかと思うと、突風が吹き荒れ、カトレアたちの姿は消えた。 こんな芸当のできるジゴマさんって、本当に何者なのでしょう。 自分や扱っている人形達ならともかく、他の人間まであっさりと他へと 移動させてしまうなんて……。魔族……にしては何か微妙に違うような気がしますし。 >ヴェルディオスは懐から短剣を取り出すと、斜め向かいの物陰に投げつけた。 >「こそこそ隠れてないで、出てきやがれ。」 >「これはこれは。御見それいたしました。」 >そう言って出てきた男に、リナたちはあっと声を上げた。 >その男は、先日見かけたあの人形遣いだった。 >「なにもんだ?テメエ・・・・・・」 >「奴はからくり師のジゴマと申します者で。」 >男――ジゴマはニヤリと笑った。 >「貴方様がたを皇都に行かせるわけには参りませんもので。お引取り願えませんかね?」 >ジゴマの言葉に、ヴェルディオスは中指をおったてた。 >「なら、仕方がありませんや。」 >そう言い、ジゴマはパチンと指を鳴らした。 >すると、側の大騎士が剣を振り上げた。 気配を察するあたり、さすがはヴェルディオスさんですね。でも、中指おったて……(^_^;) ヴェルディオスさんってば(汗) ジゴマさんは様々な人形を扱うのですね。リナたちの力量を知っていて、なので この大騎士もかなり強いのでしょうね。 >さて、ついに黒子装束の男も動き出しました。 >これからどうなっていくやら。 >それでは。 動き出したジゴマさんと、本領発揮すると思われるヴェルディオスさん。 彼と騎士団との関わりも気になりますね。 さらに、この件にリュウゼンさんなども絡むとなると……本当に凄そうです。 それでは、この辺で失礼いたします。 続きを楽しみにしています。 |
26782 | Re:さすがです、ヴェルディオスさん。 | 棒太郎 | 2003/8/22 23:36:08 |
記事番号26763へのコメント >棒太郎様、こんばんは。 >さっそく続きが♪ >騎士団の方々と黒子さん、そしてヴェルディオスさんと、三者の顔合わせですね。 >颯爽と現れたヴェルディオスさん……。見事にその場を独壇場にしましたね。さすがです。 こんばんわ、エモーションさん。 いつもレス、ありがとうございます。 ヴェルディオス・・・・・はからずも場を持っていってしました。 主役はリナたちだってのに・・・・ >>「ひぐ・・・・・ひっく・・・・・おとうさん・・・・おかあさん・・・」 >> >>ただ、少女の泣き声が虚しく響いていた。 >> >>「えぐ・・・・・ひっく・・・・・リュウゼン・・・・・」 > >何だか不可思議な夢ですね。何かを象徴、もしくは示唆している夢なのでしょうけれど……。 >ふと思ったのですが、ミヤリさんは途中から盲目になったのでしょうか。 >(夢とはいえ、色や物の認識があったので) 一応、ミヤリは生まれた時からの盲目なんですが・・・・・・何故色や物の認識があったのかというと・・・・・・夢だから、ということにして置いてください。(あまり深く考えてませんでした・・・・) >>「お初にお目にかかります。奴(やつがれ)は、からくり師のジゴマと申します。」 >>飄々とした口調でジゴマは名乗った。 > >黒子さん、ようやく名前が。でもやはりただ者のではないですね。 ようやく名乗りがあがりました。 なんかどんどん勝手に動いていきそうですが。 >>「ええ。剣の遣い手、体術の遣い手、魔法の遣い手――あとの一人はわかりませんが――かなりの腕でございます。」 >>「なら、お前の出番があるかも知れんな。」 >>そう言い、エランギスは手にしている剣に呟いた。 > >何かしらの魔法剣なのでしょうけれど……一瞬、剣に意思があったら怖いと思いました。 妖刀のようなものと思っていただければ・・・・・とりあえず物騒なものにはかわりありません。 >>「絶っっっ対、高く売れるわよ、あれ。まさにお宝だわ。」 >>「あ〜〜、なんかちょっと言ってることが、状況とあってないような気がするんだけど・・・・・」 >>「細かいこときにしてちゃダメよ。コタロウ。」 >>リナの言葉に、呆れた表情を見せるコタロウ。 > >やっぱり、魔法剣なんて見たら、こういう反応ですよね、リナは……(笑) >けしてふざけているわけではなく、本気なのだから……さすが商人の娘(笑) 珍しい代物ですから。 やはり商人の血が騒ぐのか? >>ヴェルディオスとカトレアたちの間に、3メートルはあろうかという、銀の甲冑の騎士が立ち塞がった。 >>「団長様がた。ここはひとまずお引きなさってください。勝負は後日に預かりということで。」 >>そう声が聞こえたかと思うと、突風が吹き荒れ、カトレアたちの姿は消えた。 > >こんな芸当のできるジゴマさんって、本当に何者なのでしょう。 >自分や扱っている人形達ならともかく、他の人間まであっさりと他へと >移動させてしまうなんて……。魔族……にしては何か微妙に違うような気がしますし。 魔族とはまた違いますが・・・・・・ 完全に正体を明かすかどうかは不明です。 >>ヴェルディオスは懐から短剣を取り出すと、斜め向かいの物陰に投げつけた。 >>「こそこそ隠れてないで、出てきやがれ。」 >>「これはこれは。御見それいたしました。」 >>そう言って出てきた男に、リナたちはあっと声を上げた。 >>その男は、先日見かけたあの人形遣いだった。 >>「なにもんだ?テメエ・・・・・・」 >>「奴はからくり師のジゴマと申します者で。」 >>男――ジゴマはニヤリと笑った。 >>「貴方様がたを皇都に行かせるわけには参りませんもので。お引取り願えませんかね?」 >>ジゴマの言葉に、ヴェルディオスは中指をおったてた。 >>「なら、仕方がありませんや。」 >>そう言い、ジゴマはパチンと指を鳴らした。 >>すると、側の大騎士が剣を振り上げた。 > >気配を察するあたり、さすがはヴェルディオスさんですね。でも、中指おったて……(^_^;) >ヴェルディオスさんってば(汗) >ジゴマさんは様々な人形を扱うのですね。リナたちの力量を知っていて、なので >この大騎士もかなり強いのでしょうね。 リナたちのところでは礼儀正しい人ですが、それ以外になると粗野な感じみたいになります。 ジゴマは、からくり師ということで様々なからくりを操ります。 この先もいろんなのがでてくると思います。 >動き出したジゴマさんと、本領発揮すると思われるヴェルディオスさん。 >彼と騎士団との関わりも気になりますね。 >さらに、この件にリュウゼンさんなども絡むとなると……本当に凄そうです。 >それでは、この辺で失礼いたします。 >続きを楽しみにしています。 もう敵味方入り乱れてのものになると思います。 わたし自身もてんてこ舞いにならないよう、気をつけないといけません。 リュウゼンも、もうそろそろ出ないといけませんね。 それでは、ありがとうございました。 |
26803 | 剣狼伝〜魔人輪舞曲〜 第1章 5 | 棒太郎 | 2003/8/24 19:10:02 |
記事番号26640へのコメント こんにちわ、棒太郎です。 ようやく役者が揃ってきました。 この先、まだどうなるかわかりませんが、よろしければお付き合いください。 ************************************* 『剣狼伝〜魔人輪舞曲〜』 第1章 5 パチンとジゴマが指を鳴らすと、側の大騎士が剣を振り上げ、リナたちに襲い掛かった。 「ちっ!お嬢さん、ミヤリさん、下がってください!」 飛び退きながら、ヴェルディオスが叫ぶ。 その後へ大剣が振り落ちてくる。 「えーい!バーストロンド!」 凄まじい爆裂が、騎士を襲う。 だが、それほど効いた様子もなく、また剣を振るってくる。 「こいつも魔法が効かないの!?」 「いえいえ、流石の奴でも魔法を無効化にはできませんよ。」 ジゴマが愉しそうに声をかける。 