-再掲示:すれいやーずの魔族達あ〜んど住人達1-めなりん(5/11-07:33)No.2678
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2678再掲示:すれいやーずの魔族達あ〜んど住人達1めなりん 5/11-07:33

再掲示です。全て移します。

注:この小説は、私に関わった事のある方々がでていらっしゃる小説でございま
す。
「私でてないんだけど!?」
とか
「俺はどうした俺はっ!!?」
と言う方々は、今すぐこの小説に苦情のレスを書きましょう(笑)
ちなみに、出てないと知りつつも、この小説にでていらっしゃらない方々もいま
す。
その方々と、苦情のレスをくださった方々は、2の方に出演していただくこととな
ります。
それと、一応3人称なんで、敬称(〜様とか〜殿とか)は省かせていただきます。
ご了承くださいませ。
でわかきます♪

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スレイヤーズの魔族達あ〜んど住人達1

暖かい日の光。
ごんごんうるさい鐘。
人々の騒ぎまくる声。
やたらめったらガチャガチャうるさい食器の音。
「っだーもう!!何考えてるのよ!あんたは!!」
カフェテラスの美女がさけんだ。
ショートカットの髪が風になびき、赤い瞳が反対側に座っている少女の顔を覗き込
む。
「なにって・・・なに?」
いきなし阿呆な事をぬかした少女は、覗き込まれた顔をちょっと動かして、
「おっばちゃ〜ん!!もう一つベーコンピザね〜!!」
金色の髪がさらりとたれるが、前髪がながすぎて、顔が目までは見えない。
「ちよっと・・・髪が香茶ん中入ってるんだけど・・・」
ジト目でにらみつつ言う先程の美女に対し、もう一人、こちらは16歳くらいの美
少女が伸びをしながら言う。
「まぁまぁべるるん。怒っても仕方ないわよ。こいつがガウリイ並の天然ボケだな
んて、 いつもの事でしょ?」
べるるんと呼ばれた美女は、仕方なく椅子に座り直し、こういった。
「質問をもう1度繰り返すわ。
めなりん?あなたは今、デモン・ブラッドは、まだ30個近くあるって、そう言っ
たわよね?」
「はぐ。」
金髪の変な少女――めなりんは、あつあつのピザを食べながら、こっくりとうなず
く。
実はべるるん、ひたいに青スジたててたりもするが、気にせずに話を続ける。
「それは―デモン・ブラッドは、どこにあるの?」
「ひははい。(知らない)」
「どぁかぁらぁっ!!何でそこで知らないのよっ!!?あんたは!!
ついでに言えば、話をする時ぐらい、ピザは食べずに言いなさいっ!!」
青スジたててた理由を一気に口にだすべるるん。
「はっへ、ほひいーんはおん。(だって、おいしーんだもん)
ほへに、(それに)んぐっ。はぁ。
・・・それに、あたしがその話をねーちゃんに聞いた時、ねーちゃんも知らないっ
ていってたんだよ?」
「ふむ・・・めなりんのお姉様さえ知らないとなると・・・
やっぱり、自分達で見つけにいくっきゃないんじゃないの?べるるん。」
「そうねぇ・・・。私と火眼黒翔狼さんとめなりんのデモン・ブラッドだけじゃ
あ、強大な魔力もなにも、
ただのアクセサリーぐらいにしか役に立ちそうもないし・・・」
「だから、K伯爵でいいってば。私もべるるんって呼んでいるんだから。」
美少女――もとい、K伯爵は、そういって香茶を一口。
「んじゃぁ、K伯爵って呼ばせてもらう上に、敬語使うのもやめちゃったりとかす
るけど・・・
K伯爵は、デモン・ブラッド、集めに行くの?」
「そうねぇ・・・」
―――デモン・ブラッド―――
魔血玉と訳される石で、リナのタリスマンの石と同じ物。
ルビーアイ、ダーク・スター、カオティックブルー、デス・フォッグの4体が表さ
れている(ゼロス談)・・・はずである。
――だが、ぢつは結構あったりするのだ、これが。
といっても、もちろん他の魔族を表しているものもあるのだが。
なんか知らんが、まぁ血が固まったものらしいから、他にもたくさんあるだろう。
で、それのすべてが集まった時、たぶん強大なパワーを発揮するんじゃないか、と
いう事で、3人・・・
3体はあつまったのだ。
むろん、3体という言い方をしたのは、人間じゃないからである。
すなわち、魔族なのだ。
ちなみにどうやら、3体ともかなり高位の魔族らしい。
「行こうかなぁ・・・このまま待ってるよりは、いくらかマシでしょ。
いかに世の中広しといえど、30個ちかくあるんなら、一つや二つは見つかるはず
よ。」
K伯爵が言う。
「んじゃ、早速いきましょ!ほらほら!いつまでもピザ食べてないで!!」
かくして、3人・・・3体は向かったのだった――
どこに?

「セイルーン聖王国か・・・なるほど。ここなら王立図書館もあるし、結構人口密
度高いし・・・
さすがK伯爵ね。」
セイルーンの表通り。
そこに、あの3人(体)は歩いていた。
ちなみに、もちろんだがちゃんと人間の格好をしている。前から。
「それじゃ、まずは聞き込みと王立図書館へ行きましょ。手分けして。」
一瞬ちらっとめなりんを見てから続けるK伯爵。
「あたしは一人で王立図書館にいくから、べるるんはめなりん連れて聞き込みして
くれる?」
「わかった。夕食の時間に宿でね。」
――はぁ・・・やだなぁ・・・めなりん引き受けちゃった・・・・
べるるんは、内心そう思っていた。

「セイルーンの医療少年院?」
あのあと。
K伯爵と別れ、めなりんをひきずって、表通りで聞き込みをしていたべるるんは、
その言葉を聞き返していた。
「そうよ。そこの看護婦さんでね。あたしの友達なんだけど。優しくて良い子よ。
その子が持ってたわ。変な物が手に入った、って。確か、3個ぐらいあったような
気がするわ。」
「3個もっ!!?」
思わず声を上げるべるるん。
その若い女の人は、ちょっとびっくりしてから、また続ける。
「ええ。そこのるきあさんって人がもってたはずよ。ただ、もうどこかに売っぱ
らっちゃったかもしれないけど」
「わかりました。どうも有り難う」
そういって、べるるんは一礼。
ボケっと見ていためなりんの頭を無理矢理押して、めなりんにも礼をさせる。
「あ、ちょっと待って」
急に女の人が呼び止めた。
「その医療少年院・・・どこにあるか、知ってる?」
「え・・・セイルーンのどこか、でしょう?」
「いや、名前がそうなだけで。本当は、あの山の頂上にあるのよ。」
言って指差す彼女。
そこには―
―――だいぶ離れたところに、約6000キロメートルほどの高さの山々がそびえ
たっていた――。

「へぇ〜結構あるのね〜この手のものって。」
王立図書館の魔にまつわる関係の本棚(といっても約100個ちかくあるのだ
が。)
さして驚いていない顔で、K伯爵は手近な一冊をとった。
「ふむふむ。」
――!?――
ぱたんっ!と本をしめる。
「デモン・ブラッドって・・・やっぱり・・・」

「あそこっ!!?あそこの頂上!!?ほんっとに人すんでいるわけ?」
K伯爵は、手にしたフォークのポテトを食べるのも忘れて立ち上がっていた。
「どあぁって。そう言ってたんだもの。その女の人――松葉ぼたんさんが、ね。」
べるるんが覚悟を決めた様に言う。
「なんでみんな驚いてるの?」
「あのねぇ。めなりん?わかるの?あそこを登って行かなきゃいけないのよ?あん
たは」
めなりんは顔面ちかくのK伯爵の顔にも言葉にも、たじろかずにこう言う。
「空間渡ればいいじゃん。」
「あのねぇっ!!?空間渡るには、そこをイメージしないと渡れないでしょう
にっ!!
あそこの絵でも無い限り、インスピレーションは無理よっ!む・り!!(ちなみに
写真<カメラ>はまだ無いようです)」
はぁっ、と大きく息をついて、K伯爵は座り直した。
「こっちは・・・どこにあるかはわからなかったけど、デモン・ブラッドが何なの
かって事はわかったわ。
あれは―――死ぬっほどたくさんあるらしいわ。
30では済まないかもしれない。
示しているものは、あの4体の、命、力、そして、4体の5人(体)の腹心のそれ
ぞれの命と力。
それから・・・あの方――めなりんのお姉様の全てを表したものがあるらしいわ。
たぶん、それがめなりんのでしょうね。
総合して―――
―――49個ね。つまり、あと46個よ。」
「ふーん・・・」
めなりんは、まじまじと自分のそれを見つめた。
「あたしのも将来つくられるのかなぁ・・・」
「うげ〜そんなの持ってたら破壊どころじゃないわよ。」
めなりんの本気(?)の言葉に、べるるんが心からつっこみをいれる。
「で、やっぱり頂上行くの?」
とりあえず、と聞くめなりん。
「そうねぇ・・・べるるん、行く?」
「あたしは行くわっ!!悪と破壊のため、全力をつくすのみよっ!!」
「べるるんが行くんならあたしも行く〜」
「あんたはメイドか?」
「いいよ。メイドでも。あ、そうだった、これ。」
言って、めなりんが紙きれを出す。
ポケットにつっこんであったらしく、ぐちゃぐちゃにはなっているが、それはまぎ
れもなく―
「馬車の時刻表じゃない、これっ!やったぁこれで上まで楽していけるわ!」
K伯爵が叫んだ。
「銅貨2枚ね。OK!んじゃ、明日は早いんだから、さっさと寝るわよ!」
べるるんも嬉しそうにこう言って、自分の部屋へと戻る。
――だが。めなりんを甘く見てはいけない。

