◆−雨の日の懺悔(詩です)−ユア・ファンティン (2003/8/17 22:34:16) No.26724


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26724雨の日の懺悔(詩です)ユア・ファンティン 2003/8/17 22:34:16




俺が ユリスとその先代を殺した日は 冷たい雨が 降っていた日だった



俺の懺悔をどうか聞いてください



俺は ≪THE DEATH≫


死と生を司るカ−ドの住人

同胞からも 同じ式神からも 忌み嫌われていた

だけど タロット・マスタ―達は

俺を一個の存在としてみてくれる

・・・・ユリスは 俺がマスタ―殺しでも

『大丈夫。
 
 あのときのアンタは死んだ

 今いるのは、私の皐月だ。

 だから 堂々と生きろ、

 それが私の唯一の命令・・・願いだ』

俺が マスタ−の命令とは言えユリスを狙ったときも 笑って

『関係ないね

 アンタは 忠義を果たしただけ

 フツ―聞かなくてもいい数十年前の命令まで聞いたんだ。

 私は、アンタのマスタ―であることを誇りに思うよ。』

ユリス。

貴女は 強い女性だった

何時も 笑って俺やあいつらの側にいた

・・・だけど 貴女が自殺を考えるほど

過去の過ぎ去ったことを見つめて・・・

力の制御に苦しんで・・・・

記憶の混乱に苦しんで・・・・・・

そんな貴女のことを知らずにいた

そして、あの日・・・朝から雨の降っていたあの日に

『皐月・・・悪い。

 私のこと・・殺してくんない?

 自分じゃ・・もう死ねないし・・・・・・・

 アレイ達だったら・・・・・・さ。

 アンタの心の傷・・5代前の心の傷をえぐるけど
 
 あたしを殺してくれないかな・・・・皐月?』

俺は 大鎌をユリスの胸に突き立てた。

生きてはいたけど・・・・俺は怖くなってその場から逃げた。

戻ってくると 静かに目を閉じた貴女がいた



これが今日 懺悔したい事です









俺が ユリスを殺した日も

今日みたいな冷たい雨が降っていた







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ユ:なんとなく入れてみたかった
  ≪死神≫の心情詩でした

  感想くれると嬉しいです