「ただ、他より耐久力が高いものですから。」 「なら―――」 リナが黒魔法の詠唱を唱えようとするが、 「そうはいきませんや。」 そう言うや、ジゴマの背負った櫃から空を裂いて、銀光がリナに襲い掛かった。 「危ない!!」 とっさにミヤリが飛びつき、リナとともに横へ倒れた。 「てめえっ!!」 「リナッ!!」 ヴェルディオスとガウリイが叫ぶ。 「他にもおりますから、お気をつけくださいよ。」 ジゴマの櫃からは、櫃と同じ長さの一本のレイピアが突き出ていた。 さらにそれを握る腕も櫃から出ていた。 「ちっ、調子こいてんじゃねーぞっ!!」 大上段からの騎士の斬撃を受け止めるヴェルディオス。 「ガウリイさん!」 ヴェルディオスの声に、ガウリイが大きく跳躍した。 「うおおおおっ!!!」 ザンッ 幾つもの銀の筋が空を横切った。 ザッとガウリイが地面に着くや、騎士の両腕、首が切れ落ちた。 「ほほう。」 感心したように声を上げるジゴマに向かって、ガウリイとヴェルディオスが突進した。 抜き打ちの銀光が宙を走った。 虚空のどこかから、ジゴマの声が振ってきた。 「今日のところは一先ず、このへんで。それでは皆様、またいずれ。」 「とんでもない奴ね。」 やれやれとリナが呟く。 「リュウゼンだけでも勘弁して欲しいってのに。」 「いえ、アレはかなりタチの悪いものですよ。」 剣を収め、ヴェルディオスが言う。 「そういえば、ヴェルさん。その傷、どうしたの?」 「いえ、あれから老先生が戻られましてね。事のあらましをお聞きになりまして―――」 ヴェルディオスが苦笑を浮かべる。 「やっぱりといいますか、案の定といいますか、”ミルトニアの奴ら、ぶっ殺してやる!!”と凄まじくお怒りになられまして・・・・・なんとか鎮めるのに大変だったもので。」 「じいちゃん、キレたら手がつけられないものね。」 「なんとか、おかみさんと会長と若先生がなだめすかして、噴火は抑えられたのですが・・・・・・副会長がとめようとしてボコボコにされてしまいました。」 「とうちゃん・・・・・ご愁傷様・・・・・」 力ない笑みを浮かべるリナ。 「そうそう、ガウリイさん。」 「ん、なんだ。」 「貴方のその斬妖剣、こちらで預からせてもらいますよ。」 「へっ、なんで?」 リナが問いかける。 「代わりの剣はこちらで。いえ、こういった魔力剣は無意識のうちにその力に頼ってしまいますからね。しばらく、普通の剣で鍛えてもらいます。そうでなければ、リュウゼンには勝てません。」 「わかったよ。」 あっさりと、斬妖剣を渡し、代わりの剣を受け取る。 (しかし・・・・彼の才は若先生やリュウゼンと同じ質だな。これは俺もウカウカしてられんな。) 「あの金髪の剣士、やるもんだな。」 ジゴマはくるくると右手のものを廻しながら、呟いた。 それは左腕であった。そして、ジゴマの左腕はなかった。 「あの赤毛の剣士といい、面白い舞台になるな。」 ポイッと廻していた左腕を後ろへ放り投げた。 いつのまにか開いていた櫃の中に、左腕は消えていった。 「さて、一度皇都に顔を見せておくかね。」 そう言い、重さを感じさせない足取りで、道の向こうへと歩いていった。 カトレアたちのあてがわれた部屋で、エランギスが先ほどの報告を聞いていた。 「ほう、あのヴェルディオスが現れた、と――――」 「ああ。」 グラマトが答える。 「ちょうどいい。ついでに奴も始末できるとは。」 くつくつと笑う。 「待て、エランギス。何もそう―――」 「だが、奴が神殿を裏切ったのは事実だ。それともお前らにできるのか?」 その言葉にグラマトは押し黙る。 カトレアも沈黙したままだ。 「くくく、俺が行ってやるよ。お前達は任務に集中してろ。」 嘲笑ともとれる笑みを浮かべるエランギス。 「ところで、リカステはどうした?」 「ああ、部屋で休むと言って、先に戻った。」 「そうか。まあ、しっかり任務を果たしてくれれば、うるさくは言わんがな。」 