「な、なによこれっ!!?」
思わず叫ぶべるるん。
「・・・牧草。」
「ちょっと待ってよ!!牧草って・・・この上にのってけってゆーのっ!?」
「うん。」
「じょおおだんじゃなぁぁいぁぁわぁぁよぉぉ!!」
かっくんかっくんめなりんの首をゆさぶって、べるるんは泣き怒る。
「あんなくさいとこ、のれるわけないじゃないのっ!!」
「君達・・・?さっさと乗ってくれないか?」
「いや、でも、牧草の上は・・・」
たじろぐK伯爵。
「なにいってるんだ?ちゃんと別々になってるから、大丈夫だって。」
「え?いやあのそういうことじゃなくて・・・(くさいんだってばこのおやじあほ
か)」
小声でつぶやいたべるるんの言葉を、しかし男は聞いていたようで、ピクピクしな
がらこういった。
「値段は少々たかくなるが・・・普通の馬車にのってくかい?
それと・・・俺の名前は、ちゅうただ。ちゅ・う・た」
「・・・いくらです?それ。」
うさんくさそうにきくK伯爵の言葉に、ちゅうたはこういった。
「金貨200枚」
「はぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!?
そおぉんなぁ、リナ=インバースもびっくりよっ!!?」
べるるん、激怒。
「馬だけなら銀貨3枚だ。これでいいか?」
「わかったわ・・・馬借りるわよ。馬2頭で銀貨6枚ね。」
「まいどあり。んじゃ、そっから好きなの選んでってくれ。」
「ねぇねぇべるるん、なんで2頭なの?あたしは?」
「めなりんは乗馬したことないでしょ?だからあたしの後ろにのってくのよ」
「ふ〜ん。」
べちべち。
めなりんが2頭の馬をたたいたとたん。
「ヒヒ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ンッ!!」
ぱからっぱからっぱからっ
「だぁぁぁぁぁぁ!馬鹿〜〜〜〜!!あんたはうましかよぉぉぉ!!」
「落ち着いてK伯爵!!このスピードでいけば、3時間でつくわ!!
幸い、みんなのってたことだし♪」
「♪じゃなぁぁい!!べるるんっ!!?そっちは2人だからいいけど、こっちは1
人なのよぉぉっ!!?」
「まぁまぁ。どーどー。」
「めなりんあとで刺すわよぉぉ!!どーどーなんてあたしは馬か〜っ!!?」
ぱからっぱからっぱからっぱからっぱからっぱからっぱから・・・・

ずどしゃごっ!!
「いたたた・・・」
医療少年院の建物に、おもいっきりぶつかるK伯爵(すいません^^;)
「ん?どうした?」
そのK伯爵に、ゆっくり近づいていく一人の男。
「院長?どうしました?」
それに習って歩く看護婦2名。
「院長・・・って・・・うあああ!ごっ!ごめんなさい!!刺すならめなりんを刺
してっ!!」
「いや、刺しはしませんが・・・
私の名前は、一坪といいます。ところで・・おけがは?」
一坪さんは、K伯爵の腕をみてから、看護婦に命令をくだす。
「葉山くん、第2集中治療室あいてたよね?」
「はい。たしか。あいていたとおもいますが。」
「るきあくん、準備しといてくれ。」
「はい。」
いってデモン・ブラッドの持ち主、るきあさんは、奥の方へといってしまう。
「葉山くん。運ぶのは頼んだよ。」
「はい。それでわ、ちょっと失礼を。・・・・・」
いってなにやら呪文をとなえる葉山とよばれた人。
「・・・!レイ・ウイーーーーングっ!!」
「いやぁぁぁもうこんなのいやぁぁぁぁ!!」

ぴゅーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーんっ!!
『いってらっしゃ〜い♪』
「さて。めなりん。るきあさんとやらを追うわよっ!」
「なんで?」
「その人がもってるからでしょデモン・ブラッド〜〜!!」
「そうなの?」
「そうなのよっ!!とにかく、追うわよ!!」

☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
★☆★☆★☆★☆★☆★

うあああ。乱文乱筆。申し訳ございません。
なんかちょっとしか出てないけど(人)まぁ1は裏設定のかたまりのようなもので
すから。
それと、これを読んで不快に思った皆さん。
気にしないでください。(笑)
あたしは気にしないっ!!(爆笑)
でわまた。苦情のレス待ってます♪
(そういえば、なんかすっごく長い文になってますがいいんでしょうか
^^;;;;)

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2696再掲示:すれいやーずの魔族達あ〜んど住人達2めなりん 5/12-22:38
記事番号2678へのコメント
再掲示です。
コメントまで全部載せます。


今回もなんかちょびっとしか出ていらっしゃらない方がいます・・・すんません・・・
うああああ。めなりんがわるかったですっ!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

スレイヤーズの魔族達あ〜んど住人達2

「いやぁぁぁぁぁ!!」
K伯爵は看護婦に運ばれ(?)ているところである。
「いやぁぁぁぁぁ!!」
ぼすんっ!
結構ふんわりしたベッドに突っ伏すK伯爵。
「あ、やっと来ましたか。でも仰向けになってくださらないと治療が・・・」
何時の間にか居る一坪院長が、オペの用意をしながら言う。
「その前にレイ・ウイングでとばさないでくださいっ!!
第一、なんで院長さん、こんな所にいるんですかっ!!?」
「近道しましたから。あなたは今ぐるっと一回りしてから来たんですよ。
でわ・・・洸君、注射して。葉山君、足しっかり押さえといてくれよ。」
いつの間にやら、看護婦が五人、医者が二人に増えている。
がしっ!がしっ!!
「いやぁぁ!!乙女の柔肌を〜っ!!」
ぴしゅっ、と注射から、何やら液が漏れる。
「さぁて・・・」
洸とよばれた白衣の医者が、にやりと笑った。
「いいなぁ・・・この頃注射乱れうちしてないなぁ・・・」
葉山看護婦、恐い事をつぶやく。
「何をいってるんです、葉山さん。明日思う存分できるじゃないですか。」
もう一人、看護婦さんがちょっぴしうらやましそうに言う。
「でもぉ、みさちゃさん〜」
「やっちゃうよ、葉山さん。」
「あ、はいどうぞ。足押さえてますから。」
なにやら激しい内部葛藤の中、いよいよこの時はやって来た。
ざく。
「いったーーーーーーーーーーーーーい!!」
「大丈夫です。麻酔ですから。
アクアくん、メス取って。」
「麻酔って・・・本当なの・・・?・・・死ぬっほど痛みが・・・」
「はい、メスです」
看護婦さんの手の中には―むろん、メス。
メスを受け取る一坪院長。
「るきあ君、みさちゃ君、腕、押さえて。アクアくん、よろしく」
「はい。ていあっ!」
アクア看護婦、右手を一閃!
そのチョップは、ものの見事にK伯爵にきまる。
「麻酔の意味ないんじゃないのぉぉぉ・・・」
最後にきついツッコミをいれて、K伯爵の意識はここで途絶えた。

「ったく・・・K伯爵ったらどぉこ行っちゃったのかしら?」
べるるんが頭をかきながら言う。
あれから二人(匹)は、とりあえず、という事で、近くにあった喫茶店に入ったのだっ
た。
むろん、めなりんはばっかばっか食っている。
「こうなったのも、馬の扱いもしらないめなりんのせいだかんねっ!!」
「あのぉ〜」
「ぬあによっ!!?あ・・・
ご、ごめんなさい、なんですか?」
べるるんが振り向いたその先には。
みつあみの女の子。パジャマみたいなのを着ているところからして、この子も犯罪を犯し
た様である。
とてもそんな子には見えないけどなぁ・・・人はみかけによらないっていうのかし
ら・・・?
疑問を抱きながらも、べるるんはその子の答えを待つ。
その美少女は、開口一番こういった。
「あなた・・・、魔族ですよね?」
「ちがうわ」
きっぱりすっぱりはっきりいうべるるん。
「いえ、私にはわかるんです。あなたもわかるでしょう?私が何なのか。」
そう。先程のべるるんの疑問。
ちゃんと訳せば、とても魔族には見えない、という事だったのだ。
べるるんが溜め息をつく。
「そうよ。こっちの変な奴もね。私はべるぜ。この馬鹿がめなし。
べるるんって呼んでもらってかまわない上に、めなりんってよんであげて。
それから・・・ここ、座ったら?椅子あいてるから。」
「はい・・・私の名前は赤神官ティナ。
人間界でもティナって名前です。」
ティナは座ってからそう言った。
「それで・・・聞きたいのは、それだけじゃないんでしょう?」
真顔で言うべるるん。
「はい・・・私・・・実は、本来なら空間移動できるハズなのに・・・
できなくなっちゃったんです。ここに入って、1週間くらいで。」
「空間移動が・・・できない?」
「ええ。」
「う〜ん・・・何でなんだろ・・・?」
「どしたの?二人とも。」
人事のように言うめなりん。
「だからぁ、この人が空間移動できなくなっちゃって、なんでなんだろうって考えてるの
よ」
「なぁんだぁ。簡単じゃん。」
「わかるんですかっ!?」
身を乗り出すティナ。
「ん。精神脈がくずれてるんだよ。」
『せいしんみゃく?』
思わず聞き返すべるるんとティナ。
「うん、ねーちゃんが言ってた。
この世の生きるものには、全て精神脈ってゆーのがあって、それでその人がどうなってる
のかわかるんだって。
ちなみに、精神体の魔族は、かなり変動が激しいらしいよ。」
「・・・なんであんた、んなこと知ってんの?」
べるるんの問いに、横でティナがこくこくうなずく。
「なんとなく、これはLONになる時すっごい必要な事だって言ってたような記憶がある
から」
「なんとなくってなによぉぉぉ!!?」
すぱーーん!!×2
手にしたスリッパでめなりんの頭をはたく2匹。
「でもまぁとにかく、心あたりはないわけ?」
べるるんが問う。
「ないです。」
きっぱりはっきり言う彼女(?)。
「カゲカゲ。」
いきなり変な声。
ぴょんっ!
べるるんの目の前に、赤い物体が飛び出てくる。
「きゃぁっ!・・・これ・・・ヒトカゲじゃないの・・・?」
「あ、そのこは、ポケモンワールドからのお土産なんですよ〜ヒーちゃんって言います。
かわいいでしょ?」
「番組まちがえてる?」
「いえ、まちがえてません。
それじゃ、そろそろ門限あるんで。でわ。」
そういって、ティナは立ち去った―。
放心していたが、肝心なことを思い出すべるるん。
「あり?そういえば、K伯爵どうなったんだっけ?」

「オペ終了。お疲れ様。」
「お疲れもなにもっ!!なんだったのよっ!!?これっ!!
気がついたら腕と足切られてるわ、今度はアッパーくらわれるわ!
しかも次に気がついた時には猿ぐつわかまされて、なわでふんじばられてたの
よっ!!?」
「いやぁ。じたばたじたばた暴れたから、てこずりましたよ。」
「あのねぇっ!!?」
K伯爵激怒。
「てこずったってどーゆーいみよっ!?」
「そのままの意味です。おかげで違う所まで切ってしまいましたよ。」
ぷち。
「おんどりゃぁぁぁ!!ほんとに医者かぁぁ!!?」
「この人もうちに入った方がいいかもしれませんねぇ・・・」
「なにかんが・・・」
ベッドの上で暴れるK伯爵の腕を掴んで、一坪院長は言った。
「205号室へ移動します」

「K伯爵〜どぉ〜?具合は?」
「べるるんっ!!めなりん付きで!!
って、その花束はなによっ?めなりんっ?」
「入院祝い」
「あのねぇめなりん?花はうれしいけど気持ちはうれしくない。」
「わぁ良かった」
「ちょ、ちょっと?あんた達?」
べるるんが頭をおさえて言う。
「ああああ、ごめんごめん。で、るきあさんの方はどうするの?」
「それなんだけど・・・丁度良くK伯爵も入院したことだし
そっちの件、よろしく」
「丁度良くって・・・
あれ?ちょっと待ってよ?そっちの件って?」
「いやぁ・・・ぢつはさぁ。」
べるるんは、ティナの事を話した。
「なるほどねぇ・・・あ、ねぇ、それって・・・
カタート山脈のさぁ、鳳魅さんあ〜んど熾王神官さんに聞いたらどお?」
「な〜いすK伯爵っ!!あの二人・・・二匹なら、なんとかできるかもねっ!!」
鳳魅と熾王神官。この二匹、魔族うちでは有名な術者だったりする。
いわゆる、『まほうつかいのおばーさん』という奴である。
まぁ、おばーさん、というほどの見た目ではないが。
がちゃ。
「面接時間終わりです。食事よ、キャルルさん。(人間バージョンのお名前)」
るきあ看護婦、登場。
「たのんだわよ、キャルル。」
「まっかしといて!」
「退院できないといいね」
「どういう意味よ、めなりん」
「それじゃ、看護婦さん、よろしく。」
「はい。」
ばたん・・・
「それじゃぁ、ここに御飯置いとくわね。」
「あの、るきあさん」
「はい?」
「デモン・ブラッドって知ってる?」
「知らない。」
めきずしゃぁっ!
勢いよくベッドから転がり落ちるK伯爵。
「ちょ、ちょっとちょっと、大丈夫?」
「だ、だいじょうぶですけどぉ・・・
んじゃ、こういう石もってません?」
言って自分のデモン・ブラッドを見せる。
「これは―――!
もって・・・ました。」
「どっかにうっぱらっちゃったの?」
「いえ、そうではなくて。たしかここの・・・
ティナちゃん・・・だったかしら?
その子がほしいって言うから、あげちゃったのよ。」
ふむ、つまりそのティナ・・・
え?ちょっとまってよ。
「え・・?ティナって・・・まさか・・・みつあみの女の子・・・?」
思い当たって、おそるおそるきいてみるK伯爵。
「そうよ。良く知ってるわね〜」
ひゃぁぁぁぁぁぁぁぁ!!
じ、人生って計り知れないぃ!
人じゃないけど・・・
一人でボケツッコミなんかをしてみる。
「それじゃ、隣の部屋に食事はこばなきゃいけないから・・・
あ、そいえば、何でこんな事あなたが知ってるの?」
「ああ、たしか、松葉ぼたんさんって人に教えてもらったんですよ。」
「まぁったく、ぼたん先輩ったら。」
「せ、先輩?」
「そーよ。看護学校はいってたころお世話になったの。良い先輩だったわよ
けど、嘘はつけないのよね〜先輩ってば。そこが良いんだけど。
素直ってことだものね〜。あ、ちなみに、その人はセイルーンの中心部のセイルーン中央
病院で
セイルーン中央病院でではたらいてるのよ」
「ふ〜ん・・・どうもありがとうございました。」
このままいけば世間話になると予想したK伯爵は、すぐさまこの話題を終わらせた。
がちゃ・・・
ティナちゃん、か・・・けど・・・これと空間移動となにか関係はないのかしら・・・?

次の日、喫茶店。
たいした事なくてもう退院したK伯爵と、悲しそうな顔をしてみせるめなりんと、複雑な
心境のべるるん。
そこでK伯爵は、昨日のあの事を、二人(?)に話したのだった。
「ぅえええええっ!?てぃ、ティナちゃんがぁ?」
べるるんが腰を浮かして驚く。
「そーなのよー、るきあさんの話だと。う〜ん・・・」
べるるんは座りながら、
「んじゃぁ、それと空間移動と、なにか関係があるの・・・?」
「ないんじゃない?」
すかさず言うめなりん。
「なにを根拠に?」
と、これはK伯爵。
めなりんは、K伯爵の方をむいて、笑顔で力いっぱいこう言った。
「なんとなく。」
すっぱ〜ん!!
「あほかぁぁい!」
すかさずスリッパでツッコミをいれるK伯爵。のりのいい魔族である。
「ふむ・・・」
それに対してべるるんは、その言葉を真に受けている。
「ちょ、ちょっと・・・?本気で考えてるの・・・?」
「そうよ。この子も一応そーゆー能力あるのよ〜
こないだなんか、大根のお値段税込みであてちゃったんだから。」
きょとんっとした顔で言うべるるん。
「・・・そりは・・・ちがふとおもふんだけど・・・」
ジト目、呆れ顔でK伯爵がつぶやく。
「いや、でも、降魔戦争も知ってたらしいし。あと、フィブリゾが消滅したのとかも
予感してたみたいだし・・・ここまであたっちゃうとねぇ・・・・
ちなみに、人間ばぁじょんでの得意技も、あてカンらしいわよ。」
「それって・・・得意技って言うの・・・?」
「言う!」
胸を張ってきっぱりと。めなりんはそう言った。
「数学のテストなんて、本当にこれで命拾いしたんだから。
方程式わかんなくって、女のカンで120人って書いたら、あってたんだよ。
それあってなかったら平均点こえてなかったし。(本当)」
くだらん得意技を自慢しまくるめなりん。
「それって・・・つまり、数学苦手っていってるよーなもんなんだけど。」
きつーいツッコミをいれるK伯爵。
「まぁ、とにかく。めなりんのくだらん得意技の話で盛り上がってないで。
それに。もう来ちゃったみたいだし?」
べるるんが視線をずらして言う。
視線のさきには。
赤い縁取りのあるパジャマに身を包み、おさげがかわいい一人の少女。
そう。例の、ティナである。
今日は、ヒトカゲのヒーちゃんは置いてきたようである。
「こんにちは。べるるんさん、めなりん。そちらの方は?」
「私は火眼黒翔猊。人間の時はキャルル。この人達の仲間よ。」
席を立って会釈するK伯爵。
「私はティナです。人間の時もティナ。赤神官をやってます。」
「座っていいわよ、ティナちゃん。」
べるるんが椅子をひいて言う。
「どうも・・・で、なんですか?用って」
ティナは座って、みんなを見まわす。
「デモン・ブラッド・・・って、しってるわね。」
いきなりそっちに話を振るK伯爵。
「け、K伯爵?」
べるるんが困った顔をする。
「隠す必要は全くないわ。なら、必要な事を聞くのみよ。――知ってるわよね?」
ティナは、無言でこっくりうなずいた。
「そう。じゃ次の質問。あなたは、それをいくつか持っている。――YES?」
今度は少し迷ってから、ティナはこっくりうなずく。
「あなたが空間移動出来るようにしてあげるわ。」
『!?』
べるるんが目を見開き、ティナはそれに加えてうつむいていた顔を上げる。
――K伯爵・・・鳳魅さんと熾王神官さんにたのむ気ね――
「そのかわり――それ、頂戴(はぁと)」
「もちろんです!!本当に・・・本当に空間移動できるようになれるんですね?」
ティナが声のトーンをあげる。
「しっ。誰かに聞かれたらどうするの。」
「あ、すいませんべるるんさん。」
あわてて口を塞ぐティナ。
「いや、あやまんなくてもいいわよ。けど、あなたここから出られるの?」
「いえ、一応罪人ですから・・・」
――ふむ・・・連れてくことは無理、か――
べるるんは考えてから、
「それじゃ、ちっとばかしカタート行って来るわね。
いくわよK伯爵、めなりん!」
「OK!!わかってんじゃない!」
「ええ〜あたしまだスープ飲みきってない〜」
「っだ〜!さっさとこんかい!」
べるるんがめなりんの手を引っ張って連れて行く。
「あの人たち・・・いつもああなのかなぁ・・・?」
残されたティナは一人、つぶやいていた――

茂みの中。
「いくわよ、みんな。」
「スープぅ・・・」
「スープスープってうるさいわよ!」
乗り気なK伯爵に、名残惜しいめなりんと、めなりんをなだめる(?)べるるん。
・・・・・・
鳥達が、虫が、木々が。
異様な音に反応しあう。
空気が震えているのだ。3匹の魔族の魔力によって。
――しゅんっ!!