夜――― 城の一室の窓から、ロープが垂れ下がり、そこからひとつの影がするすると降りていった。 地面につくと、ロープから小さく火があがり、瞬く間にロープを燃やし尽くした。 月明かりに見えるその人物は、第3騎士団団長のリカステ=シモンだった。 リカステは腰に差した二振りの細剣を確かめると、夜の闇の中を走り去って行った。 しばらくして――― 「おやおや、動きなさったかい。ま、こちらにゃ関係ないがね。」 ジゴマがリカステの走り去った方角を見ながら、笑った。 「しかし、取り敢えずは知らせとくか。」 フッと闇に同化するように、ジゴマの姿は消えていった。 ************************************* どうも、続きでした。 かなりジゴマがでしゃばってきてます。勝手に動き出してる感じです。 このキャラのモデルは、菊池秀行先生の『からくり師 蘭剣』の蘭剣です。 この人、かなり好きなものですので。 それでは、また次回。 |
26806 | じいちゃん、最強かもしれない…… | エモーション E-mail | 2003/8/24 21:38:04 |
記事番号26803へのコメント 棒太郎様、こんばんは。 >こんにちわ、棒太郎です。 >ようやく役者が揃ってきました。 >この先、まだどうなるかわかりませんが、よろしければお付き合いください。 役者が揃ってきたところで、話も動き出してきましたね。 今のところ、ジゴマさんが本当に狂言回しといいますか、周囲を上手く演出して いるようにも見えます。 この先どうなるのか、本当に楽しみです。 >リナが黒魔法の詠唱を唱えようとするが、 >「そうはいきませんや。」 >そう言うや、ジゴマの背負った櫃から空を裂いて、銀光がリナに襲い掛かった。 >「危ない!!」 >とっさにミヤリが飛びつき、リナとともに横へ倒れた。 さすがにレベルの高い呪文は、詠唱に時間がかかるし、当然そんな余裕を 与えてくれるほど、ジゴマさんも甘くないですよね。 咄嗟にとはいえ、察知してリナを助けたミヤリさん。カンだとしても凄いですね。 盲目とは言え、彼女もやはり「村の者」なんですね。 >大上段からの騎士の斬撃を受け止めるヴェルディオス。 >「ガウリイさん!」 >ヴェルディオスの声に、ガウリイが大きく跳躍した。 >「うおおおおっ!!!」 > ザンッ >幾つもの銀の筋が空を横切った。 >ザッとガウリイが地面に着くや、騎士の両腕、首が切れ落ちた。 見事に連携が出来ていますね。そしてさすがガウリイ、斬妖剣の力もありますが、 綺麗に騎士を斬ってしまいましたね。 >「とんでもない奴ね。」 >やれやれとリナが呟く。 >「リュウゼンだけでも勘弁して欲しいってのに。」 >「いえ、アレはかなりタチの悪いものですよ。」 >剣を収め、ヴェルディオスが言う。 さすがといいますか、ヴェルディオスさんは相手のレベルといいますか、 本質のようなものが分かったのですね。 この辺りは人生経験と、ルナさんの露払いを行っていて、色々見てきたからでしょうか。 >「じいちゃん、キレたら手がつけられないものね。」 >「なんとか、おかみさんと会長と若先生がなだめすかして、噴火は抑えられたのですが・・・・・・副会長がとめようとしてボコボコにされてしまいました。」 >「とうちゃん・・・・・ご愁傷様・・・・・」 歳は取っても、それを感じさせないのですね……(汗)さすがといいますか……。 リナパパ、ボコボコですか……(^_^;) 哀れな……。 >「代わりの剣はこちらで。いえ、こういった魔力剣は無意識のうちにその力に頼ってしまいますからね。しばらく、普通の剣で鍛えてもらいます。そうでなければ、リュウゼンには勝てません。」 >「わかったよ。」 単純に得物で戦力を調整するのではなく、実力のレベルアップを図るわけですね。 成長する見込みがないと、こんな真似はしないように思えますから、ガウリイ、 かなり評価されてますね。 >(しかし・・・・彼の才は若先生やリュウゼンと同じ質だな。これは俺もウカウカしてられんな。) 天性のものの中でも、さらにハイランクのもの、ということでしょうか。 ガウリイ、やっぱり凄いですね。 >「待て、エランギス。何もそう―――」 >「だが、奴が神殿を裏切ったのは事実だ。それともお前らにできるのか?」 >その言葉にグラマトは押し黙る。 >カトレアも沈黙したままだ。 >「くくく、俺が行ってやるよ。お前達は任務に集中してろ。」 >嘲笑ともとれる笑みを浮かべるエランギス。 ヴェルディオスさんの力量は、神殿と関わっていた当時でも、騎士団の方々が かなわないようなレベルだったのですね。 エランギスさんは本当に騎士団を見下していますね。 剣もそうですが、彼も相当の使い手なのでしょうね。 >月明かりに見えるその人物は、第3騎士団団長のリカステ=シモンだった。 >リカステは腰に差した二振りの細剣を確かめると、夜の闇の中を走り去って行った。 >しばらくして――― >「おやおや、動きなさったかい。ま、こちらにゃ関係ないがね。」 >ジゴマがリカステの走り去った方角を見ながら、笑った。 >「しかし、取り敢えずは知らせとくか。」 >フッと闇に同化するように、ジゴマの姿は消えていった。 夜になって、城を抜け出したリスカテさん。彼は一体、どこへ、何をしに いったのでしょう。 そして、やっぱりすべてを見ているジゴマさん。 おそらく、全部の事情に通じているジゴマさんは、何を目的にしているのでしょうか。 >どうも、続きでした。 >かなりジゴマがでしゃばってきてます。勝手に動き出してる感じです。 >このキャラのモデルは、菊池秀行先生の『からくり師 蘭剣』の蘭剣です。 >この人、かなり好きなものですので。 >それでは、また次回。 ジゴマさんは、本当に動きが自然ですね。目的は意味不明なのに、 彼にとっては、それが当然の行動なのだと思えます。 本当に、さくさく動くキャラって、いますよね。場合によっては手綱をとるのが 大変ですけれど。 それでは、この辺で失礼いたします。続きを楽しみにしています。 |
26823 | Re:じいちゃん、最強かもしれない…… | 棒太郎 | 2003/8/25 18:47:14 |
記事番号26806へのコメント >棒太郎様、こんばんは。 >役者が揃ってきたところで、話も動き出してきましたね。 >今のところ、ジゴマさんが本当に狂言回しといいますか、周囲を上手く演出して >いるようにも見えます。 >この先どうなるのか、本当に楽しみです。 こんばんわ、エモーションさん。 ようやくというか、役者が揃ってきました。 当初の予定より、かなりジゴマが動き回ってますが・・・・・ >>そう言うや、ジゴマの背負った櫃から空を裂いて、銀光がリナに襲い掛かった。 >>「危ない!!」 >>とっさにミヤリが飛びつき、リナとともに横へ倒れた。 > >さすがにレベルの高い呪文は、詠唱に時間がかかるし、当然そんな余裕を >与えてくれるほど、ジゴマさんも甘くないですよね。 >咄嗟にとはいえ、察知してリナを助けたミヤリさん。カンだとしても凄いですね。 >盲目とは言え、彼女もやはり「村の者」なんですね。 案外抜け目がありません。 ミヤリも目が見えない分、他の感覚が常人より鋭くなってますから。 >>ヴェルディオスの声に、ガウリイが大きく跳躍した。 >>「うおおおおっ!!!」 >> ザンッ >>幾つもの銀の筋が空を横切った。 >>ザッとガウリイが地面に着くや、騎士の両腕、首が切れ落ちた。 > >見事に連携が出来ていますね。そしてさすがガウリイ、斬妖剣の力もありますが、 >綺麗に騎士を斬ってしまいましたね。 伊達に死線は潜り抜けてきてませんからね。 リュウゼンに見込まれるぐらいですから。 >>「いえ、アレはかなりタチの悪いものですよ。」 >>剣を収め、ヴェルディオスが言う。 > >さすがといいますか、ヴェルディオスさんは相手のレベルといいますか、 >本質のようなものが分かったのですね。 >この辺りは人生経験と、ルナさんの露払いを行っていて、色々見てきたからでしょうか。 長年、剣術をやってますから、そこらへんのところは見えるようになっています。 >>「じいちゃん、キレたら手がつけられないものね。」 >>「なんとか、おかみさんと会長と若先生がなだめすかして、噴火は抑えられたのですが・・・・・・副会長がとめようとしてボコボコにされてしまいました。」 >>「とうちゃん・・・・・ご愁傷様・・・・・」 > >歳は取っても、それを感じさせないのですね……(汗)さすがといいますか……。 >リナパパ、ボコボコですか……(^_^;) 哀れな……。 歳を取るにつれて、ますます研ぎ澄まされていってますので。 多分、死ぬ瞬間が一番強いと思います。 >>「代わりの剣はこちらで。いえ、こういった魔力剣は無意識のうちにその力に頼ってしまいますからね。しばらく、普通の剣で鍛えてもらいます。そうでなければ、リュウゼンには勝てません。」 >>「わかったよ。」 > >単純に得物で戦力を調整するのではなく、実力のレベルアップを図るわけですね。 >成長する見込みがないと、こんな真似はしないように思えますから、ガウリイ、 >かなり評価されてますね。 ルナもガウリイの腕はいい評価を出してます。 >>(しかし・・・・彼の才は若先生やリュウゼンと同じ質だな。これは俺もウカウカしてられんな。) > >天性のものの中でも、さらにハイランクのもの、ということでしょうか。 >ガウリイ、やっぱり凄いですね。 天才の中の天才みたいなもんですね。 1を知れば、10どころか100を知るような感じの。 >>「待て、エランギス。何もそう―――」 >>「だが、奴が神殿を裏切ったのは事実だ。それともお前らにできるのか?」 >>その言葉にグラマトは押し黙る。 >>カトレアも沈黙したままだ。 >>「くくく、俺が行ってやるよ。お前達は任務に集中してろ。」 >>嘲笑ともとれる笑みを浮かべるエランギス。 > >ヴェルディオスさんの力量は、神殿と関わっていた当時でも、騎士団の方々が >かなわないようなレベルだったのですね。 >エランギスさんは本当に騎士団を見下していますね。 >剣もそうですが、彼も相当の使い手なのでしょうね。 剣の腕も相当なものでしたし、それにまだ仲間意識みたいなのが、のこってますから、戸惑ってます。 エランギスは騎士団も手駒のようにみてます。 >>月明かりに見えるその人物は、第3騎士団団長のリカステ=シモンだった。 >>リカステは腰に差した二振りの細剣を確かめると、夜の闇の中を走り去って行った。 >>しばらくして――― >>「おやおや、動きなさったかい。ま、こちらにゃ関係ないがね。」 >>ジゴマがリカステの走り去った方角を見ながら、笑った。 >>「しかし、取り敢えずは知らせとくか。」 >>フッと闇に同化するように、ジゴマの姿は消えていった。 > >夜になって、城を抜け出したリスカテさん。彼は一体、どこへ、何をしに >いったのでしょう。 >そして、やっぱりすべてを見ているジゴマさん。 >おそらく、全部の事情に通じているジゴマさんは、何を目的にしているのでしょうか。 裏方みたいな感じで、暗躍してるというキャラだったはずが、狂言回しになってきました。 ジゴマの目的も今後に。 >ジゴマさんは、本当に動きが自然ですね。目的は意味不明なのに、 >彼にとっては、それが当然の行動なのだと思えます。 >本当に、さくさく動くキャラって、いますよね。場合によっては手綱をとるのが >大変ですけれど。 > >それでは、この辺で失礼いたします。続きを楽しみにしています。 本当に自分の手を離れて、動き回ってます。 なんとか手綱を取るよう、頑張りますが、この先もいろいろと顔を出すと思います。 いつもありがとうございます。 エモーションさんも続き、頑張ってください。 |