「鳳魅・・・気付いた?」
「ええ。熾王神官・・・」
二人は食事の手を同時に止めていた。
「なにかが・・・来るわね」
熾王神官が言ったその時。
しゅんっ!!
どがららららっ!
ガチャーンッ!
「いったたたた・・・くぉらっ!めなりんっ?あんた、コントロール失敗したでしょ?」
べるるんが怒鳴る。
「え〜だってだって〜スープが頭からはなれなくってぇ・・・」
「それで食物の中にご到着ってわけね・・・?」
ぎくぅっ!
3匹は、おそるおそるそっちをむいた。
そう。そこには、青スジたてた熾王神官あ〜んど鳳魅が・・・
「ごめんなさいぃぃ!消滅させるならめなりんを消滅させてぇっ!」
「もーいーわよ。幸い、もうキャベツしか残ってなかったしね。」
熾王神官が溜め息をつきながら言った。
「で?何の用?」
鳳魅が話をきりだす。
「いや、ぢつは・・・」
べるるんがティナのことを話す。
もちろん、デモン・ブラッドが目的だということは伏せて、だが。
「――それは・・・つまり、そこの地形に問題があるのね。」
と、鳳魅。
「地形?」
K伯爵が鸚鵡返しに聞き返す。
「そうよ。高度高いと、空間移動しにくくなるの。
これは、色々クソややこしい理屈があるんだけどね。
その上、人間ばぁじょんじゃ、力を想うままに発揮できない。
つまし・・・悪い条件そろいまくりってやつね。
ついでにあの山、六ぼうせいでしょ。
あの、三角が上下になってかさなってるやつ。これも条件の一つね。
あんたたちも、なんか今日重いなーとか、おもったでしょ?」
鳳魅が説明する。
「なるほど、そいでコントロールに失敗したのね、この馬鹿。」
べるるんが納得する。
「ちょっと待っててね。」
言って何やら杖のようなものを出現させ、奥の部屋へいってしまう熾王神官。
鳳魅もエプロンをとってそちらへ駆けていく。
――待つ事約5分――
がちゃりっ。
「はい、この薬飲ませてみて。だめだったらまた来なさい。」
鳳魅が薬のはいった小瓶をべるるんに渡す。
「どうもありがとうございました―でわ。」
しゅんっ!――
「鳳魅・・・どしてお金とんなかったの?」
「――きまぐれ、かな。」
「異議無し、ね。」

「うわぁぁっ!これのめばいいんですね?」
「そーよ。」
胸を張って言うK伯爵。
「けど、なんか変な色ぉ・・・緑だよぉ?青汁なんじゃないのぉ?」
「くぉらめなりんっ!そゆ事言うなっ!
あ、ああああ、べ、別になんでもないわよ。」
焦るべるるん。
「カゲ?」
首をかしげるヒーちゃん。
「デモン・ブラッドは、私のベッドの枕の下にあります。」
そう言って、ティナは瓶の蓋を開ける。
ごくごく。
ティナが薬を飲んだその時。
「魔力が・・・みなぎる・・・?」
「今よ!ティナちゃん!」
――しゅんっ!
ティナとヒーちゃんの姿は、虚空へと消えたのだった―。

「枕の下、とかって言ってたわね。」
言って、べるるんが枕をどけてみる。
「3個じゃなくて・・・5個じゃないっ!!!」
そう。そこにはまぎれもなくデモン・ブラッドが、それも5個も置いてあった。
「ぃやったぁ!一気に5個よ!らぁっきー!!」
K伯爵が歓声をあげた。
これで、あと41個。
がんばれ魔族!全てのデモン・ブラッドを集めるその日まで、君たちがあきらめる事はた
ぶんないっ!!

まだまだ続くっ!!

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

わーすっごい長い文・・・(^^;;;
苦情のレス待ってます。ハイ。

…長い文をどうもありがとうございました。でわ次は再掲示3へどうぞ♪

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2726再掲示:すれいやーずの魔族達あ〜んど住人達3めなりん 5/16-02:47
記事番号2696へのコメント
再掲示です。
今思えば変なことかいてますね〜私。
皆様殺してくださいね♪

ああああっ!おくれているぅぅっ!
いやーこないだ投稿しよーとしたら失敗しちゃって、てへ(死)
20kbこしてたらしくて、全て・・・でわないけど書き直してたのであります(笑)
ってわけで変な所でおわってます。続きこれから書きます(泣)
ちなみにここであやまっときます。
嶋ゆたか様っ!ごめんなさい×100000000っ!!

pppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppp
pppppppppppp



「あーお腹いっぱい!もーたべらんなーい」
「もう食べ物なんてこれっぽっちもないわよ、めなりん
にしても、あんたよく全部食ったわねー」
食の町、アトラスシティの食堂。
セイルーンから今度はどこへ向かうか、とべるるんが二匹に聞いた所、
『たまにはグルメに・・・』とかいいつつ、食の町、アトラス・シティとなったのだった。
ちなみにめなりんの前のにゃらにゃらの鍋は、10個近くはあった。
それに加え、にょへろんも4皿ほど食べていためなりん。
「太るわよ」
ぼそっと一言、K伯爵がいう。ジト目で、他人のふりをしながらも。
だがそう言いながらも、きっちし5人前、スープの一滴も残さずたいらげてたりするK伯爵。
むろんべるるんは店の隅でランチセットAだけ頼んで、その惨状を眺めていた。きっちし他人のふ
りをして。
「お嬢ちゃん、よく食べたねぇ。金貨2300枚ね。」
食堂の小太りのおばちゃんがいやみたらたら言った。
「はい、2300枚。」
実はすんごい金額を、めなりんはあっさりと払う。
「・・・おや?お前さん、ひょっとして・・・」
おばちゃんがじろじろめなりんを見る。
金色の髪で、前髪が長すぎて目が見えなくて。
こんな変な奴、この世界に一人(?)しかいない。
「あんた・・・まぁた何かやらかしたの?」
「人聞きの悪い事言わないでよ〜K伯爵。」
「ふむ・・・ちょっと、ちょっとティナちゃ〜ん?」
――え?――
その名前に、三人(?)は聞き覚えがあった。
「は〜い、なんですかぁ?あっ!べるるんさんにK伯爵に・・・えっと・・・」
「めなりんよ。それと、何度も言うけどべるるんって、呼び捨てでかまわないから。」
べるるんが優しく教える
「はい、すいません・・・」
「いいですよ。私もあなたの事覚えてませんから」
『そゆことをあっさりゆーなぁー!』
どごっ!×2
めなりんの頭が半分テーブルに埋まる。
「あんたら・・・お店のもの壊さないでくんない・・・?」
まだいた店のおばちゃんが呟く。
「ふう。まぁ無事につっこんだところで。
ティナ、あんたこんな所でなにやってるの?」
「無事って・・・べるるん・・・?」
めなりんが後ろで呟き、のの字を書いていぢけはじめる。
「私は、ウエイトレスやってますけど?」
「そうじゃなくって・・・とにかくここじゃ、あれね。場所を変えましょ。」

近くの丘(んなもんあったのか?)
ティナは事情説明をする。
「私はS様と喧嘩して家出してきたんですよ〜そいで財布開けたらカラッポで、
あそこであーやって稼いでいたってわけなんです。ちなみにひーちゃんは置いてきちゃいました」
追記。思いっきしかいつまんで。
「家出・・・」
K伯爵の呟きは、しかしティナには聞こえていたようで、
「よくあるんですよね〜皆さんないですか?」
―ないっつの―
今度は心の中でツッコミを入れるK伯爵。
「まぁまぁ、人の日常せーかつはどーでもいいとして・・・」
その時。
ぶおおんっ!!
炎が舞い上がる。
ここからはかなり遠いが、どうやら先程の食堂の近くらしい。
「やばい!ティナの働くとこがなくなっちゃうっ!空間移動!!」
しゅんしゅんしゅんしゅんっ!
4人(匹)は虚空へと消えた。

「エクスト・ボール!(本当にある呪文です。信じてお願いぷりーづっ!てなかんじです。)」
消火の呪文をぶっ放すちかくの魔道士。
だが、火の手は燃え広まるばかりである。
魔道士が弱いわけではない。炎が異常なほど強力なのだ。
そこに―
しゅんしゅんしゅんしゅんっ!
4匹とーちゃくっ!
ちなみにとーちゃくしたのは人目のない空地。走りながら呪文を唱える。
「うりゃぁぁっ!4人で巨大!エクスト・ボーーーーーーール!!」
ぶぐしゅううっ!
あたりに煙が立ち込める。
―だが。
「だめかっ・・・?これはっ!?」
べるるんがある事に気付いた。
「みんな下がって!K伯爵、めなりん!いくわよっ!」
「OK!」
「どこにいくの?」
一人状況を理解していないめなりん。
そこに、なにかの呪文の詠唱がきこえる。
べるるんとK伯爵である。
めなりんが、あわてて呪文を唱えはじめる。
人間のききとれるような声ではない。空気はふるえているが、聞き取る事はできない。
あたかも風がふいているかのように。何かが聞き取れるかなー?ぐらいのもんである。
人間の聞き取れる音ではないのだ。度を越している。
風が止み、炎はますます燃え上がる。
ずがしゃっ!ぐおおおお・・・ん・・・
柱が倒れたその時。
「魔水陣!(オリジナル魔法なので、信じないでくださいお願いぷりーづっ!)」
三匹は、唱えた呪文を解き放つ!
青い魔法陣が、炎の周りをまわって・・・
ふいっ
一瞬にして、炎が消える。
「やっぱり・・・」
「そのようね、べるるん。」
K伯爵も気付いたようだ。
「え?何?何なのねぇ?」
「後で話すわよ。・・・にしても・・・」
食堂は、もはや炭と化していた。
宿のおばちゃんの姿も見えない。
たぶん、一瞬にして消滅したのであろう。
灰の中から、ウエイトレスかなんかの手が、助けを求めているかのように出ている。
にゃらにゃらの鍋なんぞ、カタチも残っちゃいない。
「・・・寝覚め悪くなりそーね・・・」
べるるんがポツっと呟いた。

宿の三人部屋。
「でわ。くどいですが、私の名前は嶋ゆたかですから。」
エクスト・ボールぶっ放していた先程の魔道士が、ナンパしつつ帰っていく。(すいません嶋
様っ!!)
どーやらK伯爵に気があるようである。
「でわ。キャルルさん。」
「は、はいはい〜」
ひきつりかけた笑みを浮かべて追い出すK伯爵。
ばたん・・・
「ったくもー町を救ってくれたお礼とか何とか言って、ただのナンパじゃない・・・」
溜め息を吐きながら言うK伯爵。
「あら、いーじゃない、あたしはあーゆー男好きよ」
「あげようか?」
「いらないわ。あれよりもっといい男知ってるもの。」
たらい回すべるるんとK伯爵。
「いい男って・・・もしかして〜うりうり」
「やーねーもう〜K伯爵こそ〜」
がちゃ。
「なにやってんの?」
いいとこでめなりんが風呂から帰ってくる。
「いやいや、なんでもないのよ。」
べるるんが笑ってごまかす。
「ねぇ、さっきのさぁ、意味深な会話、なんだったの?」
「へ?」
「やっぱり・・そのようね、べるるん・・・って、」
わざわざ声色まで使って言うめなりん。
「あ、あれね。あの炎ね〜魔の炎だったのよ。
だから、エクスト・ボールじゃ効かないって事。」
「ふ〜ん・・・そんじゃぁ、魔族がやった、ってわけ?」
「そゆ事よ。にしても・・・まぁたややこしくなりそうねーべるるん。」
「もうややこしくなっちょるわよ・・・」
べるるんが溜め息を吐いた。廊下の足音を察知して。
がちゃ。
「みなさんただいま〜お風呂おっきかったですよぉ〜」
みつあみの名残か、天パーかかった髪をタオルで巻き、赤いパジャマに身を包んでいる美少女。
ティナである。
「なんであんたがついてくんのよ〜」
宿代払わされたべるるんが、口癖のように言う。
先程食堂を救おうとしたのも、魔族らしからぬ呟きも。ただ単にこうなる事がいやだったからなだ
けである。
「だって、私あそこに住み込みで働いてたんですから・・・」
「まぁいーじゃない、べるるん。」
「そゆこといって、K伯爵はティナの宿代払ってないでしょーに。
いったいいくらしたと思ってんのよ、この子一人で。」
「銅貨2枚」
「あほかおのれは〜っ!?」
すぱ〜んっ!
べるるんが、おもいっきしスリッパでめなりんの頭をひっぱたく。ちなみに本当は金貨3枚だった
りする。
「それより・・・何であの食堂が狙われたの?」
「あのねーめなりん?んなことあたしらにわっかるわきゃないっしょーが」
べるるんの機嫌が悪くなりまくってくる。
「あ、それなら私なんとなくわかります」
『へ?』
K伯爵とべるるんの声がハモった。
「もしかして・・・あなたがたのデモン・ブラッドが、何か関係しているのかも」
「デモン・ブラッドが?」
「そうです、K伯爵。これを集める魔族が、あなたがたのほかにもいるそうですし。」
ちょっと待てよ・・・
最年長のべるるんが思いつく。
気の・・・せいかな・・・

「すいませぇん。あの、それデモン・ブラッドですよねぇ?」
「へ?」
色素の薄い金髪、ペイルライラックの瞳、どっちかっていうと色白。(当人談)
髪を二つに分けて金具(?)でとめてて、金具の下から緩めのたてまきロール(当人談)
村娘ってゆーよりどこぞのお嬢様ちっくな エプロンドレスに身を包んだ(当人談)美少女(作者
の思い込み)
その子がめなりんの左腕を指して問いかけてきたのである。
ちなみにここはまだアトラスシティ。K伯爵とめなりんが、どーしてももう一度にゃらにゃらを!
とか何とか言ったので、にゃらにゃらのある食堂を探していたのだ。
「ねぇ・・・なんなの?このふりふりエプロンドレス・・・」
「えー?かわいいじゃないですかぁっ」
「ぜんっぜん。」
趣味の異なるティナと火花をちらす(?)女の子。
「私の名前はレイディア=グロディロウヴァスといいます。よろしく」
「よ、よろしくって、私はべる・・ぢゃなくってっ!なによどーゆーことよ?」
「なにって・・・あなたがたも、狙われているんでしょう?」
『はぁ?』
「え?知らないんですかぁ?」
「し、知るも何も・・・第一あんた、魔族でしょーが。」
K伯爵の口がすべる。
「そうですけど?」
だがロディは動じない。
「それより、そのねらわれてるとかなんとかっての、詳しく教えてくんない?
えっと・・・イレディアさん。」
「レイディア。ロディ、でいいです。」
ロディが、K伯爵の言葉を訂正した。

「じゃ、邪将軍隊?なにそれぇ。」
うさんくさそうにK伯爵が言う。
近くの原っぱで、緊急会議の真っ最中である。
「はい。そいつらがデモン・ブラッド10個もってるらしいんですよね〜」
『じゅ、10こぉっ!!?』
「さては・・・作者の奴、だんだんつまんなくなってきたわね?」
「いや、K伯爵。これはきっと10個だとおもってたら1個だったというオチをつけるつもり
よっ!」
「なぁにいってんのべるるん。ただ単に何となく、10個ってことにしただけかもしんないじゃな
いの」
「めなりん?そりはないとおもうな〜ティナは。きっと10個が、このお話の鍵になってるの
よっ!!」
『それはない』
全員でツッコむ。ひどいやつらである(ざくっ!ぷしゅー)
「あの・・・みなさん?ついでゆーとお話のかぎなんて、考えてないんじゃないですか?作者。」
「ぬぁによっ!ロディさん!そんな変な格好した奴にいわれたかないわっ!!」
「へ、変って、この素晴らしいお洋服のどこが変なのよっ!?」
「ふん!言っていいの?」
「どーぞ言ってごらんなさいっ!」
「そのふりふりエプロンドレス!まるでハイジの羊のようだわっ!」
「ハイジは羊なんか飼ってないわ!山羊よ、や・ぎ!まだまだ甘いわね!ティナさん!!」
「なによっ!第一、なんなのよそのおじょおさまちっくな変な髪型っ!マルチナ?あんたっ!!
「たてまきロールよっ!緩めにするのがたいっへんなんだからぁっ!おさげにいわれたくないわ
よっ!」
「ふっ!ゼルディガスのあの髪型にくらべれば!」
「ば〜かゼガルディスでしょ〜なに名前まちがえてんのよおーほほほっ!」
「ゼルガディス、よ。」
K伯爵がさらりと言った。
「ぜっ!ゼルガディスっていったもん!あたしはっ!」
「あ、あたしだって!」
口々に言う2匹。
「んな事はどーでもいいとして、よ。その邪将軍隊って、どんな奴等なの?」
べるるんが横道にそれまくった話を元に戻す。
「あ、ああはい、えっと邪将軍隊っていうのは、たしか4匹くらいの少人(?)数で、
それでもすんごく強い奴等が組んでるんで、倒すのはまぢで絶対に無理でしょうね。」
「ふ〜ん・・・で、ロディは何個もってるの?」
「え?」
「デモン・ブラッドよ。」
「ああ、すいませんK伯爵。えっと、4個です。」
「4個!?うそっ!?まぢ?ねぇそれ引き取るからさーそしたら邪将軍隊と関わりなくなる
よ〜?」
K伯爵が血相変えて言う。
「あ、んじゃこれはお渡ししますけどぉ・・・けど、私も全部見届けさせてもらいます。」
「へ?」
「だって、みなさんが消滅するのか、それとも邪将軍隊が消滅するのか。
このままじゃ、いくらなんでも寝覚めが悪すぎちゃいますもん。
ちなみにこれは、見届けてからお渡しいたします。一応価値ある物ですしねぇ。」
「わかったわよぉ・・・まったく・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよK伯爵っ!?宿代どーなんのよぉっ!?」
「むろん、私がもちますよ。そんな宿代も持てないほど貧乏じゃないし、馬鹿でもないしぃ。」
ぴぴぴくぅっ!!
一瞬ティナの肩が震えた。
「え?ティナさん、もしかして自分の宿代ももってないんですかぁ?」
「そーよっ!悪かったわねぇっ!!第一、働いてたとこがつぶれちゃったんだものっ!仕方ないわ
よっ!」
「どーせ、あなたが怠けてたからつぶれちゃったんでしょー?」
「ちっ!ちがうわよぉっ!誰かに放火されたのよっ!それだけなんだからっ!」
慌てながら言うティナ
「それって・・・邪将軍隊が、あなたの魔血玉目当てにやったんじゃないのぉ?」
「え?私もう、魔血玉持ってないわよ?この人達にあげちゃったもの。」
――!
べるるんの中で、イメージが膨らむ。
「あ・・・」
思わず声に出してしまうべるるん。
「どうしました?」
きょとんっと言うロディ。
「え・・・あ・・何でもないのよ、ちょっとね」
もし私の想像があっていたら・・・
べるるんは、落ちる汗をぬぐおうとさえせずに俯いた。

次の日。アトラスシティの喫茶店。
「え?カタートに?」
べるるんがイヤそうな顔をして聞いた。
「そうです。邪将軍隊はカタートの洞窟か何かのところにいるんです。」
「それがどうかしたの?べるるん?」
K伯爵がきょとんっと言う。
「あたし寒いの嫌なのよぉぉ〜カタートってめちゃめちゃ寒いじゃない〜」
「そういえば寒いねぇ」
「のほほんというんじゃないっ!めなりんっ!・・にしても。
カタートの洞窟・・・この世界で2番目に寒い所じゃないのぉ・・・」
「その通りです。」
すっぱり言うティナ。ちなみに一番寒いのはカタートの頂上である。当たり前の話だが。
「カタート山脈か〜」
べるるんが遠い目でつぶやきをもらした。
カタート山脈。
ディルス王国の近くの山脈で、魔王シャブラニグドゥが氷付けになってる、という噂で有名であ
る。
L様の言葉でいえば、
『昔から、世間の風とカタートの氷はつめたいものと相場が決まってるのよっ!』との事。
とにかく寒い。むちゃくちゃ寒い。そして、カタートにはあまたの魔族が生息している。
よわいとこならレッサー・デーモン。つよいとこならシャブラニグドゥ(氷付け)。
たしかに邪将軍隊とかゆーものがいそうではある。
だが、やはりなにかが引っ掛かるべるるん。
「それじゃ、まずはここからディルスへ行って、一休みしてから行くって事で。」
ティナが提案した。
「そーね。んじゃいこっか?」
コーヒーゼリーを食べていためなりんの髪を引っ張りつつ、K伯爵が立ち上がった。

「ねぇ、なんで空間移動しないんです?しかも裏街道なんて通って・・・」
ロディが愚痴をこぼす。
そう。ここはまぎれもなく裏街道である。
道も整理されてないし、おまけにヘビも見かけたりする。
「お洋服が・・・」
ロディが自分の服を見つめた。
今日は昨日ティナにつっこまれたからか、一応フツーのエプロンドレスではあるが、
それでもやはりどこか上品な気をかもしだしていたりする(当人談)
が、その『素晴らしいお洋服』も、土で汚れるわ、木の枝でやぶれるわ。
「まだまだ、人間ってもんがわかってないわね〜ロディさんは」
「なっ?そぉんなつっけんどんに答えなくったっていいでしょティナさん?」
その時だった。
五匹が足を止めたのは。
同時に、五匹を囲んで生まれる殺気。
――とーぞくである。
つまりロディ以外は、みんなとーぞくいぢめが大好きだったりするのだ。
「あああああっ!?どーしてみなさん、そぉんなリナ=インバースみたいな悪趣味なわ
けぇっ!?」
ロディがなかば悲鳴声で言う。
がさっ。
草むらから出てきた禿頭の大男は、月並みなセリフを吐いた。
「へっ。お前等、命がおしけりゃだすもんだしな。」
ふむ。どーやらこいつが親分のよーである
「はん。そぉんな月並みなセリフしか頭にないよーな奴に、ばか正直に金出す奴なんざいないわ
よ」
なぜかやたらとうれしそーに言うK伯爵。
「な、なんだってぇ?おい、野郎どもっ!」
やはり親分だったか(ああっ!?一人称になってないかっ!?by作者)
で、まぁ物語はパターン通りに進んでいたりする。
出てきたのは、ごろつき風の男が十人ほど、それに加えてまどーしが二人いたりもする。
「これだけ・・・?つっまんないわねー」
余裕の笑みを浮かべてティナが言う。
「は、はんっ!強がり言いやがって!いけぇっ!」
『おおおおおおっ!』
叫んで突っ込んでくるごろつき達。
「それいけポチィ〜ッ!」
いってめなりんを蹴り飛ばすべるるん。
だが、こーくることはめなりんはきっちし予測していた。
――いつもの事だから。
「きゃーははは。ふれあ・あろ〜」
ばびゅばびゅばびゅっ!!
炎が巻き上がる。
とーぞく全滅・・・とまではいかないが、あとはわずかに、三人のごろつきと二人の魔道士。
そしてやっぱしがちがちにガードされていた野党の親分が残っているだけ。
「いけぇ〜っ!」
やおらうれしそーにべるるんが叫ぶ。
同時に、どこからともなく蝿が召喚されたりなんかもする。
「うわわわわ」
めなりんが急いで木の陰にかくれ、K伯爵が一歩下がり、加えてティナがそのK伯爵の後ろに隠れ
る。
ちなみにロディはもともと隠れていたが、尚も一歩後退さる。
四匹とも、蝿がキライだったりするのだ、これが。
そして、なぜかは知らんが盗賊達も。
「うげげげ」
なんぞと言って逃げて行く。
たかが蝿で盗賊が逃げ出すか?フツー?
K伯爵が心の中でツッコミを入れた。
ちなみにべるるんにちょっぴし影がついてるのは、K伯爵の気のせいなんだろーか?
ともあれ、全員片付いた。
「ちょっと、起きなさいよっ」
ティナがフレア・アローで焼けこげているごろつきを揺さぶる。
「ん・・・?俺は?・・!しまった!」
あわててもがくが、体力はないに等しい。
「教えてくれない?お宝のありか、を。でないと――」
「で、でないとなんだよ」
K伯爵が、あわてずさわがずきっぱしとこう言った。
「あの盗賊の親分らしきヤツをとっつかまえて、セーラー服を着させるわ。」
「ひぃぃぃっ!勘弁してくれぇぇっ!」

「へー結構あるんですね〜」
ロディが感嘆の声を上げた。
とーぞくたちの宝物庫。
「あ、ねぇこれなんて、マジック・ショップに高く売れそうだわ〜」
べるるんが早速品定めを始める。
「ねぇ・・・これ、デモン・ブラッドじゃないっ!?」
K伯爵が叫んだ。
そう。たしかにそこには、デモン・ブラッドが2個ほど転がっているのだ。
「らぁっきー!これでロディの分もあわせれば、15個よっ!15個!!」
べるるんまではしゃぐ。
「邪将軍隊たおしたらどのくらいになるの?」
算数苦手なめなりんが、K伯爵に聞く。
「25個!あああああっ!作者ってばラクしよーとしてるっ!?」
ぎく。(図☆)
K伯爵が壊れかかる。(必至で話をそらそうとしている)
だが、それも無理のない事。49個のうちの25個が集まれば、もぉほとんど制覇したよーなもん
である。
ま、そんなこんなで、五匹がディルスについたのは、それから数分後であった。
むろん、空間移動したのである。
マジック・ショップに、ぶんどったお宝を売りさばき、やっと一行は歩きはじめた。
めちゃくちゃ寒い、カタート山脈へと。

<<続くっ!>>

qqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqqq
qqqqqqqqqqqq

ああっ!遅れまくった割には変な文章っ!(T_T)
でわ書き逃げしますです。ひゅるりら〜
(苦情おまちしております。いつでも匿名でどうぞ)

ほんっと、苦情待ってます…再掲示しなきゃよかったか?

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2727再掲示:すれいやーずの魔族達あ〜んど住人達3めなりん 5/16-02:48
記事番号2696へのコメント
再掲示です。
今思えば変なことかいてますね〜私。
皆様殺してくださいね♪

ああああっ!おくれているぅぅっ!
いやーこないだ投稿しよーとしたら失敗しちゃって、てへ(死)
20kbこしてたらしくて、全て・・・でわないけど書き直してたのであります(笑)
ってわけで変な所でおわってます。続きこれから書きます(泣)
ちなみにここであやまっときます。
嶋ゆたか様っ!ごめんなさい×100000000っ!!

pppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppppp



「あーお腹いっぱい!もーたべらんなーい」
「もう食べ物なんてこれっぽっちもないわよ、めなりん
にしても、あんたよく全部食ったわねー」
食の町、アトラスシティの食堂。
セイルーンから今度はどこへ向かうか、とべるるんが二匹に聞いた所、
『たまにはグルメに・・・』とかいいつつ、食の町、アトラス・シティとなったのだった。
ちなみにめなりんの前のにゃらにゃらの鍋は、10個近くはあった。
それに加え、にょへろんも4皿ほど食べていためなりん。
「太るわよ」
ぼそっと一言、K伯爵がいう。ジト目で、他人のふりをしながらも。
だがそう言いながらも、きっちし5人前、スープの一滴も残さずたいらげてたりするK伯爵。
むろんべるるんは店の隅でランチセットAだけ頼んで、その惨状を眺めていた。きっちし他人のふ
りをして。
「お嬢ちゃん、よく食べたねぇ。金貨2300枚ね。」
食堂の小太りのおばちゃんがいやみたらたら言った。
「はい、2300枚。」
実はすんごい金額を、めなりんはあっさりと払う。
「・・・おや?お前さん、ひょっとして・・・」
おばちゃんがじろじろめなりんを見る。
金色の髪で、前髪が長すぎて目が見えなくて。
こんな変な奴、この世界に一人(?)しかいない。
「あんた・・・まぁた何かやらかしたの?」
「人聞きの悪い事言わないでよ〜K伯爵。」
「ふむ・・・ちょっと、ちょっとティナちゃ〜ん?」
――え?――
その名前に、三人(?)は聞き覚えがあった。
「は〜い、なんですかぁ?あっ!べるるんさんにK伯爵に・・・えっと・・・」
「めなりんよ。それと、何度も言うけどべるるんって、呼び捨てでかまわないから。」
べるるんが優しく教える
「はい、すいません・・・」
「いいですよ。私もあなたの事覚えてませんから」
『そゆことをあっさりゆーなぁー!』
どごっ!×2
めなりんの頭が半分テーブルに埋まる。
「あんたら・・・お店のもの壊さないでくんない・・・?」
まだいた店のおばちゃんが呟く。
「ふう。まぁ無事につっこんだところで。
ティナ、あんたこんな所でなにやってるの?」
「無事って・・・べるるん・・・?」
めなりんが後ろで呟き、のの字を書いていぢけはじめる。
「私は、ウエイトレスやってますけど?」
「そうじゃなくって・・・とにかくここじゃ、あれね。場所を変えましょ。」

近くの丘(んなもんあったのか?)
ティナは事情説明をする。
「私はS様と喧嘩して家出してきたんですよ〜そいで財布開けたらカラッポで、
あそこであーやって稼いでいたってわけなんです。ちなみにひーちゃんは置いてきちゃいました」
追記。思いっきしかいつまんで。
「家出・・・」
K伯爵の呟きは、しかしティナには聞こえていたようで、
「よくあるんですよね〜皆さんないですか?」
―ないっつの―
今度は心の中でツッコミを入れるK伯爵。
「まぁまぁ、人の日常せーかつはどーでもいいとして・・・」
その時。
ぶおおんっ!!
炎が舞い上がる。
ここからはかなり遠いが、どうやら先程の食堂の近くらしい。
「やばい!ティナの働くとこがなくなっちゃうっ!空間移動!!」
しゅんしゅんしゅんしゅんっ!
4人(匹)は虚空へと消えた。

「エクスト・ボール!(本当にある呪文です。信じてお願いぷりーづっ!てなかんじです。)」
消火の呪文をぶっ放すちかくの魔道士。
だが、火の手は燃え広まるばかりである。
魔道士が弱いわけではない。炎が異常なほど強力なのだ。
そこに―
しゅんしゅんしゅんしゅんっ!
4匹とーちゃくっ!
ちなみにとーちゃくしたのは人目のない空地。走りながら呪文を唱える。
「うりゃぁぁっ!4人で巨大!エクスト・ボーーーーーーール!!」
ぶぐしゅううっ!
あたりに煙が立ち込める。
―だが。
「だめかっ・・・?これはっ!?」
べるるんがある事に気付いた。
「みんな下がって!K伯爵、めなりん!いくわよっ!」
「OK!」
「どこにいくの?」
一人状況を理解していないめなりん。
そこに、なにかの呪文の詠唱がきこえる。
べるるんとK伯爵である。
めなりんが、あわてて呪文を唱えはじめる。
人間のききとれるような声ではない。空気はふるえているが、聞き取る事はできない。
あたかも風がふいているかのように。何かが聞き取れるかなー?ぐらいのもんである。
人間の聞き取れる音ではないのだ。度を越している。
風が止み、炎はますます燃え上がる。
ずがしゃっ!ぐおおおお・・・ん・・・
柱が倒れたその時。
「魔水陣!(オリジナル魔法なので、信じないでくださいお願いぷりーづっ!)」
三匹は、唱えた呪文を解き放つ!
青い魔法陣が、炎の周りをまわって・・・
ふいっ
一瞬にして、炎が消える。
「やっぱり・・・」
「そのようね、べるるん。」
K伯爵も気付いたようだ。
「え?何?何なのねぇ?」
「後で話すわよ。・・・にしても・・・」
食堂は、もはや炭と化していた。
宿のおばちゃんの姿も見えない。
たぶん、一瞬にして消滅したのであろう。
灰の中から、ウエイトレスかなんかの手が、助けを求めているかのように出ている。
にゃらにゃらの鍋なんぞ、カタチも残っちゃいない。
「・・・寝覚め悪くなりそーね・・・」
べるるんがポツっと呟いた。

宿の三人部屋。
「でわ。くどいですが、私の名前は嶋ゆたかですから。」
エクスト・ボールぶっ放していた先程の魔道士が、ナンパしつつ帰っていく。(すいません嶋
様っ!!)
どーやらK伯爵に気があるようである。
「でわ。キャルルさん。」
「は、はいはい〜」
ひきつりかけた笑みを浮かべて追い出すK伯爵。
ばたん・・・
「ったくもー町を救ってくれたお礼とか何とか言って、ただのナンパじゃない・・・」
溜め息を吐きながら言うK伯爵。
「あら、いーじゃない、あたしはあーゆー男好きよ」
「あげようか?」
「いらないわ。あれよりもっといい男知ってるもの。」
たらい回すべるるんとK伯爵。
「いい男って・・・もしかして〜うりうり」
「やーねーもう〜K伯爵こそ〜」
がちゃ。
「なにやってんの?」
いいとこでめなりんが風呂から帰ってくる。
「いやいや、なんでもないのよ。」
べるるんが笑ってごまかす。
「ねぇ、さっきのさぁ、意味深な会話、なんだったの?」
「へ?」
「やっぱり・・そのようね、べるるん・・・って、」
わざわざ声色まで使って言うめなりん。
「あ、あれね。あの炎ね〜魔の炎だったのよ。
だから、エクスト・ボールじゃ効かないって事。」
「ふ〜ん・・・そんじゃぁ、魔族がやった、ってわけ?」
「そゆ事よ。にしても・・・まぁたややこしくなりそうねーべるるん。」
「もうややこしくなっちょるわよ・・・」
べるるんが溜め息を吐いた。廊下の足音を察知して。
がちゃ。
「みなさんただいま〜お風呂おっきかったですよぉ〜」
みつあみの名残か、天パーかかった髪をタオルで巻き、赤いパジャマに身を包んでいる美少女。
ティナである。
「なんであんたがついてくんのよ〜」
宿代払わされたべるるんが、口癖のように言う。
先程食堂を救おうとしたのも、魔族らしからぬ呟きも。ただ単にこうなる事がいやだったからなだ
けである。
「だって、私あそこに住み込みで働いてたんですから・・・」
「まぁいーじゃない、べるるん。」
「そゆこといって、K伯爵はティナの宿代払ってないでしょーに。
いったいいくらしたと思ってんのよ、この子一人で。」
「銅貨2枚」
「あほかおのれは〜っ!?」
すぱ〜んっ!
べるるんが、おもいっきしスリッパでめなりんの頭をひっぱたく。ちなみに本当は金貨3枚だった
りする。
「それより・・・何であの食堂が狙われたの?」
「あのねーめなりん?んなことあたしらにわっかるわきゃないっしょーが」
べるるんの機嫌が悪くなりまくってくる。
「あ、それなら私なんとなくわかります」
『へ?』
K伯爵とべるるんの声がハモった。
「もしかして・・・あなたがたのデモン・ブラッドが、何か関係しているのかも」
「デモン・ブラッドが?」
「そうです、K伯爵。これを集める魔族が、あなたがたのほかにもいるそうですし。」
ちょっと待てよ・・・
最年長のべるるんが思いつく。
気の・・・せいかな・・・

「すいませぇん。あの、それデモン・ブラッドですよねぇ?」
「へ?」
色素の薄い金髪、ペイルライラックの瞳、どっちかっていうと色白。(当人談)
髪を二つに分けて金具(?)でとめてて、金具の下から緩めのたてまきロール(当人談)
村娘ってゆーよりどこぞのお嬢様ちっくな エプロンドレスに身を包んだ(当人談)美少女(作者
の思い込み)
その子がめなりんの左腕を指して問いかけてきたのである。
ちなみにここはまだアトラスシティ。K伯爵とめなりんが、どーしてももう一度にゃらにゃらを!
とか何とか言ったので、にゃらにゃらのある食堂を探していたのだ。
「ねぇ・・・なんなの?このふりふりエプロンドレス・・・」
「えー?かわいいじゃないですかぁっ」
「ぜんっぜん。」
趣味の異なるティナと火花をちらす(?)女の子。
「私の名前はレイディア=グロディロウヴァスといいます。よろしく」
「よ、よろしくって、私はべる・・ぢゃなくってっ!なによどーゆーことよ?」
「なにって・・・あなたがたも、狙われているんでしょう?」
『はぁ?』
「え?知らないんですかぁ?」
「し、知るも何も・・・第一あんた、魔族でしょーが。」
K伯爵の口がすべる。
「そうですけど?」
だがロディは動じない。
「それより、そのねらわれてるとかなんとかっての、詳しく教えてくんない?
えっと・・・イレディアさん。」
「レイディア。ロディ、でいいです。」
ロディが、K伯爵の言葉を訂正した。

「じゃ、邪将軍隊?なにそれぇ。」
うさんくさそうにK伯爵が言う。
近くの原っぱで、緊急会議の真っ最中である。
「はい。そいつらがデモン・ブラッド10個もってるらしいんですよね〜」
『じゅ、10こぉっ!!?』
「さては・・・作者の奴、だんだんつまんなくなってきたわね?」
「いや、K伯爵。これはきっと10個だとおもってたら1個だったというオチをつけるつもり
よっ!」
「なぁにいってんのべるるん。ただ単に何となく、10個ってことにしただけかもしんないじゃな
いの」
「めなりん?そりはないとおもうな〜ティナは。きっと10個が、このお話の鍵になってるの
よっ!!」
『それはない』
全員でツッコむ。ひどいやつらである(ざくっ!ぷしゅー)
「あの・・・みなさん?ついでゆーとお話のかぎなんて、考えてないんじゃないですか?作者。」
「ぬぁによっ!ロディさん!そんな変な格好した奴にいわれたかないわっ!!」
「へ、変って、この素晴らしいお洋服のどこが変なのよっ!?」
「ふん!言っていいの?」
「どーぞ言ってごらんなさいっ!」
「そのふりふりエプロンドレス!まるでハイジの羊のようだわっ!」
「ハイジは羊なんか飼ってないわ!山羊よ、や・ぎ!まだまだ甘いわね!ティナさん!!」
「なによっ!第一、なんなのよそのおじょおさまちっくな変な髪型っ!マルチナ?あんたっ!!
「たてまきロールよっ!緩めにするのがたいっへんなんだからぁっ!おさげにいわれたくないわ
よっ!」
「ふっ!ゼルディガスのあの髪型にくらべれば!」
「ば〜かゼガルディスでしょ〜なに名前まちがえてんのよおーほほほっ!」
「ゼルガディス、よ。」
K伯爵がさらりと言った。
「ぜっ!ゼルガディスっていったもん!あたしはっ!」
「あ、あたしだって!」
口々に言う2匹。
「んな事はどーでもいいとして、よ。その邪将軍隊って、どんな奴等なの?」
べるるんが横道にそれまくった話を元に戻す。
「あ、ああはい、えっと邪将軍隊っていうのは、たしか4匹くらいの少人(?)数で、
それでもすんごく強い奴等が組んでるんで、倒すのはまぢで絶対に無理でしょうね。」
「ふ〜ん・・・で、ロディは何個もってるの?」
「え?」
「デモン・ブラッドよ。」
「ああ、すいませんK伯爵。えっと、4個です。」
「4個!?うそっ!?まぢ?ねぇそれ引き取るからさーそしたら邪将軍隊と関わりなくなる
よ〜?」
K伯爵が血相変えて言う。
「あ、んじゃこれはお渡ししますけどぉ・・・けど、私も全部見届けさせてもらいます。」
「へ?」
「だって、みなさんが消滅するのか、それとも邪将軍隊が消滅するのか。
このままじゃ、いくらなんでも寝覚めが悪すぎちゃいますもん。
ちなみにこれは、見届けてからお渡しいたします。一応価値ある物ですしねぇ。」
「わかったわよぉ・・・まったく・・・」
「ちょ、ちょっと待ってよK伯爵っ!?宿代どーなんのよぉっ!?」
「むろん、私がもちますよ。そんな宿代も持てないほど貧乏じゃないし、馬鹿でもないしぃ。」
ぴぴぴくぅっ!!
一瞬ティナの肩が震えた。
「え?ティナさん、もしかして自分の宿代ももってないんですかぁ?」
「そーよっ!悪かったわねぇっ!!第一、働いてたとこがつぶれちゃったんだものっ!仕方ないわ
よっ!」
「どーせ、あなたが怠けてたからつぶれちゃったんでしょー?」
「ちっ!ちがうわよぉっ!誰かに放火されたのよっ!それだけなんだからっ!」
慌てながら言うティナ
「それって・・・邪将軍隊が、あなたの魔血玉目当てにやったんじゃないのぉ?」
「え?私もう、魔血玉持ってないわよ?この人達にあげちゃったもの。」
――!
べるるんの中で、イメージが膨らむ。
「あ・・・」
思わず声に出してしまうべるるん。
「どうしました?」
きょとんっと言うロディ。
「え・・・あ・・何でもないのよ、ちょっとね」
もし私の想像があっていたら・・・
べるるんは、落ちる汗をぬぐおうとさえせずに俯いた。

次の日。アトラスシティの喫茶店。
「え?カタートに?」
べるるんがイヤそうな顔をして聞いた。
「そうです。邪将軍隊はカタートの洞窟か何かのところにいるんです。」
「それがどうかしたの?べるるん?」
K伯爵がきょとんっと言う。
「あたし寒いの嫌なのよぉぉ〜カタートってめちゃめちゃ寒いじゃない〜」
「そういえば寒いねぇ」
「のほほんというんじゃないっ!めなりんっ!・・にしても。
カタートの洞窟・・・この世界で2番目に寒い所じゃないのぉ・・・」
「その通りです。」
すっぱり言うティナ。ちなみに一番寒いのはカタートの頂上である。当たり前の話だが。
「カタート山脈か〜」
べるるんが遠い目でつぶやきをもらした。
カタート山脈。
ディルス王国の近くの山脈で、魔王シャブラニグドゥが氷付けになってる、という噂で有名であ
る。
L様の言葉でいえば、
『昔から、世間の風とカタートの氷はつめたいものと相場が決まってるのよっ!』との事。
とにかく寒い。むちゃくちゃ寒い。そして、カタートにはあまたの魔族が生息している。
よわいとこならレッサー・デーモン。つよいとこならシャブラニグドゥ(氷付け)。
たしかに邪将軍隊とかゆーものがいそうではある。
だが、やはりなにかが引っ掛かるべるるん。
「それじゃ、まずはここからディルスへ行って、一休みしてから行くって事で。」
ティナが提案した。
「そーね。んじゃいこっか?」
コーヒーゼリーを食べていためなりんの髪を引っ張りつつ、K伯爵が立ち上がった。

「ねぇ、なんで空間移動しないんです?しかも裏街道なんて通って・・・」
ロディが愚痴をこぼす。
そう。ここはまぎれもなく裏街道である。
道も整理されてないし、おまけにヘビも見かけたりする。
「お洋服が・・・」
ロディが自分の服を見つめた。
今日は昨日ティナにつっこまれたからか、一応フツーのエプロンドレスではあるが、
それでもやはりどこか上品な気をかもしだしていたりする(当人談)
が、その『素晴らしいお洋服』も、土で汚れるわ、木の枝でやぶれるわ。
「まだまだ、人間ってもんがわかってないわね〜ロディさんは」
「なっ?そぉんなつっけんどんに答えなくったっていいでしょティナさん?」
その時だった。
五匹が足を止めたのは。
同時に、五匹を囲んで生まれる殺気。
――とーぞくである。
つまりロディ以外は、みんなとーぞくいぢめが大好きだったりするのだ。
「あああああっ!?どーしてみなさん、そぉんなリナ=インバースみたいな悪趣味なわ
けぇっ!?」
ロディがなかば悲鳴声で言う。
がさっ。
草むらから出てきた禿頭の大男は、月並みなセリフを吐いた。
「へっ。お前等、命がおしけりゃだすもんだしな。」
ふむ。どーやらこいつが親分のよーである
「はん。そぉんな月並みなセリフしか頭にないよーな奴に、ばか正直に金出す奴なんざいないわ
よ」
なぜかやたらとうれしそーに言うK伯爵。
「な、なんだってぇ?おい、野郎どもっ!」
やはり親分だったか(ああっ!?一人称になってないかっ!?by作者)
で、まぁ物語はパターン通りに進んでいたりする。
出てきたのは、ごろつき風の男が十人ほど、それに加えてまどーしが二人いたりもする。
「これだけ・・・?つっまんないわねー」
余裕の笑みを浮かべてティナが言う。
「は、はんっ!強がり言いやがって!いけぇっ!」
『おおおおおおっ!』
叫んで突っ込んでくるごろつき達。
「それいけポチィ〜ッ!」
いってめなりんを蹴り飛ばすべるるん。
だが、こーくることはめなりんはきっちし予測していた。
――いつもの事だから。
「きゃーははは。ふれあ・あろ〜」
ばびゅばびゅばびゅっ!!
炎が巻き上がる。
とーぞく全滅・・・とまではいかないが、あとはわずかに、三人のごろつきと二人の魔道士。
そしてやっぱしがちがちにガードされていた野党の親分が残っているだけ。
「いけぇ〜っ!」
やおらうれしそーにべるるんが叫ぶ。
同時に、どこからともなく蝿が召喚されたりなんかもする。
「うわわわわ」
めなりんが急いで木の陰にかくれ、K伯爵が一歩下がり、加えてティナがそのK伯爵の後ろに隠れ
る。
ちなみにロディはもともと隠れていたが、尚も一歩後退さる。
四匹とも、蝿がキライだったりするのだ、これが。
そして、なぜかは知らんが盗賊達も。
「うげげげ」
なんぞと言って逃げて行く。
たかが蝿で盗賊が逃げ出すか?フツー?
K伯爵が心の中でツッコミを入れた。
ちなみにべるるんにちょっぴし影がついてるのは、K伯爵の気のせいなんだろーか?
ともあれ、全員片付いた。
「ちょっと、起きなさいよっ」
ティナがフレア・アローで焼けこげているごろつきを揺さぶる。
「ん・・・?俺は?・・!しまった!」
あわててもがくが、体力はないに等しい。
「教えてくれない?お宝のありか、を。でないと――」
「で、でないとなんだよ」
K伯爵が、あわてずさわがずきっぱしとこう言った。
「あの盗賊の親分らしきヤツをとっつかまえて、セーラー服を着させるわ。」
「ひぃぃぃっ!勘弁してくれぇぇっ!」

「へー結構あるんですね〜」
ロディが感嘆の声を上げた。
とーぞくたちの宝物庫。
「あ、ねぇこれなんて、マジック・ショップに高く売れそうだわ〜」
べるるんが早速品定めを始める。
「ねぇ・・・これ、デモン・ブラッドじゃないっ!?」
K伯爵が叫んだ。
そう。たしかにそこには、デモン・ブラッドが2個ほど転がっているのだ。
「らぁっきー!これでロディの分もあわせれば、15個よっ!15個!!」
べるるんまではしゃぐ。
「邪将軍隊たおしたらどのくらいになるの?」
算数苦手なめなりんが、K伯爵に聞く。
「25個!あああああっ!作者ってばラクしよーとしてるっ!?」
ぎく。(図☆)
K伯爵が壊れかかる。(必至で話をそらそうとしている)
だが、それも無理のない事。49個のうちの25個が集まれば、もぉほとんど制覇したよーなもん
である。
ま、そんなこんなで、五匹がディルスについたのは、それから数分後であった。
むろん、空間移動したのである。
マジック・ショップに、ぶんどったお宝を売りさばき、やっと一行は歩きはじめた。
めちゃくちゃ寒い、カタート山脈へと。

<<続くっ!>>

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ああっ!遅れまくった割には変な文章っ!(T_T)
でわ書き逃げしますです。ひゅるりら〜
(苦情おまちしております。いつでも匿名でどうぞ)

ほんっと、苦情待ってます…再掲示しなきゃよかったか?